JP2000201897A - 放射体温計 - Google Patents

放射体温計

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JP2000201897A
JP2000201897A JP11011133A JP1113399A JP2000201897A JP 2000201897 A JP2000201897 A JP 2000201897A JP 11011133 A JP11011133 A JP 11011133A JP 1113399 A JP1113399 A JP 1113399A JP 2000201897 A JP2000201897 A JP 2000201897A
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infrared
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thermopile
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Moriyuki Kinoshita
盛之 木下
Hidehiko Ito
秀彦 伊藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中央の体温測定用赤外線検出素子とその周囲に
周辺比較用赤外線検出素子を配置し、中央の素子が周囲
の素子よりも測定温度が高いときを測定値とすることに
より、鼓膜から放射される赤外線を正確に受光する放射
体温計を提供する。 【解決手段】複数のサーモパイルを有し、中央部に体温
測定用サーモパイル17を配置し周囲に周辺比較用サーモ
パイル18を配置する。耳孔内14で最も温度の高い鼓膜12
からの放射赤外線を体温測定用サーモパイル17が受光し
たときは体温測定用サーモパイル17の検出温度が周囲の
周辺比較用サーモパイル18の検出温度よりも高くなる。
したがって、体温測定用サーモパイル17の検出温度が周
辺比較用サーモパイル18の検出温度よりも高くなった時
に鼓膜12からの放射赤外線を体温測定用サーモパイル17
が正確に受光していると確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耳孔内の鼓膜から
放射される赤外線を検出することにより人体の体温を測
定する放射体温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、被測定者の体温を短時間で測定す
る装置として、耳孔内の鼓膜から放射される赤外線を検
出して非接触で鼓膜の温度を測定し被測定者の体温とす
る放射体温計が提案されている。まず、耳孔内の鼓膜の
温度を体温とすることの意義を説明すると、体温を調整
する中枢である視床下部と血流を共有する動脈が鼓膜の
近くを走っているために、鼓膜は視床下部の温度つまり
人体の中で恒常性のある核心温度を反映している部分で
ある。また、耳孔内は比較的外気温度の影響を受けない
部分でもあり、以前から耳孔内の鼓膜の温度は核心体温
として注目されていた。さらに鼓膜は耳孔内では最も温
度の高い部分であり、鼓膜から離れるにしたがって耳孔
内壁の温度も低くなっていることも知られている。
【0003】ここで、従来この種の放射体温計、例えば
特開平7−184866号公報に記載されているような
放射体温計は、複数の赤外線検出素子を内蔵するプロー
ブと複数の赤外線検出素子で検出される赤外線量から温
度を算出し、算出した温度の中の最も高い温度を鼓膜の
温度、つまり体温として求める温度算出手段で構成され
ている。
【0004】また、特開平10−234677号公報に
記載されているような放射体温計は、赤外線検出素子か
ら検出された時系列的に連続した3回の検出温度の中で
2回目の検出温度が1回目及び3回目の検出温度よりも
高い場合にこの2回目の検出温度を鼓膜の温度つまり体
温として求める判定条件を備えた構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平7−184866号公報に記載されている放射体温
計では、複数の赤外線検出素子を内蔵したプローブを耳
孔内に挿入して体温を測定する場合に、複数の赤外線検
出素子全てが耳孔内の鼓膜からの赤外線の放射を視野に
捕らえていない場合でも、複数の赤外線検出素子で検出
された赤外線量から求めた温度の中で最も高い温度を鼓
膜の温度、つまり体温として求めてしまうという問題が
あった。
【0006】また、前記の特開平10−234677号
公報に記載されている放射体温計では、赤外線検出素子
から検出された時系列的に連続した3回の検出温度の中
で2回目の検出温度が鼓膜からの赤外線放射を捕らえた
のではなく、1回目及び3回目の検出温度よりも2回目
の検出温度がより鼓膜に近い部分の赤外線放射を捕らえ
た場合に2回目の検出温度を鼓膜の温度、つまり体温と
して求めてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、かかる問題を解決するため、正
確に鼓膜からの赤外線放射を赤外線検出素子に捕らえる
ことができる装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の放射体温計は、赤外線検出素子を用いて体
温を検出する放射体温計であって、中央部の赤外線検出
素子を体温測定用赤外線検出素子とし、その周囲に複数
の周辺比較用赤外線検出素子を配置し、前記体温測定用
赤外線検出素子の検出温度が前記周辺比較用赤外線検出
素子の検出温度よりも高いかまたは同じ場合に前記体温
測定用赤外線検出素子の検出温度を体温として表示する
ことを特徴とする。この構成により、耳孔内で最も温度
の高い鼓膜から放射される赤外線を複数の赤外線検出素
子の中で中央部の前記体温測定用赤外線検出素子で検出
し、耳孔内の鼓膜周辺の鼓膜よりも温度の低い部分から
放射される赤外線を複数の赤外線検出素子の中で前記体
温測定用赤外線検出素子の周囲の前記周辺比較用赤外線
検出素子で検出することにより、体温測定用赤外線検出
素子の検出温度が周辺比較用赤外線検出素子の検出温度
よりも高くなり、体温測定用赤外線検出素子が鼓膜から
の赤外線放射を視野に捕らえていることを確認すること
ができる。
【0009】前記放射体温計においては、体温測定用赤
外線検出素子に光学的手段によって測定物からの赤外線
の放射を集光し、さらに前記測定物の周辺からの赤外線
の放射を前記光学的手段によって前記周辺比較用赤外線
検出素子に集光することが好ましい。これにより、耳孔
内で最も温度の高い鼓膜からの赤外線放射をより効率的
に前記体温測定用赤外線検出素子に集光し、また鼓膜よ
りも温度の低い鼓膜周辺からの赤外線放射をより効率的
に前記周辺比較用赤外線検出素子に集光し、前記体温測
定用赤外線検出素子の検出温度と前記周辺比較用赤外線
検出素子の検出温度との検出温度差を明確にさせること
ができる。
【0010】また前記放射体温計においては、体温測定
用赤外線検出素子の検出温度が前記周辺比較用赤外線検
出素子の検出温度よりも高いかまたは同じ場合には体温
測定が正確に行えたことを表示し、さらに前記体温測定
用赤外線検出素子の検出温度が前記周辺比較用赤外線検
出素子の検出温度よりも低い場合には前記体温測定用赤
外線検出素子の検出温度よりも高い検出温度を検出した
周辺温度比較用赤外線検出素子の方向を表示する表示装
置を有することが好ましい。これにより、耳孔内で最も
温度の高い鼓膜から放射される赤外線を前記体温測定用
赤外線検出素子で検出し耳孔内の鼓膜周辺よりも温度の
低い部分から放射される赤外線を前記周辺比較用赤外線
検出素子で検出することにより前記体温測定用赤外線検
出素子の検出温度が前記周辺比較用赤外線検出素子の検
出温度よりも高くなり前記体温測定用赤外線検出素子が
正確に鼓膜からの赤外線放射を視野に捕らえていること
を表示装置に表示することにより測定者に報知すること
ができ、さらに、前記体温測定用赤外線検出素子に鼓膜
からの赤外線の放射を視野に捕らえられていない場合に
は前記周辺比較用赤外線検出素子のいずれか鼓膜に最も
距離の近い周辺比較用赤外線検出素子の検出温度が最も
高くなり前記体温測定用赤外線検出素子から見て前記の
最も高い検出温度を示した周辺比較用赤外線検出素子の
方向が鼓膜の位置であり前記体温測定用赤外線検出素子
から見て前記の最も高い検出温度を示した周辺比較用赤
外線検出素子の方向を表示装置に示すことによって鼓膜
の位置の方向を測定者に報知できる。
【0011】また前記放射体温計においては、前記体温
測定用赤外線検出素子を中心として、対称の位置にある
2個の前記周辺比較用赤外線検出素子を比較対象組とし
て前記比較対象組が少なくとも2組以上あることが好ま
しい。これにより、少なくとも水平方向と鉛直方向の2
方向から耳孔内の鼓膜の位置を確認することができる。
【0012】また前記放射体温計においては、前記周辺
比較用赤外線検出素子の比較を、前記体温測定用赤外線
検出素子の検出温度が前記比較対象組である2個の前記
周辺比較用赤外線検出素子の検出温度よりも高いことを
前記比較対象組の1組ずつ比較を行うことが好ましい。
これにより、比較対象組の1組ずつを比較することによ
り前記比較対象組の方向別に耳孔内の鼓膜の位置を確認
していくことができる。
【0013】また前記放射体温計においては、前記体温
測定用赤外線検出素子は、1個以上の赤外線検出素子か
ら成る体温測定用赤外線検出素子集合体であり、前記周
辺比較用赤外線検出素子は、1個以上の赤外線検出素子
から成る周辺比較用赤外線検出素子集合体であり、前記
周辺比較用赤外線検出素子または前記周辺比較用赤外線
検出素子集合体は、前記体温測定用赤外線検出素子また
は前記体温測定用赤外線検出素子集合体を取り囲むよう
に複数存在することが好ましい。これにより、前記体温
測定用赤外線検出素子と前記周辺比較用赤外線検出素子
の数量を増加させて前記体温測定用赤外線検出素子集合
体と前記周辺比較用赤外線検出素子集合体とし、前記体
温測定用赤外線検出素子集合体と前記周辺比較用赤外線
検出素子集合体の検出温度出力を安定化させることがで
きる。
【0014】また前記放射体温計においては、下記のA
〜Dから選ばれるいずれかに記載の構成をさらに備えた
ことが好ましい。 A.前記体温測定用赤外線検出素子の赤外線受光部面積
と1個の前記周辺比較用赤外線検出素子の赤外線受光面
積が等しい。 B.前記体温測定用赤外線検出素子の赤外線受光面形状
と1個の前記周辺比較用赤外線検出素子の赤外線受光部
形状が合同である。 C.前記体温測定用赤外線検出素子集合体の赤外線受光
面積と1個の前記周辺比較用赤外線検出素子集合体の赤
外線受光面積が等しい。 D.前記体温測定用赤外線検出素子集合体の赤外線受光
面形状と1個の前記周辺比較用赤外線検出素子集合体の
赤外線受光面形状が合同である。
【0015】これにより、前記体温測定用赤外線検出素
子または前記体温測定用赤外線検出素子集合体と前記周
辺比較用赤外線検出素子または前記周辺比較用赤外線検
出素子集合体の検出温度の比較を行うために同一の検出
条件を作り出すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態により、
さらに具体的に説明する。
【0017】(実施の形態1)以下に、本発明の実施の
形態について、図1から図9を用いて説明する。
【0018】図1は本発明の放射体温計の一例を示す実
施の形態の外観図を示し、図2は本発明の放射体温計の
一例を示す実施の形態のブロック図を示し、図3は本発
明の放射体温計の体温測定が正確に行えた時のプローブ
断面図を示し、図4は本発明の放射体温計の赤外線検出
素子の配置を示す本実施の形態1の構成図を示し、図5
は本発明の放射体温計の体温測定が正確に行えた時の本
実施の形態1の赤外線検出素子別の検出温度の一例を示
す説明図を示し、図6は本発明の放射体温計の体温測定
が正確に行えた時の表示装置の表示の一例を示す説明図
を示し、図7は本発明の放射体温計の体温測定が不正確
である時の一例であるプローブ断面図を示し、図8は本
発明の放射体温計の体温測定が不正確である時の本実施
の形態1の赤外線検出素子別の検出温度の一例を示す説
明図を示し、図9は本発明の放射体温計の体温測定が不
正確である時の表示装置の表示の一例を示す説明図を示
す。
【0019】図1における放射体温計の構成は、本体
1、プローブ2、電源スイッチ3、測定開始スイッチ
4、表示装置としての液晶パネル5とから構成されてい
る。
【0020】図1において本体1は体温測定時に手で支
持する部分であり、プローブ2は体温測定時に耳孔内に
挿入する部分であり、電源スイッチ3は電源をONまた
はOFFするためのスイッチであり、測定開始スイッチ
4は体温測定を開始するときにONするスイッチであ
り、液晶パネル5は体温測定が正確に行えた場合は体温
の測定値と体温測定が正確に行えたことを測定者に報知
し、また体温測定が正確に行えなかった場合は測定対象
である耳孔内の鼓膜の位置の方向と体温測定が正確に行
えていないことを測定者に報知するための表示装置であ
る。
【0021】図2における放射体温計のブロック図の構
成は赤外線検出素子としての複数のサーモパイル6、周
辺温度を測定するための感温抵抗7、複数のサーモパイ
ル6の出力と感温抵抗7の出力を切り替えるためのスイ
ッチ8、複数のサーモパイル6の出力と感温抵抗7の出
力を増幅するための増幅器9、複数のサーモパイル6の
出力と感温抵抗7の出力を体温として演算するための演
算器10、演算器10によって演算された体温を表示す
るための表示部11から成っている。
【0022】図2において複数のサーモパイル6はそれ
ぞれの受光した赤外線量に応じて周辺温度との温度差を
出力し、感温抵抗7は周辺温度を出力し、スイッチ8に
よって複数のサーモパイル6の出力と感温抵抗7の出力
を切り替え、サーモパイル6と感温抵抗7の出力は非常
に小さいので増幅器9によって増幅され、演算部10は
複数のサーモパイル6の出力の中で体温測定用サーモパ
イルの出力と感温抵抗7の出力を演算し体温を算出し、
表示部11は演算器10で算出した体温値を表示する。
【0023】初めに、体温測定が正確に行えた時の状態
を図3〜図6で説明する。
【0024】図3におけるプローブの断面の構成は、プ
ローブ2の先端に取り付けられた光学的手段としてのレ
ンズ15、プローブ2の根本付近の内部に配置されたセ
ンサケース16、センサケース16内部に配置された基
板19、基板19面上に配置された赤外線検出素子とし
ての複数のサーモパイル、複数のサーモパイルの中で中
央部に配置された体温測定用赤外線検出素子としての体
温測定用サーモパイル17、複数のサーモパイルの中で
体温測定用サーモパイル17の周辺に配置された周辺比
較用赤外線検出素子としての周辺比較用サーモパイル1
8、センサケース16の内部面上に取り付けられた周囲
温度測定用素子としての感温抵抗20から成っている。
なお、赤外線検出素子としてサーモパイルの他に焦電型
赤外線センサを使用することもでき、周囲温度測定用素
子として感温抵抗の他にサーミスタ、ダイオード、トラ
ンジスタ、白金抵抗を使用することもできる。
【0025】図4における赤外線検出素子の配置を示す
構成は、センサケース16内部に配置せれた基板19面
上に配置された赤外線検出素子としての複数のサーモパ
イル、複数のサーモパイルの中で中央部に配置された体
温測定用赤外線検出素子としての体温測定用サーモパイ
ル17、複数のサーモパイルの中で体温測定用サーモパ
イル17の周辺に配置された周辺比較用赤外線検出素子
としての周辺比較用サーモパイル18A〜18D、体温
測定用サーモパイル17を中心として対称の位置にある
周辺比較用サーモパイル18Aと周辺比較用サーモパイ
ル18Bを第1の比較対象組としての上下比較対象組2
2A、体温測定用サーモパイル17を中心として対称の
位置にある周辺比較用サーモパイル18Cと周辺比較用
サーモパイル18Dを第2の比較対象組としての左右比
較対象組22Bから成っている。
【0026】図5における各赤外線検出素子からの検出
温度を示す構成は、体温測定用サーモパイル17からの
検出温度として体温測定値23、周辺比較用サーモパイ
ル18Aからの検出温度として周辺測定値24A、周辺
比較用サーモパイル18Bからの検出温度として周辺測
定値24B、周辺比較用サーモパイル18Cからの検出
温度として周辺測定値24C、周辺比較用サーモパイル
18Dからの検出温度として周辺測定値24Dを示して
いる。
【0027】図6は、体温測定が正確に行えた状態の図
1の液晶パネル5詳細図の構成で、体温測定値23の値
を表示する体温測定値表示部25、体温測定が正確に行
えたことまたは体温測定が不正確である時に鼓膜の位置
の方向を表示する鼓膜位置表示部26、鼓膜位置表示部
26内の体温測定が不正確で鼓膜の位置の方向が上側で
ある時に表示される上方鼓膜位置表示部26a、鼓膜位
置表示部26内の体温測定が不正確で鼓膜の位置の方向
が下側である時に表示される下方鼓膜位置表示部26
b、鼓膜位置表示部26内の体温測定が不正確で鼓膜の
位置の方向が左側である時に表示される左方鼓膜位置表
示部26c、鼓膜位置表示部26内の体温測定が不正確
で鼓膜の位置の方向が右側である時に表示される右方鼓
膜位置表示部26d、鼓膜位置表示部26内の体温測定
が正確に行われた時に表示される体温測定完了表示部2
6eから成っている。
【0028】次に、体温測定が正確に行えた時のプロー
ブ2の耳孔内14への挿入状態を図3で説明すると、耳
孔内14で最も温度の高い鼓膜12より放射された赤外
線は、プローブ2の先端のレンズ15によってセンサケ
ース16内部の基板19上に配置された複数のサーモパ
イルの中で中央部に配置された体温測定用サーモパイル
17面上に集光され、また、鼓膜12よりも温度の低い
耳孔内14の鼓膜周辺部13より放射せれた赤外線は、
プローブ2の先端のレンズ15によってセンサケース1
6内部の基板19上に配置された複数のサーモパイルの
中で体温測定用サーモパイルの周辺に配置された周辺比
較用サーモパイル18面上に集光される。
【0029】また、体温測定が正確に行えた時の基板1
9上の状態を図4で説明すると、鼓膜12より放射され
た赤外線はレンズ15によって体温測定用サーモパイル
17の受光面を十分に含んだ鼓膜からの放射赤外線集光
範囲21内に集光され、鼓膜12より放射された赤外線
は体温測定用サーモパイル17で受光し、鼓膜周辺部1
3より放射された赤外線はレンズ15によって集光され
周辺比較用サーモパイル18A〜18Dで受光し、体温
測定用サーモパイル17と周辺比較用サーモパイル18
A〜18Dはそれぞれ受光した赤外線量に応じて検出温
度を出力する。
【0030】そして、体温測定が正確に行えた場合の体
温測定用サーモパイル17と周辺比較用サーモパイル1
8A〜18Dの検出温度について図5で説明する。ま
ず、上下方向であるが上下比較対象組22Aを比較する
と、耳孔内14の中で最も温度の高い鼓膜12より放射
された赤外線を受光した体温測定用サーモパイル17の
検出温度である体温測定値23は、鼓膜12よりも温度
の低い耳孔内14の鼓膜周辺部13より放射された赤外
線を受光した上下比較対象組22Aである周辺比較用サ
ーモパイル18A〜18Bの検出温度である周辺測定値
24A〜24Bよりも検出温度が高くなる。次に、左右
方向であるが左右比較対象組22Bを比較すると、耳孔
内14の中で最も温度の高い鼓膜12より放射された赤
外線を受光した体温測定用サーモパイル17の検出温度
である体温測定値23は、鼓膜12よりも温度の低い耳
孔内14の鼓膜周辺部13より放射された赤外線を受光
した左右比較対象組22Bである周辺比較用サーモパイ
ル18C〜18Dの検出温度である周辺測定値24C〜
24Dよりも検出温度が高くなる。
【0031】つまり、体温測定用サーモパイル17の検
出温度である体温測定値23と上下比較対象組22Aで
ある周辺比較用サーモパイル18A〜18Bの検出温度
である周辺測定値24A〜24Bを比較して体温測定値
23が周辺測定値24A〜24Bよりも高い検出温度を
示した場合、体温測定用サーモパイル17の受光面は上
下方向において耳孔内14の温度が最も高い部分を視野
に捕らえていることになり、また、体温測定用サーモパ
イル17の検出温度である体温測定値23と左右比較対
象組22Bである周辺比較用サーモパイル18C〜18
Dの検出温度である周辺測定値24C〜24Dを比較し
て体温測定値23が周辺測定値24C〜24Dよりも高
い検出温度を示した場合、体温測定用サーモパイル17
の受光面は左右方向において耳孔内14の温度が最も高
い部分を視野に捕らえていることになり、上下方向と左
右方向で耳孔内14の最も温度の高い部分を体温測定用
サーモパイル17は視野に捕らえていることになる。
【0032】ここで、従来の技術で述べたように耳孔内
14では鼓膜12の温度が最も高く、鼓膜12から離れ
るにしたがって耳孔内壁の温度も低くなっている。そこ
で、耳孔内14において上下方向と左右方向の2次元的
つまり耳孔内14を面上に捕らえて最も温度の高くなる
部分は鼓膜12であり、体温測定用サーモパイル17の
受光面は正確に鼓膜12を視野に捕らえ鼓膜12からの
赤外線放射を正確に受光しているということになる。し
たがって、体温測定用サーモパイル17の検出温度であ
る体温測定値23は鼓膜12の温度、つまり、正確な体
温測定値として採用することができる。
【0033】また、レンズ15を用いて鼓膜12から放
射される赤外線を基板19上の体温測定用サーモパイル
17の受光面を十分に含んだ鼓膜からの放射赤外線集光
範囲21に集光することによって、体温測定用サーモパ
イル17の検出温度である体温測定値23と周辺比較用
サーモパイル18A〜18Dの検出温度である周辺測定
値24A〜24Dの検出温度差を大きくすることがで
き、鼓膜12から放射された赤外線を正確に受光してい
るか容易に判別することができる。
【0034】さらに、耳孔内14を上下方向と左右方向
の最低2方向により2次元的つまり面上に捕らえて最も
温度の高い部分の温度を検出するので、耳孔内14で最
も温度の高い鼓膜12から放射される赤外線を確実に体
温測定用サーモパイル17は捕らえることができ、正確
に鼓膜12の温度を測定できる。
【0035】さらに、耳孔内14を上下方向と左右方向
でそれぞれに周囲温度比較することによって、上下方向
及び左右方向の方向別に確実に鼓膜12の位置を確認し
ていくことができる。
【0036】次に、体温測定が正確に行えた場合の液晶
パネル5について図6を用いて説明する。測定者には、
体温測定値23は正確に鼓膜12からの赤外線放射を体
温測定用サーモパイル17が検出した温度であること、
つまり、正確な体温測定値であることと体温測定用サー
モパイル17の検出温度である体温測定値23を報知す
る。液晶パネル5において、鼓膜位置表示部26内の体
温測定完了表示部26eが表示され、体温測定値23の
値は体温測定値表示部25に表示される。したがって、
測定者は体温測定値表示部25に表示された体温測定値
23の値が正確な体温測定値であることを容易に確認で
きる。
【0037】次に、体温測定が不正確であった時の状態
を図4と図7〜図9で説明する。
【0038】図7におけるプローブの断面の構成は、図
3におけるプローブ2の断面の構成と同じ構成である。
【0039】図8における各赤外線検出素子からの検出
温度を示す構成は、体温測定用サーモパイル17からの
検出温度として体温測定値29、周辺比較用サーモパイ
ル18Aからの検出温度として周辺測定値30A、周辺
比較用サーモパイル18Bからの検出温度として周辺測
定値30B、周辺比較用サーモパイル18Cからの検出
温度として周辺測定値30C、周辺比較用サーモパイル
18Dからの検出温度30Dを示している。
【0040】図9は、体温測定値が不正確であった状態
の図1の液晶パネル5詳細図の構成で、体温測定が不正
確である時に体温測定が不正確であることを表示するエ
ラー表示部31,体温測定が正確に行えたことまたは体
温測定が不正確である時に鼓膜12の位置の方向を表示
する鼓膜位置表示部26を示し、鼓膜位置表示部26内
の構成は図6と同じ構成と成っている。
【0041】次に、体温測定が不正確である時の一例で
あるプローブ2の耳孔内14への挿入状態を図7で説明
すると、プローブ2は耳孔内14に真っ直ぐに挿入され
ず、プローブ2は耳孔内14にやや下向きに挿入された
状態で、プローブ2の先端のプローブ先端開口部27は
耳孔内14で最も温度の高い鼓膜12の方向を向いてい
ない為に体温測定用サーモパイル17及び周辺比較用サ
ーモパイル18には鼓膜12から放射される赤外線は入
射せず、耳孔内14の別の鼓膜以外の外耳道壁28から
放射される赤外線を体温測定用サーモパイル17及び周
辺比較用サーモパイル18は受光することになる。
【0042】また、体温測定が不正確である時の一例で
ある図7に示すプローブ2の挿入状態の場合の基板19
上の状態を図4で説明すると、体温測定用サーモパイル
17及び周辺比較用サーモパイル18A〜18Dのいず
れにも鼓膜12から放射される赤外線は受光されない
が、体温測定用サーモパイル17及び周辺比較用サーモ
パイル18A〜18Dはそれぞれ受光した赤外線量に応
じて検出温度を出力する。
【0043】そして、体温測定が不正確である時の一例
である図7に示すプローブ2の挿入状態の場合の体温測
定用サーモパイル17及び周辺比較用サーモパイル18
A〜18Dの検出温度について図8で説明する。まず、
上下方向であるが上下比較対象組22Aを比較すると、
図7に示すようにプローブ2が耳孔内14にやや下向き
に挿入されているので、鼓膜12に最も近い部分からの
赤外線放射を受光できるのは上下比較対象組22Aの周
辺比較用サーモパイル18Aであり、周辺比較用サーモ
パイル18Aからより離れている基板19上に配置され
た赤外線検出素子としてのサーモパイルほど受光する赤
外線量は少なくなるので、上下方向では周辺比較用サー
モパイル18Bの検出温度である周辺測定値30Bと体
温測定用サーモパイル17の検出温度である体温測定値
29よりも周辺比較用サーモパイル18Aの検出温度で
ある周辺測定値30Aが高くなる。次に、左右方向であ
るが左右比較対象組22Bを比較すると、左右比較対象
組22Bの周辺比較用サーモパイル18Cの検出温度で
ある周辺測定値30Cと左右比較対象組22Bの周辺比
較用サーモパイル18Dの検出温度である周辺測定値3
0Dは、ほぼ同じ検出温度を示し、周辺測定値30Cと
周辺測定値30Dよりも体温測定値29が高くなってい
る。
【0044】ここで、従来の技術で述べたように耳孔内
14では鼓膜12の温度が最も高く、鼓膜12から離れ
るにしたがって耳孔内壁の温度も低くなっている。
【0045】したがって、体温測定用サーモパイル17
の検出温度である体温測定値29よりも周辺比較用サー
モパイル18Aの検出温度である周辺測定値30Aが高
い検出温度を示した場合、体温測定用サーモパイル17
の受光面は鼓膜12を視野に捕らえていないので鼓膜1
2からの赤外線放射を受光していない。つまり、体温測
定値29は鼓膜12の温度を正確に表していない。
【0046】しかしながら、従来の技術で述べたように
鼓膜12から離れるにしたがって耳孔内壁の温度も低く
なっている。そこで、上下方向の比較である上下比較対
象組22Aと左右方向の比較である左右比較対象組22
Bを確認する。まず、上下方向であるが上下比較対象組
22Aの周辺比較用サーモパイル18Aの検出温度であ
る周辺測定値30Aと周辺比較用サーモパイル18Bの
検出温度である周辺測定値30Bを比較すると、周辺測
定値30Aが周辺測定値30Bよりも高い測定値を示し
ているので上下方向では周辺測定値30Aを検出した周
辺比較用サーモパイル18Aの方向つまり体温測定用サ
ーモパイル17から見て上方向が鼓膜12の方向である
ことが確認できる。次に、左右方向であるが左右比較対
象組22Bの周辺比較用サーモパイル18Cの検出温度
である周辺測定値30Cと周辺比較用サーモパイル18
Dの検出温度である周辺測定値30Dを比較すると、周
辺測定値30Cと周辺測定値30Dはほぼ同じ検出温度
を示し周辺測定値30Cと周辺測定値30Dよりも体温
測定値29が高くなっているので左右方向では鼓膜12
の位置を捕らえていることが確認できる。したがって、
上下方向と左右方向で比較すると、鼓膜12の方向は体
温測定用サーモパイル17から見て周辺比較用サーモパ
イル18Aの方向つまり上方向であることが確認でき
る。
【0047】次に、体温測定が不正確である時の一例で
ある図7に示すプローブ2の挿入状態の場合の液晶パネ
ル5について図9を用いて説明する。測定者には、体温
測定値29は鼓膜12から放射される赤外線を検出して
いないこと、つまり、体温測定が不正確であることと鼓
膜12の方向が図7に示すプローブ2の挿入状態の場合
どちらの方向にあるかを報知する。よって、液晶パネル
5において、エラー表示部31が表示され、鼓膜位置表
示部26内の上方鼓膜位置表示部26aが表示される。
【0048】したがって、測定者は、体温測定が不正確
であることと、体温測定が不正確である一例である図7
に示すプローブ2の挿入状態の場合では鼓膜12の位置
はプローブ2の挿入方向に対して上方であることを容易
に確認できる。
【0049】(実施の形態2)以下に本発明の第2の実
施の形態について、図10を用いて説明する。ここで、
実施の形態1では比較対象組を2組とした場合の放射体
温計の赤外線検出素子の配置の実施の形態であるが、本
実施の形態2では比較対象組を3組とした場合の放射体
温計の赤外線検出素子の配置の実施の形態を示してい
る。
【0050】図10は、本発明の放射体温計の赤外線検
出素子の配置を示す本実施の形態2の構成図を示してい
る。
【0051】図10における赤外線検出素子の配置を示
す構成は、実施の形態1の図3のセンサケース16内部
の基板19上の赤外線検出素子の配置を変更した構成図
であり、基板19上に配置された複数の赤外線検出素子
としての複数のサーモパイル、複数のサーモパイルの中
で中央部に配置された体温測定用赤外線検出素子である
体温測定用サーモパイル32、複数のサーモパイルの中
で体温測定用サーモパイル32の周辺に配置された周辺
比較用赤外線検出素子としての周辺比較用サーモパイル
33a〜33f、体温測定用サーモパイル32を中心と
して対称の位置にある周辺比較用サーモパイル33aと
周辺比較用サーモパイル33fを第1の比較対象組とし
ての比較対象組34A、体温測定用サーモパイル32を
中心として対称の位置にある周辺比較用サーモパイル3
3bと周辺比較用サーモパイル33eを第2の比較対象
組としての比較対象組34B、体温測定用サーモパイル
32を中心として対称の位置にある周辺比較用サーモパ
イル33cと周辺比較用サーモパイル33dを第3の比
較対象組としての比較対象組34Cから成っている。
【0052】ここで、比較対象組が実施の形態1の2組
から本実施の形態2の3組になることによって体温測定
用サーモパイル32がより正確に鼓膜12からの赤外線
の放射を捕らえることができ、さらに、体温測定用サー
モパイル32が鼓膜12からの赤外線の放射を捕らえて
いない時に鼓膜12の方向を示す場合、実施の形態1で
は4方向であったが本実施の形態2では6方向となりよ
り正確に鼓膜12の方向を測定者に報知することができ
る。
【0053】(実施の形態3)以下に本発明の第3の実
施の形態について、図11を用いて説明する。ここで、
実施の形態1では比較対象組を2組とした場合の放射体
温計の赤外線検出素子の配置の実施の形態であるが、本
実施の形態3では比較対象組を4組とした場合の放射体
温計の赤外線検出素子の配置の実施の形態を示してい
る。
【0054】図11は、本発明の放射体温計の赤外線検
出素子の配置を示す本実施の形態3の構成図を示してい
る。
【0055】図11における赤外線検出素子の配置を示
す構成は、実施の形態1の図3のセンサケース16内部
の基板19上の赤外線検出素子の配置を変更した構成図
であり、基板19上に配置された複数の赤外線検出素子
としての複数のサーモパイル、複数のサーモパイルの中
で中央部に配置された体温測定用赤外線検出素子である
体温測定用サーモパイル35、複数のサーモパイルの中
で体温測定用サーモパイル35の周辺に配置された周辺
比較用赤外線検出素子としての周辺比較用サーモパイル
36a〜36h、体温測定用サーモパイル35を中心と
して対称の位置にある周辺比較用サーモパイル36aと
周辺比較用サーモパイル36hを第1の比較対象組とし
ての比較対象組37A、体温測定用サーモパイル35を
中心として対称の位置にある周辺比較用サーモパイル3
6bと周辺比較用サーモパイル36gを第2の比較対象
組としての比較対象組37B、体温測定用サーモパイル
35を中心として対称の位置にある周辺比較用サーモパ
イル36cと周辺比較用サーモパイル36fを第3の比
較対象組としての比較対象組37C、体温測定用サーモ
パイル35を中心として対称の位置にある周辺比較用サ
ーモパイル36dと周辺比較用サーモパイル36eを第
4の比較対象組としての比較対象組37Dから成ってい
る。
【0056】ここで、比較対象組が実施の形態2の3組
から本実施の形態3の4組になることによって体温測定
用サーモパイル35がより正確に鼓膜12からの赤外線
の放射を捕らえることができ、さらに、体温測定用サー
モパイル35が鼓膜12からの赤外線の放射を捕らえて
いない時に鼓膜12の方向を示す場合、実施の形態2で
は6方向であったが本実施の形態3では8方向となりよ
り正確に鼓膜12の方向を測定者に報知することができ
る。
【0057】(実施の形態4)以下に本発明の第4の実
施の形態について、図12を用いて説明する。
【0058】図12は、本発明の放射体温計の赤外線検
出素子の配置を示す本実施の形態4の構成図を示してい
る。
【0059】図12における赤外線検出素子の配置を示
す構成は、実施の形態1の図3のセンサケース16内部
の基板19上の赤外線検出素子の配置を変更した構成図
であり、基板19上に配置された複数の赤外線検出素子
としての複数のサーモパイル、複数のサーモパイルの中
で中央部に配置された体温測定用赤外線検出素子である
体温測定用サーモパイル38a〜38dから成る体温測
定用赤外線検出素子集合体である体温測定用サーモパイ
ル集合体38、複数のサーモパイルの中で体温測定用サ
ーモパイル集合体38の上部に配置された周辺比較用赤
外線検出素子としての周辺比較用サーモパイル39Aa
〜39Abから成る周辺比較用赤外線検出素子集合体と
しての周辺比較用サーモパイル集合体39A、複数のサ
ーモパイルの中で体温測定用サーモパイル集合体38の
下部に配置された周辺比較用赤外線検出素子としての周
辺比較用サーモパイル39Ba〜39Bbから成る周辺
比較用赤外線検出素子集合体としての周辺比較用サーモ
パイル集合体39B、複数のサーモパイルの中で体温測
定用サーモパイル集合体38の左部に配置された周辺比
較用赤外線検出素子としての周辺比較用サーモパイル3
9Ca〜39Cbから成る周辺比較用赤外線検出素子集
合体としての周辺比較用サーモパイル集合体39C、複
数のサーモパイルの中で体温測定用サーモパイル集合体
38の右部に配置された周辺比較用赤外線検出素子とし
ての周辺比較用サーモパイル39Da〜39Dbから成
る周辺比較用赤外線検出素子集合体としての周辺比較用
サーモパイル集合体39Dから成っている。
【0060】次に、体温測定が正確に行えた時の本実施
の形態4における基板19上の状態を図12で説明する
と、鼓膜12より放射された赤外線はレンズ15によっ
て体温測定用サーモパイル集合体38の受光面を十分に
含んだ鼓膜からの放射赤外線集光範囲40内に集光さ
れ、鼓膜12より放射された赤外線は体温測定用サーモ
パイル集合体38で受光し、鼓膜周辺部13より放射さ
れた赤外線はレンズ15によって集光され周辺比較用サ
ーモパイル集合体39A〜39Dで受光し、体温測定用
サーモパイル集合体38として構成された体温測定用サ
ーモパイル38a〜38dと周辺比較用サーモパイル集
合体39A〜39Dとして構成された周辺比較用サーモ
パイル39Aa〜39Dbはそれぞれ受光した赤外線量
に応じて検出温度を出力する。
【0061】ここで、サーモパイルの出力は非常に小さ
いので体温測定用サーモパイル38a〜38dの検出出
力を合計し演算することによって、体温測定用サーモパ
イル集合体38の検出温度、つまり体温測定値の誤差を
なくすることができ、体温測定値の精度を高めることが
できる。また、周辺比較用サーモパイル集合体39A〜
39Dにおいても、鼓膜12から放射された赤外線を正
確に体温測定用サーモパイル集合体38が受光している
場合、周辺比較用サーモパイル39Aa〜39Abの検
出出力、周辺比較用サーモパイル39Ba〜39Bbの
検出出力、周辺比較用サーモパイル39Ca〜39Cb
の検出出力、周辺比較用サーモパイル39Da〜39D
bの検出出力をそれぞれ合計し演算することによって、
体温測定用サーモパイル集合体38と周辺比較用サーモ
パイル集合体39A〜39Dの検出出力差を大きくする
ことができ、鼓膜12から放射された赤外線を正確に受
光しているか容易に判別することができる。
【0062】(実施の形態5)以下に本発明の第5の実
施の形態について、図13〜15を用いて説明する。
【0063】図13〜15は、本発明の放射体温計の赤
外線検出素子の配置を示す本実施の形態5の構成図を示
している。
【0064】図13における赤外線検出素子の配置を示
す構成は、実施の形態1の図3のセンサケース16内部
の基板19上の赤外線検出素子の配置を変更した構成図
であり、基板19上に配置された複数の赤外線検出素子
としての受光面が合同である複数のサーモパイル41a
〜41p、複数のサーモパイルの中で中央部に配置され
た体温測定用赤外線検出素子であるサーモパイル41
f、サーモパイル41g、サーモパイル41j及びサー
モパイル41kから成る体温測定用赤外線検出素子集合
体である体温測定用サーモパイル集合体42、体温測定
用サーモパイル集合体42の上部にある周辺比較用赤外
線検出素子であるサーモパイル41a、サーモパイル4
1b、サーモパイル41c及びサーモパイル41dから
成る周辺比較用サーモパイル集合体43A、体温測定用
サーモパイル集合体42の下部にある周辺比較用赤外線
検出素子であるサーモパイル41m、サーモパイル41
n、サーモパイル41o及びサーモパイル41pから成
る周辺比較用サーモパイル集合体43B、体温測定用サ
ーモパイル集合体42の左部にある周辺比較用赤外線検
出素子であるサーモパイル41a、サーモパイル41
e、サーモパイル41i及びサーモパイル41mから成
る周辺比較用サーモパイル集合体43C、体温測定用サ
ーモパイル集合体42の右部にある周辺比較用赤外線検
出素子であるサーモパイル41d、サーモパイル41
h、サーモパイル41l及びサーモパイル41pから成
る周辺比較用サーモパイル集合体43Dから成ってい
る。
【0065】図14における赤外線検出素子の配置を示
す構成は、複数の赤外線検出素子としての受光面が合同
である複数のサーモパイル45a〜45pを基板19上
に4×4の格子状に配置間隔は均等に配置した状態であ
る。周辺比較用赤外線検出素子集合体としてサーモパイ
ル45a〜45pの分け方が異なった実施の形態であ
り、基板19上に配置された複数の赤外線検出素子とし
ての複数の受光面が合同であるサーモパイル45a〜4
5p、複数のサーモパイルの中で中央部に配置された体
温測定用赤外線検出素子であるサーモパイル45f、サ
ーモパイル45g、サーモパイル45j及びサーモパイ
ル45kから成る体温測定用赤外線検出素子集合体であ
る体温測定用サーモパイル集合体46、複数のサーモパ
イル45a〜45pの中で体温測定用サーモパイル集合
体46の一部であるサーモパイル45fを含み体温測定
用サーモパイル集合体46の左上部に配置された周辺比
較用赤外線検出素子としてのサーモパイル45a、サー
モパイル45b及びサーモパイル45eから成る周辺比
較用赤外線検出素子集合体としての周辺比較用サーモパ
イル集合体47A、複数のサーモパイル45a〜45p
の中で体温測定用サーモパイル集合体46の一部である
サーモパイル45gを含み体温測定用サーモパイル集合
体46の右上部に配置された周辺比較用赤外線検出素子
としてのサーモパイル45c、サーモパイル45d及び
サーモパイル45hから成る周辺比較用赤外線検出素子
集合体としての周辺比較用サーモパイル集合体47B、
複数のサーモパイル45a〜45pの中で体温測定用サ
ーモパイル集合体46の一部であるサーモパイル45j
を含み、体温測定用サーモパイル集合体46の左下部に
配置された周辺比較用赤外線検出素子としてのサーモパ
イル45i、サーモパイル45m及びサーモパイル45
nから成る周辺比較用赤外線検出素子集合体としての周
辺比較用サーモパイル集合体47C、複数のサーモパイ
ル45a〜45pの中で体温測定用サーモパイル集合体
46の一部であるサーモパイル45kを含み体温測定用
サーモパイル集合体46の右下部に配置された周辺比較
用赤外線検出素子としてのサーモパイル45l、サーモ
パイル45o及びサーモパイル45pから成る周辺比較
用赤外線検出素子集合体としての周辺比較用サーモパイ
ル集合体47Dから成っている。
【0066】図15における赤外線検出素子の配置を示
す構成は、複数の赤外線検出素子としての複数の受光面
が合同であるサーモパイル49a〜49pを基板19上
に4×4の格子状に配置間隔は均等に配置した状態であ
るが、周辺比較用赤外線検出素子集合体としてサーモパ
イル49a〜49pの分け方が異なった実施の形態であ
り、基板19上に配置された複数の赤外線検出素子とし
ての受光面が合同である複数のサーモパイル49a〜4
9p、複数のサーモパイルの中で中央部に配置された体
温測定用赤外線検出素子であるサーモパイル49f、サ
ーモパイル49g、サーモパイル49j及びサーモパイ
ル49kから成る体温測定用赤外線検出素子集合体であ
る体温測定用サーモパイル集合体50、複数のサーモパ
イル49a〜49pの中で体温測定用サーモパイル集合
体50の一部であるサーモパイル49f及びサーモパイ
ル49gを含み体温測定用サーモパイル集合体50の上
部に配置された周辺比較用赤外線検出素子としてのサー
モパイル49b及びサーモパイル49cから成る周辺比
較用赤外線検出素子集合体としての周辺比較用サーモパ
イル集合体51A、複数のサーモパイル49a〜49p
の中で体温測定用サーモパイル集合体50の一部である
サーモパイル49j及びサーモパイル49kを含み体温
測定用サーモパイル集合体50の下部に配置された周辺
比較用赤外線検出素子としてのサーモパイル49n及び
サーモパイル49oから成る周辺比較用赤外線検出素子
集合体としての周辺比較用サーモパイル集合体51B、
複数のサーモパイル49a〜49pの中で体温測定用サ
ーモパイル集合体50の一部であるサーモパイル49f
及びサーモパイル49jを含み体温測定用サーモパイル
集合体50の左部に配置された周辺比較用赤外線検出素
子としてのサーモパイル49e及びサーモパイル49i
から成る周辺比較用赤外線検出素子集合体としての周辺
比較用サーモパイル集合体51C、複数のサーモパイル
49a〜49pの中で体温測定用サーモパイル集合体5
0の一部であるサーモパイル49g及びサーモパイル4
9kを含み体温測定用サーモパイル集合体50の右部に
配置された周辺比較用赤外線検出素子としてのサーモパ
イル49g及びサーモパイル49kから成る周辺比較用
赤外線検出素子集合体としての周辺比較用サーモパイル
集合体51D、サーモパイル49aとサーモパイル49
dとサーモパイル49m及びサーモパイル49pは不使
用サーモパイルから成っている。
【0067】次に、体温測定が正確に行えた時の本実施
の形態5の第1の体温測定方法における基板19上の状
態を図13の体温測定方法で説明すると、鼓膜12より
放射された赤外線はレンズ15によって体温測定用サー
モパイル集合体42の受光面を十分に含んだ鼓膜からの
放射赤外線受光範囲44内に集光され、鼓膜12より放
射された赤外線は体温測定用サーモパイル集合体42で
受光し、鼓膜周辺部13より放射された赤外線はレンズ
15によって集光され周辺比較用サーモパイル集合体4
3A〜43Dで受光し、サーモパイル41a〜41pは
それぞれ受光した赤外線量に応じて検出温度を出力す
る。
【0068】ここで、サーモパイルの出力は非常に小さ
いので実施の形態4と同様にサーモパイル41f、サー
モパイル41g、サーモパイル41j及びサーモパイル
41kの検出出力を合計し演算することによって、体温
測定用サーモパイル集合体42の検出温度、つまり体温
測定値の誤差をなくすることができ、体温測定値の精度
を高めることができ、また、鼓膜12から放射された赤
外線を正確に体温測定用サーモパイル集合体42が受光
している場合、周辺比較用サーモパイル集合体43Aと
してのサーモパイル41a〜41dの検出出力、周辺比
較用サーモパイル集合体43Bとしてのサーモパイル4
1m〜41pの検出出力、周辺比較用サーモパイル集合
体43Cとしてのサーモパイル41aとサーモパイル4
1eとサーモパイル41i及びサーモパイル41mの検
出出力、周辺比較用サーモパイル集合体43Dとしての
サーモパイル41dとサーモパイル41hとサーモパイ
ル41l及びサーモパイル41pの検出出力をそれぞれ
合計し演算することによって、体温測定用サーモパイル
集合体42と周辺比較用サーモパイル集合体43A〜4
3Dの検出出力差を大きくすることができ、鼓膜12か
ら放射された赤外線を正確に受光しているか容易に判別
することができる。さらに、サーモパイル41a〜41
pは受光面が合同で体温測定用サーモパイル集合体42
の受光部面積と周辺比較用サーモパイル集合体43A〜
43Dの受光部面積は等しいので、体温測定用サーモパ
イル集合体42の検出出力と周辺比較用サーモパイル集
合体43A〜43Dの検出出力に受光面積比演算を付加
しない演算式とすることができ、検出出力に対する演算
式を簡単にすることができる。
【0069】次に、体温測定が正確に行えた時の本実施
の形態5の第2の体温測定方法について図14で説明す
ると、鼓膜12より放射された赤外線はレンズ15によ
って体温測定用サーモパイル集合体46の受光面を十分
に含んだ鼓膜からの放射赤外線受光範囲48内に集光さ
れ、鼓膜12より放射された赤外線は体温測定用サーモ
パイル集合体46で受光し、鼓膜周辺部13より放射さ
れた赤外線はレンズ15によって集光され周辺比較用サ
ーモパイル集合体47A〜47Dで受光し、サーモパイ
ル45a〜45pはそれぞれ受光した赤外線量に応じて
検出温度を出力する。
【0070】ここで、サーモパイルの出力は非常に小さ
いので実施の形態4と同様にサーモパイル45f、サー
モパイル45g、サーモパイル45j及びサーモパイル
45kの検出出力を合計し演算することによって、体温
測定用サーモパイル集合体46の検出温度、つまり体温
測定値の誤差をなくすることができ、体温測定値の精度
を高めることができ、また、鼓膜12から放射された赤
外線を正確に体温測定用サーモパイル集合体46が受光
している場合、周辺比較用サーモパイル集合体47Aと
してのサーモパイル45aとサーモパイル45bとサー
モパイル45e及びサーモパイル45fの検出出力、周
辺比較用サーモパイル集合体47Bとしてのサーモパイ
ル45cとサーモパイル45dとサーモパイル45g及
びサーモパイル45hの検出出力、周辺比較用サーモパ
イル集合体47Cとしてのサーモパイル45iとサーモ
パイル45jとサーモパイル45m及びサーモパイル4
5nの検出出力、周辺比較用サーモパイル集合体47D
としてのサーモパイル45kとサーモパイル45lとサ
ーモパイル45o及びサーモパイル45pの検出出力を
それぞれ合計し演算することによって、体温測定用サー
モパイル集合体46と周辺比較用サーモパイル集合体4
7A〜47Dの検出出力差を大きくすることができ、鼓
膜12から放射された赤外線を正確に受光しているか容
易に判別することができる。また、サーモパイル45a
〜45pは受光面が合同であり、4×4の格子状に配置
間隔は均等に配置されているので、体温測定用サーモパ
イル集合体46の受光部と周辺比較用サーモパイル集合
体47A〜47Dの受光部は合同である。したがって、
体温測定用サーモパイル集合体46の検出出力と周辺比
較用サーモパイル集合体47A〜47Dの検出出力に受
光面積比演算を付加しない演算式とすることができ、さ
らに、体温測定用サーモパイル集合体46と周辺比較用
サーモパイル集合体47A〜47Dの受光形状の補正演
算式も省略することができ、検出出力に対する演算式を
図13で示した本実施の形態5の第1の体温測定方法よ
りもさらに簡単にすることができる。
【0071】次に、体温測定が正確に行えた時の本実施
の形態5の第3の体温測定方法について図15で説明す
ると、図15は本実施の形態5の第2の体温測定方法で
ある図14の周辺比較用サーモパイル集合体47A〜4
7Dの取り方を図15の周辺比較用サーモパイル集合体
51A〜51Dの取り方に変更したもので、鼓膜12よ
り放射された赤外線はレンズ15によって体温測定用サ
ーモパイル集合体50の受光面を十分に含んだ鼓膜から
の放射赤外線受光範囲52内に集光され、鼓膜12より
放射された赤外線は体温測定用サーモパイル集合体50
で受光し、鼓膜周辺部13より放射された赤外線はレン
ズ15によって集光され周辺比較用サーモパイル集合体
51A〜51Dで受光し、サーモパイル49a〜49p
はそれぞれ受光した赤外線量に応じて検出温度を出力す
る。ここで、サーモパイルの出力は非常に小さいので実
施の形態4と同様にサーモパイル49f、サーモパイル
49g、サーモパイル49j及びサーモパイル49kの
検出出力を合計し演算することによって、体温測定用サ
ーモパイル集合体50の検出温度、つまり体温測定値の
誤差をなくすることができ、体温測定値の精度を高める
ことができ、また、鼓膜12から放射された赤外線を正
確に体温測定用サーモパイル集合体50が受光している
場合、周辺比較用サーモパイル集合体51Aとしてのサ
ーモパイル49bとサーモパイル49cとサーモパイル
49f及びサーモパイル49gの検出出力、周辺比較用
サーモパイル集合体51Bとしてのサーモパイル49j
とサーモパイル49kとサーモパイル49n及びサーモ
パイル49oの検出出力、周辺比較用サーモパイル集合
体51Cとしてのサーモパイル49eとサーモパイル4
9fとサーモパイル49i及びサーモパイル49jの検
出出力、周辺比較用サーモパイル集合体51Dとしての
サーモパイル49gとサーモパイル49hとサーモパイ
ル49k及びサーモパイル49lの検出出力をそれぞれ
合計し演算することによって、体温測定用サーモパイル
集合体50と周辺比較用サーモパイル集合体51A〜5
1Dの検出出力差を大きくすることができ、鼓膜12か
ら放射された赤外線を正確に受光しているか容易に判別
することができる。また、サーモパイル49a〜49p
は受光面が合同でであり、4×4の格子状に配置間隔は
均等に配置されているので、体温測定用サーモパイル集
合体50の受光部と周辺比較用サーモパイル集合体51
A〜51Dの受光部は合同である。したがって、本実施
の形態5の第2の体温測定方法と同様に体温測定用サー
モパイル集合体50の検出出力と周辺比較用サーモパイ
ル集合体51A〜51Dの検出出力に受光面積比演算を
付加しない演算式とすることができ、さらに、体温測定
用サーモパイル集合体50と周辺比較用サーモパイル集
合体51A〜51Dの受光形状の補正演算式も省略する
ことができ、検出出力に対する演算式を図13で示した
本実施の形態5の第1の体温測定方法よりもさらに簡単
にすることができる。
【0072】さらに、本実施の形態5の第2の体温測定
方法と本実施の形態5の第3の体温測定方法、つまり、
図14と図15を組み合わせ周辺比較用赤外線検出素子
集合体の比較対象組を2組から4組にすることによっ
て、体温測定用赤外線検出素子集合体がより正確に鼓膜
からの赤外線の放射を捕らえることができ、さらに、体
温測定用赤外線検出素子集合体が鼓膜からの赤外線の放
射を捕らえていない時に鼓膜の方向を示す場合、図14
と図15を組み合わせることにより鼓膜の位置を表す方
向が2方向から4方向になり、より正確に鼓膜の方向を
測定者に報知することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明は、中央の体
温測定用赤外線検出素子とその周囲に周辺比較用赤外線
検出素子を配置し、中央の素子が周囲の素子よりも測定
温度が高いときを測定値とすることにより、鼓膜から放
射される赤外線を正確に受光する放射体温計を実現でき
る。この結果、体温を正確に検出できる。
【0074】また本発明によれば、耳孔内で最も温度の
高い鼓膜から放射される赤外線を複数の赤外線検出素子
の中で中央部の体温測定用赤外線検出素子で検出し、耳
孔内の鼓膜周辺の鼓膜よりも温度の低い部分から放射さ
れる赤外線を複数の赤外線検出素子の中で前記体温測定
用赤外線検出素子の周囲の周辺比較用赤外線検出素子で
検出することにより、複数の赤外線検出素子の中で中央
部の前記体温測定用赤外線検出素子の検出温度が前記体
温測定用赤外線検出素子の周囲の前記周辺比較用赤外線
検出素子の検出温度よりも高くなり前記体温測定用赤外
線検出素子が鼓膜からの赤外線放射を視野に捕らえてい
ることを確認することができ、正確に鼓膜の温度が測定
できたことを表示装置に表示することにより測定者に報
知することができる。さらに、複数の赤外線検出素子の
中で中央部の前記体温測定用赤外線検出素子に鼓膜から
の赤外線の放射を視野に捕らえていない場合には、前記
体温測定用赤外線検出素子の周囲の前記周辺比較用赤外
線検出素子のいずれか鼓膜に最も距離の近い周辺比較用
赤外線検出素子の検出温度が最も高くなり、前記体温測
定用赤外線検出素子から見て前記の最も高い検出温度を
示した周辺比較用赤外線検出素子の方向が鼓膜の位置で
あり、前記体温測定用赤外線検出素子から見て前記の最
も高い検出温度を示した周辺比較用赤外線検出素子の方
向を表示装置に示すことによって鼓膜の位置の方向を測
定者に報知でき、測定者は容易に被測定者の鼓膜の位置
を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射体温計の一例を示す実施の形態の
外観図
【図2】本発明の放射体温計の一例を示す実施の形態の
ブロック図
【図3】本発明の放射体温計の体温測定が正確に行えた
時のプローブ断面図
【図4】本発明の放射体温計の赤外線検出素子の配置を
示す実施の形態1の構成図
【図5】本発明の放射体温計の体温測定が正確に行えた
時の実施の形態1の赤外線検出素子別の検出温度の一例
を示す説明図
【図6】本発明の放射体温計の体温測定が正確に行えた
時の表示装置の表示の一例を示す説明図
【図7】本発明の放射体温計の体温測定が不正確である
時の一例であるプローブ断面図
【図8】本発明の放射体温計の体温測定が不正確である
時の実施の形態1の赤外線検出素子別の検出温度の一例
を示す説明図
【図9】本発明の放射体温計の体温測定が不正確である
時の表示装置の表示の一例を示す説明図
【図10】本発明の放射体温計の赤外線検出素子の配置
を示す実施の形態2の構成図
【図11】本発明の放射体温計の赤外線検出素子の配置
を示す実施の形態3の構成図
【図12】本発明の放射体温計の赤外線検出素子の配置
を示す実施の形態4の構成図
【図13】本発明の放射体温計の赤外線検出素子の配置
を示す実施の形態5の第1実施例の構成図
【図14】本発明の放射体温計の赤外線検出素子の配置
を示す実施の形態5の第2実施例の構成図
【図15】本発明の放射体温計の赤外線検出素子の配置
を示す実施の形態5の第3実施例の構成図
【符号の説明】
2 プローブ 5 液晶パネル 12 鼓膜 13 鼓膜周辺部 14 耳孔内 15 レンズ 17,32,35 体温測定用サーモパイル 18,33,36 周辺比較用サーモパイル 19 基板 21,40,44,48,52 鼓膜からの放射赤外線
集光範囲 22,34,37 比較対象組 23,29 体温測定値 24,30 周辺測定値 25 体温測定値表示部 26 鼓膜位置表示部 28 鼓膜以外の外耳道壁 31 エラー表示部 38,42,46,50 体温測定用サーモパイル集合
体 39,43,47,51 周辺比較用サーモパイル集合
体 41,45,49 サーモパイル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線検出素子を用いて体温を検出する
    放射体温計であって、中央部の赤外線検出素子を体温測
    定用赤外線検出素子とし、その周囲に複数の周辺比較用
    赤外線検出素子を配置し、前記体温測定用赤外線検出素
    子の検出温度が前記周辺比較用赤外線検出素子の検出温
    度よりも高いかまたは同じ場合に前記体温測定用赤外線
    検出素子の検出温度を体温として表示することを特徴と
    する放射体温計。
  2. 【請求項2】 前記体温測定用赤外線検出素子に光学的
    手段によって測定物からの赤外線の放射を集光し、さら
    に前記測定物の周辺からの赤外線の放射を前記光学的手
    段によって前記周辺比較用赤外線検出素子に集光する請
    求項1に記載の放射体温計。
  3. 【請求項3】 前記体温測定用赤外線検出素子の検出温
    度が前記周辺比較用赤外線検出素子の検出温度よりも高
    いかまたは同じ場合には体温測定が正確に行えたことを
    表示し、さらに前記体温測定用赤外線検出素子の検出温
    度が前記周辺比較用赤外線検出素子の検出温度よりも低
    い場合には前記体温測定用赤外線検出素子の検出温度よ
    りも高い検出温度を検出した周辺比較用赤外線検出素子
    の方向を表示する表示装置を有した請求項1または2に
    記載の放射体温計。
  4. 【請求項4】 前記体温測定用赤外線検出素子を中心と
    して、対称の位置にある2個の前記周辺比較用赤外線検
    出素子を比較対象組として前記比較対象組が少なくとも
    2組以上ある請求項1〜3のいずれかに記載の放射体温
    計。
  5. 【請求項5】 前記周辺比較用赤外線検出素子の比較
    を、前記体温測定用赤外線検出素子の検出温度が前記比
    較対象組である2個の前記比較用赤外線検出素子の検出
    温度よりも高いことを前記比較対象組の1組ずつ比較を
    行う請求項1〜4のいずれかに記載の放射体温計。
  6. 【請求項6】 前記体温測定用赤外線検出素子は、1個
    以上の赤外線検出素子から成る体温測定用赤外線検出素
    子集合体であり、前記周辺比較用赤外線検出素子は、1
    個以上の赤外線検出素子から成る周辺比較用赤外線検出
    素子集合体であり、前記周辺比較用赤外線検出素子また
    は前記周辺比較用赤外線検出素子集合体は、前記体温測
    定用赤外線検出素子または前記体温測定用赤外線検出素
    子集合体を取り囲むように複数存在する請求項1〜5の
    いずれかに記載の放射体温計。
  7. 【請求項7】 前記体温測定用赤外線検出素子の赤外線
    受光部面積と1個の前記周辺比較用赤外線検出素子の赤
    外線受光面積が等しい請求項1〜6のいずれかに記載の
    放射体温計。
  8. 【請求項8】 前記体温測定用赤外線検出素子の赤外線
    受光面形状と1個の前記周辺比較用赤外線検出素子の赤
    外線受光部形状が合同である請求項1〜6のいずれかに
    記載の放射体温計。
  9. 【請求項9】 前記体温測定用赤外線検出素子集合体の
    赤外線受光面積と1個の前記周辺比較用赤外線検出素子
    集合体の赤外線受光面積が等しい請求項1〜6のいずれ
    かに記載の放射体温計。
  10. 【請求項10】 前記体温測定用赤外線検出素子集合体
    の赤外線受光面形状と1個の前記周辺比較用赤外線検出
    素子集合体の赤外線受光面形状が合同である請求項1〜
    6のいずれかに記載の放射体温計。
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