JP2000156841A - 記録媒体、録画装置、プログラム記憶媒体 - Google Patents

記録媒体、録画装置、プログラム記憶媒体

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JP2000156841A
JP2000156841A JP11262781A JP26278199A JP2000156841A JP 2000156841 A JP2000156841 A JP 2000156841A JP 11262781 A JP11262781 A JP 11262781A JP 26278199 A JP26278199 A JP 26278199A JP 2000156841 A JP2000156841 A JP 2000156841A
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time
video object
data
unit
recording
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Kaoru Murase
薫 村瀬
Shinichi Saeki
慎一 佐伯
Tokuo Nakatani
徳夫 中谷
Tomoyuki Okada
智之 岡田
Kazuhiro Tsuga
一宏 津賀
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、AVデータの円滑な連続再生を保
証し、かつAVデータ以外のデータとともに効率よく記
録することができる記録可能な記録媒体、記録装置、再
生装置を提供する。 【解決手段】 タイムマップ8211、8212等は、
順にVOBの先頭時刻とTM_OFSを加えた時刻、さらにTM
U後、2TMU後、3TMU後・・・の再生時刻に存在するV
OBUマップを指す。VOBUマップ8231、823
2等は、それぞれ参照画像サイズ、VOBU再生時間、
VOBUサイズからなる。VOBUマップ毎に記録位置
(セクタアドレス)を再生時刻に対応させて記録される
必要がなく、ビデオオブジェクトユニット毎にその再生
時間とそのデータサイズとを含むので、再生時間もデー
タサイズより短いデータ長でよく、テーブルサイズが小
さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオデータの記
録に用いられる記録媒体、記録装置、ファイル管理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD−ROM、DVD(Digital
Versatile Disc)−ROMなどの光ディスクに代表され
る記録媒体は、コンピュータの二次記憶としての利用に
加えて、映画等のビデオデータ(以下、AVデータと呼
ぶ)の記録用に活用されている。さらに、次世代の記録
可能な記録媒体として、DVD−RAMディスク(以下
DVD−RAMと略す)の実用化が望まれている。
【0003】以下、従来のDVD−ROMにおいて、A
Vデータのn倍速の早送り又は巻き戻し再生などの特殊
再生について説明する。DVD−ROMに記録されるA
Vデータは、圧縮率を高めるために可変ビットレートの
圧縮符号化方式が用いられている。可変ビットレートと
は、1フレーム画像あたりの圧縮符号量が可変であるこ
とをいう。それゆえ、圧縮符号量は再生時間に比例しな
いので、AVデータを一定の符号サイズ毎に等間隔に読
み出したとしても、一定の時間間隔毎の画像を得ること
ができない。
【0004】そのため、DVD−ROMではAVデータ
中の随所に特殊再生用の情報を記録するという手法が採
られている。具体的には、AVデータは、MPEG2に
準拠して圧縮符号化され、0.4秒以上かつ1.0秒
(例外的にVOB終端では1.2秒)以下となる区間
(GOPと呼ばれる)毎に、GOPの先頭にNVパック
と呼ばれるDVD固有の情報が付加されている。なお、
NVパックから次のNVパックの前までのデータを、V
OBU(Video OBject Unitの略)と呼ぶ。
【0005】NVパックには、2Kバイトの大きさであ
り、近隣のNVパックを参照するための情報や、GOP
内の最初のリファレンスピクチャのデータサイズが記録
されている。ここで、近隣のNVパックの参照のための
情報は、そのVOBUの先頭のタイムコードを基準にし
て、ある時間間隔だけ離れた場所にある前方向及び後方
向のVOBUのNVパックのアドレスを、自身のNVパ
ックのアドレスからの相対値で示す。この時間間隔は、
1秒から1秒置きに15秒までと、20秒、60秒、1
20秒、240秒とが使われる。
【0006】次に、早送り再生や巻戻し再生のような特
殊再生の動作の一例について説明する。再生の速さに応
じて、ある一定の時間間隔にあるVOBUのリファレン
スピクチャのみを再生する事により、ほぼ一様な速度の
特殊再生を実現する事ができる。一定の時間間隔のVO
BUを次々と読み出すためには、NVパックのある近隣
のNVパックのアドレスを示す情報を利用する。
【0007】また、AVデータの先頭から一定の時間間
隔のタイムコードごとに、そのタイムコードに対応する
VOBU内のAVデータのアドレスを示すタイムサーチ
マップ情報が記録される。タイムマップ情報を参照する
ことにより、指定されたタイムコードからAVデータの
再生を開始することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、AVデ
ータ中の随所に特殊再生用情報をNVパックとして記録
するという手法は、DVD−RAMのような記録可能な
記録媒体にリアルタイムに録画する際には利用すること
ができないという問題があった。というのは、リアルタ
イムにAVデータを記録しながら上記のNVパックを記
録しようとしても、例えば後方向のVOBUのNVパッ
クのアドレスなど、これから記録するAVデータ部分に
関する情報が得られないからである。
【0009】また、AVデータの記録の終了後に、すべ
てのNVパックに記録する特殊再生情報を生成すること
は可能であるが、生成した情報をNVパックとしてAV
データ領域に記録するためには、VOBUの個数とほぼ
同じ回数のディスクへのアクセスが必要であるリアルタ
イムには実現できない。AVデータと特殊再生情報を同
じAVデータ領域に格納しないことも考えられるが、高
速に特殊再生を行うために、特殊再生情報を主記憶に保
存する必要があり、特殊再生情報を記憶するために大き
な主記憶容量を必要であるという問題があった。
【0010】本発明は、特殊再生情報のデータ量を少な
くしAVデータのリアルタイム録画と同時に特殊再生情
報を生成する記録装置、プログラム記憶媒体及び記録媒
体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の記録媒体は、ビデオオブジェクトを記録す
るデータ領域とタイムマップ情報を記録するタイムマッ
プ領域とを有する記録媒体であって、前記ビデオオブジ
ェクトは複数のビデオオブジェクトユニットから構成さ
れ、前記タイムマップ情報はビデオオブジェクトに対応
する第1及び第2タイムテーブルを含み、第1タイムテ
ーブルは、ビデオオブジェクトに対応する再生時刻であ
ってビデオオブジェクトユニットの再生時間よりも長い
一定の時間間隔を順においた再生時刻毎に、その再生時
刻に当たるビデオオブジェクトユニットのアドレス情報
と、当該ビデオオブジェクトユニットを特定する特定情
報とを有し、第2タイムテーブルは、ビデオオブジェク
トの先頭からの再生時間順に、各ビデオオブジェクトユ
ニットの再生時間及びデータサイズを含むことを特徴と
する。
【0012】また、本発明の録画装置は、時系列的なビ
デオデータを入力する入力手段と、入力されたビデオデ
ータを圧縮することにより連続するビデオオブジェクト
ユニットから構成されるビデオオブジェクトを生成する
圧縮手段と、記録媒体にデータを書き込む書込み手段
と、書込み手段を制御する制御手段とを備え、前記制御
手段は、生成されたビデオアブジェクトを記録媒体に書
き込むよう書込み手段を制御し、生成されたビデオオブ
ジェクトに対する再生時刻であって、ビデオオブジェク
トユニットの再生時間よりも長い一定の時間間隔を順に
おいた再生時刻毎に、その再生時刻に当たるビデオオブ
ジェクトユニットの記録位置を指し示す第1タイムテー
ブルと、各ビデオオブジェクトユニットの再生時間及び
データサイズを含む第2タイムテーブルとを生成し、さ
らに第1テーブル、第2テーブルを記録媒体に書き込む
よう書込み手段を制御するように構成されている。
【0013】ここで、前記制御手段は、第1タイムテー
ブルとして、前記第1生成手段は、前記一定の時間間隔
を順においた各再生時刻に1対1で対応する第1タイム
マップを生成し、第2タイムテーブルとして、ビデオオ
ブジェクトユニットに1対1で対応する複数の第2タイ
ムマップを生成し、各第1タイムマップは、対応する再
生時刻に当たるビデオオブジェクトユニットの先頭アド
レスと、対応する再生時刻と当該ビデオオブジェクトユ
ニットの先頭時刻との差分時間を示す差分情報とを含
み、各第2タイムマップは、対応するビデオオブジェク
トユニットの再生時間を示す時間情報と、対応するビデ
オオブジェクトユニットのデータサイズとを含むように
構成してもよい。
【0014】また、前記制御手段は、さらに、ビデオオ
ブジェクトの先頭の再生時刻と、前記一定の時間間隔の
先頭の再生時刻との差分時間を示すタイムオフセットを
生成し、前記第1タイムテーブルは、タイムオフセット
を含むようにしてもよい。また、本発明のプログラム記
憶媒体は、時系列的なビデオデータを入力し、入力され
たビデオデータを圧縮することにより連続するビデオオ
ブジェクトユニットから構成されるビデオオブジェクト
を生成し、記録媒体にビデオオブジェクトを書き込むコ
ンピュータに読み取り可能な記憶媒体であって、前記ビ
デオデータから生成されたビデオオブジェクトに対する
再生時刻であって、ビデオオブジェクトユニットの再生
時間よりも長い一定の時間間隔を順においた再生時刻毎
に、その再生時刻に当たるビデオオブジェクトユニット
の記録位置を指し示す第1タイムテーブルと、各ビデオ
オブジェクトユニットの再生時間及びデータサイズを含
む第2タイムテーブルとを生成し、さらに第1テーブ
ル、第2テーブルを記録媒体に書き込むことを記述した
プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記憶
媒体である。
【0015】
【発明の実施の形態】(1)光ディスク (1−1)記録可能な光ディスクの物理構造 図1は、本発明の実施形態における記録可能な光ディス
クであるDVD−RAMディスクの外観及び記録領域を
表した図である。同図のように、DVD−RAMディス
クは、最内周にリードイン領域を、最外周にリードアウ
ト領域を、その間にデータ領域を配置している。リード
イン領域は、記録再生装置においてサーボを安定させる
ために必要な基準信号や他のメディアとの識別信号など
が記録されている。リードアウト領域もリードイン領域
と同様の基準信号などが記録される。
【0016】データ領域は、最小のアクセス単位である
セクタ(2kバイトとする)に分割されている。データ
領域には、ファイルシステム用の管理情報、AVデー
タ、AVデータ管理ファイル、非AVデータなどが記録
される。ファイルシステム用の管理情報は、DVD−R
AMのディレクトリ構造や、ファイルの記録位置、デー
タ領域の空き状態などを含む情報であり、ファイルの作
成、書込み、読み出し、削除などに際して利用される。
【0017】AVデータは、ビデオオブジェクト(以下
VOBと略す)と呼ばれる単位を1つのファイルとして
記録される。VOBは、光ディスク記録装置により1回
の連続的な録画により生成されるファイルであり、例え
ば映画の全部又は一部、テレビ番組の全部又は一部に相
当する。VOBは複数のビデオオブジェクトユニット
(以下VOBUと略す)から構成される。
【0018】1つのVOBUは、映像データの再生時間
の約0.4〜1.2秒に相当するAVデータ部分であ
り、MPEG2規格におけるGOP(Group of Pictur
e)と呼ばれる映像データ区間を含む。このGOPに
は、MPEG2規格におけるI(Intra)ピクチャ(フレ
ーム内符号化画像)、P(Predictive)ピクチャ(フレー
ム間順方向予測符号化画像)、B(Bidirectionally Pre
dictive)ピクチャ(フレーム間双方向予測符号化画像)
のうち、少なくとも1つのIピクチャを含んでいる。こ
のことは、GOPの独立再生を可能にしている。特に、
早送り再生、早戻し再生などの特殊再生や、指定時刻の
再生の場合には、GOP内のIピクチャは再生対象の画
像として抽出され、又は参照画像として抽出され再生対
象とするP又はBピクチャが再生されることになる。
【0019】AVデータ管理ファイルは、DVD−RA
M内の全AVデータを管理するためのファイルであり、
VOBと1対1に対応するタイムマップ情報等が記録さ
れる。タイムマップ情報は、VOBの再生時刻と、記録
位置とを対応付けた情報であり、階層的なデータ構造を
採っている。すなわち、タイムマップ情報は、階層的な
第1及び第2タイムテーブルを有している。
【0020】第1タイムテーブル(以下、タイムマップ
テーブル又はTMAPテーブルとも呼ぶ)は、VOBに
対応する再生時刻であって、一定の時間間隔(例えば6
0秒)を順においた再生時刻毎に、その再生時刻に当た
るVOBUの記録位置(セクタアドレス:LSN)を示
すテーブルである。第2タイムテーブル(VOBUテー
ブルとも呼ぶ)は、VOBの先頭からの再生時間順に、
各VOBUの再生時間及びデータサイズを含むテーブル
である。
【0021】図2は、セクタレベルに拡大して切り出し
たDVD−RAMの断面及び表面を示す図である。同図
に示すように、1セクタは、金属薄膜等の反射膜表面に
形成されたピット列部と、凹凸形状部とからなる。ピッ
ト列部は、セクタアドレスを表すために刻印された0.4
μm〜1.87μmのピットからなる。
【0022】凹凸形状部は、凹部(グルーブと呼ぶ)及
び凸部(ランドと呼ぶ)からなる。ランド、グルーブは
それぞれの表面に相変化(Phase Change)可能な合金薄膜
である記録マークが付着されている。相変化とは、付着
した合金薄膜の状態が光ビームの照射により結晶状態
と、非晶状態とに変化することをいう。凹凸形状部に
は、相変化を利用することによりデータを書き込むこと
ができる。MOディスクではランド部のみが記録用であ
るのに対して、DVD−RAMではランド部とグルーブ
部にもデータを記録できるようになっている。グルーブ
部へのデータ記録を実現したことは、記録密度をMOと
比べて増大させている。セクタに対する誤り訂正処理
は、16個のセクタ毎になされる。本実施例では、EC
C(Error Correcting Code)が付与されるセクタ群
(16セクタ)をECCブロックと呼ぶ。
【0023】また、DVD−RAMは、記録・再生装置
においてZ−CLV(Zone-ConstantLinear Velocity)と
呼ばれる回転制御を実現するために、データ領域が複数
のゾーン領域に分割されている。図3(a)は、DVD
−RAMに同心円状に設けられた複数のゾーン領域を示
す図である。同図のように、DVD−RAMは、ゾーン
0〜ゾーン23の24個のゾーン領域に分割されてい
る。ここでゾーン領域とは、同じ角速度でアクセスされ
る一群のトラックをいう。本実施形態では1ゾーン領域
は、1888本のトラックを含む。DVD−RAMの回転角
速度は、内周側のゾーン程速くなるようにゾーン領域毎
に設定され、光ピックアップが1つのゾーン内でアクセ
スする間は一定に保たれる。これにより、DVD−RA
Mの記録密度を高めるとともに、記録装置・再生装置に
おける回転制御を容易にしている。
【0024】図3(b)は、図3(a)において同心円
状に示したリードイン領域、ゾーン領域0〜23、リー
ドアウト領域を横方向に配置した説明図である。リード
イン領域とリードアウト領域は、その内部に欠陥管理領
域(DMA:DefectManagement Area)を有する。欠陥管理
領域とは、欠陥が生じたセクタの位置を示す位置情報
と、その欠陥セクタを代替するセクタが上記代替領域の
何れに存在するかを示す代替位置情報とが記録されてい
る領域をいう。
【0025】各ゾーン領域はその内部にユーザ領域を有
すると共に、境界部に代替領域及び未使用領域を有して
いる。ユーザ領域は、ファイルシステムが記録用領域と
して利用することができる領域をいう。代替領域は、欠
陥セクタが存在する場合に代替使用される領域である。
未使用領域は、データ記録に使用されない領域である。
未使用領域は、2トラック分程度設けられる。未使用領
域を設けているのは、ゾーン内では隣接するトラックの
同じ位置にセクタアドレスが記録されているが、Z−C
LVではゾーン境界に隣接するトラックではセクタアド
レスの記録位置が異なるため、それに起因するセクタア
ドレス誤判別を防止するためである。
【0026】このようにゾーン境界にはデータ記録に使
用されないセクタが存在する。そのためデータ記録に使
用されるセクタのみを連続的に示すように、DVD−R
AMは、内周から順に論理セクタ番号(LSN:Logical
Sector Number)をユーザ領域の物理セクタに割り当て
られている。図3(c)に示すように、LSNが付与さ
れたセクタにより構成される、ユーザデータを記録する
領域をボリューム空間と呼ぶ。
【0027】また、図3(d)に示すように、ボリュー
ム空間の内周部と外周部には、ディスクを論理的なボリ
ュームとして扱うためのボリューム構造情報が記録され
る。ボリューム空間中の内周と外周のボリューム構造情
報領域を除いた部分は、ユーザファイルが記録される領
域であり、パーティション空間と呼ぶ。パーティション
空間では、その先頭セクタからセクタ単位に論理ブロッ
ク番号(LBN:Logical Block Number)が割り当てら
れる。
【0028】図4は、ゾーン領域内におけるセクタとの
ECCブロックとの関係を階層的に示す図である。同図
に示すように各ゾーン領域は、複数のECCブロックか
らが含まれる。ここで注意すべきは、記録装置におい
て、非AVデータはセクタ単位に領域が割り当てられる
のに対して、AVデータは連続再生を保証できるだけの
連続記録領域を単位として割り当てられることである。
ここでいう連続記録領域は、ゾーン境界を跨がないEC
Cブロックの整数倍の領域で、一定サイズ(約7Mバイ
ト)以上の連続セクタをいう。ただし、AVデータが、
複数のエクステントからなる場合には、最後のエクステ
ントは上記一定サイズより小さくてもよい。連続記録領
域がゾーン境界を跨がないとしているのは、もしゾーン
を跨ぐと光ディスクの回転角速度が変更されるので、連
続的に読み出しできないからである。またECCブロッ
クの整数倍のとしているのは、ECC処理の最小単位だ
からである。
【0029】図5は、ボリューム空間に記録されるファ
イルシステム用の管理情報に含まれるセクタ管理テーブ
ルと、上記の連続記録領域を管理するための連続記録領
域管理ファイルとを示す。同図では、ボリューム空間、
セクタ、セクタの記録内容を階層的に図示してある。第
1階層は、図3(d)に示したボリューム空間を示して
いる。
【0030】第2階層は、パーティション空間おいてセ
クタ管理テーブルが記録されるセクタ領域を示す。論理
ブロック番号0〜79までのセクタ領域には、セクタ毎
のデータ割当状況を示すセクタ管理テーブル(スペース
ビットマップとも呼ぶ)が記録される。連続記録領域管
理ファイルは、非AVファイルとして記録されるので、
固定的な領域ではなく、通常のファイルとして空き領域
の何れかに記録される第3階層に示すようにスペースビ
ットマップは、パーティション空間における全部のセク
タについて、各セクタが割り当て済か未割当てであるか
を表している。この例では1セクタ1ビットのビットマ
ップになっている。例えば論理ブロック番号0〜79
は、スペースビットマップとして割り当てられているか
ら、"0(割当済)"となっている。
【0031】第3階層に示すように連続記録領域管理フ
ァイルは、パーティション空間中の既に連続記録領域と
して割り当てられた領域を示す。同図では、連続記録領
域管理ファイルは、エントリe1〜e4・・・からなる
リスト構造のテーブルとして表されている。テーブル左
の枠外にはテーブル先頭からの相対アドレス(バイト
数)を付記してある。
【0032】各エントリは、同図左から開始セクタ番号
(LSN)、終了セクタ番号及びポインタからなる。各
エントリにおける開始セクタ番号から終了セクタ番号ま
での光ディスクの領域は、連続記録の一部分または1つ
の連続記録が割り当てられたセクタ領域を表している。
ポインタは、後続する連続記録領域を示すエントリを指
し、テーブル先頭からの相対アドレスで表わされる。た
だし、最後のエントリe5のポインタは、末尾であるこ
とを示す値(−1)をとる。
【0033】同図の例では、エントリe1は、セクタ番
号6848から15983までの連続領域領域を表し、
12バイト目から記録されているエントリe2(後続す
る連続記録領域)を指している。他のエントリも同様で
ある。また、エントリe1〜e4が1つの連続した領域
(6848から31983)を示しているのは、AVデ
ータが4回に分けて記録され、連続記録領域が順次追加
された場合を示している。
【0034】連続記録領域の割り当てとスペースビット
マップとは、次のように連動して管理される必要が有
る。例えば、光ディスク記録装置では、連続記録領域と
して割り当てた領域は、スペースビットマップにおいて
も割り当て済みに変更される。図6は、DVD−RAM
に記録されるAVデータ、非AVデータ及びディレクト
リの一例を示す。
【0035】同図において、楕円図形はディレクトリ
を、長方形はファイルを表している。ルートディレクト
リは、RTRWというディレクトリと、File1.DAT、File2.D
ATという2つの非AVデータファイルとを有する。RTRW
ディレクトリは、Movie1.VOB、Movie2.VOB、・・・とい
う複数のAVファイルと、RTRW.IFOというAVデータ管
理ファイルとを有している。図7に示すようにAVファ
イルMovie1.VOB、Movie2.VOB、・・・は、それぞれ1つ
のVOBとしてデータ領域に記録される。 (1.2)AVデータ管理ファイル 図8は、図6に示したAVデータ管理ファイル(RTRW.I
FO)の記録内容を階層的に示した説明図である。同図の
ようにAVデータ管理ファイルは、タイトルサーチポイ
ンタテーブル810、AVファイル管理テーブル82
0、PGC情報テーブル830を有する。これらのテー
ブルとVOBとの論理的な結合関係を図9に示す。
【0036】タイトルサーチポインタテーブル810
は、DVD−RAMに記録されているタイトル一覧を示
すテーブルである。ここでタイトルは、記録装置におい
てユーザが録画した番組や、ユーザの編集により作成さ
れたタイトルなどがある。図8、9ではタイトルサーチ
ポインタテーブルに含まれるタイトルサーチポインタ8
11、812・・・のみを図示してある。
【0037】タイトルサーチポインタ811、812・
・・は、タイトルに対応するPGC(又はPGC情報)
の番号を指すポインタである。例えば、図9のタイトル
サーチポインタ811はPGC情報831を示してい
る。ここでPGCとは、任意のVOBの任意の区間を論
理的に連結した一連のAVデータをいう。またPGC情
報とは、任意のVOBの任意の区間の論理的な連結関係
を示す情報をいう。
【0038】AVファイル管理テーブル820は、AV
ファイルつまりVOBの再生時刻と記録位置との対応関
係を示す情報であり、VOBと同数のVOB情報82
1、822・・・を記録するテーブルである。VOB情
報821、822・・・は、それぞれ、、再生時間など
VOB固有の情報を示すVOB一般情報と、VOBの再
生時刻と記録位置とを対応付けるタイムマップ情報とを
含む。
【0039】VOB一般情報821aは、VOB情報が
どのVOBに対応するかを示すためのVOBの識別子、
対応するVOBの再生時間等を示す情報である。タイム
マップ情報821bは、上述した第1タイムテーブルと
第2タイムテーブルとを含む。第1タイムテーブル(タ
イムマップテーブル)は、図9に示すように、VOBの
先頭を開始時刻とする時間軸上で、一定の時間(例えば
60秒)間隔を順においた再生時刻毎に、その再生時刻
に当たるVOBUの記録位置(セクタアドレス)を示す
タイムマップ#1、#2・・・を配列したテーブルであ
る。
【0040】第2タイムテーブル(VOBUテーブル)
は、図9に示すように、VOBの先頭からの再生時間順
に、VOBUの再生時間及びVOBUのデータサイズを
含むVOBUマップを配列したテーブルである。PGC
情報テーブル830は、複数のPGC情報831、83
2・・・からなるテーブルである。
【0041】PGC情報831、832・・・は、スタ
ートタイムとエンドタイムとの組によって指定されるV
OB中のビデオ区間を示す情報(セルと呼ぶ)を再生時
間順に配列したテーブルであり、セルに示されるビデオ
区間を配列順に論理的に連結することにより得られる一
連のAVデータを表している。セル831a、831b
・・・は、それぞれAVファイル識別子、VOB識別子
と、ビデオ区間を示すスタートタイムとエンドタイムの
組みを含む。
【0042】図9に示した例では、1つのタイトルに対
応する一連のAVデータは、タイトルサーチポインタ8
11→PGC情報831→セル831a〜831c→V
OB情報821、822、→VOB#1、#2という順
に特定されることになる。この例では、1つのタイトル
に対するAVデータが2つのVOB#1、#2から構成
されているが、新規録画したタイトルの場合など最もシ
ンプルなPGC情報の例は、1タイトル→1PGC情報
→1セル→1VOB情報→1VOBというように1タイ
トルが1つのVOBで構成される。
【0043】図10は、AVファイルつまりVOBのデ
ータ構造を示す図である。同図に示すように、VOB
は、複数のVOBUからなる。VOBUは、少なくとも
1つのI(Intra)ピクチャーを含む約0.5秒程度の
圧縮ビデオデータと、他の音声データとを含むAVデー
タ区間であり、ビデオパック(V#PCK)とオーディオパ
ック(A#PCK)とがインターリーブされたパック列から
なる。1つのパックは、MPEG2におけるパック化パ
ケットであり、パックヘッダ、パケットヘッダ、ビデオ
データ/オーディオデータを含み、セクタサイズと同じ
2kバイトのサイズを有する。
【0044】図11は、1つのVOBに対応するタイム
マップ情報のより詳細なデータ構成を示す図である。同
図においてタイムマップ情報821bは、VOBの再生
時刻と記録位置とを対応付ける情報であり、タイムマッ
プ一般情報8210、タイムマップテーブル8220、
VOBUテーブル8230からなる。タイムマップテー
ブルと、VOBUテーブルとの論理的な連結関係を図1
2に示す。
【0045】タイムマップ一般情報8210は、タイム
マップ情報に含まれるタイムマップ数及びVOBUマッ
プ数、タイムマップが設けられる一定の時間間隔を示す
タイムユニット(以下TMUと略す)、VOBの先頭時刻
と先頭のタイムマップの時刻との時間差を示すタイムオ
フセット(以下TM#OFSと略す)を含む。タイムマップテ
ーブル8220は、タイムマップ一般情報8210中の
TMUが示す一定時間毎に設けられ、時間順に配列された
複数のタイムマップ8211、8212・・・からな
る。図12に示すように、タイムマップ8211、82
12、・・・は、順にVOBの先頭時刻とTM#OFSを加え
た時刻、さらにTMU後、2TMU後、3TMU後・・・の再生
時刻に存在するVOBUマップを指す。
【0046】ただし、TM#OFSは、通常"0"である。この
場合タイムマップ8211は、VOBの先頭時刻に対応
する。また、VOB先頭部分が削除される等の編集がな
された場合には、TM#OFSは"0"以外の値をとる。図13
にVOB先頭部分が削除された場合のタイムマップテー
ブルとVOBUテーブルとの論理的な連結関係を示す。
TM#OFSは、図13に示すようにVOBの先頭時刻と先頭
のタイムマップの時刻との時間差を意味する。VOB先
頭部分が削除された場合には、削除したVOB再生時間
に相当する値をTM#OFSとして設定しておけばよいので、
タイムマップテーブルを生成するための計算量を削減で
きる。
【0047】タイムマップ#iに対する再生時刻(以下
タイムマップ時刻と呼ぶ)は次式で表される。 タイムマップ時刻=(TMU*(i-1)+TM#OFS) タイムマップ8211、8212・・・は、それぞれV
OBUマップ番号と時間差(TM#DIFFと略す)とVOB
Uアドレス(VOBU#ADRと略す)とからなる。
【0048】VOBUマップ番号8212aは、そのタ
イムマップ時刻にあたるVOBUマップの番号である。
TM#DIFF8212bは、当該VOBUの先頭時刻とタイ
ムマップ時刻との時間差を表す。よってVOBU#jの
先頭時刻は、次式で表される。 VOBU先頭時刻=(TMU*(j-1)+TM#OFS-TM#DIFF) VOBU#ADR8212cは、当該VOBUの先頭アドレス
(4バイトのセクタアドレス)である。
【0049】VOBUテーブル8230は、VOBに含
まれるVOBUに1対1で対応するVOBUマップ82
31、8232、・・・を配列したテーブルである。V
OBUマップ8231、8232、・・・は、それぞれ
参照画像サイズ、VOBU再生時間、VOBUサイズか
らなる。参照画像サイズ8232aは、VOBU内の最
初のIピクチャのサイズである。特殊再生や指定時刻の
再生に際して、参照画像の読み出しに利用される。
【0050】VOBU再生時間8232bは、当該VO
BUの再生に要する時間であり、本実施例では1バイト
データとする。これは、特殊再生や指定時刻の再生に際
して、対象とする画像を見つけるために利用される。す
なわち、再生装置は、対象とする画像の時刻に達するま
で、上記のVOBU先頭時刻にVOBU再生時間を順次
足し込んでいくことにより1つのVOBUを特定し、さ
らにVOBU内の1つの画像を特定する。
【0051】VOBUサイズ8232cは、VOBUの
データサイズであり、本実施例ではセクタ数を示す2バ
イトデータである。これは、特殊再生や指定時刻の再生
に際して、対象とする画像のアドレスを特定するために
利用される。すなわち、再生装置は、対象とする画像の
時刻に達するまで、上記のVOBU先頭時刻に、当該V
OBUマップから始まるVOBUマップ列のVOBUサ
イズを順次足し込んでいくことにより、対象とする画像
を含む1つのVOBUを特定し、さらにVOBU内の1
つの画像を特定することになる。 (2)記録再生装置 次に、図面を参照しながら本発明に係る光ディスク記録
・再生装置を説明する。 (2−1)全体のシステム 図14は、本実施形態における光ディスク記録再生装置
を用いたシステムの構成例を示す。
【0052】このシステムは、光ディスク記録再生装置
10(以下DVDレコーダ10と呼ぶ)、これを操作す
るためのリモコン6、DVDレコーダ10に接続された
ディスプレイ12、アンテナ11を含んでいる。DVD
レコーダ10は、光ディスクとして上記DVD−RAM
が装着され、アンテナ11を通じて受信されたアナログ
放送波に含まれる音声画像データを圧縮した上で、AV
ファイルとしてDVD−RAMに記録し、また、DVD
−RAMに記録された圧縮音声画像データを伸長し、そ
の映像信号、音声信号をディスプレイ12に出力する。 (2−2)DVDレコーダ10のハードウェア構成 図15は、DVDレコーダ10のハードウェア構成を示
すブロック図である。
【0053】このDVDレコーダ10は、制御部1、M
PEGエンコーダ2、ディスクアクセス部3、MPEG
デコーダ4、ビデオ信号処理部5、リモコン6、バス7
及びリモコン信号受信部8、レシーバ9を有している。
制御部1は、CPU1a、プロセッサバス1b、バスイ
ンタフェース1c及び主記憶1dを有し、主記憶1dに
格納されたプログラムを実行することにより、DVDレ
コーダ10におけるAVデータの記録、再生、編集など
装置全体を制御する。特に制御部1は、AVデータの記
録に際して、AVファイル(VOB)を記録したとき
に、記録したVOBに対応するVOB情報、PGC情報
等を生成し、AVデータ管理ファイルを記録又は更新す
る。また、制御部1は、AVデータの再生に際して、図
9に示したAVデータ管理ファイル中のPGC情報に含
まれるセルにおいてスタートタイムとエンドタイムによ
り指定される区間を、VOB情報に基づいてアドレスを
求めて再生する。特に特殊再生の場合には、一定時間
(例えば5秒、−5秒など)毎に存在する参照画像のア
ドレスを、VOB情報に基づいて順次求めて、早送り再
生や早戻し再生を行なうよう構成されている。
【0054】MPEGエンコーダ2は、アンテナ11を
通してレシーバ9により受信されたアナログ放送波に含
まれる音声映像信号を、MPEGストリームに圧縮す
る。ディスクアクセス部3は、内部にトラックバッファ
3aを有し、制御部1の制御の下で、MPEGエンコー
ダ2から入力されるMPEGストリームをトラックバッ
ファ3aを介してDVD−RAMに記録し、また、DV
D−RAMからMPEGストリームを読み出してトラッ
クバッファ3aを介してMPEGデコーダ4に出力す
る。
【0055】MPEGデコーダ4は、ディスクアクセス
部3によってDVD−RAMから読み出されてたMPE
Gストリームを伸長し、伸長結果として映像データと音
声信号を出力するビデオ信号処理部5は、MPEGデコ
ーダ4からの映像データをディスプレイ12用の映像信
号に変換する信号処理を行う。
【0056】リモコン信号受信部8は、図16に示すよ
うなリモコン6から送信されるリモコン信号を受信し、
どのようなユーザ操作がなされたかを制御部1に通知す
る。上記DVDレコーダ10は、図14に示したよう
に、従来の据え置き型家庭用VTRに代用することを前
提とした構成を示している。この構成に限らず、DVD
−RAMがコンピュータの記録媒体としても使用される
場合には、次のような構成とすればよい。すなわち、デ
ィスクアクセス部3は、DVD−RAMドライブ装置と
してSCSIやIDEと呼ばれるIFを介してコンピュータバス
に接続される。また、同図のディスクアクセス部3以外
の構成要素はコンピュータのハードウェア上でOS及び
アプリケーションプログラムが実行されることに実現さ
れる。
【0057】図17は、MPEGエンコーダ2の構成を
示すブロック図である。同図のようにMPEGエンコー
ダ2は、ビデオエンコーダ2aと、ビデオエンコーダの
出力を格納するビデオバッファ2bと、オーディオエン
コーダ2cと、オーディオエンコーダの出力を格納する
オーディオバッファ2dと、ビデオバッファ2b内のエ
ンコードされたビデオデータとオーディオバッファ2d
内のエンコードされたオーディオデータを多重化するシ
ステムエンコーダ2eと、エンコーダ2の同期クロック
を生成するSTC(システムタイムクロック)部2f
と、これらの制御および管理を行うエンコーダ制御部2
gとから構成されている。
【0058】エンコーダ制御部2gは、特にエンコード
に際してVOBUを生成する毎に、GOP情報およびピ
クチャ情報などの情報を図15の制御部1に渡す。ここ
でGOP情報とは、VOBUのパック数と、VOBU中
の最初のIピクチャのパック数とを含む。ここでいうパ
ックは、図10に示したビデオパック(V#PACK)、オーデ
ィオパック(A#PACK)のことであり、セクタと同じ2kバ
イトの固定長である。したがって、本実施例では、GO
P情報はVOBUが占めるセクタ数と、VOBU中の最
初のIピクチャが占めるセクタ数とを意味する。
【0059】図18は、MPEGデコーダ4の構成を示
すブロック図である。同図のようにMPEGデコーダ4
は、MPEGストリームをビデオストリームとオーディ
オストリームに分離するデマルチプレクサ4aと、分離
されたビデオストリームを一時的に格納するビデオバッ
ファ4bと、ビデオバッファ4bに格納されたビデオス
トリームをデコードするビデオデコーダ4cと、分離さ
れたオーディオストリームを一時的に格納するオーディ
オバッファ4dと、オーディオバッファ4dに格納され
たオーディオストリームをデコードするオーディオデコ
ーダ4eと、同期クロックを生成するSTC(システム
タイムクロック)部4fと、同期クロックにオフセット
を加算する加算器4gと、同期クロックとオフセット付
きの同期クロックとの一方を選択してデマルチプレクサ
4a、オーディオデコーダ4e、ビデオデコーダ4cに
供給するセレクタ4h〜4jとから構成される。 (2−3)機能ブロック図 図19は、DVDレコーダ10の構成を機能別に示した
機能ブロック図である。同図における各機能は、制御部
1におけるCPU1aが主記憶1dのプログラムを実行
することにより図15に示したハードウェアを制御する
ことにより実現される。
【0060】図19においてDVDレコーダ10は、デ
ィスク記録部100、ディスク読み出し部101、ファ
イルシステム部102、録画編集再生制御部105、ユ
ーザIF部106、AVデータ録画部110、AVデー
タ編集部120、AVデータ再生部130から構成され
る。ディスク記録部100は、ファイルシステム部10
2から論理セクター番号と1つ以上のセクター単位の論
理データ(2048バイト)と入力されると、そのデー
タを記録する。ただし、実際には、ディスク記録部10
0は、論理データをECCブロック(16セクタ)単位
にディスク上に読み書きする。論理データが16セクタ
ーに満たない場合は、一旦そのECCブロックを読み出
して、ECC処理を施してからECCブロックを記録す
ることになる。
【0061】ディスク読み出し部101は、ファイルシ
ステム部102から論理セクター番号とセクタ数とが入
力されると、そのセクターデータを読み出しファイルシ
ステム部に転送する。ただし、実際には、ECCブロッ
ク単位で読み出しを行い、ECC処理を経て必要なセク
ターデータのみがファイルシステム部に転送される。こ
れは、AVデータの読み出し時にECCブロック毎に1
6セクター単位で読み出しを行うことにより、ディスク
記録部100と同様にオーバーヘッドを削減するためで
ある。
【0062】ファイルシステム部102は、主としてA
Vファイルの書き込み及び編集を行うAVファイルシス
テム部103と、AVファイルと非AVファイルとで共
通の処理を行う共通ファイルシステム部104とを有
し、AVデータ録画部110、AVデータ編集部12
0、AVデータ再生部130からファイルの書き込みや
読み出しに関するコマンドを受けて、光ディスクのセク
タを最小単位としてファイル管理を行う。
【0063】録画編集再生制御部105は、DVDレコ
ーダ10の全体を制御する部分であり、特に、ユーザ操
作を促すガイダンス表示を制御し、それに対するユーザ
操作をユーザIF部106を介して受け付け、ユーザ操
作に応じて新規のAVデータの録画、録画済みのAVデ
ータの再生や編集などを、AVデータ録画部110、A
Vデータ編集部120、AVデータ再生部130に対し
て要求する。
【0064】ユーザIF部106は、リモコン6からの
ユーザ操作を受け付け、録画編集再生制御部105に通
知する。制御データ管理部107は、非AVデータであ
るAVデータ管理ファイルを、主記憶1d上に読み出
し、各部からの要求に応じて即座に情報を提供する。A
Vデータ録画部110は、録画編集再生制御部105か
ら録画要求を受けて、要求された録画に必要なコマンド
をAVファイルシステム部103に発行する。そのた
め、AVデータ録画部110は、AVデータ入力部11
1とAVファイル管理情報生成部112とを有する。
【0065】AVデータ入力部111は、映像信号とオ
ーディオ信号とをMPEGデータへ変換、つまりリアル
タイムにエンコードを行い、エンコードしたMPEGデ
ータを、AVファイルとしてディスクに記録するため
に、AVファイルシステム部103に出力する。また、
AVデータ入力部111は、 エンコードに際して、M
PEGデータのVOBU毎に、VOBUを構成するパッ
ク数と、最初のリファレンスピクチャのパック数を計算
し、得られた値をGOP情報としてメモリ(主記憶1
d)に記憶させ、AVファイル記録後にAVファイル管
理情報生成部112に渡す。
【0066】AVファイル管理情報生成部112は、A
Vデータ入力部111によるAVファイルの記録の終了
時に、メモリに記憶されたGOP情報に基づいて当該A
Vファイルに対応するVOB情報、PGC情報、タイト
ルサーチポインタをAVファイル管理情報として生成
し、制御データ管理部107に保持されたAVデータ管
理ファイルを更新し、更新後のAVデータ管理ファイル
をファイルシステム部102を介してDVD−RAMに
記録する。
【0067】AVデータ編集部120は、録画編集再生
制御部105から編集要求を受けて、編集に必要なコマ
ンドをAVファイルシステム部103に発行する。AV
データ再生部130は、録画編集再生制御部105から
再生要求を受けて、要求された再生に必要なコマンドを
AVファイルシステム部103に発行する。 (2−4)ファイルシステム部102に実行されるコマ
ンド 次に、ファイルシステム部102によりサポートされる
各種コマンドを説明する。
【0068】ファイルシステム部102は、制御データ
管理部107、AVデータ録画部110、AVデータ編
集部120、AVデータ再生部130、録画編集再生制
御部105などから各種のコマンドを受けてファイル管
理を行う。図20は、共通ファイルシステム部104、
AVファイルシステム部103によりサポートされるフ
ァイル管理に関するコマンドを示す一覧表である。各コ
マンドに対するファイルシステム部102の処理内容を
簡単に説明する。
【0069】「CREATE」はディスク上にファイルを新し
く作成し、ファイル識別記述子を返す。「DELETE」はデ
ィスク上に存在するファイルを削除する。「OPEN」はデ
ィスク上に記録されているファイルにアクセスするため
に、そのファイルへのファイル識別記述子を取得する。
【0070】「CLOSE」はオープンされているファイル
をクローズする。「WRITE」はファイルをディスク上に
記録する。「READ」はディスク上に記録されたファイル
を読み出す。「SEEK」はディスク上に記録されたデータ
ストリーム内を移動する。「RENAME」はファイル名を変
更する。
【0071】「MKDIR」はディスク上に新しいディレク
トリを作成する。「RMDIR」はディスク上に存在するデ
ィレクトリを削除する。「STATFS」はファイルシステム
の現在の状況の問い合わを行う。「SET#ATTR」は現在オ
ープンしているファイルの属性を変更する。「SEARCH#D
ISCON」は指定された区間に不連続境界(ゾーン境界)
があるか調べ、ある場合はTRUEを、無い場合はFALSEを
返す。
【0072】「MERGE」はディスク上の2つAVファイ
ルと、メモリ中のデータをマージする。「SPLIT」はデ
ィスク上のAVファイルを2つのAVファイルに分割す
る。「SHORTEN」はディスク上のAVファイルの端部を
削除して、AVファイルの不必要な部分を削除する。
【0073】「REPLACE」はAVファイルの一部分とメ
モリ中のデータを入れ替える。これらのコマンドの組み
合わることにより、AVデータ録画部110、AVデー
タ編集部120、AVデータ再生部130は、録画、編
集、再生等の処理を実現する。 (3)録画・再生 次に、DVDレコーダ10において(3−1)AVファ
イルの録画、(3−2)AVデータ管理ファイルの記
録、(3−3)AVデータの再生、(3−4)指定時刻
から指定時刻までの再生、(3−5)AVデータの特殊
再生について詳細に説明する。 (3−1)AVファイルの録画処理 録画処理は、マニュアル録画と予約録画とがある。マニ
ュアル録画はユーザにより予約時間の設定なしにリモコ
ンの「録画」キーが押下された場合に2、3の項目設定
の後直ちに開始される録画処理をいう。予約録画は、開
始時刻と終了時刻とを予め設定された場合の録画処理を
いう。
【0074】例えば、ユーザがリモコン6において録画
ボタンを押すと、録画編集再生制御部105の制御によ
って図21に示すようなガイダンス画像200がディス
プレイ12に表示される。このガイダンス画像200に
おいてユーザが「1」「選択」と押すと、録画条件(こ
の例では録画時間と録画品質)を設定するためのガイダ
ンス画像201が表示される。
【0075】録画条件の「録画時間」についてユーザは
リモコン6のカーソルボタンにより「無制限」または
「指定時間」にフォーカスを移動し、再度「選択」ボタ
ンを押すことにより設定される。「指定時間」が選択さ
れた場合には、テンキーボタンにより時間を入力するガ
イダンス画像に切り替わる。指定時間の設定が完了する
と再度ガイダンス画像201が表示される。
【0076】録画条件の「録画品質」は、MPEGデータの
ビットレートや解像度に関し、高画質、標準、時間優先
の3種類がある。それぞれの(ビットレート、解像度)
は、高画質では(6Mbps、720*480画素)、標準では(3M
bps、360*480画素)、時間優先では(1.5Mbps、360*240
画素)である。今、録画のケースとして、ガイダンス画
像201において「無制限」「時間優先」が選択され、
ガイダンス画像202に移行した後リモコンの「録画」
ボタンが押されたとする。これにより録画編集再生制御
部105はAVデータ録画部110に録画を指示し、A
Vデータ録画部110において録画処理が開始する。
【0077】図22は、AVデータ録画部110におけ
る録画処理を示すフローチャートである。マニュアル録
画の場合「録画」ボタン押下の通知がユーザIF部10
6を介して録画編集再生制御部105になされる。この
通知を受けた録画編集再生制御部105は、上記一定サ
イズ(約7Mバイト)以上の連続記録領域を確保する。
すなわち、スペースビットマップと連続記録領域管理フ
ァイルとを参照して、未使用の連続セクタ領域を検索
し、新たな連続記録領域を確保する(ステップ22
0)。このとき、既に記録されたAVデータが存在し、
これから記録しようとするAVデータが論理的に連続す
る場合には、なるべく既に存在する連続記録領域と連続
するように新たな連続記録領域を確保する。
【0078】さらに、録画編集再生制御部105は、A
Vデータ入力部111にファイル識別子と、録画条件に
設定された時間優先を示すパラメータを通知する。AV
データ入力部111は、レシーバ9を介して受信中の特
定チャネルの番組の映像データと音声データとをMPE
Gエンコーダ2によりエンコードを開始し、さらにエン
コード結果のMPEGデータをトラックバッファ3aに
転送する処理を開始する(ステップ221)。
【0079】次いで、録画編集再生制御部105は、共
通ファイルシステム部104に対して、新たに割り当て
られた連続記録領域の指定を含む「CREATE」コマンドを
発行する(ステップ222)。これを受けて共通ファイ
ルシステム部104は、新たな連続記録領域にファイル
を作成できる場合には、新たなファイル識別記述子を返
す。
【0080】これと同時に、AVデータ入力部111
は、「OPEN」コマンドをAVファイルシステム部103
に発行する(ステップ223)ことにより、録画編集再
生制御部105から与えられたファイル識別記述子とそ
のファイルエントリとに関する情報をワークメモリ(図
外)に保持させる(以下ワークメモリ中の上記情報をF
d(ファイルディスクリプタ)と略す)。
【0081】AVデータ入力部111は、録画編集再生
制御部105からの停止命令を受けるまでの間は(ステ
ップ224)、VOBUがエンコードされる毎にVOB
Uを構成するパック数と、VOBUの最初の参照画像
(Iピクチャ)のパック数とをGOP情報として主記憶
1dに記憶させる(ステップ225、226)。図23
に、GOP情報の一例を示す。同図ではVOBU#22
までエンコードされた時点で主記憶1dに記憶されてい
るGOP情報を表している。なお、本実施例では1つの
VOBUは15フレーム(又は30フィールド)からな
る約0.5秒分の映像データを含むものとする。
【0082】さらに、AVデータ入力部111は、トラ
ックバッファ3aに一定量のMPEGデータが蓄積され
る毎に「WRITE」コマンドをAVファイルシステム部1
03に発行する(ステップ228、229)。ここで、
「WRITE」コマンドは3つのパラメータの指定と共にA
Vファイルシステム部103に発行されるものとする。
3つのパラメータは、「OPEN」コマンドによりオープン
された上記Fdと、記録すべきデータのサイズと、それ
をを保持しているバッファ(本実施例ではトラックバッ
ファ3a)とである。また、パラメータとして指定され
るFdは、ファイルエントリと同様に、エクステントの
記録位置及びエクステント長を示す情報を含む。この情
報はステップ220において確保された連続記録領域を
表す。また、Fdはオープンされてからクローズされる
までに複数の「WRITE」コマンドが発行された場合は逐
次更新されていく。2回目以降の「WRITE」コマンドで
は、既に記録されたデータに続けて新たなデータが書き
足される。
【0083】AVデータ入力部111は、停止命令を受
けた時点で「WRITE」コマンド(ステップ224、23
0)を発行し、さらに「CLOSE」コマンドを発行し(ス
テップ231)、AVファイル管理情報生成部112に
AVファイル(VOB)の記録を終了した旨を通知して
(ステップ232)終了する。なお、ステップ230の
「WRITE」コマンドは、トラックバッファの残りを記録
するためである。ステップ255の「CLOSE」コマンド
は、ワークメモリ中のFdを、DVD−RAM上のファ
イル識別記述子及びファイルエントリが書き戻すためで
ある。
【0084】上記図23ではマニュアル録画の場合を説
明したが、予約録画の場合には、予約として指定した時
間の通知とともに「録画」ボタン押下の通知がユーザI
F部106を介して録画編集再生制御部105になされ
る。録画編集再生制御部105は、指定された時間に相
当する連続記録領域を確保する。 (3ー2)AVファイル管理情報の生成・記録 図24は、AVファイル管理情報生成部112によるA
Vファイル管理情報の生成及び記録処理を示すフローチ
ャートである。
【0085】同図のように、AVファイル管理情報生成
部112は、AVデータ入力部111からAVファイル
の記録が終了したことの通知を受けると(ステップ25
1)、AVデータ入力部111によってメモリ(主記憶
1d)に記憶されたGOP情報と、AVファイルが記録
された新たな連続記録領域の先頭アドレスに対応するV
OBU番号とに基づいて、VOB情報、すなわち図11
に示した(a)VOB一般情報とタイムマップ情報
((b)タイムマップ一般情報、(c)VOBUテーブ
ル、(d)タイムマップテーブル)を次のように生成す
る(ステップ252)。 (a)VOB一般情報(VOB識別子、VOB再生時
間) AVファイル管理情報生成部112は、制御データ管理
部107に既存のAVファイル管理テーブルが保持され
ていれば、重複しないVOB識別子(次の番号など)を
割当て、保持されていなければ、VOB#1をVOB識
別子とし、AVデータ入力部111からAVファイルの
再生時間を取得し、それらを含むVOB一般情報を生成
する。 (b)タイムマップ一般情報(タイムマッフ゜数、VOBUマッフ゜
数、TMU、TM#OFS) AVファイル管理情報生成部112は、TMUを例えば
60秒とし、VOBの再生時間をTMUで除算してタイ
ムマップ数を求め、GOP情報から得られるVOBU数
をVOBUマップ数とし、TM#OFSを0(新規録画の場
合)とする。 (c)VOBUテーブル(参照画像サイズ、VOBU再生時
間、VOBUサイズ) 図23に示したGOP情報は、VOBUテーブルの参照
画像サイズ、VOBUサイズそのものの値を表すので、
AVファイル管理情報生成部112は、GOP情報に各
VOBUの再生時間を追加することによりVOBUテー
ブルを生成する。本実施例ではVOBUの再生時間15
フレーム(又は30フィールド)なので、0.5秒(1
5フレーム時間)となる。ただし、AVファイルの最後
のVOBUはその再生時間が異なるので、AVファイル
管理情報生成部112はAVデータ入力部111から取
得してVOBUテーブルに設定する。 (d)タイムマップテーブル(VOBUマッフ゜番号、時間差TM
#DIFF、VOBUアト゛レス) AVファイル管理情報生成部112は、VOBUテーブ
ルのVOBU再生時間を順次加算していき、加算値がほ
ぼTMUの整数倍の時刻になる毎に、その時刻に存在す
るVOBUを求めていくことにより、各タイムマップの
VOBUマッフ゜番号を求め、(TMUの整数倍)−(加算値)
を時間差TM#DIFFとして求める。また、VOBUアト゛レスは、A
Vデータ入力部111から得られる連続記録領域の先頭
アドレスに各「VOBUマップ番号」までのVOBUサ
イズを順次加算することにより算出する。
【0086】このようにしてVOB情報を生成した後、
AVファイル管理情報生成部112は、AVデータ入力
部111によって記録されたタイトルのPGC情報を生
成する(ステップ253)。予約録画の場合には、AV
データ入力部111により1つのVOBが生成されるの
で、PGC情報は、先頭時刻と末尾の時刻をスタートタ
イム、エンドタイムとする1個のセルにより表される。
【0087】また、マニュアル録画の場合も同様である
が、録画の最中にユーザが一時停止をした場合などに
は、AVデータ入力部111(MPEGエンコーダ2)
が完全に動作を中断してしまうことと、また、ユーザに
とって意味のある映像場面の切れ目であることから、異
なるセルとすることが望ましい。この場合には、AVフ
ァイル管理情報生成部112は、AVデータ入力部11
1から一時停止した時刻を取得することにより、複数の
セルを生成することになる。
【0088】さらに、AVファイル管理情報生成部11
2は、生成されたPGC情報を指すタイトルサーチポイ
ンタを生成する(ステップ24)。この後、AVファイ
ル管理情報生成部112は、既にAVデータ管理ファイ
ルが存在する場合には、それを読み出すためにファイル
システム部102にOPENコマンドと、READコマ
ンドとを発行し、AVデータ管理ファイルを取得する
(ステップ255)。ただし、制御データ管理部107
にAVデータ管理ファイルが保持されている場合には、
読み出さないようにしてもよい。
【0089】AVファイル管理情報生成部112は、取
得したAVデータ管理ファイルに、ステップ252〜2
54で生成したVOB情報、PGC情報、タイトルサー
チポインタを追加することにより更新し(ステップ25
6)、更新したAVデータ管理ファイルを記録するため
に、ファイルシステム部102にWRITEコマンド、
CLOSEコマンドを発行し(ステップ257)、AV
ファイル管理情報生成処理を終了する。このとき、AV
データ管理ファイルは非AVファイルなので、セクタ単
位に領域が割り当てられ記録される。
【0090】図25は、図23に示したGOP情報に基
づいて生成されたタイムマップテーブル及びVOBUテ
ーブルの一例を示す。同図では、便宜上TMUを5秒と
している。また、VOBU再生時間はフィールド時間
(1/60秒)数を示している。 (3−3)AVデータの再生 再生処理は、図21に示したガイダンス画像200にお
いてユーザが「2」「選択」と押すと、ガイダンス画像
201が表示され、さらに、ユーザが「1」「選択」と
押すと、録画編集再生制御部105はAVデータ再生部
130にタイトル名(又はタイトルサーチポインタ番
号)を通知する。これによりタイトルAの再生が開始す
る。
【0091】図26は、AVデータ再生部130におけ
る通常再生の処理内容を示すフローチャートである。同
図において、AVデータ再生部130は、制御データ管
理部107に保持されたAVデータ管理ファイルを参照
して、通知されたタイトル名(又はタイトルサーチポイ
ンタ番号)から、PGC情報、VOB情報を取得する
(ステップ281)。さらに、AVデータ再生部130
はVOB情報が示すAVファイルを指定するOPENコ
マンドをファイルシステム部102に発行する(ステッ
プ282)。
【0092】さらに、AVデータ再生部130は、PG
C情報に設定されたセルの数だけステップ283から2
90のループ処理を繰り返すことより、タイトルAの再
生を行なう。すなわち、AVデータ再生部130は、セ
ルのスタートタイム、エンドタイムそれぞれ、タイムマ
ップ情報を参照して開始アドレス(セクタアドレス)、
終了アドレスに変換し(ステップ284)、それらを指
定してファイルシステム部102にREADコマンドを
発行する。これにより、ディスク読み出し部101によ
りセルが示すVOBのデータ区間の読み出しが開始され
る。
【0093】その後、AVデータ再生部130は、当該
セルの読み出しが終了するまでの間、トラックバッファ
3aに一定量のAVデータが蓄積される毎に、当該AV
データのデコードを行なう(ステップ286−28
8)。ディスク読み出し部101によるセルの読み出し
が終了したとき、AVデータ再生部130は、トラック
バッファ3aに蓄積されたデータをデコードし、当該セ
ルの再生を終了する(ステップ289)。
【0094】このようにして、PGC情報中の全てのセ
ルに対してデコードが終了した後、AVデータ再生部1
30は、ファイルシステム部102にCLOSEコマン
ドを発行して、再生処理を終了する。 (3−4)指定時刻から指定時刻までの再生 指定時刻から指定時刻までの再生は、図21のガイダン
ス画像205において、ユーザがタイトルの再生時間の
範囲内で開始時刻と終了時刻とを任意に指定した場合の
再生をいう。
【0095】図27は、タイトル中の開始時刻と終了時
刻とがユーザ指定された場合の再生処理を示すフローチ
ャートを示す。同図において、AVデータ再生部130
は、制御データ管理部107に保持されたAVデータ管
理ファイルを参照して、通知されたタイトル名(又はタ
イトルサーチポインタ番号)から、PGC情報、VOB
情報を取得する(ステップ295)。さらに、AVデー
タ再生部130は、ユーザ指定された開始時刻、終了時
刻それぞれを、タイムマップ情報を参照して開始アドレ
ス、終了アドレスに変換し(ステップ296)、AVデ
ータ再生部130はVOB情報が示すAVファイルを指
定するOPENコマンドをファイルシステム部102に
発行し(ステップ297)し、変換により得られた開始
アドレス、終了アドレスを読み出すようREADコマン
ドをファイルシステム部102に発行する(ステップ2
98)。これにより、ディスク読み出し部101により
指定されたVOBのデータ区間の読み出しが開始され
る。
【0096】その後、AVデータ再生部130は、当該
データ区間の読み出しが終了するまでの間、トラックバ
ッファ3aに一定量のAVデータが蓄積される毎に、当
該AVデータのデコードを行なう(ステップ299−3
01)。ディスク読み出し部101による読み出しが終
了したとき、AVデータ再生部130は、トラックバッ
ファ3aに蓄積されたデータをデコードし(ステップ3
02)、ファイルシステム部102にCLOSEコマン
ドを発行して(ステップ303)、再生処理を終了す
る。 (3−5)AVデータの特殊再生 特殊再生は、図26、28に示した再生に際して、リモ
コン6の「早送り」又は「巻き戻し」キーが押下された
場合に開始され、その後「再生」キーが押下された場合
に元の再生に戻る。
【0097】図28は、AVデータ再生部130による
特殊再生の処理を示すフローチャートである。AVデー
タ再生部130は、再生中に、録画編集再生制御部10
5から「早送り」又は「巻き戻し」キーが押下されたこ
とが通知されると、特殊再生のスキップ時間Δtを設定
する(ステップ310)。例えば、「早送り」キーの場
合には+1秒、「巻き戻し」キーの場合には−1秒など
である。また、特殊再生中に「早送り」又は「巻き戻
し」キーが押下されたことが通知された場合には、Δt
をさらに+1秒又は−1秒というようにスキップ時間を
長くしてもよい。
【0098】さらに、AVデータ再生部130は、MP
EGデコーダ4を停止してその時刻tsをMPEGデコー
ダ4から取得し、トラックバッファ3aをクリアする
(ステップ311−313)。つぎに、AVデータ再生
部130は、特殊再生の終了指示(例えば「再生」キー
押下)があるまで、時刻tsをスキップ時間Δtづつ更新
する毎に、ステップ315から325までの処理を行な
う。
【0099】すなわち、AVデータ再生部130は、更
新された時刻tsが再生途中のセルのエンドタイムを越え
ていない場合は、タイムマップ情報を参照して時刻tsに
対応するVOBUマップを特定し(ステップ318)、
タイムマップ及びVOBUマップからその先頭アドレス
を算出し、特定したVOBUマップの参照画像サイズを
読み出す(ステップ319)。もし、更新された時刻ts
が再生途中のセルのエンドタイムを越えていて、かつ次
のセルが存在する場合には、AVデータ再生部130
は、スタートタイム以降になるようtsを更新してから
(ステップ315−317)、先頭アドレスと参照画像
サイズを求める。
【0100】さらに、AVデータ再生部130は、求め
た先頭アドレスから参照画像サイズ分のデータ区間の指
定とともにSEARCH#DISCON#AV#BLKコマンドをファイルシ
ステム部102に発行する(ステップ320)。これ
は、参照画像の記録領域が、ゾーン境界などの不連続境
界を跨いでいないかどうか(連続領域か不連続領域か)
をチェックするためである。もし、不連続な場合には
(ステップ321)、AVデータ再生部130は特定し
たVOBUに隣接するVOBUマップを求めて(ステッ
プ322)その先頭アドレスと参照画像サイズとを読み
出す(ステップ323)。
【0101】AVデータ再生部130は、得られた先頭
アドレスと参照画像サイズの指定とともにREADコマ
ンドをファイルシステム部102に発行する(ステップ
324)。これにより当該参照画像データがトラックバ
ッファ3aに格納される。トラックバッファ3aに格納
された参照画像データは、MPEGデコーダ4により再
生される。
【0102】上記処理は、特殊再生の終了指示があるま
で、時刻tsをスキップ時間Δtづつ更新ながら繰り返さ
れる。特殊再生の終了指示があった場合(ステップ32
5)、AVデータ再生部130は、時刻tsを開始時刻と
して、元の再生処理(図26のステップ283又は図2
7ステップ296)に戻る(ステップ326)。以上の
ように特殊再生は、スキップ時間毎に存在する参照画像
のアドレスをタイムマップ情報に従って順々に求めるこ
とができる。しかも、タイムマップ情報は、タイムマッ
プテーブルとVOBUテーブルという階層的なタイムマ
ップ情報により全VOBUの再生時刻と記録位置(セク
タアドレス)を対応付けているが、全てのVOBUの再
生時刻と記録位置(セクタアドレス)とを記録する必要
がないので、データ量が非常に少なく、それゆえ録画時
にリアルタイムに生成することが容易である。
【0103】なお、上記実施形態においてDVDレコー
ダ10は、図14に示したように、従来の据え置き型家
庭用VTRに代用することを前提とした構成を示した。
この構成に限らず、DVD−RAMがコンピュータの記
録媒体としても使用される場合には、次のような構成と
すればよい。すなわち、ディスクアクセス部3は、DV
D−RAMドライブ装置としてSCSIやIDEと呼ばれるIF
を介してコンピュータバスに接続される。また、同図の
ディスクアクセス部3以外の構成要素はコンピュータの
ハードウェア上でOS及びアプリケーションプログラム
が実行されることに実現される。その場合、ディスク記
録部100、ディスク読み出し部101及びファイルシ
ステム部102は主としてOSによる機能又はOSを機
能拡張するアプリケーションとして実現され、これ以外
の構成要素は主としてアプリケーションプログラムによ
る機能として実現される。またファイルシステム部10
2がサポートする各種コマンドはアプリケーションに提
供されるシステムコール等のサービスコマンドに相当す
る。
【0104】また、上記実施形態では、個々のAVファ
イルに1つのVOBを記録するとしたが、1つのAVフ
ァイルに複数のVOBデータを記録してもよい。この場
合は、AVデータ管理ファイル(RTRW.IFO)の中で、例
えば、各AVファイル中の個々のVOBのサイズ又はフ
ァイル先頭からのオフセットアドレスを記録し管理すれ
ばよい。
【0105】
【発明の効果】本発明の記録媒体は、ビデオオブジェク
トを記録するデータ領域とタイムマップ情報(特殊再生
情報)を記録するタイムマップ領域とを有する記録媒体
であって、前記ビデオオブジェクトは複数のビデオオブ
ジェクトユニットから構成され、前記タイムマップ情報
はビデオオブジェクトに対応する第1及び第2タイムテ
ーブルを含み、第1タイムテーブルは、ビデオオブジェ
クトに対応する再生時刻であってビデオオブジェクトユ
ニットの再生時間よりも長い一定の時間間隔を順におい
た再生時刻毎に、その再生時刻に当たるビデオオブジェ
クトユニットのアドレス情報と、当該ビデオオブジェク
トユニットを特定する特定情報とを有し、第2タイムテ
ーブルは、ビデオオブジェクトの先頭からの再生時間順
に、各ビデオオブジェクトユニットの再生時間及びデー
タサイズを含むことを特徴とする。
【0106】ここで、前記第1タイムテーブルは、前記
一定の時間間隔を順においた各再生時刻に1対1で対応
する複数の第1タイムマップを含み、前記第2タイムテ
ーブルは、ビデオオブジェクトユニットに1対1で対応
する複数の第2タイムマップを含み、各第1タイムマッ
プは、対応する再生時刻に当たるビデオオブジェクトユ
ニットに対応する第2タイムマップを示す前記特定情報
と、当該ビデオオブジェクトユニットのアドレス情報
と、対応する再生時刻と当該ビデオオブジェクトユニッ
トの先頭時刻との差分時間を示す差分情報とを含み、各
第2タイムマップは、対応するビデオオブジェクトユニ
ットの再生時間を示す時間情報と、対応するビデオオブ
ジェクトユニットのデータサイズとを含むようにしても
よい。
【0107】この構成によれば、第1タイムテーブル
は、一定時間毎にビデオオブジェクトユニットのアドレ
ス情報と特定情報とを記録するだけなので、テーブルサ
イズが小さい。第2タイムテーブルが、ビデオオブジェ
クトユニット毎に記録位置(セクタアドレス)を再生時
刻に対応させて記録される必要がなく、ビデオオブジェ
クトユニット毎にその再生時間とそのデータサイズとを
含むので、再生時間もデータサイズより短いデータ長で
よく、テーブルサイズが小さい。さらに、第2タイムテ
ーブルは、エンコードされる単位を基準としたビデオオ
ブジェクトユニット毎に記録されるので、録画時にリア
ルタイムに生成することが極めて容易であるという効果
がある。また、タイムマップ情報は、第1タイムテーブ
ルと第2タイムテーブルと階層的に検索することによ
り、ビデオオブジェクトの再生時刻をアドレスに対応付
けているので、再生装置では、タイムマップ情報を保持
するメモリ量が少なくてもよいという効果がある。
【0108】さらに、前記タイムマップ情報は、さらに
ビデオオブジェクト毎のタイムオフセットを含み、タイ
ムオフセットは、ビデオオブジェクトの先頭の再生時刻
と、前記一定の時間間隔の先頭の再生時刻との差分時間
を示すようにしてもよい。この構成によれば、ビデオオ
ブジェクトの先頭部分が編集により削除されたとして
も、タイムオフセットの値を変更することにより、タイ
ムマップ情報を容易に修正することができる。
【0109】また、本発明の録画装置は、時系列的なビ
デオデータを入力する入力手段と、入力されたビデオデ
ータを圧縮することにより連続するビデオオブジェクト
ユニットから構成されるビデオオブジェクトを生成する
圧縮手段と、記録媒体にデータを書き込む書込み手段
と、書込み手段を制御する制御手段とを備え、前記制御
手段は、生成されたビデオアブジェクトを記録媒体に書
き込むよう書込み手段を制御し、生成されたビデオオブ
ジェクトに対する再生時刻であって、ビデオオブジェク
トユニットの再生時間よりも長い一定の時間間隔を順に
おいた再生時刻毎に、その再生時刻に当たるビデオオブ
ジェクトユニットの記録位置を指し示す第1タイムテー
ブルと、各ビデオオブジェクトユニットの再生時間及び
データサイズを含む第2タイムテーブルとを生成し、さ
らに第1テーブル、第2テーブルを記録媒体に書き込む
よう書込み手段を制御するように構成されている。
【0110】この構成によれば、第1タイムテーブル
は、一定時間毎にビデオオブジェクトユニットのアドレ
ス情報と特定情報とを記録するだけなので、テーブルサ
イズが小さい。第2タイムテーブルが、ビデオオブジェ
クトユニット毎に記録位置(セクタアドレス)を再生時
刻に対応させて記録される必要がなく、ビデオオブジェ
クトユニット毎にその再生時間とそのデータサイズとを
含むので、再生時間もデータサイズより短いデータ長で
よく、テーブルサイズが小さい。さらに、第2タイムテ
ーブルは、エンコードされる単位を基準としたビデオオ
ブジェクトユニット毎に記録されるので、録画時にリア
ルタイムに生成することが極めて容易であるという効果
がある。また、タイムマップ情報は、第1タイムテーブ
ルと第2タイムテーブルと階層的に検索することによ
り、ビデオオブジェクトの再生時刻をアドレスに対応付
けているので、再生装置では、タイムマップ情報を保持
するメモリ量が少なくてもよいという効果がある。
【0111】ここで、前記制御手段は、第1タイムテー
ブルとして、前記第1生成手段は、前記一定の時間間隔
を順においた各再生時刻に1対1で対応する第1タイム
マップを生成し、第2タイムテーブルとして、ビデオオ
ブジェクトユニットに1対1で対応する複数の第2タイ
ムマップを生成し、各第1タイムマップは、対応する再
生時刻に当たるビデオオブジェクトユニットの先頭アド
レスと、対応する再生時刻と当該ビデオオブジェクトユ
ニットの先頭時刻との差分時間を示す差分情報とを含
み、各第2タイムマップは、対応するビデオオブジェク
トユニットの再生時間を示す時間情報と、対応するビデ
オオブジェクトユニットのデータサイズとを含むように
構成してもよい。
【0112】また、前記制御手段は、さらに、ビデオオ
ブジェクトの先頭の再生時刻と、前記一定の時間間隔の
先頭の再生時刻との差分時間を示すタイムオフセットを
生成し、前記第1タイムテーブルは、タイムオフセット
を含むようにしてもよい。この構成によれば、ビデオオ
ブジェクトの先頭部分が編集により削除されたとして
も、タイムオフセットの値を変更することにより、タイ
ムマップ情報を容易に修正することができる。
【0113】また、本発明のプログラム記憶媒体は、時
系列的なビデオデータを入力し、入力されたビデオデー
タを圧縮することにより連続するビデオオブジェクトユ
ニットから構成されるビデオオブジェクトを生成し、記
録媒体にビデオオブジェクトを書き込むコンピュータに
読み取り可能な記憶媒体であって、前記ビデオデータか
ら生成されたビデオオブジェクトに対する再生時刻であ
って、ビデオオブジェクトユニットの再生時間よりも長
い一定の時間間隔を順においた再生時刻毎に、その再生
時刻に当たるビデオオブジェクトユニットの記録位置を
指し示す第1タイムテーブルと、各ビデオオブジェクト
ユニットの再生時間及びデータサイズを含む第2タイム
テーブルとを生成し、さらに第1テーブル、第2テーブ
ルを記録媒体に書き込むことを記述したプログラムを記
録するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0114】この構成によれば、第1タイムテーブル
は、一定時間毎にビデオオブジェクトユニットのアドレ
ス情報と特定情報とを記録するだけなので、テーブルサ
イズが小さい。第2タイムテーブルが、ビデオオブジェ
クトユニット毎に記録位置(セクタアドレス)を再生時
刻に対応させて記録される必要がなく、ビデオオブジェ
クトユニット毎にその再生時間とそのデータサイズとを
含むので、再生時間もデータサイズより短いデータ長で
よく、テーブルサイズが小さい。さらに、第2タイムテ
ーブルは、エンコードされる単位を基準としたビデオオ
ブジェクトユニット毎に記録されるので、録画時にリア
ルタイムに生成することが極めて容易であるという効果
がある。また、タイムマップ情報は、第1タイムテーブ
ルと第2タイムテーブルと階層的に検索することによ
り、ビデオオブジェクトの再生時刻をアドレスに対応付
けているので、再生装置では、タイムマップ情報を保持
するメモリ量が少なくてもよいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における記録可能な光ディス
クであるDVD−RAMディスクの外観及び記録領域を
表した図である。
【図2】セクタレベルに拡大して切り出したDVD−R
AMの断面及び表面を示す図である。
【図3】(a)DVD−RAMにおけるゾーン領域0〜
23その他を示す図である。 (b)ゾーン領域0〜23その他を横方向に配置した説
明図である。 (c)ボリューム空間における論理セクタ番号(LS
N)を示す図である。 (d)ボリューム空間における論理ブロック番号(LB
N)を示す図である。
【図4】ゾーン領域内におけるセクタとのECCブロッ
クとの関係を階層的に示す図である。
【図5】ボリューム空間に記録されるスペースビットマ
ップと連続記録領域管理ファイルとを示す図である。
【図6】AVファイル、非AVファイルの階層的なディ
レクトリ構造を示す図である。
【図7】AVファイルMovie1.VOB、Movie2.VOBとして記
録されたVOBを示す図である。
【図8】AVデータ管理ファイル(RTRW.IFO)の記録内
容を階層的に示した説明図である。
【図9】タイトルサーチポインタテーブル、AVファイ
ル管理テーブル、PGC情報テーブルとVOBとの論理
的な結合関係を示す図である。
【図10】AVファイルつまりVOBのデータ構造を示
す図である。
【図11】1つのVOBに対応するタイムマップ情報の
より詳細なデータ構成を示す図である。
【図12】タイムマップテーブルと、VOBUテーブル
との論理的な連結関係を示す図である。
【図13】VOBの先頭時刻と先頭のタイムマップの時
刻との時間差であって"0"以外の値をとるタイムオフセ
ットを示す図である。
【図14】本実施形態における光ディスク記録再生装置
を用いたシステムの構成例を示す図である。
【図15】DVDレコーダ10のハードウェア構成を示
すブロック図である。
【図16】リモコン例を示す図である。
【図17】MPEGエンコーダ2の構成を示すブロック
図である。
【図18】MPEGデコーダ4の構成を示すブロック図
である。
【図19】DVDレコーダ10の構成を機能別に示した
機能ブロック図である。
【図20】共通ファイルシステム部104、AVファイ
ルシステム部103によりサポートされるファイル管理
に関するコマンドを示す図である。
【図21】ガイダンス画像を示す図である。
【図22】AVデータ録画部110における録画処理を
示すフローチャートである。
【図23】GOP情報の一例を示す図である。
【図24】AVファイル管理情報生成部112によるA
Vファイル管理情報の生成・及び記録処理を示すフロー
チャートである。
【図25】GOP情報に基づいて生成されたタイムマッ
プテーブル及びVOBUテーブルの一例を示す図であ
る。
【図26】AVデータ再生部130における通常再生の
処理内容を示すフローチャートである。
【図27】タイトル中の開始時刻と終了時刻とがユーザ
指定された場合の再生処理を示すフローチャートを示
す。
【図28】AVデータ再生部130による特殊再生の処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御部 1a CPU 1b プロセッサバス 1c バスインタフェース 1d 主記憶 2 MPEGエンコーダ 2a ビデオエンコーダ 2b ビデオバッファ 2c オーディオエンコーダ 2d オーディオバッファ 2e システムエンコーダ 2f STC部 2g エンコーダ制御部 3 ディスクアクセス部 3a トラックバッファ 4 MPEGデコーダ 4a デマルチプレクサ 4b ビデオバッファ 4c ビデオデコーダ 4d オーディオバッファ 4e オーディオデコーダ 4f STC部 4g 加算器 4h〜4j セレクタ 5 ビデオ信号処理部 6 リモコン 7 バス 8 リモコン信号受信部 9 レシーバ 10 DVDレコーダ 11 アンテナ 12 ディスプレイ 100 ディスク記録部 101 ディスク読み出し部 102 ファイルシステム部 103 AVファイルシステム部 104 共通ファイルシステム部 105 録画編集再生制御部 106 ユーザIF部 107 制御データ管理部 110 AVデータ録画部 111 AVデータ入力部 112 AVファイル管理情報生成部 120 AVデータ編集部 130 AVデータ再生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/85 H04N 5/85 Z G11B 27/10 A 27/00 D (72)発明者 中谷 徳夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡田 智之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 津賀 一宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオオブジェクトを記録するデータ領
    域とタイムマップ情報を記録するタイムマップ領域とを
    有する記録媒体であって、 前記ビデオオブジェクトは複数のビデオオブジェクトユ
    ニットから構成され、 前記タイムマップ情報は、ビデオオブジェクトに対応す
    る第1及び第2タイムテーブルを含み、 第1タイムテーブルは、ビデオオブジェクトに対応する
    再生時刻であってビデオオブジェクトユニットの再生時
    間よりも長い一定の時間間隔を順においた再生時刻毎
    に、その再生時刻に当たるビデオオブジェクトユニット
    のアドレス情報と、当該ビデオオブジェクトユニットを
    特定する特定情報とを有し、 第2タイムテーブルは、ビデオオブジェクトの先頭から
    の再生時間順に、各ビデオオブジェクトユニットの再生
    時間及びデータサイズを含むことを特徴とする記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 前記第1タイムテーブルは、前記一定の
    時間間隔を順においた各再生時刻に1対1で対応する複
    数の第1タイムマップを含み、 前記第2タイムテーブルは、ビデオオブジェクトユニッ
    トに1対1で対応する複数の第2タイムマップを含み、 各第1タイムマップは、対応する再生時刻に当たるビデ
    オオブジェクトユニットに対応する第2タイムマップを
    示す前記特定情報と、当該ビデオオブジェクトユニット
    のアドレス情報と、対応する再生時刻と当該ビデオオブ
    ジェクトユニットの先頭時刻との差分時間を示す差分情
    報とを含み、 各第2タイムマップは、対応するビデオオブジェクトユ
    ニットの再生時間を示す時間情報と、対応するビデオオ
    ブジェクトユニットのデータサイズとを含むことを特徴
    とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記タイムマップ情報は、さらに、ビデ
    オオブジェクト毎のタイムオフセットを含み、 タイムオフセットは、ビデオオブジェクトの先頭の再生
    時刻と、前記一定の時間間隔の先頭の再生時刻との差分
    時間を示すことを特徴とする請求項2記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 時系列的なビデオデータを入力する入力
    手段と、 入力されたビデオデータを圧縮することにより連続する
    ビデオオブジェクトユニットから構成されるビデオオブ
    ジェクトを生成する圧縮手段と、 記録媒体にデータを書き込む書込み手段と、 書込み手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、 生成されたビデオアブジェクトを記録媒体に書き込むよ
    う書込み手段を制御し、 生成されたビデオオブジェクトに対する再生時刻であっ
    て、ビデオオブジェクトユニットの再生時間よりも長い
    一定の時間間隔を順においた再生時刻毎に、その再生時
    刻に当たるビデオオブジェクトユニットの記録位置を指
    し示す第1タイムテーブルと、 各ビデオオブジェクトユニットの再生時間及びデータサ
    イズを含む第2タイムテーブルとを生成し、 さらに第1テーブル、第2テーブルを記録媒体に書き込
    むよう書込み手段を制御することを特徴とする録画装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、第1タイムテーブルと
    して、前記第1生成手段は、前記一定の時間間隔を順に
    おいた各再生時刻に1対1で対応する第1タイムマップ
    を生成し、 第2タイムテーブルとして、ビデオオブジェクトユニッ
    トに1対1で対応する複数の第2タイムマップを生成
    し、 各第1タイムマップは、対応する再生時刻に当たるビデ
    オオブジェクトユニットの先頭アドレスと、対応する再
    生時刻と当該ビデオオブジェクトユニットの先頭時刻と
    の差分時間を示す差分情報とを含み、 各第2タイムマップは、対応するビデオオブジェクトユ
    ニットの再生時間を示す時間情報と、対応するビデオオ
    ブジェクトユニットのデータサイズとを含むことを特徴
    とする請求項4記載の録画装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、さらに、ビデオオブジ
    ェクトの先頭の再生時刻と、前記一定の時間間隔の先頭
    の再生時刻との差分時間を示すタイムオフセットを生成
    し、 前記第1タイムテーブルは、タイムオフセットを含むこ
    とを特徴とする請求項5記載の録画装置。
  7. 【請求項7】 時系列的なビデオデータを入力し、入力
    されたビデオデータを圧縮することにより連続するビデ
    オオブジェクトユニットから構成されるビデオオブジェ
    クトを生成し、記録媒体にビデオオブジェクトを書き込
    むコンピュータに読み取り可能な記憶媒体であって、 前記ビデオデータから生成されたビデオオブジェクトに
    対する再生時刻であって、ビデオオブジェクトユニット
    の再生時間よりも長い一定の時間間隔を順においた再生
    時刻毎に、その再生時刻に当たるビデオオブジェクトユ
    ニットの記録位置を指し示す第1タイムテーブルと、 各ビデオオブジェクトユニットの再生時間及びデータサ
    イズを含む第2タイムテーブルとを生成し、 さらに第1テーブル、第2テーブルを記録媒体に書き込
    むことを記述したプログラムを記録したことを特徴とす
    るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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