JP2000123069A - 環境コスト計算システム及び方法並びに環境コスト計算用ソフトウェアを記録した記録媒体 - Google Patents

環境コスト計算システム及び方法並びに環境コスト計算用ソフトウェアを記録した記録媒体

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JP2000123069A
JP2000123069A JP29222898A JP29222898A JP2000123069A JP 2000123069 A JP2000123069 A JP 2000123069A JP 29222898 A JP29222898 A JP 29222898A JP 29222898 A JP29222898 A JP 29222898A JP 2000123069 A JP2000123069 A JP 2000123069A
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environmental cost
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mediation agent
agent
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Tetsuo Hasegawa
哲夫 長谷川
Takahiro Kawamura
隆浩 川村
Yasuyuki Tawara
康之 田原
Akihiko Osuga
昭彦 大須賀
Seizo Doi
清三 土井
Kazuhito Haruki
和仁 春木
Hideki Shimada
島田  秀樹
Akinori Motomiya
明典 本宮
Yoshio Takahashi
美穂 高橋
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のアプリケーションを使いながら、効率
的に構築及び修正できる環境コスト評価の技術を提供す
る。 【解決手段】 製品の環境コストの計算に使う複数のア
プリケーション11,21,31,41と、あらかじめ
決められた協調手順に基づいて各アプリケーションと通
信することで、各アプリケーションを統合的に動作させ
るための仲介エージェントAと、を備える。エージェン
トAは、予め決められた共通の形式で通信を行う。アプ
リケーション21〜41は、仲介エージェントAからの
共通の形式による要求にしたがって、それらアプリケー
ション21〜41を動作させるためのラッパー12,2
2,32,42を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のアプリケー
ションを使って製品の環境コストを計算するための技術
の改良に関するもので、より具体的には、効率的に構築
及び修正できる環境コスト評価システム及び方法並びに
環境コスト評価用ソフトウェアに関わるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータネットワーク上で複
数のアプリケーションを組み合わせて利用する場合が増
えており、アプリケーションの統合技術としてはCOR
BA等の相互通信標準化がすすめられている。この相互
通信標準化すなわち通信標準化技術は、複数のアプリケ
ーション相互間の通信手段を標準化することであり、こ
れにより、共通の通信手段でアプリケーション相互に通
信が可能となる。
【0003】また、この場合、各アプリケーションが相
互に通信し合って新たな機能を実現するための協調手順
を用意し、この協調手順に対してどのように関与すべき
かの記述を含むモジュールをそれぞれのアプリケーショ
ンに追加することにより、ネットワークを介してのアプ
リケーション統合が実現する。
【0004】なお、本出願においてアプリケーションと
は、コンピュータをソフトウェアで制御することで特定
の課題を解決するための情報処理手段を意味するものと
し、それぞれ単独で使用するためのものと、他のアプリ
ケーションやソフトウェアと連携して使用するためのも
のの双方を含む。
【0005】ところで、コンピュータを使ったさまざま
なアプリケーション分野のなかで、製品が環境へ与える
負荷すなわち環境コストを分析したり改善するための技
術は、近年特に重要性を増している。この技術は、一つ
の製品の原料調達から設計、製造、使用、リサイクル、
廃棄にわたり、その製品が使用する資源やエネルギー、
およびその製品が排出する熱や廃棄物といった環境負荷
を定量的に推定・評価することで、製品が環境に与える
負荷を推定し評価するものである。
【0006】そのような環境コストについては、製品の
製造・使用・廃棄というライフサイクルに亘って計算を
行う、いわゆるライフサイクルアセスメントの視点が重
要とされている。また、環境コストを計算する具体的な
手法としては、製品や部品が使用する素材や、製造工程
で使用する資源・エネルギーを加算していく積み上げ法
と呼ばれる手法や、一般的な製品、部品に対して環境負
荷の平均値をあらかじめ計算したデータを用いる産業連
関表参照方式とよばれる手法が使われている。
【0007】なお、本出願において「部品」というとき
は、部品の一部や複数の部品が組み合わされた部分品な
ど、製品を構成する全ての要素を意味するものとする。
また、「データ」と「情報」とは同義であるものとす
る。
【0008】もっとも、現代の工業製品は多数の部品や
工程に関わるため、環境に与える負荷を計算するには多
種類の情報が必要であり、さらに、具体的な設計に応じ
てこのような情報が変動する場合もある。これに対し
て、上記の積み上げ法では、すべての部品の情報を用意
する必要があり、例えば設計時に情報の無い部品を使用
する場合などには対応できないという問題があった。ま
た、上記の産業連関表参照方式においても、業界標準の
デフォルト値などの平均値を用いるため、設計を変更し
たことによって生じる環境コストの差分を正確に評価で
きない場合があるなどの問題があった。
【0009】このような問題に対応するためには、上記
のように、複数のアプリケーション群を統合することが
考えられる。すなわち、一例として、製品の設計製造会
社や各部品の部品会社が、それぞれ利用している部品の
設計・素材に関する情報データベースや、部品の製造に
必要な資源・エネルギー使用量に関する情報データベー
スといった複数のアプリケーション群から、計算に必要
なデータを随時取得し、さらに、このように取得したデ
ータに基づいて別のアプリケーションで環境負荷を計算
することで、複数のアプリケーションを統合するといっ
た方法などが考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上に述
べたCORBAのような通信標準化技術を用いてもアプ
リケーション相互の通信が実現されるだけである。この
ため、上に説明したような協調手順を実現するには、個
々のアプリケーションが協調手順にどのように関与すべ
きかを考察して手順をアプリケーションごとに分離する
だけでなく、アプリケーションごとの手順それぞれが互
いに整合性が取れているように構成される必要がある。
このため、複数のアプリケーションを統合して環境コス
トを計算するシステムについては、構築の効率化が困難
という問題があった。
【0011】特に、このような手順の分解作業を前提に
すると、その作業が困難で煩雑であるばかりでなく、例
えば、協調手順の一部を修正しようとするだけで、複数
のアプリケーションに分解されたそれぞれの手順を修正
しなければならず、広範囲な作業が必要となるため、効
率的な修正も困難という問題があった。
【0012】さらに、このように製品の環境負荷(環境
コスト)を計算するシステムを構築するには、システム
を構成することとなるデータベースアプリケーションや
環境コスト計算のためのアプリケーションなどを、上記
のような協調手順に対してどのような動作が必要である
かにしたがって大幅に変更しなくてはならない。このた
め、効率的なシステム構築が困難なだけでなく、システ
ムに組み込めるアプリケーションも限られるという問題
もあった。
【0013】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、複数
のアプリケーションを使いながら、効率的に構築及び修
正できる環境コスト評価の技術を提供することである。
また、本発明の他の目的は、ネットワークに生じさせる
通信トラフィックが少なくて済む環境コスト評価の技術
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、製品の環境コストを計算するた
めの環境コスト計算システムにおいて、前記計算に使う
複数のアプリケーションと、あらかじめ決められた協調
手順に基づいて前記各アプリケーションと通信すること
で、各アプリケーションを統合的に動作させるための仲
介エージェントと、を備えたことを特徴とする。請求項
8の発明は、請求項1の発明を方法という見方からとら
えたもので、製品の環境コストを計算するための環境コ
スト計算方法において、仲介エージェントが、前記計算
に使う複数のアプリケーションと、あらかじめ決められ
た協調手順に基づいて通信することで、各アプリケーシ
ョンを統合的に動作させるためのステップを含むことを
特徴とする。請求項13の発明は、請求項1,8の発明
を、コンピュータのソフトウェアを記録した記録媒体と
いう見方からとらえたもので、コンピュータを使って、
製品の環境コストを計算するための環境コスト計算用ソ
フトウェアを記録した記録媒体において、そのソフトウ
ェアは前記コンピュータに、前記計算に使う複数のアプ
リケーションと仲介エージェントとの間で、あらかじめ
決められた協調手順に基づいて通信させることで、各ア
プリケーションを統合的に動作させることを特徴とす
る。請求項1,8,13の発明では、個々のアプリケー
ションを統合的に連携させるための協調手順について、
仲介エージェントが一元的に保持及び実行するので、そ
のような協調手順を各アプリケーションごとに分解して
実装する必要がなく、複数のアプリケーションを使って
環境コスト計算を実現するための開発や修正の作業が効
率化される。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載の環境コ
スト計算システムにおいて、前記仲介エージェントは予
め決められた共通の形式で前記通信を行うように構成さ
れ、前記各アプリケーションは、前記仲介エージェント
からの前記共通の形式による要求にしたがって、当該ア
プリケーションを動作させるためのラッパーを備えたこ
とを特徴とする。請求項9の発明は、請求項2の発明を
方法という見方からとらえたもので、請求項8記載の環
境コスト計算方法において、前記仲介エージェントが予
め決められた共通の形式で前記通信を行うステップと、
前記仲介エージェントからの前記共通の形式による要求
にしたがって、前記各アプリケーションを動作させるた
めのステップと、を含むことを特徴とする。請求項3の
発明は、請求項2記載の環境コスト計算システムにおい
て、前記各ラッパーは、前記共通の形式で前記仲介エー
ジェントと通信するための手段と、対応する個々のアプ
リケーションに依存した形式で当該アプリケーションに
アクセスするための手段と、前記共通の形式と、前記依
存した形式との間で変換を行うための手段と、を備えた
ことを特徴とする。請求項10の発明は、請求項3の発
明を方法という見方からとらえたもので、請求項9記載
の環境コスト計算方法において、前記各アプリケーショ
ンにおいて、前記共通の形式で前記仲介エージェントと
通信するためのステップと、個々のアプリケーションに
依存した形式で当該アプリケーションにアクセスするた
めのステップと、前記共通の形式と、前記依存した形式
との間で変換を行うためのステップと、を含むことを特
徴とする。請求項14の発明は、請求項3,10の発明
を、コンピュータのソフトウェアを記録した記録媒体と
いう見方からとらえたもので、請求項13記載の環境コ
スト計算用ソフトウェアを記録した記録媒体において、
前記ソフトウェアは前記コンピュータを制御することに
よって、前記仲介エージェントに、予め決められた共通
の形式で前記通信を行わせ、前記各アプリケーションに
おいて、前記共通の形式で前記仲介エージェントと通信
させ、及び、前記仲介エージェントからの前記共通の形
式による要求にしたがって、個々のアプリケーションに
対して当該アプリケーションに依存した形式でアクセス
させることによって動作させることを特徴とする。請求
項2,3,9,10,14の発明では、仲介エージェン
トについては、どのアプリケーションに対しても共通の
形式で通信するので、個々のアプリケーションに依存し
た動かし方その他の形式を考慮する必要がなく、開発時
や修正時も本質的な協調手順の中身について作業すれば
よい。一方、各アプリケーションの側では、ラッパーが
仲介エージェントとのアダプタの役割を果たし、このよ
うにラッパーによって、協調手順の中身と、個々のアプ
リケーションに依存するような処理が明快に分離される
ので、複数のアプリケーションを使って環境コスト計算
を実現するための開発や修正の作業が効率化される。な
お、ラッパーは、仲介エージェントとのやり取りに関わ
る処理、例えば、仲介エージェントからの要求にしたが
って、設計ツールなど個々のアプリケーションを固有の
やり方で起動したり、データベースから情報を検索して
取得したりといった処理の他、仲介エージェントへの作
業依頼などを行うことが考えられる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れか記載の環境コスト計算システムにおいて、前記仲介
エージェントは、コンピュータネットワークに含まれる
複数のノード間で移動するための移動手段を備えたこと
を特徴とする。請求項11の発明は、請求項4の発明を
方法という見方からとらえたもので、請求項8から10
のいずれか1つに記載の環境コスト計算方法において、
前記仲介エージェントがコンピュータネットワークに含
まれる複数のノード間で移動するためのステップを含む
ことを特徴とする。請求項4,11の発明では、各アプ
リケーションがネットワーク上のいろいろな場所、例え
ばノードに分散していても、仲介エージェントがアプリ
ケーションと同じノード上に移動してアプリケーション
との通信を行うことができる。このため、ノード間の通
信量又は通信頻度や通信負荷が軽減されるだけでなく、
通信経路の不安定や途絶といった環境変化に対しても耐
障害性が向上する。
【0017】請求項5の発明は、請求項4記載の環境コ
スト計算システムにおいて、各アプリケーションが前記
ネットワーク上のどこに存在するかを調べるためのディ
レクトリサービス手段を備えたことを特徴とする。請求
項12の発明は、請求項5の発明を方法という見方から
とらえたもので、請求項11記載の環境コスト計算シス
テムにおいて、各アプリケーションが前記ネットワーク
上のどこに存在するかを調べるためのステップを含むこ
とを特徴とする。請求項5,12の発明では、ディレク
トリサーバなどのディレクトリサービス手段をネームサ
ーバと同様に使って、目的のアプリケーションについて
ネットワーク上の場所を容易に調べることができるの
で、仲介エージェントはアプリケーションを探してあち
こちのノードに移動やメッセージ通信を行う必要がな
く、処理が効率化される。または、内部要素として、移
動先との対応表などが不要で、アプリケーションの存在
場所が変わったような場合にも仲介エージェントを変更
する必要がなく、変化に強くなる。
【0018】請求項6の発明は、請求項4又は5記載の
環境コスト計算システムにおいて、前記ディレクトリサ
ービス手段は、予め決められた前記ノード上に設けら
れ、前記仲介エージェントは、前記ディレクトリサービ
ス手段を参照することによって、移動先のアプリケーシ
ョンがどのノード上に存在するかを調べるように構成さ
れたことを特徴とする。請求項6の発明では、仲介エー
ジェントがノード間で移動するとき、内部要素としてア
プリケーションと移動先との対応表のような情報も一緒
に転送する必要がないので、ネットワーク上のトラフィ
ックが軽減でき、特に、環境コスト計算システムを構成
するアプリケーションの数が多く、上記のような対応表
のデータ量が大きいほど実益が大きい。また、複数の仲
介エージェントを使う場合もそのような対応表が一元化
されるため、対応表の内容更新をしても仲介エージェン
ト間で持っている情報に食い違いが生じない。
【0019】請求項7の発明は、請求項1から6のいず
れか1つに記載の環境コスト計算システムにおいて、前
記仲介エージェントは、前記各アプリケーションにアク
セスするための手段を備えたことを特徴とする。請求項
7の発明では、個々のアプリケーションやその存在する
ノード毎にラッパーを備える必要がないので、システム
構築時に各ノードやアプリケーション側に加える変更が
少なくて済み、作業効率が改善される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
「実施形態」という)について図面を参照しながら説明
する。なお、本発明は、周辺機器を持つコンピュータ
を、ソフトウェアで制御することによって実現されるこ
とが一般的と考えられる。この場合、そのソフトウェア
は、この明細書の記載にしたがった命令を組み合わせる
ことで作られ、上に述べた従来技術と共通の部分には従
来技術で説明した手法も使われる。また、そのソフトウ
ェアは、プログラムコードだけでなく、プログラムコー
ドの実行のときに使うために予め用意されたデータも含
む。
【0021】そして、そのソフトウェアは、CPU、コ
プロセッサ、各種チップセットといった処理装置、キー
ボードやマウスといった入力装置、メモリやハードディ
スク装置といった記憶装置、ディスプレイやプリンタと
いった出力装置などの物理的な資源を活用することで本
発明の作用効果を実現する。
【0022】但し、本発明を実現する具体的なソフトウ
ェアやハードウェアの構成はいろいろ変更することがで
きる。例えば、ソフトウェアの形式には、コンパイラ、
インタプリタ、アセンブラなどいろいろあり、外部との
情報をやり取りするにも、フロッピーディスクなどの着
脱可能な記録媒体、ネットワーク接続装置などいろいろ
考えられる。また、本発明を実現するソフトウェアやプ
ログラムを記録したCD−ROMのような記録媒体は、
単独でも本発明の一態様である。さらに、本発明の機能
の一部をLSIなどの物理的な電子回路で実現すること
も可能である。
【0023】このように、コンピュータを使って本発明
を実現する態様はいろいろ考えられるので、以下では、
本発明や実施形態に含まれる個々の機能を実現する仮想
的回路ブロックを使って、本発明と実施形態とを説明す
る。
【0024】〔1.構成〕まず、図1は、本実施形態の
構成を示す機能ブロック図である。すなわち、本実施形
態は、製品の環境コストを計算するための環境コスト計
算システムであり、この計算に使う複数のアプリケーシ
ョン11,21,31,41と、あらかじめ決められた
協調手順に基づいて各アプリケーションと通信すること
で、各アプリケーションを統合的に動作させるための仲
介エージェントAと、を備えたものである。
【0025】なお、ネットワーク上に分散するアプリケ
ーションの具体例として、ライフサイクルアセスメント
に基づいて製品に関する環境コストを計算するLCAア
プリケーションや、このような計算に使う製品や部品の
設計情報を管理する各種データベースアプリケーション
システムやWebサーバシステム、生産過程で使う資源
やエネルギーを扱う生産管理情報データベースアプリケ
ーションなどを挙げることができるが、具体的には個々
の事例に応じて定めればよい。また、アプリケーション
として、計算された環境コストを活用するための製品設
計支援ツールなどを含んでいてもよい。
【0026】具体的には、本実施形態は、図1に示すよ
うに、計算機1〜4をネットワークNで接続したもので
あり、計算機1上のアプリケーションである製品用設計
支援ツール1に対して、それぞれ既存のアプリケーショ
ンである、製品工場に設置されている計算機2上の生産
管理データベース(DBと表す)21、部品会社の計算
機3上の部品設計データベース31や、計算機4上の環
境コスト計算ツール41を統合することによって、環境
コスト評価機能の追加を実現するものである。
【0027】なお、本実施形態で実現しようとする環境
コスト評価機能は、設計支援ツール11で部品の素材と
いった属性値を変更した際に、環境負荷を計算する機能
である。なお、図1では、既存の部品会社の部品設計デ
ータベースを1つだけ例示しているが、実際の運用では
複数存在してもよい。
【0028】また、本実施形態におけるエージェントA
は、予め決められた共通の形式で前記通信を行うための
通信部をA3を備え、また、アプリケーション21〜4
1は、仲介エージェントAからの前記共通の形式による
要求にしたがって、それらアプリケーション21〜41
を動作させるためのラッパー12,22,32,42を
備えている。
【0029】これらラッパー12〜42は、仲介エージ
ェントAと各アプリケーション21〜41とのアダプタ
の役割を果たすために各計算機1〜4上に追加されたモ
ジュールであり、具体的にはそれぞれ、前記共通の形式
で仲介エージェントAと通信する機能(通信機能と呼
ぶ)を果たすための通信部123,223,323,4
23と、対応する個々のアプリケーション21〜41に
依存した形式でそれらアプリケーション21〜41にア
クセスする機能(アクセス機能と呼ぶ)を果たすための
アクセス部121,221,321,421と、を備え
たものである。
【0030】また、計算機1〜3は、前記共通の形式
と、個々のアプリケーション21〜31に依存した形式
との間で変換を行う機能(変換機能と呼ぶ)を果たすた
めのオントロジ変換部122,222,322を備えて
いる。
【0031】また、仲介エージェントAは、具体的に
は、移動部A1と、アプリケーションとそのアプリケー
ションと利用しようとする場合の移動先との対応関係を
表すアプリケーション−移動先対応表(AP−移動先と
表す)Lを備えており、このAP−移動先対応表Lは、
各アプリケーションがネットワーク上のどこに存在する
かを調べるための手段である。また、移動部A1は、仲
介エージェントAが、ネットワークのノードである各計
算機1〜4の間で移動するための移動手段である。
【0032】また、仲介エージェントAは、環境コスト
を評価するための協調手順すなわち環境コスト評価手順
を実行するための実行部A2を備えている。ここで、協
調手順の例としては、例えば、部品の設計が変更された
という条件をトリガ(契機)として、環境コスト計算用
アプリケーションを起動したり、個々のアプリケーショ
ンに対して、どのような順番で、どのような要求を出
し、また、それぞれの結果に応じて次に続く手順がどれ
であるかを規定するといった内容が考えられる。そし
て、本実施形態では、この実行部A2が予め決められた
協調手順を実行することで、以下のような作用が実現さ
れる。
【0033】〔2.作用〕すなわち、上記のように構成
された本実施形態は、以下のように作用する。 〔2−1.全体的作用〕まず、図2は、本実施形態にお
ける環境コストの計算に関わる処理手順を示すフローチ
ャートである。すなわち、本実施形態では、設計支援ツ
ール11において、部品や部分品の素材や寸法等の属性
を変更した場合に、仲介エージェントAが、設計支援ツ
ール11の外部にある生産管理データベース21や部品
設計データベース31から得た情報に基づいて、環境コ
スト計算ツール41に環境コストを計算させ、変更され
た部品等の環境コストを表す属性を更新するものとす
る。
【0034】図2は、このような処理手順の一例を示す
もので、この手順では、始動した仲介エージェントA
は、まず計算機1で、変更された製品の設計情報(製品
設計情報)を設計支援ツール11から得る(ステップ2
01)。そして、この製品設計情報に含まれる部品や素
材などに関する情報の他に必要な情報を集めるため、仲
介エージェントAは、計算機2の生産管理データベース
21に移動する(ステップ202)。
【0035】この計算機2では、仲介エージェントA
は、変更された部品の生産に必要なエネルギー量などの
情報(生産コスト情報と呼ぶ)を生産管理データベース
21から取得する(ステップ203)。
【0036】さらに、仲介エージェントAは計算機4に
移動し(ステップ204)、以上のように集めた情報を
環境コスト計算ツール41に渡して環境コストの計算を
要求する(ステップ205)。この環境コスト計算ツー
ル41では、環境コストの計算に必要なデータに不足が
あるとエラー扱いとなり(ステップ206)、仲介エー
ジェントAは、不足データに対応する部品会社の部品設
計データベース31に移動して(ステップ207)、該
当する部品の組成に関する情報(組成情報と呼ぶ)を得
る(ステップ208)という手順を繰り返す。
【0037】この結果、全ての不足データを獲得するか
又は全ての部品設計データベース31に移動が済むと
(ステップ209)、再び環境コスト計算ツール41に
移動して計算要求を再度行う(ステップ205)。この
環境コスト計算ツール41では、計算要求を受けたとき
にデータ不足エラーがなければ、渡された情報に基づい
て該当する部品等の環境コストを計算する。
【0038】そして、仲介エージェントAは、このよう
に計算された環境コストの情報を持って設計支援ツール
11に移動し(ステップ210)、これに基づいて、変
更した部品に属性として設定されている環境コストを更
新するなど、必要な処理を行う。
【0039】なお、上記のような処理を行う場合、仲介
エージェントと、各アプリケーションに付随するラッパ
ーとが、どのように働くかを以下に具体的に説明する。
【0040】〔2−2.設計変更と仲介エージェントの
始動〕まず、図3は、計算機1に設けられたラッパー1
2の動作手順を示すフローチャートである。すなわち、
計算機1では、ラッパー12が、設計支援ツール11に
よって行われる部品などの変更内容(変更イベントと呼
ぶ)を常時監視している。そして、ユーザが設計支援ツ
ール11によって、例えば一部の部品の素材属性を変更
した場合を考える。
【0041】この場合、この変更イベントを監視してい
た設計支援ツール用ラッパー12は、図3の手順にした
がい、変更された製品設計情報を設計支援ツール11か
ら、アクセス部121によって実現されるアクセス機能
を介して取得し(ステップ301)、仲介エージェント
Aに渡す(ステップ302,図2のステップ201)。
なお、製品設計情報としては、例えば、変更された部品
のIDや、変更後の材質や寸法、重量などを表す数値デ
ータを含むものなどが考えられる。
【0042】〔2−3.生産管理データベースの利用〕
このように製品設計情報を受け取った仲介エージェント
Aは、まず、生産管理データベース21が動作している
計算機2まで移動し(図2のステップ202)、生産管
理データベース用のラッパー22に、変更された部品に
対応する生産コスト情報として、ここでは工場エネルギ
ー総使用量、及び生産量の取得を要求(データ参照要求
と呼ぶ)するものとする。
【0043】なお、仲介エージェントAが計算機間で移
動する場合、移動部A1が、目的のツールやラッパーが
どの計算機上に存在するかを、AP−移動先対応表Lを
参照することで調べ、判明した移動先の計算機上に、仲
介エージェントAの内部変数など仲介エージェントAの
活動を継続するのに必要な情報を転送することで、仲介
エージェントAを転送する。
【0044】ここで、図4は、計算機2のラッパー22
が、このような仲介エージェントAからのデータ参照要
求に対して、データベースを検索した結果を返す手順を
示すフローチャートである。すなわち、ラッパー22
は、仲介エージェントAからの要求を、通信部223に
よって実現される通信機能を介して受信した場合(ステ
ップ501)、受信した要求がデータ参照要求であれば
(ステップ502)、要求された情報を格納しているデ
ータベースのための質問文を作成し(ステップ50
3)、この質問文を使って生産管理データベース21を
アクセスすることで、要求された生産コスト情報(工場
エネルギー総使用量、生産量)を得る(ステップ50
4)。
【0045】なお、質問文としては、例えば目的の部品
の型番やID番号などと、その部品について取得した情
報の項目名やフィールド名などを組み合わせたSQLな
どとして作成することが考えられる。
【0046】このような質問文の作成と情報獲得の結
果、仲介エージェントAから要求のあった全情報を獲得
済みになると(ステップ505)、その結果すなわち取
得した情報を、前記通信機能を介して仲介エージェント
Aに返信する(ステップ506)。
【0047】〔2−4.環境コスト計算ツールの利用〕
このような結果をラッパー22から受け取った仲介エー
ジェントAは(図2のステップ203)、環境コスト計
算ツール41がある計算機4に移動し(図2のステップ
204)、環境コスト計算ツール用のラッパー42に対
して、保持している情報を渡し環境コスト計算を要求す
る(図2のステップ205)。
【0048】ここで、図5は、計算機3のラッパー42
が、このように環境コスト計算を要求された場合の処理
手順を示すフローチャートである。すなわち、計算機4
のラッパー42は、仲介エージェントAからの要求を、
通信部423によって実現される通信機能を介して受信
した場合(ステップ401)、受信した要求が環境コス
ト計算要求であれば(ステップ402)、受信したデー
タを入力(引数)として設定したうえで環境コスト計算
ツール41を起動し、環境コストの計算を行わせる(ス
テップ403)。
【0049】そして、環境コスト計算の結果、必要なデ
ータが全てそろっていて計算が正常終了したときは(ス
テップ404)、計算結果を通信部423を介して仲介
エージェントAに返信する(ステップ405)。一方、
環境コスト計算の結果、部品情報の不足によってエラー
が出た場合は(ステップ404)、計算結果の代わりに
このエラーを、通信部423を介して仲介エージェント
Aに返信する(ステップ406)。このエラーには、ど
の情報が足りないためにエラーとなったのかを示す情報
を添付することが考えられる。
【0050】そして、このエラーを受け取った仲介エー
ジェントAは(図2のステップ206)、不足している
部品情報などのデータに対応して、例えば部品会社の部
品設計データベース31のある計算機3に移動し(ステ
ップ207)、不足している部品情報の取得をラッパー
32に要求する(ステップ208)。
【0051】〔2−5.部品会社設計データベースの利
用〕これに対して、部品会社設計データベース31用の
ラッパー32は、図4に示したのと同様の手順で、部品
設計データベース31から、要求された部品設計情報を
得るためのデータベースへの質問文を作成し(ステップ
503)、質問を行って例えば必要な部品の組成情報を
得た後(ステップ504,505)、仲介エージェント
Aにこの組成情報を返答する(ステップ506、図2の
ステップ208)。
【0052】この場合、仲介エージェントAは、図2に
示したように、不足データに対応する部品の情報を全て
取得するまで、該当する部品の組成に関する情報(組成
情報と呼ぶ)を得る(ステップ208)という手順を繰
り返し、情報がそろうと、再び環境コスト計算ツール4
1がある計算機4に移動し(ステップ204)、環境コ
スト計算ツール41のラッパー42に対して計算要求を
再度行う(ステップ205)。そして、環境コスト計算
ツール41では、渡された情報に基づいて該当する部品
の環境コストを計算する。
【0053】その後、仲介エージェントAは、このよう
に計算された環境コストの情報を持って設計支援ツール
11に移動し(ステップ210)、設計支援ツール11
用のラッパー12に対して、変更した部品に属性として
設定されている環境コストの値を更新するなど、必要な
処理を行わせる。この結果、例えばユーザには、部品の
形状を画面上で変更すると、短時間のうちに環境コスト
の値の表示も変化するように表示され、どのような設計
変更が環境コストにどの程度の影響を与えるかを容易に
知ることができる。
【0054】なお、図6は、図2とは別の処理手順を例
示したものであり、仲介エージェントAが、各部品の部
品会社データベースなどから、製品設計に含まれる全部
品の設計情報を予め獲得してから環境コスト計算ツール
41に移動する場合の処理手順を示すフローチャートで
ある。そして、本実施形態では、このように別の処理手
順を実現する場合も、仲介エージェントAの持っている
協調手順を図6にしたがって変更するだけでよく、個々
のアプリケーションに対応するラッパーの修正は不要で
ある。
【0055】〔3.効果〕以上のように、本実施形態で
は、各アプリケーション用のラッパーや仲介エージェン
トを使って、必要な時に外部のアプリケーションを用い
て環境コストを計算する機能を設計支援ツールに追加す
ることが可能となる。また、このとき、環境コストを計
算する手順、すなわち、複数のデータベースや計算ツー
ルで何を行うかのアプリケーション協調手順はすべて仲
介エージェントが持ち、各アプリケーションのラッパー
は仲介エージェントからの要求に応えるだけの機能を持
てばよいので、協調手順をアプリケーション毎に分解し
て実装する必要がない。
【0056】すなわち、本実施形態では、まず、個々の
アプリケーションを統合的に連携させるための協調手順
について、仲介エージェントが一元的に保持及び実行す
るので、そのような協調手順を各アプリケーションごと
に分解して実装する必要がなく、複数のアプリケーショ
ンを使って環境コスト計算を実現するための開発や修正
の作業が効率化される。
【0057】また、本実施形態では、仲介エージェント
については、どのアプリケーションに対しても共通の形
式で通信するので、個々のアプリケーションに依存した
動かし方その他の形式を考慮する必要がなく、開発時や
修正時も本質的な協調手順の中身について作業すればよ
い。一方、各アプリケーションの側では、ラッパーが仲
介エージェントとのアダプタの役割を果たし、このよう
にラッパーによって、協調手順の中身と、個々のアプリ
ケーションに依存するような処理が明快に分離されるの
で、複数のアプリケーションを使って環境コスト計算を
実現するための開発や修正の作業が効率化される。
【0058】また、本実施形態では、各アプリケーショ
ンがネットワーク上のいろいろな場所、例えばノードに
分散していても、仲介エージェントがアプリケーション
と同じノード上に移動してアプリケーションとの通信を
行うことができる。このため、ノード間の通信量や通信
負荷が軽減されるだけでなく、通信経路の不安定や途絶
といった環境変化に対しても耐障害性が向上する。
【0059】また、本実施形態では、AP−移動先対応
表Lをネームサーバと同様に使って、目的のアプリケー
ションについてネットワーク上の場所を容易に調べるこ
とができるので、仲介エージェントはアプリケーション
を探してあちこちのノードに移動やメッセージ通信を行
う必要がなく、処理が効率化される。
【0060】また、本実施形態では、環境コスト計算に
使われるデータを、1ケ所に予めインストールするので
はなく、インターネットなどのネットワーク経由で入手
できるので、更新された最新のデータを常に利用するこ
とができる。
【0061】〔4.第2実施形態〕また、各アプリケー
ションがネットワーク上のどこに存在するかを調べるた
めのディレクトリサービス手段として、図7に示すよう
に、仲介エージェントAの内部にAP−移動先対応表L
を備える代わりに、ネットワークNに接続したディレク
トリサーバSVなど特定のノード上にディレクトリ部D
を設け、そこにAP−移動先対応表Lを備える構成も考
えられる(第2実施形態)。
【0062】このようにすれば、仲介エージェントAが
計算機間で移動するとき、内部要素としてAP−移動先
対応表Lも一緒に転送する必要がないのでネットワーク
上のトラフィックが軽減でき、特に、環境コスト計算シ
ステムを構成するアプリケーションの数が多くAP−移
動先対応表Lのデータ量が大きいほど実益が大きい。ま
た、複数の仲介エージェントAを使う場合もAP−移動
先対応表Lが一元化されるため、AP−移動先対応表L
の内容更新をしても仲介エージェントA間で持っている
情報に食い違いが生じない。
【0063】なお、このような第2実施形態における仲
介エージェントAの動作手順を図8のフローチャートに
示す。すなわち、この手順では、仲介エージェントA
は、他の計算機に移動する場合、ディレクトリサーバS
Vに移動し(ステップ702,706,711)、生産
管理データベース21といった目的のアプリケーション
の場所をディレクトリサーバSVに照会し(ステップ7
03,707,712)、それに基づいて移動すること
になる(ステップ704,708,713)。
【0064】また、この第2実施形態では、ディレクト
リサーバSVのディレクトリ部Dが、AP−移動先対応
表Lを保持すると共にこのAP−移動先対応表Lを検索
する機能を持ち、図9に示すように、移動先を照会する
要求(移動先質問と呼ぶ)を通信部Cを通して受信する
と(ステップ801,802)、質問にあったアプリケ
ーションに対応する場合の移動先を、AP−移動先対応
表Lから検索して(ステップ803)、再び通信部Cを
通して仲介エージェントAに返信する(ステップ80
4)。なお、この場合、ディレクトリサーバSVにも仲
介エージェントを配置し、協調手順を実行するための移
動先検索などの処理を支援するようにしてもよい。
【0065】〔5.第3実施形態〕第1及び第2実施形
態では、各アプリケーションごとにラッパーが存在する
例を示したが、各アプリケーション毎にラッパーを設け
ず、仲介エージェントAの内部に、それぞれのアプリケ
ーションに応じた形式で各アプリケーションにアクセス
するためのアクセス手段A51,A52,A53,A5
4を設けてもよい(第3実施形態、図10)。
【0066】ここで、図11は、第3実施形態における
仲介エージェントAの動作手順を示すフローチャートで
ある。すなわち、第3実施形態では、仲介エージェント
Aは、自ら備えているこれらアクセス手段A51,A5
2,A53,A54を使って、設計支援ツール11(ス
テップ901,911)、生産管理データベース21
(ステップ903)、部品設計データベース31(ステ
ップ908)、環境コスト計算ツール41(ステップ9
05)にそれぞれアクセスすることになる。
【0067】このような第3実施形態によれば、個々の
アプリケーションやその存在するノード毎にラッパーを
備える必要がないので、システム構築時に各ノードやア
プリケーション側に加える変更が少なくて済み、作業効
率が改善される。
【0068】〔6.他の実施の形態〕なお、本発明は上
記各実施形態に限定されるものではなく、次に例示する
ような他の実施形態も包含するものである。例えば、本
発明で使うアプリケーションの種類や数、仲介エージェ
ントの数や具体的構成などは自由であり、また、仲介エ
ージェントがラッパーと通信を行うための共通の形式も
自由に選択することができる。また、仲介エージェント
は移動せずに、例えば、設計支援ツールのある計算機上
に居て、他のアプリケーション用ラッパーとネットワー
ク通信を介して要求と結果をやり取りするようにしても
よく、この場合、仲介エージェントAは移動手段を持つ
必要はない。また、例えば探している情報が部品会社の
データベースにも無い場合に、産業連関表の平均値デー
タベースのデータをデフォルト値として用いるような構
成も考えられる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のアプリケーションを使って製品の環境コストを計
算するための環境コスト評価システム及び方法並びに環
境コスト評価用ソフトウェアにおいて、構築及び修正が
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す機能ブロッ
ク図。
【図2】本発明の第1実施形態における仲介エージェン
トの動作手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の第1実施形態において、設計支援ツー
ルのためのラッパーの動作手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の第1実施形態において、データベース
のためのラッパーの動作手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の第1実施形態において、環境コスト計
算ツールのためのラッパーの動作手順を示すフローチャ
ート。
【図6】本発明の第1実施形態において、仲介エージェ
ントの動作手順の他の例を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2実施形態の構成を示す機能ブロッ
ク図。
【図8】本発明の第2実施形態における仲介エージェン
トの動作手順を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2実施形態におけるディレクトリサ
ーバの動作手順を示すフローチャート。
【図10】本発明の第3実施形態の構成を示す機能ブロ
ック図。
【図11】本発明の第3実施形態における仲介エージェ
ントの動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
N…ネットワーク 1,2,3,4…計算機 11,21,31,41…アプリケーション A…仲介エージェント A1…移動部 A2…実行部 L…アプリケーション−移動先対応表 12,22,32,42…ラッパー 121,221,321,421…アクセス部 122,222,322…オントロジ変換部 A3,123,223,323,423,C…通信部 SV…ディレクトリサーバ D…ディレクトリ部 S…手順の各ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 康之 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 大須賀 昭彦 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 土井 清三 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 春木 和仁 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 島田 秀樹 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 本宮 明典 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 高橋 美穂 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5B049 AA06 BB07 EE02 EE05 EE41 FF01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の環境コストを計算するための環境
    コスト計算システムにおいて、 前記計算に使う複数のアプリケーションと、 あらかじめ決められた協調手順に基づいて前記各アプリ
    ケーションと通信することで、各アプリケーションを統
    合的に動作させるための仲介エージェントと、 を備えたことを特徴とする環境コスト計算システム。
  2. 【請求項2】 前記仲介エージェントは予め決められた
    共通の形式で前記通信を行うように構成され、 前記各アプリケーションは、前記仲介エージェントから
    の前記共通の形式による要求にしたがって、当該アプリ
    ケーションを動作させるためのラッパーを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の環境コスト計算システム。
  3. 【請求項3】 前記各ラッパーは、 前記共通の形式で前記仲介エージェントと通信するため
    の手段と、 対応する個々のアプリケーションに依存した形式で当該
    アプリケーションにアクセスするための手段と、 前記共通の形式と、前記依存した形式との間で変換を行
    うための手段と、 を備えたことを特徴とする請求項2記載の環境コスト計
    算システム。
  4. 【請求項4】 前記仲介エージェントは、コンピュータ
    ネットワークに含まれる複数のノード間で移動するため
    の移動手段を備えたことを特徴とする請求項1から3の
    いずれか記載の環境コスト計算システム。
  5. 【請求項5】 各アプリケーションが前記ネットワーク
    上のどこに存在するかを調べるためのディレクトリサー
    ビス手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の環境
    コスト計算システム。
  6. 【請求項6】 前記ディレクトリサービス手段は、予め
    決められた前記ノード上に設けられ、 前記仲介エージェントは、前記ディレクトリサービス手
    段を参照することによって、移動先のアプリケーション
    がどのノード上に存在するかを調べるように構成された
    ことを特徴とする請求項4又は5記載の環境コスト計算
    システム。
  7. 【請求項7】 前記仲介エージェントは、前記各アプリ
    ケーションにアクセスするための手段を備えたことを特
    徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の環境コ
    スト計算システム。
  8. 【請求項8】 製品の環境コストを計算するための環境
    コスト計算方法において、 仲介エージェントが、前記計算に使う複数のアプリケー
    ションと、あらかじめ決められた協調手順に基づいて通
    信することで、各アプリケーションを統合的に動作させ
    るためのステップを含むことを特徴とする環境コスト計
    算方法。
  9. 【請求項9】 前記仲介エージェントが予め決められた
    共通の形式で前記通信を行うステップと、 前記仲介エージェントからの前記共通の形式による要求
    にしたがって、前記各アプリケーションを動作させるた
    めのステップと、 を含むことを特徴とする請求項8記載の環境コスト計算
    方法。
  10. 【請求項10】 前記各アプリケーションにおいて、 前記共通の形式で前記仲介エージェントと通信するため
    のステップと、 個々のアプリケーションに依存した形式で当該アプリケ
    ーションにアクセスするためのステップと、 前記共通の形式と、前記依存した形式との間で変換を行
    うためのステップと、 を含むことを特徴とする請求項9記載の環境コスト計算
    方法。
  11. 【請求項11】 前記仲介エージェントがコンピュータ
    ネットワークに含まれる複数のノード間で移動するため
    のステップを含むことを特徴とする請求項8から10の
    いずれか1つに記載の環境コスト計算方法。
  12. 【請求項12】 各アプリケーションが前記ネットワー
    ク上のどこに存在するかを調べるためのステップを含む
    ことを特徴とする請求項11記載の環境コスト計算方
    法。
  13. 【請求項13】 コンピュータを使って、製品の環境コ
    ストを計算するための環境コスト計算用ソフトウェアを
    記録した記録媒体において、 そのソフトウェアは前記コンピュータに、 前記計算に使う複数のアプリケーションと仲介エージェ
    ントとの間で、あらかじめ決められた協調手順に基づい
    て通信させることで、各アプリケーションを統合的に動
    作させることを特徴とする環境コスト計算用ソフトウェ
    アを記録した記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記ソフトウェアは前記コンピュータ
    を制御することによって、 前記仲介エージェントに、予め決められた共通の形式で
    前記通信を行わせ、 前記各アプリケーションにおいて、 前記共通の形式で前記仲介エージェントと通信させ、及
    び、 前記仲介エージェントからの前記共通の形式による要求
    にしたがって、個々のアプリケーションに対して当該ア
    プリケーションに依存した形式でアクセスさせることに
    よって動作させることを特徴とする請求項13記載の環
    境コスト計算用ソフトウェアを記録した記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003022123A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Toshiba Corp 発電プラント監視診断システム及び発電プラント監視診断方法
CN112785257A (zh) * 2021-01-15 2021-05-11 广州市新誉工程咨询有限公司 一种基于bim技术的工程造价运算评估方法及系统

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