JP2000153674A - 感熱色素転写用色素供与体要素 - Google Patents

感熱色素転写用色素供与体要素

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JP2000153674A JP11322166A JP32216699A JP2000153674A JP 2000153674 A JP2000153674 A JP 2000153674A JP 11322166 A JP11322166 A JP 11322166A JP 32216699 A JP32216699 A JP 32216699A JP 2000153674 A JP2000153674 A JP 2000153674A
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クワン ルム キン
Bruce Crinean Campbell
クリネアン キャンベル ブルース
Maurice L Gray
エル.グレイ モーリス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受容性要素の表面に艶消仕上げを付与するこ
とができる感熱色素転写印刷用の色素供与体要素を提供
すること。 【解決手段】 画像色素をバインダー中に含む少なくと
も一つの色素層領域と転写可能な保護層を構成する別の
領域とを支持体上に有して成る感熱色素転写用色素供与
体要素であって、当該転写可能な保護層を構成する領域
の大きさは当該色素層領域とほぼ同等であり、当該転写
可能な保護層は未膨張合成熱可塑性高分子微小球体を含
有し、当該微小球体の未膨張状態の粒径は5μm〜20
μmの範囲にあり、そして画像受容性層にその表面に艶
消面を付与するために当該保護層を転写する際の加熱時
に当該微小球体の粒径が20μm〜120μmの範囲に
膨張することを特徴とする感熱色素転写用色素供与体要
素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱色素転写用の
色素供与体要素に、より詳細には、感熱プリントにその
表面に艶消面を付与するために転写される転写可能な保
護オーバーコートを当該要素に使用することに関する。
【0002】最近、カラービデオカメラにより電子的に
発生させた画像からプリントを得るための感熱転写装置
が開発されている。このようなプリントを得る方法の一
つによると、まず電子像をカラーフィルターによって色
分解する。次いで、それぞれの色分解画像を各電気信号
に変換する。その後、これらの信号を操作して、シア
ン、マゼンタ及びイエローの各信号を発生させ、これら
の信号を感熱プリンターへ伝送する。プリントを得るた
めには、シアン、マゼンタまたはイエローの色素供与体
要素を色素受容体要素と向い合わせて配置する。次い
で、それら二つの要素を感熱プリントヘッドと定盤ロー
ラーとの間に挿入する。ライン型感熱プリントヘッドを
使用して、色素供与体シートの裏側から熱をかける。感
熱プリントヘッドは数多くの加熱要素を有し、シアン、
マゼンタ及びイエローの各信号の一つに応じて逐次加熱
される。その後、この処理を他の2色について繰り返
す。こうして、スクリーンで見た元の画像に対応するカ
ラーハードコピーが得られる。この方法とそれを実施す
るための装置についての詳細が、米国特許第4,62
1,271号明細書に記載されている。
【0003】感熱プリントは、隣接面への色素の再転写
や指紋による変色が起こりやすい。この原因は、色素が
プリントの色素受容性層の表面に位置しているためであ
る。これらの色素を、さらに高温ローラー又は感熱ヘッ
ドのいずれかでプリントを熱融着することにより色素受
容性層の内部へ追い込むことが可能である。これは色素
の再転写や指紋による問題の軽減には役立つが、これら
の問題を排除することにはならない。しかしながら、保
護オーバーコートを適用することによりこれらの問題は
実質的に排除される。
【0004】感熱色素転写式の印刷法の場合、プリント
完成品が画質の点でカラー写真プリントに匹敵するもの
となることが望まれる。プリント完成品の外観は表面テ
キスチャーや光沢に非常に依存する。典型的には、カラ
ー写真プリントは表面仕上げが非常に平滑で光沢の高い
ものから粗面で光沢の低い艶消面まで利用可能である。
しかしながら、感熱画像を粗面に適用すると、均一性の
問題やドロップアウトをもたらすこととなる。
【0005】感熱プリントの表面を艶消仕上げしたい場
合、従来は、艶消スプレーの使用により、又は印刷後処
理機による艶消面の適用により、行われている。しかし
ながら、これらの解決法はどちらもコストがかかり、ま
たプロセスをより一層複雑化するものでもある。
【0006】
【従来の技術】米国特許第3,556,934号及び同
第3,779,951号明細書に、紙の内部に微小球体
を使用して、紙シート内部で微小球体を膨張せしめるに
十分な温度に加熱する方法が記載されている。しかしな
がら、これらの特許明細書には、このような微小球体を
感熱色素転写系の色素供与体要素に使用することについ
ては何ら記載がない。米国特許第5,387,573号
明細書には、真珠光沢を減少するために粒子を含有する
転写可能な保護オーバーコートを具備した色素供与体要
素が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第5,38
7,573号明細書に記載の粒子には、画像の光沢を減
少せしめるに十分に受容体表面を粗面化するものではな
いという問題がある。本発明の目的は、受容性要素の表
面に艶消仕上げ又は低光沢仕上げを付与することができ
る感熱色素転写印刷用の色素供与体要素を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】これら及びその他の目的
は、画像色素をバインダー中に含む少なくとも一つの色
素層領域と転写可能な保護層を構成する別の領域とを支
持体上に有して成る感熱色素転写用色素供与体要素であ
って、当該転写可能な保護層を構成する領域の大きさは
当該色素層領域とほぼ同等であり、当該転写可能な保護
層は未膨張合成熱可塑性高分子微小球体を含有し、当該
微小球体の未膨張状態の粒径は5μm〜20μmの範囲
にあり、そして画像受容性層にその表面に艶消面を付与
するために当該保護層を転写する際の加熱時に当該微小
球体の粒径が20μm〜120μmの範囲に膨張するこ
とを特徴とする感熱色素転写用色素供与体要素に関する
本発明により達成される。
【0009】当該保護層を受容体要素へ適用する際に、
リニア型サーマルプリントヘッドの熱で当該微小球体が
その最初の大きさの何倍にも膨張する。このため表面が
粗面化し、印画紙の艶消面に匹敵する艶消像又は低光沢
像が得られる。
【0010】本発明の好適な具体的態様として、当該色
素供与体要素を、イエロー、マゼンタ及びシアンの各画
像色素をそれぞれバインダーに分散させてなる各カラー
パッチと当該保護層を有するパッチとを繰り返して含ん
でなる多色要素としたものがある。本発明の別の具体的
態様として、当該保護層を、供与体要素上の唯一の層と
し、そして画像色素を含む別の色素供与体要素と一緒に
使用するものがある。
【0011】本発明の別の好適な具体的態様として、色
素供与体要素が、単色要素であって、一種の画像色素を
バインダー中に分散させてなる層を含む第一領域と当該
保護層を含む第二領域との二領域からなるユニットを繰
り返して含んでなるものがある。本発明の別の好適な具
体的態様として、色素供与体要素が、黒白要素であっ
て、中性色を得るために画像色素混合物をバインダー中
に分散させてなる層を含む第一領域と当該保護層を含む
第二領域との二領域からなるユニットを繰り返して含ん
でなるものがある。
【0012】本発明においては、上記の米国特許第3,
556,934号及び同第3,779,951号明細書
に記載されているもののような任意の膨張性微小球体を
使用することができる。本発明の好適な具体的態様とし
て、当該膨張性微小球体を、発泡剤として作用する低沸
点揮発性物質、例えば気体、を封入する熱可塑性シェル
からなる白色球形中空粒子としたものがある。未膨張微
小球体を加熱すると、熱可塑性シェルが軟化し、また封
入されている発泡剤が膨張して圧力が増大する。この結
果、微小球体が膨張することになる。
【0013】本発明に用いられる膨張性微小球体は、プ
ロパン、ブタンその他任意の低沸点揮発性物質を、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル系コポリマー、メタクリ
ル酸エステル−アクリロニトリル系コポリマー又は塩化
ビニリデン−アクリル酸エステル系コポリマーのような
熱可塑性樹脂のマイクロカプセルに封入することによっ
て形成することができる。これらの微小球体は、Expanc
el(商標)Microspheres 551-DU (Expancel Inc.) とし
て市販されている。本発明における微小球体の使用量
は、保護層に用いられるポリマーの質量を基準として1
0〜200質量%の範囲にある。この被覆量は0.05
g/m2 〜1g/m2 、好ましくは0.25g/m2
0.5g/m2 の範囲である。
【0014】本発明は、感熱ヘッドを使用した均一な加
熱により感熱プリントの上に保護オーバーコート層を提
供する。感熱プリントに転写された後、当該保護層は、
露光、一般的化学物質、例えば、グリース及び指紋由来
の油脂、並びにポリ(塩化ビニル)製のフィルムアルバ
ム頁又はスリーブからの可塑剤が原因の画像の劣化に対
して優れた防護性を提供する。当該保護層は一般に0.
05g/m2 以上の被覆量で適用される。
【0015】転写可能な保護層は、高分子バインダー中
に分散された微小球体を含むことができる。このような
高分子バインダーの多くは、保護層に使用するためのも
のが従来より開示されている。このようなバインダーの
例として、米国特許第5,332,713号に記載され
ている材料が挙げられる。本発明の好適な具体的態様と
して、ポリ(ビニルアセタール)を使用するものがあ
る。
【0016】使用に際し、イエロー、マゼンタ及びシア
ンの各色素を色素供与体要素から色素受容性シートの上
に感熱転写して画像を形成させる。次いで、感熱ヘッド
を使用して、熱を均一にかけることにより透明な保護層
を当該色素供与体要素の上の別の透明パッチから、又は
別の独立した供与体要素から、画像形成後の受容性シー
トの上に転写する。当該透明保護層はプリントに付着
し、そして熱がかけられた領域において供与体の支持体
から剥離する。
【0017】本発明の色素供与体要素の色素層には、熱
の作用によって色素受容性層へ転写され得るものであれ
ばどのような色素でも使用することができる。特に良好
な結果が昇華性色素によって得られている。昇華性色素
の具体例として、アントラキノン系色素、例えば、Sumi
karon Violet RS (商標、住友化学株式会社)、Dianix
Fast Violet 3R-FS(商標、三菱化学株式会社)並びに
Kayalon Polyol Brilliant Blue N-BGM 及び KST Black
146(商標、日本化薬株式会社);アゾ色素、例えば、
Kayalon Polyol Brilliant Blue BM、Kayalon Polyol D
ark Blue 2BM及びKST Black KR(商標、日本化薬株式会
社)、Sumikaron Diazo Black 5G(商標、住友化学株式
会社)並びにMiktazol Black 5GH(商標、三井東圧化学
株式会社);直接染料、例えば、Direct Dark Green B
(商標、三菱化学株式会社)並びにDirect Brown M及び
Direct Fast Black D (商標、日本化薬株式会社);酸
性染料、例えば、Kayanol Milling Cyanine 5R(商標、
日本化薬株式会社);塩基性染料、例えば、Sumiacryl
Blue 6G (商標、住友化学株式会社)及びAizen Malach
ite Green (商標、保土ヶ谷化学株式会社);
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】又は米国特許第4,541,830号明細
書に記載されている色素のいずれかが挙げられる。上記
の色素はモノクロを得るために単独で使用しても、組み
合わせて使用してもよい。当該色素は、0.05〜1g
/m2 の被覆量で使用することができ、また疎水性であ
ることが好ましい。
【0021】本発明の色素供与体要素において色素遮断
層を使用することにより、転写された色素の濃度を改良
することができる。このような色素遮断層の材料とし
て、米国特許第4,716,144号明細書に記載され
且つ特許請求されているもののような親水性材料が挙げ
られる。当該色素供与体要素の色素層及び保護層は、支
持体の上に塗布されること、又はグラビア法のような印
刷法で印刷されることができる。
【0022】本発明の色素供与体要素の裏側にスリップ
層を使用することによって、印刷ヘッドが色素供与体要
素に粘着しないようにすることができる。このようなス
リップ層は、高分子バインダー又は界面活性剤を含むか
又は含まずに、固体若しくは液体の減摩剤又はその混合
物を含む。好適な減摩剤として、油状物又は100℃未
満で融解する半結晶性有機固体、例えば、ポリ(ビニル
ステアレート)、密蝋、過フッ素化アルキルエステル、
ポリエーテル、ポリカプロラクトン、シリコーンオイ
ル、ポリテトラフルオロエチレン、カーボワックス、ポ
リ(エチレングリコール)、又は米国特許第4,71
7,711号、同第4,717,712号、同第4,7
37,485号及び同第4,738,950号明細書に
記載されている材料が挙げられる。スリップ層に好適な
高分子バインダーとしては、ポリ(ビニルアルコール−
コ−ブチラール)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセ
タール)、ポリスチレン、ポリ(酢酸ビニル)、酢酪酸
セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸セルロ
ース又はエチルセルロースが挙げられる。
【0023】スリップ層における減摩剤の使用量は、減
摩剤の種類によって大きく異なるが、一般には0.00
1〜2g/m2 の範囲とする。高分子バインダーを使用
する場合、減摩剤は、使用する高分子バインダーの0.
05〜50質量%、好ましくは0.5〜40質量%の範
囲で存在させる。
【0024】本発明の色素供与体要素の支持体として
は、寸法安定性があり且つ感熱印刷ヘッドの熱に耐えら
れるものであれば、いかなる材料でも使用できる。この
ような材料には、ポリ(エチレンテレフタレート)のよ
うなポリエステル;ポリアミド;ポリカーボネート;グ
ラシン紙;コンデンサー紙;酢酸セルロースのようなセ
ルロースエステル;ポリ(フッ化ビニリデン)やポリ
(テトラフルオロエチレン−コ−ヘキサフルオロプロピ
レン)のようなフッ素ポリマー;ポリオキシメチレンの
ようなポリエーテル;ポリアセタール;ポリスチレン、
ポリエチレン、ポリプロピレン又はメチルペンテンポリ
マーのようなポリオレフィン並びにポリイミドアミド及
びポリエーテルイミドのようなポリイミドが挙げられ
る。支持体の厚さは一般に2〜30μmである。
【0025】本発明の色素供与体要素と共に使用される
色素受容性要素は、通常は、支持体上に色素像受容性層
を有するものからなる。当該支持体は、透明フィルム、
例えば、ポリ(エーテルスルホン)、ポリイミド、セル
ロースエステル、例えば、酢酸セルロース、ポリ(ビニ
ルアルコール−コ−アセタール)又はポリ(エチレンテ
レフタレート)であってもよい。色素受容性要素用の支
持体は、バライタ・コート紙、ポリエチレン・コート
紙、白色ポリエステル(ポリエステルに白色顔料を内蔵
させたもの)、アイボリー紙、コンデンサー紙又は合成
紙、例えば、Dupont Tyvek(商標)であってもよい。
【0026】色素像受容性層は、例えば、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ(塩化ビニ
ル)、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ
カプロラクトン又はそれらの混合物を含むことができ
る。色素像受容性層は、所期の目的に有効であればいか
なる量で存在させてもよい。一般に、1〜5g/m2
濃度で良好な結果が得られる。
【0027】上述のように、本発明の色素供与体要素を
用いて色素転写像を形成する。当該プロセスは、上記の
色素供与体要素を像様加熱する工程、及び色素像を色素
受容性要素に転写して色素転写像を形成する工程を含
む。色素像を転写した後に、その色素像の上に保護層を
転写する。
【0028】本発明の色素供与体要素は、シート状で使
用してもよく、又は連続したロール状もしくはリボン状
で使用してもよい。連続ロール又はリボンを使用する場
合には、一種類のみの色素を有すること、或いは昇華性
のシアン及び/又はマゼンタ及び/又はイエロー及び/
又はブラック又は別の色素のような各種色素の領域を交
互に有することができる。このような色素については米
国特許第4,541,830号、同第4,698,65
1号、同第4,695,287号、同第4,701,4
39号、同第4,757,046号、同第4,743,
582号、同第4,769,360号及び同第4,75
3,922号明細書に記載されている。このように、一
色、二色、三色若しくは四色の(又はより多数色の)要
素が本発明の範囲内に含まれる。
【0029】本発明の好適な具体的態様では、色素供与
体要素はポリ(エチレンテレフタレート)支持体にイエ
ロー、シアン及びマゼンタの各色素並びに上記の保護層
の領域を逐次繰り返し被覆したものとし、そして各色に
ついて順に上記プロセスを実施することで最上部に保護
層を有する三色色素転写像を得る。もちろん、当該工程
を単一の色についてのみ行う場合には、モノクロ色素転
写像が得られる。
【0030】本発明の色素供与体要素から色素を転写さ
せるのに使用することができる感熱印刷ヘッドは市販さ
れている。例えば、富士通製サーマルヘッドFTP-040 MC
S001、TDK製サーマルヘッドLV5416又はRohm製サーマ
ルヘッドKE 2008-FEを使用することができる。本発明の
感熱色素転写用集成体は、(a)上記色素供与体要素と
(b)上記色素受容性要素とを含み、当該色素受容性要
素と当該色素供与体要素は、供与体要素の色素層が受容
性要素の色素像受容性層と接触するように重なり合う関
係にある。
【0031】これら2種の要素を含む上記集成体は、モ
ノクロ像を得ようとする場合には一体ユニットとして予
め集成しておくことができる。この予備集成は、2種の
要素をそれらの縁部で一時的に付着させることにより行
うことができる。転写後、色素受容性要素を剥がすと色
素転写像が現れる。
【0032】三色像を得る場合には、上記集成体を3回
形成し、その間に感熱印刷ヘッドから熱をかける。第一
の色素が転写された後、これらの要素を剥離する。次い
で、第二の色素供与体要素(又は異なる色素領域を有す
る供与体要素の別の領域)を色素受容性要素と整合させ
て、当該工程を繰り返す。同様にして第三の色を得る。
最後に、保護層を最上部に適用する。
【0033】
【実施例】本発明を説明するため、以下に実施例を提供
する。例1 本発明の要素1 厚さ6μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持体に
以下の層を塗布することによって保護層供与体要素を製
作した: 1)チタンアルコキシド(DuPont Tyzor TBT 商標)
(0.12g/m2 )をn−プロピルアセテートとn−
ブチルアルコールの溶剤混合物から塗布したもの、並び
に 2)アミノプロピルジメチルを末端基とするポリジメチ
ルシロキサン、PS513(商標)(Petrarch Systems, In
c.)(0.01g/m2 )、ポリ(ビニルアセタール)
バインダー(0.38g/m2 )(Sekisui KS-1) 、p
−トルエンスルホン酸(0.0003g/m2 )及びカ
ンデリラ蝋(0.02g/m2 )を含有するスリップ層
をジエチルケトンから塗布したもの。当該供与体要素の
反対側に、ポリ(ビニルアセタール)(0.54g/m
2 )(Sekisui KS-10)、コロイドシリカ IPA-ST (Nissa
n Chemical社)(0.4g/m2 )及びExpancel(商
標)Microspheres 551-DU (Expancel Inc.)(0.22
g/m2 )をジエチルケトンとイソプロピルアルコール
の溶剤混合物(80:20)に溶かした溶液を塗布し
た。
【0034】要素2 本要素は、Expancel(商標)Microspheres 551-DU を
0.33g/m2 含有せしめたことを除き、要素1と同
様に製作した。要素3 本要素は、Expancel(商標)Microspheres 551-DU を
0.44g/m2 含有せしめたことを除き、要素1と同
様に製作した。
【0035】対照1 本対照要素は、微小球体の代わりにジビニルベンゼンビ
ーズ(4μm)を0.09g/m2 含有せしめたことを
除き、要素1と同様に製作した。対照2 本対照要素は、ビーズを含めず、しかもコロイドシリカ
の量を0.22g/m 2 としたことを除き、対照1と同
様に製作した。対照3 本対照要素は、コロイドシリカを含めず、しかもジビニ
ルベンゼンビーズ(4μm)の量を0.22g/m2
したことを除き、対照1と同様に製作した。対照4 本対照要素は、ジビニルベンゼンビーズの粒径を15μ
mとしたことを除き、対照3と同様に製作した。
【0036】OPPalyte(商標)ポリプロピレン積層紙支
持体の上に、以下の層を記載順に塗布することにより感
熱色素転写用受容性要素を製作した: a)Prosil(商標)221 (アミノプロピルトリエトキシ
シラン)とProsil(商標)2210(アミノ官能性エポキシ
シラン)(PCR Inc.)(質量比1:1)及びLiCl
(0.0022g/m2 )をエタノール/メタノール/
水の溶剤混合物に含む下塗層〔得られた溶液(0.10
g/m2 )には約1%のシラン成分、3%の水及び96
%の3Aアルコールが含まれた。〕; b)Makrolon(商標)KL3-1013(ポリエーテル変性ビス
フェノールAポリカーボネート系ブロックコポリマー)
(Bayer AG)(1.52g/m2 )、 Lexan(商標)141
-112 ビスフェノールAポリカーボネート(General Ele
ctric社)(1.24g/m2 )、Fluorad (商標)FC-
431過フッ素化アルキルスルホンアミドアルキルエステ
ル系界面活性剤(3M社)(0.011g/m2 )、Drap
ex(商標)429 ポリエステル可塑剤(Witco社) (0.2
3g/m2 )、8μm架橋ジビニルベンゼンビーズ(Eas
tman Kodak社) (0.006g/m2 )及びジフェニル
フタレート(0.46g/m2 )を含む色素受容性層を
ジクロロメタンから塗布したもの;並びに c)ビスフェノールA(50モル%)、ジエチレングリ
コール(49モル%)及びポリジメチルシロキサン(1
モル%)(分子量2500)の各ブロック単位からなる
ポリカーボネート系ランダムターポリマー(0.55g
/m2 )、50モル%のジエチレングリコールで変性さ
れたビスフェノールAポリカーボネート(分子量200
0)(0.11g/m2 )、Fluorad (商標)FC-431界
面活性剤(0.022g/m2 )、並びにDC-510(商
標)界面活性剤(Dow Corning社) (0.003g/
2 )を含有する色素受容体オーバーコートを塩化メチ
レン及びトリクロロエチレンの溶剤混合物から塗布した
もの。使用したポリカーボネート
【0037】
【化3】
【0038】KL3-1013、ポリエーテルグリコール及びビ
スフェノールAポリカーボネートのブロックコポリマー
(Bayer AG)
【0039】
【化4】
【0040】ビスフェノールAポリカーボネート Lexan
141(商標)(General Electric 社) 対照5 本対照要素は、上記の受容性要素のみとした。印刷 上記の供与体要素の保護層を、市販のKodak XLS-8650プ
リンターと同様の印刷装置において転写した。当該装置
は解像度300 dpi 及び平均抵抗3516Ωの TDK Thermal H
ead (No. LV5416)を具備した。印刷速度は線1本当たり
5ミリ秒とした。ヘッド電圧を13.9Vに設定し、3
6.4℃で約5ジュール/cm2 の最大印刷エネルギー
を得た。
【0041】画像色素を含まない受容性要素の上に保護
層を印刷した。各プリントの表面光沢を、鏡面光沢のAS
TM標準試験法(D 523-89)に従い Gardner Micro-Tri-Glo
ss計で測定した。表面粗さの測定は、(American Nation
al Standards Instituteと合同で) American Society o
f Mechanical Engineers (United Engineering Center,
345E. 47th Street, New York, N.Y. 10017) が発行し
た「1985 Catalog ofAmerican National Standards 」
に記載されているANSI/ASME B46.1-1985試験法(p.30, S
ect. C3.1.1)によって行った。Ra(粗さ平均)及びμ
m−AA(算術平均)の定義についても上記文献に記載
されている。以下の結果が得られた。
【0042】 要素 60度光沢値 粗さ平均(Ra)μm 対照1 79 0.10 対照2 86 0.09 対照3 77 0.11 対照4 79 0.15 対照5 98 0.14 要素1 60 0.30 要素2 48 0.45 要素3 44 0.51
【0043】上記の結果は、本発明による微小球体の使
用によって、対照要素に比べ、転写された保護層の光沢
が顕著に減少し且つ表面粗さが著しく増大したことを示
している。
【0044】
【発明の効果】保護層を受容体要素に適用する際のリニ
ア型感熱印刷ヘッドの熱により微小球体がその最初の大
きさの何倍にも膨張する。このため表面の粗面化が起こ
り、艶消面印画紙で得られる画像に匹敵する艶消像又は
低光沢像が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モーリス エル.グレイ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14621, ロチェスター,オーロラ ストリート 50

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像色素をバインダー中に含む少なくと
    も一つの色素層領域と転写可能な保護層を構成する別の
    領域とを支持体上に有して成る感熱色素転写用色素供与
    体要素であって、前記転写可能な保護層を構成する領域
    の大きさは前記色素層領域とほぼ同等であり、前記転写
    可能な保護層は未膨張合成熱可塑性高分子微小球体を含
    有し、前記微小球体の未膨張状態の粒径は5μm〜20
    μmの範囲にあり、そして画像受容性層にその表面に艶
    消面を付与するために前記保護層を転写する際の加熱時
    に前記微小球体の粒径が20μm〜120μmの範囲に
    膨張することを特徴とする感熱色素転写用色素供与体要
    素。
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