JP2000152073A - ひずみ補正方法 - Google Patents
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Abstract
および照度ひずみを補正する。 【解決手段】パラメトリック運動推定を使用して、取り
込まれた画像の幾何学的レンズひずみおよび照度変化を
補正する。まず、運動推定を使用して、第1および第2
の取り込まれた画像の中のひずみをモデル化し、1組の
非線形方程式を形成する。最初のパラメータ組を選択
し、このパラメータ組を中心として非線形方程式系を線
形化する。例えばテイラー展開を利用する。線形方程式
系を解いて、更新されたパラメータ組を得る。このよう
な線形化するステップおよび線形方程式系を解くステッ
プは、制限されたステップ数または所定の収束の基準が
満たされるまで繰り返される。補正パラメータを使用し
て、上記取り込まれた画像からひずみを取り除く。
Description
おけるひずみの補正に関し、特に、画像取込およびビデ
オ会議のような応用に使用されるスキャナおよびカメラ
内のシステムに関する。
オ会議および遠隔画像取込のような応用が広く普及して
いる。製造業者が提供する撮像システムの価格が低くな
るにつれ、特に提供される光学系の中で妥協が行われ、
幾何学的レンズひずみをもつシステムを生じる。これら
のシステムが配置される場所が多くなるにつれ、照明状
態の変化および撮像システム自体の中の自動輝度制御の
効果の両方の結果として照度の問題が生じる。
合う画像を縫い合わせて単一化されたモザイクを形成す
るため、画像処理を取り扱う。これらの運動推定技法
は、ピクセルのアレイを取り扱い、1つのフレームの中
のピクセル・グループと第2フレームの中の新しい位置
の同じピクセルとの間の運動を導くことによって機能す
る。運動推定の成功のため、2つのフレーム間の照度レ
ベルすなわちピクセル強度は同一でなければならず、フ
レームは、比較的幾何学的ひずみから解放された状態で
なければならない。
学的レンズひずみの影響を補正し、ピクセル密度に影響
を及ぼす照度の変化を補正する方法が必要とされてい
る。
方法によって解決される。第1および第2の取り込まれ
た画像をもつ撮像システムにおけるひずみを補正する方
法であって、運動推定を使用して上記第1および第2の
取り込まれた画像の中のひずみをモデル化し、1組の非
線形方程式を生成するステップと、上記非線形方程式系
を解いて1組の補正パラメータを生成するステップと、
上記補正パラメータを使用して、上記取り込まれた画像
のうち一方または両方からひずみを除去するステップ
と、を含む方法。
程式(OFE)を利用して、撮像システム内のひずみを補正
する。幾何学的レンズひずみは、新しい光学補正モデル
を使用して補正される。照度変化は、単純なモデルおよ
びけられ(Vignetting:口径食)モデルの両方を使用して
補正される。解法は、一組の非線形方程式を解くことを
伴う。これらの方程式の一般的な解法は計算上高価であ
る。反復的な線形化の解法を提示する。
例に関して記述され、添付の図面を参照する。
よび画像走査のような撮像技術のより多くの応用を可能
にしている。センサ設計およびセンサ配置の妥協は、結
果として得られる画像にひずみを生じさせる。
った画像を縫い合わせて単一化されたモザイクを形成す
るため、画像処理を取り扱う。この技法は、例えば撮像
センサの複数パスを使用して大きい面積の走査された画
像を組み立てる際に使用される。運動推定は、重なり合
いが認識され、それぞれのパスからの小さい画像が縫い
合わせられ、大きい単一化されたモザイクを形成するこ
とを可能にする。同様の技法は、テレビ会議の中で、テ
レビ会議カメラを移動させたり、テレビ会議カメラを使
用して書類を走査するときに使用される。
て重なり合う画像部分のピクセル密度が同じであり、画
像が幾何学的ひずみを受けないことを前提とする。廉価
な光学系は、幾何学的ひずみを生じさせ、さらに、けら
れのような照度差すなわち画像センサの中心軸から離れ
たところで照度または画像密度の段階的な減衰を生じさ
せることがある。更なる照度ひずみは、画像センサ内の
自動輝度制御、およびその環境における乏しいまたは不
均等な照度によって生じる。
のフレームへのピクセルの変位または速度を求めること
をいう。運動は、3次元空間の対象物の表面上の同じ物
理的な点が異なる時間に撮像平面の異なる位置にマップ
されるときに生じる。これは、サンプリングされた画像
領域(ドメイン)の中に異なるピクセル指数(pixel indic
es)を生じさせる。フレームの一方に対して得られるこ
のピクセル指数の差は、それら2つのフレーム間の当該
ピクセルにおける「運動ベクトル(motion vector)」と
呼ばれる。画像内の各ピクセルは、水平および垂直変位
を表す2次元の運動ベクトルをもつ。すべての運動ベク
トルの集まりは、「運動ベクトル場(motion vector fie
ld)」または単に「運動の場(motion field)」と呼ばれ
ることがある。用語「場(field)」は、「ベクトル場」
の厳密な数学的定義に限定されず、広い意味で解釈され
るべきである。画像のシーケンスからの運動推定は、例
えばA.M.TekalpによるDigital Video Processing, Pren
tice Hall Signal Processing Series、M.I.Sezanおよ
びR.L.LagendijkによるMotion Analysis and ImageSequ
ence Processing,Norwell,MA:Kluwer,1993、および、J.
K.AggarwalおよびN.Nandhakumarによる「On the comput
ation of motion from sequences of images-A revie
w」Proc.IEEE,vol.76,pp.917-935,Aug.1988の中に記述
されている。
ムを示す。バス100は、画像取込装置110を中央処理装置
(CPU)120と相互接続する。記憶階層130は、命令および
データの記憶装置を提供し、情報取込装置110からのデ
ータがあればフレームの記憶を含み、一般にはRAM、ROM
および永久ディスク記憶装置の混合を含む。ディスプレ
イおよびネットワーク接続のような他の一般的な要素は
図示されていない。画像取込装置110は、適当なフレー
ム取込ハードウェアを有するテレビカメラのような装
置、またはテレビ会議カメラ、CCD画像センサ、スキャ
ナ等のような他の撮像装置でありうる。
所与の軌跡をたどると考えることができる。ある基準時
間の初期位置が与えられると、所与のピクセルの軌跡
は、時間に沿ってパラメータ化することができる。基準
時間をt=t1とすると、 c(t;x,y,t1)=(x(t;x,y,t1),y(t;x,y,t1),t), ここで、cは、(x,y,t1)から出発するピクセルがたどる
軌跡を表す。後の進展のため、x(t;x,y,t1)はx(t)と略
記され、y(t)およびc(t)についても同様の略記を用い
る。通常、物理的状態が近隣ピクセルの軌跡の間の変動
を制限するとしても、閉塞(occulusion)および覆われて
いない背景のような状況が、近隣ピクセル間の自由な
(独立した)軌跡を生じさせることがある。この処理の中
で、閉塞および覆われていない背景は無視される。
が、運動軌跡に沿って時間と共に変化しないと仮定する
と、I(x,y,t)が強度関数を表す場合、次のようになる。
時間的画像勾配であり、x'およびy'は、それぞれ水平お
よび垂直速度成分である。式(4)は、オプティックフロ
ー方程式(OFE)と呼ばれ、次のように省略することがで
きる。 Ixx'+Iyy'+It=0. (5)
進むことができる。第1の方法で、(4)の両辺をtに関
してt1からt2まで積分する。Ix(x,y,t)およびIy(x,y,t)
が共に時間に関して一定であると仮定すると、次式が得
られる。
て一定であると仮定する結果として、表記から時間依存
が落とされる。第2に、強度連続性の仮定および式(1)
を一緒にしたこの仮定は、It(x,y,t)がt1とt2の間で一
定であることを暗示する。これは、この間隔のIt(x,y,
t)の自明な積分を与える。結論として、IxおよびIyの推
定は、[t1,t2]上のどこで得てもよい。t1およびt2のち
ょうど2つのフレームから始める場合、どちらのフレー
ムを使用してもIxおよびIyを離散的に推定することがで
きるので、これに注目することは重要である。
差分によって与えられる導関数を近似して(t2-t1)を乗
じることである。そして、再びt1およびt2に2つのフレ
ームをもつ場合、いずれかのフレームを使用して離散的
にIxおよびIyを推定することができ、前進あるいは後退
近似のいずれを用いるにせよ、この量を解析して導関数
を推定する。
展があると仮定された。この仮定を強化するため、連鎖
法則が、強度分布の時間的導関数に適用された。しか
し、同等に、完全に離散的な視点(perspective)から開
始し、代わりに2次元空間のテイラー(Taylor)級数近似
を適用することによって進むことができる。その目的の
ため、最初に、時間t1およびt2の2つの取り込まれたフ
レームをもつと仮定する。ここで、強度不変性の概念は
次のように表現される(照度変化の影響は無視する)。
ーム内のピクセル(x1,y1)の画像強度を示し、I2(x2,y2)
は、時間t2に取り込まれた第2フレーム内の点(x2,y2)
の強度を示す。(x1,y1)は、整数評価されるが、(x2,y2)
は、実数値である。I1およびI2は共にxおよびyに関して
連続かつ微分可能な関数である。運動ベクトルの定義を
使用して、次のように書くことができる。
直運動ベクトルである。
分可能関数のテイラー級数展開を使用すると、次のよう
になる。
に展開される。u(x1,y1)およびv(x1,y1)は小さい量であ
り、高次の項はすべてゼロであると仮定すると、方程式
(12)の高次の項を無視することができ、次の式が得られ
る。
うに書くことができることに注意されたい。 Ix(x,y)u(x,y)+Iy(x,y)v(x,y)+I21(x,y)=0, (14) これは、すでに得られた結果(9)と同じである。
は、カメラの移動または剛体運動を受けている3次元の
世界の対象物のいずれかによって生じる。これらの影響
はそれぞれ、滑らかに変化する2次元の運動の場をもた
らす(対象物の深さは撮像装置までの距離に比例して速
く変化しないものとする)。運動の場が滑らかに変化し
ていることに注目し、パラメトリックモデルを使用して
それを説明する試みがある。すなわち、任意のピクセル
の運動ベクトルは、いくつかのパラメータによって特徴
づけられるモデルに従う必要がある。それゆえ、ピクセ
ルの運動ベクトルは、モデル・パラメータおよびその位
置によって完全に表現される。
と、運動は、u(x,y)=f(x,y;a)およびv(x,y)=g(x,y;a)と
表現される。モデル・パラメータを推定するため、次の
費用関数を定義する。
素に関してΨの導関数をとり、それらの導関数をゼロに
設定し、結果として得られる1組の方程式を解くことで
ある。非線形モデルfおよびgについて、線形化ステップ
が一般に使用される。
わち1)並進運動、2)アフィン運動、3)双一次運動、およ
び4)視点運動(perspective motion)を考察する。これら
のパラメトリック運動モデルは、異なる投影モデルの
下、平面のような単純な3次元対象物の運動の2次元撮
像平面への投影として示すことができる。最後に、式(1
5)は、アプリオリな情報を含むように拡張され、その結
果を利用して、強いられる包括的な並進運動を推定す
る。
は、すべての運動ベクトルが同一であり、すなわち画像
内のあらゆるピクセルが同じ方向に同じ量だけ移動する
ものである。この運動モデルは、通常「包括的な並進運
動」と呼ばれる。しかし、並進運動は、3次元(実際)の
世界の対象物が並進することを必ずしも意味しないこと
に注意すべきである。3次元の並進運動は、3次元の対
象物が平らな対象物であって、正射(orthographic)カメ
ラモデルが利用されるという仮定の下でのみ、2次元の
並進モデルに変形することができる。加えて、包括的な
並進運動は、「遠い」シーンが撮像されている間のカメ
ラの並進によって引き起こされることがある。非常に限
定的な運動モデルに思われるかもしれないが、このモデ
ルが完全に適合する応用例がある。一つの例は、スキャ
ナ応用に関するマルチフレーム解像度向上技術であり、
その中で、平坦なページの複数走査は、それぞれの走査
間で並進シフトが行われるように実施される。
ある。 u(x,y)=ug v(x,y)=vg (16) ここで、ugおよびvgは、包括的な水平および垂直変位を
示す。それから、uおよびvに関して式(15)の導関数をと
り、それらをゼロに設定すると、次のようになる。
きる。
ることができる。
る。それは、包括的な回転、並進、ズームおよびスキュ
ー(skew:ねじれ)のような2次元変換を説明することが
できる。物理的に、3次元シーンが平面であって、2つ
の画像が正射影法の下で異なる撮像平面位置によって取
り込まれるとき、2つの画像間にアフィン運動が生じ
る。アフィン運動モデルは、次のように示される。
(「アフィン・パラメータ」とも呼ばれる)であり、(x,
y)は、ピクセル位置である。包括的な並進運動は、a1,a
2,a4,およびa5がすべてゼロであるときに生じることに
注意されたい。
2乗法で解くため、式(15)を次のように展開する。
ータa1,a2,a3,a4,a5,a6に関する導関数をとり、それぞ
れの導関数をゼロに等しく設定することによって最小化
することができる。代数を行なった後、次の線形行列式
を得ることができる。
ため使用されるが、なお線形推定の問題がある。アフィ
ン変換の場合、平行線は、常に平行なままである。透視
投影撮像モデルによって生じる運動の場合はそうではな
い。しかし、次に扱われる視点モデルは、非線形問題を
生む。双一次変換は、水平および垂直な直線を直線に変
換する点でよい妥協であるが、所与の平行な対の線に対
して平行線をもたらさない。双一次変換を使用する際の
潜在的な問題は、水平でないまたは垂直でない線がある
曲率をつように変換されることである。曲率がひどくな
る場合、変換は、実際の運動および撮像システムを表わ
さないことがある。
アフィン運動モデル推定と全く同様である。詳しく述べ
ると、運動の場は、次式によって支配される。 u(x,y)=a1+a2x+a3y+a4xy v(x,y)=a5+a6x+a7y+a8xy (20)
メータに関する導関数をゼロに等しく設定することによ
って次式が得られる。
広い運動モデルである。物理的に、視点モデルは、異な
る焦点平面位置の下、3次元における平面の透視投影画
像の中から引き起こされる2次元マッピングを考慮に入
れる。面倒な問題は、視点モデルがそのモデル・パラメ
ータの中で非線形であることである。
によって支配される。
に、それらは、最初に、デフォルトの視点パラメータa=
(1,0,0,0,1,0,0,0)を中心に線形化され、次式が得られ
る。
で解くため、式(22)を式(15)にあてはめて次式を得る。
2,a3,a4,a5,a6,a7およびa8に関するΨの導関数をとり、
それらをゼロに等しく設定する。代数を行なった後、次
の線形行列式が得られる。
数近似を2度利用することに注意されたい。この時点ま
では、強度関数の線形化だけが必要とされてきた。しか
し、式(23)の線形行列式の形式を導くため、さらに運動
モデルを線形化しなければならなかった。この追加され
る線形化ステップのため、視点パラメータ推定は、正確
さおよび安定性が比較的低い。
に関連するアプリオリな情報をもつことができる。その
ような情報は、例えばモデル・パラメータの確率分布で
ありうる。この追加の情報は、費用関数(15)を次のよう
に修正することによって考慮される。
括的な並進運動モデル・パラメータを推定すればよい。
この場合、上述と同様に進んで次式を得る。
2次関数であると仮定する。この仮定を行なって、最適
の運動パラメータ推定のための線形行列式を得る。どん
な微分可能な費用関数も受け入れられるが、モデル・パ
ラメータ解法は、高価な非線形最適化技法を必要とす
る。詳しく述べると、制約費用関数は、次の形式であ
る。
る。
制約費用関数の下、最適の並進運動モデル・パラメータ
ugおよびvgを与える。次の費用関数は特に重要である。
って変化しないという前提で導かれている。前に説明し
たように、これは常に真実というわけではない。外部照
度は変化することがあり、画像取込装置の利得/オフセ
ットは、取り込まれたフレーム間で異なることがある。
これらの影響を考慮するため、式(10)を次のように変形
する。 κ1I1(x1,y1)+κ2=I2(x2,y2) (29)
に推定する必要があることを除いて、最適化はまさに上
述と同様に進行する。ここで、仮定(29)の下、アフィン
運動モデル・パラメータ推定方程式が導かれる。導出の
概要は、他の運動モデルについてそれぞれのケースで非
常に似ているので、それらのにいての導出は繰り返さな
い。式(19)によって与えられるアフィン運動モデル方程
式を式(29)に組み込んで次のように書くことができる。 κ1I1(x,y)+κ2=I2(x+a1x+a2y+a3,y+a4x+a5y+a6), (30) これから、テイラー級数展開は次の結果になる。
関数Ψを次のように定義する。
4,a5,a6および照度変化モデル・パラメータκ1,κ2に関
してΨを偏微分し、それらをゼロに等しく設定する。代
数ステップを実施した後、次式が得られる。
をもたらす。これは、図2に示される。幾何学的ひずみ
は、ひずんでいない第1フレーム210内に示される点
が、幾何学的にひずんだ画像220内のわずかに異なる位
置に現れるようにする。この同じひずみは、ひずんでい
ない第2フレーム230内のこの点が明らかに移動して、
ひずんだ第2フレーム240内に示される位置に現れるよ
うにする。
る不完全なレンズを使用して取り込まれた画像間の運動
推定の方法を詳しく説明する。ガンマ要素および外部照
度変化も考慮される。ひずみパラメータについて解くた
めの非線形最適化の枠組みを取り入れる。このモデルの
線形化は、OFEのような方程式を与える。
ル化することができる。
あり、(xg,yg)は、ひずんだピクセル位置であり、(x,y)
は、補正されたピクセル位置である。
書くことができる。
べきである。
は、この要求を満たすので真の解である。
プする多数のパラメトリック運動モデルがある。このセ
クションの引き続く導出のため、アフィン・モデルを使
用する。並進、双一次および視点モデルは、まさに同じ
プロシージャに従うので、スペースの都合上取り扱わな
い。
モデルを使用して次のように書くことができる。
えられるものと同様である。
ムへの7つのパラメータによって特徴付けられる非線形
マッピングを得る。強度が運動軌跡に沿って変化しない
と仮定すると、次のように書くことができる。 I1(xg,yg)=I2(x'g,y'g) (41).
る。
owell)方法の変形を使用して、費用関数を最小化するパ
ラメータを見つける。従来技術で知られている他の多変
数の非線形最適化方法を使用することもできる。計算を
速めるため、すべてのxg,yg∈I1上で合計するのではな
く、画像内のいくつかの小さい矩形領域上で合計を実施
することができる。アルゴリズムの性能は、使用される
領域の大きさ、位置および数に依存する。推定の正確さ
は、均一な領域ではなく角(コーナー)のような特徴をも
つ領域を選び、画像の周囲(反り(warping)が一層顕著で
ある)に近い領域を選択することによって改善すること
ができる。さらに、非線形最適化方法は、良い最初の推
測(guess)から利益を得る。アフィン・パラメータの最
初の推定のため、アフィン運動推定方法は、画像の中央
部分(反りが比較的穏やか)で使用される。
般に使用されるレンズひずみモデルは、レンズの物理的
特性のより粗い近似であるばかりでなく、3次多項式の
根の計算を必要とする一層複雑な方程式を与える。
アフィン運動推定方法と、レンズひずみパラメータを推
定する1次元の非線形最適化技法の間を交互する複合型
システムが、最適化のために使用される。1次元の最適
化のため、「ゴールデン・サーチ(Golden Search)」方
法を使用して費用関数Ψを最小化する。ここで、費用関
数は、留められたアフィン・パラメータ(κ1,κ2,κ3,
κ4,κ5,κ6)をもつ単一のパラメータκ7の関数とみな
される。
もつ一組の線形方程式を得る。このプロセスを図3に示
す。非線形モデルが選択され(310)、非線形方程式系を
生成すると、最初のパラメータ組が選択される(320)。
パラメータ組が得られると、非線形方程式系は、パラメ
ータ組を中心に線形化され(330)、線形系を与える。方
程式のこの線形系は、標準的な技法を使用して解かれ(3
40)、新しいパラメータ組を得る。非線形方程式系をパ
ラメータ組を中心に線形化し、結果として得られる線形
解法を解くプロセスは、収束の基準が満たされるまでま
たは設定されたステップ数について繰り返される(35
0)。線形化(330)は、前述したようにテイラー級数展開
によって行われる。以前のセクションで行われたよう
に、パラメータ組kdef=(1,0,0,0,1,0,0)を中心にテイラ
ー級数を位置づける場合、
は得られない。これが期待されるのは、kdef=(1,0,0,0,
1,0,0)がゼロ運動を導き、運動がない場合に画像は両方
とも同じだからである。従って、レンズひずみパラメー
タを回復させる希望はない。同様に、ひずみは半径方向
なので、画像の中心を軸とする回転に対応するパラメー
タ組を中心としたテイラー級数近似は、レンズひずみに
関する情報を与えない。しかし、他のアフィン・パラメ
ータ組(κ1,κ2,κ3,κ4,κ5,κ6)は、レンズひずみパ
ラメータに関する注目すべき系を与える。より明確に述
べると、I2(x'g,y'g)のパラメータkw=(κ1,κ2,κ3,
κ4,κ5,κ6)を中心としたテイラー級数近似は、次のよ
うになる。
初の推定のために使用される。これらアフィン・パラメ
ータは、テイラー級数展開の中心として使用される。最
初の推定がほぼ完全に並進である場合、最初の推定のち
ょうど並進成分を中心にテイラー級数を展開して計算を
簡潔にすることができ、ここでkw=(1,0,κ3,0,1,κ6,0)
とする。これは次式を与えるが、
確な結果を与えることがある。式(43)を式(42)に代入
し、その導関数をとり、それらをゼロに等しく設定する
と、以下の線形行列式が得られる。
=(κ1,κ2,κ3,κ4,κ5,κ6,0)によって与えられる変換
の下、xおよびyの画像である。
オフセット変化を組み込むとき、式(41)は次のように変
更され、 κ8I1(xg,yg)+κ9=I2(x'g,y'g) (44) 運動、レンズひずみ、および照度変化のパラメータに関
する費用関数を次のように再定義する。
関数を取り入れる。式(44)は次のように変更される。
クセル(xg,yg)のカメラ撮像平面座標である。
κ7,κ8,κ9,κ10)に関して費用関数を次のように定義
することができる。
を通して最小化することができる。または、テイラー級
数近似を実施して、簡単に解くことができる1組の線形
方程式を得ることができる。
的で与えられたものであって網羅的なものではなく、ま
たは、この発明を開示した厳密な実施例に限定しない。
をもつ撮像システムにおけるひずみを補正する方法であ
って、運動推定を使用して第1および第2の取り込まれ
た画像の中のひずみをモデル化し、1組の非線形方程式
を形成するステップと、非線形方程式系を解き、1組の
補正パラメータを生成するステップと、補正パラメータ
を使用して、取り込まれた画像の一方または両方からひ
ずみを取り除くステップと、を含む方法。
みである、上記(1)に記載の方法。
されるモデルは、次の変換によって与えられる、上記
(2)に記載の方法。
(xg,yg)は、ひずんだピクセル位置であり、κ7は、ひず
み率である。
じる、上記(1)に記載の方法。
は、線形モデルである、上記(4)に記載の方法。
は、けられ(Vignetting)モデルである、上記(4)に記載
の方法。
数の非線形最適化方法である、上記(1)に記載の方法。
らに、最初の解決パラメータ組を選択し、上記方程式系
を解決パラメータ組を中心に線形化し、線形方程式系を
解いて、更新された解決パラメータ組を取得し、上記線
形化して解くステップを、制限されたステップ数につい
てまたは所定の収束の基準が満たされるまで繰り返す、
上記(1)に記載の方法。
ひずみの補正を含む、上記(8)に記載の方法。
正を含む、上記(8)に記載の方法。
ズひずみおよび照度変化の補正を含む、上記(8)に記載
の方法。
モデルである、上記(11)に記載の方法。
れモデルである、上記(11)に記載の方法。
デルは、次の変換によって与えられる、上記(11)に記載
の方法。
(xg,yg)は、ひずんだピクセル位置であり、κ7は、ひず
み率である。
ュータをプログラムする命令を記憶するコンピュータ記
憶媒体。
て、取り込まれた画像の幾何学的レンズひずみおよび照
度ひずみを補正することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】第1および第2の取り込まれた画像をもつ
撮像システムにおけるひずみを補正する方法であって、 運動推定を使用して上記第1および第2の取り込まれた
画像の中のひずみをモデル化し、1組の非線形方程式を
生成するステップと、 上記非線形方程式系を解いて1組の補正パラメータを生
成するステップと、 上記補正パラメータを使用して、上記取り込まれた画像
のうち一方または両方からひずみを除去するステップ
と、を含む方法。
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