JP2000180262A - 光学的手段による物質の分析方法 - Google Patents

光学的手段による物質の分析方法

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JP2000180262A
JP2000180262A JP10352888A JP35288898A JP2000180262A JP 2000180262 A JP2000180262 A JP 2000180262A JP 10352888 A JP10352888 A JP 10352888A JP 35288898 A JP35288898 A JP 35288898A JP 2000180262 A JP2000180262 A JP 2000180262A
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Futoshi Otaki
太 大瀧
Yoshimi Ogawa
義美 小河
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被測定物質の主成分の組成、不純物の種類、
その含有量の影響を受けることなく、そのハーゼン色数
(APHA)を精度よくかつ簡便に測定できる分析方法
を提供すること。 【解決手段】 ハーゼン色数(APHA)が既知であ
り、かつその数値が異なる複数個の被測定物質につい
て、それぞれ吸光度で表した分光スペクトルを測定し、
得られた複数個の分光スペクトルにおいて、ハーゼン色
数(APHA)の変化に応じて吸光度が変化する波長範
囲から、吸光度の変化が著しい任意の波長を測定波長と
して選定し、一方吸光度の変化が少ない波長範囲から、
変化が実質的にない任意の波長を参照波長として選定
し、各被測定物質について、測定波長と参照波長におけ
る吸光度の差と、ハーゼン色数(APHA)との相関関
係から、ハーゼン色数(APHA)を求める操作。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的手段による
物質の分析方法に関し、さらに詳しくは波長範囲10
−1〜1013nmの電磁波を被測定物質に照射し、そ
の分光スペクトルから光学的に被測定物質のハーゼン色
数(APHA)を測定するための分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無水酢酸、酢酸などの有機薬品類は、多
くの場合不純物などに起因する着色物質を含有すること
から着色したものである。着色の程度は、予め調製され
た着色度の異なる標準液と試料とを目視で比較して決定
されてきた。通常、ハーゼン色数が慣用されている。
【0003】たとえば、酢酸は、関連するプロセスによ
って種々の不純物を含有するが、このような不純物は、
通常微量のアルデヒド類や装置から溶出する微量の金属
類などであって、アルデヒド類は相互に縮合反応して着
色物質を生成し、また金属類はカルボニル化合物などの
着色物質を生成する。このことから、酢酸の純度の指標
として、その着色度(ハーゼン色数)が汎用されてい
る。
【0004】ハーゼン色数は、ASTM D1209−
1980(米国規格協会規格)に準拠して測定される。
色数標準液は、ヘキサクロロ白金(IV)カリウム1.
245g(白金として0.500g)、および塩化コバ
ルト(II)六水和物1.000g(コバルトとして
0.250g)を塩酸100mlに溶解し、さらに蒸留
水で1000mlに稀釈して、これをハーゼン色数50
0の色数標準液とするものである。ハーゼン色数10
0、50、20、10などの色数標準液は、ハーゼン色
数500の色数標準液をそれぞれ蒸留水で5、10、2
5、50倍に薄めて調製したものである。ハーゼン色数
は、試料を規定の大きさの試験管(直径3cm、長さ約
20cm)に入れて、目視で比較して同じ感じの色数標
準液の番号で表示される。試験管の上面から観察した場
合には、ハーゼン色数(APHA)と表記される。AP
HAは、アメリカ公衆衛生協会(American Public Heal
th Association)の略である。
【0005】しかし、ハーゼン色数の測定においては、
色数標準液は、長期間の保存は困難なので、色数標準液
の原液は1年毎、色数標準液は1か月毎に再調製する必
要があった。このような調製作業は、手間がかかるばか
りか、着色度を目視で比較する際に熟練を必要とし、ま
た主成分の組成が異なる試料や、着色した不純物が含ま
れる場合に、試料の色合いが異なることから、色数標準
液との比較が困難となるという問題があった。たとえ
ば、化学装置の運転稼働開始時には、その流れ製品の組
成は徐々に変化すると共に、その色合いもかなり変化す
ることから、その色相(APHA)の測定が困難となる
という問題があった。
【0006】また、ハーゼン色数は、被測定物質に含有
される着色した不純物に起因することから、これらの不
純物の定量手段としても用いられている。たとえば、特
開平6−18519号公報には、ブロムチモールブルー
溶液と計器用インクを含み、A重油10%残留炭素分に
相応する色相と視覚的に同等色である標準色液列を用い
て、A重油またはその稀釈油を比色法によって対比する
ことにより、A重油10%残留炭素分を測定する技術が
記載されている。この場合、標準色液列を再調製する頻
度が少ない点で手間がかからないものの、やはり目視に
よる比較は、熟練を必要とし、また目視する人によって
バラツキがでるなどの問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、被測
定物質の主成分の組成、不純物の種類、その含有量の影
響を受けることなく、そのハーゼン色数(APHA)を
精度よくかつ簡便に測定できる分析方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、気体状、
液体状または固体状の被測定物質の分光分析において、
被測定物質のハーゼン色数(APHA)とその分光スペ
クトルとの関係について鋭意研究した結果、本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、波長範囲10−1
1013nmの電磁波を被測定物質に照射し、その分光
スペクトルから光学的に被測定物質のハーゼン色数(A
PHA)を測定するための分析方法であって、該分析方
法は、下記(1)〜(4)の操作を含むことを特徴とす
る、光学的手段による物質の分析方法を提供するもので
ある。 (1)ハーゼン色数(APHA)が既知であり、かつそ
の数値が異なる複数個の被測定物質について、それぞれ
吸光度で表した分光スペクトルを測定する操作。 (2)得られた複数個の分光スペクトルにおいて、ハー
ゼン色数(APHA)の変化に応じて吸光度が変化する
波長範囲から、吸光度の変化が著しい任意の波長を測定
波長として選定し、一方吸光度の変化が少ない波長範囲
から、変化が実質的にない任意の波長を参照波長として
選定する操作。 (3)各被測定物質について、測定波長と参照波長にお
ける吸光度の差とハーゼン色数(APHA)との相関関
係を求める操作。 (4)任意の被測定物質について、その分光スペクトル
を測定し、(2)で選定した測定波長と参照波長におけ
る吸光度の差と(3)で求めた相関関係から、ハーゼン
色数(APHA)を求める操作。
【0010】また、本発明は、上記の被測定物質は、気
体状、液体状または固体状であることを特徴とする上記
の分析方法を提供するものであり、上記の分光分析は、
単一波長の電磁波または複数の波長を組み合わせた電磁
波を用いて行われることを特徴とする上記の分析方法を
提供するものであり、上記の電磁波は、波長範囲が10
〜10nmであることを特徴とする上記の分析方法
を提供するものである。
【0011】さらに、本発明は、上記の測定波長は、波
長範囲200〜450nmから選択され、かつ上記の参
照波長は、波長範囲550〜700nmから選択される
ことを特徴とする上記の分析方法を提供するものであ
り、上記の被測定物質は、酢酸水溶液、無水酢酸または
これらの混合物であることを特徴とする上記の分析方法
を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明の光学的手段による物質の分析方法は、ハー
ゼン色数(APHA)が異なる複数個の被測定物質につ
いて、分光スペクトルを測定し、被測定物質のハーゼン
色数(APHA)と分光スペクトルの吸光度との相関関
係を予め求めておき、この相関関係に基づいて、任意の
被測定物質のハーゼン色数(APHA)を求めるもので
ある。
【0013】(被測定物質)本発明の分析方法におい
て、分析の対象となる被測定物質は、特に限定されるも
のではなく、気体状、液体状または固体状の有機薬品類
である。たとえば、メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコールなどのアルコール類、ベンゼン、オルソ
キシレン、メタキシレンなどの芳香族炭化水素、アセト
ン、エーテル、酢酸、無水酢酸、ガソリン、軽油、灯
油、炭酸ガス、メタン、プロパン、カーボン、セラミッ
クス、プラスチック類などを挙げることができる。
【0014】(ハーゼン色数(APHA)の測定)本発
明における被測定物質のハーゼン色数(APHA)は、
ASTM D1209−1980(米国規格協会規格)
に準拠して測定することができる。
【0015】(分光スペクトルの測定)本発明において
用いる分光分析方法は、特に限定するものではなく、公
知の分光分析方法を採用することができるが、被測定物
質を構成する主成分に対する吸光度が極めて小さく、か
つ不純物に対する吸光度が大きい波長範囲を有する電磁
波を用いることが重要である。また、分光分析において
用いる電磁波は、通常波長範囲が10−1〜1013
m、好ましくは10〜10nmのものである。さら
に、分光分析において用いる電磁波は、単一波長の電磁
波であってもよく、複数の波長を組み合わせた電磁波で
あってもよい。
【0016】(相関関係の導入)本発明においては、ハ
ーゼン色数(APHA)が異なる複数個の被測定物質に
ついて、それぞれ吸光度で表した分光スペクトルを測定
する。さらに、得られた複数個の分光スペクトル(吸光
度)について、ハーゼン色数(APHA)の変化に応じ
て吸光度が変化する波長範囲から、吸光度の変化が著し
い任意の波長を測定波長として選定し、一方吸光度の変
化が少ない波長範囲から、変化が実質的にない任意の波
長を参照波長として選定する。複数個の被測定物質につ
いて得られた、ハーゼン色数(APHA)と、測定波長
と参照波長における吸光度の差から、両者の相関関係を
求めることができる。
【0017】ハーゼン色数(APHA)の変化に応じて
吸光度が変化する波長範囲、および吸光度の変化が少な
い波長範囲は、被測定物質の種類によって異なることか
ら、目的とする被測定物質に対応する波長範囲を選定す
ることが肝要である。たとえば、被測定物質が無水酢酸
と酢酸の混合液の場合には、ハーゼン色数(APHA)
の変化に応じて吸光度が変化する波長範囲は、200〜
450nm、好ましくは340〜380nmであり、吸
光度が変化しない波長範囲は、550〜700nm、好
ましくは560〜600nmである。
【0018】(光学的手段による物質の分析方法)本発
明においては、気体状、液体状または固体状の被測定物
質のハーゼン色数(APHA)は、光学的手段によっ
て、次のようにして分析することができる。すなわち、
複数個の被測定物質ついて、別に求めたハーゼン色数
(APHA)と、測定波長と参照波長における吸光度の
差との相関関係に基づいて、任意の被測定物質の分光ス
ペクトルから、そのハーゼン色数(APHA)を求める
ことができる。たとえば、被測定試料が、無水酢酸と酢
酸の混合液の場合には、混合液のハーゼン色数(APH
A)と、測定波長と参照波長における吸光度の差との相
関関係を別に求めておき、この相関関係を求めた際に用
いたと同じ測定条件で、任意の混合液の分光スペクトル
を測定し、得られた分光スペクトルと先に求めた相関関
係から、任意の混合液のハーゼン色数(APHA)を得
ることができる。
【0019】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。なお、
本発明は以下の実施例によって何ら限定されるものでは
ない。
【0020】無水酢酸製造装置の主配管流れから無水酢
酸と酢酸の混合液を採取し、試料液1〜12とし、それ
ぞれについて、ASTM D1209−1980に準拠
してハーゼン色数(APHA)を測定した。表1に、各
試料液のハーゼン色数(APHA)および組成を示し
た。
【0021】試料液の組成は、ガスクロマトグラフィ
(島津製作所製 GC−14B)によって求めた。得ら
れたガスクロマトグラムにおいて、無水酢酸と酢酸のピ
ーク以外の二つの微少ピークを、それぞれ不純物Aおよ
び不純物Bのピークとした。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】次いで、上記の試料液1〜12について、
分光分析装置(日立製作所製:日立自記分光光度計 U
VP3300)を用いて、それぞれセル長(光束間距
離)を100mmおよび500mmとして分光スペクト
ル(吸光度)を測定した。表3に、用いた分光分析装置
の概略仕様を示した。また、図1に得られた分光スペク
トル1〜10を示した。試料液3の分光スペクトルは、
試料液4のものと殆ど同一であったことから、図1には
試料液4の分光スペクトルのみを示した。同様に、試料
液12の分光スペクトルは、試料液11のものと殆ど同
一であったことから、図1には試料液11の分光スペク
トルのみを示した。
【0025】
【表3】
【0026】さらに、実施例の試料液1〜12の各分光
スペクトルについて、表4の測定条件Aに示した測定波
長、参照波長およびセル長における吸光度から、ハーゼ
ン色数(APHA)と両吸光度の差との関係を表す直線
を求めた。同様にして、測定条件B、CおよびDについ
て、ハーゼン色数(APHA)と両吸光度の差との関係
を表す直線を求めた。図2に、測定条件A〜Dについて
得られた関係を、それぞれ直線11〜14として示し
た。
【0027】
【表4】
【0028】図1の分光スペクトル1〜10から明らか
なように、波長範囲350〜400nmにおける吸光度
は、いずれも試料液の無水酢酸と酢酸の混合割合、不純
物の種類や含有量の相違によらず、ハーゼン色数(AP
HA)のみに対応して相互に異なるものであった。一
方、波長範囲550〜700nmにおいては、ハーゼン
色数(APHA)および試料液の組成の如何によらず、
同じ吸光度を示した。さらに、図2から明らかなよう
に、直線11〜14は、いずれも試料液のハーゼン色数
(APHA)と上記の両波長範囲における吸光度の差と
の間に、優れた直線関係が認められた。特に、直線14
は、ハーゼン色数(APHA)に対して両吸光度の差が
大きく、かつその変化率も大きいものであった。また、
不純物Aのみを含有し不純物Bを含有しない試料液10
については、直線14から外れることなくプロットさ
れ、逆に不純物Aを殆ど含有しない試料液12について
も、直線14から外れることなくプロットされた。この
ことは、ハーゼン色数(APHA)と両波長の吸光度の
差との関係が、不純物Aおよび不純物Bの有無に影響さ
れないことを意味している。
【0029】したがって、無水酢酸と酢酸からなる混合
液を分光分析し、測定条件D(測定波長360nm、参
照波長580nm、セル長500mm)で、ハーゼン色
数(APHA)と両吸光度の差との相関関係を予め求め
ておくことにより、任意の混合液の分光スペクトルか
ら、無水酢酸と酢酸の混合割合、不純物の種類、その含
有量に影響されることなく、ハーゼン色数(APHA)
を精度よくかつ簡便に測定することができる。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的に説明したよう
に、本発明の光学的手段による物質の分析方法は、波長
範囲10−1〜1013nmの電磁波を被測定物質に照
射し、その分光スペクトルから光学的に被測定物質のハ
ーゼン色数(APHA)を測定するための分析方法であ
って、該分析方法は、 (1)ハーゼン色数(APHA)が既知であり、かつそ
の数値が異なる複数個の被測定物質について、それぞれ
吸光度で表した分光スペクトルを測定する操作。 (2)得られた複数個の分光スペクトルにおいて、ハー
ゼン色数(APHA)の変化に応じて吸光度が変化する
波長範囲から、吸光度の変化が著しい任意の波長を測定
波長として選定し、一方吸光度の変化が少ない波長範囲
から、変化が実質的にない任意の波長を参照波長として
選定する操作。 (3)各被測定物質について、測定波長と参照波長にお
ける吸光度の差と、ハーゼン色数(APHA)との相関
関係を求める操作。 (4)任意の被測定物質について、その分光スペクトル
を測定し、(2)で選定した測定波長と参照波長におけ
る吸光度の差と(3)で求めた相関関係から、ハーゼン
色数(APHA)を求める操作。 を含むものである。本発明をこのような構成とすること
により、被測定物質の主成分の混合割合、不純物の種
類、その含有量に影響されることなく、そのハーゼン色
数(APHA)を、精度よくかつ簡便に測定することが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の各試料液(無水酢酸−酢酸)の分光ス
ペクトル(吸光度)を示す。
【図2】実施例の各試料液(無水酢酸−酢酸)について
求めた、測定波長における吸光度と参照波長における吸
光度との差と、ハーゼン色数(APHA)との関係を示
す。
【符号の説明】
1 試料液1の分光スペクトル 2 試料液2の分光スペクトル 3 試料液4の分光スペクトル 4 試料液5の分光スペクトル 5 試料液6の分光スペクトル 6 試料液7の分光スペクトル 7 試料液8の分光スペクトル 8 試料液9の分光スペクトル 9 試料液10の分光スペクトル 10 試料液11の分光スペクトル 11 測定条件Aにおける、ハーゼン色数(APH
A)と両吸光度の差との関係を表す直線 12 測定条件Cにおける、ハーゼン色数(APH
A)と両吸光度の差との関係を表す直線 13 測定条件Bにおける、ハーゼン色数(APH
A)と両吸光度の差との関係を表す直線 14 測定条件Dにおける、ハーゼン色数(APH
A)と両吸光度の差との関係を表す直線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長範囲10−1〜1013nmの電磁
    波を被測定物質に照射し、その分光スペクトルから光学
    的に被測定物質のハーゼン色数(APHA)を測定する
    ための分析方法であって、該分析方法は、下記(1)〜
    (4)の操作を含むことを特徴とする、光学的手段によ
    る物質の分析方法。 (1)ハーゼン色数(APHA)が既知であり、かつそ
    の数値が異なる複数個の被測定物質について、それぞれ
    吸光度で表した分光スペクトルを測定する操作。 (2)得られた複数個の分光スペクトルにおいて、ハー
    ゼン色数(APHA)の変化に応じて吸光度が変化する
    波長範囲から、吸光度の変化が著しい任意の波長を測定
    波長として選定し、一方吸光度の変化が少ない波長範囲
    から、変化が実質的にない任意の波長を参照波長として
    選定する操作。 (3)各被測定物質について、測定波長と参照波長にお
    ける吸光度の差とハーゼン色数(APHA)との相関関
    係を求める操作。 (4)任意の被測定物質について、その分光スペクトル
    を測定し、(2)で選定した測定波長と参照波長におけ
    る吸光度の差と(3)で求めた相関関係から、ハーゼン
    色数(APHA)を求める操作。
  2. 【請求項2】 該被測定物質は、気体状、液体状または
    固体状であることを特徴とする請求項1記載の分析方
    法。
  3. 【請求項3】 該分光分析は、単一波長の電磁波または
    複数の波長を組み合わせた電磁波を用いて行われること
    を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載
    の分析方法。
  4. 【請求項4】 該電磁波は、波長範囲が10〜10
    nmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の分析方法。
  5. 【請求項5】 該測定波長は、波長範囲200〜450
    nmから選択され、かつ該参照波長は、波長範囲550
    〜700nmから選択されることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の分析方法。
  6. 【請求項6】 該被測定物質は、酢酸水溶液、無水酢酸
    またはこれらの混合物であることを特徴とする請求項
    1、または請求項3〜5にいずれかに記載の分析方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106226267A (zh) * 2016-08-31 2016-12-14 晨光生物科技集团股份有限公司 一种辣椒干色价的近红外测定方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106226267A (zh) * 2016-08-31 2016-12-14 晨光生物科技集团股份有限公司 一种辣椒干色价的近红外测定方法

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