JP2000206113A - 動脈硬化の検出方法 - Google Patents

動脈硬化の検出方法

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JP2000206113A
JP2000206113A JP11320689A JP32068999A JP2000206113A JP 2000206113 A JP2000206113 A JP 2000206113A JP 11320689 A JP11320689 A JP 11320689A JP 32068999 A JP32068999 A JP 32068999A JP 2000206113 A JP2000206113 A JP 2000206113A
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arteriosclerosis
saturated
fatty acid
chain fatty
acid
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Yasuhiro Antoku
恭演 安徳
Kosuke Tsukamoto
浩介 塚本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正確性を欠いたり、煩雑である等の欠点が認め
られない、被験者の動脈硬化の状態を把握するための新
たな手段を確立して、動脈硬化の新たな検出方法を提供
すること。 【解決手段】ヘキサコサン酸(C26:0)に代表され
る飽和極長鎖脂肪酸の、細胞膜、特に赤血球膜における
蓄積が、高総コレステロール血症等の上記の血清脂質異
常、さらには、肥満や喫煙等と非常によく相関し、さら
に、この飽和極長鎖脂肪酸を用いた指標が、被験者の短
期的な食事内容等による影響を受けにくく、理想的な動
脈硬化の状態を把握するための指標となり得ることを見
出した。そして、この知見を利用して、細胞膜、好まし
くは赤血球膜を含む検体における、ヘキサコサン酸等の
飽和極長鎖脂肪酸を定量し、この定量値と動脈硬化を関
連付けて、検体提供者の動脈硬化の状態を把握する、動
脈硬化の検出方法を提供することにより、上記の課題を
解決し得ることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生化学的手法を利
用した疾病の検出方法に関する技術分野の発明である。
より具体的には、本発明は、動脈硬化の検出方法に関す
る発明である。
【0002】
【従来の技術】動脈硬化は、動脈壁の肥厚、硬化、構造
変化、機能低下による動脈病変の総称である。動脈硬化
が進行すると、硬化部分の血流が妨げられたり、血管壁
の壊死によって出血する等の循環障害を起こすことが知
られている。例えば、脳動脈の硬化は脳出血や脳梗塞等
の脳卒中の原因となり、冠状動脈の硬化は狭心症や心筋
梗塞等の冠動脈疾患の原因となることは、よく知られて
いる。また、動脈硬化が、さらに多くの生活習慣病、例
えば、糖尿病、痛風(高尿酸血症)、上記の冠動脈疾患
をはじめとする多くの種類の心臓病とも深く関連してい
ることも、知られている。
【0003】近年、わが国における、この動脈硬化及び
それによって惹起される様々な疾患は、増加の一途を辿
っている。この原因としては、近年における、食事内容
の欧米化が大きく影響していることは否めないことであ
る。また、近年の急速な社会の高齢化により、動脈硬化
によって惹起される上記疾患の罹患率が著しく増加する
ことも予測されている。
【0004】動脈硬化の予防法や治療法としては、食事
療法、運動療法、薬物療法等が代表的な方法として挙げ
られるが、可能な限り動脈硬化の状態を早期に、かつ、
正確に把握して、その状態に応じた手段を施すことが好
ましいのは言うまでもない。
【0005】それにもかかわらず、上記した生活習慣病
に代表される動脈硬化が関連する疾患は、発症初期は殆
ど自覚症状が認められず、簡便な治療で十分な効果を発
揮し得る機会を逃してしまうことが多い。
【0006】現在用いられている、動脈硬化の状態を把
握するための代表的な方法として、例えば、動脈硬化の
代表的な危険因子である、高総コレステロール血症、高
LDLコレステロール血症、高中性脂肪血症、低HDL
コレステロール血症等の血清脂質異常を、それぞれの血
清脂質異常特有の血清脂質を定量することにより把握す
る方法が挙げられる。
【0007】すなわち、これらの危険因子を指標にし
て、動脈硬化の状態を、ある意味では推測して、その状
態に応じた動脈硬化の予防・治療手段を施している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の動脈硬化の状態を把握するための手段は、例えば、被
験者の短期的な食事内容等によっても左右されてしま
い、正確性を欠いたり、被験者に短期間の絶食を強いる
等、煩雑な面もあり、必ずしも満足すべき状況には至っ
ていない。また、上述したように、血清脂質異常を把握
することは、動脈硬化についての傍証に過ぎない面もあ
り、ある程度の血清脂質異常が認められるからといっ
て、生活習慣病の個別的検査を受けることを、積極的に
被験者に勧めることは、現実上、説得力に欠ける面があ
ることは否定できない。その結果、上述した生活習慣病
を食事や運動による治療のみで改善可能な機会を逸して
しまうことにもなりかねない。これは、被験者を個人的
に、生命の危険にさらすことになると同時に、社会全体
の医療コストを上昇させることにもなり、決して好まし
いことではない。
【0009】本発明が解決すべき課題は、このような欠
点が認められない、被験者の動脈硬化の状態を把握する
ための、より直接的な手段を確立して、被験者に、動脈
硬化や上記の生活習慣病等の進展を可能な限り早期に防
止する機会を与えることにある。これにより、被験者の
健康的な生活を維持・推進し、社会的な医療コストの上
昇を抑止することが可能となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題を
解決するために、鋭意検討を重ねた。その結果、ヘキサ
コサン酸(C26:0)に代表される飽和極長鎖脂肪酸
の、細胞膜、特に赤血球膜における蓄積が、高総コレス
テロール血症等の上記の血清脂質異常、さらには、肥満
や喫煙等と非常によく相関し、さらに、この飽和極長鎖
脂肪酸を用いた指標が、被験者の短期的な食事内容等に
よる影響を受けにくく、理想的な動脈硬化の状態を把握
するための指標になり得ることを見出して、本発明を完
成した。
【0011】すなわち、本発明者は、本願において、細
胞膜、好ましくは赤血球膜を含む検体における、ヘキサ
コサン酸等の飽和極長鎖脂肪酸を定量し、この定量値と
動脈硬化とを関連付けることで、検体提供者の動脈硬化
の状態を把握する、動脈硬化の検出方法(以下、本発明
検出方法ともいう)を提供する。
【0012】なお、この動脈硬化の検出方法における、
細胞膜における飽和極長鎖脂肪酸の定量指標は、細胞膜
の脂肪酸中の飽和極長鎖脂肪酸の存在割合であることが
好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。上述のように、本発明検出方法は、被験者
の細胞膜における飽和極長鎖脂肪酸を動脈硬化の状態を
把握するための指標として用いる検出方法である。
【0014】ここで、本発明検出方法において、動脈硬
化の状態を把握するための指標になり得る、飽和極長鎖
脂肪酸としては、ヘキサコサン酸、オクタコサン酸、ペ
ンタコサン酸等を選択することができるが、比較的、細
胞膜における量が多く、検出が容易であるという理由か
ら、かかる飽和極長鎖脂肪酸として、少なくともヘキサ
コサン酸を含むことが好ましい。
【0015】このヘキサコサン酸は、セロチン酸とも呼
ばれる、炭素数が26の飽和極長鎖脂肪酸〔CH3(CH
2)24COOH〕であり、一般的には、カルナウバロウ、
ミツロウ等の天然ロウ中にエステルとして存在すること
が知られている。
【0016】また、ヘキサコサン酸の定量を行う検体と
して用いられる細胞膜は、特に限定されるものではな
く、各種組織の細胞形質膜を用いることが可能である。
しかしながら、かかる細胞膜として赤血球膜を選択する
ことが、その採取が容易であり、かつ、赤血球がもとも
と純粋な細胞形質膜のみからなる細胞であることから、
特に好ましい。
【0017】細胞膜の分離は、選択する細胞膜の種類に
応じた通常公知の方法を用いて行うことができる。例え
ば、赤血球をヘキサコサン酸等の飽和極長鎖脂肪酸の定
量の対象となる細胞膜として選択する場合には、採血し
た血液から遠心分離により赤血球を分離した後、低張緩
衝液で処理することにより、赤血球膜の浮遊液を調製す
ることができる。
【0018】本発明検出方法においては、このようにし
て得られた細胞膜のヘキサコサン酸等の飽和極長鎖脂肪
酸の定量を行う。その際の具体的な定量指標として、例
えば、この飽和極長鎖脂肪酸の細胞膜における具体的な
定量値、細胞膜における飽和極長鎖脂肪酸以外の他の特
定の脂肪酸との存在比、細胞膜の脂肪酸中の飽和極長鎖
脂肪酸の存在割合(クロマトグラム中の飽和極長鎖脂肪
酸の面積百分率値等で表され得る)等を選択することが
可能であるが、細胞膜の脂肪酸中の飽和極長鎖脂肪酸の
存在割合を上記定量指標として選択することが、より効
果的、かつ、効率的に、被験者の動脈硬化の状態を把握
することが可能である故、好ましい。
【0019】赤血球膜等の細胞膜からの、脂肪酸の抽出
は、例えば、Folch の方法(Folch,J.,J,Biol.Chem.,22
6,479-509,1957)等に準じて、メタノールやクロロホル
ム等の有機溶剤を用いて行うことができる。かかる抽出
操作により得られた脂質が含まれる有機溶剤層を加水分
解することにより、脂肪酸を遊離し、抽出操作を繰り返
した後、有機溶剤層中の遊離脂肪酸を同定することによ
り、所望する細胞膜の脂肪酸中のヘキサコサン酸の存在
割合を把握することができる。この遊離脂肪酸の同定手
段は、特に限定されるものではなく、例えば、高速液体
クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、薄層ク
ロマトグラフィー等を挙げることができる。
【0020】かかる同定手段として、高速液体クロマト
グラフィーを用いる場合は、例えば、上記の抽出操作に
より得られた遊離脂肪酸を蛍光標識した後、高速液体ク
ロマトグラフィーにより、試料中の遊離脂肪酸における
ヘキサコサン酸等の飽和極長鎖脂肪酸の存在割合を分析
することが可能である。かかる分析の際に用いる、それ
ぞれの脂肪酸の標準物質として、市販品を用いることが
できる(例えば、Serdary Res Lab,London,Canada;フナ
コシ等) 。このようにして、分析条件として、クロマト
グラフ上に脂肪酸の存在を示すピークが明確に分離する
条件を選択して、それぞれの遊離脂肪酸をリテンション
タイムにより同定し、高速液体クロマトグラフィーにお
いて、細胞膜の脂肪酸中のヘキサコサン酸等の極長鎖飽
和脂肪酸の存在割合を把握することができる。
【0021】このようにして、赤血球膜等の細胞膜にお
けるヘキサコサン等の極長鎖飽和脂肪酸を定量して、こ
れに係わる情報を、上述のように指標とすることによ
り、被験者における動脈硬化の状態を把握することが可
能である。
【0022】すなわち、被験者における赤血球膜等の細
胞膜におけるヘキサコサン酸等の極長鎖飽和脂肪酸は、
動脈硬化のリスクの増加と非常に良く相関して増加する
(この相関関係については、後述する実施例において記
載する)。
【0023】この判定基準については、動脈硬化にも様
々な側面があり、また、極長鎖飽和脂肪酸量の定量指標
にも様々なものがあり、一概に限定されるべきものでは
ない。敢えて一例を示すと、高速液体クロマトグラフィ
ーで求めたヘキサコサン酸の全脂肪酸に対する面積百分
率の絶対値が、0.20以上である場合、既存の動脈硬
化の危険因子〔例えば、血清中性脂肪、血清LDL、血
清HDL、BMI(肥満度)、喫煙等〕との相関状況
(後述する)との関係から、動脈硬化のリスクが高くな
る傾向が強い。
【0024】赤血球膜等の細胞膜におけるヘキサコサン
酸等の極長鎖飽和脂肪酸は、本来的に細胞膜の構成成分
である。そのため、この細胞膜における極長鎖飽和脂肪
酸は、従来から動脈硬化のリスクの指標として用いられ
ている各種の血清脂質に比べ、食事等の一時的な外的要
因による影響を受けにくく、より安定かつ正確な動脈硬
化についての指標として用いることができる。
【0025】また、この細胞膜における極長鎖飽和脂肪
酸の変化は、赤血球膜等の細胞膜という生体組織側の変
化であるため、単なる「危険因子」としてのみならず、
動脈硬化の状態を直接的に反映し得る指標として用いる
ことが可能である。そのため、この指標は、動脈硬化に
伴っておこる疾患、例えば、冠動脈疾患や、多くの生活
習慣病、例えば、糖尿病、痛風(高尿酸血症)、冠動脈
疾患以外の多くの種類の心臓病等の疾患の診断に極めて
有用な指標として用いられ得る。また、細胞膜における
極長鎖飽和脂肪酸の変化を把握することにより、生活習
慣病等に対する、より個別的な検査により、さらに的確
に被験者の生活習慣病に対するリスクを把握することが
可能になる。
【0026】さらに、動脈硬化の改善作用が認められて
いる抗高脂血症薬である「ロバスタチン」で、血中のヘ
キサコサン酸を低下させる作用が報告されており[Singh
I,et al.,Lovastatin for X-linked adrenoleukodystr
ophy,N Engl.J.Med.,1998:339(10):702-3] 、今後、特
に赤血球膜におけるヘキサコサン酸値を、動脈硬化改善
剤の効果判定のために用いることも可能と考えられる。
【0027】
【実施例】 以下、本発明を実施例を用いて、さらに具
体的に説明する。しかしながら、この実施例により、本
発明の技術的範囲が限定解釈されるものではない。本発
明検出方法の有用性についての試験例を記載するに先立
ち、この方法において用いた(1)赤血球膜の調製、
(2)脂肪酸の抽出及び(3)脂肪酸の分析と判定法に
ついて記載する。
【0028】(1)赤血球膜の調製 ヘパリン入り真空採血管に、静脈血を10ml採取し、以
後の操作を4℃下で行う。まず、上記の静脈血に遠心分
離処理を施し(2000rpm ×10分)、血漿を除去
し、さらに赤血球層の上に重なる、白血球等からなるbu
ffy coatを除去する。次いで、得られた赤血球層に生理
食塩水を加えて攪拌し、遠心分離洗浄(2000rpm ×
10分)を3回行い、上層の生理食塩水を捨てて、赤血
球浮遊液を調製する。この赤血球浮遊液を、アングルロ
ーター用のポリアロマースピッツ(29mm×103mm)
に移し、10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)を加
えて溶血させ、遠心分離処理を施し(12000rpm ×
20分:冷却遠沈機 日立20PR−52D、ローター
RPR20−2)、下層の赤色の赤血球膜を残し、水
流ポンプにパスツールピペットを接続して、上層の緩衝
液を捨てる。さらに、上記の緩衝液を再び加え、ボルテ
ックスミキサーで十分に攪拌し、遠心分離処理(120
00rpm ×20分)を施し、上層の緩衝液を捨てる。こ
の洗浄操作を4回繰り返し、1〜2mlの白色の赤血球膜
浮遊液を調製する(Mawatari,et al.,J.Neurol.Sci.,53,
23-28,1982による) 。
【0029】(2)脂肪酸の抽出 上記(1)に従って得られた50μl の赤血球膜浮遊液
を、ディスポーザブルガラススピッツ(18mm×160
mm)に移し、液体クロマトグラフィー用のメタノールを
2ml加え、ボルテックスミキサーで30秒間攪拌する。
その後、これを30分間静置して、液体クロマトグラフ
ィー用のクロロホルムを2ml加え、ボルテックスミキサ
ーで30秒間攪拌し、さらに30分静置後、クロロホル
ムを2ml加え、再びボルテックスミキサーで30分攪拌
後、このガラススピッツをアルミホイールでふたをし、
4℃の保冷庫内に一晩静置する。なお、メタノールとク
ロロホルムには、酸化防止剤のブチルヒドロキシトルエ
ン(BHT)を5mg/dl の濃度になるように添加した。
【0030】翌日、スピッツ内の溶液は、2層に分かれ
ているので、赤血球膜の大半の脂質が含まれる下層のク
ロロホルム層を、ネジ付きガラススピッツ(16mm×1
50mm テフロンパッキン付き、Pyrex)にパスツールピ
ペットで移し、窒素ガス流れ下に乾固させ、この中に塩
酸−アセトニトリル−水混液(塩酸 0.5mol/L 、ア
セトニトリル:水=9:1、vol/vol )を1ml加え、9
8℃で45分間、密閉したウオーターバス内で煮沸す
る。これを冷却した後、クロロホルムと水を1mlずつ加
え、ボルテックスミキサーで30秒間攪拌し、これを3
0分静置後、下層の遊離脂肪酸が含まれるクロロホルム
層を、ディスポーザーガラススピッツに移し、窒素ガス
下で乾燥する。
【0031】(3)脂肪酸の分析 蛍光ラベル剤(9-anthryldiazomethane :フナコシ製)
を、液体クロマトグラフィー用メタノールに、5mg/ 1
0mlの濃度になるように溶解し、その1mlを、前記
(2)において得られた乾燥遊離脂肪酸の入ったガラス
スピッツに入れ、よく攪拌した後、1時間以上、室温下
で反応を行い、反応後、その5μl を高速液体クロマト
グラフィーで分析した。
【0032】高速液体クロマトグラフィーの条件 高速液体クロマトグラフィー装置:島津LC−9A 2
台 システムコントローラー(SCL-6B)、自動試料注入装置(S
IL-6B)、カラムオーブン(CTO-6A)、脱気装置(DGU-3A)、
自動解析装置(CR-4A) 、蛍光分光光度計(RF540) カラム:Zorbax C8 (デュポン製)、25cm×4.6mm
id、カラム温度60℃ 移動相:アセトニトリルと水の混液(濃度勾配法;0分
アセトニトリル80%、20分 80%、60分 1
00%、70分 100%と設定して直線的な濃度勾配
をかける) 移動相の流量:1.6ml/ 分 蛍光分光光度計の波長設定:ex365nm,em412nm 脂肪酸は、クロマトグラフ上、C20:5、C18:
3、C22:6、C20:4、C18:2、C20:
3、C16:0、C22:4、C18:1、C18:
0、C20:1、C20:0、C22:1、C22:
0、C24:1、C24:0、C25:0、C26:0
等の同定された脂肪酸のピークと共に、未同定のピーク
も検出されるが、C20:5の後に、C26:0(ヘキ
サコサン酸)までの全てのピークの面積の総和に対する
C26:0のピークの面積の面積百分率を、自動分析機
を用いて算出する。この数値を、小数点第二位以下は四
捨五入し、た。この面積百分率を用いた、動脈硬化につ
いての判定基準を、以下のよう定めた。
【0033】 <判定基準> 面積百分率の絶対値が、0.26以上:高度異常高値 面積百分率の絶対値が、0.23〜0.25:中等度異常高値 面積百分率の絶対値が、0.20〜0.22:軽度異常高値 面積百分率の絶対値が、0.10〜0.19:正常値 (0.10〜0.16:理想値) 面積百分率の絶対値が、0.09以下:低値
【0034】この判定基準で、面積百分率の絶対値が
0.2以上の異常高値を示す者を、動脈硬化の高リスク
群として位置付けた。〔上記の判定基準は、後述の被験
者209名のうち、30歳未満の非喫煙者で、血清中性
脂肪値が150mg/dl 以下、血清LDLコレステロール
値が100mg/dl 以下、血清HDL値が45mg/dl 以
上、BMIが26.4以下の動脈硬化の低リスク群13
人(男5人,女8人)の、後述するヘキサコサン酸の面
積百分率が0.17±0.01(mean±SD) であり、2
SDを超える場合、すなわち0.20以上を以上高値と
して位置づけて設けた基準である〕
【0035】〔試験例1〕 動脈硬化の検出の指標とし
ての有用性試験(1) 試験は、某保険会社社員209名(男性117名,女
性92名)を被験者として、採血後、上記(1)〜
(3)の手順及び判定基準に従って行った。
【0036】また、この本発明検出方法に関する試験と
共に、上記の被験者の静脈血中の血清総コレステロー
ル値、血清中性脂肪値、血清HDLコレステロール
値を常法により測定した。また、血清LDLコレステ
ロール値は、「血清総コレステロール値−HDLコレス
テロール値−中性脂肪値×0.2」により算出した。
【0037】そして、血清総コレステロール値が22
0mg/dl 以上を高総コレステロール血症、血清中性脂
肪値が150mg/dl 以上を高中性脂肪血症、血清HD
Lコレステロール値が40mg/dl 未満を低HDLコレス
テロール血症、血清LDLコレステロール値が140
mg/dl 以上を高LDLコレステロール血症とした。
【0038】<結果> (1)上記の被験者を、20歳代、30歳代、40歳代
及び50歳代(50〜65歳)の4群に分けて、上記の
指標(〜)において、それぞれ正常範囲から逸脱す
る被験者の出現率を比較した。
【0039】第1図は、全被験者の年齢層別の上記出現
率を示す図であり、第2図は、男性における同出現率を
示す図であり、第3図は、女性における同出現率を示す
図である。
【0040】なお、第1図〜第3図において、縦軸は上
記出現率を、横軸は、それぞれの指標(〜)と上記
年齢層を示す。第1図において、男女を併せた場合、
〜の全ての指標において、上記出現率は、加齢と共に
増加の傾向を示した。
【0041】第2図において、男性のみに限ると、上記
指標において、上記出現率は、加齢と共に増加の
傾向を示したが、他の指標では、30歳代以降の増
加傾向ははっきりとはしなかった。
【0042】第3図において、女性のみに限ると、〜
の全ての指標において、上記出現率は、加齢と共に増
加の傾向を示した。また、男性に比べ、いずれの指標に
おいても40歳までは比較的低値であるが、50歳台で
急激に増加を示す傾向が認められた。
【0043】第1図〜第3図において、血清総コレス
テロール値と血清中性脂肪値の上記出現率における、
特に男性被験者における30歳代以降における変化が、
いま一つ明確性を欠く(第2図参照のこと)のは、若年
者(30歳代付近)ほど、食事中のコレステロール及び
中性脂肪の摂取が多いため、加齢による増加傾向が、こ
の食事傾向により修飾されてしまっていることが考えら
れる。これに対して、赤血球膜のヘキサコサン酸の上記
出現率は、男性被験者においても、加齢に従って、増加
する傾向が明確に現れている。
【0044】一般に、動脈硬化は、加齢と共に進展する
ものである。よって、赤血球膜のヘキサコサン酸を、動
脈硬化の指標として用いることで、食事等の影響を大幅
に排除することが可能であり、従来の代表的な動脈硬化
の指標である、血清コレステロールを指標として用いた
場合よりも、より動脈硬化との相関性が向上することが
明らかになった。
【0045】以上のことにより、赤血球膜のヘキサコサ
ン酸は、動脈硬化の指標として、被験者の年齢、性別を
問わずに用いることが可能であることが明らかになっ
た。また、その感度においても、他の血清脂質と同等以
上であることも明らかになった。
【0046】(2)次に、上記被験者209名を、年齢
と性別に関係なく統計し、赤血球膜のヘキサコサン酸
と、各々の血清脂質との相関関係について検討した。
【0047】第1表は、血清HDLコレステロール値
と赤血球膜のヘキサコサン酸の上記出現率について検討
した結果を示す表である。一般に、血清HDLコレステ
ロール値が低くなると、動脈硬化のリスクが高まるとい
われている。
【0048】 第 1 表 ─────────────────────────────────── 正常C26:0 高C26:0 計 ─────────────────────────────────── 低HDL血症 2 18 20 正常HDL 100 89 189 ─────────────────────────────────── 計 102 107 209 ─────────────────────────────────── 表内の数字は、サンプル数を示す(以下の表において同様である)。
【0049】この結果により、赤血球膜のヘキサコサン
酸と血清HDLコレステロール値との間には、負の相関
が明らかに認められ、赤血球膜のヘキサコサン酸につい
ての情報が、動脈硬化の指標として有用であることが明
らかになった。
【0050】第2表は、血清LDLコレステロール値
と赤血球膜のヘキサコサン酸の上記出現率について検討
した結果を示す表である。一般に、血清LDLコレステ
ロール値が高くなると、動脈硬化のリスクが高まるとい
われている。
【0051】 第 2 表 ─────────────────────────────────── 正常C26:0 高C26:0 計 ─────────────────────────────────── 高LDL血症 12 32 44 正常LDL 90 75 165 ─────────────────────────────────── 計 102 107 209 ─────────────────────────────────── この結果により、赤血球膜のヘキサコサン酸と血清LD
Lコレステロール値との間には、正の相関が明らかに認
められ、赤血球膜のヘキサコサン酸についての情報が、
動脈硬化の指標として有用であることが明らかになっ
た。
【0052】第3表は、血清総コレステロール値と赤
血球膜のヘキサコサン酸の上記出現率について検討した
結果を示す表である。一般に、血清総コレステロール値
が高くなると、動脈硬化のリスクが高まるといわれてい
る。
【0053】 第 3 表 ─────────────────────────────────── 正常C26:0 高C26:0 計 ─────────────────────────────────── 高T−c血症 18 48 66 正常T−c 84 59 143 ─────────────────────────────────── 計 102 107 209 ─────────────────────────────────── T−cは、血清総コレステロールを表す。
【0054】この結果により、赤血球膜のヘキサコサン
酸と血清総コレステロール値との間には、正の相関が明
らかに認められ、赤血球膜のヘキサコサン酸についての
情報が、動脈硬化の指標として有用であることが明らか
になった。
【0055】第4表は、血清中性脂肪値と赤血球膜の
ヘキサコサン酸の上記出現率について検討した結果を示
す表である。一般に、血清中性脂肪値が高くなると、動
脈硬化のリスクが高まるといわれている。
【0056】 第 4 表 ─────────────────────────────────── 正常C26:0 高C26:0 計 ─────────────────────────────────── 高TG血症 12 43 55 正常TG 90 64 154 ─────────────────────────────────── 計 102 107 209 ─────────────────────────────────── この結果により、赤血球膜のヘキサコサン酸と血清中性
脂肪値との間には、正の相関が明らかに認められ、赤血
球膜のヘキサコサン酸についての情報が、動脈硬化の指
標として有用であることが明らかになった。
【0057】第5表は、肥満と赤血球膜のヘキサコサン
酸の上記出現率について検討した結果を示す表である。
一般に、肥満の程度が高くなると、動脈硬化のリスクが
高まるといわれている。ここでは、BMIが26.4以
上の者を肥満ありとした。
【0058】 第 5 表 ─────────────────────────────────── 正常C26:0 高C26:0 計 ─────────────────────────────────── 肥満あり 3 17 20 肥満なし 99 90 189 ─────────────────────────────────── 計 102 107 209 ─────────────────────────────────── この結果により、赤血球膜のヘキサコサン酸と肥満度と
の間には、正の相関が明らかに認められ、赤血球膜のヘ
キサコサン酸についての情報が、動脈硬化の指標として
有用であることが明らかになった。
【0059】第6表は、喫煙と赤血球膜のヘキサコサン
酸の上記出現率について検討した結果を示す表である。
一般に、ヘビースモーカーは、動脈硬化のリスクが高ま
るといわれている。ここでは、たばこを1日当り20本
以上喫煙するものを、ヘビースモーカーとした。
【0060】 第 6 表 ─────────────────────────────────── 正常C26:0 高C26:0 計 ─────────────────────────────────── ヘビースモーカー 9 24 33 ノンスモーカー 66 68 134 ─────────────────────────────────── 計 75 92 167 ─────────────────────────────────── この結果により、赤血球膜のヘキサコサン酸と喫煙との
間には、正の相関が明らかに認められ、赤血球膜のヘキ
サコサン酸についての情報が、動脈硬化の指標として有
用であることが明らかになった。
【0061】〔試験例2〕 動脈硬化の検出の指標とし
ての有用性試験(2) 試験は、某保険会社社員504名(男性324名,女
性180名)を被験者として、採血後、上記(1)〜
(3)の手順及び判定基準に従って行った。
【0062】なお、上述した試験例1と同様に、被験者
の静脈血中の血清総コレステロール値、血清中性脂
肪値、血清HDLコレステロール値を常法により測定
した(これらの血清脂質値についての基準は、試験例1
と同様である)。
【0063】<内容> (1)上記の被験者を、25〜29歳(グループ1)、
30〜34歳(グループ2)、35〜39歳(グループ
3)、40〜44歳(グループ4)、45〜49歳(グ
ループ5)、50〜54歳(グループ6)及び55〜6
5歳(グループ7)の7群に分けて、赤血球膜における
ヘキサコサン酸の上昇レベルと、肥満(BMI:2
6.4以上)、喫煙(1日当り19本を超える喫煙
者)、罹患疾病及び過去に罹患した疾病、との関連
は、χ2 法により算出した。
【0064】(2)被検者の年令と、赤血球膜における
ヘキサコサン酸のレベルと、4種類の動脈硬化の血清リ
スクファクター〔総コレステロール(TC)、トリグリ
セライド(TG)、HDLコレステロール(HDL−
c)及びLDLコレステロール(LDL−c)〕の関連
性を、Spearmanの相関係数を用いて解析した。
【0065】(3)上記の7種類の年令グループにおい
て、年令と、男性と女性において、赤血球膜におけるヘ
キサコサン酸のレベルが高くなる頻度を、Spearmanの相
関係数を用いて解析した。
【0066】<結果> (1)赤血球膜におけるヘキサコサン酸と、性別、肥
満、喫煙、罹患疾病及び過去に罹患した疾病との関連性
この項目における試験結果を、第7表に示す。
【0067】 第 7 表 ──────────────────────────────────── 正常C26:0 高C26:0 (n=272) (n=232) ──────────────────────────────────── 肥満(%) 5.6 18.0* 喫煙(%) 11.6 21.7* ──────────────────────────────────── 罹患疾患 高血圧(%) 3.9 8.8* 高尿酸血症(%) 0.4 4.4* 糖尿病(%) 0.4 2.6* 心臓疾患(%) 0 2.2* ──────────────────────────────────── 注)図中の数字は、各項目の疾患等の母集団に対する比率(百分率)であり、 *は、有意差(p<0.05)が認められたことを示す。
【0068】第7表により、赤血球膜におけるヘキサコ
サン酸のレベルの上昇は、504名のボランティア中2
72名に認められたことがわかる。また、赤血球膜にお
けるヘキサコサン酸は、肥満者及び喫煙者において顕著
に上昇する傾向が認められることが、再び明らかになっ
た。
【0069】また、罹患疾病の中で、高血圧症、高尿酸
血症、糖尿病及び心臓疾患では、赤血球膜におけるヘキ
サコサン酸のレベルの上昇が認められることが明らかに
なった。しかしながら、良性の胃腸疾患、慢性肝炎、甲
状腺疾患、貧血症及び呼吸疾患には認められないことが
判明した(表示せず)。赤血球膜におけるヘキサコサン
酸のレベルが低かった者には、心臓疾患は認められなか
ったが、同レベルの高かった者272名中6名に心臓疾
患が認められた(4名の非弁性心房細動、2名の虚血性
心疾患)。
【0070】さらに、過去に罹患した疾病においては、
いすれも赤血球膜におけるヘキサコサン酸のレベルの上
昇と関連しなかった(表示せず)。これらの結果によ
り、赤血球膜のヘキサコサン酸についての情報が、動脈
硬化と深く関わっている生活習慣病とも強く関連するこ
とが明らかになった。よって、この赤血球膜のヘキサコ
サン酸についての情報を基に、特定の生活習慣病〔高血
圧症、痛風(高尿酸血症)、糖尿病及び心臓疾患等〕に
ついて突っ込んだ検討をすることが可能となり、これら
の生活習慣病等の発症や進展を抑止するために、非常に
意義が大きいことが明らかとなった。
【0071】(2)赤血球膜におけるヘキサコサン酸と
年齢と動脈硬化の4つの脂質マーカーとの相関について
は、赤血球膜におけるヘキサコサン酸のレベルは、年齢
と血清総コレステロール、トリグリセライドとLDLコ
レステロールと顕著に相関し、血清HDLコレステロー
ルとは逆相関していた。また、血清総コレステロールの
レベルは、HDLコレステロールのレベルとは相関して
いなかった(第8表参照のこと)。この結果は、前述の
試験例1の結果に従っていた。
【0072】 第 8 表 ──────────────────────────────────── 年齢 C26:0 TC TG HDL−c LDL−c ──────────────────────────────────── 年齢 − 0.379* 0.402* 0.223* -0.072 0.393* 26:0 0.379* − 0.281* 0.433* -0.257* 0.206* TC 0.402* 0.281* − 0.401* 0.004 0.798* TG 0.223* 0.433* 0.401* − -0.550* 0.192* HDL−c -0.072* -0.257* 0.004 -0.550* − -0.165 LDL−c 0.393* 0.206* 0.798* 0.192* -0.165* − ──────────────────────────────────── 注)表中の数字は、Spearmanの相関係数である。*は、有意差(p<0.01) が認められたことを示している。
【0073】(3)赤血球膜におけるヘキサコサン酸が
高レベルになる頻度と男女被験者における年齢との相関
赤血球膜におけるヘキサコサン酸が高レベルになる頻度
と男女被験者における年齢とは、著しく相関していた。
また、赤血球膜のヘキサコサン酸が高レベルになる頻度
は、全ての7年齢グループにおいて、女性被験者よりも
男性被験者の方が高かった。
【0074】
【発明の効果】本発明により、動脈硬化の新たな検出方
法が提供される。これにより、動脈硬化が関連する疾病
(特定の生活習慣病等)についての、突っ込んだ検討を
積極的に行う機会がより多く与えられ、その結果とし
て、これら疾患の発生・進展を抑止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】全被験者の年齢層別の各指標による異常者の出
現率を示した図面である。
【図2】男性被験者の年齢層別の各指標による異常者の
出現率を示した図面である。
【図3】女性被験者の年齢層別の各指標による異常者の
出現率を示した図面である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月15日(1999.11.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】 第 7 表 ──────────────────────────────────── 正常C26:0 高C26:0 (n=232) (n=272) ──────────────────────────────────── 肥満(%) 5.6 18.0* 喫煙(%) 11.6 21.7* ──────────────────────────────────── 罹患疾患 高血圧(%) 3.9 8.8* 高尿酸血症(%) 0.4 4.4* 糖尿病(%) 0.4 2.6* 心臓疾患(%) 0 2.2* ──────────────────────────────────── 注)図中の数字は、各項目の疾患等の母集団に対する比率(百分率)であり、 *は、有意差(p<0.05)が認められたことを示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細胞膜を含む検体における飽和極長鎖脂肪
    酸を定量し、この定量値と動脈硬化とを関連付けること
    により、検体提供者の動脈硬化の状態を把握する、動脈
    硬化の検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動脈硬化の検出方法におけ
    る、細胞膜における飽和極長鎖脂肪酸の定量指標が、細
    胞膜の脂肪酸中の飽和極長鎖脂肪酸の存在割合である、
    動脈硬化の検出方法。
  3. 【請求項3】飽和極長鎖脂肪酸の定量手段が、高速液体
    クロマトグラフィーによる飽和極長鎖脂肪酸の定量であ
    る、請求項1又は2記載の動脈硬化の検出方法。
  4. 【請求項4】飽和極長鎖脂肪酸として、少なくともヘキ
    サコサン酸を含む、請求項1ないし3のいずれかの請求
    項記載の動脈硬化の検出方法。
  5. 【請求項5】飽和極長鎖脂肪酸がヘキサコサン酸であ
    る、請求項1ないし3のいずれかの請求項記載の動脈硬
    化の検出方法。
  6. 【請求項6】細胞膜が赤血球膜である、請求項1ないし
    5のいずれかの請求項記載の動脈硬化の検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010018870A1 (ja) 2008-08-15 2010-02-18 藤倉化成株式会社 動脈硬化診断用ポリペプチドマーカー、及び該マーカー等を用いる動脈硬化の検出方法、並びに動脈硬化診断用キット

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