JP2000131023A - 魚槽内の活魚計測装置 - Google Patents

魚槽内の活魚計測装置

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JP2000131023A JP10325940A JP32594098A JP2000131023A JP 2000131023 A JP2000131023 A JP 2000131023A JP 10325940 A JP10325940 A JP 10325940A JP 32594098 A JP32594098 A JP 32594098A JP 2000131023 A JP2000131023 A JP 2000131023A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生け簀等活魚を飼育できる魚槽内の魚の数や
体長、体重を自動的に計測でき、既存の生け簀でも改造
不要に利用できる魚槽内の活魚計測装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 魚が飼育される魚槽に挿入可能とされ外周縁
端部とこの魚槽内面との隙間部をこの魚槽内で飼育され
る魚が通過できないようにされて魚槽内を進退自在とさ
れ水没部に前記魚が重合せずに通過できる開口部が貫設
される移動子と、この開口部を通過する魚を検出できる
センサを有する計測手段とを備えたことを特徴とする魚
槽内の活魚計測装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活魚の計測装置に関す
るものであり、特には、魚槽内で飼育される活魚の数や
体長、体重の自動計測に利用される。
【0002】
【従来の技術】生け簀内に稚魚を放流してこの稚魚に定
期的に餌を与えて育てる養殖漁業の分野では生け簀内の
魚の数や大きさを正確に把握していないために多めの餌
を与えている。このため、食べ残された餌が沈下して腐
敗し養殖場を汚染したり、食べ残される餌そのものが無
駄な餌として生産コストを上昇させる等の問題がある。
そこで、生け簀内の魚を掬網等で掬って目測で魚の数や
大きさを計測している。また、当発明人が発明した活魚
計数装置が特開平6−243311号に開示されてい
る。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら、従来の目測作
業は、作業が煩雑であるばかりでなく、魚を掬網で掬う
作業が極めてきつい作業である。また、掬網に掬われた
魚は擦れ傷が付き発病の原因となる等の問題がある。ま
た、本発明人の活魚計数装置を利用するには既存の生け
簀を改造する必要があり、改造費用が高くつくという問
題があった。
【0004】本発明は、上述従来の問題点を解決するこ
とを課題としてなされたもので、生け簀等活魚を飼育で
きる魚槽内の魚の数や体長、体重を自動的に計測でき、
既存の生け簀でも改造不要に利用できる魚槽内の活魚計
測装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の魚槽内の活魚計
測装置は、魚が飼育される魚槽に挿入可能とされ外周縁
端部とこの魚槽内面との隙間部をこの魚槽内で飼育され
る魚が通過できないようにされて魚槽内を進退自在とさ
れ水没部に前記魚が重合せずに通過できる開口部が貫設
される移動子と、この開口部を通過する魚を検出できる
センサを有する計測手段とを備えたことを特徴とする。
なお、移動子を構成する枠材はテレスコ−プ構造等の伸
縮自在な構造にして移動子の外形や開口部内径の大きさ
を任意の大きさに調節可能にすると共に開口部の位置も
一定範囲内で調節可能にすると好ましい。
【0006】
【作用】上記本発明では、例えば、生け簀内に沈下され
た移動子の水没部に貫設された開口部を魚が通過すると
魚を検出できるセンサが魚を検出して、その信号をコン
トロ−ラに送るとコントロ−ラがその信号を魚の数と体
長または体重として変換してプリンタ−等の出力装置に
その信号を出力すると出力装置に開口部を通過した魚の
数と体長または体重が計測値として表示される作用を果
たす。
【0007】
【実施例】以下に本発明に係わる魚槽内の活魚計測装置
について望ましい実施例を図面に従って説明するが、こ
れにより本発明は何等限定されるものではない。
【0008】
【実施例1】図1乃至図2は本発明に係わる魚槽内の活
魚計測装置の第1実施例を示したものであり、ヒラメ用
の計測装置である。本実施例の特徴とするところは、水
槽に略垂直に挿入される移動子1の下部に貫設され魚が
1尾ずつしか通過できない複数の開口部1aを通過する
魚を開口部1aの近傍に配設される計測手段によって計
測できるようにした点にある。
【0009】図1において、1はヒラメが飼育される水
槽20内に略垂直に挿入されて、図2に示すように外周
縁端部と水槽20の内面との隙間部を水槽20内の魚が
通過できないようにされて水槽内を進退自在に配設され
る移動子であり、この移動子1は外周縁部と適宜位置に
外周縁部と連結される枠材2とこの枠材2に取付られ水
槽20内の魚が通過できない網目を有す網材3とで構成
され、水槽20の底面近傍にこの水槽内のヒラメが1尾
ずつしか通過できない開口部1aが水平方向に複数個所
(図では3個所)並んで貫設されている。
【0010】この移動子1の魚が出ていく側の面(図で
は左側の面)の開口部1aの近くには計測手段10が取
付られ、開口部1aを通過する魚を検出するセンサとし
てのCCDカメラ11がバックライト12と透明材料か
ら成るガイド部材4とで構成されるヒラメが1尾ずつし
か通れない通路を通過するヒラメを検出し、その情報を
画像処理装置13に送ると検出した魚の「数]と「体
長」の信号に変換される。なお、この計測手段10は公
知のものであり、CCDカメラ11は透明の材料で水密
構造とされる箱体内に収容されている。また、画像処理
装置13とコントロ−ラ6とが電線で接続されると共に
コントロ−ラ6は出力装置としてのプリンタ−7と接続
されている。
【0011】なお、5は移動子1の水槽20の底面側に
取付られ図示しないポンプにチュ−ブを介して接続さ
れ、このポンプから供給される水槽中の水を水槽の底面
側に向けて吐出するノズルである。
【0012】以上の構成において、その作用を図1に基
ずいて説明する。魚を開口部1aに追込む方法は魚の危
険回避能力を利用するもので移動子を移動して魚の泳行
空間を狭隘化するものである。まず、移動子1と水槽2
0の壁との間に魚が進入しないように適宜手段により移
動子1を水槽20内の一方の壁際(図では水槽の左側の
壁)に立てて挿入沈下させた後、適宜手段により移動子
1を対向する他方の壁に向けて移動させる(図では右方
向に移動させる)と、ノズル5から吐出される水流と接
近してくる移動子1に危機感を感じてヒラメが底面から
離反すると共に漸次泳行空間が狭くなることに危機感を
感じて、図1に示すように、開口部1aを通過して移動
子1を介して隔室化される隣室に移動する。
【0013】続けて、移動子1を移動子1と図の右側の
壁との間にヒラメがいなくなるまで移動させると前述の
隣室に水槽20内の全てのヒラメが移動し、その数が自
動的に計測される。
【0014】この際、魚を検出するセンサとしてのCC
Dカメラ11が開口部1aを通過していくヒラメを検出
してその信号が画像処理装置13に送られる。画像処理
装置13はその信号をヒラメの「数」と「体長」として
変換してコントロ−ラ6に送るとコントロ−ラ6がその
情報をプリンタ−7に出力してプリンタ−7がその数と
体長を計測値として出力する。(例えば、魚の数と体長
がが紙に印字されて出される)
【0015】なお、上述のように入力された魚の尾数と
体長のデ−タをコントロ−ラ6で加工してプリンタ−7
に魚の体長の母標準偏差,度数分布図,平均体長,尾数
等生産管理に必要な情報と好ましい給餌重量コメント、
分別後の体長のバラツキの拡大に伴いさらなる分別を推
奨するコメントの出力、また、コントロ−ラ6と接続さ
れて水中に臨まされ魚の餌の捕食状況を観察する図示し
ない視覚装置からの情報も加味して給餌タイミング,給
餌回数,給餌毎の餌の重量等も出力すると好ましい生産
管理のツ−ルとしての利用ができる。
【0016】なお、枠材2はテレスコ−プ構造等伸縮自
在な構造にして移動子1の外形や開口部内径の大きさを
任意の大きさに調節可能にすると共に開口部の位置も一
定範囲内で調節可能にすると好ましい。
【0017】
【実施例2】本実施例の特徴とするところは、図3でわ
かるように、移動子1が海中に下部大半が水没されてハ
マチが飼育される網製の生け簀21内に略水平にされて
挿入されて生け簀21の底に沈下され、実施例1と同様
に外周縁端部と生け簀21の内面との隙間部を生け簀2
1内の魚が通過できないようにされて生け簀21内を浮
沈自在に配設されている点にあり、中央部にこの生け簀
21内のハマチが1尾ずつでしか通過できない開口部1
aが貫設されている。なお、上記第1実施例の説明で用
いた図1に示した部分と同一部分には同一符号を付し、
ここでは重複する説明を省略する。
【0018】この移動子1の魚が出ていく側の面(図で
は下面)に開口部1aの近くには計測手段10が取付ら
れ、開口部1aを通過する魚を検出するセンサとしての
2個のCCDカメラ11がバックライト12と透明材料
から成るガイド部材4とで構成されるハマチが1尾ずつ
しか通れない通路に直交して配設され、この通路を通過
するハマチを検出するとその情報を画像処理装置13に
送ると検出した魚の「数]や「体長」、「体重」の信号
に変換される。なお、この計測手段10は公知のもので
あり、CCDカメラ11は透明の材料で水密構造とされ
る箱体内に収容されている。また、画像処理装置13と
コントロ−ラ6とが電線で接続されると共にコントロ−
ラ6は出力装置としてのプリンタ−7と接続されてい
る。
【0019】以上の構成において、その作用を図3及び
図4を用いて説明する。本実施例の作用は実施例1と同
様であり、魚を開口部1aに追込む方法は魚の危険回避
能力を利用するもので移動子を移動して魚の泳行空間を
狭隘化するものである。まず、適宜手段により移動子1
を生け簀21の底に移動子1と生け簀21の底面との間
にハマチが進入しないように沈下させた後、適宜手段に
より移動子1を水面に向けて上昇させる。上昇してくる
移動子1によって漸次泳行空間が狭くされることに危機
感を感じるハマチが開口部1aを通過して移動子1を介
して隔室化される海底側隣室に移動する。
【0020】この際、魚を検出するセンサとしてのCC
Dカメラ11が開口部1aを通過していくハマチを検出
してその信号が画像処理装置13に送られる。画像処理
装置13はその信号をハマチの「数」と「体長」と「体
重」として変換してコントロ−ラ6に送るとコントロ−
ラ6がその情報をプリンタ−7に出力するとプリンタ−
7がその数と体長と体重を計測値として出力する。
【0021】続けて、移動子1を移動子1と海面との間
にハマチがいなくなるまで上昇させると前述の海底側隣
室に生け簀21内の全てのハマチが移動し、その数が自
動的に計測される。
【0022】なお、上記実施例では開口部1aは一つに
したがこれに限るものではない。すなわち、開口部は複
数貫設してもよい。この際は、それぞれの開口部に直交
する二つのCCDカメラを配設して計測し各カメラから
の情報をコントロ−ラ6に集めるようにすればよい。こ
れにより、計測能率が向上する効果がある。
【0023】
【実施例3】本実施例の特徴とするところは、生け簀内
に略垂直に挿入される移動子に形成される開口部の近傍
に魚検出センサとして超音波センサを利用する計測手段
を取付て開口部を通過する魚の数や体長を計測できるよ
うにした点にある。こうすることにより、バックライト
を省略できるばかりでなく夜間でも計測できる効果があ
る。
【0023】図5において、実施例2と同様の移動子1
が生け簀21内の略中央部に略垂直にされて挿入され移
動子1の縁端と生け簀21の内面との隙間部を生け簀2
1内の魚が通過できないように配設されている。なお、
生け簀にはアジ,サバ,イワシ,ブリ類等の走光性(光
に集まる習性)を有す魚が飼育される。9は遮光シ−ト
である。そして、この移動子1の魚が出ていく側の面
(図では右側の面)の開口部1aの近くには計測手段3
0が取付られ、開口部1aを通過する魚を検出するセン
サとしての超音波センサ31が上部が開口される断面コ
字状のガイド部材41とで構成される生け簀内の魚が1
尾ずつしか通れない通路を通過する魚を1尾ずつ検出
し、その情報を画像処理装置32に送ると検出した魚の
「数」と「体長」の信号に変換される。なお、この計測
手段30は公知のものである。また、前述実施例同様、
画像処理装置32とコントロ−ラ6とが電線で接続され
ると共にコントロ−ラ6は出力装置としてのプリンタ−
7と接続されている。
【0024】以上の構成において、その作用を図5を用
いて説明する。本実施例の魚を開口部1aに追込む方法
は魚の走光性を利用するものである。まず、生け簀の略
中央部に移動子を略垂直に挿入すると移動子を境界壁と
する左右の部屋に生け簀内の魚が二分される。次いで、
計測手段が臨まされる部屋(図の右側の部屋)を遮光シ
−ト9で覆うと太陽光が照射されて明るい左側の部屋に
開口部1aを通って移動する。全ての魚が左の部屋に移
動したことを確認後、前記遮光シ−ト9を魚が集合して
いる左側の部屋に被せると、今度は魚は前述同様に開口
部1aを通って明るい右側の部屋に移動する。この際、
魚を検出するセンサとしての超音波センサ31が照射す
る音波が開口部1aを通過していく魚に当たって反射さ
れた音波を捕捉してその信号が画像処理装置32に送ら
れる。画像処理装置32はその信号を魚の数および体長
として変換してコントロ−ラ6に送るとコントロ−ラ6
を介してプリンタ−7に前述同様に魚の数と体長が出力
される。
【0025】
【実施例4】図6に示すように、生け簀内の魚が1尾ず
つしか通過できない開口部を通過する魚を開口部の近傍
に配設される計測手段10によって計測できるようにさ
れた移動子1から柄15を延出させて、この柄15を持
って移動子1を移動させるようにしてもよい。この際
は、生け簀21の壁に沿って進退自在とされる部材17
と生け簀21の内壁との間を生け簀内の魚が通過できな
い間隙を保ちこの部材17と移動子1とを柔軟性のある
網材16で連結してそれぞれが生け簀内を進退可能な構
成にしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係わる魚槽
内の活魚計測装置によれば、魚が飼育される魚槽に着脱
可能に挿入される移動子の水没部に貫設され魚が1尾ず
つまたは1列ずつしか通過できない開口部を魚が通過す
るとその数と体長または体重を開口部の近傍に配設され
る計測手段が自動的に計測するので、魚の成長に応じた
定量的な生産管理が可能になるばかりでなく、人間が煩
雑な計測作業から解放される。また、魚をたも網等で掬
う必要がなくなるのできつい作業から解放される。さら
にまた、魚に擦れ傷が付かない等の実用的に優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の魚槽内の活魚計測装置の第1実施例
を示す要部断面図である。
【図2】 図1のA矢視図である。
【図3】 本発明の魚槽内の活魚計測装置の第2実施例
を示す要部断面図である。
【図4】 図2のA矢視図である。
【図5】 本発明の魚槽内の活魚計測装置の第3実施例
を示す要部断面図である。
【図6】 本発明の魚槽内の活魚計測装置の第4実施例
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 移動子 1a 開口部 2 枠材 3 網材 4,41 ガイド部材 5 ノズ
ル 6 コントロ−ラ 7 プリンタ− 9 遮光シ−ト 10 計測手段 11 CCDカメラ 12 バックラ
イト 13 画像処理装置 20 水槽 21 生け簀 30 計測手段 31 超音波センサ 32 画像処理
装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06M 7/00 301 G06M 7/04 7/04 G06F 15/62 380

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚が飼育される魚槽に挿入可能とされ外
    周縁端部とこの魚槽内面との隙間部をこの魚槽内で飼育
    される魚が通過できないようにされて魚槽内を進退自在
    とされ水没部に前記魚が重合せずに通過できる開口部が
    貫設される移動子と、この開口部を通過する魚を検出で
    きるセンサを有する計測手段とを備えたことを特徴とす
    る魚槽内の活魚計測装置
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