JP2000118040A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000118040A
JP2000118040A JP29860298A JP29860298A JP2000118040A JP 2000118040 A JP2000118040 A JP 2000118040A JP 29860298 A JP29860298 A JP 29860298A JP 29860298 A JP29860298 A JP 29860298A JP 2000118040 A JP2000118040 A JP 2000118040A
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emitting element
light
image forming
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JP29860298A
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Yoshito Ikeda
芳人 池田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LD総点灯時間に起因するLD劣化の各発光
素子間の偏りをなくし、LDアレイの寿命を延ばす。 【解決手段】 GAVD11は、制御回路54によるL
Dアレイ13の各発光素子のAPC動作により、その各
発光素子の発光に要する電流量をそれぞれ電流検出回路
52を用いて検出して比較し、最も電流量の少ない発光
素子を主走査方向の位置合わせのために発光を行なう発
光素子として選択する。なお、LDアレイ13の複数の
各発光素子の発光画素数をカウントし、その各発光素子
毎の発光画素数を比較し、最も発光画素数の少ない発光
素子を主走査方向の位置合わせのために発光を行なう発
光素子として選択してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マルチビームを
用いて画像の書き込みを行なうレーザプリンタ,デジタ
ル複写機,ファクシミリ装置等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザプリンタやデジタル複写機
等の画像形成装置では、ポリゴンモータによって回転さ
れるポリゴンミラーを用いて単一の発光素子であるレー
ザダイオード(以下「LD」という)からのレーザビー
ム(ビーム光)を周期的に偏向させ、感光体の表面(感
光体面)を主走査方向に走査してその表面に画像の書き
込みを行なっている。
【0003】近年、画像形成速度の高速化の要求が増
し、ポリゴンモータの高速化,画周波の高速化が行なわ
れているが、それぞれ限界があり、技術的にも難しくな
る。そこで、レーザのマルチビーム化による高速化が進
められている。そのマルチビーム化の手段の1つとし
て、主走査方向にほぼ同一位置で副走査方向に所定距離
離れた複数の発光素子(LD)を有するLDアレイを用
い、複数ラインの画像を同時に感光体の表面に書き込む
技術が現存する。
【0004】このような画像形成装置では、ポリゴンモ
ータによって回転されるポリゴンミラーを用いてLDア
レイの複数の各発光素子からのレーザビームをそれぞれ
周期的に偏向させ、感光体の表面で副走査方向に位置差
をもってその表面を主走査方向に走査してその表面に画
像の書き込み(マルチビームによる書き込み)を行なっ
ている。
【0005】このマルチビームによる書き込み方式で
は、同時に書き込める画像量が増大することにより、ポ
リゴンモータの回転数や画周波を逆に低減できるように
なり、安定した画像を高速に処理することが可能にな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LDア
レイを用いた書き込みの場合、各発光素子のうち、1つ
でもLD劣化等で正常な動作が不可能になると、他の発
光素子が使用可能である場合においても、LDアレイの
交換を行なう必要がある。
【0007】画像形成装置において、発光素子のLD劣
化を判断する手段としては、ある一定の光量のレーザビ
ームを発生する場合において必要とする電流量を随時監
視し、それがある設定された数値を超えると、LD劣化
とみなしている。LD劣化を起こす要因としては、画像
出力(画像データON)時等に発生する突入電流あるい
はLD総点灯時間に起因する経時劣化等がある。
【0008】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、画像形成装置において、LD総点灯時間に起因
するLD劣化の各発光素子間の偏りをなくし、LDアレ
イの寿命を延ばすことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、LDアレイ
の複数の各発光素子からのビーム光を周期的に偏向さ
せ、感光体面で副走査方向に位置差をもって感光体面を
主走査方向に走査するビーム光走査手段と、感光体面に
対する主走査書き込み領域外のビーム光を検知して主走
査方向の位置合わせを行なうための同期検知信号を生成
して出力する同期検知信号生成手段と、主走査方向の位
置合わせのために、複数の発光素子を選択的に発光さ
せ、同期検知信号生成手段に同期検知信号を生成させる
同期検知信号生成指示手段とを有する画像形成装置にお
いて、上記の目的を達成するため、次のようにしたこと
を特徴とする。
【0010】請求項1の発明は、LDアレイの複数の各
発光素子の発光に要する電流量を比較し、最も電流量の
少ない発光素子を主走査方向の位置合わせのために発光
を行なう発光素子として選択する位置合わせ用発光素子
選択手段を設けたものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、1枚の転写紙に対する画像形成期間中は、
位置合わせ用発光素子選択手段による発光素子選択動作
を禁止する手段を設けたものである。請求項3の発明
は、請求項1の画像形成装置において、1ジョブ期間中
は、位置合わせ用発光素子選択手段による発光素子選択
動作を禁止する手段を設けたものである。
【0012】請求項4の発明は、LDアレイの複数の各
発光素子の発光画素数をカウントする発光画素数カウン
ト手段と、該手段によってカウントされた各発光素子毎
の発光画素数を比較し、最も発光画素数の少ない発光素
子を主走査方向の位置合わせのために発光を行なう発光
素子として選択する位置合わせ用発光素子選択手段を設
けたものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置において、1枚の転写紙に対する画像形成期間中は、
位置合わせ用発光素子選択手段による発光素子選択動作
を禁止する手段を設けたものである。請求項6の発明
は、請求項4の画像形成装置において、1ジョブ期間中
は、位置合わせ用発光素子選択手段による発光素子選択
動作を禁止する手段を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図2は、この発明の第1
実施形態であるデジタル複写機の要部構成例を示すブロ
ック図である。
【0015】このデジタル複写機は、原稿の画像を光学
的に読み取るスキャナ部1と、スキャナ部1によって読
み取られた画像情報(画像信号)をプリント出力するプ
リンタ部10と、このデジタル複写機全体を統括的に制
御するメイン制御部20と、ユーザが指示を与える操作
部30とを備えている。
【0016】スキャナ部1は、VPU2及びIPU3を
備えている。VPU2は、図示しないCCDセンサから
の原稿画像に応じた電気信号をA/D変換し、更に黒オ
フセット補正,シェーディング補正,画素位置補正を行
ない、画像情報として出力する。IPU3は、VPU2
からの画像情報に対して所定の画像処理を施す。
【0017】プリンタ部10は、GAVD11,LD制
御部12,LDアレイ13を備えている。GAVD11
は、スキャナ部1あるいは画像メモリ24からの画像情
報に基づいてプリンタ部10全体を統括的に制御する。
LD制御部12は、GAVD11からの画像情報に基づ
いてLDアレイ13を制御する。
【0018】LDアレイ13は、複数個の発光素子(L
D)及び1個の受光素子を1パッケージに納めたもので
あり、その各発光素子からそれぞれ画像情報に応じて変
調されたレーザビーム(ビーム光)を射出し、図示しな
いポリゴンミラー等を介して感光体の表面(図示しない
帯電器により帯電されている)に照射することにより、
静電潜像を形成させる。
【0019】メイン制御部20は、CPU21,ROM
22,RAM23,及び画像メモリ24を備えている。
それらは、システムバス25によって相互に接続されて
いる。また、このシステムバス25とI/F(インタフ
ェース)部31により、スキャナ部1とプリンタ部10
とメイン制御部20とが相互に接続されている。CPU
21は、ROM22内の制御プログラムに従ってメイン
制御部20全体を統括的に制御する中央処理装置であ
る。
【0020】ROM22は、CPU21が使用する制御
プログラムを記憶している読み出し専用メモリである。
RAM23は、CPU21がデータ処理を行なう際に使
用するワークメモリ等として使用する読み書き可能なメ
モリである。画像メモリ24は、スキャナ部1からの画
像情報をページ単位に記憶する読み書き可能なメモリで
ある。
【0021】図1は、プリンタ部10の書込ユニットの
構成例を示す概略図である。LDアレイ13の複数の各
発光素子より前方に射出されたレーザビームは、図示し
ないコリメータレンズによりコリメートされて、回転多
面鏡(ポリゴンミラー)からなる偏向器(ビーム光走査
手段)41で周期的に偏向され、Fθレンズ42により
感光体ドラム43の図示しない帯電器で一様に帯電され
た表面(感光体面)に結像されて、その結像スポットが
偏向器41の回転で感光体ドラム43の軸方向である主
走査方向に反復して移動走査されると同時に、感光体ド
ラム43が回転する。
【0022】LDアレイ13は、複数個の発光素子を有
しているため、感光体ドラム43の表面に副走査方向
(感光体ドラム43の回転方向)にピッチ(位置差)を
もった複数本のレーザビーム照射軌跡が描かれる。な
お、レーザビームの照射によって感光体ドラム43の表
面には静電潜像が形成される。この静電潜像は図示しな
い現像器からのトナーによって現像され、トナー画像が
形成される。このトナー画像は、図示しない給紙部から
給紙される転写紙に図示しない転写器によって転写され
る。
【0023】感光体ドラム43の表面を走査する直前の
レーザビームは、感光体ドラム43の表面に対する主走
査書込領域外(所定主走査幅の外)に設けられたフォト
ダイオード等の受光素子からなる光検出器44(同期検
知信号生成手段)を通過するため、その光検出器44が
そのレーザビームを検知して主走査方向の位置合わせを
行なう(主走査方向の書き込み開始位置を規定する)た
めの同期検知信号を生成して出力する。
【0024】GAVD11は、画像信号(画像情報)を
LD制御部12のLD駆動回路51に出力するが、その
タイミングを光検出器44からの同期検知信号により制
御する。LD駆動回路51は、GAVD11からの画像
信号により、後述する電流検出回路52経由でLDアレ
イ13を駆動してその各発光素子からそれぞれレーザビ
ームを射出させる。
【0025】LDアレイ13の複数の各発光素子から後
方に射出されるレーザビームは、フォトダイオード等の
受光素子からなる光検出器53に入射される。光検出器
53は、入射されるレーザビームの光量(光強度)を検
出し、光量検出信号を出力する。
【0026】制御回路54は、光検出器53からの光量
検出信号に応じてLD駆動回路51を制御することによ
りLDアレイ13の各発光素子の発光量を一定に制御す
るAPC動作を行なう。具体的には、LDアレイ13の
各発光素子の駆動電源を、それぞれ外部信号によりその
各発光素子の発光量が一定になるように調整して保持す
る。
【0027】電流検出回路52は、LDアレイ13の各
発光素子毎に設けられ、その各発光素毎にそのAPC動
作時の電流値(各発光素子の発光に要する電流量)を検
出し、電流値検出信号を出力する。GAVD11は、電
流検出回路52からの各発光素子毎の電流値検出信号が
示す電流値を比較し、電流値の最も低い(最も電流量の
少ない)発光素子、つまりLD劣化が最も進んでいない
発光素子を判断して、その発光素子を主走査方向の位置
合わせのために発光を行なう発光素子として選択する。
【0028】図3は、電流検出回路52の具体例を示す
回路図である。この電流検出回路52において、LD駆
動回路51とLDアレイ13との間の抵抗Rに流れる電
流をアペアンプ61にて電圧に変換し、更にA/D変換
器62によりデジタル値(データ)に変換し、その変換
データを電流値検出信号として出力する。
【0029】ここで、GAVD11,電流検出回路52
等が、光検出器44に同期検知信号を生成させる同期検
知信号生成指示手段、LDアレイ13の各発光素子の発
光に要する電流量を比較し、最も電流量の少ない発光素
子を主走査方向の位置合わせのために発光を行なう発光
素子として選択する位置合わせ用発光素子選択手段とし
ての機能を果たす。また、1枚の転写紙に対する画像形
成期間中あるいは1ジョブ期間中は、上述した発光素子
選択動作を禁止する手段としての機能も果たす。
【0030】図4は、GAVD11による同期検知出力
CH設定処理の一例を示すフローチャートである。GA
VD11は、定期的に図4の処理を開始し、まずステッ
プ1で同期検知用(主走査方向の位置合わせを行なうた
めに発光を行なう)発光素子を変更可能なタイミングか
否かを判断し、そのタイミングであればステップ2でい
ずれかのCH(チャンネル)で対応する発光素子のAP
C動作中か否かを判断する。
【0031】そして、いずれかのCHで対応する発光素
子のAPC動作中であれば、ステップ3でその発光素子
のAPC時(APC動作を開始してから光強度が期待値
となるまでの時間が経過した時)に電流検出回路52か
らの電流値検出信号を取り込み、その電流値検出信号が
示す電流値を図示しないメモリに格納した後、ステップ
4でAPC動作は1モード終了したか否かを判断する。
ここで、APC動作を開始してから光強度が期待値とな
るまでの時間は、予め求めて設定しておけばよい。電流
検出回路52からの電流値検出信号の取り込みタイミン
グは、制御回路54の動作から決定してもよい。
【0032】発光素子がn個ある場合、それぞれのCH
で対応する発光素子のAPC動作が行なわれることにな
るため、合計n回APC動作が行なわれることになる。
これを1モードとして、APC動作が一巡するまで、そ
れぞれのCHで対応する発光素子の電流値をメモリに格
納する。APC動作が1モード終了すると、ステップ5
へ移行し、電流値の最も低い発光素子が何CHの発光素
子であるかを判断し、それを同期検知用発光素子として
選択する。
【0033】図5は、プリンタ部10における請求項
1,2の発明に係わる動作例を示すタイミングチャート
である。 (1)信号FGATEをハイレベル“H”にし、作像
(画像形成)動作をスタートさせる。FGATE=
“H”のとき、画像情報(DATA)の出力(画像情報
に応じた各発光素子からのレーザビームによる感光体ド
ラム43への画像書き込み動作)を行なう。
【0034】(2)1走査による画像情報の出力終了
後、感光体ドラム43に影響のない位置で発光素子のA
PC動作を行なう。この例では、同期検知出力(同期検
知信号の生成)1回につき、全てのCHの発光素子のA
PC動作を順次行なう。なお、同期検知出力1回につ
き、いずれかのCHの発光素子のAPC動作を行なって
もよい。
【0035】(3)作像スタート時に1CHの発光素子
を同期検知用発光素子として選択しており、現在は同期
検知用発光素子の変更不可のタイミングであるため、前
回と同様に1CHの発光素子からレーザビームを射出さ
せて同期検知出力を行なう。 (4)信号FGATEをローレベル“L”にし、作像動
作を終了する。
【0036】(5)全てのCHの発光素子のAPC動作
を順次行ない、その各APC動作毎に対応する発光素子
のAPC時に電流検出回路52からの電流値検出信号を
取り込み、その電流値検出信号が示す電流値をメモリに
格納し、APC動作が1モード終了した後、メモリに格
納した各CHの発光素子毎の電流値を比較し、電流値の
最も低いCHの発光素子を同期検知用発光素子として選
択する。このとき、作像動作を行なってなく、同期検知
用発光素子の変更が可能なタイミングなので、前回と異
なるCHの発光素子を同期検知用発光素子として選択で
きる。この例では、3CHの発光素子を同期検知用発光
素子として選択する。
【0037】(6)(5)で選択された3CHの発光素
子からレーザビームを射出させて同期検知出力を行な
う。 (7)(5)と同様な制御を行なう。ここでも、3CH
の発光素子を同期検知用発光素子として選択する。 (8)(7)で選択された3CHの発光素子からレーザ
ビームを射出させて同期検知出力を行なう。
【0038】なお、この実施形態においては、FGAT
E=“L”の期間中は発光素子選択動作(同期検知用発
光素子の変更)を可能にし、FGATE=“H”の期間
中、つまり1枚の転写紙に対する画像形成期間中は発光
素子選択動作を禁止するようにしたが、1ジョブ開始時
に“H”、1ジョブ終了時に“L”になるフラグを別途
設け、そのフラグをFGATEの代替として用いること
により、1ジョブ期間中は発光素子選択動作を禁止する
ようにすることもできる。
【0039】このように、この実施形態によれば、LD
アレイ13の複数の各発光素子の発光に要する電流量を
比較し、最も電流量の少ない発光素子を主走査方向の位
置合わせのために発光を行なう発光素子として選択する
ので、LD総点灯時間に起因するLD劣化レベルの発光
素子間の偏りがなくなり、LDアレイ13の寿命を延ば
すことができる。また、LDアレイ13は高価なもので
あり、その寿命を長引かせることにより、サービス時の
コスト削減が期待できる。さらに、最も少ない電流量で
同期検知出力を行なえるため、省エネルギーともなる。
【0040】さらに、1枚の転写紙に対する画像形成期
間中は発光素子選択動作を禁止し、同一の発光素子を用
いて同期検知出力を行なうことにより、1枚の転写紙に
対する画像形成期間中は発光素子が変化することによる
主走査方向の位置合わせの誤差を考慮することなしに画
像形成(作像)が可能となる。
【0041】あるいは、1ジョブ期間中は発光素子選択
動作を禁止し、同一の発光素子を用いて同期検知出力を
行なうことにより、1ジョブ期間中(例えば設定部数の
リピーコピー中)は発光素子が変化することによる主走
査方向の位置合わせの誤差を考慮することなしに画像形
成が可能となる。
【0042】次に、この発明の第2実施形態であるデジ
タル複写機について説明する。なお、そのハード構成は
前述した第1実施形態とはGAVD及びLD制御部が若
干異なるため、再び図2を使用するが、プリンタ部1
0,GAVD11,及びLD制御部12をそれぞれプリ
ンタ部10′,GAVD11′,LD制御部12′に置
き換える。
【0043】図6はプリンタ部10′の書込ユニットの
構成例を示す概略図であり、図1と同じ部分には同一符
号を付してそれらの説明を省略する。LD制御部12′
は、図1に示したLD制御部12から電流検出回路52
を削除したものである。図7は、GAVD11′の構成
例を示すブロック図である。
【0044】このGAVD11′は、図2のIPU3又
は画像メモリ24からのデータ(画像情報)に対して速
度変換及びフォーマット変換を施すメモリブロック71
と、メモリブロック71からのデータに対して所定の画
像処理を施す画像処理部72と、画像処理部72からの
データに対してγ変換及びPセンサパターン付与等の処
理を施す出力データコントロール部73とを備えてい
る。
【0045】図8は、図7の出力データコントロール部
73の構成例を示すブロック図である。この出力データ
コントロール部73は、画像処理部72から入力された
データに、プロセス条件を決定するデータ取得のために
感光体ドラム43上にある一定の濃度のトナーをのせる
ためのPセンサパターンを付与するPセンサブロック8
1と、データの重みを変化させるγ変換ブロック82と
を備えている。
【0046】また、LDアレイ13の複数の各発光素子
から射出されるレーザビームの光量を一定に保つための
APC動作のタイミングに同期して画像を付与するAP
Cブロック83と、LDアレイ13の各発光素子の発光
ドット(発光画素)数を計測(カウント)する画素カウ
ントブロック84と、同期検知出力用の発光データを付
与するLDon/offブロック85とを備えている。
【0047】ここで、GAVD11′等が、光検出器4
4に同期検知信号を生成させる同期検知信号生成指示手
段、LDアレイ13の各発光素子の発光画素数をカウン
トする発光画素数カウント手段、それによってカウント
された各発光素子毎に発光画素数を比較し、最も発光画
素の少ない発光素子を主走査方向の位置合わせのために
発光を行なう発光素子として選択する位置合わせ用発光
素子選択手段としての機能を果たす。また、1枚の転写
紙に対する画像形成期間中あるいは1ジョブ期間中は、
上述した発光素子選択動作を禁止する手段としての機能
も果たす。
【0048】図9は、プリンタ部10′における請求項
4の発明に係わる動作例を示すタイミングチャートであ
る。 (1)信号FGATEをハイレベル“H”にし、作像動
作をスタートさせる。 (2)画像情報(DATA)の出力(画像情報に応じた
各発光素子からのレーザビームによる感光体ドラム43
への画像書き込み動作)を行なう。このとき、LDアレ
イ13の各発光素子の発光画素数をカウントする。
【0049】(3)1走査による画像情報の出力終了
後、感光体ドラム43に影響のない位置でLDアレイ1
3の各発光素子のAPC動作を順次行なうと同時に、そ
れに伴う各発光素子の発光画素数をカウントする。そし
て、APC動作が1モード終了した後、いずれかのCH
の発光素子を同期検知用発光素子として選択する。この
とき、今までカウントした各発光素子毎の発光画素数を
比較し、最も発光画素の少ない発光素子を同期検知用
(主走査方向の位置合わせのために発光を行なう)発光
素子として選択する。この例では、3CHの発光素子を
同期検知用発光素子として選択する。
【0050】(4)(3)で選択された3CHの発光素
子からレーザビームを射出させて同期検知出力を行な
う。その後は引き続き、画像情報の出力及びそれに伴う
LDアレイ13の各発光素子の発光画素のカウントを行
なうと共に、1走査による画像情報の出力が終了する毎
に、LDアレイ13の各発光素子のAPC動作及び各発
光素子の発光画素数のカウントを行なった後、今までカ
ウントした各発光素子毎の発光画素数を比較し、最も発
光画素の少ない発光素子を同期検知用発光素子として選
択する。この例では、同期検知用発光素子を順次3C
H,3CH,2CH,4CHと切り替えている。
【0051】ここで、発光画素のカウントとしては、作
像が2値出力の場合、画素クロックCLK毎にデータ有
無の確認を行ない、あるCHに書き込みデータ(画像情
報)がある場合は、画素クロックCLKに同期して上記
CH用のカウンタをアップカウント(+1)する方法を
とる。
【0052】このように、LDアレイ13の複数の各発
光素子の発光画素数をカウントし、その各発光素子毎の
発光画素を比較し、最も発光画素の少ない発光素子を主
走査方向の位置合わせのために発光を行なう発光素子と
して選択することにより、LD総点灯時間に起因するL
D劣化レベルの発光素子間の偏りがなくなるため、LD
アレイ13の寿命を延ばすことができる。また、LDア
レイ13は高価なものであり、その寿命を長引かせるこ
とにより、サービス時のコスト削減が期待できる。
【0053】図10は、プリンタ部10′における請求
項5の発明に係わる動作例を示すタイミングチャートで
ある。 (1)信号FGATEをハイレベル“H”にし、作像動
作をスタートさせる。FGATE=“H”のとき、画像
情報(DATA)の出力(画像情報に応じた各発光素子
からのレーザビームによる感光体ドラム43への画像書
き込み動作)を行なう。このとき、LDアレイ13の各
発光素子の発光画素数をカウントする。
【0054】(2)1走査による画像情報の出力終了
後、感光体ドラム43に影響のない位置で各発光素子の
APC動作を順次行なうと同時に、各発光素子の発光画
素数をカウントする。この例では、同期検知出力1回に
つき、全てのCHの発光素子のAPC動作を順次行な
う。なお、同期検知出力1回につき、いずれかのCHの
発光素子のAPC動作を行なってもよい。
【0055】(3)作像スタート時に1CHの発光素子
を同期検知用発光素子として選択しており、現在は同期
検知用発光素子の変更不可のタイミングであるため、前
回と同様に1CHの発光素子からレーザビームを射出さ
せて同期検知出力を行なう。
【0056】(4)信号FGATEをローレベル“L”
にし、作像動作を終了する。これまでの間(FGATE
=“H”)、画像情報の出力及びそれに伴うLDアレイ
13の各発光素子の発光画素のカウントを行なうと共
に、1走査による画像情報の出力が終了する毎に、LD
アレイ13の各発光素子のAPC動作及びその発光画素
数のカウントを行なうが、同期検知用発光素子(この例
では1CHの発光素子)は固定される。
【0057】(5)全てのCHの発光素子のAPC動作
を順次行なうと同時に、それに伴う各発光素子の発光画
素数をカウントする。そして、APC動作が1モード終
了した後、今までカウントした各発光素子毎の発光画素
数を比較し、最も発光画素の少ない発光素子を同期検知
用発光素子として選択する。この例では、3CHの発光
素子を同期検知用発光素子として選択する。
【0058】(6)(5)で選択された3CHの発光素
子からレーザビームを射出させて同期検知出力を行な
う。 (7)(5)と同様な制御を行なう。ここでも、3CH
の発光素子を同期検知用発光素子として選択する。 (8)(7)で選択された3CHの発光素子からレーザ
ビームを射出させて同期検知出力を行なう。
【0059】なお、この例では、FGATE=“L”の
期間中は発光素子選択動作(同期検知用発光素子の変
更)を可能にし、FGATE=“H”の期間中、つまり
1枚の転写紙に対する画像形成期間中は発光素子選択動
作を禁止するようにしたが、1ジョブ開始時に“H”、
1ジョブ終了時に“L”になるフラグを別途設け、その
フラグをFGATEの代替として用いることにより、1
ジョブ期間中は発光素子選択動作を禁止するようにする
こともできる。
【0060】このように、FGATE=“L”の期間
中、LDアレイ13の複数の各発光素子の発光画素数を
カウントし、その各発光素子毎の発光画素を比較し、最
も発光画素の少ない発光素子を主走査方向の位置合わせ
のために発光を行なう発光素子として選択することによ
り、LD総点灯時間に起因するLD劣化レベルの発光素
子間の偏りがなくなるため、LDアレイ13の寿命を延
ばすことができる。また、LDアレイ13は高価なもの
であり、その寿命を長引かせることにより、サービス時
のコスト削減が期待できる。
【0061】さらに、FGATE=“H”の期間(1枚
の転写紙に対する画像形成期間)中は発光素子選択動作
を禁止し、同一の発光素子を用いて同期検知出力を行な
うことにより、1枚の転写紙に対する画像形成期間中は
発光素子が変化することによる主走査方向の位置合わせ
の誤差を考慮することなしに画像形成(作像)が可能と
なる。
【0062】あるいは、1ジョブ期間中は発光素子選択
動作を禁止し、同一の発光素子を用いて同期検知出力を
行なうことにより、1ジョブ期間中(例えば設定部数の
リピーコピー中)は発光素子が変化することによる主走
査方向の位置合わせの誤差を考慮することなしに画像形
成が可能となる。
【0063】以上、この発明をLDアレイを用いたデジ
タル複写機に適用した実施形態について説明したが、こ
の発明はこれに限らず、LDアレイを用いたレーザプリ
ンタやファクシミリ装置等の各種の電子写真方式の画像
形成装置に適用し得るものである。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3の発
明の画像形成装置によれば、LDアレイの複数の各発光
素子の発光に要する電流量を比較し、最も電流量の少な
い発光素子を主走査方向の位置合わせのために発光を行
なう発光素子として選択するので、LD総点灯時間に起
因するLD劣化レベルの発光素子間の偏りがなくなり、
LDアレイの寿命を延ばすことができる。また、LDア
レイは高価なものであり、その寿命を長引かせることに
より、サービス時のコスト削減が期待できる。さらに、
最も少ない電流量で同期検知出力を行なえるため、省エ
ネルギーともなる。
【0065】請求項2の発明によればさらに、1枚の転
写紙に対する画像形成期間中は発光素子選択動作を禁止
し、同一の発光素子を用いて同期検知出力を行なうこと
により、1枚の転写紙に対する画像形成期間中は発光素
子が変化することによる主走査方向の位置合わせの誤差
を考慮することなしに画像形成が可能となる。
【0066】請求項3の発明によればまた、1ジョブ期
間中は発光素子選択動作を禁止し、同一の発光素子を用
いて同期検知出力を行なうことにより、1ジョブ期間中
は発光素子が変化することによる主走査方向の位置合わ
せの誤差を考慮することなしに画像形成が可能となる。
【0067】請求項4〜6の発明の画像形成装置によれ
ば、LDアレイの複数の各発光素子の発光画素数をカウ
ントし、その各発光素子毎の発光画素を比較し、最も発
光画素の少ない発光素子を主走査方向の位置合わせのた
めに発光を行なう発光素子として選択するので、やはり
LD総点灯時間に起因するLD劣化レベルの発光素子間
の偏りがなくなり、LDアレイの寿命を延ばすことがで
きる。また、LDアレイは高価なものであり、その寿命
を長引かせることにより、サービス時のコスト削減が期
待できる。
【0068】請求項5の発明によればさらに、1枚の転
写紙に対する画像形成期間中は発光素子選択動作を禁止
し、同一の発光素子を用いて同期検知出力を行なうこと
により、1枚の転写紙に対する画像形成期間中は発光素
子が変化することによる主走査方向の位置合わせの誤差
を考慮することなしに画像形成が可能となる。
【0069】請求項6の発明によればまた、1ジョブ期
間中は発光素子選択動作を禁止し、同一の発光素子を用
いて同期検知出力を行なうことにより、1ジョブ期間中
は発光素子が変化することによる主走査方向の位置合わ
せの誤差を考慮することなしに画像形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のプリンタ部10の書込ユニットの構成例
を示す概略図である。
【図2】この発明の第1実施形態であるデジタル複写機
の要部構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の電流検出回路52の具体例を示す回路図
である。
【図4】図1のGAVD11による同期検知出力CH設
定処理の一例を示すフロー図である。
【図5】図2のプリンタ部10における請求項1,2の
発明に係わる動作例を示すタイミング図である。
【図6】この発明の第2実施形態であるデジタル複写機
のプリンタ部の書込ユニットの構成例を示す概略図であ
る。
【図7】図6のGAVD11′の構成例を示すブロック
図である。
【図8】図7の出力データコントロール部73の構成例
を示すブロック図である。
【図9】この発明の第2実施形態のプリンタ部における
請求項4の発明に係わる動作例を示すタイミング図であ
る。
【図10】同じく請求項5の発明に係わる動作例を示す
タイミング図である。
【符号の説明】
1:スキャナ部 11,11′:GAVD 12,12′:LD制御部 13:LDアレイ 41:偏向器 43:感光体ドラム 44,53:光検出器 51:LD駆動回路 52:電流検出回路 54:制御回路 61:オペアンプ 62:A/D変換器 73:出力データコントロール部 84:画素カウントブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LDアレイの複数の各発光素子からのビ
    ーム光を周期的に偏向させ、感光体面で副走査方向に位
    置差をもって該感光体面を主走査方向に走査するビーム
    光走査手段と、前記感光体面に対する主走査書き込み領
    域外のビーム光を検知して主走査方向の位置合わせを行
    なうための同期検知信号を生成して出力する同期検知信
    号生成手段と、主走査方向の位置合わせのために、前記
    複数の発光素子を選択的に発光させ、前記同期検知信号
    生成手段に同期検知信号を生成させる同期検知信号生成
    指示手段とを有する画像形成装置において、 前記複数の各発光素子の発光に要する電流量を比較し、
    最も電流量の少ない発光素子を主走査方向の位置合わせ
    のために発光を行なう発光素子として選択する位置合わ
    せ用発光素子選択手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    1枚の転写紙に対する画像形成期間中は、前記位置合わ
    せ用発光素子選択手段による発光素子選択動作を禁止す
    る手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、
    1ジョブ期間中は、前記位置合わせ用発光素子選択手段
    による発光素子選択動作を禁止する手段を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 LDアレイの複数の各発光素子からのビ
    ーム光を周期的に偏向させ、感光体面で副走査方向に位
    置差をもって該感光体面を主走査方向に走査するビーム
    光走査手段と、前記感光体面に対する主走査書き込み領
    域外のビーム光を検知して主走査方向の位置合わせを行
    なうための同期検知信号を生成して出力する同期検知信
    号生成手段と、主走査方向の位置合わせのために、前記
    複数の発光素子を選択的に発光させ、前記同期検知信号
    生成手段に同期検知信号を生成させる同期検知信号生成
    指示手段とを有する画像形成装置において、 前記複数の各発光素子の発光画素数をカウントする発光
    画素数カウント手段と、該手段によってカウントされた
    前記各発光素子毎の発光画素数を比較し、最も発光画素
    数の少ない発光素子を主走査方向の位置合わせのために
    発光を行なう発光素子として選択する位置合わせ用発光
    素子選択手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、
    1枚の転写紙に対する画像形成期間中は、前記位置合わ
    せ用発光素子選択手段による発光素子選択動作を禁止す
    る手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の画像形成装置において、
    1ジョブ期間中は、前記位置合わせ用発光素子選択手段
    による発光素子選択動作を禁止する手段を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6825863B2 (en) * 2002-03-29 2004-11-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with end of operating lifetime controller
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CN106911066A (zh) * 2015-10-28 2017-06-30 发那科株式会社 激光振荡器

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