JP2000207820A - ディスクプレ―ヤ―用セルフ補償形ボ―ルバランサ― - Google Patents

ディスクプレ―ヤ―用セルフ補償形ボ―ルバランサ―

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JP2000207820A JP11001364A JP136499A JP2000207820A JP 2000207820 A JP2000207820 A JP 2000207820A JP 11001364 A JP11001364 A JP 11001364A JP 136499 A JP136499 A JP 136499A JP 2000207820 A JP2000207820 A JP 2000207820A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バランサーの性能を格段に向上させることが
でき、しかも、ボールが補償位置の周辺でダンピングさ
れることと、ボールの摩耗を減らすことのできるディス
クプレーヤー用セルフ補償形ボールバランサーを提供す
る。 【解決手段】 スピンドルモータの回転子、前記スピン
ドルモータの回転軸、前記ターンテーブル、前記クラン
パの中で少なくともいずれか一部材に結設され、引込み
形成された環形のレースを有する本体と、前記ディスク
の回転時に遠心力によって前記スピンドルモータの回転
軸を中心に該重心が前記ディスクの重心と対向して位置
されるように、前記レースの内部に置かれた多数のボー
ルと、前記レースの開口を覆うカバー部材とを含む。こ
こで、本体の回転中心を横切って切開したレースの内部
断面は底面と、内側壁及び外側壁を有し、前記ディスク
が記録及び/または再生時の速度で回転時に遠心力によ
って前記多数のボールの各々が前記レースの外側壁に接
触されるように、前記レースの外側壁及び/または底面
が前記ボールの動きをガイドする形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクプレーヤ
ー用セルフ補償形ボールバランサー(Self-compensatin
g Dynamic Ball Balancer)に係り、特にディスクプレー
ヤーの回転体に結合あるいは一体に採用され、ディスク
の偏心質量によるディスクプレーヤーの内部振動を抑制
できるディスクプレーヤー用セルフ補償形ボールバラン
サーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディスクプレーヤーは、コンパ
クトディスク、CD-ROM、デジタルビデオディスク、DVD-
ROM などのディスクに情報を記録したり記録された情報
を再生する装置であり、外部衝撃及び内部振動からディ
スク及び光ピックアップを保護する必要がある。
【0003】従来のディスクプレーヤーは、図1に示し
たように、ハウジング(図示せず)にヒンジ結合されて
垂直方向に回動可能に結合されたデッキベース10と、こ
のデッキベース10に結合されたデッキプレート20と、前
記デッキプレート20に設けられてディスク1に回転力を
提供するスピンドルモータ21と、前記スピンドルモータ
21の回転軸22に結合され、ディスク1が載置されるター
ンテーブル23と、前記ターンテーブル23と向い合うよう
にハウジングの上部の内面に設けられてターンテーブル
23上のディスク1をクランピングするクランパ40及び前
記デッキプレート20にディスク1の半径方向へ移送可能
に結合されて記録/再生動作を遂行する光ピックアップ
25よりなる。このディスクプレーヤーは、前記デッキベ
ース10を通じて伝えられた外部振動が前記デッキプレー
ト20とスピンドルモータ21及び光ピックアップ25に直接
伝えられないように前記デッキベース10とデッキプレー
ト20との間に緩衝部材30を具備する。この緩衝部材30
は、外部の衝撃をよく吸収する剛性が弱い材質、例えば
軟質のゴムやポリウレタンなどを利用する。
【0004】このように構成されたディスクプレーヤー
は、外部衝撃からディスク1の駆動及び光ピックアップ
を効果的に保護できる。反面、ディスクの偏心質量によ
ってスピンドルモータの回転時に引き起こされる内部振
動を緩和する方案が全く考慮されなかった。ここで、デ
ィスク偏心質量はディスクの製造工程上の誤差によって
ディスクの中心と重心の不一致によることで、旋回(wh
irling)によってスピンドルモータの回転軸を公転させ
る。
【0005】したがって、1倍速または2倍速などの低
倍速モデルではスピンドルモータ回転軸の公転による影
響が大きな問題にならなかったが、6倍速、8倍速、20
倍速等の高倍速モデルでは情報の記録/再生が困難にな
る程度の大きな問題になっていた。この点を勘案して従
来は、スピンドルモータが設置されたデッキプレートの
質量を大きくしたり、前記の緩衝部材の剛性を大きくし
て偏心質量によるデッキプレートの動きを緩和してい
た。デッキプレートの質量を大きくした場合には、高速
回転時にその効果が充分でなく、緩衝部材の剛性を大き
くした場合、外部から伝えられる振動や衝撃を効果的に
遮断できない短所があった。
【0006】この点を勘案して、本出願人は、特願平9-
275402号(出願日:1997年10月8日)によりセルフ補償
形バランサーを採用したディスクプレーヤーを提案した
ことがある。この提案された装置は、ディスクの回転速
度によるディスクの偏心質量位置と公転中心に対する回
転軸の位置関係を用いたものであった。ここで、図2
(A)ないし(C)を参照してディスクの回転速度に従
うディスクの偏心質量位置と公転中心に対する回転軸の
位置関係を調べる。
【0007】図2(A)は、前記スピンドルモータの回
転数が前記デッキプレートの固有振動数以下の場合、デ
ィスクの公転及び自転運動を示した概略図である。ここ
で、前記固有振動数は前記緩衝部材の弾性係数と前記デ
ッキプレート及び前記デッキプレートに設けられた部材
の質量とによって決定され、ディスクと並んでいる方
向、即ち水平方向への振動数を言う。図示のように、デ
ィスク1の回転中心C1から所定距離の離隔された位置P1
にディスクの非平衡質量、即ち、偏心質量meが存在する
場合、ディスクの回転中心C1は公転中心Cを原点にC2
C3、C4に変位されながら公転運動をする。回転中心C2
C3、C4各々に対応するディスクの偏心質量meの位置は
P2、P3、P4の位置に変位される。この時、公転中心Cと
ディスク1の偏心質量meの各位置P1、P2、P3、P4は、前
記ディスク1の回転中心C1、C2、C3、C4各々を基準とし
て互いに反対位置に載置される。
【0008】図2(B)は、前記スピンドルモータ回転
軸の回転数が前記デッキプレートの固有振動数に似た場
合、ディスクの公転及び自転運動を示した概略図であ
る。図示のように、前記ディスクの回転中心C1、C2
C3、C4各々を基準として公転中心Cとディスク1の偏心
質量各々の位置P1、P2、P3、P4と直角をなす。図2
(C)は、前記スピンドルモータ回転軸の回転数が前記
デッキプレートの固有振動数より大きい場合、ディスク
の公転及び自転運動を示した概略図である。ディスクに
情報を記録/再生できるディスクの正常回転速度がこれ
に該当し、前記ディスクの回転中心C1、C2、C3、C4各々
を基準に公転中心Cとディスクの偏心質量位置P1、P2
P3、P4各々が同一の方向に位置される。
【0009】前述したような、公転中心とディスクの偏
心質量関係を利用するために、回転体、例えば、ターン
テーブル、スピンドルモータの回転子、スピンドルモー
タの回転軸、クランパなどにセルフ補償形バランサーを
採用し、セルフ補償形バランサーの補償質量と、偏心質
量が回転体の回転軸を中心に互いに反対方向に位置され
るようにして、ディスクプレーヤーの内部振動を効果的
に抑制できる。このように、セルフ補償形バランサーを
採用した場合、相対的に剛性の弱い緩衝部材を採用する
ことにより、外部衝撃を緩和させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、本出願人に
より既に出願された発明を補完するために成されたもの
であり、その目的は、多数のボールが回転自在に位置さ
れるレースの形状を変形して、回転体がデッキプレート
の固有振動数以上で回転時にボールとレースとの接触面
積を縮め、バランサーの性能を向上できるディスクプレ
ーヤー用セルフ補償形ボールバランサーを提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記したような目的を達
成するために、本発明は、デッキプレートと、前記デッ
キプレートに設けられディスクに回転力を提供するスピ
ンドルモータと、前記スピンドルモータの回転軸上に設
けられ、前記ディスクが載置されるターンテーブルと、
前記ターンテーブル上に載置されたディスクを保持する
クランパと、前記デッキプレート上にディスクの半径方
向へ移送可能に設けられ、ディスクに情報を記録及び/
または再生する光ピックアップとを含んでなるディスク
プレーヤーに採用され、前記スピンドルモータの回転
子、前記スピンドルモータの回転軸、前記ターンテーブ
ル、前記クランパの中で少なくともいずれか一部材に結
設され、引込み形成された環形のレースを有する本体
と、前記ディスクの回転時に遠心力によって前記スピン
ドルモータの回転軸を中心として該重心が前記ディスク
の重心と対向して位置されるように、前記レースの内部
に置かれた多数のボールと、前記レースの開口を覆うカ
バー部材とを含んで、前記ディスクプレーヤーの内部振
動を抑制できるディスクプレーヤー用セルフ補償形ボー
ルバランサーにおいて、前記本体は該回転中心を横切っ
て切開したレースの内部断面は底面と、内側壁及び外側
壁を有し、前記ディスクが記録及び/または再生時の速
度で回転時に遠心力によって前記多数のボールの各々が
前記レースの外側壁に接触されるように、前記レースの
外側壁及び/または底面が前記ボールの動きをガイドす
る形状を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面に基づき本
発明を詳細に説明する。図3を参照するに、本発明の実
施例に係るセルフ補償形ボールバランサー400は、デッ
キベース50、このデッキベース50に弾性結合されたデッ
キプレート70、前記デッキベース50とデッキプレート70
との間に介在された緩衝部材60、前記デッキプレート70
に設けられたスピンドルモータ101 、ターンテーブル20
1 及び光ピックアップ75、前記ターンテーブル201 と向
かい合って前記ターンテーブル201 に載置されたディス
ク1を保持するクランパ301 を有するディスクプレーヤ
ーの回転体、即ち、上記したスピンドルモータ101 、タ
ーンテーブル201 及びクランパ301 の中で少なくともい
ずれか一部材に設置される。
【0013】前記セルフ補償形ボールバランサー400
は、図4及び図5に示したように、引込み形成されたレ
ース415 を有する環形の本体410 と、前記本体410 内部
に置かれた多数のボール420 及び前記本体410 に結合さ
れ前記レース415 を覆うカバー部材430 とを含んでな
る。前記カバー部材430 と前記本体410 との結合は、接
着材を利用したり、互いに対応する位置に形成された溝
と突起、あるいはスクリューを利用することで可能とな
る。
【0014】前記レース415 は、前記ボール420 が供給
できるように、該上部の全面に亘って開口されても良
く、前記レースの上部の一部に前記ボール420 が入れる
寸法で形成されても良い。前記多数のボール420 は、上
記した回転体の回転時に遠心力によって、前記本体410
の中心に対向する半径方向へ向かう。このように構成さ
れたセルフ補償形ボールバランサー400 は、通常のディ
スクプレーヤーに採用できるように独立的に構成され、
前記本体410 が上記したスピンドルモータ101 、ターン
テーブル201 及びクランパ301 のいずれか一部材に結合
される構造であっても良い。この場合、前記本体410 の
中央には嵌合孔410aが形成されることが好ましい。ま
た、前記セルフ補償形ボールバランサー400 は、前記本
体410 が前記スピンドルモータ101 、ターンテーブル20
1 及びクランパ301 と一体に形成可能である。
【0015】以下、図6(A)及び(B)を参照して、
本発明に係るディスクプレーヤー用セルフ補償形ボール
バランサーの振動低減の効果について説明する。ディス
ク1の回転数が固有振動数以下の場合、図6(A)に示
したように、回転軸の位置Ci ( i = 1、2、3、4)
を基準としてディスク1の偏心質量meの位置Pi ( i =
1、2、3、4)と、レース、ボール及びカバー部材を
含むセルフ補償形バランサーの重心、即ち、補償質量mc
の位置P'i ( i = 1、2、3、4)が回転軸を基準とす
るとき、前記共振中心Cと反対方向に位置される。した
がって、回転軸の共振半径が大きくなる。
【0016】反面、ディスク1の回転数が固有振動数よ
り大きい場合、実質的にディスクが正常の速度で回転す
る場合、図6(B)に示したように、前記回転軸を基準
とするとき、前記共振中心Cとディスク1の偏心質量me
の位置Pi ( i = 1、2、3、4)が同じ方向に位置
し、前記補償質量mcの位置P'i ( i = 1、2、3、4)
が遠心力によって反対側に位置する。したがって、ディ
スク1の偏心質量meによる非平衡が相殺され前記回転軸
の共振半径が格段と縮まり、ディスク1の偏心質量meに
よるデッキプレートの内部起振力が緩和される。
【0017】本発明は、図7に示したように、前記レー
ス415 の形状を変えてディスクプレーヤーが回転時に、
即ち、前記セルフ補償形ボールバランサーが正常動作時
にボールとレースとのすべり摩擦力が転がり摩擦力に比
べ大きいので、すべり摩擦力を最小化できるようにした
ことに特徴がある。ここで、前記レース415 は内側壁41
5a、底面415b及び外側壁415cを有し、前記レース415 の
底面415b及び/または外側壁415cに亘って形状を変更し
た。
【0018】これは前記レース415 が高速回転時にボー
ル420 が補償位置を探すために前記レース415 内で動く
とき、前記ボール420 は前記レース415 に対し軸方向
と、軸に垂直の方向に接触される。ここで、前記ボール
420 は前記レース415 の回転力によって遠心力を受ける
ので、前記レース415 との接触において、軸方向には主
にすべり接触がおこり、軸に垂直の方向には転がり接触
がおこる。
【0019】このような、物理的な原理を利用して前記
ボール420 がレース415 の底面415bに接触されないよう
にしたり、接触部分が縮まるようにすれば、全体的な摩
擦力が小さくなり、性能を向上させることが可能にな
る。このために、本体410 は該回転中心を横切って切開
したレース415 内部の断面において、前記レース415 を
なす内側壁415aと外側壁415cとの形状が相互非対称とな
っている。即ち、前記内側壁415aは前記底面415bに対し
垂直に形成されており、前記外側壁415cは前記ボール42
0 が遠心力によって接触時に前記ボール420各々の動き
をガイドできるように、各種の形態から形成されてい
る。
【0020】以下、図7乃至図9を参照して、前記レー
ス415 の様々な実施例を説明する。図7乃至図9の各々
は、図5のA部分を拡大した詳細図である。図7(A)
を参照するに、前記レース415 は、該内側壁415aが底面
415bに垂直の方向に形成され、外側壁415cはその全体に
亘ってボール420 との接触面積が広くなるような円弧状
である。ここで、前記外側壁415cの直径は、前記ボール
420の直径より大きいことが好ましい。したがって、前
記本体410 の回転時にボール420 が遠心力によって前記
底面415bから離隔され、前記外側壁415cにのみ接触され
る。したがって、前記底面415bの精密加工が不要とな
り、前記ボール420 とレース415 との接触による摩擦力
を減らすことができる。
【0021】図7(B)を参照するに、レース415 の外
側壁415cは前記内側壁415aと並ぶように前記底面415bに
対し垂直に形成され、該外側壁415cの中央の一部が引込
み形成された形状を有す。したがって、前記底面415bの
精密加工が不要となり、前記ボール420 とレース415 と
の接触による摩擦力を減らすことができる。図7(C)
を参照するに、レース415 の外側壁415cが切欠き状であ
りうる。この場合、本体410 の回転時にボール420 が前
記外側壁415cにのみ接触されるようにすることで、底面
415bの精密加工が不要となり、ボール420 とレース415
との摩擦力を減らすことができる。
【0022】図7(D)を参照するに、レース415 の外
側壁415cは上下方向に非対称の切欠き状である。即ち、
前記外側壁415cの上部は、前記底面415bに垂直の方向に
形成され、前記外側壁415cの下部から前記底面415bの一
部に亘ってボール420 が接触される傾斜面が形成され、
中央部は切欠き状に引込み形成された構造である。した
がって、前記底面415bの精密加工が不要となり、前記ボ
ール420 とレース415との接触による摩擦力を減らすこ
とができる。
【0023】図8(A)を参照するに、レース415 の外
側壁415cの下部から底面415bの一部に亘って傾斜面415d
が形成され、前記本体410 の回転時に底面415bと前記傾
斜面415dとに接触されていたボール420 が前記外側壁41
5cと前記傾斜面415dとに接触されるような構造を有す
る。したがって、ボール420 と底面415b間とで生じるす
べり摩擦力を減らすことができる。
【0024】この場合、底面415bに対する前記傾斜面41
5dの傾斜は、約15゜乃至45゜であることが好ましい。図
8(B)を参照するに、レース415 の外側壁415cは、上
下方向に非対称のラウンド形状を有する。即ち、前記外
側壁415cの上部は前記底面415bに垂直の方向に形成さ
れ、前記外側壁415cの中央部から下部に亘ってラウンド
形状が形成される。したがって、前記底面415bの精密加
工が不要となり、前記ボール420 とレース415 との接触
による摩擦力を減らすことができる。
【0025】図8(C)を参照するに、外側壁415cの中
央部に前記内側壁415aの方向に突出されたウェッジ形状
の突出部を有する。ここで、前記外側壁415cの上部及び
下部の各々は前記底面415bに垂直の方向を有する。図8
(D)を参照するに、外側壁415cに内側壁415a方向に突
出されたウェッジ形状の突出部を有し、前記突出部の頂
点部分の前記ボール420 が接点される部分は引込み形成
されたラウンド形状を有する。
【0026】図9(A)を参照するに、外側壁415cの中
央部に内側壁415a方向に突出された2重ウェッジ形状の
突出部を有する。したがって、前記底面415bの精密加工
が不要となり、前記ボール420 とレース415 との接触に
よる摩擦力を減らすことができる。図9(B)を参照す
るに、外側壁415cの中央部に所定間隔が離隔されたまま
で突設された四角形の一対の突起部を有する。前記突起
部のコーナー部が前記ボール420 と接触され前記ボール
420 の動きをガイドする。したがって、前記底面415bの
精密加工が不要となり、前記ボール420 とレース415 と
の接触による摩擦力を減らすことができる。
【0027】図9(C)を参照するに、レース415 の外
側壁415cはその全般に亘って鋸の歯状の構造を有する。
図7乃至図9に示したように、レースの形状を変形する
場合、本出願人によって提案された四角形の断面を有す
るレースに比べすべり摩擦力が小さくなるので、摩耗が
少なく生じたり、あるいは転がり摩擦が小さくなる効果
がある。
【0028】一方、小さい摩擦力によって、ボール420
が振動により補償位置を的確に探せずレース415 を歩き
回る不安定現象が生じたり、ボール420 が摩耗される恐
れがあった。これを勘案して、図7(A)に示したよう
に、前記レースの内部に低粘度のオイル成分の流体425
を少量注入することが好ましい。ここで、注入された流
体425 は、前記ボールの表面を数μm程度の厚さで覆え
る程度の量で済む。例えば、採用されたボールの直径が
5mm以下の場合、粘度0.6 乃至60csの低粘度流体を採用
することが好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように構成された本発明に係
るディスクプレーヤー用セルフ補償形ボールバランサー
は、レースの外側壁の形状を変えてボールとレース底面
とのすべり摩擦力を大幅に減らし、前記ボールがレース
内に対し転がり接触するようにして、前記ボールが質量
非平衡により内部振動を抑える位置に迅速に移動され、
バランサーの性能を格段に向上させることができる。し
かも、少量の流体をレースの内部に注入して前記ボール
の表面に塗布することにより、ボールが補償位置の周辺
でダンピングされることと、ボールの摩耗を減らすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディスクプレーヤーを示した概略的な分
離斜視図である。
【図2】ディスクの回転速度によるディスクの偏心質量
位置と公転中心に対する回転軸の位置関係を説明するた
めに示した図である。
【図3】本発明の実施例に係るセルフ補償形ボールバラ
ンサーを採用したディスクプレーヤーを示した分離斜視
図である。
【図4】本発明の実施例に係るセルフ補償形ボールバラ
ンサーを示した概略的な分離斜視図である。
【図5】図4の断面図である。
【図6】本発明の実施例に係るディスクプレーヤー用セ
ルフ補償形ボールバランサーを採用した場合、ディスク
の回転速度によるディスクの偏心質量位置と公転中心に
対する回転軸の位置関係を示す図である。
【図7】本発明の諸実施例に係るレースの内部断面の形
状を各々示した断面図である。
【図8】本発明の諸実施例に係るレースの内部断面の形
状を各々示した断面図である。
【図9】本発明の諸実施例に係るレースの内部断面の形
状を各々示した断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 50 デッキベース 60 緩衝部材 70 デッキプレート 75 光ピックアップ 101 スピンドルモータ 201 ターンテーブル 301 クランパ 400 セルフ補償形ボールバランサー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デッキプレートと、前記デッキプレート
    に設けられてディスクに回転力を提供するスピンドルモ
    ータと、前記スピンドルモータの回転軸の上に設けられ
    て前記ディスクが載置されるターンテーブルと、前記タ
    ーンテーブルの上に載置されたディスクを保持するクラ
    ンパと、前記デッキプレートの上にディスクの半径方向
    に移送可能に設けられて、ディスクに情報を記録及び/
    または再生する光ピックアップとを含んでなるディスク
    プレーヤーに採用され、 前記スピンドルモータの回転子、前記スピンドルモータ
    の回転軸、前記ターンテーブル、前記クランパの中で少
    なくともいずれか一部材に結設され、引込み形成された
    環形のレースを有する本体と、前記ディスクの回転時に
    遠心力によって前記スピンドルモータの回転軸を中心に
    該重心が前記ディスクの重心と対向して位置されるよう
    に、前記レースの内部に置かれた多数のボールと、前記
    レースの開口を覆うカバー部材とを含んで、前記ディス
    クプレーヤーの内部振動を抑制できるディスクプレーヤ
    ー用セルフ補償形ボールバランサーにおいて、 前記本体は該回転中心を横切って切開したレースの内部
    断面は底面と、内側壁及び外側壁を有し、前記ディスク
    が記録及び/または再生時の速度で回転時に遠心力によ
    って前記多数のボールの各々が前記レースの外側壁に接
    触されるように、前記レースの外側壁及び/または底面
    が前記ボールの動きをガイドする形状を有することを特
    徴とするディスクプレーヤー用セルフ補償形ボールバラ
    ンサー。
  2. 【請求項2】 前記レースの外側壁は、その全体に亘っ
    て前記ボールとの接触面積が広く円弧状からなってお
    り、前記本体の回転時に前記ボールが遠心力によってレ
    ースの底面から離隔され、かつ前記外側壁に接触される
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクプレーヤー
    用セルフ補償形ボールバランサー。
  3. 【請求項3】 前記本体が回転時に、前記ボールと外側
    壁とが相互接触されるように、前記外側壁の直径は前記
    ボールの直径より大きいことを特徴とする請求項2に記
    載のディスクプレーヤー用セルフ補償形ボールバランサ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記レースの外側壁はレースの内側壁と
    並ぶように前記底面に対し垂直に形成され、該外側壁の
    中央の一部が引込み形成された形状であり、前記本体の
    回転時に前記ボールが遠心力によってレースの底面から
    離隔されることを特徴とする請求項1に記載のディスク
    プレーヤー用セルフ補償形ボールバランサー。
  5. 【請求項5】 前記レースの外側壁はレースの内側壁と
    並ぶように前記底面に対し垂直に形成され、該外側壁の
    中央の一部が切欠き状に窪み、前記本体の回転時に前記
    ボールが遠心力によって前記レースが底面から離隔され
    ることを特徴とする請求項1に記載のディスクプレーヤ
    ー用セルフ補償形ボールバランサー。
  6. 【請求項6】 前記外側壁の上部は前記底面に対し垂直
    の方向に形成され、前記外側壁の下部から前記底面の一
    部に亘ってボールが接触される傾斜面が形成され、中央
    部は切欠き状に引込み形成され、前記本体の回転時に前
    記ボールが遠心力によって前記レースの底面から離隔さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のディスクプレー
    ヤー用セルフ補償形ボールバランサー。
  7. 【請求項7】 前記レースの外側壁の下部から前記底面
    の一部に亘って傾斜面が形成され、前記本体の回転時に
    前記底面と前記傾斜面とに接触されていたボールが前記
    外側壁と前記傾斜面とに接触されることを特徴とする請
    求項1に記載のディスクプレーヤー用セルフ補償形ボー
    ルバランサー。
  8. 【請求項8】 前記外側壁の上部は前記底面に対し垂直
    の方向に形成され、前記外側壁の中央部から下部に亘っ
    てラウンド状になり、前記本体の回転時に前記ボールが
    遠心力によってレースの底面から離隔されることを特徴
    とする請求項1に記載のディスクプレーヤー用セルフ補
    償形ボールバランサー。
  9. 【請求項9】 前記外側壁の上部及び下部の各々は、前
    記底面に対し垂直の方向に形成され、前記外側壁の中央
    部に前記内側壁の方向にウェッジ状の突出部が形成され
    たことを特徴とする請求項1に記載のディスクプレーヤ
    ー用セルフ補償形ボールバランサー。
  10. 【請求項10】 前記外側壁は前記内側壁の方向に突出
    されたウェッジ状の突出部を有し、前記突出部の頂点部
    分の前記ボールが接点される部分は引込み形成されたラ
    ウンド状で前記本体の回転時に前記ボールが遠心力によ
    ってレースの底面から離隔されることを特徴とする請求
    項1に記載のディスクプレーヤー用セルフ補償形ボール
    バランサー。
  11. 【請求項11】 前記外側壁の中央部に前記内側壁の方
    向に突出された2重ウェッジ状の突出部を備えて、前記
    本体の回転時に前記ボールが遠心力によってレースの底
    面から離隔されることを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスクプレーヤー用セルフ補償形ボールバランサー。
  12. 【請求項12】 前記外側壁の中央部に所定間隔が離隔
    されたままで突設された四角形の一対の突起部を備え
    て、前記本体の回転時に前記ボールが遠心力によってレ
    ースの底面から離隔されることを特徴とする請求項1に
    記載のディスクプレーヤー用セルフ補償形ボールバラン
    サー。
  13. 【請求項13】 前記外側壁は、その全般に亘って鋸の
    歯状の構造を有することを特徴とする請求項1に記載の
    ディスクプレーヤー用セルフ補償形ボールバランサー。
  14. 【請求項14】 前記レースの内部には、前記ボールの
    表面を数μm程度の厚さで覆える程度の微量の流体が注
    入され、回転時に前記レースとボールとの摩擦力を低減
    できることを特徴とする請求項1に記載のディスクプレ
    ーヤー用セルフ補償形ボールバランサー。
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