JP2000163300A - バックアップシステム - Google Patents

バックアップシステム

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JP2000163300A
JP2000163300A JP10332851A JP33285198A JP2000163300A JP 2000163300 A JP2000163300 A JP 2000163300A JP 10332851 A JP10332851 A JP 10332851A JP 33285198 A JP33285198 A JP 33285198A JP 2000163300 A JP2000163300 A JP 2000163300A
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JP10332851A
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Koji Yamamoto
浩司 山本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ変更箇所に関係するデータを検出し非
同期によりスレーブサーバに転送可能とすることにあ
る。 【解決手段】 マスタサーバ2mのアプリケーション1
1からOS10にファイルデータの読み出し・書込みア
クセスを行うが、このときファイルフィルタ14を設
け、またアプリケーションとOSとの間にAPI12を
設け、ファイルフィルタまたはAPIによりアクセスデ
ータの中からファイル書込み箇所に関係するデータを取
り出す。変更ファイル検出手段18は、それら書込み箇
所のデータを取り込み、メモリ−ファイル対応表のファ
イル名ごとにアドレスおよび領域関係データを書込むと
共に、通信処理部20に通知し、スレーブサーバ2sに
転送する。しかる後、変更ファイル検出手段または通信
処理部はファイルデータを転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のサーバのう
ち、何れかのサーバの障害発生時に他のサーバが障害サ
ーバのサービス処理を受け継ぐ高可用性計算機システム
に利用されるバックアップシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のサーバがLAN上に接続され、或
いは複数のサーバがLANおよびルータを介してインタ
ーネットに接続され、これらサーバがクライアントから
の要求に応じて必要なサービスを提供する計算機システ
ムが多く存在する。このようなシステムでは、サーバに
何らかの障害が発生したとき、他のサーバが障害の発生
したサーバのサービスを引き継ぎしないとサービスの中
断が発生し、クライアントに多大の影響を与える。
【0003】そこで、通常,サービスを提供するサーバ
に何らかの障害が発生したとき、他のサーバがそのサー
ビスを引き継ぐといったバックアップ体制を採用してい
るが、そのためには引き継ぐべきサーバは現在実行中の
サーバのファイル更新内容を適切にコピーしている必要
がある。
【0004】このファイルコピーに関し、同期ファイル
コピーおよび非同期ファイルコピーが挙げられるが、同
期ファイルコピーでは、マスタとなるサーバとスレーブ
となるサーバが互いに同期をとりながらコピー処理を実
施可能であるのでファイル更新内容を適切にコピーでき
るが、非同期ファイルコピーの場合にはそれほど簡単で
はない。
【0005】従来、非同期ファイルコピーでは、バック
アップ対象ファイルのすべてのファイル最終更新時刻を
チェックし、各更新時刻が既に取り込んだファイルの更
新時刻よりも新しければ、その新しいファイル更新時刻
から該当ファイルのデータ更新を検知し、コピー処理を
行っている。
【0006】また、マスタサーバは随時ファイルへのデ
ータ書込みを実施しているが、ファイル書込みとは全く
非同期にスレーブサーバにファイルデータのコピー処理
を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
に最終更新時刻のみを用いてファイルへのデータ書込み
を検出する方式は、そのファイルの更新時刻だけをとら
えているので、変更しないデータ部分も含めてファイル
全体をコピーしなければならない問題がある。
【0008】また、ファイルへのデータ書込みと非同期
にコピー処理を行う方式は、ファイルへのデータ書込み
最中に、書込みとは無関係にバックアップ系となるスレ
ーブサーバにファイルデータを転送することが起きる。
その結果、同一ファイルの複数箇所にわたってデータ変
更を行った場合、一部の変更データだけがスレーブサー
バにコピーされ、他の残りの変更データがコピーされな
いといった問題が生ずる。
【0009】本発明は上記事情にかんがみてなされたも
ので、ファイル中のデータ変更箇所を検出し他の引き継
ぐサーバに転送するバックアップシステムを提供するこ
とにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、コピーすべき
データの転送時間の短縮化を図るバックアップシステム
を提供することにある。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、コピー途中
の障害に対して適切に対応するバックアップシステムを
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワーク
を介して連携関係をもつ複数のサーバのうち、何れかの
サーバをマスタサーバとし、1つ以上の他のサーバを前
記マスタサーバ障害時のバックアップ機能をもつスレー
ブサーバとするバックアップシステムにおいて、前記マ
スタサーバは次のような手段を設けるものである。 (1) マスタサーバにファイルフィルタを設け、ファ
イルへのデータアクセス時,アプリケーションからOS
に送出されるアクセスデータの中からファイルのデータ
変更箇所に関係するデータを取り出し、データ変更検出
系を介してスレーブサーバに転送する構成である。 (2) 前記マスタサーバは、ファイルへのデータアク
セス時,アプリケーションから出力される少なくともフ
ァイル名および領域関連データに基づいて当該ファイル
データをメモリにマッピングしデータの書込みを実行す
るOSと、前記ファイル名および前記データの書込み箇
所に関するデータを取り込んで出力するAPI(Applic
ation Program Interface)と、前記APIから出力
されるデータからファイルのデータ変更箇所を検出する
データ変更検出系とを設け、このデータ変更検出系から
ファイルのデータ変更箇所データをスレーブサーバに転
送するものである。 (3) マスタサーバは、ファイルへのデータアクセス
時,アプリケーションから出力される少なくともファイ
ル名に基づいて当該ファイルをメモリにマッピングしデ
ータの書込みを実行するOSと、前記ファイル名、前記
OSによるファイルとマッピングしたメモリとの対応関
係データおよび書込み前後の領域関連データを出力する
APIと、このAPIから出力されるデータに基づいて
書込み前後の領域のファイルデータから相違データを抽
出し、かつ、書込み後の領域関連データから書込み前の
領域関連データを変更し、前記ファイル名および相違デ
ータとともに前記スレーブサーバに転送するデータ変更
検出系とを設けた構成である。
【0013】従って、本発明は、以上のような手段を講
じたことにより、アプリケーションによるファイルへの
データアクセス時、ファイルフィルタやAPIを用い
て、ファイルのデータ変更部分に係わるデータを取り込
んでデータ変更検出系に通知する。このデータ変更検出
系は、ファイルのデータ変更部分に係わるデータの他、
これらデータ変更部分に係わるデータに基づいてファイ
ルデータを読み出し、スレーブサーバに転送するので、
非同期によりスレーブサーバに対してファイル中のデー
タ変更箇所部分データを確実にコピーできる。
【0014】また、別の発明は、マスタサーバとして次
のような手段を設けたものである。
【0015】すなわち、マスタサーバとしては、転送す
べきファイル元データを圧縮する圧縮処理手段と、この
圧縮処理手段により圧縮されるデータが予め定めるデー
タ長ごとにスレーブサーバに転送するデータ転送手段或
いは圧縮されたデータに圧縮前のサイズデータを付加し
て転送するデータ転送手段を設け、スレーブサーバ側で
はその受信された圧縮データを伸張処理するか、または
サイズデータを用いて圧縮データを伸張処理しコピーす
るものである。
【0016】従って、この発明は、以上のような手段を
講じたことにより、マスタサーバ側においてファイルデ
ータを圧縮してスレーブサーバに転送するので、コピー
すべきデータの転送時間の短縮化,ひいてはネットワー
クの効率的な利用を確保できる。
【0017】さらに、別の発明は、バックアップ機能を
もつスレーブサーバとして次のような構成とする。
【0018】すなわち、スレーブサーバとしては、マス
タサーバからネットワークを介して受信されるファイル
データを一時ファイルに格納し、全てのファイルデータ
を受け取った後にオリジナルファイルに対する書き換え
を実行する機能をもたせるか、或いは自身のオリジナル
ファイルのデータを一時ファイルに待避させるオリジナ
ルデータ待避手段と、前記マスタサーバから前記ネット
ワークを介して受信されるファイルデータを前記オリジ
ナルファイルの待避済みエリアに書込む受信データ書込
み手段と、前記マスタサーバからファイルの全てのデー
タを受信できないとき、前記一時ファイルに待避させた
データを用いて復元するデータ復元手段とを設けるもの
とする。さらに、スレーブサーバとしては、自身のオリ
ジナルファイルのデータを圧縮しながら一時ファイルに
待避させる圧縮データ待避手段と、前記マスタサーバか
ら前記ネットワークを介して受信されるファイルデータ
を前記オリジナルファイルの待避済みエリアに書込むデ
ータ書込み手段と、前記マスタサーバからファイルの全
てのデータを受信できないとき、前記一時ファイルに待
避させたデータを伸張して復元するデータ復元手段とを
設けた構成である。本発明は、以上のような手段を講じ
たことにより、スレーブサーバは、マスタサーバからフ
ァイルデータを受信するに際し、一時ファイルで全ての
ファイルデータを受け取った後にオリジナルファイルに
書込むか、或いは既に保存されているオリジナルファイ
ルのデータをそのまま、または圧縮させて一時ファイル
に待機させた後にマスタサーバからのファイルデータを
書込むが、障害により途中でファイルデータが途切れた
時、一時ファイルに待避させたデータを用いてオリジナ
ルデータを復元することにより、コピー途中に障害が発
生しても適切に対処できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明システムの実施の形
態について図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は複数の計算機であるサーバ
がネットワークを介して連携されているバックアップシ
ステムの構成図である。
【0020】このバックアップシステムは、ネットワー
ク1上に複数台のサーバ2,…および1台以上のクライ
アント3,…が接続されている。これら複数台のサーバ
2,…のうち、実際にアプリケーションソフトの下にフ
ァイルへのデータ読み出し・書込みを実行するサーバ2
をマスタサーバ2mと呼び、このマスタサーバ2mのバ
ックアップ機能をもつ他のサーバ2をスレーブサーバ2
sと呼ぶ。マスタサーバ2mおよびスレーブサーバ2sは
説明の便宜上の区別であって、何れをマスタサーバとす
るか、或いはスレーブサーバとするかはユーザの自由で
あり、ここで重要なことはマスタサーバの障害発生時、
他のスレーブサーバが中断時間を可能な限り短く、か
つ、適切にマスタサーバのサービスを引き継ぐことであ
る。
【0021】そこで、本発明に係わる情報バックアップ
システムは、マスタサーバ2mのファイルデータの書き
換え変更があったとき、その変更データを非同期でスレ
ーブサーバの対応ファイルにコピーすることにある。
【0022】以下、システムの具体的な構成について説
明する。
【0023】図2は本発明に係わるバックアップシステ
ムの一実施の形態を示す機能構成図である。
【0024】このシステムは、ファイルへのデータ読み
出し・書込み処理を実行するマスタサーバ2mとこのマ
スタサーバ2mの障害発生時にマスタサーバ2mのサー
ビスを受け継ぐスレーブサーバ2sとがネットワーク1
を介して接続されている。
【0025】マスタサーバ2mは、サーバの立ち上げ、
初期化、ファイルへのデータ読み出し・書込みその他サ
ーバの基本的な処理を実行するOS(Operatin
g System)10と、このOS10に対して他フ
ァイルへの読み出し・書込み命令やデータ書込み時のフ
ァイル名,アドレス,オフセット,データ長等の領域関
連データその他必要なデータを出力するアプリケーショ
ン11と、このアプリケーション11とOS10との間
に設けられ、アプリケーション11から出力されるファ
イル名,アドレス,領域関連データを伴う読み出し・書
込み命令を受けてOS10に対して柔軟に対応するイン
タフェース機能をもつAPI(Application Program
Interface)12とが搭載されている。
【0026】前記OS10上にはファイルフィルタ14
が設けられている。このファイルフィルタ14はAPI
12からの書込み・読み出し命令を監視し、例えばファ
イルデータの読み出し時や書込み時、つまりデータアク
セス時にファイル名,アドレス,データ領域関連データ
(データ長,オフセット)を取り込んで出力する。
【0027】これらOS10およびAPI12の出力側
にはファイル上のデータ変更部分を検出するためのデー
タ変更検出系15が設けられている。
【0028】このデータ変更検出系15は、API12
の出力情報を監視し、API12から指示があつたとき
のみ、例えばデータアクセス時のファイル名,アドレ
ス,領域関連データを受け付けるAPI受付手段16
と、常時ファイルフィルタ14の出力情報を受け付ける
フィルタ情報受付手段17と、変更ファイル検出手段1
8、メモリ−ファイル対応表記憶手段19および通信処
理部20が設けられている。
【0029】変更ファイル検出手段18は、API受付
手段16またはフィルタ情報受付手段17から出力され
るデータを受け取ると、フィルタ名に基づいてメモリ−
ファイル対応表記憶手段19のファイル名に対応するエ
リアにデータ変更箇所に関連するアドレス,領域関連デ
ータなどを書き込んで図3に示すようなメモリ−ファイ
ル対応表を作成する一方、通信処理部20に対してどの
ファイルのどの部分が変更されたかの情報を通知する。
【0030】一方、OS10はAPI12からフィルタ
名、アドレスおよび領域関連データを受けたとき、ディ
スク13の該当ファイルをメモリ21上にマッピング
し、API12からみてメモリ21上のファイルを実フ
ァイルとし、書込みデータに従って領域内のデータを書
き換え変更する。
【0031】通信処理部20は、変更ファイル検出手段
18から通知されるデータを受け取ってスレーブサーバ
2sに転送する一方、当該データに基づいてOS10を
介してファイルの変更データを取り出してスレーブサー
バ2sに転送する。
【0032】なお、スレーブサーバ2sにおいては、マ
スタサーバ2mと同様な構成であるので、同一部分には
同一符号にダッシュ´を付し、その詳しい説明は省略す
る。このスレーブサーバ2sは、常時,受信用として動
作している以外は動作しないが、マスターサーバに障害
が発生した時、当該マスターサーバの処理を直ちに引き
継いで処理動作を実施する。
【0033】本発明システムは、ファイル中のデータ変
更部分を検出するに際し、次の3つの何れかの方式が用
いられる。 (1) システム自体にファイルフィルタ14を設け、
ファイル中のデータ変更部分に関連するデータを取り出
してスレーブサーバ2sに転送する方式。 (2) API12からファイル上の転送すべき変更箇
所をスレーブサーバ2sに通知させる方式。 (3) API12からデータ書込み前後に転送すべき
領域のデータを取り出して比較しその相違データをスレ
ーブサーバ2sに通知させる方式。
【0034】以下、上記各方式ごとにその動作について
説明する。
【0035】(1) システム自体にファイルフィルタ
14を設け、ファイル中のデータ変更部分に関連するデ
ータを取り出してスレーブサーバ2sに転送する方式に
ついて。
【0036】先ず、変更ファイル検出手段18は図4に
示すように、ファイル上のデータアクセスに対し、AP
I12またはOS10の処理のもとにディスク13上の
対象ファイル名を読み取り(S1)、図3に示すメモリ
−ファイル対応表のファイル名エリアに順次登録する。
【0037】以上のような状態において、データ書込み
アクセス時,アプリケーション11からファイル名,ア
ドレスおよび領域関連データを送出すると、API12
はそれらデータを受け取ってOS対応可能なデータとし
OS10に送出する。このとき、ファイルフィルタ14
は書込み箇所を特定するための関連情報、例えばファイ
ル名,アドレスおよび領域関連データを取り込んで出力
する。
【0038】データ変更検出系15は、ファイルフィル
タ14からフィルタ受付手段17を通して得られるファ
イル名,アドレスおよび領域関連データを取込み(S
2)、そのデータの中のファイル名が対応表登録の対象
ファイルであるか否かを判断し(S3)、対象ファイル
であるときにはメモリ−ファイル対応表の該当ファイル
名の対応するエリアに書込みアドレス,領域関連データ
等を書込むとともに(S4)、これらファイル名,書込
みアドレスおよび領域関連データ等を通信処理部20に
通知する(S5)。
【0039】OS10は、API12からのファイル
名,アドレスおよび領域関連データに基づいて該当ファ
イルのある領域上にデータを書込むことにより、データ
の変更を実施する。
【0040】このとき、通信処理部20は図5に示すよ
うな処理動作を実行する。すなわち、変更ファイル検出
手段18からのファイル名,アドレス,領域関連データ
などを受けると(S11)、ワークネット1を通してス
レーブサーバ2sに転送する一方(S12)、OS10
に対してファイル名,アドレスおよび領域関連データな
どに基づいてファイルを開くための要求を送出し(S1
3)、ディスク13の該当ファイルおよび領域関連情報
から変更データを読み出し(S14)、スレーブサーバ
2sに転送する(S15)。そして、転送終了か否かを
判断し(S16)、転送終了の場合にはステップS11
に戻り、次の変更データの転送に備える。
【0041】なお、通信処理部20は、ファイル名,ア
ドレス,領域関連データとファイル変更データとを別々
に転送したが、ファイル名,アドレス,領域関連データ
をファイル変更データにファイル名,アドレス,領域関
連データを付加して転送してもよい。
【0042】スレーブサーバ2sにおいては、通信処理
部20´を介してファイル名,アドレス,領域関連デー
タを受けると、変更ファイル検出手段18´では、その
ファイル名に基づいて該当ファイル名に対応するエリア
にアドレス,領域関連データを登録するとともに、ファ
イル名および領域関連データをOS10′に送出する。
OS10′はファイル名に基づいてディスク13′から
該当ファイルの変更部分のデータを取り出しメモリ(図
示せず)にマッピングし、引き続き転送されてくる変更
データをメモリ上に書込むことによりファイルデータの
変更を行う。
【0043】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、アプリケーション11からファイル名,アドレス,
領域関連データを伴うデータ読み出し・書込みアクセス
をOS10に送出するが、このときファイルフィルタ1
4にてファイル名,アドレス,領域関連データを取り込
んで出力するので、変更ファイル検出手段18では、そ
のファイル名,アドレス,領域関連データを用いてメモ
リ−ファイル対応表に登録することにより、ファイル中
の変更箇所を確実に把握でき、また通信処理部20を介
してスレーブサーバ2sにファイル変更部分を意味する
データを転送するので、スレーブサーバ2sに適切にフ
ァイル変更部分を意味するデータを通知できる。
【0044】(2) API12からファイル上の転送
すべき箇所をスレーブサーバ2sに通知させる方式につ
いて。
【0045】先ず、データ書込みに先立ち、アプリケー
ション11およびAPI12はディスク13の必要なフ
ァイルの内容を直接見ることができない。そこで、AP
I12は、アプリケーション11からフィルタ名および
領域関連データを受けてOS10に送出する。OS10
は図6に示すように、ファイル名および領域関連データ
に基づいてディスク13の該当ファイルから変更領域の
データを読み出してメモリ21上にマッピングし、AP
I12がファイルの内容を見られるようにする。図7は
ディスク13上のファイルA(ファイルサイズ1Mbyte
s)をメモリ21上のアドレスAにマッピングした図を
表している。
【0046】そこで、API12は、図7に示すファイ
ルとメモリとの関係のとき、ファイルA,アドレスA,
1Mbytesというデータを取り込み、API受付手段1
6を通して変更ファイル検出手段18に通知する。よっ
て、データ変更検出系15はどのファイルのどの部分が
変更されたかを把握でき、スレーブサーバ2sに通知す
ることができる一方、OS10はAPI12を介して送
られてくる書込みデータに従ってメモリ21上のファイ
ルデータを変更した後、その変更データを含むファイル
Aのデータをディスク13に格納する。
【0047】図8はアドレスBから1254bytesのデ
ータを書込んだ状態を表している。この場合には、AP
I12は、変更ファイル検出手段18に対し、“ファイ
ル名,アドレスB,1254bytes”というデータを通
知する。なお、図8では、1箇所しかメモリの領域指定
をしていないが、複数箇所を同時に領域指定することも
できる。
【0048】従って、本システムにおけるAPI処理
は,図9(a)に示すごとくアプリケーション11から
のファイル名,アドレスおよび領域関連データを受けて
OS10に対してマッピング処理をさせた後(S3
1)、ファイル名,ファイルとマッピングされたメモリ
21との対応情報例えば図8に示すメモリ書込みアドレ
スの他、領域関連データ等を送出し、変更ファイル検出
手段18を介してメモリ−ファイル対応表記憶手段19
に登録させる(S32)。その後、メモリ21の該当ア
ドレスからデータの書込み処理を実施させ(S33)、
その書込んだ箇所に係わるデータ例えば図8に示すアド
レスB,領域データを変更ファイル検出手段18に送出
する(S34)。
【0049】一方、変更ファイル検出手段18は、同図
(b)に示すようにAPI12からの指示待ちの状態に
あり(S310)、前記ステップS32によるファイル
名,アドレス等の登録指示があれば、ファイル対応表記
憶手段19の対応表のファイル名に対応するエリアにア
ドレスおよび領域関連データを書込む(S311)。
【0050】しかる後、メモリ書込みアクセスに基づ
き、API12からデータ変更の書込みアドレスを受け
ると、変更ファイル検出手段18は、書込みアドレスが
メモリ−ファイル対応表記憶手段19のメモリ−ファイ
ル対応表に対応アドレスがあるか否かを判断し(S31
2)、対応アドレスがあれば書込んだ箇所に応じて該当
ファイル名のファイルのオフセットやデータ長などを変
更し(S313)、通信処理部20に渡す(S31
4)。
【0051】ここで、通信処理部20は受け取ったファ
イル名,書込み箇所のアドレス,変更されたオフセット
およびデータ長などをスレーブサーバ2sに転送する一
方、これらデータに基づいてOS10に変更されたデー
タを要求しスレーブサーバ2sに転送する。
【0052】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、API12はOS10に付加されるメモリ21にフ
ァイルをマッピングし、メモリのアドレス領域を指定し
データ変更を行ったとき、これらデータ変更箇所に係わ
るデータに基づいて該当ファイルのオフセットおよびデ
ータ長などを変更しファイル名,アドレス,変更の後の
オフセットおよびデータ長などをスレーブサーバ2sに
通知するので、スレーブサーバ2sにおいて該当ファイ
ルの変更箇所を確実に更新できる。もし、これらデータ
の一部でも正常に通知されなければ、すべての変更は行
われない。
【0053】(3) API12からデータ書込み前後
に転送すべき領域を通知し、両領域データの相違データ
をスレーブサーバ2sに通知させる方式について。
【0054】このシステムにおけるAPI処理は、図9
とほぼ同じ処理であり、特に異なるところは、書込み前
後の領域のデータから相違するデータを抽出し、かつ、
その相違するデータのアドレスに基づいて該当ファイル
のオフセットおよびデータ長などを変更しスレーブサー
バ2sに通知することにある。
【0055】具体的には図10(a)に示すように、ア
プリケーション11からのファイル名,アドレスおよび
領域関連データを受けてOS10に対してマッピング処
理をさせた後(S41)、ファイル名,ファイルとマッ
ピングされたメモリ21との対応情報を送出し、変更フ
ァイル検出手段18を介してメモリ−ファイル対応表記
憶手段19に登録させる(S42)。その後、アプリケ
ーション11から書込み領域の指定があると、その書込
み領域のデータを変更ファイル検出手段18に送出しメ
モリ−ファイル対応表記憶手段19に登録させる一方
(S43)、OS10に対してメモリ21の該当アドレ
スからデータの書込み処理を実施させる(S44)。し
かる後、メモリ21上へのデータの書込み処理が終了し
た時、処理終了を変更ファイル検出手段18に通知する
(S45)。
【0056】図11はアドレスBから6244bytes分
の領域にデータを書込んだ状態を表している。よって、
この場合には、API12から“アドレスB,6244
bytes”という書込み領域のデータを送出する。
【0057】一方、変更ファイル検出手段18は、同図
(b)のようにAPI12からの指示待つの状態にあり
(S410)、前記ステップS42によるファイル名や
アドレス等の登録指示があれば、メモリ−ファイル対応
表記憶手段19のメモリ−ファイル対応表のファイル名
にアドレスを登録する(S411)。
【0058】しかる後、変更ファイル検出手段18は、
ステップS43においてAPI12から書込み領域デー
タの登録指示があると、その書込み領域をメモリ−ファ
イル対応表の該当ファイル名の対応エリアに登録する一
方、OS10に対して書込み領域のデータを取り込んで
例えば記憶手段19または図示しない記憶媒体に一時的
にコピーする(S412)。
【0059】さらに、変更ファイル検出手段18は、ス
テップS45においてAPI12から書込み終了通知を
うけると、書込み領域の下に変更された現在の書込みデ
ータを取り込み、現在データとコピーデータとを比較
し、その相違するデータを抽出する(S413)。ま
た、変更ファイル検出手段18は、メモリ上の変更され
たデータのアドレスに基づき、該当ファイル上のオフセ
ットやデータ長を変換し(S414)、通信処理部20
に渡す(S415)。
【0060】この通信処理部20は受け取ったファイル
名、ファイルの書込みアドレス,変更されたオフセッ
ト,データ長等のデータの他、相違するデータをひとか
たまりの更新データとしてスレーブサーバ2sに転送す
る。このスレーブサーバ2sは受信したファイル名、ア
ドレス,オフセット,データ長等のデータに基づいてフ
ァイル対応表を変更し、また相違するデータに基づいて
ディスク上の該当データを変更する。
【0061】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、書込み前後の領域上のデータを比較し、その相違す
る領域のデータをひとかたまりの更新データとしてスレ
ーブに転送するので、スレーブ側ではひとかたまりの更
新データを用いてアトミックに更新することができる。 (第2の実施の形態)この実施の形態は、マスタサーバ
2mから非同期でファイルデータをスレーブサーバ2S
に転送する際の転送時間の短縮化を図ることにある。
【0062】通常、ネットワークの容量が小さく、か
つ、マスタサーバ2mの処理速度が速い場合、データを
そのまま転送せずに、マスタサーバ側において予め圧縮
処理し、スレーブサーバ側で伸長処理を実施すれば、デ
ータの転送時間を短縮することができる。
【0063】これらサーバ2m,2sは、アプリケーシ
ョンプログラム、圧縮処理用プログラム、表示処理用プ
ログラム等を記録するプログラムメモリ31、所要の処
理を実行するための指示を入力するキーボードやマウス
等の入力機器32、多数のファイルの他、必要に応じて
例えば各種のプログラムを記録するディスク33、入力
機器32または任意のタイミングで自動的に出されるフ
ァイル転送指示に基づき、プログラムに従ってディスク
33から該当ファイルを読み出してバッファメモリ34
に格納し、また圧縮処理を実行するCPUで構成された
データ処理部35、このデータ処理部35で圧縮処理さ
れたデータを記憶する転送データメモリ36およびデー
タ伝送部37が設けられている。38はCRT表示部で
ある。
【0064】次に、以上のようなシステムを用いて、フ
ァイルデータの転送時間の短縮例について説明する。 (1) その1つは、ファイルデータを圧縮して転送す
るが、転送すべきデータのすべてを圧縮してから転送す
るのではなく、図14に示すようにファイルの元データ
から圧縮されたデータがある程度まとまったときに転送
を開始し、同時に次の領域の元データを圧縮し、スレー
ブサーバ2sに転送するものである。
【0065】以下、その動作について図14を参照して
説明する。
【0066】データ処理部35は、動作が開始するとア
プリケーションプログラムに基づき、バッファメモリ3
4および転送データメモリ36の不必要なデータを消去
したり、例えばディスク33に記憶される以後の処理必
要なデータをバッファメモリなどに設定する初期化処理
を実施し(S51)、ファイルデータ転送アクセスあり
かを判断し(S52)、転送アクセスありの場合にはア
クセス内容であるファイル名、読み出しアドレス、領域
関連データを取り込んでバッファメモリ34に格納し、
またディスク33から該当ファイルデータ(元データ)
を呼び出してバッファメモリ34に格納する(S5
3)。
【0067】しかる後、カウンタに「i=1」をセツト
した後(S54)、バッファメモリ34からファイルデ
ータを読み出し、圧縮処理用プログラムに基づいて順次
圧縮処理を実行し(S55)、バッファメモリ34また
は転送データメモリ36に格納していく(S56)。こ
こで、データ処理部35は、圧縮データが予め定められ
る所要のデータ長か否かを判断し(S57)、所要のデ
ータ長の場合には当該圧縮データが最初の圧縮データか
否かを判断し(S58)し、最初の圧縮データの場合に
は当該圧縮データD1に既に格納されているフィルタ
名,アドレスを付加し、スレーブサーバ2sに転送する
(S59)。
【0068】そして、圧縮データの転送後、圧縮完了か
否かを判断し(S60)、未だ圧縮完了していない場合
には前記カウンタに+1をインクリメントし(S6
1)、次の圧縮処理を実行する。なお、2回目以降の場
合には所要の長さの圧縮データD2,…にファイル名を
付加し、スレーブ2sに転送する。
【0069】スレーブサーバ2s側では、受けた圧縮デ
ータD1を伸張処理し、ディスクの該当ファイルのアド
レスに書き込んでいく。次の圧縮データについても同様
に伸張処理し、前のデータに続いてディスクに書込んで
いく。
【0070】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、マスタサーバがファイルデータである元データを順
次圧縮し、この圧縮データがある程度まとまったときに
転送を開始すると同時に次の元データを圧縮しスレーブ
サーバに転送するので、ネットワークの利用効率を高め
られ、さらに所要のファイルデータを短い時間で転送で
きる。 (2) 他の1つは、元データを圧縮してある程度まと
まったデータとして転送するが、スレーブサーバ2s側
ではその送られてくる元データのサイズが分からないと
復号処理上支障きたす場合がある。
【0071】そこで、マスタサーバ2m側では、図15
に示すようにある程度まとまった圧縮データの転送時に
予め定める分割された元データのサイズデータDsを付
加し、圧縮データをスレーブサーバに転送する。これに
より、スレーブサーバ2s側は、先ず圧縮データのサイ
ズデータDsを把握し、その圧縮データを読みとりサイ
ズデータDsに従って伸張処理を実施する。
【0072】よって、以上のような実施の形態によれ
ば、スレーブサーバ2sでは元データの本来のデータサ
イズを知ることにより、伸張処理に有効に生かしつつ元
データに近い状態で復号化することができる。(第3の
実施の形態)この実施の形態はマスタサーバ2mからス
レーブサーバ2sのファイルにコピーするコピー途中の
障害に対処する例である。
【0073】このシステムにおけるスレーブサーバ2s
のハード構成例としては、図16に示すようにマスタサ
ーバ2mからのファイルデータを受信し、或いは自身の
ファイルデータをマスタサーバ2mに転送する伝送部4
1と、この伝送部41にて受信されたファイルデータを
コピー処理するためのコピー処理用プログラムを記憶す
るコピー処理用プログラムメモリ42と、予めコピー対
象のファイルの中で最大のファイルと同じかそれよりも
大きな記憶容量をもつ一時ファイル43と、受信された
ファイルデータを、コピー処理用プログラムに従ってデ
ィスク44の該当ファイルに書込むCPUで構成された
コピー処理部45と、キーボード,マウス等の入力機器
46と、表示部47とによって構成されている。
【0074】以上のようなハード構成例に基づいてコピ
ー途中の障害に対処するには次の3つの場合が考えられ
る。(1)マスタサーバからのファイルデータを一時的
にバッフアリングする場合、(2)データを待避しなが
ら書込む場合、(3)圧縮および待避をしながら書込む
場合がある。 (1) マスタサーバからのファイルデータを一時的に
バッフアリングによる場合。
【0075】このバッフアリングの例は図17に示すよ
うに、マスタ側から転送されてくるファイルAをコピー
対象のファイルの中で最大のファイルと同じかそれより
も大きな記憶容量をもつ一時ファイル43に書込み、マ
スタサーバ2mからすべてのファイルAを受け取ったと
きにオリジナルファイル、つまりディスク44に書込む
ものである。
【0076】具体的には図18に示すように、動作を開
始すると、コピー処理部45は、プログラムメモリ42
またはディスク44に格納されるコピー処理用プログラ
ムを読み取って一時ファイルまたは適宜なメモリに格納
した後、そのコピー処理用プログラムに従って一時ファ
イル43などの初期化処理を実施した後(S71)、マ
スタサーバ2mからファイルデータ有りか否かを判断す
る(S72)。
【0077】ここで、マスタサーバ2mからのファイル
データ受信有りの場合には、そのファイルデータを一時
ファイル43に順次書込んでいく(S73)。そして、
該当ファイルデータ全部を受信格納したか否かを判断し
(S74)、データの全部が格納されたとき、一時ファ
イル43のファイルをディスク44の該当ファイルAに
書込む(S75)。その後、書込み完了を確認した後
(S76)、コピー処理を終了する。
【0078】従って、このような実施の形態によれば、
マスタサーバ2mのファイルデータを一時ファイル43
に書き込み、全てのファイルデータを書き込んだ後にデ
ィスク44に書込むので、コピー途中に障害が発生して
もその障害状態を把握でき、また障害発生時にディスク
44のオリジナルファイルのデータをそのまま利用する
か、或いは既に一時ファイル43に書込んである分だけ
オリジナルファイルへのデータを変更することにより、
障害発生時に対処できる。 (2)データを待避しながら書込む場合。
【0079】このデータを待避しながら書込む例は図1
9に示すように、スレーブサーバ2sがマスタサーバ2
mからファイルデータを受け取る前に、オリジナルファ
イルデータのうち所定長さごとに一時ファイル43にコ
ピーし、このコピーが済んだオリジナルファイルの領域
にマスタサーバ2mから受け取った所定長さのファイル
データを書込み、オリジナルファイルデータのうち所定
長さごとに処理を繰り返す例である。
【0080】具体的には図20に示すように、スレーブ
サーバ2s内の所要とする部分を初期化処理した後(S
81)、前述する第1の実施の形態におけるファイル
名,アドレス,領域関連データ等の転送制御データまた
は転送データのヘッダから得られる転送制御データの有
無を調べ(S82)、転送制御データ有り場合にはカウ
ンタにi=1をセットする(S83)。しかる後、ディ
スク44の該当オリジナルファイルデータから予め定め
る所定長さのデータを読み出して一時ファイル43に待
避する(S84)、そのオリジナルファイルの待避済み
エリアにマスタ側の所要長さのファイルデータを書込む
(S85)。このデータの書込み後、例えばマスターサ
ーバのデータ送信中断、伝送路の障害データその他受信
系の異常によるデータ中断等によるデータ受け取りが可
能か否かを判断し(S86)、可能であるときオリジナ
ルファイルデータが残っていれば(S87)、カウンタ
を+1インクリメントし(S88)、ステップS84に
戻って同様の処理を繰り返す。なお、オリジナルファイ
ルから一時ファイル43へのコピーとマスタサーバ2m
からのオリジナルファイルへの書込みとをほとんど同時
に行うことができる。
【0081】ステップS86において障害発生時により
データ受け取り不可となったとき、カウンタの内容から
一時ファイル43に残っているデータ量を確認し、所定
長さのコピーデータをオリジナルファイルに書き戻しな
がら、カウンタの内容が0になるまで繰り返し(S8
9,S90)、オリジナルファイルを作成する。
【0082】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、障害の発生によりコピー途中でデータ受信不可とな
ったとき、既に一時ファイル43に移しているコピーデ
ータを用いてオリジナルファイルに書き戻すので、コピ
ー途中の障害に十分に対処できる。 (3)圧縮および待避をしながら書込む場合。
【0083】この例は前記(2)項とほぼ同様な構成お
よび動作であって、特に異なるところはオリジナルファ
イルの所定長さのデータをそのまま一時ファイル43に
コピーするのではなく、図21に示すように圧縮処理し
て一時ファイル43にコピすることにある。
【0084】従って、以上のように元ファイルのデータ
を圧縮することにより、一時ファイル43のメモリ容量
を小さくすることができ、しかもファイル間(オリジナ
ルファイルと一時ファイル)のコピーにかかるオーバヘ
ッドを削減できる。
【0085】また、全てのデータを受け取ることができ
なかったとき、一時ファイルに残っている圧縮データを
伸長し、オリジナルの元ファイルに書き戻すことによ
り、コピー途中の障害に対処する。
【0086】その他、本発明は、その要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ァイルへのアクセス時にデータ変更箇所に関係するデー
タを検出して他の引き継ぐサーバに転送可能とするの
で、非同期で処理を行っているサーバと同様のデータを
他の引き継ぐサーバに書込むことが可能となる。
【0088】また、別の発明は、処理を行っているサー
バのファイルデータを圧縮処理などして引き継ぐサーバ
に転送するので、コピーすべきデータの転送時間の短縮
化およびネットワークの利用効率を上げることができ
る。
【0089】また、マスタファイルのデータを非同期で
引き継ぐにコピーでき、かつ、複数のデータ変更を行っ
た場間でも、変更の一部だけがコピーされるといった問
題がなくなる。
【0090】さらに、別の発明は、コピー途中の障害に
対しても、受信中のファイルデータを生かしつつ元デー
タも補完しながら適切にバックアップデータを確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マスタサーバおよび複数のスレーブサーバと
がネットワークを介して連携されている本発明に係わる
バックアップシステムの全体構成図。
【図2】 本発明に係わるバックアップシステムを構成
するマスタサーバの一実施の形態を示す機能構成図。
【図3】 図2に示すメモリ−ファイル対応表記憶手段
に登録されるメモリ−ファイル対応表のデータ配列例
図。
【図4】 図2に示す変更ファイル検出手段の動作を説
明するフローチャート。
【図5】 図2に示す通信処理部の動作を説明するフロ
ーチャート。
【図6】 ファイルからメモリへのデータマッピング状
態を説明する図。
【図7】 ファイルAをメモリの特定アドレスAにマッ
ピングした状態を示す図。
【図8】 メモリのアドレスBからデータを書込んだ例
を示す図。
【図9】 APIおよび変更ファイル検出手段の動作を
説明するフローチャート。
【図10】 図9とは異なるAPIおよび変更ファイル
検出手段の動作を説明するフローチャート。
【図11】 メモリ上のデータ変更領域を説明する図。
【図12】 本発明に係わるバックアップシステムの他
の実施の形態を示すハードウエア構成図。
【図13】 ファイルデータの圧縮転送を説明する図。
【図14】 マスタサーバの動作を説明する図。
【図15】 図13とは異なるファイルデータの圧縮転
送の例を説明する図。
【図16】 本発明に係わるバックアップシステムの他
の実施の形態を示すハードウエア構成図。
【図17】 マスタサーバからのファイルデータコピー
途中の障害に対する対処例を説明する図。
【図18】 図17に示す対処例を実現するための動作
を説明するフローチャート。
【図19】 マスタサーバからのファイルデータコピー
途中の障害に対する他の対処例を説明する図。
【図20】 図19に示す対処例を実現するための動作
を説明するフローチャート。
【図21】 マスタサーバからのファイルデータコピー
途中の障害に対するさらに他の対処例を説明する図。
【符号の説明】
1…ネットワーク 2…サーバ(2m…マスタサーバ、2s…スレーブサー
バ) 3…クライアント 10…OS 11…アプリケーション 12…API 13…ディスク(ファイル) 14…ファイルフィルタ 15…データ変更検出系 18…変更ファイル検出手段 19…メモリ−ファイル対応表記憶手段 20…通信処理部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して複数のサーバが接
    続され、あるサーバに障害が発生すると、当該サーバで
    行っている処理を他のサーバが引き継ぐバックアップシ
    ステムにおいて、 処理を行っているサーバは、 メモリへのアクセスがある毎に、データの更新がされた
    か否かを判定するデータ更新判定部と、 このデータ更新判定部によりデータの更新ありと判定さ
    れると、更新箇所にかかるデータを抽出するデータ抽出
    部とを具備したことを特徴とするバックアップシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 ネットワークを介して複数のサーバが接
    続され、あるサーバに障害が発生すると、当該サーバで
    行っている処理を他のサーバが引き継ぐバックアップシ
    ステムにおいて、 前記引き継ぐ他のサーバは、 前記処理を行っているサーバから前記ネットワークを介
    して受信されるファイルデータを一時ファイルに格納
    し、全てのファイルデータを受け取った後にオリジナル
    ファイルに対する書き換えを実行する機能をもったこと
    を特徴とするバックアップシステム。
  3. 【請求項3】 ネットワークを介して複数のサーバが接
    続され、あるサーバに障害が発生すると、当該サーバで
    行っている処理を他のサーバが引き継ぐバックアップシ
    ステムにおいて、 前記引き継ぐ他のサーバは、自身のオリジナルファイル
    のデータを一時ファイルに待避させるオリジナルデータ
    待避手段と、前記処理を行っているサーバから前記ネッ
    トワークを介して受信されるファイルデータを前記オリ
    ジナルファイルの待避済みエリアに書込む受信データ書
    込み手段と、前記処理を行っているサーバからファイル
    の全てのデータを受信できないとき、前記一時ファイル
    に待避させたデータを用いて復元するデータ復元手段と
    を設けたことを特徴とするバックアップシステム。
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