JP2000184730A - Pwmインバータの負荷電流検出装置 - Google Patents

Pwmインバータの負荷電流検出装置

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JP2000184730A
JP2000184730A JP10352654A JP35265498A JP2000184730A JP 2000184730 A JP2000184730 A JP 2000184730A JP 10352654 A JP10352654 A JP 10352654A JP 35265498 A JP35265498 A JP 35265498A JP 2000184730 A JP2000184730 A JP 2000184730A
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Atsuyoshi Hayashi
淳悦 林
Tadashi Takano
正 高野
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Moriyama Kogyo KK
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Moriyama Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電源から供給される直流電力をブリッジ
回路によって交流電力に変換し誘導性負荷に供給するP
WMインバータの負荷電流検出装置において、構造を簡
単にし安価にし、また小型化を可能にする。 【解決手段】 ブリッジ回路のスイッチング素子に逆並
列接続されたフライホイール用ダイオードと、直流電源
とブリッジ回路との間に直列接続された電源電流検出用
のシャント抵抗と、シャント抵抗の両端間の電圧差を負
荷のフライホイール電流の減少特性と略同じ減少特性で
減少させる時定数回路とを備え、時定数回路の出力から
負荷電流を求める。ブリッジ回路は正極側(ハイサイ
ド)と負極側(ローサイド)の2組のスイッチング素子
群の一方の群のスイッチング素子を作動期間中連続オン
とし、他方の群のスイッチング素子をPWM制御するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PWMインバー
タに接続される負荷に流れる電流を直流電源の電流から
検出するためのPWMインバータの負荷電流検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスDCモータなどの誘導性の負
荷すなわち比較的大きなインダクタンスを有する負荷を
電圧型PWMインバータによって制御するものが公知で
ある。ここにインバータは、直流電力を交流電力に変換
する電力変換回路であり、電圧型PWMインバータは直
流電源側に平滑コンデンサや電池を持ちその出力インピ
ーダンスを小さくして電圧源とみなせるようにして出力
電圧をPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変
調)制御するものである。
【0003】このような電圧型のPWMインバータは出
力インピーダンスが低くなるため、負荷電流の制御を高
速で行うことが可能になる。例えばモータの出力制御に
用いる場合には、モータ電流の変化の速さがトルク応答
すなわち制御の速度応答性を決めることになるため、こ
のような電圧型のインバータが適するものである。
【0004】また負荷電流はPWM制御信号のデューテ
ィ(オン時間/(オン時間+オフ時間))により制御さ
れるから、負荷電流を常時監視して目標値と比較し、両
者の差によってデューティを制御する必要がある。例え
ば負荷がモータの場合には、負荷電流が出力トルクに対
応するから、目標とするトルク(トルク指令値)と負荷
電流から求めたモータ出力トルクとの差を求める必要が
ある。
【0005】この負荷電流を検出するために、従来より
カレントトランス(Current Transformer、CT、変流
器)やホール素子を用いたホールCTが用いられてい
る。また3相インバータの場合には、2つの相につき各
相の電流を求め、これらの和により残る1つの相の電流
を求めていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来より用いられてい
たカレントトランスやホールCTなどは構造が複雑で大
変高価であり、また鉄心とこの鉄心に巻いた一次コイル
には負荷電流が流れるため小型化が困難でもあった。さ
らに3相インバータとした場合にはカレントトランスな
どが2組必要となり一層複雑になる。
【0007】この発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、構造が簡単で安価にもなり、また小型化に
も適するPWMインバータの負荷電流検出装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【発明の構成】この発明によればこの目的は、直流電源
から供給される直流電力をブリッジ回路によって交流電
力に変換し誘導性負荷に供給するPWMインバータにお
いて、前記ブリッジ回路のスイッチング素子に逆並列接
続されたフライホイール用ダイオードと、直流電源とブ
リッジ回路との間に直列接続された電源電流検出用のシ
ャント抵抗と、前記シャント抵抗の両端間の電圧差を前
記負荷のフライホイール電流の減少特性と略同じ減少特
性で減少させる時定数回路とを備え、前記時定数回路の
出力から負荷電流を求めることを特徴とするPWMイン
バータの負荷電流装置、により達成される。
【0009】直流電源は電池とこれに並列接続した平滑
用コンデンサとで形成することができるが、交流を整流
して平滑コンデンサで平滑したものでもよい。また誘導
性の負荷は、例えばブラシレスDCモータや誘導モー
タ、同期モータなどとすることができるが、これらに限
られない。ブリッジ回路は正極側(ハイサイド)と負極
側(ローサイド)の2組のスイッチング素子群の一方の
群のスイッチング素子を作動期間中連続オンとし、他方
の群のスイッチング素子をPWM制御することができ
る。両方の群のスイッチング素子を共にPWM制御して
もよいのは勿論である。
【0010】ブリッジ回路を形成するスイッチング素子
をパワーMOSFETで構成する場合には、MOSFE
Tが内蔵する寄生ダイオードをフライホイール用ダイオ
ードとして利用することができる。また時定数回路は並
列接続されたコンデンサと抵抗を有するCR回路で形成
することができるが、適切な時定数を持つものであれば
インダクタンスを含む回路で構成してもよい。
【0011】
【実施態様】図1は本発明を用いた一実施態様のブロッ
ク図、図2はその主回路構成を示す図、図3はモータ電
流および電池電流の波形図、図4は電流検出装置の回路
構成を示す図、図5は電機子巻線に印加される誘起電圧
(A)と電機子電流(B)を示す図、図6はこのブリッ
ジ回路のスイッチング素子のオン・オフ動作を示すゲー
トシーケンス図である。
【0012】この実施態様は3相ブラシレスDCモータ
に本発明を適用したものであり、図5、6は常時2つの
相に120°ずつ通電する(常時2相通電)場合を示
す。また図1に示すものは例えばトルク指令値に対する
実際のモータトルク(電流によって示される)をモータ
速度によって変化させるようにしたものであり、例えば
モータ速度の上昇に伴ってトルク指令値に対するモータ
出力の割合(モータトルク/トルク指令値)を減少させ
ることができる。このような制御装置は、例えば人力駆
動力をトルク指令値としてモータ出力を制御し、このモ
ータによるアシスト比(駆動力の補助の比率)を車速の
増加に伴って減少させるようにした電動補助動力付きの
自転車に好適である。
【0013】図1、2において符号10はブリッジ回路
であり、スイッチング素子としての6個のパワーMOS
FET(U,V,W,X,Y,Z)からなる。すなわち
一方のスイッチング素子群を形成する3個のパワーMO
SFET(U,V,W)は直流電源の電池Vbの正極に
接続され、他方のスイッチング素子群を形成する3個の
パワーMOSFET(X,Y,Z)は電池Vbの負極に
接続されている。
【0014】なお各パワーMOSFET(U,V,W,
X,Y,Z)はそれぞれ寄生ダイオードD1〜D6を内蔵
する。また電池Vbには平滑用電解コンデンサCOが並列
接続され、これらで直流電源が形成される。この直流電
源は、ブリッジ10側から見た電源側の出力インピーダ
ンスを低くして電圧源と見なせるようにして電圧型イン
バータとしたものである。電池Vbの負極側にはシャン
ト抵抗ROが介在し、この抵抗ROの降下電圧から後記す
る電流検出部26(図4)によってモータ電流IMが検
出される。
【0015】12は3相ブランレスDCモータであり、
永久磁石型回転子と、電機子巻線を有する固定子と、回
転子の回転角を検出するエンコーダEN(図1)とを持
つ。エンコーダENは回転子に固定された複数の永久磁
石を複数のホール素子で検出するものであり、ホール素
子は磁界の方向が逆になっても磁石を検出できる交番磁
界型ホール素子である。
【0016】固定子の3相の電機子巻線はブリッジ回路
10とスター結線される。すなわち3相の電機子巻線の
中性点が互いに接続され、他端(非中性点側)がブリッ
ジ回路10のパワーMOSFET(U,X)間、(V,
Y)間、(W,Z)間にそれぞれ接続されている。この
結果3相の電機子巻線にはそれぞれU相、V相、W相の
電流iu、iv、iwが流れる(図5の(B)参照)。
【0017】パワーMOSFET(U〜Z)はゲートド
ライバ14によってオン・オフ制御される。ゲートドラ
イバ14は各パワーMOSFET(U〜Z)ごとに別々
に設けた駆動回路を内蔵し、制御信号によって各パワー
MOSFET(U〜Z)を別々にオン・オフする。ここ
で駆動回路はパワーMOSFET(U〜Z)のゲートG
に供給する電流igを制御する。
【0018】次に制御回路を図1に基づいて説明する。
この回路はCPU16を用いたソフトウェアにより形成
されるが、図1ではソフトウェアで形成される機能をブ
ロックで表示したものである。18はアクセルポテンシ
ョメータであり、電動補助動力付き自転車に適用した場
合には、このポテンショメータ18はペダル踏力FP
検出する。このペダル踏力FPは、図示しない入力イン
ターフェースを介して2値化されCPU16に入力され
る。
【0019】CPU16ではこのペダル踏力FPからト
ルク指令部20においてトルク指令値TPを求める。前
記エンコーダENの出力はCPU16に入力され、モー
タ速度検出部22およびモータ回転ロジック部24に入
る。モータ速度検出部22ではモータ回転速度Nすなわ
ち自転車の車速を検出する。モータ回転ロジック部24
では回転子の回転角度から3相電機子巻線のどの巻線に
励磁電流を供給するか決定するためのロジック信号Lを
出力する。すなわちこのロジック信号Lは、図5におい
て回転子の回転角度θの変化に対して、U、V、W相の
電流を供給するタイミングを決める。この実施態様では
常時2相通電としたから、各層は60°の電流停止間隔
ごとに120°間隔で正方向および逆方向に電流を流
す。
【0020】この実施態様では正極側(ハイサイド)の
パワーFET(V、V、W)はそれぞれ所定作動期間内
で連続してオンとされ、負極側(ローサイド)のパワー
FET(X、Y、Z)はそれぞれの所定作動期間内でP
WM制御される。図6は各パワーFET(U〜W)のオ
ン・オフ動作を示す。すなわち後記するPWMロジック
部42が出力するPWM制御信号と前記ロジック信号L
とはPWMインターフェース26に入力され、このPW
Mインタフェース26は回転子の回転角度位置に対応し
た所定回転角度範囲内で所定のパワーFET(U、V、
W)を連続オンさせ、またパワーFET(X、Y、Z)
をPWM制御する。
【0021】次に電流検出部26を図3,4を用いて説
明する。ブリッジ回路10のパワーFET(U〜Z)が
選択的に順次オン・オフされると、モータ12の各相巻
線には図3に示すモータ電流IMが流れる。例えばパワ
ーFET(U)と(Y)がオンとなった時(図5,6の
区間)には、パワーFET(Y)がPWM制御信号に
よってオン・オフするのに同期してモータ電流IMおよ
び電池電流IBは図3に実線で示すように変化する。
【0022】直流電源の出力インピーダンスは低いの
で、電池電流IBはパワーFET(Y)のオン・オフに
同期してオン・オフする。すなわちPWM制御信号がオ
ンとなる時点t1でパワーFET(Y)がオンとなり電
池電流IBが流れ始めるが、負荷回路にインダクタンス
があるためにこの電池電流IBは最初小さくてその後増
大する。そしてPWM制御信号がオフとなる時点t2
パワーFET(Y)はオフとなり電池電流IBは0とな
る。
【0023】一方モータ電流IMは、パワーFET
(Y)が時点t1でオンとなるのに伴い流れ始め、その
後負荷回路の時定数によって決まる増加特性aに従って
増大する。図2でIAはこの時のモータ電流を示す。そ
してパワーFET(Y)がオフとなる時点t2以後はフ
ライホイール回路の時定数に従って次にオンとなる時点
1まで減少特性bに従って減少する。すなわちこの時
にはモータのフライホイール電流IFが図2において点
線で示すように、V相からダイオードD2,パワーFE
T(U)、U相の経路に流れる。
【0024】本発明はシャント抵抗R0で検出した電池
電流IBを用いて、パワーFETがオフとなる期間内で
はこの電流IBを前記フライホイール電流IFの減少特性
bに近似させた特性c(図3参照)で減少させることに
より、電池電流IBの検出出力をモータ電流IMに近似さ
せるものである。このためにシャント抵抗R0で検出し
た電池電流IBを後記するCR時定数回路30に通し、
図3に破線で示す特性cとするものである。
【0025】すなわちこの電流検出部26は、図4に示
すようにシャント抵抗R0の両端間電圧を増幅する演算
増幅器からなる増幅器28と、この増幅器28の出力を
モータ電流IMの前記特性bに近似した特性cで減少さ
せるためのCR時定数回路30とを有する。時定数回路
30は並列接続されたコンデンサ32および抵抗34を
持ち、これらの時定数CRは電池電流IBを図3に示す
特性cのように変化させるように決定される。
【0026】この時定数回路30の出力ICは増幅器3
6で増幅され、さらにA/D変換器38(図4)で2値
化されてCPU30に入力される。この出力ICはモー
タ12の駆動トルクTDに対応する。なおこの出力IC
ロジック信号Lと対比することにより、いずれの相電流
iv、iv、iwであるかを判別することが可能である。
【0027】図1において40はつき合わせ部であり、
トルク指令値TPと駆動トルクTDとの差(TP−TD)を
求め、この差(TP−TD)にモータ速度Nによる修正を
加えてトルク目標値TOを求める。すなわちモータ速度
Nの増加と共に減少し一定速度以上で0となる補正係数
をこの差(TP−TD)に乗算することによりトルク目標
値TOを求める。
【0028】42はPWMロジック部であり、トルク目
標値TOに対応したデューティのPWM制御信号Pを出
力する。前記PWMインターフェース26はPWM制御
信号Pをロジック信号Lに基づき6個のパワーFET
(U〜Z)に対応するタイミングで前記ゲートドライバ
14に送出する。
【0029】ここにPWMインターフェース26は図6
に示すように、電池Vbの正極側に接続されるパワーF
ET(U,V,W)を、モータ回転ロジック部24が出
力するロジック信号Lに基づいて作動期間内で連続して
オンとする。また電池Vbの負極側に接続されるパワー
FET(X,Y,Z)を、ロジック信号Lに基づいて作
動期間内ではPWM制御信号PによってPWM制御す
る。このように一方のパワーFET(X,Y,Z)のみ
をPWM制御することにより、ゲートドライバ14の回
路構成を単純化することが可能になる。
【0030】次にこの実施態様の動作を説明する。電源
スイッチ(図示せず)をオンとし、アクセルポテンショ
メータ18から所定の目標値、例えば電動補助動力付き
自転車であればペダル踏力FPを入力する。するとトル
ク指令部20はこのペダル踏力FPに相当するトルク指
令値TPを求め、つき合わせ部40がトルク目標値T0
出力し、PWMロジック部42はこのトルク目標値T0
に対応したデューティのPWM制御信号PをPWMイン
ターフェース26に送る。この結果ブリッジ回路10の
中の所定のパワーFET(U〜Z)がオンとされ、モー
タ12に電機子電流が供給される。
【0031】この時のモータ電流IMは、電流検出部2
6で検出される。すなわちシャント抵抗R0で検出した
電池電流IBをCR時定数回路30に通すことによって
その出力ICをモータ電流IMに近似させ、この出力IC
をもって近似的にモータ電流IMと見なすものである。
モータ電流IMはモータ12のトルクに相当するから、
この出力ICからモータ12の駆動トルクTDを求め、つ
き合わせ部40に入力するものである。このつき合わせ
部40ではトルク指令値TPと実際の駆動トルクTDとの
差(TP−TD)に基づいてトルク目標値T0を求める。
前記したように電動補助動力付き自転車の場合には、こ
の差(TP−TD)に車速による修正係数を乗算してトル
ク目標値T0を求める。
【0032】
【他の実施態様】以上説明した実施態様では正極側(ハ
イサイド)のパワーFET(U、V、W)は作動期間中
連続オンとし、負極側(ローサイド)のパワーFET
(X、Y、Z)のみをPWM制御するようにしたので、
特にパワーFET(U、V、W)をオン・オフするゲー
ト回路の動作速度が遅くなるためにゲートドライバ14
を単純化することができる。しかし本発明は全てのパワ
ーFET(U〜Z)をPWM制御するものにも適用で
き、これを含む。
【0033】フライホイール・ダイオードD1〜D6は、
パワーFET(U〜Z)の寄生ダイオードを利用した
が、独立のダイオードを用いてもよい。パワーFET
(U〜Z)に代えて他のスイッチング素子、例えば絶縁
ゲートバイポーラモードトランジスタ(IGBT、Insu
lated Gate Bipolar Mode Transistor)やバイポーラト
ランジスタなどを用いてもよい。この発明はブラシレス
DCモータの駆動回路に限らず誘導性負荷を有する種々
の装置に適用可能である。
【0034】また時定数回路はCR回路で構成するのが
回路構成が簡単になり望ましいが、これに限定されるも
のではなく、インダクタンス(L)を含む回路で構成す
ることも可能である。要するにこの時定数回路は電池電
流IBの減少特性が所望の特性となるように設定すれば
よい。インバータは負荷には単相、三相のものがあるか
ら、単相の負荷に対しては二相インバータとするのは勿
論であり、本発明は二相インバータも含む。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、ブリッ
ジ回路と直流電源との間に直列接続したシャント抵抗で
検出した直流電源の電流値を、負荷のフライホイール電
流の減少特性と略同じ減少特性で減少させる時定数回路
に導き、この時定数回路の出力を負荷電流と見なすもの
であるから、カレントトランスやホールCTなどの複雑
で高価な電流センサを用いることなく負荷電流を検出す
ることが可能になり、構造を簡単にし安価にすることが
できる。また小型化が図れる。
【0036】直流電源は、電池とこれに並列接続された
平滑用コンデンサとで形成することができる(請求項
2)。インバータは負荷が単相か三相かに応じて二相、
三相インバータとする。負荷が3相交流同期電動機例え
ばブラシレスDCモータである時には、3相電圧型PW
Mインバータとする(請求項3)。
【0037】ブリッジ回路は正極側(ハイサイド)のス
イッチング素子群と負極側(ローサイド)のスイッチン
グ素子群との一方の群に含まれるスイッチング素子をそ
れぞれの作動期間内で連続オンとし、他方の群に含まれ
るスイッチング素子をそれぞれの作動期間内でPWM制
御する構成とすることができる(請求項4)。この場合
には一方の群のスイッチング素子をオン・オフさせる駆
動回路の動作周波数が低くなるので、その駆動回路を簡
単化することが可能である。
【0038】スイッチング素子としては、パワーMOS
FETが最適である。すなわち入力インピーダンスが大
きく電圧駆動型であるために高速スイッチングに適する
からである。このMOSFETにはその構造上ダイオー
ドが逆並列方向に寄生しているのが普通であるから、こ
の寄生ダイオードをフライホイール用ダイオードとして
利用することができ、この場合にはブリッジ回路を一層
単純化することができる(請求項5)。時定数回路はコ
ンデンサと抵抗を並列接続したCR回路で構成すれば回
路を簡単にすることができる(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた一実施態様のブロック図
【図2】その主回路の構成を示す図
【図3】モータ電流およびモータ電流の波形図
【図4】電流検出装置の回路構成図
【図5】電機子印加電圧(A)および電機子電流(B)
を示す図
【図6】ブリッジ回路のゲートシーケンス図
【符号の説明】
10 ブリッジ回路 12 モータ 14 ゲートドライバ 16 CPU 26 電流検出部 28 増幅器 30 CR時定数回路 32 コンデンサ 34 抵抗 36 増幅器 U、V、W 正極側(ハイサイド)パワーMOSFET X、Y、Z 負極側(ローサイド)パワーMOSFET D1〜D6 フライホイール用ダイオード IM モータ電流 IB 電池電流

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から供給される直流電力をブリ
    ッジ回路によって交流電力に変換し誘導性負荷に供給す
    るPWMインバータにおいて、前記ブリッジ回路のスイ
    ッチング素子に逆並列接続されたフライホイール用ダイ
    オードと、直流電源とブリッジ回路との間に直列接続さ
    れた電源電流検出用のシャント抵抗と、前記シャント抵
    抗の両端間の電圧差を前記負荷のフライホイール電流の
    減少特性と略同じ減少特性で減少させる時定数回路とを
    備え、前記時定数回路の出力から負荷電流を求めること
    を特徴とするPWMインバータの負荷電流検出装置。
  2. 【請求項2】 直流電源は電池とこの電池に並列接続さ
    れた平滑用コンデンサとで形成されている請求項1のP
    WMインバータの負荷電流装置。
  3. 【請求項3】 インバータは3相電圧型PWMインバー
    タであり、負荷は3相交流同期電動機である請求項1ま
    たは2のPWMインバータの負荷電流装置。
  4. 【請求項4】 ブリッジ回路は直流電源の正極側に接続
    されたスイッチング素子群と負極側に接続されたスイッ
    チング素子群とを備え、一方のスイッチング素子群の各
    スイッチング素子は所定の作動期間内で連続してオンと
    され、他方のスイッチング素子群の各スイッチング素子
    は所定の作動期間内でPWM制御信号によってオン・オ
    フ制御される請求項1〜3のいずれかのPWMインバー
    タの負荷電流装置。
  5. 【請求項5】 ブリッジ回路を形成するスイッチング素
    子はパワーMOSFETで形成され、フライホイール用
    ダイオードはこれらパワーMOSFETの寄生ダイオー
    ドで形成される請求項1〜4のいずれかのPWMインバ
    ータの負荷電流装置。
  6. 【請求項6】 時定数回路は並列接続されたコンデンサ
    および抵抗を有するCR回路で形成されている請求項1
    〜5のいずれかのPWMインバータの負荷電流装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6667598B2 (en) 2001-03-29 2003-12-23 Nec Electronics Corporation Circuit for generating three-phase PWM signal

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