JP2000155598A - 多チャンネル・オーディオ信号の符号化/復号化方法と装置 - Google Patents

多チャンネル・オーディオ信号の符号化/復号化方法と装置

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JP2000155598A
JP2000155598A JP10330058A JP33005898A JP2000155598A JP 2000155598 A JP2000155598 A JP 2000155598A JP 10330058 A JP10330058 A JP 10330058A JP 33005898 A JP33005898 A JP 33005898A JP 2000155598 A JP2000155598 A JP 2000155598A
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JP10330058A
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Shuji Inoue
修二 井上
Yasuhito Watanabe
泰仁 渡辺
Naokazu Susa
直和 須佐
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑なエンコーダやデコーダを必要とせずに
多チャンネルの音声信号を再生できる符号化/復号化装
置を提供する。 【解決手段】 符号化側(a)に、複数のチャンネルの
音声データを圧縮符号化してストリームを生成する複数
のエンコーダ11,12と、各エンコーダで生成されたスト
リームを多重化する多重手段14とを設け、復号化側
(b)に、多重化されたストリームを分離する分離手段
21と、分離された各ストリームから抽出したフレーム同
期信号と、ストリームを伸張復号化して再生した音声デ
ータとを出力する複数のデコーダ22、23と、各デコーダ
から入力したフレーム同期信号を基に、出力時期を調整
して、各音声データを出力する同期手段24とを設ける。
複数のストリームを生成することによって、一つのスト
リームに含まれるチャンネル数を減らすことができ、エ
ンコーダ及びデコーダの構成を簡略化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多チャンネルのオ
ーディオ信号を符号化及び復号化する方法と、それを実
施する装置に関し、特に、複雑なエンコーダやデコーダ
を必要とせずに多チャンネルのオーディオ信号を符復号
化ができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号を、ネットワークを通じ
て伝送したり、記録媒体に記録する場合に、そのデータ
量を削減するため、圧縮符号化が行なわれている。
【0003】MPEG方式では、オーディオ信号を高能
率に圧縮するため、「可変長符号化」と「知覚符号化」
とが行なわれている。可変長符号化では、信号の統計的
な偏りを利用して、情報を失うことなく、より能率的な
符号化が行なわれ、また、知覚符号化では、人間の感覚
の性質を利用して、感度の低い細部の情報を省略して符
号量が削減される。
【0004】符号化されたオーディオ信号からは、図5
に示すように、1フレームを表すAAU(Audio Access
Unit:オーディオ復号単位)を構成単位とするMPE
Gオーディオ・ストリームが生成される。
【0005】このMPEGオーディオのストリームは、
アプリケーションに合わせて、パケットに分割され、こ
のパケットにヘッダなどの付加情報を付けて、伝送また
は記録される。
【0006】パケットの中にAAUの先頭が含まれる場
合には、再生出力の時刻管理情報であるタイムスタンプ
のPTS(Presentation Time Stamp)がパケット・ヘ
ッダに付加される。
【0007】MPEGオーディオの1つのストリームに
は、複数のチャンネルのオーディオ・データが符号化さ
れて含まれており、MPEG1オーディオではL及びR
の2チャンネル分が、また、MPEG2オーディオでは
5チャンネル分のオーディオ・データが含まれている。
【0008】そのため、記録媒体から読み出したり、伝
送媒体を通じて受信したパケットからMPEGオーディ
オのストリームを再構築し、デコードすることにより、
複数のチャンネルのオーディオ信号を再生することがで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、1つのストリ
ームに多数のチャンネルのオーディオ・データを含める
場合には、エンコーダの構成が複雑になり、また、これ
をデコードするデコーダの構成も極めて複雑になる。そ
のため、その製造コストが嵩むことになる。
【0010】これまでの符復号化方法を踏襲して、チャ
ンネル数をさらに8チャンネル等に増やすことは、技術
上の面からも、コスト面からも実現が困難である。
【0011】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、複雑なエンコーダやデコーダを必要とせ
ずに多チャンネルのオーディオ信号の符復号化ができる
オーディオ信号の符号化/復号化方法を提供し、その方
法を実施する装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の符号化
/復号化装置では、符号化側に、複数のチャンネルのオ
ーディオ・データを圧縮符号化してオーディオ・ストリ
ームを生成する複数のエンコーダと、各エンコーダで生
成されたオーディオ・ストリームを多重化する多重手段
とを設け、復号化側に、多重化されたオーディオ・スト
リームを分離する分離手段と、分離された各オーディオ
・ストリームから抽出したフレーム同期信号とオーディ
オ・ストリームを伸張復号化して再生したオーディオ・
データとを出力する複数のデコーダと、各デコーダから
入力したフレーム同期信号を基に、各デコーダから入力
したオーディオ・データの出力時期を調整する同期手段
とを設けている。
【0013】また、本発明の符号化/復号化方法では、
符号化側で、チャンネル数を複数の組に分け、各組のチ
ャンネルのオーディオ・データを圧縮符号化して複数の
オーディオ・ストリームを生成し、復号化側で、オーデ
ィオ・ストリームの各々を伸張復号化して各組のチャン
ネルのオーディオ・データを再生し、その出力時期を調
整して出力するようにしている。
【0014】そのため、複数のオーディオ・ストリーム
を生成することによって、一つのオーディオ・ストリー
ムに含まれるチャンネル数を減らすことができ、エンコ
ーダ及びデコーダの構成の簡略化が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、多チャンネル・オーディオ信号を符号化し、復号化
する符号化/復号化装置において、符号化側に、複数の
チャンネルのオーディオ・データを圧縮符号化してオー
ディオ・ストリームを生成する複数のエンコーダと、各
エンコーダで生成されたオーディオ・ストリームを多重
化する多重手段とを設け、復号化側に、多重化されたオ
ーディオ・ストリームを分離する分離手段と、分離され
た各オーディオ・ストリームから抽出したフレーム同期
信号とオーディオ・ストリームを伸張復号化して再生し
たオーディオ・データとを出力する複数のデコーダと、
各デコーダから入力したフレーム同期信号を基に、各デ
コーダから入力したオーディオ・データの出力時期を調
整する同期手段とを設けたものであり、複数のオーディ
オ・ストリームを生成することによって、一つのオーデ
ィオ・ストリームに含まれるチャンネル数を減らすこと
ができ、エンコーダ及びデコーダの構成を簡略化でき
る。
【0016】請求項2に記載の発明は、符号化側の各エ
ンコーダが、同期を取って各オーディオ・ストリームを
生成し、復号化側の同期手段が、各デコーダから入力し
たフレーム同期信号の位相が一致するように、各デコー
ダから入力したオーディオ・データの出力時期を調整す
るようにしたものであり、複数のオーディオ・ストリー
ムから再生されたオーディオ・データを同期させて出力
することができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、符号化側の各エ
ンコーダが、生成するオーディオ・ストリームに出力タ
イミング情報を付加し、復号化側の各デコーダが、各オ
ーディオ・ストリームに付加された出力タイミング情報
を同期手段に出力し、同期手段が、各デコーダから入力
した出力タイミング情報が示している時間差と、各デコ
ーダから入力したフレーム同期信号の位相差とが一致す
るように、各デコーダから入力したオーディオ・データ
の出力時期を調整するようにしたものであり、符号化側
の各エンコーダが各オーディオ・ストリームの生成に際
して同期を取らなくても、再生したオーディオ・データ
を同期させて出力することができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、この出力タイミ
ング情報としてPTSを用いるようにしたものであり、
各オーディオ・ストリームのPTSを比較することによ
って、それぞれのオーディオ・ストリームの生成時の位
相差を知ることができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、多チャンネル・
オーディオ信号を符号化し、復号化する符号化/復号化
方法において、符号化側で、チャンネル数を複数の組に
分け、各組のチャンネルのオーディオ・データを圧縮符
号化して複数のオーディオ・ストリームを生成し、復号
化側で、オーディオ・ストリームの各々を伸張復号化し
て各組のチャンネルのオーディオ・データを再生し、そ
の出力時期を調整して出力するようにしたものであり、
複数のオーディオ・ストリームを生成することによっ
て、一つのオーディオ・ストリームに含まれるチャンネ
ル数を減らすことができ、エンコーダ及びデコーダの構
成を簡略化できる。
【0020】請求項6に記載の発明は、符号化側で、各
オーディオ・ストリームを同期を取って生成し、復号化
側で各オーディオ・ストリームからフレーム同期信号を
抽出し、このフレーム同期信号の位相が一致するように
出力時期を調整して、オーディオ・ストリームの各々か
ら再生した各組のチャンネルのオーディオ・データを出
力するようにしたものであり、複数のオーディオ・スト
リームから再生されるオーディオ・データを、同期させ
て出力することができる。
【0021】請求項7に記載の発明は、符号化側で、生
成する各オーディオ・ストリームに出力タイミング情報
を付加し、復号化側で各オーディオ・ストリームからフ
レーム同期信号と出力タイミング情報とを抽出し、この
出力タイミング情報が示している時間差とフレーム同期
信号の位相差とが一致するように出力時期を調整して、
オーディオ・ストリームの各々から再生した各組のチャ
ンネルのオーディオ・データを出力するようにしたもの
であり、符号化側で各オーディオ・ストリームを同期を
取って生成しなくても、再生したオーディオ・データ
を、同期させて出力することができる。
【0022】請求項8に記載の発明は、出力タイミング
情報としてPTSを用いるようにしたものであり、各オ
ーディオ・ストリームのPTSを比較することによっ
て、それぞれのオーディオ・ストリームの生成時の位相
差を知ることができる。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0024】(第1の実施形態)第1の実施形態では、
説明を簡単にするために、4チャンネルのオーディオ・
データを処理する場合について説明する。
【0025】この実施形態のオーディオ信号符号化装置
は、図1(a)に示すように、L0及びR0の2チャン
ネルのPCM(パルス符号変調)音声信号を圧縮符号化
してMPEGオーディオ・ストリームを生成するオーデ
ィオ・エンコーダ11と、L1及びR1の2チャンネルの
PCM音声信号を圧縮符号化してMPEGオーディオ・
ストリームを生成するオーディオ・エンコーダ12と、オ
ーディオ・エンコーダ11及び12に同期信号を出力する同
期信号発生部13と、オーディオ・エンコーダ11及び12で
生成されたMPEGオーディオ・ストリームを多重化す
る多重部14とを備えている。
【0026】また、オーディオ信号復号化装置は、図1
(b)に示すように、多重化されているMPEGオーデ
ィオ・ストリームを二つに分離する分離部21と、一方の
MPEGオーディオ・ストリームをデコードしてL0及
びR0チャンネルのPCM音声信号とフレーム同期信号
とを出力するオーディオ・デコーダ22と、他方のMPE
Gオーディオ・ストリームをデコードしてL1及びR1
チャンネルのPCM音声信号とフレーム同期信号とを出
力するオーディオ・デコーダ23と、オーディオ・デコー
ダ22及び23から出力されたPCM音声信号を同期させて
出力する同期部24とを備えている。
【0027】このオーディオ信号符号化装置のオーディ
オ・エンコーダ11には、L0及びR0チャンネルのPC
M音声信号が入力し、オーディオ・エンコーダ12には、
L1及びR1チャンネルのPCM音声信号が入力する。
また、オーディオ・エンコーダ11及びオーディオ・エン
コーダ12には、同期信号発生部13で発生された同期信号
が入力する。
【0028】オーディオ・エンコーダ11及びオーディオ
・エンコーダ12は、この同期信号と同期を取りながら、
PCM音声信号を圧縮符号化して、MPEGオーディオ
・ストリームを生成する。
【0029】図2(a)には、オーディオ・エンコーダ
11で生成されたストリーム0と、オーディオ・エンコー
ダ12で生成されたストリーム1とを図示しており、スト
リーム0及びストリーム1のAAUが同期して生成され
ている様子を示している。
【0030】このストリーム0とストリーム1とは、多
重部14で多重化され、伝送または記録される。
【0031】一方、再生時には、多重化されたストリー
ムが分離部21に入力し、分離部21は、これを分離して、
ストリーム0をオーディオ・デコーダ22に、ストリーム
1をオーディオ・デコーダ23に出力する。
【0032】オーディオ・デコーダ22は、ストリーム0
を伸張復号化し、L0及びR0チャンネルのPCM音声
信号と、AAUのフレーム同期信号とを再生して同期部
24に出力し、また、オーディオ・デコーダ23は、ストリ
ーム1を伸張復号化し、L1及びR1チャンネルのPC
M音声信号と、AAUのフレーム同期信号とを再生して
同期部24に出力する。
【0033】図2(b)には、ストリーム0から再生さ
れたPCM音声信号及びフレーム同期信号と、ストリー
ム1から再生されたPCM音声信号及びフレーム同期信
号とを示している。
【0034】同期部24は、ストリーム0のフレーム同期
信号とストリーム1のフレーム同期信号との位相を比較
し、ストリーム0の位相がδだけ進んでいることを識別
すると、ストリーム0より再生されたL0及びR0チャ
ンネルのPCM音声信号をδだけ遅らせて、ストリーム
1より再生されたL1及びR1チャンネルのPCM音声
信号とともに出力する。
【0035】こうして同期部24からは、L0、R0、L
1及びR1の各チャンネルのPCM音声信号が同期して
出力される。
【0036】このように、このオーディオ信号符号化/
復号化装置では、多チャンネルのオーディオ・データを
複数のストリームで処理しているため、各ストリームの
符号化及び復号化を行なうエンコーダ及びデコーダの構
成が簡単になる。また、複数のストリームでそれぞれ再
生される音声信号を同期を取って出力しているため、各
チャンネル間での音ずれが発生せず、原音に忠実に多チ
ャンネルの音声信号を再生することができる。
【0037】(第2の実施形態)第2の実施形態では、
PTSを利用して出力音声信号の同期を取る方法につい
て説明する。
【0038】このオーディオ信号符号化装置は、図3
(a)に示すように、L0及びR0チャンネルのPCM
音声信号を圧縮符号化し、PTSを付したMPEGオー
ディオ・ストリーム0を生成するオーディオ・エンコー
ダ15と、L1及びR2チャンネルのPCM音声信号を圧
縮符号化し、PTSを付したMPEGオーディオ・スト
リーム1を生成するオーディオ・エンコーダ16と、生成
された各MPEGオーディオ・ストリームを多重化する
多重部14とを備えている。
【0039】また、オーディオ信号復号化装置は、図3
(b)に示すように、多重化されているMPEGオーデ
ィオ・ストリームを分離する分離部21と、MPEGオー
ディオ・ストリーム0をデコードしてL0及びR0チャ
ンネルのPCM音声信号とフレーム同期信号とPTSと
を出力するオーディオ・デコーダ22と、MPEGオーデ
ィオ・ストリーム1をデコードしてL1及びR1チャン
ネルのPCM音声信号とフレーム同期信号とPTSとを
出力するオーディオ・デコーダ23と、オーディオ・デコ
ーダ22及び23から出力されたPCM音声信号を同期させ
て出力する同期部24とを備えている。
【0040】このオーディオ信号符号化装置のオーディ
オ・エンコーダ15は、入力するL0及びR0チャンネル
のPCM音声信号を圧縮符号化して、図4(a)に示す
ように、AAUのヘッダにPTSを付したストリーム0
を生成し、多重部14に出力する。
【0041】また、オーディオ・エンコーダ16は、入力
するL1及びR1チャンネルのPCM音声信号を圧縮符
号化して、図4(a)に示すように、AAUのヘッダに
PTSを付したストリーム1を生成し、多重部14に出力
する。
【0042】多重部14は、このストリーム0とストリー
ム1とを多重化し、多重化されたストリームが伝送また
は記録される。
【0043】一方、再生時には、多重化されたストリー
ムが分離部21で分離され、ストリーム0がオーディオ・
デコーダ22に、ストリーム1がオーディオ・デコーダ23
に出力される。
【0044】オーディオ・デコーダ22は、ストリーム0
を伸張復号化し、図4(b)に示すように、L0及びR
0チャンネルのPCM音声信号と、AAUのフレーム同
期信号と、AAUのヘッダに付されたPTSとを同期部
24に出力し、また、同様に、オーディオ・デコーダ23
は、ストリーム1を伸張復号化し、図4(b)に示すよ
うに、L1及びR1チャンネルのPCM音声信号と、A
AUのフレーム同期信号と、AAUのヘッダに付された
PTSとを同期部24に出力する。
【0045】同期部24は、ストリーム0のPTSとスト
リーム1のPTSとを比較して、その時間差を算出し、
ストリーム0及びストリーム1のフレーム同期信号の位
相差がPTSの時間差と一致するように調整して、スト
リーム0より再生されたL0及びR0チャンネルのPC
M音声信号と、ストリーム1より再生されたL1及びR
1チャンネルのPCM音声信号とを出力する。
【0046】いま、ストリーム0のPTSとストリーム
1のPTSとの時間差が30であり、また、ストリーム
0のフレーム同期信号とストリーム1のフレーム同期信
号との位相差がδであるとすると、δ<30の場合に
は、ストリーム1を30−δだけ遅らせる。また、逆に
δ>30の場合には、ストリーム0をδ−30だけ遅ら
せる。
【0047】こうすることによって、同期部24からは、
L0、R0、L1及びR1の各チャンネルのPCM音声
信号がオーディオ・エンコーダ15、16に入力したときと
同じ状態で出力される。
【0048】このように、このオーディオ信号符号化/
復号化装置では、符号化に際して、複数のエンコーダで
同期を取って符号化する必要が無くなり、同期発生回路
が不要になる。従って、第1の実施形態に比べて、さら
に構成の簡略化を図ることができる。
【0049】なお、この実施形態では、ストリーム中の
タイミング情報としてPTSを用いているが、各ストリ
ーム間の時間差が識別できる情報であれば、他のタイミ
ング情報を用いることも可能である。
【0050】また、各実施形態では、4チャンネルのオ
ーディオ・データを処理する場合について説明したが、
各ストリームに含めるチャンネル数をさらに増やした
り、あるいは、ストリームの数をさらに増やすことによ
って、処理するチャンネル数を増やすことが可能であ
る。
【0051】なお、エンコードの方式はMPEGに限ら
ず他の方式でも良い。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のオーディオ信号の符号化/復号化方法は、多チャンネ
ルのオーディオ・データの処理を簡単な構成のエンコー
ダ及びデコーダを用いて行なうことができる。そのた
め、これまでエンコーダ及びデコーダの製造が技術的に
困難であり、また、コストが高すぎることから躊躇され
ているチャンネル数の一層の拡大が、本発明の方法を用
いて簡単に実現することができる。
【0053】また、本発明の符号化/復号化装置は、エ
ンコーダ及びデコーダの製造が容易であり、製造コスト
の引き下げが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における符号化装置
(a)と、復号化装置(b)の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第1の実施形態における符号化方法
(a)と、復号化方法(b)とを説明する図、
【図3】本発明の第2の実施形態における符号化装置
(a)と、復号化装置(b)の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第2の実施形態における符号化方法
(a)と、復号化方法(b)とを説明する図、
【図5】オーディオ・ストリームのフレーム構造を示す
図である。
【符号の説明】
11、12、15、16 オーディオ・エンコーダ 13 同期信号発生部 14 多重部 21 分離部 22、23 オーディオ・デコーダ 24 同期部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須佐 直和 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5D045 DA20 5D378 AD07 BB12 KK44 QQ03 QQ06 QQ30 5J064 AA05 BB09 BC02 BC24 BC25 BD02 BD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多チャンネル・オーディオ信号を符号化
    し、復号化する符号化/復号化装置において、 符号化側に、 複数のチャンネルのオーディオ・データを圧縮符号化し
    てオーディオ・ストリームを生成する複数のエンコーダ
    と、 各エンコーダで生成されたオーディオ・ストリームを多
    重化する多重手段とを備え、 復号化側に、 多重化されたオーディオ・ストリームを分離する分離手
    段と、 分離された各オーディオ・ストリームから抽出したフレ
    ーム同期信号と、前記オーディオ・ストリームを伸張復
    号化して再生したオーディオ・データとを出力する複数
    のデコーダと、 各デコーダから入力したフレーム同期信号を基に、各デ
    コーダから入力したオーディオ・データの出力時期を調
    整する同期手段とを備えることを特徴とする符号化/復
    号化装置。
  2. 【請求項2】 符号化側の各エンコーダが、同期を取っ
    て各オーディオ・ストリームを生成し、復号化側の前記
    同期手段が、各デコーダから入力したフレーム同期信号
    の位相が一致するように、各デコーダから入力したオー
    ディオ・データの出力時期を調整することを特徴とする
    請求項1に記載の符号化/復号化装置。
  3. 【請求項3】 符号化側の各エンコーダが、生成するオ
    ーディオ・ストリームに出力タイミング情報を付加し、
    復号化側の各デコーダが、各オーディオ・ストリームに
    付加された前記出力タイミング情報を前記同期手段に出
    力し、前記同期手段が、各デコーダから入力した前記出
    力タイミング情報が示している時間差と、各デコーダか
    ら入力したフレーム同期信号の位相差とが一致するよう
    に、各デコーダから入力したオーディオ・データの出力
    時期を調整することを特徴とする請求項1に記載の符号
    化/復号化装置。
  4. 【請求項4】 前記出力タイミング情報としてPTSを
    用いることを特徴とする請求項3に記載の符号化/復号
    化装置。
  5. 【請求項5】 多チャンネル・オーディオ信号を符号化
    し、復号化する符号化/復号化方法において、 符号化側で、チャンネル数を複数の組に分け、各組のチ
    ャンネルのオーディオ・データを圧縮符号化して複数の
    オーディオ・ストリームを生成し、 復号化側で、前記オーディオ・ストリームの各々を伸張
    復号化して各組のチャンネルのオーディオ・データを再
    生し、その出力時期を調整して出力することを特徴とす
    る符号化/復号化方法。
  6. 【請求項6】 符号化側で、各オーディオ・ストリーム
    を同期を取って生成し、復号化側で各オーディオ・スト
    リームからフレーム同期信号を抽出し、前記フレーム同
    期信号の位相が一致するように出力時期を調整して、前
    記オーディオ・ストリームの各々から再生した各組のチ
    ャンネルのオーディオ・データを出力することを特徴と
    する請求項5に記載の符号化/復号化方法。
  7. 【請求項7】 符号化側で、生成する各オーディオ・ス
    トリームに出力タイミング情報を付加し、復号化側で各
    オーディオ・ストリームからフレーム同期信号と前記出
    力タイミング情報とを抽出し、前記出力タイミング情報
    が示している時間差とフレーム同期信号の位相差とが一
    致するように出力時期を調整して、前記オーディオ・ス
    トリームの各々から再生した各組のチャンネルのオーデ
    ィオ・データを出力することを特徴とする請求項5に記
    載の符号化/復号化方法。
  8. 【請求項8】 前記出力タイミング情報としてPTSを
    用いることを特徴とする請求項7に記載の符号化/復号
    化方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006106068A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音声復号装置
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