JP2000204621A - 散水用ホ―ス収納式ガ―デンシンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】散水用ホースを簡単にかつ整然と収納できるよ
うにした散水用ホース収納式ガーデンシンクを提供す
る。 【解決手段】この散水用ホース収納式ガーデンシンク１
Ｂは、上部または下部に流し３Ｈ，３Ｌが一体に連結さ
れた箱体２と、箱体２の内部に立設された給水管および
これに接続された水栓４２とを備え、箱体２の内部には
散水用ホース５を巻き取るホースリール６が回動可能に
収容されるとともに、箱体２の前面にはホースリール６
を回動させるハンドル６３が突出して設けられる。そし
て、給水管に接続された散水用ホース５がホースリール
６に巻き取られて収納され、箱体２の側面のホース出入
穴２１を通って箱体２内外に出し入れされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主として庭や公園
等に設置されるガーデンシンクに関する。

【０００２】

【従来の技術】家庭の庭や公園には、手足や園芸用具な
どを洗ったり、植栽や地表に散水したりするために、流
しと水栓とを備えたガーデンシンクが設置される。そし
て、通常は、その水栓に散水用ホースを接続して植栽な
どに散水することが行われている。この散水用ホース
は、その長さが数ｍ以上になる場合、持ち運び可能なホ
ースリールに巻き取られ、散水時に必要な長さだけホー
スを繰り出して使用されるのが一般的である。

【０００３】また、散水用ホースを非使用時に収納して
おくことのできるガーデンシンクとして、例えば図８に
示す特開平７−２５９１４６号公報記載のガーデンシン
ク９が知られている。このガーデンシンク９は、散水用
ホース９１の収納スペースを兼ねる基台部９２を地盤上
に設置してその直上に流し９３を設けるとともに、基台
９２部の内部に立設された給水管９４に散水用ホース９
１を接続しておき、散水用ホース９１を使用しないとき
にはこれを渦巻き状に巻いて基台部９２内に収納できる
ようにしたものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、散水用
ホースは通常、その内部に水が満たされて相当の重量に
なっているので、これを使用するたびにホースリールに
きちんと巻き取ったり、手で渦巻き状に巻いて前記のよ
うな収納スペースに収納したりするのはきわめて面倒な
作業となる。また、持ち運び可能なホースリールに巻き
取られたホースを繰り出す際には、ホースリールの枠体
部分を手や足で押さえておかなければならない。さら
に、散水用ホースを巻き取ったり繰り出したりする際
に、散水用ホースの表面に付着した土砂で手や衣服が汚
れるのも不快である。

【０００５】そのため、ガーデンシンクの付近には散水
用ホースが繰り出されたまま乱雑な状態で放置されるこ
とになりがちである。すると、日射や気温変化によって
散水用ホースが劣化し、その耐久性が低下したり、厳冬
期には散水用ホース内の水が凍結したりすることとな
る。また、放置された散水用ホースによって、庭や公園
の美観が大きく損なわれることにもなる。

【０００６】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、散水用ホースを簡単にかつ整然と収納できるよう
にした散水用ホース収納式ガーデンシンクを提供するこ
とにより、園芸その他の庭仕事における作業性を向上さ
せ、併せて庭や公園の美観を高めることを目的としてい
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の散水用ホース収納式ガーデンシンクは、上部または下
部に流しが一体に連結されて設置された箱体と、この流
しに給水するために箱体の内部に立設された給水管およ
びこの給水管に接続された水栓とを備え、前記箱体の内
部には散水用ホースを巻き取るためのホースリールが回
動可能に収容されるとともに、箱体の前面にはこのホー
スリールを回動させるためのハンドルが突出して設けら
れてなり、前記給水管に接続された散水用ホースが、前
記ホースリールに巻き取られて収納され、箱体の側面に
形成されたホース出入穴を通って箱体の内外に出し入れ
されることを特徴としている。

【０００８】すなわちこの散水用ホース収納式ガーデン
シンクは、流しと一体に連結した箱体の内部にホースリ
ールを収容し、これに散水用ホースを巻き取って収納す
るもので、散水用ホースは流しへの給水管に接続されて
いるため、散水用ホースを使用するたびに水栓等に着脱
するような手間は不要になる。散水用ホースを収納する
際には、箱体の前面に突出するハンドルを回してホース
リールに簡単に巻き取ることができる。箱体は地上に安
定して設置されるので、巻き取り操作も安定し、また散
水用ホースを繰り出す際にもホースリールを押さえてお
く必要はなく、ホース出入穴から露出している散水用ホ
ースの先端部を片手で引っ張り出すだけでよい。

【０００９】このように散水用ホースの取り扱いが簡単
になることで、散水用ホースが乱雑に放置されることが
少なくなり、散水用ホースの放置による劣化が防止され
るとともに、庭や公園の美観も維持されることとなる。

【００１０】また、請求項２に記載の散水用ホース収納
式ガーデンシンクは、前記ホース出入穴は、ホースリー
ルの芯筒方向に細長い長穴となされたことを特徴として
いる。これによれば、散水用ホースを巻き取る際に、散
水用ホースを長穴に沿って往復させながらホースリール
のリール幅に対して均等に巻き取ることができる。

【００１１】また、請求項３に記載の散水用ホース収納
式ガーデンシンクは、前記ホース出入穴の外側には、散
水用ホースの表面に付着した土砂を払拭するブラシが取
り付けられたことを特徴としている。これによれば、散
水用ホースを巻き取る際に、散水用ホースの表面に付着
した土砂などがブラシによって自動的に払拭されるの
で、土砂などによって手や衣服が汚れる不快感が解消さ
れ、また箱体の内部も清潔に維持されることとなる。

【００１２】前記した流しについては、請求項４に記載
の散水用ホース収納式ガーデンシンクように、少なくと
も一の流しは、箱体の下部前方に張り出して設けられて
いてもよい。この流しは、設置位置が低くなるため、特
に足洗いやバケツへの水汲みなどの作業に好都合であ
る。

【００１３】また、請求項５に記載の散水用ホース収納
式ガーデンシンクように、少なくとも一の流しは、箱体
の直上に設けられていてもよい。この流しは、設置位置
が高くなるので、特に手や土付き野菜、園芸用具、雑巾
などを洗うのに好都合である。

【００１４】また、請求項６に記載の散水用ホース収納
式ガーデンシンクように、少なくとも一の流しは、箱体
の上部後方に張り出して設けられていてもよく、さらに
この流しは、その先端部下方に立設された支持体によっ
て支持されるとともに、この流しの下方に収納スペース
が設けられていてもよい。これによれば、流しの大きさ
が十分に確保されるので流しの使い勝手が良くなる。さ
らに、流しの下方に設けられる収納スペースを利用して
園芸用具や薬剤類などを整理することもできるようにな
る。

【００１５】前記した流しは、もちろん上下２槽を設け
てもよい。なお、本明細書においては、説明の便宜上、
箱体の正面側、つまりハンドルが突出した側を前方と
し、その反対側を後方と定めるが、この向きは、散水用
ホース収納式ガーデンシンク自体の庭や公園における設
置方向とは特に関係ないものである。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の散水用ホース収納
式ガーデンシンク（以下、単にガーデンシンクとい
う。）の実施の形態について、図面を参照しつつ説明す
る。

【００１７】図１および図２は、ガーデンシンクの第１
の実施の形態を示す。このガーデンシンク１Ａは、縦長
で奥行きの浅い箱体２と、この箱体２の下部に連結され
て前方に張り出すように設けられた低位置の流し３Ｌ
と、箱体２と同じ奥行きで箱体２の直上に設けられた高
位置の流し３Ｈとを備え、アンカー部材（図示せず）等
を介して地盤上に固定された状態で設置される。これら
箱体２、低位置の流し３Ｌおよび高位置の流し３Ｈは、
同一素材からなる樹脂成型品により構成され、数個に分
割されたパネル状部品が組み合わされて、全体として一
体に形成されている。

【００１８】箱体２は、その内部が中空で、ここに地中
から立設された給水管４１が収容されている。給水管４
１には水栓４２が接続され、この水栓４２が高位置の流
し３Ｈの上面に突出して固定されている。水栓４２の蛇
口はいわゆるフレキシブル蛇口で、これを手で曲げるこ
とにより、高位置の流し３Ｈおよび低位置の流し３Ｌの
いずれにも同一の水栓４２から給水できるようになって
いる。高位置の流し３Ｈの底部には排水口４３が設けら
れ、この排水口４３には排水管４４が接続されて、この
排水管４４も箱体２の内部に収容されている。排水管４
４の下端は低位置の流し３Ｌの奥部の上に開口してお
り、高位置の流し３Ｈからの排水は、一旦低位置の流し
３Ｌの上に排出された後、低位置の流し３Ｌの底部に設
けられた排水口４５からまとめて排出されるようになっ
ている。

【００１９】箱体２の内部には、さらに、散水用ホース
５を巻き取るためのホースリール６と、このホースリー
ル６を保持する枠体７とが収容されている。ホースリー
ル６は、内部に通水可能な芯筒（図示せず）と、この芯
筒の両端に設けられた鍔状の円盤６１を有し、芯筒は接
続用ホース（図示せず）を介して給水管４１に接続され
ている。枠体７はパイプ材等を屈曲させて形成されたも
ので、その脚部下端が低位置の流し３Ｌの上面にボルト
等により固定されている。ホースリール６は、この枠体
７の前後に設けられたリール保持部材７１により、芯筒
を箱体２の前後方向に向けた姿勢で回動可能に保持され
ている。

【００２０】ホースリール６の芯筒には適当な長さ（１
０〜２０ｍ程度）の散水用ホース５が接続され、この散
水用ホース５がホースリール６に巻き取られている。散
水用ホース５の先端部は箱体２の側面に形成されたホー
ス出入穴２１を通って箱体２の外部に引き出され、その
先端には散水用ノズル５１が取り付けられている。

【００２１】ホースリール６には、その中心から箱体２
の前面を貫通して突出する回動軸６２が取り付けられ、
この回動軸６２の前端にハンドル６３が取り付けられて
いる。そして、このハンドル６３を回すことによりホー
スリール６を回動させ、散水用ホース５をホースリール
６に巻き取ることができるようになっている。

【００２２】また、箱体２の前面は、前方に向かって両
開きに開く２枚の扉状パネル２２に分割されており、そ
れら扉状パネル２２の召し合わせ部分には正面視円弧状
の湾曲部２３が形成されている。そして、一方の扉状パ
ネル２２には、円弧状の湾曲部２３に沿うようにして、
ハンドル６３の回動軌跡に合わせた正面視円形の凹部２
４が形成されており、前記回動軸６２がこの円形の凹部
２４の中心位置から突出している。

【００２３】箱体２の側面に形成されたホース出入穴２
１は前後方向に細長い長穴となされ、散水用ホース５を
巻き取る際にその巻き取り位置を前後に移動させなが
ら、散水用ホース５をホースリール６に均等の厚みで巻
き取ることができるようになっている。

【００２４】また、散水用ホース５を巻き取りながら前
後方向に移動させるのを補助するため、枠体７の上部に
は巻き取りガイドレバー７２が取り付けられている。こ
の巻き取りガイドレバー７２は、その基端部７３がホー
スリール６の上方位置にピン接合される一方、その先端
部が箱体２の側面に形成されたガイド穴２５を挿通して
箱体２の側方に突出しており、先端部に取り付けられた
握り玉７４を持って前後方向に揺動できるように保持さ
れている。この巻き取りガイドレバー７２の中間部分に
は、下方に垂下するホース誘導部材７５が固定されてい
る。そして、このホース誘導部材７５の下端部にリング
状のホース遊挿穴７６が形成され、このホース遊挿穴７
６に散水用ホース５が遊挿されて、巻き取りガイドレバ
ー７２の揺動とともに散水用ホース５が前後に移動する
ようになっている。

【００２５】以上のように構成されたこのガーデンシン
ク１Ａによれば、流し３Ｈ，３Ｌと一体に連結された箱
体２の内部にホースリール６が収容され、箱体２の前面
に突出したハンドル６３を回してホースリール６に散水
用ホース５を巻き取ることができるので、散水用ホース
５を使用した後の後片付けがきわめて容易になる。ホー
スリール６を保持する枠体７は、箱体２や低位置の流し
３Ｌとともに地上に安定して設置されるので、散水用ホ
ース５の巻き取り操作も安定し、また散水用ホース５を
繰り出す際にはホース出入穴２１から露出している散水
用ホース５の先端部を片手で引っ張り出すだけでよい。

【００２６】また、低位置および高位置に設けられた上
下２槽の流し３Ｈ，３Ｌを備えているので、例えば手、
土付き野菜、園芸用具、雑巾などを洗う場合には高位置
の流し３Ｈを使用し、一方、足を洗ったりバケツに水を
汲んだりする場合には低位置の流し３Ｌを使用するな
ど、作業内容に応じて上下２槽の流し３Ｈ，３Ｌを多目
的に使い分けることができる。そのため、常に楽な姿勢
で作業することが可能になる。

【００２７】さらに、上下２槽の流し３Ｈ，３Ｌに給水
するための給水管４１および水栓４２が共通で、散水用
ホース５への通水もこの給水管４１から行われるため、
構造的にも合理的かつ経済的である。

【００２８】図３ないし図６は、本発明のガーデンシン
クの第２の実施の形態を示す。なお、以下の説明におい
ても、前記第１の実施の形態と同一機能の部位には同一
の名称および符号を用いる。

【００２９】このガーデンシンク１Ｂは、箱体２と、箱
体２の下部に連結されて前方に張り出すように設けられ
た低位置の流し３Ｌと、箱体２の上部に連結されて後方
に張り出すように設けられた高位置の流し３Ｈとを備
え、高位置の流し３Ｈの下方が収納スペースＳとなされ
たものである。

【００３０】箱体２の内部には地中から立設された給水
管４１が収容され、この給水管４１には水栓４２が接続
されている。この水栓４２は高位置の流し３Ｈの上面に
突出して取り付けられており、蛇口を前後に回動させて
高位置の流し３Ｈおよび低位置の流し３Ｌのいずれにも
給水できるようになっている。高位置の流し３Ｈの底部
に接続された排水管４４は、箱体２の後面から箱体２の
内部に収容され、その下端が低位置の流し３Ｌの奥部の
上に開口している。

【００３１】箱体２の内部には、図４に示すようなホー
スリールユニット８が組み込まれて固定されている。こ
のホースリールユニット８は、適当な長さの散水用ホー
ス５と、これを巻き取るホースリール６と、それらを収
容するケーシング８１とがあらかじめ一体に組立てられ
たもので、ケーシング８１には持ち運びのための把手８
２が設けられている。ケーシング８１の一方の側面に
は、ホースリール６の芯筒（図示せず）の端部に形成さ
れた鍔状の円盤６１が露出しており、この円盤６１に
は、これを回動させるためのハンドル６３が突出して設
けられている。また、ケーシング８１の他方の側面に
は、ホースリール６の中心に向かって凹んだすり鉢状の
凹部８３が形成されている。

【００３２】箱体２の後面には、前記ケーシング８１の
凹部８３に対応して内側に突出する円錐台状の凸部２６
が設けられている。そして、この凸部２６にケーシング
８１の凹部８３が嵌合され、さらに箱体２の内部に設け
られた固定部材２７にケーシング８１の底部付近がボル
ト接合されることにより、ホースリールユニット８が把
手８２を下に向けた姿勢で箱体２内に固定されている。
箱体２の前面にはホースリール６の円盤６１に適合する
大きさの円窓２８が形成され、この円窓２８内から円盤
６１が箱体２の前面に露出して、箱体２の前面側からハ
ンドル６３を回すことができるようになっている。箱体
２に形成された円窓２８の周囲は、箱体２の内部方向に
向かって傾斜した凹面２９となっている。

【００３３】このホースリールユニット８に巻き取られ
た散水用ホース５は、ホースリール６の芯筒、この芯筒
に接続された接続用ホース５２およびこの接続用ホース
５２に接続された分岐管４６を経由して給水管４１に接
続されている。接続用ホース５２と分岐管４６との接続
部には、散水用ホース５への通水を開閉する止水栓４７
が設けられ、この止水栓４７が箱体２の側面から突出す
るように取り付けられている。

【００３４】散水用ホース５は、ケーシング８１に形成
された繰出穴８４および箱体２の側面に形成されたホー
ス出入穴２１を通って箱体２の外部に繰り出され、その
先端には散水用ノズル５１が取り付けられている。箱体
２に形成されたホース出入穴２１は、散水用ホース５を
ホースリール６に均等の厚みで巻き取ることができるよ
う、前後方向に細長い長穴となされている。

【００３５】箱体２の上部から後方に張り出して設けら
れた高位置の流し３Ｈは、その先端部の下方に立設され
た板状の支持体３１によって支持されている。そして、
この支持体３１と箱体２との間に網棚３２が架設されて
収納スペースＳが形成され、これを園芸用具や薬剤類な
どの整理・収納のために利用できるようになっている。

【００３６】以上のように構成されたこのガーデンシン
ク１Ｂによれば、前記第１の実施の形態にかかるガーデ
ンシンク１Ａと同様に、箱体２の内部に簡単な操作で散
水用ホース５を収納することができ、また、上下２槽の
流し３Ｈ，３Ｌを使い分けて楽な姿勢で作業することが
できるのに加えて、あらかじめ一体に組立てられたホー
スリールユニット８を利用することにより、箱体２の内
部構造を単純化し、組立て・据付の効率化を図ることが
可能になる。このホースリールユニット８は、場合によ
っては箱体２から取り外し、任意の場所に持ち運んで使
用することも可能である。

【００３７】また、このガーデンシンク１Ｂによれば、
高位置の流し３Ｈの大きさも十分に確保されるので、流
し３Ｈを使用する際の作業性も向上する。さらに、高位
置の流し３Ｈの下方には収納スペースＳが形成されるの
で、ガーデンシンク１Ｂの周辺を整然と片付けることが
できるようになる。

【００３８】このように、本発明のガーデンシンク１
Ａ，１Ｂによれば、箱体２の内部にホースリール６を収
容し、箱体２の前面に突出したハンドル６３を回してこ
のホースリール６に散水用ホース５を巻き取ることによ
り、散水用ホース５を簡単に箱体２内に収納することが
できる。併せて、散水用ホース５を繰り出す作業も簡単
になる。

【００３９】ホース出入穴２１の大きさと散水用ノズル
５１の大きさとを適宜に選択すれば、散水用ホース５を
収納する際に、散水用ノズル５１が箱体２の側面に当接
するところで巻き取りが止まるようにすることもでき
る。こうして、散水用ノズル５１が常に箱体２の外部に
露出するようにしておけば、散水用ホース５を繰り出す
際の作業もさらに簡単になる。

【００４０】また、ホース出入穴２１の外側にブラシを
取り付け、このブラシが散水用ホース５を巻き取る際に
散水用ホース５の表面をこするようにしておけば、散水
用ホース５の表面に付着した土砂や枯葉などの異物が巻
き取り時に払拭される。これにより、散水用ホース５を
取り扱う際に手や衣服が汚れたり、箱体２の内部やホー
スリール６に土砂などが溜まったりするのを防止するこ
とも可能になる。

【００４１】こうして散水用ホース５の取り扱いが簡単
かつ快適になることで、散水用ホース５がガーデンシン
ク１Ａ，１Ｂの周辺に乱雑に放置されることが少なくな
り、散水用ホース５の放置による劣化が防止されるとと
もに、庭や公園の美観も維持されることとなる。

【００４２】なお、本発明のガーデンシンク１Ａ，１Ｂ
において、箱体２に連結される流し３Ｈ，３Ｌは必ずし
も前記のように上下２槽設けられる必要はなく、例えば
図７に示した第３の実施の形態にかかるガーデンシンク
１Ｃのように高位置の流し３Ｈのみが設けられたり、あ
るいは反対に低位置の流し３Ｌのみが設けられたりして
もよい。

【００４３】また、上下２槽の流し３Ｈ，３Ｌを設ける
場合には、それらの流し３Ｈ，３Ｌに給水するための水
栓４２を上下別々の位置に設けて、それぞれの水栓から
給水してもよい。また、低位置の流し３Ｌのみを設ける
場合には、水栓４２を箱体２の前面のやや低い位置から
突出させて設けてもよい。

【００４４】また、本発明のガーデンシンクを構成する
箱体や流しの材質としては、例えばガラス繊維強化不飽
和ポリエステル樹脂（ＦＲＰ）、ＡＢＳ樹脂、アクリル
樹脂、レジンコンクリート、人造石、金属などが好適で
あるが、特にこれらに限定されるものではない。

【００４５】

【発明の効果】本発明の散水用ホース収納式ガーデンシ
ンクによれば、流しと一体に連結された箱体の内部にホ
ースリールが収容され、これに散水用ホースが巻き取ら
れて収納されるので、散水用ホースの取り扱いが簡単に
なる。その結果、散水用ホースが繰り出されたまま放置
されることが少なくなり、散水用ホースの放置による劣
化が防止されるとともに、庭や公園の美観も維持される
こととなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の散水用ホース収納式ガーデンシンクの
第１の実施の形態を示す斜視図である。

【図２】前記の第１の実施の形態にかかる散水用ホース
収納式ガーデンシンクの内部構造を示す分解斜視図であ
る。

【図３】本発明の散水用ホース収納式ガーデンシンクの
第２の実施の形態を示す斜視図である。

【図４】前記の第２の実施の形態にかかる散水用ホース
収納式ガーデンシンクに収容されるホースリールユニッ
トの斜視図である。

【図５】前記第２の実施の形態にかかる散水用ホース収
納式ガーデンシンクの前後方向の縦断面図である。

【図６】前記第２の実施の形態にかかる散水用ホース収
納式ガーデンシンクの左右方向の縦断面図である。

【図７】本発明の散水用ホース収納式ガーデンシンクの
第３の実施の形態を示す斜視図である。

【図８】従来のガーデンシンクの一例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ 散水用ホース収納式ガーデンシンク ２ 箱体 ２１ ホース出入穴 ３Ｈ，３Ｌ 流し ３１ 支持体 ４１ 給水管 ４２ 水栓 ５ 散水用ホース ６ ホースリール ６３ ハンドル Ｓ 収納スペース

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部または下部に流しが一体に連結され
   て設置された箱体と、この流しに給水するために箱体の
   内部に立設された給水管およびこの給水管に接続された
   水栓とを備え、前記箱体の内部には散水用ホースを巻き
   取るためのホースリールが回動可能に収容されるととも
   に、箱体の前面にはこのホースリールを回動させるため
   のハンドルが突出して設けられてなり、前記給水管に接
   続された散水用ホースが、前記ホースリールに巻き取ら
   れて収納され、箱体の側面に形成されたホース出入穴を
   通って箱体の内外に出し入れされることを特徴とする散
   水用ホース収納式ガーデンシンク。
2. 【請求項２】 ホース出入穴は、ホースリールの芯筒方
   向に細長い長穴となされたことを特徴とする請求項１に
   記載の散水用ホース収納式ガーデンシンク。
3. 【請求項３】 ホース出入穴の外側には、散水用ホース
   の表面に付着した土砂を払拭するブラシが取り付けられ
   たことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の散
   水用ホース収納式ガーデンシンク。
4. 【請求項４】 少なくとも一の流しは、箱体の下部前方
   に張り出して設けられたことを特徴とする請求項１ない
   し請求項３のいずれかに記載の散水用ホース収納式ガー
   デンシンク。
5. 【請求項５】 少なくとも一の流しは、箱体の直上に設
   けられたことを特徴とする請求項１ないし請求項４のい
   ずれかに記載の散水用ホース収納式ガーデンシンク。
6. 【請求項６】 少なくとも一の流しは、箱体の上部後方
   に張り出して設けられたことを特徴とする請求項１ない
   し請求項４のいずれかに記載の散水用ホース収納式ガー
   デンシンク。
7. 【請求項７】 箱体の上部後方に張り出して設けられた
   流しは、その先端部下方に立設された支持体によって支
   持されるとともに、この流しの下方に収納スペースが設
   けられたことを特徴とする請求項６に記載の散水用ホー
   ス収納式ガーデンシンク。