JP2000176180A - 装飾装置及びこの装飾装置を用いた遊戯施設並びに遊戯具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】遊戯空間等の様々な空間や看板等の広告媒体に
対して、人の注目を引きやすい、新鮮で、面白く、奇抜
な装飾を施すことのできる装飾装置及びこの装飾装置を
備えた遊戯施設並びに遊戯具を提供する。 【解決手段】被装飾体である支持部材Ｍに取り付けられ
る複数の風船状の装飾体１０と、各装飾体１０に対して
空気を給排気することで、風船状の装飾体１０を膨らま
せたり、しぼませたりする給排気手段２０とから構成さ
れている。給排気手段２０は、圧縮空気を供給する給気
装置２１と、この給気装置２１からチューブ２３ａを介
して供給される圧縮空気を貯留するリザーブタンク２２
と、このリザーブタンク２２内の空気を各装飾体１０に
導く給気チューブ２３ｂと、各装飾体１０内の空気を排
出する排気チューブ２３ｃと、制御装置２８によって開
閉制御される給気用電磁弁２６及び排気用電磁弁２７と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ディスコや遊園
地等における様々な空間内の装飾や看板の装飾等に使用
される装飾装置及びこの装飾装置を備えた遊戯施設並び
に遊戯具に関する。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来か
ら、ディスコや遊園地等における様々な遊戯空間の装飾
としては、壁面に様々な絵や模様を描いたり、壁面に凹
凸を形成したり、種々の色彩の照明やレーザー光線等を
照射するのが一般的であり、また、看板等の広告媒体に
ついても、その表示面を外側からライトアップしたり、
表示面を透光性のある合成樹脂パネル等によって形成す
ると共にその表示面の内側から光を照射したり、ネオン
サインや電光掲示板等を用いて種々の表示を行うのが一
般的であった。

【０００３】さらに、遊園地やデパート、スーパーマー
ケットの遊戯コーナ等に設置される、主として幼児向け
の遊戯施設においても、遊戯空間内の装飾としては、遊
戯空間を区画する床や仕切体等の内面に絵や様々な模様
を描く程度であり、いずれにしても動きのほとんどない
静的な装飾が主流を占めている。

【０００４】このような現状において、遊戯空間や広告
媒体に対して、人の注目を引くような装飾を行おうとし
ても、上述したような静的な装飾に工夫を凝らす程度で
は自ずと限界があり、人が注目するような新鮮で、面白
く、奇抜な装飾を行うことができないといった問題があ
る。

【０００５】そこで、この発明の課題は、遊戯空間等の
様々な空間や看板等の広告媒体に対して、人の注目を引
きやすい、新鮮で、面白く、奇抜な装飾を施すことので
きる装飾装置及びこの装飾装置を備えた遊戯施設並びに
遊戯具を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、この発明は、所定の支持部材に取り付
けられる風船状の装飾体と、前記装飾体に空気を供給し
たり、前記装飾体に供給された空気を排出したりするこ
とで、風船状の前記装飾体を膨らませたり、しぼませた
りする給排気手段とを備えた装飾装置を提供するもので
ある。

【０００７】以上のように構成された装飾装置は、給排
気手段によって装飾体に空気を供給したり、装飾体から
空気を排出することにより、風船状の装飾体を膨らませ
たり、しぼませたりすることで、装飾体自体に立体的な
動きを生じさせるようにしたため、これまでの平面的な
装飾や静的な装飾に比べて、新鮮さ、面白さ、奇抜さ等
を与えることができる。

【０００８】また、請求項２に記載の遊戯施設のよう
に、遊戯空間を区画する仕切部材及び／または床部材ま
たは遊戯空間内に存在する支持部材に取り付けられた風
船状の装飾体と、前記装飾体に空気を供給したり、前記
装飾体に供給された空気を排出したりすることで、風船
状の前記装飾体を膨らませたり、しぼませたりする給排
気手段とを設けておくと、遊戯空間内に設置された遊戯
装置等を使用して遊戯する面白さに加えて、装飾体の動
きを視覚的に楽しむことができるので、遊戯施設自体の
面白さが倍増するといった効果がある。特に、床部材に
装飾体を設けたものにあっては、床面上で膨れ上がった
り、しぼんだりする風船状の装飾体に直接触れることに
より、幼児層の遊戯者は遊び感覚で楽しむことができる
ので、遊戯空間内に別途遊戯装置を設置しなくても、装
飾装置自体を遊戯装置として機能させることも可能であ
る。

【０００９】また、請求項３に記載のように、風船状の
装飾体自体に、空気を供給したり、排出したりすること
で、風船状の前記装飾体を膨らませたり、しぼませたり
する給排気手段を内蔵しておくと、装飾体自体を支持体
等に取り付ける必要がなくなるので、膨らんだり、しぼ
んだりする風船状の装飾体自体を遊戯具として、転がし
たり、投げたりして遊ぶことができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図１に示すように、この装飾装置１
は、被装飾体である所定の支持部材Ｍに取り付けられ
る、ゴム等の弾性及び伸縮性を備えたシート部材によっ
て形成された複数の風船状の装飾体１０と、各装飾体１
０に空気を供給したり、装飾体１０に供給された空気を
排出したりすることで、風船状の装飾体１０を膨らませ
たり、しぼませたりする給排気手段２０とから構成され
ている。

【００１１】前記給排気手段２０は、圧縮空気を供給す
るコンプレッサ等の給気装置２１と、この給気装置２１
からチューブ２３ａを介して供給される圧縮空気を一定
の圧力で貯留するリザーブタンク２２とを備えており、
このリザーブタンク２２と各装飾体１０とは、給気チュ
ーブ２３ｂを介して接続されている。

【００１２】前記給気装置２１とリザーブタンク２２と
を接続するチューブ２３ａには、電磁弁２４が設けられ
ており、リザーブタンク２２に取り付けられた圧力検出
器２５からの信号に基づき、リザーブタンク２２内の圧
力が設定圧力に保持されるように、電磁弁２４が開閉動
作を行うことで給気装置２１からの圧縮空気の供給制御
が行われる。

【００１３】また、前記給気チューブ２３には、各装飾
体１０に対応してそれぞれ給気用電磁弁２６が設けられ
ており、制御装置２８が各給気用電磁弁２６の開閉制御
を行うことで、各装飾体１０に対する圧縮空気の供給制
御が行われるようになっている。

【００１４】前記給気チューブ２３ｂの各電磁弁２６の
下流側には、一端が大気に開放された排気チューブ２３
ｃがそれぞれ接続されており、各排気チューブ２３ｃに
は、前記制御装置２８によって開閉制御される排気用電
磁弁２７がそれぞれ設けられている。

【００１５】従って、前記給気用電磁弁２６が開成する
と、リザーブタンク２２から風船状の装飾体１０に圧縮
空気が供給されて装飾体１０が膨らみ、前記排気用電磁
弁２７が開成すると、装飾体１０自体が有する収縮力に
よって、装飾体１０に供給された圧縮空気が排気チュー
ブ２３ｃを介して大気に排出され、装飾体１０がしぼむ
ようになっている。

【００１６】前記制御手段２８は、各装飾体１０に対応
して設けられた給気用電磁弁２６と排気用電磁弁２７と
が同時に開成動作を行わないように両電磁弁２６、２７
を制御すると共に、図２（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示す
ように、複数の装飾体１０が異なるタイミングで膨らん
だり、しぼんだりするように各電磁弁２６、２７を制御
するようになっている。

【００１７】以上のように、この装飾装置１では、複数
の装飾体１０を個別に膨らませたり、しぼませたりする
ことによって、装飾体１０自体に立体的な動きを生じさ
せるようにしたため、これまでの平面的な装飾や静的な
装飾に比べて、新鮮さ、面白さ、奇抜さ等を与えること
ができる。

【００１８】以上のように構成された装飾装置１は、例
えば、図３及び図４に示すように、種々の遊戯装置Ｂが
設置される遊戯施設における遊戯空間Ｓを区画する仕切
体３１、３２によって形成される天井面や壁面に装飾体
１０を取り付けることで、遊戯空間Ｓの装飾として用い
ることができる。このように、上述した装飾装置１を用
いて遊戯空間Ｓを装飾すると、遊戯者は、遊戯空間Ｓ内
に設置された遊戯装置Ｂ等を使用して遊戯する面白さに
加えて、装飾体１０の動きを視覚的に楽しむことができ
るので、遊戯施設自体の面白さが倍増するといった効果
がある。

【００１９】また、図５に示すように、遊戯空間Ｓを区
画する仕切体３１、３２によって形成される天井面や壁
面等に装飾体１０を取り付けると共に、遊戯空間Ｓを区
画する仕切体３３によって形成される床面に、例えば、
きのこ形状の装飾体１０ａを取り付けておくと、膨らん
だり、しぼんだりするきのこ形状の装飾体１０ａに直接
触れることにより、幼児層の遊戯者Ｐは遊び感覚で楽し
むことができるので、遊戯空間Ｓ内に別途遊戯装置を設
置しなくても、装飾装置１自体を遊戯装置として機能さ
せることも可能である。なお、この場合、床面に取り付
ける装飾体１０ａとして、きのこ形状のものを採用して
いるが、装飾体１０ａの形状は特に限定されるものでは
なく、動物やアニメーションのキャラクタ等、種々の形
状の装飾体１０ａを採用することができる。

【００２０】また、床面に取り付けられる装飾体１０ａ
は、遊戯者Ｐに乗られたり、踏まれたりする可能性があ
るので、ある程度の強度を備えた素材によって形成した
り、二重構造にしておくことが望ましく、また、装飾体
１０ａを床面に支持するための支持部材が床面から突出
しないように、強固に取り付けておく必要がある。

【００２１】なお、上述した実施形態では、遊戯施設に
おける遊戯空間Ｓを区画する仕切体３１、３２によって
形成された天井面、壁面に装飾体１０を取り付けている
が、遊戯空間Ｓ内に別途支持部材を設け、この支持部材
に装飾体１０を取り付けることも可能である。

【００２２】また、上述した実施形態では、遊園地やス
ーパーマーケット等の遊戯コーナーに設置される遊戯施
設の遊戯空間Ｓ内の装飾として装飾装置１を使用した場
合について説明したが、こういった遊戯施設の装飾以外
にディスコ等の遊戯空間や看板等の広告媒体の装飾とし
ても使用することが可能である。特に、ディスコ等の遊
戯空間の装飾として使用する場合には、遊戯空間内に流
れている音楽、音や光の強弱等に合わせて装飾体を膨ら
ませたり、しぼませたりすることも可能である。

【００２３】また、上述した実施形態では、ゴム等の弾
性及び伸縮性を備えたシート部材によって風船状の装飾
体１０、１０ａを形成しているが、弾性や伸縮性のほと
んどない合成樹脂シートや紙等の素材によって装飾体１
０、１０ａを形成することも可能である。但し、弾性や
伸縮性のほとんどない素材によって装飾体１０、１０ａ
を形成した場合、単に各排気用チューブ２３ｃを大気に
開放しただけでは、装飾体１０、１０ａ内の空気を排気
することができないので、各排気用チューブ２３ｃを減
圧タンクに接続すると共にその減圧タンクに吸引ポンプ
等の吸引装置を接続し、減圧タンク内を常時所定の圧力
に減圧することで、強制的に排気させるような構成を採
用する必要がある。

【００２４】また、装飾体を合成樹脂シートや紙等の素
材によって形成する場合は、その表面または裏面にアル
ミニウム箔等の金属箔を積層したり、金属蒸着層を形成
したりしておくと、金属的な質感を付与することができ
ると共に装飾体自体の強度を高めることができるという
効果がある。さらに、合成樹脂シートや紙等によって形
成された装飾体の表面に布等の素材を貼着しておくこと
で、装飾体自体の強度を高めることも可能である。

【００２５】また、上述した各実施形態では、複数の装
飾体１０、１０ａに共通の給気装置２１と、各装飾体１
０、１０ａに対して個別に設けた給気用電磁弁２６及び
排気用電磁弁２７とによって複数の装飾体１０、１０ａ
に対する給排気を行うようにしているが、こういったも
のに限定されるものではなく、例えば、各装飾体１０、
１０ａ毎に小型のブロア装置を個別に取り付け、複数の
ブロア装置の作動を制御装置等によって制御すること
で、複数の装飾体１０、１０ａに対する給排気を行うこ
とも可能である。

【００２６】また、上述した各実施形態では、複数の装
飾体１０、１０ａを使用しているが、使用する装飾体１
０、１０ａは必ずしも複数である必要はなく、１個であ
ってもよいことはいうまでもない。

【００２７】また、図６に示すように、ゴム等の弾性及
び伸縮性を備えたシート部材によって形成された風船状
の装飾体１０ｂに、小型のブロア及びブロアの電源とし
てのバッテリ等からなる給排気手段２０ａを内蔵し、ブ
ロアに内蔵されたタイマ等によってブロアが一定時間毎
に作動するようにしておくと、装飾体１０ｂ自体を特に
支持体等に取り付ける必要がなくなるので、膨らんだ
り、しぼんだりする風船状の装飾体１０ｂ自体を遊戯具
として、転がしたり、投げたりして遊ぶことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明にかかる装飾装置の一実施形態を示す
概略構成図である。

【図２】同上の装飾装置における装飾体の動き示す作用
図である。

【図３】同上の装飾装置を用いた遊戯施設を示す概略断
面図である。

【図４】同上の装飾装置を用いた他の遊戯施設を示す概
略断面図である。

【図５】同上の装飾装置を遊戯装置として使用した遊戯
施設を示す概略断面図である。

【図６】この発明にかかる遊戯具の一実施形態を示す概
略構成図である。

【符号の説明】

１ 装飾装置 １０、１０ａ、１０ｂ 装飾体 ２０、２０ａ 給排気手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の支持部材に取り付けられる風船状
   の装飾体と、 前記装飾体に空気を供給したり、前記装飾体に供給され
   た空気を排出したりすることで、風船状の前記装飾体を
   膨らませたり、しぼませたりする給排気手段とを備えた
   装飾装置。
2. 【請求項２】 遊戯空間を区画する仕切部材及び／また
   は床部材または遊戯空間内に存在する支持部材に取り付
   けられた風船状の装飾体と、 前記装飾体に空気を供給したり、前記装飾体に供給され
   た空気を排出したりすることで、風船状の前記装飾体を
   膨らませたり、しぼませたりする給排気手段とを備えて
   いる遊戯施設。
3. 【請求項３】 風船状の装飾体と、 前記装飾体に内蔵され、前記装飾体に空気を供給した
   り、前記装飾体に供給された空気を排出したりすること
   で、風船状の前記装飾体を膨らませたり、しぼませたり
   する給排気手段とを備えた遊戯具。