JP2000115786A - 符号化装置、記録装置および符号化方法 - Google Patents

符号化装置、記録装置および符号化方法

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JP2000115786A
JP2000115786A JP20310399A JP20310399A JP2000115786A JP 2000115786 A JP2000115786 A JP 2000115786A JP 20310399 A JP20310399 A JP 20310399A JP 20310399 A JP20310399 A JP 20310399A JP 2000115786 A JP2000115786 A JP 2000115786A
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scene
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Hideki Fukuda
秀樹 福田
Hideaki Shibata
英明 芝田
Kazuhiko Nakamura
和彦 中村
Toshiyuki Kondo
敏志 近藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04N19/169Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding
    • H04N19/179Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding the unit being a scene or a shot

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像や音声等の信号の符号化処理において、
連続入力される信号をリアルタイムに符号化する場合で
あっても、低い符号化レートで、かつ、品質の高い再生
信号が得られるようにする。 【解決手段】 量子化器101は入力信号Svに対して
量子化処理を行い、符号化器102は量子化器101の
出力に対して符号化処理を行い、符号化データScを出
力する。量子化パラメータ供給手段10は量子化器10
1に、シーンチェンジ検出器114がシーンチェンジを
検出したときは、チェンジ後のシーンに応じて決定した
量子化パラメータQ2を供給する一方、そうでないとき
はレートが安定するように決定した量子化パラメータQ
3を供給する。これにより、平均符号化レート制御と各
シーンに適応した符号化処理とを併せて実現することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号や音声信
号のような信号を符号化する技術、および符号化データ
を記録媒体に記録する技術に属する。
【0002】
【従来の技術】映像信号の符号化として、画像を近接す
る複数の画素からなるブロックに分割し、ブロック毎に
離散コサイン変換等の直交変換を行う変換符号化方法
が、一般に用いられている。この方法は、変換係数を所
定の量子化幅(量子化パラメータ)を用いて量子化処理
し、ハフマン符号などの可変長符号化を用いて、圧縮符
号化するものである。
【0003】また、テレビ信号などの動画像の符号化に
おいては、各フレーム間の相関を利用したフレーム間符
号化が行われる。フレーム間符号化では、符号化対象フ
レームの画像を、時間的に前または後に位置するフレー
ムを参照フレームとして予測し、その予測誤差信号を符
号化し、伝送または記録する。フレーム間予測は、複数
の画素からなるブロック毎に行われ、各ブロックの動き
量は、予測誤差信号とともに伝送または記録される。
【0004】図22は動画像符号化方法の国際標準方式
としてのMPEG(Moving PictureExperts Group)符
号化方式を示す図である。MPEGはフレーム内符号
化、前方向フレーム間予測符号化、両方向フレーム間予
測符号化を行う方式である。フレーム内符号化処理を行
うフレームをIフレーム、前方向フレーム間予測符号化
処理を行うフレームをPフレーム、両方向フレーム間予
測符号化処理を行うフレームをBフレームと呼ぶ。複数
フレームで構成されるGOP(Group Of Picture)にお
いて、少なくとも1フレームはフレーム内符号化処理が
行われる。
【0005】このような符号化では可変長符号化が用い
られているため、その発生ビット量は、符号化処理の後
でないと正しくは認識できない。したがって、発生ビッ
ト量と所定の目標ビット量との誤差符号量を累積した累
積誤差符号量が0になるようにフィードバック制御を行
い、所定期間の平均符号化レートが目標符号化レートに
収まるようにする。
【0006】また、DVD(Digital Video Disc)等に
おいては、映像シーンの符号化に対する難易度に応じた
符号化レートによって符号化を行う可変レート符号化方
式も、用いられ始めている。この方式は、符号化難度が
高いシーンでは、符号化レートを高めることによって符
号化によるノイズを低減し、一方、動きの少ないシーン
など符号化難度が低いシーンでは、符号化レートを下げ
ることによって、映像全体の画質バランスを均一にし、
かつ、平均的なビットレートは小さくする、というもの
である。
【0007】可変レート符号化は、量子化処理における
量子化パラメータを固定することによって、最も簡易に
実現することができる。量子化パラメータを固定する
と、量子化処理の細かさは一定となるが、符号化難度の
高いシーンは低いシーンに比べて符号化レートが高まる
ことになり、この結果、可変レートとなる。
【0008】図23はフィードバック制御による平均レ
ート制御を行う従来の符号化装置の構成を示すブロック
図である。図23において、入力されたビデオ信号は、
量子化器701によって、レート制御用量子化幅決定器
704によって決定された量子化パラメータQを用いて
量子化処理される。量子化器701の出力は可変長符号
化器702によって可変長符号化され、符号化データと
して出力される。符号量測定器703は所定期間tに発
生する符号化データの符号量Bを測定する。
【0009】レート制御用量子化幅決定器704におい
て、誤差符号量測定器711は発生符号量Bと目標符号
化レートに基づいた目標符号量BTとの誤差d(=B−
BT)を測定する。累積誤差符号量測定器712は、誤
差符号量dを累積し、累積符号量Dを求める。量子化幅
決定器713は累積符号量Dが0になるように量子化パ
ラメータQを制御する。
【0010】累積誤差符号量Dが正方向に大きいとき
は、発生符号量Bを抑えるために、量子化パラメータQ
を大きくなる方向に変化させる。逆に、累積誤差符号量
Dが負方向になると、発生符号量Bを大きくするため
に、量子化パラメータQを小さくする方向に変化させ
る。例えば、次式のように、量子化パラメータQを決定
すればよい。 Q=Q’/(1−D/T)
【0011】ここで、Q’は直前の量子化処理において
用いた量子化パラメータであり、Tはフィードバック制
御のための時定数である。期間Tにおいて累積誤差符号
量Dが0になり、期間Tにおける平均符号化レートを目
標符号化レートにすることができる。
【0012】ここで、時定数Tを十分大きくすることに
よって、期間Tにおいて可変レート符号化を実現でき
る。これは、時定数Tが十分大きいとき、量子化パラメ
ータQの変化度合は小さいので、量子化パラメータQは
ほぼ一定になるからである。これにより、符号化難度の
高いシーンでは符号化レートは相対的に高まり、符号化
難度の低いシーンでは符号化レートは低くなり、映像シ
ーンの符号化難度に応じた符号化レートによって符号化
処理が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
平均レート制御を用いた符号化処理には、次のような問
題がある。
【0014】符号化処理によって生じた符号化ノイズを
人間の視覚が知覚するときの感度は、その映像シーンの
符号化難度によって、大きく異なる。すなわち、符号化
難度の低いシーン(例えば「青空」のような画像全体が
ほぼ均一な映像)では、符号化難度の高いシーン(例え
ば「人混み」のようなごちゃごちゃした動きの激しい映
像)と比べて、符号化ノイズが目につきやすい。言い換
えると、符号化ノイズに対する視覚の感度は、符号化難
度の低いシーンの方が、符号化難度の高いシーンより
も、相対的に高い。
【0015】したがって、量子化パラメータをほぼ一定
にして符号化する場合、発生する符号化ノイズの程度
が、符号化難度の高いシーンでは画質劣化にはならない
程度のものであったとしても、符号化難度の低いシーン
では、大きな画質劣化を引き起こす可能性がある。
【0016】また、従来の平均レート制御の場合、符号
化難度が高いシーンから符号化難度の低いシーンにシー
ンチェンジしたとき、累積誤差符号量が大きい場合に
は、量子化パラメータは大きくなるように制御される。
しかし、符号化難度の低いシーンでは、量子化パラメー
タが大きくなることによる発生符号量の減少効果は小さ
いので、この場合には、符号化レートが目標符号化レー
トに近づく効果よりも、画質が劣化する効果の方が大き
い、という可能性がある。
【0017】さらに、フィードバック制御によって、量
子化パラメータや発生符号量が発振してしまい、画質が
大きく変動する場合もある。
【0018】一方、信号の符号化難度を予め測定するこ
とによって、各シーンに対して最適な符号量や量子化パ
ラメータを決定することは可能であるが、この場合に
は、符号化難度を測定するための時間が必要になるの
で、符号化処理をリアルタイムに行うことは困難であ
る。
【0019】前記の問題に鑑み、本発明は、映像や音声
等の信号の符号化処理において、連続入力される信号を
リアルタイムに符号化する場合であっても、低い符号化
レートで、かつ、品質の高い再生信号が得られるように
することを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、映像を表す
または映像に付随する信号を量子化処理を用いて符号化
する方法として、前記映像におけるシーンチェンジの有
無を検出し、シーンチェンジを検出したときは、チェン
ジ後のシーンに応じて量子化パラメータを決定する一
方、シーンチェンジを検出しない間は符号化レートが安
定するように量子化パラメータを決定し、決定した量子
化パラメータを用いて量子化処理を行うものである。
【0021】請求項1の発明によると、同一シーンにお
いては、符号化レートが安定するように量子化パラメー
タが制御される一方、シーンチェンジが起きたときはそ
のシーンに応じた量子化パラメータが決定される。この
ため、連続的に入力される信号をリアルタイムに符号化
する場合であっても、平均符号化レート制御と各シーン
に適応した符号化処理とを、併せて実現することがで
き、これにより、より低い符号化レートにおいて、バラ
ンスのとれた品質の高い再生信号を得ることができる。
【0022】請求項2の発明では、前記請求項1の符号
化方法は、シーンチェンジを検出したとき、チェンジ後
の前記信号の符号化難度に応じて、量子化パラメータを
決定するものとする。
【0023】請求項3の発明では、前記請求項1の符号
化方法は、シーンチェンジを検出したとき、前記信号の
符号化難度に応じた割り当て係数と、シーンチェンジか
ら所定期間の間の発生符号量とを基にして、量子化パラ
メータを決定するものとする。
【0024】請求項4の発明では、前記請求項3の符号
化方法は、前記割り当て係数を目標符号化レートに基づ
いて求めるものとする。
【0025】請求項5の発明では、前記請求項3の符号
化方法は、前記割り当て係数を、シーンチェンジ検出の
前の所定期間における量子化パラメータの平均値と前記
所定期間における発生符号量の平均値とを基にして求め
るものとする。
【0026】請求項6の発明では、前記請求項1の符号
化方法は、シーンチェンジを検出しない間、発生符号量
と目標符号量との差である誤差符号量の累積値を求め、
この累積誤差符号量を用いたフィードバック制御によっ
て量子化パラメータを決定するものとする。
【0027】請求項7の発明では、前記請求項6の符号
化方法は、前記誤差符号量を用いて前記フィードバック
制御の特性を補正するものとする。
【0028】請求項7の発明によると、シーンの符号化
難度に応じた平均レート制御を行うことができるので、
特に符号化難度の低いシーンにおける画質劣化を防止す
ることができる。また、フィードバック制御における発
生符号量および量子化パラメータの発振も抑制すること
ができる。
【0029】請求項8の発明では、前記請求項6の符号
化方法は、符号化処理の経過時間を測定し、測定した経
過時間を用いて、前記フィードバック制御の特性を補正
するものとする。
【0030】請求項8の発明によると、例えば、符号化
開始時は緩やかなフィードバック制御を行うことによっ
て、可変符号化レートの自由度を増すことができ、より
シーンに適した符号化レートの符号化処理が可能にな
る。一方、符号化処理が進むにつれて、強いフィードバ
ック制御を行うことによって、平均符号化レートが目標
符号化レートにより近づき、符号化終了時の誤差符号量
を小さくすることが可能になる。
【0031】請求項9の発明では、前記請求項1の符号
化方法は、シーンチェンジを検出したとき、シーンチェ
ンジ後の映像の歪み感度を検出し、検出した歪み感度に
応じて量子化パラメータを決定するものとする。
【0032】請求項9の発明によると、例えば、歪み感
度の高いシーンでは量子化パラメータを小さくする一
方、歪み感度の低いシーンでは量子化パラメータを大き
くすることによって、全体的な画質の均一化を図りつ
つ、発生符号量を抑制することができ、低い符号化レー
トにおいて高い品質の再生信号を得ることができる。
【0033】請求項10の発明では、前記請求項1の符
号化方法は、シーンチェンジを検出したとき、シーンチ
ェンジ後の映像の歪み感度を検出し、検出した歪み感度
に応じて第1の量子化パラメータを決定し、シーンチェ
ンジから所定の期間の間発生符号量を測定し、測定した
発生符号量に基づいて第2の量子化パラメータを決定す
るものとする。
【0034】請求項11の発明では、前記請求項1の符
号化方法は、符号化データを記録媒体に記録しつつ、前
記記録媒体の記録可能な記録容量を測定し、量子化パラ
メータの決定を、測定した記録容量を加味して行うもの
とする。
【0035】また、請求項12の発明が講じた解決手段
は、信号を量子化処理を用いて符号化する方法として、
前記信号の符号化難度に応じた割り当て係数と発生符号
量とを基にして、量子化パラメータを決定し、決定した
量子化パラメータを用いて量子化処理を行うものであ
り、前記割り当て係数を、所定期間における量子化パラ
メータの平均値と前記所定期間における発生符号量の平
均値とを基にして求めるものである。
【0036】また、請求項13の発明では、信号を量子
化処理を用いて符号化する方法として、発生符号量と目
標符号量との差である誤差符号量の累積値を求め、この
累積誤差符号量を用いたフィードバック制御によって、
量子化パラメータを決定し、決定した量子化パラメータ
を用いて量子化処理を行うものであり、前記誤差符号量
を用いて前記フィードバック制御の特性を補正するもの
である。
【0037】また、請求項14の発明では、信号を量子
化処理を用いて符号化する方法として、発生符号量と目
標符号量との差である誤差符号量の累積値を求め、この
累積誤差符号量を用いたフィードバック制御によって量
子化パラメータを決定し、決定した量子化パラメータを
用いて量子化処理を行うものであり、符号化処理の経過
時間を測定し、測定した経過時間を用いて前記フィード
バック制御の特性を補正するものである。
【0038】また、請求項15の発明では、映像信号を
量子化処理を用いて符号化する方法として、映像の歪み
感度を検出し、検出した歪み感度に応じて量子化パラメ
ータを決定し、決定した量子化パラメータを用いて量子
化処理を行うものである。
【0039】また、請求項16の発明が講じた解決手段
は、映像を表すまたは映像に付随する信号を符号化する
装置として、前記信号に対して量子化処理を行う量子化
器と、前記量子化器の出力に対して符号化処理を行い、
符号化データを出力する符号化器と、前記量子化器に量
子化パラメータを供給する手段と、前記映像におけるシ
ーンチェンジの有無を検出するシーンチェンジ検出手段
とを備え、前記量子化パラメータ供給手段は、前記シー
ンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出したとき
は、チェンジ後のシーンに応じて決定した量子化パラメ
ータを前記量子化器に供給する一方、前記シーンチェン
ジ検出手段がシーンチェンジを検出しない間は、符号化
レートが安定するように決定した量子化パラメータを前
記量子化器に供給するものである。
【0040】請求項16の発明によると、量子化パラメ
ータ供給手段から、同一シーンにおいては、符号化レー
トが安定するような量子化パラメータが量子化器に供給
される一方、シーンチェンジが起きたときはそのシーン
に応じた量子化パラメータが量子化器に供給される。こ
のため、連続的に入力される信号をリアルタイムに符号
化する場合であっても、平均符号化レート制御と各シー
ンに適応した符号化処理とを、併せて実現することがで
き、これにより、より低い符号化レートにおいて、バラ
ンスのとれた品質の高い再生信号を得ることができる。
【0041】請求項17の発明では、前記請求項16の
符号化装置における量子化パラメータ供給手段は、前記
シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出したと
き、チェンジ後の前記信号の符号化難度に応じて量子化
パラメータを決定するものとする。
【0042】請求項18の発明では、前記請求項16の
符号化装置において、前記符号化データの符号量を測定
する符号量測定器を備えたものとし、前記量子化パラメ
ータ供給手段は、前記シーンチェンジ検出手段がシーン
チェンジを検出したとき、前記信号の符号化難度に応じ
た割り当て係数と、所定期間の間に前記符号量測定器に
よって測定された符号量とを基にして、量子化パラメー
タを決定するものとする。
【0043】請求項19の発明では、前記請求項18の
符号化装置における量子化パラメータ供給手段は、前記
割り当て係数を目標符号化レートに基づいて求めるもの
とする。
【0044】請求項20の発明では、前記請求項18の
符号化装置における量子化パラメータ供給手段は、前記
割り当て係数を、シーンチェンジ検出の前の所定期間に
おける量子化パラメータの平均値と前記所定期間におけ
る発生符号量の平均値とを基にして求めるものとする。
【0045】請求項21の発明では、前記請求項16の
符号化装置における量子化パラメータ供給手段は、前記
シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出しない
間、発生符号量と目標符号量との差である誤差符号量の
累積値を求め、この累積誤差符号量を用いたフィードバ
ック制御によって量子化パラメータを決定するものとす
る。
【0046】請求項22の発明では、前記請求項21の
符号化装置における量子化パラメータ供給手段は、前記
誤差符号量を用いて前記フィードバック制御の特性を補
正するものとする。
【0047】請求項23の発明では、前記請求項21の
符号化装置における量子化パラメータ供給手段は、符号
化処理の経過時間を測定し、測定した経過時間を用いて
前記フィードバック制御の特性を補正するものとする。
【0048】請求項24の発明では、前記請求項16の
符号化装置における量子化パラメータ供給手段は、前記
シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出したと
き、シーンチェンジ後の映像の歪み感度を検出し、検出
した歪み感度に応じて量子化パラメータを決定するもの
とする。
【0049】請求項25の発明では、前記請求項16の
符号化装置において、前記符号化データの符号量を測定
する符号量測定器を備え、前記量子化パラメータ供給手
段は、前記シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを
検出したとき、シーンチェンジ後の映像の歪み感度を検
出し、検出した歪み感度に応じて第1の量子化パラメー
タを決定し、所定の期間が経過した後、前記符号量測定
器によって測定された符号量に基づいて第2の量子化パ
ラメータを決定するものとする。
【0050】請求項26の発明が講じた解決手段は、信
号を符号化する装置として、前記信号に対して量子化処
理を行う量子化器と、前記量子化器の出力に対して符号
化処理を行い、符号化データを出力する符号化器と、前
記符号化データの符号量を測定する符号量測定器と、前
記量子化器に量子化パラメータを供給する手段とを備
え、前記量子化パラメータ供給手段は、前記信号の符号
化難度に応じた割り当て係数と前記符号量測定器によっ
て測定された符号量とを基にして、量子化パラメータを
決定するものとし、かつ、前記割り当て係数を、所定期
間における量子化パラメータの平均値と前記所定期間に
おける発生符号量の平均値とを基にして求めるものとす
る。
【0051】請求項27の発明が講じた解決手段は、信
号を符号化する装置として、前記信号に対して量子化処
理を行う量子化器と、前記量子化器の出力に対して符号
化処理を行い、符号化データを出力する符号化器と、前
記符号化データの符号量を測定する符号量測定器と、前
記量子化器に量子化パラメータを供給する手段とを備
え、前記量子化パラメータ供給手段は、前記符号量測定
器によって測定された符号量と目標符号量との差である
誤差符号量の累積値を求め、この累積誤差符号量を用い
たフィードバック制御によって量子化パラメータを決定
するものであり、かつ、前記誤差符号量を用いて前記フ
ィードバック制御の特性を補正するものとする。
【0052】請求項28の発明が講じた解決手段は、信
号を符号化する装置として、前記信号に対して量子化処
理を行う量子化器と、前記量子化器の出力に対して符号
化処理を行い、符号化データを出力する符号化器と、前
記符号化データの符号量を測定する符号量測定器と、前
記量子化器に量子化パラメータを供給する手段とを備
え、前記量子化パラメータ供給手段は、前記符号量測定
器によって測定された符号量と目標符号量との差である
誤差符号量の累積値を求め、この累積誤差符号量を用い
たフィードバック制御によって量子化パラメータを決定
するものであり、かつ、符号化経過時間を測定し、測定
したこの符号化経過時間を用いて、前記フィードバック
制御の特性を補正するものとする。
【0053】請求項29の発明が講じた解決手段は、映
像信号を符号化する装置として、前記映像信号に対して
量子化処理を行う量子化器と、前記量子化器の出力に対
して符号化処理を行い、符号化データを出力する符号化
器と、前記量子化器に量子化パラメータを供給する手段
とを備え、前記量子化パラメータ供給手段は、映像の歪
み感度を検出し、検出した歪み感度に応じて量子化パラ
メータを決定するものとする。
【0054】請求項30の発明が講じた解決手段は、映
像を表すまたは映像に付随する信号を記録媒体に記録す
る装置として、請求項16記載の符号化装置を備え、前
記符号化装置から出力された符号化データを、記録媒体
に記録するものである。
【0055】請求項30の発明によると、平均符号化レ
ート制御と各シーンに適応した符号化処理とが併せて実
現された結果得られた符号化データが記録媒体に記録さ
れるので、より低い符号化レートにおいて、品質の高い
再生信号を得ることができる。
【0056】請求項31の発明では、前記請求項30の
記録装置において、前記記録媒体の記録可能な記録容量
を測定する手段を備え、前記符号化装置が有する量子化
パラメータ供給手段は、前記測定手段によって測定され
た記録容量を加味して量子化パラメータを決定するもの
とする。
【0057】請求項31の発明によると、記録媒体の記
録容量に従って、符号化処理の量子化パラメータが決定
されるので、記録容量が限られた記録媒体に確実に信号
を記録することが可能になる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態
では、符号化の対象となる信号としてビデオ信号を扱う
場合を例にとって説明するが、ビデオ信号以外の信号、
例えば映像に付随する音声信号であっても、同様に扱う
ことができる。
【0059】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係る符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図1に示す符号化装置は、量子化器101、可変長
符号化器102および符号量測定器103、量子化パラ
メータを決定するシーン用決定器110およびレート制
御用決定器111、並びに、メモリ112、選択器11
3およびシーンチェンジ検出器114を備えている。シ
ーン用決定器110、レート制御用決定器111、メモ
リ112および選択器113によって、量子化パラメー
タ供給手段10が構成されている。
【0060】入力されたビデオ信号(映像信号)Sv
は、量子化器101によって、選択器113の出力であ
る量子化パラメータQを用いて量子化処理され、可変長
符号化器102によって可変長符号化されて符号化デー
タScとして出力される。符号量測定器103は所定期
間における符号化データの発生符号量Bを測定し出力す
る。
【0061】メモリ112は量子化パラメータQを蓄積
するものであり、所定期間前の量子化パラメータQを第
1の量子化パラメータQ1として出力する。シーン用決
定器110は、入力ビデオ信号Svの各シーンを特徴付
けるシーン情報に基づき求めた各シーンの符号化難度に
応じた第2の量子化パラメータQ2を出力する。レート
制御用決定器111は、所定期間の平均符号化レートが
目標符号化レートに近づくように決定した第3の量子化
パラメータQ3を出力する。
【0062】シーン用決定器110は符号化データSc
の所定期間の発生符号量Bをビデオ信号Svのシーン情
報として用いて、符号化難度に応じた第2の量子化パラ
メータQ2を決定する。例えば、符号化難度が高いとき
は、符号化レートが高くなるような値を量子化パラメー
タQ2として決定する。また、符号化難度に加えて、目
標符号化レートを加味して量子化パラメータQ2を決定
してもよい。例えば目標符号化レートが低レートの場合
は、符号化難度が高いときであっても、符号化レートが
過度に高くならないように量子化パラメータQ2に補正
をかけることによって、符号化レートが目標符号化レー
トから大きく外れることを防ぐことができる。
【0063】シーンチェンジ検出器114は、例えば入
力ビデオ信号Svの画面間の変化量を測定することによ
って、シーンチェンジを検出する。
【0064】選択器113はシーンチェンジ検出器11
4の出力によって制御され、メモリ112の出力である
第1の量子化パラメータQ1、シーン用決定器110の
出力である第2の量子化パラメータQ2、およびレート
制御用決定器111の出力である第3の量子化パラメー
タQ3のうちのいずれか1つを、量子化パラメータQと
して選択出力する。
【0065】<量子化パラメータの選択>選択器113
は通常、メモリ112の出力Q1を選択するが、所定期
間毎に、レート制御用決定器111の出力Q3を選択す
る。これは、量子化パラメータQの変動をなるべく小さ
くすることにより、量子化パラメータの変化による画質
の変動を抑制するためである。例えば、符号化処理にお
いて、フレーム内符号化処理とフレーム間符号化処理と
を周期的に行う場合には、フレーム内符号化処理を行う
周期に合わせてレート制御用決定器111の出力Q3を
選択する、などとすればよい。
【0066】また、シーンチェンジ検出器114によっ
てシーンチェンジを検出した場合、選択器113はシー
ン用決定器110の出力である第2の量子化パラメータ
Q2を選択する。
【0067】図2は選択器113の動作を説明するため
の図である。同図中、(a)は符号化難度のフレーム毎
の変化、(b)は選択される量子化パラメータQの推移
をそれぞれ示している。図2では、GOP2内において
シーンチェンジが起こり、このシーンチェンジ以降は、
符号化難度の高いシーンに変わったものとしている。
【0068】図2(b)に示すように、シーンチェンジ
後の先頭フレームにおいて、選択器113はシーン用決
定器110の出力Q2を選択する。シーン用決定器11
0は、シーンチェンジの後に符号化難易度の高いシーン
に変わったので、符号化レートが高くなるように第2の
量子化パラメータQ2を決定する。一般に、同一のシー
ンに対して符号化レートを高めるためには、量子化パラ
メータは小さくすればよい。しかしながら、他のシーン
と比較して相対的に符号化難度が高いシーンでは量子化
パラメータを相対的に大きくしても、十分に高い符号化
レートを得ることができる。このため、図2では、シー
ンチェンジ後の第2の量子化パラメータQ2は、それま
での量子化パラメータよりも大きな値に決定されてい
る。
【0069】シーンチェンジ後の先頭フレームにおいて
選択された第2の量子化パラメータQ2は、メモリ11
2に蓄積される。次のフレームでは、選択器113はメ
モリ112に蓄積された量子化パラメータQ2をQ1と
して選択出力する。つまり、シーンチェンジ時にメモリ
112に蓄積された第2の量子化パラメータQ2が量子
化パラメータQとして出力される。その後、再び選択器
113の出力Qはメモリ112に蓄積されるので、結
局、シーンチェンジ後のGOP2内においては、シーン
チェンジの際にシーン用決定器110によって決定され
たQ2が、量子化処理に用いられる。
【0070】次に、選択器113は、GOP3の先頭フ
レームにおいて、レート制御用決定器111の出力Q3
を選択する。GOP2内のシーンチェンジにおいて、符
号化難易度の高いシーンに変わったために符号化レート
が高くなるように第2の量子化パラメータQ2を決定し
たが、符号化レートを目標符号化レートに近づけるため
には、符号化レートを抑制する必要がある。したがっ
て、レート制御用決定器111は第3の量子化パラメー
タQ3として、それまでの量子化パラメータよりも大き
な値を決定する。
【0071】その後、第3の量子化パラメータQ3はメ
モリ112に蓄積される。次のフレームでは、選択器1
13はメモリ112に蓄積された量子化パラメータQ3
をQ1として選択出力する。すなわち、GOP3の先頭
フレームにおいてメモリ112に蓄積された第3の量子
化パラメータQ3が量子化パラメータQとして出力され
る。その後、選択器113の出力はメモリ112に蓄積
されるので、結局、GOP3内においては、GOP3の
先頭フレームにおいてレート制御用決定器111によっ
て決定されたQ3が、量子化処理に用いられる。
【0072】なお、ここでの説明では、レート制御用決
定器111の出力Q3をGOP毎に選択するものとした
が、これに限らず、例えば、所定数のフレーム毎に、選
択するようにしてもよい。
【0073】このように、同一シーン内においては、平
均符号化レートが目標符号化レートに近づくように制御
する一方、シーンチェンジが起きたときは、そのシーン
の符号化難度に応じた量子化パラメータを選択すること
によって、平均符号化レート制御とシーンに適応した符
号化処理とを併せて実現することができる。
【0074】なお、図1の構成では、メモリ112に記
憶された所定期間前の量子化パラメータQ1を用いて量
子化処理を行うようにしているが、これに限らず、例え
ば、メモリ112を設けないで、選択器113が、同一
シーン内においてはレート制御用決定器111の出力Q
3を選択し、シーンチェンジが起きたときはシーン用決
定器110の出力Q2を選択するようにしてもかまわな
い。
【0075】<シーン用最適量子化パラメータの決定>
シーン用決定器110は、割り当て係数計算器121お
よび量子化幅決定器122を備えている。割り当て係数
計算器121は所定の目標符号化レートに従って割り当
て係数aを出力し、量子化幅決定器122はメモリ11
2の出力である所定期間前の量子化パラメータQ1、シ
ーンチェンジから所定期間の間の発生符号量B、および
割り当て係数計算器121から出力された割り当て係数
aから、シーンに適応した第2の量子化パラメータQ2
を出力する。
【0076】ここで、発生符号量と量子化パラメータと
の関係から、最適なビット割り当てを行うことを考え
る。符号化ノイズは量子化パラメータに比例して大きく
なるので、全画像に関して符号化ノイズを最小化するた
めには、量子化パラメータの総和を最小化すればよい。
この結果、最適なビット割り当てがなされる。
【0077】発生符号量bと量子化パラメータqとの間
には、ほぼ、次のような関係が成り立つ。 b=X/q ここで、Xは符号化難度を示すコンプレキシティと呼ば
れる値であり、発生符号量と量子化パラメータとの積で
与えられる。コンプレキシティXの値は画像によって決
まる一定値である。例えば、2つの画像においては次式
が成立する。 画像1 b1=X1/q1 画像2 b2=X2/q2
【0078】この2つの画像に対して、量子化パラメー
タの和QA(=q1+q2)が最小になるように、符号
量BT(=b1+b2)を割り当てるものとする。この
とき、 QA=q1+q2 ∂QA/∂q1=1+∂q2/∂q1=0 ∴ ∂q2/∂q1=−1 …(1) また、 BT=b1+b2=X1/q1+X2/q2 ∂BT/∂q1=−X1/q12 +∂(X2/q2)/
∂q1=0 −X1/q12 +∂q2/∂q1・∂(X2/q2)/
∂q2=0 式(1)を代入して、 −X1/q12 +X2/q22 =0 また、X1=b1・q1,X2=b2・q2であるか
ら、 −b1/q1+b2/q2=0 ∴ b1/q1=b2/q2=a(一定) したがって、 b1=a×q1 b2=a×q2 となる。すなわち、傾きaをもつ直線と、曲線b=X1
/q、b=X2/qとの交点によって、量子化パラメー
タの総和を最小化するための量子化パラメータq1,q
2および符号量b1,b2が、それぞれ求められる。
【0079】以上の説明では2つの画像について考察し
たが、これ以上の数の画像についても同様であり、画像
毎に求められた発生符号量bと量子化幅qとの関係式b
=X/qと、傾きaをもつ直線との交点により、最適な
ビット割り当てを実現する量子化パラメータを求めるこ
とができる。
【0080】ここで、前述した直線の傾きaは、割り当
て係数計算器121によって求められる割り当て係数に
相当する。割り当て係数aは、画像全体の平均符号化レ
ートおよび各画像の種類(符号化難度)によって、その
値が決定される。したがって、割り当て係数aの値を正
確に求めるためには、これから符号化処理を行おうとし
ているビデオ信号に含まれる各画像(シーン)の符号化
難度(コンプレキシティ)を測定する必要がある。しか
しながら、長時間にわたる一般的なビデオ信号に対して
は、割り当て係数aとして統計的におおよその値として
求めることは可能である。ここでは、割り当て係数計算
器121は目標符号化レートのみによって割り当て係数
aを求めるものとする。
【0081】量子化幅決定器122は、メモリ112か
ら出力された量子化パラメータQ1および符号量発生器
103によって測定された発生符号量Bから求めた b=X/q=(Q1×B)/q なる関係式と、割り当て係数計算器121によって求め
られた割り当て係数aを傾きとしてもつ直線との交点を
求め、この交点に応じた量子化パラメータを第2の量子
化パラメータQ2として出力する。これにより、各シー
ンに適応した最適な量子化パラメータを量子化パラメー
タQ2として求めることができる。
【0082】なお、割り当て係数aを、量子化パラメー
タQ1および発生符号量Bから求めることも可能であ
る。
【0083】図3はシーン用決定器の他の構成例を示す
図である。図3に示すシーン用決定器110Aは、量子
化パラメータQ1および発生符号量Bから、割り当て係
数aを求めるものである。
【0084】まず、メモリ112は量子化パラメータを
蓄積し、所定期間前の量子化パラメータQ1を出力す
る。例えば、前GOPの量子化パラメータを出力するも
のとする。平均量子化幅測定器131は、期間T間の量
子化パラメータの平均値QAを測定し出力する。また、
平均符号量測定器132は期間T間の符号化データの平
均値BAを測定し出力する。期間Tは、例えば1分間と
すればよい。
【0085】割当て係数計算器133は、平均量子化パ
ラメータQAおよび平均符号量BAから、割当て係数a
を、以下のようにして計算する。
【0086】前述したように、最適なビット割り当てを
実現する量子化パラメータは、発生符号量bと量子化パ
ラメータqとの関係式b=X/qと、割り当て係数aを
傾きとする直線との交点から、求めることができる。す
なわち、 b=a×q a=b/q なる関係が成り立つ。
【0087】したがって、割り当て係数計算器133
は、過去に用いた量子化パラメータの平均値QAと、過
去に発生した符号量の平均値BAとを用いて、 a=BA/QA として、割り当て係数aを求める。
【0088】また、割当て係数aの計算に、目標符号化
レートに相当する目標符号量BTを加味してもよい。平
均量子化パラメータQAと平均符号量BAとの積を、期
間Tにおける平均コンプレキシティXAとして求める。
すなわち、 XA=BA×QA この平均コンプレキシティXAにおいて、符号量が目標
符号量BTに一致するときの量子化パラメータQTは、
次式で求められる。 QT=XA/BT また、BT,QTと割り当て係数aとの関係は次のよう
になる。 BT=a×QT =a×XA/BT したがって、割当て係数aは、次のように求めることが
できる。 a=BT×BT/XA=BT×BT/(BA×QA) このように、割り当て係数aの計算に目標符号化レート
を加味させることによって、発生符号化レートを目標符
号化レートにより近づけることが可能になる。
【0089】量子化幅決定器134は割当て係数a、所
定期間前の量子化パラメータQ1、および所定期間前の
符号量Bを入力として、これらを基にして、図1の量子
化幅決定器122と同様に、第2の量子化パラメータQ
2を計算し出力する。このような構成により、シーン毎
に最適な量子化パラメータQ2を求めることが可能とな
る。
【0090】<平均レート制御用量子化パラメータの決
定>また、レート制御用決定器111は、図23に示す
従来のレート制御用決定器と同様に構成すればよい。こ
の場合には、量子化パラメータQ3は、累積誤差符号量
Dの値が0になるようにフィードバック制御される。
【0091】図4はレート制御用決定器の他の構成例を
示す図である。図4に示す構成は、量子化幅決定器14
3が量子化パラメータQ3を決定する際に、累積誤差符
号量Dと併せて誤差符号量dを用いる点が、図23に示
す従来の構成と異なっている。
【0092】誤差符号量測定器141は、所定の目標符
号化レートから求められる所定期間の目標符号量BT
と、発生符号量Bとの誤差符号量d(=B−BT)を計
算し出力する。累積誤差符号量測定器142は誤差符号
量dを累積し、累積誤差符号量Dとして出力する。量子
化幅決定器143は誤差符号量dおよび累積誤差符号量
Dから、量子化パラメータQ3を決定する。
【0093】従来の構成では、累積誤差符号量Dに従っ
て量子化パラメータをフィードバック制御し、累積誤差
符号量Dが大きくなると量子化パラメータを大きくする
ように制御する。符号化難度の低い画像を符号化する場
合には、符号化レートは通常、目標符号化レートよりも
小さい値になるが、累積誤差符号量Dが大きいときは、
量子化パラメータは、さらに符号化レートを下げるべ
く、より大きくなるように制御される。しかしながら、
符号化難度の低い画像に対して量子化パラメータを大き
くした場合には、符号化難度の高い画像に比べて符号化
レートの低下量は相対的に小さいにもかかわらず、画質
劣化が大きくなるので、あまり好ましくない。
【0094】そこで、図4の構成では、誤差符号量測定
器141によって求めた誤差符号量dの大きさに応じ
て、累積誤差符号量Dに基づく量子化パラメータQ3の
フィードバック制御特性を補正することによって、シー
ンに応じた平均レート制御を実現する。
【0095】例えば、誤差符号量dが負の場合すなわち
符号化難度が低い画像の場合には、フィードバック量を
小さくして量子化パラメータの変化量を抑制することに
よって、画質の変動を抑え、特に量子化パラメータが大
きくなる方向の変化を抑えることによって、画質の劣化
を抑制する。誤差符号量dが正の場合は、従来例と同様
に、累積誤差符号量Dをフィードバック量として量子化
パラメータを決定すればよい。
【0096】このように、シーンの符号化難度に応じ
て、平均レート制御におけるフィードバック制御特性を
決定することにより、シーンに適応した符号量制御が実
現できる。また、従来例のフィードバック制御では、発
生符号量および量子化パラメータが発振する可能性があ
ったが、図4の構成ではこれらの値の発振も抑制するこ
とができる。
【0097】なお、ここでは、誤差符号量によってフィ
ードバック量を変更するものとしたが、これに限らず、
例えば時定数を変更するなど、累積誤差符号量によるフ
ィードバック制御特性を変更する方法であれば、どのよ
うなものであってもかまわない。
【0098】図5はレート制御用決定器の他の構成例を
示す図である。図5に示す構成は、量子化幅決定器15
4が量子化パラメータQ3を決定する際に、累積誤差符
号量Dと併せて符号化経過時間tを用いる点が、図23
に示す従来の構成と異なっている。
【0099】誤差符号量測定器151は、所定の目標符
号化レートから求められる所定期間の目標符号量BT
と、発生符号量Bとの誤差符号量d(=B−BT)を計
算し出力する。累積誤差符号量測定器152は誤差符号
量dを累積し、累積誤差符号量Dとして出力する。符号
化経過時間測定器153は、入力されたビデオ信号の符
号化処理を行った経過時間tを測定し、出力する。量子
化幅決定器154は経過時間tおよび累積誤差符号量D
から、量子化パラメータQ3を決定する。
【0100】符号化経過時間測定器153において、カ
ウンタ153aには符号化装置の制御信号として入力さ
れる符号化開始/終了指令信号Sseが入力される。信
号Sseによって符号化開始が指令されると、カウンタ
153aは計数値をリセットし、その後、基準クロック
発生器153bが発生するクロック数のカウントを行
い、符号化開始からの経過時間tを測定する。
【0101】量子化幅決定器154は、図23に示す従
来の構成と同様に、累積誤差符号量Dをフィードバック
量として時定数Tでフィードバック制御し、量子化パラ
メータQ3を決定する。従来と異なるのは、この時定数
Tを経過時間tに応じて変更する点である。量子化幅決
定器154は、経過時間tが大きくなるにつれて、時定
数Tを小さくするように制御する。
【0102】図6は時定数Tの時間的推移の一例を示す
図である。図6に示すように、符号化開始時は時定数T
の初期値としてTiを設定し、経過時間tが増すにつれ
て時定数Tを小さくし、符号化終了時には所定の時定数
Teに設定する。
【0103】また例えば、1時間のビデオ信号を符号化
処理する場合には、次のように時定数Tを設定すればよ
い。符号化開始時は、15分間で累積誤差符号量Dが0
になるように時定数Tを設定する。その後、30分間分
のビデオ信号に対して符号化処理が完了すると、5分間
で累積誤差符号量Dが0になるように、時定数Tを設定
変更する。さらに符号化処理が進み、ビデオ信号が残り
5分になったとき、1分間で累積誤差符号量Dが0にな
るように、時定数Tを設定変更する。
【0104】このように、符号化処理の進行とともに時
定数Tを変更することによって、符号化開始時は緩やか
なフィードバック制御を行い、可変符号化レートの自由
度を増し、よりシーンに適した符号化レートで符号化処
理を行うことができる。一方、符号化処理が進むにつれ
てフィードバック制御を強くすることによって、平均符
号化レートが目標符号化レートにより近づくので、符号
化処理終了時における平均符号化レートと目標符号化レ
ートとの誤差を小さくすることができる。
【0105】なお、累積誤差符号量Dおよび符号化経過
時間tに加えて、図4の構成のように誤差符号量dを用
いて、量子化パラメータQ3を決定するようにしてもよ
い。すなわち、累積誤差符号量Dのフィードバック制御
を誤差符号量dによって補正し、かつ、符号化経過時間
tによってフィードバック制御の時定数Tを変更する。
これにより、シーンに適応した平均符号化レートの制御
が実現できる。
【0106】なお、符号化経過時間tによってフィード
バック制御の時定数Tを変更するものとしたが、これに
限らず、例えばフィードバック量を補正するなど、フィ
ードバック制御特性を変更するものであれば、どのよう
な方法であってもよい。
【0107】また、図4または図5に示すレート制御用
決定器は、従来のレート制御用決定器の代わりに、単独
で用いることも可能である。また、図4と図5の構成を
組み合わせた,符号化経過時間、累積誤差符号量および
誤差符号量から量子化パラメータを決定するレート制御
用決定器も、単独で用いてもよい。
【0108】<シーンチェンジ検出>シーンチェンジ
は、入力ビデオ信号Svの各フレームを特徴付けるパラ
メータの大きな変化を検出することによって、検出する
ことができる。すなわち、シーンチェンジ検出器114
は、画面の輝度レベルやクロマレベルなどの信号の変化
を検出できるものであればよい。例えば、平均輝度レベ
ルの変化、フレーム(フィールド)間差分量などを用い
て、シーンチェンジを検出すればよい。
【0109】例えば、フレーム間のレベル変動量を用い
て、シーンチェンジを検出してもかまわない。
【0110】シーンチェンジの前後では、フレーム間の
レベル変動量は大きい。したがって、フレーム間のレベ
ル差分値を測定し、この値が所定値以上のとき、シーン
チェンジが起こったと判断することができる。しかし、
動き量が多いシーンではもともとフレーム間差分値が大
きいので、フレーム間レベル差分値のみによってシーン
チェンジを検出すると、動き量が多いシーンもシーンチ
ェンジとして誤って検出してしまうことがある。
【0111】そこで、フレーム間差分値の変化量を測定
し、これによりシーンチェンジを検出する方法が考えら
れる。
【0112】図7はフレーム間差分値の測定方法を示す
図である。図7では、画像信号をフレーム単位の流れと
して表現している。また、各フレームは画像信号の最小
単位である画素からなっている。図7に示すように、フ
レーム間差分値とは、現フレームと前フレームの同位置
[i,j]にある画素の画素レベルx1[i,j],x
2[i,j]の絶対値差分d[i,j]の、1フレーム
分の総和または平均値として、与える。
【0113】図8(a)はある画像信号に対するフレー
ム間差分値Dの時間推移を示す図である。図8(a)で
は、画像信号は4つのシーン0〜3によって構成され、
フレームf1,f2,f3においてそれぞれシーンチェ
ンジが起こっているものとしている。また、シーン1は
動きの大きいシーンと想定している。
【0114】図8(a)に示すように、シーンチェンジ
フレームf1〜f3では、フレーム間差分値Dが大きく
なっている。しかしながら、動き量の大きいシーン1で
もフレーム間差分値Dは大きく、シーンチェンジフレー
ムf3のフレーム間差分値Dと同等のレベルになってい
る。したがって、フレーム間差分値Dのみによってシー
ンチェンジの有無を判断する場合には、シーンチェンジ
の誤検出が起こる可能性がある。
【0115】図8(b)はフレーム間差分値Dの前後フ
レームにおける差分すなわちフレーム間差分変化量δの
時間推移を示す図である。図8(b)に示すように、シ
ーンチェンジの際にのみフレーム間差分変化量δは大き
くなるので、しきい値kとフレーム間差分変化量δとを
比較することによって、シーンチェンジを精度良く検出
することができる。
【0116】この場合のシーンチェンジ検出処理のフロ
ーは以下のようになる。 (1)第fフレームの画素レベルx1[i,j]と、第
(f−1)フレームの画素レベルx2[i,j]との差
分絶対値d[i,j]を計算する。d[i,j]=x1
[i,j]−x2[i,j] (2)レベル差分値d[i,j]を累積し、フレーム間
差分値D[f]を計算する。 D[f]=Σd[i,j] (3)フレーム間差分値D[f]の変化量δ[f]を計
算する。 δ[f]=D[f]−D[f−1] (4)フレーム間差分変化量δ[f]と所定値kとを比
較する。 (5)δ[f]>kのとき、第fフレームをシーンチェ
ンジの先頭フレームと判断する。
【0117】図9はシーンチェンジ検出器の第1の構成
例を示す図である。図9において、メモリ161は入力
ビデオ信号Svを記憶し、1フレーム期間だけ遅延させ
て出力する。フレーム間画素レベル差分値測定器162
は、入力ビデオ信号Svの第fフレームの画素レベルx
1[i,j]と、メモリ161から出力された第(f−
1)フレームの画素レベルx2[i,j]との差分絶対
値d[i,j]を計算する。累積器163は、1フレー
ム分の差分絶対値d[i,j]を累積し、フレーム間差
分値D[f]として出力する。メモリ164は累積器1
63から出力されたフレーム間差分値D[f]を記憶
し、1フレーム期間だけ遅延させて出力する。
【0118】減算器165は、累積器163から出力さ
れたフレーム間差分値D[f]から、メモリ164から
出力されたフレーム間差分値D[f−1]を減算し、フ
レーム間差分変化量δ[f]として出力する。比較器1
66は減算器165から出力されたフレーム間差分変化
量δ[f]と所定値kとを比較して、シーンチェンジ検
出信号を出力する。フレーム間差分変化量δ[f]が所
定値kよりも大きいとき、第(f−1)フレームと第f
フレームとの間でシーンチェンジが起こったと判断す
る。
【0119】所定値kは、例えば画素レベルを256レ
ベルで表現し、フレーム間差分値D[f]を1画素当た
りの平均値とした場合、18レベルにするとよい。
【0120】なお、フレームを1単位として処理するも
のとしたが、フィールドを単位としてもかまわない。ま
た、入力ビデオ信号Svから検出するようにしている
が、外部からシーンチェンジ検出器114にシーンチェ
ンジ情報を与えてもかまわない。さらには、音声信号な
どのビデオ信号と関連した信号の変化を検出してもかま
わない。
【0121】また、符号化処理に対する難しさを検出
し、この難しさの変化によってシーンチェンジを検出し
てもよい。例えば、符号化処理を行った後の符号化デー
タのフレーム、またはMPEG符号化する場合はGOP
単位での符号量を測定し、この符号量の変化にしたがっ
てシーンチェンジを検出する、などすればよい。
【0122】一般に、シーンによって符号化の難しさが
異なり、動きの大きなシーン、あるいは複雑な絵柄を多
く含むシーンなど符号化の難しいシーンでは符号量が多
く発生する。一方、動きの少ないシーン、平坦な絵柄が
多いシーンなど符号化の易しいシーンでは発生符号量は
少ない。このような発生符号量の変化にしたがってシー
ンチェンジを検出することも可能である。
【0123】図10はシーンチェンジ検出器の第2の構
成例を示す図である。図10において、シーンチェンジ
検出器114Aは、符号量測定器103から、GOP期
間に相当する時間に発生した符号量Bgがフレーム単位
に出力されるものとする。ここで、Bg[i]を第iフ
レームで測定したGOP符号量とする。
【0124】メモリ171はGOP符号量Bg[i]を
格納し、1フレーム期間だけ遅延させて出力する。差分
器172は入力されたGOP符号量Bg[i]と、メモ
リ171から出力された1フレーム前のGOP符号量B
g[i−1]との差分絶対値を計算し、フレーム間にお
ける符号量変化量ΔBgとして求める。 ΔBg=|Bg[i]−Bg[i−1]|
【0125】比較器173はフレーム間における符号量
変化量ΔBgと所定しきい値とを比較し、この変化量Δ
Bgがしきい値よりも大きいときは、シーンチェンジが
起きたと検出し、シーンチェンジ検出信号を出力する。
【0126】ここで、GOP符号量Bg[i]の計算方
法について説明する。MPEG符号化処理の場合、ピク
チャタイプI,P,Bに応じて、各フレームに対する発
生符号量は大きく異なる。したがって、各シーンを特徴
付ける指標としては、GOPを単位とした符号量を用い
る方が好ましい。しかし、GOP符号量を測定するため
には、GOP期間毎の測定が必要になり、フレーム単位
のシーンの特徴づけは困難である。
【0127】そこで、次の換算式を用いて、GOP符号
量Bgを計算する。 Bg=Bi+Np×Bp+Nb×Bb ここで、Bi,Bp,Bbはそれぞれ最新のIフレー
ム、Pフレーム、Bフレームの符号量であり、Np,N
bはそれぞれGOPに含まれるPフレーム、Bフレーム
のフレーム数である。この換算式を用いれば、GOP符
号量Bgを、フレーム単位で各シーンを特徴づける符号
量として測定することができる。
【0128】また、符号化処理後の符号化データの発生
符号量Bと、量子化処理に用いた量子化パラメータQと
の積すなわちコンプレキシティX(=B×Q)を測定
し、このコンプレキシティXの変化を用いて、シーンチ
ェンジを検出してもよい。コンプレキシティXは、量子
化パラメータQに関わらずほぼ一定値になり、符号化の
難しさを示すパラメータとして用いられる。符号化の難
しいシーンほど、コンプレキシティXは大きくなる。
【0129】図11はシーンチェンジ検出器の第3の構
成例を示す図であり、コンプレキシティの変化量を用い
てシーンチェンジを検出するものを示す図である。図1
0とほぼ同様の構成であるが、積算器181を備え、シ
ーンチェンジ検出のためにコンプレキシティを計算して
いる点が異なっている。
【0130】積算器181は、符号量測定器103によ
って測定したGOP符号量Bgと量子化器101によっ
て用いられた量子化パラメータQとの積算を行い、この
積算値をコンプレキシティXgとして出力する。ここ
で、Xg[i]を第iフレームで測定したコンプレキシ
ティとする。 Xg[i]=Bg[i]×Q[i]
【0131】メモリ182は積算器181から出力され
たコンプレキシティXg[i]を格納し、1フレーム期
間遅延させて出力する。差分器183は積算器181か
ら出力されたコンプレキシティXg[i]と、メモリ1
82から出力された1フレーム前のコンプレキシティX
g[i−1]との差分絶対値を計算し、フレーム間にお
けるコンプレキシティの変化量ΔXgとして求める。 ΔXg=|Xg[i]−Xg[i−1]|
【0132】比較器184はコンプレキシティの変化量
ΔXgと所定しきい値とを比較し、変化量ΔXgがしき
い値よりも大きいとき、シーンチェンジが起きたと検出
し、シーンチェンジ検出信号を出力する。
【0133】なお、シーンチェンジ検出器114を、図
9,図10および図11の構成を複数組み合わせて構成
してもよい。この場合、組み合わせた各構成のいずれか
1つからシーンチェンジ検出信号が出力されたときにシ
ーンチェンジが起きたと判断してもよいし、また、全て
の構成からシーンチェンジ検出信号が出力されたときに
のみ、シーンチェンジが起きたと判断してもよい。
【0134】(第2の実施形態)図12は本発明の第2
の実施形態に係る符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。図12において、図1と共通の構成要素には、図
1と同一の符号が付してある。図1の構成と異なるの
は、選択器202が、メモリ112から出力された量子
化パラメータQ1およびシーン用決定器110から出力
された量子化パラメータQ2のうちのいずれか一方を量
子化パラメータQ3として選択出力し、レート制御用決
定器201が、選択器202から出力された量子化パラ
メータQ3を基にして、所定期間の平均符号化レートが
目標符号化レートに近づくように、量子化処理に用いる
量子化パラメータQを決定出力する点である。シーン用
決定器110、メモリ112、レート制御用決定器20
1および選択器202によって、量子化パラメータ供給
手段20が構成されている。
【0135】選択器202は、通常は、メモリ112の
出力である第1の量子化パラメータQ1をQとして選択
出力するが、シーンチェンジ検出器114によってシー
ンチェンジが検出されたときは、シーン用決定器110
の出力である第2の量子化パラメータQ2をQとして選
択出力する。
【0136】レート制御用決定器201は、誤差符号量
測定器211、累積誤差符号量測定器212および量子
化幅決定器213を備えており、選択器202から出力
された量子化パラメータQ3を基にして、所定期間の平
均符号化レートが目標符号化レートに近づくように、量
子化パラメータQを決定出力する。
【0137】量子化パラメータQは、例えば、次式に従
って、計算すればよい。 Q=Q3/(1−D/T) ここで、Dは累積誤差符号量であり、目標符号化レート
と発生した符号量との誤差符号量の累積量である。この
累積誤差符号量をゼロにするようにフィードバック制御
する。また、Tはフィードバック制御の時定数であり、
期間Tにおいて累積誤差符号量がゼロとなるように制御
する。
【0138】図12のような構成により、同一シーン内
においては所定期間前の量子化パラメータをフィードバ
ック制御して平均符号化レートを目標符号化レートに近
づくように平均レート制御処理を行い、シーンチェンジ
が発生したときは、そのシーンの符号化難度にあわせた
量子化パラメータをもとに平均レート制御処理すること
ができる。したがって、平均符号化レート制御とシーン
に適応した符号化処理を併せて実現することができる。
【0139】(第3の実施形態)図13は本発明の第3
の実施形態に係る符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。図13において、図1と共通の構成要素には、図
1と同一の符号を付している。図1の構成と異なってい
るのは、シーン用決定器301が、歪み感度測定器30
2および量子化幅決定器303によって構成されてお
り、発生符号量Bを用いないで、入力ビデオ信号Svか
ら直接に、第2の量子化パラメータを決定している点で
ある。歪み感度測定器302は、各シーンの人間の歪み
感度を測定し、量子化幅決定器303は歪み感度測定器
302によって検出された歪み感度に応じて量子化パラ
メータQ2を決定する。レート制御用決定器111、メ
モリ112、選択器113およびシーン用決定器301
によって、量子化パラメータ供給手段30が構成されて
いる。
【0140】<歪み感度測定器の内部構成>歪み感度測
定器302は、入力されたビデオ信号Svのレベルに関
して所定期間の歪み感度を測定し出力するものである。
例えば、輝度レベル、クロマレベルの平均値、レベル変
化量、絵柄の動き量といった所定期間のビデオ信号を特
徴付ける代表値から人間の歪み感度を求める。
【0141】例えば、歪み感度と輝度レベルとの関係
は、輝度レベルが上がるにつれて歪み感度は低下するこ
とが知られている。つまり、暗い画面ほど発生したノイ
ズによる画質劣化は大きいものとなる。したがって、明
るい画面から暗い画面にシーンチェンジが起きた場合、
明るい画面で用いていた量子化パラメータよりも小さい
量子化パラメータで量子化処理する方が認識されるノイ
ズは低減できる。逆に明るい画面にシーンが変わった際
は、量子化パラメータを大きくしても発生したノイズは
認識されにくい。
【0142】図14は歪み感度測定器の構成例を示す図
である。明るさの感覚量Iと輝度Lとの間には、 I=k・logL+C という関係が成立する。これを、ウェーバー・フェヒナ
ーの法則という。また、日常経験する範囲では、輝度L
の上に輝度ΔLだけ変化した小領域を認識することがで
きるΔLの限界は、 ΔL/L=一定 の関係でほぼ近似できる(「視覚の科学」:渡部叡他、
(株)写真工業出版社)。
【0143】したがって、フレーム内の各画素の輝度レ
ベルのフレーム平均値を明るさとして測定し、測定した
明るさに反比例させた特性として、歪み感度を検出すれ
ばよい。
【0144】図14において、画素レベル検出器311
は入力されるビデオ信号Svの各画素の輝度に関する画
素レベルを検出する。フレーム平均計算器312は、画
素レベル検出器311によって検出された画素レベルの
フレーム平均値をフレームの明るさLとして計算する。
歪み感度出力器313はフレーム平均計算器312によ
って求められた明るさLに対して、所定値k3を用い
て、歪み感度I(=k3/L)を計算し出力する。
【0145】量子化幅決定器303は、計測された歪み
感度Iが小さいときは量子化パラメータQ2を大きく
し、一方、歪み感度Iが大きいときは量子化パラメータ
Q2を小さくするように制御する。これにより、符号化
処理によって発生するノイズは、人間の視覚には認識さ
れにくくなる。
【0146】また、画素レベル検出器311において、
各画素のクロマに関する画素レベルを検出してもよい。
これは、青色成分よりも赤色成分に関する歪み感度が高
くなるなどクロマレベルに関しても歪み感度は変化する
ためである。したがって、フレーム全体に対して赤色成
分が多い場合は、歪が認識されやすくなるため、量子化
パラメータを小さくするように制御する。
【0147】図15は歪み感度測定器の他の構成例を示
す図である。歪み感度は、レベル変化量が大きくなるに
従って、低下する。したがって、レベル変化量が大きい
ときは、量子化パラメータを大きくしても符号化ノイズ
は認識されにくい。図15の構成はレベル変化量に着目
した歪み感度検出を行うものである。
【0148】輝度レベル検出器321は入力ビデオ信号
Svの輝度に関する画素レベル(輝度レベル)を検出す
る。メモリ322は輝度レベルを1画素分遅延させて出
力する。差分器323は現画素の輝度レベルとメモリ3
22の出力である前画素の輝度レベルとの差分の絶対値
を差分レベルとして計算する。フレーム平均計算器32
4は差分レベルのフレーム平均値を計算し、レベル変化
量として出力する。歪み感度出力器325は、レベル変
化量に対して逆比例の関係にある歪み感度を出力する。
【0149】なお、メモリ322は1画素分の遅延とし
たが、これに限らず1ライン分遅延させて出力し、現画
素の上に位置する画素の輝度レベルを出力してもよく、
現画素の周辺に位置する画素の輝度レベルを出力するた
めに、所定期間の遅延をさせればよい。
【0150】図16はレベル変化量に着目した歪み感度
測定器の他の構成例を示す図である。図16は図15と
同様の構成をしているが、メモリ331を備えている点
が異なっており、このため歪み感度出力器332の動作
が異なる。メモリ331はレベル変化量を蓄積し、1フ
レーム前のレベル変化量を出力する。歪み感度出力器3
32は、現フレームのレベル変化量Vcと前フレームの
レベル変化量Vpに基づいて歪み感度を検出する。
【0151】例えば、前フレームでは平坦な絵柄を多く
含んだレベル変化量の小さい画像であり、現フレームで
は複雑な絵柄を多く含んだレベル変化量の大きい画像の
場合、現フレームでは歪み感度が低下する。したがっ
て、前フレームで用いた量子化パラメータをQpとする
と、現フレームの量子化パラメータQcは、所定値k4
を用いて I =(k4・Vc+Vp)/(Vc+k4・Vp) Qc=Qp・I として求める。例えば、k4=2.0とすると、歪み感
度Iはレベル変化量に変化がない場合(I=1.0)を
中心として、0.5から2.0の範囲で変化する。この
ように、レベル変化量のフレーム間の変化から歪み感度
を測定して、量子化パラメータを決定してもよい。
【0152】なお、メモリ331は1フレーム前のレベ
ル変化量を出力するものとしたが、これに限らず、例え
ばMPEG符号化方式によって符号化処理する場合で
は、1GOP前のレベル変化量を出力するとしてもよい
し、所定期間の遅延をさせるものであれば何でも構わな
い。
【0153】動き量と歪み感度に関しても同様で、動き
量によって歪み感度は変化する。
【0154】このように、歪み感度の高いシーンでは量
子化パラメータを小さくし、逆に歪み感度の低いシーン
では量子化パラメータを大きくすることによって、符号
化レートを抑制し全体的な画質の均一化をはかるととも
に、発生する符号量を抑制することができる。
【0155】なお、本実施形態に係るシーン用決定器3
01は、量子化パラメータ供給手段として単独で用いる
ことも可能である。
【0156】(第4の実施形態)図17は本発明の第4
の実施形態に係る符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。図17において、図1および図13と共通の構成
要素には、図1または図13と同一の符号を付してい
る。図17の構成は図1の構成を基本構成としたもので
あり、特徴的なのは、シーン用決定器を複数備えている
点である。すなわち、第1のシーン用決定器110に加
えて、第3の実施形態に係るものと同様の構成からなる
第2のシーン用決定器301が設けられている。第1の
シーン用決定器110、レート制御用決定器111、メ
モリ112および第2のシーン用決定器301によっ
て、量子化パラメータ供給手段40が構成されている。
【0157】選択器401は、所定期間前の量子化パラ
メータQ1、第1のシーン用決定器110から決定出力
された量子化パラメータQ2、第2のシーン用決定器3
01から決定出力された量子化パラメータQ3、および
レート制御用決定器111から出力された量子化パラメ
ータQ4のうちのいずれか1つを、シーンチェンジ検出
器114の出力に応じて選択し、量子化パラメータQと
して出力する。
【0158】選択器401はシーンチェンジ検出器11
4によってシーンチェンジが検出されると、シーンチェ
ンジ直後のフレームまたはフィールドに対しては、第2
のシーン用決定器301から出力された量子化パラメー
タQ3を選択出力する。シーンチェンジ後の発生符号量
が測定されると、第1のシーン用決定器110はこの発
生符号量を用いて量子化パラメータQ2を決定し、その
後、選択器401はこの量子化パラメータQ2を選択出
力する。
【0159】<量子化パラメータの選択>図18は選択
器401の動作を説明するための図である。図18で
は、図2(a)と同様に、GOP2内においてシーンチ
ェンジがあり、このシーンチェンジ以降は、符号化難度
の高いシーンになっている。
【0160】図18に示すように、GOP2内で発生し
たシーンチェンジの先頭フレームにおいて、選択器40
1は第2のシーン用決定器301の出力Q3を量子化パ
ラメータQとして選択する。ここで、Q3は大きな値に
なっているが、これは、歪み感度は低いが符号化難度の
高いシーンに変わった、と判断したことによるものであ
る。シーンチェンジの先頭フレームで選択された出力Q
3は、メモリ112に蓄積される。次のフレームでは、
選択器401はメモリ112からの出力Q1を量子化パ
ラメータQとして選択する。すなわち、シーンチェンジ
時にメモリ112に蓄積されたQ3が、Q1として出力
され、これが量子化パラメータQとして量子化処理に用
いられる。
【0161】この間(期間DT)、符号量測定器103
はシーンチェンジ後の発生符号量を測定する。第1のシ
ーン用決定器110は、シーンチェンジから期間DT後
に、シーンチェンジ後の発生符号量に基づいて量子化パ
ラメータQ2を決定する。選択器401は、第1のシー
ン用決定器110の出力Q2を量子化パラメータQとし
て選択する。
【0162】その後、出力Q2はメモリ112に蓄積さ
れ、選択器401はメモリ112の出力Q1を量子化パ
ラメータQとして選択する。すなわち、GOP2の最終
フレームまでの間、期間DTの経過後にメモリ112に
蓄積されたQ2が、Q1として出力され、これが量子化
パラメータQとして量子化処理に用いられる。次のGO
P3の先頭フレームでは、レート制御用決定器111の
出力Q4が量子化パラメータQとして選択される。
【0163】以上のように本実施形態によると、シーン
チェンジが生じてから期間DTを経過するまでは、第2
のシーン用決定器301の出力Q3を量子化パラメータ
として用いて量子化処理を行い、この期間DTの間、発
生符号量を測定し、第1のシーン用決定器110がこの
発生符号量を基にして量子化パラメータQ2を決定する
と、このQ2を量子化パラメータQとして用いて量子化
処理を行う。
【0164】図18では、期間DTの長さは2フレーム
としているが、これに限られるものではなく、所定数フ
レームの期間とすればよい。また、期間DTがGOPの
区切りをまたいでもかまわない。
【0165】図19は期間DTの長さを6フレームとし
た場合の量子化パラメータの選択を示す図である。図1
9では、期間DTが次のGOPまでまたがった場合を示
している。
【0166】図19において、GOP2内において起き
たシーンチェンジの直後のフレームでは、第2のシーン
用決定器301の出力Q3が量子化パラメータQとして
選択され、次のGOP3の先頭フレームにおいて、レー
ト制御用決定器111の出力Q4が量子化パラメータQ
として選択される。その後、GOP3の先頭フレームか
ら3フレーム目に、第1のシーン用決定器110の出力
Q2が量子化パラメータQとして選択される。
【0167】また、期間DTは、MPEG符号化処理す
る場合には、フレームタイプI,P,Bに応じて決定し
てもよい。例えば、シーンチェンジからIフレームの符
号化処理が完了するまでを、期間DTとしてもよいし、
Pフレームの符号化が完了するまで、または、Bフレー
ムの符号化が完了するまでを期間DTとしてもよい。ま
た、期間DTは、Iフレームの符号化が完了し、かつ、
P,Bフレームの一方または両方の符号化が完了するま
で、としてもよい。
【0168】また、期間DTは、シーンチェンジから1
GOP分の符号化が完了するまでとしてもよい。これ
は、MPEG符号化の場合、各フレームにおける発生符
号量はピクチャタイプに応じて大きく異なるため、GO
Pを単位として符号量を扱った方が、各シーンを特徴付
ける指標としてはより適しているからである。
【0169】しかしながら、GOP符号量を測定するた
めに、期間DTは少なくとも1GOP以上の時間が必要
となる。そこで、次の換算式を用いてGOP符号量Bg
を計算してもよい。 Bg=Bi+Np×Bp+Nb×Bb ここで、Bi、Bp、BbはそれぞれIフレーム、Pフ
レーム、Bフレームの符号量であり、Np、Nbはそれ
ぞれGOPに含まれるPフレーム、Bフレームのフレー
ム数である。
【0170】上記の換算式によれば、フレーム単位で各
シーンを特徴づける符号量を測定することができ、期間
DTの短縮がはかられ、シーンに最適な量子化パラメー
タをより早く決定することが可能となる。
【0171】このように、本実施形態ではシーンチェン
ジのフレームまたはフィールドに対しては量子化パラメ
ータQ3を用いて量子化処理し、その後、所定期間後に
量子化パラメータQ2を選択する。これにより、同一シ
ーン内では平均符号化レートを目標符号化レートに近づ
くように制御する一方、シーンチェンジが発生した場
合、そのシーンの歪み感度にあわせた量子化パラメータ
を選択することにより、平均符号化レート制御とシーン
に適応した符号化処理を実現することができる。さら
に、シーンチェンジ直後は、歪み感度に基づいた最適な
量子化パラメータを用いて量子化処理され、その後シー
ンチェンジ後の発生符号量が測定されると、発生符号量
に基づいた最適な量子化パラメータを用いて量子化処理
が実行される。
【0172】なお、選択器401は、期間DTの間、第
2のシーン用決定器301の出力Q3を量子化パラメー
タQとして選択し続けてもかまわないし、また、レート
制御用決定器111の出力Q4を選択し続けてもかまわ
ない。また、メモリ112の出力Q1を選択器401に
入力させないで、同一シーン内においては、選択器40
1は常にレート制御用決定器111の出力Q4を選択す
るようにしてもよい。
【0173】なお、第1のシーン用決定器110を、図
3に示す構成としてもかまわない。
【0174】(第5の実施形態)図20は本発明の第5
の実施形態に係る符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。図20において、図12および図13と共通の構
成要素には、図12または図13と同一の符号を付して
いる。図20の構成は図12の構成を基本構成としたも
のであり、特徴的なのは、第4の実施形態と同様に、シ
ーン用決定器を複数個備えている点である。すなわち、
第1のシーン用決定器110に加えて、第3の実施形態
に係るものと同様の構成からなる第2のシーン用決定器
301が設けられている。第1のシーン用決定器11
0、メモリ112、レート制御用決定器201、第2の
シーン用決定器301、選択器501によって、量子化
パラメータ供給手段50が構成されている。
【0175】選択器501は、シーンチェンジ検出器1
14によってシーンチェンジが検出されると、シーンチ
ェンジのフレームまたはフィールドに対して、量子化パ
ラメータQ3を出力Q4として選択出力する。レート制
御用決定器201は選択器501の出力Q4を基にし
て、目標符号化レートとの累積誤差符号量がゼロになる
ようにフィードバック制御し、量子化パラメータQを決
定出力する。量子化器101はレート制御用決定器20
1によって決定された量子化パラメータQを用いて、量
子化処理を行う。符号量測定器103は第4の実施形態
に示すような期間DTの間、シーンチェンジ後の発生符
号量を測定する。この発生符号量を用いて第1のシーン
用決定器110が量子化パラメータQ2を決定すると、
選択器501はこの量子化パラメータQ2を選択出力す
る。
【0176】このように本実施形態によると、シーンチ
ェンジのフレームまたはフィールドに対しては量子化パ
ラメータQ3を用いて量子化処理し、その後、所定期間
後に量子化パラメータQ2を選択する。これにより、同
一シーン内では平均符号化レートを目標符号化レートに
近づくように制御する一方、シーンチェンジが発生した
場合、そのシーンの歪み感度にあわせた量子化パラメー
タを選択することにより、平均符号化レート制御とシー
ンに適応した符号化処理を実現することができる。さら
に、シーンチェンジ直後は、歪み感度に基づいた最適な
量子化パラメータを用いて量子化処理され、その後シー
ンチェンジ後の発生符号量が測定できると、発生符号量
に基づいた最適な量子化パラメータを用いて量子化処理
が実行される。
【0177】なお、選択器501は、量子化パラメータ
Q3を選択してから量子化パラメータQ2を選択するま
での所定期間は、量子化パラメータQ3を選択し続けて
もよいし、メモリ112の出力Q1を選択し続けてもか
まわない。
【0178】なお、第1のシーン用決定器は、図3の構
成のように構成してもかまわない。
【0179】<記録装置>前述した各実施形態の符号化
装置は、記録装置に適用することができる。
【0180】図21は本発明の各実施形態に係る符号化
装置を備えた記録装置の構成を示すブロック図である。
図21において、符号化装置600はすでに説明した各
実施形態に係るものであり、入力ビデオ信号Svを符号
化して符号化データScとして出力する。符号化データ
Scは、記録処理器601によって、エラー訂正用符号
を付加された後に記録信号に変調される。記録信号は記
録ヘッド602によって記録媒体604に記録される。
【0181】このような構成により、ビデオ信号の各シ
ーンに適した符号化処理がなされ、かつ、目標とする符
号化レートに近づけるための平均レート制御が実現され
た信号を、記録媒体604に記録することができる。
【0182】また、記録容量検出器603を設けて、記
録媒体604に記録可能な容量を検出し、検出した記録
容量によって、符号化装置600の量子化幅決定処理の
特性を変更させてもよい。各実施形態に係る符号化装置
が有するレート制御用決定器では、目標符号化レートと
の累積誤差符号量をフィードバックして量子化パラメー
タを決定するが、このフィードバック制御特性を、記録
容量検出器603によって検出した記録容量に応じて変
更すればよい。
【0183】例えば、記録容量が十分あるときは、量子
化パラメータの変化量が小さくなるようにフィードバッ
ク制御を緩やかに行い、記録容量が少ないときは、より
強くフィードバック制御する。これにより、記録容量が
十分ある場合はシーンに合わせた符号化処理が行われる
が、記録容量が少なくなると、目標符号化レートにより
正確に近づけるように制御されるため、記録信号を、確
実に記録媒体に記録できる。
【0184】なお、フィードバック制御特性の変更方法
としては、フィードバック制御の時定数の変更や、フィ
ードバック量の変更など、どのような方法であってもか
まわない。
【0185】なお、レート制御用決定器のフィードバッ
ク制御特性を記録容量に応じて変更する代わりに、シー
ン用決定器の量子化幅決定特性を変更させてもかまわな
い。例えば、記録容量が少なくなると、より長時間のビ
デオ信号が記録できるように符号化レートを下げるため
に、より大きな量子化パラメータを出力するようにして
もよい。
【0186】また、目標符号化レートを、記録容量に応
じて補正してもかまわない。例えば、符号化処理の進捗
とともに目標符号化レートと発生符号化レートとの誤差
が生じてくると、想定している記録容量に誤差が生じ
る。このため、記録可能な容量と記録すべき残りのビデ
オ信号の時間にしたがって、目標符号化レートを変更す
ることにより、ビデオ信号をより確実に記録媒体に記録
することができる。
【0187】なお、上記各実施形態においては、符号化
装置および記録装置をハード的に構成した例を示した
が、本発明に係る符号化装置および記録装置は、プログ
ラム等のソフトウェアを用いて構成するようにしてもよ
い。この場合、各構成要素を処理ステップとしておきか
えれば、本発明に係る符号化方法および記録方法が、同
様に実現できる。
【0188】なお、各画面を複数の画素からなるブロッ
クに分割して、ブロック毎に離散コサイン変換等の直交
変換を行い、変換係数を量子化、可変長符号化処理して
も構わない。この場合、本発明の各実施形態に係る符号
化装置を用いて各変換係数ごとに各量子化パラメータを
決定してもよいし、ブロック毎に本発明の各実施形態に
係る方法によって量子化パラメータを決定し、そのブロ
ック毎の量子化パラメータから各変換係数の量子化幅を
決定してもよい。
【0189】なお、本発明に係る符号化処理は、どのよ
うなものであってもよい。例えば、直交変換を用いた変
換符号化、複数の周波数帯域に分割するサブバンド符号
化、または、複数の画素レベルをベクトルとして代表ベ
クトルに量子化するベクトル量子化であってもかまわな
い。
【0190】また、各実施形態では、符号化処理におけ
る圧縮率を制御するパラメータとして、量子化パラメー
タを用いてるのに過ぎない。他のパラメータを用いて信
号の圧縮率を制御する符号化方法を用いる場合には、本
発明は、その圧縮率制御パラメータを決定する方法とし
て同様に適用することが可能である。
【0191】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、平均符
号化レート制御とシーンに適応した符号化処理とを併せ
て実現することができるので、より低い符号化レートに
おいて、バランスのとれた品質の高い再生信号を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の符号化装置における量子化パラメータ選
択の動作を示す図であり、(a)は符号化難度のフレー
ム毎の変化を示す図、(b)は選択される量子化パラメ
ータの推移を示す図である。
【図3】シーン用決定器の構成例を示す図である。
【図4】レート制御用決定器の構成例を示す図である。
【図5】レート制御用決定器の構成例を示す図である。
【図6】図5のレート制御用決定器におけるフィードバ
ック制御の時定数の時間的推移の一例を示す図である。
【図7】シーンチェンジ検出のために用いるフレーム間
差分値の測定方法を示す図である。
【図8】(a)はある画像信号に対するフレーム間差分
値の時間推移を示す図、(b)はフレーム間差分変化量
の時間推移を示す図である。
【図9】シーンチェンジ検出器の構成例を示す図であ
る。
【図10】シーンチェンジ検出器の構成例を示す図であ
る。
【図11】シーンチェンジ検出器の構成例を示す図であ
る。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図14】歪み感度測定器の構成例を示す図である。
【図15】歪み感度測定器の構成例を示す図である。
【図16】歪み感度測定器の構成例を示す図である。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図18】図17の符号化装置における量子化パラメー
タ選択の動作を示す図である。
【図19】図17の符号化装置における量子化パラメー
タ選択の動作を示す図である。
【図20】本発明の第5の実施形態に係る符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の各実施形態に係る符号化装置を備え
た記録装置の構成を示す図である。
【図22】MPEG2符号化におけるフレームの時間推
移を示す図である。
【図23】従来の符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
Sv 入力ビデオ信号(映像を表す信号) Sc 符号化データ 10,20,30,40,50 量子化パラメータ供給
手段 101 量子化器 102 可変長符号化器(符号化器) 103 符号量測定器 114 シーンチェンジ検出器(シーンチェンジ検出手
段) 600 符号化装置 603 記録容量検出器(記録容量を測定する手段) 604 記録媒体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/92 H04N 5/92 H (72)発明者 中村 和彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 近藤 敏志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を表すまたは映像に付随する信号
    を、量子化処理を用いて符号化する方法であって、 前記映像におけるシーンチェンジの有無を検出し、 シーンチェンジを検出したときは、チェンジ後のシーン
    に応じて、量子化パラメータを決定する一方、シーンチ
    ェンジを検出しない間は、符号化レートが安定するよう
    に、量子化パラメータを決定し、 決定した量子化パラメータを用いて、量子化処理を行う
    符号化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の符号化方法において、 シーンチェンジを検出したとき、 チェンジ後の前記信号の符号化難度に応じて、量子化パ
    ラメータを決定することを特徴とする符号化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の符号化方法において、 シーンチェンジを検出したとき、 前記信号の符号化難度に応じた割り当て係数と、シーン
    チェンジから所定期間の間の発生符号量とを基にして、
    量子化パラメータを決定することを特徴とする符号化方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の符号化方法において、 前記割り当て係数を、目標符号化レートに基づいて、求
    めることを特徴とする符号化方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の符号化方法において、 前記割り当て係数を、シーンチェンジ検出の前の所定期
    間における量子化パラメータの平均値と、前記所定期間
    における発生符号量の平均値とを基にして、求めること
    を特徴とする符号化方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の符号化方法において、 シーンチェンジを検出しない間、 発生符号量と目標符号量との差である誤差符号量の累積
    値を求め、この累積誤差符号量を用いたフィードバック
    制御によって、量子化パラメータを決定することを特徴
    とする符号化方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の符号化方法において、 前記誤差符号量を用いて、前記フィードバック制御の特
    性を補正することを特徴とする符号化方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の符号化方法において、 符号化処理の経過時間を測定し、 測定した経過時間を用いて、前記フィードバック制御の
    特性を補正することを特徴とする符号化方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の符号化方法において、 シーンチェンジを検出したとき、 シーンチェンジ後の映像の歪み感度を検出し、検出した
    歪み感度に応じて、量子化パラメータを決定することを
    特徴とする符号化方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の符号化方法において、 シーンチェンジを検出したとき、 シーンチェンジ後の映像の歪み感度を検出し、検出した
    歪み感度に応じて、第1の量子化パラメータを決定し、 シーンチェンジから所定の期間の間、発生符号量を測定
    し、 測定した発生符号量に基づいて、第2の量子化パラメー
    タを決定することを特徴とする符号化方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の符号化方法において、 符号化データを記録媒体に記録しつつ、前記記録媒体の
    記録可能な記録容量を測定し、 量子化パラメータの決定を、測定した記録容量を加味し
    て、行うことを特徴とする符号化方法。
  12. 【請求項12】 信号を量子化処理を用いて符号化する
    方法であって、 前記信号の符号化難度に応じた割り当て係数と、発生符
    号量とを基にして、量子化パラメータを決定し、 決定した量子化パラメータを用いて、量子化処理を行う
    ものであり、 前記割り当て係数を、所定期間における量子化パラメー
    タの平均値と、前記所定期間における発生符号量の平均
    値とを基にして、求める符号化方法。
  13. 【請求項13】 信号を量子化処理を用いて符号化する
    方法であって、 発生符号量と目標符号量との差である誤差符号量の累積
    値を求め、この累積誤差符号量を用いたフィードバック
    制御によって、量子化パラメータを決定し、 決定した量子化パラメータを用いて、量子化処理を行う
    ものであり、 前記誤差符号量を用いて、前記フィードバック制御の特
    性を補正する符号化方法。
  14. 【請求項14】 信号を量子化処理を用いて符号化する
    方法であって、 発生符号量と目標符号量との差である誤差符号量の累積
    値を求め、この累積誤差符号量を用いたフィードバック
    制御によって、量子化パラメータを決定し、 決定した量子化パラメータを用いて、量子化処理を行う
    ものであり、 符号化処理の経過時間を測定し、 測定した経過時間を用いて、前記フィードバック制御の
    特性を補正する符号化方法。
  15. 【請求項15】 映像信号を量子化処理を用いて符号化
    する方法であって、 映像の歪み感度を検出し、検出した歪み感度に応じて、
    量子化パラメータを決定し、 決定した量子化パラメータを用いて、量子化処理を行う
    符号化方法。
  16. 【請求項16】 映像を表すまたは映像に付随する信号
    を符号化する装置であって、 前記信号に対して、量子化処理を行う量子化器と、 前記量子化器の出力に対して符号化処理を行い、符号化
    データを出力する符号化器と、 前記量子化器に、量子化パラメータを供給する手段と、 前記映像におけるシーンチェンジの有無を検出するシー
    ンチェンジ検出手段とを備え、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出し
    たときは、チェンジ後のシーンに応じて決定した量子化
    パラメータを、前記量子化器に供給する一方、前記シー
    ンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出しない間
    は、符号化レートが安定するように決定した量子化パラ
    メータを、前記量子化器に供給するものである符号化装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の符号化装置におい
    て、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出し
    たとき、チェンジ後の前記信号の符号化難度に応じて、
    量子化パラメータを決定することを特徴とする符号化装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の符号化装置におい
    て、 前記符号化データの符号量を測定する符号量測定器を備
    え、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出し
    たとき、前記信号の符号化難度に応じた割り当て係数
    と、所定期間の間に前記符号量測定器によって測定され
    た符号量とを基にして、量子化パラメータを決定するこ
    とを特徴とする符号化装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の符号化装置におい
    て、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記割り当て係数を、目標符号化レートに基づいて、求
    めることを特徴とする符号化装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の符号化装置におい
    て、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記割り当て係数を、シーンチェンジ検出の前の所定期
    間における量子化パラメータの平均値と、前記所定期間
    における発生符号量の平均値とを基にして、求めること
    を特徴とする符号化装置。
  21. 【請求項21】 請求項16記載の符号化装置におい
    て、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出し
    ない間、発生符号量と目標符号量との差である誤差符号
    量の累積値を求め、この累積誤差符号量を用いたフィー
    ドバック制御によって、量子化パラメータを決定するこ
    とを特徴とする符号化装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の符号化装置におい
    て、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記誤差符号量を用いて、前記フィードバック制御の特
    性を補正することを特徴とする符号化装置。
  23. 【請求項23】 請求項21記載の符号化装置におい
    て、 前記量子化パラメータ供給手段は、 符号化処理の経過時間を測定し、 測定した経過時間を用いて、前記フィードバック制御の
    特性を補正することを特徴とする符号化装置。
  24. 【請求項24】 請求項16記載の符号化装置におい
    て、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出し
    たとき、シーンチェンジ後の映像の歪み感度を検出し、
    検出した歪み感度に応じて、量子化パラメータを決定す
    ることを特徴とする符号化装置。
  25. 【請求項25】 請求項16記載の符号化装置におい
    て、 前記符号化データの符号量を測定する符号量測定器を備
    え、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検出し
    たとき、シーンチェンジ後の映像の歪み感度を検出し、
    検出した歪み感度に応じて、第1の量子化パラメータを
    決定し、所定の期間が経過した後、前記符号量測定器に
    よって測定された符号量に基づいて、第2の量子化パラ
    メータを決定することを特徴とする符号化装置。
  26. 【請求項26】 信号を符号化する装置であって、 前記信号に対して、量子化処理を行う量子化器と、 前記量子化器の出力に対して符号化処理を行い、符号化
    データを出力する符号化器と、 前記符号化データの符号量を測定する符号量測定器と、 前記量子化器に、量子化パラメータを供給する手段とを
    備え、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記信号の符号化難度に応じた割り当て係数と、前記符
    号量測定器によって測定された符号量とを基にして、量
    子化パラメータを決定するものであり、かつ、 前記割り当て係数を、所定期間における量子化パラメー
    タの平均値と、前記所定期間における発生符号量の平均
    値とを基にして、求めるものである符号化装置。
  27. 【請求項27】 信号を符号化する装置であって、 前記信号に対して、量子化処理を行う量子化器と、 前記量子化器の出力に対して符号化処理を行い、符号化
    データを出力する符号化器と、 前記符号化データの符号量を測定する符号量測定器と、 前記量子化器に、量子化パラメータを供給する手段とを
    備え、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記符号量測定器によって測定された符号量と目標符号
    量との差である誤差符号量の累積値を求め、この累積誤
    差符号量を用いたフィードバック制御によって、量子化
    パラメータを決定するものであり、かつ、 前記誤差符号量を用いて、前記フィードバック制御の特
    性を補正するものである符号化装置。
  28. 【請求項28】 信号を符号化する装置であって、 前記信号に対して、量子化処理を行う量子化器と、 前記量子化器の出力に対して符号化処理を行い、符号化
    データを出力する符号化器と、 前記符号化データの符号量を測定する符号量測定器と、 前記量子化器に、量子化パラメータを供給する手段とを
    備え、 前記量子化パラメータ供給手段は、 前記符号量測定器によって測定された符号量と目標符号
    量との差である誤差符号量の累積値を求め、この累積誤
    差符号量を用いたフィードバック制御によって、量子化
    パラメータを決定するものであり、かつ、 符号化経過時間を測定し、測定したこの符号化経過時間
    を用いて、前記フィードバック制御の特性を補正するも
    のである符号化装置。
  29. 【請求項29】 映像信号を符号化する装置であって、 前記映像信号に対して、量子化処理を行う量子化器と、 前記量子化器の出力に対して符号化処理を行い、符号化
    データを出力する符号化器と、 前記量子化器に、量子化パラメータを供給する手段とを
    備え、 前記量子化パラメータ供給手段は、 映像の歪み感度を検出し、検出した歪み感度に応じて、
    量子化パラメータを決定するものである符号化装置。
  30. 【請求項30】 映像を表すまたは映像に付随する信号
    を記録媒体に記録する装置であって、 請求項16記載の符号化装置を備え、 前記符号化装置から出力された符号化データを、記録媒
    体に記録する記録装置。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の記録装置において、 前記記録媒体の記録可能な記録容量を測定する手段を備
    え、 前記符号化装置が有する量子化パラメータ供給手段は、
    前記測定手段によって測定された記録容量を加味して、
    量子化パラメータを決定することを特徴とする記録装
    置。
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