JP2000115839A - 移動無線端末装置 - Google Patents

移動無線端末装置

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JP2000115839A
JP2000115839A JP27894998A JP27894998A JP2000115839A JP 2000115839 A JP2000115839 A JP 2000115839A JP 27894998 A JP27894998 A JP 27894998A JP 27894998 A JP27894998 A JP 27894998A JP 2000115839 A JP2000115839 A JP 2000115839A
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throughput
communication
terminal device
wireless
radio
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JP27894998A
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Tsutomu Yasuda
力 安田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有線網側で検出できないような原因に起因す
るスループットの低下や向上を検出することが可能な移
動無線端末装置を提供する。 【解決手段】 通信手段10は、無線基地局BSとの間
に無線による通信リンクを確立して、回線保留型のパケ
ット通信方式により、有線ネットワークNW上の有線端
末装置WSと通信を行なう。スループット検出手段11
は、タイマT1,T2を制御して、自装置と通信相手と
の間の確立された通信リンクのスループットを計測する
もので、通信相手に対して情報取得要求を送出してか
ら、この要求に通信相手が応答するまでの時間を監視す
ることにより、上記スループットを計測する。制御部1
00は、スループットが低下すると、回線の保留時間を
短くし、そして再びスループットが向上すると回線の保
留時間を長くするようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話システ
ムやPHS(Personal Handy-phone System )などよう
に、無線基地局を介して外部ネットワークに接続可能な
移動無線通信システムの移動無線端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来の携帯電話システム
などの移動無線通信システムでは、移動無線端末装置が
無線基地局を介して公衆網などの有線網上の相手と通信
する際に、上記システムの網(無線網)側で充分なスル
ープットが得られる状況にあっても、有線網側、すなわ
ち公衆網側が輻輳状態にあって、公衆網側のスループッ
トが低下していると、通信リンク全体のスループットが
低下することになる。したがって、このような状況にお
いては、公衆網側の輻輳により無線網側の無線資源の利
用効率が低下するといえる。
【0003】尚、ここでいう無線資源とは、例えばFD
MA(Frequency Division Multiple Access)でいう周
波数や、TDMA(Time Division Multiple Access )
方式でいう時分割スロット、CDMA(Code Division
Multiple Access )方式でいう拡散符号のことである。
【0004】これに対し従来は、例えば特願平9−11
9971にあるように、有線網側で輻輳を検出して無線
網側へ通知し、この通知を受けた無線網が移動無線端末
装置への無線資源の割り当てを変更して、無線資源の利
用効率の低下を抑制する手法などが提案されている。
【0005】しかしながら、このような従来の手法で
は、 ・有線網が検出できない事象を原因とする無線資源の利
用効率の低下には、その機能を発揮しない。例えば、接
続先が有線網の複数の回線を収容するサーバなどであっ
て、この接続先が過負荷状態となったために、各回線の
スループットが低下し、無線資源の利用効率が低下する
ような場合。
【0006】・有線網側に自己の輻輳状態を検出して、
無線網側に通知するプロトコルを有線網全体に新たに設
定する必要があるため、大がかりなシステムの改良を必
要とし、実現が困難である。
【0007】という問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】無線資源の利用効率の
低下を抑制する従来の手法では、例えば接続先のサーバ
などが過負荷状態に陥るような、有線網側で検出できな
いような原因に起因するスループット低下時には、その
機能を発揮せず、また実現が困難であるという問題があ
った。
【0009】この発明は、上記の問題を解決すべくなさ
れたもので、有線網側で検出できないような原因に起因
するスループットの低下や向上を検出することが可能な
移動無線端末装置を提供することを目的とする。
【0010】また、この発明は、有線網側で検出できな
いような原因に起因するスループットの変動時でも、無
線資源の利用効率を高め、なおかつ容易に実現可能な移
動無線端末装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、通信網に接続可能な無線基地局を介
して、通信網上の通信局と通信可能な移動無線端末装置
において、通信局に対して所定の要求を行ない、この要
求に上記通信局が応答するまでの時間を計測し、この計
測結果から通信局との間の通信リンクのスループットの
変動を検出するスループット検出手段を具備して構成す
るようにした。
【0012】上記構成の移動無線端末装置では、通信相
手局が要求に対して応答するまでの時間を計測し、この
計測結果から通信局との間の通信リンクのスループット
の変動を検出するようにしている。
【0013】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、通信相手との間に開設された通信リンクのス
ループットを監視するため、有線網側で検出できないよ
うな原因に起因するスループットの低下や向上であって
も検出することができる。
【0014】また上記の目的を達成するために、この発
明は、通信網に接続可能な無線基地局を介して、通信網
上の通信局と通信可能な移動無線端末装置において、通
信局との間でなされる通信のスループットを計測するス
ループット計測手段と、無線基地局との間の無線通信で
選択的に割り当てられる無線資源で可能な通信のスルー
プット値と、スループット計測手段で計測された計測値
とに基づいて、通信局との間の通信リンクのスループッ
トの変動を検出するスループット検出手段とを具備して
構成するようにした。
【0015】上記構成の移動無線端末装置では、無線基
地局との間の無線通信で選択的に割り当てられる無線資
源で可能な通信のスループット値と、スループット計測
手段で計測された計測値とに基づいて、通信局との間の
通信リンクのスループットの変動を検出するようにして
いる。
【0016】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、割り当てられる無線資源に応じて変化する可
能な通信のスループット値に比した、実際のスループッ
トの低下や向上が監視でき、また有線網側で検出できな
いような原因に起因するスループットの変動であっても
検出することができる。
【0017】さらに、この発明では、無線基地局と当該
移動無線端末装置との間でなされる無線通信が、符号分
割多重接続方式によるものであって、無線資源が符号分
割多重接続方式の拡散符号である場合に、スループット
検出手段で検出したスループットの変動に応じて、拡散
符号の割当数を可変制御する拡散符号数制御手段を備え
ることを特徴とする。
【0018】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、スループット検出手段で検出したスループッ
トの変動に応じて、拡散符号の割当数を可変制御するた
め、拡散符号の利用効率を高め、なおかつ移動無線端末
装置単位で実施でき、容易に実現可能である。
【0019】また、この発明では、無線基地局と当該移
動無線端末装置との間でなされる無線通信は情報をパケ
ット化して送受信するもので、通信相手に送信する情報
が発生した時のみ無線回線を占有し、送受信が発生しな
い時間が所定の保留時間内であれば、無線回線を維持す
る回線保留型のパケット通信方式であって、スループッ
ト検出手段で検出したスループットの変動に応じて、保
留時間を可変制御する保留時間制御手段を備えることを
特徴とする。
【0020】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、スループット検出手段で検出したスループッ
トの変動に応じて、保留時間を可変制御して、不必要に
保留時間を長くしないため、無線資源の利用効率を高
め、なおかつ移動無線端末装置単位で実施でき、容易に
実現可能である。
【0021】また、この発明では、スループット検出手
段が、スループットが低下状態に変動していることを検
出した場合に、無線基地局との間に確立した無線リンク
を一旦切断し、所定時間経過後、再び無線基地局との間
に無線リンクを確立し通信局に接続する接続制御手段を
備えることを特徴とする。
【0022】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、スループットが低下状態になった場合に、自
動的に一旦無線リンクを切断し、再び通信リンクの開設
を行なうため、不必要に無線資源を占有することがな
く、なおかつ移動無線端末装置単位で実施でき、容易に
実現可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する。
【0024】図1は、この発明の一実施形態に係わる移
動無線端末装置が運用されるシステムの構成を示すもの
である。
【0025】有線ネットワークNWは、例えばWWW
(World Wide Web)サーバなどの有線端末装置WSが接
続されるとともに、移動無線通信システムの無線基地局
BSを収容する。
【0026】移動無線端末装置PS1は、通信手段10
を備え、これにより上記無線基地局BSとの間に無線に
よる通信リンクを確立して、回線保留型のパケット通信
方式により、有線ネットワークNW上の有線端末装置W
Sと通信を行なう。
【0027】例えば、移動無線端末装置PS1は、当該
端末装置の各部を統括して制御する制御部100がWW
Wクライアントとして動作するアプリケーションソフト
ウエアを起動した状態で、上述した通信リンクを通じ、
無線基地局BSおよび有線ネットワークNWを介して、
WWWサーバである有線端末装置WSと通信を行なう。
【0028】移動無線端末装置PS1より送出された情
報取得要求が、上記通信リンクを通じて、有線端末装置
WSに到達すると、この要求に対応する応答情報が有線
端末装置WSより上記通信リンクを通じて移動無線端末
装置PS1宛てに送出される。
【0029】尚、ここでいう回線保留型のパケット通信
方式とは、通信相手に送信する情報が発生した時のみ、
無線回線を占有するパケット通信方式であって、しかも
パケットの送受信が発生しない時間が所定の時間(保留
時間)内であれば、無線回線を維持する方式である。
【0030】また、移動無線端末装置PS1は、新たに
スループット検出手段11を備えている。
【0031】このスループット検出手段11は、タイマ
T1,T2を制御して、自装置と通信相手との間の確立
された通信リンクのスループットを計測するもので、通
信相手に対して情報取得要求を送出してから、この要求
に通信相手が応答するまでの時間を監視することによ
り、上記スループットを計測する。
【0032】表示部13は、制御部100によって制御
され、当該端末装置の状態に関する情報や、アプリケー
ションソフトウエアにより、通信相手局より獲得した情
報など種々の情報を表示する。
【0033】次に、上記構成の移動無線端末装置PS1
のスループットの変動検出動作について説明する。
【0034】まず、図2のフローチャートに示すような
スループットの低下を検出する処理(以下、低下検出処
理と称する)について説明する。この処理は、スループ
ット検出手段11により行なわれる。
【0035】ステップ2aでは、通信手段10を監視し
て、情報取得要求が有線端末装置WSに向け送信された
か否かを監視する。ここで、上記要求が送信された場合
には、ステップ2bに移行する。
【0036】ステップ2bでは、タイマT1を起動し、
ステップ2cに移行する。
【0037】ステップ2cでは、再び通信手段10を監
視して、有線端末装置WSより応答情報が受信されたか
否かを監視する。ここで、上記応答情報が受信された場
合には、ステップ2dに移行する。
【0038】ステップ2dでは、タイマT1を停止し、
ステップ2eに移行する。
【0039】ステップ2eでは、タイマT1の計時値t
1が閾値TRTT 以上であるか否かを判定する。ここで、
計時値t1が閾値TRTT 以上の場合(すなわち、応答が
遅い場合)には、ステップ2fに移行し、一方、計時値
t1が閾値TRTT 未満の場合(すなわち、応答が早い場
合)には、ステップ2kに移行する。
【0040】ステップ2fでは、タイマT2が起動され
ているか否かを判定する。ここで、タイマT2が起動さ
れている場合には、ステップ2gに移行し、一方、起動
されていない場合には、ステップ2jに移行する。
【0041】ステップ2gでは、タイマT2の計時値t
2が閾値TCNT 以上であるか否かにより、スループット
が低下しているか否か(応答について遅い状態がTCNT
以上続いているか否か)を判定する。
【0042】ここで、計時値t2が閾値TCNT 以上の場
合(すなわち、応答について遅い状態が続き、スループ
ットが低下していると判断される場合)には、ステップ
2hに移行する。
【0043】一方、計時値t2が閾値TCNT 未満の場合
(すなわち、応答について遅い状態が続かず、スループ
ットの低下が定常的でない場合)には、ステップ2aに
移行して、再び情報取得要求の送信を監視する。
【0044】ステップ2hでは、タイマT2を停止し、
ステップ2iに移行する。
【0045】ステップ2iでは、スループットが低下し
ている旨を制御部100に通知したのち、後述の図3に
示すようなスループットの低下状態から復帰した状態を
検出する処理(以下、復帰検出処理と称する)を行な
う。
【0046】ところで、ステップ2fで、タイマT2が
起動されていないと判断され、ステップ2jに移行した
場合には、ここでタイマT2を起動し、その後再びステ
ップ2aに移行して、再び情報取得要求の送信を監視す
る。
【0047】また、ステップ2eで、タイマT1の計時
値t1が閾値TRTT 未満と判定され、ステップ2kに移
行した場合には、ここでタイマT2が起動されているか
否かを判定する。
【0048】ここで、タイマT2が起動されている場合
には、ステップ2lに移行し、一方、起動されていない
場合には、ステップ2aに移行する。
【0049】ステップ2lでは、タイマT2を停止し、
ステップ2aに移行して、再び情報取得要求の送信を監
視する。
【0050】次に、図3に示すフローチャートに示すス
ループットの復帰(向上)を検出する処理(以下、復帰
検出処理と称する)について説明する。この処理は、上
述の低下検出処理と同様に、スループット検出手段11
により行なわれる。
【0051】ステップ3aでは、通信手段10を監視し
て、情報取得要求が有線端末装置WSに向け送信された
か否かを監視する。ここで、上記要求が送信された場合
には、ステップ3bに移行する。
【0052】ステップ3bでは、タイマT1を起動し、
ステップ3cに移行する。
【0053】ステップ3cでは、再び通信手段10を監
視して、有線端末装置WSより応答情報が受信されたか
否かを監視する。ここで、上記応答情報が受信された場
合には、ステップ3dに移行する。
【0054】ステップ3dでは、タイマT1を停止し、
ステップ3eに移行する。
【0055】ステップ3eでは、タイマT1の計時値t
1が閾値TRTT 未満であるか否かを判定する。ここで、
計時値t1が閾値TRTT 未満(すなわち、応答が早い場
合)の場合には、ステップ3fに移行し、一方、計時値
t1が閾値TRTT 以上(すなわち、応答が遅い場合)の
場合には、ステップ3kに移行する。
【0056】ステップ3fでは、タイマT2が起動され
ているか否かを判定する。ここで、タイマT2が起動さ
れている場合には、ステップ3gに移行し、一方、起動
されていない場合には、ステップ3jに移行する。
【0057】ステップ3gでは、タイマT2の計時値t
2が閾値TCNT 以上であるか否かにより、スループット
が低下状態から復帰(向上)しているか否か(応答につ
いて早い状態が続いているか否か)を判定する。
【0058】ここで、計時値t2が閾値TCNT 以上の場
合(すなわち、応答について早い状態が続き、スループ
ットが向上していると判断される場合)には、ステップ
3hに移行する。
【0059】一方、計時値t2が閾値TCNT 未満の場合
(すなわち、応答について早い状態が続かず、スループ
ットの向上が定常的でない場合)には、ステップ3aに
移行して、再び情報取得要求の送信を監視する。
【0060】ステップ3hでは、タイマT2を停止し、
ステップ3iに移行する。
【0061】ステップ3iでは、スループットが低下し
た状態から復帰している旨を制御部100に通知したの
ち、前述の図2に示した低下検出処理を再び行なう。
【0062】ところで、ステップ3fで、タイマT2が
起動されていないと判断され、ステップ3jに移行した
場合には、ここでタイマT2を起動し、その後再びステ
ップ3aに移行して、再び情報取得要求の送信を監視す
る。
【0063】また、ステップ3eで、タイマT1の計時
値t1が閾値TRTT 以上と判定され、ステップ3kに移
行した場合には、ここでタイマT2が起動されているか
否かを判定する。
【0064】ここで、タイマT2が起動されている場合
には、ステップ3lに移行し、一方、起動されていない
場合には、ステップ3aに移行する。
【0065】ステップ3lでは、タイマT2を停止し、
ステップ3aに移行して、再び情報取得要求の送信を監
視する。
【0066】次に、スループット検出手段11よりスル
ープットの低下の通知、あるいはその復帰(スループッ
トの向上)の通知があった場合に、制御部100によっ
てなされる、保留時間を可変する処理について説明す
る。本例においは、保留時間としてT3,T4(T3>
T4)の2種類を選択的に適用するものとする。この処
理のフローチャートを図4に示す。
【0067】制御部100は、まずステップ4aにて、
スループット検出手段11からの通知の有無を監視す
る。ここで上記通知がなされた場合には、ステップ4b
に移行する。
【0068】次に、ステップ4bにて、スループット検
出手段11からの通知が、スループットの低下の通知
か、あるいはその復帰(スループットの向上)を判定す
る。ここで、スループットの低下の場合には、ステップ
4cに移行し、一方、スループットの向上の場合には、
ステップ4fに移行する。
【0069】ステップ4cでは、アプリケーションソフ
トウエアを通じ、表示部13を制御して、ユーザに対し
て通信相手である有線端末装置WSとの間のスループッ
トが低下していることを通知し、ステップ4dに移行す
る。
【0070】そして、ステップ4dにて、保留時間がT
3であるか、T4(T3>T4)であるか判定する。こ
こで、保留時間がT4の場合には、この処理を終了し、
一方、保留時間がT3の場合には、ステップ4eに移行
して保留時間をT4に変更し、この処理を終了する。
【0071】一方、ステップ4fでは、制御部100
は、アプリケーションソフトウエアを通じ、表示部13
を制御して、ユーザに対して、通信相手である有線端末
装置WSとの間のスループットが再び向上していること
を通知し、ステップ4gに移行する。
【0072】そして、ステップ4gにて、保留時間がT
3であるか、T4であるか判定する。ここで、保留時間
がT3の場合には、この処理を終了し、一方、保留時間
がT4の場合には、ステップ4hに移行して保留時間を
T3に変更し、この処理を終了する。
【0073】以上のように、上記構成の移動無線端末装
置PS1では、通信相手に対して情報取得要求を送出し
てから、この要求に通信相手が応答するまでの時間を監
視して、スループットの低下や向上を検出するようにし
ている。
【0074】したがって、上記構成の移動無線端末装置
PS1によれば、例えば有線ネットワークNWが輻輳状
態にあったり、あるいは通信相手である有線端末装置W
Sが過負荷状態にあったりして、スループットが低下し
た場合に、この状態を検出できる。
【0075】また上記構成の移動無線端末装置PS1で
は、スループットが低下すると、回線の保留時間を短く
し、そして再びスループットが向上すると回線の保留時
間を長くするようにしている。このように回線を保持す
る保留時間を制御して、不必要に無線回線を占有しない
ようにしているため、無線資源の利用効率の低下を抑制
することができる。
【0076】また、このような効果は、有線ネットワー
クNWをはじめ、システム側に新たな改良を加えなくて
も、移動無線端末装置PS1単位で発揮できる。
【0077】尚、この発明は、上記の実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、上記の実施形態では、図4
に示すようにスループットに応じて回線保持の保留時間
を制御する処理を行なうようにしたが、これに代わって
例えば、移動無線端末装置PS1がCDMA方式にて、
無線基地局BSと通信する場合、検出したスループット
に応じて通信に割り当てる拡散符号数を増減する制御を
行なうようにしてもよい。
【0078】以下、図5を参照して、拡散符号の割当て
数を可変する処理について説明する。
【0079】制御部100は、まずステップ5aにて、
スループット検出手段11からの通知の有無を監視す
る。ここで、上記の通知がなされた場合には、ステップ
5bに移行する。
【0080】次に、ステップ5bにて、スループット検
出手段11からの通知が、スループットの低下の通知
か、あるいはその復帰(スループットの向上)を判定す
る。ここで、スループットの低下の場合には、ステップ
5cに移行し、一方、スループットの向上の場合には、
ステップ5fに移行する。
【0081】ステップ5cでは、アプリケーションソフ
トウエアを通じ、表示部13を制御して、ユーザに対し
て通信相手である有線端末装置WSとの間のスループッ
トが低下していることを通知し、ステップ5dに移行す
る。
【0082】そして、ステップ5dにて、多数(例えば
2種)の拡散符号を用いて通信中か、少数(例えば1
種)の拡散符号を用いて通信中であるか判定する。ここ
で、少数の拡散符号しか用いていない場合には、この処
理を終了し、一方、多数の拡散符号を用いている場合に
は、ステップ5eに移行して、用いる拡散符号数を削減
し、この処理を終了する。
【0083】一方、ステップ5fでは、アプリケーショ
ンソフトウエアを通じ、表示部13を制御して、ユーザ
に対して通信相手である有線端末装置WSとの間のスル
ープットが再び向上していることを通知し、ステップ5
gに移行する。
【0084】そして、ステップ5gにて、多数の拡散符
号を用いて通信中か、少数の拡散符号を用いて通信中で
あるか判定する。ここで、多数の拡散符号を用いている
場合には、この処理を終了し、一方、少数の拡散符号し
か用いていない場合には、ステップ5hに移行して、用
いる拡散符号数を増加し、この処理を終了する。
【0085】以上のように、スループットが低下する
と、通信に用いる拡散符号数を少なくし、そして再びス
ループットが向上すると通信に用いる拡散符号数を多く
する。このようにスループットに応じて拡散符号数を可
変制御して、スループット低下時には不必要に多くの拡
散符号を使用しないようにするとともに、スループット
が良好な時には拡散符号数を増やして通信品質の向上を
図るため、無線資源の利用効率を高めることができる。
【0086】また、この発明では、検出したスループッ
トに応じて図4や図5に示した処理を行なうものとした
が、これらの処理に代わり、スループットが低下する
と、通信相手である有線端末装置WSとの通信リンクを
切断する処理を行なうようにしてもよい。この処理を図
6に示す。
【0087】制御部100は、まずステップ6aにてス
ループット検出手段11からのスループット低下の通知
の有無を監視し、スループット低下の通知があった場合
には、ステップ6bに移行する。
【0088】次に、ステップ6bにてアプリケーション
ソフトウエアを通じ、表示部13を制御して、ユーザに
対して通信相手である有線端末装置WSとの間のスルー
プットが低下していることを通知し、ステップ6cに移
行する。
【0089】そして、ステップ6cにて、無線基地局B
Sとの無線回線を切断して、有線端末装置WSとの間の
通信リンクを切断し、ステップ6dに移行する。
【0090】ステップ6dでは、制御部100内に備え
られたタイマを起動し、ステップ6eに移行する。
【0091】ステップ6eでは、ステップ6dで起動し
たタイマの計時値を監視し、所定時間が経過するのを待
機する。ここで、上記所定時間が経過すると、ステップ
6fに移行する。
【0092】ステップ6fでは、無線基地局BSを通じ
て発呼を行ない、有線端末装置WSとの間に新たな通信
リンクを開設して再接続を行なう。
【0093】以上のように、スループットが低下した場
合に、無線回線を切断するようにすれば、不必要に無線
回線を占有しないため、無線資源の利用効率の低下を抑
制することができる。
【0094】さらにまた、前述の実施形態では、スルー
プットの変化を検出するのに、移動無線端末装置PS1
において通信相手に対して情報取得要求を送出してか
ら、この要求に通信相手が応答するまでの時間を監視す
ることにより上記検出を行なったが、以下のような手法
でスループットの変化を検出するようにしてもよい。
【0095】移動無線端末装置PS1と無線基地局BS
との間の無線区間の通信で、無線基地局BSにより割り
当てられる無線資源で通信することが可能なスループッ
トの理論値と、実際のスループットを比較することによ
り、スループットの低下や向上を検出する。
【0096】このようにして、スループットの低下や向
上を検出する移動無線端末装置PS2について、図7を
参照して説明する。尚、以下の説明では、前述した移動
無線端末装置PS1と同じ構成については説明を省略
し、異なる点を中心に説明する。
【0097】移動無線端末装置PS2は、通信手段10
を備え、これにより上記無線基地局BSとの間にCDM
A方式による無線通信リンクを確立して、回線保留型の
パケット通信方式により、有線ネットワークNW上の有
線端末装置WSと通信を行なう。
【0098】また、移動無線端末装置PS2は、新たに
スループット検出手段12を備えている。スループット
検出手段12は、タイマT1を制御して、自装置と通信
相手との間に確立された通信リンクのスループットの低
下を検出するもので、実スループット計測手段121
と、拡散符号数−帯域対応表記憶手段122とからな
る。
【0099】実スループット計測手段121は、通信手
段10を監視して、単位時間あたりの送受信ビット数を
一定時間毎に平均化して、実際の行なわれている通信の
スループットを求める。
【0100】拡散符号数−帯域対応表記憶手段122
は、図8に示すように、拡散符号数と、この拡散符号数
が自装置に割り当てられた場合に、使用可能な帯域(s
1<s2<s3)との対応関係を記憶する。
【0101】そして、スループット検出手段12は、拡
散符号数−帯域対応表記憶手段122に記憶されるデー
タに基づいて、割り当てられている拡散符号数で行なう
ことが可能なスループットの理論値と、実スループット
計測手段121で計測した実際のスループットを比較す
ることにより、スループットの低下や向上を検出する。
【0102】次に、上記構成の移動無線端末装置PS2
のスループットの変動検出動作について説明する。
【0103】まず、図9のフローチャートに示すような
スループットの低下を検出する処理(以下、低下検出処
理と称する)について説明する。この処理は、スループ
ット検出手段12により行なわれる。
【0104】ステップ9aでは、実スループット計測手
段121が、通信手段10を監視して、単位時間あたり
の送受信ビット数を一定時間毎に平均化して、実際に行
なわれている通信のスループットSaを求め、ステップ
9bに移行する。
【0105】ステップ9bでは、拡散符号数−帯域対応
表記憶手段122を参照して、現在割り当てられている
拡散符号数から、使用可能な帯域を求め、ステップ9c
に移行する。
【0106】ステップ9cでは、ステップ9aにて求め
たスループットSaが、ステップ9bにて求めた帯域よ
りもThTPTだけ低いスループット値St−ThTP
T以上か否かを判定する。
【0107】ここで、スループットSaが、スループッ
ト値St−ThTPT以上の場合(すなわち、スループ
ットが低下していない場合)には、ステップ9aに移行
し、一方、スループット値St−ThTPT未満の場合
(すなわち、スループットが低下している場合)には、
ステップ9dに移行する。
【0108】ステップ9dでは、タイマT1が起動中で
あるか否かを判定する。ここで、タイマT1が起動中の
場合には、ステップ9fに移行し、一方、タイマT1が
起動中でない場合には、ステップ9eに移行する。
【0109】ステップ9eでは、タイマT1を起動し、
ステップ9aに移行する。
【0110】ステップ9fでは、タイマT1の計時値t
1が閾値TCNT 以上であるか否かにより、スループット
が低下しているか否かを判定する。
【0111】ここで、計時値t1が閾値TCNT 以上の場
合(すなわち、スループットが定常的に低下している場
合)には、ステップ9gに移行し、一方、計時値t1が
閾値TCNT 未満の場合(すなわち、スループットが定常
的には低下していない場合)には、ステップ9aに移行
して、再びスループットSaを求める。
【0112】ステップ9gでは、タイマT1を停止し、
ステップ9hに移行する。
【0113】ステップ9hでは、スループットが低下し
ている旨を制御部100に通知したのち、後述の図10
に示すようなスループットの低下状態から復帰した状態
を検出する処理(以下、復帰検出処理と称する)を行な
う。
【0114】次に、上記復帰検出処理について説明す
る。この処理は、上述の低下検出処理と同様に、スルー
プット検出手段12により行なわれる。図10にそのフ
ローチャートを示す。
【0115】まず、ステップ10aでは、実スループッ
ト計測手段121が、通信手段10を監視して、単位時
間あたりの送受信ビット数を一定時間毎に平均化して、
実際の行なわれている通信のスループットSaを求め、
ステップ10bに移行する。
【0116】ステップ10bでは、拡散符号数−帯域対
応表記憶手段122を参照して、現在割り当てられてい
る拡散符号数から、使用可能な帯域を求め、ステップ1
0cに移行する。
【0117】ステップ10cでは、ステップ10aにて
求めたスループットSaが、ステップ10bにて求めた
帯域よりもThTPTだけ低いスループット値St−T
hTPT未満か否かを判定する。
【0118】ここで、スループットSaが、スループッ
ト値St−ThTPT未満の場合(すなわち、スループ
ットが向上していない場合)には、ステップ10aに移
行し、一方、スループット値St−ThTPT以上の場
合(すなわち、スループットが向上している場合)に
は、ステップ10dに移行する。
【0119】ステップ10dでは、タイマT1が起動中
であるか否かを判定する。ここで、タイマT1が起動中
の場合には、ステップ10fに移行し、一方、タイマT
1が起動中でない場合には、ステップ10eに移行す
る。
【0120】ステップ10eでは、タイマT1を起動
し、ステップ10aに移行する。
【0121】ステップ10fでは、タイマT1の計時値
t1が閾値TCNT 以上であるか否かにより、スループッ
トが向上しているか否かを判定する。
【0122】ここで、計時値t1が閾値TCNT 以上の場
合(すなわち、スループットが低下状態から復帰してい
る場合)には、ステップ10gに移行し、一方、計時値
t1が閾値TCNT 未満の場合(すなわち、スループット
が定常的には低下状態から復帰していない場合)には、
ステップ10aに移行して、再びスループットSaを求
める。
【0123】ステップ10gでは、タイマT1を停止
し、ステップ10hに移行する。
【0124】ステップ10hでは、スループットが低下
している旨を制御部100に通知したのち、前述の低下
検出処理を再び行なう。
【0125】以上のように、上記構成の移動無線端末装
置PS2では、計測した実際のスループット値を、割り
当てられた拡散符号数とに応じた閾値と比較することに
より、スループットの低下や向上を検出するようにして
いる。
【0126】このようなスループットの変化の検出手法
でも、例えば有線ネットワークNWが輻輳状態にあった
り、あるいは通信相手である有線端末装置WSが過負荷
状態にあったりして、スループットが低下したり、ある
いは向上したりした場合でも、各状態を検出できる。
【0127】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施の形態では、スルー
プットの変化の検出を移動無線端末装置PS1やPS2
で行なうものとしたが、これに代わって、無線基地局B
Sにて、移動無線端末装置PS1やPS2と同様にし
て、この基地局を介してなされる通信のスループットの
変化を監視し、保留時間の制御や割り当て拡散符号数の
制御、あるいは無線回線の切断と再接続を行なうように
しても、無線資源の利用効率の低下を抑制でき、また無
線基地局単位で実現できる。
【0128】その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはい
うまでもない。
【0129】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、通信
相手局が要求に対して応答するまでの時間を計測し、こ
の計測結果から通信局との間の通信リンクのスループッ
トの変動を検出するようにしている。
【0130】したがって、この発明によれば、通信相手
との間に開設された通信リンクのスループットを監視す
るため、有線網側で検出できないような原因に起因する
スループットの低下や向上であっても検出することが可
能な移動無線端末装置を提供できる。
【0131】また、この発明では、無線基地局と移動無
線端末装置との間の無線通信で選択的に割り当てられる
無線資源で可能な通信のスループット値と、スループッ
ト計測手段で計測されたスループットの計測値とに基づ
いて、通信局との間の通信リンクのスループットの変動
を検出するようにしている。
【0132】したがって、この発明によれば、割り当て
られる無線資源に応じて変化する使用可能な通信のスル
ープット値に比した、実際のスループットの低下や向上
が監視でき、また有線網側で検出できないような原因に
起因するスループットの変動であっても検出することが
可能な移動無線端末装置を提供できる。
【0133】さらに、この発明では、無線基地局と当該
移動無線端末装置との間でなされる無線通信が、符号分
割多重接続方式によるものであって、無線資源が符号分
割多重接続方式の拡散符号である場合に、スループット
検出手段で検出したスループットの変動に応じて、拡散
符号の割当数を可変制御するようにしている。
【0134】したがって、この発明によれば、通信局と
の間の通信リンクのスループットの変動を検出し、そし
て検出したスループットの変動に応じて、拡散符号の割
当数を可変制御するため、有線網側で検出できないよう
な原因に起因するスループットの変動時でも、拡散符号
の利用効率を高め、なおかつ移動無線端末装置単位で実
施でき容易に実現可能な移動無線端末装置を提供でき
る。
【0135】また、この発明では、無線基地局と当該移
動無線端末装置との間でなされる無線通信は情報をパケ
ット化して送受信するもので、通信相手に送信する情報
が発生した時のみ無線回線を占有し、送受信が発生しな
い時間が所定の保留時間内であれば、無線回線を維持す
る回線保留型のパケット通信方式であって、スループッ
ト検出手段で検出したスループットの変動に応じて、保
留時間を可変制御するようにしている。
【0136】したがって、この発明によれば、通信局と
の間の通信リンクのスループットの変動を検出し、そし
て検出したスループットの変動に応じて、保留時間を可
変制御して、不必要に保留時間を長くしないため、有線
網側で検出できないような原因に起因するスループット
の変動時でも、無線資源の利用効率を高め、なおかつ移
動無線端末装置単位で実施でき、容易に実現可能な移動
無線端末装置を提供できる。
【0137】また、この発明では、通信局との間の通信
リンクのスループットの変動を検出し、そしてスループ
ットが低下状態に変動していることを検出した場合に、
無線基地局との間に確立した無線リンクを一旦切断し、
所定時間経過後、再び無線基地局との間に無線リンクを
確立し通信局に接続するようにしている。
【0138】したがって、この発明によれば、有線網側
で検出できないような原因に起因して、スループットが
低下状態になる場合であっても、自動的に一旦無線リン
クを切断し、再び通信リンクの開設を行なうため、不必
要に無線資源を占有することがなく、なおかつ移動無線
端末装置単位で実施でき、容易に実現可能な移動無線端
末装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係わる移動無線端末装
置PS1が運用されるシステムの構成を示す図。
【図2】図1に示した移動無線端末装置PS1のスルー
プットの低下検出処理を説明するためのフローチャー
ト。
【図3】図1に示した移動無線端末装置PS1のスルー
プットの低下状態から復帰した状態を検出する処理を説
明するためのフローチャート。
【図4】図1に示した移動無線端末装置PS1のスルー
プットの低下および向上を検出した際の処理を説明する
ためのフローチャート。
【図5】図1に示した移動無線端末装置PS1のスルー
プットの低下および向上を検出した際の処理を説明する
ためのフローチャート。
【図6】図1に示した移動無線端末装置PS1のスルー
プットの低下を検出した際の処理を説明するためのフロ
ーチャート。
【図7】この発明に係わる移動無線端末装置PS2の構
成を示す回路ブロック図。
【図8】図7に示した移動無線端末装置PS2の拡散符
号数−帯域対応表記憶手段に記憶される情報を示す図。
【図9】図7に示した移動無線端末装置PS2のスルー
プットの低下検出処理を説明するためのフローチャー
ト。
【図10】図7に示した移動無線端末装置PS2のスル
ープットの低下状態から復帰した状態を検出する処理を
説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
PS1,PS2…移動無線端末装置 BS…無線基地局 NW…有線ネットワーク WS…有線端末装置 T1,T2…タイマ 100…制御部 10…通信手段 11,12…スループット検出手段 121…実スループット計測手段 122…拡散符号数−帯域対応表記憶手段 13…表示部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網に接続可能な無線基地局を介し
    て、前記通信網上の通信局と通信可能な移動無線端末装
    置において、 前記通信局に対して所定の要求を行ない、この要求に前
    記通信局が応答するまでの時間を計測し、この計測結果
    から前記通信局との間の通信リンクのスループットの変
    動を検出するスループット検出手段を具備することを特
    徴とする移動無線端末装置。
  2. 【請求項2】 通信網に接続可能な無線基地局を介し
    て、前記通信網上の通信局と通信可能な移動無線端末装
    置において、 前記通信局との間でなされる通信のスループットを計測
    するスループット計測手段と、 前記無線基地局との間の無線通信で選択的に割り当てら
    れる無線資源で可能な通信のスループット値と、前記ス
    ループット計測手段で計測された計測値とに基づいて、
    前記通信局との間の通信リンクのスループットの変動を
    検出するスループット検出手段とを具備することを特徴
    とする移動無線端末装置。
  3. 【請求項3】 前記無線基地局と当該移動無線端末装置
    との間でなされる無線通信は、時分割多重接続方式によ
    るものであって、前記無線資源は、前記時分割多重接続
    方式の時分割スロットであることを特徴とする請求項2
    に記載の移動無線端末装置。
  4. 【請求項4】 前記無線基地局と当該移動無線端末装置
    との間でなされる無線通信は、符号分割多重接続方式に
    よるものであって、前記無線資源は、前記符号分割多重
    接続方式の拡散符号であることを特徴とする請求項2に
    記載の移動無線端末装置。
  5. 【請求項5】 前記スループット検出手段で検出したス
    ループットの変動に応じて、前記拡散符号の割当数を可
    変制御する拡散符号数制御手段を備えることを特徴とす
    る請求項4に記載の移動無線端末装置。
  6. 【請求項6】 前記無線基地局と当該移動無線端末装置
    との間でなされる無線通信は情報をパケット化して送受
    信するもので、通信相手に送信する情報が発生した時の
    み無線回線を占有し、前記送受信が発生しない時間が所
    定の保留時間内であれば、前記無線回線を維持する回線
    保留型のパケット通信方式であって、 前記スループット検出手段で検出したスループットの変
    動に応じて、前記保留時間を可変制御する保留時間制御
    手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載の移動無線端末装置。
  7. 【請求項7】 前記スループット検出手段が、前記スル
    ープットが低下状態に変動していることを検出した場合
    に、前記無線基地局との間に確立した無線リンクを一旦
    切断し、所定時間経過後、再び前記無線基地局との間に
    無線リンクを確立し前記通信局に接続する接続制御手段
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の移動無線端末装置。
  8. 【請求項8】 前記スループット検出手段で検出したス
    ループットの変動を、ユーザに通知する通知手段を備え
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに
    記載の移動無線端末装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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