JP2000197479A - 微生物の単離方法 - Google Patents
微生物の単離方法Info
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Abstract
養法では単離が困難な微生物種を単離することができる
方法を提供する。 【解決手段】 微生物生細胞を含む試料液中の微生物細
胞をアガロースゲル微小粒子中に包括すること、それに
よって少なくとも一部が一個の微生物細胞を有するアガ
ロースゲル微小粒子の集団が得られ、上記アガロースゲ
ル微小粒子集団を、上記試料中に含まれている微生物の
内平板培養法にてコロニーを形成する微生物が増殖でき
るような増殖環境下におくこと、および上記増殖環境に
おかれたアガロースゲル微小粒子集団から一個の微生物
細胞を有するアガロースゲル微小粒子をセルソーターに
より識別して分離すること、からなる微生物の単離方
法。
Description
に関し、特に通常の平板培養法では単離が困難な微生物
を単離する方法に関する。
分離は、従来、複数種の微生物が混在する試料液を平板
培地に播き、培養後形成されたコロニーを単離する、平
板培養法によりなされてきた。しかし、この平板培養法
は、使用された培地や環境下では増殖できず、したがっ
てコロニーを形成できない微生物種は単離することがで
きない。そこで、培地や環境を種々変えて平板培養分離
が繰り返されるが、あらゆる未知の微生物が増殖できる
ような培地や環境を想定し作成することは実際上できな
い。
から平板培養法により単離できる微生物種は、限られた
ものになる。例えば、V. Torsvikら(Appl. Environ. Mi
crobiol. 56, 782-787 (1990))は、土壌中の微生物につ
いて、全菌数中に占めるコロニーを形成できる菌数は
0.3%であったと報告している。M. Wagner ら(App
l. Environ.Microbiol. 59, 1520-1525 (1993))は、活
性汚泥中の全菌数中、コロニーを形成できる菌数は、1
ないし15%にすぎないと報告している。J. T.Staley
ら(Annu. Rev. Microbiol. 39, 66-68 (1985))は、中
性を示す湖水中の全菌数に占めるコロニーを形成できる
菌数の割合は0.1ないし1%であったと報告してい
る。また、R. L. Fergusonら(Appl. Environ. Microbi
ol. 42, 49-55 (1984))、およびK. Kogureら(Can. J.
Microbiol. 25, 415-420 (1979)、およびCan. J. Micor
obiol. 26, 318-323 (1980))は、海水中の微生物につい
て検討し、海水中の全菌数に対するコロニー形成能を有
する菌数の割合は0.001ないし0.1%であると報
告している。さら、J. G. Jones (Freshwater Biol.7,
67-91 (1997))は、湖水とその沈澱物について、コロニ
ー形成能を有する菌種の全菌種に対する割合はいずれも
0.25%であったと報告している。
きない微生物種が多いにも拘わらず、その必要性は、食
品産業、医薬品産業、水質等の環境保全、医療等におい
て強く望まれている。また、深海などの極端な環境、ま
たはヒト等の高等動物、昆虫、土壌原生動物もしくは海
洋生物等の生物体内から、平板培養法では単離できな
い、したがって未だ単離されていない微生物種を単離
し、微生物の新規機能を見出し利用したり、その天然環
境下における有害な活性を抑制することにおいても、単
離が困難な微生物種を分離することは必要である。
ら、平板培養法では単離できないような単一の微生物種
を分離する方法の改善が強く望まれている。
目的は、種々の微生物種が混在する試料から、平板培養
法では単離が困難な微生物種を単離することができる方
法を開発することにある。
胞を含む試料液中の微生物細胞をアガロースゲル微小粒
子中に包括すること、それによって少なくとも一部が一
個の微生物細胞を有するアガロースゲル微小粒子の集団
が得られ、上記アガロースゲル微小粒子集団を、上記試
料中に含まれている微生物の内平板培養法にてコロニー
を形成する微生物が増殖できるような増殖環境下におく
こと、および、上記増殖環境におかれたアガロースゲル
微小粒子集団から一個の微生物細胞を有するアガロース
ゲル微小粒子をセルソーターにより識別して分離するこ
と、により達成できた。
とができる微生物生細胞を含む試料は、土壌、泥、湖
水、河水、沼水、植物および動物等の温和な環境から採
取されるもの、深海、高温多湿地、極寒地、火山地、強
酸性地、高塩地、乾燥地および腐敗などにより少数の微
生物種が大量に存在する天然環境等の極端な環境から採
取されるもの、病院や食品工場における空気および活性
汚泥や食品加工産業原料(風味付け汁等)等の人工的環
境から採取されるもの、ならびに金属表面等の人工的特
殊環境から採取されるもの等、いかなるものも含まれ
る。
わることなく、すべての微生物種が含まれる。例えば、
真正細菌(細菌、放線菌等)、古細菌(好塩菌、高温好
酸菌、メタン生成菌等)、真核生物(真菌、藻類、原生
動物等)およびウイルス(ファージを含む)等である。
これらの微生物は、従来の微生物の単離方法(平板培養
法)においてはその生育培地(栄養)や環境を予め知っ
ている必要があったが、この発明の方法を用いる場合に
は、栄養や生育環境を知らなくとも、単一細胞の分離ま
では可能であり、本発明の著しい利点である。
取環境に近いpHや浸透圧等を配慮した水に懸濁し(こ
の段階で、特に極端な環境から採取された試料を取り扱
う場合、試料中の微生物を死滅させてはならない)、必
要により通常の生物より大きなサイズの粒子を適当な方
法で除く。次いで、試料中に含まれる菌数が多い試料に
ついては、通常試料中の菌数が1x107/mlになる
程度に希釈するのが好ましい。試料によっては、希釈度
を種々変えて試験する必要があることもある。
ロースゲル微小粒子中に包括せしめる。アガロースゲル
微小粒子中に微生物細胞を包括せしめると、アガロース
ゲル微小粒子集団中には、一個の微生物細胞しか有しな
いアガロースゲル微小粒子が含まれている。本発明にお
いては、一個の微生物細胞しか有しないアガロースゲル
微小粒子がその集団中に多いほど好ましい。
いアガロースゲル微小粒子がより多いアガロースゲル微
小粒子集団は、本発明者らの研究によれば、以下の方法
により得ることができる。
を、アガロースのゲル化温度より高い温度下にて、混合
する。溶液中アガロースの濃度は、使用するアガロー
ス、特にそのゲル化温度と、分離する微生物等に依存し
ているが、通常2%前後が好ましい。
しく、例示すれば、Sigma社のType VII (Low Gel
ling Temperature)が好ましい。高い温度でしか溶解し
ないアガロースを使用すると、以下の工程において試料
中の微生物を死滅させるおそれがある。
る。乳化は、どのような方法でもよく、例えば、内圧式
超小型膜乳化モジュール(例えばSPGテクノ株式会社
製)を用いて行うことができる。
うにして行う。アガロースがゲル化しない温度に予め調
整した油分(例えばミネラルオイル(Sigma社のLight W
hiteOil等))を入れた容器を適当な微細孔を有する膜
にて二室に分割し、一方の部屋は加圧できるようにし、
他方の部屋(加圧されていない)は攪拌できるようにす
る。アガロースがゲル化しない温度にした試料/アガロ
ース混合液を加圧室に滴下し加圧すると、加圧室から非
加圧室に膜の微細孔を通って液が通過し、攪拌されてい
る非加圧室にて乳化液が生成される。
ル化温度以下に冷却するとアガロースゲルの微小粒子が
形成される。必要により、アガロースゲル微小粒子を例
えば70ミクロンナイロンメッシュに通し大きな粒子を
除く。
アガロースゲル微小粒子が一個の微生物細胞しか有しな
いアガロースゲル微小粒子集団が得られる。
細胞の数は、光学顕微鏡観察でも知ることができるが、
光学顕微鏡で観察できるアガロースゲル微小粒子の数
は、少数でしかあり得ない。
によっても、一個の微生物細胞を有するアガロースゲル
微小粒子を、それ以外のアガロースゲル微小粒子から識
別することができることがわかった。セルソーターを使
用することにより、極めて多くの数のアガロースゲル微
小粒子を観察することができ、それによって、集団中に
一個の微生物細胞を包括するアガロースゲル微小粒子の
存在頻度が低くとも、そのようなアガロースゲル微小粒
子を見出すことができるようになり、本発明の方法が実
施可能な方法となった。
スゲル微小粒子集団を、上記試料中に含まれている微生
物の内、平板培養法にてコロニーを形成する微生物が増
殖できるような増殖環境下におく。かくして、平板培養
にてコロニーを形成することができる微生物種はアガロ
ースゲル微小粒子中においても通常増殖して、アガロー
スゲル微小粒子中にその微生物種の複数の細胞が存在す
るようになる。一方、平板培養において増殖できないよ
うな微生物種は、アガロースゲル微小粒子中においても
通常増殖することができず、アガロースゲル中の細胞数
は、増殖前の一個に止まっている。
培養法にてコロニー形成する微生物が増殖できるような
増殖環境」は、平板培養の培地(栄養)や環境(嫌気性
/好気性、pH、温度、浸透圧等)とほぼ同じである
が、固体培養(平板培養)と液体培養(アガロース微小
粒子の懸濁液)の相違による変更を平板培養の培地や環
境に加えなければならない場合には、例えば酸素や栄養
源としてのガス(例えば炭化水素ガス資化菌についての
炭化水素)の補給)等、必要な変更を平板培養の培地や
環境条件に加える。このようなことはこの分野ではよく
知られている。
るであろう微生物がコロニーを形成できる平板培養の培
地や環境は、実際に予め試験することにより容易に知る
ことができる。また試料の分離源が当然わかっているの
で、そこに含まれているであろう微生物を推測すること
ができ、その推測に基づいて容易にそれら微生物が増殖
するであろう平板培養の培地や環境を推定することがで
きる。試料中に種々の微生物種が含まれていて、それぞ
れが異なる平板培養の培養条件でしか増殖できない場合
には、それら異なるそれぞれの増殖環境下にアガロース
ゲル微小粒子をおくのが好ましい。これによって、どの
ような条件でも分離できない微生物種を分離することが
できる確率が高くなる。
養法に用いれられる完全培地を使用する等、大多数の微
生物にとって望ましい環境である。しかし、古生物や極
端な環境から採取された試料を取り扱う場合には、古生
物やその試料中に含まれていることが予想される微生物
にとって望ましいと考えられる環境を配慮する必要があ
る。さもなければ殆ど全部が単細胞のままゲル中に止ま
ることになるか、あるいは多くの微生物が死滅するおそ
れさえもある。もちろん上記増殖環境は、すべての微生
物種が増殖するような環境である必要はなく(そのよう
な環境を整えることもできないが)、要するにある環境
下に置いて、よく増殖するものと死滅しないが増殖はで
きないものとを区別できればよいのである。
た試料については、培地について例示すれば、NUTRIENT
BROTH (DIFCO社)やTORYPTIC SOY BROTH (DIFCO社)を用
いたり、乳酸菌の分離を目指す場合にはGYP-S培地(1
%グルコース、1%酵母エキス、0.5%ペプトン、
0.2%酢酸ナトリウム、0.5%Tween80、0.5%
塩溶液、pH6.8)や酵母、酢酸菌、乳酸菌等の生育
に適したGYMP培地(1%グルコース、0.5%酵母エキ
ス、0.3%麦芽エキス、0.5%ペプトン、pH6.
0)等がある。
殖環境下においた後も一個の微生物細胞しか含まないア
ガロースゲル微小粒子を識別し分離すれば、平板培養法
によりコロニーを形成しない微生物種の単一細胞を高い
確率で得ることができる。
sorting system, FC/CS)は、ここでは15mWの空冷
アルゴンイオンレーザーを搭載したEPICS ELITE ESP (C
oulter社)を使用したが、同様な機能を有するものであ
ればどのようなものでもよい。ここでは、フローセルの
ノズル部分は直径100μmのものを使用し、サンプル
は分離操作に入る前に孔径40μmのセルストライナー
を用いて不要な凝集塊を除いた。しかしこの前処理は、
必要により行えばよい。
・識別は、粒子の大きさを表すレーザー光の前方散乱光
強度(Forward scatter (FS))、粒子の内部構造の複雑
性を表すレーザー光の側方散乱光強度(Side Scatter
(SS))、および細胞が特定の蛍光染料により染色される
か否かを知ることができる蛍光強度(FL)の三個のパラ
メーターの内、二個(二次元)または三個(三次元)の
組み合わせにより行う。
アガロースゲル微小粒子と複数個の微生物細胞を含むア
ガロースゲル微小粒子とは、FSとSSとを用いて識別
することができる。また、必要があれば、生きている細
胞と死滅した細胞とは、例えばCFDA(carboxyfluore
scein acetoxymethyl ester)やCFDA―AM(carboxy
fuoresceindiacetate acetoxymethyl ester)等の生菌を
死滅させることなく蛍光染色できる色素を用いて(FL
シグナル)識別することができる。
光をフォトダイオードで検出し、SSおよびFLシグナ
ルはレーザー光に対して90°で集光し、488nm二
色長経路フィルター(dichroic long-pass filter)に
よってスプリットした光をフォトマルチプライヤーチュ
ーブで検出した。488nmレーザーブロックフィルタ
ー(laser blocking filter)を用いることによって、自
家蛍光から散乱光フラクションを除いた。
分離し、525nmパスフィルター(pass filter)を
通過したものをFL1シグナル(520―530nm)
として測定し、600nm二色長経路フィルターおよび
575バンドパスフィルター(band pass filter)を通
過したものをFL2(570―580nm)として測定
し、675nmバンドパスフィルターを通過したものを
FL3(665―685nm)として測定した。
一細胞について、その増殖条件を、検討し、増殖できる
ようにすれば、通常の平板培養条件では分離できない微
生物を分離したことになる。
rum)NRIC1079を試験菌として用いた。これを
5mlのGYP―S培地(pH6.8)を用いて30℃
にて後期対数増殖期まで静置培養した。得られた培養液
を細胞数が1x107/mlとなるように顕微鏡下で観
察しながらリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で希釈し
た。一方、アガロース(Sigma社、Type VII)の2%水
溶液を電子レンジにて30秒間処理し、溶解させて40
℃に保温した。
ース溶液1mlとを混ぜ、40℃にてボルテックスミキ
サーを用いてよく攪拌混合した。次にミネラルオイル
(Sigma社、Light white oil)を満たしたSPG膜(膜
乳化モジュール、SPGテクノ社)中に上記混合液をシ
リンジを用いて加圧下に同じミネラルオイル中に押し出
して乳化させた。得られた乳化物を氷冷下に5分おきア
ガロースをゲル化させた。これにPBSを加えて遠心場
にて二回過剰ミネラルオイルを洗い落とし、次いでこれ
を70μmのストレーナーに通し、ストレーナーを通過
した画分を得た。
―S液体培地5ml中(約1x10 6粒子/5ml)に
30℃にて15時間インキュベートした(増殖環境下に
置いた)。これにインキュベート前アガロースゲル微小
粒子5mlを混ぜセルソーターにチャージした。
イオンレーザーを搭載したEPICS ELITE ESP(Coulter
社)を用いた。フローセルのノズル部分は直径100μ
mであった。アガロースゲル微小粒子を含む試料は、事
前に孔径40μmのセルストレイナーに通して凝集塊を
除いた。FSシグナルとして2°ないし20°の散乱光
をフォトダイオードを用いて検出した。SSシグナルは
レーザー光に対して90°で集光し、488nm二色長
経路フィルターによってスプリットした光をフォトマル
チプライヤーチューブで検出した。また、488nmレ
ーザーブロックフィルターを用いて自家蛍光から散乱光
部分を除いた。
布および積分)は、インキュベート前アガロースゲル微
小粒子のSSシグナルの大きい一つの集団が観察される
(図1)。この集団のアガロースゲル微小粒子中には、
顕微鏡観察により一つのアガロースゲル微小粒子に一個
の細胞が存在していることが観察された。インキュベー
ト前アガロースゲル微小粒子とインキュベート後のアガ
ロースゲル微小粒子とを混ぜた場合には、セルソーター
サイトグラムによれば、上記一つの細胞を有するアガロ
ースゲル微小粒子と同じ位置の集団と、FSおよびSS
が各々高めにシフトして帯状になった集団に分離した
(図2)。帯状になっった集団は、顕微鏡観察の結果ア
ガロースゲル微小粒子中に複数の細胞を含んでいた。一
つの細胞を含むアガロースゲル微小粒子中の細胞は、C
FDA染色により生きている細胞であることがわかっ
た。
10mlを加えよく攪拌し、ガーゼ、次いで35μmの
ストレーナーに通した。得られた濾液を微生物を含む試
料液とした。
法によりアガロースゲル微小粒子を作製した。得られた
アガロースゲル微小粒子をNUTRIENT BROTH (DIFICO社)
5ml中(約1x106粒子/5ml)に含ませ30℃
にて24時間振とうした。
子を実施例1に示すようにしてセルソーターにより分割
した。その結果、NUTRIENT BROTH平板培養ではコロニー
を形成しない微生物を分離することができた。
液を、ガーゼ、次いで35μmのストレーナーに通し、
得られた濾液を試料液とした。
法によりアガロースゲル微小粒子を作製した。得られた
アガロースゲル微小粒子をGYMP培地5ml(約1x
10 6粒子/5ml)に含ませ、30℃にて3時間イン
キュベートした。
ル/mlとなるように添加して、30℃にてさらに一時
間インキュベートした。
子を実施例1に示すようにしてセルソーターにより分割
した。
ソーターサイトグラムは、増殖環境におく前にはおおむ
ね3つのグループ(サイトグラムを上下左右に四分割し
た左下、右上および右下区域のグループ)に分割された
(図3)。増殖環境においた後は、セルソーターサイト
グラムは、図4に示すように、右下区域のグループの割
合が減少していた。この右下区域グループのアガロース
ゲル微小粒子を採取して顕微鏡にて観察したところ一個
の細胞が含まれていて、生細胞ではあるが、GYMP平
板培養ではコロニーを形成することができなかった。
に、平板培養法では単離が困難な微生物種の単一細胞を
単離することができる。
粒子のセルソーターサイトグラム(散乱光強度分布およ
び積分)を示す。縦軸は側方散乱光強度(SS)を、横
軸は前方散乱光(FS)強度を、それぞれ表す。
粒子のセルソーターサイトグラム(散乱光強度分布およ
び積分)を示す。縦軸は側方散乱光強度(SS)を、横
軸は前方散乱光(FS)強度を、それぞれ表す。
粒子のセルソーターサイトグラム(散乱光強度分布およ
び積分)を示す。縦軸は520―530nm蛍光強度
(FL1)を、横軸は側方散乱光(SS)強度を、それ
ぞれ表す。
粒子のセルソーターサイトグラム(散乱光強度分布およ
び積分)を示す。縦軸は520―530nm蛍光強度
(FL1)を、横軸は側方散乱光(SS)強度を、それ
ぞれ表す。
Claims (2)
- 【請求項1】 微生物生細胞を含む試料液中の微生物細
胞をアガロースゲル微小粒子中に包括すること、それに
よって少なくとも一部が一個の微生物細胞を有するアガ
ロースゲル微小粒子の集団が得られ、 上記アガロースゲル微小粒子集団を、上記試料中に含ま
れている微生物の内平板培養法にてコロニーを形成する
微生物が増殖できるような増殖環境下におくこと、およ
び上記増殖環境におかれたアガロースゲル微小粒子集団
から一個の微生物細胞を有するアガロースゲル微小粒子
をセルソーターにより識別して分離すること、からなる
微生物の単離方法。 - 【請求項2】 上記アガロースゲル微小粒子中への微生
物細胞の包括が、アガロースのゲル化温度より高い温度
にて、アガロース溶液と上記試料液とを混合し、得られ
た混合液に油分を加えて乳化物を形成させ、次いで、得
られた乳化物の温度をアガロースのゲル化温度より低い
温度にしてアガロースをゲル化させることにより調製さ
れる、請求項1に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00224199A JP4257958B2 (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | 微生物の単離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00224199A JP4257958B2 (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | 微生物の単離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000197479A true JP2000197479A (ja) | 2000-07-18 |
JP4257958B2 JP4257958B2 (ja) | 2009-04-30 |
Family
ID=11523871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00224199A Expired - Lifetime JP4257958B2 (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | 微生物の単離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4257958B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010041967A (ja) * | 2008-08-13 | 2010-02-25 | Waseda Univ | 微生物の単離培養方法及び培養キット |
JP2014508516A (ja) * | 2011-01-28 | 2014-04-10 | アミリス, インコーポレイテッド | ゲルに封入されたマイクロコロニーのスクリーニング |
WO2020255637A1 (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | 国立大学法人東京大学 | 培養方法 |
-
1999
- 1999-01-07 JP JP00224199A patent/JP4257958B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010041967A (ja) * | 2008-08-13 | 2010-02-25 | Waseda Univ | 微生物の単離培養方法及び培養キット |
JP2014508516A (ja) * | 2011-01-28 | 2014-04-10 | アミリス, インコーポレイテッド | ゲルに封入されたマイクロコロニーのスクリーニング |
WO2020255637A1 (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | 国立大学法人東京大学 | 培養方法 |
JP2020202778A (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | 国立大学法人 東京大学 | 培養方法 |
CN113966386A (zh) * | 2019-06-17 | 2022-01-21 | 国立大学法人东京大学 | 培养方法 |
JP7344016B2 (ja) | 2019-06-17 | 2023-09-13 | 国立大学法人 東京大学 | 培養方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4257958B2 (ja) | 2009-04-30 |
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