JP2000180634A - 導光板、照明装置および液晶表示装置 - Google Patents

導光板、照明装置および液晶表示装置

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JP2000180634A
JP2000180634A JP10358103A JP35810398A JP2000180634A JP 2000180634 A JP2000180634 A JP 2000180634A JP 10358103 A JP10358103 A JP 10358103A JP 35810398 A JP35810398 A JP 35810398A JP 2000180634 A JP2000180634 A JP 2000180634A
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light
guide plate
light guide
titanium dioxide
liquid crystal
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JP10358103A
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English (en)
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Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Asa Kimura
朝 木村
Taizo Ebara
泰蔵 江原
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Shiseido Co Ltd
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EHC KK
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光の利用効率を改善した導光板、それを用い
た高輝度の照明装置および省電力化しても高画質が得ら
れる液晶表示装置の提供。 【解決手段】 少なくとも一つの端面を入光面とし、他
の少なくとも一つの平面を出光面とする透明板からなる
導光板において、該透明板の出光面に二酸化チタン被覆
透明球状粉末を1〜50重量%含む光拡散層を有するこ
とを特徴とする。光拡散層は、網点からなるパターンを
有し、そのパターンの面積が導光板を透過する光の光量
が少なるに従って小さくなるように、グラデーションが
形成されている。二酸化チタン被覆透明球状粉末の粒子
径は5〜100μmであり、またその二酸化チタン層厚
は10〜100μmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導光板、とくにそれ
を用いた照明装置および液晶表示装置の輝度の改善に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置を備えた携帯用ノー
トパソコン、携帯用液晶テレビ、ビデオ一体型液晶テレ
ビ、カーナビゲイションシステム等においては、CRT
(カソードレイチューブ)並の高画質なものが要求さ
れ、高輝度で均一なバックライトが必要とされている。
また、液晶表示装置の消費電力がバッテリー駆動時間を
のばすため、消費電力の割合が大きいバックライトの消
費電力をできる限り低く抑えることがバッテリー駆動時
間をのばし、上記製品の実用価値を高める上で重要な課
題とされている。しかし、バックライトの消費電力を抑
えることによって、バックライトの輝度を低下させたの
では液晶表示が見辛くなり好ましくない。そこでバック
ライトの輝度を犠牲にすることなく消費電力を抑えるた
めに、バックライトの光学的な効率を改善することが望
まれている。
【0003】通常液晶表示パネルの照明装置の構造とし
てはパネルを薄くするため、蛍光ランプ等の光源を液晶
パネルの側面に配置した導光板を用いるエッジライト方
式が用いられている。そして、前記導光板としては透明
板にシリカビーズやアクリルビーズ等の光拡散剤を所定
の印刷パターンにより塗布したものが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記通
常の光拡散剤を塗布した導光板を用いたエッジライト方
式による照明装置は、出光面全体から均一に光を出射さ
せるという配光性と、導光板中での光の減衰を最少限に
抑えるという高効率が要求されるため、この点で、前記
従来技術の導光板では配光性を向上させるためにシリカ
ビーズ等を増加させると輝度が不十分になるという欠点
を有しており、該照明装置をもつ液晶表示装置は高画質
化、省電力化という課題に十分対応できるものではなか
った。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み為されたもので
あり、その目的は、光の利用効率を改善した導光板、そ
れを用いた高輝度の照明装置および省電力化しても高画
質が得られる液晶表示装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討した結果、二酸化チタン被覆透
明球状粉末を含有する光拡散層を所定の印刷パターンと
して形成した透明板からなる導光板は、光源の光を効率
よく出光面から均一に出射することができることを見出
し、本発明は完成した。
【0007】すなわち、本発明にかかる導光板は、少な
くとも一つの端面を光の入光面とし、他の少なくとも一
つの平面を出光面とする透明板からなる導光板におい
て、該導光板が出光面に二酸化チタン被覆透明球状粉末
を含む光拡散層を有することを特徴とする。そして、本
発明にかかる導光板においては、前記光拡散層が、網点
からなるパターンを有しかつ該パターンの面積が導光板
を透過する光の光量が少なくなるに従って小さくなるよ
うにグラデーションが形成されていることが好適であ
る。
【0008】そして、本発明にかかる導光板において
は、二酸化チタン被覆透明球状粉末の粒子径が5〜10
0μmであることが好適である。そして、本発明にかか
る導光板においては、二酸化チタン被覆透明球状粉末の
二酸化チタン層厚が10〜100nmであることが好適
である。そして、本発明にかかる導光板の光拡散層にお
いては、二酸化チタン被覆透明球状粉末を1〜50重量
%含有することが好適である。
【0009】また、本発明にかかる照明装置は、光束を
出射する光源と、前記光源からの光を出光面から均一に
出射する導光板と、を備えた照明装置において、該導光
板が、出光面に二酸化チタン被覆透明球状粉末を含有す
る光拡散層を有することを特徴とする。また、本発明に
かかる液晶表示装置は、光束を出射する光源と、該光源
からの光を出光面から均一に出射する導光板と、該導光
板からの光を透過するか遮断するかを、液晶層にかかる
電圧を変化させることにより制御する液晶パネルと、を
備えた液晶表示装置において、該導光板が、出光面に二
酸化チタン被覆透明球状粉末を含有する光拡散層を有す
ることを特徴とする。
【0010】なお、ここでいう液晶パネルとは、例えば
2枚の配向膜の間に挟まれた液晶層に電圧をかけると、
液晶分子の配列が変わることにより、導光板からの光束
の振動方向が変化する。そして、後段の配向膜を通過し
た光束のうち、所定の振動方向の直線偏光を通過する偏
光板が設けられており、液晶層にかかる電圧を変化させ
ることにより、光束を通過するか遮断するかを制御する
ことができるものをいう。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳述する。本発明にかかる導光板は、従来の光拡散
物質の代わりに二酸化チタン被覆透明球状粉末を含有す
る光拡散層を透明板の出光面に所定の印刷パターンによ
って形成したものである。そこで、以下に、二酸化チタ
ン被覆透明球状粉末について説明する。
【0012】二酸化チタン被覆透明球状粉末 <透明球状粉末>本発明において、透明球状粉末とは、
シリカ等の二酸化ケイ素系のビーズ、アクリル等の樹脂
系のビーズ等が挙げられるが、いずれにしても透明な球
状の粉末を示す。特に真球状あるいはこれに近い形状で
あることが好ましい。これら透明球状粉末の平均粒径
は、概ね5〜100μmの範囲であり、この粒径を外れ
ると本発明の導光板としての優れた光の利用効率が得ら
れないことがある。
【0013】<二酸化チタンの被覆方法>本発明におけ
る透明球状粉末の二酸化チタン被覆方法としては、四塩
化チタンの加水分解法、硫酸チタニルの加水分解法、テ
トラアルコキシチタンの加水分解法などの方法が挙げら
れる。また、透明球状粉末に対する二酸化チタンの被覆
量は、層厚でいえば、10〜100nmである。10n
mより薄くなると、二酸化チタンを被覆した効果が得ら
れないことがあり、100nmより厚くなると均一に皮
覆することが困難なので好ましくない。
【0014】次に上記二酸化チタン被覆透明球状粉末を
含む拡散層を有する導光板について説明する。導光板 本発明にかかる導光板の基材である透明板としては、通
常の導光板に用いられるものであれば特に限定されるも
のではないが、例えばガラス、アクリル樹脂、ポリカー
ボネート、ポリエステル等を用いることができる。本発
明にかかる導光板は、肉厚が均一なシート状のもの、一
灯式の光源側から徐々に肉厚が薄くなる楔(くさび)形
状のもの、二灯式の両光源側から中央部にいくに従って
徐々に肉厚が薄くなるもの等、種々の形状のものが使用
できる。
【0015】このような透明板は厚さ方向の端面を入光
面として蛍光ランプ等の直管状光源が取り付けられ、他
の少なくとも一つの面が出光面となる。光拡散層は透明
板の出光面に設けられる。光拡散層は入射光を効率よ
く、拡散、反射する材質のもので形成された所定のグラ
デーションパターンからなり、このグラデーションパタ
ーンは好適には、印刷法あるいは感光性組成物を用いた
写真法によって形成する。印刷法の場合、二酸化チタン
被覆透明球状粉末を含む印刷インキをオフセット印刷、
シルクスクリーン印刷、グラビア印刷等公知の印刷法に
よって印刷する。写真法の場合は、公知の感光性組成物
に前述のような顔料を分散させてフィルム全面に塗布し
た後、写真法によってパターン形成させる。
【0016】光拡散層は、透明板に直接形成してもよい
が、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等から成る可塑性フ
ィルムに上記印刷法あるいは写真法によって予め光拡散
パターンを形成したものを粘着剤、接着剤を用いて透明
板にラミネートしても良い。この場合は、透明板として
薄いものを用いた場合でも、その破損や反りを生じるこ
とがなく製造が容易である。
【0017】つぎに光拡散層のグラデーションパターン
を図1に示す。図のように本発明の導光板10において
は、二酸化チタン被覆透明球状粉末を含む光拡散層12
の面積が透明板を透過する光の光量が少なくなるに従っ
て小さくなるようになっていることが好ましく、これに
より光源14からの距離に関わらず均一な明るさを確保
できる。
【0018】例えば、図2には、二酸化チタン被覆透明
球状粉末を含む光拡散層12を有する導光板10と光源
14と反射板16からなる液晶表示用の照明装置が示さ
れている。光源14から射出された入射光18は導光板
10の内部を進み、出光面上の光拡散層12を通らない
光はそのまま出射され、光拡散層12のを通った光は拡
散され、一部出射、一部反射されて導光板内部に戻る。
なお、出光面の反対側の面には反射板16が配置されて
おり全ての光を反射するようになっている。
【0019】したがって、図2のように光源が導光板の
一端に設けられる場合には、光源から距離が離れるにし
たがって光を反射するパターン面積が小さくなるように
し、光源が導光板の両端に設けられる場合には、光源と
光源との間の導光板の中央部で光を反射するパターン面
積が最小になるようにする。また、パターン形状は網点
とし、その線数は50L/インチ〜300L/インチと
する。網点は、縞模様等に比べ均一性がよい。線数は5
0L/インチより粗すぎる場合にはパターンが視認され
るため、導光板として不適切である。また、細かすぎる
と均一なパターンを再現性良く得ることが困難になる。
【0020】次に上記二酸化チタン被覆透明球状粉末を
含有した導光板を用いた照明装置および液晶表示装置に
ついて説明する。照明装置および液晶表示装置 図3には、本発明の一実施態様にかかる導光板を用いた
液晶表示装置の概略構成図が示されている。以下、図面
に基づき本発明の一実施態様について説明する。同図に
示す液晶ディスプレイモジュール22は、ケース27
と、LCDパネルの枠となるベゼル26と、光源28
と、反射板30と、導光板32(本発明品)と、拡散板
34と、偏光板38と、ガラス基板40と、透明電極4
2と、配向膜44と、液晶層46と、配向膜48と、透
明電極50と、ガラス基板52と、偏光板56とを備え
ている。
【0021】光源28は光束を出射する。この光源28
としては、冷陰極蛍光ランプ、熱陰極蛍光ランプ、EL
(エレクトロルミネッセンス)、LED(発光ダイオー
ド)、白熱電球等を用いることができる。導光板32
は、光源28からの光束を拡散板34に入射させる。こ
の導光板32としては、前記に詳細に示したように二酸
化チタン被覆透明球状粉末を含有する光拡散層を透明板
の出光面に所定の印刷パターンで形成した導光板を用い
る。
【0022】反射板30は、光源28あるいは外部光か
らの光束を反射して導光板32に入射させる。この反射
板30としては、例えばアルミニウム等の金属蒸着膜、
研磨金属板、発泡ポリエステル等、あるいは真珠光沢顔
料が非常に密に存在しているものを用いることもでき
る。
【0023】拡散板34は、導光板32からの光束をラ
ンダムに拡散させる。この拡散34としては、真珠光沢
顔料11が、透明基板部に均一に分散して存在してい
る。この真珠光沢顔料としては、鱗片状の雲母表面に二
酸化チタンが被覆されている二酸化チタン被覆雲母、前
記二酸化チタン被覆雲母にチタン系金属複合酸化物を被
覆したもの、魚鱗箔、塩基性炭酸鉛、三塩化ビスマス等
が挙げられる。
【0024】偏光板38はガラス基板40の図中下面
に、偏光板56はガラス基板54の図中上面にそれぞれ
接着剤により固定されており、拡散板34を通過した光
束を所定の振動方向の光としている。透明電極42,5
0は、例えば酸化インジウムを主成分とするITO膜よ
りなり、目的に応じてパターンニングされている。透明
電極42はガラス基板40の図中上面に、透明電極50
はガラス基板52の図中下面にそれぞれ設けられてい
る。
【0025】電源58からの電圧を透明電極42,50
に印加することにより、配向膜44と配向膜48の間の
液晶分子46の配列を変えている。液晶層46は、例え
ばネマティック液晶が約6μmの層厚で設けられたもの
である。この間隔を一定に保つため、例えば二酸化ケイ
素よりなるビーズ状の微粒子(図示省略)をスペーサ材
として用いている。
【0026】本発明にかかる液晶ディスプレイモジュー
ルは概略以上のように構成され、以下にその作用につい
て説明する。まず、光源28からの光束は、前方に設け
られた導光板32にそのまま入射し、あるいは後方に設
けられた反射板30を介して導光板に入射する。そし
て、導光板32に入射した光束は、図中上面に形成した
光拡散層により一部反射されて内部を進む。そして図中
下面にて反射してほぼ垂直方向に当たる出光面より均一
に出射する。ここで、導光板32には、出光面において
二酸化チタン被覆透明球状粉末を含む光拡散層がグラデ
ーションパターンの網点を形成しているので、効率よく
光束を利用することができる。
【0027】導光板32を通過した光束は、前方に設け
られた拡散板34に入射する。拡散板34を通過する光
束は、真珠光沢顔料11により拡散される。拡散板34
を通過した光は、偏光板38に入射する。偏光板38を
通過した光束は、所定の振動方向の直線偏光となる。こ
こで、図4(A)に示すように、電圧無印加時では、液
晶分子46が配向膜44,48の溝により徐々にねじら
れいる。この場合、光束は、液晶分子46のねじれに沿
ってその振動方向を変化させて偏光板56を通過するた
め、使用者にはこの部分が白色に見える。
【0028】一方、同図(B)に示すように、電源58
により配向膜44,48の前後の透明電極42、50に
電圧を印加すると、液晶分子46が長軸方向に整列して
しまう。この場合、液晶層46を通過する光束の振動方
向は変化しないため、光束は前方の偏光板56で遮られ
てしまい、使用者にはこの部分が黒く見える。
【0029】以上のような本実施態様において、本発明
にかかる導光板を用いれば、透明球状粉末に二酸化チタ
ンが被覆されているので光源の光を効率よく利用するこ
とができるので、省電力で高輝度の照明装置と成すこと
ができ、高画質な液晶表示装置を得ることが可能であ
る。また、本実施態様にかかる導光板は、TN型液晶デ
ィスプレイ、STN型ディスプレイ、DSTN型ディス
プレイ、F−STN型ディスプレイ、CSH型ディスプ
レイ、強誘電性液晶型液晶ディスプレイ等に用いること
ができる。
【0030】
【実施例】二酸化チタン被覆ガラスビーズの製造方法 球状形状のシリカビーズ(旭硝子社製シリカビーズサン
スフェアL−51;粒径5μm)100gをイソプロピ
ルアルコール2000ml中で撹拌・分散させながら、
テトラプロポキシチタネート50gを添加した。室温下
撹拌を続けながら、イソプロピルアルコール/水の混合
液1000mlを徐々に滴下した。滴下終了後、さらに
1時間撹拌・反応を行い、テトラプロポキシチタネート
の加水分解反応を完遂させた。純水中で十分に洗浄を行
った後、150℃下1昼夜乾燥を行い、二酸化チタン被
覆シリカビーズ(試料1)を得た。
【0031】先の製造方法でテトラプロポキシチタネー
ト添加量を25gとした以外は、同様に反応を行い、二
酸化チタン被覆シリカビーズ(試料2)を得た。先の製
造方法と同様に、テトラプロポキシチタネート添加量を
変えて反応を行い、二酸化チタン被覆シリカビーズ(試
料2〜6)を得た。
【0032】つぎに得られた試料ついてその粒径と二酸
化チタンの層厚について記す。
【表1】 試料No. 平均粒径 TiO層厚 テトラプロポキシチタネート (μm) (nm) 添加量(g) 試料1 20 50 50 試料2 20 30 25 試料3 20 100 150 試料4 20 10 10 試料5 5 50 25 試料6 100 50 100
【0033】つぎに上記試料を用いた導光板の具体的な
製造方法について説明する。導光板製造方法 二酸化チタン被覆シリカビーズを50gをスクリーン印
刷用インキ(セイコーアドバンス社製スクリーン印刷用
インキSG700)150gに分散混合し、白色の拡散
ラッカーを得た。得られた二酸化チタン被覆シリカビー
ズを含むインキを用いて、厚さ3mmの透明アクリル板
の片面に、光量が少なくなるに従って面積が小さくなる
ような120L/インチの網点グラデーションパターン
を、スクリーン印刷で塗布した。室温下で乾燥を行い、
導光板を作製した。
【0034】導光板試験方法 得られた各導光板について、光拡散層パターンを形成し
た面を出光面として、オプトレックス社製液晶モジュー
ルDMF50840から取り出したバックライトユニッ
ト中に組み込んだ。得られたバックライトユニット(ラ
ンプ、導光板、反射板、拡散板より構成)について、拡
散層パターンが目視により判別できるかを判定し、出光
面の輝度をミノルタカメラ製色彩色度計CS−100に
て測定した。さらに、液晶パネルを実装して、液晶表示
を行い、その視認性を観察した。
【0035】従来技術との比較 まず、本発明の二酸化チタン被覆ガラスビーズを光拡散
層に含有する導光板と、従来の導光板(光拡散物質とし
て、ガラスビーズまたは二酸化チタンを使用)を同様に
作製し、比較を行った。
【0036】
【表2】 光拡散物質 網点パターンの 面内輝度 LCD視認性 目視観察 実施例1 試料1 認められず 150±5 良好 実施例2 試料2 認められず 200±10 良好 比較例1 ガラスビーズ やや認められる 180±50 やや不鮮明 比較例2 二酸化チタン やや認められる 100±20 やや不鮮明 比較例3 二酸化チタン 被覆雲母 やや認められる 150±20 やや不鮮明 導光板中の光拡散物質の含有量:0.05重量%
【0037】上記表の結果より、二酸化チタン被覆透明
球状粉末を含有した光拡散層を有する導光板(実施例
1)は、二酸化チタンを被覆していない透明球状粉末
(ガラスビーズ)を含有する導光板より輝度が高く、液
晶表示の視認性も優れていることがわかる。また、二酸
化チタン単独では本発明のような輝度の優れた導光板に
はならないことがわかる。なお、薄片形状の雲母に二酸
化チタンを被覆したとしても本発明のような優れた輝度
の導光板とはならない。
【0038】二酸化チタンの層厚 つぎに二酸化チタンの被覆量を変えた透明球状粉末を含
有する光拡散層を有する導光板を作製し、輝度および液
晶表示の試験を行った。
【表3】 TiO層厚 網点パターンの 平均輝度 LCD視認性 (nm) 目視観察 試験例1(試料3) 100 認められず 100±10 良好 試験例2(試料1) 50 認められず 150±5 良好 試験例3(試料2) 30 認められず 200±10 良好 試験例4(試料4) 10 認められず 100±10 良好 TiOを被覆した透明球状粉末の粒径:20μm 光拡散層中のTiOを被覆した透明球状粉末の含有量:30重量% 上記表の結果より、二酸化チタンの被覆量は少なくとも
層厚にして約10〜100nmであればよいことがわか
る。
【0039】二酸化チタン被覆透明球状粉末の粒径 つぎに二酸化チタン被覆透明球状粉末の粒径を変えた導
光板を作製し、試験を行った。
【表4】 TiO被覆 網点パターンの 平均輝度 LCD視認性 透明球状粉末 目視観察 粒径(μm) 試験例3(試料5) 5 認められない 130±5 良好 試験例4(試料1) 10 認められない 150±5 良好 試験例5(試料6) 100 認められない 180±20 良好 TiOの層厚:50nm 導光板中のTiOを被覆した透明球状粉末の含有量:30重量% 上記表の結果より、二酸化チタン被覆透明球状粉末の粒
径は少なくとも5〜100μmであればよいことがわか
る。
【0040】二酸化チタン被覆透明球状粉末の配合量 つぎに二酸化チタン被覆透明球状粉末の粒径を変えた導
光板を作製し、試験を行った。
【表5】 TiO被覆 網点パターンの 平均輝度 LCD視認性 透明球状粉末 目視観察 配合量(重量%) 試験例4 30 認められず 150±5 良好 試験例6 1 認められず 160±15 良好 試験例7 50 認められず 130±5 良好 光拡散層の光拡散物質はすべて試料1とした TiOの層厚:50nm 二酸化チタン被覆透明球状粉末の粒子径:10μm 上記表の結果より、二酸化チタン被覆透明球状粉末の導
光板への配合量は1〜50重量%が好適であることがわ
かる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる導
光板によれば、少なくとも一つの端面を入光面とし、他
の少なくとも一つの平面を出光面とする透明板からなる
導光板において、該透明板の出光面に二酸化チタン被覆
透明球状粉末を含む光拡散層を有するので、光源からの
光を効率よく利用することができる。また、該導光板を
用いた本発明にかかる照明装置は、省電力で高輝度の照
明を提供できる。また、該照明装置を用いた液晶表示装
置は、高輝度で高画質な表示ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様にかかる導光板の光拡散層
のグラデーションパターンについての説明図である。
【図2】本発明の一実施態様にかかる導光板についての
説明図である。
【図3】本発明の一実施態様にかかる導光板を用いた液
晶ディスプレイモジュールの説明図である。
【図4】本発明の一実施態様にかかる液晶ディスプレイ
モジュールの説明図である。
【符号の説明】
10 … 導光板 12 … 二酸化チタン被覆透明球状粉末を含む光拡散
層 14 … 光源 16 … 反射板 18 … 入射光
フロントページの続き (72)発明者 木村 朝 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 江原 泰蔵 東京都日野市1164番地 株式会社イーエッ チシー内 Fターム(参考) 2H038 AA55 BA01 2H091 FA23Z FB13 FC12 FD04 LA18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの端面を入光面とし、他
    の少なくとも一つの平面を出光面とする透明板からなる
    導光板において、該透明板が出光面に二酸化チタン被覆
    透明球状粉末を含む光拡散層を有することを特徴とする
    導光板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の導光板において、出光
    面に形成した光拡散層が、網点から成るパターンを有し
    且つ該パターンの面積が導光板を透過する光の光量が少
    なくなるに従って小さくなるようにグラデーションが形
    成されていることを特徴とする導光板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の導光板におい
    て、二酸化チタン被覆透明球状粉末の粒子径が5〜10
    0μmであることを特徴とする導光板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の導光板
    において、二酸化チタン被覆透明球状粉末の二酸化チタ
    ン層厚が10〜100nmであることを特徴とする導光
    板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載の導光板の光拡散層
    において、二酸化チタン被覆透明球状粉末を1〜50重
    量%含有することを特徴とする導光板。
  6. 【請求項6】 光束を出射する光源と、前記光源からの
    光を出光面から均一に射出する導光板と、を備えた照明
    装置において、 該導光板は、出光面に二酸化チタン被覆透明球状粉末を
    含有する光拡散層を有することを特徴とする照明装置。
  7. 【請求項7】 光束を出射する光源と、該光源からの光
    を出光面から均一に射出する導光板と、該導光板からの
    光を透過するか遮断するかを、液晶層にかかる電圧を変
    化させることにより制御する液晶パネルと、を備えた液
    晶ディスプレイにおいて、 該導光板は、出光面に二酸化チタン被覆透明球状粉末を
    含有する光拡散層を有することを特徴とする液晶ディス
    プレイ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010050091A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Samsung Electronics Co Ltd バックライトアセンブリ
US8746909B2 (en) 2011-04-29 2014-06-10 Au Optronics Corporation Backlight module

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