JP2000132535A - 最適パラメータ組合せ予測方法、およびそのプログラムを記録した記録媒体と装置 - Google Patents

最適パラメータ組合せ予測方法、およびそのプログラムを記録した記録媒体と装置

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JP2000132535A
JP2000132535A JP10302719A JP30271998A JP2000132535A JP 2000132535 A JP2000132535 A JP 2000132535A JP 10302719 A JP10302719 A JP 10302719A JP 30271998 A JP30271998 A JP 30271998A JP 2000132535 A JP2000132535 A JP 2000132535A
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Hidetoshi Tanaka
秀俊 田中
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 関数形の得られないシステムに対しても適用
可能であって、かつ少ない試行で最適パラメータ組合せ
を予測可能にすることである。 【解決手段】 直交計画法を探索方向決定に適用し、各
現在点の周囲から必要最小限の改善用サンプル点集合を
選択し、これにより評価値の分布状況を調査し、前記評
価値の分布状況をもとに、最急改善方向である蓋然性の
高い最良探索方向を見積ることを繰り返して探索を行
い、最適パラメータ組合せを予測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多数のパラメー
タを設定して操作するシステムで、操作した結果の評価
が数値(以下、評価値と呼ぶ)で表せる場合において、
少ない実験回数で最適なパラメータ組合せを予測する最
適パラメータ組合せ予測方法、およびそのプログラムを
記録した記録媒体と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パラメータ組合せを予測する方法
としては、遺伝的アルゴリズムやシミュレーテッドアニ
ーリングなどの局所探索法が知られており、このような
手法は数理計画法のような大域的最適化法と比較して定
式化が容易なことや準最適な組合せを発見するのが経験
的に速いことから広く用いられている。
【0003】図7は、従来の最適パラメータ組合せ予測
技術である遺伝的アルゴリズムを用いた問題解決のため
の構成例を示すブロック図である。図7において、51
はパラメータ変換部、52は組合せ評価部、53は組合
せ探索部、54は組合せ探索管理部である。
【0004】パラメータ変換部51は、対象システムの
元の操作パラメータ(以下、「表現型」という)と内部
のパラメータ(以下、「遺伝型」という)との対応を記
憶し、両者間の変換機能を提供する。遺伝型は、説明を
簡単にするために2進コードまたはグレーコードとす
る。
【0005】組合せ評価部52はパラメータ変換部51
によって遺伝型から表現型を得て、システムもしくはシ
ステムのシミュレータを操作してその評価値を求め、パ
ラメータ組合せの適性を評価する。
【0006】組合せ探索部53は遺伝型の集合から、組
合せ評価部52で得られた遺伝型の適性についての評価
を用いて、遺伝的アルゴリズムの選択・交叉・突然変異
の操作によって新たな遺伝型の集合を生成することを繰
り返す。
【0007】組合せ探索管理部54は、組合せ探索部5
3が求めた最適な遺伝型から表現型をパラメータ変換部
51によって得、それを最適パラメータ組合せの予測と
して提示する。
【0008】次に、この遺伝的アルゴリズムを用いた場
合の動作について説明する。図8は、この遺伝的アルゴ
リズムを用いた場合の組合せ探索部53の動作を示すフ
ローチャートである。まず、初期遺伝型生成ステップS
T101では予め与えられた数の遺伝型を乱数を用いて
生成する。各遺伝型の重要度(以下、遺伝的アルゴリズ
ムの説明の中では「個体数」と呼ぶ)は、例えば均等に
与えておく。
【0009】次の遺伝型評価ステップST102では、
各遺伝型に対し組合せ評価部52を用いて評価値を求め
る。
【0010】続く選択増殖ステップST103では、遺
伝型とその評価値から、良い評価値の遺伝型を選択して
その遺伝型の個体数を増やし、悪い評価値の遺伝型は個
体数を減らす。
【0011】収束判定ステップST104では各遺伝型
の個体数を調べ、いずれか1つの遺伝型の個体数が予め
与えられた基準を上回るかどうかを判定し、上回ってい
ればその遺伝型を組合せ探索管理部54に報告する。
【0012】交叉ステップST105では、前記収束判
定ステップST104で基準を上回らなかった場合に、
「交叉」を予め与えられた確率で行うことによって、新
たな遺伝型の集合を生成する。ここで「交叉」とは、例
えば個体数を考慮しつつ遺伝型をランダムに2つ選び、
2進表現もしくはグレーコード表現の桁の一部を予め与
えられた確率で入れ替える操作を指す。
【0013】突然変異ステップST106では、前記交
叉ステップST105で得られた遺伝型の集合に対し
て、予め与えられた確率で「突然変異」を施し、遺伝型
評価ステップST2へ処理を戻し遺伝型の評価を行う。
ここで「突然変異」とは、例えば個体数を考慮しつつラ
ンダムに1つの遺伝型を選び、その2進表現もしくはグ
レーコード表現の桁の一部を予め与えられた確率でビッ
ト反転させる操作を指す。
【0014】なお、このような遺伝的アルゴリズムを用
いた場合の先行技術については特開平7−44520号
公報がある。
【0015】次に、従来の最適パラメータ組合せ予測技
術であるシミュレーテッドアニーリングを用いた問題解
決について説明する。図9は、このシミュレーテッドア
ニーリングを用いた問題解決のための構成例を示すブロ
ック図である。図9において、21は組合せ探索管理
部、22は探索方向決定部、23は組合せ評価部であ
る。
【0016】探索方向決定部22は、組合せ探索管理部
21からあるパラメータ組合せ(現在点と呼ぶ)、現在
点の評価値、および基準値を与えられ、乱数を用いて現
在点から一定範囲の点を1つ選んで改善候補点とし、そ
れを組合せ評価部23に与えて評価値を得、それと現在
点の評価値との差が基準値を上回って悪化していない場
合には改善候補点を、基準値より悪化している場合には
現在点を組合せ探索管理部21に報告する。
【0017】組合せ探索管理部21は予め与えられた初
期パラメータ組合せ、それを組合せ評価部23に評価さ
せた初期評価値、および初期基準値を探索方向決定部2
2に与え、探索方向決定部22から報告された点および
評価値を記録して再び基準値とともに探索方向決定部2
2に与えることを繰り返し、この繰り返し数を数えてお
き、繰り返し数に対して予め決められた基準値降下スケ
ジュールに従って与える基準値を下げていき、基準値が
0に達し、かつ報告される点が前回の報告点と同じであ
る回数が所与の数に達した場合に、その点をユーザに最
適パラメータ組合せの予測として提示する。
【0018】組合せ評価部23は対象システムの操作パ
ラメータ組合せを得て、システムもしくはシステムのシ
ミュレータを操作してその評価値を求め、パラメータ組
合せの適性を評価する。
【0019】なお、このようなシミュレーテッドアニー
リングを用いた場合の先行技術としては特開平7−23
4862号公報がある。
【0020】一方、離散値のパラメータ組合せを予測す
る方法としては、直交計画法が古くから知られている
(実験計画法 第3版、田口、丸善)。この直交計画法
は、2つの値(以下、水準と呼ぶ)のいずれかをとるm
個のパラメータがあった場合、その全組合せは2m とな
り、m因子2水準完全計画もしくは強さmの2水準直交
計画などと呼ばれ、m個のパラメータのすべての交互作
用を調べる強さを持つ。これに対し、パラメータの単独
の効果を調べるためだけであれば、強さ2のm因子直交
計画と呼ばれるm個程度の組合せから見積ることができ
る。
【0021】普通は元のパラメータのとる値の数から直
交計画を決めるが、逆に統一的に与えた直交計画に合せ
てパラメータを変換することもできる。例えば、内部パ
ラメータに2進数を用い、元のパラメータを2進表現
し、2進数の桁ひとつひとつを因子とみなすことによっ
て直交計画法を実行することができる。
【0022】図10は、この直交計画法を用いた問題解
決のための構成例を示すブロック図である。図10にお
いて、31は組合せ探索管理部、32は要因分析部、3
3は組合せ評価部、34はパラメータ変換部、35は直
交表生成部である。
【0023】組合せ探索管理部31は、要因分析部32
が予測した最適な内部パラメータの組合せから元のパラ
メータ組合せをパラメータ変換部34によって得、それ
を最適パラメータ組合せ予測として提示する。
【0024】要因分析部32は、直交表生成部35によ
って得た内部パラメータの集合について、組合せ評価部
33で前記内部パラメータの適性の評価値を得て、各因
子が0の場合と1の場合のそれぞれについて、評価値の
平均と標準偏差を求め、例えば、ある因子で0の平均値
と1の平均値との差がどちらか一方の標準偏差よりも大
きい場合、良い平均値の方をその因子の値とする。この
処理で決められない因子については、暫定的に良い方の
値を選ぶか、もしくはランダムに選んで最適内部パラメ
ータ組合せの予測とする。
【0025】組合せ評価部33は、要因分析部32から
内部パラメータを得、パラメータ変換部34によって内
部パラメータから元の各パラメータを得、システムもし
くはシステムのシミュレータを操作してその評価値を求
め、パラメータ組合せの適性を評価し、要因分析部32
へ評価値を返す。
【0026】パラメータ変換部34は、元のパラメータ
と内部のパラメータとの対応を記憶し、両者間の変換機
能を提供する。直交表生成部35は、要因分析部32か
ら内部パラメータの桁数を得て、その桁数の2水準直交
表を生成し、前記要因分析部32へ返す処理を行う。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来の最適パラメータ
組合せ予測装置は以上のように構成されていたので、遺
伝的アルゴリズムを用いるものにおいては、N個のパラ
メータを持つシステムの最適組合せを求める問題に対
し、全パラメータの変域がすべて0から2m −1とする
と1個体の記述長はmNで表わされる。個体記述長はm
およびNに比例するため、パラメータ数が多い場合や変
域が大きい場合には、突然変異確率や交叉確率を充分低
くしても突然変異や交叉が起きてしまうようになり、探
索の速度との関係において適切な値の選択が困難になる
という課題があった。特に、特開平7−44520号公
報ではこの記述長を抑える工夫として、主成分分析によ
って上位の第M主成分までを遺伝型として採用する方法
が提案されているが、これはパラメータの一部を捨てて
いることに等しいという課題があった。また、パラメー
タ数が多いシステムでは、パラメータの組合せ数に見合
った大量の操作試行が必要であり、試行に時間のかかる
システムの場合には実用的な時間内でパラメータの組合
せが予測できないという課題があった。
【0028】一方、N個のパラメータを持つシステムの
最適組合せを求める問題に対し、シミュレーテッドアニ
ーリングを用いて乱数により現在点から一定範囲の点を
1つ選んで改善候補点とするものでは、各現在点の周囲
の評価値の分布状況を調査せずに偶然に頼って改善候補
点を決めるため、局所的には良いが大局的には良くない
予測が得られてしまう課題があった。特に、特開平7−
234862号公報では大局的に良い解を得るための工
夫として、評価関数を凸化近似して探索する提案をして
いるが、これは関数形の不明な場合には使えない課題が
あった。
【0029】一方また直交計画法を用いるものでは、操
作試行の数はちょうど遺伝的アルゴリズムの個体記述長
に比例する程度の数で済むものの、パラメータ数が多い
場合や変域が大きい場合には、遺伝的アルゴリズムの例
と同様、パラメータ数が大量になり、これに伴って水準
が決定できずに暫定的に決定する因子が多くなり、良く
ない予測になりやすい課題があった。
【0030】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、関数形の得られないシステム
に対しても適用でき、少ない試行で最適パラメータ組合
せが予測できる最適パラメータ組合せ予測方法、および
そのプログラムを記録した記録媒体と装置を得ることを
目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係る最適パラ
メータ組合せ予測方法は、直交計画法を探索方向決定に
適用し、各現在点の周囲から必要最小限の改善用サンプ
ル点集合を選択して評価値の分布状況を調査し、前記評
価値の分布状況をもとに、最急改善方向である蓋然性の
高い最良探索方向を見積ることを繰り返して探索を行
い、最適パラメータ組合せを予測するようにしたもので
ある。
【0032】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
方法は、直交表をパラメータの数に応じて生成する直交
表生成ステップと、該直交表生成ステップで生成された
直交表をもとに直交計画法を用いて生成されたパラメー
タ組合せでシステムまたはシステムのシミュレータを操
作し、該操作結果の評価値を獲得する組合せ評価ステッ
プと、該組合せ評価ステップで獲得した評価値をもと
に、最急改善方向である蓋然性の高い方向を探索し算出
する探索方向決定ステップと、該探索方向決定ステップ
で探索した中での評価値最良のパラメータ組合せとその
評価値とを記録し、予め指定された回数で前記探索を打
ち切り、そこまでの最良のパラメータ組合せを報告する
組合せ探索管理ステップとを備えるようにしたものであ
る。
【0033】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
方法は、組合せ探索管理ステップから与えられた現在点
としてのパラメータの組合せをもとに直交表生成ステッ
プで前記パラメータの数に合せて生成された直交表を獲
得する第1のステップと、該第1のステップで獲得した
直交表の2値を各パラメータに関するプラス値およびマ
イナス値と読み、ある数値だけその方向に前記各パラメ
ータを現在点から変化させた、現在点からの距離が一定
のパラメータ組合せを改善用サンプル点集合として作成
する第2のステップと、該第2のステップで作成した前
記各改善用サンプル点について組合せ評価ステップで評
価値を得る第3のステップと、該第3のステップで得た
評価値を用い、前記各パラメータについてプラス値とマ
イナス値のどちらの方向が改善方向か、もしくは改善方
向が判定できないかに類別する第4のステップと、該第
4のステップでプラス値もしくはマイナス値が改善方向
と判定されたパラメータについてはその方向へある数値
だけ現在点から変化させた改善点を生成し、改善方向の
判定ができなかったパラメータについては前記現在点か
ら変化させない改善点を生成する第5のステップとを探
索方向決定ステップが有し、組合せ探索管理ステップ
は、前記探索方向決定ステップで得られた改善点につい
て、前記組合せ評価ステップの出す評価値と合せて記録
し、新たな現在点として前記探索方向決定ステップに与
え、与えた数を数えておき、この数が一定数に達すると
探索を打ち切り、そこまでの評価値最良のパラメータ組
合せを報告するようにしたものである。
【0034】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
方法は、パラメータがすべて連続値をとる場合に、第2
のステップでの各パラメータを現在点から変化させるた
めの数値とは独立に、改善点と現在点の距離が一定にな
るように、第5のステップでは改善点を生成するための
数値を計算で決定するようにしたものである。
【0035】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
方法は、パラメータがすべて刻み幅一定の離散値をとる
場合に、第5のステップで改善点を生成するための数値
を、改善点と現在点の距離が一定になるように計算で決
定し、さらに前記改善点を最も近い離散値組合せである
格子点まで移動するようにしたものである。
【0036】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
方法は、パラメータの数より1つ因子の多い直交表を直
交表生成ステップで生成させ、大小2種類の数値を第1
のステップで用意し、第2のステップでは各パラメータ
を現在点から変化させるための数値を前記2種類の数値
とすることによって、現在点からの距離が大小2種類あ
る改善用サンプル点集合を生成し、第4のステップでは
前記数値の大小についても判定の対象とし、第5のステ
ップでは現在点から変化させた改善点を生成するための
数値を前記第4のステップで判定された数値とし、判定
できなかった場合には小さい方の数値を用いるようにし
たものである。
【0037】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
方法は、現在点を複数保持し、探索記録を前記現在点数
と同数保持し、探索方向決定ステップに前記複数の現在
点を供給し、前記複数の現在点について前記探索方向決
定ステップで並列的に改善点を得るようにしたものであ
る。
【0038】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
方法は、改善点の大域的な収束状態もしくは循環状態を
検知するため、所与の点と改善点との間の距離を観測
し、該観測した距離が一定の値に収束した場合に探索収
束と判定する収束判定ステップを有し、組合せ探索管理
ステップでは、探索した改善点の履歴を記録しておき、
該記録した履歴を前記収束判定ステップに所与の頻度で
渡したときの前記収束判定ステップでの探索収束の判定
をもとに、予め指定された回数である探索打ち切り回数
以前でも探索打ち切りを決定するようにしたものであ
る。
【0039】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
方法は、改善点の履歴を最新の点から所与の数獲得し、
ウォルシュ変換を施し、その係数から改善点履歴の振動
を検出した場合にも探索収束と判定する収束判定ステッ
プを備えるようにしたものである。
【0040】この発明に係る記録媒体は、直交表をパラ
メータの数に応じて生成する直交表生成ステップと、該
直交表生成ステップで生成された直交表をもとに直交計
画法を用いて生成されたパラメータ組合せでシステムま
たはシステムのシミュレータを操作し、該操作結果の評
価値を獲得する組合せ評価ステップと、該組合せ評価ス
テップで獲得した評価値をもとに、最急改善方向である
蓋然性の高い方向を探索し算出する探索方向決定ステッ
プと、該探索方向決定ステップで探索した中での評価値
最良のパラメータ組合せとその評価値とを記録し、予め
指定された回数で前記探索を打ち切り、そこまでの最良
のパラメータ組合せを報告する組合せ探索管理ステップ
とを備えた最適パラメータ組合せ予測方法をコンピュー
タに実行させるためのプログラムとして記録したもので
ある。
【0041】この発明に係る記録媒体は、組合せ探索管
理ステップから与えられた現在点としてのパラメータの
組合せをもとに直交表生成ステップで前記パラメータの
数に合せて生成された直交表を獲得する第1のステップ
と、該第1のステップで獲得した直交表の2値を各パラ
メータに関するプラス値およびマイナス値と読み、ある
数値だけその方向に前記各パラメータを現在点から変化
させた、現在点からの距離が一定のパラメータ組合せを
改善用サンプル点集合として作成する第2のステップ
と、該第2のステップで作成した前記各改善用サンプル
点について組合せ評価ステップで評価値を得る第3のス
テップと、該第3のステップで得た評価値を用い、前記
各パラメータについてプラス値とマイナス値のどちらの
方向が改善方向か、もしくは改善方向が判定できないか
に類別する第4のステップと、該第4のステップでプラ
ス値もしくはマイナス値が改善方向と判定されたパラメ
ータについてはその方向へある数値だけ現在点から変化
させた改善点を生成し、改善方向の判定ができなかった
パラメータについては前記現在点から変化させない改善
点を生成する第5のステップとを有した探索方向決定ス
テップを備えた最適パラメータ組合せ予測方法をプログ
ラムとして記録したものである。
【0042】この発明に係る記録媒体は、パラメータが
すべて連続値をとる場合に、第2のステップで用いた数
値とは独立に、第5のステップにおける改善点を生成す
るための数値を、改善点と現在点の距離が一定になるよ
うに計算で決定する最適パラメータ組合せ予測方法をプ
ログラムとして記録したものである。
【0043】この発明に係る記録媒体は、パラメータが
すべて刻み幅一定の離散値をとる場合に、第5のステッ
プにおける改善点を生成するための数値を、改善点と現
在点の距離が一定になるように計算で決定し、さらに前
記改善点を最も近い離散値組合せである格子点まで移動
する最適パラメータ組合せ予測方法をプログラムとして
記録したものである。
【0044】この発明に係る記録媒体は、パラメータの
数より1つ因子の多い直交表を直交表生成ステップで生
成させ大小2種類の数値を第1のステップで用意し、各
パラメータを現在点から変化させるための数値を前記2
種類の数値とすることによって、現在点からの距離が大
小2種類ある改善用サンプル点集合を第2のステップで
生成し、第4のステップでは前記数値の大小についても
判定の対象とし、第5のステップでの現在点から変化さ
せた改善点を生成するための数値は前記第4のステップ
で判定された数値とし、判定できなかった場合には小さ
い方の数値を用いる最適パラメータ組合せ予測方法をプ
ログラムとして記録したものである。
【0045】この発明に係る記録媒体は、現在点を複数
保持し、探索記録を前記現在点数と同数保持し、前記複
数の現在点について探索方向決定ステップで並列的に改
善点を得るようにした最適パラメータ組合せ予測方法を
プログラムとして記録したものである。
【0046】この発明に係る記録媒体は、所与の点と改
善点との間の距離を観測し、該観測した距離が一定の値
に収束した場合に探索収束と判定し、改善点の大域的な
収束状態もしくは循環状態を検知するための収束判定ス
テップを有し、探索した改善点の履歴を前記収束判定ス
テップに所与の頻度で渡したときの当該収束判定ステッ
プでの探索収束の判定をもとに、組合せ探索管理ステッ
プが探索打ち切り回数以前でも探索打ち切りを決定する
最適パラメータ組合せ予測方法をプログラムとして記録
したものである。
【0047】この発明に係る記録媒体は、改善点の履歴
を最新の点から所与の数獲得し、ウォルシュ変換を施
し、その係数から改善点履歴の振動を検出した場合にも
収束判定ステップで探索収束と判定する最適パラメータ
組合せ予測方法をプログラムとして記録したものであ
る。
【0048】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
装置は、強さ2の2水準の直交表をパラメータの数に応
じて生成する直交表生成部と、該直交表生成部で生成さ
れた直交表をもとに、直交計画法を用いてパラメータ組
合せを複数生成し、それらのパラメータで操作した結果
の評価値をもとに、最急改善方向である蓋然性の高い方
向を算出する探索方向決定部と、前記パラメータの組合
せを得てシステムもしくはシステムのシミュレータを操
作し、結果の評価値を獲得する組合せ評価部と、探索し
た中での評価値最良のパラメータ組合せとその評価値と
を記録し、所定の回数で探索を打ち切り、そこまでの最
良のパラメータ組合せを報告する組合せ探索管理部とを
備えるようにしたものである。
【0049】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
装置は、組合せ探索管理部が組合せをひとつ現在点とし
て与えると、直交表生成部からパラメータの数に合せて
生成された直交表を獲得し、該各位得した直交表の2値
を各パラメータに関するプラス値およびマイナス値と読
み、ある数値だけその方向に各パラメータを現在点から
変化させた、現在点からの距離が一定のパラメータ組合
せを改善用サンプル点集合として作成し、各改善用サン
プル点を組合せ評価部に渡してその評価値を得、直交計
画法に基づき前記評価値を用いて、各パラメータについ
てプラス値とマイナス値のどちらの方向が改善方向か、
もしくは改善方向が判定できないかに類別し、プラス値
もしくはマイナス値が改善方向と判定されたパラメータ
についてはその方向へある数値だけ現在点から変化させ
て改善点として生成し、改善方向判定ができなかったパ
ラメータについては前記現在点を改善点として探索方向
決定部が生成し、該探索方向決定部により得られた改善
点について、組合せ評価部の出す評価値と合せて記録
し、新たな現在点として前記探索方向決定部に与え、該
与えた数が一定数に達すると探索を打ち切り、そこまで
の評価値最良のパラメータ組合せを組合せ探索管理部が
報告するようにしたものである。
【0050】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
装置は、現在点を複数保持し、探索記録を前記現在点数
と同数保持し、各探索方向決定部に前記現在点をそれぞ
れ供給して得られた改善点を組合せ評価部の出す評価値
と合せて記録し、前記改善点を新たな現在点として前記
各探索方向決定部に与えた数が一定数に達すると探索を
打ち切り、すべての探索が打ち切られたときまでの最良
のパラメータ組合せを組合せ探索管理部が報告するよう
にしたものである。
【0051】この発明に係る最適パラメータ組合せ予測
装置は、所与の点と改善点との間の距離を観測し、前記
距離が一定の値に収束した場合に探索収束と判定する、
改善点の大域的な収束状態もしくは循環状態を検知する
収束判定部を有し、改善点の履歴をもとに前記収束判定
部が行なった探索収束の判定により、探索を打ち切る回
数に達する以前でも組合せ探索管理部が探索打ち切りを
決定することができるようにしたものである。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.なお、以下の説明では、ある製造機械に
おいて操作パラメータがm種類あり、パラメータ値の組
合せが製品不良発生率という値で評価できる場合を例に
とる。
【0053】この実施の形態1の最適パラメータ組合せ
予測装置は、遺伝的アルゴリズムを用いる場合と比べ、
パラメータ変換部を持たない代りに直交表生成部を有
し、また組合せ探索部の代わりに探索方向決定部を持つ
ことを特徴とする。また、シミュレーテッドアニーリン
グを用いる場合と比べ、直交表生成部を有していること
を特徴とする。また、従来の直交計画法を用いる場合と
比べ、パラメータ変換部を持たず、要因分析部の代わり
に探索方向決定部を有していることを特徴とする。
【0054】このように2値の遺伝型や2進数の内部パ
ラメータに変換するパラメータ変換部を持たないため、
元のパラメータをそのまま用いることができ、変換の際
に指定する変数の精度の細かさによって内部パラメータ
が多くなるという弊害がなくなる。
【0055】また、直交表生成部を持つことと、それを
用いた直交計画法を探索方向決定に適用することによ
り、各現在点の周囲からバランスよく必要最小限の改善
用サンプル点集合を選択し、これにより評価値の分布状
況を調査し最良探索方向を見積ることができる。
【0056】図1は、この実施の形態1の最適パラメー
タ組合せ予測装置の構成を示すブロック図である。図1
において、1は組合せ探索管理部、2は探索方向決定
部、3は組合せ評価部、4は直交表生成部である。
【0057】組合せ探索管理部1は、得られた改善点に
ついて組合せ評価部3へ渡し評価値を得、過去の記録と
比較し、それが最良であれば当該改善点、評価値を記録
し、新たな現在点として探索方向決定部2に与え、該与
えた数を数えておき、この数が所与の数に達したことを
もって探索を打ち切り、記録を参照してそこまでの最良
のパラメータ組合せ(改善点)と評価値とを報告する機
能を有している。
【0058】探索方向決定部2は探索方向を決定するた
めの処理を行う手段である。この処理は、図2のフロー
チャートに示される。
【0059】組合せ評価部3はシステムもしくはシステ
ムのシミュレータを操作してその評価値を求め、パラメ
ータ組合せの適性を評価する機能を有している。
【0060】直交表生成部4は探索方向決定部2からパ
ラメータ数を得て、その数より大きい最小サイズの2水
準直交表を生成し、そこからパラメータ数だけ選択して
探索方向決定部2に返す機能を有している。
【0061】次に、この最適パラメータ組合せ予測装置
の動作について説明する。まず、組合せ探索管理部1
は、適当なm個のパラメータ組合せX1 〜Xm を探索方
向決定部2に初期現在点として与える。これに対し探索
方向決定部2は、図2のフローチャートに示す手順で処
理を行い探索方向を決定する。
【0062】図2に示すフローチャートでは、先ず、直
交表獲得ステップ(直交表生成ステップ,第1のステッ
プ,探索方向決定ステップ)ST1でパラメータ数mを
直交表生成部4に与え、直交表生成部4で生成させた前
記パラメータ数に応じたサイズのm因子2水準直交表を
得る。
【0063】図3は、m=7である場合の7因子2水準
直交表の例を示す説明図である。図3に示す7因子2水
準直交表では、p1〜p7までの7つのパラメータにつ
いて8つの調査点が、この7因子2水準直交表に基づい
てプラスおよびマイナスの2水準によって表現されてい
る。この場合、p1〜p7までの7つのパラメータの並
び方を変えるだけで7!=5040通りの調査点の組が
選べるが、直交表生成部4はその中の任意の一組を選ん
で探索方向決定部2に提示する。
【0064】図2のフローチャートに戻り、次の改善用
サンプル点集合生成ステップ(第2のステップ,探索方
向決定ステップ)ST2では、直交表の2水準に従って
一方をプラス、もう一方をマイナスと決め、組合せ探索
管理部1から得た現在点の各パラメータに対して、同じ
く組合せ探索管理部1から得た精度だけプラスもしくは
マイナスし、改善用サンプル点集合を生成する。すなわ
ち、直交表生成部4から得たプラスとマイナスの2水準
からなる直交表と、組合せ探索管理部1から得た探索精
度とに基づいて、現在点を基準に各パラメータを前記探
索精度だけプラスもしくはマイナスした改善用サンプル
点を得る。
【0065】図3に示す直交表の例では、8個の調査点
に対応した8個の改善用サンプル点が得られる。現在点
を(X1 〜X7 )、精度をdとすると、図3に示す調査
点1は(X1 +d〜X7 +d)という改善用サンプル点
に、調査点2は(X1 +d〜X3 +d,X4 −d〜X7
−d)という改善用サンプル点にそれぞれ対応する。
【0066】組合せ評価ステップ(第3のステップ,探
索方向決定ステップ)ST3では、組合せ評価部3に改
善用サンプル点を渡してその評価値を得る。組合せ評価
部3では前記改善用サンプル点の表わすパラメータ組合
せに従って製造機械を操作し、不良発生率を計測して評
価値とする。この場合、全く同じ性能および機能の製造
機械が複数ある場合、もしくは製造機械のシミュレータ
が複数計算機上で利用可能な場合などでは、複数のパラ
メータ組合せを並行して試行することで評価を速めるこ
とができる。
【0067】改善方向決定ステップ(第4のステップ,
探索方向決定ステップ)ST4は、現在点の各パラメー
タについてプラスした方がよいかマイナスした方がよい
かを直交計画法によって判断するものであり、前記組合
せ評価ステップST3で得られた各評価値を用いて各パ
ラメータ毎、各水準毎に評価値の平均と標準偏差を求
め、パラメータ毎の2つの平均と2つの標準偏差に対し
て、予め与えた判定規準に基づいて、評価値の改善に貢
献するかどうかを判定し、改善に貢献するパラメータを
選択し、その水準すなわちプラスかマイナスかを選択す
る。
【0068】図4に示すように、各改善用サンプル点
(調査点1〜調査点8)について不良発生率(評価値1
〜評価値8)がそれぞれ求められたとすると、パラメー
タp1をプラスとする調査点1から調査点4までの評価
値1,評価値2,評価値3,評価値4の平均と、マイナ
スとする調査点5から調査点8までの評価値5,評価値
6,評価値7,評価値8の平均を比べ、良い方(不良発
生率の場合は低い方)を仮に選ぶ。プラスの方が低い値
だったとする。さらに、それぞれについて標準偏差を求
め、例えば両者の平均の差よりもいずれかの標準偏差が
小さい場合、そのパラメータp1について正式にプラス
を選ぶ。これらの処理を各パラメータについて施す。
【0069】正式にプラスもしくはマイナスが選ばれた
パラメータ数が所与の数、例えば4に満たなかったとき
は、平均の差の大きい順に4つまでのパラメータについ
て仮に選んだプラスもしくはマイナスを正式に選択す
る。
【0070】改善点生成ステップ(第5のステップ,探
索方向決定ステップ)ST5では、貢献するパラメータ
については、判定におけるプラスかマイナスかに従って
組合せ探索管理部1から得た刻み幅だけパラメータを更
新し、所与の数、現在点から変化させ、貢献すると判定
されなかったパラメータについては更新幅を0として、
改善点を生成し、組合せ探索管理部1に返す。
【0071】組合せ探索管理部1は、得られた改善点に
ついて組合せ評価部3に渡して評価値を得、過去の記録
と比較してそれが最良であれば当該改善点、評価値を記
録し、新たな現在点として探索方向決定部2に与え、該
与えた数を数えておき、この数が所与の一定数に達した
ときをもって探索を打ち切り、記録を参照してそこまで
の最良のパラメータ組合せ(改善点)と評価値とを報告
する。なお、この組合せ探索管理部1によるこれら処理
は、組合せ探索管理ステップに対応する。
【0072】このように改善点生成ステップST5で
は、前記改善方向決定ステップST4での選択に基づい
て現在点から改善点を生成するが、p1とp2でプラ
ス、p5とp6でマイナスが選択されたとすると、改善
点は(X1 +d,X2 +d,X3,X4 ,X5 −d,X6
−d,X7 )となる。
【0073】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、探索方向決定部2で得られた改善点について、組合
せ探索管理部1が組合せ評価部3の出す評価値と合せて
記録し、新たな現在点として探索方向決定部2に与え、
該与えた数を数えておき、この数が所与の一定数に達し
たときをもって探索を打ち切り、そこまでの評価値最良
のパラメータ組合せを報告することによって最適なパラ
メータ組合せを予測するように構成したので、関数形の
得られないシステムに対しても適用でき、少ない試行で
最適パラメータ組合せが予測できる最適パラメータ組合
せ予測装置が得られる効果がある。
【0074】実施の形態2.この実施の形態2の最適パ
ラメータ組合せ予測装置では、前記実施の形態1で説明
した図1の探索方向決定部2において、パラメータがす
べて連続値をとる場合に、図2の改善用サンプル点集合
生成ステップST2での所与の数値とは独立に、改善点
生成ステップST5での改善点を生成するための所与の
数値を、改善点と現在点の距離が一定になるように計算
して決定する。
【0075】例えば16個のパラメータp1〜p16に
対し、現在点を(X1 ,・・・X16)、前記距離を4d
で一定とし、改善用サンプル点集合生成ステップST2
においてパラメータp1とp2でプラス、パラメータp
5とp6でマイナスが選択されたとすると、改善点生成
ステップST5で生成される改善点は(X1 +2d,X
2 +2d,X3 ,X4 ,X5 −2d,X6 −2d,X
7 ,・・・ X16)となる。
【0076】前記実施の形態1ではプラスもしくはマイ
ナスを決定するパラメータ数によって改善点と現在点の
距離がまちまちとなり、全体のパラメータ数が多いほど
バラツキが多くなるのに対し、この実施の形態2によれ
ば、前記改善点と現在点の距離を例えば全パラメータを
選んだときの距離に合せることにより、探索を高速化で
き、また改善度を安定化できる最適パラメータ組合せ予
測装置が得られる効果がある。
【0077】実施の形態3.この実施の形態3は、パラ
メータがすべて刻み幅一定の離散値をとる場合に、前記
実施の形態1で説明した図1の探索方向決定部2におい
て、図2に示す改善用サンプル点集合生成ステップST
2で正式にプラスもしくはマイナスが選ばれたパラメー
タ数に関し改善点生成ステップST5で生成される改善
点についての所与の数値を、改善点と現在点の距離が一
定になるように決定し、さらに前記改善点を最も近い格
子点まで移動する。
【0078】例えば、15個のパラメータp1〜p15
に対し、現在点を(W1 ,・・・X 15)、距離を15d
2 の平方根で一定とし、改善用サンプル点集合生成ステ
ップST2でp1とp2がプラス、p5とp6でマイナ
スが選択されたとすると、距離が15d2 の平方根であ
る点は(X1 +wd,X2 +wd,X3 ,X4 ,X5
wd,X6 −wd,X7 ,・・・X15)、ただしw2
3・75となり、これに一番近い格子点を改善点とし、
改善点は(X1 +2d,X2 +2d,X3 ,X 4 ,X5
−2d,X6 −2d,X7 ,・・・X15)とする。
【0079】前記実施の形態2ではパラメータが連続値
の場合にのみ用いることができたが、この実施の形態3
によれば、改善点と現在点の距離をほぼ一定に保つよう
にした仮の改善点に最も近い格子点を改善点として選ぶ
ため、離散的なパラメータの場合に対して、前記実施の
形態2と同等の効果が期待できる最適パラメータ組合せ
予測装置が得られる。
【0080】実施の形態4.この実施の形態4では、直
交計画法で方向だけを決定するのではなく、改善幅を大
きくとるべきか小さくとるべきかをも決定する点にあ
る。例えば、6つのパラメータp1〜p6に対し、前記
実施の形態1で説明した図1の探索方向決定部2におい
て、図2に示す直交表獲得ステップST1でパラメータ
の数より1つ多い7因子直交表を直交表生成部4に生成
させ、幅をd1(大)もしくはd2(小)とし、図5に
示すような調査点(改善用サンプル点)の集合を改善用
サンプル点集合生成ステップST2で生成する。このよ
うに幅の大小についても他のパラメータの増減(プラ
ス、マイナス)方向と同様にd1の平均とd2の平均を
比較し、それぞれの標準偏差と比較することによって、
改善方向決定ステップST4でd1もしくはd2のいず
れをとるか、あるいは決定できないかを判定する。改善
点生成ステップST5では、幅が決定できていればその
値を、決定できなかった場合には小さい方のd2を幅と
して用いて改善点を算出する。
【0081】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、探索方向と探索幅の両方を因子とした2水準直交計
画法によって各現在点での最良の探索方向および最良の
探索幅を見積るため、探索幅についても最良の探索を行
うことができ、探索精度の最適値も見積ることができる
最適パラメータ組合せ予測装置が得られる効果がある。
【0082】実施の形態5.この実施の形態5では、複
数の探索プロセスを用意して探索を同時に行う。例え
ば、図1の組合せ探索管理部1から現在点をランダムに
10個生成し、10個の探索方向決定部2に1つずつ現
在点を与え、各探索方向決定部で並列的に改善点を得
て、該得られた改善点について組合せ評価部3で評価値
を得、評価値最良のパラメータ組合せを評価値とともに
10個、互いに独立に記録しておく。すべての探索が打
ち切られたとき、前記10個中の最良のパラメータ組合
せとその評価値を報告する。
【0083】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、現在点および探索履歴を複数並列に扱うため、探索
方向決定部の並列台数に比例して広範囲の探索を同一時
間内に行える最適パラメータ組合せ予測装置が得られる
効果がある。
【0084】実施の形態6.この実施の形態6は、探索
の履歴を保持してその収束性や循環性を検出し、打ち切
り指定回数以前でも探索を打ち切ることができるように
したものである。図6は、この実施の形態6の最適パラ
メータ組合せ予測装置の構成を示すブロック図である。
図6において図1と同一または相当の部分については同
一の符号を付し説明を省略する。図6において、5は収
束判定部である。
【0085】収束判定部5は、最初に試したパラメータ
組合せに対応する点と、改善点との間の距離、すなわち
各パラメータにおける値の差の2乗和を計算し、その距
離が10回の改善点にわたってその変量が距離の1%以
内の変動に収まった場合に、収束もしくは循環と判定す
る。なお、この実施の形態6の収束判定部5が行う処理
は収束判定ステップに対応する。
【0086】組合せ探索管理部1は、所与の打ち切り
数、例えば1万回に達する以前でも、前記判定結果を利
用して探索打ち切りを決定し、記録を参照してそこまで
の最良の改善点に相当するパラメータ組合せと評価値と
を報告する。なお、この実施の形態6の組合せ探索管理
部1が行う処理は組合せ探索管理ステップに対応する。
【0087】次に、動作について説明する。この実施の
形態6では、改善点が局所的に停留したり循環したりし
ているときに所与の点との距離が一定になる場合にこれ
を発見し、探索打ち切り数になる以前でも探索を打ち切
ることができ、この結果、無駄な探索を防止することが
できるとともに、打ち切り後に初期点を変えて探索を再
開する場合には、同じ探索点数で広い範囲を探索できる
最適パラメータ組合せ予測装置が得られる効果がある。
【0088】実施の形態7.この実施の形態7は、図6
の収束判定部5において、最新の点から所与の範囲の改
善点履歴を獲得し、ウォルシュ変換を施してその係数か
ら改善点履歴の振動を検出した場合にも探索収束と判定
する。なお、この実施の形態7の収束判定部5が行う処
理は収束判定ステップに対応する。これにより前記実施
の形態6と比べて所与の点からの距離が振動するような
停留や循環の場合でも探索を打ち切ることができる。例
えば図6において、収束判定部5は、最新の点から所与
の範囲、例えば8回分の改善点履歴を獲得し、最初に試
したパラメータ組合せに対応する点と、各改善点との間
の距離、すなわち各パラメータにおける値の差の2乗和
を計算し、これをd1〜d8とする。これに対しウォル
シュ変換を施す。
【0089】例えば * w1=(d1+d2+d3+d4)−(d5+d6
+d7+d8) * w2=(d1+d2+d7+d8)−(d3+d4
+d5+d6) * w3=(d1+d2+d5+d6)−(d3+d4
+d7+d8) * w4=(d1+d4+d5+d8)−(d2+d3
+d6+d7) * w5=(d1+d4+d6+d7)−(d2+d3
+d5+d8) * w6=(d1+d3+d6+d8)−(d2+d4
+d5+d7) * w7=(d1+d3+d5+d7)−(d2+d4
+d6+d8) を計算し、w1〜w7のいずれかが0である場合に振動
と判定する。組合せ探索管理部1は、所与の打ち切り
数、例えば1万回に達する以前でも、この判定結果を利
用して探索打ち切りを決定し、記録を参照してそこまで
の最良の改善点に相当するパラメータ組合せと評価値と
を報告する。なお、この実施の形態7の組合せ探索管理
部1が行う処理は組合せ探索管理ステップに対応する。
【0090】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、探索の履歴の周期性をウォルシュ変換をもとに解析
して振動的な探索を検出し、打ち切り指定回数以前でも
探索を打ち切ることができ、無駄な探索を防止できるな
ど前記実施の形態6と同様な効果が期待できる。
【0091】実施の形態8.なお、以上の各実施の形態
で説明した機能は、最適パラメータ組合せ予測方法をコ
ンピュータを用いて実現するプログラムとして構成する
ことが可能である。このプログラムは、コンピュータに
より読み出し可能な記録媒体へ記録して保存性、可搬性
などを向上させることができ、コンピュータなどの資源
を有効活用できる効果がある。
【0092】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、直交
計画法を探索方向決定に適用し、各現在点の周囲から必
要最小限の改善用サンプル点集合を選択し、これにより
評価値の分布状況を調査し、前記評価値の分布状況をも
とに、最急改善方向である蓋然性の高い最良探索方向を
見積ることを繰り返して探索を行い、最適パラメータ組
合せを予測するように構成したので、関数形の得られな
いシステムに対しても適用でき、少ない試行で最適パラ
メータ組合せが予測できる効果がある。
【0093】この発明によれば、直交表をパラメータの
数に応じて生成する直交表生成ステップと、該直交表生
成ステップで生成された直交表をもとに直交計画法を用
いて生成されたパラメータ組合せでシステムまたはシス
テムのシミュレータを操作し、該操作結果の評価値を獲
得する組合せ評価ステップと、該組合せ評価ステップで
獲得した評価値をもとに、最急改善方向である蓋然性の
高い方向を探索し算出する探索方向決定ステップと、該
探索方向決定ステップで探索した中での評価値最良のパ
ラメータ組合せとその評価値とを記録し、予め指定され
た回数で前記探索を打ち切り、そこまでの最良のパラメ
ータ組合せを報告する組合せ探索管理ステップとを備え
るように構成したので、関数形の得られないシステムに
対しても適用でき、2値の遺伝型や2進数の内部パラメ
ータに変換する処理を行なわず元のパラメータをそのま
ま用いることができ、直交計画法を探索方向決定に適用
することにより、各現在点の周囲からバランスよく必要
最小限の改善用サンプル点集合を選択し、それによって
評価値の分布状況を調査し、最良探索方向を見積ること
ができ、少ない実験回数で最適なパラメータ組合せの予
測を行うことができる効果がある。
【0094】この発明によれば、組合せ探索管理ステッ
プから与えられた現在点としてのパラメータの組合せを
もとに直交表生成ステップで前記パラメータの数に合せ
て生成された直交表を獲得する第1のステップと、該第
1のステップで獲得した直交表の2値を各パラメータに
関するプラス値およびマイナス値と読み、ある数値だけ
その方向に前記各パラメータを現在点から変化させた、
現在点からの距離が一定のパラメータ組合せを改善用サ
ンプル点集合として作成する第2のステップと、該第2
のステップで作成した前記各改善用サンプル点について
組合せ評価ステップで評価値を得る第3のステップと、
該第3のステップで得た評価値を用い、前記各パラメー
タについてプラス値とマイナス値のどちらの方向が改善
方向か、もしくは改善方向が判定できないかに類別する
第4のステップと、該第4のステップでプラス値もしく
はマイナス値が改善方向と判定されたパラメータについ
てはその方向にある数値だけ現在点から変化させた改善
点を生成し、改善方向の判定ができなかったパラメータ
については前記現在点から変化させない改善点を生成す
る第5のステップとを探索方向決定ステップが備えるよ
うに構成したので、各現在点の周囲からバランスよく必
要最小限の改善用サンプル点集合を選択でき、それによ
って評価値の分布状況を調査し、最良探索方向を見積る
ことができ、少ない実験回数で最適なパラメータ組合せ
の予測を行うことができる効果がある。
【0095】この発明によれば、パラメータがすべて連
続値をとる場合に、改善点と現在点の距離が一定になる
ように、改善点を生成するための数値を計算で決定する
ように構成したので、すべて連続値をとるパラメータで
ある場合に対し、探索を高速化し、改善度を安定化でき
る効果がある。
【0096】この発明によれば、パラメータがすべて刻
み幅一定の離散値をとる場合に、第5のステップにおけ
る改善点を生成するための数値を、改善点と現在点の距
離が一定になるように計算で決定し、さらに前記改善点
を最も近い離散値組合せである格子点まで移動するよう
に構成したので、離散的なパラメータの際にも探索を高
速化し、改善度を安定化できる効果がある。
【0097】この発明によれば、パラメータの数より1
つ因子の多い直交表を直交表生成ステップで生成させ大
小2種類の数値を第1のステップで用意し、各パラメー
タを現在点から変化させるための数値を前記2種類の数
値とすることによって、現在点からの距離が大小2種類
ある改善用サンプル点集合を第2のステップで生成し、
第4のステップでは前記数値の大小についても判定の対
象とし、第5のステップでは、現在点から変化させた改
善点を生成するための数値を前記第4のステップで判定
された数値とし、判定できなかった場合には小さい方の
数値を用いるように構成したので、探索幅についても最
良の探索を行うことができ、探索精度の最適値も見積る
ことができる効果がある。
【0098】この発明によれば、現在点を複数保持し、
探索記録を前記現在点数と同数保持し、探索方向決定ス
テップに前記複数の現在点を供給し、前記複数の現在点
について前記探索方向決定ステップで並列的に改善点を
得るように構成したので、前記前記探索方向決定ステッ
プにおける並列処理の数に比例して広範囲の探索を同じ
時間内に行うことができる効果がある。
【0099】この発明によれば、所与の点と改善点との
間の距離を観測し、該観測した距離が一定の値に収束し
た場合に探索収束と判定し、改善点の大域的な収束状態
もしくは循環状態を検知するための収束判定ステップを
備え、組合せ探索管理ステップでは、改善点についての
履歴をもとに前記収束判定ステップで得られた探索収束
の判定から、予め指定された回数である探索打ち切り回
数以前でも、探索打ち切りを決定するように構成したの
で、無駄な探索を防止するとともに、検索打ち切り後に
初期点を変えて探索を再開する場合には、同じ探索点数
で広い範囲を探索できる効果がある。
【0100】この発明によれば、改善点の履歴を最新の
点から所与の数獲得し、ウォルシュ変換を施し、その係
数から改善点履歴の振動を検出した場合にも探索収束と
判定する収束判定ステップを備えるように構成したの
で、所与の点からの距離が振動するような停留や循環の
場合でも探索を打ち切ることができる効果がある。
【0101】この発明によれば、直交表をパラメータの
数に応じて生成する直交表生成ステップと、該直交表生
成ステップで生成された直交表をもとに直交計画法を用
いて生成されたパラメータ組合せでシステムまたはシス
テムのシミュレータを操作し、該操作結果の評価値を獲
得する組合せ評価ステップと、該組合せ評価ステップで
獲得した評価値をもとに、最急改善方向である蓋然性の
高い方向を探索し算出する探索方向決定ステップと、該
探索方向決定ステップで探索した中での評価値最良のパ
ラメータ組合せとその評価値とを記録し、予め指定され
た回数で前記探索を打ち切り、そこまでの最良のパラメ
ータ組合せを報告する組合せ探索管理ステップとを備え
た最適パラメータ組合せ予測方法をコンピュータに実行
させるためのプログラムとして記録した構成を備えたの
で、関数形の得られないシステムに対しても適用でき、
少ない試行で最適パラメータ組合せが予測できる最適パ
ラメータ組合せ予測方法をコンピュータを用いて有効活
用できる効果がある。
【0102】この発明によれば、組合せ探索管理ステッ
プから与えられた現在点としてのパラメータの組合せを
もとに直交表生成ステップで前記パラメータの数に合せ
て生成された直交表を獲得する第1のステップと、該第
1のステップで獲得した直交表の2値を各パラメータに
関するプラス値およびマイナス値と読み、ある数値だけ
その方向に前記各パラメータを現在点から変化させた、
現在点からの距離が一定のパラメータ組合せを改善用サ
ンプル点集合として作成する第2のステップと、該第2
のステップで作成した前記各改善用サンプル点について
組合せ評価ステップで評価値を得る第3のステップと、
該第3のステップで得た評価値を用い、前記各パラメー
タについてプラス値とマイナス値のどちらの方向が改善
方向か、もしくは改善方向が判定できないかに類別する
第4のステップと、該第4のステップでプラス値もしく
はマイナス値が改善方向と判定されたパラメータについ
てはその方向へある数値だけ現在点から変化させた改善
点を生成し、改善方向の判定ができなかったパラメータ
については前記現在点から変化させない改善点を生成す
る第5のステップとを備えた最適パラメータ組合せ予測
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとし
て記録した構成を備えたので、各現在点の周囲からバラ
ンスよく必要最小限の改善用サンプル点集合を選択で
き、それによって評価値の分布状況を調査し、最良探索
方向を見積ることができ、少ない実験回数で最適なパラ
メータ組合せの予測を行うことができる最適パラメータ
組合せ予測方法をコンピュータを用いて有効活用できる
効果がある。
【0103】この発明によれば、パラメータがすべて連
続値をとる場合に、第2のステップで用いた数値とは独
立に、第5のステップにおける改善点を生成するための
数値を、改善点と現在点の距離が一定になるように決定
する最適パラメータ組合せ予測方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムとして記録した構成を備えた
ので、すべて連続値をとるパラメータである場合に対
し、探索を高速化し、改善度を安定化できる最適パラメ
ータ組合せ予測方法をコンピュータを用いて有効活用で
きる効果がある。
【0104】この発明によれば、パラメータがすべて刻
み幅一定の離散値をとる場合に、第5のステップにおけ
る改善点を生成するための数値を、改善点と現在点の距
離が一定になるように計算で決定し、さらに前記改善点
を最も近い離散値組合せである格子点まで移動する最適
パラメータ組合せ予測方法をコンピュータに実行させる
ためのプログラムとして記録した構成を備えたので、離
散的なパラメータの際にも探索を高速化し、改善度を安
定化できる最適パラメータ組合せ予測方法をコンピュー
タを用いて有効活用できる効果がある。
【0105】この発明によれば、パラメータの数より1
つ因子の多い直交表を直交表生成ステップで生成させ大
小2種類の数値を用意する第1のステップと、各パラメ
ータを現在点から変化させるための数値を前記2種類の
数値とすることによって、現在点からの距離が大小2種
類ある改善用サンプル点集合を生成する第2のステップ
と、前記数値の大小についても判定の対象とする第4の
ステップと、現在点から変化させた改善点を生成するた
めの数値を前記第4のステップで判定された数値とし、
判定できなかった場合には小さい方の数値を用いる第5
のステップを備えた最適パラメータ組合せ予測方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムとして記録し
た構成を備えたので、探索幅についても最良の探索を行
うことができ、探索精度の最適値も見積ることができる
最適パラメータ組合せ予測方法をコンピュータを用いて
有効活用できる効果がある。
【0106】この発明によれば、現在点を複数保持し、
探索記録を前記現在点数と同数保持し、前記複数の現在
点について探索方向決定ステップで並列的に得られた改
善点を組合せ評価ステップの出す評価値と合せて記録
し、前記改善点を新たな現在点として前記探索方向決定
ステップに与え、該与えた数が所与の一定数に達したこ
とをもって探索を打ち切り、すべての探索が打ち切られ
たときまでの最良のパラメータ組合せを組合せ探索管理
ステップが報告する最適パラメータ組合せ予測方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムとして記録し
た構成を備えたので、前記探索方向決定ステップにおけ
る並列処理の数に比例して広範囲の探索を同じ時間内に
行うことができる最適パラメータ組合せ予測方法をコン
ピュータを用いて有効活用できる効果がある。
【0107】この発明によれば、所与の点と改善点との
間の距離を観測し、該観測した距離が一定の値に収束し
た場合に探索収束と判定し、改善点の大域的な収束状態
もしくは循環状態を検知するための収束判定ステップを
有し、記録した履歴を前記収束判定ステップに渡したと
きの前記探索収束の判定をもとに組合せ探索管理ステッ
プが探索打ち切りを決定する最適パラメータ組合せ予測
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとし
て記録した構成を備えたので、無駄な探索を防止すると
ともに、検索打ち切り後に初期点を変えて探索を再開す
る場合には、同じ探索点数で広い範囲を探索できる最適
パラメータ組合せ予測方法をコンピュータを用いて有効
活用できる効果がある。
【0108】この発明によれば、改善点の履歴を最新の
点から所与の数獲得し、ウォルシュ変換を施し、その係
数から改善点履歴の振動を検出した場合にも収束判定ス
テップで探索収束と判定する最適パラメータ組合せ予測
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとし
て記録した構成を備えたので、所与の点からの距離が振
動するような停留や循環の場合でも探索を打ち切ること
ができる最適パラメータ組合せ予測方法をコンピュータ
を用いて有効活用できる効果がある。
【0109】この発明によれば、強さ2の2水準の直交
表をパラメータの数に応じて生成する直交表生成部と、
該直交表生成部で生成された直交表をもとに、直交計画
法を用いてパラメータ組合せを複数生成し、それらのパ
ラメータで操作した結果の評価値をもとに、最急改善方
向である蓋然性の高い方向を算出する探索方向決定部
と、前記パラメータの組合せを得てシステムもしくはシ
ステムのシミュレータを操作し、結果の評価値を獲得す
る組合せ評価部と、探索した中での評価値最良のパラメ
ータ組合せとその評価値とを記録し、所定の回数で探索
を打ち切り、そこまでの最良のパラメータ組合せを報告
する組合せ探索管理部とを備えるように構成したので、
関数形の得られないシステムに対しても適用でき、少な
い試行で最適パラメータ組合せが予測できる効果があ
る。
【0110】この発明によれば、組合せ探索管理部が組
合せをひとつ現在点として探索方向決定部に与えると、
直交表生成部からパラメータの数に合せて生成された直
交表を獲得し、該各位得した直交表の2値を各パラメー
タに関するプラス値およびマイナス値と読み、ある数値
だけその方向に各パラメータを現在点から変化させ、現
在点からの距離が一定のパラメータ組合せを改善用サン
プル点集合として作成し、各改善用サンプル点を組合せ
評価部に渡してその評価値を得、直交計画法に基づき前
記評価値を用いて、各パラメータについてプラス値とマ
イナス値のどちらの方向が改善方向か、もしくは改善方
向が判定できないかに類別し、プラス値もしくはマイナ
ス値が改善方向と判定されたパラメータについてはその
方向にある数値だけ現在点から変化させ、改善方向判定
ができなかったパラメータについては前記現在点を改善
点として生成する探索方向決定部を備えるように構成し
たので、各現在点の周囲からバランスよく必要最小限の
改善用サンプル点集合を選択でき、それによって評価値
の分布状況を調査し、最良探索方向を見積ることがで
き、少ない実験回数で最適なパラメータ組合せの予測を
行うことができる効果がある。
【0111】この発明によれば、現在点を複数保持し、
探索記録を前記現在点数と同数保持し、各探索方向決定
部に前記現在点をそれぞれ供給して得られた改善点を組
合せ評価部の出す評価値と合せて記録し、前記改善点を
新たな現在点として前記各探索方向決定部に与えた数が
一定数に達すると探索を打ち切り、すべての探索が打ち
切られたときまでの最良のパラメータ組合せを組合せ探
索管理部が報告するように構成したので、前記探索方向
決定部の並列台数に比例して広範囲の探索を同じ時間内
に行うことができる効果がある。
【0112】この発明によれば、所与の点と改善点との
間の距離を観測し、前記距離が一定の値に収束した場合
に探索収束と判定する、改善点の大域的な収束状態もし
くは循環状態を検知するための収束判定部を有し、組合
せ探索管理部が探索した改善点の履歴をもとに前記収束
判定部が行なった探索収束の判定により、前記組合せ探
索管理部は探索を打ち切る回数に達する以前でも探索打
ち切りを決定するように構成したので、無駄な探索を防
止するとともに、検索打ち切り後に初期点を変えて探索
を再開する場合には、同じ探索点数で広い範囲を探索で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1から実施の形態5の
最適パラメータ組合せ予測装置の構成の説明に用いられ
るブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1から実施の形態5の
最適パラメータ組合せ予測装置の探索方向決定部の処理
を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1の最適パラメータ組
合せ予測装置の7因子2水準直交表の例を示す説明図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態1の最適パラメータ組
合せ予測装置における各改善用サンプル点(調査点)に
ついて求められた不良発生率(評価値)の例を示す説明
図である。
【図5】 この発明の実施の形態4の最適パラメータ組
合せ予測装置における探索方向決定部の処理の改善用サ
ンプル点集合生成ステップで生成する調査点の集合を示
す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態6および実施の形態7
の最適パラメータ組合せ予測装置の構成を示すブロック
図である。
【図7】 従来の最適パラメータ組合せ予測技術である
遺伝的アルゴリズムを用いた問題解決のための構成例を
示すブロック図である。
【図8】 従来の最適パラメータ組合せ予測技術である
遺伝的アルゴリズムを用いた場合の組合せ探索部の動作
を示すフローチャートである。
【図9】 従来のシミュレーテッドアニーリングを用い
た問題解決のための構成例を示すブロック図である。
【図10】 従来の直交計画法を用いた問題解決のため
の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 組合せ探索管理部、2 探索方向決定部、3 組合
せ評価部、4 直交表生成部、5 収束判定部、ST1
直交表獲得ステップ(直交表生成ステップ,第1のス
テップ,探索方向決定ステップ)、ST2 改善用サン
プル点集合生成ステップ(第2のステップ,探索方向決
定ステップ)、ST3 組合せ評価ステップ(第3のス
テップ,探索方向決定ステップ)、ST4 改善方向決
定ステップ(第4のステップ,探索方向決定ステッ
プ)、ST5 改善点生成ステップ(第5のステップ,
探索方向決定ステップ)。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交計画法を探索方向決定に適用し、各
    現在点の周囲から必要最小限の改善用サンプル点集合を
    選択し、これにより評価値の分布状況を調査し、前記評
    価値の分布状況をもとに、最急改善方向である蓋然性の
    高い最良探索方向を見積ることを繰り返して探索を行
    い、最適パラメータ組合せを予測する最適パラメータ組
    合せ予測方法。
  2. 【請求項2】 直交表をパラメータの数に応じて生成す
    る直交表生成ステップと、 該直交表生成ステップで生成された直交表をもとに直交
    計画法を用いて生成されたパラメータ組合せでシステム
    またはシステムのシミュレータを操作し、該操作結果の
    評価値を獲得する組合せ評価ステップと、 該組合せ評価ステップで獲得した評価値をもとに、最急
    改善方向である蓋然性の高い方向を探索し算出する探索
    方向決定ステップと、 前記探索方向決定ステップで探索した中での評価値最良
    のパラメータ組合せとその評価値とを記録し、予め指定
    された回数で前記探索を打ち切り、そこまでの最良のパ
    ラメータ組合せを報告する組合せ探索管理ステップとを
    備えていることを特徴とする請求項1記載の最適パラメ
    ータ組合せ予測方法。
  3. 【請求項3】 探索方向決定ステップは、 組合せ探索管理ステップから与えられた現在点としての
    パラメータの組合せをもとに直交表生成ステップで前記
    パラメータの数に合せて生成された直交表を獲得する第
    1のステップと、 該第1のステップで獲得した直交表の2値を各パラメー
    タに関するプラス値およびマイナス値と読み、ある数値
    だけその方向に前記各パラメータを現在点から変化させ
    た、現在点からの距離が一定のパラメータ組合せを改善
    用サンプル点集合として作成する第2のステップと、 該第2のステップで作成した前記各改善用サンプル点に
    ついて組合せ評価ステップで評価値を得る第3のステッ
    プと、 該第3のステップで得た評価値を用い、前記各パラメー
    タについてプラス値とマイナス値のどちらの方向が改善
    方向か、もしくは改善方向が判定できないかに類別する
    第4のステップと、 該第4のステップでプラス値もしくはマイナス値が改善
    方向と判定されたパラメータについてはその方向へある
    数値だけ現在点から変化させた改善点を生成し、改善方
    向の判定ができなかったパラメータについては前記現在
    点から変化させない改善点を生成する第5のステップと
    を有し、 組合せ探索管理ステップは、 前記探索方向決定ステップで得られた改善点について、
    前記組合せ評価ステップの出す評価値と合せて記録し、
    新たな現在点として前記探索方向決定ステップに与え、
    該与えた数が一定数に達すると探索を打ち切り、そこま
    での評価値最良のパラメータ組合せを報告する請求項2
    記載の最適パラメータ組合せ予測方法。
  4. 【請求項4】 第5のステップは、 パラメータがすべて連続値をとる場合に、第2のステッ
    プでの各パラメータを現在点から変化させるための数値
    とは独立に、改善点と現在点の距離が一定になるよう
    に、改善点を生成するための数値を計算で決定すること
    を特徴とする請求項3記載の最適パラメータ組合せ予測
    方法。
  5. 【請求項5】 第5のステップは、 パラメータがすべて刻み幅一定の離散値をとる場合に、
    改善点を生成するための数値を改善点と現在点の距離が
    一定になるように計算で決定し、さらに前記改善点を最
    も近い離散値組合せである格子点まで移動することを特
    徴とする請求項3記載の最適パラメータ組合せ予測方
    法。
  6. 【請求項6】 第1のステップでは、 パラメータの数より1つ因子が多い直交表を直交表生成
    ステップで生成させ大小2種類の数値を用意し、 第2のステップでは、 各パラメータを現在点から変化させるための数値を前記
    2種類の数値とすることによって、前記現在点からの距
    離が大小2種類ある改善用サンプル点集合を生成し、 第4のステップでは、前記数値の大小についても判定の
    対象とし、 第5のステップでは、 現在点から変化させた改善点を生成するための数値を前
    記第4のステップで判定された数値とし、判定できなか
    った場合には小さい方の数値を用いることを特徴とする
    請求項3記載の最適パラメータ組合せ予測方法。
  7. 【請求項7】 組合せ探索管理ステップは、 現在点を複数保持し、探索記録を前記現在点数と同数保
    持し、探索方向決定ステップに前記複数の現在点を供給
    し、前記複数の現在点について前記探索方向決定ステッ
    プで並列的に得られた改善点を、組合せ評価ステップの
    出す評価値と合せて記録し、前記改善点を新たな現在点
    として前記探索方向決定ステップに与え、該与えた数が
    所与の一定数に達したことをもって探索を打ち切り、す
    べての探索が打ち切られたときまでの最良のパラメータ
    組合せを報告することを特徴とする請求項2記載の最適
    パラメータ組合せ予測方法。
  8. 【請求項8】 所与の点と改善点との間の距離を観測
    し、該観測した距離が一定の値に収束した場合に探索収
    束と判定し、改善点の大域的な収束状態もしくは循環状
    態を検知するための収束判定ステップを有し、 組合せ探索管理ステップは、 探索した改善点の履歴を記録しておき、該記録した履歴
    を前記収束判定ステップに所与の頻度で渡し探索収束の
    判定をさせ、予め指定された回数である探索打ち切り回
    数以前でも前記判定結果をもとに探索打ち切りを決定す
    ることを特徴とする請求項2または請求項3記載の最適
    パラメータ組合せ予測方法。
  9. 【請求項9】 収束判定ステップは、 改善点の履歴を最新の点から所与の数獲得し、ウォルシ
    ュ変換を施し、その係数から改善点履歴の振動を検出し
    た場合にも探索収束と判定することを特徴とする請求項
    8記載の最適パラメータ組合せ予測方法。
  10. 【請求項10】 直交表をパラメータの数に応じて生成
    する直交表生成ステップと、 該直交表生成ステップで生成された直交表をもとに直交
    計画法を用いて生成されたパラメータ組合せでシステム
    またはシステムのシミュレータを操作し、該操作結果の
    評価値を獲得する組合せ評価ステップと、 該組合せ評価ステップで獲得した評価値をもとに、最急
    改善方向である蓋然性の高い方向を探索し算出する探索
    方向決定ステップと、 該探索方向決定ステップで探索した中での評価値最良の
    パラメータ組合せとその評価値とを記録し、予め指定さ
    れた回数で前記探索を打ち切り、そこまでの最良のパラ
    メータ組合せを報告する組合せ探索管理ステップと、 を備えた最適パラメータ組合せ予測方法をコンピュータ
    に実行させるためのプログラムとして記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 組合せ探索管理ステップから与えられ
    た現在点としてのパラメータの組合せをもとに直交表生
    成ステップで前記パラメータの数に合せて生成された直
    交表を獲得する第1のステップと、該第1のステップで
    獲得した直交表の2値を各パラメータに関するプラス値
    およびマイナス値と読み、ある数値だけその方向に前記
    各パラメータを現在点から変化させた、現在点からの距
    離が一定のパラメータ組合せを改善用サンプル点集合と
    して作成する第2のステップと、該第2のステップで作
    成した前記各改善用サンプル点について組合せ評価ステ
    ップで評価値を得る第3のステップと、該第3のステッ
    プで得た評価値を用い、前記各パラメータについてプラ
    ス値とマイナス値のどちらの方向が改善方向か、もしく
    は改善方向が判定できないかに類別する第4のステップ
    と、該第4のステップでプラス値もしくはマイナス値が
    改善方向と判定されたパラメータについてはその方向へ
    ある数値だけ現在点から変化させた改善点を生成し、改
    善方向の判定ができなかったパラメータについては前記
    現在点から変化させない改善点を生成する第5のステッ
    プとを探索方向決定ステップが有し、 前記探索方向決定ステップで得られた改善点について、
    前記組合せ評価ステップの出す評価値と合せて記録し、
    新たな現在点として前記探索方向決定ステップに与え、
    該与えた数が一定数に達すると探索を打ち切り、そこま
    での評価値最良のパラメータ組合せを組合せ探索管理ス
    テップが報告する最適パラメータ組合せ予測方法をプロ
    グラムとして記録した請求項10記載の記録媒体。
  12. 【請求項12】 パラメータがすべて連続値をとる場合
    に、第2のステップで用いた数値とは独立に、第5のス
    テップにおける改善点を生成するための数値を、改善点
    と現在点の距離が一定になるように計算で決定すること
    を特徴とする最適パラメータ組合せ予測方法をプログラ
    ムとして記録した請求項11記載の記録媒体。
  13. 【請求項13】 パラメータがすべて刻み幅一定の離散
    値をとる場合に、第5のステップにおける改善点を生成
    するための数値を、改善点と現在点の距離が一定になる
    ように計算で決定し、さらに前記改善点を最も近い離散
    値組合せである格子点まで移動することを特徴とする最
    適パラメータ組合せ予測方法をプログラムとして記録し
    た請求項11記載の記録媒体。
  14. 【請求項14】 第1のステップでは、 パラメータの数より1つ因子の多い直交表を直交表生成
    ステップで生成させ大小2種類の数値を用意し、 第2のステップでは、 各パラメータを現在点から変化させるための数値を前記
    2種類の数値とすることによって、現在点からの距離が
    大小2種類ある改善用サンプル点集合を生成し、 第4のステップでは、前記数値の大小についても判定の
    対象とし、 第5のステップでは、 現在点から変化させた改善点を生成するための数値を前
    記第4のステップで判定された数値とし、判定できなか
    った場合には小さい方の数値を用いることを特徴とする
    最適パラメータ組合せ予測方法をプログラムとして記録
    した請求項11記載の記録媒体。
  15. 【請求項15】 現在点を複数保持し、探索記録を前記
    現在点数と同数保持し、前記複数の現在点について探索
    方向決定ステップで並列的に得られた改善点を組合せ評
    価ステップの出す評価値と合せて記録し、前記改善点を
    新たな現在点として前記探索方向決定ステップに与え、
    該与えた数が所与の一定数に達したことをもって探索を
    打ち切り、すべての探索が打ち切られたときまでの最良
    のパラメータ組合せを組合せ探索管理ステップが報告す
    ることを特徴とする最適パラメータ組合せ予測方法をプ
    ログラムとして記録した請求項10記載の記録媒体。
  16. 【請求項16】 所与の点と改善点との間の距離を観測
    し、該観測した距離が一定の値に収束した場合に探索収
    束と判定し、改善点の大域的な収束状態もしくは循環状
    態を検知するための収束判定ステップを有し、 探索した改善点の履歴を記録しておき、該記録した履歴
    を前記収束判定ステップに所与の頻度で渡し探索収束の
    判定をさせ、該判定結果をもとに予め指定された回数で
    ある探索打ち切り回数以前でも探索打ち切りを組合せ探
    索管理ステップが決定することを特徴とする最適パラメ
    ータ組合せ予測方法をプログラムとして記録した請求項
    10または請求項11記載の記録媒体。
  17. 【請求項17】 改善点の履歴を最新の点から所与の数
    獲得し、ウォルシュ変換を施し、その係数から改善点履
    歴の振動を検出した場合にも収束判定ステップで探索収
    束と判定することを特徴とする最適パラメータ組合せ予
    測方法をプログラムとして記録した請求項16記載の記
    録媒体。
  18. 【請求項18】 強さ2の2水準の直交表をパラメータ
    の数に応じて生成する直交表生成部と、 該直交表生成部で生成された直交表をもとに、直交計画
    法を用いてパラメータ組合せを複数生成し、それらのパ
    ラメータで操作した結果の評価値をもとに、最急改善方
    向である蓋然性の高い方向を算出する探索方向決定部
    と、 前記パラメータの組合せを得てシステムもしくはシステ
    ムのシミュレータを操作し、結果の評価値を獲得する組
    合せ評価部と、 探索した中での評価値最良のパラメータ組合せとその評
    価値とを記録し、所定の回数で探索を打ち切り、そこま
    での最良のパラメータ組合せを報告する組合せ探索管理
    部とを備えた最適パラメータ組合せ予測装置。
  19. 【請求項19】 探索方向決定部は、 組合せ探索管理部が組合せをひとつ現在点として探索方
    向決定部に与えると、直交表生成部からパラメータの数
    に合せて生成された直交表を獲得し、該各位得した直交
    表の2値を各パラメータに関するプラス値およびマイナ
    ス値と読み、ある数値だけその方向に各パラメータを現
    在点から変化させた、現在点からの距離が一定のパラメ
    ータ組合せを改善用サンプル点集合として作成し、各改
    善用サンプル点を組合せ評価部に渡してその評価値を
    得、直交計画法に基づき前記評価値を用いて、各パラメ
    ータについてプラス値とマイナス値のどちらの方向が改
    善方向か、もしくは改善方向が判定できないかに類別
    し、プラス値もしくはマイナス値が改善方向と判定され
    たパラメータについてはその方向へある数値だけ現在点
    から変化させ、改善方向判定ができなかったパラメータ
    については前記現在点を改善点として生成し、 組合せ探索管理部は、 前記探索方向決定部により得られた改善点について、組
    合せ評価部の出す評価値と合せて記録し、新たな現在点
    として探索方向決定部に与え、該与えた数が一定数に達
    すると探索を打ち切り、そこまでの評価値最良のパラメ
    ータ組合せを報告することを特徴とする請求項18記載
    の最適パラメータ組合せ予測装置。
  20. 【請求項20】 複数の探索方向決定部を有し、 組合せ探索管理部は、 現在点を複数保持し、探索記録を前記現在点数と同数保
    持し、前記各探索方向決定部に前記現在点をそれぞれ供
    給して得られた改善点を組合せ評価部の出す評価値と合
    せて記録し、前記改善点を新たな現在点として前記各探
    索方向決定部に与えた数が一定数に達すると探索を打ち
    切り、すべての探索が打ち切られたときまでの最良のパ
    ラメータ組合せを報告することを特徴とする請求項18
    記載の最適パラメータ組合せ予測装置。
  21. 【請求項21】 所与の点と改善点との間の距離を観測
    し、前記距離が一定の値に収束した場合に探索収束と判
    定する、改善点の大域的な収束状態もしくは循環状態を
    検知するための収束判定部を有し、 組合せ探索管理部は、 探索した改善点の履歴を記録しておき、前記履歴をもと
    に前記収束判定部が行なった探索収束の判定により、探
    索を打ち切る回数に達する以前でも探索打ち切りを決定
    することを特徴とする請求項18または請求項19記載
    の最適パラメータ組合せ予測装置。
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