JP2000194096A - 写真フィルムを最新に維持する方法 - Google Patents

写真フィルムを最新に維持する方法

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JP2000194096A
JP2000194096A JP11371878A JP37187899A JP2000194096A JP 2000194096 A JP2000194096 A JP 2000194096A JP 11371878 A JP11371878 A JP 11371878A JP 37187899 A JP37187899 A JP 37187899A JP 2000194096 A JP2000194096 A JP 2000194096A
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film
unit
film unit
photofinishing
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シー スマート デイビッド
Shipora David
シポラ デイビッド
A Hodda David
エイ ホッダ デイビッド
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D15/00Apparatus for treating processed material
    • G03D15/001Counting; Classifying; Marking
    • G03D15/005Order systems, e.g. printsorter
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムが年を経るにつれてフィルムユニッ
トに対する写真仕上げを更新する方法を提供する。 【解決手段】 この方法は、写真フィルムを最新に維持
する。この方法において、論理メモリユニットは、写真
フィルムユニットに割り当てられる(604)。論理メ
モリユニットは、フィルムユニットから離れている。そ
のフィルムユニットに対する複数の写真仕上げパラメー
タが指定される。エージングを生じさせるために十分な
期間、論理メモリユニットは維持される(710)。写
真仕上げパラメータはエージングを打ち消すように更新
され、その後に写真仕上げは、そのフィルムユニットに
対して更新されたパラメータを使用して実行されること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真技術に関し、よ
り具体的には、写真フィルムを最新に維持する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】写真
技術においては、獲得された画像から多くの異なる種類
の最終画像を得る能力が長年に亘って進歩してきた。一
方、手作業と費用とを要するため、大抵の人々は、一般
的に、少数の標準的な写真の特徴を得るに留まってい
る。容易に且つ安価で得られる特徴の数は、時と共に次
第に増加してきている。写真の写真仕上げは、当初は各
段階で手作業による入力を必要としていたが、自動化に
よって、分類を目的とした機械読み取り可能なコードか
らのフィルムタイプの検出に始まり、次第に幾つかの効
果が得られるようになってきている。
【0003】ズームやトリミングのような特徴を提供す
るコードの使用は、例えば米国特許第4,650,30
4号、第4,583,831号、第5,059,993
号、第5,619,738号、及び第5,132,71
5号に開示されている。アドバンストフォトシステム
(ADVANCED PHOTO SYSTEM;商
標、以下APSと記す)は、フィルム上のコードを使用
して、異なるフォーマット及び拡大率での画像の自動的
なプリント、フィルム上の様々な露光(コマ)に関する
情報のプリント、及び露光時の光条件の調整を行う。
【0004】コードの他の使用方法も開示されている。
米国特許第5,758,216号が開示する写真システ
ム、フィルムユニット、及びカメラでは、使い切りカメ
ラあるいはフィルムユニットに特殊プロモーションの外
部マークが付され、内蔵されたフィルムにはこれに対応
する磁気コードが備えられる。開示されている特殊プロ
モーションには、あらかじめ露光されるかデジタル的に
重畳された漫画(カートゥーン;cartoon)のキ
ャラクターやその他のシンボルを有するモンタージュ写
真(複合画像)、過飽和(super saturat
ed)カラー処理、及び拡大サイズプリントが含まれ
る。米国特許第5,726,737号に開示される写真
システム、フィルムユニット、及びカメラでは、使い切
りカメラあるいはフィルムユニットに、アクションショ
ット、風景ショット、及びクローズアップなどの好みの
主題の外部マークが付され、内蔵されたフィルムにはこ
れに対応する磁気コードが備えられる。米国特許第5,
758,216号及び第5,726,737号には、全
体画像の変更による過飽和プリント及び好みの主題の提
供が、それぞれ開示されている。米国特許第5,46
1,440号には、フィルム上のコードを使用して特定
の画質劣化を補正する画像変更が開示されている。米国
特許第5,323,204号には、コードを使用したア
スペクト比の変更が開示されており、コードによってネ
ガ品質を越えて画質を向上させ、フィルムあるいはカメ
ラに基づく制約、アーティファクト(artifac
t)、あるいはエラーを補償できる可能性があることが
示されている。向上の例としては、ノイズの抑制、鮮鋭
度の強調、トーンスケール(tone scale)の
修正が挙げられる。
【0005】コード自身の性質、すなわち、使用される
媒体及びその媒体における変化は、非常に様々である。
特定のフィルムタイプに対する不変コードは、一般に
は、フィルムあるいはフィルム容器、又は両者において
不変の特徴として設けられる。例えば、Type135
フィルムキャニスターは、電気的に導電性及び非導電性
のパッチのパターンを有している。可変である特徴に対
するコードは、他の方法で設けられなければならない。
米国特許第4,678,300号には、フィルム容器の
外側におけるスクラッチ形態のコードが開示されてい
る。APSでは、コードは、フィルム上の露光されたス
ポットあるいは磁気層の上に記録される。米国特許第
4,500,183号には、磁気ディスクあるいはフィ
ルムカセットの上、又はフィルムカセットに含まれるラ
ンダムアクセス半導体メモリ(「RAM」)に、「フラ
グデータ」及び他の情報を記憶することが開示されてい
る。米国特許第5,036,344号には、半導体メモ
リやマイクロコンピュータなどを含む「ICカード」を
有するフィルムカメラの使用を説明している。このカー
ドは、情報に対する連続的なアクセスを可能にする。
【0006】上述の様々なコード媒体は、容器のスクラ
ッチは恐らく例外であるが、何れもフィルムユニットに
コストを付加することになる。このコストは、記憶容量
の増加と共に増加する傾向にあり、その記憶容量は、そ
の使用の有無に拘わらず全てのユニットに付加される。
【0007】米国特許第5,799,219号には、画
像データと写真仕上げのために写真フィルムに記録され
た他のデータとをリモート通信することが開示されてい
る。順序番号が使用される。欧州特許出願公開公報第E
P 0 860 980 A2は、プリント順序ファイ
ルをユーザが準備し、これを写真仕上げのために伝送す
ることを教示している。米国特許第5,606,365
号には、画像情報をカメラの識別コードと共にネットワ
ーク化されたコンピュータシステムに伝送して、そのカ
メラに特有の補正マップを使用して処理を行うことが開
示されている。米国特許第5,765,042号には、
外側にプリントされたフィルムユニット識別番号を有す
る使い切りカメラが開示されている。
【0008】このように、フィルムが年を経るにつれて
フィルムユニットに対する写真仕上げを更新する方法が
望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
は、より広い観点では、写真フィルムを最新に維持する
方法が提供される。この方法において、論理メモリユニ
ットは、写真フィルムユニットに割り当てられる。論理
メモリユニットは、フィルムユニットから離れている。
そのフィルムユニットに対する複数の写真仕上げパラメ
ータが指定される。エージングを生じさせるために十分
な期間、論理メモリユニットは維持される。写真仕上げ
パラメータはエージングを打ち消すように更新され、写
真仕上げは、その後、そのフィルムユニットに対して更
新されたパラメータを使用して実行される。
【0010】フィルムが年を経るにつれてフィルムユニ
ットに対する写真仕上げを更新する方法の提供が、本発
明の実施形態の有効な効果である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の以下の説明を
添付の図面と共に参照することによって、本発明の上記
及び他の特徴及び目的、並びにそれらを達成する方法が
より明らかになり、本発明それ自身がより良く理解され
るであろう。
【0012】図1を参照すると、写真システム250
は、複数のフィルムユニット10、参照テーブル12、
及び一つ以上の写真仕上げユニット14を含む(ここで
開示されるシステム、方法、及び装置は、何れも共通の
特徴を有しており、特定の実施形態は、それぞれ、ここ
で説明されている幾つかあるいは全ての特徴を含むこと
ができる。但し、明細書から明白になるように、特定の
特徴が組み合わせられない場合は除く。これより、各々
の実施形態に一般的に関連する図面が参照されるべきで
ある)。このシステムは、好ましくは少なくとも一つの
入力装置16を含む。参照テーブル12は、少なくとも
一つの計算装置18におけるメモリの一部として設けら
れている。参照テーブル12の中の論理メモリユニット
20は各フィルムユニット10に割り当てられており、
そのフィルムユニット10に関するデータを保持する。
参照テーブル12に対しては、入力装置16及び写真仕
上げユニット14を介してアクセス可能である。
【0013】フィルムユニット10は、参照テーブル1
2にリモートにアクセスして各論理メモリユニット20
の中のデータを変更することによってカスタマイズ(c
ustomize)される。即ち、フィルムユニット1
0の写真仕上げを修正して、結果として得られる写真仕
上げ後の製品22を変化させる。また、1つ以上の特徴
の追加、除去、あるいは変化を可能にして、広範囲の異
なった組合せを可能にする。カスタマイズされた特徴は
写真仕上げ後の特徴に過ぎないので、フィルムユニット
10自身は、間接的に変えられるだけである。
【0014】ここで使用される「写真仕上げ(フォトフ
ィニッシング;photofinishing)」と
は、プリントあるいは表示された画像又はプリントある
いは表示可能なデジタル画像としての「最終画像」を生
成すべく、画像を可視化、プリント、あるいは変更する
ために使用される、少なくとも一つの物理的、化学的、
光学的、及びデジタル的な技術をさす。これより、写真
仕上げには、化学的な現像や、デジタル的な画像の変更
及びプリントのような技術が含まれる。写真仕上げは、
1つのフィルムユニットに対して繰り返して行うことが
できるが、同じ技術を繰り返しても、あるいは繰り返さ
なくてもよい。例えば、写真フィルム型フィルムユニッ
トの最初の写真仕上げには化学的な現像が含まれるが、
同じフィルムユニットのその後の写真仕上げには含まれ
ないであろう。「写真仕上げユニット」とは、写真仕上
げ機能を提供する一つの装置、あるいは装置群である。
【0015】ここで使用される「フィルムユニット」と
は、収容目的のために画像データが記憶されているかあ
るいは記憶可能な媒体を指し、媒体の変更や、媒体の使
用をサポートする物理的に関連した特徴を伴っていて
も、いなくてもよい。各フィルムユニット10は、複数
の収容画像を記憶しているか、あるいは記憶可能であ
る。フィルム型フィルムユニット10では、媒体は写真
フィルムストリップ36である。フィルム型フィルムユ
ニット10のサポート構造は、周囲に写真フィルムスト
リップ36が巻かれるスプールと、フィルムストリップ
36及びスプールを囲むキャニスター38とを含むこと
ができる。サポート構造は、使い切りカメラ24の特徴
も含むことができる。
【0016】ここで使用される「使い切りカメラ(on
e−time use camera)」とは、予め装
填された形態で消費者に提供され、カメラの本格的な分
解、部品の交換、あるいは特殊ツールの使用など無しに
消費者によって再装填不能なカメラを指す。使い切りフ
ィルムカメラは、現在では広く入手可能である。図5
は、使い切りカメラ24を示している。各カメラ24
は、カメラボディ26と、撮影された被写体30をケー
ス中の画像平面32の上に撮像する撮影レンズ28を含
む画像システムとを有する。画像システムはフィルムト
ランスポータ34(この図では円筒としてダイアグラム
的に描かれている)を含み、これが、写真フィルムスト
リップ36をフレーム毎に画像平面32を通って移動さ
せる。フィルムストリップ36は、光学的画像を獲得し
て、フィルム上の各フレームに潜像として記憶する。デ
ジタルフィルムユニット10では、画像は、メモリカー
ドやフロッピーディスク、あるいは他の磁気的、電子
的、光学的、あるいはその他の記憶装置に、デジタル形
式で記憶される。デジタルの使い切りカメラは、現在で
はコスト上の理由から、カメラレンタルのように、使用
済みのカメラがディーラーあるいは製造者に再装填のた
めに確実に返却されるコントロールされた状況での使用
に限定されている。
【0017】本発明は、ここでは、使い切り写真フィル
ムカメラ24であるフィルムユニット10に関して一般
的に説明される。等価な内容が他のタイプのフィルムユ
ニットにも適用されることが、理解されるであろう。こ
こではまた、フィルムユニット10は、収容画像情報の
獲得及び記憶の両方に同じ媒体が使用される場合に関し
て、一般的に説明される。ある場合には、記憶された画
像が代わりの媒体あるいはフィルムユニット10に1回
以上送られることが可能であることが、理解されるであ
ろう。維持される特徴は、フィルムユニットの寿命中に
変わるかもしれない。例えば、フィルムユニット10
は、最初はAPSの使い切り写真フィルムカメラ24の
特徴を有してスタートすることができる。フィルムの露
光後に、カメラボディ26が取り除かれ、フィルムスト
リップ36がそのキャニスター38から取り出されて現
像され、その後フィルムキャニスター38に戻される。
このフィルムユニット10は、その後は現像されたフィ
ルムのカセット40に保持され、写真のプリントやその
他の必要とされる最終画像の準備のために、フィルムス
トリップ36が一時的に引き出される。記憶された画像
は、ここでは、撮影された被写体の実像であり、潜像及
び後には現像された画像と同じ情報を有しているものと
して、一般的に取り扱われる。これは説明を容易にする
ために単純化されたものであり、記憶された画像が、当
業者にはよく知られた様式で実際とは異なっている部分
もあることが理解されるであろう。例えば、記憶された
画像は画像システム及び媒体の制約を受けるので、光学
的原画像とは異なっているに違いない。フィルム画像
は、グレイン(grain)のサイズなどによる制約を
受ける。デジタル画像は画素化される必要があり、隣接
する画素から部分的に外挿されたカラー値を有してい
る。デジタル画像はまた、例えばセンサの欠陥によって
劣化した画素に対する値を外挿するために、獲得画像と
記憶画像との間で変化が強調される場合もある。フィル
ム上の潜像は、処理の化学的及び物理的効果を受ける。
画像は一般に、画像を可視化するための変更を必要とす
る非実像形式で記憶される。例えば、写真プリントフィ
ルムは画像をネガとして記憶される。デジタル画像は、
表示あるいはプリントされなければならず、暗号解読や
特定の表示装置のための変更のような、他の変更を必要
とすることもある。獲得された画像は、獲得時にユーザ
によって意図的に変更されていることもある。例えば、
画像は、ユーザによるカラーフィルタの使用によって変
更されることもある。
【0018】各フィルムユニット10は、その特有の識
別子42(図1、図2〜図4では文字「X」、「Y」及
び「Z」によって示されている)を有している。識別子
42は、特定のフィルムユニット10に関連した論理メ
モリユニット20の配置を決めるために使用される。識
別子42は、一つの数、あるいは英数字又は非英数字の
列又は配列であって、人間が読み取り可能であってもな
くてもよく、あるいは、例えば標準1次元又は2次元バ
ーコードのような標準化されたコード化スキームを使用
して機械読み取り可能であってよく、又はそうでなくて
もよい。特定の識別子42は、特定の順序あるいは配
置、並びに種別(cognate)を含む。種別は、順
序あるいは配置に適用される暗号化あるいは暗号解読や
その他の変換のような数学的作用の産物である。フィル
ムユニット10は、順序あるいは配置及び種別の複数の
コピーを有していてもよい。「識別子42」という表現
はそのような複数のコピーを含むが、識別子42を読み
取るときには、必ずしも複数のコピーの各々が読みとら
れる必要はない。
【0019】識別子42は、人間が読み取り可能な形式
44か、あるいは、公に利用可能な標準化された機械読
み取り可能な形式46で、フィルムユニット10の外側
に記録されうる。識別子42は、公的でない機械読み取
り可能な形式46でフィルムユニット10に記録されう
る。識別子42が複数の部分を有し、ある部分はある方
法で記録され他の部分が別の方法で記録されうる。フィ
ルムユニット10が、容易に読み取り可能な表示(ここ
では「ラベル番号」とも称する)を外部に有し、これが
例えば、シリアル番号を使用してフィルムカセット40
をインデックスプリントに関連付けるために使用可能で
あれば、便利である。ラベル番号は、識別子42として
使用されうる。これは、以下に説明する入力装置16が
識別子42へのキーをユーザに求めるときに、便利であ
る。
【0020】使い切りカメラ24では、識別子42は、
カセット40に、及びカメラボディ26にも記録されて
いる。フィルムカセット40の中のフィルムストリップ
36にも、識別子42が記録されていてもよい。ここで
説明されている識別子42は、完全に特有のものであ
る、すなわち、各識別子42が反復されず、各識別子4
2が単一のフィルムユニット10及び単一の関連した論
理メモリユニット20に限定されていることが、特に好
ましい。特有の識別子42は、数あるいはコードの反復
使用されない順番を使用することで、容易に準備され
る。異なる製造者が同じ数を使用する可能性があるとき
には、特有性を確実にするために、識別子42に製造者
識別子を含めることが望ましい。
【0021】識別子42は、フィルムユニット10の上
にプリントされているか、あるいは、磁気的又は光学的
記録媒体のある領域へのデジタル記録のような何らかの
他の方法で記録されている。識別子42は、画像の露光
前に、人間あるいは機械又はその両方による読み取りが
可能である。識別子42が画像情報の記憶とは独立して
記録され、識別子42の読み取り時におけるフィルムユ
ニット10の損傷、あるいは獲得された画像情報又はフ
ィルムユニット10の保持容量の消失のリスクを低減す
ることが好ましい。例えば、識別子42をフィルムカセ
ット40の外側にプリントすることが望ましいが、これ
は、識別子42を内部のフィルムストリップ36から独
立して読み取ることができるからである。識別子42を
カセット40の内部のフィルムストリップ36のリーダ
上の潜像としてのみ設けることは、望ましくない。理論
的には、フィルムストリップ36のリーダをフィルムの
露光前に独立して現像して、識別子42を読み取ること
が可能であるが、フィルムユニット10の劣化が発生し
やすい。
【0022】画像の露光前及び露光後に読み取り可能な
識別子42が好ましい。例えば、タイプ135フィルム
カセットは、外部にプリントされた識別子42を有する
ことができ、タイプ120フィルムロールは、裏貼り紙
の先頭端及び末端にプリントされた識別子42を有する
ことができる。両方の識別子42ともに、フィルムの露
光前及び露光後に読み取ることができる。幾つかのタイ
プのフィルムユニット10では、識別子42はフィルム
の露光前及び露光後に読み取り可能であり、更に画像の
露光中にも読み取り可能である。単純な例は、カセット
外部にプリントされた識別子を有しているAPSのカセ
ットである。巻き途中でフィルムを交換できる適切なカ
メラでは、フィルムカセットを任意の時点で取り出しあ
るいは再装填することが可能である。
【0023】フィルムユニット10が使い切りカメラで
あるときには、フィルムの現像に先立って識別子42が
カメラボディ26の外部からアクセス可能で、且つ、フ
ィルム現像後に識別子42がフィルムカセット40の外
部からアクセス可能であることが、非常に望ましい。識
別子42がフィルム写真仕上げ時に破壊され、誤った識
別子42が再装填された使い切りカメラボディ26の上
に保持されないように構成することも、望ましい。この
解決策としては、例えばフィルムカセット40及びカメ
ラボディ26の上にそれぞれ識別子42の別個のコピー
を記録することである。カメラボディ26の上のコピー
は、米国特許第5,765,042号に開示されるよう
に、露光されたフィルムカセット40がカメラボディ2
6から取り出されるときに識別子42が破壊されるよう
に、記録されうる。使い切りカメラボディ26が再装填
されると、このプロセスが繰り返され、新しい識別子4
2のコピーがカメラボディ26上に置かれる。
【0024】図8を参照すると、識別子はフィルムユニ
ット10の上に記録される(202)。本明細書の他の
部分で説明するように、論理メモリユニット20が識別
子42に関連付けられる(204)。フィルムユニット
10がカメラボディ26の中に装填され(206)、識
別子42がカメラボディ26に記録される(208)。
カメラ24がパッケージ50内に置かれ(210)、識
別子42はパッケージ50に記録される(212)。写
真仕上げパラメータ52が論理メモリユニット20に書
き込まれ(214)、画像が獲得され(216)、ここ
で説明される1つ以上の方法で画像がパラメータ52に
従って処理される(218)。カメラボディ26は、そ
の後に新しいフィルムユニットと共にリサイクルされる
(220)。リサイクルの一部として、カメラボディ2
6の上の元の識別子42は破壊される。これは、例え
ば、識別子を含む別個には図示しないカバーパネルを破
砕して、カバーパネル無しでボディの残りをリサイクル
することによって行われる。
【0025】識別子42をフィルムユニット10とその
フィルムユニット10のパッケージ50の外側との両方
に設けて、パッケージ50からフィルムユニット10を
取り出さなくても前述のカスタマイズを可能に構成する
ことができる。
【0026】「参照テーブル」とは、1つ以上の計算装
置18における論理メモリの補足と、論理メモリへのア
クセスを制御且つ提供する必要な機器およびソフトウエ
アとの両方を指している。
【0027】「論理メモリユニット」とは、個別のフィ
ルムユニット10に割り当てられた論理メモリの一部を
指し、「参照テーブル」と同様にハードウエア及びソフ
トウエアの両方を含む。
【0028】識別子42は、参照テーブル12におい
て、対応する論理メモリユニット20を識別するために
使用される。参照テーブル12における識別子42とそ
れに関連する論理メモリユニット20との間の関係を直
接的なものとすることが可能であり、例えば、論理メモ
リユニット20は、圧縮あるいは非圧縮デジタル形式
で、関連するフィルムユニット10に対する識別子42
を有することができる。あるいは、識別子42を論理メ
モリユニット20に対するアドレスへのポインタとして
構成することが可能である。識別子42と関連する論理
メモリユニット20との間の関係を間接的なものとする
ことが可能である。識別子42は、データベースの構造
によってあるいはメモリアドレスパスによって区別され
うる。あるいは、識別子42の部分と論理メモリユニッ
ト20との間の関係を分配することができる。例えば、
論理メモリユニット20が、特定のハードディスクアレ
イを識別するためには3、ハードディスクを識別するた
めには6、論理アレイ、データ構造、あるいはファイル
を識別するためには9を有するように、構成すること等
が可能である。他の例として、識別子42がデータベー
ス要素を示し、このデータベース要素が他のデータベー
スの要素を示すようにすることもできる。特定の実施形
態では、参照テーブル12は、連続する識別子42を連
続するテーブル要素に関連付けるように構成されてい
る。これらのアプローチは組み合わせ自在であり、個々
の要素を同じ物理的構成部品を含めて構成可能であり、
あるいは、様々な位置の複数の構成部品を1つ以上のネ
ットワークにおいて使用することが可能である。
【0029】論理メモリユニット20の割り当ては、フ
ィルムユニット10のデータを収納するのに十分に利用
可能なメモリの確保に制限されうる。メモリの確保は、
当初は、フィルムユニット10に関する情報を含む必要
はない。しかし、論理メモリユニット20を個々のファ
イルあるいは見出しの形態で生成することにより、論理
メモリユニット20を割り当てることが好ましい。論理
メモリユニット20が割り当てられる際に、識別子42
が各フィルムユニット10に対する論理メモリユニット
20に書き込まれるか、あるいは参照テーブル12が各
論理メモリユニット20に対する識別子42を示すよう
に構成されていることが、更に好ましい。必要に応じ、
識別子42の書き込みや参照テーブル12の再構築を後
で行うこともできるが、これは制御性に劣り、そのため
に、誤入力や誤割り当てを生じる可能性がある。論理メ
モリユニット20の割り当て中に識別子42を書き込め
ば、各フィルムユニット10がいつでも、少なくとも一
つの写真仕上げパラメータ52を参照テーブル12の中
に確実に有することにもなる。フィルムユニット10の
識別子42は、参照テーブル12の識別子42と比較さ
れ、フィルムユニット10の損傷による識別子の読み取
り誤りのような不規則性があるかどうかが判定される。
フィルムユニット10への識別子42の記録を伴う固定
工程で、論理メモリユニット20が各フィルムユニット
10に関連していれば、好都合である。これにより、割
り当てや識別子42のプリントなどに故障が生じたとき
に、関与する論理メモリユニット20を確実に容易に識
別することができる。
【0030】個々のフィルムユニット10に対するメモ
リ割り当ては、それらのフィルムユニット10の生成と
同時あるいはその前に行われることができる。あるい
は、各論理メモリユニット20の生成を、フィルムユニ
ット10が最初にカスタマイズされる時点まで遅らせる
ことができる。論理メモリユニット20は、固定サイズ
の物理メモリの一部として提供されうるが、これはリソ
ースの浪費である。多くのフィルムユニット10はカス
タマイズされる機会は少なく、これより、メモリ割り当
ての多くのスペースは使用されないであろう。論理メモ
リユニット20のサイズを必要とされる容量に調整する
ことが好ましい。多くのコンピュータオペレーティング
システムは、この方法でファイルサイズを調整するファ
イル割り当てテーブルのようなファイルシステムを含ん
でいる。参照テーブル12は、そのようなオペレーティ
ングシステムを使用することができ、各メモリ割り当て
を別個のファイルとして提供することができる。このア
プローチは有効であるが、アクセス時間、メモリ使用、
及びセキュリティの点で最適ではない。メモリ割り当て
をデータベース管理ソフトウエアによって取り扱うこと
が好ましい。データベース管理システムによって、ある
いはSQL(構造化照会言語)のような一般化された照
会言語を通じて、データベースへのアクセスを提供する
ことができる。
【0031】論理メモリユニット20は、ある設定時間
の間あるいは無期限に維持される。参照テーブル12に
おいて論理メモリユニット20のために必要とされる領
域は、記録される写真仕上げパラメータ52の範囲をデ
フォルト値から偏差に限定することにより、減少させる
ことができる。言い換えれば、論理メモリユニット20
において特定の処理パラメータに対する入力がないこと
は、そのパラメータに対するデフォルト値の適用を意味
する。非常に多くのフィルムユニット10では、節約さ
れる領域は非常に大きくなるが、これは、多くのフィル
ムユニット10がカスタマイズされず、カスタマイズさ
れたフィルムユニット10に対する多くの写真仕上げパ
ラメータ52がデフォルト値に維持されるからである。
【0032】フィルムユニット10の使用中は、参照テ
ーブル12はそのフィルムユニット10から離されてい
る。即ち、参照テーブル12の物理的構成部品はフィル
ムユニット10の内部にはなく、フィルムユニット10
と共に携帯可能なものではない。参照テーブル12は、
写真仕上げユニット14の一つ又はその一部に直接に接
続可能であるが、参照テーブル12も写真仕上げユニッ
ト14から離れていることが好ましい。参照テーブル1
2は、好ましくは、計算及び情報記憶装置のネットワー
ク化されたコンピュータあるいはシステムである。ここ
では単純化のために、参照テーブル12を、一般的に単
一のネットワーク化されたコンピュータと呼ぶ。
【0033】参照テーブル12へのリモートアクセス
が、入力装置16によってフィルムユニット10に対し
て提供される。写真仕上げユニット14も、参照テーブ
ル12に遠隔からのアクセスが可能である。入力装置1
6及びフィルムユニット10は、各論理メモリユニット
20に書き込むことができ、好ましくは各論理メモリユ
ニット20の読み取りもできる。
【0034】写真仕上げユニット14は、特定のフィル
ムユニット10に対する論理メモリユニット20から読
み取ることができ、好ましくは、そのフィルムユニット
10が処理されていることを示すパラメータのような何
らかの情報を、論理メモリユニット20に書き込むこと
ができる。論理メモリユニット20は、入力装置16及
び写真仕上げユニット14によって繰り返し書き込み可
能であることが好ましい。論理メモリユニット20に書
き込まれた全情報は永久保存可能であり、あるいは、論
理メモリユニット20の中の情報の一部又は全てを消去
自在に構成することも可能である。ここでは入力装置1
6によって書き込まれた情報は写真仕上げユニット14
によっては消去可能ではなく、またその逆も成立するこ
とが好ましい。参照テーブル12が、公益事業により提
供されるサービスのように、実質的に連続してアクセス
可能であることが好ましい。言い換えれば、自然災害や
その他の惨禍のような避けがたい非常事態のみを条件
に、サービスは常に利用可能であるか、あるいは少なく
とも定期的なスケジュールで利用可能であることが好ま
しい。
【0035】入力装置16は、各論理メモリユニット2
0におけるデータを変えることによってフィルムユニッ
ト10をカスタマイズするために使用される。入力装置
16は、各識別子42及び所望のカスタマイズの内容を
参照テーブル12に通信する(通信は、図中ではサイン
波として記号化されている)。入力装置16は、ディス
プレイ43とキーボードやその他の入力手段45とを有
するマイクロプロセッサなどを有するコントローラ39
を含む端末に限られることができる。この場合、識別子
42は手入力される。図6を参照すれば、入力装置16
が、フィルムユニット10を受け取るステーション92
に加えて、そのステーション92に配置され識別子42
をフィルムユニット10から読み取る検出器62も含ん
でいることが好ましい。これは、写真仕上げパラメータ
52を正しいフィルムユニット10に対して確実に提供
することを援助する。情報は、手動で入力装置16に供
給可能であり、あるいは、スマートカードのような携帯
型情報記憶装置にアクセスすることで提供されることも
できる。後者の場合、入力装置16は、その記憶装置に
対する適切なインターフェースを有していなければなら
ない。ユーザが顧客番号などを入力してデータベースに
アクセスすることによって、情報を提供することもでき
る。データベースを入力装置16の中に配置することが
可能であり、また離れた位置に置くことも可能である。
携帯記憶装置によって提供された情報は、顧客の名前、
住所、アカウントデータに限定可能であり、または、1
つ以上の他の写真仕上げパラメータ52に対するユーザ
の好みを含むこともできる。入力装置16は、専用装置
としても、あるいは適切に構成されたパーソナルコンピ
ュータ及び周辺装置としてもよい。ステーション92及
び検出器62の詳細は、識別子42が記録される方法に
依存する。例えば、図13に示されているように、識別
子42が可視バーコード46としてカセット40の外側
に提供されるときには、検出器62は、携帯型バーコー
ドリーダ66であることができ、ステーション92の残
り部分は、好ましくはフィルムユニット10を中にドッ
キング(合体)するように構成された、フィルムユニッ
ト10を受け取って位置的に保持するサポート表面であ
ることが可能である。バーコードリーダ66は、発光ダ
イオードのアレイのような光源68と、2次元電荷結合
装置(CCD)74の上に撮像するレンズシステム72
のような検出ユニット70とを有している。入力装置1
6は、写真仕上げパラメータ52に関する情報をフィル
ムユニット10やステッカ78などの上にプリントする
プリンタ76も、含むことができる。入力装置16は、
写真仕上げ用包装例えば封筒をプリントすることがで
き、あるいは写真仕上げ用包装の必要性を省略すること
もできる。少なくとも写真仕上げ用包装が使用されない
場合には、入力装置16が、フィルムユニット10の状
態を書面化するレシート80をユーザに供給することが
好ましい。
【0036】入力装置16と参照テーブル12との間の
通信インターフェース及び通信方法は、どのようなもの
であってもよい。例えば、入力装置16は合体したり、
ダイアルアップモデムを介して通信したり、専用通信リ
ンクやインターネットを使用して通信したりすることが
できる。入力装置16は、リモートコントロールによっ
て参照テーブル12を操作することができるが、セキュ
リティ及び簡便性の理由から、入力装置16がネットワ
ーク化されたリモートノードとして動作することが非常
に好ましい。
【0037】通信は、入力装置16から参照テーブル1
2まで一方向(半二重)あるいは双方向(完全二重)で
あることができて、参照テーブル12を即座に変更する
ことができるか、又はテーブルを遅延ベースで変更する
ことが可能である。一方向通信は、通信問題や機器の故
障などに起因するエラーのリスクを有する。遅延通信は
エラーの問題を克服することができるが、単一のカスタ
マイズのためには複数のアクセスを必要とする。通信が
双方向であって、入力装置16への全入力が、参照テー
ブル12により受領あるいは入力されて直ちに確認され
ることが、非常に好ましい。
【0038】次に図7を参照すると、写真仕上げユニッ
ト14は、入力ステーション92、プロセッサ82、及
び出力ユニット96を有している。プロセッサ82は、
写真仕上げ機器84、デジタル入力装置86、モデム
(通信機)88、及び画像プロセッサ90を含む。様々
な構成部品が、通信パスによってコントローラ94に接
続されている。
【0039】入力ステーション92は、個別のフィルム
ユニット10を順に受け取るように構成されている。検
出器62あるいはリーダが、入力ステーション92で各
識別子42を読み取る位置に設けられている。検出器6
2は、識別子42の値をコントローラ94に出力する。
コントローラ94は、識別子42の値を通信機88(モ
デムとして図示されている)を介して参照テーブル12
に伝達する。通信機88は、識別子の値を受け取って参
照テーブル12とインターフェースして、識別子信号を
参照テーブル12に伝達し、各識別子42に対応する写
真仕上げパラメータ52を求めて参照テーブル12をポ
ーリングする。適切な写真仕上げパラメータ52が、そ
の後にコントローラ94にダウンロードされる。入力ス
テーション92及び通信機88の特徴は、前述した入力
装置16の特徴に類似している。
【0040】コントローラ94は、写真仕上げパラメー
タ52を参照テーブル12から通信機88を介して受け
取る。コントローラ94は、写真仕上げ機器84、デジ
タル入力装置86、画像プロセッサ90、及び出力ユニ
ット96を写真仕上げパラメータ52に従って制御し
て、フィルムユニット10を処理する。ここで使用され
る「処理」及び類似の表現は、文脈が他の内容を示して
いない限りは、フィルム画像あるいはデジタル画像から
のプリントあるいは他の可視画像の準備を広く指してお
り、プリントを含んでいる。
【0041】ここで使用されている「写真仕上げパラメ
ータ」とは、処理の選択された特徴に対する値を指して
いる。「写真仕上げパラメータ」は、2進数のようなデ
ータの要素、リスト、データ構造、レコード、あるい
は、ソフトウエアのユニット、テキストファイル又は画
像のようなソフトウエアオブジェクトである。写真仕上
げパラメータ自身が情報を含むことができ、あるいは、
他の場所で、例えば同じコンピュータの中あるいはイン
ターネットのようなネットワークを通じて利用可能な情
報源へのポインタであることができる。利用可能な特定
のパラメータとそれらの値は、処理に使用される機器及
びソフトウエアの能力に依存する。写真仕上げパラメー
タ52は、好ましくは自動化された装置の設定を変える
ことによって、プロセッサ82の操作を制御する。写真
仕上げパラメータ52は、人の関与を要求する手順への
信号要求を送るために使用することができるが、これ
は、例外的な手順に対して使用される以外は、余り望ま
しくない。なぜなら、これによって、継続的なコストと
人為的エラーのリスクとが加えられるからである。カス
タマイズ可能な特定の写真仕上げパラメータ52および
利用可能なカスタマイズは、使用される処理装置の関数
である。図7に示されている実施形態では、フィルムは
現像機器84で化学的に処理され、デジタル入力装置8
6によってデジタル化され、デジタル画像プロセッサ9
0によって変更されて、変更後にデジタル出力ユニット
96によってプリントされる。構成要素84、86、9
0、92及び96は、それぞれカスタマイズ可能なオプ
ションを提供することができる。例えば、現像機器84
は、フィルムを定格のASA/ISOに従って処理する
ことができ、あるいは、オプションとしてプッシュ(p
ush)またはプル(pull)処理を提供することが
できる。デジタル入力装置86は、異なる解像度で走査
することができる。デジタル出力ユニット96は、サイ
ズ、仕上げ、あるいは重さが違う幾つかの異なるタイプ
の媒体の何れの上にでも、プリントすることが可能であ
る。
【0042】画像プロセッサは、通常の処理の一部とし
て獲得された画像に適用されるデジタル的画像変更に加
えて、カラーフィルムネガからのデジタルプリントの一
部としてのデジタル的な色反転のような、ほとんど無制
限に多様なカスタマイズ可能なオプションを提供するこ
とができる。これらのオプションは、大きく2つのカテ
ゴリに分けられる。それは、修正的作用と変更である。
修正的作用は、オリジナルの情報内容を保持しながら認
識される画質を改良することを目的としている。変更
は、画像のオリジナルの情報内容の幾つかを意図的に変
更する。
【0043】図2〜4は、上記で説明したシステムに基
づいて、フィルムユニット10に対する写真仕上げカス
タマイズデータを取り扱う方法を示している。フィルム
ユニット10が提供され、論理メモリユニット20がそ
のフィルムユニット10に対して割り当てられる。フィ
ルムユニット10は、処理の連続する一部として、ある
いは別個に製造されうる。図2〜4に示される実施形態
では、フィルムユニット10がフィルムカセット40と
して始まり、フィルムカセット40の(別個には図示さ
れない)使い切りカメラボディ26の中への組立によっ
て、使い切りカメラ24に変換される。
【0044】特定のフィルムユニット10に対する論理
メモリユニット20は、フィルムユニット10の製造に
おける任意の段階で、フィルムユニット10に割り当て
られることができる。割り当ては、メモリのある範囲の
確保に制限されうるが、好ましくは、各フィルムユニッ
ト10に対する個別の論理メモリユニット20の設定
と、識別子42を、各論理メモリユニット20に記録す
るかあるいは識別子42とそれらの論理メモリユニット
20との間の関連を示すようにテーブルを構成すること
による識別子42の各フィルムユニット10への関連付
けと、を含む。特定のフィルムユニット10に対する論
理メモリユニット20は、製造後に、製造者、卸売業
者、あるいはその他の再販業者(ここでは総称的に「デ
ィーラー」と称する)によって、フィルムユニット10
に割り当てられることもできる。特定のフィルムユニッ
ト10に対する論理メモリユニット20は、ユーザへの
販売(図2では買物袋27として記号化されている)の
後に、フィルムユニット10に割り当てられることもで
きる。ここで使用されている「販売」という表現は、販
売、貿易、贈与、交換、あるいはその他の形態による一
人の人物あるいは組織から他者へのフィルムユニット1
0の所有権および/またはコントロールの移譲を、包含
する。
【0045】フィルムユニットのカスタマイズ、即ち写
真仕上げパラメータ52における変化の参照テーブル1
2への書き込みは、製造者、ディーラー、及びユーザの
中の一人またはそれ以上の手によって行われることがで
きる。「ディーラー」と同様に、「ユーザ」という表現
は、ここでは総称的に使用されている。フィルムユニッ
ト10、特に使い切りカメラ24は、一般的に贈り物と
して贈与され、写真撮影のために手から手へ渡される
か、そうでなければ、複数の人物によって使用される。
以下で議論される制約がなければ、フィルムユニット1
0は、フィルムユニット10の所有者によって任意の時
点でカスタマイズされうる。
【0046】フィルムユニット10は、組立工程の一部
として製造者によってカスタマイズされうる。これは、
同一のカスタマイズ化されたフィルムユニット10が多
数必要であるときに、有利であり得る。例えば、同一に
カスタマイズされた多数のフィルムユニット10を、特
定の卸売業者あるいは大規模なスポーツイベントのため
に提供することができる。フィルムユニット10は、デ
ィーラーによる流通中にカスタマイズされることもでき
る。これは、中程度の数あるいは少数のフィルムユニッ
ト10のカスタマイズに対して有利である。例えば、1
バッチの同一にあるいは非同一にカスタマイズされたフ
ィルムユニット10を、結婚式のような特定のイベント
のために提供することができる。フィルムユニット10
は、最終ユーザへの移譲後にカスタマイズされることも
できる。これは、単一の使い切りカメラ24あるいは少
数のカメラのカスタマイズ化に対して、実用的である。
更に有利な点として、カメラ24は、使用前、使用中、
及び使用後に、カスタマイズ可能である。フィルムユニ
ット10が処理済みフィルムの容器として返却される
と、フィルムユニット10は、焼き増しあるいは他の最
終画像のために更にカスタマイズ可能である。
【0047】カスタマイズは、ここでは一般的に一つの
フィルムユニット10及びそれに関連した論理メモリユ
ニット20に関して説明されるが、必要に応じて、複数
のフィルムユニット10を一度にカスタマイズ可能であ
ることが理解されるであろう。例えば、入力装置16
は、提出されたリストにおける全てのフィルムユニット
10に対して、パラメータ変更を反復することができ
る。複数のフィルムユニット10を同時に異なった手法
でカスタマイズして、異なる性質を有する一群のフィル
ムユニット10を提供することができる。例えば、結婚
式のグループには、カラー及び白黒のカメラを組み合わ
せることができる。カスタマイズは、多段階で行うこと
もできる。例えば、製造者は、卸売通業者あるいはユー
ザに、更なるカスタマイズを示唆する指示あるいは適切
なソフトウエアと共に、何らかのカスタマイズが行われ
た可能性のある一つあるいは複数のカメラを供給するこ
とができる。このアプローチは、利用可能な写真仕上げ
パラメータ52のセットが非常に大きく、経験の浅い人
には負担になるようなときに、望ましいことがある。
【0048】可能性のあるカスタマイズのセットは、時
間と共に変化するであろうし、可能性のある写真仕上げ
パラメータにおける進化あるいは変化が行われるであろ
う。付加的な写真仕上げが要求されるときにユーザがパ
ラメータを変更できるため、システムはこの種の変化に
適合する。
【0049】フィルムユニット10がカスタマイズされ
ると、識別子42は、そのフィルムユニット10に対す
る少なくとも一つの写真仕上げパラメータ52における
所望の変化と共に、参照テーブル12に通信される。参
照テーブル12はその情報を受け取り、その識別子42
及びフィルムユニット10に関連する論理メモリユニッ
ト20に変化を書き込む。図2〜4では、フィルムカセ
ット40の形態のフィルムユニット10が、使い切りカ
メラ24のボディに組み込まれて、論理メモリユニット
20はフィルムユニット10に関連されている。識別子
42のコピーが、完成した使い切りカメラ24の外側に
プリントされる。使い切りカメラ24はパッケージされ
る。識別子42のコピーは、必要であればパッケージ5
0にもプリントされ、パッケージ50を取り除くことな
くフィルムユニット10のカスタマイズを可能にする。
【0050】フィルムユニット10は、このときに最初
にカスタマイズされる。これは、図2〜4では、フィル
ムユニット10に対する論理メモリユニット20への写
真仕上げパラメータ「A」98の付加として示されてい
る。パッケージ50には、大文字「A」で示されるよう
にマーク100が付けられ、これが、カスタマイズを購
入者に知らせる。所望であれば、如何なるカスタマイズ
においても、カスタマイズ情報をパッケージ50、フィ
ルムユニットの外側、あるいは付録に記すこともでき
る。フィルムユニット10はその後に売られて、ユーザ
によってカスタマイズされる。これは、図2〜4では、
フィルムユニット10に対する論理メモリユニット20
への写真仕上げパラメータ「B」102の付加として示
されている。一連の画像が獲得され、フィルムユニット
10は再びカスタマイズされる。これは、図2〜4で
は、写真仕上げパラメータ「A」98から写真仕上げパ
ラメータ「A1」104への変化として示されている。
フィルムユニット10が写真仕上げのために提供され、
使い切りカメラボディ26が取り除かれる。写真仕上げ
ユニット14がフィルムユニット10の識別子42を読
み取り、参照テーブル12と通信して、そのフィルムユ
ニット10に対する写真仕上げパラメータ52を決定す
る。参照テーブル12は、その写真仕上げパラメータ5
2を報告(検索)し、フィルムがこれらのパラメータに
従って処理される。写真仕上げユニット14は、フィル
ムユニット10もカスタマイズする。これは、図2〜4
では、そのフィルムユニット10に対する論理メモリユ
ニット20への写真仕上げパラメータ「C」106の付
加として示されている。フィルムユニット10は、最終
画像(別個には図示されていない)と共にユーザに返却
される。フィルムユニット10は再びカスタマイズさ
れ、付加的な写真仕上げのために返却される。これは、
図2〜4では、写真仕上げパラメータ「D」108の付
加、写真仕上げパラメータ「A1」104から写真仕上
げパラメータ「A2」110への変化、及び写真仕上げ
パラメータ「B」102から写真仕上げパラメータ「B
2」112への変化として、示されている。
【0051】パラメータ52は、特定の手順に関連され
て、詳細な例を提供することができる。図2〜4を参照
すると、最初のカスタマイズは製造者により、写真仕上
げパラメータ「A」98が、疑似パノラマフォーマット
での境界のない写真プリント(以下単に「パン」プリン
トと称する)を指定することができる。次のカスタマイ
ズは、ユーザによるものであり、そして写真仕上げパラ
メータ「B」102は、ユーザによる写真仕上げ品22
の郵送による返却の希望、および郵送住所などを示すこ
とが可能である。次のカスタマイズもユーザにより、特
定の境界を有するパンプリントを示す。次のカスタマイ
ズは、写真仕上げ業者による。写真仕上げパラメータ
「C」106が付加され、フィルムユニット10が現像
され、どの将来の処理からもフィルム現像が除外される
ことを示す。次のカスタマイズは、再びユーザによる。
写真仕上げパラメータ「A2」110は、異なる境界で
のパンプリントを示す。写真仕上げパラメータ「B2」
は、ユーザへの新しい返却住所を示す。写真仕上げパラ
メータ「D」108には、追加プリントが求められてい
るネガが列記されている。この例から、写真仕上げパラ
メータ52が、特定のフィルムユニット10に対する任
意の写真仕上げサービスに関連できることが、明らかで
あろう。そのフィルムユニット10の写真仕上げには無
関係な他のサービスあるいは製品も提供されうるが、こ
れは、そのサービスあるいは製品がフィルムユニット1
0に獲得された画像に対して何らかの関係を有していな
い限りは、限定的な有用性しか有さないであろう。
【0052】ここで使用されている表現としてのカスタ
マイズは、コマに依存しない情報(コマ非依存情報)に
限定されており、これは、画像獲得時のカメラ及び/あ
るいはシーンの可変なファクターには依存しない情報で
ある。これらのファクターは、ここでは画像獲得装置記
録情報と称するが、一般には画像の露光時に獲得され
る。例えば、幾つかのAPSカメラでは、シャッター速
度、フラッシュの使用、及びカメラ対被写体の距離を、
各コマ毎に記録される。ここで図24を参照すると、フ
ィルムユニット10は、獲得装置記録情報の記憶のため
のローカルデータメモリ114を含むことができる。ロ
ーカルデータメモリ114の形態は、どのようなもので
もよい。例えば、ローカルデータメモリ114は、写真
フィルムストリップ36の上の磁気的に記録可能な層で
あったり、フィルムカセット40や使い切りカメラ24
のボディにインストールされた電子メモリ部品であるこ
とができる。図22には、フィルムユニット10とロー
カルデータメモリ114を利用するために必要な構成要
素とが示されている。この場合、ローカルデータメモリ
114は、フィルムカセットの内部あるいは上に含まれ
た電子メモリユニットあるいは磁気的記録可能領域であ
ることができる。コントローラ121及び読み書き装置
122のようなローカルデータメモリ114を利用する
ために必要な構成要素は、フィルムユニット10に、あ
るいは入力装置16やカメラ又は他の装置により備えら
れる。
【0053】APSにおけるように、ローカルデータメ
モリ114は、フィルムストリップ全体に対するユーザ
氏名やユーザタイトルのような、コマに依存しない情報
を提供する写真仕上げパラメータを記録するためにも、
使用することができる。カメラが、自動的あるいはユー
ザのオプションにより、写真仕上げパラメータをローカ
ルデータメモリ114に書き込む。
【0054】図10は、フィルムユニットに関連する獲
得装置記録情報及びコマ非依存情報を記憶する方法のあ
る実施形態を示す。論理メモリユニット20は、フィル
ムユニット10に割り当てられている(604)。コマ
非依存情報を提供する写真仕上げパラメータは、先に説
明したように、画像の獲得(216)の前又は後(80
6)、あるいはその両方で、論理メモリユニット20に
書き込まれる(214)。獲得装置記録情報を提供する
写真仕上げパラメータは、各画像の獲得(812)毎
に、あるいは他の方法で、ローカルデータメモリ114
に書き込まれる(810)。獲得装置記録情報は、適切
な機器による写真仕上げの間に読みとられ(819)、
論理メモリユニットの中のコマ非依存情報及び他の写真
仕上げパラメータが検索される(815)。フィルムユ
ニットは、その後に、獲得装置記録情報、コマ非依存情
報、及び論理メモリユニットの中のその他の写真仕上げ
パラメータに従って処理される(821)。2つの情報
源の間の矛盾は余り発生せず、所定の優先ルールに従っ
て取り扱うことができる。フィルムユニット10に対す
る識別子42がローカルデータメモリ114に記録さ
れ、ローカルメモリデータ114が写真仕上げ中に読み
出される際の情報の適切な取り扱いを確実にする手助け
となることが、好ましい。
【0055】図11、図27及び図28を参照すると、
処理時に、コマ非依存情報が論理メモリユニットから
(既に検索されていない限りは)検索され(815)、
ローカルデータメモリ114に記録されうる(81
6)。図27では、識別子「X」(参照番号101)
が、あらかじめ記録された写真仕上げパラメータ「B」
(参照番号102)及び「E」(参照番号126)とと
もに、ローカルデータメモリ及び論理メモリユニットに
現れている。画像が獲得され、フィルムユニットが最初
に写真仕上げされる。将来の写真仕上げでは使われない
パラメータは、論理メモリユニットから削除される。図
27では、「E」が削除されて「C」が配置されている
が、この「C」は、そのフィルムが処理されていること
を示すパラメータである。必要に応じて、フィルムユニ
ットが入力装置に置かれ論理メモリユニットがアクセス
されるときに、コマ非依存情報も読み取ってローカルデ
ータメモリに記録される(816)こともできる。ロー
カルデータメモリへ記録によって、論理メモリユニット
20に対するバックアップが提供される。論理メモリユ
ニットにはフラグを記録する(817)ことができ、こ
れは図28では文字「F」(124)によって示され、
コマ情報がローカルデータメモリに収容されていること
を示す。論理メモリは、ある所定の時間期間だけ維持さ
れる(823)ことができる。そして「フラグ」は、維
持期間を示すことができる。論理データメモリに記録さ
れた写真仕上げパラメータは、その後に参照テーブル1
2の論理メモリユニットから除去される(825)こと
ができ、あるいは、そのフィルムユニットに対する論理
メモリユニットは、フィルムユニットとは無関係とされ
る、すなわち消去される(818)ことができ、又はそ
の両方を順に行うことができる。論理メモリユニットが
維持されるときには、含まれる情報を、記録された識別
子と、写真仕上げパラメータが収容されて消去されたあ
るいは単純に消去されたことを示す図28のフラグ
「G」(125)とに、限定することができる。写真仕
上げユニットは、フラグ「G」を使用して、各フィルム
ユニットのローカルメモリユニットの読み取りを始動す
ることができる。これにより、参照テーブルの中のかな
りの領域を節約することができる。その後フィルムユニ
ットが更なる写真仕上げのために提出された際には、新
しい論理メモリユニットが割り当てられ、消去されたも
のを置き換え(820)、ローカルデータメモリの中の
パラメータが、置換された論理メモリユニットに記録さ
れる(822)。図28では、従前のフラグ「F」か
ら、新しい維持期間を有するフラグ「F1」(123)
に置き換えられている。
【0056】コマ非依存情報を使用するフィルムユニッ
ト10のカスタマイズでは、少なくとも、写真仕上げパ
ラメータ52が適切な写真仕上げユニット14に報告さ
れるまで、特定のフィルムユニット10に対する論理メ
モリユニット20が維持されている必要がある。論理メ
モリユニット20が、最初の写真仕上げの前後において
反復されるカスタマイズに対してアクセス可能であり、
写真仕上げユニット14への反復される報告に対してア
クセス可能であることが、好ましい。最も単純な解決策
は、参照テーブル12が、全ての論理メモリユニット2
0における全てのパラメータを無期限に保つことであ
る。必要とされる記憶領域は制御可能であるが、これ
は、フィルムユニット10の数は非常に多くても、ユニ
ット当たりに記憶される全情報は小さいか、あるいは幾
つかの情報を消去することによって小さくすることがで
きるからである。論理メモリユニット20は、例えば販
売日より5年間あるいは最後の写真仕上げイベントより
5年間のように、所定の時間期間だけ維持されることも
可能である。識別子は特有なままなので、フィルムユニ
ット10が入力装置16あるいは写真仕上げユニットに
置かれて参照テーブルがアクセスされたら、消去された
論理メモリユニット20を自動的に再割り当てすること
ができる。写真仕上げパラメータ52は、そのときに再
生成されることもでき、ローカルデータメモリ114の
中の値から再記憶されることもできる。
【0057】論理メモリユニット20の維持に加えて、
カスタマイズにおいては、写真仕上げユニット14が論
理メモリユニット20にアクセスして、記録された写真
仕上げパラメータ52に従って写真仕上げを実行するこ
とも必要とされる。ここで図7及び図9を参照し、一連
のフィルムユニット10が、自動化された材料取扱機器
によってあるいは手動で、写真仕上げユニット14の入
力ステーション92に供給される。入力ステーション9
2は、一度に一つのフィルムを受け取る(302)(必
要に応じて、複数の入力ステーション92を縦に並べて
使用することができる)。
【0058】フィルムユニット10は、識別子42によ
ってソートされるか、あるいは何らかの他の方法であら
かじめ配列されうるが、通常は、フィルムユニット10
は識別子42によるランダムな順序の混合物である。フ
ィルムユニット10の混合物には、識別子42が損傷し
ていたり失われているフィルムユニット10が含まれる
ことがある。混合物には、識別子42が読み取り不能で
あったり、エラーや損傷、あるいは意図的な偽造のため
に識別子42が偽物であるようなフィルムユニット10
が含まれることがある。混合物には更に、異なった状態
のフィルムユニット10が含まれることもある。例え
ば、フィルムユニット10のあるものは、獲得された潜
像を有する未現像のフィルムを含み、フィルムユニット
10の他のものは、画像を獲得され、現像され、更なる
写真仕上げのために返却された既に現像処理されたフィ
ルムを含んでいることがある。混合物は、異なる写真仕
上げ処理を必要とする未写真仕上げのフィルムユニット
10を含むこともある。
【0059】入力ステーション92に一旦入ると、フィ
ルムユニット10は、読み取り可能な識別子42が存在
しているかをチェックされる(304)。リーダがフィ
ルムユニット10に向けられて、識別子42が読み取ら
れるか、あるいは読み取り不能であることが検出され
る。このステップが自動化されていることが非常に好ま
しく、これより、フィルムユニット10が、形状や識別
子42の位置に関して標準化され、識別子42の容易且
つ正確な読み取りを確実にすることも、非常に好まし
い。特定のフィルムユニット10の識別子42が読み取
り不能であることが判明した際には、そのフィルムユニ
ット10は選別される(306)。選別されたフィルム
ユニット10は、その後に特殊処理の対象になる。例え
ば、フィルムユニット10は、独立して処理されたり、
提出者に返却されたり、新しい識別子42がフィルムユ
ニット10に付けられてから入力ステーション92にそ
のフィルムユニット10が再提出されたりする。識別子
42の情報が全く得られなかった場合、あるいは情報が
何らかの点で顕著に誤っていた場合には、その識別子4
2は読み取り不能である。例えば、識別子42はチェッ
クサムや他のエラーチェックコードを含むことが可能で
あり、正しくない場合にはこれにより識別子42が読み
取り不能とされる。
【0060】識別子42を読みとった後に、写真仕上げ
ユニット14は参照テーブル12にアクセスして(30
8)、参照テーブル12をポーリングし(310)、識
別子42がこのテーブルに載っているか否かを判別す
る。識別子42が載っていない場合あるいは識別不能な
場合には、フィルムユニット10は選別され(30
6)、先に説明したように独立に取り扱われる。写真仕
上げユニット14は、参照テーブル12から、これに載
っている識別子42を有する各フィルムユニット10に
対する写真仕上げパラメータ52の報告を受け(31
4)、そのフィルムユニット10を各写真仕上げパラメ
ータ52に従って処理する(316)。写真仕上げパラ
メータは、その後、そのフィルムが処理済みであること
を示すために参照テーブル12の中で変更されうるとと
もに、且つ必要に応じ、その処理に関する他の情報を記
録されうる。処理は、同じフィルムユニットの付加的な
写真仕上げのために反復されうる(320)。
【0061】写真仕上げパラメータ52は、フィルムユ
ニット10の処理の直前に、必要に応じて参照テーブル
12から得ることができ、あるいは、早い時点で得た後
に必要とされるまで写真仕上げユニット14のコントロ
ーラ94の中に記憶しておくこともできる。
【0062】処理は、写真仕上げパラメータ52に依存
して変わるであろう。デジタルフィルムユニットや既現
像フィルム型フィルムユニット10に対しては、写真仕
上げパラメータ52は、現在の写真仕上げがフィルムの
現像を含まないことを示すであろう。フィルムユニット
10が最初に現像されるときに、参照テーブル12の各
論理メモリユニット20の写真仕上げパラメータ52に
変化が書き込まれ、そのフィルムが現像済みであること
が示される。必要に応じて、他の変化が書き込まれ、処
理の特徴が記録されうる。未現像フィルムユニット10
に対して、写真仕上げパラメータ52は、異なる処理へ
フィルムユニット10を区分けするソート機器を制御す
るパラメータを含むことができ、且つこれらの処理を提
供する自動化された現像機器84に対してパラメータを
設定することができる。プリント用写真仕上げパラメー
タ52は、画像のデジタル的な変更、ハードコピーやデ
ジタルコピーのための媒体の選択、特定のプロモーショ
ンの選択などを含むことができる。表1は、写真仕上げ
パラメータ52のカテゴリの幾つかの例を示している。
【0063】
【表1】
【0064】写真仕上げパラメータ52はテーブルに、
自動化された写真仕上げ機器などを制御するための詳細
な指示として、あるいはこれらの指示を含むデータベー
スへのポインタとして、記録されうる。データベース
は、機器から離れて存在することができ、あるいは写真
仕上げユニット14の個々の装置あるいはグループの中
に組み込まれることもできる。好適な実施形態では、識
別子42は、連続的な連続列を形成する複数の数であ
る。参照テーブル12は、その参照テーブル12の各論
理メモリユニット20が一連の識別子42の中のただ一
つの数に対応するように、割り当てられる。参照テーブ
ル12は、他のデータレコードへのポインタのみを含ん
でいる。当初は、ポインタは全て、「データ無し」を示
すある値に設定されている。写真仕上げデータが物理的
なフィルムユニット10に対応する論理メモリユニット
20に追加されると、関連するデータを含むレコードへ
のポインタに、「データ無し」ポインタが置き換えられ
る。フィルム特性が、フィルムユニット10が製造され
た時点に向けられているときは、フィルムユニット10
に関するデータに対する引き続き有効な要求が、結果と
して「データ無し」メッセージを生じさせるべきではな
い。
【0065】参照テーブル12は重要な情報を含んでお
り、これらの情報は、偶発的あるいは悪意のある損傷の
リスクを容易に被るべきではない。セキュリティ手段を
アクセスコード128の使用によって提供することが可
能とされる。そのシリアル番号を有するフィルムユニッ
ト10に対する論理メモリユニット20にアクセスする
ために、そのアクセスコード128が提示されなければ
ならない。アクセスコード128は、識別子42の一部
であることができ、あるいは識別子42の補数であるこ
ともできる(人間が読み取り可能なラベル番号の暗号化
された種別の形態のアクセスコード128は、以下に説
明される)。アクセスコード128は、各論理メモリユ
ニット20に記録されるか、あるいはその代わりに、論
理メモリユニット20へのアクセスを制限するゲートキ
ーパ130、参照テーブル12の物理的あるいは論理的
な部分に記録される。特定の論理メモリユニット20へ
のアクセスが認められるためには、識別子42及びアク
セスコード128の両方が提出されて合致しなければな
らない。アクセスコード128の使用は、参照テーブル
12の誤使用に対する保護となる。正しい識別子42と
共に誤ったアクセスコード128が提出された場合、ア
クセスはブロックされる。有用なことには、アクセスコ
ード128は、特定のフィルムユニット10に対して幾
らか独立である必要があり、カスタマイズが望まれると
きにカメラの保有者が利用可能でなければならない。
【0066】ここで図12及び図13を特に参照する
と、特定の論理メモリユニット20に対するアクセスコ
ード128が、各フィルムユニット10と共に移転され
る。論理メモリユニット20は、アクセスコード128
によって補償されるアクセス権を有している。アクセス
コードがセキュリティを提供する方法は様々である。例
えば、別個のコンピュータファイルである論理メモリユ
ニット20では、アクセスコードは、そのファイルの読
み取りや書き込み、あるいは他の何らかの方法でそのフ
ァイルにアクセスする前に供給されなければならないパ
スワードであることができる。アクセス権は、読み出し
のみに限られたり、他の方法で限定されたりすることが
できるが、好ましくは、論理メモリユニット20に対し
て読み取り及び書き込みを繰り返す権利を含んでいる。
フィルムユニット20の保有者は、これにより、論理メ
モリユニット20によって提供された写真仕上げパラメ
ータの選択肢を制御することもできる。特に図12を参
照すると、フィルムユニットが準備されてアクセスコー
ドが生成される(404)。アクセスコードによって保
証されたアクセス権を有する論理メモリユニットが、フ
ィルムユニットに割り当てられる(604)。この割り
当ては、先に説明した方法で識別子を使用することもで
きる。アクセスコードが、フィルムユニットに含まれる
ために記録される(412)。この記録は、フィルムム
ユニットの上、フィルムユニットのパッケージ、紙片あ
るいは他の付録、あるいは、フィルムユニットのユーザ
へのアクセスを提供するような他の方法で行われること
ができるが、そうでなければ秘密に維持される。フィル
ムユニットは販売されるか、そうでなければ譲渡される
(406)。写真仕上げパラメータは、販売(406)
の前か後、又はその両方で論理メモリユニットに記録さ
れ得る(214)。アクセスコードは、フィルムユニッ
トと共に転送される(414)。フィルムユニットは、
画像を獲得する(216)ために使用され、その画像は
その後、写真仕上げ時に各論理メモリユニットの中にあ
る写真仕上げパラメータに従って写真仕上げされる(2
18)。アクセスコードがフィルムユニットの購入者、
あるいは移転後には譲受人にのみ利用可能であり、且つ
アクセスコードによって制御される書き込みアクセス権
は、フィルムユニット及びアクセスコードの移転後には
製造者によって保持されないことが、非常に好ましい。
【0067】アクセスコード128とフィルムユニット
10との関係を誤って解消してしまうことを防ぐために
は、アクセスコード128を画像記憶からは独立して、
すなわちフィルムからは独立して、あるいはデジタルユ
ニットに関してはデジタル記憶領域からは独立して、フ
ィルムユニット10に記録することが好ましい。アクセ
スコード128は、参照テーブル12がアクセスされる
ときにキー入力される、一連の英数字のような人間が読
み取り可能なパスワードであることができる。この場
合、アクセスコード128は、識別子42と同じ方法で
フィルムユニット10に記録されうる。このアプローチ
の利点は、通常のパーソナルコンピュータを入力装置1
6として使用できることである。一方このアプローチの
短所は、パスワードをフィルムユニット10に、フィル
ムユニット10の保有者には容易に利用可能で且つ同時
に他者が利用できないように記録することが困難な点で
ある。アクセスコード128は、フィルムユニット10
と共に提供される紙片134などの上に提供されうる
が、これは、時間の経過と共にアクセスコード128が
ユーザによって紛失されるリスクを有している。
【0068】アクセスコード128と識別子42とは、
両方ともフィルムユニット10の上あるいはフィルムユ
ニット10の容器の上に、人間及び機械が読み取り可能
な様式で記録されうる。ユーザに追加料金を負わせるこ
とになるようなパラメータの変更に対しては、クレジッ
トカードのような他の識別様式を必要としてもよい。ア
クセスコード128は、公になっていない機械読み取り
形式でフィルムユニット10の上に記録されることもで
きる。識別子42も、好ましくは機械読み取り可能であ
る。識別子42が人間による読み取りも可能であれば、
便利である。
【0069】機械読み取り可能なアクセスコード128
の読み取りは、適切な検出器62を有する入力装置16
の使用を必要とする。アクセスコード128がフィルム
ユニット10に埋め込まれていること、すなわち、フィ
ルムユニット10に損傷を与えることなく変更すること
が不可能な方法で記録されていることも、好ましい。例
えば、埋込型アクセスコード128は、磁気ストライプ
がクレジットカードに通常設けられているのと同じ手法
で、フィルムユニット10の外側に変更不可能な磁気ス
トライプ136として、設けられることができる。埋込
型アクセスコード128は、フィルムユニット10の外
側に取り付けられた電子メモリ部品あるいは他のローカ
ルデータメモリに設けられることができ、あるいは、フ
ィルムユニット10の内部に搭載されて電気コネクタを
通してアクセス可能であることができる。図13では、
フィルムユニット10が使い切りカメラ24であり、こ
れはカメラボディ26の外側に磁気ストライプ136を
有している。同様に磁気ストライプ136を有するフィ
ルムカセット40を示すため、この図においてカメラボ
ディ26は切り開かれている。両方の磁気ストライプ1
36が、同じ論理メモリユニット20に対するアクセス
コード128を有している。カメラボディ26及びフィ
ルムカセット40は、各々が識別子42及びマーク10
0も有しており、これが、フィルムユニット10がアク
セスコード128を有していることを示している。図1
3では、マーク100は、「アクセスコード付き」とい
う表現である。
【0070】アクセスコード128は、フィルムユニッ
ト10の上とパッケージ50の上との両方に、識別子4
2と同じ方法で提供されうるが、これでは、パッケージ
50が廃棄されたときにアクセスコード128のセキュ
リティが失われるリスクがある。
【0071】フィルムユニット10及びその論理メモリ
ユニット20は、前述したように使用されるが、相違点
は、アクセスコード128が生成されフィルムユニット
10及び参照テーブル12に記録されなければならず、
アクセスコード128が参照テーブル12へのアクセス
のために承認されなければならない点である。
【0072】特定のフィルムユニット10に対するアク
セスコード128は、論理メモリユニット20のフィル
ムユニット10への割り当ての前あるいは後に生成され
うる。フィルムユニット10の製造中に、埋込型アクセ
スコード128が生成されてフィルムユニット10に記
録されることが好ましい。製造中に識別子42が生成さ
れて論理メモリユニット20が割り当てられることも、
好ましい。
【0073】ラベル番号、アクセスコード、及び識別子
は全て、お互いに完全に別個であることができる。ある
いは、単一の英数列などが、ラベル番号、識別子、及び
アクセスコードとして作用することができる。中間状態
も、同様に可能且つ実用的である。説明目的のために、
図中では、アクセスコードは識別子から一般的に離れて
おり、ラベル番号も離れている。
【0074】次に図17を参照すると、アクセスコード
128は2つのセグメントあるいは部分を有することが
でき、その一方は他方の暗号である。フィルムユニット
10の識別子42は、セグメントの一方あるいは両方を
含む。提出された第1のセグメントを解読して得られた
コード値が第2のセグメントに合致すると、参照テーブ
ル12のみが、フィルムユニット10のユーザあるいは
他の保有者が参照テーブル10に対し記憶されたデータ
へ遠方からアクセスすることを許可する。参照テーブル
12のアクセス時に、フィルムユニット10が登録され
て、アクセスコード128の暗号化された第1のセグメ
ントが検出される。登録は、好ましくは、識別子42を
読み取るために、入力装置16へのフィルムユニット1
0のドッキング(138)と第1のセグメントの読み取
り(140)とを含む。維持されたキー152が、その
後にアクセスされる(142)。第1のセグメントがそ
の後解読され、第2のセグメントとマッチングされる
(146)。合致していることが見い出されれば、各フ
ィルムユニット10に対する論理メモリユニット20へ
のアクセスが許可される(148)。一致が見い出され
なければ、アクセスは拒絶される(150)。同じステ
ップが、写真仕上げユニット14の入力ステーション9
2へのドッキング後に行われる。写真仕上げユニット1
4では、アクセスが拒絶される(150)と、フィルム
ユニット10は選別され、そのフィルムユニット10は
別個に取り扱われる。
【0075】アクセスコード128の異なるセグメント
の位置及び使用は、別の実施形態では異なる。ある実施
形態では、アクセスコード128の第1及び第2のセグ
メントの両方がフィルムユニット10に存在する。ここ
で特に図13〜図17を参照すると、アクセスコード1
28の第2セグメントは識別子42のラベル番号であ
り、人間及び機械が読み取り可能な形式でフィルムユニ
ット10の外側に記録される。アクセスコード128の
暗号化された第1セグメントは、機械のみが読み取り可
能な形式でフィルムユニット10の外側に記録される。
セグメントは、人間が読み取り可能な形式44で記録さ
れることもできる。第1及び第2のセグメントの使用
は、逆にすることもできる。すなわち、第1セグメント
が、フィルムユニット10にラベル番号として記録され
ることもできる。このアプローチは、暗号化された第1
セグメントで使用されている暗号文字が通常の英数字に
限られているときのみ、望ましい。
【0076】特定の実施形態では、アクセスコード12
8の暗号化された第1セグメントを解読するために使用
されるキー152が、フィルムユニット10には記録さ
れない。図15を参照すると、代わりにキー152は、
ゲートキーパ130と論理メモリユニット20へのアク
セスを制御する参照テーブル12の一部とによって、維
持及び供給されうる。暗号解読は、参照テーブル12に
て、あるいは入力装置16及び写真仕上げユニット14
にて、実行されうる。暗号解読がキーを供給するものと
同じ構成要素で行われれば、便利である。何れの場合で
も、暗号解読に際し、第1セグメントが第2セグメント
にマッチングされる。第2セグメントは、マッチングの
直前あるいはそれより幾らか早い時期に、フィルムユニ
ット10から読み取られる。合致していれば、各論理メ
モリユニット20に対するアクセスが、ゲートキーパ1
30により直接、あるいは参照テーブル12の主要部へ
送られる認可信号によって、認められる。
【0077】暗号化された第1セグメントに対するキー
152は、対称的な暗号化−暗号解読アルゴリズムに基
づくことができて、このアルゴリズムでは、同じキー1
52が暗号化及び暗号解読に使用される。あるいは、非
対称な暗号化−暗号解読アルゴリズムに基づくことがで
き、このアルゴリズムでは、異なるキー152が暗号化
及び暗号解読のために要求される。好ましいのは後者で
あって、これは、暗号化キー152が厳重に保持される
ためである。これにより、暗号化キー152が悪用され
たり偽造のフィルムユニット10を製造するために使用
されるリスクが低減される。偽造のフィルムユニット1
0は、参照テーブル12の中の論理メモリユニット20
の有効情報の変造の原因となり得る。キー152は、第
1及び第2のセグメントをそれぞれリンクするコードブ
ック、テーブルの形態を取ることもでき、これらは同一
種であってもよく、又はなくてもよい。
【0078】ここで図19及び図20を参照すると、幾
つかの実施形態では、フィルムユニット10は暗号化さ
れた第1セグメントのみを有している。第2セグメント
は、参照テーブル12のみに存在している。フィルムユ
ニット10は、暗号化あるいは暗号解読によってアクセ
スコード128に関連しないシリアル番号あるいはラベ
ル番号を含むことができる。図17、図18、及び図2
0を参照すると、第1セグメントは、ゲートキーパ13
0、入力装置16、あるいは写真仕上げユニット14に
よって保持されたキー152によって解読されうる。暗
号解読によって生成されたコード値は、その後に参照テ
ーブル12の主要部に送られ、参照テーブル12の中に
存在する第2のセグメントとマッチングされる。
【0079】図1のシステムでは、参照テーブル12に
おける各フィルムユニット10に対するエントリーは識
別子42を含み、追加情報あるいはデフォルトの写真仕
上げパラメータ52からの一つ以上の変化は含まれてい
ない。サブユニットに分割された参照テーブルを有する
他のシステムでは、参照テーブル12の各論理メモリユ
ニット20は2つ以上のサブユニットを含み、その各々
が異なるクラスの情報を有している。サブユニットは論
理的あるいは物理的な区分であることができて、論理メ
モリユニット20と同様な方法でお互いに区別されう
る。別個のユーザ及び製造者サブユニットが便利である
が、サブユニットは何個でも、どのような目的でも準備
できる。簡便のために、ここでは、このシステム及び方
法をユーザ及び製造者サブユニットに関して一般的に説
明するが、これらの内容が説明的ではあるが制約的では
ないことが、理解されるであろう。
【0080】図16及び図18を参照すると、フィルム
ユニットが製造され、ユーザ及び製造者アクセスコード
151、153が生成され(902)(904)、ユー
ザ及び製造者サブユニットを有する論理メモリユニット
がフィルムユニットに割り当てられる(906)。前述
したように写真仕上げパラメータが指定され(90
8)、フィルムユニットは販売あるいは移転される(4
06)。ユーザアクセスコードはサブユニットとともに
移転され(912)、フィルムユニットは画像の獲得
(216)のために使用される。論理メモリユニットは
維持され(915)、アクセスコードを使用してユーザ
アクセスが達成された(919)後に、変更されたパラ
メータがユーザから論理メモリユニットに記録されう
る。フィルムユニットは処理のために提出され、写真仕
上げパラメータが写真仕上げユニットに報告され(31
4)、フィルムユニットはパラメータに応じて処理され
る(218)。処理の完了前に、製造者アクセスコード
が写真仕上げユニットに提供される(914)。アクセ
スコードは、未写真仕上げのフィルムストリップにフィ
ルム写真仕上げ後の読み取りのために光学的に記録され
るように、フィルムユニットの中に位置されうる。製造
者アクセスコードも、別個に供給されうる。写真仕上げ
ユニットに、アクセスコードのリストをレギュラーベー
スで設けることが可能であり、共通コードを一連のフィ
ルムユニットのために使用することができ、あるいはア
クセスコードを必要に応じて個々に送ることもできる。
写真仕上げ業者は代わりに、特定のコード無しに製造者
サブユニットへの読み取りアクセスを認められることも
できる。必要に応じて、写真仕上げユニットは、写真仕
上げに関する情報、及び現像されたかまたはさもなけれ
ば写真仕上げされたフィルムユニットのステータスに関
する情報のみを、論理メモリユニットの別個の写真仕上
げ業者サブユニットへ書き込むことを認められることも
できる。
【0081】ユーザサブユニット156は、ここでは
「ユーザデータ160」と称されるクラスの情報を有し
ている。このユーザデータ160は、前述したようなユ
ーザが変更自在なデフォルトの写真仕上げパラメータ5
2からの変化から構成されている。製造者サブユニット
158は、ここでは「製造者データ162」と称される
第2のクラスの情報を有している。この製造者データ1
62は、製造者あるいは製造者の指定者のみによる変更
の対象である。このクラスは、フィルムタイプ及び画像
数のような標準処理データ、修正的画像カスタマイズ、
並びに、フィルムの製造日及び初期のユーザカスタマイ
ズのような市場研究に有用な経時的情報を含む。
【0082】
【表2】
【0083】表2は、ユーザサブユニット156及び製
造者サブユニット158に記憶され得るデータのタイプ
の例を示している。製造者サブユニット158は、ユー
ザサブユニット156と同じ方法で参照テーブル12に
記憶されうるが、別の方法でアクセスされることがで
き、あるいは、別のサイト又はメモリ装置などに物理的
に分離されることもできる。何れの場合も、参照テーブ
ル12がアクセスされると、ユーザデータ160及び製
造者データ162の両方が処理装置に提示される。ユー
ザデータ160と製造者データ162との間の矛盾の可
能性は、何れも排除されていることが好ましい。これ
は、あらかじめ記録された製造者データ162に従っ
て、ユーザカスタマイズの時に利用可能なオプションを
制限することによって、行うことができる。この機能の
ための適切なソフトウエアが、参照テーブル12のコン
ピュータの一部として、あるいは入力装置16に、設け
られることができる。ユーザデータ160と製造者デー
タ162との間の矛盾の可能性があると、選択ルールが
提供され、ユーザデータ160あるいは製造者データ1
62を適切な状況下で優先させる。2つ以上のクラスの
情報を提供することができる。例えば、ユーザが情報を
細分して、他社に制限付きのアクセスを与えることがで
きる。利用可能なプロモーションのような別個のサブユ
ニット及び情報クラスを、卸売業者に対して与えること
ができる。別個のサブユニット及び情報クラスを、変更
できない情報に対して与えることができる。これは、例
えば、フィルムユニット10が処理済みであることを示
すために使用されうる。この変更不可のサブユニット
は、そのフィルムユニット10からの将来の焼き増しの
全てにおける代金支払い済みの2重焼き増しのような、
フィルムユニット10の永久的なカスタマイズを含むこ
ともできる。
【0084】特定のフィルムユニット10に対する論理
メモリユニット20の2つのサブユニットが、書き込み
のため、あるいは書き込み及び読み取りの両方のため
に、別個のアクセス権を有していることが好ましい。前
述したような別個のアクセスコード128が、各サブユ
ニットに供給される。ユーザデータ160に対するアク
セスコード128は、前述したようにフィルムユニット
10と共に移転されるが、製造者データ162に対する
アクセスコード128は、製造者あるいは指定者によっ
て保持される。製造者アクセスコード128、あるいは
他のサブユニットに対するアクセスコード128は、写
真仕上げ情報や卸売情報などの記録を認めるために写真
仕上げ業者や卸売業者などに供給されうる。製造者アク
セスコード128及びどの付加的な非ユーザアクセスコ
ード128は、フィルムユニット10からは独立して移
転される。製造者アクセスコード128は、どの論理メ
モリユニット20とも使用可能な「マスターキー」であ
ることができるが、データの変造を防ぐために、全ての
アクセスコード128が単一の論理メモリユニット20
及び単一のフィルムユニット10と1対1の関係を有し
ていることが好ましい。
【0085】製造者データ162は、フィルム型フィル
ムユニット10が本物であることを確認して、フィルム
ユニット10の上の識別子42の誤った複製を防ぐため
に使用される。メモリ割り当ては何回もアクセスされ得
るが、フィルムユニット10の中のフィルムストリップ
36は、1回しか現像されない。現像は、認証イベント
として使用されうる。後にサービスを要求する同様に指
定された第2のフィルムユニット10は、検査及びアク
ションを必要とするエラー条件にフラグを立てることが
できる。これは、通信エラーや偽造フィルムユニット製
造者に対する保護を提供する。第2の収容物がやはり現
像されうるが、識別子42が訂正されるか、さもなけれ
ばフィルムユニット10が非複製と指定されない限り
は、参照テーブル情報の恩恵を受けることはない。現像
以外の幾つかのイベントは、認証イベントとして使用さ
れうる。例えば、初期のユーザカスタマイズが使用され
うる。デジタルフィルムユニット10は写真仕上げを必
要としないので、明らかに、そのような認証イベントを
必要とする。
【0086】再び表2を参照すると、フィルムユニット
10がカスタマイズされ、使い切りカメラ24における
予見可能なレンズ欠陥のような画像獲得システムの製造
欠陥を、適切なデジタル画像変更の使用によって補償す
ることができる。欠陥の補償あるいは救済は、問題を完
全に修正するかもしれないが、一般には、補償あるいは
救済は不完全である。救済は、各論理メモリユニット2
0の製造者サブユニット158における「中和的な」写
真仕上げパラメータ52として提供されうる。ユーザサ
ブユニット156も、前述したように、フィルムユニッ
ト10の他のカスタマイズを認めるように設けられるこ
とができる。
【0087】図19を参照すると、フィルムユニットが
「救済可能な」欠陥と共に製造される(602)。本願
明細書の他の箇所で説明したように、論理メモリユニッ
トが割り当てられ(604)、フィルムユニットが販売
され(406)、画像が獲得され(216)、写真仕上
げパラメータが論理メモリユニットに書き込まれ(21
4)、論理メモリユニットが維持され(610)、写真
仕上げユニットに報告され(512)、フィルムユニッ
トが写真仕上げされる(218)。異なるのは、フィル
ムユニットの欠陥に対して中和的なデジタル補償を含む
写真仕上げパラメータが、(好ましくは販売(406)
の前に)論理メモリユニットに書き込む(616)こと
である。
【0088】「中和的」という表現は、直接的な補償か
あるいは欠陥を目立たなくさせることにより間接的に、
欠陥を部分的にあるいは完全に克服する手順を指してい
る。中和的な写真仕上げパラメータ52は、ここで説明
されている他の写真仕上げパラメータと同様に、写真仕
上げ機器のパラメータを直接的に変更することができ、
あるいは、外部データベースが必要に応じて自動的にあ
るいは手動で写真仕上げ機器あるいは手順を変えるため
に使用される際には、外部データベースを指すために使
用されうる。写真仕上げパラメータ52は、写真仕上げ
機器及び手順に対する最終的な制御を提供する際に調べ
られる一連のデータベース及びアルゴリズムを指すこと
さえできる。例えば、論理メモリユニット20は、写真
仕上げ機器に、その写真仕上げ機器のための設定を示す
カメラ補正情報データベースを調べさせるカメラ識別を
提供することができる。
【0089】ここで使用されている「画質欠陥」という
表現、及び類似の表現は、代表的画像の獲得に対して不
利益なフィルムユニット10の一つ以上の障害を指す。
画質欠陥は、欠陥がない場合に得られる画像に比べて、
獲得された画像の質に一つ以上の測定可能な劣化を生じ
させる。画質欠陥は、画像システムに総合的な恩恵をも
たらすように選択される。例えば、写真準備のコストと
カメラの重さとは、単純で軽量ではあるが光学的に欠陥
を有するレンズの使用によって低減することができる。
各カメラにおける欠陥は、あらかじめ規定された公称欠
陥の所定の許容度の範囲内である。カメラに対する識別
子42に関連したメモリ割り当ての各々は、公称欠陥を
克服するかあるいは少なくとも修正するデジタル補償を
指定する処理パラメータを含む。「画質欠陥」は、全て
の写真仕上げ装置で画像の劣化を直接的には生じさせな
いが、適切な対応策が採られなければ幾つかの装置で画
像劣化を生じさせるような欠陥を含む。「画質欠陥」
は、間欠的な欠陥や、あるいはそうでなければ、カメラ
レンズに近すぎるところにフラッシュユニットが存在す
るために生じる赤目のような、ある条件下でのみ現れる
可変欠陥も含む。
【0090】ここで使用される「質の劣化」という表現
及び類似の表現は、質に関連する獲得された画像の測定
可能なパラメータにおける有害な変化を指している。こ
れらのパラメータは、鮮鋭度、空間周波数変調応答、測
色的マッチング、無彩色グレイスケールマッチングを定
量化する。
【0091】質劣化パラメータの各々は、様々な方法で
測定されうる。鮮鋭度は、一般にアキュタンス(acu
tance)として表現される。アキュタンスは、画像
におけるエッジの見かけの鮮鋭度の尺度であり、特定の
エッジに関して、エッジにおける濃度の平均2乗変化率
を、そのエッジの一方から他方までの全濃度差で割った
ものとして、定義される。空間周波数変調応答は、一般
に一つ以上の規定周波数における変調転移周波数として
表現される。測色的マッチングは、標準を参照すること
によって決定されうる。ブライトネス(明るさ)は、特
定された角度及び照明条件の下で測定されたプリントか
らの反射光の放射強度として表現される。
【0092】質の劣化は、獲得された画像の全体として
の特性であるが、画像全体に対して均一であることもで
き、あるいは画像上で2次元的に幾何学的に異なること
もできる。劣化は、点劣化、空間劣化、色劣化、及びこ
れらの組合せである劣化に、分類することができる。
【0093】ここで使用される「点劣化」とは、獲得さ
れた画像のある点が、その獲得された画像の他の点にお
ける変更には依存しない一つ以上の変更の対象となるよ
うな、画像情報の変化を指している。点劣化のカテゴリ
には、情報が一点から他の点に再配置される幾何学的な
座標変換、及び、ある点の情報の数字的な値が増加ある
いは減少される加算的あるいは乗算的効果が含まれる。
点劣化が有力な劣化を生じさせる露光システム及び画像
獲得システムの特徴は、フィルムのグレイン及びレンズ
チューブのシェーディング(けられ)である。
【0094】ここで使用される「空間劣化」とは、獲得
された画像のある点が、その獲得された画像の他の点に
おける変更に依存した一つ以上の変更の対象となるよう
な、画像情報の変化を指している。これらの変化は、積
分あるいは空間的なスミアの対象になっているとも言え
る。空間劣化のカテゴリには、回折制約型光学システ
ム、1次、2次、及び高次の光学システム収差、焦点外
れ、及び被写体−フィルム平面画像運動のぼけが含まれ
る。
【0095】ここで使用される「色劣化」とは、獲得さ
れた画像のある点が、色空間の一つ以上の軸の数値にお
ける一つ以上の変更の対象となるような、画像情報の変
化を指している。
【0096】画質欠陥は意図的なものであって、カメラ
の製造に先立ってあらかじめ計画されている。画質を改
善するために厳しい許容度範囲内でカメラ部品を製造す
ることは、当業者にはよく知られている。本発明では、
製造プロセスは厳しく制御され、カメラファミリーの中
の各カメラは、同じ画質欠陥、すなわち公称画質欠陥の
厳しい許容度範囲内であって同様な厳しい許容度範囲内
の画質劣化を生成する欠陥を有している。このように、
画質欠陥と、結果として生じる画質劣化とは、よく知ら
れており、カメラが製造されたときに各カメラ内で認識
され、これより、カメラファミリー内で画質劣化は一様
である。
【0097】公称画質欠陥は、ここでは「デジタル補
償」とも呼ばれる特定のデジタル画像操作手順の一部と
して、完全にあるいは少なくとも部分的に、救済可能で
ある。デジタル補償は、フィルムユニット10の記憶容
量を示す多数の画像の露光に引き続いて行われる処理に
含まれる。以後では「応答性デジタル操作」及び「編集
操作」と呼ばれる他のデジタル画像操作手順も、露光後
処理の一部として提供されてもよい。応答性デジタル操
作では、画像は、獲得された画像の内容の知識あるいは
画像獲得条件に基づいて、認識可能な程度に改良され
る。これは、画質欠陥と共にあらかじめ計画されるデジ
タル補償とは対照的である。編集操作では、獲得された
画像は、光学的には無関係に変更される。例えば、獲得
された画像がトリミングされたり、部分的に拡大されて
異なる画像フォーマット及び拡大率の画像が提供され
る。同様に、画像を、元々獲得された光画像をもはや代
表しないように変えることもできる。例えば、カラー画
像をグレースケール画像として再マッピングしたり、画
像特徴を変更、再配列、あるいは置換して特定の芸術的
標準に適合させることもできる。大半の場合、応答性デ
ジタル操作及び編集操作はデジタル補償の後に実行され
ることが好ましい。例外は、獲得された画像の一部がト
リミングされた場合である。
【0098】「救済可能」及び「救済」という表現、並
びに類似の表現は、ここでは、画像における認知可能な
改良をもたらすデジタル補償の効果を説明するために使
用されている。デジタル補償は、劣化の効果の完全に逆
であることがある。すなわち、デジタル補償は、欠陥に
よって生じた画像劣化の逆であることがある。あるい
は、デジタル補償は、部分的にのみ劣化の逆であった
り、欠陥の認識度を低減させるだけであることもある。
例えば、デジタル補償は、写真フィルム上に獲得された
画像をぼけさせて、大きく且つ不規則なサイズのフィル
ムグレインによって生じる、目に見える「粒状感」を低
減させることができる。異なるデジタル補償手順を組み
合わせて、カメラ中の複数の画質欠陥によって生じる劣
化に対応することができる。ここで使用されている「画
質劣化」という表現及びその類似表現は、文脈的に単一
の欠陥が示されていない限りは、複数の欠陥を含んでい
る。
【0099】デジタル補償手順の例には、パラメータの
表による調整、パラメータの範囲の伸長あるいは収縮、
ヒストグラムの均等化、モザイク画像の合成及び均衡
化、アスペクト比補正、ひずみ補正、見当合わせ(ゴム
シート伸長)が含まれる。後者は、獲得システムの公称
値に対する所定の点劣化変換関数に一致するように値を
再マッピングすることによる、幾何学的座標変換の補正
を指している。幾何学的座標変換は、回転、並進、及び
異方性スケール変化を含む。
【0100】応答性デジタル操作の例には、デジタルエ
ッジ強調、スムージング及びぼかし、並びに、人間の仲
介あるいは自動画像内容応答型アルゴリズムを通じて繰
り返して与えられる鮮鋭化手順が含まれる。
【0101】処理パラメータは、カメラ内の実際の欠陥
を描写することはないが、むしろ、実際の欠陥を、特定
の公称欠陥と同じデジタル補償による救済の対象になる
と分類する。処理パラメータは、このようにして、特定
の公称画質欠陥とその公称欠陥に対する適切なデジタル
補償とに関連付けされる。関連付けは直接的であること
も間接的であることもできる。処理パラメータは、特定
の公称画質欠陥に対する標準化された指定であることが
できる。これには、各公称画質欠陥にインデックスされ
た1セットのデジタル補償サブルーチンなどのデジタル
プロセッサ82を利用可能であることが必要である。処
理パラメータは、その代わりに、対応する欠陥ではなく
デジタル補償サブルーチンに対する標準化された指定で
あることもできる。処理パラメータは、そのような指定
の変更であることができる。例えば、処理パラメータ
は、標準化された指定をデジタル圧縮されたものとする
ことが可能である。処理パラメータは、特定の欠陥に対
する適切なデジタル補償サブルーチンとすることも可能
であり、あるいは、適切なデジタル補償サブルーチンの
生成に関するデジタルプロセッサ82への指示セットと
することが可能である。
【0102】デジタル的な画像修正は、大きく分けて、
整像的な修正と非整像的な修正とに分類できる。整像的
な修正では、最終画像は、元の光画像の全てあるいは一
部を示したままである。元の光画像は、最終画像の出力
に先立つズーム、トリミング、回転、あるいはこれらの
手順の何らかの組合せによってのみ、修正される。他の
プリントフォーマットや他のズーム及びトリミング関数
を提供することが望まれるならば、複数の修正しない画
像修正状態を含めることができる。非整像的修正には、
画像修正が存在する。すなわち、画像は、最終画像の出
力に先立って非整像的に変更される。整像的画像変化
を、非整像的変化と共に含まれることも可能である。利
用可能な非整像的画像変化状態の性質は、ユーザの好み
や、色領域のようなプリント機器の実用的な制約の問題
として決定されることが多い。ある主要な好みが、トラ
ンスモグリフィケーション(transmogrifi
cation)に対する好みであることが期待される。
このトランスモグリフィケーションとは、微妙なもので
はなく(且つ、しばしばグロテスクあるいは滑稽なもの
であって)、同時に、獲得された画像の十分な情報内容
を保持し、元々獲得された被写体をユーザが直ちに理解
することができるような修正である。他の好みは、「芸
術的効果」と称される、絵画や他の芸術様式で使用され
る情報内容のスタイル的な変化に類似した修正である。
【0103】表2及び図20を参照すると、システム
は、写真仕上げパラメータ52を変更して、写真フィル
ムのエージング(aging)に関連する劣化を補償す
るために使用されうる。論理メモリユニットが、フィル
ムユニットに割り当てられる(604)。写真仕上げパ
ラメータが指定され(706)、そのフィルムユニット
で使用されたフィルムのカテゴリに対するエージングパ
ラメータが、最初に書き込まれる。「エージングパラメ
ータ」は、簡便のために単数とする。エージング補償の
ために必要とされる情報は、多量であることが期待され
る。「エージングパラメータ」は、単一のポインタ、あ
るいは別個に記憶された情報に対する一連のポインタで
あることができ、あるいは、必要な情報は倫理メモリユ
ニットに直接に書き込まれることもできる。論理メモリ
ユニット20における空のレコードがデフォルトのエー
ジングパラメータの記録であるように、最初のエージン
グパラメータはデフォルト値であることができる。論理
メモリユニットが、入力装置による書き込み及び写真仕
上げユニットへの報告に対して利用可能に維持される
(710)。
【0104】フィルムカテゴリに対するサンプルが、使
用時に予想されるエージングを模擬した制御条件下で、
製造者によって保管される(708)。エージングは、
写真仕上げ済み及び未写真仕上げのフィルムに対して、
別個に測定することができる。フィルムサンプルのエー
ジング中にある間隔で、観察されたエージングの効果を
打ち消すように、エージングパラメータの調整が決定さ
れる(712)。その後に、各メモリユニット20の製
造者サブユニット158ではエージングパラメータが更
新され(714)、現在のエージングデータを示す。他
の写真仕上げパラメータは、以前に述べたように、フィ
ルムユニットの販売の前及び後に論理メモリユニットに
書き込まれる。フィルムユニットが販売され、使用され
る。画像が獲得され(216)、パラメータが写真仕上
げユニットに報告されて(512)、フィルムはエージ
ングパラメータを含む写真仕上げパラメータに従って写
真仕上げされる(218)。エージングパラメータは、
引き続く写真仕上げ(218)でも使用され、写真仕上
げ後のフィルムのエージングに対応することができる。
【0105】このエージングへのアプローチは、必ずし
も厳密なものではない。これは、環境条件がエージング
に影響を与え、フィルムの実際の使用及び保管条件が分
からないからである。一方、フィルムの幾らかのエージ
ングは避けられない。このエージングは、全ての場合で
補償されうる。エージング補償は、必要に応じて、フィ
ルムユニットの予期される平均的な消費者の使用あるい
はプロフェッショナルな使用に対して、提供されること
もできる。付加的なエージングの修正は、ユーザが選択
した写真仕上げパラメータ52として提供することもで
きる。
【0106】フィルムのエージングを補償する方法の特
定の実施形態では、幾つかのフィルムサンプルをエージ
ング中に周期的に抜き取って標準的な露光条件で露光
し、更に周期的にエージング中に現像して、未露光フィ
ルムユニット、露光済みだが未現像のフィルムユニッ
ト、および現像済みフィルムユニットに対する様々な間
隔での個別のエージング特性を得る。エージング特性
は、予想される使用条件下で観察されたエージングの効
果を打ち消すための、写真仕上げパラメータにおける調
整である。フィルムユニットが前述したのように販売さ
れ使用されるが、相違点は、露光日がカメラのローカル
データメモリ114に記録され(720)、獲得された
各画像に対する露光日を得ることができる点である。そ
のようなカメラからのフィルムユニットが写真仕上げさ
れ、画像の露光日がローカルデータメモリから読みとら
れる(722)。写真仕上げユニットは各論理メモリユ
ニットにアクセスして、エージングパラメータを得る。
対応策は、参照テーブルによって個別に割り当てられる
ことができるが、個別の対応策が写真仕上げユニットに
よって各画像に割り当てられ且つ適用されることが好ま
しい。別個の対応策は、各画像露光日に基づいて、個別
の画像に適用される。対応策がカレンダーの1/4、あ
るいは更に長い時間期間に基づいて割り当てられること
が期待される。このように、ローカルデータメモリに記
録された画像露光日は、所望であれば同様に制約され
る。例えば、月の日付が記録されないままに残されう
る。写真仕上げユニットは、エージング対応策が使用さ
れたことを論理メモリユニットに記録する。使用された
対応策に対する特定の情報は、ユーザが将来の写真仕上
げに関する決定を行う際の援助になるように、参照テー
ブルに保持されうる。
【0107】システムは、フィルムユニットに対するス
テータスデータを追跡(トラック;track)するた
めに使用されうる。例えば、製造者は、フィルムユニッ
トに対する製造情報の参照テーブルでの記録を保持し、
その後に、フィルムユニットの卸売り及び使用に関する
情報をその記録に追加することができる。異なるフィル
ムユニットからの情報は編集され、実際の製品の使用に
より良くマッチするように将来のフィルムユニットの製
造を調整するために使用されうる。使い切りカメラで
は、将来のリサイクルのために利用可能になる使用済み
カメラボディの詳細をよりよく評価するために、情報を
利用することも可能である。フィルムユニットが製造さ
れ、論理メモリユニットがフィルムユニットに割り当て
られる(604)。初期ステータスデータが、論理メモ
リユニットに書き込まれる(504)。このデータは、
製造の日付、時間及び場所、卸売りの日付などを含む可
能性が高い。初期写真仕上げパラメータも指定される
(214)。論理メモリユニットは、前述のように複数
のサブユニットを有することができる。識別子、アクセ
スコード、及びフィルムユニットの他の特徴は、前述し
たように提供される。販売(406)の後に、フィルム
ユニットは、先に説明したように使用される。先に述べ
たように、写真仕上げパラメータはユーザによって入力
されあるいは変更され、参照テーブルによって受け取ら
れ(510)、その後に写真仕上げユニットに報告され
る(512)。参照テーブルが入力装置から参照される
と、追加のステータスデータが参照テーブルによって受
け取られ(516)、論理メモリユニットに記録される
(517)。例えば、入力装置は、論理メモリユニット
がアクセスされた日時と、位置やシリアル番号などのよ
うな入力装置に対する予め記録された「信任状」とを通
信する。必要に応じて、ステータスデータの受け取り
を、論理メモリユニットにおける写真仕上げパラメータ
の更新(214)に対する強制的な前兆(precur
sor)とすることができる。写真仕上げパラメータに
おける変化の受領、記録、ステータスデータの受領、更
新、及び報告ステップを、論理メモリユニットが入力装
置によってあるいは入力装置及び写真仕上げユニットに
よってアクセスされる毎に、反復することが可能であ
る。論理メモリユニットにおけるステータスデータに対
しては、製造者の便宜に応じていつでも、収集、維持、
あるいはクリア等を実施可能である。
【0108】本発明の他の特徴は、以下の通りである。
【0109】(1)写真フィルムを含むフィルムユニッ
トのエージングを打ち消す方法は、前記フィルムユニッ
トから離れた論理メモリユニットを前記写真フィルムユ
ニットに割り当てるステップと、前記フィルムユニット
に対するエージング写真仕上げパラメータを前記論理メ
モリユニットに記録するステップと、前記写真フィルム
ユニットのエージングを生じさせるのに十分な期間、前
記論理メモリユニットを維持するステップと、前記エー
ジングに応答して前記エージング写真仕上げパラメータ
を更新するステップと、を含む。
【0110】(2)前記(1)の方法は、前記フィルム
ユニットを前記写真仕上げパラメータに従って写真仕上
げするステップを更に含む。
【0111】(3)前記(1)の方法は、前記フィルム
ユニットに対する複数の写真仕上げパラメータを前記論
理メモリユニットに記録するステップを更に含む。
【0112】(4)前記(1)の方法において、前記割
り当てステップは、識別子を前記論理メモリユニットに
記録するステップと、前記識別子を前記写真ユニットの
上に記録するステップとを更に含む。
【0113】(5)前記(1)の方法は、前記論理メモ
リユニットを前記更新ステップの1回以上の繰り返しに
対してアクセス可能に維持するステップを更に含む。
【0114】(6)前記(1)の方法は、前記写真仕上
げパラメータを写真仕上げユニットに報告するステップ
を更に含む。
【0115】(7)前記(6)の方法は、前記論理メモ
リユニットを、任意の順序での前記更新ステップの1回
以上の繰り返し及び前記報告ステップの1回以上の繰り
返しに対してアクセス可能に維持するステップを更に含
む。
【0116】(8)前記(1)の方法において、前記更
新ステップは、前記フィルムユニットに対するエージン
グ特性を決定するステップを更に含む。
【0117】(9)前記(8)の方法は、前記写真フィ
ルムのサンプルを、期待される使用条件下で保管するス
テップを更に含む。
【0118】(10)前記(8)の方法は、前記フィル
ムユニットに対して、未現像フィルムのエージング特性
と現像済みフィルムのエージング特性とを決定するステ
ップを更に含む。
【0119】(11)前記(8)の方法において、前記
未現像フィルムのエージング特性と前記現像済みフィル
ムのエージングとは、複数の露光日に対するものであ
る。
【0120】(12)前記(11)の方法は、複数の画
像を前記フィルムユニットに獲得するステップと、前記
画像の各々に対する画像露光日を記録するステップと、
エージング写真仕上げパラメータ及び前記画像露光日に
従って前記画像を写真仕上げするステップと、を更に含
む。
【0121】(13)写真フィルムを含むフィルムユニ
ットのエージングを打ち消す方法は、前記フィルムユニ
ットから離れた論理メモリユニットを前記写真フィルム
ユニットに割り当てるステップと、前記写真フィルムユ
ニットのエージングを生じさせるのに十分な期間の間、
前記論理メモリユニットを維持するステップと、前記フ
ィルムユニットに対して、未露光フィルムのエージング
特性、露光済み未現像フィルムのエージング特性、及び
現像済みフィルムのエージング特性を決定するステップ
と、前記決定に応答し且つ前記エージングを打ち消すよ
うに作用する、前記フィルムユニットに対するエージン
グ写真仕上げパラメータを、前記論理メモリユニットに
記録するステップと、を含む。
【0122】(14)前記(13)の方法は、前記エー
ジング写真仕上げパラメータに従って前記画像を写真仕
上げするステップを更に含む。
【0123】(15)前記(14)の方法は、前記フィ
ルムユニットに対する前記写真仕上げを繰り返すステッ
プを更に含む。
【0124】(16)前記(13)の方法は、前記エー
ジングの間に前記エージング写真仕上げパラメータを更
新するステップを更に含む。
【0125】(17)前記(13)の方法は、前記フィ
ルムユニットに対する複数の写真仕上げパラメータを前
記論理メモリユニットに記録するステップと、前記写真
仕上げパラメータを写真仕上げユニットに報告するステ
ップとを更に含む。
【0126】(18)前記(13)の方法において、前
記未露光フィルムおよび前記露光済み未現像フィルムの
エージング特性は、それぞれ、複数の画像露光日に対し
て独立に区別される。
【0127】(19)前記(18)の方法は、複数の画
像を前記フィルムユニットに獲得するステップと、前記
画像の各々に対する画像露光日を記録するステップと、
前記エージング写真仕上げパラメータ及び前記画像露光
日に従って前記画像を写真仕上げするステップと、を更
に含む。
【0128】(20)前記(18)の方法は、前記フィ
ルムユニットに対する前記写真仕上げを繰り返すステッ
プを更に含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる写真システムの概
略構成図である。
【図2】 本発明の実施形態にかかる写真仕上げのカス
タマイズデータを取り扱う方法を示す説明図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかる写真仕上げのカス
タマイズデータを取り扱う方法を示す説明図である(図
2の続き)。
【図4】 本発明の実施形態にかかる写真仕上げのカス
タマイズデータを取り扱う方法を示す説明図である(図
3の続き)。
【図5】 本発明の実施形態にかかる写真システムによ
る写真撮影の一例を示す説明図である。
【図6】 本発明の実施形態にかかる写真システムの入
力装置の概略構成図である。
【図7】 本発明の実施形態にかかる写真システムの写
真仕上げユニットの概略構成図である。
【図8】 本発明の実施形態にかかるフィルムユニット
と使い切りカメラとを関連付け方法を示すフローチャー
トである。
【図9】 本発明の実施形態にかかる写真仕上げ方法を
示すフローチャートである。
【図10】 本発明の実施形態にかかる、記録された撮
影装置とコマから独立したフィルムユニットに関する情
報とを記憶し、論理メモリユニットを検索する方法を示
すフローチャートである。
【図11】 本発明の実施形態にかかる、記録された撮
影装置とコマから独立したフィルムユニットに関する情
報とを記憶し、論理メモリユニットを検索する方法を示
すフローチャートである(図10の続き)。
【図12】 本発明の実施形態にかかるフィルムユニッ
トのカスタマイズをより確実に行う方法を示すフローチ
ャートである。
【図13】 本実施形態にかかる使い切りカメラボディ
上とこれに含まれるフィルムカセット上との両方にアク
セスコード及び識別子を有するフィルムユニットを示す
図である。
【図14】 本発明の実施形態にかかるアクセスコード
付きフィルムユニットを含むパッケージを示す図であ
る。
【図15】 本発明の実施形態にかかる暗号化されたア
クセスコードの解読の一例を示す説明図である。
【図16】 本発明の実施形態にかかるアクセスコード
付きフィルムユニットを含むシステムを示す図である。
【図17】 本発明の実施形態にかかるデータベースへ
のアクセス方法を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の実施形態にかかるユーザ及び製造
者のカスタマイズデータを取り扱う方法を示すフローチ
ャートである。
【図19】 本発明の実施形態にかかるフィルムユニッ
トの欠陥を補償する方法を示すフローチャートである。
【図20】 本発明の実施形態にかかる写真フィルムを
最新に維持し且つ有効寿命を延ばす方法を示すフローチ
ャートである。
【図21】 本発明の実施形態にかかるフィルムユニッ
トのライフサイクルを追跡する方法を示すフローチャー
トである。
【図22】 本発明の実施形態にかかる写真システムの
概略構成図である。
【図23】 本発明の実施形態にかかるローカルデータ
メモリを含むフィルムユニットを示す図である。
【図24】 本発明の実施形態にかかるローカルデータ
メモリを含むフィルムユニットを示す図である。
【図25】 本発明の実施形態にかかるアクセスコード
付きフィルムユニットを示す図である。
【図26】 本発明の実施形態にかかるアクセスコード
付きフィルムユニットを処理する写真システムを示す説
明図である。
【図27】 本発明の実施形態にかかるフィルムユニッ
トを検索する方法を示す説明図である。
【図28】 本発明の実施形態にかかるフィルムユニッ
トを検索する方法を示す説明図である(図27の続
き)。
【符号の説明】
10 フィルムユニット、12 参照テーブル、14
写真仕上げユニット、16 入力装置、18 計算装
置、20 論理メモリユニット、22 写真仕上げ品、
24 使いきりカメラ、26 カメラボディ、28 撮
影レンズ、30被写体、32 画像平面、34 フィル
ムトランスポータ、36 フィルムストリップ、38
キャニスタ、39 コントローラ、40 フィルムカセ
ット、42 識別子、43 ディスプレイ、45 入力
手段、50 パッケージ、52写真仕上げパラメータ、
62 検出器、64 可視バーコード、66 バーコー
ドリーダ、68 光源、70 検出ユニット、72 レ
ンズシステム、74 2次元電荷結合装置、76 プリ
ンタ、78 ステッカ、80 レシート、82プロセッ
サ、84 現像機器、86 デジタル入力装置、88
モデム(通信機)、90 画像プロセッサ、92 入力
ステーション、94 コントローラ、96 出力ユニッ
ト、100 マーク、114 ローカルデータメモリ、
128アクセスコード、130 ゲートキーパ、136
磁気ストライプ、151 ユーザアクセスコード、1
52 キー、153 製造者アクセスコード、156ユ
ーザサブユニット、158 製造者サブユニット、16
0 ユーザデータ、162 製造者データ、250 写
真システム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/24 GAP G03B 17/24 GAP 27/32 27/32 B (72)発明者 デイビッド エイ ホッダ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 スペン サーポート ハウソーン ドライブ 89

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムを含むフィルムユニットの
    エージングを打ち消す方法であって、 前記フィルムユニットから離れた論理メモリユニットを
    前記写真フィルムユニットに割り当てるステップと、 前記フィルムユニットに対するエージング写真仕上げパ
    ラメータを前記論理メモリユニットに記録するステップ
    と、 前記写真フィルムユニットのエージングを生じさせるの
    に十分な期間、前記論理メモリユニットを維持するステ
    ップと、 前記エージングに応答して前記エージング写真仕上げパ
    ラメータを更新するステップと、 を含む、フィルムユニットのエージングを打ち消す方
    法。
  2. 【請求項2】 写真フィルムを含むフィルムユニットの
    エージングを打ち消す方法であって、 前記フィルムユニットから離れた論理メモリユニットを
    前記写真フィルムユニットに割り当てるステップと、 前記写真フィルムユニットのエージングを生じさせるの
    に十分な期間の間、前記論理メモリユニットを維持する
    ステップと、 前記フィルムユニットに対して、未露光フィルムのエー
    ジング特性、露光済み未現像フィルムのエージング特
    性、及び現像済みフィルムのエージング特性を決定する
    ステップと、 前記決定に応答し且つ前記エージングを打ち消すように
    作用する、前記フィルムユニットに対するエージング写
    真仕上げパラメータを、前記論理メモリユニットに記録
    するステップと、 を含む、フィルムユニットのエージングを打ち消す方
    法。
  3. 【請求項3】 前記未露光フィルムおよび前記露光済み
    未現像フィルムのエージング特性は、それぞれ、複数の
    画像露光日に対して独立に区別される、請求項2に記載
    のフィルムユニットのエージングを打ち消す方法。
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