JP2000157978A - 電気化学的水処理装置および方法 - Google Patents

電気化学的水処理装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極面積を大きくすることなく電解面積を大
きくするとともに低い電解電圧で効率よく電気化学的処
理を行うことができ、しかも高速で被処理液を通液して
高速処理を行うことができ、かつ粒状導電体の交換が容
易な電気化学的水処理装置および方法を提案する。 【解決手段】 ケーシング2内に透水性の陰極3、陽極
4を対向して設け、陰極3に接するように粒状導体層7
を設け、隔膜8により粒状導体層7と陽極4を絶縁し、
陰極3および陽極4を通して被処理水を通水して電気化
学的処理し、粒状導体供給路11から粒状導体6を供給
し、粒状導体排出路12から粒状導体6を排して電気化
学的処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極、陽極および
粒状導体層を備えた電気化学的水処理装置および方法、
さらに詳細には電析による金属の除去に適した電気化学
的水処理装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メッキ排水、半導体製造工程排水、プリ
ント基板製造排水、鉱山排水など、重金属を含む被処理
水から重金属その他の金属を除去し回収するために電析
による処理が行われている。電析はメッキの原理により
金属イオンを陰極に電析(電着)させることにより被処
理液から除去する方法である。このような電析による処
理装置として、平板式電析装置がある。この装置は平板
からなる陰極と陽極とを対向して配置し、給電しながら
電極間隙に被処理水を流すことにより、被処理水中の金
属イオンを陰極に電析させるものである。
【0003】しかしながら、このような装置は限界電流
密度が低く、大電流を流せないため、希薄液を対象とす
る場合は電極面積を大きくする必要があり、装置が大型
化する。また電力効率を高くするためには電極間隔を小
さくして低電圧で電析を行う必要があるが、この場合電
析の進行により金属が陰極に付着して電極間隙が小さく
なると陰極を取換える必要があるので、電極交換頻度が
高く、交換のための作業量が大きくなるとともに、狭い
場所に電極を取付けるため作業が困難であるなどの問題
点がある。
【0004】このような電析装置の改良技術として、陰
極を炭素繊維等の導電性の繊維層で形成し濾過層と兼用
するものが提案されている(例えば特開平4−3080
97号)。この装置は陰極の表面積を大きくして電析の
効率を高くすることを目的としているが、陰極が被処理
水中の濁質を捕捉して目詰まりしやすく、また電析によ
り多量の金属が付着したのちは陰極を交換する必要があ
り、その交換の作業が頻雑であることは変わりない。
【0005】このほか陰極と陽極間、あるいは隔膜で隔
離された陽極と陰極間に黒鉛等の導電性粒子の流動床を
形成し、導電性粒子に金属を電析させる装置も提案され
ている(例えば特公平4−13432号)。この方法で
は導電性粒子の金属表面が電析面となるので希薄な被処
理液でも効率よく電析できるが、粒子の流動化のため電
極間距離が広くなり、これにより電解電圧が高くなり電
力効率が低くなるという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、電極
面積を大きくすることなく電解面積を大きくするととも
に低い電解電圧で効率よく電気化学的処理を行うことが
でき、しかも高速で被処理液を通液して高速処理を行う
ことができ、かつ粒状導電体の交換が容易な電気化学的
水処理装置および方法を提案することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次の電気化学的
水処理装置および方法である。 (1) 対向して配置された陰極および陽極と、陰極お
よび陽極に給電する電源装置と、陰極に接続するように
充填された粒状導体層と、粒状導体層と陽極間に配置さ
れた透水性かつ絶縁性の隔膜と、粒状導体層を通して通
水するように被処理水を給排水する給排水手段と、粒状
導体層に粒状導体を供給および排出する粒状導体供給排
出手段とを備えた電気化学的水処理装置。 (2) 陰極および陽極が透水性に構成され、陰極およ
び陽極を通して任意の方向に被処理水を通水するように
給排水手段が設けられた上記(1)記載の装置。 (3) 陰極および陽極を対向して配置し、陰極に接続
するように粒状導体を充填して粒状導体層を形成し、陽
極と粒状導体層間に透水性かつ絶縁性の隔膜を配置し、
陰極および陽極間に給電し、粒状導体層に被処理液を通
水して電気化学的処理を行い、粒状導体層から古い粒状
導体を排出するとともに、新しい粒状導体を供給して粒
状導体を交換することを特徴とする電気化学的水処理方
法。 (4) 透水性の陰極および陽極を通して被処理水を通
水し、電気化学的処理を行う上記(3)記載の方法。
【0008】本発明における電気化学的処理には、陰
極、陽極間に電圧を印加して、電極間に通水する被処理
水に電気化学的反応を行うすべての電気化学的処理が含
まれるが、特に被処理液中に存在する金属を陰極に析出
させる電析が処理として好適である。このほか被処理水
の殺菌、改質その他の処理に適用することもできる。
【0009】本発明において処理の対象となる被処理水
は、上記の各処理に対応して処理対象成分を含む水があ
げられ、例えば電析の場合はメッキ排水、半導体製造排
水、プリント基板製造排水、鉱山排水など、金属塩、金
属錯体等の金属イオンを含む水があげられる。殺菌、改
質等を対象とする場合は、細菌、被改質物質を含む水が
あげられる。
【0010】陰極および陽極としては従来より電気化学
的処理に用いられているものをそのまま使用することが
できる。陰極としては導電性のある材料であればよい
が、銅等の金属が好ましく、電析により金属を回収する
場合には電析する金属と同じ金属からなる陰極が好まし
い。陽極としては黒鉛、白金、酸化鉛等の不溶性電極を
用いるのが好ましい。陰極および陽極としては、多孔板
状、網状のように透水性のものを用いるのが好ましい。
【0011】粒状導体は導電性を有する粒状物であり、
このような粒状導体は陰極として働くため、陰極と同様
の導電体が使用でき、例えば粒状の金属、黒鉛、活性炭
等があげられる。電析により金属を回収する場合、電析
する金属と同じ金属を使用することができるほか、活性
炭のような可燃性物質を使用すると、焼却により電析金
属を回収することが可能になる。粒状導体の形状は球
形、不定形など任意の形状とすることができる。粒径は
0.1〜2mm、好ましくは0.2〜1mmのものが好
適である。
【0012】このような粒状導体は陰極と電気的に接続
するように充填して粒状導体層が形成される。粒状導体
層は陰極に接続していてもよく、また金網のような透水
性かつ導電性の隔膜を介して接続していてもよい。粒状
導体層の厚さ(陰極と陽極間の距離にほぼ相当)は2〜
20mm、好ましくは5〜10mmで、粒状導体1〜2
0個に相当する厚さが好ましい。このとき、粒状導体層
と陽極が接触しないように、両者間に透水性かつ絶縁性
の隔膜が設けられる。隔膜は樹脂、セラミック等の絶縁
体の透水性シートからなるものが使用でき、陰極および
陽極と同様多孔板状、網状のものなどが使用できる。隔
膜の厚さは0.01〜1mm、好ましくは0.1〜0.
5mm程度とされる。このような隔膜は陽極に貼り付け
た状態で粒状導体層と接触させるのが好ましい。
【0013】給排水手段は粒状導体層を通して被処理水
を通水するように設けられる。陰極および陽極が板状等
のソリッド状の場合には、電極に沿って被処理液を通水
するように構成されるが、このような構造では処理水量
を多くするためには多数の電極を配置する必要があり、
装置が大型化する。このため、陰極および陽極に透水性
の電極を用い、陰極および陽極を通して被処理水を通水
するように給水路および排水路を設けることにより、小
型の装置を用いて大量の被処理液を通水することができ
る。この場合通水方向は任意に選ぶことができる。
【0014】電源装置は上記構成の陰極、陽極間に直流
電流(パルスを含む)を給電するように構成される。電
極間に印加する電圧は0.2〜10V、好ましくは0.
5〜3V、電流は0.1〜10A/dm2−陽極、好ま
しくは0.5〜3A/dm2−陽極程度とするのが適当
である。
【0015】粒状導体供給排出手段は、粒状導体層に新
しい粒状導体を供給する供給手段と古い粒状導体を排出
する排出手段を設け、連続的または間欠的に粒状導体を
供給および排出するように構成される。このような供給
排出手段はパイプ、シュート等の移送路を通して、粒状
導体の自重や水流を利用して粒状導体を移送するように
構成することができる。
【0016】上記のように構成された装置において、電
源装置から陰極、陽極間に給電し、給水路から粒状導体
層に被処理液を通水して電気化学的処理を行う。このと
き粒状導体層は陰極と接続し、隔膜により陽極と接続せ
ず、粒状導体同士は接触しているため、粒状導体層は陰
極と同電位となる。このため陰極および粒状導体層と陽
極との間で電気化学的反応が行われる。これにより陰極
面は拡張されたことになり、陰極および粒状導体層の全
表面で電析等の陰極反応が行われる。
【0017】この場合陰極と粒状導体層は同電位である
ので、陰極、陽極間の間隔が広くても実質的な電極間隔
は粒状導体層の陽極側の端部と陽極との間隔となるた
め、低電圧で電気化学的処理を行うことができる。そし
て粒状導体層は広い表面積を有しており、被処理液と接
触する全表面において陰極反応が行われるため、陰極お
よび陽極の電極面積を大きくすることなく、電解面積を
大きくすることができ、処理効率は高くなる。
【0018】このため希薄な被処理液の場合は電極に沿
って被処理液を流さなくても、陰極、陽極を透水性構造
にして、これらの電極および粒状導体層ならびに隔膜と
交差する方向に被処理水を通水しても十分に陰極反応を
行うことができる。これにより1対の電極に対し、大量
の被処理水を通水することができ、小型の装置で効率よ
く処理することができる。この場合被処理水の通水方向
は電極交差する任意の方向にすることができる。もちろ
ん電極と平行方向に通水してもよい。
【0019】陰極反応により、被処理液に含まれる金属
イオンは陰極および粒状導体層に電析する。そして電気
化学反応の進行により電析する金属層が厚くなるので、
粒状導体層から古い粒状導体を取り出し、新しい粒状導
体を供給して粒状導体を交換する。この粒状導体の交換
は連続的に行ってもよく、また間欠的に行ってもよい。
間欠的に交換する場合、一部ずつ交換してもよく、また
全部を一度に交換してもよい。陰極に電析する金属層も
厚くなるが、電極間隔は大きくなっているので、長期に
わたって交換することなく処理を行うことができる。
【0020】電析を行った粒状導体は取出後、金属回収
工程に送られる。粒状導体から電析金属を回収する方法
としては、薬品等による溶解、溶融のほか、粒状導体が
活性炭のように可燃性の場合には燃焼による回収も可能
である。薬品等による溶解の場合は、粒状導体を循環使
用することが可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、陰極に接触するように
粒状導体層を形成し、粒状導体を供給および排出できる
ようにしたので、電極面積を大きくすることなく電解面
積を大きくするとともに低い電解電圧で効率よく電気化
学的処理を行うことができ、しかも高速で被処理液を通
液して高速処理を行うことができ、かつ粒状導電体の交
換が容易な電気化学的水処理装置および方法を得ること
ができる。
【0022】また陰極および陽極を透水性にして、これ
らを通して被処理液を流すことにより、処理効率を高く
することができ、小型の装置で大量の被処理液を処理す
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態により説
明する。図1および図2は別の実施形態の電気化学的水
処理装置を示す断面図であり、図1は平板型電極を用い
る例、図2は円筒型電極を用いる例を示す。
【0024】図1において、1は水処理装置であって、
ケーシング2内に多孔平板状に形成された透水性の陰極
3および陽極4が対向して配置され、それぞれ電源装置
5に接続している。陰極3に接するように粒状活性炭等
の粒状導体6が充填されて粒状導体層7が形成されて陰
極と接続しており、陽極4との間に透水性の絶縁体から
なる隔膜8が設けられて絶縁されている。
【0025】粒状導体層7はフレーム状のガスケット9
によって上下および前後から囲まれており、その上下に
は弁V1を有する粒状導体供給路11および弁V2を有す
る粒状導体排出路12が連絡している。ケーシング2を
形成する側板2a,2bには被処理水路13および処理
水路14が連絡している。15,16はパッキングであ
る。
【0026】上記のように構成された水処理装置1にお
いて、電源装置5から陰極3、陽極4間に給電し、被処
理水路13から粒状導体層7に被処理液を通水して電気
化学的処理を行う。この場合、被処理水は被処理水路1
3から陽極4、隔膜8、粒状導体層7、陰極3を通して
流れ、電気化学的処理が行われ、処理水路14から処理
水として流出する。このとき粒状導体層7は陰極3と接
続し、隔膜8により陽極4と接続せず、粒状導体6同士
は接触しているため、粒状導体層7は陰極3と同電位と
なる。このため陰極3および粒状導体層7と陽極4との
間で電気化学的反応が行われる。これにより陰極3面は
拡張されたことになり、陰極3および粒状導体層7の全
表面で電析等の陰極反応が行われる。
【0027】この場合陰極3と粒状導体層7は同電位で
あるので、陰極3と陽極4間の間隔が広くても実質的な
電極間隔は粒状導体層7の陽極側の端部7aと陽極4と
の間隔となるため、低電圧で電気化学的処理を行うこと
ができる。そして粒状導体層7は広い表面積を有してお
り、被処理液と接触する全表面において陰極反応が行わ
れるため、陰極3および陽極4の電極面積を大きくする
ことなく電解面積を大きくすることができ、処理効率は
高くなる。
【0028】このため希薄な被処理液の場合は電極
(3,4)に沿って被処理液を流さなくても、陰極3、
陽極4を透水性構造にすることにより、図のようにこれ
らの電極(3,4)および粒状導体層7ならびに隔膜8
と交差する方向に被処理水を通水しても十分に陰極反応
を行うことができる。これにより1対の電極(3,4)
に対し、大量の被処理水を通水することができ、小型の
装置で効率よく処理することができる。
【0029】陰極反応により、被処理液に含まれる金属
イオンは陰極3および粒状導体層7に電析する。そして
電気化学的反応の進行により電析する金属層が厚くなる
ので、弁V2を開き粒状導体供給路11を通して粒状導
体層7から古い粒状導体6を取り出すとともに、弁V1
を開き粒状導体供給路11から新しい粒状導体6を供給
して粒状導体6を交換する。この粒状導体6の交換は連
続的に行ってもよく、また間欠的に行ってもよい。間欠
的に交換する場合、一部ずつ交換してもよく、また粒状
導体層7の全部を一度に交換してもよい。陰極3に電析
する金属層も厚くなるが、電極間隔は大きくなっている
ので、長期にわたって交換することなく処理を行うこと
ができる。
【0030】電析を行った粒状導体6は取出後、金属回
収工程に送り、粒状導体から電析金属を回収する。金属
の回収方法としては、薬品等による溶解、溶融のほか、
粒状導体が活性炭のように可燃性の場合には燃焼による
回収も可能である。薬品等による溶解の場合は、粒状導
体を循環使用することが可能である。
【0031】図2では、水処理装置1は円筒状のケーシ
ング2内に、同じく円筒状の陰極3、隔膜8、および陽
極4が同じ円状に配置され、陰極3と隔膜8間に円筒状
の粒状導体層7が形成されている。ケーシング2は本体
2cと蓋2dがパッキング15をはさんで一体化し、そ
の間にパッキング17、18をはさんで陽極4を保持し
ている。蓋2dの上部には弁V1を有する粒状導体供給
路11が連絡し、本体2cの下部には弁V2を有する粒
状導体排出路12が連絡している。また本体2cの側部
には被処理水路13が連絡し、陰極3を保持する内筒1
9には処理水路14が連絡している。
【0032】上記の水処理装置1では、被処理水路13
から入る被処理水は陽極4の周囲を内方向に流れて電気
化学的処理を受け、処理水は内筒19から処理水路14
に取り出される。また粒状導体供給路11から入る粒状
導体6は内筒19の上部で円環状に広がって筒状の粒状
導体層7を形成し、粒状導体排出路12から排出され
る。
【0033】図1および図2の装置において被処理水の
通水方向は電極と交差する任意の方向にすることがで
き、例えば陰極3側から陽極4側へ、あるいは陽極4側
から陰極3側へ流すことができるが、陽極側から陰極側
へ流すのが好ましい。この場合、陰極で電析が起こるた
め、多量の金属イオンを含む被処理水を陰極側から流す
と陰極での電析により多孔の陰極が目詰まりしやすい
が、陽極側から流すと電析は粒状導体層で主として起こ
り、陰極はへの電析が少ないので、電析金属の回収が容
易になるとともに、陰極の目詰まりが少なくなり好まし
い。また被処理水路13を上部に連絡し、処理水路14
を下部に連絡するなど、両者の連絡位置をずらせること
により、電極に沿う方向と横切る方向の複合流を形成す
ることもできる。このほか、電極、ケーシング、隔膜、
粒状導体層等の形状、構造、材質等は上記説明のものに
限らず、変更することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 図1の装置において、陰極、陽極として10cm×10
cmの銅板からなる平板電極(電極面積100cm2
を10mmの極間距離で配置し、陽極側に貼付したテト
ラフルオロエチレン樹脂製隔膜と陰極との間に粒径0.
8mmの粒状活性炭を充填して粒状導体層を形成した。
そして食塩1mmol/l、硫酸銅0.1mmol/l
を含む人工排水を1liter/minで通水し、電極
間に2Vの電圧で電析したとき、電流は1A、処理水C
uは0.01mg/l以下となった。500時間電析を
継続したが、安定した処理を行うことができた。
【0035】比較例1 実施例1において活性炭を充填することなく、同条件で
電析を行ったところ、電流は0.03A、処理水Cuは
4.5mg/lとなった。このことから電流値が低いた
め電析率が低下し、処理水Cu濃度が高くなり、処理不
十分であることがわかる。
【0036】比較例2 実施例1において活性炭を被処理水の上昇流により流動
化させ、流動床で電析を行ったところ、被処理水流量は
0.3liter/min、電流は0.2A、処理水C
uは0.01mg/l以下となった。このことから、粒
状導体が溢流するため、流量を低くする必要があり、高
速処理に向かないことがわかる。
【0037】比較例3 比較例1において、極間距離を1mmにして電析を行っ
たところ、流量は0.6liter/min、電流は
0.3A、処理水Cuは0.2mg/lとなった。10
0時間の電析で析出銅のため電極間が短絡した。このこ
とから狭い極間距離のため差圧が上昇し、高流速が出せ
ず、高速処理ができないうえ、電極交換の頻度が高くな
ることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の電気化学的水処理装置の断面図であ
る。
【図2】他の実施形態の電気化学的水処理装置の断面図
である。
【符号の説明】
1 水処理装置 2 ケーシング 3 陰極 4 陽極 5 電源装置 6 粒状導体 7 粒状導体層 8 隔膜 9 ガスケット 11 粒状導体供給路 12 粒状導体排出路 13 被処理水路 14 処理水路 15、16、17、18 パッキング 19 内筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D061 DA08 DB18 EA05 EB04 EB07 EB12 EB19 EB22 EB23 EB24 EB29 EB30 EB31 EB35 EB39 GC12 GC14 4K058 AA22 BA21 BB04 CA23 CA27 DD13 DD14 DD17 EB01 EB02 EB12 EB13 FA24 FC05 FC09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置された陰極および陽極と、 陰極および陽極に給電する電源装置と、 陰極に接続するように充填された粒状導体層と、 粒状導体層と陽極間に配置された透水性かつ絶縁性の隔
    膜と、 粒状導体層を通して通水するように被処理水を給排水す
    る給排水手段と、 粒状導体層に粒状導体を供給および排出する粒状導体供
    給排出手段とを備えた電気化学的水処理装置。
  2. 【請求項2】 陰極および陽極が透水性に構成され、陰
    極および陽極を通して任意の方向に被処理水を通水する
    ように給排水手段が設けられた請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 陰極および陽極を対向して配置し、陰極
    に接続するように粒状導体を充填して粒状導体層を形成
    し、 陽極と粒状導体層間に透水性かつ絶縁性の隔膜を配置
    し、 陰極および陽極間に給電し、粒状導体層に被処理液を通
    水して電気化学的処理を行い、 粒状導体層から古い粒状導体を排出するとともに、新し
    い粒状導体を供給して粒状導体を交換することを特徴と
    する電気化学的水処理方法。
  4. 【請求項4】 透水性の陰極および陽極を通して被処理
    水を通水し、電気化学的処理を行う請求項3記載の方
    法。
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