JP2000119088A - プリテンショナ―用ガス発生剤組成物 - Google Patents

プリテンショナ―用ガス発生剤組成物

Info

Publication number
JP2000119088A
JP2000119088A JP11163043A JP16304399A JP2000119088A JP 2000119088 A JP2000119088 A JP 2000119088A JP 11163043 A JP11163043 A JP 11163043A JP 16304399 A JP16304399 A JP 16304399A JP 2000119088 A JP2000119088 A JP 2000119088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitrate
gas generating
composition
pretensioner
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11163043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4342640B2 (ja
Inventor
Hideya Osawa
秀也 大澤
Hiroshi Yamato
洋 大和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP16304399A priority Critical patent/JP4342640B2/ja
Publication of JP2000119088A publication Critical patent/JP2000119088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4342640B2 publication Critical patent/JP4342640B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06DMEANS FOR GENERATING SMOKE OR MIST; GAS-ATTACK COMPOSITIONS; GENERATION OF GAS FOR BLASTING OR PROPULSION (CHEMICAL PART)
    • C06D5/00Generation of pressure gas, e.g. for blasting cartridges, starting cartridges, rockets
    • C06D5/06Generation of pressure gas, e.g. for blasting cartridges, starting cartridges, rockets by reaction of two or more solids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼ガス中の一酸化炭素濃度の低いプリテン
ショナー用ガス発生剤組成物の提供。 【解決手段】 (1)ニトロセルロース(NC)、セルロース
アセテートナイトレート(CAN)及びセルロースナイトレ
ートカルボキシメチルエーテル(CNC)からなる群、(2)含
窒素化合物(ニトロセルロース、セルロースアセテート
ナイトレート及びセルロースナイトレートカルボキシメ
チルエーテルを除く)、(3)酸化剤の内、少なくとも2つ
の群から選ばれる、それぞれ少なくとも1種以上の化合
物からなる、プリテンショナー用ガス発生剤組成物であ
り、それにより発生のガス中の一酸化炭素を減少させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、航空機等
に搭載される人体保護のために供せられるプリテンショ
ナーシステムにおいて作動ガスとなるガス発生剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、自動車等の車両には、衝突時のショックから運転者
を保護するためにシートベルトが配置されている。そし
て、最近ではさらに安全性を高めるために、シートベル
トの巻き取りを行うシートベルト巻き取り装置に、プリ
テンショナーと呼ばれる緊急引き込み装置を配置し、こ
のプリテンショナーによりシートベルトを瞬時に引き込
み、乗員の体を拘束するプリテンショナーシステムが普
及しつつある。
【0003】このようなプリテンショナーでは、瞬間的
にシートベルトを引き込む必要があるため、動力として
火薬の燃焼により発生するガスが利用されている。すな
わち、ガス発生剤の燃焼ガスにより、シリンダ内のピス
トンを瞬間的に移動させ、このピストンに一端を連結さ
れるケーブルの移動により、プリテンショナーに動力を
供給する。
【0004】プリテンショナーに使用するガス発生剤
は、例えば、特開昭49−50619に示されているよ
うにニトロセルロースを基剤とするシングルベース発射
薬、ダブルベース発射薬、トリプルベース発射薬を使用
できることが開示されている。これら既存のよく知られ
た発射薬は燃焼性が高いが、燃焼後ガスに毒性のあるC
Oガスが多量含まれるという問題がある。そして、安全
意識の高まりから運転席だけではなく、助手席、後部座
席とプリテンショナーの使用個数が増える傾向にある
が、この時、COガス量は無視できなくなる。
【0005】しかし、現在のところ、ニトロセルロース
を基剤とするシングルベース発射薬、ダブルベース発射
薬、トリプルベース発射薬の燃焼後ガスを改善する方法
は特に示されていない。そこで、本発明では、ニトロセ
ルロース、セルロースアセテートナイトレート、セルロ
ースナイトレートカルボキシメチルエーテルを基剤とす
るガス発生剤に酸化剤を加えることにより、COガス量
を低減することができるガス発生剤組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0006】また本発明は、含窒素化合物を基剤とする
ガス発生剤に酸化剤を加えることにより、COガス量を
低減することができるガス発生剤組成物を提供すること
を目的とする。
【0007】さらに本発明では、ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートナイトレート、セルロースナイトレ
ートカルボキシメチルエーテルを基剤とするガス発生剤
に含窒素化合物を加えることにより、COガス量を低減
することができるガス発生剤組成物を提供することを目
的とする。
【0008】さらに本発明では、ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートナイトレート、セルロースナイトレ
ートカルボキシメチルエーテルを基剤とするガス発生剤
に含窒素化合物及び酸化剤を加えることにより、COガ
ス量を低減することができるガス発生剤組成物を提供す
ることを目的とする。
【0009】また、本発明は、前記ガス発生剤組成物を
使用するプリテンショナーシステムを提供することを他
の目的とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ニトロセ
ルロース、セルロースアセテートナイトレート、セルロ
ースナイトレートカルボキシメチルエーテルを基剤とす
るガス発生剤に酸化剤を加えることにより、COガス量
を低減することができることを見出し、本発明を完成し
た。即ち本発明は、燃料としてニトロセルロース、セル
ロースアセテートナイトレート、セルロースナイトレー
トカルボキシメチルエーテルを含有し、さらに酸化剤を
含有することを特徴とするプリテンショナー用ガス発生
剤組成物を提供する。
【0011】また本発明者は、含窒素化合物を基剤とす
るガス発生剤に酸化剤を加えることにより、COガス量
を低減することができることを見出し、本発明を完成し
た。即ち本発明は、燃料として含窒素化合物を含有し、
さらに酸化剤を含有することを特徴とするプリテンショ
ナー用ガス発生剤組成物を提供する。
【0012】さらに本発明者は、ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートナイトレート、セルロースナイトレ
ートカルボキシメチルエーテルを基剤とするガス発生剤
に含窒素化合物を加えることにより、COガス量を低減
することができることを見出し、本発明を完成した。即
ち本発明は、燃料としてニトロセルロース、セルロース
アセテートナイトレート、セルロースナイトレートカル
ボキシメチルエーテルを含有し、さらに含窒素化合物を
含有することを特徴とするプリテンショナー用ガス発生
剤組成物を提供する。
【0013】さらに本発明者は、ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートナイトレート、セルロースナイトレ
ートカルボキシメチルエーテルを基剤とするガス発生剤
に含窒素化合物及び酸化剤を加えることにより、COガ
ス量を低減することができることを見出し、本発明を完
成した。即ち本発明は、燃料としてニトロセルロース、
セルロースアセテートナイトレート、セルロースナイト
レートカルボキシメチルエーテルを含有し、さらに含窒
素化合物及び酸化剤を含有することを特徴とするプリテ
ンショナー用ガス発生剤組成物を提供する。
【0014】本発明は、ベルト、それを巻き取る巻き取
り装置、緊急時にベルトを引き込むプリテンショナーお
よびプリテンショナーを駆動するガス発生剤と動力伝達
手段を含み、ガス発生剤は上記の組成物である車両乗員
のためのシートベルト装置およびベルト、それを巻き取
る巻き取り装置、緊急時にベルトを引き込むプリテンシ
ョナーおよびガス発生剤と発生したガスによる動力を伝
達しプリテンショナーを駆動する手段を含む車両乗員の
ためのシートベルトにおいて、上記の組成物をガス発生
剤に用い、緊急時にプリテンショナーを作動させてベル
トを引き込み、乗員の身体を拘束する方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のガス発生剤組成物は、
(1)ニトロセルロース(NC)、セルロースアセテートナイ
トレート(CAN)及びセルロースナイトレートカルボキシ
メチルエーテル(CNC)からなる群、(2)含窒素化合物(ニ
トロセルロース、セルロースアセテートナイトレート及
びセルロースナイトレートカルボキシメチルエーテルを
除く)、(3)酸化剤の内、少なくとも2つの群から選ばれ
る、それぞれ少なくとも1種以上の化合物からなるもの
である。
【0016】ニトロセルロース、セルロースアセテート
ナイトレート及びセルロースナイトレートカルボキシメ
チルエーテル以外に、ニトログリセリンやニトログアニ
ジンを含むこともできる。ニトロセルロースを主成分と
するものは一般にシングルベース発射薬と呼ばれる。ま
た、ニトロセルロースとニトログリセリンを主成分とす
るものはダブルベース発射薬と呼ばれる。そして、ニト
ロセルロース、ニトログリセリンとニトログアニジンを
主成分とするものはトリプルベース発射薬と呼ばれる。
【0017】含窒素化合物としては、グアニジン誘導
体、テトラゾール誘導体、ビテトラゾール誘導体、トリ
アゾール誘導体、ヒドラジン誘導体、トリアジン誘導
体、アゾジカルボンアミド誘導体、ジシアナミド誘導
体、ニトラミン化合物から選ばれる1種以上を挙げるこ
とができる。これらの含窒素化合物は2種以上混合して
使用してもよい。
【0018】このような含窒素化合物としては、例え
ば、ニトログアニジン、グアニジン硝酸塩、トリアミノ
グアニジン硝酸塩(TAGN)、5−アミノテトラゾー
ル、ビテトラゾールジアンモニウム塩、トリヒドラジノ
トリアジン、ジニトロアメリン、ジシアンジアミド、ア
ゾジカルボンアミド、ヒドラゾジカルボンアミド、トリ
メチレントリニトロアミン(RDX)、テトラメチレン
テトラニトロアミン(HMX)、エチレンジニトラミン
(EDNA)等のニトラミンを挙げることができる。
【0019】酸化剤としては、アンモニウム、アルカリ
金属、アルカリ土類金属、遷移金属または遷移金属錯体
から選ばれるカチオンと、硝酸、亜硝酸、塩素酸又は過
塩素酸から選ばれる水素を含まないアニオンとからなる
もの、から選ばれる1種以上を挙げることができる。こ
れらの酸化剤は2種以上混合して使用してもよい。
【0020】このような酸化剤としては、例えば、硝酸
アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マ
グネシウム、硝酸カルシウム、硝酸ストロンチウム、硝
酸バリウムなどの硝酸のアンモニウム塩、アルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩;亜硝酸アンモニウム、亜
硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸マグネシウ
ム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸ストロンチウム、亜硝酸
バリウムなどの亜硝酸のアンモニウム塩、アルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩;塩素酸アンモニウム、塩
素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、塩素酸マグネシウ
ム、塩素酸カルシウム、塩素酸ストロンチウム、塩素酸
バリウムなどの塩素酸のアンモニウム塩、アルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩;過塩素酸アンモニウム、
過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸マグ
ネシウム、過塩素酸カルシウム、過塩素酸ストロンチウ
ム、過塩素酸バリウムなどの過塩素酸のアンモニウム
塩、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩;Cu(N
O3)2・3Cu(OH)2、Cu2(OH)3(NO3)、Co2(OH)3(NO3)、Mn(O
H)2(NO3)等の遷移金属の硝酸塩;Co(NH3)3(NO3)3、Co(N
H3)6(NO3)3、Cu(NH3)2(NO3)2、Co(NH3)3(NO2)3、Co(N
H3)6(ClO4)3等の遷移金属錯体の硝酸塩、亜硝酸塩、過
塩素酸塩等を挙げることができる。
【0021】特に好ましい酸化剤として硝酸カリウム、
硝酸ナトリウム、硝酸ストロンチウム、過塩素酸カリウ
ム、過塩素酸ナトリウムを挙げることができる。
【0022】I.組成物が、(1)ニトロセルロース(N
C)、セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセル
ロースナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)か
らなる群、及び(2) 含窒素化合物(ニトロセルロース、
セルロースアセテートナイトレート及びセルロースナイ
トレートカルボキシメチルエーテルを除く) の群から選
ばれるものの組合せである場合、各成分の含有量は、酸
化剤、安定剤、消炎剤、表面膠化剤、光沢剤の種類及び
酸素バランスにより異なるが、ニトロセルロース(NC)、
セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセルロー
スナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)からな
る群から選ばれる化合物は20〜99重量%であること
が好ましく、更に好ましくは30〜99重量%、更には
40〜95重量%である。含窒素化合物の含有量は、好
ましくは1〜80重量%であり、更に好ましくは1〜7
0重量%、特に好ましくは5〜60重量%である。
【0023】ニトロセルロース、セルロースアセテート
ナイトレート、セルロースナイトレートカルボキシメチ
ルエーテルは分子中にCを多く含むために結果としてC
Oガスが多く発生する。しかし、上記の含窒素化合物は
Cが非常に少なく、NやHを多く含む化合物であるの
で、含窒素化合物をガス発生剤組成物に加えることでC
Oガス量を希釈して、低下させることができ、問題の無
いレベルまで毒性ガスの発生量を低減することができ
る。
【0024】II.組成物が、(1) ニトロセルロース(N
C)、セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセル
ロースナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)か
らなる群、及び(3)酸化剤の群から選ばれるものの組合
せである場合、各成分の含有量は、酸化剤、安定剤、消
炎剤、表面膠化剤、光沢剤の種類及び酸素バランスによ
り異なるが、ニトロセルロース(NC)、セルロースアセテ
ートナイトレート(CAN)及びセルロースナイトレートカ
ルボキシメチルエーテル(CNC)からなる群から選ばれる
化合物は20〜99重量%であることが好ましく、更に
好ましくは30〜99重量%、更には40〜95重量%
である。酸化剤の含有量は、好ましくは1〜80重量%
であり、更に好ましくは1〜70重量%、特に好ましく
は5〜60重量%である。
【0025】これらの酸化剤はニトロセルロース等の燃
料から発生する、COガスを酸化してCO2等に変換
し、問題の無いレベルまで毒性ガスの発生量を低減する
ことができる。
【0026】III.組成物が、(2) 含窒素化合物(ニ
トロセルロース、セルロースアセテートナイトレート及
びセルロースナイトレートカルボキシメチルエーテルを
除く) 及び(3)酸化剤の群から選ばれるものの組合せで
ある場合、各成分の含有量は、酸化剤、安定剤、消炎
剤、表面膠化剤、光沢剤の種類及び酸素バランスにより
異なるが、含窒素化合物は20〜80重量%であること
が好ましく、更に好ましくは25〜70重量%である。
酸化剤の含有量は、好ましくは20〜80重量%であ
り、特に好ましくは25〜70重量%である。
【0027】これらの酸化剤は含窒素化合物から発生す
る、COガスを酸化してCO2等に変換し、問題の無い
レベルまで毒性ガスの発生量を低減することができる。
【0028】IV.組成物が、(1) ニトロセルロース(N
C)、セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセル
ロースナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)か
らなる群 、(2) 含窒素化合物(ニトロセルロース、セル
ロースアセテートナイトレート及びセルロースナイトレ
ートカルボキシメチルエーテルを除く) 及び(3)酸化剤
の群から選ばれるものの組合せである場合、各成分の含
有量は、酸化剤、安定剤、消炎剤、表面膠化剤、光沢剤
の種類及び酸素バランスにより異なるが、ニトロセルロ
ース(NC)、セルロースアセテートナイトレート(CAN)及
びセルロースナイトレートカルボキシメチルエーテル(C
NC)からなる群から選ばれる化合物は好ましくは20〜
99重量%であり、より好ましくは23〜99重量%、
更に好ましくは25〜95重量%である。含窒素化合物
の含有量は好ましくは1〜80重量%であり、更に好ま
しくは1〜77重量%、更には5〜75重量%である。
酸化剤の含有量は、好ましくは1〜50重量%であり、
更に好ましくは1〜30重量%、更には5〜20重量%
である。
【0029】この組成物はI.のCOガス量の希釈効果
と、II.のCOガスの酸化効果を併用することで、問
題の無いレベルまで毒性ガスの発生量を低減することが
できる。
【0030】本発明のガス発生剤組成物は、さらに安定
剤を配合することができる。この安定剤としては、ジフ
ェニルアミン、2−ニトロジフェニルアミン、エチルセ
ントラリット、レゾルシノール又はこれらの混合物等を
挙げることができる。ガス発生剤組成物中における安定
剤の含有量は、好ましくは0.1〜2重量%であり、特
に好ましくは0.8〜1.2重量%である。
【0031】本発明のガス発生剤組成物は、さらに消炎
剤を配合することができる。この消炎剤としては、例え
ば、硫酸カリウム、硝酸バリウム、氷晶石又はこれらの
混合物等を挙げることができる。ガス発生剤組成物中に
おける消炎剤の含有量は、好ましくは0.1〜5重量%
であり、特に好ましくは1〜2重量%である。
【0032】本発明のガス発生剤組成物は、さらに可塑
剤を配合することができる。この可塑剤としては、例え
ば、オクチルフタレート、ジエチレングリコールジナイ
トレート、ジブチルフタレート、トリアセチン、アセチ
ルトリエチルサイトレート又はこれらの混合物等を挙げ
ることができる。ガス発生剤組成物中における可塑剤の
含有量は、好ましくは0.1〜10重量%であり、特に
好ましくは3〜5重量%である。
【0033】本発明のガス発生剤組成物においては、燃
焼初期において緩慢に燃焼することが要求される場合な
どには燃焼抑制物質でガス発生剤の表面処理を行うこと
ができる。この表面膠化剤としては、例えば、ジニトロ
トルエン、ジブチルフタレート、樟脳、エチルセントラ
リット又はこれらの混合物等を挙げることができる。ガ
ス発生剤組成物中における表面膠化剤の含有量は、好ま
しくは0.1〜10重量%であり、特に好ましくは2〜
6重量%である。
【0034】本発明のガス発生剤組成物は、乾燥後帯電
しやすい場合には、さらに光沢剤により光沢を施すこと
ができる。この光沢処理は帯電を防止するとともに、ガ
ス発生剤の装填に際して滑りをよくする効果もある。こ
の光沢剤としては、例えば、黒鉛等を挙げることができ
る。ガス発生剤組成物中における光沢剤の含有量は、好
ましくは0.01〜0.2重量%であり、特に好ましく
は0.05〜0.1重量%である。
【0035】本発明のガス発生剤組成物は、従来からの
方法で製造することができ、特に限定されないが、例えば
燃料、含窒素化合物、酸化剤、安定剤、消炎剤の内、必
要なものを有機溶剤の存在下で混合した後、粉末状ある
いは圧伸薬に加工する等の方法により製造することがで
きる。
【0036】本発明のガス発生剤組成物は、所望の形状
に成型して使用することができる。例えば、ペレットに
成型したり、あるいは圧伸機(押出成型機)を用いて押
出成型して圧伸薬に成型することもできる。また圧伸薬
としては無孔状であってもよく、あるいは有孔状であっ
てもよい。有孔状の場合、孔が1つだけの単孔状でもよ
く、複数個有する多孔状(例えば2〜7つの孔を有する
もの)でもよい。
【0037】圧伸薬の大きさとしては、外径0.6〜5.0m
m、好ましくは0.8〜4.0mm、内径0.05〜3.0mm、好
ましくは0.1〜1.0mm、長さ0.5〜10.0mm、好ましく
は0.8〜5.0mmである。
【0038】本発明のガス発生剤組成物は酸化剤を含有
することを特徴とするが、これは酸化剤中の酸素によ
り、不完全燃焼をより完全燃焼に近づけるためである。
この目的を達成するためには必ずしも酸化剤をガス発生
剤組成物中に混合する必要はない。例えば、酸化剤を含
まないガス発生剤組成物の圧伸薬と酸化剤の粉末をプリ
テンショナーのガス発生剤室に入れておく方法でも同様
の効果がある。また、酸化剤の溶液に酸化剤を含まない
ガス発生剤組成物を入れ、それを取出して乾燥させるこ
とにより表面に酸化剤がコーティングされたガス発生剤
組成物を得ることができ、このガス発生剤組成物も同様
な効果を示すことができる。
【0039】また、本発明のガス発生剤組成物は含窒素
化合物を含有することを特徴とするが、これは含窒素化
合物の添加により発生するN2、H2、H2Oで、ニトロ
セルロース、セルロースアセテートナイトレート、セル
ロースナイトレートカルボキシメチルエーテルから発生
するCOガス量を希釈して、低下させるためである。こ
の目的を達成するためには必ずしも含窒素化合物をガス
発生剤組成物中に混合する必要はない。例えば、含窒素
化合物を含まないガス発生剤組成物の圧伸薬と含窒素化
合物の粉末をプリテンショナーのガス発生剤室に入れて
おく方法でも同様の効果がある。また、含窒素化合物の
溶液又はスラリーに含窒素化合物を含まないガス発生剤
組成物を入れ、それを取出して乾燥させることにより表
面に含窒素化合物がコーティングされたガス発生剤組成
物を得ることができ、このガス発生剤組成物も同様な効
果を示すことができる。
【0040】本発明のプリテンショナー用ガス発生剤組
成物は、ニトロセルロース、セルロースアセテートナイ
トレート、セルロースナイトレートカルボキシメチルエ
ーテルを基剤とするガス発生剤に含窒素化合物及び/又
は酸化剤を加えることにより、COガス量を低減するこ
とができる。これにより、乗員に対する安全性を高める
ことができ、信頼性の高いプリテンショナーシステムと
することができる。本発明のガス発生剤組成物は、通常
の方法で、プリテンショナー装置内に配置して、燃焼さ
せ使用することができる。本発明のガス発生剤組成物
は、自動車、航空機等に搭載される人体保護のために供
せられるシートベルトのプリテンショナー用のガス発生
剤として特に有用である。
【0041】本発明のガス発生剤組成物は、シートベル
トのプリテンショナーに使用することを目的として説明
してきた。しかし、ニトロセルロースを基剤とするガス
発生剤はサイドエアバッグ用インフレータのガス発生剤
として使用される例もある。よって、本発明のガス発生
剤組成物はサイドエアバッグ用インフレータのガス発生
剤として使用しても、同様に好ましくないCOガス濃度
を低減できるため、このような用途で使用することもで
きる。
【0042】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定
されるものではない。
【0043】実施例1〜6及び比較例1 ガス発生剤組成物の理論燃焼計算結果を表1に示した。
実施例として硝酸カリウムを含むガス発生剤組成物の燃
焼温度、総発生ガス量、発生CO量及びCO濃度を、比
較例として硝酸カリウムを含まないガス発生剤組成物の
燃焼温度、総発生ガス量、発生CO量及びCO濃度を示
した。また、図1には硝酸カリウム量と燃焼後ガス中の
CO濃度の関係を示した。硝酸カリウムを含むガス発生
剤組成物のCO濃度は、硝酸カリウムを含まないガス発
生剤組成物のCO濃度より大きく低下している。
【0044】
【表1】
【0045】比較例2 エタノールを25重量%含むニトロセルロース、ジフェニ
ルアミン及び硫酸カリウムを、乾燥後に比較例1に示し
た組成(ニトロセルロース/ジフェニルアミン/硫酸カ
リウム=97.9重量部/1重量部/1重量部)になるよう
に秤量した。これを捏和機に入れ、さらにエーテル63重
量部を加え、約2時間混合捏和した。ついで捏和混合物
を外径2.10mmφ、内径0.28mmφの金型を通して圧力100k
g/cm2の加圧条件下で押出し単孔円筒状の紐状体を作成
した。更に、この紐状体を裁断機により1.4mmの長さに
裁断した。この溶剤を含んだガス発生剤成型体を、30℃
に調温した乾燥機に入れ16時間予乾燥し、さらに50℃に
調温した乾燥機に入れて30時間乾燥した。次に、ガス発
生剤成型体および黒鉛を混同機に入れて混同し、黒鉛を
0.1重量部付着させた。最後に、これを篩分機で篩分
し、余分の黒鉛とガス発生剤屑を除いて、ガス発生剤成
型体を得た。
【0046】実施例7 エタノールを25重量%含むニトロセルロース、ジフェニ
ルアミン、硫酸カリウム及び硝酸カリウムを、乾燥後に
実施例3に示した組成(ニトロセルロース/ジフェニル
アミン/硫酸カリウム/硝酸カリウム=77.9重量部/1
重量部/1重量部/20重量部)になるように秤量した。
これを捏和機に入れ、さらにエーテル50重量部を加え、
約2時間混合捏和した。ついで捏和混合物を外径2.10mm
φ、内径0.28mmφの金型を通して圧力100kg/cm2の加圧
条件下で押出し単孔円筒状の紐状体を作成した。更に、
この紐状体を裁断機により1.4mmの長さに裁断した。こ
の溶剤を含んだガス発生剤成型体を、30℃に調温した乾
燥機に入れ16時間予乾燥し、さらに50℃に調温した乾燥
機に入れて30時間乾燥した。次に、ガス発生剤成型体お
よび黒鉛を混同機に入れて混同し、黒鉛を0.1重量部付
着させた。最後に、これを篩分機で篩分し、余分の黒鉛
とガス発生剤屑を除いて、ガス発生剤成型体を得た。
【0047】実施例8 実施例7と同様の方法で、実施例4に示した組成(ニト
ロセルロース/ジフェニルアミン/硫酸カリウム/黒鉛
/硝酸カリウム=67.9重量部/1重量部/1重量部/0.
1重量部/30重量部)のガス発生剤成型体を得た。
【0048】実施例9 実施例7と同様の方法で、実施例5に示した組成(ニト
ロセルロース/ジフェニルアミン/硫酸カリウム/黒鉛
/硝酸カリウム=62.9重量部/1重量部/1重量部/0.
1重量部/35重量部)のガス発生剤成型体を得た。
【0049】実施例10〜12及び比較例3 得られたガス発生剤成型体16gを、室温下で密閉ボンブ
内で燃焼させた。ボンブは内容積160ccのものを使用し
た。燃焼後ガスをガスサンプリングバッグに取り、検知
管でCO濃度を測定した。結果を表2に示した。また、
図2には硝酸カリウム量と燃焼後ガス中のCO濃度の関
係を示した。先に示した理論計算結果とは、CO濃度の
絶対量において少しの違いが見られたが、硝酸カリウム
を含むガス発生剤組成物のCO濃度は、硝酸カリウムを
含まないガス発生剤組成物のCO濃度より大きく低下し
ているという傾向には間違いがないことが確認された。
【0050】
【表2】
【0051】実施例13〜18及び比較例4 ガス発生剤組成物の理論燃焼計算結果を表3に示した。
実施例としてニトログアニジンを含むガス発生剤組成物
の燃焼温度、総発生ガス量、発生CO量及びCO濃度
を、比較例としてニトログアニジンを含まないガス発生
剤組成物の燃焼温度、総発生ガス量、発生CO量及びC
O濃度を示した。ニトログアニジンを含むガス発生剤組
成物のCO濃度は、ニトログアニジンを含まないガス発
生剤組成物のCO濃度より大きく低下している。また、
ニトログアニジンを加えることで総発生ガス量の増加が
見られ、これも好ましい効果である。
【0052】
【表3】
【0053】実施例19〜23 ガス発生剤組成物の理論燃焼計算結果を表4に示した。
実施例として5−アミノテトラゾールを含むガス発生剤
組成物の燃焼温度、総発生ガス量、発生CO量及びCO
濃度を示した。5−アミノテトラゾールを含むガス発生
剤組成物のCO濃度は、5−アミノテトラゾールを含ま
ないガス発生剤組成物(比較例4)のCO濃度より大き
く低下している。また、5−アミノテトラゾールを加え
ることで総発生ガス量の増加が見られ、これも好ましい
効果である。
【0054】
【表4】
【0055】実施例24〜30 ガス発生剤組成物の理論燃焼計算結果を表5に示した。
実施例としてニトログアニジンと硝酸カリウムを含むガ
ス発生剤組成物の燃焼温度、総発生ガス量、発生CO量
及びCO濃度を示した。ニトログアニジンと硝酸カリウ
ムを含むガス発生剤組成物のCO濃度は、ニトログアニ
ジンと硝酸カリウムを含まないガス発生剤組成物(比較
例4)のCO濃度より大きく低下している。
【0056】
【表5】
【0057】比較例5 エタノールを25重量%含むニトロセルロース、ジフェニ
ルアミンを、乾燥後に(ニトロセルロース/ジフェニル
アミン=100重量部/1重量部)になるように秤量し
た。これを捏和機に入れ、さらにアセトン25重量部を加
え、約2時間混合捏和した。ついで捏和混合物を外径1.
8mmφ、内径0.3mmφの金型を通して圧力100kgf/cm2
加圧条件下で押出し単孔円筒状の紐状体を作成した。更
に、この紐状体を裁断機により1.4mmの長さに裁断し
た。この溶剤を含んだガス発生剤成型体を、30℃に調温
した乾燥機に入れ16時間予乾燥し、さらに50℃に調温し
た乾燥機に入れて30時間乾燥した。次に、ガス発生剤成
型体および黒鉛を混同機に入れて混同し、黒鉛を0.05重
量部付着させた。最後に、これを篩分機で篩分し、余分
の黒鉛とガス発生剤屑を除いて、ガス発生剤成型体を得
た。
【0058】実施例31 エタノールを25重量%含むニトロセルロース、ジフェニ
ルアミン及びニトログアニジンを、乾燥後に(ニトロセ
ルロース/ジフェニルアミン/ニトログアニジン=60重
量部/1重量部/40重量部)になるように秤量した。こ
れを捏和機に入れ、さらにアセトン15重量部を加え、約
2時間混合捏和した。ついで捏和混合物を外径1.8mm
φ、内径0.3mmφの金型を通して圧力100kgf/cm2の加圧
条件下で押出し単孔円筒状の紐状体を作成した。更に、
この紐状体を裁断機により1.4mmの長さに裁断した。こ
の溶剤を含んだガス発生剤成型体を、30℃に調温した乾
燥機に入れ16時間予乾燥し、さらに50℃に調温した乾燥
機に入れて30時間乾燥した。次に、ガス発生剤成型体お
よび黒鉛を混同機に入れて混同し、黒鉛を0.05重量部付
着させた。最後に、これを篩分機で篩分し、余分の黒鉛
とガス発生剤屑を除いて、ガス発生剤成型体を得た。
【0059】実施例32 実施例31と同様の方法で、(ニトロセルロース/ジフ
ェニルアミン/黒鉛/ニトログアニジン=50重量部/1
重量部/0.05重量部/50重量部)のガス発生剤成型体を
得た。
【0060】実施例33 実施例31と同様の方法で、(ニトロセルロース/ジフ
ェニルアミン/黒鉛/ニトログアニジン=40重量部/1
重量部/0.05重量部/60重量部)のガス発生剤成型体を
得た。
【0061】実施例34〜36及び比較例6 実施例31〜33及び比較例5で得られたガス発生剤成
型体17gを、室温下で密閉ボンブ内で燃焼させた。ボン
ブは内容積170ccのものを使用した。燃焼後ガスをガス
サンプリングバッグに取り、検知管でCO濃度を測定し
た。結果を表6に示した。類似した組成である実施例1
6〜18の理論計算結果とは、CO濃度の絶対量におい
て少しの違いが見られたが、ニトログアニジンを含むガ
ス発生剤組成物のCO濃度は、ニトログアニジンを含ま
ないガス発生剤組成物のCO濃度より大きく低下してい
るという傾向には間違いがないことが確認された。
【0062】
【表6】
【0063】実施例37〜43 実施例31と同様の方法で、表7に示すような各重量部
で各成分を含むガス発生剤成型体をそれぞれ得た。得ら
れたガス発生剤成型体17gを室温下で密閉ボンブ内で
燃焼させた。ボンブは内容積170ccのものを使用し
た。燃焼後ガスをガスサンプリングバッグにとり、検知
管でCO濃度を測定した。結果を表7に示した。
【0064】
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、比較例1及び実施例1〜6について
の、硝酸カリウム量と燃焼後ガス中のCO濃度の関係を
示したものである。
【図2】 図2は、比較例3及び実施例10〜12につ
いての、硝酸カリウム量と燃焼後ガス中のCO濃度の関
係を示したものである。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ニトロセルロース(NC)、セルロース
    アセテートナイトレート(CAN)及びセルロースナイトレ
    ートカルボキシメチルエーテル(CNC)からなる群、(2)含
    窒素化合物(ニトロセルロース、セルロースアセテート
    ナイトレート及びセルロースナイトレートカルボキシメ
    チルエーテルを除く)、(3)酸化剤の内、少なくとも2つ
    の群から選ばれる、それぞれ少なくとも1種以上の化合
    物からなる、プリテンショナー用ガス発生剤組成物。
  2. 【請求項2】 組成物が、(1)ニトロセルロース(NC)、
    セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセルロー
    スナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)からな
    る群、及び(2) 含窒素化合物(ニトロセルロース、セル
    ロースアセテートナイトレート及びセルロースナイトレ
    ートカルボキシメチルエーテルを除く)の群から選ばれ
    るものの組合せである、請求項1記載のプリテンショナ
    ー用ガス発生剤組成物。
  3. 【請求項3】 組成物が、(1) ニトロセルロース(NC)、
    セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセルロー
    スナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)からな
    る群、及び(3)酸化剤の群から選ばれるものの組合せで
    ある、請求項1記載のプリテンショナー用ガス発生剤組
    成物。
  4. 【請求項4】 組成物が、(2) 含窒素化合物(ニトロセ
    ルロース、セルロースアセテートナイトレート及びセル
    ロースナイトレートカルボキシメチルエーテルを除く)
    及び(3)酸化剤の群から選ばれるものの組合せである、
    請求項1記載のプリテンショナー用ガス発生剤組成物。
  5. 【請求項5】 組成物が、(1) ニトロセルロース(NC)、
    セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセルロー
    スナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)からな
    る群 、(2) 含窒素化合物(ニトロセルロース、セルロー
    スアセテートナイトレート及びセルロースナイトレート
    カルボキシメチルエーテルを除く) 及び(3)酸化剤の群
    から選ばれるものの組合せである、請求項1記載のプリ
    テンショナー用ガス発生剤組成物。
  6. 【請求項6】 含窒素化合物が、グアニジン誘導体、テ
    トラゾール誘導体、ビテトラゾール誘導体、トリアゾー
    ル誘導体、ヒドラジン誘導体、トリアジン誘導体、アゾ
    ジカルボンアミド誘導体、ジシアナミド誘導体、ニトラ
    ミン化合物からなる群から選ばれる1種以上である請求
    項1、2、4または5記載のプリテンショナー用ガス発
    生剤組成物。
  7. 【請求項7】 含窒素化合物が、ニトログアニジン、グ
    アニジン硝酸塩、5−アミノテトラゾール、ビテトラゾ
    ールジアンモニウム塩、トリヒドラジノトリアジン、ジ
    ニトロアメリン、ジシアンジアミド、アゾジカルボンア
    ミド、ヒドラゾジカルボンアミド、トリメチレントリニ
    トロアミン(RDX)、テトラメチレンテトラニトロア
    ミン(HMX)、エチレンジニトラミン(EDNA)か
    ら選ばれる1種以上である請求項6記載のプリテンショ
    ナー用ガス発生剤組成物。
  8. 【請求項8】 酸化剤が、アンモニウム、アルカリ金
    属、アルカリ土類金属、遷移金属または遷移金属錯体
    の、硝酸塩、亜硝酸塩、塩素酸塩または過塩素酸塩であ
    る請求項1、3、4、6または7記載のプリテンショナ
    ー用ガス発生剤組成物。
  9. 【請求項9】 酸化剤が、硝酸カリウム、硝酸ナトリウ
    ム、硝酸ストロンチウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸
    ナトリウムから選ばれる1種以上の化合物である、請求
    項8記載のプリテンショナー用ガス発生剤組成物。
  10. 【請求項10】 組成物が、(1)ニトロセルロース(N
    C)、セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセル
    ロースナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)か
    らなる群、及び(2) 含窒素化合物(ニトロセルロース、
    セルロースアセテートナイトレート及びセルロースナイ
    トレートカルボキシメチルエーテルを除く) の群から選
    ばれるものの組合せであり、ニトロセルロース(NC)、セ
    ルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセルロース
    ナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)からなる
    群から選ばれる化合物を20〜99重量%、含窒素化合
    物を1〜80重量%含有する、請求項2、6または7記
    載のプリテンショナー用ガス発生剤組成物。
  11. 【請求項11】 組成物が、(1) ニトロセルロース(N
    C)、セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセル
    ロースナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)か
    らなる群、及び(3)酸化剤の群から選ばれるものの組合
    せであり、ニトロセルロース(NC)、セルロースアセテー
    トナイトレート(CAN)及びセルロースナイトレートカル
    ボキシメチルエーテル(CNC)からなる群から選ばれる化
    合物を20〜99重量%、酸化剤を1〜80重量%含有
    する、請求項3、8または9記載のプリテンショナー用
    ガス発生剤組成物。
  12. 【請求項12】 組成物が、(2) 含窒素化合物(ニトロ
    セルロース、セルロースアセテートナイトレート及びセ
    ルロースナイトレートカルボキシメチルエーテルを除
    く) 及び(3)酸化剤の群から選ばれるものの組合せであ
    り、含窒素化合物を20〜80重量%、酸化剤を20〜
    80重量%含有する、請求項4、6、7、8または9記
    載のプリテンショナー用ガス発生剤組成物。
  13. 【請求項13】 組成物が、(1) ニトロセルロース(N
    C)、セルロースアセテートナイトレート(CAN)及びセル
    ロースナイトレートカルボキシメチルエーテル(CNC)か
    らなる群 、(2) 含窒素化合物(ニトロセルロース、セル
    ロースアセテートナイトレート及びセルロースナイトレ
    ートカルボキシメチルエーテルを除く) 及び(3)酸化剤
    の群から選ばれるものの組合せであり、ニトロセルロー
    ス(NC)、セルロースアセテートナイトレート(CAN)及び
    セルロースナイトレートカルボキシメチルエーテル(CN
    C)からなる群から選ばれる化合物を20〜99重量%、
    含窒素化合物を1〜80重量%、酸化剤を1〜50重量
    %含有する、請求項5から9いずれかに記載のプリテン
    ショナー用ガス発生剤組成物。
  14. 【請求項14】 安定剤を0.1〜2重量%含有する請
    求項1から13いずれかに記載のプリテンショナー用ガ
    ス発生剤組成物。
  15. 【請求項15】 消炎剤を0.1〜5重量%含有する請
    求項1から14いずれかに記載のプリテンショナー用ガ
    ス発生剤組成物。
  16. 【請求項16】 可塑剤を0.1〜10重量%含有する
    請求項1から15いずれかに記載のプリテンショナー用
    ガス発生剤組成物。
  17. 【請求項17】 表面膠化剤を0.1〜10重量%含有
    する請求項1から16いずれかに記載のプリテンショナ
    ー用ガス発生剤組成物。
  18. 【請求項18】 光沢剤を0.01〜0.2重量%含有
    する請求項1から17いずれかに記載のプリテンショナ
    ー用ガス発生剤組成物。
  19. 【請求項19】 請求項1から18いずれかに記載のガ
    ス発生剤組成物を使用するプリテンショナーシステム。
  20. 【請求項20】 請求項1から19いずれかに記載のガ
    ス発生剤組成物をプリテンショナー用ガス発生剤に使用
    することにより、発生ガス中のCOを減少する方法。
  21. 【請求項21】 ベルト、それを巻き取る巻き取り装
    置、緊急時にベルトを引き込むプリテンショナーおよび
    プリテンショナーを駆動するガス発生剤と動力伝達手段
    を含み、ガス発生剤は請求項1に記載した組成物である
    車両乗員のためのシートベルト装置。
  22. 【請求項22】 ベルト、それを巻き取る巻き取り装
    置、緊急時にベルトを引き込むプリテンショナーおよび
    ガス発生剤と発生したガスによる動力を伝達しプリテン
    ショナーを駆動する手段を含む車両乗員のためのシート
    ベルトにおいて、請求項1に記載した組成物をガス発生
    剤に用い、緊急時にプリテンショナーを作動させてベル
    トを引き込み、乗員の身体を拘束する方法。
JP16304399A 1998-06-12 1999-06-09 プリテンショナー用ガス発生剤組成物 Expired - Lifetime JP4342640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16304399A JP4342640B2 (ja) 1998-06-12 1999-06-09 プリテンショナー用ガス発生剤組成物

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16539498 1998-06-12
JP10-165394 1998-08-13
JP22877498 1998-08-13
JP10-228774 1998-08-13
JP16304399A JP4342640B2 (ja) 1998-06-12 1999-06-09 プリテンショナー用ガス発生剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000119088A true JP2000119088A (ja) 2000-04-25
JP4342640B2 JP4342640B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=27322099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16304399A Expired - Lifetime JP4342640B2 (ja) 1998-06-12 1999-06-09 プリテンショナー用ガス発生剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4342640B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000078696A1 (fr) * 1999-06-17 2000-12-28 Daicel Chemical Industries, Ltd. Composition contenant une substance generatrice de gaz destinee a un dispositif de mise en tension
WO2007083663A1 (ja) 2006-01-18 2007-07-26 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha ガスアクチュエータ用小型ガス発生器及びプリテンショナーシステム
JP2007308367A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Nitrochemie Wimmis Ag 発射体を加速させるための推進系
CN116789506A (zh) * 2023-06-30 2023-09-22 陕西庆华汽车安全系统有限公司 用于汽车安全带预紧器的产气组合物及其制备方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000078696A1 (fr) * 1999-06-17 2000-12-28 Daicel Chemical Industries, Ltd. Composition contenant une substance generatrice de gaz destinee a un dispositif de mise en tension
US6682616B1 (en) 1999-06-17 2004-01-27 Daicel Chemical Industries, Ltd. Gas generating composition for use in a pretensioner
WO2007083663A1 (ja) 2006-01-18 2007-07-26 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha ガスアクチュエータ用小型ガス発生器及びプリテンショナーシステム
US8176851B2 (en) 2006-01-18 2012-05-15 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Small gas generator for gas actuator and pretensioner system
JP2007308367A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Nitrochemie Wimmis Ag 発射体を加速させるための推進系
CN116789506A (zh) * 2023-06-30 2023-09-22 陕西庆华汽车安全系统有限公司 用于汽车安全带预紧器的产气组合物及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4342640B2 (ja) 2009-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6682616B1 (en) Gas generating composition for use in a pretensioner
JP3913786B2 (ja) 非アジドガス発生組成物
US5507891A (en) Propellant composition for automotive safety applications
US6074502A (en) Smokeless gas generant compositions
KR101154214B1 (ko) 과염소산 알칼리 금속을 포함하는 가스 발생제
US5125684A (en) Extrudable gas generating propellants, method and apparatus
US5531941A (en) Process for preparing azide-free gas generant composition
EP0767155B1 (en) Heterogeneous gas generant charges
US20060289096A1 (en) Extrudable gas generant
JP2003519613A (ja) ガス発生組成物
JP4342640B2 (ja) プリテンショナー用ガス発生剤組成物
JP3920773B2 (ja) 硝酸グアニル尿素の金属錯体によるガス発生
JP2000154085A (ja) ガス発生剤組成物
JP3940557B2 (ja) 高ガス収率非アジドガス発生剤
JPH0812482A (ja) エアバッグ用ガス発生剤
JPH08151288A (ja) エアバッグ用ガス発生剤
JP2000219589A (ja) ガス発生剤用燃料及びガス発生剤組成物
JPH08183419A (ja) ガス発生剤組成物及びエアバッグ用インフレーター
JPH11310489A (ja) ガス発生剤用燃料及びガス発生剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090707

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090708

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4342640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term