JP2000154809A - 締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾式発電装置 - Google Patents

締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾式発電装置

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JP2000154809A
JP2000154809A JP10328355A JP32835598A JP2000154809A JP 2000154809 A JP2000154809 A JP 2000154809A JP 10328355 A JP10328355 A JP 10328355A JP 32835598 A JP32835598 A JP 32835598A JP 2000154809 A JP2000154809 A JP 2000154809A
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cylindrical portion
linear actuator
cylinder
nut portion
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Makoto Makino
誠 牧野
Hiroshi Shiina
寛 椎名
Tadashi Nagata
直史 永田
Yuzo Nagai
勇三 永井
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な方法で締結でき、しかもスラストガタが
発生しない締結具、この締結具を用いたリニアアクチュ
エータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾
式発電装置を提供する。 【解決手段】円筒の周面に設けられた切り欠き82、8
3によって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲
げられて成る爪80、81を有するパイプ部50と、こ
のパイプ部50に挿入される部分の表面に設けられた溝
71及びこのパイプ部50に挿入される長さを制限する
ための突起部70とを有するナット部40、とを備え、
このナット部40の突起部70がパイプ部50の端部に
当接するまでこのナット部40がパイプ部50に挿入さ
れることによりパイプ部50の爪80、81がナット部
40の溝71に嵌合し、以てナット部40とパイプ部5
0とが締結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの部材を締結
する締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ
及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾式発電
装置に関し、特にネジを使用しない締結技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽光発電システムとして、平板
式発電システムと集光追尾式発電システムとが知られて
いる。平板式発電システムは、例えば家屋の屋根に平面
的に配列された太陽電池パネルから電力を取り出すよう
に構成されている。この平板式発電システムでは、光電
変換を行うためのソーラーセルは固定的に配置されてい
るので、太陽の方位及び仰角によっては太陽光の多くが
ロスされ、実質の有効発電時間が短いという欠点があ
る。
【0003】一方、集光追尾式発電システムは、上下左
右に回動可能なフレーム上に、レンズを備えたソーラー
セルが複数個配置されて構成された発電ユニットを備え
ている。そして、太陽位置センサからの信号に従ってフ
レームが駆動されることにより、発電ユニットが常に太
陽に垂直に対向するように、つまり太陽を追尾するよう
に制御される。従って、太陽光はレンズに垂直に入力さ
れ、このレンズによって集光されてソーラーセルの受光
面上に結像する。これにより、ソーラーセルで光電変換
が行われて電力が発生される。この集光追尾式発電シス
テムでは、ソーラーセルに対して太陽光の入射角が常に
ゼロ又はその近傍の値になるように制御されるので、太
陽光が存在する限りは発電が行われる。このため、実質
の有効発電時間が長くなるという利点がある。
【0004】このような従来の集光追尾式発電システム
は、太陽を追尾するために、発電ユニットが搭載された
フレームを方位方向へ動かすためのアジマスアクチュエ
ータ及び仰角方向へ動かすためのリニアアクチュエータ
を備えている。
【0005】上記リニアアクチュエータは、図3に示す
ように、大きくはモータ20、内筒21、外筒22及び
ギヤボックス23から構成されている。外筒22にはス
クリュー30が、ギヤボックス23には伝達機構31が
それぞれ収容されている。モータ20はこのリニアアク
チュエータを作動させるための駆動源である。内筒21
は、図3(B)に示すように、円筒で構成されており、
同じく円筒で構成された外筒22の内部に収容可能にな
っている。この内筒21は、外筒22の内周面に沿って
矢印AB方向に摺動する。この内筒21の一端部(先端
部)にはフレームが回動自在に取り付けられている。ま
た、この内筒21の他端部には、内周面にネジ山が形成
されたナット部40が設けられている。
【0006】外筒22の一端部(先端部)は、この集光
追尾式発電システムの支柱(図示しない)に形成された
支持部17に回動自在に取り付けられている。この外筒
22の他端部にはギヤボックス23が固着されている。
外筒22の内部に設けられたスクリュー30はネジ山を
有し、その一端部(先端部)から上記内筒21の他端部
に設けられたナット部40と螺合する。このスクリュー
30の他端部には歯車が固着されており、伝達機構31
に歯合している。また、外筒22の上記一端部には、オ
イルシール24が設けられている。
【0007】上記のように構成されるリニアアクチュエ
ータは以下のように動作する。集光追尾式発電システム
の図示しない制御部は、太陽位置センサからの信号に基
づいて、発電ユニットの現在の仰角が太陽に垂直に対向
する角度になっているかどうかを調べ、垂直に対向する
角度になっていないことを判断すると、その角度のずれ
の方向及び量に応じた制御信号を生成し、モータ20に
供給する。
【0008】この制御信号に従ってモータ20が一方向
に回転すると、その回転力が伝達機構31介してスクリ
ュー30に伝達される。これにより、このスクリュー3
0に螺合する内筒21のナット部40が例えば矢印B方
向に引っ張られ、内筒21全体が矢印B方向に移動に移
動する。一方、上記制御信号に従ってモータ20が他方
向に回転すると、その回転力が伝達機構31を介してス
クリュー30に伝達される。これにより、このスクリュ
ー30に螺合する内筒21のナット部40が例えば矢印
A方向に押し出され、内筒21全体が矢印A方向に移動
する。このような内筒21の動きによってフレームの仰
角が制御されると共に、アジマスアクチュエータによっ
て方位方向の角度が制御され、以て太陽が追尾される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のリニアアクチュエータでは、内筒21は、ナット部
40とパイプ部50とがボルト締め付けで結合されるこ
とにより構成されている。より詳細に説明すると、パイ
プ部50は、図4(B)に示すように、パイプ51の端
部に溶接されたフランジ52を有し、このフランジ52
には固定ボルト60を貫通させるための複数のボルト穴
53が形成されている。一方、ナット部40は、図4
(A)に示すように、円筒状に形成されており、その内
周面にはネジ山41が設けられている。また、その端部
の切断面に雌ネジ穴42が形成されている。そして、ナ
ット部40とパイプ部50とは固定ボルト60による締
め付けによって締結されている。
【0010】しかし、このボルト締め付けという締結方
法では、固定ボルト60の締め付け、締め付けトルクの
確認といった作業が必要であり、また、固定ボルト60
の緩み止め処理を行う必要がある。また、パイプ部50
を作製する際は、パイプ51にフランジ52を溶接し、
且つフランジ52に複数のボルト穴53を空けなければ
ならない。このように、ボルト締め付けによって内筒2
1を構成するためには膨大な作業が必要であり、しかも
ボルトの部品代も必要なことから全体のコストが高くな
るという問題がある。
【0011】そこで、ボルト締め付けによらずに、カシ
メによってナット部40とパイプ部50とを締結する方
法が考えられている。この方法では、ナット部40は、
図5(A)の側面図及び図5(B)の正面図に示すよう
に、その外周面の一部を軸方向の幅tだけ切り取って形
成された溝43を有する。また、パイプ部50は、図5
(C)の正面図及び図5(D)の平面図に示すように、
その外周面に軸方向の幅t’を有するカシメ部54が設
けられている。そして、図6の斜視図に示すように、ナ
ット部40をパイプ部50に挿入した状態で、上記カシ
メ部54を押圧してカシメることによりナット部40と
パイプ部50とが締結される。
【0012】この方法によれば、ボルト締め付けによる
締結のような膨大な作業は不要となる。しかし、パイプ
部50のカシメ部54とナット部40の溝43とを確実
に係合させるために、溝43の幅t>カシメ部54の幅
t’となるように溝43及びカシメ部54が形成され
る。その結果、「t−t’」のクリアランスが生じるの
でスラストガタが発生する。このスラストガタが発生す
ると、太陽の追尾精度が悪くなり、集光追尾式発電シス
テムの発電量が低下する。また、カシメを行う際に、ナ
ット部40の溝43とパイプ部50のカシメ部54とを
対向させるための位相合わせが必要であるので、大量生
産には不向きである。
【0013】本発明は、上述した問題を解決するために
なされたものであり、その目的は、簡単な方法で締結で
き、しかもスラストガタが発生しない締結具、この締結
具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチ
ュエータを用いた集光追尾式発電装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る締結具は、
上記目的を達成するために、筒の周面に設けられた切り
欠きによって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に
曲げられて成る爪を有する第1の部材と、該第1の部材
に挿入される部分の表面に設けられた溝と、該第1の部
材に挿入される長さを制限するための突起部とを有する
第2の部材、とを備え、該第2の部材の突起部が前記第
1の部材の端部に当接するまで該第2の部材が第1の部
材に挿入されることにより該第1の部材の爪が該第2の
部材の溝に嵌合し、以て該第1の部材と該第2の部材と
が締結される。
【0015】この場合、前記第2の部材は、前記第1の
部材に挿入される部分の表面に凹部を更に有し、該第2
の部材の突起部が前記第1の部材の端部に当接するまで
該第2の部材が第1の部材に挿入された状態で、該第2
の部材の凹部に対応する位置の該第1の部材の周面が押
圧されてカシメられることにより該第1の部材と該第2
の部材とが締結されるように構成できる。
【0016】また、本発明に係るリニアアクチュエータ
は、上記と同様の目的で、円筒の周面に設けられた切り
欠きによって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に
曲げられて成る爪を有する円筒部と、該円筒部に挿入さ
れる部分の表面に設けられた溝と、該円筒部に挿入され
る長さを制限するための突起部とを有するナット部、と
を有し、該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接
するまで該ナット部が円筒部に挿入されることにより該
円筒部の爪が該ナット部の溝に嵌合し、以て該円筒部と
該ナット部とが締結された内筒と、該内筒を摺動自在に
収容する外筒と、該外筒の内部に回転自在に設けられ、
前記内筒のナット部に螺合するスクリュー、とを備え、
該スクリューが回転駆動されることにより前記内筒が前
記外筒を摺動しながら挿脱される。
【0017】この場合、前記ナット部は、前記円筒部に
挿入される部分の表面に凹部を更に有し、該ナット部の
突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が
円筒部に挿入された状態で、該ナット部の凹部に対応す
る位置の該円筒部の周面が押圧されてカシメられること
により該円筒部と該ナット部とが締結されるように構成
できる。
【0018】更に、本発明の集光追尾式発電装置は、上
記と同様の目的で、集光された光を電気に変換して発電
を行う光電変換部と、該光電変換部が太陽に直角に対向
するように、該光電変換部の方位方向を制御するアジマ
スアクチュエータ及び仰角方向を制御するリニアアクチ
ュエータ、とを有し、前記リニアアクチュエータは、円
筒の周面に設けられた切り欠きによって形成された軸方
向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪を有する円
筒部と、該円筒部に挿入される部分の表面に設けられた
溝と、該円筒部に挿入される長さを制限するための突起
部とを有するナット部、とを有し、該ナット部の突起部
が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部
に挿入されることにより該円筒部の爪が該ナット部の溝
に嵌合し、以て該円筒部と該ナット部とが締結された内
筒と、該内筒を摺動自在に収容する外筒と、該外筒の内
部に回転自在に設けられ、前記内筒のナット部に螺合す
るスクリュー、とを備え、該スクリューが回転駆動され
ることにより前記内筒が前記外筒を摺動しながら挿脱さ
れる。
【0019】この場合、前記ナット部は、前記円筒部に
挿入される部分の表面に凹部を更に有し、該ナット部の
突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が
円筒部に挿入された状態で、該ナット部の凹部に対応す
る位置の該円筒部の周面が押圧されてカシメられること
により該円筒部と該ナット部とが締結されるように構成
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、本
発明が適用された集光追尾式発電システムを例に挙げ
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、従来の
技術の欄で説明した部分と同一又は相当部分には同一の
符号を付して説明する。
【0021】図1は、本発明が適用された集光追尾式発
電装置の全体の外観を一部を切り欠いて示す斜視図であ
る。この集光追尾式発電装置は、支柱11に支持された
フレーム12に5×3個の発電モジュール10が取り付
けられて構成されている。以下では、15個の発電モジ
ュールを発電ユニット16と総称する。
【0022】各発電モジュール10は、レンズで集光さ
れた光が照射されることによって直流電力を発生する複
数のソーラーセルを有し、各ソーラーセルで発生された
直流電力は積算されて外部に出力される。この集光追尾
式発電装置では、各発電モジュール10は電気的にシリ
アルに接続されている。従って、各発電モジュール10
からの直流電力は積算され、この集光追尾式発電装置の
発生電力として図示しない外部端子から外部に出力され
る。
【0023】支柱11の下端部には、フレーム12全体
を方位方向に回動させるためのアジマスアクチュエータ
13が設けられている。また、支柱11の上端部には、
詳細は後述するが、フレーム12全体を仰角方向に回動
させるためのリニアアクチュエータ14が設けられてい
る。
【0024】また、フレーム12の所定部位(図1中の
上方)には、太陽位置を検出するための太陽位置センサ
15が設けられている。この太陽位置センサ15から得
られた太陽の方向を表す信号(以下、「太陽位置センサ
信号」という)は、図示しない制御部に供給される。こ
の制御部は、発電ユニット16の受光面が常に太陽に垂
直に対向するように、太陽位置センサ15からの太陽位
置センサ信号に基づいてアジマスアクチュエータ13及
びリニアアクチュエータ14を作動させる。これによ
り、この集光追尾式発電装置では、常に太陽を追尾しな
がら発電が行われる。
【0025】次に、リニアアクチュエータ14について
説明する。このリニアアクチュエータ14は、内筒21
の詳細な構成を除けば、従来の技術の欄で図3を参照し
ながら説明したものと同じである。従って、以下では内
筒21の構成及び動作を主体に説明する。
【0026】このリニアアクチュエータ14の内筒21
は、図2に示すように、パイプ部50と、このパイプ部
50に挿入されるナット部40とで構成されている。パ
イプ部50は本発明の第1の部材に対応し、ナット部4
0は本発明の第2の部材に対応する。
【0027】ナット部40は、図2(A)の側面図及び
図2(B)の正面図に示すように、所定の長さを有する
円筒状に形成されており、その一端側の表面には突起部
70が設けられている。この突起部70は、ナット部4
0がパイプ部50に挿入される際に、挿入される長さを
制限するストッパとして機能する。また、ナット部40
の周面の所定部位には、該周面を一周するように溝71
が形成されている。
【0028】また、このナット部40の中空部にはネジ
山72が形成されており、上述したスクリュー30が螺
合するようになっている。このスクリュー30が回転す
ることにより、このナット部40が矢印AB方向に移動
し、以て内筒21が外筒22に挿脱されるようになって
いる。更に、ナット部40の周面の他の部位には、所定
の長さの凹部73が形成されている。この凹部73は、
後述するように、内筒21の回転を止めるために使用さ
れる。
【0029】パイプ部50の周面には、図2(C)の正
面図及び図2(D)の平面図に示すように、2つの爪8
0及び81が設けられている。これらの爪80及び81
は、それぞれパイプ部50の周面に設けられた切り欠き
82及び83によって形成された舌状部が筒の内側に曲
げられることにより形成されている。なお、この実施の
形態では、2個の爪80及び80を設ける構成とした
が、爪の数は「2」に限らず任意であってよい。
【0030】上記の構成において、内筒21は以下のよ
うにして組み立てられる。先ず、ナット部40が、図2
に示すように、パイプ部50の端部から押し込まれる。
この際、パイプ部50とナット部40との位相合わせは
不要である。そして、爪80及び81が矢印C及びD方
向に押し上げられながら更にナット部40が押し込ま
れ、その結果、突起部70がパイプ部50の端部に当接
すると、爪80及び81が弾性によって矢印E及びF方
向に戻る。これにより、爪80及び81と溝71とが嵌
合される。この場合、爪80及び81はナット部40を
押し付けた状態(プリロードがかかった状態)でロック
されるのでスラストガタが生じることはなく、ナット部
40がパイプ部50に堅固に結合される。
【0031】次いで、ナット部40に形成された凹部7
3に対応する、パイプ部50の周面の位置が外側から押
圧されてカシメられる。これにより、ナット部40がパ
イプ部50の中で回転するのが抑止される。
【0032】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、内筒21を形成するナット部40とパイプ部
50との結合は、ナット部40をパイプ部50に挿入し
てカシメるだけという簡単な作業で行うことができ、し
かもパイプ部50の爪80及び81がナット部40の溝
71に嵌合するのでスラストガタが生じない。
【0033】なお、上述した実施の形態では、内筒21
及び外筒22を円筒で構成したが、任意の断面形状、例
えば多角形、楕円等を有する筒を使用することができ
る。内筒21及び外筒22として角筒を用いれば、ナッ
ト部40がパイプ部50の中で回転することがないの
で、上述したカシメ作業が不要になり、また、ナット部
40にカシメのための凹部を設ける必要がない。
【0034】また、上述した実施の形態では、ナット部
40の周面を一周するように溝71を形成したが、この
溝は、周面を1/n(nは1より大きい正の数)周する
ように形成してもよい。例えば、溝の円周方向の長さは
爪80及び81の幅に対応する長さとすることができ
る。この場合、ナット部40の溝にパイプ部50の爪が
嵌合することによりスラストガタの発生が抑止されると
共にナット部40の回転が規制される。この構成によれ
ば、ナット部40とパイプ部50との位相合わせは必要
になるがナット部40の回転を規制するための構造は不
要になるので、ナット部40にカシメのための凹部を設
ける必要がなく、また、カシメ作業が不要になる。
【0035】また、上述した実施の形態では、本発明を
締結具を集光追尾式発電装置に使用されるリニアアクチ
ュエータに適用した場合について説明したが、この締結
具は上記に限定されず、例えば、パラボラアンテナやレ
ーダーアンテナを駆動するためのアクチュエータ、その
他のアクチュエータに使用することができる。更に、こ
の締結具はアクチュエータに限らず、2つの部材が締結
される種々の装置に適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
内筒を外筒に挿入してカシメるだけといった簡単な方法
で締結でき、しかもスラストガタが発生しない締結具、
この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニ
アアクチュエータを用いた集光追尾式発電装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される集光追尾式発電装置の全体
の外観を一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る集光追尾式発電装置
で使用されるリニアアクチュエータの内筒の詳細な構造
を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る集光追尾式発電装置
及び従来の集光追尾式発電装置で使用されるリニアアク
チュエータの概略構造を示す図である。
【図4】従来の集光追尾式発電システムで使用されるリ
ニアアクチュエータの内筒の詳細な構造を説明するため
の図である。
【図5】従来の他のリニアアクチュエータの内筒の構造
を説明するための図である。
【図6】図5に示した内筒の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 発電モジュール 11 支柱 12 フレーム 13 アジマスアクチュエータ 14 リニアアクチュエータ 15 太陽位置センサ 16 発電ユニット 17 支持部 20 モータ 21 内筒 22 外筒 23 ギヤボックス 24 オイルシール 30 スクリュー 31 伝達機構 40 ナット部 50 パイプ部 70 突起部 71 溝 72 ネジ山 73 凹部 80、81 爪 82、83 切り欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 直史 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 永井 勇三 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3J039 AA03 BB01 JA14 JA18 KA01 5F051 JA02 JA09 JA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒の周面に設けられた切り欠きによって形
    成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る
    爪を有する第1の部材と、 該第1の部材に挿入される部分の表面に設けられた溝
    と、該第1の部材に挿入される長さを制限するための突
    起部とを有する第2の部材、とを備え、 該第2の部材の突起部が前記第1の部材の端部に当接す
    るまで該第2の部材が第1の部材に挿入されることによ
    り該第1の部材の爪が該第2の部材の溝に嵌合し、以て
    該第1の部材と該第2の部材とが締結される締結具。
  2. 【請求項2】前記第2の部材は、前記第1の部材に挿入
    される部分の表面に凹部を更に有し、該第2の部材の突
    起部が前記第1の部材の端部に当接するまで該第2の部
    材が第1の部材に挿入された状態で、該第2の部材の凹
    部に対応する位置の該第1の部材の周面が押圧されてカ
    シメられることにより該第1の部材と該第2の部材とが
    締結された請求項1に記載の締結具。
  3. 【請求項3】円筒の周面に設けられた切り欠きによって
    形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成
    る爪を有する円筒部と、 該円筒部に挿入される部分の表面に設けられた溝と、該
    円筒部に挿入される長さを制限するための突起部とを有
    するナット部、とを有し、 該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで
    該ナット部が円筒部に挿入されることにより該円筒部の
    爪が該ナット部の溝に嵌合し、以て該円筒部と該ナット
    部とが締結された内筒と、 該内筒を摺動自在に収容する外筒と、 該外筒の内部に回転自在に設けられ、前記内筒のナット
    部に螺合するスクリュー、とを備え、該スクリューが回
    転駆動されることにより前記内筒が前記外筒を摺動しな
    がら挿脱されるリニアアクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記ナット部は、前記円筒部に挿入される
    部分の表面に凹部を更に有し、該ナット部の突起部が前
    記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿
    入された状態で、該ナット部の凹部に対応する位置の該
    円筒部の周面が押圧されてカシメられることにより該円
    筒部と該ナット部とが締結された請求項3に記載のアク
    チュエータ。
  5. 【請求項5】集光された光を電気に変換して発電を行う
    光電変換部と、 該光電変換部が太陽に直角に対向するように、該光電変
    換部の方位方向を制御するアジマスアクチュエータ及び
    仰角方向を制御するリニアアクチュエータ、とを有し、 前記リニアアクチュエータは、 円筒の周面に設けられた切り欠きによって形成された軸
    方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪を有する
    円筒部と、 該円筒部に挿入される部分の表面に設けられた溝と、該
    円筒部に挿入される長さを制限するための突起部とを有
    するナット部、とを有し、 該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで
    該ナット部が円筒部に挿入されることにより該円筒部の
    爪が該ナット部の溝に嵌合し、以て該円筒部と該ナット
    部とが締結された内筒と、 該内筒を摺動自在に収容する外筒と、 該外筒の内部に回転自在に設けられ、前記内筒のナット
    部に螺合するスクリュー、とを備え、該スクリューが回
    転駆動されることにより前記内筒が前記外筒を摺動しな
    がら挿脱される集光追尾式発電装置。
  6. 【請求項6】前記ナット部は、前記円筒部に挿入される
    部分の表面に凹部を更に有し、該ナット部の突起部が前
    記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿
    入された状態で、該ナット部の凹部に対応する位置の該
    円筒部の周面が押圧されてカシメられることにより該円
    筒部と該ナット部とが締結された請求項5に記載の集光
    追尾式発電装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006528332A (ja) * 2003-05-14 2006-12-14 ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト 摩擦リング及び連結要素を有するブレーキディスク
JP2011074968A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Kubota Corp 接続体
KR101148035B1 (ko) 2010-04-16 2012-05-24 주식회사 선진글맥 도로표지판 지지관의 고정장치
KR101228444B1 (ko) * 2011-11-02 2013-02-06 (주) 파루 태양광모듈의 고정장치
KR101249827B1 (ko) 2010-10-07 2013-04-02 주식회사 선진글맥 도로표지판 지지관의 보강지지장치

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