JP2000171243A - 方位検出装置 - Google Patents

方位検出装置

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JP2000171243A
JP2000171243A JP34371498A JP34371498A JP2000171243A JP 2000171243 A JP2000171243 A JP 2000171243A JP 34371498 A JP34371498 A JP 34371498A JP 34371498 A JP34371498 A JP 34371498A JP 2000171243 A JP2000171243 A JP 2000171243A
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azimuth
light
detecting device
azimuth detecting
sun
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JP34371498A
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English (en)
Inventor
Kaori Nagashima
香織 長嶋
Kazuo Takahashi
一夫 高橋
Yoshioki Fujimoto
宜意 冨士本
Akira Okonogi
章 小此木
Shozo Kato
昇三 加藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 方位磁石によるよりも正確に方位を検出する
ことができる方位検出装置を提供する。 【解決手段】 方位検出装置10は、太陽の方位の変化
に応じて移動する明線を形成するスリット板11と、明
線が投影される投影板12に配置され、明線の変位に応
じてその明暗を検出する3つの方位検出用フォトダイオ
ード2A,2B,2Cとを備えている。投影板12は、
回路基板13上に載置され、スリット板11は投影板1
2に対して所定の角度α傾斜して固定されている。この
ような構成により、各フォトダイオードの出力が最大値
を記録した時刻における太陽の高度角BSと絶対方位角
βを求め、これと各フォトダイオードの基準線Lとの位
置関係からずれ角ASを精度よく求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光をの方位を
正確に検出する方位検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可動プリズムを用いて太陽光を室内に導
く太陽光採光装置を家屋の屋根に取り付ける場合、可動
プリズムを太陽の運行に合わせて正確に制御するため、
太陽の方位の初期設定が重要であり、期間の経過に伴う
方位の更正も必要である。従来、このような太陽光採光
装置の家屋への設置において用いる方位検出装置として
は、方位磁石を利用する方法がもっぱら用いられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、太陽光
採光装置にはモータ等の電機部品や金属部材が使用され
ているため、その近傍では地磁気が乱れ、方位磁石を利
用する方法では正確な検出が不可能であった。本発明
は、上述した従来技術の問題点(課題)を解決するもの
であり、簡単な構成のもので方位磁石によるよりも正確
に方位を検出することができる方位検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる方位検出
装置は、上記の課題を達成させるため、太陽の方位の変
化に応じて移動する直線状の明暗パターンを形成する光
学マーク部材と、明暗パターンが投影される面に配置さ
れ、パターンの変位に応じてその明暗を検出する少なく
とも1つの受光素子とを備え、受光素子の出力と設置場
所の地理的データ、時間的データとに基づいて方位を検
出することを特徴とする。上記の構成によれば、明暗パ
ターンとして明線を形成する場合には受光素子の出力が
最大となるとき、暗線を形成する場合には最小となる時
刻を求め、受光素子と光学マーク部材との位置関係、及
び上記の時刻と日付、設置位置の緯度、経度に基づいて
方位が求められる。
【0005】上記受光素子は、明暗パターンが投影され
る面に、パターンの変位方向に沿って複数設けてもよ
い。この場合、複数の受光素子は、各素子の最大、ある
いは最小出力の時間差が約2時間以内となるように、約
±25度の範囲内での太陽の方位の変化を検出できるよ
う配置することが望ましい。光学マーク部材としては、
明線を形成する場合には、直線状のスリットが形成され
たスリット板、暗線を形成する場合には、直線状の影を
形成する棒状部材を用いることができる。
【0006】なお、光学マーク部材が鉛直に近い角度で
設定されていると、太陽高度が高いときにはパターンの
長さが極端に短くなって好ましくない。一方、光学マー
ク部材が水平に近くなると、太陽高度が高いときにはよ
いが、低いときには同様に好ましくない。そこで、光学
マーク部材は、南側が低くなるよう水平面に対して所定
の角度で傾斜して配置することが望ましい。この場合、
光学マーク部材の水平面に対する傾斜角度αは、15゜
≦α≦60゜の範囲にあることが望ましい。αが15゜
より小さいと、パターンの変位が緩慢となるため、受光
素子のピークを求めることが難しくなり、検出の精度が
低下する。60゜より大きい場合には、装置の高さが過
大となる。
【0007】本発明の第2の態様では、明暗パターンが
投影される面には単一の受光素子が配置され、光学マー
ク部材と受光素子との少なくともいずれか一方が鉛直な
回転軸回りに回転可能であることを特徴とする。
【0008】さらに、第3の態様では、光の明暗を検出
する受光素子に代えて、スリット板により形成される明
線の移動位置を検出する少なくとも1つの一次元位置検
出素子とを備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる方位検出装
置の実施形態を説明する。 第1の実施形態:図1は、第1の実施形態にかかる方位
検出装置10の構成を示し、同図(A)は側面図、同図
(B)は平面図である。この方位検出装置10は、太陽の
方位の変化に応じて移動する直線状の明暗パターンとし
て明線を形成する光学マーク部材としてのスリット板1
1と、明線が投影される投影板12に配置され、明線の
変位に応じてその明暗を検出する3つの方位検出用フォ
トダイオード(受光素子)2A,2B,2Cとを備えてい
る。投影板12は、回路基板13上に水平に載置され、
スリット板11は投影板12に対して所定の角度α(こ
の例では20゜)傾斜して固定されている。
【0010】スリット板11には、スリット11aが形
成されている。ここで、投影板12の面内に位置する装
置の基準線Lを設定すると、スリット11aはその平面
的な投影が基準線Lに沿って形成されており、中央の方
位検出用フォトダイオード2Aは基準線L上、他の方位
検出用フォトダイオード2B,2Cは基準線Lを挟んで
対向する位置に配置されている。方位検出装置10は、
この基準線Lと南北方向とのずれ角を検出することによ
り、南北方向を正確に定め、これに基づいて太陽光を利
用する他の装置、例えば太陽光採光装置の方位合わせを
するために用いられる。なお、方位検出装置10の投影
板12、回路基板13の長辺方向は、基準線Lに一致し
ているため、この面を太陽光採光装置の基準面に当て付
けてずれ角を求めることにより、結果的に太陽光採光装
置の方位のずれ角を検出することが可能となる。
【0011】回路基板13の一端でスリット板11の外
側となる部分には、日射量測定用フォトダイオード2D
が配置されると共に、これらのフォトダイオードからの
信号を外部に出力するためのコネクタ14、14が設け
られている。各フォトダイオード2A,2B,2C,2
Dは、図2の回路図に示すように夫々オペアンプOP1
〜OP4に接続され、その出力が増幅されてコネクタか
ら出力される。なお、r1〜r4は調整抵抗、C1〜C4は
コンデンサである。
【0012】第1の実施形態の方位検出装置10を用い
て方位を検出する場合には、装置の基準線Lをおおまか
に南北方向に一致させ、スリット板11の低い側が南側
となるように配置する。そして、コネクタ14を介して
図3に示すモニター装置20を接続し、作動を開始させ
る。モニター装置20は、方位検出装置10からの出力
信号を受けるマイコン21、マイコン21に接続されて
日付、時刻を刻む時計回路22、設置場所の緯度、経度
をマイコン21に入力する入力装置23、情報を表示す
る表示装置24を備えている。
【0013】マイコン21は、方位検出用フォトダイオ
ード2A,2B,2Cからの出力信号と、時計22から
出力される時間的データ、及び入力装置23から入力さ
れる地理的データに基づいて装置の方位のずれ角AS、
すなわち基準線Lと南北方向とのずれ角を求めて表示す
る。すなわち、マイコン21は、昼間の測定開始時間に
なると日照量測定用フォトダイオード2Dの出力から晴
天か否か、すなわち測定に十分な日照量が得られるか否
かを判定し、得られると判定された場合には、所定の測
定終了時間までの間、所定時間(30秒あるいは1分程
度)おきに各方位検出用フォトダイオードの出力信号を
時刻と共に記録する。晴天の場合には、各フォトダイオ
ードの出力信号は、時間の経過に伴い、例えば図4に示
すように変化する。ここで図4(A)は基準線Lより西側
に配置される方位検出用フォトダイオード2Bの出力信
号、(B)は基準線L上に位置する方位検出用フォトダイ
オード2Aの出力信号、そして(C)は基準線Lより東側
に位置する方位検出用フォトダイオード2Cの出力信号
をそれぞれ示している。
【0014】このような測定終了後、マイコン21は、
各方位検出用フォトダイオードの出力が最大値を記録し
た時刻t1,t2,t3を求める。また、マイコン21
は入力装置23から入力された設置場所の緯度、経度、
そして時計回路22から入力される日付とから太陽の運
行を求め、各フォトダイオードの出力が最大値を記録し
た際の時刻における太陽の高度角BSと絶対方位角βを
求める。方位角は、真南を0とし、東側をマイナス、西
側をプラスとした角度(degree)で表される。中央の方位
検出用フォトダイオード2Aは、方位検出装置10の基
準線Lに一致しているため、求められた絶対方位角βが
方位検出装置10のずれ角ASとなる。一方、両側の方
位検出用フォトダイオード2B,2Cの出力を基準にず
れ角ASを求める場合には、フォトダイオードの位置自
体が基準線Lに対して所定の角度を持つため、以下のよ
うな演算が必要である。
【0015】説明のため、図5(A)に示すように座標系
を設定する。まず、基準線Lに沿ってx軸を設定する。
このx軸上でスリット板11と投影板12とが交差する
点を原点Oとし、スリット板11と投影板12との交線
をz軸、これらのx,z軸の両軸に対して垂直な軸をy
軸とする。ここでは、基準線Lより西側に位置する方位
検出用フォトダイオード2Bの出力に基づいてずれ角A
Sを求める場合について説明する。方位検出用フォトダ
イオード2Bの座標を(Px,0,Pz)とする。
【0016】図5(B),(C)は、それぞれスリット11
aを透過した太陽光が方位検出用フォトダイオード2B
に入射する状態、すなわち方位検出用フォトダイオード
2Bの出力が最大となる時刻におけるx−y面内、x−
z面内での説明図である。まず、方位検出用フォトダイ
オード2Bに入射する太陽光線Sとスリット11aとの
交点Aの座標(Ax,Ay,0)を求める。x−y面内に
おいて、スリット面をy=ax、入射光線Sをy'=b
x'+cとすると、点Aはこの2直線の交点となる。ス
リット板11と投影面12とのなす角度はαであるた
め、スリット板11はy=tanα×xとなる。また、太
陽高度角BSから、b=-tanBSとなり、入射光線Sは
y'=-tanBS×x+cとなる。入射光線Sは方位検出
用フォトダイオード2Bの点(Px,0)を通るため、c
=tanBS×Pxとなり、y'=-tanBS×x+tanBS
×Pxとなる。点Aではy=y'となることから、上記
の2式の右辺同士を用いて、tanα×Ax=-tanBS×
Ax+tanBS×Pxとなり、Ax=tanBS×Px/(t
anα+tanBS)となる。
【0017】続いて、上記の点Aのx座標Axに基づい
て装置の相対方位角θを求める。x−z面内において、
tanθ=−Pz/(Px−Ax)となるため、θ=tan-1
(−Pz/(Px−Ax))となる。そして、真南を基準に
した前述の絶対方位角βから相対方位角θを差し引くこ
とにより、装置の基準線Lの真南からのずれ角ASを求
めることができる。すなわち、AS=β−θとなる。ず
れ角ASの値が正であれば、基準線Lが真南に対して西
にずれていること、そして負であれば、東側にずれてい
ることがわかる。
【0018】マイコン21は各方位検出用フォトダイオ
ードの最大出力時刻ごとにずれ角ASを求め、これを表
示装置24に表示する。このとき、3つのずれ角をそれ
ぞれ表示してもよいが、これらの平均値を表示し、ある
いは、他の値から最も離れた値を除いた2つのずれ角の
平均値を表示するようにしてもよい。操作者は、この表
示に基づいて方位検出装置10の真南に対するずれ、ひ
いては太陽光採光装置の真南に対するずれ角を知ること
ができるため、これに基づいて太陽光採光装置の設置角
度を調整することができる。なお、1日でデータが採取
できた場合には、1日で設定も終了するが、雨天、曇天
の場合にはデータ採取ができないため、晴天となるまで
数日間上記の動作を繰り返すこととなる。なお、上記実
施の形態では、操作者が方位のずれに基づいて設定角度
を調整する場合を例示したが、これらの各制御をマイコ
ン21で行うようにし、操作者による方位のずれを不要
とする無調整型とすることもできる。この場合は、当
然、表示装置24による表示も不要となる。また、方位
検出用の3個のフォトダイオード2A〜2Cの内、中央
の基準線L上に設けられたフォトダイオード2Aが最も
精度が高いので、このフォトダイオード2Aの出力を他
のフォトダイオード2B、2Cの出力よりも優先して使
用する方が精度向上の点で望ましい。このように各フォ
トダイオード2A〜2C間で精度の優劣を生じるのはス
リット板11の板厚の影響を受けるためであり、この観
点では、本発明の方位検出装置を構成するスリット板1
1としては、その板厚を成る可く薄く形成するのが望ま
しい。
【0019】第1の実施形態によれば、安価なフォトダ
イオードを受光素子として用いつつ、正確な方位判定が
可能となる。また、受光素子を複数設けることにより、
受光素子が単数である場合と比較して、測定の機会を増
やし、かつ、データの信頼性を高めることができる。な
お、上記の例ではスリット板11と投影板12との間は
空気層であるが、これらの空間を空気より屈折率の高い
ガラス、ブラスチック等の透明部材で充填してもよい。
この場合には太陽高度が高い場合にも、より正確な検出
が可能となる。
【0020】第2の実施形態:図6は、本発明の第2の
実施形態にかかる方位検出装置30を示す。図6(A)は
側面図、(B)は平面図である。第2の実施形態の方位検
出装置30は、第1の実施形態の装置10と同様にスリ
ット板31、投影板32、回路基板33を備えており、
スリット板31は投影板32に対して所定角度α傾斜し
て配置されている。第1の実施形態の装置との違いは、
基準線L上に単一の方位検出用フォトダイオード2Eの
みを含む点、そして、回路基板33を含む上部の回転部
30aがステッピングモータ35により鉛直軸回りに回
転可能に支持されている点である。なお、回路基板33
上でスリット板31の外側となる部分には、日照量検出
用フォトダイオード2F、およびコネクタ34が設けら
れている。
【0021】第2の実施形態の方位検出装置30を用い
て方位を検出する場合には、装置の基準線Lをおおまか
に南北方向に一致させ、スリット板31の低い側が南側
となるように配置する。このときの基準線Lと南北方向
とのずれが求めるずれ角ASである。
【0022】次に、コネクタ34を介して図3に示すの
と同様のモニター装置を接続し、作動を開始させる。モ
ニター装置は、初期設定された位置を初期位置としてス
テッピングモータ35を1ステップずつ駆動して回転部
30aを所定のピッチ(例えば1゜)で東側、あるいは西
側に回転させ、各回転位置において方位検出用フォトダ
イオード2Eの出力を記録する。そして、所定の範囲で
の検出が終了すると、方位検出用フォトダイオード2E
の出力が最大となった時の回転部30aの回転角度γを
求める。回転角度γは、初期位置を0として西側への回
転をプラス、東側への回転をマイナスとして表す。
【0023】次に、設置場所の地理的、時間的データに
基づいて、方位検出用フォトダイオード2Eの出力が最
大となった時刻における太陽の絶対方位角βを計算によ
り求め、この絶対方位角βから回転角度γを差し引くこ
とにより、初期位置でのずれ角ASを求める。すなわ
ち、AS=β−γとなる。モニター装置は、求められた
ずれ角ASを表示し、操作者はそれに基づいて装置の方
位を修正することができる。第2の実施形態の構成によ
れば、単一のフォトダイオードを用いるのみで、しか
も、昼間であれば太陽の運行を待たずに随時、方位を検
出することが可能である。
【0024】第3の実施形態:図7は、本発明の第3の
実施形態にかかる方位検出装置40を示す。図7(A)は
平面図、(B)は側面図である。第3の実施形態の方位検
出装置40は、スリット板41、このスリット板41の
スリット41aを介して入射した太陽光が投影される投
影板42、そして、投影板42に配置された受光素子と
しての一次元位置検出素子としての光位置検出素子(P
SD:Position Sensitive Device)43を備えている。
スリット板41は、投影板42に対して所定角度α傾い
て配置されている。PSD43は、スリット41aに直
交する方向に延び、光の入射位置をこの長手方向に沿っ
て一次元的に検出することができる一次元位置検出素子
である。受光素子としては、このほかにCCDを用いた
一次元ラインセンサを利用することもできる。
【0025】第3の実施形態の方位検出装置40を用い
て方位を検出する場合には、装置の基準線Lをおおまか
に南北方向に一致させ、スリット板41の低い側が南側
となるように配置する。このときの基準線Lと南北方向
とのずれが求めるずれ角ASである。スリット41aを
介して入射する太陽光のPSD43への入射位置をPS
Dの出力から求め、入射位置の座標を求める。そして、
求めた入射位置の座標を元にして第1の実施形態で説明
した方位検出用フォトダイオード2Bの出力を利用した
計算方法を適用して装置のずれ角ASを求める。第3の
実施形態によれば、太陽の運行を待たずに、かつ、装置
を動かす機構を設けることなく、方位を検出することが
可能である。
【0026】第4の実施形態:図8は、本発明の第4の
実施形態にかかる方位検出装置50を示す斜視図であ
る。上述した第1、第2、第3の実施形態では、スリッ
ト板を用いることにより、投影板上に明線を形成し、そ
の明線の動き、あるいは位置を検出することにより方位
を決定している。第4の実施形態の装置50は、光学マ
ーク部材として暗線(影)を形成する棒状部材51を用い
ている。棒状部材51の影が投影される投影板52上に
は、3つの受光素子としてのフォトダイオード2G,2
H,2Iが設けられている。
【0027】第4の実施形態の方位検出装置50を用い
て方位を検出する場合には、装置の基準線Lをおおまか
に南北方向に一致させ、各フォトダイオード2G,2
H,2Iの出力を所定の間隔で検出する。各フォトダイ
オードについて、出力が最低となった時刻を求め、これ
に基づいて第1の実施形態と同様の方法によりずれ角A
Sを求める。
【0028】第4の実施形態によれば、スリット板を設
けるより簡易な棒状部材51を用いることにより、装置
を簡易化することができる。なお、この棒状部材51は
図8のように鉛直に設置する他、フォトダイオード側に
傾けて配置してもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるから、
次のような優れた効果を有する。 (1)請求項1に記載のように、少なくとも光学マーク
部材と受光素子とを組み合わせ、その出力と地理的、時
間的データとを加味して演算するようにすると、、方位
磁石によるよりも正確な方位の検出が可能となる。 (2)請求項2に記載のように、受光素子を複数設けた
場合には、一日のうちに複数回の検出が可能となり、曇
天の際などにも方位検出の確率を高めることができ、複
数の受光素子からデータが採取できた場合にはデータの
信頼性を高めることができる。 (3)請求項3に記載のように、複数の受光素子を設け
る場合には、約±25度の範囲内での太陽の方位の変化
を検出できるよう配置すると、各素子の最大、あるいは
最小出力の時間差が約2時間以内となり、太陽光の強い
昼間に全体的な測定時間を収めることができる。 (4)請求項4に記載のように、前記光学マーク部材
は、直線状のスリットが形成されたスリット板で構成す
ると、簡単な構成で明暗パターンを形成する実用装置を
製作することができる。 (5)請求項5に記載のように、前記光学マーク部材
は、直線状の影を形成する棒状部材で形成すると、さら
に簡単な構成で明暗パターンを形成する実用装置を製作
することができる。 (6)請求項6に記載のように、前記光学マーク部材
は、南側が低くなるように水平面に対して所定の角度で
傾斜して配置されていると、太陽高度が低い場合でも、
その時点の方位の検出を精度良く行うことができる。 (7)請求項7に記載のように、光学マーク部材の水平
面に対する傾斜角度αを15゜≦α≦60゜の範囲内に
設定すると、検出精度を保ちつつ、装置の大型化を防ぐ
ことができる。 (8)請求項8に記載のように、光学マーク部材と受光
素子とを一体に鉛直軸回りに回転させる構成によれば、
単一のフォトダイオードを用いるのみで、しかも、昼間
であれば太陽の運行を待たずに随時方位を検出すること
が可能である。 (9)請求項9に記載のように、直線状のスリットが形
成され、太陽の方位の変化に応じて移動する光の明暗パ
ターンを形成するスリット板と、前記明暗パターンが投
影される面に配置され、該パターンの変位に応じてその
変位位置を検出する少なくとも1つの一次元位置検出素
子とを備え、前記位置検出素子の出力と設置場所の地理
的データ、時間的データとに基づいて方位を検出する
と、比較的簡単な構成で明暗パターンを形成する実用装
置を製作することができると共に、受光素子として設け
られる一次元位置検出素子の存在により、太陽の運行を
待たずに、かつ、装置を動かす機構を設けることなく、
方位を検出することが可能となる。 (10)請求項10に記載のように、前記スリット板
は、南側が低くなるよう水平面に対して所定の角度で傾
斜して配置すると、太陽高度が低い場合でも、その時点
の方位の検出を精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる方位検出装置の構成を
示し、同図(A)は側面図、同図(B)は平面図である。
【図2】図1の方位検出装置の電気回路図である。
【図3】図1の方位検出装置に接続されるモニター装置
のブロック図である。
【図4】図1の方位検出装置を利用した場合の受光素子
の出力例を示すグラフである。
【図5】図1の方位検出装置を利用した方位検出の原理
を示す説明図で、同図(A)は斜視図、同図(B)は正
面図、同図(C)は平面図である。
【図6】第2の実施形態にかかる方位検出装置の構成を
示し、同図(A)は側面図、同図(B)は平面図である。
【図7】第3の実施形態にかかる方位検出装置の構成を
示し、同図(A)は平面図、同図(B)は側面図である。
【図8】第4の実施形態にかかる方位検出装置の構成を
す斜視図である。
【符号の説明】
2A,2B,2C:方位検出用フォトダイオード 2D:日照量検出用フォトダイオード 10:方位検出装置 11:スリット板 11a:スリット 12:投影板 13:回路基板 14:コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨士本 宜意 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小此木 章 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 加藤 昇三 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽の方位の変化に応じて移動する光の
    明暗パターンを形成する光学マーク部材と、前記明暗パ
    ターンが投影される面に配置され、該パターンの変位に
    応じてその明暗を検出する少なくとも1つの受光素子と
    を備え、前記受光素子の出力と設置場所の地理的デー
    タ、時間的データとに基づいて太陽の方位を検出するこ
    とを特徴とする方位検出装置。
  2. 【請求項2】 前記明暗パターンが投影される面には、
    前記パターンの変位方向に沿って複数の受光素子が設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の方位検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の受光素子は、約±25度の範
    囲内での太陽の方位の変化を検出できるよう配置されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の方位検出装置。
  4. 【請求項4】 前記光学マーク部材は、直線状のスリッ
    トが形成されたスリット板であることを特徴とする請求
    項1に記載の方位検出装置。
  5. 【請求項5】 前記光学マーク部材は、直線状の影を形
    成する棒状部材であることを特徴とする請求項1に記載
    の方位検出装置。
  6. 【請求項6】 前記光学マーク部材は、南側が低くなる
    ように水平面に対して所定の角度で傾斜して配置されて
    いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    の方位検出装置。
  7. 【請求項7】 前記光学マーク部材の傾斜角度αが、1
    5゜≦α≦60゜の範囲にあることを特徴とする請求項
    6に記載の方位検出措置。
  8. 【請求項8】 前記明暗パターンが投影される面には単
    一の受光素子が配置され、前記光学マーク部材と前記受
    光素子との少なくともいずれか一方が鉛直な回転軸回り
    に回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の方
    位検出装置。
  9. 【請求項9】 直線状のスリットが形成され、太陽の方
    位の変化に応じて移動する光の明暗パターンを形成する
    スリット板と、前記明暗パターンが投影される面に配置
    され、該パターンの変位に応じてその変位位置を検出す
    る少なくとも1つの一次元位置検出素子とを備え、前記
    一次元位置検出素子の出力と設置場所の地理的データ、
    時間的データとに基づいて太陽の方位を検出することを
    特徴とする方位検出装置。
  10. 【請求項10】 前記スリット板は、南側が低くなるよ
    う水平面に対して所定の角度で傾斜して配置されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の方位検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051769A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Kyudenko Corp 方位測定装置

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