JP2000115238A - マルチメディア情報通信システムとその通信装置 - Google Patents

マルチメディア情報通信システムとその通信装置

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JP2000115238A
JP2000115238A JP27904898A JP27904898A JP2000115238A JP 2000115238 A JP2000115238 A JP 2000115238A JP 27904898 A JP27904898 A JP 27904898A JP 27904898 A JP27904898 A JP 27904898A JP 2000115238 A JP2000115238 A JP 2000115238A
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JP27904898A
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Yasushi Unoki
靖 卯野木
Hirokazu Tanaka
宏和 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路の状態に応じて常に最適な多重化方式
による情報通信を可能とし、これにより伝送品質と伝送
効率との両立を図る。 【解決手段】 通信装置1,2において、伝送路測定用
データのパケットを生成して、これを音声パケット及び
映像パケットと共に送信多重化信号に多重化して相手通
信装置へ送信するとともに、受信した多重化信号から測
定用データを分離してこの測定用データをもとに伝送路
の状態を検出し、伝送路の状態がしきい値より劣化して
いる場合には誤りに強い多重化方式に切り替え、一方伝
送路の状態がしきい値より良好な場合には伝送効率の良
い多重化方式に切り替えるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音声や映像、デ
ータ等を1つのパケットに入れて伝送するマルチメディ
ア情報通信システムに係わり、特に伝送路として無線伝
送路を使用するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】音声や映像、データ等を伝送するいわゆ
るマルチメディア情報通信システムには、システム規格
としてITU-T H.324 が、また多重化方式としてITU-T H.
223 が、さらに通信制御プロトコルとしてITU-T H.245
がそれぞれ用いられている。しかし、H.324 およびH.22
3 は有線電話回線の使用を前提としているため、無線伝
送路等のように誤りが多い伝送路において使用する場合
には、誤りの影響で所望の通信品質が得られない。
【0003】そこで、誤りの多い伝送路に適したシステ
ム規格としてH.324AnnexC が、また多重化方式としてH.
223AnnexA ,H.223AnnexB ,H.223AnnexC ,H.223Annex
D がそれぞれ規定されている。H.223AnnexA 〜H.223Ann
exD では、多重化方式のレベル(レベル1がH.223Annex
A 、レベル2がH.223AnnexB 、レベル3がH.223AnnexC
とAnnexD)を指定できる。また、誤り訂正能力の強弱を
制御する多重化方式のパラメータとして、H.223AnnexC
では畳み込み符号の符号化率を、またH.223AnnexD では
リード・ソロモン符号の訂正能力をそれぞれ指定でき
る。
【0004】ここで、多重化方式のレベルの違いは、誤
りに対する耐性の違いを意味している。H.223AnnexB で
はへッダ部分のみに誤り耐性を持ち、ぺイロード部分に
は誤り耐性を持たない。H.223AnnexC およびH.223Annex
D では、へッダ部分にもぺイロード部分にもそれぞれ誤
り耐性を持っているため、H.223AnnexB と比べると誤り
に強い。
【0005】誤り耐性は誤り訂正符号を使用することで
実現する。このため、ぺイロード部分の符号量が同じで
あれば、誤りがない伝送路を想定すると、誤り耐性が無
い多重化方式のほうが情報源の品質は向上する。ただ
し、誤りのある伝送路を使用する場合に誤り耐性がない
多重化方式を用いると、伝送誤りが頻発して伝送が不可
能となる場合がある。
【0006】例えばH.223AnnexB とH.223AnnexC /D と
を比較すると次のような相違点がある。すなわち、H.22
3AnnexB は、ぺイロード部分に誤り耐性がないため、ぺ
イロードとして使用可能な情報量が多く、誤りが無い伝
送路では情報源の品質は向上する。ただし、誤りのある
伝送路では伝送が不可能となる場合がある。これに対し
H.223AnnexC およびH.223AnnexD は、ぺイロード部分に
誤り耐性を持たせるために誤り訂正符号を必要とし、ぺ
イロードとして使用可能な情報量が小さくなり、情報源
の品質は前者に比べると良くない。ただし、誤りのある
伝送路でも伝送が可能である。
【0007】したがって、伝送路の状態に応じて誤り耐
性のレベルを選択する技術の確立が求められている。
【0008】また、H.324AnnexC で規定されているシー
ケンスによると、多重化方式を切り替える場合には、情
報源の符号化データの送信を一旦停止したのち、H.223
で規定されている同期フラダを繰り返し送信して同期を
確立し、しかるのち符号化データの送信を再開するよう
になっている。しかし、このシーケンスでは如何なる多
重化方式に変更する場合にも同期を確立できる反面、多
重化方式の切り替えに常に長い時間がかかるため情報の
中断時間も長くなり、この結果伝送効率の低下を招いて
しまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
では、伝送路の状態に応じて誤り耐性のレベルを選択す
る技術がいまだ確立されていない。また、多重化方式の
切り替えに常に多くの時間を必要とするため、情報通信
の中断時間が長くなって伝送効率の低下を招く。
【0010】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その第1の目的は、伝送路の状態に応じて常に最
適な多重化方式による情報通信を可能とし、これにより
伝送品質と伝送効率との両立を図ったマルチメディア情
報通信システムとその通信装置を提供することである。
【0011】また第2の目的は、多重化方式の切り替え
を短時間に行えるようにして通信の中断を短縮し、これ
により伝送効率の向上を図ったマルチメディア情報通信
システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るためにこの発明に係わるマルチメディア情報通信シス
テムは、送信側に、前記伝送路の状態を測定するための
測定用情報を誤り訂正符号化処理を施さずに前記複数の
情報源符号化データに多重化し送信する測定用情報送信
手段を備え、受信側には、上記送信側から送られた多重
化信号から測定用情報を分離し、この受信した測定用情
報をもとに伝送路の状態を測定して、その測定結果もし
くはこの測定結果をもとに生成した多重化方式指定情報
を送信側へ通知する伝送路状態測定手段を備え、さらに
上記送信側に、受信側から通知された伝送路状態の測定
結果もしくは多重化方式指定情報に基づいて、現在の伝
送路状態に適した多重化方式を選択する多重化方式選択
手段を備えるように構成したものである。
【0013】従ってこの発明によれば、その時々の伝送
路の状態に応じて多重化方式が適応的に切り替えられ
る。このため、その時の伝送路の状態に応じて常に最適
な多重化方式により情報伝送が行われることになり、こ
れにより伝送品質と伝送効率との両立を図ることができ
る。
【0014】またこの発明では、測定用の情報を、情報
源符号化データとは異なり誤り訂正符号化処理を施さず
に多重伝送し、この測定用情報の受信結果をもとに伝送
路の状態を測定するようにしている。このようにするこ
とで、情報源符号化データの受信結果のみにより伝送路
の状態を測定する場合に比べて、正確な測定を行うこと
ができる。
【0015】ちなみに、情報源符号化データはそれ自体
が誤り耐性を有しており、しかも多重化部において誤り
訂正符号化処理が施されるため、伝送誤りに強い。この
ため、上記誤り訂正能力を超える伝送誤りが発生しない
限り、伝送路の品質劣化として検出されず、したがって
それだけでは伝送路の状態を正確に測定することはでき
ない。
【0016】上記伝送状態測定手段は、具体的には、受
信した測定用情報の符号誤りを検出し、その検出結果を
予め定めたしきい値と比較することにより最適な多重化
方式を指定する多重化方式指定情報を生成して送信側に
通知するように構成される。その際、上記しきい値は伝
送中の情報源符号化データが有する誤り耐性能力に応じ
て可変設定するとよい。
【0017】このように情報源符号化データが有する誤
り耐性能力に応じてしきい値を可変すると、例えばMP
EG4の映像情報のようにそれ自体で高い誤り耐性能力
を持つ情報を伝送している場合には、しきい値を高めに
設定することで、誤り耐性能力は低いが伝送効率の高い
多重化方式、例えばH.223AnnexBを選択して情報伝送を
行うことができる。これに対し、例えばH.261 の映像デ
ータのようにそれ自体では高い誤り耐性能力を持たない
情報を伝送する場合には、しきい値を低く設定すること
で、伝送効率は低いものの誤り耐性能力の高い多重化方
式、例えばH.223AnnexC 又はH.223AnnexDを選択して情
報伝送を行うことができる。
【0018】また、上記伝送状態測定手段において、受
信した測定用情報と、同時期に受信した情報源符号化デ
ータとをもとに伝送路の状態を測定し、その測定結果も
しくはこの測定結果をもとに多重化方式指定情報を生成
して送信側に通知するように構成することも考えられ
る。
【0019】このように構成することで、伝送路の状態
を、測定用情報だけでなく、音声データや映像データ等
の情報源符号化データの受信状態も考慮して伝送路の状
態を判定することができる。
【0020】またこの発明に係わる通信装置は、相手通
信装置から送られた多重化信号中の所定の情報をもとに
伝送路の状態を測定する伝送路状態測定手段と、この伝
送路状態測定手段により得られた伝送路状態の測定結果
に基づいて、現在の伝送路状態に適した多重化方式を選
択してこれに変更する多重化方式選択手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0021】このような通信装置を用いることによって
も、その時々の伝送路の状態に応じて多重化方式が適応
的に切り替えられ、これにより伝送品質と伝送効率との
両立を図ることができる。
【0022】一方、他の発明に係わるマルチメディア情
報通信システムは、多重化方式の切替えを行う場合に、
通信装置間で、切り替え後の多重化方式に係わる多重化
パラメータを含む通信制御メッセージ及びその応答メッ
セージの授受を行い、この通信制御メッセージに含まれ
る多重化パラメータをもとに、切り替え後の多重化方式
で使用する同期信号と切り替え前の多重化方式で使用す
る同期信号とが同一であるか異なるかを判定手段により
判定する。そして、この判定手段で同期信号が異なると
判定された場合には、第1のシーケンス制御手段におい
て、切り替え後の多重化方式で使用する同期信号を前記
通信装置間で繰り返し伝送して同期を確立したのち、多
重化方式変更メッセージを伝送する。これに対し、上記
判定手段により同期信号が同一と判定された場合には、
第2のシーケンス制御手段において、切り替え後の多重
化方式で使用する同期信号の伝送を省略して多重化方式
変更メッセージを即時伝送するように構成したものであ
る。
【0023】従って他の発明によれば、切り替え前と切
り替え後において多重化方式の同期信号が同一の場合に
は、実質的に通信装置間で同期を確立し直す必要がない
ため、同期確立過程を省略したシーケンスが選択され
る。このため、常に同期確立過程を実行する場合に比
べ、多重化方式の切り替えに要する時間が短縮されて通
信の中断も短縮され、これにより伝送効率を高めること
が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係わるマルチ
メディア情報通信システムの一実施形態を示す概略構成
図である。通信装置1,2は無線伝送路を介して互いに
対向している。これらの通信装置1,2はそれぞれ、多
重化装置11,21と、分離装置12,22と、無線送
受信部13,23とを備えている。
【0025】図2は、上記多重化装置11,21及び分
離装置12,22の構成を示す回路ブロック図である。
なお、通信装置1,2は同一構成なので、ここでは通信
装置1の多重化装置11及び分離装置12のみを図示し
て説明を行う。
【0026】多重化装置11は、音声データ及び映像デ
ータをそれぞれ符号器111,112に入力してここで
符号化し、この符号化音声データ及び符号化映像データ
の各ストリームをパケット回路113,114に入力し
てパケット化する。このパケット化は、ストリームを所
定長のデータブロックごとに区切り、このデータブロッ
クにそれぞれヘッダを付加することによりなされる。次
に、上記パケット回路113,114から出力された音
声パケット及び映像パケットをそれぞれ誤り訂正符号器
115,116に入力し、ここでCRC(Cyclic Redun
dancy Check、巡回冗長検査)フィールドを付加したの
ち、これをアダプテーション・レイヤのパケットAL−
PDUとして多重化回路117に入力する。
【0027】多重化回路117は、多重化方式として、
H.223AnnexA ,H.223AnnexB ,H.223AnnexC ,H.223Ann
exDを備え、これらの中から選択した多重化方式を用い
て上記音声パケットのAL−PDUと映像パケットのA
L−PDUを多重化し、さらにヘッダを付ける。そし
て、これにより作成された送信多重化信号を、無線送受
信部13から通信相手の通信装置2に向けて無線伝送路
へ送信させる。
【0028】ところで多重化装置11は、伝送路の状態
を測定するための測定用データを上記音声パケット及び
映像パケットに多重化して送信する機能を備えている。
すなわち、測定用データは図示しない測定用データ生成
回路において生成される。測定用データの符号パターン
は、例えば全ビットが“0”に設定される。この測定用
データは、パケット回路118で一定長に区切られてパ
ケット化されたのち、誤り訂正符号化処理を受けずにそ
のまま多重化回路117に入力される。多重化回路11
7は、この測定用データのパケットを上記音声パケット
のAL−PDU及び映像パケットのAL−PDUととも
に送信多重化信号に多重化し、無線伝送路へ送信する。
【0029】一方、分離装置12は次のように構成され
る。すなわち、相手の通信装置2から無線伝送路を介し
て到来した多重化信号は、無線送受信部13で受信され
たのち分離回路121に入力される。分離回路121
は、上記多重化回路117と同様に4種類の多重化方式
H.223AnnexA ,H.223AnnexB ,H.223AnnexC ,H.223Ann
exDを備え、この中から選択した多重化方式に従って、
音声パケットのAL−PDUと、映像パケットのAL−
PDUと、測定用データのパケットとに分離する。
【0030】この分離された音声パケット及び映像パケ
ットの各AL−PDUは、それぞれ誤り訂正復号器12
2,123で誤り訂正復号されたのちデパケット回路1
24,125に入力され、ここで分解される。そして、
この分解により再生された音声データ及び映像データの
各ストリームは、次に復号器126,127で復号され
て音声データ及び映像データに再生される。
【0031】ところで、上記分離回路121で分離され
た測定用データのパケットは伝送路状態測定回路128
に入力される。この伝送路状態測定回路128は、上記
測定用データ中の誤りビット数をカウントする。このと
き、測定用データは全ビットが“0”であるため、
“1”が誤りビットとしてカウントされる。そして、伝
送路状態測定回路128は、上記誤りビットのカウント
値を予め設定してあるしきい値と比較し、この比較結果
をもとに最適な多重化方式を決定して、この決定した多
重化方式を指定するための多重化方式指定情報CSを多
重化回路117に与える。
【0032】多重化回路117は、上記多重化方式指定
情報CSに従って多重化方式の切り替え処理を実行す
る。図3は、この多重化方式切り替え機能を備えた多重
化回路117の構成を示すブロック図である。
【0033】すなわち、多重化回路117は、多重化処
理部117aと、制御メッセージ生成部117bと、変
更メッセージ生成部117cとを備えている。制御メッ
セージ生成部117bは、上記多重化方式指定情報CS
により指定された多重化方式への切り替えを行うべく、
音声の多重化パラメータ及び映像の多重化パラメータを
変更するための制御メッセージを生成する。この制御メ
ッセージとしては、例えばH.245 で規定されるOpen Log
ical Channelメッセージが用いられる。この音声及び映
像の各OLCメッセージA−OLC,V−OLCは、多
重化処理部117aにおいて音声パケット及び映像パケ
ットの各AL−PDUと多重化されて相手の通信装置2
へ無線送信される。
【0034】また制御メッセージ生成部117bは、相
手の通信装置2から返送される上記音声及び映像の各O
LCメッセージA−OLC,V−OLCに対する応答メ
ッセージA−OLCAck,V−OLCAckを受信
し、その旨を変更メッセージ生成部117cに通知す
る。
【0035】変更メッセージ生成部117cは、上記制
御メッセージ生成部117bが生成した音声及び映像の
各OLCメッセージA−OLC,V−OLCに含まれる
多重化パラメータから、同期確立過程を含むシーケンス
を選択すべきか、或いは同期確立過程を省略したシーケ
ンスを選択するかを判定する。この判定は、切り替え先
となる多重化方式の同期フラグと、切り替え前の多重化
方式の同期フラグとが同一であるか否かを照合すること
により行われる。そして、この判定結果に応じ、同期確
立過程を含むシーケンスを選択した場合には、同期が確
立するまで同期フラグを繰り返し生成して送信させ、一
方同期確立過程を省略したシーケンスを選択した場合に
は、多重化方式の変更メッセージを生成して送信させ
る。
【0036】一方分離回路121は、分離処理部121
aと、制御メッセージ受信部121bと、変更メッセー
ジ検出部121cとを備えている。このうち制御メッセ
ージ受信部121bは、音声の多重化パラメータ及び映
像の多重化パラメータを変更するための上記OLCメッ
セージA−OLC,V−OLCを受信すると、その応答
メッセージA−OLCAck,V−OLCAckを生成
して制御メッセージ送信元の相手通信装置1へ向け返送
する。
【0037】変更メッセージ検出部121cは、上記制
御メッセージに含まれる多重化パラメータから、同期確
立過程を含むシーケンスが実行されるか、或いは同期確
立過程を省略したシーケンスが実行されるかを判定す
る。そして、同期確立過程を含むシーケンスが実行され
ると判定した場合には、同期フラグを繰り返し受信して
同期の確立を行う。一方同期確立過程を省略したシーケ
ンスが実行されると判定した場合には、多重化方式変更
情報の受信を待ち、多重化方式変更情報が受信されると
その内容に応じて多重化回路に対し多重化方式の変更を
指示する。
【0038】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を説明する。なお、ここでは通信装置2から送信さ
れる伝送路測定用データの受信品質に応じて、通信装置
1が多重化方式を切り替える場合を例にとって説明す
る。
【0039】通信装置2では、多重化装置22において
伝送路状態を測定するための測定用データが生成され、
この測定用データはパケット化されたのち、音声パケッ
ト及び映像パケットとともに送信多重化信号に多重化さ
れて無線送信される。この多重化処理は予め設定された
多重化テーブルに基づいて行われる。図5はその多重化
パケットの構成の一例を示すものである。上記測定用デ
ータは全“0”ビットにより構成される。また、上記測
定用データのパケットには、音声パケット及び映像パケ
ットと異なる論理チャネル番号(例えばLCN=10
0)が付与され、これによりデータの識別を可能にして
いる。
【0040】これに対し通信装置1では、通信装置2か
ら送信された多重化信号を受信すると、この多重化信号
が分離回路121において音声パケットと、映像パケッ
トと、測定用データパケットとに分離される。そして、
このうち測定用データパケットは伝送路状態測定回路1
28に入力され、ここで伝送路状態の判定と最適な多重
化方式の選択が行われる。
【0041】すなわち、先ず上記受信測定データ中の符
号誤り、つまり“1”ビットの数がカウントされ、この
カウント値の一定期間にわたる平均値が求められる。次
に、このカウント値の平均値が予め定められたしきい値
Zと比較される。そして、カウント値がしきい値Zを超
えた場合には、伝送路状態が悪化していると判断されて
誤りに強い多重化方式、例えばH.223AnnexC が選択され
る。これに対しカウント値がしきい値Z以下の場合に
は、伝送路状態が比較的良好であると判断されて誤り耐
性は低いが伝送効率の良い多重化方式、例えばH.223Ann
exB が選択される。そして、この選択した多重化方式を
指定するための多重化方式指定情報CSが多重化回路1
17に与えられる。
【0042】なお、上記しきい値Zは必ずしも固定値で
なくてもよく、種々の条件に応じて可変するようにして
もよい。例えば、しきい値Zは、情報源符号化データ自
体の誤り耐性能力に応じて可変することができる。すな
わち、誤り耐性能力が高い情報源符号化データ、例えば
MPEG4ビデオデータを伝送する場合には、判定のしきい
値をXとし、誤り耐性能力が低い情報源符号化データ、
例えばH.261 ビデオデータを伝送する場合には判定のし
きい値をYとし、これらの関係をX>Yに設定する。
【0043】このようにすると、いま仮にしきい値を上
回る誤りビット数が測定されればH.223AnnexC へ、閾値
を下回る誤りビット数が測定されればH.223AnnexB へと
多重化方式を変更するとすれば、例えば誤りビット数a
がX>a>Yであるときには、MPEG4ビデオデータを伝
送する場合にはX>aであるためしきい値以下となり、
この場合にはH.223AnnexB を使えるので効率の良い伝送
が可能である。一方、H.261ビデオデータを伝送する場
合は、a>Yであるためしきい値以上となり、この場合
にはH.223AnnexC を使わざるを得ないため、前者に比べ
ると伝送効率は低下する。
【0044】さて、そうして多重化方式指定情報CSが
与えられると、多重化回路117は多重化方式の切り替
え処理を実行する。多重化方式の切り替え手順には、例
えばH.324AnnexC に規定されている手順が用いられる。
【0045】すなわち、いま仮に多重化方式をH.223Ann
exC からH.223AnnexB に変更するものとする。この場
合、情報源符号化データの多重化方式パラメータを、ビ
デオについてはAL3MからAL3 へ、音声についてはAL2Mか
らAL2 へそれぞれ変更する必要がある。
【0046】そこで通信装置1は、図7(a)に示すよ
うに、先ず多重化回路117の制御メッセージ生成部1
17bにおいて、変更先の多重化方式の多重化パラメー
タを含む論理チャネル開設のための制御メッセージ、つ
まりH.245の音声及び映像の各Open Logical Channelメ
ッセージA−OLC,V−OLCをそれぞれ生成し、こ
れらを通信装置2に向け送信する。
【0047】これに対し通信装置2は、上記音声及び映
像の各Open Logical ChannelメッセージA−OLC,V
−OLCを受信すると、制御メッセージ受信部121b
においてH.245の音声及び映像の各Open Logical Channe
l応答メッセージA−OLCAck,V−OLCAck
をそれぞれ生成し、これらを通信装置1へ返送する。
【0048】またこのとき、上記各Open Logical Chann
elメッセージA−OLC,V−OLCに含まれる多重化
パラメータをもとに変更後の多重化方式を認識し、この
多重化方式と変更前の多重化方式とを比較する。そし
て、いまはH.223AnnexC からH.223AnnexBへの変更なの
で同期フラグは同一であり、このため同期を取り直す必
要はないと判断して、通信装置2は同期確立過程を省略
してそのまま多重化方式変更情報の到来を待つ。
【0049】一方、上記通信装置1においても、H.223A
nnexC からH.223AnnexBへの変更なので、同期を取り直
す必要はないと判断して、同期確立過程を省略する。そ
して、上記通信装置2から応答メッセージA−OLCA
ck,V−OLCAckを受信すると、変更メッセージ
生成部117cにおいて多重化方式変更情報を生成し、
この多重化方式変更情報を図7(a)に示すように通信
装置2へ向け即時送信する。
【0050】このとき上記多重化方式変更情報は、H.22
3AnnexC からH.223AnnexB への変更なので、H.223Annex
B で規定されているスタッフィングモード情報を使用す
る。図6(a)にその符号構成を示す。なお、H.223Ann
exC /Dに変更する場合には、H.223AnnexC /Dで規定
されているスタッフィングモード情報を使用する。図6
(b)はその符号構成を示すものである。
【0051】そして、通信装置1の多重化装置11は、
以後H.223AnnexB による多重化処理を開始する。なお、
通信装置1は、上記多重化方式変更情報の送信後に、多
重化方式変更前のパラメータを含む論理チャネル終結の
ための制御メッセージA−CLC,V−CLCを送信す
る。
【0052】通信装置2は、上記多重化方式変更情報を
受信すると、変更メッセージ検出部121cでH.223Ann
exB への変更を指示するための変更指示情報を生成して
これを分離処理部121aに与える。従って、以後通信
装置2の分離装置22はH.223AnnexB による分離処理を
開始する。
【0053】以上述べたようにこの実施形態では、通信
装置1,2において、伝送路測定用データのパケットを
生成して、これを音声パケット及び映像パケットと共に
送信多重化信号に多重化して相手通信装置へ送信すると
ともに、受信した多重化信号から測定用データを分離し
てこの測定用データをもとに伝送路の状態を検出し、伝
送路の状態がしきい値より劣化している場合には誤りに
強い多重化方式に切り替え、一方伝送路の状態がしきい
値より良好な場合には伝送効率の良い多重化方式に切り
替えるようにしている。
【0054】従ってこの実施形態によれば、その時々の
伝送路の状態に応じて多重化方式が適応的に切り替えら
れることになり、その時の伝送路の状態に応じて常に最
適な多重化方式により情報伝送を行うことが可能とな
る。このため、伝送品質と伝送効率との両立を図ること
ができる。
【0055】またこの実施形態では、多重化方式を切り
替える際に、多重化パラメータを含む論理チャネル開設
のための制御メッセージA−OLC,V−OLCの伝送
後に、この多重化パラメータをもとに同期確立過程が必
要な切り替えであるか、又は必要としない切り替えであ
るかを判定する。そして、H.223AnnexC からH.223Annex
B へ切り替える場合のように同期確立過程が不要な切り
替えの場合には、同期確立過程を省略したシーケンスを
実行し、一方H.223AnnexC からH.223AnnexAへ切り替え
る場合のように同期確立過程が必要な切り替えの場合に
は、同期確立過程を含むシーケンスを実行するようにし
ている。
【0056】したがって、この実施形態によれば、多重
化方式の切り替え前と切り替え後において、同期信号が
同一の場合には、同期確立過程を省略したシーケンスが
選択されて多重化方式の切り替え手順が実行される。こ
のため、常に同期確立過程を実行する場合に比べ、多重
化方式の切り替えに要する時間を短縮して通信の中断時
間を短縮し、これにより伝送効率を高めることが可能と
なる。
【0057】ちなみに、H.223を用いた従来のシステム
では、図7(b)に示すように、同期確立過程において
合計400bit以上の同期フラグを伝送する必要があ
るため、多重化方式の切り替えにT0という長い時間を
必要とする。しかし、この実施形態のシステムであれ
ば、同期フラグの繰り返し送受信を省略して40bit
の多重化方式変更情報を送受信するだけで済むため、多
重化方式の切り替えに要する時間を図7(a)に示すよ
うにT1に短縮することができ、これによりデータの中
断を短縮して伝送効率を高めることができる。
【0058】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、一方の通信装置1から測定用
データを送信し、他方の通信装置2においてこの測定用
データをもとに伝送路の状態を判定する。そして、この
判定結果もしくはこの判定結果をもとに選択した多重化
方式の指定情報を、通信装置2から通信装置1に通知
し、通信装置1はこの通知された情報をもとに多重化方
式の切り替え処理を行うように構成してもよい。
【0059】また、前記実施形態では測定用データのみ
を用いて伝送路の状態を測定し、その結果をもとに最適
な多重化方式を選択するようにしたが、測定用データに
加えて音声データ及び映像データの受信結果も用いるこ
とで伝送路の状態を測定し、多重化方式を選択するよう
に構成してもよい。
【0060】図8は、この実施形態を実現するための分
離装置の構成を示すブロック図である。同図において、
伝送路状態測定回路130には、分離回路121により
分離された測定用データに加え、誤り訂正復号器12
2,123から出力された音声パケット及び映像パケッ
トがそれぞれ入力される。伝送路状態測定回路130
は、上記測定用データをもとに得た伝送路状態の測定値
を、音声パケット及び映像パケットより求めた伝送路状
態の測定値をもとに補正し、この補正した測定値に基づ
いて最適な多重化方式を選択する。
【0061】例えば、いま測定用データから得られた誤
りビット数をα、多重化方式の切り替えに使用するしき
い値をXとする。また受信した映像データから、画質を
評価する手法(例えば「画像評価方法:特願平9−47
09号」)を用いて評価値bを得、この評価値bに関す
る多重化方式切替用しきい値をYとする。同様に、受信
した音声データから音質を評価する方法(例えば音質評
価装置:特公平7−8080号」)を用いて評価値cを
得、この評価値cに関する多重化方式切替用しきい値を
Zとする。ここで、評価値b及び評価値cは、値が大き
いほど品質が悪いことを意味するものとする。
【0062】また多重化方式の選択用として、上記評価
値b,cの組み合わせから多重化方式を選択するための
テーブルを構成する。図10にその一例を示す。ここで
は、選択可能な多重化方式をH.223 Annex B及びH.223 A
nnex Cとする。
【0063】測定用データのみを用いて多重化方式を選
択する場合には、誤りビット数αとしきい値Xとを比較
し、その結果α≧Xであればしきい値Xより誤りビット
数αが多い、すなわち伝送路誤りが多いことが分かる。
このため、多重化方式としてH.223 Annex Cを選択す
る。例えば、しきい値X=8で誤りビット数α=10な
らば、α>Xなので、H.223 Annex Cを選択する。
【0064】ここで、映像データから得られた評価値が
bであるとき、上記のようにしきい値Yと評価値bとを
比較する。しきい値Y以上の評価値では画質が悪い、す
なわち伝送路誤りの影響を受けて画質が劣化したと判断
し、誤りに強い多重化方式であるH.223 Annex Cを選択
する。音声データについても映像データと同様である。
【0065】以上の3種類の評価結果から多重化方式を
選択するが、測定内容によって選択したものが異なる場
合がある。例えば、測定用データと映像データとから測
定した結果では、H.223 Annex Bを、音声データから測
定した結果ではH.223 Annex Cを選択する結果を得たと
きである。この場合、選択した結果の多数決で最終的な
方式を決定してもよいし、得られた結果のうちでもっと
も誤り耐性の強い方式を用いてもよい。前者の場合に
は、最終的にH.223 Annex Bを、後者ではH.223 Annex C
が選ばれることになる。
【0066】また、上記評価値を用いて多重化方式を決
定する別の方法として、各評価値を重み付けして得られ
る得点を用いる方法が考えられる。例えば、 S=α×a+β×b+γ×c で得られる得点Sをしきい値Tと比較し、S≧Tであれ
ば誤りが多いと判断し、多重化方式としてH.223 Annex
Cを選択し、一方S<TであればH.223 Annex Bを選択す
る。ここでα、β、γはそれぞれ測定用データ、映像デ
ータ、音声データに関する重みである。
【0067】上記いずれの例においても、しきい値の設
定は情報源符号化データの誤り耐性能力に依存するため
可変にできる。また上記した例では、しきい値を1つだ
け設けて判断しているが、複数のしきい値を設けること
により、例えばH.223 AnnexCにおける符号化率を変更し
たり、H.223 Annex Dにおける符号長を変更するなど、
より細かい制御が可能である。
【0068】さらに本発明は、伝送路状態に応じて多重
化方式を指定する際に、情報源符号化データごとに細か
いパラメータを設定することによって多重化方式を指定
することも可能である。例えば、多重化方式としてH.22
3AnnexC を使用し、多重化方式のパラメータとして情報
源符号化データごとに異なった誤り訂正能力を用いる。
H.223AnnexC では畳み込み符号を用いており、情報源符
号化データごとに別々の符号化率を設定するが可能であ
る。誤り耐性能力が高い情報源符号化データを多重化す
る際の符号化率は高め(多重化方式としての誤り耐性は
低め)とし、誤り耐性能力が低い情報源符号化データを
多重化する際の符号化率は低め(多重化方式としての誤
り耐性は高め)とすることで、より細かい、効率のよい
多重化制御が可能となる。
【0069】さらに、前記実施形態では、音声パケット
と、映像パケットと、測定用データのパケットとを多重
化して送信する場合を例にとって説明したが、音声パケ
ットおよび映像パケットに加えてコンピュータ・データ
を多重化伝送するシステムにも適用できる。図9は、こ
れを実現するための多重化パケットの構造を示すもの
で、測定用データに与える論理チャネル番号(LCN=
100)を、コンピュータ・データに与える論理チャネ
ル番号(LCN=1)と異ならせることで、同一のAL
1上において両者を識別できる。
【0070】その他、多重化装置及び分離装置の構成等
についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形して実施できる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明に係わるマ
ルチメディア情報通信システム及びその通信装置では、
送信側から、伝送路の状態を測定するための測定用情報
を複数の情報源符号化データに多重化して送信し、受信
側では、上記送信側から送られた多重化信号から測定用
情報を分離し、この受信した測定用情報をもとに伝送路
の状態を測定して、その測定結果もしくはこの測定結果
をもとに生成した多重化方式指定情報を送信側へ通知
し、さらに送信側において、受信側から通知された伝送
路状態の測定結果もしくは多重化方式指定情報に基づい
て、現在の伝送路状態に適した多重化方式を選択するよ
うに構成している。
【0072】従ってこの発明によれば、伝送路の状態に
応じて常に最適な多重化方式による情報通信を行うこと
ができ、これにより伝送品質と伝送効率との両立を図っ
たマルチメディア情報通信システムとその通信装置を提
供することができる。
【0073】一方、他の発明に係わるマルチメディア情
報通信システムでは、多重化方式の切替えを行う場合
に、通信装置間で、切り替え後の多重化方式に係わる多
重化パラメータを含む通信制御メッセージ及びその応答
メッセージの授受を行い、この通信制御メッセージに含
まれる多重化パラメータをもとに、切り替え後の多重化
方式で使用する同期信号と切り替え前の多重化方式で使
用する同期信号とが同一であるか異なるかを判定手段に
より判定する。そして、この判定手段で同期信号が異な
ると判定された場合には、第1のシーケンス制御手段に
おいて、切り替え後の多重化方式で使用する同期信号を
上記通信装置間で繰り返し伝送して同期を確立したの
ち、多重化方式変更メッセージを伝送する。これに対
し、上記判定手段により同期信号が同一と判定された場
合には、第2のシーケンス制御手段において、切り替え
後の多重化方式で使用する同期信号の伝送を省略して多
重化方式変更メッセージを即時伝送するように構成して
いる。
【0074】従って他の発明によれば、多重化方式の切
り替えを短時間に行えるようになって通信の中断を短縮
し、これにより伝送効率の向上を図ったマルチメディア
情報通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わるマルチメディア情報通信シ
ステムの一実施形態を示す概略図。
【図2】 図1に示す多重化装置及び分離装置の構成を
示す回路ブロック図。
【図3】 図2に示した多重化回路の構成を示す機能ブ
ロック図。
【図4】 図2に示した分離回路の構成を示す機能ブロ
ック図。
【図5】 多重化パケットの構成の一例を示す図。
【図6】 多重化方式指定情報の構成の一例を示す図。
【図7】 多重化方式切り替えシーケンスを示す図。
【図8】 この発明の他の実施形態における分離装置の
構成を示す回路ブロック図。
【図9】 多重化パケットの構成その他の例を示す図。
【図10】 この発明の他の実施形態に係わる多重化方
式選択方式を実施するためのテーブルの構成例を示す
図。
【符号の説明】
1,2…通信装置 11,21…多重化装置 12,22…分離装置 13,23…無線送受信部 111,112…符号器 113,114,118…パケット回路 115,116…誤り訂正符号器 117…多重化回路 117a…多重化処理部 117b…制御メッセージ生成部 117c…変更メッセージ生成部 121…分離回路 121a…分離処理部 121b…制御メッセージ受信部 121c…変更メッセージ検出部 122,123…誤り訂正復号器 124,125…デパケット回路 126,127…復号器 128,130…伝送路状態測定回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5K014 AA01 FA11 GA01 5K028 AA11 EE07 KK03 MM04 MM16 PP04 PP15 5K030 GA03 HB00 HB15 HB21 JA01 JA10 LE06 LE17 MB05 MB08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り耐性能力の異なる複数の多重化方式
    を選択的に使用して複数の情報源符号化データを多重化
    し、この多重化信号を伝送路を介して送信側から受信側
    へ伝送するマルチメディア情報通信システムにおいて、 送信側は、前記伝送路の状態を測定するための測定用情
    報を前記複数の情報源符号化データに多重化して送信す
    る測定用情報送信手段を備え、 受信側は、前記送信側から送られた多重化信号から測定
    用情報を分離し、この受信した測定用情報をもとに伝送
    路の状態を測定して、その測定結果もしくはこの測定結
    果をもとに生成した多重化方式指定情報を送信側へ通知
    する伝送路状態測定手段を備え、 かつ前記送信側は、前記受信側から通知された伝送路状
    態の測定結果もしくは多重化方式指定情報に基づいて、
    現在の伝送路状態に適した多重化方式を選択する多重化
    方式選択手段を備えたことを特徴とするマルチメディア
    情報通信システム。
  2. 【請求項2】 前記測定用情報送信手段は、測定用情報
    に対し誤り訂正符号化処理を施さずに前記複数の情報源
    符号化データに多重化し送信することを特徴とする請求
    項1記載のマルチメディア情報通信システム。
  3. 【請求項3】 前記伝送状態測定手段は、受信した測定
    用情報の符号誤りを検出し、その検出結果を予め定めた
    しきい値と比較することにより最適な多重化方式を指定
    する多重化方式指定情報を生成して送信側に通知するこ
    とを特徴とする請求項1記載のマルチメディア情報通信
    システム。
  4. 【請求項4】 前記伝送状態測定手段は、伝送中の情報
    源符号化データが有する誤り耐性能力に応じて、前記し
    きい値を可変設定することを特徴とする請求項3記載の
    マルチメディア情報通信システム。
  5. 【請求項5】 前記伝送状態測定手段は、受信した測定
    用情報と、同時期に受信した情報源符号化データとをも
    とに伝送路の状態を測定し、その測定結果もしくはこの
    測定結果をもとに多重化方式指定情報を生成して送信側
    に通知することを特徴とする請求項1記載のマルチメデ
    ィア情報通信システム。
  6. 【請求項6】 誤り耐性能力の異なる複数の多重化方式
    を選択的に使用して複数の情報源符号化データを多重化
    し、この多重化信号を相手通信装置に向け伝送路へ送信
    する通信装置において、 前記相手通信装置から送られた多重化信号中の所定の情
    報をもとに伝送路の状態を測定する伝送路状態測定手段
    と、 この伝送路状態測定手段により得られた伝送路状態の測
    定結果に基づいて、現在の伝送路状態に適した多重化方
    式を選択する多重化方式選択手段とを備えたことを特徴
    とする通信装置。
  7. 【請求項7】 誤り耐性能力の異なる複数の多重化方式
    を選択的に使用して複数の情報源符号化データを多重化
    し、この多重化信号を伝送路を介して通信装置間で伝送
    するマルチメディア情報通信システムにおいて、 前記多重化方式の切替えを行う場合に、前記通信装置間
    で、切り替え後の多重化方式に係わる多重化パラメータ
    を含む通信制御メッセージ及びその応答メッセージの授
    受を行う手段と、 前記通信制御メッセージに含まれる多重化パラメータを
    もとに、切り替え後の多重化方式で使用する同期信号と
    切り替え前の多重化方式で使用する同期信号とが同一で
    あるか異なるかを判定するための判定手段と、 この判定手段により同期信号が異なると判定された場合
    には、前記切り替え後の多重化方式で使用する同期信号
    を前記通信装置間で繰り返し伝送して同期を確立したの
    ち、多重化方式変更メッセージを伝送する第1のシーケ
    ンス制御手段と、 前記判定手段により同期信号が同一と判定された場合に
    は、前記切り替え後の多重化方式で使用する同期信号の
    伝送を省略して前記多重化方式変更メッセージを伝送す
    る第2のシーケンス制御手段とを具備したことを特徴と
    するマルチメディア情報通信システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078509A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Hitachi Kokusai Electric Inc 自動再送要求通信方法
US8171355B2 (en) 2006-03-17 2012-05-01 Fujitsu Limited Data transferring method, and communication system and program applied with the method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003078509A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Hitachi Kokusai Electric Inc 自動再送要求通信方法
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