JP2000114405A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2000114405A JP11314599A JP31459999A JP2000114405A JP 2000114405 A JP2000114405 A JP 2000114405A JP 11314599 A JP11314599 A JP 11314599A JP 31459999 A JP31459999 A JP 31459999A JP 2000114405 A JP2000114405 A JP 2000114405A
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淳一 加藤
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敦 堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い書き込み効率を有する不揮発性半導体記
憶層を提供する。 【解決手段】 第1レベルにある第1表面領域11、第
1レベルよりも低い第2レベルにある第2表面領域1
2、および、第1表面領域11と第2表面領域12とを
連結する段差側面領域13を含む表面を有する半導体基
板1を用いる。浮遊ゲート4の一部分が第1絶縁膜3を
介して段差側面領域13に対向し、浮遊ゲート4の他の
一部分が第1絶縁膜3を介して第2表面領域12と対向
している。制御ゲート6の一部が第1表面領域11から
絶縁されながら第1表面領域11上に延びている。この
ため、段差側面領域13と第2表面領域12との間のコ
ーナー部分近傍に強い電界が形成されるとともに、浮遊
ゲート4と制御ゲート6との間の電位差によってチャネ
ル領域中に局所的に強い電界が形成される。その結果、
段差側面領域13および第2表面領域12から浮遊ゲー
ト4への電子注入効率が著しく向上し、データの書き込
み速度が格段に改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電子情報機器やメモリーカードの分
野では、不揮発性半導体記憶装置が高速読み書き可能な
メモリ素子として広く用いられるようになってきてい
る。
【0003】(第1の従来例)図1を参照しながら、不
揮発性半導体記憶装置の第1の従来例を説明する。図1
は、IEEE,International Elec
tron Device Meeting、Techn
ical Digest、p616、(1985)に開
示された不揮発性半導体記憶装置の断面を示す。
【0004】図1の装置は、半導体基板1と、半導体基
板1内に形成されたソース領域8およびドレイン領域9
と、ソース領域8およびドレイン領域9に挟まれたチャ
ネル領域上に形成されたトンネル絶縁膜3と、トンネル
絶縁膜3上に形成された浮遊ゲート4と、浮遊ゲート4
上に容量絶縁膜5を介して形成された制御ゲート6とを
備えている。
【0005】この装置によれば、制御ゲート6がオン状
態となったとき、チャネル領域中の電子はドレイン領域
9の側に引き寄せられる。ドレイン領域9の側に引き寄
せられた電子は、ドレイン領域9の近傍の電界によって
急激に加速され、加速された電子のいくつかは、チャネ
ルホットエレクトロンとなる。チャネルホットエレクト
ロンの一部は、トンネル絶縁膜3のポテンシャル壁を通
り抜けて浮遊ゲート4に注入される。
【0006】(第2の従来例)図2は、IEEE、Jo
urnal of Solid−State Circ
uits、vol.22、p676、(1987)に開
示された不揮発性半導体記憶装置の装置を示す。
【0007】図2の装置では、制御ゲート6の一部が浮
遊ゲート4の上から半導体基板1の表面に延び、その延
長部分は容量絶縁膜5を介してチャネル領域の一部に対
向している。チャネル領域が導通状態のとき、チャネル
領域内を流れる電子は、制御ゲート6と浮遊ゲート4と
の境界領域で生じる急激な電界変化によって加速され
る。その結果、大きなエネルギーを持った電子はホット
エレクトロンとして一部は絶縁膜をトンネル効果で通過
し、浮遊ゲート4に注入される。
【0008】この時、制御ゲート6の電圧をチャネルの
しきい値電圧をわずかに超える程度に設定し、かつ、ド
レイン領域9の電圧がしきい値より十分大きな値になる
ように浮遊ゲート4の電圧を設定することによって、浮
遊ゲート4と制御ゲート6との間の電位差を大きくとる
ことができる。
【0009】(第3の従来例)図3を参照しながら、不
揮発性半導体記憶装置の第3の従来例を説明する。この
不揮発性半導体記憶装置は、特開平7―115142号
公報に記載されたものである。この装置は、図3に示さ
れるように、ソース領域8およびドレイン領域9aおよ
び9bが形成された半導体基板1と、基板1上のトンネ
ル絶縁膜3と、トンネル絶縁膜3上の浮遊ゲート4と、
浮遊ゲート4上の容量絶縁膜5と、容量絶縁膜5上の制
御ゲート6とを備えている。この装置によれば、半導体
基板1の表面に段差2が形成されているため、チャンネ
ルホットエレクトロンの速度ベクトルの方向に浮遊ゲー
ト4が位置する。このため、浮遊ゲート4へのホットエ
レクトロンの注入効率が向上し、それによって書き込み
効率が向上する。
【0010】なお、特開平7―115142号公報に記
載された装置と同様に、基板に段差を設けた不揮発性半
導体記憶装置が特開平7―169865号公報に記載さ
れているが、この不揮発性半導体記憶装置はデータの書
き込みにFowler−Nordheim電流を用いて
おり、上記3つの従来例とは動作原理が異なっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記3つの従来例に
は、以下のような問題がある。
【0012】第1の従来例では、ホットエレクトロンを
発生させる電界集中領域がドレイン領域の近傍に位置す
る。チャネル領域における電界の方向は水平であり、ま
た、チャネルホットエレクトロンが通過するトンネル絶
縁膜中の電界は、ゲートバイアスによる電界とドレイン
バイアスによる電界が互いに打ち消し合う結果、非常に
弱くなる。
【0013】第2の従来例では、電界集中点をチャネル
領域の中央付近にすることによって、前記した第1の従
来例の問題を解決できる。しかし、第2の従来例におい
ても、チャネル領域内の電界の方向は水平であるため、
チャネルホットエレクトロンの移動方向も統計的に水平
成分が多くなり、ドレイン領域に向かう。このため、発
生したチャネルホットエレクトロンの一部のみが浮遊ゲ
ート4に注入され、多くのチャネルホットエレクトロン
はドレイン領域9へと流れる。
【0014】これに対して、第3の従来例では、チャネ
ルホットエレクトロンの移動方向の先に浮遊ゲート4が
存在するため、チャネルホットエレクトロンの浮遊ゲー
ト4への注入効率は飛躍的に向上する。しかし、第3の
従来例においても、電子が注入されるときにトンネル絶
縁膜中に形成される電界は、ドレインバイアスによる電
界によって弱められ、その結果、注入効率は低下する。
【0015】さらに、第3の従来例は、浮遊ゲート4の
上面に制御ゲート6が位置するスタック型構造を有する
ため、制御ゲート6でチャネル領域の導電率を制御しよ
うとしても、介在する浮遊ゲートにおける電荷蓄積量の
ばらつきがメモリセルのしきい値に影響する。
【0016】本発明は係る点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、不揮発性半導体記憶装置
においてホットエレクトロンの注入効率を向上させる新
たな構造を提供することにある。具体的には、半導体基
板表面に段差つき浮遊ゲートを設け、段差におけるチャ
ネルの曲がりの効果で、ホットエレクトロンの発生確率
を上昇させることによって、高い書き込み効率を得るこ
とができる不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による不揮発性半
導体記憶装置は、第1レベルにある第1表面領域、前記
第1レベルよりも低い第2レベルにある第2表面領域、
および、前記第1表面領域と前記第2表面領域とを連結
する段差側面領域を含む表面を有する基板と、前記第1
表面領域に形成されたソース領域と、前記第2表面領域
に形成されたドレイン領域と、前記基板の前記表面上に
形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に形成され
た浮遊ゲートと、前記浮遊ゲート上に形成された第2絶
縁膜と、前記第2絶縁膜を介して前記浮遊ゲートに容量
結合される制御ゲートとを備えた不揮発性半導体記憶装
置であって、前記第1絶縁膜は、前記段差側面領域およ
び前記第2表面領域に形成されており、前記浮遊ゲート
の一部分は、前記第1絶縁膜を介して前記段差側面領域
に対向し、前記浮遊ゲートの他の一部分は、前記第1絶
縁膜を介して前記第2表面領域と対向し、しかも、前記
浮遊ゲートの上端は前記第1レベルよりも上に突出して
おらず、前記制御ゲートの一部は、前記第2絶縁膜を介
して前記浮遊ゲートに対向し、かつ、前記制御ゲートの
他の一部は、前記第1表面領域から絶縁されながら前記
第1表面上に延びており、書き込み時において、前記第
1表面領域にチャネル領域が形成され、前記チャネルホ
ットエレクトロンが前記浮遊ゲートに注入される。
【0018】ある好ましい実施形態では、前記浮遊ゲー
トの上端は、前記第1表面領域のレベルよりも低く、前
記制御ゲートが、前記浮遊ゲートの上方において、前記
段差側面領域に対向している。
【0019】前記ドレイン領域は、前記段差側面領域と
前記第2表面領域との間のコーナー部分を覆っているこ
とが好ましい。
【0020】前記第2表面領域は、前記半導体基板に形
成された凹部の底面であり、前記ドレイン領域は、前記
凹部の底面に形成され、前記浮遊ゲートは、リング形状
を有し、前記凹部の底面の周辺部分を覆っていてもよ
い。
【0021】前記浮遊ゲートに蓄積されている電荷を前
記浮遊ゲートから引き抜くための消去ゲートを更に備え
ていてもよい。
【0022】本発明による不揮発性半導体記憶装置の製
造方法は、第1レベルにある第1表面領域、前記第1レ
ベルよりも低い第2レベルにある第2表面領域、およ
び、前記第1表面領域と前記第2表面領域とを連結する
段差側面領域を含む表面を有する基板を用意する工程
と、前記基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第
1絶縁膜上に導電性材料薄膜を堆積する工程と、前記導
電性材料薄膜をエッチングすることによって、前記第1
絶縁膜を介して前記段差側面領域の少なくとも一部に対
向する部分を有する浮遊ゲートであって、その上端が前
記第1レベルよりも上に突出していない浮遊ゲートを形
成する工程と、前記浮遊ゲートの露出表面に第2絶縁膜
を形成する工程と、前記第2絶縁膜を介して前記浮遊ゲ
ートに容量結合される制御ゲートを形成する工程とを包
含し、前記制御ゲートの一部が前記第1表面領域上に位
置するように前記制御ゲートをパターニングする工程を
包含する。
【0023】前記基板を用意する工程は、前記基板の表
面を部分的にマスクで覆う工程と、前記基板のうち前記
マスクで覆われていない部分を、酸素ガスおよびCF4
ガスを含む混合ガスを用いた異方性ケミカルドライエッ
チングによってエッチングし、それによって前記半導体
基板の表面に凹部を形成する工程を含んでもよい。
【0024】前記浮遊ゲートを形成する工程は、異方性
エッチングによって前記導電性材料薄膜をエッチング
し、それによって前記浮遊ゲートを前記段差側面領域に
対して自己整合的に形成することが好ましい。
【0025】前記浮遊ゲートを形成する工程は、前記段
差側面領域のうちチャネル領域が形成される領域の上に
マスクを形成する工程と、前記マスクに覆われていない
領域に位置する前記導電性材料薄膜をエッチングする工
程と、前記マスクを除去する工程と、異方性エッチング
で前記導電性材料薄膜をエッチングし、それによって、
前記段差側面領域のうちチャネル領域が形成される領域
に対して自己整合的に前記浮遊ゲートを形成するように
してもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を説明
する。
【0027】(第1の実施形態)図4は、本発明による
不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態の断面を示す。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、図4に示され
るように、半導体基板(p型シリコン基板)1の表面に
段差が形成されたフラッシュ型EEPROMである。段
差によって、基板1の表面は、相対的に高いレベルの表
面領域(第1表面領域)11と、相対的に低いレベルの
表面領域(第2表面領域)12に分かれている。第1表
面領域11と第2表面領域12との間のレベル差(段差
の高さ)は、例えば100nm〜150nmである。
【0028】本願明細書では、簡略的に、第1表面領域
11を段差上部と称し、第2表面領域12を段差底部と
称する場合がある。また、第1表面領域11と第2表面
領域12との間の表面領域を段差側面領域13と称す
る。
【0029】この段差側面領域13によって第1表面領
域11と第2表面領域12とが連結されている。図4の
断面図において、この段差側面領域13は基板主面に対
して垂直な面として記載されているが、段差側面領域1
3は曲面によって構成されていても良いし、第2表面領
域12に対して傾斜した面から構成されていても良い。
段差を形成するためのエッチング方法に応じて、段差側
面領域13の断面形状は異なる。
【0030】半導体基板1の表面において、段差表面領
域13および第2表面領域12には、厚さ8〜12nm
のトンネル絶縁膜3が形成されており、トンネル絶縁膜
3の上には、サイドウォール状の浮遊ゲート4が設けら
れている。浮遊ゲート4は、トンネル絶縁膜3を介して
段差側面領域13および第2表面領域12に対向する面
(凸面)を有している。浮遊ゲート4の上端は、第1表
面領域のレベルよりも上には突出せず、浮遊ゲート4の
全体が段差側面領域13の真横に位置している。
【0031】浮遊ゲート4を完全に覆うように容量絶縁
膜(第2絶縁膜)5が形成され、容量絶縁膜5の一部
は、第1表面領域11の一部および第2表面領域12の
一部にも接触するように延びている。この容量絶縁膜5
の上に制御ゲート6が形成されて、制御ゲート6は浮遊
ゲート4を完全に覆っている。
【0032】浮遊ゲート4は、容量絶縁膜5を介して制
御ゲート6に容量結合されるが、メモリセル毎に電気的
に分離されている。制御ゲート6は、ワード線に接続さ
れるか、あるいは、制御ゲート自体がワード線として機
能するようにパターニングされている。
【0033】半導体基板1の表面のうち、第1表面領域
11にはソース領域8が形成され、不図示のビット線に
接続される。第2表面領域12には、ドレイン領域9が
形成されている。ドレイン領域9は、第2表面領域12
に形成された低濃度不純物拡散層(低濃度ドレイン領
域)9aおよび高濃度不純物拡散層(高濃度ドレイン領
域)9bから構成されている。高濃度ドレイン領域9b
の不純物濃度は、ソース領域8の不純物濃度と同レベル
であるが、低濃度ドレイン領域9aの不純物濃度(n型
不純物濃度:1×1017〜1×1019cm-3)よりも高
い。低濃度ドレイン領域9aは、高濃度ドレイン領域9
bから第2表面領域12と段差側面領域13との間のコ
ーナー(段差底部のコーナー)部分にまで延びている。
チャネル領域は、低濃度ドレイン領域9aとソース領域
8とに挟まれるようにして、第1表面領域11および段
差側面領域13に形成されている。なお、ソース領域7
およびドレイン領域9の構成は、図示されるものに限定
されない。例えば、ドレイン領域9は、ほぼ一定の濃度
を持つほぼ一様な厚さの不純物拡散層から形成されてい
ても良い。ただし、ドレイン電圧を供給するための配線
(不図示)は、ドレイン領域9のうち、不純物濃度が他
の部分よりも相対的に高い部分(例えば、図4の高濃度
ドレイン領域9b)にコンタクトするように設計される
ことが好ましい。
【0034】図4のドレイン領域9の端部は段差底部の
コーナーに到達しているが、段差側面領域13上にはド
レイン領域9が形成されていない。しかし、ドレイン領
域9が段差側面領域13の少なくとも一部に接するよう
に形成されていても良いし、また、段差側面領域13に
沿って第1表面領域11に達していても良い。図19
は、段差底部コーナおよびその近傍をより詳細に示した
断面図である。図示されている段差はケミカルドライエ
ッチング(CDE)法によって形成され、段差底部コー
ナは丸くカーブしている。この例では、ドレイン領域9
は、このコーナを通って段差側面の途中まで到達してい
るが、第1表面領域11には達していない。
【0035】図4の不揮発性半導体記憶装置について、
データの書き込み動作を説明する。
【0036】不図示のビット線に0V、ドレイン領域9
に5V、ワード線に5Vの電圧を印可することにより、
第1表面領域11にチャネルが形成され、ビット線から
ソース領域8を介して低濃度ドレイン領域9aへ電子を
流す。第1表面領域11の上に位置する制御ゲート6に
よってチャネルは制御される。書き込み時、半導体基板
1内において、段差底部コーナー付近では、鋭く強い電
界ピークが形成される。これは、ドレインバイアスによ
る電界の向きとゲートバイアスによる電界の向きが一致
するため、互いの相乗効果により、コーナー近傍に高い
電界が形成されるためである。図5は、本実施形態の装
置および第1の従来例について、コンピュータシミュレ
ーションによって得た電界強度のゲート電圧依存性を示
すグラフである。この図から、段差構造の存在によって
電界強度が強められることがわかる。このような効果に
よって、従来に比較してより高い電子注入効率が実現さ
れる。
【0037】次に、データの消去動作を説明する。
【0038】不図示のビット線およびドレイン領域9は
0Vとし、制御ゲート6に10Vの電圧を印可する。浮
遊ゲート4と制御ゲート6と間の容量絶縁膜5は、例え
ば、5nmから20nm程度の厚さを持つため、制御ゲ
ート6の電位が10V程度に上昇すると、その瞬間に容
量絶縁膜5内に強い電界が形成され、容量絶縁膜5内を
いわゆるFowler−Nordheim電流が流れ
る。その結果、浮遊ゲート4内に蓄積されていた電子は
制御ゲート6へ引き抜かれる。
【0039】最後に、データの読み出しを説明する。
【0040】例えば、ソース領域8に0V、ドレイン領
域9に1.5V、制御ゲート6に2Vの電圧を印加す
る。この時、浮遊ゲート4の電荷の有無によって、チャ
ネル領域の反転しきい値(Vt)が異なるため、ビット
線に流れる電流に差が生じる。この電流を公知のセンス
アンプで検知することによって記憶情報の内容を判断で
きる。
【0041】このように、本実施形態によれば、データ
の書き込みおよび消去が電気的に可能である。また、注
入効率が高いため、データの書き込みに要する時間を著
しく短縮することができる。
【0042】なお、動作時の浮遊ゲート4の電位は、浮
遊ゲート4と制御ゲート6との間の結合容量に依存して
変化する。この容量結合の程度が大きいほど、浮遊ゲー
ト4の電位の制御可能な幅が大きくなる。本実施形態で
は、図4に示すように、制御ゲート6が浮遊ゲート4を
完全に覆う構造を採用することによって、容量結合の程
度を大きくしている。このため、メモリセルごとのしき
い値電圧が大きくばらついても、書き込まれた情報を正
確に判断することができる。
【0043】本実施形態では、浅いドレイン領域9とチ
ャネル領域との境界(PN接合部分)が段差底部のコー
ナー付近に位置しているため、その部分での電界強度を
更に強めることができ、電子の注入効率をいっそう向上
させることができる。
【0044】(第2の実施形態)図6は、本発明による
不揮発性半導体記憶装置の第2の実施形態の断面を示
す。図6の装置は、容量絶縁膜5の種類以外について
は、図4の装置と同様の構成を有している。この容量絶
縁膜5は、第1酸化膜(厚さ: 約8から20nm)、
窒化膜(厚さ: 約8から20nm)および第2酸化膜
(厚さ: 約8から20nm)からなり、いわゆるON
O構造を有している。ONO構造を採用することによ
り、電荷トラップによる容量前記膜5の膜質劣化を抑制
することができる。
【0045】図6のドレイン領域9は、低濃度ドレイン
領域9aおよび高濃度ドレイン領域9bを含み持つよう
には図示されていないが、第1の実施形態にかかる装置
のように、低濃度ドレイン領域9aおよび高濃度ドレイ
ン領域9bによってドレイン領域9が構成されていても
よい。この点に関しては、図7から図12に示すドレイ
ン領域9についても同様である。
【0046】なお、本実施形態の場合、データ消去の動
作は、制御ゲート6の電圧を12Vとし、ソース領域8
およびドレイン領域9の電圧を0Vにすることによっ
て、Fowler−Nordheim電流を生じさせ、
浮遊ゲート4中の電子をドレイン領域9へ引き抜くこと
により実行される。
【0047】(第3の実施形態)図7は、本発明による
不揮発性半導体記憶装置の第3の実施形態を示す断面図
である。図7の装置も、容量絶縁膜5の種類以外では、
図4の装置と同様の構成を有している。この容量絶縁膜
5は、粒形のシリコンが多数含まれている酸化膜、いわ
ゆるシリコンリッチオキサイド膜(上層)と、通常のS
iO2(下層)とから形成されている。シリコンリッチ
オキサイド膜は、低電界でFowler−Nordhe
im電流を生じさせやすい。そのため、本実施形態によ
れば、浮遊ゲート4内の電子を制御ゲート6へ引き抜く
ことが容易になる。
【0048】なお、図8の装置は、図7の装置の改良例
の断面を示す。図8の装置では、シリコンリッチオキサ
イド膜および通常のSiO2膜からなる絶縁膜が、浮遊
ゲート4と制御ゲート6との間にのみ存在する。言い換
えると、制御ゲート6がシリコン基板1の表面に近接し
ている部分では、通常の酸化膜(トンネル絶縁膜3)が
制御ゲート6をシリコン基板1から分離している。この
ような構造を採用することにより、データの消去時にお
いて、制御ゲート6とチャネル領域との間の耐圧を大き
くすることができ、かつ、チャネル領域から制御ゲート
6へのリーク電流を抑制することができる。
【0049】(第4の実施形態)図9は、本発明による
不揮発性半導体記憶装置の第4の実施形態を示す断面図
である。図9の装置は、シリコン基板1の段差側面領域
13の高さに対して浮遊ゲート4の高さが相対的に低い
点を除けば、図4の装置と同様の構成を有している。図
9の装置の浮遊ゲート4の上端は、第1表面領域11の
レベルよりも10nmから60nm程度低い。また、制
御ゲート6の一部は、浮遊ゲート4の上方において、容
量絶縁膜5を介して段差側面領域13に対向している。
このため、書き込み動作のとき、浮遊ゲート4と制御ゲ
ート6との間の電位差が、これらのゲート4、6の境界
付近(段差側面領域13の中央付近)のチャネル領域内
に局所的に強い電界を形成し、その部分で電子を大きく
加速する。この効果によって、段差側面領域13および
段差底部コーナー付近で多数の高エネルギー電子が生成
されることになり、電子注入効率がいっそう増大する。
【0050】(第5の実施形態)図10は、本発明によ
る不揮発性半導体記憶装置の第5の実施形態の斜視図で
ある。図10の装置では、シリコン基板に形成された凹
部のすべての内側面上に浮遊ゲート4が形成されてい
る。その結果、浮遊ゲート4はリング形状を有してい
る。ドレイン領域9は凹部の底面に形成されているの
で、浮遊ゲート4はドレイン領域9の周辺領域をすべて
覆いながら、ドレイン領域9の中央部を取り囲んでい
る。本実施形態によれば、浮遊ゲート4がドレイン領域
9とオーバーラップする領域の面積を充分に大きくでき
るので、データの書き込み時にはドレイン領域9の電位
を高くすることができる。このため、基板内の電界強度
が増大し、書き込み効率が向上する。本実施形態では、
浮遊ゲート4が第1表面領域11上にまでは延長してお
らず、凹部内に完全に収容されているので、浮遊ゲート
4が凹部の外側にまで広がっている場合に比較して、メ
モリセルのサイズを小さくすることができる。
【0051】(第6の実施形態)図11は、本発明によ
る不揮発性半導体記憶装置の第6の実施形態の斜視図で
ある。図11の装置では、シリコン基板に形成された凹
部のすべての内側面のうち、制御ゲート6に覆われてい
る領域内にのみ浮遊ゲート4が形成されている。その結
果、浮遊ゲート4はライン形状を有し、ドレイン領域9
の全外周部の一辺上に位置している。本実施形態によれ
ば、浮遊ゲート4の体積が第5の実施形態における浮遊
ゲート4の体積よりも小さくなるため、比較的に少ない
電荷注入量でメモリセルのしきい値を大きく変化させる
ことができる。
【0052】(第7の実施形態)図12は、本発明によ
る不揮発性半導体記憶装置の第7の実施形態の斜視図で
ある。図12の装置では、図10の装置と同様に、浮遊
ゲート4がリング形状を有している。制御ゲート6が設
けられていない領域において、消去ゲート10が浮遊ゲ
ート4の一部とオーバーラップするように形成されてい
る。
【0053】消去時の動作について説明する。
【0054】たとえば、ワード線を0V、ドレイン領域
9を3V、消去ゲート10を10Vにすることによっ
て、浮遊ゲート4と消去ゲート10との間の容量絶縁膜
内に強い電界を形成する。そうすると、その容量絶縁膜
内をFowler−Nordheim電流が流れること
によって、浮遊ゲート4内の電子が消去ゲート10へ引
き出され、消去動作が実行される。
【0055】本実施形態によれば、消去ゲート10と制
御ゲート6との間に直接的な容量結合が生じないため、
これら2つのゲート間の電位差を大きくすることができ
る。また、消去ゲート10の電位をドレイン領域9の電
位よりも低く設定することにより、消去ゲート10とド
レイン領域9との間の電位差を低く保ちながら、浮遊ゲ
ート4と消去ゲート10の間の電位差を大きくすること
ができる。なお、制御ゲート6と浮遊ゲート4との間の
容量絶縁膜とは独立して、消去ゲート10と浮遊ゲート
4との間の絶縁膜を形成すれば、各絶縁膜の膜厚および
材料を自由に選択することができるので、信頼性の向上
および動作電圧の最適化などがはかれるような構成を設
計しやすくなる。
【0056】(第8の実施形態)次に、図13(a)か
ら(f)を参照しながら、本発明による不揮発性半導体
記憶装置の製造方法の実施形態を説明する。
【0057】まず、図13(a)に示すように、半導体
基板1上に段差を形成するためのレジストマスク22を
通常のリソグラフィ法によって形成する。このレジスト
マスク22は、半導体基板1に形成すべき凹部の形状お
よび位置を規定する開口部を有している。
【0058】次に、ケミカルドライエッチング(CD
E)法によって基板1の露出表面をエッチングし、それ
によって、図13(b)に示すように、深さ100nm
〜150nm程度の凹部を基板1に形成する。ケミカル
ドライエッチング法を用いる理由は、基板1の表面にプ
ラズマ損傷を与えないようにするためである。このエッ
チングによって、基板1の表面に凹部が形成される。そ
の結果、基板1の表面は、第1レベルにある第1表面領
域11、第1レベルよりも低い第2レベルにある第2表
面領域12、および、第1表面領域11と第2表面領域
12とを連結する段差側面領域13に分かれる。このエ
ッチングは、例えば、酸素ガスおよびCF 4ガスを含む
混合ガスを用いた異方性ケミカルドライエッチングによ
って行うことができる。しかし、このようなケミカルド
ライエッチングに代えて、通常のプラズマを用いた異方
性エッチングおよび等方性エッチングを、この順序で行
っても良い。その場合、異方性エッチングによって基板
表面に形成された結晶欠陥または損傷層を等方性エッチ
ングによって除去できる。この場合、等方性エッチング
によって、段差側面領域よりもレジストマスクの端部が
オーバーハングすることになる。エッチングに使用する
混合ガス中の酸素ガスの割合を調整することによって、
ケミカルドライエッチング中のレジストマスク22のエ
ッチングを意図的に進行させ、それによって、レジスト
マスク22の端部が段差側面領域13よりもオーバーハ
ングしないようにすることも可能である。
【0059】次に、例えば、ドーズ量1×1014cm-2
の砒素イオンを、加速エネルギー40KeVで凹部の底
面(第2表面領域12)に注入し、それによって、図1
3(c)に示すように第2表面領域12に浅い低濃度ド
レイン領域(不純物濃度:1×1017〜1×1019cm
-3)9aを形成する。このイオン注入を斜めイオン注入
法を用いて行えば、低濃度ドレイン領域9aを第2表面
領域12のみならず、段差側面領域13にも形成するこ
とができる。段差側面領域13にドレイン領域9の一部
を形成することを望まない場合は、レジストマスク22
の端部を段差側面領域13よりもオーバーハングするよ
うにしてもよい。このイオン注入の後、レジストマスク
22を除去する。
【0060】次に、半導体基板1の段差側面領域13を
含む表面領域に厚さ10nmの酸化膜3を熱酸化法によ
って形成し、その上に厚さ150nmの多結晶シリコン
膜をCVD法によって堆積する。ケミカルドライエッチ
ング法を用いた場合、形成される酸化膜3の膜質もトン
ネル酸化膜として良質なものになる。その後、通常のリ
ソグラフィ技術およびドライエッチング技術によって多
結晶シリコン膜をパターニングし、図13(d)に示す
ような形状の浮遊ゲート4を形成する。本実施形態の浮
遊ゲート4は、形成すべき浮遊ゲート4の形状および位
置を規定する不図示のレジストマスクを上記多結晶シリ
コン膜上に形成した後、その多結晶シリコン膜のレジス
トマスクに覆われていない部分をエッチングすることに
よって形成される。こうして、形成された浮遊ゲート4
の上端は、第1表面領域11のレベルよりも高くなって
いる。
【0061】次に、図13(e)に示すように、浮遊ゲ
ート4の表面に容量絶縁膜5を形成する。この容量絶縁
膜5は、例えば、第1酸化膜(厚さ約8nm)、窒化シ
リコン(厚さ約12nm)、および第2酸化膜(厚さ約
12nm)をこの順序で堆積することによって得られる
ONO膜から形成しても良い。特に、第1酸化膜は、多
結晶シリコンからなる浮遊ゲート4の表面を熱酸化する
ことによって形成することが好ましい。容量絶縁膜5と
しては、珪素粒を含む酸化珪素からなる層(シリコンリ
ッチオキサイド層)と酸化珪素(SiO2)層とを含む
二層膜を用いても良い。シリコンリッチオキサイド層
は、シランガスおよび窒化酸素ガスを用いた化学的気相
成長法によって堆積できる。これらの絶縁膜に代えて、
CVD法によって堆積したHTO膜を容量絶縁膜5とし
て用いても良い。
【0062】次に、図13(f)に示すように、通常の
CVD法、リソグラフィ法およびドライエッチング法に
よって制御ゲート6を形成する。この時、制御ゲート6
は、浮遊ゲート4の側面および上面を完全に覆うように
形成する。その結果、制御ゲート6の一部は、容量絶縁
膜5を介して第1表面領域11に対向する。
【0063】この後、イオン注入によって高濃度ソース
領域(不純物濃度:1×1019〜1×1022cm-3)8
および高濃度ドレイン領域(不純物濃度:1×1019
1×1022cm-3)9bを形成する。高濃度のソース領
域8およびドレイン領域9bは、制御ゲート6に対して
自己整合的に形成される。第1表面領域11のうち制御
ゲート6によって覆われている部分には不純物イオンが
注入されないため、その部分および段差側面領域13は
チャネル領域として機能する。この後、配線形成工程お
よび層間絶縁膜形成工程等の公知の工程を行い、本発明
の不揮発性半導体記憶装置が製造される。なお、この装
置によれば、浮遊ゲート4と制御ゲート6との間の対向
面積が広いので、大きな容量結合が得られる。
【0064】(第9の実施形態)次に、図14(a)か
ら(c)および図15(a)から(c)を参照しなが
ら、本発明による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の
他の実施形態を説明する。
【0065】まず、図14(a)に示すように、半導体
基板1上に段差を形成するためのレジストマスク22を
通常のリソグラフィ法によって形成する。このレジスト
マスク22は、半導体基板1に形成すべき凹部の形状お
よび位置を規定する開口部を有している。この開口部の
平面形状は、典型的には、矩形である。
【0066】次に、ケミカルドライエッチング法によっ
て基板1の露出表面をエッチングし、それによって、図
14(b)に示すように、深さ100nm〜150nm
程度の凹部を基板1に形成する。このエッチングによっ
て、基板1の表面に凹部が形成され、基板1の表面は、
第1レベルにある第1表面領域11、第1レベルよりも
低い第2レベルにある第2表面領域12、および、第1
表面領域11と第2表面領域12とを連結する段差側面
領域13に分かれる。
【0067】この後、例えば、ドーズ量1×1014cm
-2の砒素イオンを、加速エネルギー40KeVで凹部の
底面に注入し、それによって、凹部底面に浅い低濃度ド
レイン領域(不純物濃度:1×1017〜1×1019cm
-3)9aを形成する。この後、レジストマスク22を除
去する。
【0068】次に、図14(c)に示されるように、基
板表面を熱酸化することによって、厚さ10nmのトン
ネル絶縁膜3を形成した後、その上に厚さ100nmの
多結晶シリコン膜30を通常のCVD法によって形成す
る。
【0069】次に、図15(a)に示されるように、通
常の反応性イオンエッチング(RIE)法によって多結
晶シリコン膜30を異方的にエッチングする。この異方
性エッチングによって、多結晶シリコン膜30は段差側
面領域13に沿って残存し、残存した部分が浮遊ゲート
4として機能するようになる。エッチング後の浮遊ゲー
ト4の高さは、エッチング時間などのエッチング条件を
調整することによって制御できる。また、エッチング後
の浮遊ゲート4の幅(段差側面領域に垂直な方向に測定
したサイズ)は、堆積する多結晶シリコン膜30の厚さ
を調整することによって制御できる。なお、段差側面領
域13は低濃度ドレイン領域9aを取り囲むように形成
されるため、段差側面領域13に対して自己整合的に形
成された浮遊ゲート4はリング形状を持つようにパター
ニングされる。
【0070】次に、図15(b)に示されるように、容
量絶縁膜5を堆積する。この容量絶縁膜5の形成は第8
実施形態について説明して容量絶縁膜5の形成方法と同
様の方法で行うことで形成できる。つぎに、制御ゲート
6を形成するための多結晶シリコン膜を通常のCVD法
で形成した後、通常のリソグラフィ法、通常のドライエ
ッチングで、制御ゲート6の形に形成する。この時、チ
ャネル領域側の段差側面領域に位置する浮遊ゲート4は
制御ゲート6で完全に覆われるように制御ゲート6をパ
ターニングする。
【0071】次に、図15(c)に示されるように、浮
遊ゲート4および制御ゲート6をマスクとして、高濃度
ソース領域8および高濃度ドレイン領域9bとして機能
する不純物拡散層をイオン注入によって形成する。
【0072】この後の工程の詳細については省略する
が、通常の配線および層間膜を形成する工程を行うこと
によって、本発明による不揮発性半導体記憶装置を製造
できる。
【0073】なお、浮遊ゲート4を形成するためのドラ
イエッチングにおいて、エッチング量が堆積した多結晶
シリコン膜の厚さよりも20〜50nm程度大きくなる
ようなオーバーエッチを行えば、浮遊ゲート4の高さが
段差側面領域13の高さ(段差)よりも低くなり、浮遊
ゲート4と制御ゲート6と境界が段差側面領域13上に
位置するこことなる。そうなれば、図9に示される不揮
発性半導体記憶装置を製造できる。
【0074】(第10の実施形態)図16(a)から
(c)を参照しながら、本発明による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法の更に他の実施形態を説明する。
【0075】まず、図16(a)に示されるように、半
導体基板1に100〜150nmの段差を形成し、段差
底部に低濃度ドレイン領域9aを形成する。その後、段
差側面領域13に沿って浮遊ゲート4を形成する。半導
体基板1と浮遊ゲート4とは、10nmのトンネル絶縁
膜3によって隔てられている。この構造は、第9の実施
形態について説明した方法と同様の方法で形成される。
【0076】次に、図16(b)に示されるように、浮
遊ゲート4のうち、チャネル領域側の部分のみ(図中左
方)をレジストマスク25で覆う。その後、通常のドラ
イエッチング法でレジストマスク25に覆われていない
浮遊ゲート4を除去する。この後、このレジストマスク
25を除去する。
【0077】次に、図16(c)に示されるように、容
量絶縁膜5を堆積する。この容量絶縁膜5は、第8実施
形態について説明した容量絶縁膜5の形成方法と同様の
方法で形成できる。この後、制御ゲート6に用いる多結
晶シリコン膜を通常のCVD法で形成し、その後、通常
のリソグラフィ法、通常のドライエッチングで、多結晶
シリコン膜をパターニングし、制御ゲート6を形成す
る。この時、チャネル領域側の段差側面領域13に位置
する浮遊ゲート4を制御ゲート6で完全に覆う。
【0078】この後の工程の詳細な説明は省略するが、
高濃度ソース領域およびドレイン領域として機能する不
純物拡散領域を形成し、通常の配線および層間膜を形成
する工程によって本発明による不揮発性半導体記憶装置
(図11)が製造できる。
【0079】なお、本実施形態では、図16(b)に示
されるように、浮遊ゲート4の形成を行った後に、浮遊
ゲート4の不要部分を除去しているが、そうする代わり
に、まず、浮遊ゲート4のための多結晶シリコン膜のう
ち不要部分をドライエッチングにより除去した後、多結
晶シリコン膜の異方性エッチングを行い、それによって
段差側面領域のうちチャネル領域が形成される領域に対
して自己整合的に浮遊ゲート4を形成するようにしても
よい。このようにするためには、浮遊ゲート4のための
多結晶シリコン膜を堆積した後、段差側面領域13のう
ちチャネル領域が形成される領域をマスクで覆い、マス
クに覆われていない領域に位置する多結晶シリコン膜を
エッチングにより除去することが必要になる。
【0080】(第11の実施形態)図17(a)から
(c)を参照しながら、本発明による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法の更に他の実施形態を説明する。
【0081】まず、図17(a)に示されるように、半
導体基板1に100〜150nmの段差を形成し、段差
底部に低濃度ドレイン領域9aを形成する。その後、段
差側面領域13に沿って浮遊ゲート4を形成する。半導
体基板1と浮遊ゲート4とは、10nmのトンネル絶縁
膜3によって隔てられている。この構造は、第9の実施
形態について説明した方法と同様の方法で形成される。
【0082】次に、図17(b)に示されるように、容
量絶縁膜5を堆積した後、制御ゲートに用いる多結晶シ
リコン膜35を通常のCVD法で形成する。
【0083】図17(c)に示されるように、通常のリ
ソグラフィ法および通常のドライエッチングで多結晶シ
リコン膜35から制御ゲート6と消去ゲート10とを同
時に形成する。この時、制御ゲート6は、チャネル領域
側の段差側面領域13に位置する浮遊ゲート4を完全に
覆うようにする。また、消去ゲート10はチャネル領域
以外の領域、チャネル領域と平行になっている部分の浮
遊ゲート4を覆うよう形成する。
【0084】この後の工程の詳細な説明は省略するが、
高濃度ソース領域およびドレイン領域として機能する不
純物拡散領域を形成し、通常の配線および層間膜を形成
する工程によって本発明による不揮発性半導体記憶装置
(図12)が製造できる。 (第12の実施形態)図18(a)から(d)を参照し
ながら、本発明による不揮発性半導体記憶装置の製造方
法の更に他の実施形態を説明する。
【0085】まず、図18(a)に示されるように、半
導体基板1に100〜150nmの段差を形成し、段差
底部に高濃度ドレイン領域9aを形成する。その後、段
差側面領域13に沿って浮遊ゲート4を形成する。半導
体基板1と浮遊ゲート4とは、10nmのトンネル絶縁
膜3によって隔てられている。この構造は、第9の実施
形態について説明した方法と同様の方法で形成される。
【0086】次に、図18(b)に示されるように、容
量絶縁膜5を堆積した後、制御ゲートに用いる多結晶シ
リコン膜35を通常のCVD法で形成する。
【0087】図18(c)に示されるように、通常のリ
ソグラフィ法、および通常のドライエッチングで、多結
晶シリコン膜35から制御ゲート6を形成する。この
時、制御ゲート6は、チャネル領域側の段差側面領域1
3に位置する浮遊ゲート4を覆うようにする。
【0088】図18(d)に示されるように、第2の容
量絶縁膜100を堆積する。この容量絶縁膜100とし
て、本実施形態では、シランガスおよび窒化酸素ガスを
用いた化学的気相成長法によってシリコンリッチオキサ
イド膜を20nm堆積する。この後、消去ゲート10の
ための多結晶シリコン膜を堆積し、通常のリソグラフィ
およびドライエッチングにより多結晶シリコン膜を消去
ゲート10の形状に加工する。このとき、消去ゲート1
0はチャネル領域以外の部分で制御ゲート6と平行にな
っている部分の浮遊ゲート4を覆うよう形成する。
【0089】この後の工程の詳細な説明は省略するが、
高濃度ソース領域およびドレイン領域となる不純物拡散
領域を形成し、通常の配線および層間膜を形成する工程
によって本発明の第7の実施形態における不揮発性半導
体記憶装置を製造できる。
【0090】本製造方法によれば、第1の容量絶縁膜5
とは独立して、消去ゲート10と浮遊ゲート4との間の
第2の容量絶縁膜100を形成するので、各絶縁膜の膜
厚および材料を自由に選択することができる。このた
め、信頼性の向上および動作電圧の最適化などがはかれ
る。
【0091】なお、上記製造方法の各実施形態におい
て、浮遊ゲート4を形成した後に、浮遊ゲート4をマス
クとして、ドーズ量が1×1012cm-2から1×1013
cm-2のホウ素イオンをエネルギー30KeVで注入し
てもよい。このイオン注入によって、第1絶縁膜3を隔
てて制御ゲート6に接するチャネル領域のしきい値(V
t)を選択的に制御することができる。
【0092】また、各実施形態において、浮遊ゲート4
および制御ゲート6の材料として、多結晶シリコン膜を
用いたが、この多結晶シリコン膜には堆積時または堆積
後に不純物がドープされ、それによって高い導電性が与
えられる。これらの浮遊ゲート4および制御ゲート6の
材料は、上述の多結晶シリコン膜に限定されず、他の導
電性材料、例えばシリサイドや高融点金属材料を用いて
も良い。
【0093】なお、本発明の不揮発性半導体記憶装置は
通常の単結晶シリコン基板を用いて形成したものに限定
されず、SOI基板や、半導体層が表面に形成された絶
縁性基板等を用いても良い。
【0094】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置によれ
ば、第1レベルにある第1表面領域、第1レベルよりも
低い第2レベルにある第2表面領域、および、第1表面
領域と第2表面領域とを連結する段差側面領域を含む表
面を有する基板を用い、浮遊ゲートの一部分が第1絶縁
膜を介して段差側面領域に対向し、浮遊ゲートの他の一
部分が第1絶縁膜を介して第2表面領域と対向してお
り、また、制御ゲートの一部が第1表面領域から絶縁さ
れながら第1表面上に延びているため、段差側面領域と
第2表面領域との間のコーナー部分近傍に強い電界が形
成されるとともに、浮遊ゲートと制御ゲートとの間の電
位差によってチャネル領域中に局所的に強い電界が形成
される。このため、段差側面領域および第2表面領域か
ら浮遊ゲートへの電子注入効率が著しく向上し、データ
の書き込み速度が従来の不揮発性半導体記憶装置に比較
して格段に改善される。また、電子注入効率の向上によ
って、書き込み動作の電圧を低減することも可能にな
る。このため、不揮発性半導体記憶装置と他の論理演算
回路とを1つのチップ上に集積した場合においても、実
用的なデータ書き込み速度を維持しながら、不揮発性半
導体記憶装置と論理演算回路とを同一の電源電圧で動作
させることが可能になる。
【0095】浮遊ゲートの上端が第1表面領域のレベル
よりも低く、制御ゲートが浮遊ゲートの上方において段
差側面領域に対向している場合、浮遊ゲートと制御ゲー
トとの間の境界部分が段差側面領域上に位置するため、
両ゲートの電位差によってチャネル領域内に形成される
強電界領域から浮遊ゲートへの電子注入が促進させる。
その結果、いっそう書き込み効率が向上する。
【0096】ドレイン領域が記段差側面領域と第2表面
領域との間のコーナー部分を覆っている場合、当該コー
ナー部分の近傍にドレイン領域とチャネル領域との間の
接合が位置するため、コーナー部分の近傍に強電界が形
成される結果、その部分から浮遊ゲートへの電子注入効
率が上昇する。
【0097】第2表面領域が基板に形成された凹部の底
面であり、ドレイン領域が凹部の底面に形成され、浮遊
ゲートがリング形状を有し、凹部の底面の周辺部分を覆
っている場合、比較的に低い電位をドレイン領域に与え
ても、データの書き込みに必要な強度を持った電界を形
成できる。
【0098】浮遊ゲートに蓄積されている電荷を前記浮
遊ゲートから引き抜くための消去ゲートを更に備えてい
る場合、効率的なデータ消去が可能になる。
【0099】消去ゲートと浮遊ゲートとの間に介在する
絶縁膜が、第2絶縁膜と同一の膜から形成されている場
合、その形成が簡単である。また、この絶縁膜が第2絶
縁膜とは異なる膜から形成されている場合、この絶縁膜
の材料や厚さを、第2絶縁膜に要求される条件とは異な
る条件下で、データ消去のために最適化できる利点があ
る。
【0100】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法によれば、電子注入効率が向上した不揮発性半導体記
憶装置を製造できる。半導体基板を用意する工程が、半
導体基板の表面を部分的にマスクで覆う工程と、半導体
基板のうちマスクで覆われていない部分をエッチングす
ることによって、半導体基板の表面に凹部を形成する工
程とを含み、マスクを除去する前に、不純物イオンを凹
部の底面に注入することによって、第2表面領域にドレ
イン領域を形成する工程を更に含む場合、段差側面領域
と第2表面領域との間のコーナーの近傍に端部が達する
ドレイン領域を簡単に形成できる。このため、コーナー
部分の近傍に強い電界を形成できる不揮発性半導体記憶
装置が提供される。
【0101】半導体基板を用意する工程が、半導体基板
の表面を部分的にマスクで覆う工程と、半導体基板のう
ちマスクで覆われていない部分を、酸素ガスおよびCF
4ガスを含む混合ガスを用いた異方性ケミカルドライエ
ッチングによってエッチングし、それによって半導体基
板の表面に凹部を形成する工程を含む場合、エッチング
による損傷の少ない表面が得られ、チャネル領域および
第1絶縁膜などの特性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不揮発性半導体記憶装置の第1の従来例の断面
図である。
【図2】不揮発性半導体記憶装置の第2の従来例の断面
図である。
【図3】不揮発性半導体記憶装置の第3の従来例の断面
図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置を示す断面図である。
【図5】半導体基板の表面に段差が存在するときの電界
ピークのゲート電圧依存性を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置を示す断面図である。
【図8】図7の装置の改良例を示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置を示す断面図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る不揮発性半導
体記憶装置を示す斜視図である。
【図11】本発明の第6の実施形態に係る不揮発性半導
体記憶装置を示す斜視図である。
【図12】本発明の第7の実施形態に係る不揮発性半導
体記憶装置を示す斜視図である。
【図13】(a)から(f)は、本発明の第8の実施形
態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程
断面図である。
【図14】(a)から(c)は、本発明の第8の実施形
態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程
断面図である。
【図15】(a)から(c)は、第9の実施形態に係る
不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図で
ある。
【図16】(a)から(c)は、第10の実施形態に係
る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図
である。
【図17】(a)から(c)は、第11の実施形態に係
る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図
である。
【図18】(a)から(d)は、第12の実施形態に係
る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図
である。
【図19】本発明の不揮発性半導体記憶装置の段差底部
コーナおよびその近傍の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 3 トンネル絶縁膜(第1絶縁膜) 4 浮遊ゲート 5 容量絶縁膜(第2絶縁膜) 6 制御ゲート 7 浅いドレイン領域 8 ソース領域 9 ドレイン領域 10 消去ゲート 22 レジストマスク 25 レジストマスク 30 多結晶シリコン膜 100 第2の容量絶縁膜(第3絶縁膜)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1レベルにある第1表面領域、前記第
    1レベルよりも低い第2レベルにある第2表面領域、お
    よび、前記第1表面領域と前記第2表面領域とを連結す
    る段差側面領域を含む表面を有する基板と、 前記第1表面領域に形成されたソース領域と、 前記第2表面領域に形成されたドレイン領域と、 前記基板の前記表面上に形成された第1絶縁膜と、 前記第1絶縁膜上に形成された浮遊ゲートと、 前記浮遊ゲート上に形成された第2絶縁膜と、 前記第2絶縁膜を介して前記浮遊ゲートに容量結合され
    る制御ゲートと、を備えた不揮発性半導体記憶装置であ
    って、 前記第1絶縁膜は、前記段差側面領域および前記第2表
    面領域に形成されており、前記浮遊ゲートの一部分は、
    前記第1絶縁膜を介して前記段差側面領域に対向し、前
    記浮遊ゲートの他の一部分は、前記第1絶縁膜を介して
    前記第2表面領域と対向し、しかも、前記浮遊ゲートの
    上端は前記第1レベルよりも上に突出しておらず、 前記制御ゲートの一部は、前記第2絶縁膜を介して前記
    浮遊ゲートに対向し、かつ、前記制御ゲートの他の一部
    は、前記第1表面領域から絶縁されながら前記第1表面
    上に延びており、 書き込み時において、前記第1表面領域にチャネル領域
    が形成され、前記チャネルホットエレクトロンが前記浮
    遊ゲートに注入される、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記浮遊ゲートの上端は、前記第1表面
    領域のレベルよりも低く、 前記制御ゲートが、前記浮遊ゲートの上方において、前
    記段差側面領域に対向していることを特徴とする請求項
    1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記ドレイン領域は、前記段差側面領域
    と前記第2表面領域との間のコーナー部分を覆っている
    ことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第2表面領域は、前記半導体基板に
    形成された凹部の底面であり、 前記ドレイン領域は、前記凹部の底面に形成され、 前記浮遊ゲートは、リング形状を有し、前記凹部の底面
    の周辺部分を覆っていることを特徴とする請求項1に記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記浮遊ゲートに蓄積されている電荷を
    前記浮遊ゲートから引き抜くための消去ゲートを更に備
    えていることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 第1レベルにある第1表面領域、前記第
    1レベルよりも低い第2レベルにある第2表面領域、お
    よび、前記第1表面領域と前記第2表面領域とを連結す
    る段差側面領域を含む表面を有する基板を用意する工程
    と、 前記基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、 前記第1絶縁膜上に導電性材料薄膜を堆積する工程と、 前記導電性材料薄膜をエッチングすることによって、前
    記第1絶縁膜を介して前記段差側面領域の少なくとも一
    部に対向する部分を有する浮遊ゲートであって、その上
    端が前記第1レベルよりも上に突出していない浮遊ゲー
    トを形成する工程と、 前記浮遊ゲートの露出表面に第2絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第2絶縁膜を介して前記浮遊ゲートに容量結合され
    る制御ゲートを形成する工程と、を包含し、 前記制御ゲートの一部が前記第1表面領域上に位置する
    ように前記制御ゲートをパターニングする工程を包含す
    ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記基板を用意する工程は、 前記基板の表面を部分的にマスクで覆う工程と、 前記基板のうち前記マスクで覆われていない部分を、酸
    素ガスおよびCF4ガスを含む混合ガスを用いた異方性
    ケミカルドライエッチングによってエッチングし、それ
    によって前記半導体基板の表面に凹部を形成する工程を
    含むことを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記浮遊ゲートを形成する工程は、異方
    性エッチングによって前記導電性材料薄膜をエッチング
    し、それによって前記浮遊ゲートを前記段差側面領域に
    対して自己整合的に形成することを特徴とする請求項6
    に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記浮遊ゲートを形成する工程は、 前記段差側面領域のうちチャネル領域が形成される領域
    の上にマスクを形成する工程と、 前記マスクに覆われていない領域に位置する前記導電性
    材料薄膜をエッチングする工程と、 前記マスクを除去する工程と、 異方性エッチングで前記導電性材料薄膜をエッチング
    し、それによって、前記段差側面領域のうちチャネル領
    域が形成される領域に対して自己整合的に前記浮遊ゲー
    トを形成することを特徴とする請求項6に記載の不揮発
    性半導体記憶装置の製造方法。
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