JP2000153156A - 化石燃料の触媒セラミックス - Google Patents

化石燃料の触媒セラミックス

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JP2000153156A
JP2000153156A JP10331336A JP33133698A JP2000153156A JP 2000153156 A JP2000153156 A JP 2000153156A JP 10331336 A JP10331336 A JP 10331336A JP 33133698 A JP33133698 A JP 33133698A JP 2000153156 A JP2000153156 A JP 2000153156A
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Kazuchika Sugie
和親 杉江
Toshiro Sugie
壽郎 杉江
Seishirou Ogushi
征司朗 小串
Jiro Funagayama
二郎 船ヶ山
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KEIKICHI KK
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KEIKICHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの燃料として使用される化石燃料
(軽油・ガソリン等液体燃料)を活性化して、エンジン
での燃焼効率を高め得る触媒セラミックスを提供するこ
と。 【解決手段】 化石燃料を燃焼前に接触させるため、燃
料タンクよりエンジンの燃焼室への配管の途中におい
て、燃料の入り口と出口を有する容器内に充填される直
径3〜50mmの球状、または略同体積を持つ円柱状或い
は俵状の触媒セラミックスであり、粘土を主体とするマ
トリックス成分に、ウラン及びトリウム等の放射性物質
を含まない希土類元素を主成分とし、この希土類に対し
て重量比で0.1〜15%の遷移金属を助触媒として添
加したものを、総量の重量比で15〜30%を混合・混
練・成形し、1,100〜1,400℃にて焼成した、
表面が非晶質化していない触媒セラミックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジンの燃料として使用される化石燃料(軽油・ガソリ
ン等液体燃料)を活性化するための触媒セラミックスに
関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】自動車に
関して、新車或いは走行距離が数万km以下の車両につ
いては、エンジンの燃焼効率もよく、排気ガスにおいて
も有害ガスの発生量が低位である。しかしながら、年数
使用され、走行距離が増大してくると、燃焼効率が低下
し有害ガスの発生量が増加してくる。特に、ディーゼル
エンジン車においては、排気ガス中の黒煙発生量が増加
し大気汚染の大きな原因の一つとなっている。これらの
問題を解決する方法として、従来から幾つかの試みがな
されてきたが、多くは排気管の一部に装置を装着し、主
に燃焼後の排気ガスを吸着、或いは触媒により処理する
ものであり、燃料の燃焼効率の改善とは無関係な方法で
あった。
【0003】また、燃料タンクに直接投入したり、燃料
タンクからエンジンの燃焼室にいたる通路の一部に容器
を設け、その内部に充填して使用される活性剤等も一部
あったが、活性剤の性能や、物理特性において不完全な
ど解決すべき問題点が多く未だ実用性が低いのが実状で
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、その特徴は、化石燃
料を燃焼させる前に接触させるため、燃料タンクよりエ
ンジンの燃焼室への配管の途中において、燃料の入り口
と出口を有する容器内に充填される直径3〜50mmの球
状、または略同体積を持つ円柱状或いは俵状の触媒セラ
ミックスであり、粘土を主体とするマトリックス成分
に、ウラン及びトリウム等の放射性物質を含まない希土
類元素を主成分とし、この希土類に対して重量比で0.
1〜15%の遷移金属を助触媒として添加したものを、
総量の重量比で15〜30%を混合・混練・成形し、
1,100〜1,400℃にて焼成した、表面が非晶質
化していない触媒セラミックスにある。
【0005】この場合において、前記マトリックス成分
が重量比で粘土100部に対しジルコン50〜80部を
混合したものであること、或いは、触媒セラミックスに
おける吸水率(JIS R2205による)が1.0%
以下、圧縮強さ(JIS A5210による)が6,0
00kg/cm2 以上、摩耗減量(JIS A5209
7.8による)が0.1g以下であることが望まし
い。なお、JIS A5209 7.8による摩耗減量
の測定に際しては、触媒セラミックスを所定のタイル状
形状とした。
【0006】
【発明の作用効果】本発明による触媒セラミックスは、
組成の混合希土成分に対して一定範囲の適量の遷移金属
を混合することにより希土類が本来有している触媒機能
を増大させたものであるため、燃料タンクよりエンジン
の燃焼室への配管の途中において化石燃料(軽油・ガソ
リン等液体燃料)を接触させることにより化石燃料を十
分に活性化させることができ、これによってエンジンで
の燃焼効率を高めて排気ガス中の黒煙や有害ガスの発生
量を低減することができるとともに、悪臭の軽減、燃料
使用量の低減を図ることができる。
【0007】また、本発明による触媒セラミックスにお
いて、吸水率(JIS R2205による)が1.0%
以下、圧縮強さ(JIS A5210による)が6,0
00kg/cm2 以上、摩耗減量(JIS A5209
7.8による)が0.1g以下である場合には、当該
触媒セラミックスの物理特性を十分に得ることができ
て、例えば、自動車に搭載した際の走行中の振動、衝撃
に対して欠けや摩耗等の損傷を少なくすることができ
て、当該触媒セラミックスを長期にわたり安定的かつ経
済的に使用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による触媒セラミックスの
触媒機能に関して、セリウム、ランタン、ネオジム等の
希土類元素を主成分とする混合希土と、触媒機能を高め
るために混合希土に添加されるコバルト,銅等の遷移金
属(スズ、マグネシウムを添加したものであってもよ
い)の重量比率と、これらの合量がセラミックス全体に
占める割合に、触媒機能が大きく影響されることを考慮
するとともに、経済的効果も考慮して、以下に詳述する
「範囲特定のためのテスト」による「テスト結果」か
ら、請求項1に示した範囲が最も効果が高いことを見い
だした。希土類元素には、ウラン、トリウム等の放射性
物質もあるが、これら放射性物質は環境上、健康上有害
な成分であり、これらの成分を含有することは好ましく
ない。
【0009】「範囲特定のためのテスト」セリウム、ラ
ンタン、ネオジム等の希土類元素を主成分とする混合希
土(Y)に対するコバルト,銅等の遷移金属(X)の重
量比率{(X/Y)×100}=A重量%と、混合希土
とコバルト,銅等遷移金属の合量(Y+X)のセラミッ
クス総量(T)に対する配合量の重量比率[{(Y+
X)/T}×100]=B重量%の範囲特定は、第1次
テストとして前者のA値を3水準、1、10、20、後
者のB値を3水準、10、20、30設定して、これら
を組み合わせた試料を作成し、後述のテストを行い、こ
のテスト結果をふまえて第2次テストとして前者のA値
を0.05、0.1、5、15、後者のB値を15、2
5、35の水準を加えて試料を作成し、後述のテストを
行った。
【0010】テストは、排気量2,000ccのディー
ゼルエンジン車(車種名 トヨタタウンエースワゴン
平成2年式)2台、1台(甲車)は約90,000km
走行済みで排ガス黒煙測定を安全自動車株式会社製測定
器SM−2000を使用して測定した黒煙量が90%の
もの、他の1台(乙車)は約120,000km走行済
みで黒煙量が92%のものを使用した。以下のテストに
おいて、黒煙量の測定値は2台の単純平均値をとった。
【0011】テストに際しては、図1に概略的に示した
ように、燃料タンク11よりエンジン12の燃焼室への
配管13の途中に金属製の円筒状容器14を設置し、こ
の容器14内に本発明による触媒セラミックス、直径2
0mmのセラミックス粒15を略1kg充填して容器1
4を満たした。テスト順番はランダムとし、条件をでき
るだけ揃えるため夜間の高速道路約20kmを含む約3
0kmのコースを設定し、全て同じコースを走行して、
未装着走行前と装着走行後の黒煙量の低減率を測定し、
上記したA値とB値の関係を調べ、以下のテスト結果を
得た。なお、図1において、配管13は、燃料タンク1
1と燃料フィルタ16を接続するとともに、燃料フィル
タ16と燃料噴射ポンプ17を接続しており、容器14
は、両端に燃料の入り口14aと出口14bを有してい
て、化石燃料(軽油)が容器14内を通過するときに本
発明による触媒セラミックス15に良好に接触するよう
になっている。
【0012】「テスト結果」A値が0.05重量%であ
る場合、黒煙低減率が10%程度しかなかったが、A値
が0.1重量%の場合、黒煙低減率が50%程度とな
り、A値が5重量%の場合、黒煙低減率が70%程度と
なってピークとなり、更にA値が増加するにつれて、黒
煙低減率が低下する傾向を示した。因みに、A値が15
重量%の場合、黒煙低減率は50%程度であり、A値が
20重量%の場合、黒煙低減率が45%程度である。A
値が20重量%の場合でも、黒煙低減率が45%程度で
あって触媒効果は十分認められるが、A値が15重量%
を越えると、セラミックス粒の焼成時に低融点物質が反
応し、内部に泡を発生させる原因となることからA値の
適性範囲を0.1〜15重量%と設定した。
【0013】B値が10重量%である場合、黒煙低減率
が15%程度しかなかったが、B値が15重量%の場
合、黒煙低減率が55%程度となり、B値が25重量%
の場合、黒煙低減率が70%程度となってピークとな
り、B値が30重量%の場合、黒煙低減率がやや低下
し、B値が35重量%の場合、黒煙低減率が50%弱と
なった。B値が35重量%の場合でも、黒煙低減率が5
0%弱であって黒煙低減効果は十分認められるが、高価
な希土類物質を多量に使用することに関しては、地球資
源の有効利用の観点、経済性の観点等を考慮して、B値
の適性範囲を15〜30重量%と設定した。
【0014】触媒セラミックスの焼成温度に関して、
1,100℃未満では焼結が十分に進まず所定の強度が
得られない。一方、1,400℃を越えると、低融点物
質が反応してガスが発生し、セラミックス内部と表面に
ポアーが発生し強度が低下する。また、低融点物質が溶
融しマトリックス部分がガラス化し、表面が非晶質の被
膜で覆われると、触媒機能成分が燃料との接触を阻害さ
れ、セラミックスの触媒作用が低減される。
【0015】触媒セラミックスの形状に関して、欠けや
摩耗等の損傷を最低限に抑えるためには球状が理想的で
あるが、製造上の経済性を配慮し、円柱状で両端のエッ
ジ部分に適量のアールをつけた形状や、俵状の形状でも
実用上支障がないことを確認した。触媒セラミックスの
大きさは、球状で直径が3mm未満では容器に充填された
セラミックス粒とセラミックス粒間に形成される空間の
大きさが狭くなり、燃料が通過するための抵抗が高くな
り、燃焼室へのスムーズな燃料供給が困難となる。一
方、直径が50mmを越えると、通過する燃料との接触面
積が減少し触媒効果が十分に得られない。通常は、単一
直径の粒を使用するが、直径の異なる粒を組み合わせて
使用することが有効な場合もある。
【0016】触媒セラミックスの吸水率に関して、触媒
セラミックスは長時間燃料と接触していると、セラミッ
クス粒本体が有する気孔から、燃料成分が内部に浸潤す
る現象が発生する。触媒機能を発揮するためには、セラ
ミックスの表面が大きく、多孔質の方が好ましいが、燃
料成分の浸潤はセラミックスの組織を脆弱化させ表面剥
離や欠けの原因となる。燃料中に720時間セラミック
ス粒を浸積させ、その前後の圧縮強さ試験の結果、JI
S R2205によるセラミックス粒の吸水率が1%を
越えるものでは強度劣化が起こることを見いだした。
【0017】触媒セラミックスの損傷(例えば、車両走
行中の振動によるセラミックス粒の欠けや摩耗等)は、
セラミックスの寿命を短縮することによる経済的な損失
だけでなく、その欠けにより発生する粒子や微粉末が燃
焼室部分に侵入してエンジン部分の損傷の原因となった
り、フィルタ詰まり等の原因となり、その影響は極めて
大きい。
【0018】触媒セラミックスの耐摩耗性については、
耐摩耗性の異なるセラミックスを金属容器に充填し、車
両(トラック)に載せて約1ヶ月間、約150時間走行
した後、その前後のセラミックス粒の減量に基づいて測
定した。その結果、供試サンプルと同条件で作成したタ
イル状形状で、JIS A5209 7.8(陶磁器質
タイル)による落砂式摩耗試験機で測定した測定値(摩
耗減量)で0.2gを越えるサンプルは僅かであるが減
耗の痕跡が認められたが、0.1g以下では減耗の痕跡
が全く認められなかった。
【0019】上述の強度と耐摩耗性は、主としてマトリ
ックスの組成と焼成温度により決定される。マトリック
ス成分は、粘土を主体としたものであってもよく、例え
ばカオリンを主体とした粘土とジルコン粉末にて構成す
ることも可能である。ジルコン粉末は骨材としてマトリ
ックス組成の安定化とともに、耐摩耗性の向上に寄与し
ている。ジルコン粉末量が粘土量の50重量%未満であ
ると、成形体の焼成収縮が大きく、焼成時に亀裂が生じ
たり、マトリックスの融点が低下し低融点物質の反応に
よる泡が発生する。一方、ジルコン粉末量が粘土量の8
0重量%を越えると、焼結が不十分となり強度が低下
し、耐摩耗性も低下する。
【0020】以上においては、本発明による触媒セラミ
ックスの触媒機能を満足させるための条件、A値、B
値、長期間安定して使用できるための要件、強度、摩耗
度、セラミックス粒の形状、大きさ、表面性状、またそ
れらを達成するために最低限必要な製造条件等について
記述した。次に、本発明による触媒セラミックスの効果
を確認するために行った各実施例について記述する。
【0021】
【実施例】(実施例1)ウラン、トリウム等の放射性物
質を含まないセリウム、ランタン、ネオジム等を主成分
とする混合希土成分(Y)に対し、スズを10重量%程
度含むとともにマグネシウムを5重量%程度含んだコバ
ルト,銅等の遷移金属(X)を15重量%(A値)で混
合したものをセラミックス総量(T)の15重量%(B
値)と、カオリンを主成分とする粘土100部に対しジ
ルコン70部の重量割合のマトリックス原料85重量%
を混合機に入れ、原料総重量に対し25%の水を加えて
混練し、球状に成形・乾燥後、ガス焼成炉で1,400
℃にて焼成し直径20mmのセラミックス粒を得た。こ
のセラミックス粒の表面は非晶質化しておらず、その物
性においてJIS R2205による吸水率は0.1
%、JIS A5210による圧縮強さは7,500k
g/cm2 、JIS A5209 7.8による摩耗減
量は0.08gであった。
【0022】排気量2,000ccで90,008km
走行済みのディーゼルエンジン車(車種名 トヨタ タ
ウンエースワゴン 1990年式)において、上述した
ようにして製作したセラミックス粒(触媒セラミック
ス)略1kgを充填して満たした容器を図1の容器14
のように装着した。触媒セラミックスを充填した容器の
未装着前に安全自動車株式会社製の排ガス黒煙測定装置
SM2000にて測定した黒煙値は90%であった。一
方、触媒セラミックスを充填した容器を装着して38k
m走行した直後に測定した黒煙値は46%で低減率は約
49%あり黒煙値の低減効果が認められた。また、容器
内のセラミックス粒の損傷は全く認められなかった。
【0023】(実施例2)ウラン、トリウム等の放射性
物質を含まないセリウム、ランタン、ネオジム等を主成
分とする混合希土成分(Y)に対し、スズを10重量%
程度含むとともにマグネシウムを5重量%程度含んだコ
バルト,銅等の遷移金属(X)を5重量%(A値)で混
合したものをセラミックス総量(T)の25重量%(B
値)と、カオリンを主成分とする粘土100部に対しジ
ルコン80部の重量割合のマトリックス原料75重量%
を混合機に入れ、原料総重量に対し25%の水を加えて
混練し、球状に成形・乾燥後、ガス焼成炉で1,350
℃にて焼成し直径20mmのセラミックス粒を得た。こ
のセラミックス粒の表面は非晶質化しておらず、その物
性においてJIS R2205による吸水率は0.2
%、JIS A5210による圧縮強さは6,800k
g/cm2 、JIS A5209 7.8による摩耗減
量は0.1gであった。
【0024】排気量2,000ccで128,627k
m走行済みのディーゼルエンジン車(車種名 トヨタ
タウンエースワゴン 昭和61年式)において、上述し
たようにして製作したセラミックス粒(触媒セラミック
ス)略1kgを充填して満たした容器を図1の容器14
のように装着した。触媒セラミックスを充填した容器の
未装着前に安全自動車株式会社製の排ガス黒煙測定装置
SM2000にて測定した黒煙値は90%であった。一
方、触媒セラミックスを充填した容器を装着して31k
m走行した直後に測定した黒煙値は19%で低減率は約
79%と顕著な効果が認められた。また、容器内のセラ
ミックス粒の損傷は全く認められなかった。
【0025】(実施例3)土木工事現場で作業中のパワ
ーショベル(車種名 コマツ PC200−6型135
馬力 1989年式)に、実施例2で作成したセラミッ
クス粒略1kgを充填して満たした容器を図1の容器1
4のように装着したところ、装着稼働数分後で排気ガス
からの悪臭が急速に低減した。現場の環境改善に顕著な
効果が認められた。
【0026】(実施例4)実施例2で作成したセラミッ
クス粒略1kgを容器に充填して満たし図1の容器14
のように、104,500km走行済みのガソリン車
(車種名 トヨタクラウン スーパーチャージャー
2,000cc 1988年式)の燃料系に装着して8
4km走行し、未装着前と装着走行後の排ガス中のCO
とHC量を理研計器株式会社製「CO・HCガスアナラ
イザー」で測定したところCOが5.30%から0.0
2%に、HCが148ppmから29ppmと大幅な低
減が認められた。
【0027】(実施例5)ウラン、トリウム等の放射性
物質を含まないセリウム、ランタン、ネオジム等を主成
分とする混合希土成分(Y)に対し、スズを10重量%
程度含むとともにマグネシウムを5重量%程度含んだコ
バルト,銅等の遷移金属(X)を10重量%(A値)で
混合したものをセラミックス総量(T)の30重量%
(B値)と、カオリンを主成分とする粘土100部に対
しジルコン75部の重量割合のマトリックス原料70重
量%を混合機に入れ、原料総重量に対し25%の水を加
えて混練し、球状に成形・乾燥後、ガス焼成炉で1,2
50℃にて焼成し直径15mmのセラミックス粒を得
た。このセラミックス粒の表面は非晶質化しておらず、
その物性においてJIS R2205による吸水率は
0.1%、JIS A5210による圧縮強さは7,3
00kg/cm2 、JIS A5209 7.8による
摩耗減量は0.09gであった。
【0028】いすず製ディーゼルエンジン4トントラッ
ク(車種名 フォワード 1990年式)、排気量7,
120cc、228,800km走行済みの車両におい
て、上述したようにして製作したセラミックス粒(触媒
セラミックス)略1kgを充填して満たした容器を図1
の容器14のように装着した。セラミックス充填容器装
着前の3,460kmを走行したときの単位軽油燃料あ
たりの平均走行距離が4.10km/lであったもの
が、セラミックス充填容器装着後に3,693kmを走
行したときの単位軽油燃料あたりの平均走行距離が5.
02km/lとなり、22%の走行距離の向上(燃費向
上)がみられた。
【0029】以上の各実施例に示した実験を行った段階
で幾つかの予期しない効果が確認された。一つは、ディ
ーゼルエンジン車の排気ガスによる悪臭が大幅に低減さ
れたこと。工事現場や特に室内で使用される環境、道路
沿線の環境の改善に顕著な効果が期待できる。さらに燃
費の向上効果が認められた。またガソリン車での実施で
は、CO、HC等の有害ガスの低減効果がみられ、本発
明による触媒セラミックスがディーゼルエンジン車のみ
に使用限定されたものではなく、ガソリン車にも効果の
及ぶものであることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による触媒セラミックスを自動車用エ
ンジンの燃料系に使用する場合の一実施形態を概略的に
示す図である。
【符号の説明】
11…燃料タンク、12…エンジン、13…配管、14
…容器、14a…燃料の入り口、14b…燃料の出口、
15…触媒セラミックス、16…燃料フィルタ、17…
燃料噴射ポンプ。
フロントページの続き (72)発明者 杉江 和親 愛知県常滑市瀬木町1丁目24番地 株式会 社啓吉内 (72)発明者 杉江 壽郎 愛知県常滑市瀬木町1丁目24番地 株式会 社啓吉内 (72)発明者 小串 征司朗 愛知県常滑市瀬木町1丁目24番地 株式会 社啓吉内 (72)発明者 船ヶ山 二郎 宮崎県宮崎市新別府町薗田109番地5 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA02A BA02B BA05A BA05B BA10A BA10B BB04B BB06B BC10B BC22B BC29A BC31B BC38A BC42B BC43B BC44B BC67B CD01 DA05 EA02Y EB18Y EC06X EC06Y EC28 ED03 FA01 FB04 FB30 FB67 FC07 FC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化石燃料を燃焼させる前に接触させるた
    め、燃料タンクよりエンジンの燃焼室への配管の途中に
    おいて、燃料の入り口と出口を有する容器内に充填され
    る直径3〜50mmの球状、または略同体積を持つ円柱状
    或いは俵状の触媒セラミックスであり、粘土を主体とす
    るマトリックス成分に、ウラン及びトリウム等の放射性
    物質を含まない希土類元素を主成分とし、この希土類に
    対して重量比で0.1〜15%の遷移金属を助触媒とし
    て添加したものを、総量の重量比で15〜30%を混合
    ・混練・成形し、1,100〜1,400℃にて焼成し
    た、表面が非晶質化していない触媒セラミックス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の触媒セラミックスであ
    り、前記マトリックス成分が重量比で粘土100部に対
    しジルコン50〜80部を混合したものである触媒セラ
    ミックス。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の触媒セラミックスであ
    り、吸水率(JIS R2205による)が1.0%以
    下、圧縮強さ(JIS A5210による)が6,00
    0kg/cm2 以上、摩耗減量(JIS A5209
    7.8による)が0.1g以下である触媒セラミック
    ス。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020047636A (ko) * 2000-12-13 2002-06-22 양경옥 화석 연료의 연비 개선용 촉매
US7150769B2 (en) 2003-09-05 2006-12-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel reforming apparatus and method
KR100892174B1 (ko) 2008-04-25 2009-04-10 정영훈 산화환원 반응을 이용한 액체연료절감장치
KR100892170B1 (ko) 2008-04-25 2009-04-10 정영훈 원적외선을 방출하는 액체연료절감장치
KR100892171B1 (ko) 2008-04-25 2009-04-10 정영훈 단파를 방출하는 액체연료절감장치
CN1766414B (zh) * 2005-09-30 2010-05-05 黄鲁生 在线活化燃油的方法及其装置

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