JP2000185935A - ガラスブロックの製造方法 - Google Patents
ガラスブロックの製造方法Info
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- JP2000185935A JP2000185935A JP10367149A JP36714998A JP2000185935A JP 2000185935 A JP2000185935 A JP 2000185935A JP 10367149 A JP10367149 A JP 10367149A JP 36714998 A JP36714998 A JP 36714998A JP 2000185935 A JP2000185935 A JP 2000185935A
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- glass
- bottle
- block
- cullet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 緑瓶ガラスカレットや、これが混入した瓶ガ
ラスカレットを有効に利用する方法を提供する。 【解決手段】 ガラス原料を溶融し、次いで溶融ガラス
を凹部を有する一対のブロック片に成型した後、両ブロ
ック片の開放端縁同士を熔着して中空のガラスブロック
を製造するガラスブロックの製造方法において、ガラス
原料の少なくとも一部に瓶ガラスカレットを用いること
を特徴とする。
ラスカレットを有効に利用する方法を提供する。 【解決手段】 ガラス原料を溶融し、次いで溶融ガラス
を凹部を有する一対のブロック片に成型した後、両ブロ
ック片の開放端縁同士を熔着して中空のガラスブロック
を製造するガラスブロックの製造方法において、ガラス
原料の少なくとも一部に瓶ガラスカレットを用いること
を特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に建築材料とし
て使用されるガラスブロックの製造方法に関するもので
ある。
て使用されるガラスブロックの製造方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】使用済のビール瓶等のガラス瓶は、回収
されて洗浄され、再利用されている。また回収時に破損
が見つかった無色又は茶色のガラス瓶は、色別に区分さ
れてカレット化され、再び瓶ガラス原料としてリサイク
ルされる。
されて洗浄され、再利用されている。また回収時に破損
が見つかった無色又は茶色のガラス瓶は、色別に区分さ
れてカレット化され、再び瓶ガラス原料としてリサイク
ルされる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところがＣｒ2Ｏ3を用
いて着色される緑色のガラス瓶は、Ｃｒ2Ｏ3の発色が強
く、その制御が容易でない。このため緑色の瓶ガラスカ
レットは、瓶ガラス原料として使用されることなく廃棄
処分にされている。また無色又は茶色の瓶ガラスカレッ
トと緑色の瓶ガラスカレットの分別が困難な場合も、瓶
ガラス原料としての再利用が難しく、やはり廃棄されて
いる。
いて着色される緑色のガラス瓶は、Ｃｒ2Ｏ3の発色が強
く、その制御が容易でない。このため緑色の瓶ガラスカ
レットは、瓶ガラス原料として使用されることなく廃棄
処分にされている。また無色又は茶色の瓶ガラスカレッ
トと緑色の瓶ガラスカレットの分別が困難な場合も、瓶
ガラス原料としての再利用が難しく、やはり廃棄されて
いる。
【０００４】本発明の目的は、緑瓶ガラスカレットや、
これが混入した瓶ガラスカレットを有効に利用する方法
を提供することである。
これが混入した瓶ガラスカレットを有効に利用する方法
を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々検討を
行ったところ、建築材料として使用されるガラスブロッ
ク原料として、瓶ガラスカレットが使用可能であること
を見いだし、本発明として提案するものである。
行ったところ、建築材料として使用されるガラスブロッ
ク原料として、瓶ガラスカレットが使用可能であること
を見いだし、本発明として提案するものである。
【０００６】即ち、本発明のガラスブロックの製造方法
は、ガラス原料を溶融し、次いで溶融ガラスを凹部を有
する一対のブロック片に成型した後、両ブロック片の開
放端縁同士を熔着して中空のガラスブロックを製造する
ガラスブロックの製造方法において、ガラス原料の少な
くとも一部に瓶ガラスカレットを用いることを特徴とす
る。
は、ガラス原料を溶融し、次いで溶融ガラスを凹部を有
する一対のブロック片に成型した後、両ブロック片の開
放端縁同士を熔着して中空のガラスブロックを製造する
ガラスブロックの製造方法において、ガラス原料の少な
くとも一部に瓶ガラスカレットを用いることを特徴とす
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明のガラスブロックの
製造方法を詳述する。
製造方法を詳述する。
【０００８】まずガラス原料を調合してバッチを作製す
る。このときガラス原料として瓶ガラスカレットを使用
する。なお瓶ガラスカレットは緑瓶に限られるものでは
なく、あらゆる種類の瓶ガラスが使用可能である。瓶ガ
ラスカレットの使用量は、多ければ多いほど再利用が進
むため好ましい。具体的には５０％以上、特に７０％以
上であることが好ましいが、上限は９５重量％以下に抑
える方がよい。カレット使用量の上限をこのように限定
したのは次の理由による。つまりガラス瓶は、一般にＩ
Ｓマシンと呼ばれる自動製瓶機を用いて高速でブロー成
形されるため、温度変化に対して粘性が急激に変化す
る、いわゆるショートなガラスが使用されている。とこ
ろがガラスブロックはプレス成型されるため、瓶ガラス
よりも粘性変化の緩やかなガラス、いわゆるロングなガ
ラスが適している。さらに液相温度が低く、失透し難い
ガラスであることが望ましい。このような事情からガラ
ス組成を補正することが重要となるが、カレット使用量
が９５％を超えると所望の特性を有するガラスに補正す
ることが難しくなってしまうためである。
る。このときガラス原料として瓶ガラスカレットを使用
する。なお瓶ガラスカレットは緑瓶に限られるものでは
なく、あらゆる種類の瓶ガラスが使用可能である。瓶ガ
ラスカレットの使用量は、多ければ多いほど再利用が進
むため好ましい。具体的には５０％以上、特に７０％以
上であることが好ましいが、上限は９５重量％以下に抑
える方がよい。カレット使用量の上限をこのように限定
したのは次の理由による。つまりガラス瓶は、一般にＩ
Ｓマシンと呼ばれる自動製瓶機を用いて高速でブロー成
形されるため、温度変化に対して粘性が急激に変化す
る、いわゆるショートなガラスが使用されている。とこ
ろがガラスブロックはプレス成型されるため、瓶ガラス
よりも粘性変化の緩やかなガラス、いわゆるロングなガ
ラスが適している。さらに液相温度が低く、失透し難い
ガラスであることが望ましい。このような事情からガラ
ス組成を補正することが重要となるが、カレット使用量
が９５％を超えると所望の特性を有するガラスに補正す
ることが難しくなってしまうためである。
【０００９】プレス成型に適したガラスに補正するため
には、補正バッチ中にＭｇ成分を含むことが好ましい。
Ｍｇ成分はガラスの粘性変化を緩やかにするとともに、
ガラスの液相温度を下げて失透を起こり難くする効果が
ある。その含有量は、補正バッチの使用量が５０〜５％
の場合、酸化物換算で３〜２５％が適当である。
には、補正バッチ中にＭｇ成分を含むことが好ましい。
Ｍｇ成分はガラスの粘性変化を緩やかにするとともに、
ガラスの液相温度を下げて失透を起こり難くする効果が
ある。その含有量は、補正バッチの使用量が５０〜５％
の場合、酸化物換算で３〜２５％が適当である。
【００１０】また補正バッチにより、瓶ガラス組成をガ
ラスブロック組成に近づけるためには、ＳｉＯ2、Ａｌ2
Ｏ3、ＭｇＯ、Ｎａ2Ｏ、及びＫ2Ｏを含む補正バッチを
使用すればよく、具体的には酸化物換算でＳｉＯ2 ５０
〜７５重量％（好ましくは６０〜７５重量％）、Ａｌ2
Ｏ3 １．５〜４重量％（好ましくは１〜４重量％）、
ＭｇＯ ３〜２５重量％（好ましくは５〜２０重量
％）、Ｎａ2Ｏ １３〜２５重量％（好ましくは１５〜
２０重量％）、Ｋ2Ｏ ０．５〜３重量％（好ましくは
１〜２重量％）含有する補正バッチを使用することが望
ましい。
ラスブロック組成に近づけるためには、ＳｉＯ2、Ａｌ2
Ｏ3、ＭｇＯ、Ｎａ2Ｏ、及びＫ2Ｏを含む補正バッチを
使用すればよく、具体的には酸化物換算でＳｉＯ2 ５０
〜７５重量％（好ましくは６０〜７５重量％）、Ａｌ2
Ｏ3 １．５〜４重量％（好ましくは１〜４重量％）、
ＭｇＯ ３〜２５重量％（好ましくは５〜２０重量
％）、Ｎａ2Ｏ １３〜２５重量％（好ましくは１５〜
２０重量％）、Ｋ2Ｏ ０．５〜３重量％（好ましくは
１〜２重量％）含有する補正バッチを使用することが望
ましい。
【００１１】次に瓶ガラスカレットを含むバッチを約１
４５０〜１５００℃で溶融してガラス化する。
４５０〜１５００℃で溶融してガラス化する。
【００１２】続いて溶融ガラスをプレス成型して、凹部
を有する一対のブロック片を作製する。
を有する一対のブロック片を作製する。
【００１３】その後、２つのブロック片を開放端縁同士
で熔着することにより、中空のガラスブロックを得る。
で熔着することにより、中空のガラスブロックを得る。
【００１４】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明の方法を説明
する。
する。
【００１５】表１は、本実施例において使用する瓶ガラ
スカレット、補正バッチ、及び得られたガラスブロック
試料を示している。また参考例として、一般に使用され
ている従来のガラスブロックを示す。
スカレット、補正バッチ、及び得られたガラスブロック
試料を示している。また参考例として、一般に使用され
ている従来のガラスブロックを示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】また図１は、瓶ガラスカレット１及びガラ
スブロック試料２の粘性曲線を示している。
スブロック試料２の粘性曲線を示している。
【００１８】ガラスブロック試料は次のようにして作製
した。
した。
【００１９】まず、表の組成を有する瓶ガラスカレット
２４０ｋｇと補正バッチ６０ｋｇを均一に混合し、猫つ
ぼに投入して１４５０℃で２０時間溶融した。
２４０ｋｇと補正バッチ６０ｋｇを均一に混合し、猫つ
ぼに投入して１４５０℃で２０時間溶融した。
【００２０】次に溶融ガラスを竿で取り出して一定量を
ハサミで切断し、金型に供給した後、プレス成型を行っ
た。このようにして有底無蓋の箱型形状を有する一対の
ブロック片を作製した。
ハサミで切断し、金型に供給した後、プレス成型を行っ
た。このようにして有底無蓋の箱型形状を有する一対の
ブロック片を作製した。
【００２１】その後、ブロック片の開口部を向かい合わ
せるようにして配置し、開放端部を加熱して軟化させな
がら押圧して熔着した後、除歪して中空箱型形状のガラ
スブロック試料を得た。
せるようにして配置し、開放端部を加熱して軟化させな
がら押圧して熔着した後、除歪して中空箱型形状のガラ
スブロック試料を得た。
【００２２】このようにして得られたガラスブロック試
料は、従来品と近似した組成を有し、しかも瓶ガラスカ
レットに含まれるＣｒ2Ｏ3等の着色成分によって、美し
いエメラルドグリーンの色調を呈していた。さらに補正
バッチの使用により、瓶ガラスカレットに比べて液相温
度が約７０℃も低下しており、またロングなガラスとな
っていた。
料は、従来品と近似した組成を有し、しかも瓶ガラスカ
レットに含まれるＣｒ2Ｏ3等の着色成分によって、美し
いエメラルドグリーンの色調を呈していた。さらに補正
バッチの使用により、瓶ガラスカレットに比べて液相温
度が約７０℃も低下しており、またロングなガラスとな
っていた。
【００２３】なお液相温度は、一定の粒度になるように
粉砕・分級したガラス粉末を、長さ１２ｃｍの白金ボー
トに入れ、温度傾斜炉にて１６時間溶融し、失透が生じ
る温度を評価した。粘性曲線は、高温域を白金球引き上
げ法で、低温域をファイバーエロンゲーション法（ＡＳ
ＴＭ Ｃ３３６）で測定した値から作製した。
粉砕・分級したガラス粉末を、長さ１２ｃｍの白金ボー
トに入れ、温度傾斜炉にて１６時間溶融し、失透が生じ
る温度を評価した。粘性曲線は、高温域を白金球引き上
げ法で、低温域をファイバーエロンゲーション法（ＡＳ
ＴＭ Ｃ３３６）で測定した値から作製した。
【００２４】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来廃棄処分と
されていた緑瓶ガラスカレットや、これが混入した瓶ガ
ラスカレットを利用してガラスブロックを作製でき、ゴ
ミの減量化と資源の有効利用に寄与することが可能であ
る。
されていた緑瓶ガラスカレットや、これが混入した瓶ガ
ラスカレットを利用してガラスブロックを作製でき、ゴ
ミの減量化と資源の有効利用に寄与することが可能であ
る。
【００２５】また得られるガラスブロックは、瓶ガラス
に含まれる着色成分によって、従来品にはない色調を呈
するため、近年求められている建築材料の多様化の要請
にも叶うものである。
に含まれる着色成分によって、従来品にはない色調を呈
するため、近年求められている建築材料の多様化の要請
にも叶うものである。
【図１】瓶ガラスカレットとガラスブロック試料の粘性
曲線を示すグラフである。
曲線を示すグラフである。
１ 瓶ガラスカレット ２ ガラスブロック試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4D004 AA18 BA02 CA14 CA29 CB15 CC11 DA01 DA02 DA03 DA06 DA10 4G062 AA01 BB01 CC03 CC04 DA06 DA07 DB03 DC01 DD01 DE01 DF01 EA01 EB04 EC02 EC03 ED03 ED04 EE03 EF01 EG01 FA01 FB02 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GB02 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH04 HH05 HH07 HH08 HH09 HH11 HH12 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM01
Claims (7)
- 【請求項１】 ガラス原料を溶融してガラス化し、次い
で溶融ガラスを凹部を有する一対のブロック片に成型し
た後、両ブロック片の開放端縁同士を熔着して中空のガ
ラスブロックを製造するガラスブロックの製造方法にお
いて、ガラス原料の少なくとも一部に瓶ガラスカレット
を用いることを特徴とするガラスブロックの製造方法。 - 【請求項２】 ガラス原料が、瓶ガラスカレット５０〜
９５重量％、補正バッチ５０〜５重量％からなることを
特徴とする請求項１のガラスブロックの製造方法。 - 【請求項３】 瓶ガラスカレットが、緑瓶を含むことを
特徴とする請求項１又は２のガラスブロックの製造方
法。 - 【請求項４】 補正バッチが、Ｍｇ成分を含むことを特
徴とする請求項２のガラスブロックの製造方法。 - 【請求項５】 補正バッチが、酸化物換算でＭｇＯを３
〜２５重量％含むことを特徴とする請求項４のガラスブ
ロックの製造方法。 - 【請求項６】 補正バッチが、ＳｉＯ2、Ａｌ2Ｏ3、Ｍ
ｇＯ、Ｎａ2Ｏ、及びＫ2Ｏを含むことを特徴とする請求
項２のガラスブロックの製造方法。 - 【請求項７】 補正バッチが、酸化物換算でＳｉＯ2 ５
０〜７５重量％、Ａｌ2Ｏ3 １．５〜４重量％、ＭｇＯ
３〜２５重量％、Ｎａ2Ｏ １３〜２５重量％、Ｋ2Ｏ
０．５〜３重量％含有することを特徴とする請求項６
のガラスブロックの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10367149A JP2000185935A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | ガラスブロックの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10367149A JP2000185935A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | ガラスブロックの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000185935A true JP2000185935A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18488592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10367149A Pending JP2000185935A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | ガラスブロックの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000185935A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110282873A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-09-27 | 齐鲁工业大学 | 一种具有长料性的大瓶罐玻璃及其制备方法 |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP10367149A patent/JP2000185935A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110282873A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-09-27 | 齐鲁工业大学 | 一种具有长料性的大瓶罐玻璃及其制备方法 |
| CN110282873B (zh) * | 2019-07-05 | 2021-08-10 | 齐鲁工业大学 | 一种具有长料性的大瓶罐玻璃及其制备方法 |
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