JP2000131279A - ゲル充填キャピラリーカラム電気泳動装置 - Google Patents
ゲル充填キャピラリーカラム電気泳動装置Info
- Publication number
- JP2000131279A JP2000131279A JP10305020A JP30502098A JP2000131279A JP 2000131279 A JP2000131279 A JP 2000131279A JP 10305020 A JP10305020 A JP 10305020A JP 30502098 A JP30502098 A JP 30502098A JP 2000131279 A JP2000131279 A JP 2000131279A
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- JP
- Japan
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- buffer solution
- capillary column
- dissolved gas
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Abstract
(57)【要約】
【課題】現状のゲル充填キャピラリーカラム電気泳動装
置では、試料導入側バッファ液を脱泡しておらず、溶存
気体がキャピラリー中に拡散し、発熱時に発泡し、ゲル
充填キャピラリーカラムの分離性能を劣化させ、ゲル充
填キャピラリーカラムの使用寿命が短かった。 【解決手段】試料導入側バッファ液を加温して、バッフ
ァ液の溶存気体量を低減し、さらに、バッファ液を脱気
装置に循環させ、発熱時の飽和溶存気体量より低い溶存
気体量に保つ。試料導入側バッファ液の溶存気体量が低
減するので、キャピラリー中へ溶存気体が拡散せず、発
熱時に発泡しない。このため、ゲルキャピラリーの分離
性能が劣化せず、使用寿命が長くなる。
置では、試料導入側バッファ液を脱泡しておらず、溶存
気体がキャピラリー中に拡散し、発熱時に発泡し、ゲル
充填キャピラリーカラムの分離性能を劣化させ、ゲル充
填キャピラリーカラムの使用寿命が短かった。 【解決手段】試料導入側バッファ液を加温して、バッフ
ァ液の溶存気体量を低減し、さらに、バッファ液を脱気
装置に循環させ、発熱時の飽和溶存気体量より低い溶存
気体量に保つ。試料導入側バッファ液の溶存気体量が低
減するので、キャピラリー中へ溶存気体が拡散せず、発
熱時に発泡しない。このため、ゲルキャピラリーの分離
性能が劣化せず、使用寿命が長くなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル充填キャピラ
リーカラムを使用した電気泳動装置に関する。
リーカラムを使用した電気泳動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のゲル充填キャピラリーカラム電気
泳動装置においては、試料導入側バッファ液を脱気して
おらず、ゲル充填キャピラリーカラムを長時間使用して
いる間にバッファ液の溶存気体がゲル充填キャピラリー
カラム内に拡散し、電気泳動による発熱により発泡して
ゲル充填キャピラリーカラムの分離性能を劣化させ、ゲ
ル充填キャピラリーカラムの使用寿命を短くしていたこ
とが問題であった。
泳動装置においては、試料導入側バッファ液を脱気して
おらず、ゲル充填キャピラリーカラムを長時間使用して
いる間にバッファ液の溶存気体がゲル充填キャピラリー
カラム内に拡散し、電気泳動による発熱により発泡して
ゲル充填キャピラリーカラムの分離性能を劣化させ、ゲ
ル充填キャピラリーカラムの使用寿命を短くしていたこ
とが問題であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、試料
導入側バッファ液の溶存気体量を低減させて、ゲル充填
キャピラリーカラム内への気体の拡散を防止し、ゲル充
填キャピラリーカラム内での発泡を防止することにより
ゲル充填キャピラリーカラムの使用寿命を長くすること
にある。
導入側バッファ液の溶存気体量を低減させて、ゲル充填
キャピラリーカラム内への気体の拡散を防止し、ゲル充
填キャピラリーカラム内での発泡を防止することにより
ゲル充填キャピラリーカラムの使用寿命を長くすること
にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的のために、試料
導入側バッファを飽和溶存気体濃度の温度による変化が
小さくなる４０℃程度にヒーターにより加温し、さら
に、ポンプによりバッファ液を脱気装置に常時循環さ
せ、バッファ液の溶存気体濃度を電気泳動により温度上
昇した時の飽和溶存濃度よりも小さくなるように保つ。
導入側バッファを飽和溶存気体濃度の温度による変化が
小さくなる４０℃程度にヒーターにより加温し、さら
に、ポンプによりバッファ液を脱気装置に常時循環さ
せ、バッファ液の溶存気体濃度を電気泳動により温度上
昇した時の飽和溶存濃度よりも小さくなるように保つ。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図１により説
明する。ゲル充填キャピラリーカラム１は、試料導入側
端をバッファ液槽３に入れたバッファ液２に浸してあ
る。バッファ液２はヒーター４により４０℃に加温して
あり、温度変化に対する飽和溶存気体濃度の変化が小さ
くなっている。さらに、ポンプ６によりステンレス配管
７を通って脱気装置５に常時循環し、溶存している気体
を取り除き、ゲル充填キャピラリーカラム１の発熱時に
おける飽和溶存気体濃度よりもバッファ液槽３のバッフ
ァ液２の溶存気体濃度を低く保つようにしてある。
明する。ゲル充填キャピラリーカラム１は、試料導入側
端をバッファ液槽３に入れたバッファ液２に浸してあ
る。バッファ液２はヒーター４により４０℃に加温して
あり、温度変化に対する飽和溶存気体濃度の変化が小さ
くなっている。さらに、ポンプ６によりステンレス配管
７を通って脱気装置５に常時循環し、溶存している気体
を取り除き、ゲル充填キャピラリーカラム１の発熱時に
おける飽和溶存気体濃度よりもバッファ液槽３のバッフ
ァ液２の溶存気体濃度を低く保つようにしてある。
【０００６】
【発明の効果】本発明によれば、ゲル充填キャピラリー
カラムの試料導入側において、バッファ液からの溶存気
体の拡散が低減し、泳動電流による発熱による発泡が防
止され、発泡による分離性能の劣化を防止でき、ゲル充
填キャピラリーカラムの使用寿命が長くなる効果があ
る。
カラムの試料導入側において、バッファ液からの溶存気
体の拡散が低減し、泳動電流による発熱による発泡が防
止され、発泡による分離性能の劣化を防止でき、ゲル充
填キャピラリーカラムの使用寿命が長くなる効果があ
る。
【図１】本発明の実施例であるバッファ液の溶存気体量
低減方法を説明する構成図。
低減方法を説明する構成図。
１…ゲル充填キャピラリーカラム、２…バッファ液、３
…バッファ液槽、４…ヒーター、５…脱気装置、６…ポ
ンプ、７…ステンレス配管、８…検出器。
…バッファ液槽、４…ヒーター、５…脱気装置、６…ポ
ンプ、７…ステンレス配管、８…検出器。
Claims (2)
- 【請求項１】アクリルアミドゲル等をキャピラリーに充
填したゲル充填キャピラリーカラムと、ゲル充填キャピ
ラリーカラムの試料導入側の端を浸すバッファ液を入れ
るバッファ液槽とを有するゲル充填キャピラリーカラム
電気泳動装置において、試料導入側のバッファ液を加温
してバッファ液の溶存気体濃度を低下させたことを特徴
とするゲル充填キャピラリーカラム電気泳動装置。 - 【請求項２】アクリルアミドゲル等をキャピラリーに充
填したゲル充填キャピラリーカラムと、ゲル充填キャピ
ラリーカラムの試料導入側の端を浸すバッファ液を入れ
るバッファ液槽とを有するゲル充填キャピラリーカラム
電気泳動装置において、試料導入側のバッファ液を脱泡
装置に循環させて、バッファ液の溶存気体濃度を低下さ
せたことを特徴とするゲル充填キャピラリーカラム電気
泳動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10305020A JP2000131279A (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | ゲル充填キャピラリーカラム電気泳動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10305020A JP2000131279A (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | ゲル充填キャピラリーカラム電気泳動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000131279A true JP2000131279A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17940134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10305020A Pending JP2000131279A (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | ゲル充填キャピラリーカラム電気泳動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000131279A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7459068B2 (en) | 2001-12-04 | 2008-12-02 | Applied Biosystems Inc. | Multi-capillary electrophoresis apparatus |
-
1998
- 1998-10-27 JP JP10305020A patent/JP2000131279A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7459068B2 (en) | 2001-12-04 | 2008-12-02 | Applied Biosystems Inc. | Multi-capillary electrophoresis apparatus |
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