JP2000138931A - 画像符号化・復号システムおよび画像符号化・復号方法並びに画像符号化装置および画像復号装置並びに画像符号化方法および画像復号方法並びに画像符号化・復号装置 - Google Patents

画像符号化・復号システムおよび画像符号化・復号方法並びに画像符号化装置および画像復号装置並びに画像符号化方法および画像復号方法並びに画像符号化・復号装置

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JP2000138931A JP31150398A JP31150398A JP2000138931A JP 2000138931 A JP2000138931 A JP 2000138931A JP 31150398 A JP31150398 A JP 31150398A JP 31150398 A JP31150398 A JP 31150398A JP 2000138931 A JP2000138931 A JP 2000138931A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一部のブロックの符号化情報に誤りが発生し
ても他のブロックの符号化情報から正しい値を得ること
ができるようにして、誤りに対する耐性を従来よりも向
上させて再生画像の画質の悪化を最小限に抑えられるよ
うにする。 【解決手段】 画像符号化装置2が、或るブロックにつ
いて所定の符号化情報を得る符号化部21と、この符号
化部21により得られた複数ブロックについての符号化
情報のうち、どのブロックが同じ符号化情報を有してい
るかを表す共通情報を生成する共通情報生成部22とを
そなえるとともに、画像復号装置3が、共通情報生成部
22で生成された共通情報に基づいて符号化情報の誤り
を訂正する誤り訂正部32と、この誤り訂正部32によ
り誤り訂正された符号化情報を復号して画像データを再
生する復号部33とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図62〜図68) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (A)一実施形態の説明(図1〜図38) (B)第1変形例の説明(図39〜図41) (C)第2変形例の説明(図42〜図48) (D)第3変形例の説明(図49〜図58) (E)その他(図59〜図61) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止画像や動画像
等の画像情報(画像データ)を高能率に圧縮(符号化)
および復元(復号)するための技術に関し、特に、誤り
が存在する通信(伝送)路あるいは蓄積媒体等を通じて
符号化情報に誤りが発生するような場合に用いて好適
な、画像符号化・復号システム並びに画像符号化装置お
よび画像復号装置並びに画像符号化方法および画像復号
方法並びに画像符号化・復号装置に関する。
【0003】
【従来の技術】図62は従来の画像通信システム(画像
符号化・復号システム)の基本構成を示すブロック図
で、この図62に示すシステム1aは、画像符号化装置
100として符号化部101及び多重化102をそなえ
るとともに、画像復号装置200として多重化復号部2
01及び復号部202をそなえており、これらの各装置
100,200が所定の伝送路(通信路)300を介し
て相互に接続された構成となっている。
【0004】ここで、画像符号化装置100において、
符号化部101は、入力画像信号Fを予測符号化や変換
符号化,ベクトル量子化等の所定の符号化方式(アルゴ
リズム)で、画像データを1つ以上の画素から成るブロ
ック単位で符号化するもので、量子化ステップサイズや
DCT(離散コサイン変換)係数などの所定の符号化パ
ラメータe1,e2,...,ex(xは自然数)を計算してその符
号化パラメータe1,e2,...,exを符号化情報として出力す
るようになっている。
【0005】なお、符号化パラメータe1,e2,...,exは、
スカラ量とは限らず、例えば2次元動きベクトルであっ
たり、ブロック変換符号化の場合の変換計数(次元数は
1次元以上)であったりする。また、符号化部101に
おいて復号結果も参照して符号化を行なう場合は、例え
ば図63に示すような構成になる。即ち、符号化部10
1から出力された符号化パラメータe1,e2,...,exは、画
像復号装置200における復号部202と同一の構成
(復号アルゴリズム)を有する局所復号部103で復号
され、その復号結果F′が符号化部101に入力されて
参照される。
【0006】さらに、多重化部102は、上記の符号化
部101で得られた符号化パラメータe1,e2,...,exを多
重化するもので、具体的には、符号化パラメータe1,e
2,...,exについて、所定のシンタクス〔伝送フォーマッ
ト:情報をビット列に並べ、受信側でビット列を符号化
情報に変換(多重化復号)することができるような文
法〕に従って可変長符号または固定長符号に変換してビ
ット列を伝送路300へ出力する。
【0007】例えば図64に示すように、多重化部10
2は、ビット列の先頭や、ブロック符号化であればブロ
ックラインの先頭、可変長符号または固定長符号などの
途中において、同期回復可能なユニークワード400
(同期信号)を付加し(同期回復可能なユニークワード
からユニークワードまでの間をパケットと呼ぶこともあ
る)、可変長符号化または固定長符号化された符号化パ
ラメータe1,e2,...,exやその他の画像に関する情報など
を付加してビット列を作成する。
【0008】一方、画像復号装置200(受信側)にお
いて、多重化復号部201は、伝送路300から入力さ
れるビット列から符号化パラメータe1,e2,...,exを多重
化復号するものであるが、通常、伝送路300において
誤りが付加される(符号誤りが発生する)ため、多重化
復号した符号化パラメータは、例えばe1′,e2 ′,...,e
x ′となり、必ずしも元の符号化パラメータe1,...,ex
と同一にはならない。
【0009】また、復号部202は、この多重化復号部
201により多重化復号された符号化パラメータe1′,e
2 ′,...,ex ′を基に画像データを復号するもので、そ
の復号結果が再生画像信号F″として出力される。ここ
で、現在、よく知られた画像符号化・復号技術の具体例
としては、下記,に示すような国際標準化された動
画像についての技術がある。
【0010】ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 N2202(MPEG4)
のSimple Profile ITU-T Recommendation H.263 次に、これらの技術を代表的な従来技術として説明す
る。図65は上記に関する画像符号化・復号システム
の要部の構成例を示すブロック図で、この図65に示す
システム1bは、画像伝送装置500と画像伝送装置6
00とが伝送路300を介して相互に接続されており、
それぞれが、送信系(画像符号化装置:video coder)5
00A,600Aとして、符号化部(sourcecoder)50
1,601,多重化部(video multiplex coder) 50
2,602,送信バッファ(transmission buffer) 50
3,603,符号化制御部(coding controller) 50
4,604をそなえるとともに、受信系(画像復号装
置:video decoder)500B,600Bとして、受信バ
ッファ(receiving buffer)505,605,多重化復号
部(video multiplex decoder) 506,606,復号部
(source decoder)507,607をそなえて構成されて
いる。
【0011】ここで、画像符号化装置500A(600
A)において、符号化部501(601)は、前記の符
号化部101に相当し、入力画像信号(ビデオ信号:フ
レーム)Fを所定の符号化単位(1画素以上を有するブ
ロック単位)で動き補償,予測誤差信号の離散コサイン
変換,量子化等の所定の符号化処理を行なうことにより
符号化パラメータe1,e2,...,exを得るもので、例えば図
66に示すように構成される。
【0012】そして、この符号化部501(601)で
は、入力画像信号Fと、入力画像信号Fと可変遅延フレ
ームメモリ710で可変遅延した出力(動き補償,ある
いはフレーム間の予測値)との差分(予測誤差)値を予
測誤差計算部701で計算した値とが、符号化制御部5
04(604)からのスイッチ部702のスイッチ70
3の制御によって適応的に選択され、変換部705にて
DCTなどの直交変換が行なわれたのち、量子化部70
6にて係数(DCT係数等)の量子化が行なわれる。
【0013】また、このとき、符号化部501(60
1)では、図63により前述したような、次の符号化単
位に対する符号化のための局所復号が行なわれる。即
ち、逆量子化部707,逆変換部708を通じて量子化
値(予測誤差)qが復号され、その復号結果が加算部7
09で予測値(スイッチ部702のスイッチ704を介
して供給される1フレーム前の加算部709での加算結
果)と加算されて可変遅延フレームメモリ710に蓄積
される。
【0014】以上のような符号化処理を通じて、予測の
種類p,動きベクトルv,量子化パラメータqz,量子
化値q,量子化ステップサイズqz等が上記の符号化パ
ラメータe1,e2,...,exとして得られ、多重化部502
(602)へ出力される。次に、上記の多重化部502
(602)は、前記の多重化部102に相当し、所定の
シンタクス(伝送フォーマット)に従って、例えば図6
7に示すように、上記の予測の種類p,動きベクトル
v,量子化パラメータqz,量子化値q,量子化ステッ
プサイズqz等から成る符号化パラメータe1,e2,...,ex
をバイナリの可変長符号に変換し、所定の同期信号(後
述するヘッダ)や入力画像の解像度等の情報を付加して
符号化ビット列を作成することにより、符号化パラメー
タe1,e2,...,exを多重化するものである。
【0015】具体的には、上述のごとく符号化パラメー
タe1,e2,...,exバイナリのビット列に変換した後、同じ
フレーム内のラインスキャン順に隣接しているブロック
の符号化パラメータei(ただし、i=1〜x)を集め、
前記の符号化・復号技術では、例えば図68に示すよ
うなフォーマットを有するビデオパケットと呼ばれるパ
ケット800が、この多重化部502(602)で作成
される。
【0016】ここで、パケット800間の境界には必ず
"Resync-Marker" と呼ばれるユニークワード801(同
期信号:可変長符号化によるビット列が混在していて
も、必ず唯一のコードとして見い出すことのできるコー
ド)が付加され、誤りが発生してそのパケット800が
廃棄されても、次のパケット800のユニークワード8
01によって再同期をとることが可能になっている。
【0017】また、このパケット800中には、例え
ば、マクロブロック(ブロックを複数集めたもの:標準
化では4つのブロックの集まりをマクロブロックとい
う)の位置を示す情報(macro block number) 802や
量子化パラメータ(quant scale)803,拡張コード
(HEC)804,動き情報と直流成分などの情報(Mo
tion&Header Information)805,この情報805と以
降の情報とを区切る情報(Motion Marker)806,交流
成分等の情報(Texture Information)807が適宜に搭
載される。なお、ユニークワード801以外の情報80
1〜807の搭載順(出力順)は図68に示すものとは
異なる場合もある。
【0018】次に、上記の送信バッファ503(60
3)は、この多重化部502(602)で得られた符号
化ビット列を一時的に保持するものであり、符号化制御
部104は、伝送路300のビットレートが一定であっ
たりして、伝送情報量(符号量)を制御する必要がある
場合に、この送信バッファ503(603)の残量をパ
ラメータとして符号化部501(601)での量子化の
粗さを制御したり、多重化部502(602)にてその
制御結果の多重化などを行なわせたりするものである。
【0019】一方、画像復号装置600A(600B)
において、受信バッファ505(605)は、伝送路3
00を通じて伝送されてきた符号化ビット列を受信して
保持するものであり、多重化復号部506(606)
は、前記の多重化復号部201に相当し、図65により
上述した多重化部502(602)とは逆に、受信バッ
ファ505(605)で保持されている符号化ビット列
を前記のシンタクスに従って予測の種類p,動きベクト
ルv,量子化パラメータqz,量子化値q,量子化ステ
ップサイズqz等から成る符号化パラメータe1,e2,...,
ex(e1′,e2 ′,...,ex ′)に変換するものである。
【0020】そして、復号部507(607)は、前記
の復号部202に相当し、多重化復号部506(60
6)で得られた符号化パラメータe1,e2,...,ex(e1′,e
2 ′,...,ex ′)を基に画像データを復号して再生画像
信号を出力するものである。上述のごとく構成された画
像符号化・復号システム1bでは、符号化部501(6
01)において、予測符号化や変換符号化,ベクトル量
子化等の所定の符号化方式で入力画像信号を符号化する
ことにより、画像信号(画像データ)がもつ時間的,空
間的な冗長度を削減して画像情報量を大幅に削減(画像
圧縮)した上で、伝送路300を通じて伝送し、対向す
る復号部607(507)において、伝送されてきた画
像データを復元して再生するので、伝送路300の帯域
を有効に利用することができる。
【0021】なお、1つの装置(例えば、パーソナルコ
ンピュータ等)内で画像データを符号化して復号するよ
うな場合(画像データを伝送しない場合)は、符号化さ
れた画像データ(符号化パラメータe1,e2,...,ex)をハ
ードディスク等の蓄積媒体に蓄積しておき、この蓄積媒
体に蓄積された画像データを必要に応じて読み出して復
号・再生することになる。ただし、この場合も、蓄積媒
体を通じて誤りが符号化パラメータe1,...,ex に付加さ
れる可能性がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な画像符号化・復号システム1a,1bでは、符号化に
より所定の圧縮率が得られるが、その符号化方式が高能
率であるほど、伝送路300(あるいは蓄積媒体)から
受ける誤りの影響が大きい。即ち、画像データの符号化
は上述したように画像信号のもつ時間的,空間的な冗長
性を利用して行なわれるため、符号化された画像データ
(符号化パラメータe1,e2,...,ex) に対して、たとえ部
分的にでも誤りが発生すると、誤った部分を起点として
時間的,空間的に誤りが伝播してしまい、正しい復号結
果(再生画像)が得られなくなってしまう。
【0023】そこで、従来より、このような誤り対策と
して、通信路符号化(誤り訂正符号)による誤り訂正を
行なったり、予測符号化を行なう場合は予測係数値を小
さくすることによって誤りの伝播を抑圧したりすること
が考えられているが、いずれも、有効な対策にはなって
いないのが現状であり、誤りに対する十分な耐性を確保
できていない。
【0024】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、同じ符号化情報を有するブロックについての
情報を符号化側から復号側へ渡すことで、一部のブロッ
クの符号化情報に誤りが発生しても他のブロックの符号
化情報から正しい値を得ることができるようにして、誤
りに対する耐性を従来よりも向上させて再生画像の画質
の悪化を最小限に抑えて、高品質な再生画像を得られる
ようにすることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像符号化・復号システム(請求項1)
は、画像データを符号化する画像符号化装置と、該画像
符号化装置で符号化された画像データを復号して再生す
る画像復号装置とをそなえ、上記の画像符号化装置が、
画像データを1つ以上の画素から成るブロック単位で符
号化することによりそのブロックについて所定の符号化
情報を得る符号化部と、この符号化部により得られた複
数ブロックについての符号化情報のうち、どのブロック
が同じ符号化情報を有しているかを表す共通情報を生成
する共通情報生成部とをそなえるとともに、上記の画像
復号装置が、上記の画像符号化装置の共通情報生成部で
生成された共通情報に基づいて符号化情報の誤りを訂正
する誤り訂正部と、この誤り訂正部により誤り訂正され
た符号化情報を復号して画像データを再生する復号部と
をそなえていることを特徴としている。
【0026】ここで、本画像符号化・復号システムは、
上記の画像復号装置が、上記の誤り訂正部において誤り
訂正不可能な符号化情報の再誤り訂正に必要な情報につ
いての再送出要求を上記の画像符号化装置に行なう再送
出要求部をそなえるとともに、上記の画像符号化装置
が、上記の画像復号装置の再送出要求部からの再送出要
求に応じた情報のみを上記の画像復号装置へ再送出する
再送出部をそなえていてもよい(請求項2)。
【0027】また、本発明の画像符号化・復号方法(請
求項3)は、画像データを1つ以上の画素から成るブロ
ック単位で符号化することによりそのブロックについて
所定の符号化情報を得る符号化ステップと、この符号化
ステップにより得られた複数ブロックについての符号化
情報のうちどのブロックが同じ符号化情報を有している
かを表す共通情報を生成する共通情報生成ステップとを
そなえるとともに、この共通情報生成ステップで生成さ
れた共通情報に基づいて符号化情報の誤りを訂正する誤
り訂正ステップと、この誤り訂正ステップにより誤り訂
正された符号化情報を復号して画像データを再生する復
号ステップとをそなえて成ることを特徴としている。
【0028】次に、本発明の画像符号化装置(請求項
4)は、画像データを1つ以上の画素から成るブロック
単位で符号化することによりそのブロックについて所定
の符号化情報を得る符号化部と、この符号化部により得
られた複数ブロックについての符号化情報のうちどのブ
ロックが同じ符号化情報を有しているかを表す共通情報
を生成する共通情報生成部と、少なくともこの共通情報
生成部で生成された共通情報を画像復号装置へ送出する
送出部とをそなえていることを特徴としている。
【0029】ここで、上記の共通情報生成部は、複数ブ
ロックでの符号化情報の発生頻度についてのヒストグラ
ムを作成し、このヒストグラムにおいて発生頻度が所定
値以下の符号化情報を粗く量子化してゆく、あるいは、
そのヒストグラムにおいて近隣の符号化情報に修正して
ゆく、もしくは、近隣ブロックの符号化情報に修正して
ゆくことにより、符号化情報の共通化を行なって、上記
の共通情報を生成するように構成されていてもよい(請
求項5〜7)。
【0030】また、上記の送出部は、同じ符号化情報を
有するブロックを複数のパケットデータに分散して送出
するように構成されていてもよいし(請求項8)、上記
の共通情報を複数回送出するように構成されていてもよ
い(請求項9)。さらに、本画像符号化装置は、画像復
号装置から誤り訂正不可能な符号化情報の再誤り訂正に
必要な情報についての再送出要求を受けると、その再送
出要求に応じた情報のみを上記の画像復号装置へ再送出
する再送出部をそなえていてもよい(請求項10)。
【0031】次に、本発明の画像復号装置(請求項1
1)は、画像符号化装置において画像データを1つ以上
の画素から成るブロック単位で符号化することによりそ
のブロックについて所定の符号化情報が得られるととも
に複数ブロックについての符号化情報のうちどのブロッ
クが同じ符号化情報を有しているかを表す共通情報が得
られる場合に、少なくとも、その共通情報を画像符号化
装置から受信する受信部と、この受信部で受信された共
通情報に基づいて符号化情報の誤りを訂正する誤り訂正
部と、この誤り訂正部により誤り訂正された符号化情報
を復号して画像データを再生する復号部とをそなえてい
ることを特徴としている。
【0032】ここで、上記の誤り訂正部は、符号化情報
に誤りのあることが予め分かっている場合は、上記の共
通情報に基づいて誤りのある符号化情報と同じ符号化情
報を有する他のブロックを特定し、そのブロックの符号
化情報を上記誤りのあるブロックの符号化情報として出
力することにより、符号化情報の誤りを訂正するように
構成されていてもよい(請求項12)。
【0033】また、上記の誤り訂正部は、符号化情報に
誤りのあることが予め分からない場合は、上記の共通情
報に基づいて同じ符号化情報を有するべき複数のブロッ
クを特定し、その複数のブロックの各符号化情報を比較
することによって誤りを検出してその誤りを訂正するよ
うに構成されていてもよい(請求項13)。さらに、上
記の誤り訂正部は、上記共通情報またはブロックの識別
情報もしくは両方の信頼性を判定し、信頼性の低い情報
についてはその信頼性の低い情報以外の情報から正しい
情報を推定するように構成されていてもよい(請求項1
4)。
【0034】また、本画像復号装置は、上記の誤り訂正
部において誤り訂正不可能な符号化情報の再誤り訂正に
必要な情報についての再送出要求を画像符号化装置に行
なう再送出要求部をそなえていてもよい(請求項1
5)。次に、本発明の画像符号化方法(請求項16)
は、画像データを1つ以上の画素から成るブロック単位
で符号化することによりそのブロックについて所定の符
号化情報を得る符号化ステップと、この符号化ステップ
により得られた複数ブロックについての符号化情報のう
ちどのブロックが同じ符号化情報を有しているかを表す
共通情報を生成する共通情報生成ステップと、少なくと
もこの共通情報生成ステップで生成された共通情報を復
号側へ送出する送出ステップとをそなえて成ることを特
徴としている。
【0035】また、本発明の画像復号方法(請求項1
7)は、画像データを1つ以上の画素から成るブロック
単位で符号化することによりそのブロックについて所定
の符号化情報が得られるとともに複数ブロックについて
の符号化情報のうちどのブロックが同じ符号化情報を有
しているかを表す共通情報が符号化側で得られる場合
に、少なくとも、その共通情報を符号化側から受信する
受信ステップと、この受信ステップで受信した共通情報
に基づいて符号化情報の誤りを訂正する誤り訂正ステッ
プと、この誤り訂正ステップにより誤り訂正された符号
化情報を復号して画像データを再生する復号ステップと
をそなえて成ることを特徴としている。
【0036】さらに、本発明の画像符号化・復号装置
(請求項18)は、画像データを符号化する画像符号化
装置と、この画像符号化装置に対向して設けられた画像
符号化・復号装置で符号化された画像データを復号して
再生する画像復号装置とをそなえた装置において、上記
の画像符号化装置が、画像データを1つ以上の画素から
成るブロック単位で符号化することにより或るブロック
について所定の符号化情報を得る符号化部と、この符号
化部により得られた複数ブロックについての符号化情報
のうちどのブロックが同じ符号化情報を有しているかを
表す共通情報を生成する共通情報生成部とをそなえると
ともに、上記の画像復号装置が、上記の対向する画像符
号化・復号装置で生成される、この画像符号化・復号装
置での画像データの符号化により得られた複数ブロック
についての符号化情報のうちどのブロックが同じ符号化
情報を有しているを表す共通情報に基づいて符号化情報
の誤りを訂正する誤り訂正部と、この誤り訂正部により
誤り訂正された符号化情報を復号して該画像データを再
生する復号部とをそなえていることを特徴としている。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)本発明の一実施形態の説明 図1は本発明の一実施形態としての画像通信システム
(画像符号化・復号システム)の構成を示すブロック図
で、この図1に示すシステム1も、画像データを符号化
する画像符号化装置2と、この画像符号化装置2で符号
化された画像データを復号して再生する画像復号装置3
とをそなえて構成されており、これらの画像符号化装置
2と画像復号装置3とが画像通信用の所望の伝送路4
(有線でも無線でもよい)を介して相互に接続されてい
る。
【0038】さらに、この図1に示すように、上記の画
像符号化装置2は、その要部の機能に着目すると、符号
化部21,共通化部22および多重化部23等をそなえ
て構成されており、上記の画像復号装置3は、その要部
の機能に着目すると、多重化復号部31,誤り検出/訂
正部32および復号部33等をそなえて構成されてい
る。
【0039】ここで、まず、画像符号化装置2におい
て、符号化部21は、入力画像信号(画像データ)Fを
所定のブロック(1画素以上の画素の集まり:矩形でも
非矩形でもよい)に分割し、そのブロック単位で入力画
像信号Fを予測符号化や変換符号化,ベクトル量子化等
の所定の符号化方式(アルゴリズム)で符号化すること
により、量子化パラメータ(量子化ステップサイズ)や
量子化値,DCT係数,テクスチャ,色,動画像の場合
は動き補償ベクトルなどの所定の符号化パラメータe1,e
2,...,ex(xは自然数)を計算してその符号化パラメー
タe1,e2,...,exを符号化情報として出力するものであ
る。なお、この場合も、符号化パラメータe1,...,ex
は、スカラ量とは限らず、例えば2次元動きベクトルで
あったり、ブロック変換符号化の場合の変換係数(次元
数は1次元以上)であったりする。
【0040】また、共通化部(共通情報生成部)22
は、基本的に、この符号化部21で得られた符号化パラ
メータe1,e2,...,exを所定の共通化単位で各符号化パラ
メータe1,e2,...,ex毎に共通化して(共通化しない場合
もある)、その共通化結果として符号化パラメータek1,
ek2,...,ekx を出力するとともに、この共通化の過程で
どのブロックが共通なパラメータ(同じ符号化情報)を
有しているかを表す共通化情報(共通情報)ecomを計算
(生成)して出力するものである。
【0041】ここで、共通化とは、複数のブロックにわ
たり、例えば、或る符号化パラメータek1,ek2,...,ekx
に関し、似た値であればできるだけ復号画像の劣化を抑
えるようにしつつ、同じ値になるように計算し直すこと
である。なお、上記の共通化単位は、例えば図2(a)
〜図2(d)にそれぞれ網かけ部で示すように、複数フ
レームのそれぞれ一部分のブロック(複数フレームの近
隣あるいは非近隣ブロック)であってもよいし、1フレ
ームのみ,複数フレーム,1フレームの一部分のみのい
ずれであってもよい。
【0042】また、共通化後の符号化パラメータek1,ek
2,...,ekx は、例えば、符号化部21において共通化後
の符号化パラメータ ek1を用いて符号化パラメータe2の
計算を行なわなければならないような場合(共通化部2
2で符号化パラメータek1,ek2,...,ekx の共通化を行な
う場合)には、図1中に破線で示すように、再度、符号
化部21に入力される。
【0043】さらに、多重化部23は、上記の共通化部
22で得られた共通化後の符号化パラメータek1,ek
2,...,ekx の多重化と共通化情報ecomの多重化とを行な
うもので、具体的には、後述するように、符号化パラメ
ータek1,ek2,...,ekx 及び共通化情報ecomを、それぞ
れ、所定のシンタクス(伝送フォーマット)に従って可
変長符号(または固定長符号)に変換することにより、
符号化ビット列を生成するようになっている。なお、得
られた符号化ビット列は後述するようにパケット化され
て伝送路4を介し画像復号装置3へ送出される。つま
り、この多重化部23は、少なくとも上記の共通化部2
2で生成された共通化情報ecomを画像復号装置3へ送出
する送出部としての機能を果たしている。
【0044】一方、画像復号装置3において、多重化復
号部31は、伝送路4を通じて画像符号化装置2から伝
送されてくる符号化ビット列(符号化パラメータek1,ek
2,...,ekx +共通化情報ecom)を受信して、その符号化
ビット列に対して上記の多重化部23による多重化処理
とは逆の処理を施すことにより、伝送路4から受信した
符号化ビット列を多重化復号して符号化前の値(符号化
パラメータ ek1′,ek2′,...,ekx′及び共通化情報eco
m′)を得るものである。つまり、この多重化復号部3
1は、少なくとも画像符号化装置2の共通化部22で得
られた共通化情報ecomを画像符号化装置2から受信する
受信部としての機能を果たしている。
【0045】ここで、この場合も、符号化パラメータ e
k1′,ek2′,...,ekx′及び共通化情報ecom′は、伝送路
4により誤りが付加されているので、必ずしも、元の符
号化パラメータek1,ek2,...,ekx 及び共通化情報ecomと
一致しないが、本実施形態では、少なくとも、共通化情
報ecomについては、誤り検出/訂正部において後述する
ようにして受信した共通化情報ecom′から復元(推定)
できるようになっている。
【0046】また、誤り検出/訂正部32は、上記の多
重化復号部32で得られた共通化情報ecom′から元の共
通化情報ecomを復元(推定)して、通常の誤り訂正符号
による誤り訂正ではなく、その共通化情報ecomに基づい
て上記の符号化パラメータ ek1′,ek2′,...,ekx′の誤
りを訂正することにより、誤り訂正後の符号化パラメー
タ ek1″,ek2″,...,ekx″を得るものである。なお、得
られた符号化パラメータ ek1″,ek2″,...,ekx″は、誤
り訂正前の符号化パラメータ ek1′,ek2′,...,ekx′よ
りも誤りの数は少ないが、必ずしも、完全に元の共通化
後の符号化パラメータek1,ek2,...,ekx と一致しない場
合もある。
【0047】そして、復号部33は、この誤り検出/訂
正部32で誤り訂正された符号化パラメータ ek1″,ek
2″,...,ekx″を復号して画像データFを再生する(再
生画像信号Fk′を得る)ものである。以下、上記の各
部21〜23及び31〜33のうち、本実施形態の要部
である共通化部22,多重化部23および誤り検出/訂
正部32に着目して、それぞれの動作を項目別に詳述す
る。
【0048】(1)共通化部22の動作説明 共通化部22では、基本的に、図3に示すようなフロー
チャート(アルゴリズム)に従って動作することによ
り、複数ブロックにわたって符号化パラメータe1,e
2,...,exの共通化を行ない、共通化情報ecomを生成す
る。即ち、まず、図2により前述したような共通化単位
である、1フレーム中あるいは複数フレーム中の全ての
ブロックまたは一部分(分割部分)のブロックを集め
る。なお、このようなブロックの収集は公知のセグメン
テーション方法で行なってもよい。
【0049】そして、このような単位で得た各ブロック
(ブロック番号n:nは自然数)の符号化パラメータei
(ただし、i=1〜x)をe(n)(単に「e」と表記
することもある)、共通化後の符号化パラメータをek
(n)(単に「ek」と表記することもある)、共通化
情報をecomと表記すると、共通化前の符号化パラメータ
eのとりうる値はm種類(mはm≦nを満足する自然
数)存在することになる(ステップA1)。
【0050】次に、共通化部22は、上記の符号化パラ
メータeについて共通化を行なって、m種類の値をu種
類(ただし、uはu<mを満足する自然数)にする(ス
テップA2)。つまり、この共通化部22は、符号化パ
ラメータeを共通化することで、伝送すべき符号化パラ
メータeの量を削減するとともに、同じ情報(符号化パ
ラメータe)をもつブロックを増やして同じ情報をもつ
ブロックが必ず複数分存在するようにしているのであ
る。
【0051】このときの具体的な共通化方法としては、
例えば、 複数ブロックでの符号化パラメータeの発生(出現)
頻度についての統計量を調べて共通化を行なう方法 公知のクラスタリングを行なって共通化を行なう方法 或るブロックの周囲のブロックの符号化パラメータe
について似ているか否かを調べて似ているブロックにつ
いて共通化を行なう方法等がある。
【0052】そして、共通化部22は、上記の共通化に
より得られた符号化パラメータek(n)(以下、単に
「符号化パラメータek」と表記することもある)と、
上記の共通化の過程で計算(生成)される共通化情報ec
omとを出力する(ステップA3:共通情報生成ステッ
プ)。例えば、共通化を行なった結果、各ブロックの或
る符号化パラメータekの値が、図4(a)に示すよう
な状態になっており、各ブロックのブロック番号(識別
情報)が図4(b)に示すように割り当てられていたと
すると、共通化部22は、図4(a)に示す各符号化パ
ラメータekを出力するとともに、共通化情報ecomとし
て、図5(a)に示すような、符号化パラメータ値とそ
の符号化パラメータ値をもったブロックのブロック番号
とを対応付けた(つまり、同じ符号化パラメータ値をも
つブロックがどのブロックであるかを示す)テーブル
(ecomtable)5を生成して出力する。
【0053】次に、上記の共通化方法〜について、
より詳細に説明する。 (1.1)共通化方法の説明 上記の共通化方法は、共通化部22が、例えば図6に
示すフローチャート(アルゴリズム)に従って動作する
ことにより実現される。即ち、共通化を行ないたいnブ
ロックの符号化パラメータをe、共通化後の符号化パラ
メータ(出力)をek、共通化情報をecomとするととも
に、符号化パラメータeについての発生頻度ヒストグラ
ムをH(m)、この発生頻度ヒストグラムH(m)にお
ける発生頻度数についての閾値をth1としたとき(ス
テップA4)、まず、共通化部22は、符号化パラメー
タe(n)の値の発生頻度についての統計をとりヒスト
グラムH(m)を作成する(ステップA5)。
【0054】例えば、符号化パラメータeの一種である
量子化パラメータの或る1画面での値が図12(a)に
示すような状態になっているとすると、共通化部22
は、1画面内の各ブロックの量子化パラメータ値を調べ
てそれぞれの発生頻度を調べ、図12(b)に示すよう
な発生頻度ヒストグラムH(m)(単に「ヒストグラム
H」と表記することもある)を作成する。
【0055】次に、共通化部22は、このヒストグラム
H(m)の度数が上記の閾値th1以下となる符号化パ
ラメータeを共通化についてブロック数が足りないとし
てチェックする(例えば、閾値th1=3とすると、図
12では発生頻度が“2”である量子化パラメータ値
“4”をチェックする)一方、共通な符号化パラメータ
eを共通化情報ecomとして生成する(テーブル5に記述
する:ステップA6)。
【0056】そして、共通化部22は、チェックした符
号化パラメータeが存在するか否かを判定し(ステップ
A7)、存在しなければ、符号化パラメータeと共通化
情報ecom(テーブル5)をそれぞれ出力する(ステップ
A7のNOルートからステップA8)一方、存在すれ
ば、チェックした符号化パラメータeのみに関して粗く
量子化して符号化パラメータekとし(ステップA
9)、再度、ヒストグラムHを作成して、チェックした
(発生頻度が閾値th1以下の)符号化パラメータeが
存在しなくなるまで(ステップA7でNOと判定される
まで)、上記のステップA6以降の処理を繰り返す。
【0057】ここで、上記のステップA9における量子
化は例えば図9に示すようにして行なわれる。即ち、量
子化のパラメータをq,量子化前の符号化パラメータ
(発生頻度が閾値th1以下の符号化パラメータ)を
e,量子化後の符号化パラメータをekとすると(ステ
ップA9−1)、共通化部22は、まず、量子化パラメ
ータqで符号化パラメータeを除算して0.5を加算し
た値を四捨五入整数化し、得られた値(temp)に、
再度、量子化パラメータqを乗算したものを符号化パラ
メータekとする(ステップA9−2)。
【0058】例えば、パラメータqの値を“2”とし、
図12により前述したように発生頻度が閾値th1以下
の符号化パラメータ値“4”を量子化することを考える
と、4/2+0.5=2.5となり、四捨五入すると
“3”であるので、符号化パラメータekは3×2=6
となる。このようにして、ヒストグラムHにおいて、発
生頻度が閾値th1以下の符号化パラメータeを粗く量
子化してゆくことによって、閾値th1以下の符号化パ
ラメータeは他の閾値th1よりも発生頻度の高い符号
化パラメータeに共通化されてゆく。
【0059】つまり、共通化部22は、複数ブロックで
の符号化パラメータeの発生頻度についてのヒストグラ
ムHを作成し、そのヒストグラムHにおいて発生頻度が
所定値th1以下の符号化パラメータeを粗く量子化し
てゆくことにより、符号化パラメータeの共通化を行な
って、共通情報ecomを生成するのである。従って、極め
て単純な計算で符号化パラメータeの共通化を行なうこ
とが可能である。
【0060】なお、上記の例は、符号化パラメータeが
スカラ量の場合であるが、2次元以上のベクトル量の場
合でも、そのベクトルの各要素について同様の量子化を
実行すれば共通化が可能である。ところで、上記のステ
ップA9の代わりに、例えば図7に示すステップA9′
あるいは図8に示すステップA9″を実行することによ
っても、符号化パラメータeの共通化を行なうことが可
能である。
【0061】即ち、図7では、チェックした符号化パラ
メータeをヒストグラム近隣の値に直す。例えば、図1
0に示すように、ヒストグラムH,閾値th2,量子化
前の符号化パラメータ(の値)e,量子化した符号化パ
ラメータ(の値)ekとすると(ステップA9′−
1)、共通化部22は、ヒストグラムHを参照し、符号
化パラメータeの近隣で度数が閾値th2以上の値k1
(ただし、k1 =1〜m)のうち、符号化パラメータe
に最も近い値(e−k1 の絶対値が最も小さい値)k1
を符号化パラメータekとする(ステップA9′−
2)。
【0062】つまり、この場合の共通化部22は、複数
ブロックでの符号化パラメータeの発生頻度についての
ヒストグラムHを作成し、そのヒストグラムHにおいて
発生頻度が所定値th1以下の符号化パラメータeをヒ
ストグラムHにおいて近隣の符号化パラメータeに修正
してゆくことにより、符号化パラメータeの共通化を行
なって、共通化情報ecomを生成するのである。従って、
この場合は、上記のように粗く量子化する場合よりも確
実に符号化パラメータeの共通化を行なうことが可能で
ある。
【0063】一方、図8では、チェックした符号化パラ
メータeを近隣ブロックの値に直す。例えば、時間的ま
たは空間的に周囲に存在するu個のブロックの符号化パ
ラメータer(u)(単に「er」と表記することもあ
る),量子化前の符号化パラメータ(の値)e,量子化
した符号化パラメータ(の値)ekとすると(ステップ
A9″−1)、共通化部22は、これら周囲のブロック
において、符号化パラメータeに一番近い値〔er(k
2 )−eの絶対値が最も小さい値:ただし、k 2 =1〜
u〕となる符号化パラメータer(k2 )値を符号化パ
ラメータekとする(ステップA9″−2)。
【0064】つまり、この場合の共通化部22は、複数
ブロックでの符号化パラメータeの発生頻度についての
ヒストグラムHを作成し、そのヒストグラムHにおいて
該発生頻度が所定値th1以下の符号化パラメータを近
隣ブロックの符号化パラメータerに修正してゆくこと
により、符号化パラメータeの共通化を行なって、共通
情報ecomを生成するのである。従って、この場合も、確
実に符号化パラメータeの共通化を行なうことができ
る。
【0065】なお、共通化部22は、図6に示すフロー
チャート(アルゴリズム)に代えて、図13に示すフロ
ーチャート(アルゴリズム:ステップB1〜B3)に従
って動作してもよい。即ち、共通化を行ないたい単位n
ブロックの符号化パラメータをe、符号化パラメータの
ヒストグラムをH、共通化後の符号化パラメータ(出
力)をek、共通化情報をecomとすると(ステップB
1)、共通化部22は、まず、符号化パラメータeのヒ
ストグラムHを作成し(ステップB2)。
【0066】次に、共通化部22は、このヒストグラム
Hの度数が閾値th1以下となる符号化パラメータeを
共通化についてブロック数が足りないとしてチェック
し、その符号化パラメータeとブロック番号とを共通化
情報ecomに書き込み、その共通化情報ecomとともに符号
化パラメータeを符号化パラメータekとして出力する
(ステップB3)。なお、閾値th1を超えている符号
化パラメータeについても、前記と同様に共通情報ecom
に書き込まれる。この場合の共通情報ecomは例えば図1
4(a)に示すようになり、ブロック数が足りない(ブ
ロック数が1つの)符号化パラメータeについても、共
通化情報ecom(テーブル5)に書き込まれている。
【0067】つまり、この場合の共通化部22は、ヒス
トグラムHの度数が閾値th1以下となる符号化パラメ
ータeが存在しても前記のような共通化は行なわずに、
その共通化できない符号化パラメータeをもつブロック
に関する情報を共通情報ecomに書き込んで出力するので
ある。従って、この場合は、既存の画像符号化装置2
(符号化部21)に対して共通化部22を追加するだけ
でよいので、汎用性の向上に寄与する。
【0068】なお、この場合、後述するように、共通化
できなかった符号化パラメータeをもつブロックについ
ては多重化部23から複数回伝送される。 (1.2)共通化方法の説明 上記の共通化方法は、共通化部22が図15に示すフ
ローチャート(アルゴリズム:ステップC1〜C4)に
従って動作することにより実現される。即ち、この場合
も、共通化を行ないたい単位nブロックの符号化パラメ
ータをe、共通化後の符号化パラメータ(出力)をe
k、共通化情報をecomとするとともに、符号化パラメー
タのクラスタ結果をC(k)、或るクラスタにおける符
号化パラメータeの数についての閾値をth3とする
と、まず、共通化部22は、nブロックの符号化パラメ
ータeに対して、k平均クラスタリング法(k個のクラ
スタすなわち平均に個体を配置する処理:「画像解析ハ
ンドブック」p641−p652参照)などの公知の方
法でクラスタリングを行なう。これにより、当初、m種
類存在していた符号化パラメータeがk3 種類(ただ
し、k3 <m)となる(ステップC1)。
【0069】次に、共通化部22は、各符号化パラメー
タeがどのクラスタに属するかを表すクラスタ結果C
(k3 )を算出し(ステップC2)、そのクラスタ結果
C(k 3 )に基づいて、符号化パラメータeの数が閾値
th3よりも小さいクラスタについてはクラスタの重心
が最も近い別のクラスタに融合させて共通化を行なう
(ステップC3)。
【0070】そして、共通化部22は、各クラスタ内の
ブロック番号などの情報を共通化情報ecomとして生成・
出力するとともに、符号化パラメータeの属するクラス
タCの重心(または代表値)を共通化後の符号化パラメ
ータekとして出力する(ステップC4)。このよう
に、公知のクラスタリングを用いて共通化を行なえば、
クラスタリング自体の計算に時間がかかる可能性はある
ものの、符号化パラメータeが2次元以上のベクトル値
であっても、共通化による歪み(劣化)が上記の共通化
方法及び後述する共通化方法に比べて小さくなると
いう利点がある。
【0071】(1.3)共通化方法の説明 上記の共通化方法は、共通化部22が、例えば図16
に示すフローチャート(アルゴリズム:ステップD1〜
D4)に従って動作することによって実現される。即
ち、この場合も、共通化を行ないたい単位nブロックの
符号化パラメータをe、共通化後の符号化パラメータ
(出力)をek、共通化情報をecomとするとともに、ブ
ロックの分割数をu1,u2,・・・,ui(u1〜u
iはそれぞれ自然数)、符号化パラメータe間の差につ
いての閾値をth4とすると(ステップD1)、共通化
部22は、まず、共通化を行ないたいnブロックを空間
的,時間的にさらにu1個(ブロック)に分割し、その
分割ブロックにおいて、それぞれブロックの符号化パラ
メータ(の値)eの差が閾値th4以内であれば、その
平均値で共通化する(ステップD2)。
【0072】共通化できなかった場合、共通化部22
は、さらに、分割ブロックをさらにu2個に分割して、
上記のステップD1と同様の処理を行なう(ステップD
3)。そして、共通化部22は、ブロックが分割できな
くなるまで分割数をu3,・・・,uiとして上記のよ
うなブロック分割・共通化(平均化)を行ない、ブロッ
クが分割できなくなった時点で、残りのブロックについ
ては、強制的に平均値をとって共通化して、もしくは、
共通化せずに、共通化情報ecomと共通化後の符号化パラ
メータekを出力する。
【0073】例えば、共通化を行ないたいブロックの符
号化パラメータeが図17に示すような状態になってい
ると仮定すると、共通化部22は、例えば図18(a)
〜図18(d)に示すように、ブロックを分割(細分
化)してゆき、各分割ブロック毎に符号化パラメータe
の共通化を行ない、共通化毎にそのときの符号化パラメ
ータeとその符号化パラメータeが属するブロック番号
〔図18(a)〜図18(d)中に示す"1-1","2-1" 〜
"2-4","3-1" 〜"3-16","4-1"〜"4-64"〕とを、図19に
示すように共通化情報ecom(テーブル5)に書き込んで
ゆく。
【0074】つまり、この場合の共通化部22は、時間
的あるいは空間的に近隣のブロックについて符号化パラ
メータeをまとめる際、分割の粗さに応じてブロック番
号を付けたもの〔図18(a)〜図18(d)参照〕を
参照し、これに従い、近隣ブロックが全て同じ符号化パ
ラメータ(値)eである場合にはできるだけ粗い分割単
位のブロック番号を付けて上記の共通化情報ecomを作成
するのである。これにより、共通化情報ecom自体の情報
量が大幅に削減され、共通化情報ecomの伝送に必要な容
量(帯域)が大幅に削減される。
【0075】また、この場合は、近隣ブロックだけを参
照してゆくので共通化処理の処理時間も短縮される。 (2)多重化部23の動作説明 次に、画像符号化装置2における多重化部23の動作に
ついて詳述する。本多重化部23は、基本的に、例えば
図20に示すようなフローチャート(アルゴリズム:ス
テップE1〜E3)に従って動作する。即ち、多重化部
23は、上記の共通化部22で共通化を行なった単位n
ブロックの符号化パラメータekおよび共通化情報ecom
が入力されると(ステップE1)、符号化パラメータe
kおよび共通化情報ecomをそれぞれ多重化(所定のシン
タクスに従ってビット列に変換)し(ステップE2)、
多重化した共通化情報ecomを少なくとも1度以上符号化
パラメータekに付加して出力する(ステップE3:送
出ステップ)。
【0076】具体的には、例えば図21に示すように、
共通化情報をecom〔ecom(q,x) 〕、多重化のために可変
長(または固定長)符号化した共通化情報をecommux 、
符号化パラメータをek(n)、多重化のために可変長
(または固定長)符号化した符号化パラメータをekm
ux(m)(単に、「ekmux」と表記することもあ
る)とすると〔ただし、この場合、nはブロック数、m
はパケット数、qはとりうる符号化パラメータekの
数、xは値qをとるブロック番号のデータ(つまり、上
記のecom(q,x) は符号化パラメータekの値qとブロッ
ク番号の順番xを要素とした配列を表す)とする:ステ
ップE4〕、多重化部23は、まず、共通化情報ecomta
ble(q,x)(単に、「ecomtable 」と表記することもあ
る)を可変長(または固定長)符号化し、共通化情報ec
ommux を得る(ステップE5)。
【0077】例えば、符号化(多重化)前の共通化情報
ecomが図5(a)に示したような状態であった場合、多
重化部23は、図5(b)に示すように、符号化パラメ
ータekのブロック番号のコード(ビット列)を、順
次、同じ符号化パラメータekのグループ単位で所定の
区切りコード6を挿入しながら出力することにより、多
重化した共通化情報ecommux を得る。
【0078】なお、このとき、多重化部23は、例えば
図22に示すように、ブロック番号のコードだけでな
く、符号化パラメータ(の値)ekも挿入した共通化情
報ecommux を得るようにしてもよい。また、多重化部2
3は、所定数m個のパケットになるべく同じ値(符号化
パラメータek)をもつブロックが他のパケットに搭載
されるように、各ブロックをm個(ただし、m≧2の自
然数)のパケットに分散して搭載する(つまり、1つの
パケットにはなるべく異なる符号化パラメータekをも
つブロックを搭載する)。
【0079】例えば、上記のように共通化情報ecomが図
5(a)に示すような状態であり、生成すべきパケット
数m=3であると仮定すると、多重化部23は、例えば
図23(a),図23(b)に示すように、3つのパケ
ット(パケット番号“1”〜“3”)に、同じ符号化パ
ラメータekをもつブロックを分散して搭載する。この
とき、ブロックの順番がバラバラになるので、パケット
にはブロック番号も搭載する(搭載位置は任意の位置で
よい)。ただし、同じ符号化パラメータ(値)ekをも
つブロックがk4 個よりも少ない場合、多重化部23
は、同じブロック番号を複数のパケットに重複して記述
する(以上、ステップE6)。これにより、同じ符号化
パラメータekを有するブロックが誤り等によりまとめ
て欠落してしまう確率が大幅に低減される。
【0080】ここで、このステップE6の処理は、例え
ば図24に示すフローチャート(ステップE61〜E7
1を実行することにより実現される。ただし、この図2
4において、uは共通化情報ecom(q,x) の符号化パラメ
ータ値q検索用のカウンタ値、iはブロック番号x検索
用のカウンタ値、jはパケット番号用のカウンタ値であ
る。
【0081】まず、多重化部23は、上記の各カウンタ
値u,i,jを初期化(u=1,i=1,j=1)し
(ステップE61)、1番目のパケット(ekmux
(1))に、共通化情報ecom(1,1) が示す情報、即ち、
符号化パラメータ値“1”の1番目のブロックのブロッ
ク番号“1”を付加(搭載)する(ステップE62)。
そして、多重化部23は、カウンタ値i,jをそれぞれ
1つインクリメントしたのち(ステップE63)、カウ
ンタ値j>パケット数mになっているかどうかを判定す
る(ステップE64)。
【0082】この結果、カウンタ値j>パケット数mと
なっていれば(ステップE64でYESと判定されれ
ば)、多重化部23は、カウンタ値jを初期化(j=
1)して情報搭載対象のパケット番号を1番目のパケッ
ト(ekmux(1))とする(ステップE65)が、
カウンタ値j≦パケット数mであれば、そのまま、情報
搭載対象のパケット番号を次(j番目)のパケット(e
kmux(j))とする(ステップE64のNOルー
ト)。
【0083】そして、多重化部23は、値q(=u)の
符号化パラメータekがもう存在しないかどうかを判定
し(ステップE65)、存在すれば、その符号化パラメ
ータ値uの次のブロック番号をパケット(ekmux
(j))に付加する(ステップE65のNOルートから
ステップE62)。つまり、多重化部23は、同じ符号
化パラメータ値uのブロック番号が存在しなくなるま
で、共通化情報ecomの同じ符号化パラメータuとなるブ
ロック番号を順に検索してゆき、各ブロック番号をそれ
ぞれ異なるパケット(ekmux(j))に付加してゆ
くのである。
【0084】そして、値q(=u)の符号化パラメータ
ekが存在しなくなると、多重化部23は、次に、カウ
ンタ値i≦k4 となっているか(つまり、同じ符号化パ
ラメータ値uをもつブロックがk個よりも少ないかどう
か)を判定し(ステップE66)、少なくなければ(i
>kであれば)、カウンタ値uを1つインクリメントし
(検索対象を次の符号化パラメータ値のブロック番号に
し:ステップE67のNOルートからステップE6
9)、カウンタ値iを初期化(i=1)する(ステップ
E70)。
【0085】このとき、カウンタ値u>符号化パラメー
タ値qとなっていれば(ステップE71でYES判定さ
れれば)、多重化部23は、共通化情報ecom(q,x) の全
ての情報(ブロック)をパケットに搭載し終えたことに
なるので、処理を終えるが、カウンタ値u≦符号化パラ
メータ値qとなっていれば(ステップE71でNOと判
定されれば)、未搭載のブロックがまだあるので、全て
のブロックを搭載し終えるまで上記のステップE62か
らの処理を繰り返す。
【0086】ところで、上記のステップE67におい
て、カウンタ値i≦k4 の場合、即ち、同じ符号化パラ
メータ値uをもつブロックがk4 個よりも少ない場合、
多重化部23は、共通化情報ecom(u,1) が示す情報、即
ち、既に付加済みの同じ符号化パラメータ値uの最初の
ブロック番号を、既に付加したパケットとは異なるパケ
ットに重複して付加する(ステップE67のYESルー
トからステップE68)。
【0087】以上のような処理により、例えば、k4
2で、共通化情報ecomが図14(a)に示したような状
態であったとすると〔網かけ部に示すように符号化パラ
メータek=4,6のブロック(ブロック番号=7,3
4)がそれぞれ1個しかなかった場合〕、多重化部23
は、図14(b)に示すように、同じ符号化パラメータ
ekのブロック番号を順に異なるパケットに搭載してゆ
き、図14(b)中の網かけ部で示すように、1個しか
ないブロック番号7,34についてはそれぞれ異なるパ
ケットに重複して搭載することになる。
【0088】次に、多重化部23は、このようにして、
多重化した符号化パラメータekmuxを作成すると、
図21に示すように、符号化パラメータekmuxに共
通化情報ecommux を付加して符号化ビット列を作成する
(ステップE7)。例えば、多重化部23は、符号化パ
ラメータek〔=ek1(n),ek2(n),...,ekx(n)〕を用いて
パケット(例えば図68により前述したビデオパケット
800等)をk個作成し、図25に示すように、その先
頭に共通化情報ecommux を付加する。
【0089】なお、この共通化情報ecommux の付加位置
は、可能であれば各パケットの途中(境界)でもよいし
最後でもよい。また、複数分付加することによって複数
回伝送されるようにしてもよい。このように共通化情報
ecomを複数回伝送すれば、画像復号装置3が共通化情報
ecom(ecom ′) を正常に受け取れないといった状況の発
生確率が大幅に低減される。
【0090】さらに、共通化情報ecommux が複数得られ
る場合は、例えば図26に示すように、パケット内に搭
載されている情報がどの共通化情報ecommux に基づく情
報であるかを表す情報(共通化情報ecommux に固有の番
号Lやv)を各パケットのどこかに搭載する、もしく
は、図27に示すように、共通化情報ecommux に、その
共通化情報ecommux に基づく情報を有しているパケット
がどのパケットであるかを表す情報(パケット番号)を
搭載することによって、復号側(画像復号装置3)でど
のパケットに対してどの共通化情報ecommux を使用すべ
きかを識別できるようにしてもよい。
【0091】(3)多重化復号部31の動作説明 次に、画像復号装置3における多重化復号部31の動作
について詳述する。多重化復号部31では、基本的に、
画像符号化装置2の多重化部31の処理とは逆の処理が
行なわれる。即ち、例えば図28に示すように、伝送路
4を通じて画像符号化装置2から符号化ビット列(符号
化パラメータekmux及び共通化情報ecommux )を受
信すると(ステップF1:受信ステップ)、その符号化
ビット列を画像符号化装置2での符号化(可変長もしく
は固定長符号化)前の値(符号化パラメータek′及び
共通化情報ecom′)に戻す(ステップF2)。
【0092】なお、この多重化復号後の符号化パラメー
タek′及び共通化情報ecom′は、それぞれ、前述した
ように、伝送路4を伝送されることによって誤りが付加
されており、必ずしも元の符号化パラメータekmux
及び共通化情報ecomとは一致しないことを表している。 (4)誤り検出/訂正部32の動作説明 次に、画像復号装置3における多重化復号部32の動作
について詳述する。多重化復号部32は、基本的に、例
えば図29に示すようなフローチャート(アルゴリム:
ステップG1〜G7)に従って動作する。即ち、誤り検
出/訂正部32は、多重化復号部31から多重化復号後
の符号化パラメータek′及び共通化情報ecom′を受信
すると(ステップG1)、まず、共通化情報ecom′の値
が信頼できるかどうかを判定する(ステップG2)。
【0093】この結果、信頼できれば(ステップG3で
YESと判定されれば)、誤り検出/訂正部32は、次
の処理に移行し、信頼できなければ(ステップG3でN
Oと判定されれば)、信頼できる値を推定して正しい共
通化情報ecom′を復元して(ステップG4)から次の処
理に移行する。なお、共通化情報ecom′の信頼性の判定
方法および推定・復元方法の詳細については後述する。
【0094】そして、誤り検出/訂正部32は、このよ
うにして信頼できる共通化情報ecom′を得ると、次に、
符号化パラメータek′に誤りの有ることが予め分かっ
ているか否かを判定する(ステップG5)。なお、誤り
の有無は、例えば、多重化復号部31の前段での符号化
ビット列に対する通常の誤り訂正符号、または、多重化
復号部31での多重化復号時の復号不能ビット列の検出
などによって検出される。
【0095】上記の判定の結果、符号化パラメータe
k′に誤りの有ることが予め分かっている場合、誤り検
出/訂正部32は、共通化情報ecom′において同じ値を
もつ他の誤りの無いブロックの符号化パラメータek′
を参照して、誤りの有る符号化パラメータek′を参照
した誤りの無い符号化パラメータek′に置き換えるこ
とで、誤り訂正を行なう(ステップG5のYESルート
からステップG6:誤り訂正ステップ)。
【0096】例えば図30に示すように、誤り訂正符号
により或るブロックの符号化パラメータek′(k1)
に誤りがあることが分かっており、誤り訂正符号により
同じ値をもつ他のブロックの符号化パラメータek′
(k2)に誤りが検出されなかった場合(ステップG6
1)、誤り検出/訂正部32は、ek′(k1)=e
k′(k2)とすることにより、符号化パラメータe
k′(k1)の誤りを訂正する(ステップG62)。
【0097】つまり、上記の誤り検出/訂正部32は、
符号化パラメータek′に誤りの有ることが予め分かっ
ている場合、共通化情報ecom′に基づいて誤りのある符
号化パラメータek′と同じ符号化パラメータek′を
有する他のブロックを特定し、そのブロックの符号化パ
ラメータを誤りのあるブロックの符号化パラメータe
k′として出力することにより、符号化パラメータe
k′の誤りを訂正するのである。従って、極めて簡易な
処理で確実な誤り訂正を行なうことができている。
【0098】一方、符号化パラメータek′に誤りの有
ることが予め分からない場合、誤り検出/訂正部32
は、図29に示すように、共通化情報ecom′を用いて同
一値をもつべき複数のブロックの符号化パラメータ
(値)ek′(k1),・・・,ek′(kn)を比較
し(ステップG5のNOルートからステップG7)、正
しい値ek″(k1),・・・,ek″(kn)を得て
出力する(ステップG7:誤り訂正ステップ)。
【0099】例えば、誤り訂正符号によっても誤りが分
からない場合、図31に示すように、誤り検出/訂正部
32は、誤り訂正符号により誤りが検出されない同一値
をもつべき複数ブロックの各符号化パラメータek′
(k1),・・・,.ek′(kn)を参照し(ステッ
プG71)、一番発生頻度の高い値(つまり多数決をと
った値)を正しい値ek″(k1),・・・,ek″
(kn)とする(ステップG72)。
【0100】つまり、誤り検出/訂正部32は、符号化
パラメータek′に誤りのあることが予め分からない場
合、共通化情報ecom′に基づいて同じ符号化パラメータ
ek′を有するべき複数のブロックを特定し、これらの
複数のブロックの各符号化パラメータek′を比較する
ことによって誤りを検出してその誤りを訂正するのであ
る。従って、符号化符号化パラメータek′に誤りのあ
ることが予め分からない場合にも確実に対応することが
できる。
【0101】以上のようにして誤り訂正された符号化パ
ラメータek″(k1),・・・,ek″(kn)は、
それぞれ、復号部33へ入力され、復号部33におい
て、所定の復号処理(復号ステップ)が施されることに
よって再生画像信号Fk′が得られる。なお、上述した
ような誤り訂正処理は、共通化情報ecom′が複数回伝送
されてくる場合、共通化情報ecom′にも適用することが
できる。即ち、上記の処理において、符号化パラメータ
ek′を共通化情報ecom′に置き換えれば、共通化情報
ecom′に誤りがあることが分かっている場合、分からな
い場合のいずれの場合にも、正しい共通化情報ecom′を
得る(復元する)ことができる。
【0102】(4.1)共通化情報ecom′の信頼性の判
定方法および推定・復元方法の説明まず、共通化情報ec
om′の信頼性の判定方法(図29のステップG3の具体
例)について説明する。誤り検出/訂正部32は、例え
ば図32に示すように、受信したパラメータ(共通化情
報ecom′) を param′(k1),...,param′(kn)、受信パラ
メータ param′(k1),...,param′(kn)の発生頻度につい
ての閾値をthaとすると(ステップH1)、誤り訂正
符号による誤りが発見されなかったパラメータ param′
(k1),...,param′(kn)の発生頻度を調べる(ステップH
2)。
【0103】この結果、一番発生頻度が高いパラメータ
param′(kr)(ただし、r=1〜n)の値Aの発生頻度
HAと、次に発生頻度が高いパラメータ param′(kr)の
値Bの発生頻度HAとの差が閾値tha以内なら、値A
は発生頻度が高い値であるが、次に発生頻度が高い値B
との差が小さいので(信頼性が高い場合は例えば発生頻
度HAが突出した状態になっているはずである)、受信
したパラメータ param′(k1),...,param′(kn)(=共通
化情報ecom′) は信頼性が低いと判定する(ステップH
3)。
【0104】次に、共通化情報ecom′の推定・復元方法
(図29のステップG4の具体例)について説明する。
誤り検出訂正部32は、上記の信頼性判定の結果、受信
した共通化情報ecomが信頼できないと判定すると、共通
化情報ecom′の他の信頼できる部分の情報、あるいは、
符号化パラメータek′、もしくは、ブロック番号情報
block(n)(単に「block 」と表記することもある)、あ
るいはその両方を参照して、信頼できない部分の値を推
定する。具体的には、例えば図33に示すように、共通
化情報をecom′、符号化パラメータをek′(n)、前
記のビデオパケットなどビット列に含まれる、符号化パ
ラメータ′ek(n)に対応したブロック番号情報をbl
ock(n)とすると(ステップJ1)、誤り検出/訂正部3
2は、まず、共通化情報ecom′の信頼できない部分が、
グループ分けされたブロック番号情報block(n)のうちの
或る1つのグループのブロック番号情報block(n)である
か否かをチェックする(ステップJ2)。
【0105】この結果、信頼できない部分は共通化情報
ecom′の或る1つのグループのブロック番号情報のみで
あった場合(ステップJ2でYESと判定された場
合)、誤り検出/訂正部32は、信頼できる共通化情報
ecom′のブロック番号情報block(n)以外の番号情報が信
頼できない部分のブロック番号情報block(n)であるとす
ることにより、信頼できない部分のブロック番号情報bl
ock(n)を推定・復元する(ステップJ3)。
【0106】例えば、図34に示すように、共通化情報
ecom′に含まれるべき全ブロック番号情報block(n)のう
ちの或る一部のグループのブロック番号情報block(n)の
信頼性が低く欠落した(図34中に「×」印で示す)場
合には、全ブロック番号情報block(n)と、共通化情報ec
om′の他グループに含まれるブロック番号情報block(n)
(図34中に「○」印で示す)との対応を調べれば、残
った(対応のとれない)ブロック番号情報block(n)(図
34中ではブロック番号“3”〜“5”,“14”)が
欠落したブロック番号情報block(n)であると推定するこ
とができる。
【0107】一方、共通化情報ecom′の信頼できない部
分が複数グループにわたる場合(ステップJ2でNOと
判定された場合)、誤り検出/訂正部32は、信頼でき
る共通化情報ecom′のブロック番号(情報)block に対
応する符号化パラメータek′を参照して、同じ符号化
パラメータek′となるブロック番号block を探し、そ
のブロック番号block を信頼できないブロック番号とし
て推定する(ステップJ4)。
【0108】例えば、図35に示すように、共通化情報
ecom′の複数グループでブロック番号block が欠落した
(図35中に「×」印で示す)場合、誤り検出/訂正部
32は、信頼できる共通化情報ecom′のブロック番号bl
ock と符号化パラメータek′との対応(図35中の実
線参照)を調べることで、どの符号化パラメータek′
がどのグループに属するかを特定して(例えば、値
“1”の符号化パラメータek′は全てグループ“1”
に属し、値“5”の符号化パラメータek′は全てグル
ープ“2”に属することが分かる)、対応するブロック
番号block (図35中の丸付き数字参照)を欠落した部
分のブロック番号block として推定する。
【0109】なお、このような推定手法は、共通化情報
ecom′の信頼できない部分が1つのグループのみの場合
にも行なってもよい(図33中の破線ルート参照)。ま
た、上述した信頼性の判定は、共通化情報ecom′ではな
く、ブロック番号(情報)block を用いて行なってもよ
い。この場合は、図32中のパラメータparam ′(k
1),...,param′(kn)をブロック番号block(1)〜block(n)
に置き換えて実行することにより、ブロック番号block
の信頼性を判定することになる。
【0110】そして、このようにブロック番号block の
信頼性を判定した結果、信頼性が低いと判定された場
合、誤り検出/訂正部32は、次のようにして信頼でき
ないブロック番号block の値を推定する。即ち、誤り検
出/訂正部32は、図36に示すように、共通化情報ec
om′,符号化パラメータek′及びブロック番号情報bl
ock を基に(ステップK1)、信頼できる共通化情報ec
om′のブロック番号block に対応するグループを参照
し、同じ符号化パラメータek′となるブロック番号bl
ock を探して、信頼できないブロック番号情報block の
値を推定する(ステップK2)。
【0111】例えば、図37中に「×」印で示すよう
に、一部のブロック番号block が信頼性が低く欠落した
場合、誤り検出/訂正部32は、信頼できる共通化情報
ecom′のブロック番号block と各グループに属する同じ
符号化パラメータek′との対応関係を調べる(図37
中の実線参照)ことにより、欠落したブロック番号bloc
k を推定・復元する(図37中の丸付き数字参照)。
【0112】なお、誤り検出/訂正部32では、上述し
たような共通化情報ecom′の信頼性判定およびブロック
番号情報block の信頼性判定をそれぞれ行なってもよ
い。つまり、本実施形態の誤り検出/訂正部32は、共
通化情報ecom′またはブロック番号情報block もしくは
両方の信頼性を判定し、信頼性の低い情報についてはそ
の信頼性の低い情報以外の情報から正しい情報を推定す
るのである。これにより、誤り訂正処理の精度や信頼性
が大幅に向上している。
【0113】以上のように、本実施形態の画像符号化・
復号システム1によれば、画像データを或るブロック単
位で符号化したときに、どのブロックが同じ符号化パラ
メータekを有しているかを表す共通化情報ecomを生成
して画像復号装置3へ提供するので、画像復号装置3で
は、復号すべき受信符号化パラメータek′に誤りがあ
っても、上記の共通化情報ecomから誤りのある符号化パ
ラメータek′がどのブロックの符号化パラメータe
k′と同じ(共通)であるかを認識し、他ブロックの符
号化パラメータek′を用いて誤りを訂正することがで
きる。
【0114】従って、符号化パラメータek′の誤りに
対する耐性が大幅に向上し、高精度な復号処理を行なう
ことができるので、常に、再生画像の画質の悪化を最小
限に抑えて、高品質な再生画像を得ることができる。特
に、携帯端末等を用いた無線画像通信等のように伝送路
4によって大きな誤りが生じるようなシステムに適用す
ることは極めて有効であると考えられる。
【0115】また、画像符号化装置2では、共通化情報
ecomを、上述した共通化方法〜のいずれかの方法
で、符号化パラメータeの共通化を行なって生成するの
で、同じ符号化パラメータe(ek)を有するブロック
数を増やして異なる符号化パラメータe(ek)の伝送
量を削減することができ、符号化パラメータekの誤り
に対する耐性がさらに向上している(見かけ上の誤り率
がさらに低減されている)。
【0116】さらに、画像符号化装置2からは、多重化
部23により、同じ符号化パラメータekを有するブロ
ックを複数のパケットに分散して伝送(送出)するの
で、同じ符号化パラメータekを有するブロックが誤り
等によりまとめて欠落してしまう確率が大幅に低減され
ており、画像復号装置3では、誤り検出/訂正部32に
おいて誤り訂正を確実に行なうことができ、復号部33
での復号処理の信頼性の向上にも大いに寄与している。
【0117】また、画像符号化装置2からは共通化情報
ecomを複数回伝送するようにすれば、画像復号装置3が
共通化情報ecom(ecom ′) を正常に受け取れないといっ
た状況の発生確率が大幅に低減されるので、画像復号装
置3では、共通化情報ecom′に基づく誤り訂正を確実に
行なうことができ、これにより、復号処理の信頼性を大
幅に向上させることができる。
【0118】なお、上述した実施形態では、画像符号化
装置2が局所復号を行なわないタイプのものについて説
明したが、例えば図38に示すように、局所復号部24
をそなえて、符号化パラメータekをこの局所復号部2
4で復号して再生画像信号Fkを得、得られた再生画像
信号Fkを参照して符号化部21が符号化を行なうタイ
プのものでも、上記と同様の作用効果が得られる。
【0119】ただし、このように局所復号が行なわれる
場合は、過去の符号化パラメータekと現在の符号化パ
ラメータekとの差分情報しか画像復号装置3へ伝送さ
れないので、図38中に示すように、画像復号装置3の
復号部33は、過去に復号した再生画像信号Fk′を用
いて現在の符号化パラメータek″の復号を行なう構成
となっている。
【0120】(B)第1変形例の説明 ところで、上述した実施形態では、符号化部21におい
て共通化されていない符号化パラメータe(e1,...,ex)
が得られるが、例えば図39に示すように、符号化部2
1Aにて既に共通化された符号化パラメータek1,...,ek
x (ek)が得られる場合がある。例えば、符号化部2
1Aにおいて、動き補償のブロックサイズを画像変化の
激しさに応じて可変にして符号化すれば、複数ブロック
からなる大きなブロックについては1つの動き補償ベク
トル(例えば、ek1)が得られることになるので、その動
き補償ベクトルek1 は既に複数ブロックにわたって共通
化された値であるとみなせる。
【0121】なお、このような可変動き補償ブロックサ
イズ方法は、例えば、特許第2618915号,特許第
2618916号,特許第2702718号および特許
第2716702号などの各特許公報に記載されてお
り、以下に、これらの各特許公報に記載された技術につ
いて簡単に述べておく。 特許第2618915号 画像データ中のエッジ個数が所定の閾値よりも小さくな
るまで、動き補償のためのブロックサイズを小さく分割
してゆくことにより、エッジの多い画像変化の激しい部
分についてはブロックサイズを小さくする。
【0122】特許第2618916号 画像データを複数の小ブロックに分割し、その小ブロッ
ク中のエッジ個数が所定の閾値よりも大きければ、1ブ
ロック中のエッジ個数が閾値よりも小さくなるまで、小
ブロックを結合してゆくことにより、エッジの多い画像
変化の激しい部分についてはブロックサイズを小さくす
る。
【0123】特許第2702718号 或る所要のブロックサイズのブロックについて動き補償
を行なった結果として得られる予測誤差が所定の閾値よ
りも大きければ、その予測誤差が閾値よりも小さくなる
までブロックサイズを小さくして動き補償を行ない、最
小ブロックサイズまでブロックサイズを小さくしても予
測誤差が閾値よりも小さくならず、動き補償を行なうの
に適さないほど画像変化の激しい部分については、フレ
ーム内符号化を行なう。
【0124】特許第2716702号 隣接する複数の小ブロック同士についての予測誤差のう
ちのいずれかが所定の閾値よりも大きくなるまで、小ブ
ロックを結合してブロックサイズを大きくしてゆくこと
により、画像変化の激しい部分についてはブロックサイ
ズを小さくする。
【0125】このような場合、共通化部22Aでは、既
に共通化された符号化パラメータekが符号化部21A
から入力されるので、前述したような共通化は行なわず
に、入力された符号化パラメータekから、上述した実
施形態と同様の共通化情報ecomを生成して符号化パラメ
ータekとともに出力する。即ち、図40に示すよう
に、共通化を行なった単位nブロックの符号化パラメー
タをek、共通化情報をecomとすると(ステップL
1)、共通化部22Aは、既に共通化された符号化パラ
メータekから、どのブロックが同じ(共通の)符号化
パラメータekを有しているかを表す共通化情報ecomを
計算し(ステップL2)、既に共通化された符号化パラ
メータekと生成した共通化情報ecomとを多重化部23
へ出力する(ステップL3)。
【0126】なお、図39において、符号化部21Aお
よび共通化部22A以外の部分(図1中の符号と同一符
号を付した部分)は、いずれも、図1により前述した部
分と同一もしくは同様である。従って、本第1変形例に
おいても、図1により前述したシステム1と同様の作用
効果が得られるほか、この場合は、共通化部22Aにて
共通化を行なう必要が無いので、共通化情報ecomの生成
処理を高速化することが可能である。
【0127】なお、本第1変形例においても、画像符号
化装置2は、例えば図41に示すように、局所復号部2
4をそなえて、符号化パラメータekをこの局所復号部
24で復号して再生画像信号Fkを得、得られた再生画
像信号Fkを参照して符号化部21Aが符号化を行なう
タイプのものにしてもよく、この場合も、上記と同様の
作用効果が得られるほか、このタイプの画像符号化装置
2に特有の利点も得られる。
【0128】(C)第2変形例の説明 図42は上述した実施形態の第2変形例を示すブロック
図であるが、この図42に示す画像符号化・復号システ
ム1は、図1に示すものに比して、多重化復号部31お
よび誤り検出/訂正部32に代えて、多重化分離部31
1,誤り検出/訂正部312及び多重化変換部313を
そなえた多重化復号部31Aが設けられている点が異な
る。
【0129】ここで、多重化復号部31Aにおいて、多
重化分離部(受信部)311は、伝送路4を通じて画像
符号化装置2(多重化部23)から伝送されてくるビッ
ト列〔符号化パラメータek′(ek1 ′,..., ekx ′)
および共通化情報ecom′〕を受信して、少なくとも符号
化パラメータek′を多重化分離することにより、多重
化復号前の符号化パラメータ(多重化符号化値) muxe
k′(muxe1′,...,muxex′) (可変長符号もしくは固定
長符号)を得るものである。なお、共通化情報ecom′に
ついては、誤り検出/訂正部312が参照できる状態で
あれば、多重化分離してもしなくてもどちらでもよい。
【0130】また、誤り検出/訂正部312は、共通化
情報ecom′を用いて、同じ値をもつべき多重化符号化値
muxek′のビット〔もしくは値(符号)そのもの〕を比
較することにより、多重化符号化値 muxek′の誤りを検
出し、その誤りを訂正して、多重化符号化値 muxek″を
得るものであり、多重化変換部313は、この誤り検出
/訂正部312で誤り訂正された多重化符号化値 muxe
k″を元の符号化パラメータek′に変換することによ
り多重化復号するものである。
【0131】つまり、本第2変形例の画像復号装置3
は、前述したように多重化復号後の符号化パラメータ
(値)ek′に対して誤り訂正を施すのではなく、多重
化復号前の多重化符号化値 muxek′に対してビット単位
(ビット単位が無理な場合は値そのものの単位)で誤り
訂正を施すことができるようになっているのである。以
下、上述のごとく構成された本第2変形例の多重化復号
部31Aの動作について、図43に示すフローチャート
(ステップM1〜M5)を参照しながら詳述する。
【0132】まず、多重化復号前(途中)の、共通化を
行なった単位nブロックの符号化パラメータek′の多
重化符号化値をmuxek ′、誤り訂正した符号化パラメー
タek′の多重化復号値をek″、(多重化復号した)
共通化情報をecom′とすると(ステップM1)、多重化
分離部311が、受信ビット列の多重化分離を行なっ
て、多重化符号化値 muxek′および共通化情報ecom′を
得る(ステップM2)。
【0133】そして、誤り検出/訂正部312では、同
じ符号化パラメータek′をもつべき多重化符号化値 m
uxek′(共通化情報ecom′から特定できる) が誤りの存
在しない状態でそれぞれ同一のビット値をもつならば
〔同じ符号化パラメータek′に対して同じ可変長(又
は固定長)符号化を行なっているならば〕、多重化符号
化値 muxek′(k1),...,muxek′(ku)はビット毎の比較が
可能であるので、多重化符号化値 muxek′(k1),...,mux
ek′(ku)をビット毎に比較(ビット毎が不可能な場合は
値をそのまま比較)する(ステップM3)。
【0134】この比較の結果、他と異なるビット(また
は値)が有れば、そのビット(または値)は誤っている
ものとして、ビット毎に正しいビット、あるいは正しい
値を選択し、誤り訂正した多重化符号化値 muxek″を得
る(ステップM4)。そして、得られた多重化符号化値
muxek″は、多重化変換部313において多重化復号さ
れて、多重化復号値ek″が得られる(ステップM
5)。
【0135】具体的には、例えば図44に示すように、
多重化分離部311にて多重化分離された同一値をもつ
べき多重化符号化値 muxek′(k1),...,muxek′(ku)が受
信されると(ステップM6)、その多重化符号化値 mux
ek′(k1),...,muxek′(ku)をビット毎に検査(比較)し
て、誤り訂正符号による誤りが発見されなかったものの
うち、一番発生頻度が高い値(0か1)を、誤り訂正後
の多重化符号化値 muxek″(k1),...,muxek″(ku)の値と
する(ステップM7)。
【0136】なお、ビット毎ではなく、多重化符号化値
muxek ′そのものを検査するには、図30もしくは図3
1に示したフローチャート(アルゴリズム)おいて、符
号化パラメータek′を多重化符号化値muxek ′に置き
換えたアルゴリズムを実行すればよい。以上のように、
本第2変形例における画像符号化・復号システム1によ
れば、画像復号装置3において、多重化復号後の符号化
パラメータ(値)ek′に対して誤り訂正を施すのでは
なく、多重化復号前の多重化符号化値 muxek′に対して
ビット単位で(他のビットの誤りと切り離して)誤り訂
正を施すことができるので、図1により前述したシステ
ム1と同様の作用効果が得られるほか、誤り訂正の効率
が向上するという利点が得られる。
【0137】ところで、上述した誤り検出/訂正部31
2においても、前述した誤り検出/訂正部32(図1参
照)と同様に、共通化情報ecom′(もしくは、ブロック
番号情報block )の信頼性を判定して、信頼性が低い場
合には、信頼性の低い部分を推定・復元することができ
る。ただし、信頼性の低い部分の推定・復元方法につい
ては、図33〜図37により前述した方法おいて、符号
化パラメータek′を多重化符号化値muxek ′に置き換
えればよいだけであるので、ここでは、その詳細な説明
は省略し、信頼性の判定方法についてのみ説明する。
【0138】即ち、誤り検出/訂正部312は、例えば
図45(a)に示すように、受信したパラメータ(共通
化情報ecom′もしくはブロック番号情報block ) を par
am′(k1),...,param′(kn)、受信パラメータ param′(k
1),...,param′(kn)の発生頻度についての閾値をtha
とすると(ステップH1)、受信パラメータ param′(k
1),...,param′(kn)をビット毎に検査して、誤り訂正符
号による誤りが発見されなかったものの発生頻度EA
(0か1)を調べる(ステップH2′)。
【0139】そして、誤り検出/訂正部312は、調べ
た発生頻度EAと全パラメータ param′(k1),...,para
m′(kn)の発生頻度の総数ETとの差が或る閾値tha
よりも小さければ、信頼性が低いと判定する(ステップ
H3′)。なお、このステップH3′では、図45
(b)に示すステップH3″を行なってもよい。即ち、
この場合は、発生頻度EAの、全パラメータ param′(k
1),...,param′(kn)の発生頻度の総数ETに占める割合
(EA/ET)が或る閾値thaを超えたら、信頼性が
低いと判定する。
【0140】これにより、本第2変形例においても、誤
り訂正処理の信頼性が向上し、画像データの復号処理の
信頼性が向上する。なお、本第2変形例では、図42に
示す画像符号化装置2は、図1により前述したものと同
じタイプ(基本タイプ)のものになっているが、例え
ば、図46に示すように局所復号部24をそなえたタイ
プ、図47に示すように符号化時点で既に共通化された
符号化パラメータekが得られるタイプ、図48に示す
ように、図47に示す構成にさらに局所復号部24を付
加したタイプのいずれを適用することも可能である。そ
して、いずれのタイプを適用しても、上記と同様の作用
効果が得られるとともに、前述したような各タイプに特
有の利点が得られる。
【0141】(D)第3変形例の説明 図49は前述した実施形態の第3変形例を示すブロック
図であるが、この図49に示す画像符号化・復号システ
ム1は、図1に示すものに比して、画像符号化装置2
に、蓄積部25,通知受信/再伝送部26及び再伝送送
信部27が設けられるとともに、画像復号装置3に、蓄
積部34,通知部35及び再伝送受信部36が設けら
れ、これらの各部25〜27及び34〜36によって、
誤り検出/訂正部32で誤り訂正不可能な符号化パラメ
ータek′があったときの情報の再伝送を行なう再伝送
部6が形成されている点が異なる。
【0142】ここで、画像復号装置3において、蓄積部
34は、誤り検出/訂正部32にて、前述したように誤
りの検出/訂正を行なって正しい値を得ようとしても、
符号化パラメータek′等の或る情報について誤ってい
ると判定された部分が多すぎて信頼性が低く、そのまま
では復号部33で復号不可能になるような場合に、誤り
検出/訂正部32で受信された情報を棄却せずに蓄積す
るためのものである。
【0143】また、通知部(再送出要求部)35は、上
記ように誤り検出/訂正部32において復号不可能と判
断された場合に、画像符号化装置2側へその旨を通知す
るためのものであるが、ここでは、誤り検出/訂正部3
2において誤り訂正不可能な符号化パラメータek′の
再誤り訂正に必要な情報についてのみを再伝送してもら
うための要求(再送出要求)画像符号化装置2に行なう
ようになっている。なお、この要求(通知)は、伝送路
4を通じて行なってもよいし、再伝送専用の伝送路(有
線でも無線でもよい)、あるいは、通知専用の伝送路
(有線でも無線でもよい)を通じて行なってもよい。
【0144】再伝送受信部36は、この通知部35の通
知によって画像符号化装置2から再伝送されてくる情報
を受信するものである。一方、画像符号化装置2におい
て、蓄積部25は、通知部34からの通知に応じていつ
でも再伝送を行なえるように、符号化パラメータekや
共通化情報ecomを蓄積しておくものであり、通知受信/
再伝送部26は、上記の通知部35からの通知(要求)
を受信するとともに、その要求に応じた情報を蓄積部2
5から読み出して再伝送送信部27へ出力するものであ
る。
【0145】そして、再伝送送信部(再送出部)27
は、この通知受信/再伝送部26から受信された情報、
つまり、画像復号装置3の通知部35からの要求に応じ
た情報のみを画像復号装置3へ送信(再送出)するもの
である。なお、この情報の送信も、伝送路4を使用して
行なってもよいし、専用の伝送路(有線でも無線でもよ
い)を通じて行なってもよい。
【0146】以下、上述のごとく構成された本第3変形
例の画像符号化・復号システム1の動作について詳述す
る。ただし、再伝送部6以外の部分(図1中に示す符号
と同一符号を付した部分)は、それぞれ、図1により前
述したものと同一もしくは同様のものであるので、それ
らの動作については省略し、以下では、再伝送部6に着
目した動作について、図50に示すフローチャート(ス
テップN1〜N7)を参照しながら説明する。
【0147】まず、誤り検出/訂正部32において、誤
り訂正の結果、信頼性が低く復号不可能な情報(符号化
パラメータek′)が検出されると(ステップN1)、
その情報が蓄積部34に蓄積される(使用しないなら蓄
積しなくてもよい)。なお、誤り訂正可能であった情報
については復号部33に出力されている。ここで、誤り
検出/訂正部32において全ての情報について誤り訂正
が可能であった場合、あるいは、通知部35による通知
が所定回数を超えている場合、もしくは、伝送路4〔又
は再伝送(通知)専用の伝送路〕の伝送容量に余裕が無
い場合、または、誤り検出/訂正部32の誤り検出/訂
正処理能力に余裕が無い場合には、通知部35による通
知は行なわずに処理を終える(ステップN2)。
【0148】なお、伝送路4〔又は再伝送(通知)専用
の伝送路〕に余裕がない場合とは、所定のビットレート
を使い切っており、回線が混雑するなどして再伝送に時
間がかかる場合等であり、処理能力に余裕が無い場合と
は、蓄積部34の容量に余裕が無い場合や復号部33に
おける遅延が大きくて実用的な画像通信に耐えられない
場合等である。
【0149】次に、誤り訂正(復号)不可能な情報が存
在する場合には、その情報の種類(符号化パラメータe
kや共通化情報ecom,グループ番号,ブロック番号,誤
りビットの位置など)を通知部35に通知し(ステップ
N3)、通知部35は、再伝送してほしい情報(一部分
または全て)のみを画像符号化装置2(通知受信/再伝
送部26)に要求する(ステップN4)。
【0150】通知受信/再伝送部26は、この要求を受
けると、必要な情報を蓄積部25から取り出して再伝送
送信部27に出力する(ステップN5)。再伝送送信部
27は、受け取った情報を画像復号装置3(再伝送受信
部36)を伝送する(ステップN6)。再伝送受信部3
6は、受信した再伝送情報を誤り検出/訂正部32へ出
力する。誤り検出/訂正部32は、この再伝送情報及び
蓄積部34に蓄積された情報を用いて(あるいは再伝送
情報のみを用いて)、再度、誤り検出/訂正処理を行な
い(ステップN7)、上記のステップN2にて上述した
ような条件が満足されるまで、最初(ステップN1)か
らの処理を繰り返す。
【0151】これにより、誤り訂正不可能な情報量が大
幅に削減されるので、復号部33において復号不可能な
情報量も大幅に削減され、この結果、極めて高品質な再
生画像信号Fk′を得ることができる。また、本第3変
形例では、情報の再伝送を必要とする場合にも、必要最
小限の情報のみを再伝送するので、再伝送情報量を大幅
に削減して、伝送路4〔又は再伝送(通知)専用の伝送
路〕の帯域の有効利用に大いに寄与する。
【0152】なお、本第3変形例でも、図49に示す画
像符号化装置2は、例えば、図51に示すように局所復
号部24をそなえたタイプ、図52に示すように符号化
時点で既に共通化された符号化パラメータekが得られ
るタイプ、図53に示すように、図52に示す構成にさ
らに局所復号部24を付加したタイプのいずれを適用す
ることも可能である。そして、いずれのタイプを適用し
ても、上記と同様の作用効果が得られるとともに、前述
したような各タイプに特有の利点が得られる。
【0153】また、図49に示す画像復号装置3は、上
記の各タイプの画像符号化装置2に対して、例えば図5
4〜図57に示すように、符号化パラメータek′その
ものではなく多重化分離後の多重化符号化値 muxek′に
対して誤り検出/訂正を行なう多重化復号部31Aをそ
なえたタイプのものにしてもよく、この場合は、さら
に、このタイプの多重化復号装置3に特有の利点が得ら
れる。
【0154】なお、画像復号装置3をこのように多重化
復号部31Aをそなえたタイプのものにした場合、前述
したようにビット毎(あるいは値そのもの)の検査を行
なうことができるので、上述した再伝送処理は例えば図
58に示すようにして行なうことができる。即ち、誤り
訂正不可能な情報があった場合、誤り検出/訂正部31
2が、その情報の種類と誤りビットの番号(位置情報)
を通知部35に通知する(ステップP1)。すると、通
知部35は、要求のあった情報の種類と誤りビットの位
置情報とを単体(ビット毎)あるいは複数ビットまとめ
て、識別情報(要求番号)7を付けて画像符号化装置2
(通知受信/再伝送部26)側へ要求(伝送)する(ス
テップP2)。
【0155】そして、画像符号化装置3では、この要求
が通知受信/再伝送部26で受信されると、要求された
情報を蓄積部25から取り出して再伝送送信部27へ出
力し、再伝送送信部27にて、通知部35から要求され
た情報の識別情報7と同じ識別情報7を付けて画像復号
装置3へ情報の再伝送を行なう(ステップP3)。従っ
て、この場合は、ビット毎に再誤り訂正に必要な情報を
伝送することができるので、再伝送時の伝送情報量をさ
らに削減することができる。なお、値そのものを検査す
る場合は、再伝送対象のビットが値になるだけで、上記
と同様の手順である。
【0156】(E)その他 上述した実施形態及び各変形例では、いずれも、画像符
号化装置2で符号化した画像データを伝送路4を通じて
画像復号装置3へ伝送し画像復号装置3において符号化
された画像データを再生する、画像通信システム1を例
にして説明したが、例えば図59に示すように、画像符
号化装置2で符号化(圧縮)した画像データを蓄積媒体
8に蓄積しておき、必要に応じてこの蓄積媒体8に蓄積
された画像データを適宜に読み出して再生するようなシ
ステム1′(例えば、1つのパーソナルコンピュータで
画像データを圧縮して蓄積しておき、必要に応じて復号
・再生するような場合)でも、上述した実施形態及び各
変形例と同様の作用効果が得られる。
【0157】即ち、このようなシステム1′の場合、蓄
積媒体8に情報(符号化パラメータek)を蓄積すると
きや蓄積媒体8から情報を読み出すときなどに、情報に
誤りが生じる可能性があるが、この場合も、上述した実
施形態及び各変形例と同様に、共通化情報ecomによりそ
の誤りを効率良く訂正することができるので、誤り耐性
を大幅に向上させることができ、極めて高品質な再生画
像を得ることができる。
【0158】なお、図59では蓄積媒体8と蓄積部25
とが個別に設けられているが、これらの蓄積媒体8と蓄
積部25とにそれぞれ蓄積される情報の内容は、多重化
部23を通したか通さないかの違いだけであるので、図
60に示すように蓄積媒体8′として共通化した方が、
装置規模を縮小することができる。ただし、この場合、
再伝送する情報については多重化されてなくてよいの
で、再伝送部6に多重化復号部32と同様の機能をもっ
た多重化復号部28が必要になる(画像符号化装置2,
画像復号装置3のいずれに設けてもよい)。
【0159】また、図59及び図60にはいずれも第3
変形例にて前述した再伝送部6が設けられている場合の
構成を示しているが、勿論、再伝送部6が設けられてい
ないタイプのシステムでも同様である。さらに、この場
合も、図59に示す画像符号化装置2には、例えば、前
記の局所復号部24をそなえたタイプ(例えば、図51
参照)、符号化時点で既に共通化された符号化パラメー
タekが得られるタイプ(例えば、図52参照)、この
タイプにさらに局所復号部24を付加したタイプ(例え
ば、図53参照)のいずれを適用することも可能である
し、画像復号装置3には、多重化分離後の多重化符号化
値 muxek′に対して誤り検出/訂正を行なう多重化復号
部31Aをそなえたタイプ(例えば、図54〜57参
照)のものを適用することが可能である。
【0160】また、上述したシステム1(1′)では、
いずれも、説明の便宜上、画像符号化装置2及び画像復
号装置3がそれぞれ符号化専用及び復号専用の装置とし
て構成されている場合を例にしているが、実際には、例
えば図61に示すように、相互に対向して設けられた画
像伝送装置2A,3Aに、それぞれ、上述した画像符号
化装置2及び画像復号装置3が設けられて、各画像伝送
装置2A,3Aが画像符号化・復号装置として符号化及
び復号の両機能を有しているのが通常である。
【0161】即ち、この場合も、各画像伝送装置2A,
3Aは、それぞれ、画像符号化装置2として、符号化部
21(又は21A),共通化部22(又は22A)及び
多重化23をそなえ、画像復号装置3として、多重化復
号部31(又は31A),誤り検出/訂正部32及び復
号部33をそなえ、対向する画像伝送装置3A,2Aの
共通化部22(又は22A)で生成されて伝送されてく
る共通化情報ecom′を用いて符号化パラメータek′の
誤り訂正を行なう。
【0162】さらに、上述したシステム1(1′)で
は、画像符号化装置2に共通化情報ecomを送信するため
の機能(多重化部23)が設けられ、画像復号装置3に
共通化情報ecom′を受信するための機能(多重化復号部
31,多重化分離部311)が設けられているが、本発
明はこれに限定されず、少なくとも、画像復号装置3が
共通化情報ecom′を共通化部22(22A)から受け取
ることができるような構成になっていればよい。
【0163】そして、本発明は上述した実施形態及び各
変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0164】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
画像データを或るブロック単位で符号化したときに、ど
のブロックが同じ符号化情報を有しているかを表す共通
情報を生成して復号側へ提供するので、復号側では、復
号すべき符号化情報に誤りがあっても、上記の共通情報
から誤りのある符号化情報がどのブロックの符号化情報
と同じであるかを認識し、他ブロックの符号化情報を用
いて誤りを訂正することができる。従って、符号化情報
の誤りに対する耐性が大幅に向上し、高精度な復号処理
を行なうことができ、これにより、常に、再生画像の画
質の悪化を最小限に抑えて、高品質な再生画像を得るこ
とができる(請求項1,3,4,11,16〜18)。
【0165】ここで、符号化側において、上記の共通情
報を、複数ブロックでの符号化情報の発生頻度について
のヒストグラムを作成し、このヒストグラムにおいて発
生頻度が所定値以下の符号化情報を粗く量子化してゆ
く、あるいは、そのヒストグラムにおいて近隣の符号化
情報に修正してゆく、もしくは、近隣ブロックの符号化
情報に修正してゆくことにより、符号化情報の共通化を
行なって生成するようにすれば、同じ符号化情報を有す
るブロック数を増やして異なる符号化情報の送出量を削
減することができるので、符号化情報の誤りに対する耐
性をさらに向上させることができる(請求項5〜7)。
【0166】また、符号化側からは、同じ符号化情報を
有するブロックを複数のパケットデータに分散して送出
するようにすれば、同じ符号化情報を有するブロックが
誤り等によりまとめて欠落してしまう確率が大幅に低減
されるので、上記の誤り訂正を確実に行なうことがで
き、復号側での復号処理の信頼性の向上に大いに寄与す
る(請求項8)。
【0167】さらに、符号化側からは上記の共通情報を
複数回送出するようにすれば、復号側が共通情報を正常
に受け取れないといった状況の発生確率を大幅に低減す
ることができるので、復号側では、上記の共通化情報に
基づく誤り訂正を確実に行なうことができ、これによ
り、復号処理の信頼性を大幅に向上させることができる
(請求項9)。
【0168】また、復号側において誤り訂正不可能な符
号化情報があった場合は、その符号化情報の再誤り訂正
に必要な情報についての再送出要求を符号化側に行な
い、符号化側からはその要求のあった情報のみを復号側
へ再送出するようにすれば、誤り訂正能時の再送出情報
量を大幅に削減することができる(請求項2,10,1
5)。
【0169】さらに、上記の誤り訂正は、符号化情報に
誤りのあることが予め分かっている場合、上記の共通情
報に基づいて誤りのある符号化情報と同じ符号化情報を
有する他のブロックを特定し、そのブロックの符号化情
報を上記誤りのあるブロックの符号化情報として出力す
ることによって行なえば、極めて簡易な処理で確実に実
現することができる(請求項12)。
【0170】また、符号化情報に誤りのあることが予め
分からない場合は、上記の共通情報に基づいて同じ符号
化情報を有するべき複数のブロックを特定し、これらの
複数のブロックの各符号化情報を比較することによって
誤りを検出してその誤りを訂正するようにすれば、符号
化情報に誤りのあることが予め分からない場合にも確実
に対応することができる(請求項13)。
【0171】さらに、誤り訂正の際、共通情報またはブ
ロックの識別情報もしくはその両方の信頼性を判定し、
信頼性の低い情報についてはその信頼性の低い情報以外
の情報から正しい情報を推定するようにすれば、誤り訂
正処理の精度や信頼性を大幅に向上させることができる
(請求項14)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての画像通信システム
(画像符号化・復号システム)の構成を示すブロック図
である。
【図2】(a)〜(d)はいずれも本実施形態の画像符
号化装置において共通化を行なう単位ブロックを説明す
るための図である。
【図3】本実施形態の画像符号化装置における共通化部
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】(a)は或るブロックの符号化パラメータ値の
一例を示す図であり、(b)は対応するブロック番号の
一例を示す図である。
【図5】(a)は本実施形態にかかる共通化情報の一例
を示す図であり、(b)は本実施形態にかかる多重化共
通化情報の一例を示す図である。
【図6】本実施形態の共通化部の詳細動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図7】図6に示すフローチャートの変形例を説明する
ための図である。
【図8】図6に示すフローチャートの変形例を説明する
ための図である。
【図9】本実施形態の共通化部の詳細動作の具体例を説
明するためのフローチャートである。
【図10】本実施形態の共通化部の詳細動作の他の具体
例を説明するためのフローチャートである。
【図11】本実施形態の共通化部の詳細動作の他の具体
例を説明するためのフローチャートである。
【図12】(a),(b)はいずれも本実施形態の共通
化部による発生頻度ヒストグラムの作成例を説明するた
めの図である。
【図13】本実施形態の共通化部の他の詳細動作を説明
するためのフローチャートである。
【図14】(a)は本実施形態にかかる共通化情報の一
例を示す図であり、(b)は(a)を基にしたパケット
作成時の処理を説明するための図である。
【図15】本実施形態の共通化部の他の詳細動作を説明
するためのフローチャートである。
【図16】本実施形態の共通化部の他の詳細動作を説明
するためのフローチャートである。
【図17】本実施形態にかかる或るブロックの符号化パ
ラメータ値の一例を示す図である。
【図18】(a)〜(d)はいずれも図17に示すブロ
ックに対するブロック分割処理を説明するための図であ
る。
【図19】本実施形態のブロック分割処理により得られ
る共通化情報の一例を示す図である。
【図20】本実施形態の画像符号化装置における多重化
部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図21】本実施形態の多重化部の詳細動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図22】本実施形態にかかる多重化共通化情報の他の
一例を示す図である。
【図23】(a),(b)はいずれも本実施形態の多重
化部の動作を説明するための図である。
【図24】本実施形態の多重化部の詳細動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図25】本実施形態の多重化部の動作を説明するため
の図である。
【図26】本実施形態の多重化部の動作を説明するため
の図である。
【図27】本実施形態の多重化部の動作を説明するため
の図である。
【図28】本実施形態の画像復号装置における多重化復
号部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図29】本実施形態の画像復号装置における誤り検出
/訂正部の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図30】本実施形態の誤り検出/訂正部の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図31】本実施形態の誤り検出/訂正部の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図32】本実施形態の誤り検出/訂正部による信頼性
判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図33】本実施形態の誤り検出/訂正部による情報推
定処理を説明するためのフローチャートである。
【図34】本実施形態の誤り検出/訂正部による情報推
定処理を説明するための図である。
【図35】本実施形態の誤り検出/訂正部による情報推
定処理を説明するための図である。
【図36】本実施形態の誤り検出/訂正部による他の情
報推定処理を説明するためのフローチャートである。
【図37】本実施形態の誤り検出/訂正部による情報推
定処理を説明するための図である。
【図38】図1に示す画像符号化・復号システムの他の
構成例を示すブロック図である。
【図39】本実施形態の画像符号化・復号システムの第
1変形例を示すブロック図である。
【図40】第1変形例における画像符号化・復号システ
ムの共通化部の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図41】図40に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図42】本実施形態の画像符号化・復号システムの第
2変形例を示すブロック図である。
【図43】第2変形例の画像符号化・復号システムの多
重化復号部の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図44】第2変形例における画像符号化・復号システ
ムの多重化復号部の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図45】(a),(b)はいずれも第2変形例の多重
化復号部における信頼性判定処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図46】図42に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図47】図42に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図48】図42に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図49】本実施形態の画像符号化・復号システムの第
3変形例を示すブロック図である。
【図50】第3変形例における画像符号化・復号システ
ムの再伝送部の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図51】図49に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図52】図49に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図53】図49に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図54】図49に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図55】図49に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図56】図49に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図57】図49に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図58】図54〜図57に示す画像符号化・復号シス
テムにおける再伝送の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図59】符号化後の画像データを蓄積する場合の画像
符号化・復号システムの構成例を示すブロック図であ
る。
【図60】図59に示す画像符号化・復号システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図61】 本発明の一実施形態としての画像符号化・
復号装置の構成を示すブロック図である。
【図62】従来の画像通信システム(画像符号化・復号
システム)の基本構成を示すブロック図である。
【図63】図61に示す画像符号化・復号システムの変
形例を示すブロック図である。
【図64】従来の画像符号化・復号システムにおける多
重化部の出力例を示す図である。
【図65】従来の画像符号化・復号システムの要部の構
成例を示すブロック図である。
【図66】図64に示す符号化部の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図67】図64に示す多重化部の機能を説明するため
の図である。
【図68】ビデオパケットのフォーマット例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 画像通信システム(画像符号化・復号システム) 2 画像符号化装置 3 画像復号装置 2A,3A 画像伝送装置(画像符号化・復号装置) 4 伝送路 5 共通化情報(共通情報) 6 再伝送部 7 識別情報(要求番号) 8,8′ 蓄積媒体 21,21A 符号化部 22,22A 共通化部(共通情報生成部) 23 多重化部(送出部) 24 局所復号部 25,34 蓄積部 26 通知受信/再伝送部 27 再伝送送信部(再送出部) 31 多重化復号部(受信部) 31A 多重化復号部 32,312 誤り検出/訂正部 33 復号部 35 通知部(再送出要求部) 36 再伝送受信部 311 多重化分離部(受信部) 313 多重化変換部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK01 KK15 KK29 LC03 MA05 MA23 MA31 MA47 MC04 MC11 MC31 MD02 ME01 ME13 RB16 RE16 RF01 RF15 RF18 RF23 SS06 TA60 TB08 TC42 TD12 UA02 UA05 5C078 BA32 BA53 BA57 BA62 CA42 CA45 DA00 DA01 DA02 DA21 DB05 5J065 AA01 AB02 AB03 AC02 AC03 AE02 AF02 9A001 BB03 CC07 CZ05 EE04 HH27 HH30

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを符号化する画像符号化装置
    と、該画像符号化装置で符号化された画像データを復号
    して再生する画像復号装置とをそなえた画像符号化・復
    号システムにおいて、 該画像符号化装置が、 該画像データを1つ以上の画素から成るブロック単位で
    符号化することにより、該ブロックについて所定の符号
    化情報を得る符号化部と、 該符号化部により得られた複数ブロックについての符号
    化情報のうち、どのブロックが同じ符号化情報を有して
    いるかを表す共通情報を生成する共通情報生成部とをそ
    なえるとともに、 該画像復号装置が、 該画像符号化装置の該共通情報生成部で生成された該共
    通情報に基づいて該符号化情報の誤りを訂正する誤り訂
    正部と、 該誤り訂正部により誤り訂正された符号化情報を復号し
    て該画像データを再生する復号部とをそなえていること
    を特徴とする、画像符号化・復号システム。
  2. 【請求項2】 該画像復号装置が、 該誤り訂正部において誤り訂正不可能な符号化情報の再
    誤り訂正に必要な情報について再送出要求を該画像符号
    化装置に行なう再送出要求部をそなえるとともに、 該画像符号化装置が、 該画像復号装置の該再送出要求部からの該再送出要求に
    応じた情報のみを該画像復号装置へ再送出する再送出部
    をそなえていることを特徴とする、請求項1記載の画像
    符号化・復号システム。
  3. 【請求項3】 画像データを1つ以上の画素から成るブ
    ロック単位で符号化することにより、該ブロックについ
    て所定の符号化情報を得る符号化ステップと、 該符号化ステップにより得られた複数ブロックについて
    の符号化情報のうち、どのブロックが同じ符号化情報を
    有しているかを表す共通情報を生成する共通情報生成ス
    テップと、 該共通情報生成ステップで生成された該共通情報に基づ
    いて該符号化情報の誤りを訂正する誤り訂正ステップ
    と、 該誤り訂正ステップにより誤り訂正された符号化情報を
    復号して該画像データを再生する復号ステップとをそな
    えて成ることを特徴とする、画像符号化・復号方法。
  4. 【請求項4】 画像データを1つ以上の画素から成るブ
    ロック単位で符号化することにより、該ブロックについ
    て所定の符号化情報を得る符号化部と、 該符号化部により得られた複数ブロックについての符号
    化情報のうち、どのブロックが同じ符号化情報を有して
    いるかを表す共通情報を生成する共通情報生成部と、 少なくとも該共通情報生成部で生成された該共通情報を
    画像復号装置へ送出する送出部とをそなえていることを
    特徴とする、画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 該共通情報生成部が、 複数ブロックでの符号化情報の発生頻度についてのヒス
    トグラムを作成し、当該ヒストグラムにおいて該発生頻
    度が所定値以下の符号化情報を粗く量子化してゆくこと
    により、該符号化情報の共通化を行なって、該共通情報
    を生成するように構成されていることを特徴とする、請
    求項4記載の画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 該共通情報生成部が、 複数ブロックでの符号化情報の発生頻度についてのヒス
    トグラムを作成し、当該ヒストグラムにおいて該発生頻
    度が所定値以下の符号化情報を当該ヒストグラムにおい
    て近隣の符号化情報に修正してゆくことにより、該符号
    化情報の共通化を行なって、該共通情報を生成するよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項4記載の画
    像符号化装置。
  7. 【請求項7】 該共通情報生成部が、 複数ブロックでの符号化情報の発生頻度についてのヒス
    トグラムを作成し、当該ヒストグラムにおいて該発生頻
    度が所定値以下の符号化情報を近隣ブロックの符号化情
    報に修正してゆくことにより、該符号化情報の共通化を
    行なって、該共通情報を生成するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項4記載の画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 該送出部が、 同じ符号化情報を有するブロックを複数のパケットデー
    タに分散して送出するように構成されていることを特徴
    とする、請求項4〜7のいずれか1項に記載の画像符号
    化装置。
  9. 【請求項9】 該送出部が、 該共通情報を複数回送出するように構成されていること
    を特徴とする、請求項4〜7のいずれか1項に記載の画
    像符号化装置。
  10. 【請求項10】 画像復号装置から誤り訂正不可能な符
    号化情報の再誤り訂正に必要な情報についての再送出要
    求を受けると、当該再送出要求に応じた情報のみを該画
    像復号装置へ再送出する再送出部をそなえていることを
    特徴とする、請求項4〜9のいずれか1項に記載の画像
    符号化装置。
  11. 【請求項11】 画像符号化装置において画像データを
    1つ以上の画素から成るブロック単位で符号化すること
    により該ブロックについて所定の符号化情報が得られる
    とともに複数ブロックについての符号化情報のうちどの
    ブロックが同じ符号化情報を有しているかを表す共通情
    報が得られる場合に、少なくとも、該共通情報を該画像
    符号化装置から受信する受信部と、 該受信部で受信された該共通情報に基づいて該符号化情
    報の誤りを訂正する誤り訂正部と、 該誤り訂正部により誤り訂正された符号化情報を復号し
    て該画像データを再生する復号部とをそなえていること
    を特徴とする、画像復号装置。
  12. 【請求項12】 該誤り訂正部が、 該符号化情報に誤りのあることが予め分かっている場合
    は、該共通情報に基づいて当該誤りのある符号化情報と
    同じ符号化情報を有する他のブロックを特定し、当該他
    のブロックの符号化情報を上記誤りのあるブロックの符
    号化情報として出力することにより、該符号化情報の誤
    りを訂正するように構成されていることを特徴とする、
    請求項11記載の画像復号装置。
  13. 【請求項13】 該誤り訂正部が、 該符号化情報に誤りのあることが予め分からない場合
    は、該共通情報に基づいて同じ符号化情報を有するべき
    複数のブロックを特定し、当該複数のブロックの各符号
    化情報を比較することによって誤りを検出して当該誤り
    を訂正するように構成されていることを特徴とする、請
    求項11記載の画像復号装置。
  14. 【請求項14】 該誤り訂正部が、 該共通情報または該ブロックの識別情報もしくは両方の
    信頼性を判定し、信頼性の低い情報については当該信頼
    性の低い情報以外の情報から正しい情報を推定するよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項11〜13
    のいずれか1項に記載の画像復号装置。
  15. 【請求項15】 該誤り訂正部において誤り訂正不可能
    な符号化情報の再誤り訂正に必要な情報についての再送
    出要求を画像符号化装置に行なう再送出要求部をそなえ
    ていることを特徴とする、請求項11〜14のいずれか
    1項に記載の画像復号装置。
  16. 【請求項16】 画像データを1つ以上の画素から成る
    ブロック単位で符号化することにより、該ブロックにつ
    いて所定の符号化情報を得る符号化ステップと、 該符号化ステップにより得られた複数ブロックについて
    の符号化情報のうち、どのブロックが同じ符号化情報を
    有しているかを表す共通情報を生成する共通情報生成ス
    テップと、 少なくとも該共通情報生成ステップで生成された該共通
    情報を復号側へ送出する送出ステップとをそなえて成る
    ことを特徴とする、画像符号化方法。
  17. 【請求項17】 画像データを1つ以上の画素から成る
    ブロック単位で符号化することにより該ブロックについ
    て所定の符号化情報が得られるとともに複数ブロックに
    ついての符号化情報のうちどのブロックが同じ符号化情
    報を有しているかを表す共通情報が符号化側で得られる
    場合に、少なくとも、該共通情報を該符号化側から受信
    する受信ステップと、 該受信ステップで受信した該共通情報に基づいて該符号
    化情報の誤りを訂正する誤り訂正ステップと、 該誤り訂正ステップにより誤り訂正された符号化情報を
    復号して該画像データを再生する復号ステップとをそな
    えて成ることを特徴とする、画像復号方法。
  18. 【請求項18】 画像データを符号化する画像符号化装
    置と、該画像符号化装置に対向して設けられた画像符号
    化・復号装置で符号化された画像データを復号して再生
    する画像復号装置とをそなえた画像符号化・復号装置に
    おいて、 該画像符号化装置が、 該画像データを1つ以上の画素から成るブロック単位で
    符号化することにより、該ブロックについて所定の符号
    化情報を得る符号化部と、 該符号化部により得られた複数ブロックについての符号
    化情報のうち、どのブロックが同じ符号化情報を有して
    いるかを表す共通情報を生成する共通情報生成部とをそ
    なえるとともに、 該画像復号装置が、 上記の対向する画像符号化・復号装置で生成される、当
    該画像符号化・復号装置での画像データの符号化により
    得られた複数ブロックについての符号化情報のうちどの
    ブロックが同じ符号化情報を有しているを表す共通情報
    に基づいて該符号化情報の誤りを訂正する誤り訂正部
    と、 該誤り訂正部により誤り訂正された符号化情報を復号し
    て該画像データを再生する復号部とをそなえていること
    を特徴とする、画像符号化・復号装置。
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JP2013038812A (ja) * 2006-01-04 2013-02-21 Core Wireless Licensing S A R L 映像符号化器と映像復号器との状態整合性を検証する方法
JPWO2014084072A1 (ja) * 2012-11-29 2017-01-05 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 イメージセンサおよびそのデータ伝送方法、情報処理装置および情報処理方法、電子機器、並びにプログラム

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