JP2000170641A - ガスジェット装置 - Google Patents

ガスジェット装置

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JP2000170641A
JP2000170641A JP34750598A JP34750598A JP2000170641A JP 2000170641 A JP2000170641 A JP 2000170641A JP 34750598 A JP34750598 A JP 34750598A JP 34750598 A JP34750598 A JP 34750598A JP 2000170641 A JP2000170641 A JP 2000170641A
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JP
Japan
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gas jet
propellant tank
propellant
pivot
thruster
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JP34750598A
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English (en)
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Shunichi Morioka
俊一 森岡
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成により、装置からガスが漏洩する
可能性を最小限に押さえるとともに、推進薬の充填及び
排出作業、装置の試験及び修理等を容易に行うことがで
き、信頼性の高いガスジェット装置を提供する。 【解決手段】 推進薬タンク1と、推進薬タンク1に直
接取り付けられたガスジェットスラスタ4と、推進薬タ
ンク1を三次元方向に回動可能に支持する回動支持機構
とで構成される。回動支持機構は、宇宙航行体の構体2
に回動可能に支持された第1枢軸6と、第1枢軸6の軸
線方向に対して直角な軸線回りに回動可能に支持された
第2枢軸8とを有し、第2枢軸8に推進薬タンク1が着
脱可能に取り付けられることが好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスジェット装置
に関し、特に、人工衛星等の宇宙航行体の軌道制御や姿
勢制御等に使用されるガスジェット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開昭63−25520
0号公報に記載されているような人工衛星等の宇宙航行
体の軌道制御や姿勢制御等に使用されるガスジェット装
置には、図4及び図5に示すような構成が採用されてい
る。
【0003】すなわち、推進薬と加圧ガスを貯蔵する推
進薬タンク11が、人工衛星の構体パネル12に固定さ
れ、推進薬タンク11に対してX軸及びY軸方向に変位
した位置に各々ガスジェットスラスタ14が固定され、
推進薬タンク11内にある推進薬を各ガスジェットスラ
スタ14に送給する配管13が設けられている。
【0004】そして、推進薬タンク11から配管13を
経由してガスジェットスラスタ14に送られてきた推進
薬は、ガスジェットスラスタ14のスラスタノズル14
aから噴射され、衛星に推力を与える。
【0005】一方、特開平5−170193号公報及び
特開昭63−255200号公報には、ガスジェットス
ラスタを可動とすることにより、少ない個数のガスジェ
ットスラスタによって宇宙航行体の搭載機器等の3軸回
りの姿勢制御等を行うことが可能な技術が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭6
3−255200号公報に記載のガスジェット装置にお
いては、次のような問題が存在する。
【0007】第1に、ガスジェットスラスタ14の噴射
角度が固定されているため、X軸及びY軸方向に変位し
た各位置からガスが噴射され、複数の(図4においては
4個の)ガスジェットスラスタ4を配置する必要があ
り、設計が複雑化し、そのために装置の信頼性が低下す
る問題や、衛星全体の総重量が増加するという問題があ
った。
【0008】また、第2の問題点として、ガスジェット
スラスタ14の噴射角度が固定されているために、噴射
角度にずれが生じている場合には、衛星打ち上げ後にこ
の噴射角度のずれを修正することができず、また、任意
の方向に噴射したい場合にも噴射方向が限定されてしま
うことが挙げられる。
【0009】さらに、第3に、配管13が衛星構体パネ
ル12に沿って接続されているため、設計が複雑化する
とともに、配管13との接続部(溶接部)からガスの漏
洩の可能性が高くなり、装置の信頼性が低下してしまう
という問題があった。
【0010】また、第4の問題点は、推進薬タンク1
1、配管13及びガスジェットスラスタ14が構体パネ
ル12に固定されているため、ガスジェット系の危険作
業である高圧加圧試験及び危険物である推進薬の充填作
業をシステム全体(人工衛星構体等)を使用して行わな
ければならず、作業中に人工衛星の他の搭載機器等に損
害を与える可能性が高くなるとともに、推進薬タンク1
1等が構体に直接取り付けられているため試験等が困難
になることである。
【0011】最後に、第5の問題点として、推進薬タン
ク11、配管13及びガスジェットスラスタ14が構体
パネル12に固定されているため、推進薬タンク11及
び配管13内の推進薬を排出しようとする場合に、推進
薬の完全な排出が困難であり、修理を行う場合にも、衛
星構体を分解し配管13を取り外す作業が大規模になる
ことが挙げられる。
【0012】一方、特開平5−170193号公報及び
特開昭63−255200号公報に記載の技術では、ガ
スジェットスラスタを可動としているため、上記第1及
び第2の問題点を解決することができるが、第3乃至第
5の問題点については依然として解消できない。
【0013】そこで、本発明は上記従来のガスジェット
装置における問題点に鑑みてなされたものであって、簡
素な構成により、装置からガスが漏洩する可能性を最小
限に押さえるとともに、推進薬の充填及び排出作業、装
置の試験及び修理等を容易に行うことができ、信頼性の
高いガスジェット装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、請求項1記載の発明は、ガスジェット装置であっ
て、推進薬タンクと、該推進薬タンクに直接取り付けら
れたガスジェットスラスタと、前記推進薬タンクを三次
元方向に回動可能に支持する回動支持機構とで構成され
ることを特徴とする。
【0015】そして、請求項1記載の発明によれば、ガ
スジェットスラスタは、配管を経由しないで直接推進薬
タンクに取り付けられるため、構成が簡素化されるとと
もに、ガスジェット装置の致命的な故障原因となり、宇
宙航行体等の寿命に大きく関わる配管のつなぎ目等から
のガス漏洩を防止することができ、装置の安全性及び信
頼性が向上する。
【0016】また、推進薬タンクを三次元方向に回動可
能に支持する回動支持機構が備えられているため、推進
薬タンクに直接取り付けられたガスジェットスラスタが
三次元方向に回動可能となり、ガスジェットの噴射角度
を自由に変更でき、宇宙航行体等の推進方向を制御する
ためのガスジェット装置の設置台数を低減することがで
きる。
【0017】請求項2記載の発明は、前記回動支持機構
は、宇宙航行体の構体に回動可能に支持された第1枢軸
と、該第1枢軸の軸線方向に対して直角な軸線回りに回
動可能に支持された第2枢軸とを有し、該第2枢軸に前
記推進薬タンクが着脱可能に取り付けられることを特徴
とする。
【0018】そして、請求項2記載の発明によれば、推
進薬タンクを第2枢軸に着脱可能に設けたので、ガスジ
ェット装置を宇宙航行体等の構体から切り離して単体で
高圧試験や推進薬充填等の作業を行うことができ、緊急
時等に推進薬を排出する場合に単体で作業を行うことが
できる。そのため、試験及び作業の容易化、効率化及び
安全性の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるガスジェッ
ト装置の実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明
する。尚、本実施例においては、ガスジェット装置を、
宇宙航行体としての人工衛星の軌道制御や姿勢制御等に
使用した場合について説明する。
【0020】図1及び図2は、本発明にかかるガスジェ
ット装置の一実施例を示す全体図であって、このガスジ
ェット装置は、推進薬タンク1と、ガスジェットスラス
タ4(4A、4B)と、二軸ジンバル5を構成する第1
枢軸6と、第1モータ7と、第2枢軸8と、第2モータ
9と、フレーム10等で構成される。
【0021】推進薬と加圧ガスを貯蔵する推進薬タンク
1には、ガスジェットスラスタ4が直接取り付けられ、
推進薬タンク1は、二軸ジンバル5によって三次元方向
に回動可能に支持される。
【0022】図3に示すように、ガスジェットスラスタ
4は、推進薬タンク1内の推進薬を噴出するために使用
されるが、本発明においては、従来のように配管を経由
することなく、直接推進薬タンク1に取り付けられる。
【0023】このガスジェットスラスタ4は、通常は閉
状態にあり推力を発生させる際に開かれる推薬弁4a
と、先端にスラスタノズル4bを備え、推薬弁4aとス
ラスタノズル4bとの間には、推進薬を推力に変換する
ために使用される触媒層4cが配置される。また、この
ガスジェットスラスタ4には、図示しないフィルタ及び
圧力計等が設けられる。尚、本実施例では、図1及び図
2に示すように、ガスジェットスラスタ4はバックアッ
プも考慮して2個1組で備えられるが、用途に応じてガ
スジェットスラスタ4の個数を変えることができる。
【0024】二軸ジンバル5は、推進薬タンク1を三次
元方向に回動可能に支持するために備えられ、図1に明
示されるように、第1枢軸6と、この第1枢軸6を回動
させるための第1モータ7と、第2枢軸8と、この第2
枢軸8を回動させるための第2モータ9と、第1枢軸6
と第2枢軸8を連結するフレーム10とで構成される。
これによって、第1枢軸6がその軸線回り(矢印A方
向)に回動可能となり、第2枢軸8がその軸線回り(矢
印B方向)に回動可能となる。
【0025】そして、推進薬タンク1が第2枢軸8に着
脱可能に取り付けられる。また、第1モータ7及び第2
モータ9は、これらのモータの駆動を制御するための図
示しない二軸ジンバル制御部によって、指令された回動
量だけ正確に回動する。尚、衛星構体を被覆する構体パ
ネル2には、ガスジェットスラスタ4を備えた推進薬タ
ンク1の回動を許容する大きさの孔2aが穿設されてい
る。
【0026】次に、上記構成を有するガスジェット装置
の動作を説明する。
【0027】人工衛星の姿勢を修正する時や、その軌道
を変更する時に、この人工衛星に備えられた図示しない
姿勢制御装置から姿勢制御信号を二軸ジンバル制御部に
送信する。すると、二軸ジンバル制御部は、受信した信
号をガスジェットスラスタ4からのガスジェット噴射方
向の角度データに変換し、この角度データから必要な二
軸ジンバル5を駆動するための駆動信号を第1モータ7
及び第2モータ9に送信する。これによって、第1枢軸
6が矢印A方向に所定角度だけ回動するとともに、第2
枢軸8が矢印B方向に所定角度だけ回動し、これに伴っ
て推進薬タンク1を介して第2枢軸8に取り付けられた
ガスジェットスラスタ4が第2枢軸8と連動するため、
スラスタノズル4bからのガスジェットの噴射方向が三
次元的に制御される。その結果、人工衛星の姿勢または
軌道を制御することができる。
【0028】尚、上記実施例においては、推進薬タンク
1を二軸ジンバル5の第2枢軸8に連結したが、ローラ
軸受等により、または、電磁石や超伝導浮遊により推進
薬タンク1を任意の方向に回動できる構造としても良
い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、構成が簡素で、配管のつなぎ目等からのガ
ス漏洩を防止することができるため安全性及び信頼性の
高いガスジェット装置を提供することができる。また、
ガスジェットの噴射角度を自由に変更でき、宇宙航行体
等の推進方向を制御するためのガスジェット装置の設置
台数を低減することが可能なガスジェット装置を提供す
ることができる。
【0030】また、請求項2記載の発明によれば、ガス
ジェット装置を宇宙航行体等の構体から切り離して単体
で高圧試験や推進薬充填等の作業を行うことができるた
め、緊急時等に推進薬を排出する場合に単体で作業を行
うことができ、試験及び作業の容易化、効率化及び安全
性の向上を図ることが可能なガスジェット装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるガスジェット装置の一実施例を
示す側面図である。
【図2】図1のガスジェット装置を衛星の外側から見た
場合の正面図である。
【図3】ガスジェットスラスタと推進薬タンクの接続部
を示す詳細図である。
【図4】従来のガスジェット装置を衛星の外側から見た
場合の正面図である。
【図5】図4のガスジェット装置の側面図である。
【符号の説明】
1 推進薬タンク 2 衛星構体パネル 4(4A、4B) ガスジェットスラスタ 4a 推薬弁 4b スラスタノズル 4c 触媒層 5 二軸ジンバル 6 第1枢軸 7 第1モータ 8 第2枢軸 9 第2モータ 10 フレーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進薬タンクと、 該推進薬タンクに直接取り付けられたガスジェットスラ
    スタと、 前記推進薬タンクを三次元方向に回動可能に支持する回
    動支持機構とで構成されることを特徴とするガスジェッ
    ト装置。
  2. 【請求項2】 前記回動支持機構は、宇宙航行体の構体
    に回動可能に支持された第1枢軸と、該第1枢軸の軸線
    方向に対して直角な軸線回りに回動可能に支持された第
    2枢軸とを有し、該第2枢軸に前記推進薬タンクが着脱
    可能に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の
    ガスジェット装置。
JP34750598A 1998-12-07 1998-12-07 ガスジェット装置 Withdrawn JP2000170641A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002054506A (ja) * 2000-07-15 2002-02-20 Astrium Gmbh ロケットエンジンの燃焼室に点火するための点火システム
JP2016130127A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 タレス 機器の照準を定めるための組立体

Cited By (3)

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JP2002054506A (ja) * 2000-07-15 2002-02-20 Astrium Gmbh ロケットエンジンの燃焼室に点火するための点火システム
JP4618940B2 (ja) * 2000-07-15 2011-01-26 アストリウム・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング ロケットエンジンの燃焼室に点火するための点火システム
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Effective date: 20060207