JP2000200057A - 掲示広告板及び掲示広告体 - Google Patents

掲示広告板及び掲示広告体

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JP2000200057A
JP2000200057A JP11029397A JP2939799A JP2000200057A JP 2000200057 A JP2000200057 A JP 2000200057A JP 11029397 A JP11029397 A JP 11029397A JP 2939799 A JP2939799 A JP 2939799A JP 2000200057 A JP2000200057 A JP 2000200057A
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layer
billboard
bulletin
layer made
resin foam
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Masao Komiya
眞男 小宮
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ十分な剛性を備えるとともに、長期
保存、耐候性に対しても配慮され、さらには複雑な絵柄
等を掲示内容とするような場合であっても、安価に供給
可能な掲示広告板を提供する。 【解決手段】 本発明の掲示広告板1は、樹脂発泡体か
らなる層2と、繊維強化プラスチックからなる層3と、
その表面に所望の絵柄又は文字等が表された特殊粘着フ
ィルム製品類からなる層4とが順次積層された積層構造
となっている。また、特殊粘着フィルム層4の上層とし
て、フッ素樹脂フィルム層5が形成されている。なお、
上記樹脂発泡体からなる層2は、紙材等により構成され
たハニカム構造体からなる層に置換可能である。また同
様にして、前記繊維強化プラスチックからなる層3は、
アルミニウム板からなる層に置換可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場、観光地
等において、来客者等に情報を提供し、その便宜等を図
るための掲示広告板及び掲示広告体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、観光地等における掲示広告板又は
掲示広告体としては、様々な形態のものが使用されてい
るが、最近では、掲示内容を記載したポリエチレン単体
から構成された板と、当該板を擬木等により構成された
柱体により支持した掲示広告体が、広く見られるように
なっている。これは、公園や神社仏閣等の建立された観
光地等において特に好んで使用されるようになってきて
いる。その主な理由は、当該掲示板においては、高級感
や擬木によって演出される暖かみ等が得られるためであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来のポリエチレン板による掲示広告板においては、以下
のような問題点があった。すなわち、まず第一に、当該
掲示広告板は、その重量が極めて大きくなってしまうと
いうことである。これは、非常に小型の掲示広告板であ
れば大きな問題とはならないが、一般に、ある程度まと
まった掲示内容を記載しなければならず、また、その読
解が可能となるような大きさの掲示広告板を上記ポリエ
チレン板により作成しようとすると問題となっていた。
すなわち、そのような板を作成しようとすると、当該板
は相当の重量に達してしまうこととなり輸送等において
特に問題となっていたのである。
【0004】また、第二の問題は、上記のようにそれな
りの大きさの掲示広告板を作成する際には、その掲示内
容を表示するポリエチレン板の成形を一体的に行うこと
は事実上不可能なことである。つまりこのような場合、
通常は、複数枚のポリエチレン板を別々の工程(掲示内
容の記載等)を経て成形した上で、後に一体的に構成す
ることにより完成されるようなものとなっていた。よっ
て、手間がかかる上、その相応分コスト的にも不利なも
のとなっていた。
【0005】さらに第三として、ポリエチレン板の表面
に文字等の掲示内容を「記載」する手段としては、ポリ
エチレン板の表面に当該文字等の形状を堀刻むことによ
ってそれを顕わとし、さらにその部位にインク塗料等を
埋めることにより掲示内容が「記載」されるようになっ
ていた。これについては、可成りの手間がかかることが
明白であり、したがって、当該掲示広告板の価格は高め
に設定せざるをえないことなっていた。またこのような
「記載」の手段であると、複雑な絵柄をポリエチレン板
表面に表すことは、理論上可能であるとしても、殆ど不
可能である。加えて、当該絵柄に様々な色彩を施したい
という場合となると、事態はさらに困難を極めることと
なるのが明白である。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、軽量かつ十分な剛性を備
えるとともに、長期保存、耐候性に対しても配慮され、
さらには複雑な絵柄を掲示内容とするような場合であっ
ても、安価に供給可能な掲示広告板を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の手段をとった。すなわち、請求項
1記載の掲示広告板は、樹脂発泡体からなる層と、繊維
強化プラスチックからなる層と、その表面に所望の絵柄
又は文字等が表された特殊粘着フィルム製品類からなる
層とが順次積層されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】この掲示広告板は、極めて軽量である樹脂
発泡体からなる層と、剛性を補強しえる繊維強化プラス
チックからなる層との積層構造がとられていることによ
り、軽量かつ十分な剛性が保証されることになる。ま
た、繊維強化プラスチックからなる層上には、特殊粘着
フィルム製品類からなる層が形成され、その表面には所
望の絵柄又は文字等が表されることになる。この絵柄又
は文字等の掲示内容は、当該特殊粘着フィルム製品類の
表面上に直接印刷する等の手段により、容易に達成され
うるものである。また、この掲示内容に関しては、それ
が単純なものであるか複雑なものであるかを問わず、本
質的にそれを表示することに特別困難が伴うようなこと
はない。ところで、特殊粘着フィルム製品類からなる層
と繊維強化プラスチックからなる層との接着は、確実に
なされ得るものであり、これらが容易に剥離することが
ない。
【0009】また、請求項2記載の掲示広告板は、前記
特殊粘着フィルム製品類からなる層の上に、フッ素樹脂
フィルム層を積層することを特徴とするものである。
【0010】この掲示広告板によれば、十分な耐候性、
すなわち、風雨、風雪等の過酷な天候にも、掲示内容を
確実に表示し続けることの可能な掲示広告板を提供する
ことが可能となる。また、フッ素樹脂フィルム層は、塵
埃等の付着を防止するとともに、何らかの衝撃により傷
等がつくことをも防止する作用を発揮する。
【0011】また、請求項3記載の掲示広告板は、前記
樹脂発泡体からなる層に代えて、紙材、紙に樹脂を含浸
させた強化紙材、又はアルミニウム材のいずれかにより
構成されたハニカム構造体からなる層を用いることを特
徴とする。さらに、請求項4記載の掲示広告板は、前記
繊維強化プラスチックからなる層に代えて、アルミニウ
ム板からなる層を用いることを特徴とする。
【0012】まず請求項3に記載の発明によれば、掲示
広告板を、上述の樹脂発泡体を構成要素とするものにも
増して、より軽量なものを提供することが可能である。
なお、紙材、強化紙材、アルミニウム材の「ハニカム構
造体」が、前記樹脂発泡体に代えて設けられるのである
から、前記繊維強化プラスチックからなる層の作用とも
相俟って、掲示広告板における剛性の保持という機能が
失われることはない。また、前記繊維強化プラスチック
からなる層に代えて、アルミニウム板からなる層を用い
ることに関しても同様な作用が得られることが明らかで
ある。なお、この場合においては、前記特殊粘着フィル
ム製品類からなる層との接着性という点においても、当
該アルミニウム板からなる層は、十分な性能を発揮し得
る。
【0013】加えて、請求項5記載の掲示広告体は、上
記請求項1から4のいずれかに係る掲示広告板と、当該
掲示広告板の両側辺を支持する柱体とから少なくとも構
成されることを特徴とする。
【0014】この掲示広告体は、上述までの掲示広告板
を柱体により支持した形態となることから、上に各種記
した当該掲示広告板に係る特徴的な作用、すなわち軽量
かつ十分な剛性を備える等の作用を十二分に発揮できる
ものであるといえる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図を参照して説明する。図1は、掲示広告板の
断面を示した説明図である。この図において、掲示広告
板1は、樹脂発泡体からなる層(以下樹脂発泡層)2、
繊維強化プラスチックからなる層(以下FRP層)3、
その表面に所望の絵柄又は文字等が表された特殊粘着フ
ィルム製品類からなる層(マーキングフィルム層)4、
及びフッ素樹脂フィルム層(以下保護フィルム層)5
が、順次積層された形態となっていることがわかる。以
下各層についての説明を行う。
【0016】樹脂発泡層2は、硬質ウレタン等の内部
に、多数の発泡体を蔵した状態とされた樹脂発泡体から
構成された層である。したがって、この発泡体の存在に
より当該層2は非常に軽量であるという性質を備えてい
る。
【0017】FRP層3におけるFRPとは、よく知ら
れているように、プラスチックの母材に対してガラス繊
維等を配合した複合材の一種であり、軽量という利点を
備えつつも、その比強度、比弾性率が高らしめられた材
料のことである。なお、ガラス繊維としては、それを単
体のまま配合するか、あるいはしゅす織りや手織の織物
としてプラスチック成型の際に補強材として母材中に入
れる形をとる。また、ガラス繊維としては直径4〜15μ
m位のものが一般的である。さらに、母材のプラスチッ
クとしては、硬質ポリエステル等を利用する。
【0018】また、図1からわかるように、このFRP
層3は、掲示広告板1の最下層にも設けられている。こ
こで「最下層」とは、実地にこの掲示広告板1を利用す
る際に、「背面」となるに該当する部分のことを指す。
これは、掲示広告板1の剛性保持を、より有効とするた
めの処置である。なおこのように、表裏面にFRP層3
が設けられたような形態にある掲示広告板1であって
も、本発明の範囲内として認識されるべきものであるこ
とは当然である。
【0019】マーキングフィルム層4は、一般に、その
主成分を塩化ビニール等とした、特殊粘着フィルム製品
類と呼ばれる一群のフィルムを用いて形成されているも
のである。この実例としては、例えば、大日本インキ化
学工業製のマーキングフィルム(商品名ダイタック)等
を挙げることができる。これは、その下面が粘着質とな
っており、上記FRP層3上に貼付される形となる。
【0020】本実施形態においては、このマーキングフ
ィルム層4上に、所望の絵柄又は文字等の掲示内容が表
示されるようにする。具体的には、当該層4表面上に印
刷を実施することにより、その表示を得る方法を採るこ
とができる。また、当該絵柄又は文字等が簡易なもので
ある場合等には、その特殊粘着フィルム製品類を直接そ
の絵柄又は文字等の形状と合同となるよう又は相似とな
るように裁断すれば、これを上記FRP層3上に貼付す
るだけで、当該絵柄又は文字等を表示することができ
る。本実施形態においては、このような方法を採っても
よい。
【0021】保護フィルム層5は、フッ素樹脂により形
成されたものである。これはその字義通り、フッ素樹脂
を主成分とした材料により構成された層である。なお、
この保護フィルム層5は、予めその層としての形態を整
えられたものを用意しておき、掲示広告板1を実地に使
用する際等に、当該保護フィルム層5を上記マーキング
フィルム層4上に接着剤を使用するなどして、貼付する
ような形態としてよい。
【0022】以上のように積層構造として形成された掲
示広告板1は、例えば図2に示すように、その両側辺に
それぞれ柱体C1及びC2が備えられ、これを立設する
ことによって掲示広告体10となる。図2においては、
上記柱体C1及びC2の他、掲示広告板1の上辺及び下
辺に梁B1及びB2がそれぞれ備えられた形態となって
いる。これら柱体C1及びC2、梁B1及びB2は、例
えば、図3に示すように、いわゆる擬木材を利用するこ
とが可能である。この場合、これらの内部には、金属製
パイプPが内装されているとともに、適当な位置にねじ
穴が形成されており、前記金属製パイプPにより強度が
保持され、また、前記ねじ穴に別途用意したねじSを螺
着することによって、強度保持に加えて、柱体C1及び
C2、梁B1及びB2の連結を実現するようになってい
る。なお支柱C1及びC2、梁B1及びB2としては、
上記擬木材の他に、金属材、非金属材、木材、他のプラ
スチック材等も利用できる。
【0023】また、大型となる掲示広告体10に関して
は、次のような手段をとればよい。すなわち、積層構造
をとる前記掲示広告板1を予め複数用意しておき、これ
ら掲示広告板1を、図4に示すように、互いの辺々が接
するように配列し、当該辺々の間かつその背面からT字
状の固定具Fを適当な数だけ設置するようにすればよ
い。そして、各々の固定具Fの横辺(T字の上部横棒に
該当)と掲示広告板1の背面とを密着させビスBで固定
すれば、掲示内容を表示する任意の大きさの面を現出さ
せることが可能となる。
【0024】このような掲示広告板1あるいは掲示広告
体10においては、以下の作用効果が得られる。すなわ
ち、掲示広告板1が、上記したように、樹脂発泡層2、
FRP層3等、比較的軽量な材料により構成された各層
を積層した構造となっていることから、当然掲示広告板
1自体軽量であるということがいえる。また、FRP層
3におけるそのFRPは、上述したように、比強度等の
高い材料であることから、掲示広告板1における剛性は
十分保証されている。要すれば、本実施形態における掲
示広告板1は、軽量かつ十分な剛性を保持しているもの
である。したがって、運搬、設置等の作業は容易に行わ
れうることとなる。
【0025】次に、掲示広告板1上における絵柄又は文
字等の表示は、上記マーキングフィルム層4に対する印
刷、又はその直接の切り貼りにより行われるから、当該
絵柄又は文字等の掲示内容は、極めて容易に、またいか
なる複雑な絵柄等においてもそれを安価に、「記載」す
ることができる。ここで「複雑な絵柄等」とは、色彩が
施されている場合等も含む。また、何らかの事由によ
り、上記絵柄又は文字等の掲示内容を変更しなければな
らないときには、マーキングフィルム層4を再び貼り直
すことだけでその目的が達せられる。つまり、掲示内容
の変更(一部変更をも含む)は、極めて容易に実施され
うる。これらの点は、従来の例として説明したポリエチ
レン板の表面に文字等を「記載」することが困難であっ
たということを鑑みた場合、本実施形態における非常に
有利かつ有効な点であるといえる。ところで、上記した
マーキングフィルム層4を貼り直すという作業は、例え
ば、掲示広告板1が長期使用されることによって、マー
キングフィルム層4の表面が変色したり傷がついた場合
等に、同一掲示内容ではあるがそのマーキングフィルム
層4を新たに交換したいというときにも応用することが
できる。
【0026】また、上記マーキングフィルム層4とその
下層となるFRP層3の密着性は極めて良好である。し
たがって、これらが簡単に剥離するような場合は殆ど考
えられないから、本実施形態に係る掲示広告板1は、長
期間に渡る安定的な前記掲示内容の表示を可能とするも
のである。なお、これに関連して、従来例のポリエチレ
ン板とマーキングフィルム層4との密着性は、非常に弱
いことが確認されており、そもそも貼付することが困難
であることを付言しておく。
【0027】次に、この掲示広告板1は上記した保護フ
ィルム層5を備えていることから、風雨、風雪等の過酷
な天候下においても、前記掲示内容を確実に表示し続け
ることが可能である。また、塵埃等の付着を防止するこ
とが可能であるから、常に清浄な表示面を保つことがで
きる。
【0028】最後に、このような掲示広告板1を、支柱
C1及びC2等により掲示広告体10として使用する際
には、その設置作業が掲示広告板1の軽量さゆえ容易と
なること、支柱C1及びC2等により掲示広告板1が中
空に支持されるような図2及び図3に示すような形態に
おいては、当該掲示広告板1が十分な剛性を備えている
という点を有効に利用できること、また、屋外に設置さ
れることの多いであろう図2及び図3のような掲示広告
体10においては、長期間に渡る安定的な掲示内容の表
示、及び耐候性を発揮すること等、掲示広告板1に関す
る上記効果を十二分に享受することができる。上記のう
ち、掲示広告板1が軽量であるという利点は、上述した
ように、掲示広告体10が大型化する場合には特に大き
な効果を生む。また、支柱C1及びC2等を擬木等にす
ることにより、高級感又は暖かみ感等を容易に醸成する
ことができる一方で、掲示広告体10全体として、それ
は非常に安価に実施することが可能であることも大きな
特徴である。
【0029】なお、上記本実施形態における掲示広告板
1においては、その積層構造中、容積的に主体となるも
のは樹脂発泡層2となっていたが、本発明はこれに限ら
れるものではない。すなわち、この樹脂発泡層2に代え
て、図5に示すように、紙材、紙に樹脂を含浸させた強
化紙材、又はアルミニウム材のいずれかにより構成され
たハニカム構造体からなる層(以下ハニカム構造層)2
0を用いてよい。これは、この図に示すように、当該紙
材等を適当に折り曲げ又は辺々を接着することによっ
て、多数の六角断面の空包体Hを内部に形成させた状態
のものであり、特に、表面又は裏面からの衝撃に十分な
対抗力を発揮するものである。
【0030】ところで、このように容積的に主体となる
層をハニカム構造層20とした場合においても、上記と
同様な効果を享受することができるのは明らかである。
すなわち、このような積層構造にあっても、掲示広告板
1の軽量化という発明の目的を達成し得るものである。
むしろ、この軽量化という点においては、樹脂発泡層2
に代えてハニカム構造層20を用いた場合の方が、より
優れている場合もあるといえよう。
【0031】また、上記したFRP層3は、これに代え
てアルミニウム板からなる層(以下アルミニウム層)を
用いることが可能である。これによっても、前記FRP
層3が担っていた役割、すなわち、比較的軽量でありか
つ掲示広告板1の剛性を保証するという作用、及びこれ
から導かれる効果を享受することができる。また、当該
アルミニウム層は、その上層となるマーキングフィルム
層4との接着性という点についても、実用に耐えうる十
分な強度が保証されているものである。
【0032】以下では、本発明の第二の実施形態につい
て説明する。本第二実施形態は、図6及び図7に示すよ
うに、掲示広告板1を支柱C1及びC2に対して斜めに
設置するものである。この場合、支柱C1及びC2と掲
示広告板1の下辺に備えられた梁B2との所定の位置
に、図に示すように、それぞれ埋め込み孔Xを形成し、
これら埋め込み孔XにピンYを差し込んで梁B2を前方
に突き出すことによって、掲示広告板1を斜めの状態に
保つ。したがってこの斜め状態は、上記ピンYの長さ、
形状により適宜変更することが可能である。
【0033】このような形態で、かつ特に支柱C1及び
C2の丈を比較的小さくした場合となる掲示広告体10
であれば、掲示広告板1に表示された内容が読みとりや
すくなるという利点が得られる。すなわちこの場合、掲
示板を読む者は、その視線が下方に誘導されることとな
るから、一般の掲示板でしばしば見られるように、頭を
高い位置に保持する必要がなく、自然な体勢で掲示板の
内容を読むことができることとなる。
【0034】ところで、掲示広告板1を上記のように斜
めとしたことにより、該掲示広告板1表面、特に該板1
と梁B2との境目に埃や雨水が溜まりやすくなることが
考えられる。そこで本第二実施形態では、図6に示すよ
うに、掲示広告板1と梁B2との境目に貫通孔PHを形
成している。上記した埃や雨水は、この貫通孔PHを通
して下方に落下し、掲示広告板1上に溜まることがなく
なる。したがって、いつでも清浄な掲示板表面を保つこ
とができる。なお、貫通孔PHではなくて、掲示広告板
1と梁B2との境目全長に渡って「溝」を形成するよう
にしてもよい。該溝によっても同様な作用効果が得られ
ることは明らかである。
【0035】なお、本発明の名称は「掲示広告板」及び
「掲示広告体」と定められているが、このことは狭義に
解されるべきものではない。すなわち、本発明における
掲示広告板及び掲示広告体は、ゴルフ場、観光地におい
て使用できる他、スキー場、公園、街頭等、およそ掲示
が必要とされる、いかなる場所においても使用すること
ができる。また、その用途も、ルート案内(ゴルフ場、
スキー場、街頭等)、御当地案内(観光地等)、由緒説
明書き(特に神社仏閣の建立された観光地等)、標識や
広告(街頭等)等、様々なものが考えられ得る。本発明
における「掲示広告板」及び「掲示広告体」とは、かよ
うな意味において解されなければならない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の掲
示広告板は、上までに説明した各種の層からなる積層構
造とされていることから、軽量かつ十分な剛性が保証さ
れたものである。また、特殊粘着フィルム製品類からな
る層の表面における絵柄又は文字等の掲示内容は、印刷
又は当該掲示内容の形状に特殊粘着フィルム製品類を裁
断したものを直接貼付する、等の方法により表示される
ものであるから、当該掲示内容の表示は、極めて容易
に、またいかなる複雑な絵柄等においてもそれを安価に
実施することができる。さらに、繊維強化プラスチック
からなる層と特殊粘着フィルム製品類からなる層との接
着は、両者の性質から強固なものであり、したがって、
容易に剥離することがなく、前記掲示内容の表示を安定
的に長期間実施することができる。加えて、本発明の掲
示広告板においては、これが長期使用された場合等であ
って、特殊粘着フィルム製品類からなる層の表面が変色
したり、また傷がついたりした場合等には、当該層を新
たなものに差し替えることは容易である。
【0037】また、請求項2記載の掲示広告板は、フッ
素樹脂フィルム層が形成されることから、風雨、風雪等
の過酷な天候下においても、前記掲示内容を確実に表示
し続けることの可能な掲示広告板であるということでき
る。また、塵埃等が表面に付着することも防止可能であ
るから、常に清浄な表示面を保つことができる。
【0038】また、請求項3記載の掲示広告板は、樹脂
発泡体からなる層に代えて、所定の材料により構成され
たハニカム構造体からなる層を用いるものであり、軽量
かつ十分な剛性の保持という請求項1のところで述べた
効果を同様に享受することができる。なお、この場合、
ハニカム構造体からなる層を用いることは、掲示広告板
の軽量化という点に関して、前記樹脂発泡体からなる層
よりも優れた効果を発揮する場合もある。
【0039】また、請求項4記載の掲示広告板は、前記
繊維強化プラスチックからなる層に代えて、アルミニウ
ム板からなる層を用いることから、上述と同様、軽量か
つ十分な剛性の保持という請求項1のところで述べた効
果を享受することができる。また、このアルミニウム板
からなる層と前記特殊粘着フィルム製品類からなる層と
の接着性は、実用に耐えうる十分な強度が保証されてい
る。
【0040】また、請求項5記載の掲示広告体は、上記
請求項1から4のいずれかに係る掲示広告板と、当該掲
示広告板の両側辺を支持する柱体とから少なくとも構成
されるから、掲示広告板における軽量かつ剛性十分とい
う効果を生かし、その運搬、設置等を安全かつ容易に実
施することができる。また、長期間に渡る安定的な前記
掲示内容の表示、耐候性、そして、安価という効果も、
当該掲示広告体において十二分に発揮されるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る掲示広告板の断面図であ
る。
【図2】 内部を透視化した本実施形態に係る掲示広告
体の正面図である。
【図3】 本実施形態に係る掲示広告体の正面図であ
る。
【図4】 掲示広告板の大型化を説明する断面図であ
る。
【図5】 図1とは異なる形態となる掲示広告板の断面
図である。
【図6】 本第二実施形態に係る掲示広告体の説明図で
ある。
【図7】 本第二実施形態に係る掲示広告体の側面図で
ある。
【符号の説明】
1 掲示広告板 2 樹脂発泡体からなる層 3 繊維強化プラスチックからなる層 4 特殊粘着フィルム製品類からなる層 5 フッ素樹脂フィルム層 10 掲示広告体 20 ハニカム構造体からなる層 C1、C2 柱体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂発泡体からなる層と、繊維強化プラ
    スチックからなる層と、その表面に所望の絵柄又は文字
    等が表された特殊粘着フィルム製品類からなる層とが順
    次積層されていることを特徴とする掲示広告板。
  2. 【請求項2】 前記特殊粘着フィルム製品類からなる層
    の上に、フッ素樹脂フィルム層を積層することを特徴と
    する請求項1記載の掲示広告板。
  3. 【請求項3】 前記樹脂発泡体からなる層に代えて、紙
    材、紙に樹脂を含浸させた強化紙材、又はアルミニウム
    材のいずれかにより構成されたハニカム構造体からなる
    層を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の掲示
    広告板。
  4. 【請求項4】 前記繊維強化プラスチックからなる層に
    代えて、アルミニウム板からなる層を用いることを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載の掲示広告板。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の掲示
    広告板と、 当該掲示広告板の両側辺を支持する柱体とから少なくと
    も構成されることを特徴とする掲示広告体。
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EP1388837A1 (en) * 2002-07-09 2004-02-11 Taiwan Hopax Chemicals Mfg., Co., Ltd Self-adhesive bulletin board
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