JP2000166930A - 医療用腹壁吊り上げ器具 - Google Patents

医療用腹壁吊り上げ器具

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JP2000166930A
JP2000166930A JP10350146A JP35014698A JP2000166930A JP 2000166930 A JP2000166930 A JP 2000166930A JP 10350146 A JP10350146 A JP 10350146A JP 35014698 A JP35014698 A JP 35014698A JP 2000166930 A JP2000166930 A JP 2000166930A
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Japan
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lifting
abdominal wall
outer end
shape
hanging
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JP10350146A
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English (en)
Inventor
Yosuke Izue
江 洋 介 出
Masafumi Otani
谷 雅 史 大
Shinichi Saito
藤 信 一 斎
Hiroshi Sakai
井 博 酒
Hirofumi Kanda
田 裕 文 勘
Noriko Takahashi
橋 範 子 高
Chieko Kanenaka
中 智恵子 兼
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HAMA IKA KOGYO KK
Original Assignee
HAMA IKA KOGYO KK
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/02Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for holding wounds open; Tractors
    • A61B17/0281Abdominal wall lifters

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腹壁を上方に引き上げることにより腹腔内に
作業スペースを簡易に形成する。二酸化炭素等のガスに
よる合併症の発生を防止する。腹壁を効率よく上方に引
き上げる。腹壁の損傷を防止する。作業能率を著しく向
上させる。 【解決手段】 吊り上げ鉤11の懸吊部13を略T字状
に形成する。吊り上げ部15が懸吊部13の略T字状の
下端から外方向に延びる内端部25と、該内端部25の
外端25aより円弧状または渦巻き状または螺旋状に弯
曲する外端部26とを備え、該外端部26の先端に挿入
部17を形成する。挿入部17を外端部26の円弧の内
側に屈折して形成する。吊り上げ部15の外端部26の
先端と挿入部17とを鋭角に屈折して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用腹壁吊り上げ
器具に関し、更に詳細に説明すると、一端に形成された
懸吊部と、先端に形成された挿入部が腹壁に開けた孔か
ら挿入され前記腹壁を内側から体外方向へ持ち上げる吊
り上げ部とを有する吊り上げ鉤を備える医療用腹壁吊り
上げ器具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば腹腔鏡下胆嚢摘出手術、腹
腔鏡下鼠径ヘルニアの手術、腹腔鏡下消化器の一部摘出
手術、腹腔鏡補助下肝の切除手術等の際に、内視鏡を用
いた手術が可能になっている。この内視鏡を用いた手術
方法によれば、腹壁に切開口としての小さな孔を開ける
だけで、そこから内視鏡を体内へ挿入して手術をするこ
とが可能となり、患者の負担が著しく軽減される。
【0003】この内視鏡を用いた手術方法では、腹腔鏡
観察下に作業する空間を腹腔内に形成しなければなら
ず、そのため従来では、一般的には二酸化炭素等のガス
を腹壁下に供給し、腹壁をガス圧で持ち上げて腹腔内に
作業する空間を形成する気腹方法が用いられ、または腹
壁下に下部プレートを挿入し、腹壁上の上部プレートと
下部プレートとを縫い付け、上部プレートを吊り上げる
ことにより腹腔鏡観察下に作業する空間を腹腔内に形成
していた。
【0004】前記二酸化炭素等のガスを腹壁下に供給す
る気腹方法によると、二酸化炭素等のガスが合併症を発
生させる虞れがあり、腹腔内圧上昇に伴う急性循環抑
制、高二酸化炭素血症、深部静脈血栓による肺動脈寒栓
等の呼吸器・循環器系への悪影響を発生させる虞れがあ
った。また、腹壁上の上部プレートと腹壁下の下部プレ
ートを用いる場合には、縫製等の作業が煩雑となり、作
業能率を向上させることができない欠点を有していた。
【0005】更に近時、種々の手術用補助具や腹壁吊り
上げ器具が、例えば、特開平9−164143号公報、
特開平9−285469号公報等に提案されている。前
記特開平9−164143号公報に示される手術用補助
具は複数の吊り上げ鉤を有するもので、吊り上げ鉤はハ
ンガー状に屈折された形状を有するものである。また特
開平9−285469号公報に示される腹壁吊り上げ器
具は吊上主体と吊上補助体とを備え、気腹方法と吊り上
げ方法との双方等へ随時移行可能としたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の特開平9−16
4143号公報に示される手術用補助具においては、ハ
ンガー状に屈折された形状を有する複数の吊り上げ鉤を
用いているので、作業が煩雑となり、また単体の吊り上
げ鉤では充分な吊り上げ効果が得られない欠点を有し、
また特開平9−285469号公報に示される腹壁吊り
上げ器具は気腹方法と吊り上げ方法との双方等へ随時移
行可能とした構成であるので、構成が複雑となり、且つ
高価となる欠点を有するものであった。
【0007】本発明の目的は、従来の気腹方法に代え
て、腹壁を上方に引き上げることにより腹腔内に作業ス
ペースを簡易に形成することができ、二酸化炭素等のガ
スによる合併症を発生させる虞れがなく、腹壁を効率よ
く上方に引き上げることができ、腹壁の損傷を防止する
ことができ、作業能率を著しく向上させることができ、
構成が簡易で経済性に優れた医療用腹壁吊り上げ器具を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述せる従来
の未解決の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の
請求項1に記載の医療用腹壁吊り上げ器具は、一端に形
成された懸吊部と、先端に形成された挿入部が腹壁に開
けた孔から挿入され前記腹壁を内側から体外方向へ持ち
上げる吊り上げ部とを有する吊り上げ鉤を備える医療用
腹壁吊り上げ器具において、前記吊り上げ鉤の懸吊部が
略T字状に形成され、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略
T字状の下端から外方向に延びる内端部と、該内端部の
外端より円弧状に弯曲する外端部とを備えていることを
特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に記載の医療用腹壁吊り
上げ器具は、一端に形成された懸吊部と、先端に形成さ
れた挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を内
側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊り
上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、前記
吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状に形成され、前記吊り上
げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から外方向に延びる
内端部と、該内端部の外端より渦巻き状または螺旋状に
弯曲する外端部とを備えていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に記載の医療用腹壁吊り
上げ器具は、一端に形成された懸吊部と、先端に形成さ
れた挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を内
側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊り
上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、前記
吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状に形成され、前記吊り上
げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から外方向に延びる
内端部と、該内端部の外端より円弧状に弯曲する外端部
とを備え、該外端部の先端に形成された挿入部が円弧の
内側に屈折して形成されていることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4に記載の医療用腹壁吊り
上げ器具は、一端に形成された懸吊部と、先端に形成さ
れた挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を内
側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊り
上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、前記
吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状に形成され、前記吊り上
げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から外方向に延びる
内端部と、該内端部の外端より円弧状に弯曲する外端部
とを備え、該外端部の先端に形成された挿入部が円弧の
内側に屈折して形成され、前記吊り上げ部の外端部の先
端と挿入部とが鋭角に屈折されていることを特徴とす
る。
【0012】本発明の請求項5に記載の医療用腹壁吊り
上げ器具は、一端に形成された懸吊部と、先端に形成さ
れた挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を内
側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊り
上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、前記
吊り上げ鉤の懸吊部が正面から見て略T字状に形成さ
れ、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から
外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より円弧状に
弯曲する外端部とを備え、前記内端部は平面から見て懸
吊部の略T字状の頭部を頭部とするT字状を形成する外
方向に延びて形成され、該外端部の先端に形成された挿
入部が円弧の内側に屈折して形成されていることを特徴
とする。
【0013】本発明の請求項6に記載の医療用腹壁吊り
上げ器具は、一端に形成された懸吊部と、先端に形成さ
れた挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を内
側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊り
上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、前記
吊り上げ鉤の懸吊部が正面から見て略T字状に形成さ
れ、且つ懸吊部の略T字状の水平部である頭部の略中央
に牽引器への接続部分が形成され、前記吊り上げ部が前
記懸吊部の略T字状の下端から外方向に延びる内端部
と、該内端部の外端より円弧状に弯曲する外端部とを備
え、前記内端部は平面から見て懸吊部の略T字状の頭部
を頭部とするT字状を形成する外方向に延びて形成さ
れ、該外端部の先端に形成された挿入部が円弧の内側に
屈折して形成されていることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項1に記載の医療用腹壁吊り
上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状に形
成され、吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から
外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より円弧状に
弯曲する外端部とを備えているので、吊り上げ部の円弧
状に弯曲する外端部が腹壁を効率よく上方に引き上げる
ことができ、作業能率を著しく向上させることができ
る。
【0015】また本発明の請求項2に記載の医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状
に形成され、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の
下端から外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より
渦巻き状または螺旋状に弯曲する外端部とを備えている
ので、吊り上げ部の渦巻き状または螺旋状に弯曲する外
端部が腹壁を効率よく上方に引き上げることができ、作
業能率を著しく向上させることができる。
【0016】また本発明の請求項3に記載の医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状
に形成され、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の
下端から外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より
円弧状に弯曲する外端部とを備え、該外端部の先端に形
成された挿入部が円弧の内側に屈折して形成されている
ので、吊り上げ部の円弧状に弯曲する外端部が腹壁を効
率よく上方に引き上げることができ、また外端部の先端
の挿入部を容易に腹壁に開けた孔に挿入することがで
き、作業能率を著しく向上させることができる。
【0017】また本発明の請求項4に記載の医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状
に形成され、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の
下端から外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より
円弧状に弯曲する外端部とを備え、該外端部の先端に形
成された挿入部が円弧の内側に屈折して形成され、前記
吊り上げ部の外端部の先端と挿入部とが鋭角に屈折され
ているので、吊り上げ部の円弧状に弯曲する外端部が腹
壁を効率よく上方に引き上げることができ、また外端部
の先端の鋭角に屈折された挿入部を容易に腹壁に開けた
孔に挿入することができ、また所望とする腹壁下に円弧
状に弯曲する外端部を簡易迅速に挿入することができ、
作業能率を著しく向上させることができる。
【0018】また本発明の請求項5に記載の医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が正面から
見て略T字状に形成され、前記吊り上げ部が前記懸吊部
の略T字状の下端から外方向に延びる内端部と、該内端
部の外端より円弧状に弯曲する外端部とを備え、前記内
端部は平面から見て懸吊部の略T字状の頭部を頭部とす
るT字状を形成する外方向に延びて形成され、該外端部
の先端に形成された挿入部が円弧の内側に屈折して形成
されているので、吊り上げ部の円弧状に弯曲する外端部
が腹壁を効率よく上方に引き上げることができ、また外
端部の先端の挿入部を容易に腹壁に開けた孔に挿入する
ことができ、また所望とする腹壁下に円弧状に弯曲する
外端部を簡易迅速に挿入することができ、作業能率を著
しく向上させることができる。
【0019】また本発明の請求項6に記載の医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が正面から
見て略T字状に形成され、且つ懸吊部の略T字状の水平
部である頭部の略中央に牽引器への接続部分が形成さ
れ、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から
外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より円弧状に
弯曲する外端部とを備え、前記内端部は平面から見て懸
吊部の略T字状の頭部を頭部とするT字状を形成する外
方向に延びて形成され、該外端部の先端に形成された挿
入部が円弧の内側に屈折して形成されているので、吊り
上げ部の円弧状に弯曲する外端部が腹壁を効率よく上方
に引き上げることができ、また外端部の先端の挿入部を
容易に腹壁に開けた孔に挿入することができ、また所望
とする腹壁下に円弧状に弯曲する外端部を簡易迅速に挿
入することができ、作業能率を著しく向上させることが
でき、且つ懸吊部の略T字状の水平部である頭部の略中
央に形成された接続部分を牽引器に接続することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る医療用腹壁吊
り上げ器具を図面を参照して詳述する。図1乃至図4に
は本発明に係る医療用腹壁吊り上げ器具の実施の形態が
夫々示されている。この医療用腹壁吊り上げ器具は吊り
上げ鉤11と、この吊り上げ鉤11にワイヤー等を介し
て連結される牽引器とを有しているが、牽引器は従来公
知のものを用いることができるものであり、図示説明は
これを省略する。
【0021】図1に示す如く、前記吊り上げ鉤11は一
端に形成された懸吊部13と、先端に形成された挿入部
17が、図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(c)に
夫々示す如く、生体Aの腹壁Bに開けた孔Cから挿入さ
れ、前記腹壁Bを内側から体外方向へ持ち上げる吊り上
げ部15とを有する。
【0022】図1及び図2に示す如く、前記吊り上げ鉤
11の懸吊部13は帯状の頭部21とパイプ状の垂直部
22とを有し、正面から見て略T字状に形成され、且つ
懸吊部13の略T字状の水平部である頭部21の略中央
に牽引器のワイヤーフック等を係止することができる接
続部分としての透孔23が形成されている。この透孔2
3は上下方向に長く形成されている。
【0023】前記吊り上げ鉤11の吊り上げ部15が前
記懸吊部13の略T字状の垂直部22の下端から外方向
に延びる内端部25と、この内端部25の外端25aよ
り円弧状に弯曲する外端部26とを備えている。前記内
端部25は、図4に示す如く、平面から見て懸吊部13
の略T字状の頭部21を頭部とするT字状を形成する外
方向に延びて形成されている。
【0024】尚、吊り上げ部15の外端部26は、本実
施の形態では略半楕円形に形成されているが、真円の半
円形であってもい。また内端部25の外端25aより時
計方向に旋回するものであってもよい。更に外端部26
は半円弧状に屈折されるものに限定されるものではな
く、楕円形または円形状とすることもでき、更に渦巻き
状または螺旋状に複数回適宜の間隔を置いて巻回するも
のであってもよい。
【0025】前記外端部26は、図2及び図3に示す如
く、外端部26の先端に形成された挿入部17に向かっ
て下方に屈折されている。また外端部26の先端に形成
された挿入部17が懸吊部13の垂直部22方向である
外端部26の円弧の内側に向かって屈折し、且つ下方に
屈折されて形成されている。
【0026】次に、図5(a)〜(c)及び図6(a)
〜(c)を参照して、医療用腹壁吊り上げ器具の使用方
法を腹腔鏡下胆嚢摘出手術に適用した場合として説明す
る。先ず、図5(a)に示す如く、吊り上げ鉤11の吊
り上げ部15の外端部26の先端に形成された挿入部1
7を、生体Aの腹壁Bに開けた孔Cから挿入する。この
挿入部17の挿入時に挿入部17は下方に屈折されてい
るので、肝鎌状間膜を越えている。
【0027】次いで、図5(b)に示す如く、懸吊部1
3の略T字状の頭部21を挟持して反時計方向に少し回
転させながら吊り上げ部15の外端部26を腹壁Bの下
部に押し込む。次いで、図5(c)に示す如く、外端部
26を右上腹部に向かって直線的に押し込む。外端部2
6が半円形よりも、半楕円形の方が抵抗が少なく挿入を
容易に行える。
【0028】次に、図6(a)に示す如く、吊り上げ部
15の外端部26を腹壁Bの下部に十分に押し込み、次
いで図6(b)に示す如く、内端部25の外端25aを
左下腹部に向かって押し込む。次いで図6(c)に示す
如く、反時計方向に回転させながら吊り上げ部15の外
端部26の略中央が上腹部に向かって凸状態となる位置
に押し込む。
【0029】前記懸吊部13の略T字状の頭部21の透
孔23に牽引器のワイヤーフック等を係止する。牽引器
により懸吊部13の高さ位置を調節することにより腹壁
Bを所望とする上方に吊り上げることができ、手術に必
要な広い空間を得ることができる。また吊り上げ部15
の内端部25と外端部26とにより腹壁Bが吊り上げら
れるので、外端部26の内側の腹壁Bの中央部が垂れ下
がる虞れがない。尚、腹腔鏡は吊り上げ鉤11と同じ腹
壁Bに開けた孔Cから挿入する。
【0030】
【発明の効果】以上が本発明に係わる医療用腹壁吊り上
げ器具の実施の形態であるが、本発明の請求項1に係わ
る医療用腹壁吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊
部が略T字状に形成され、吊り上げ部が前記懸吊部の略
T字状の下端から外方向に延びる内端部と、該内端部の
外端より円弧状に弯曲する外端部とを備えているので、
吊り上げ部の円弧状に弯曲する外端部が腹壁を効率よく
上方に引き上げることができ、腹壁を損傷する虞れがな
く、作業能率を著しく向上させることができる。
【0031】また本発明の請求項2に係わる医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状
に形成され、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の
下端から外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より
渦巻き状または螺旋状に弯曲する外端部とを備えている
ので、腹壁を効率よく上方に引き上げることができ、腹
壁を損傷する虞れがなく、作業能率を著しく向上させる
ことができる。
【0032】また本発明の請求項3に係わる医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状
に形成され、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の
下端から外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より
円弧状に弯曲する外端部とを備え、該外端部の先端に形
成された挿入部が円弧の内側に屈折して形成されている
ので、吊り上げ部の円弧状に弯曲する外端部が腹壁を効
率よく上方に引き上げることができ、また外端部の先端
の挿入部を容易に腹壁に開けた孔に挿入することがで
き、腹壁を損傷する虞れがなく、作業能率を著しく向上
させることができる。
【0033】また本発明の請求項4に係わる医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状
に形成され、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の
下端から外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より
円弧状に弯曲する外端部とを備え、該外端部の先端に形
成された挿入部が円弧の内側に屈折して形成され、前記
吊り上げ部の外端部の先端と挿入部とが鋭角に屈折され
ているので、吊り上げ部の円弧状に弯曲する外端部が腹
壁を効率よく上方に引き上げることができ、また外端部
の先端の鋭角に屈折された挿入部を容易に腹壁に開けた
孔に挿入することができ、また所望とする腹壁下に円弧
状に弯曲する外端部を簡易迅速に挿入することができ、
腹壁を損傷する虞れがなく、作業能率を著しく向上させ
ることができる。
【0034】また本発明の請求項5に係わる医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が正面から
見て略T字状に形成され、前記吊り上げ部が前記懸吊部
の略T字状の下端から外方向に延びる内端部と、該内端
部の外端より円弧状に弯曲する外端部とを備え、前記内
端部は平面から見て懸吊部の略T字状の頭部を頭部とす
るT字状を形成する外方向に延びて形成され、該外端部
の先端に形成された挿入部が円弧の内側に屈折して形成
されているので、吊り上げ部の円弧状に弯曲する外端部
が腹壁を効率よく上方に引き上げることができ、また外
端部の先端の挿入部を容易に腹壁に開けた孔に挿入する
ことができ、また所望とする腹壁下に円弧状に弯曲する
外端部を簡易迅速に挿入することができ、腹壁を損傷す
る虞れがなく、作業能率を著しく向上させることができ
る。
【0035】また本発明の請求項6に係わる医療用腹壁
吊り上げ器具によれば、吊り上げ鉤の懸吊部が正面から
見て略T字状に形成され、且つ懸吊部の略T字状の水平
部である頭部の略中央に牽引器への接続部分が形成さ
れ、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から
外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より円弧状に
弯曲する外端部とを備え、前記内端部は平面から見て懸
吊部の略T字状の頭部を頭部とするT字状を形成する外
方向に延びて形成され、該外端部の先端に形成された挿
入部が円弧の内側に屈折して形成されているので、吊り
上げ部の円弧状に弯曲する外端部が腹壁を効率よく上方
に引き上げることができ、また外端部の先端の挿入部を
容易に腹壁に開けた孔に挿入することができ、また所望
とする腹壁下に円弧状に弯曲する外端部を簡易迅速に挿
入することができ、腹壁を損傷する虞れがなく、作業能
率を著しく向上させることができ、且つ懸吊部の略T字
状の水平部である頭部の略中央に形成された接続部分を
牽引器に接続することができる。
【0036】本発明によれば、腹壁を上方に引き上げる
ことにより腹腔内に作業スペースを簡易に形成すること
ができ、二酸化炭素等のガスによる合併症を発生させる
虞れがなく、腹壁を効率よく上方に引き上げることがで
き、腹壁の損傷を防止することができ、作業能率を著し
く向上させることができ、構成が簡易で経済性に優れた
医療用腹壁吊り上げ器具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる医療用腹壁吊り上げ器具の吊り
上げ鉤の斜視図。
【図2】本発明に係わる医療用腹壁吊り上げ器具の吊り
上げ鉤の正面図。
【図3】本発明に係わる医療用腹壁吊り上げ器具の吊り
上げ鉤の側面図。
【図4】本発明に係わる医療用腹壁吊り上げ器具の吊り
上げ鉤の平面図。
【図5】本発明に係わる医療用腹壁吊り上げ器具の吊り
上げ鉤の使用状態を示すもので(a)〜(c)は吊り上
げ鉤の挿入状態を示す平面説明図。
【図6】本発明に係わる医療用腹壁吊り上げ器具の吊り
上げ鉤の使用状態を示すもので(a)〜(c)は吊り上
げ鉤の挿入状態を示す平面説明図。
【符号の説明】
11 吊り上げ鉤 13 懸吊部 15 吊り上げ部 17 挿入部 21 頭部 22 垂直部 23 透孔 25 内端部 25a 外端 26 外端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒 井 博 千葉県船橋市高根台6−42−5 ハイネス たかね201号 (72)発明者 勘 田 裕 文 東京都豊島区東池袋2−48−3 セントマ ディソン103号 (72)発明者 高 橋 範 子 埼玉県大宮市御蔵1465−2 (72)発明者 兼 中 智恵子 埼玉県上尾市泉台3−4−8 Fターム(参考) 4C060 AA01 MM25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に形成された懸吊部と、先端に形成
    された挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を
    内側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊
    り上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、 前記吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状に形成され、前記吊
    り上げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から外方向に延
    びる内端部と、該内端部の外端より円弧状に弯曲する外
    端部とを備えていることを特徴とする医療用腹壁吊り上
    げ器具。
  2. 【請求項2】 一端に形成された懸吊部と、先端に形成
    された挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を
    内側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊
    り上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、 前記吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状に形成され、前記吊
    り上げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から外方向に延
    びる内端部と、該内端部の外端より渦巻き状または螺旋
    状に弯曲する外端部とを備えていることを特徴とする医
    療用腹壁吊り上げ器具。
  3. 【請求項3】 一端に形成された懸吊部と、先端に形成
    された挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を
    内側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊
    り上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、 前記吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状に形成され、前記吊
    り上げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から外方向に延
    びる内端部と、該内端部の外端より円弧状に弯曲する外
    端部とを備え、該外端部の先端に形成された挿入部が円
    弧の内側に屈折して形成されていることを特徴とする医
    療用腹壁吊り上げ器具。
  4. 【請求項4】 一端に形成された懸吊部と、先端に形成
    された挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を
    内側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊
    り上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、 前記吊り上げ鉤の懸吊部が略T字状に形成され、前記吊
    り上げ部が前記懸吊部の略T字状の下端から外方向に延
    びる内端部と、該内端部の外端より円弧状に弯曲する外
    端部とを備え、該外端部の先端に形成された挿入部が円
    弧の内側に屈折して形成され、前記吊り上げ部の外端部
    の先端と挿入部とが鋭角に屈折されていることを特徴と
    する医療用腹壁吊り上げ器具。
  5. 【請求項5】 一端に形成された懸吊部と、先端に形成
    された挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を
    内側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊
    り上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、 前記吊り上げ鉤の懸吊部が正面から見て略T字状に形成
    され、前記吊り上げ部が前記懸吊部の略T字状の下端か
    ら外方向に延びる内端部と、該内端部の外端より円弧状
    に弯曲する外端部とを備え、前記内端部は平面から見て
    懸吊部の略T字状の頭部を頭部とするT字状を形成する
    外方向に延びて形成され、該外端部の先端に形成された
    挿入部が円弧の内側に屈折して形成されていることを特
    徴とする医療用腹壁吊り上げ器具。
  6. 【請求項6】 一端に形成された懸吊部と、先端に形成
    された挿入部が腹壁に開けた孔から挿入され前記腹壁を
    内側から体外方向へ持ち上げる吊り上げ部とを有する吊
    り上げ鉤を備える医療用腹壁吊り上げ器具において、 前記吊り上げ鉤の懸吊部が正面から見て略T字状に形成
    され、且つ懸吊部の略T字状の水平部である頭部の略中
    央に牽引器への接続部分が形成され、前記吊り上げ部が
    前記懸吊部の略T字状の下端から外方向に延びる内端部
    と、該内端部の外端より円弧状に弯曲する外端部とを備
    え、前記内端部は平面から見て懸吊部の略T字状の頭部
    を頭部とするT字状を形成する外方向に延びて形成さ
    れ、該外端部の先端に形成された挿入部が円弧の内側に
    屈折して形成されていることを特徴とする医療用腹壁吊
    り上げ器具。
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