JP2000115181A - 無線パケット通信装置 - Google Patents
無線パケット通信装置Info
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- JP2000115181A JP2000115181A JP28113698A JP28113698A JP2000115181A JP 2000115181 A JP2000115181 A JP 2000115181A JP 28113698 A JP28113698 A JP 28113698A JP 28113698 A JP28113698 A JP 28113698A JP 2000115181 A JP2000115181 A JP 2000115181A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無線パケット中継においてブロードキャスト
パケットを効率よく伝送する。 【解決手段】 全ての送信信号はOFDMにより送信さ
れ、ブロードキャストされた無線データパケットを受信
した発信無線局および宛先無線局を除く全ての無線局
は、受信タイミングから予め定められた時間だけずらし
たタイミングで、無線データパケットのブロードキャス
トを同時に行う。
パケットを効率よく伝送する。 【解決手段】 全ての送信信号はOFDMにより送信さ
れ、ブロードキャストされた無線データパケットを受信
した発信無線局および宛先無線局を除く全ての無線局
は、受信タイミングから予め定められた時間だけずらし
たタイミングで、無線データパケットのブロードキャス
トを同時に行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の無線局間での
無線パケット通信に利用する。本発明は一般にブロード
キャストといわれる複数の中継無線局宛への同一データ
送信を繰り返し行うことにより、宛先の無線局まで無線
パケット転送する無線パケット中継技術に関する。本発
明は直交周波数分割多重(以下、OFDM:Orthogonal
FrequencyDivision Multiplexing)の応用技術に関す
る。
無線パケット通信に利用する。本発明は一般にブロード
キャストといわれる複数の中継無線局宛への同一データ
送信を繰り返し行うことにより、宛先の無線局まで無線
パケット転送する無線パケット中継技術に関する。本発
明は直交周波数分割多重(以下、OFDM:Orthogonal
FrequencyDivision Multiplexing)の応用技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無線パケットを宛先の無線局まで中継
(ルーティング)する技術として、あらかじめ発信無線
局から宛先無線局までの経路を定め、経路上の中継無線
局間で1対1通信(ユニキャスト)してパケット転送す
る方法がある。これを行うためには、個々の無線局が全
ての無線局に対する経路情報を記憶する機能、周期的に
経路情報を更新する機能など、比較的複雑な制御が必要
とされる。
(ルーティング)する技術として、あらかじめ発信無線
局から宛先無線局までの経路を定め、経路上の中継無線
局間で1対1通信(ユニキャスト)してパケット転送す
る方法がある。これを行うためには、個々の無線局が全
ての無線局に対する経路情報を記憶する機能、周期的に
経路情報を更新する機能など、比較的複雑な制御が必要
とされる。
【0003】一方無線パケットをブロードキャストによ
り目的の無線局までルーティングする方法では、経路情
報は必要とせず、容易に無線パケットのルーティングが
できる。この方法では、全ての無線局がルーティングの
ための無線パケットを受信できるようにするために、共
通の無線周波数(無線チヤネル)を使用して無線パケッ
トのブロードキャストが行われる。
り目的の無線局までルーティングする方法では、経路情
報は必要とせず、容易に無線パケットのルーティングが
できる。この方法では、全ての無線局がルーティングの
ための無線パケットを受信できるようにするために、共
通の無線周波数(無線チヤネル)を使用して無線パケッ
トのブロードキャストが行われる。
【0004】また、ルーティングを速やかに行うために
は、ブロードキャストパケットを受信した無線局は、短
時間で他の無線局に対するブロードキャストを行わなけ
ればならない。ここで、既にブロードキャストを行った
無線局が、他の周辺無線局から同一データのブロードキ
ャストを受信し、再度ブロードキャストを行ってしまう
ような、ブロードキャストのループ問題が生じる可能性
があるが、これは、過去に送信したブロードキャストパ
ケットを記憶する方法、ブロードキャストパケットの消
滅時間を予め定めておく方法などにより対処される。
は、ブロードキャストパケットを受信した無線局は、短
時間で他の無線局に対するブロードキャストを行わなけ
ればならない。ここで、既にブロードキャストを行った
無線局が、他の周辺無線局から同一データのブロードキ
ャストを受信し、再度ブロードキャストを行ってしまう
ような、ブロードキャストのループ問題が生じる可能性
があるが、これは、過去に送信したブロードキャストパ
ケットを記憶する方法、ブロードキャストパケットの消
滅時間を予め定めておく方法などにより対処される。
【0005】この従来例を図4および図5を参照して説
明する。図4は無線局の配置例を示す図である。図5は
従来のブロードキャストパケットによる中継手順を説明
するための図である。図4に示すように8局の無線局1
1〜18が存在し、互いに隣接する無線局間では直接無
線通信できる条件で、同図の発信無線局11から宛先無
線局18までの通信を6局の中継無線局(12〜17)
によりルーティングによって実現する場合を説明する。
明する。図4は無線局の配置例を示す図である。図5は
従来のブロードキャストパケットによる中継手順を説明
するための図である。図4に示すように8局の無線局1
1〜18が存在し、互いに隣接する無線局間では直接無
線通信できる条件で、同図の発信無線局11から宛先無
線局18までの通信を6局の中継無線局(12〜17)
によりルーティングによって実現する場合を説明する。
【0006】このとき、個々の中継無線局は共通の無線
チャネルを使用するので、図5に示すようにブロードキ
ャストパケット到着の後、互いにブロードキャスト送信
する無線パケットの衝突を避けるために、同時にブロー
ドキャストせずに、他局から送信される無線パケットの
存在を確認しながらタイミングをずらして送信する必要
がある。図5では、送信待ちとして矢印によってずらす
タイミングを示しているが、これらは各局でランダムな
時間をとり、無線パケットの衝突を回避する。
チャネルを使用するので、図5に示すようにブロードキ
ャストパケット到着の後、互いにブロードキャスト送信
する無線パケットの衝突を避けるために、同時にブロー
ドキャストせずに、他局から送信される無線パケットの
存在を確認しながらタイミングをずらして送信する必要
がある。図5では、送信待ちとして矢印によってずらす
タイミングを示しているが、これらは各局でランダムな
時間をとり、無線パケットの衝突を回避する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、図
5の例のように、無線チャネルが空くまで送信を控え、
さらにランダムな経過時間を待たなければならず、無線
パケットの伝送に時間がかかり、宛先無線局18までの
伝送遅延を引き起こしている。
5の例のように、無線チャネルが空くまで送信を控え、
さらにランダムな経過時間を待たなければならず、無線
パケットの伝送に時間がかかり、宛先無線局18までの
伝送遅延を引き起こしている。
【0008】また、他局から送信される無線パケットの
存在確認を誤った場合には、パケット衝突を生じる可能
性がある。さらに、中継無線局数の増加にともない、当
初は、発信無線局11からの一つのブロードキャストパ
ケットであったものが、複数の無線パケットとなり伝送
されることになり、システムヘ加わるトラヒック量が急
激に増加し、パケットの伝送遅延を増加させるととも
に、仮に近接する複数の無線局であっても、各々同一の
ブロードキャストパケットを時間差をともなって複数送
信することが必要になるなど、チャネル利用効率を劣化
させている。
存在確認を誤った場合には、パケット衝突を生じる可能
性がある。さらに、中継無線局数の増加にともない、当
初は、発信無線局11からの一つのブロードキャストパ
ケットであったものが、複数の無線パケットとなり伝送
されることになり、システムヘ加わるトラヒック量が急
激に増加し、パケットの伝送遅延を増加させるととも
に、仮に近接する複数の無線局であっても、各々同一の
ブロードキャストパケットを時間差をともなって複数送
信することが必要になるなど、チャネル利用効率を劣化
させている。
【0009】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、無線パケット中継においてブロードキャスト
パケットを効率よく伝送することができる無線パケット
通信装置を提供することを目的とする。本発明は、無線
パケットの遅延時間を低減することができる無線パケッ
ト通信装置を提供することを目的とする。本発明は、チ
ャネル利用効率を向上させることができる無線パケット
通信装置を提供することを目的とする。
であって、無線パケット中継においてブロードキャスト
パケットを効率よく伝送することができる無線パケット
通信装置を提供することを目的とする。本発明は、無線
パケットの遅延時間を低減することができる無線パケッ
ト通信装置を提供することを目的とする。本発明は、チ
ャネル利用効率を向上させることができる無線パケット
通信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線中継局を
介して発信無線局から宛先無線局まで無線パケットをル
ーティングする際に、ブロードキャストの繰り返しによ
って行う手順で、全ての送信信号は同じ信号を送信する
複数の中継無線局の送信タイミングがわずかにずれても
相互干渉となる可能性が小さいOFDMにより送信さ
れ、ブロードキャストされた無線データパケットを受信
した発信無線局および宛先無線局を除く全ての無線局
は、受信タイミングから予め定められた時間だけずらし
たタイミングで、無線データパケットのブロードキャス
トを同時に行うことを特徴とする。このように、複数の
無線局が同一データからなる無線パケットを同時に送信
することを可能とすることで、パケットの伝送効率を上
げることを主要な特徴とする。
介して発信無線局から宛先無線局まで無線パケットをル
ーティングする際に、ブロードキャストの繰り返しによ
って行う手順で、全ての送信信号は同じ信号を送信する
複数の中継無線局の送信タイミングがわずかにずれても
相互干渉となる可能性が小さいOFDMにより送信さ
れ、ブロードキャストされた無線データパケットを受信
した発信無線局および宛先無線局を除く全ての無線局
は、受信タイミングから予め定められた時間だけずらし
たタイミングで、無線データパケットのブロードキャス
トを同時に行うことを特徴とする。このように、複数の
無線局が同一データからなる無線パケットを同時に送信
することを可能とすることで、パケットの伝送効率を上
げることを主要な特徴とする。
【0011】すなわち、OFDMを用いること、またブ
ロードキャスト受信からブロードキャスト送信開始まで
の間隔を送信タイミングとして予め定めておき、中継す
る無線局はブロードキャストされた無線データパケット
を受信した後、前記送信タイミングだけずらしたタイミ
ングで該無線データパケットのブロードキャストを開始
することによって、同時に全く同じ信号を複数の無線局
から送信しても互いに干渉とならないようにすることが
でき、無線パケットを効率的に伝送できる。よって、パ
ケットの伝送遅延も短くでき、チヤネル利用効率の改善
も可能となる。
ロードキャスト受信からブロードキャスト送信開始まで
の間隔を送信タイミングとして予め定めておき、中継す
る無線局はブロードキャストされた無線データパケット
を受信した後、前記送信タイミングだけずらしたタイミ
ングで該無線データパケットのブロードキャストを開始
することによって、同時に全く同じ信号を複数の無線局
から送信しても互いに干渉とならないようにすることが
でき、無線パケットを効率的に伝送できる。よって、パ
ケットの伝送遅延も短くでき、チヤネル利用効率の改善
も可能となる。
【0012】すなわち、本発明の第一の観点は無線パケ
ット通信装置であって、パケットの送信元である発信無
線局と、このパケットの宛先であり前記発信無線局と直
接に通信可能な領域外にある宛先無線局と、前記発信無
線局と前記宛先無線局との間でそのパケットを中継する
複数の中継無線局とを備え、前記発信無線局は宛先情報
を含むが中継経路指定のないパケットをブロードキャス
トする手段を含み、前記複数の中継無線局は受信したパ
ケットをその宛先情報に基づいてその後の送信タイミン
グで再度ブロードキャストする手段を備えた無線パケッ
ト通信装置である。
ット通信装置であって、パケットの送信元である発信無
線局と、このパケットの宛先であり前記発信無線局と直
接に通信可能な領域外にある宛先無線局と、前記発信無
線局と前記宛先無線局との間でそのパケットを中継する
複数の中継無線局とを備え、前記発信無線局は宛先情報
を含むが中継経路指定のないパケットをブロードキャス
トする手段を含み、前記複数の中継無線局は受信したパ
ケットをその宛先情報に基づいてその後の送信タイミン
グで再度ブロードキャストする手段を備えた無線パケッ
ト通信装置である。
【0013】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ブロードキャストする手段は、同じ信号を送信する複
数の中継無線局の送信タイミングがわずかにずれても相
互干渉となる可能性が小さいOFDMにより送信する手
段を備えるところにある。
記ブロードキャストする手段は、同じ信号を送信する複
数の中継無線局の送信タイミングがわずかにずれても相
互干渉となる可能性が小さいOFDMにより送信する手
段を備えるところにある。
【0014】前記複数の中継無線局にわたり前記送信タ
イミングを所定の許容時間差内で同期させる手段を含む
ことが望ましい。
イミングを所定の許容時間差内で同期させる手段を含む
ことが望ましい。
【0015】本発明の第二の観点は無線送信方法であっ
て、発信無線局から直接に通信可能な領域外にある宛先
無線局に宛てる宛先情報を含むパケットをその発信無線
局がブロードキャストすることにより送信し、そのパケ
ットを受信した複数の中継無線局がその宛先情報からそ
のパケットを再度ブロードキャストすることにより前記
宛先無線局に送信する無線送信方法である。
て、発信無線局から直接に通信可能な領域外にある宛先
無線局に宛てる宛先情報を含むパケットをその発信無線
局がブロードキャストすることにより送信し、そのパケ
ットを受信した複数の中継無線局がその宛先情報からそ
のパケットを再度ブロードキャストすることにより前記
宛先無線局に送信する無線送信方法である。
【0016】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記発信無線局および前記中継無線局は直交周波数分割多
重によりそのパケットを送信するとともに、前記複数の
中継無線局はそのパケットを同期して送信するところに
ある。
記発信無線局および前記中継無線局は直交周波数分割多
重によりそのパケットを送信するとともに、前記複数の
中継無線局はそのパケットを同期して送信するところに
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図1および図
2を参照して説明する。図1は本発明実施例の無線局の
要部ブロック構成図である。図2はOFDMを説明する
ための図である。なお、無線局の配置は図4と共通とす
る。
2を参照して説明する。図1は本発明実施例の無線局の
要部ブロック構成図である。図2はOFDMを説明する
ための図である。なお、無線局の配置は図4と共通とす
る。
【0018】本発明は、無線パケット通信装置であっ
て、図4に示すように、パケットの送信元である発信無
線局11と、このパケットの宛先であり発信無線局11
と直接に通信可能な領域外にある宛先無線局18と、発
信無線局11と宛先無線局18との間でそのパケットを
中継する複数の中継無線局12〜17とを備え、図1に
示すように、発信無線局11は宛先情報を含むが中継経
路指定のないパケットをブロードキャストする手段とし
ての中継パケット処理部54を含み、中継無線局12〜
17は受信したパケットをその宛先情報に基づいてその
後の送信タイミングで再度ブロードキャストする手段と
しての中継パケット処理部54を備えた無線パケット通
信装置である。
て、図4に示すように、パケットの送信元である発信無
線局11と、このパケットの宛先であり発信無線局11
と直接に通信可能な領域外にある宛先無線局18と、発
信無線局11と宛先無線局18との間でそのパケットを
中継する複数の中継無線局12〜17とを備え、図1に
示すように、発信無線局11は宛先情報を含むが中継経
路指定のないパケットをブロードキャストする手段とし
ての中継パケット処理部54を含み、中継無線局12〜
17は受信したパケットをその宛先情報に基づいてその
後の送信タイミングで再度ブロードキャストする手段と
しての中継パケット処理部54を備えた無線パケット通
信装置である。
【0019】ここで、本発明の特徴とするところは、中
継パケット処理部54は、OFDM送信処理部55を介
してOFDMによりブロードキャストパケットを送信す
るところにある。
継パケット処理部54は、OFDM送信処理部55を介
してOFDMによりブロードキャストパケットを送信す
るところにある。
【0020】複数の中継無線局12〜17にわたり前記
送信タイミングを所定の許容時間差内で同期させる手段
である送信タイミング制御部53を含む。送信タイミン
グ制御部53は、ほぼ同時にブロードキャストパケット
を受信した複数の中継無線局についてはこのブロードキ
ャストパケットをほぼ同時の送信タイミングにしたがっ
て送信する。そのために、送信タイミング制御部53で
は、ブロードキャストパケットの受信完了通知信号S1
を受けてから所定時間後に送信開始通知信号S2をOF
DM送信処理部55に転送する。
送信タイミングを所定の許容時間差内で同期させる手段
である送信タイミング制御部53を含む。送信タイミン
グ制御部53は、ほぼ同時にブロードキャストパケット
を受信した複数の中継無線局についてはこのブロードキ
ャストパケットをほぼ同時の送信タイミングにしたがっ
て送信する。そのために、送信タイミング制御部53で
は、ブロードキャストパケットの受信完了通知信号S1
を受けてから所定時間後に送信開始通知信号S2をOF
DM送信処理部55に転送する。
【0021】OFDMを用いると、図2のように送るべ
きデータが複数のOFDMシンボルに分けられて送られ
る。このとき、各シンボルにはガードインターバル(図
中ではG.I.)が付加されて無線局1と無線局2のタ
イミングがこの範囲内でずれても干渉とならないという
特性がOFDMにはある。送るべきデータが一つのOF
DMシンボルであっても同じである。ただし、送信する
信号は全く同じでなければならない(Yiyan Wu and Wil
liam Y.Zou,"Orthogonal Frequency DivisionMultiplex
ing:A Multi-Carrier Modulation Scheme,"IEEE Trans.
Consum.Electron.,Vol.41,No.3,pp.392-399,Aug.1995.)
。
きデータが複数のOFDMシンボルに分けられて送られ
る。このとき、各シンボルにはガードインターバル(図
中ではG.I.)が付加されて無線局1と無線局2のタ
イミングがこの範囲内でずれても干渉とならないという
特性がOFDMにはある。送るべきデータが一つのOF
DMシンボルであっても同じである。ただし、送信する
信号は全く同じでなければならない(Yiyan Wu and Wil
liam Y.Zou,"Orthogonal Frequency DivisionMultiplex
ing:A Multi-Carrier Modulation Scheme,"IEEE Trans.
Consum.Electron.,Vol.41,No.3,pp.392-399,Aug.1995.)
。
【0022】本発明におけるデータは同じ内容のブロー
ドキャストなので同一となる。無線パケットの周波数同
期や信号の情報を送るヘッダは同じデータのブロードキ
ャストであるので同一にできる。
ドキャストなので同一となる。無線パケットの周波数同
期や信号の情報を送るヘッダは同じデータのブロードキ
ャストであるので同一にできる。
【0023】また、通常宛先アドレス、発信元アドレス
もパケットのヘッダに含まれるが、ブロードキャスト用
のアドレスを定義することで送信するデータ全てを全く
同一のものにできる。
もパケットのヘッダに含まれるが、ブロードキャスト用
のアドレスを定義することで送信するデータ全てを全く
同一のものにできる。
【0024】このように、同一データのブロードキャス
トを受信した複数の無線局において、当該受信データを
再度ブロードキャスト送信して中継する際に、無線局間
で送信タイミングの同期をとり同時に送信することで、
OFDMの特性によりその複数の無線局からのブロード
キャストパケットが互いに干渉とならず、他の無線局で
正常に受信できることにより、無線チヤネル資源を有効
に使用することができる。なお、ここでの「ブロードキ
ャスト」は、一般に言われるような宛先を全ての無線局
とする「ブロードキャスト」に加え、宛先を特定の無線
局グループとする「マルチキャスト」を含む。
トを受信した複数の無線局において、当該受信データを
再度ブロードキャスト送信して中継する際に、無線局間
で送信タイミングの同期をとり同時に送信することで、
OFDMの特性によりその複数の無線局からのブロード
キャストパケットが互いに干渉とならず、他の無線局で
正常に受信できることにより、無線チヤネル資源を有効
に使用することができる。なお、ここでの「ブロードキ
ャスト」は、一般に言われるような宛先を全ての無線局
とする「ブロードキャスト」に加え、宛先を特定の無線
局グループとする「マルチキャスト」を含む。
【0025】
【実施例】本発明実施例を図1および図3を参照して説
明する。図3は本発明実施例のブロードキャストパケッ
トによる中継手順を説明するための図である。図1に示
すように、OFDM受信処理部51は、OFDMにより
送信されるブロードキャストパケットなどの信号を受信
する。自局宛パケット判定部52は、受信したパケット
を解析し、そのパケットが自局宛か否かを認識する。自
局宛パケットは自局宛データとして受信データ処理部5
6に転送される。また、他局宛パケットは他局宛データ
として中継パケット処理部54に転送される。中継パケ
ット処理部54では、パケットの中継を行うためのブロ
ードキャストパケットを生成する。送信タイミング制御
部53は、自局宛パケット判定部52からのブロードキ
ャストパケットの受信完了通知信号S1を受けてブロー
ドキャストパケットの送信タイミングを送信開始通知信
号S2としてOFDM送信処理部55に指示する。
明する。図3は本発明実施例のブロードキャストパケッ
トによる中継手順を説明するための図である。図1に示
すように、OFDM受信処理部51は、OFDMにより
送信されるブロードキャストパケットなどの信号を受信
する。自局宛パケット判定部52は、受信したパケット
を解析し、そのパケットが自局宛か否かを認識する。自
局宛パケットは自局宛データとして受信データ処理部5
6に転送される。また、他局宛パケットは他局宛データ
として中継パケット処理部54に転送される。中継パケ
ット処理部54では、パケットの中継を行うためのブロ
ードキャストパケットを生成する。送信タイミング制御
部53は、自局宛パケット判定部52からのブロードキ
ャストパケットの受信完了通知信号S1を受けてブロー
ドキャストパケットの送信タイミングを送信開始通知信
号S2としてOFDM送信処理部55に指示する。
【0026】図3に本発明によるブロードキャスト送信
タイミングの例を示す。条件は、図4で説明した無線局
配置と等しいこととし、表記法は図5と同等である。た
だし、ブロードキャストパケット受信から中継のための
ブロードキャストパケット送信までの時間は、システム
で予め定められた時間とし、図中では送信タイミングと
して示されている。
タイミングの例を示す。条件は、図4で説明した無線局
配置と等しいこととし、表記法は図5と同等である。た
だし、ブロードキャストパケット受信から中継のための
ブロードキャストパケット送信までの時間は、システム
で予め定められた時間とし、図中では送信タイミングと
して示されている。
【0027】発信無線局11より送信されたブロードキ
ャストパケットを受信できるのは、中継無線局12と1
3のみである。ここで、中継無線局12および13は、
ブロードキャストパケットを受信完了したタイミングか
ら送信タイミングまで送信待ちし、その後直ちにブロー
ドキャストパケットを送信する。この間、中継無線局1
2および13は、従来の方法のように他局から送信され
る無線パケットの存在を確認する必要はなく、予め定め
られた送信タイミングのみタイマ等で管理していればよ
い。
ャストパケットを受信できるのは、中継無線局12と1
3のみである。ここで、中継無線局12および13は、
ブロードキャストパケットを受信完了したタイミングか
ら送信タイミングまで送信待ちし、その後直ちにブロー
ドキャストパケットを送信する。この間、中継無線局1
2および13は、従来の方法のように他局から送信され
る無線パケットの存在を確認する必要はなく、予め定め
られた送信タイミングのみタイマ等で管理していればよ
い。
【0028】ただし、複数無線局間で距離差による電波
の伝搬遅延や上記タイマの誤差による送信タイミングの
ずれが生じる可能性がある。しかし、このずれは、先に
図2にて説明したOFDMシンボルの間に付加されるガ
ードインターバルによって吸収されるので、予想される
ずれに対してガードインターバルの長さを定めることに
より、この問題は解消される。
の伝搬遅延や上記タイマの誤差による送信タイミングの
ずれが生じる可能性がある。しかし、このずれは、先に
図2にて説明したOFDMシンボルの間に付加されるガ
ードインターバルによって吸収されるので、予想される
ずれに対してガードインターバルの長さを定めることに
より、この問題は解消される。
【0029】次に、中継無線局12および13より同時
に送信されたブロードキャストパケットは、中継無線局
14と15に受信される。前述と同様の手順により、中
継無線局14および15はブロードキャストパケットを
同時に送信する。この手順を繰り返すことにより、宛先
無線局18にデータパケットの到着に要する時間を短縮
できる。
に送信されたブロードキャストパケットは、中継無線局
14と15に受信される。前述と同様の手順により、中
継無線局14および15はブロードキャストパケットを
同時に送信する。この手順を繰り返すことにより、宛先
無線局18にデータパケットの到着に要する時間を短縮
できる。
【0030】また、図5の例と比較すると、この発信無
線局11から宛先無線局18までの通信によってもたら
された一連の無線パケット転送総数は、従来方法では、
7回の送信機会が生じたのに対し、図3に示すように本
発明では、4回の送信回数で完了している。この例で
は、一つのデータパケット転送のみ示した例であるが、
一般的なデータ通信では、データパケットは複数発生す
るものと考えられ、本発明の効果はさらに顕著になる。
線局11から宛先無線局18までの通信によってもたら
された一連の無線パケット転送総数は、従来方法では、
7回の送信機会が生じたのに対し、図3に示すように本
発明では、4回の送信回数で完了している。この例で
は、一つのデータパケット転送のみ示した例であるが、
一般的なデータ通信では、データパケットは複数発生す
るものと考えられ、本発明の効果はさらに顕著になる。
【0031】続いて送信タイミングの設定方法の例につ
いて説明する。図3の説明図で示されるとおり、送信タ
イミングは短いほどチャネル使用率を向上する上で望ま
しい。また、送信タイミングが長くなると、他の無線局
によって割り込まれて無線チャネルを使用される可能性
が高くなり、仮に割り込まれた場合には、本発明の実施
を不可能とさせる場合がある。例えば、中継無線局12
および13が送信タイミングを待っている際に、中継無
線局14が割り込んで発信無線局となってブロードキャ
スト送信してしまうような場合では、中継無線局12お
よび13とも異なる2種類のブロードキャストパケット
を同時に保持してしまうことになり、本発明の無線パケ
ット中継方法を実行することが不可能となる。
いて説明する。図3の説明図で示されるとおり、送信タ
イミングは短いほどチャネル使用率を向上する上で望ま
しい。また、送信タイミングが長くなると、他の無線局
によって割り込まれて無線チャネルを使用される可能性
が高くなり、仮に割り込まれた場合には、本発明の実施
を不可能とさせる場合がある。例えば、中継無線局12
および13が送信タイミングを待っている際に、中継無
線局14が割り込んで発信無線局となってブロードキャ
スト送信してしまうような場合では、中継無線局12お
よび13とも異なる2種類のブロードキャストパケット
を同時に保持してしまうことになり、本発明の無線パケ
ット中継方法を実行することが不可能となる。
【0032】そこで本発明で定める送信タイミングは、
各無線局の送受信機の処理能力で規定される、ブロード
キャストパケット受信から送信を開始できるまでの処理
に要する最少の時間間隔とすることで、本発明の実施を
チヤネル使用効率最大で行えることになる。例えばこの
時間間隔の定義としては、無線LANシステムの標準規
格であるIEEE802.11標準(wireless Medium
Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY)Specif
ications IEEE Std 802.11,Nov.1997.)で定められてい
るShort Inter Frame Space があげられ、本発明ではこ
れを使用することが可能である。
各無線局の送受信機の処理能力で規定される、ブロード
キャストパケット受信から送信を開始できるまでの処理
に要する最少の時間間隔とすることで、本発明の実施を
チヤネル使用効率最大で行えることになる。例えばこの
時間間隔の定義としては、無線LANシステムの標準規
格であるIEEE802.11標準(wireless Medium
Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY)Specif
ications IEEE Std 802.11,Nov.1997.)で定められてい
るShort Inter Frame Space があげられ、本発明ではこ
れを使用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、無線パケット中継においてブロードキャストパケッ
トを効率よく伝送することができる。無線パケットの遅
延時間を低減することができる。チャネル利用効率を向
上させることができる。
ば、無線パケット中継においてブロードキャストパケッ
トを効率よく伝送することができる。無線パケットの遅
延時間を低減することができる。チャネル利用効率を向
上させることができる。
【図1】本発明実施例の無線局の要部ブロック構成図。
【図2】OFDMを説明するための図。
【図3】本発明実施例のブロードキャストパケットによ
る中継手順を説明するための図。
る中継手順を説明するための図。
【図4】無線局の配置例を示す図。
【図5】従来のブロードキャストパケットによる中継手
順を説明するための図。
順を説明するための図。
11〜18 無線局 51 OFDM受信処理部 52 自局宛パケット判定部 53 送信タイミング制御部 54 中継パケット処理部 55 OFDM送信処理部 56 受信データ処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守倉 正博 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K022 DD12 DD15 DD19 DD42 5K030 GA03 HA08 HC14 HD07 JA07 JL01 JT03 LA15 LA20 5K033 AA01 CA17 CB13 CB15 CC01 DA17 DB18 5K072 AA15 BB27 CC02 CC05 DD16 DD17 EE04 EE05 FF09 FF12 FF27
Claims (3)
- 【請求項1】 パケットの送信元である発信無線局と、
このパケットの宛先であり前記発信無線局と直接に通信
可能な領域外にある宛先無線局と、前記発信無線局と前
記宛先無線局との間でそのパケットを中継する複数の中
継無線局とを備え、前記発信無線局は宛先情報を含むパ
ケットをブロードキャストする手段を含み、前記複数の
中継無線局は受信したパケットをその宛先情報に基づい
てその後の送信タイミングで再度ブロードキャストする
手段を備えた無線パケット通信装置において、 前記ブロードキャストする手段は、直交周波数分割多重
(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiple
xing) により送信する手段を備えたことを特徴とする無
線パケット通信装置。 - 【請求項2】 前記複数の中継無線局にわたり前記送信
タイミングを同期させる手段を含む請求項1記載の無線
パケット通信装置。 - 【請求項3】 発信無線局から直接に通信可能な領域外
にある宛先無線局に宛てる宛先情報を含むパケットをそ
の発信無線局がブロードキャストすることにより送信
し、そのパケットを受信した複数の中継無線局がその宛
先情報からそのパケットを再度ブロードキャストするこ
とにより前記宛先無線局に送信する無線送信方法におい
て、 前記発信無線局および前記中継無線局は直交周波数分割
多重によりそのパケットを送信するとともに、前記複数
の中継無線局はそのパケットを同期して送信することを
特徴とする無線送信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28113698A JP2000115181A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 無線パケット通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28113698A JP2000115181A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 無線パケット通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000115181A true JP2000115181A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17634876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28113698A Pending JP2000115181A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 無線パケット通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000115181A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008211584A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信プログラム |
US7664093B2 (en) | 2004-09-17 | 2010-02-16 | Panasonic Corporation | Wireless transmission system and wireless transmission method and wireless station for use therein |
US7738540B2 (en) | 2004-09-28 | 2010-06-15 | Panasonic Corporation | Wireless transmission system, wireless station used therein and method used therefor |
US8050620B2 (en) | 2006-02-01 | 2011-11-01 | Panasonic Corporation | Wireless station, wireless transmission method for the wireless station, and wireless transmission system using the wireless station |
US8675759B2 (en) | 2006-03-29 | 2014-03-18 | Panasonic Corporation | Wireless transmission system, and wireless station and method used for same |
-
1998
- 1998-10-02 JP JP28113698A patent/JP2000115181A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7664093B2 (en) | 2004-09-17 | 2010-02-16 | Panasonic Corporation | Wireless transmission system and wireless transmission method and wireless station for use therein |
US7738540B2 (en) | 2004-09-28 | 2010-06-15 | Panasonic Corporation | Wireless transmission system, wireless station used therein and method used therefor |
US8050620B2 (en) | 2006-02-01 | 2011-11-01 | Panasonic Corporation | Wireless station, wireless transmission method for the wireless station, and wireless transmission system using the wireless station |
US8675759B2 (en) | 2006-03-29 | 2014-03-18 | Panasonic Corporation | Wireless transmission system, and wireless station and method used for same |
JP2008211584A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信プログラム |
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