JP2000124916A - Abrサービス品質推定装置 - Google Patents

Abrサービス品質推定装置

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JP2000124916A
JP2000124916A JP29855898A JP29855898A JP2000124916A JP 2000124916 A JP2000124916 A JP 2000124916A JP 29855898 A JP29855898 A JP 29855898A JP 29855898 A JP29855898 A JP 29855898A JP 2000124916 A JP2000124916 A JP 2000124916A
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Toshiaki Tsuchiya
利明 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABRサービス特有のパラメータであるMC
Rの要素を組み合わせた、最悪パターンを考慮に入れた
ABRサービス品質推定装置を提供すること。 【解決手段】 ATM交換機間を接続する仮想パス(V
P)でABRサービスを提供する仮想パス201に対し
て、当該仮想パス201に収容されるそれぞれの仮想コ
ネクション(VC)のトラヒックパラメータのうちPC
RおよびMCRから、ABRサービスのトラヒックを最
低保証分とその他の変動分に分け、変動分について当該
仮想パスにおける変動分のセル損失率推定値を算出し、
さらに最低保証分のトラヒック量も加味して全体のセル
損失率推定値を算出する手段400を有する装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ABRサービス品
質推定装置、すなわち、非同期伝送モード(Asyncrono
us Transfer Mode:以下、ATMという)網内におい
て利用可能ビットレート(Available Bit Rate:以
下、ABRという)サービスを提供するために設定され
た仮想パス(Virtual Path:以下、VPという)の品
質を推定し、網管理用の目標レベルに治まり得るかどう
かを判断するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電話網に代表される回線交換方式の通信
網は、コネクション型ネットワークと呼ばれ、ユーザが
通信網に接続を要求する際にユーザ端末−加入者交換機
間、加入者交換機−中継交換機間にすべて同一の帯域幅
を持つコネクションを設定し、接続の終了までこれを確
保する。コネクション型ネットワークにおいては、割り
当てられた帯域の独占的な使用をユーザに対して認める
ので、接続期間を通じて通信品質の保証が可能となる。
これをギャランティー型のサービスと呼ぶ。但し、交換
機間のパスはコネクション毎に時分割され、コネクショ
ンの接続期間中は一定の帯域が周期的にユーザに割り当
てられるので、ユーザが割り当てられた帯域を使い切っ
ていない場合には余剰の帯域は無駄に消費される。従っ
て、網資源の有効利用はあまり望めない。また、コネク
ションに割り当てられる帯域幅は、多くの通信網におい
て一意であることから、音声や画像通信等、要求の異な
る複数のサービスを同時に扱うことは難しい。
【0003】一方、インターネットに代表されるデータ
通信は、主としてパケット交換と呼ばれる方式により提
供されてきた。パケット交換の方式はコネクションレス
型と呼ばれ、各ユーザに対して帯域の確保は行わない。
パケット交換網においては、すべての情報はパケットと
呼ばれる可変長の情報単位に分割され、各パケットには
ユーザや目的地に関する情報がヘッダとして付加され
る。網内の交換機はヘッダの情報から各パケットの転送
経路を決定し、次段の交換機へパケットを発送する。こ
の際、交換機間のパスはすべてのパケットにより共有さ
れる。コネクションレス型ネットワークでは必要な情報
だけが網内を流れるので、網資源はコネクション型ネッ
トワークに比べて有効に利用できる。しかしながら、交
換機間のパスはすべてのユーザにより共有されるので、
特定のユーザが非常に多くのパケットを送出すると、他
のユーザが利用できるリソースは少なくなり、その結果
パケットの損失あるいは遅延が増大する。このようなサ
ービスの実現形態はベストエフォート型と呼ばれ、個々
のユーザに対する通信品質の保証は通常行われない。
【0004】これら既存の技術に対して、電話やデータ
通信、画像通信等の複数の通信サービスを統合的に扱う
ことを目指す広帯域サービス統合デジタル網(Broadba
ndIntegrated Service Digital Network:B−IS
DN)では、ATM(非同期転送モード)の採用によ
り、ギャランティー型,ベストエフォート型を含む広範
囲なサービスを実現可能としている。ATMのサービス
カテゴリは、固定ビットレート(Constant Bit Rat
e:以下、CBRという)、可変ビットレート(Variab
le Bit Rate:以下、VBRという)、無規定ビット
レート(Unspecified Bit Rate:以下、UBRとい
う)および前述の利用可能ビットレート(ABR)の4
種類に大きく分けられる。
【0005】CBRは一定の帯域をコネクションに対し
保証するサービスで、回線交換的な使用や、遅延に厳し
いアプリケーションの転送に用いられるギャランティー
型のサービスである。VBRもギャランティー型のサー
ビスに近いが、常に一定の帯域が割り当てられるわけで
はなく、コネクションからのセルの送出に応じた動的な
割り当てを行うことで統計多重効果を狙っている。但
し、セル送出の変動は予め設定された範囲内で行うこと
が要求され、その範囲内に収まるセルだけが品質を保証
される。このVBRには、損失と遅延を保証する実時間
型サービス(real-time VBR:rt-VBR)と、損失
についてのみ保証し、遅延に関する保証を行わない非実
時間型サービス(non-real-time VBR:nrt-VBR)
の2種類がある。
【0006】UBRは品質保証をしない、ベストエフォ
ート型のサービスである。UBRでは各コネクションに
対して、セル送出の最大速度、すなわちピークセルレー
ト(Peak Cell Rate:PCR)を除くいかなる制御
も必要とされないので、複数のコネクション間での帯域
の奪い合いにより、品質の不平等が起こる可能性があ
る。ABRもベストエフォート型のサービスであり、通
信中の品質は必ずしも保証されないが、 (1)セル送出の最低速度、すなわちミニマムセルレー
ト(Minimum CellRate:MCR)が規定されてお
り、MCR以下での通信に関しては低セル損失が保証さ
れる。 (2)ABRの通信端末はデータ以外にリソースマネジ
メントセル(ResorceManagement Cell:RMセル)
と呼ばれる特殊なセルを巡回させる。このRMセルは、
ネットワークの利用状況をネットワーク側から通信端末
側へ通知する役割を持ち、このRMセルの働きにより、
ネットワークが空いているときには高速で通信を行い、
逆にネットワークが輻輳しているときには低速で通信を
行う。 という点でUBRとは異なる。
【0007】上記(2)によるABR独特の通信速度の
調整を、フロー制御という。このフロー制御により、A
BRサービスではコネクション間の品質の公平性、帯域
の有効利用の実現が期待されている。各サービスについ
ての詳細については、TheATM Forum Technical
Committee,“Traffic Management Specification
Version 4.0”において解説がなされている。ATM
は、物理的にはセル、すなわち固定長の情報単位を交換
するため、パケット通信網の形態に近い。そのため、交
換機内の共用バッファにおいて、各コネクションから送
出されたセルが溢れたり(セル損失)、待ち合わせによ
る遅延を受ける(セル遅延)という形でコネクション間
の帯域の奪い合いが起こる。そこで、コネクション毎の
トラヒックを区別し、かつ品質を守るため、セルのヘッ
ダ内には各ユーザの通信毎に識別子が与えられ、交換機
間はパス内に設定されたコネクションのこの識別子によ
り認識する。この点において、ATMはコネクション型
ネットワークである。但し、各コネクションに対する帯
域は時分割されたパス内で周期的に割り当てられるので
はなく、変動する情報=セルの送出に応じて動的に割り
当てられる。この意味でコネクションによるパスの分割
は論理的なものであるため、ATMにおいては仮想コネ
クション(VC)という名称が用いられる。
【0008】各パスにおける通信品質を管理するため
に、ATMでは個々のユーザが通信を開始する前に、呼
受付制御(Connection Admission Control:以下、
CACという)と呼ばれる手続きを行う。以下に、CA
C手順の一例を示す。まず、ユーザはネットワークに対
し希望する使用条件を申告する。ここでいう使用条件の
中には、ピークセルレートなどのユーザが送出するトラ
ヒックに関する情報、および品質の要求条件が含まれ
る。次に、ネットワークは、ユーザの通信を設定すべき
パスを検出し、当該パスに新たにVCを設定することが
可能かどうかを判断する。判断の基準は、第一に新たな
VCの設定とそのVCを流れる情報により、同一パスに
既設のVCにおける通信品質が阻害されないこと、第二
に新たなVC自体の通信品質が、ユーザの要求を満足で
きることである。この判断は、新規ユーザの申告デー
タ、既設コネクションを使用するユーザの通信開始時点
での申告データ、および当該パスに与えられたネットワ
ーク資源量により行われる(CACの方式によっては、
さらにその時点にパスのリソース消費量等を使用する場
合もあるが、この場合には実時間レベルでのトラヒック
測定が必要となり、より高機能な装置を必要とするの
で、ここでは考慮しない)。
【0009】この判断の結果が肯定的であれば新規にV
Cが設定され、ユーザの通信が可能となるが、否定的な
結果が出た場合には、新たなVCの設定は行われず、ユ
ーザの通信はネットワークにより拒否され、呼損とな
る。CACを行う際の品質の推定は、特にギャランティ
ー型のサービスにとって非常に重要である。もし、CA
Cが品質を良く見積もる傾向があれば、実際に受け付け
られる以上のVCを受け付けてしまい、結果としてネッ
トワーク資源の不足を招き、新設VC、既存VC共に品
質が劣化してしまう恐れがある。逆に、CACが品質を
悪く見積もる傾向があれば、ネットワーク資源は十分余
っているのに新たなVCの設定が行われなくなる(但
し、この場合、既設VCの品質は満たされるので安全側
の品質推定となり、一般的には前者よりやや好ましいと
考えられる)。
【0010】一方、ベストエフォート型のサービスの場
合、ユーザへの品質保証は一般にはなされないので、サ
ービス提供の観点からは、品質推定の重要性はギャラン
ティー型のサービスの場合ほどではない。しかし、多く
のトラヒックが加わり過ぎてセル損失が頻繁に起こると
データの再送が増加し、さらに多くのセル損失を招く場
合がある等、運用上の観点からは、品質推定を用いた安
定的な帯域管理を行うのが望ましい。特に、ABRサー
ビスでは各VCに対してMCR分だけの帯域は必ず確保
しておかなければならないことも併せて、ギャランティ
ー型に近い品質推定が求められる。
【0011】品質推定の方法として有効と考えられるも
のに、トラヒックの最悪パターンを想定したものがある
(例えば、Saito:“Call admission control using
upper bound of cell loss probability”,IEEE
Transactions on Communications,Vol.40,No.9,19
92を参照)。これは、各ユーザが申告した情報からわか
るトラヒックの振る舞い方の範囲のうち、結果として品
質が最も悪くなるようなものをそのユーザのトラヒック
パターンであると考えて、セル損失の品質評価を行う方
式である。この推定法では、セル損失率、すなわちセル
損失数と網に加わったセル数の比が、各VCのPCR
(ピークセルレート)と平均セルレート(Average Ce
ll Rate:ACR)、交換機のセルバッファの大きさ
K、およびセル読み出し速度Cの関数f(PCR,AC
R,K,C)により与えられる。
【0012】実際のユーザトラヒックの振る舞いが常に
最悪になることはほぼ有り得ないので、この方式は安定
して品質を悪く見積もる。他の方式、例えば、ユーザの
トラヒックがある特定の確率法則に従うと仮定して品質
を推定するような場合には、ユーザトラヒックの実際の
振る舞い方と当初の仮定との相互関係により、品質の見
積もりが良くなる場合もあれば悪くなる場合もある。従
って、品質推定の安定性という点で最悪パターンによる
推定法は優れている。しかしながら、この方式はコネク
ションの特性としてPCRおよびACRに相当する情報
を得る必要がある。VBRサービスではACRに近い概
念のパラメータとしてSCR(Sustainable Cell Ra
te)が規定されているため問題はないが、ABRサービ
スでは平均レートは規定されていない。また。MCRが
考慮されていないこともあり、ABRサービスに従来の
推定方式をそのまま当てはめるのは困難である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、最
悪パターンを考慮に入れた品質推定については、従来の
方法をそのままABRサービスにおける品質推定に適用
することは難しい。本発明の目的は、従来の技術におけ
る上述のような問題を解消し、従来の方法にABRサー
ビス特有のパラメータであるMCRの要素を組み合わせ
た、最悪パターンを考慮に入れたABRサービス品質推
定装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るABRサービス品質推定装置は、AT
M交換機間を接続する仮想パス(VP)でABRサービ
スを提供する仮想パス201に対して、当該仮想パス2
01に収容されるそれぞれの仮想コネクション(VC)
のトラヒックパラメータ、および前記交換機における当
該仮想パスの測定データから、当該仮想パスにおけるセ
ル損失率を推定する手段400を有することを特徴とす
る。また、前記セル損失率を推定する手段400は、A
BRサービス品質品質を推定する際に、測定期間毎の当
該仮想パスへの転送セル数を記憶し、その中の最新の情
報、あるいは最新のものを含む幾つかの情報から、当該
仮想パスを利用したトラヒックの平均レートを算出する
手段410を有することを特徴とする。さらに、前記平
均レートを算出する手段410により算出された平均レ
ートと、仮想コネクション(VC)のトラヒックパラメ
ータのうちPCRおよびMCRから、ABRサービスの
トラヒックを最低保証分とその他の変動分に分け、変動
分について当該仮想パスにおける変動分のセル損失率推
定値を算出し、さらに最低保証分のトラヒック量も加味
して全体のセル損失率推定値を算出する手段420,4
30を有することを特徴とする。
【0015】上述の平均レートの導出においては、交換
機からの読み出し周期をt(秒)、周期内におけるパス
への転送セル数をN(セル)とすると、当該周期におけ
る平均通信速度は、 V=N×424/t(bps) で与えられる。本発明における平均レート導出装置の機
能としては、 (1)周期毎の値のゆれを考慮した定数αをあらかじめ
設定しておき、α×Vを平均レートとする。 (2)周期毎の値を時系列として過去n回分、V1,V
2,・・・・,Vnを記憶しておき、既存のトレンド推定関
数T(V1,V2,・・・・,Vn)により算出された値を
平均レートとする。 の2種類がある。このいずれかの方法により導かれた値
をV’とする。このV’はパス全体の平均レートである
ので、VCの数mで割った値 V”=V’/m ・・・・(1) が各VCの平均レートとなる。
【0016】次に、各VC毎に、セル損失率推定手順用
の仮パラメータPi,Ai,Miの算出を行う。本発明
に係るABRサービス品質推定の基本的な考え方は、元
のABRトラヒックを最低保証分とその他の変動分とに
分割し、同時にパスの読み出し速度も最低保証分に充て
る帯域と変動分に充てる帯域とを分割し、変動分に対す
るセル損失を見積もることにあり、ここで算出する仮パ
ラメータは変動分のトラヒックに対するものである。各
仮パラメータの役割は、Piが変動分のピークレート、
Aiが変動分の平均レート、Miは本来のパス読み出し
速度から控除する最低保証分のパス読み出し速度であ
る。第i番目のVCのPCR,MCRをPVRi,MC
Riとし、上記式(1)により求めたV”から、(a)
MCRi<V”ならば、 Pi=PCRi−MCRi,Ai=V”−MCRi, Mi=MCRi, (b)MCRi≧V”ならば、 Pi=0,Ai=0,Mi=MCRi の各値を、1からMまでのiについて算出する。
【0017】なお、上記(a)については、平均使用レ
ートが最小レートに満たない場合であるので、平均使用
レートを最小レートで置き換えを行う。このとき、変動
分はないものと考えられるので、Ai,Piの値も0と
みなされる。VC毎にPi,Ai,Miが求められたな
らば、既存のセル損失率上限式fを用いて、変動分のセ
ル損失率 f1=f(P1,A1,・・・・,Pm,Am,K,C’) ・・・・(2) が得られる。但し、ここで、Kはパスに割り当てられた
交換機内バッファの大きさ、C’はパスの読み出し速度
Cから最低保証分を控除した値、すなわちC’=C−Σ
Miである。ここで、f1は変動分に対するセル損失率
であり、セル損失数と変動分に相当するセル数の比であ
る。トラヒック全体のセル損失率はセル損失数と全体セ
ル数の比で与えられるので、最終的なセル損失率f2
は、 f2=f1×ΣAi/V’ ・・・・(3) で得られる。
【0018】本発明により、ABRトラヒックに対する
セル損失率の推定が可能となる。本発明では、トラヒッ
クの実測値から平均レートを算出しており、この値を用
いることで、パラメータとして平均レートに相当する値
を持たないABRサービスに対しても、従来のセル損失
率推定法を用いることが可能になった。さらに、ABR
トラヒックを最低保証分とその他の変動分に分割するこ
とで、ABRの特徴であるMCRを反映することが可能
となった。本発明により推定されたセル損失率が非常に
小さい場合は、予想よりも少ないトラヒックしか流れ
ず、さらに多くのコネクションを接続できる状況を示唆
していると考えられるし、推定値が大きい場合には大量
のトラヒックが流れており、新たなコネクションの接続
が危険な状態であると考えられる。いずれの場合におい
ても、ネットワーク管理者にとって、ABRトラヒック
を収容しているパスの運用状況を知る手がかりとなり得
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す一好適実施例に基づいて詳細に説明する。図1
は、ATM交換機および本発明による装置の機能構成図
であり、100はATM交換機のセル送出装置、200
は交換機間に設定される物理伝送媒体を示している。1
01はセル送出インタフェースであり、セル送出装置か
ら伝送媒体へのセル送出が物理媒体の限界を超えないよ
うにセル送出を制御する。伝送媒体内には複数のVP2
01,202,・・・・が設定されており、セル送出装置1
00に設定されたセル送出待ちバッファ111,11
2,・・・・およびセル読み出し装置121,122,・・・・
がセル送出インタフェース101を介してそれぞれ対応
している。セル読み出し装置では、VPに設定された速
度を上限としたセル送出が行われる。セル送出待ちバッ
ファには伝送媒体131,132,・・・・を介して複数V
Cからセル流が加わり、セル到着速度がVPに設定され
た速度を超えた場合には、このセル送出待ちバッファに
おいて一時的に待ち合わせをする。
【0020】300はデータ記憶装置であり、311,
312,・・・・は各VPに収容されたVCのパラメータを
記憶するテーブル、321,322,・・・・はVP毎のセ
ル送出待ちバッファの大きさとセル読み出し速度、およ
び送出セル数の時系列データを記憶するテーブルであ
る。テーブル311,312,・・・・および321に記憶
されるデータは、通信線331および332を介して取
得される。400はテーブル311,312,・・・・およ
び321の情報からVP毎の品質を推定する装置であ
る。品質推定装置400中の平均レート算出部410
は、一定周期毎に、図2に示される手順に従ってABR
サービスを提供する各VPの品質を推定する。以下の説
明では、簡単のため、VP201と関連するテーブルに
ついて記述する。
【0021】まず、平均レート算出部410は、テーブ
ル311からVP201の収容VC数、テーブル321
からVP201の送出セルデータを取得し(ステップ2
1)、前述の(1)あるいは(2)、および式(1)で
示された方法により、各VCの平均レートを算出する
(ステップ22)。次に、品質推定装置400中のトラ
ヒック分割部420は、テーブル311からVP201
が収容する全てのVCのPCRおよびMCRを取得し
(ステップ23)、各VCについて前述の(a)および
(b)で示された方法により最低保証分およびその他の
変動分のトラヒックへの分割を行う(ステップ24)。
【0022】さらに、品質推定装置400中のセル損失
率推定部430は、上で算出された全VCの変動分トラ
ヒックのパラメータを用い、既存の方式によるセル損失
率推定式(2)により、変動分トラヒックについてのセ
ル損失率を求める(ステップ25)。さらに、品質推定
装置400中のセル損失率推定部430は、変動分トラ
ヒックのセル損失率を最低保証分のトラヒック量を加味
した全体のセル損失率推定値を既出の式(3)により算
出する(ステップ26)。この推定値はネットワーク管
理者に通知され(ステップ27)、VPの運用状況が判
断される。
【0023】上記実施例によれば、ATMにおける主要
なサービスの一つであるABRサービスに対するセル損
失率の評価が可能となる。すなわち、本発明では、AT
M交換機におけるトラヒックの測定値から平均レートに
相当する値を推定することにより、既存のセル損失率推
定法を利用できる。さらに、ABRのトラヒックを最低
保証分とその他の変動分に分けて扱うことにより、AB
Rの特徴であるMCRを考慮した品質推定を行えるとい
う利点がある。なお、上記実施例は本発明の一例を示し
たものであり、本発明はこれに限定されるべきものでは
ないことは言うまでもないことである。
【0024】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、ABRサービス特有のパラメータであるMCR
の要素を組み合わせた、最悪パターンを考慮に入れたA
BRサービス品質推定装置を実現できるという顕著な効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するためのATM交換機主要部の
構成を示すブロック構成図である。
【図2】品質推定装置において周期的になされるVP品
質推定の手順を示す図である。
【符号の説明】
100 セル送出装置 101 セル送出インタフェース 111,112 セル送出待ちバッファ 121,122 セル読み出し装置 131,132 伝送媒体 200 物理伝送媒体 201,202 VP 300 データ記憶装置 311,312 VCパラメータ記憶テーブル 321,322 VPデータ記憶テーブル 331,332 通信線 400 品質推定装置 410 平均レート算出部 420 トラヒック分割部 430 セル損失率推定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非同期伝送モード(ATM)交換機間を
    接続する仮想パス(VP)で利用可能ビットレート(A
    BR)サービスを提供する仮想パスに対して、当該仮想
    パスに収容されるそれぞれの仮想コネクション(VC)
    のトラヒックパラメータ、および前記交換機における当
    該仮想パスの測定データから、当該仮想パスにおけるセ
    ル損失率を推定する手段を有することを特徴とするAB
    Rサービス品質推定装置。
  2. 【請求項2】 前記セル損失率を推定する手段は、AB
    Rサービス品質を推定する際に、測定期間毎の当該仮想
    パスへの転送セル数を記憶し、その中の最新の情報、あ
    るいは最新のものを含む幾つかの情報から、当該仮想パ
    スを利用したトラヒックの平均レートを算出する手段を
    有することを特徴とする請求項1記載のABRサービス
    品質推定装置。
  3. 【請求項3】 前記平均レートを算出する手段により算
    出された平均レートと、仮想コネクション(VC)のト
    ラヒックパラメータのうちピークセルレート(PCR)
    および最小セルレート(MCR)から、ABRサービス
    のトラヒックを最低保証分とその他の変動分に分け、変
    動分について当該仮想パスにおける変動分のセル損失率
    推定値を算出し、さらに最低保証分のトラヒック量も加
    味して全体のセル損失率推定値を算出する手段を有する
    ことを特徴とする請求項2記載のABRサービス品質推
    定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7110365B2 (en) 2001-02-06 2006-09-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus for analyzing performance of traffic in asynchronous transfer mode (ATM) switch and method thereof, and ATM switching system employing the same
US10715569B2 (en) 2015-05-15 2020-07-14 Nec Corporation Delivery control device and delivery control method for content delivery according to ABR delivery method

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