JP2000167254A - 傾斜面ウォータースライダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コウ−スレイアウトが容易にできる傾斜面ウ
ォータースライダーを得る。 【解決手段】 傾斜面に多数の凹部および凸部を上方か
ら下方に向かって連続するように形成し、傾斜面の上方
から前記凹部に水を流して、遊戯者が傾斜面を滑り降り
ることができるように構成した傾斜面ウォータースライ
ダーであって、前記傾斜面に形成する凹部および凸部
を、内容物の出し入れによって形状が変化する伸縮性の
ある複数の袋体２で形成した傾斜面ウォ−タ−スライダ
−。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、傾斜面ウォ−タ
−スライダ−、特に容易にコ−スレイアウトが変更でき
る傾斜面ウォ−タ−スライダ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の傾斜面ウォ−タ−スライダ−を図
４に示す。図4 （ａ）は傾斜面ウォ−タ−スライダ−の
側面図、図4 （ｂ）は傾斜面ウォ−タ−スライダ−の平
面図、図4 （ｃ）は図4 （ｂ）のＤ−Ｄ断面図である。
従来の傾斜面ウォ−タ−スライダ−は、傾斜面２１ａを
有する躯体２１上に、モルタル２２等により高低差が７
０〜１００ｃｍ程度の多数の凹部２３および凸部２４を
上方から下方に向かって連続するように形成し、凹部２
３および凸部２４の表面を衝撃吸収パッド２５で覆った
上で、躯体２１の上流側に設けた水槽２６から水を凹部
２３に供給し、その水流を利用して遊戯者が躯体２１の
下流側に設けた水槽２７まで滑り降りるというものであ
る。なお、図4 （ｂ）において、凹部２３は１カ所しか
示していないが、実際には複数の凹部２３が設けられて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の傾斜面ウォ−タ−スライダ−には、次のような
問題点がある。

【０００４】傾斜面上の凹部および凸部がモルタル等で
形成されているため、コ−スレイアウトを変更する場合
には、傾斜面上の凹部および凸部を一旦撤去し、改めて
新しいコ−スレイアウトに適合した凹部および凸部を形
成する必要があるので、多大の改造費用と、コ−スの長
期休止期間が必要になる。

【０００５】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、傾斜面上の凹
部および凸部を撤去することなしに、コ−スレイアウト
を変更することができる傾斜面ウォ−タ−スライダ−を
提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る傾斜面ウ
ォ−タ−スライダ−は、傾斜面に多数の凹部および凸部
を形成し、傾斜面の上方から前記凹部に水を流して、遊
戯者が傾斜面を滑り降りることができるように構成した
傾斜面ウォータースライダーであって、前記傾斜面に形
成する凹部および凸部を、内容物の出し入れによって形
状が変化する伸縮性のある複数の袋体で形成したもので
ある。

【０００７】この発明に係る傾斜面ウォ−タ−スライダ
−においては、袋体に内容物、例えば空気や水等を注入
することにより凸部を、袋体から内容物を抜くことによ
って凹部を形成することができる。

【０００８】したがって、内容物を注入する袋体と内容
物を抜く袋体の組み合わせを、適宜変更することによ
り、凹部および凸部を撤去することなしに、コ−スレイ
アウトを変更することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図面を
参照して説明する。図１は本発明の傾斜面ウォ−タ−ス
ライダ−の説明図であり、図１（ａ）は傾斜面ウォ−タ
−スライダ−の側面図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＡ部
拡大図、図２は傾斜面ウォ−タ−スライダ−の全ての袋
体に空気を注入した状態を示す説明図であり、図２
（ａ）は平面図、図２（ｂ）は図２（ａ）のＢ−Ｂ断面
図、図３は傾斜面ウォ−タ−スライダ−の一部の袋体の
空気を抜いて凹凸を形成した状態を示す説明図であり、
図３（ａ）は平面図、図３（ｂ）は図３（ａ）のＣ−Ｃ
断面図である。なお、図2 （ａ）および図3 （ａ）にお
いて、滑走方向は矢印の方向である。

【００１０】この傾斜面ウォ−タ−スライダ−は、躯体
１と、躯体１の傾斜面１ａ上に隙間なく多数配置した大
きさ７０〜１００ｃｍ径の伸縮性のある袋体２と、袋体
２上に水を流すために躯体１の上流側に設けられた上部
水槽３と、袋体２上を流れてきた水を受ける下部水槽４
とから構成されている。

【００１１】そして、袋体２には、遮断弁５を有する加
圧配管６と、遮断弁７を有する負圧配管８とが接続され
ている。

【００１２】負圧配管８の遮断弁７を閉じ、加圧配管６
の遮断弁５を開いて、空気を袋体２に注入すると、袋体
２は膨らんで凸部を形成する。逆に、加圧配管６の遮断
弁５を閉じ、負圧配管８の遮断弁７を開くと、袋体２は
しぼんで凹部を形成する。

【００１３】図１および図２は、全ての袋体２が膨らん
でいる状態を示しており、凹凸は形成されていない。こ
の状態で上部水槽３から水を流すと、水は直線的に下部
水槽４まで流れ降る。

【００１４】図３は斜線を施した袋体２ａの空気を抜
き、凹部を形成させた状態の傾斜面ウォ−タ−スライダ
−を示している。この場合、凹凸が形成されるので、上
部水槽３から水を流すと、水は傾斜面上を曲折して下部
水槽４まで流れ降る。したがって、水の流れるコ−スが
複雑となるので、この流れに沿って遊戯者が流れ降りる
と、複雑な動きを楽しむことができる。図中、符号９は
摩耗シ−トである。

【００１５】上述した本発明の説明においては、袋体２
に空気を入れる例で説明したが、空気に限定されること
はなく、水等目的に合った内容物を適宜選定すればよ
い。

【００１６】

【発明の効果】この発明により、傾斜面に形成する凹凸
部を撤去することなしに、コ−スレイアウトを変更する
ことができるので、コ−スレイアウトの変更に要する費
用が低減できるとともに、コ−スを休止する必要もなく
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の傾斜面ウォ−タ−スライダ−の説明図
であり、（ａ）は傾斜面ウォ−タ−スライダ−の側面
図、（ｂ）は（ａ）のＡ部拡大図である。

【図２】本発明の傾斜面ウォ−タ−スライダ−の全ての
袋体に空気を注入した状態を示す説明図であり、（ａ）
は平面図、（ｂ）は（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。

【図３】本発明の傾斜面ウォ−タ−スライダ−の一部の
袋体の空気を抜いて凹凸を形成した状態を示す説明図で
あり、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）のＣ−Ｃ断面図
である。

【図４】従来の傾斜面ウォ−タ−スライダ−の説明図で
あり、（ａ）は傾斜面ウォ−タ−スライダ−の側面図、
（ｂ）は傾斜面ウォ−タ−スライダ−の平面図、（ｃ）
は（ａ）のＤ−Ｄ断面図である。

【符号の説明】

１ 躯体 ２、２ａ 袋体 ３ 上部水槽 ４ 下部水槽 ５ 遮断弁 ６ 加圧配管 ７ 遮断弁 ８ 負圧配管 ９ 摩耗シ−ト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 傾斜面に多数の凹部および凸部を上方か
   ら下方に向かって連続するように形成し、傾斜面の上方
   から前記凹部に水を流して、遊戯者が傾斜面を滑り降り
   ることができるように構成した傾斜面ウォータースライ
   ダーであって、前記傾斜面に形成する凹部および凸部
   を、内容物の出し入れによって形状が変化する伸縮性の
   ある複数の袋体で形成したことを特徴とする傾斜面ウォ
   −タ−スライダ−。