JP2000110732A - リニアコンプレッサの制御装置 - Google Patents

リニアコンプレッサの制御装置

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JP2000110732A
JP2000110732A JP10286227A JP28622798A JP2000110732A JP 2000110732 A JP2000110732 A JP 2000110732A JP 10286227 A JP10286227 A JP 10286227A JP 28622798 A JP28622798 A JP 28622798A JP 2000110732 A JP2000110732 A JP 2000110732A
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Japan
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voltage
piston
mover
cylinder
power supply
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JP10286227A
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English (en)
Inventor
Koji Hamaoka
孝二 浜岡
Hideo Yamamoto
秀夫 山本
Hiromi Shibuya
浩洋 渋谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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  • Control Of Linear Motors (AREA)
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアコンプレッサの制御装置において、起
動時に大きなストロークが出て、保護が簡単に作動する
という課題を解決し、小型で低コストなリニアコンプレ
ッサの制御装置を提供する。 【解決手段】 起動時の電圧を起動所定電圧記憶手段に
記憶された可動子のストロークが非常に小さいレベルと
なるような起動所定電圧でスタートするような起動手段
25を設けることにより、起動時の電流が最小に抑えら
れるため、電源装置の電流容量は小さくてよく、小型化
・低コスト化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ内に往復
可能な様に取り付けられたピストンをリニア振動アクチ
ュエータによって往復運動させることにより、ガスを圧
縮して外部に供給するリニアコンプレッサの制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫やエアコンのような冷凍空
調システムにおいて、冷媒ガスを圧縮して冷凍空調シス
テムに供給するコンプレッサとして、可動部自体の往復
運動を直接ピストンの往復運動に伝えることにより、し
ゅう動損失を減らし高効率を狙ったりリニアコンプレッ
サが提案されている。
【0003】このような従来のリニアコンプレッサの制
御装置としては、たとえば特開平9−264262号公
報に示されているとおりである。
【0004】以下、従来のリニアコンプレッサの制御装
置を図15を用いて説明する。図15は従来のリニアコ
ンプレッサの制御装置のブロック図を示す。
【0005】図10において、100はハウジングであ
り、ハウジングによりリニアコンプレッサ全体は密閉空
間として保持している。
【0006】101はシリンダである。102はピスト
ンであり、シリンダ101内を往復運動できるように取
り付けられている。シリンダ101とピストン102に
よって冷媒ガスの圧縮空間となる圧縮室103が区画形
成される。
【0007】104は圧縮するガスを圧縮室103内に
吸い込むための吸込弁、105は圧縮室103で圧縮さ
れたガスを外部に吐出するための吐出弁である。吐出弁
105からでたガスは冷凍空調システムの配管106を
通って、再度吸込弁から戻ってくる。
【0008】ピストン102の圧縮室103の反対側は
支持ロッド107によってリニア振動アクチュエータの
可動子108に一体固定されている。可動子108とピ
ストン102を往復可能なように弾性支持するために、
可動子108とハウジング100との間はピストンスプ
リング109によって固定されている。
【0009】可動子108には電磁コイル110が巻か
れている。またリニア振動アクチュエータの固定子11
1側には可動子108の電磁コイル110に相対するよ
うに永久磁石112が固定されている。
【0010】113は電源装置である。この電源装置1
13から所定周波数の交流電流を電磁コイル110に加
えることにより、可動子108は往復運動を行う。この
往復運動によってピストン102が往復運動し、圧縮室
103内のガスは圧縮されることとなる。またこの電源
装置113は制御回路114からの制御指令に基づいし
所定の駆動電流を電磁コイル110に供給している。
【0011】115はピストン102がシリンダ101
と衝突するのを事前に防止するコイルスプリングであ
り、ピストン102が衝突しそうになった時、コイルス
プリング115のバネを利用し、反対側に押し返す役目
もある。
【0012】また、コイルスプリング115には電気伝
導体が使用されており、可動子108の上部に取り付け
られた金属板116と接触したことを当接検知回路で検
出できる。当接検知回路117でコイルスプリング11
5と金属板116との接触を検知した場合は、制御回路
114で直ちに電源装置113の出力を停止させる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、次のような課題があった。
【0014】まず、制御回路114からの駆動指令に基
づいて所定の駆動電流を電磁コイル110へ供給するた
め、リニア振動アクチュエータの発生する推力は一定で
ある。しかし、実際のコンプレッサでは冷凍空調システ
ムの状態により様々な負荷状態があり得る。従って起動
時に所定の駆動電流を電磁コイル110に流すと、いき
なり大きく駆動し、即座に当接検知回路117が動作
し、保護がかかって止まってしまう恐れがあった。
【0015】また、急激にストロークを大きくするため
に、電源装置113の電流容量も大きなものが必要であ
り、大型化し、コストも高くなるという課題があった。
【0016】また、衝突検知の方法としてコイルスプリ
ング115を使用するので、ピストンとシリンダとの間
隔(上死点)をあまり詰めることができず冷凍能力が低
くなり、更に効率も低下するという課題を有していた。
【0017】本発明は、起動時に大きなストロークが出
てしまうことなく、保護が作動するのを防ぎ、冷凍空調
システムが安易に停止してしまうのを防ぐことができる
リニアコンプレッサの制御装置を提供することを目的と
する。
【0018】また、起動時の電流を最小に制御すること
によって、電源装置の電流容量も小さくてすみ、電源装
置の小型化,低コスト化することができるリニアコンプ
レッサの制御装置を提供することを目的とする。
【0019】また、ピストンの上死点を従来以上に詰め
ることを可能とし、冷凍性能の向上、効率の向上ができ
るリニアコンプレッサの制御装置を提供することを目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、起動時の電圧を起動所定電圧記憶手段に記
憶された可動子のストロークが非常に小さいレベルとな
るような起動所定電圧でスタートするように構成したも
のである。
【0021】これにより、起動時の電流が最小に抑えら
れるため、電源装置の電流容量は小さくてよく、小型化
・低コスト化を実現できる。
【0022】また、起動時のストロークを検出する位置
検出手段の出力により、起動所定電圧記憶手段に記憶さ
れている起動所定電圧を書き換える起動所定電圧書換手
段を構成したものである。
【0023】これにより、冷凍空調システムの状態が変
化しても常に起動電流は最低にできるというメリットが
得られる。
【0024】また、起動後の電圧上昇を上昇速度記憶手
段に記憶された加速トルクを含めた電流が所定値以下と
なるような上昇速度にしたがって電圧を上昇させる起動
時電圧指令手段を構成したものである。
【0025】これにより、起動後のリニア振動アクチュ
エータの電流が電源装置の電流容量に応じた電流値以下
に抑えられるため、電源装置の電流容量と小さくてよ
く、小型化・低コスト化を実現できる。
【0026】また、起動後の加速時の電流を検出する電
流判定手段の出力により、上昇速度記憶手段に記憶され
ている上昇速度を書き換える上昇速度書換手段を構成し
たものである。
【0027】これにより、冷凍空調システムの状態が変
化して加速時の電流が増加しても、次回の起動時には起
動後の加速時の電流は最低にできるというメリットが得
られるため、電源装置の電流容量は小さくてよく、小型
化・低コスト化を実現できる。
【0028】また、起動手段における電圧上昇速度をよ
り遅い電圧上昇速度を持つピストン位置制御手段と、位
置検出手段により検出されたピストン位置が所定位置を
超えた時、起動手段による電圧制御からピストン位置検
出手段による電圧制御に切り替える切替手段を構成した
ものである。
【0029】これにより、リニアコンプレッサが圧縮仕
事を始める位置で一旦上昇速度を落とすことができるの
で、圧縮負荷の急激な増減によってピストンがオーバー
シュートしてシリンダに衝突することを防ぐことができ
る。
【0030】また、位置検出手段により検出されたピス
トン位置と目標上死点位置との偏差を演算する偏差演算
回路と偏差演算回路で演算された偏差により比較時間を
設定する比較時間設定回路と、比較時間設定回路が設定
時間を経過すれば電圧指示値を変更する電圧指示値変更
回路とを構成したものである。
【0031】これにより、安定したピストン制御がで
き、コンプレッサの冷凍能力は格段に安定する。
【0032】また、前回の電圧値を変更した時からの時
間をカウントするタイマ回路と、比較時間設定回路の設
定時間とタイマ回路の時間との大小を比較する比較器
と、比較器の出力により電圧指示値を変更する電圧指示
値変更回路とを構成したものである。
【0033】これにより、冷凍空調システムなどの状態
が著しく変化し、急激に負荷状態が変化した時に、ピス
トンがシリンダに衝突することがないよう素早い電圧制
御が可能となる。
【0034】また、比較時間設定回路に比較的短時間の
最大比較時間制限手段を構成したものである。
【0035】これにより、ピストンは中途半端あ上死点
位置で停止することなく、常に上死点位置周辺での運動
が可能になるため、コンプレッサの出す冷凍能力が著し
く安定することになる。
【0036】また、ピストン位置から上死点位置を演算
し、その値が第2所定位置以下の場合には電源装置の出
力電力を強制的に停止させるピストン保護手段とを構成
したものである。
【0037】これにより、ピストンがシリンダに衝突し
そうになった場合は確実に電源装置からの電力供給を停
止し、衝突を未然に防ぐことができることができると共
に、機械的な保護ではないので上死点を限界まで詰める
ことができ、冷凍性能も向上することになる。
【0038】また、演算された上死点位置が第1所定位
置以下の場合には直ちに電源装置からの出力電圧を低下
させるピストン保護手段を構成したものである。
【0039】これにより、上死点位置が衝突の恐れがあ
る位置まで来た時に、出力電圧を低下させることにより
コンプレッサを停止することなく衝突を未然に防ぐこと
ができる。
【0040】また、演算された上死点位置が第2所定位
置以下の場合には直ちに電源装置からの出力電圧を強制
的に停止させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を
継続するピストン保護手段を構成したものである。
【0041】これにより、上死点位置が衝突の恐れがあ
る位置まで来た時に、半波分の出力電圧は完全に停止
し、次の半サイクル以降は出力電圧を低下させて、運転
を継続することによりコンプレッサを停止することをか
なり少なくすることができる。
【0042】また、演算された上死点位置が第2所定位
置以下の場合には直ちに電源装置からの出力電圧を強制
的に停止させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を
継続してもまた第2所定位置以下であった場合には出力
を停止するピストン保護手段を構成したものである。
【0043】これにより、上死点位置が衝突の恐れがか
なりある場合には確実に保護動作をかけることができ
る。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、起動所定電圧を記憶する起動所定電圧記憶手段と、
前記リニア振動アクチュエータの起動時に前記起動所定
電圧記憶手段に記憶された起動所定電圧を選択する起動
時電圧指令手段と、前記起動時電圧指令手段の指令信号
により前記可変交流電源の出力電圧値を制御する電圧可
変手段とからなるリニアコンプレッサの制御装置とした
ものであり、起動する瞬間に印加する電圧は予め定めら
れた起動電圧とすることによって起動時の電流が最小で
抑えられ、なおかつ早い起動ができるという作用を有す
る。
【0045】本発明の請求項3に記載の発明は、起動時
のストロークを判定するストローク判定手段と、前記ス
トローク判定手段の結果から前記起動所定電圧記憶手段
に記憶された起動所定電圧を書き換える起動所定電圧書
換手段とからなるリニアコンプレッサの制御装置とする
ことにより、前回起動時のシステムの状態を確認し、次
回での起動電圧が更に最適となるように調整,記憶する
という作用を有する。
【0046】本発明の請求項4に記載の発明は、起動時
の電圧の上昇速度を記憶する上昇速度記憶手段と、前記
リニア振動アクチュエータの起動時に前記上昇速度記憶
手段に記憶された上昇速度に従って電圧を上昇させてい
く起動時電圧指令手段と、前記起動時電圧指令手段の指
令信号により前記可変交流電源の出力電圧値を制御する
電圧可変手段とからなるリニアコンプレッサの制御装置
とすることにより、電圧の上昇速度を電源装置の電流容
量によって決まる最大電流以下となるように変化させる
ことができるという作用を有する。
【0047】本発明の請求項6に記載の発明は、電流を
判定する電流判定手段と、前記電流判定手段の判定結果
の基づき前記上昇速度記憶手段に記憶された上昇速度を
書き換える上昇速度書換手段とからなるリニアコンプレ
ッサの制御装置とすることにより、冷凍空調システムの
状態により変化する電流を検出し、最適な電流値となる
ように電圧の上昇速度を書き換えることができるという
作用を有する。
【0048】本発明の請求項7に記載の発明は、起動手
段における電圧上昇速度より遅い電圧上昇速度を持つピ
ストン位置制御手段と、前記位置検出手段によりピスト
ン位置が所定位置を超えた時前記起動手段による電圧制
御から前記ピストン位置検出手段による電圧制御に切り
替える切替手段とからなるリニアコンプレッサの制御装
置とすることにより、負荷がかかりピストン制御の安定
性がなくなってきた時に、電圧上昇速度をよりゆっくり
した上昇速度にかえるという作用を有する。
【0049】本発明の請求項9に記載の発明は、位置検
出手段により検出されたピストン位置と目標上死点位置
との偏差を演算する偏差演算回路と、前記偏差演算回路
で演算された偏差により比較時間を設定する比較時間設
定回路と、前記比較時間設定回路が設定した時間を経過
すれば電圧指示値を変更する電圧指示値変更回路とから
なるリニアコンプレッサの制御装置とすることにより、
ピストンが目標上死点に近づくと電圧変更の時間が長く
なり安定して目標上死点に近付けることができるという
作用を有する。
【0050】本発明の請求項10に記載の発明は、前回
の電圧値を変更した時から時間をカウントするタイマ回
路と、前記比較時間設定回路の設定時間と前記タイマ回
路との時間との大小を比較する比較器と、前記比較器の
出力により電圧指示値を変更する電圧指示値変更回路と
からなるリニアコンプレッサの制御装置とすることによ
り、急な負荷変動などが発生し偏差が大きくずれた時、
前回の電圧値を変更した時からのタイマ値が設定された
設定時間を超えていた場合には即座に電圧を変更できる
という作用を有する。
【0051】本発明の請求項11に記載の発明は、前記
比較時間設定回路の最大制限時間を記憶し制限を行う最
大比較時間制限手段と、前記比較時間設定回路が設定し
た時間を経過すれば電圧指示値を変更する電圧指示値変
更回路とからなるリニアコンプレッサの制御装置とする
ことにより、偏差が小さくなっても、最大比較時間内に
必ず電圧を変化させることができるという作用を有す
る。
【0052】本発明の請求項13に記載の発明は、前記
位置検出手段により検出されたピストン位置から上死点
位置を演算しその値が第2所定位置以下の場合には前記
可変交流電源の出力電圧を強制的に停止させるピストン
保護手段とからなるリニアコンプレッサの制御装置とす
ることにより、上死点位置がピストンとシリンダが衝突
する危険性のある位置までいった時には直ちに電圧を停
止するという作用を有する。
【0053】本発明の請求項14に記載の発明は、前記
位置検出手段により検出されたピストン位置から上死点
位置を演算しその値が第1所定位置以下の場合には前記
可変交流電源の出力電圧を強制的に停止させ、かつ第2
所定値以下の場合には前記可変交流電源の出力電圧を強
制的に停止させるピストン保護手段とからなるリニアコ
ンプレッサの制御装置とすることにより、上死点位置が
ピストンとシリンダが衝突する危険性のある一歩手前の
位置までいった時には直ちに電圧を低下するという作用
を有する。
【0054】本発明の請求項16に記載の発明は、前記
位置検出手段により検出されたピストン位置から上死点
位置を演算しその値が第2所定値以下の場合には前記可
変交流電源の出力電圧を出力交流波形の半波分強制的に
停止させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を継続
するピストン保護手段とからなるリニアコンプレッサの
制御装置とすることにより、上死点位置がピストンとシ
リンダが衝突する危険性のあるの位置までいった時には
一時的に電圧停止し、次の半波で電圧を低下させてもう
一度再トライを行うという作用を有する。
【0055】本発明の請求項17に記載の発明は、前記
位置検出手段により検出されたピストン位置から上死点
位置を演算しその値が第2所定値以下の場合には前記可
変交流電源の出力電圧を出力交流波形の半波分強制的に
停止させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を継続
しても次の半波でまた第2所定値以下であった場合には
出力電圧を停止させるピストン保護手段とからなるリニ
アコンプレッサの制御装置とすることにより、上死点位
置がピストンとシリンダが衝突する危険性のあるの位置
までいった時には一時的に電圧停止し、次の半波で電圧
を低下させてもう一度再トライを行った結果、再度第2
所定値まで到達した場合には完全に停止させるという作
用を有する。
【0056】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図14を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1のリニア
コンプレッサの制御装置のブロック図である。
【0057】図1において、1はリニアコンプレッサで
ある。2はハウジングであり、ハウジングによりリニア
コンプレッサ1の全体は密閉空間として保持している。
【0058】3はシリンダである。4はピストンであ
り、シリンダ3内を往復運動できるように取り付けられ
ている。シリンダ3とピストン4によって冷媒ガスの圧
縮空間となる圧縮室5が区画形成される。
【0059】6は圧縮するガスを圧縮室5内に吸い込む
ための吸込弁、7は圧縮室5で圧縮されたガスを外部に
吐出するための吐出弁である。吐出弁7からでた圧縮さ
れたガスは配管8を介して、凝縮器9で放熱,液化さ
れ、キャピラリ10で減圧され、蒸発器11で蒸発、吸
熱され、蒸発したガスは再び吸込弁6を通って、圧縮室
5に吸い込まれる。
【0060】12は凝縮器用ファンであり、風を凝縮器
9に送ることによって放熱能力を高める役目をしてい
る。また、13は蒸発器用ファンであり、風を蒸発器1
1に送ることによって吸熱能力を高める役目をしてい
る。
【0061】これらはまとめて、冷凍空調システムと呼
ばれ、吸熱は冷蔵庫、エアコンの冷房等に利用され、放
熱はエアコンの暖房などに利用されている。
【0062】ピストン4の圧縮室5の反対側は支持ロッ
ド14によってリニア振動アクチュエータの可動子15
に一体固定されている。可動子108とピストン109
を往復可能なように弾性支持するために、可動子15と
ハウジング2との間はピストンスプリング16によって
固定されている。
【0063】可動子15には永久磁石17が取り付けら
れている。またリニア振動アクチュエータのステータ側
には可動子15の永久磁石17に相対するように電磁コ
イル18が固定されている。
【0064】19はステータのインナーヨークであり、
コイル18,永久磁石17などで形成される磁路を確保
している。20は位置センサであり、可動子15とピス
トン4の変位を検出する。
【0065】21は可変電圧交流電源である。この可変
電圧交流電源21から所定周波数の交流電圧をコイル1
8に加えることにより、可動子15は往復運動を行う。
この電源周波数とピストンスプリング16の共振周波数
が一致するように設計しており高効率な駆動ができる。
【0066】この往復運動によってピストン4が往復運
動し、圧縮室5内のガスは圧縮されることとなる。
【0067】またこの可変電圧交流電源21は商用電源
22(例えば100V/60Hz)から電力供給を行
う。
【0068】23は位置センサ20の信号からピストン
4の位置を検出する位置検出手段である。具体的にはピ
ストン4の圧縮室5側の上面とシリンダ3の上部下面と
の間の距離を上死点位置と呼び、シリンダ3とピストン
4とがちょうど衝突する部分をゼロとしている。またピ
ストン4の往復運動の振幅をストロークと呼ぶ。
【0069】24は電流センサであり、可変電圧電源2
1とコイル18との間に流れる電流を検出する。25は
起動手段であり、起動信号,位置検出手段23の出力信
号,電流センサ24の出力信号が各々入力されており、
リニアコンプレッサ1を停止状態からオンさせる時の動
作を制御する。
【0070】26はピストン位置制御手段であり、位置
検出手段23の出力信号,ピストン位置目標値が各々入
力されており実際のピストン位置が目標値に近付くよう
に制御を行う。なお、ここで使用した起動信号,ピスト
ン位置目標値は別に設けられた冷凍空調システム制御装
置(図示せず)から指令される信号である。
【0071】27は切替手段であり、起動手段25とピ
ストン位置制御手段26との制御信号を位置検出手段2
3の出力により切り替える。その切り替えか出力は電圧
可変手段28に入力され、その指示により可変電圧交流
電源21の出力電圧を制御する。
【0072】29はピストン保護手段であり、位置検出
手段23の出力信号を入力し、内部で判断を行い、その
結果を電圧可変手段28に送出する。そこで電圧低下、
電圧停止など状態に応じた保護を行う。この保護はピス
トン4がシリンダ3に衝突することを防ぐためにつけて
いる。
【0073】図2は、発明の実施の形態1の起動手段2
5のブロック図である。図2において、30は起動所定
電圧記憶手段であり、起動時に最初に発生する起動時所
定電圧を記憶している。この起動時所定電圧は予め定め
られており、リニアコンプレッサ1の特性によってその
値は決められている。基本的にはその電圧はリニアコン
プレッサ1のコイル18にその電圧が加えられた時、そ
のストロークが0またはフルストロークの1/10以下
になるレベルである。
【0074】31は上昇速度記憶手段であり、起動時の
電圧上昇の速度が記憶されている。電圧上昇を早くし過
ぎると、加速を伴うため大きなトルクが必要になり、電
流も多く流れる。この電流が可変電圧交流電源21の電
流容量以下となるように予めこの上昇速度が設定され記
憶されている。
【0075】32は起動時電圧指令手段であり、起動信
号をうけると、リニアコンプレッサ1を起動させるよう
に動作する。この時、起動時の出力電圧は起動所定電圧
記憶手段30に記憶されている起動所定電圧をまず出力
指示を行う。次に電圧を上昇させるが、その上昇速度は
上昇速度記憶手段31に記憶されている上昇速度を設定
する。
【0076】33はスクローク判定手段であり、位置検
出手段23からの位置検出信号を基に起動所定電圧を印
加したときの、ストロークの判定を行う。「ストローク
が大きければ電圧が高すぎる」、「ストロークが小さけ
れば電圧が低すぎる」、「ストロークがちょうどよけれ
ば電圧はそのままにする」等の判定を行う。
【0077】34は起動所定電圧書換手段であり、スト
ローク判定手段33の判定結果に基づき起動所定電圧記
憶手段30の起動所定電圧を書き換える。
【0078】35は電流判定手段であり、電流センサ2
4からの電流信号を基に起動電圧上昇時の、電流の判定
を行う。「電流が大きければ上昇速度が早すぎる」、
「電流が小さければ上昇速度が遅すぎる」、「電流がち
ょうどよければ上昇速度はそのままにする」等の判定を
行う。
【0079】36は起動所定電圧書換手段であり、電流
判定手段35の判定結果に基づき上昇速度記憶手段31
の上昇速度を書き換える。
【0080】次にこれらの機能を用いたリニアコンプレ
ッサの起動制御について、図1〜図3を用いて説明す
る。図3は本発明の実施の形態1の起動制御の流れ図で
ある。
【0081】起動信号により停止状態から運転状態が指
示される。起動時電圧指令手段32ではまず、STEP
1に示すように「出力電圧=所定値電圧Vs」を設定す
る。この時は起動所定電圧記憶手段30に記憶されてい
る起動所定電圧Vsを読み出し、電圧指令として電圧可
変手段28に送り、可変電圧交流電源21の出力電圧を
起動所定電圧Vsにする。
【0082】次にSTEP2では上死点を所定位置Pj
より大きい時には、STEP3の電圧上昇をくり返す。
その時の電圧の上昇速度Suは上昇速度記憶手段31に
記憶されている値を設定する。
【0083】電圧を上昇させると順次ピストン4のスト
ロークが大きくなり、上死点位置は小さくなる(即ちピ
ストン4とシリンダ3間の距離が短くなる)。可変電圧
交流電源21の出力電圧が順次大きくなるのにしたがっ
て、上死点位置も順次小さくなっていく。そして上死点
位置が予め決められた所定位置Pjよりも小さくなった
時にSTEP4で上死点制御に移行する。上死点制御で
の電圧上昇速度は起動制御での上昇速度Suに比べ十分
に小さな値となっている。
【0084】次にSTEP5以降においては、今行った
起動がどのような状態で行われたかを判断し、次回起動
時にどのようにすれば良いかを判断し、書き換えが必要
なデータを書き換えることを行う。
【0085】まず、STEP5でリニアコンプレッサ1
に可変電圧交流電源21から与えた起動時所定電圧が正
しかったかどうかをストローク判定手段33で判定す
る。STEP6でストロークSsが得られた時の電圧値
を確認する。このストロークは位置センサ20の信号を
位置検出手段23が演算して出力する。ストロークSs
の電圧と起動時所定電圧記憶手段30に記憶されている
起動時所定電圧Vsとが一致していれば、何も処理せ
ず、一致していないときは、STEP7を実行する。
【0086】もちろん起動時の電圧によってはいきなり
ストロークSs以上の動作をする時がある。この時は、
それ以降の電圧とストロークの関係からストロークSs
の時の電圧を推測することにより、電圧値を求める。
【0087】STEP7では起動書換手段34を用いて
起動所定電圧記憶手段30の起動所定電圧Vsを書き換
える。この書き換えたデータは、次回の起動時に使用さ
れることになる。
【0088】次に、STEP8ではリニアコンプレッサ
1のストロークを上げていく時の可変電圧交流電源21
から与えた電圧の上昇速度が正しかったかどうかを電流
判定手段35で判定する。STEP9で起動時の電流値
を確認する。この電流値は電流センサ24からの信号で
判断する。実際の電流値が所定電流Isより大きければ
上昇速度は速すぎたと判断しSTEP10に進む。ま
た、実際の電流値が所定電流Isより小さければ上昇速
度は遅すぎたと判断しSTEP11に進む。また、実際
の電流値が所定電流Isにほぼ近ければなにもしない。
【0089】STEP10では上昇速度書換手段36を
用いて上昇速度記憶手段31の上昇速度を遅くするよう
に書き換える。STEP11では上昇速度書換手段36
を用いて上昇速度記憶手段31の上昇速度を速くするよ
うに書き換える。この書き換えたデータは、次回の起動
時に使用されることになる。
【0090】次に図4,図5を用いて、特性面から更に
詳しく説明を行う。図4はリニアコンプレッサの電流/
ストロークと電圧の関係を示す特性図、図5はリニアコ
ンプレッサの冷凍能力と上死点位置の関係を示す特性図
である。
【0091】図4はリニアコンプレッサに電圧を加えた
時の電流とストロークの関係を示す。但し、電圧をかけ
て安定した時の状態を示し、加速時など過渡的なものは
含んでいない。
【0092】まず、電圧を0からスタートさせて、徐々
に上げていくと、電流は比例して上昇するが、ストロー
クは全くでない第1の領域がある。この第1の領域は電
圧が0からV1までの間になる。ここではリニア振動ア
クチュエータの発生する推力がピストン4を動かすまで
至っていないことになる。従って電流のみが増加してい
く。
【0093】次に電圧がV1からV2までの間において
は、第2の領域となり、今度は電流がほぼ一定であり、
ストロークが電圧に比例して上昇してくる。これはスト
ロークが増加するにしたがってコイル18に発生する逆
起電圧が大きくなり、印加している電圧と逆起電圧の差
がほぼ一定となるためである。
【0094】次に電圧がV2からV3までの間において
は、第3の領域となり、電流が第2の領域に比べ大きく
なり、ストロークの上昇カーブが緩やかになる。この領
域ではリニアコンプレッサが圧縮仕事を始めており、リ
ニア振動アクチュエータとしての負荷が大きくなるため
にこのような傾向を示すことになる。
【0095】また、電圧VsにおいてストロークSsが
得られている。図4に示す電流値は先ほども説明した通
り安定時のものであるので、過渡時には電流は増加す
る。例えば起動時に電圧Vsをいきなりかけると第1の
領域の電流傾きを延長した線上との交点で決まり、電流
Isが流れることとなる。
【0096】起動時に電圧を0から順次立ち上げていっ
ても電流I1まで増加させた時にはじめて動き出すこと
になる。従って第1の領域で使用した電気エネルギーは
全く無駄になることになる。従って起動時にはいきなり
電圧V1をかけるのが最もエネルギー的に節約できるこ
とになる。しかし、実際にはもう少し電流を流し込める
ので電圧をVsまでに上げても電流増加は少ない。起動
時電圧は可変電圧電源21の電流容量で基本的には決定
するが、より小型,低コスト化を狙うためには起動時ス
トロークSsはフルストロークSFの1/10以下に設
定するのが望ましい。
【0097】また、起動後の加速時(第2の領域)の時
には、加速のための推力が余分に必要であり、電流はそ
の加速度に比例した分、図4に示す電流値より大きくな
る。これも電流値はできるだけ小さくすることが、小型
化,低コスト化のためには必要であり、その電流制限値
以内に電流値が入るように上昇速度をきめればよい。
【0098】第3の領域では、起動制御を完了し、上死
点制御に移行しているため、起動制御ほど加速は行って
いないので電流値はI2からそんなに大きくなることは
ない。
【0099】実際には圧縮仕事時の電流I3以下になる
ように、起動時所定電圧、上昇速度を決めてやると、最
も小型化が可能となり、コストも最適になる。
【0100】次に上死点位置と冷凍能力の関係について
図5を用いて説明する。上死点位置d0は全く動いてい
ない状態である。ここではもちろん冷凍能力も0で出て
いない。動き出しても上死点位置がd1までの間は再膨
張を繰り返すだけで冷凍能力は0のままである。この再
膨張とは、圧縮室5内のガスが圧縮/膨張を繰り返すだ
けで、吐出弁7,吸込弁6共に全く動作していない状態
である。これは圧縮室5の反対側の圧力に打ち勝って弁
が開くほどの圧力になっていないことを表す。
【0101】次に、上死点位置がd1より小さくなると
圧縮仕事を始め、冷凍能力が比例して大きくなってい
く。上死点位置d2まで冷凍能力はどんどん増加するこ
とができる。d2は通常100μm程度としている。こ
れより上死点を詰め過ぎると、今度はピストン4とシリ
ンダ3が衝突する可能性が出てくるのでこれ以上は上死
点位置は詰めていない。このように冷凍能力が上死点位
置によってほぼリニアに変化するのもこのリニアコンプ
レッサの特徴のひとつである。
【0102】次に切替手段27の動作について図6を用
いて説明する。図6は本発明の実施の形態1の切替手段
27のブロック図である。
【0103】40は切替位置しきい値記憶回路である。
起動制御から上死点制御に切り替える上死点位置のしき
い値を記憶している。
【0104】41は比較器である。位置検出手段23か
らの実際の上死点位置と、切替位置しきい値記憶回路4
0に記憶されたしきい値Pjとを比較し、実際の位置が
Pjより大きければ信号選択回路42は起動手段25の
信号を選択し、電圧可変手段28に送る。また、実際の
位置がPjより小さければ信号選択回路42はピストン
位置制御手段26の信号を選択し、電圧可変手段28に
送る。
【0105】切替位置しきい値記憶回路40に記憶され
たしきい値Pjは実際に冷凍能力が出始める上死点位置
d1の近傍に設けるのが一番効果的である。それは冷凍
能力が出ない間は比較的安定しているため速い速度で電
圧を上げてもよいが、冷凍能力を出しだすとそのガスの
状態により動作が不安定になってしまうためである。
【0106】従って、上死点位置がこのしきい値Pjに
至るまでは比較的速い上昇スピードで電圧を変化させ、
しきい値Pjを切ったところで比較的遅いスピードで電
圧を変化させるようにするのが効果的である。
【0107】次に、ピストンの位置検出についてもう少
し詳しく説明する。図7に本発明の実施の形態1の位置
検出手段23のブロック図を示す。ここでは位置センサ
20は差動トランスとして説明する。
【0108】図7に示すように、差動トランスは3分割
されたボビン50の中央部分に1次コイル51を巻か
れ、両側には2つの2次コイル52a,52bが巻かれ
ている。
【0109】このボビン50の中央に往復動するように
磁性体のコア53を取り付けることにより、コア53の
位置を検出できるようにしたものである。コア53がボ
ビン50の中を移動することにより1次コイル51と2
次コイル52との相互インダクタンスが変化し、外部か
らコアの位置を知ることができる。
【0110】54は励磁信号発生回路である。励磁信号
の周波数は検出したい動作周波数より十分高く設定す
る。例えば、本実施例の場合ピストン4の往復動作の周
波数は60Hzであり、励磁周波数は十分大きな値とし
て3kHzとした。
【0111】励磁信号発生回路54で発生した高周波信
号は1次コイル51に供給される。1次コイル51で発
生した磁束は結合インダクタンスを経て2次コイル52
から出力される。
【0112】2次コイル52から出力された信号は復調
回路55により復調される。この復調された信号はまだ
励磁周波数成分を含んでいるので、励磁周波数(ここで
は3kHz)をフィルタ回路56でカットする。ここで
ピストンの位置に比例した信号が得られることになる。
【0113】57は上死点位置保持回路である。これは
リアルタイムに変化する位置信号の内、1周期での最小
値を上死点として保持する。また58はストローク保持
手段である。これはリアルタイムに変化する位置信号の
内、1周期での最大値と最小値の差をストロークとして
保持する。もちろんこれらの値は1周期毎に計測されど
んどん更新されているのは言うまでもない。
【0114】このように一般的な位置センサから上死
点、ストロークを検出できることになる。ここでは位置
センサとして、差動トランスを用いた実施例を説明した
が、もちろんその他の方法(ピックアップコイルなど)
であってもよいことはいうまでもない。
【0115】次にピストン位置制御手段26の構成につ
いて詳細に説明する。図8は本発明の実施の形態1のピ
ストン位置制御手段26のブロック図である。
【0116】60は偏差演算回路である。ここではピス
トン位置目標値と位置検出手段23からの上死点位置信
号との偏差(差)を演算する。
【0117】61は比較時間設定回路である。偏差演算
回路60で得られた偏差を基に比較時間を設定する。例
えば、偏差500μm以上であれば10m秒、偏差が5
00μm未満200μm以上であれば100m秒、偏差
が200μm未満100μm以上であれば1秒、偏差が
100μm未満50μm以上であれば10秒などと設定
する。
【0118】62はタイマ回路である。タイマ回路62
では前回に電圧を変更した時からの経過時間を計ってい
る。62は比較器であり、比較時間設定回路61で設定
された比較時間とタイマ回路62で計っている経過時間
とを比較して、経過時間のほうが設定時間より大きけれ
ば信号を送出する。
【0119】64は電圧指示値変更回路である。比較器
63からの信号を受け、電圧指示値を最小単位分(例え
ば分解能が0.1%であれば0.1%)のインクリメン
トまたはデクリメントを行うと同時にタイマ回路62へ
リセット信号を送る。
【0120】65は比較時間制限手段である。比較時間
設定回路61で所定の比較時間以上の時間は設定できな
いように制限をしている。例えば制限時間を10秒にす
れば10秒以上の設定時間が設定できないようにする。
【0121】以上のように構成されたピストン位置制御
手段26の動作について、図8と図9を用いて説明す
る。図9は本発明の実施の形態1のピストン位置制御手
段26の動作タイミングである。
【0122】図9において(a)は上死点位置と時間、
(b)は偏差と時間、(c)は設定時間と時間、(d)
は電圧と時間の関係について示している。
【0123】実上死点位置と目標上死点位置から偏差演
算回路60で演算を行い、その結果が偏差として表され
ている。この偏差によって比較時間設定回路61で設定
時間を設定し、その時間に対応して、電圧指示回路63
で電圧を変化させていく。
【0124】例えば、時間t1までは偏差が500μm
以上であるので設定時間は10m秒とする。すると10
m秒毎に電圧が変化するので電圧が大きく変化し、実上
死点位置が速く変化し、それに伴い偏差も速く変化す
る。
【0125】次に時間t1〜t2においては偏差が20
0〜500μmであるので設定時間は100m秒を設定
し、時間t2〜t3においては偏差が100〜200μ
mであるので設定時間は1秒を設定し、時間t3〜t4
においては偏差が50〜100μmであるので時間設定
は10秒を設定する。このように偏差が小さくなればな
るほど、電圧変化が遅くなり徐々に上死点位置は目標上
死点位置に近付いていく。
【0126】時間t4〜t5においては偏差が50μm
以下であるので、更に長い時間を設定しようとするが、
比較時間設定手段によって10秒に制限される。従って
時間t3〜t4と同様の変化を行うことになる。
【0127】次に時間t5において、急激な負荷の変動
が起こり上死点が大きく変化したとする。すると比較時
間設定回路61はその偏差に応じた設定時間(この場合
には100m秒)を設定する。ここでタイマ回路62は
前回電圧を変化させた時から既にタイマをカウントして
いるので、設定時間が変化した時に既にこのタイマ時間
が設定時間を越していると、直ちに反応し電圧を変化さ
せることになる。
【0128】その後、t6,t7と先述した動きと同様
の動作を行い、再び実上死点位置が目標上死点位置に近
付いていくことになる。そして時間t8においてほぼ実
上死点位置と目標上死点位置とが一致し、安定運転には
いる。
【0129】次に、比較時間制限手段65を設けている
理由について、詳しく説明する。通常このようなシステ
ムにおいては、安全運転を行った時に目標値の周囲に不
感領域を設けるのが普通である。これは不要なハンチン
グ動作を防ぐためであり、実際には近付いた時に電圧を
変化させない領域が設けられている。
【0130】しかしながら、リニアコンプレッサにおい
てはこれは困った問題を発生させることになる。例え
ば、上死点目標値を100μmであったとし、不感領域
を20μmに設定したとする。すると不感領域に入った
とたんに電圧の変化が停止し、そこで安定してしまうこ
とになる。
【0131】これでは、上死点制御にて安定運転してい
る場合の上死点位置は80μm〜120μmの範囲にあ
ることになる。リニアコンプレッサのような構造のコン
プレッサにおいてはこの上死点位置と冷凍能力に大きく
影響しており、冷凍能力はこの間で大きく変わってしま
うことになる。
【0132】従って100μmで制御しているにも係わ
らず、冷凍能力が状態によって大きくばらつくこととな
る。これを解決するために本発明の実施形態1では比較
時間制限手段を設けている。即ち前述したような不感地
帯を設けないこととする。
【0133】これにより、100μm前後にて近付いた
り、遠ざかったりしながら安定運転を行うので平均的に
は100μmで安定していることになる。但し、ごの比
較時間制限時間は短すぎると速いハンチングにより騒音
の発生に繋がったり、逆に遅すぎると冷凍性能のばらつ
きが大きくなり過ぎると言う問題が発生する。我々が実
際さまざまな実験と通じて、10秒前後が最適であると
の結果を得ている。
【0134】ここでは、比較時間制限手段65を設ける
方法について説明したが、もちろん偏差を見るところで
不感領域を設けないようにしても、同様の効果が得られ
ることはいうまでもない。
【0135】次にピストン4がシリンダ5に衝突するの
を防止するための保護制御について図10を用いて説明
する。図10は本発明の実施の形態1の保護制御の流れ
図である。
【0136】図10において、STEP20でピストン
上死点位置を位置検出手段23によって検出する。
【0137】次にSTEP21で上死点検出位置と第2
所定値との大小を判定する。検出位置が第2所定値より
小さければ、保護が必要であるとみなし、STEP22
で出力電圧を停止して強制的の動作を止める。また、上
死点検出位置が第2所定値より大きければ、保護が必要
ない状態であり何もしない。
【0138】次にSTEP23で上死点検出位置と第1
所定値との大小を判定する。上死点検出位置が第1所定
値より小さければ、保護が必要であるとみなし、STE
P24で出力電圧を強制的に低下させ、ストロークを一
時的に小さくして衝突を予め防止する。また、検出位置
が第1所定値より大きければ、保護が必要ない状態であ
り何もしない。
【0139】ここで、第1所定値は第2所定値より大き
いものとする。例えば第1所定値を50μm、第2所定
値20μmとする。いま、上死点目標値を100μmと
すると安定運転中は100μm付近に安定している。こ
こで急激な負荷変動や電圧変動が発生して、上死点がシ
リンダ側によってきた時、衝突の恐れが出てくる。
【0140】そしてまず50μmを切ってきた段階で電
圧を下げる処理を実行する。するとほとんどの場合は推
力が落ち、上死点位置も下がってくる。そのためシステ
ムを停止することなく衝突を未然に防ぐことができる。
【0141】しかし中にはそれでも止めることができな
い状態がある。そのときは更に上死点は小さくなりつい
には20μmを切ってくることとなる。この時はリニア
コンプレッサとしては、本当に危ない状態であるのでこ
の時は必ず運転を停止してしまうことにする。
【0142】以上説明した通り、本発明の実施の形態1
のリニアコンプレッサの制御装置はづきのような効果が
ある。
【0143】起動時の電圧を起動所定電圧記憶手段30
に記憶された可動子のストロークが非常に小さいレベル
となるような起動所定電圧でスタートするように構成し
たものであるため、起動時の電流が最小に抑えられるた
め、電源装置の電流容量は小さくてよく、小型化・低コ
スト化を実現できる。
【0144】また、起動時のストロークを検出する位置
検出手段23の出力により、起動所定電圧記憶出力30
に記憶されている起動所定電圧を書き換える起動所定電
圧書換手段34を構成したものであるため、冷凍空調シ
ステムの状態が変化しても常に起動電流は最低にできる
というメリットが得られる。
【0145】また、起動後の電圧上昇を上昇速度記憶手
段31に記憶された加速トルクを含めた電流が所定値以
下となるような上昇速度にしたがって電圧を上昇させる
起動時電圧指令手段32を構成したものであるため、電
源装置の電流容量は小さくてよく、小型化・低コスト化
を実現できる。
【0146】また、起動後の加速時の電流を検出する電
流判定手段35の出力により、上昇速度記憶手段31に
記憶されている上昇速度を書き換える上昇速度書換手段
36を構成したものであるため、冷凍空調システムの状
態が変化して加速時の電流が増加しても、次回の起動時
には起動後の加速時の電流は最低にできるというメリッ
トが得られるため、電源装置の電流容量は小さくてよ
く、小型化・低コスト化を実現できる。
【0147】また、起動手段25における電圧上昇速度
より遅い電圧上昇速度を持つピストン位置制御手段26
と、位置検出手段23により検出されたピストン位置が
所定位置を超えた時、起動手段25による電圧制御から
ピストン位置検出手段26による電圧制御に切り替える
切替手段27を構成したものであるため、リニアコンプ
レッサ1が圧縮仕事を始める位置で一旦上昇速度を落と
すことができるので、圧縮負荷の急激な増減によってピ
ストンがオーバーシュートしてシリンダに衝突すること
を防ぐことができる。
【0148】また、位置検出手段23により検出された
ピストン位置と目標上死点位置との偏差を演算する偏差
演算回路60と偏差演算回路60で演算された偏差によ
り比較時間を設定する比較時間設定回路61と、比較時
間設定回路61が設定時間を経過すれば電圧指示値を変
更する電圧指示値変更回路64とを構成したものである
ため、安定したピストン制御ができ、コンプレッサの冷
凍能力は格段に安定する。
【0149】また、前回の電圧値を変更した時からの時
間をカウントするタンマ回路62と、比較時間設定回路
61の設定時間とタイマ回路62の時間との大小を比較
する比較器63と、比較器63の出力により電圧指示値
を変更する電圧指示値変更回路64とを構成したもので
あるため、冷凍空調システムなどの状態が著しく変化
し、急激に負荷状態が変化した時に、ピストンがシリン
ダに衝突することがないよう素早い電圧制御が可能とな
る。
【0150】また、比較時間設定回路61に比較的短時
間の最大比較時間制限手段65を構成したものであるた
め、ピストンは中途半端な上死点位置で停止することな
く、常に上死点位置周辺での運転が可能になるため、コ
ンプレッサの出す冷凍能力が著しく安定することにな
る。
【0151】また、ピストン位置から上死点位置を演算
し、その値が第2所定位置以下の場合には電源装置の出
力電圧を強制的に停止させるピストン保護手段29とを
構成したものであるため、ピストンがシリンダに衝突し
そうになった場合は確実に電源装置からの電圧供給を停
止し、衝突を未然に防ぐことができることができると共
に、機械的な保護ではないので上死点を限界まで詰める
ことができ、冷凍性能も向上することになる。
【0152】また、演算された上死点位置が第1所定位
置以下の場合には直ちに電源装置からの出力電圧を低下
させるピストン保護手段29を構成したものであるた
め、上死点位置が衝突の恐れがある位置まで来た時に、
出力電圧を低下させることによりコンプレッサを停止す
ることなく衝突を未然に防ぐことができる。
【0153】(実施の形態2)図11は本発明の実施の
形態2の保護制御の流れ図である。その他の構成は実施
の形態1と同様であり詳細な説明は省略する。
【0154】図11において、STEP30でピストン
上死点位置を位置検出手段23によって検出する。
【0155】次にSTEP31で上死点検出位置と第2
所定値との大小を判定する。検出位置が第2所定値より
小さければ、保護が必要であるとみなし、STEP32
に進む。また、上死点検出位置が第2所定値より大きけ
れば、保護が必要ない状態であり何もしない。
【0156】STEP32では現在だしている波形の半
波分の出力を停止する。次にSTEP33で停止させた
半波の次の半波以降の出力を当初設定されていた電圧か
ら所定電圧分を低下させた状態で電圧出力を復活させ
る。
【0157】STEP34では以上のSTEP32〜3
3が2回連続で発生しているかどうかを判定する。2回
連続で保護が発生していればSTEP35で出力電圧を
強制的に停止させる。
【0158】このようにすると、非常に衝突の危険性が
大きい場合でも、半波分の電圧をカットするだけで正常
に復帰できる可能性があり、不容易に冷凍空調システム
を停止することなく、運転を継続することができる。ま
た、2回連続で起こる場合は真に保護が必要な状態であ
ると考えられるので、その時は完全に停止する。
【0159】次にSTEP36で上死点検出位置と第1
所定値との大小を判定する。上死点検出位置が第1所定
値より小さければ、保護が必要であるとみなし、STE
P37で出力電圧を強制的に低下させ、ストロークを一
時的に小さくして衝突を予め防止する。また、検出位置
が第1所定値より大きければ、保護が必要ない状態であ
り何もしない。
【0160】以上説明した通り、本発明の実施の形態2
のパワー制御装置はつぎのような効果がある。
【0161】演算された上死点位置が第2所定位置以下
の場合には直ちに電源装置からの出力電圧を強制的に停
止させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を継続す
るピストン保護手段を構成したものであるため、上死点
位置が衝突の恐れがある位置まで来た時に、半波分の出
力電圧は完全に停止し、次の半サイクル以降は出力電圧
を低下させて、運転を継続することによりコンプレッサ
を停止することをかなた少なくすることができる。
【0162】また、演算された上死点位置が第2所定位
置以下の場合には直ちに電源装置からの出力電圧を強制
的に停止させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を
継続してもまた第2所定位置以下であった場合には出力
を停止するピストン保護手段を構成したものであるた
め、上死点位置が衝突の恐れがかなりある場合には確実
に保護動作をかけることができる。
【0163】実施の形態2の説明において、2回連続保
護発生で完全に停止するようにしたが、もちろん2回以
上であれば何回であっても同様の効果が得られることは
言うまでもない。
【0164】また、本発明のリニアコンプレッサの制御
装置について実際の実現回路について図12〜図14を
用いて説明を行う。図12は位相制御を用いたリニアコ
ンプレッサの制御装置の回路図、図13はチョッパ制御
を用いたリニアコンプレッサの制御装置の回路図、図1
4はインバータ制御を用いたリニアコンプレッサの制御
装置の回路図を示す。
【0165】図12において、1はリニアコンプレッ
サ、18はコイル、20は位置センサ、22は商用電源
である。70はマイクロコンピュータであり、リニアコ
ンプレッサ1を制御している。
【0166】71はトライアックであり、トライアック
71をマイクロコンピュータ70から位相制御すること
により電圧を制御する。但しこの場合は電源周波数は商
用電源22の周波数(例えば、50/60Hz)とな
る。
【0167】図13において、1はリニアコンプレッ
サ、18はコイル、20は位置センサ、22は商用電源
である。70はマイクロコンピュータであり、リニアコ
ンプレッサ1を制御している。
【0168】80は双方向スイッチング素子であり、例
えば、ブリッジダイオードとスイッチング素子で図示し
ているように構成できる。81,82は循環電流用スイ
ッチング素子である。
【0169】双方向スイッチング素子80をマイクロコ
ンピュータ70からチョッパ制御することにより電圧を
制御できる。この時マイクロコンピュータ70からは高
周波(数kHz〜数10kHz)のPWM(パルス幅変
調)信号を与える。
【0170】また、双方向スイッチング素子オフの時に
コイル18に流れる還流電流を流すために還流電流用ス
イッチング素子81,82の一方(還流電流の流れる方
向による)をオンすることによりコイル18の両端に高
電圧が発生することを防ぐ。
【0171】但しこの場合は電源周波数は商用電源22
の周波数(例えば、50/60Hz)となる。
【0172】図14において、1はリニアコンプレッ
サ、18はコイル、20は位置センサ、22は商用電源
である。70はマイクロコンピュータであり、リニアコ
ンプレッサ1を制御している。
【0173】91は整流回路で中点をベースにプラスマ
イナス電源を構成している。92,93はスイッチング
素子であり、このスイッチング素子92,93のオン/
オフによりコイル18に電流を流す。
【0174】スイッチング素子92,93をマイクロコ
ンピュータ70からインバータ制御することにより電圧
/周波数を制御できる。この時マイクロコンピュータ7
0からは高周波(数kHz〜数10kHz)のPWM
(パルス幅変調)信号を与える。
【0175】この方法を用いると電圧のみではなく周波
数を変更することも可能でありピストンスプリング16
の共振周波数にあわせた周波数で動作させることができ
るので、温度などの状態(共振周波数)が変化した時に
も最高の効率てで運転することができる。
【0176】
【発明の効果】以上の様に、本発明のパワー制御装置
は、起動時の電圧を起動所定電圧記憶手段に記憶された
可動子のストロークが非常に小さいレベルとなるような
起動所定電圧でスタートするように構成したものである
ため、起動時の電流が最小に抑えられるため、電源装置
の電流容量は小さくてよく、小型化・低コスト化を実現
できる。
【0177】また、起動時のストロークを検出する位置
検出手段の出力により、起動所定電圧記憶手段に記憶さ
れている起動所定電圧を書き換える起動所定電圧書換手
段を構成したものであるため、冷凍空調システムの状態
が変化しても常に起動電流は最低にできるというメリッ
トが得られる。
【0178】また、起動後の電圧上昇を上昇速度記憶手
段に記憶された加速トルクを含めた電流が所定値以下と
なるような上昇速度にしたがって電圧を上昇させる起動
時電圧指令手段を構成したものであるため、電源装置の
電流容量は小さくてよく、小型化・低コスト化を実現で
きる。
【0179】また、起動後の加速時の電流を検出する電
流判定手段の出力により、上昇速度記憶手段に記憶され
ている上昇速度を書き換える上昇速度書換手段を構成し
たものであるため、冷凍空調システムの状態が変化して
加速時の電流が増加しても、次回の起動時には起動後の
加速時の電流は最低にできるというメリットが得られる
ため、電源装置の電流容量は小さくてよく、小型化・低
コスト化を実現できる。
【0180】また、起動手段における電圧上昇速度より
遅い電圧上昇速度を持つピストン位置制御手段と、位置
検出手段により検出されたピストン位置が所定位置を超
えた時、起動手段による電圧制御からピストン位置検出
手段による電圧制御に切り替える切替手段を構成したも
のであるため、リニアコンプレッサが圧縮仕事を始める
位置で一旦上昇速度を落とすことができるので、圧縮負
荷の急激な増減によってピストンがオーバーシュートし
てシリンダに衝突することを防ぐことができる。
【0181】また、位置検出手段により検出されたピス
トン位置と目標上死点位置との偏差を演算する偏差演算
回路と偏差演算回路で演算された偏差により比較時間を
設定する比較時間設定回路と、比較時間設定回路が設定
時間を経過すれば電圧指示値を変更する電圧指示値変更
回路64とを構成したものであるため、安定したピスト
ン制御ができ、コンプレッサの冷凍能力は格段に安定す
る。
【0182】また、前回の電圧値を変更した時からの時
間のカウントするタイマ回路と、比較時間設定回路の設
定時間とタイマ回路の時間との大小を比較する比較器
と、比較器の出力により電圧指示値を変更する電圧指示
値変更回路とを構成したものであるため、冷凍空調シス
テムなどの状態が著しく変化し、急激に負荷状態が変化
した時に、ピストンがシリンダに衝突することがないよ
う素早い電圧制御が可能となる。
【0183】また、比較時間設定回路に比較的短時間の
最大比較時間制限手段を構成したものであるため、ピス
トンは中途半端な上死点位置で停止することなく、常に
上死点位置周辺での運転が可能になるため、コンプレッ
サの出す冷凍能力が著しく安定することになる。
【0184】また、ピストン位置から上死点位置を演算
し、その値が第2所定位置以下の場合には電源装置の出
力電圧を強制的に停止させるピストン保護手段とを構成
したものであるため、ピストンがシリンダに衝突しそう
になった場合は確実に電源装置からの電力供給を停止
し、衝突を未然に防ぐことができることができると共
に、機械的な保護ではないので上死点を限界まで詰める
ことができ、冷凍性能も向上することになる。
【0185】また、演算された上死点位置が第1所定位
置以下の場合には直ちに電源装置からの出力電圧を低下
させるピストン保護手段を構成したものであるため、上
死点位置が衝突の恐れがある位置まで来た時に、出力電
圧を低下させることによりコンプレッサを停止すること
なく衝突を未然に防ぐことができる。
【0186】また、演算された上死点位置が第2所定位
置以下の場合には直ちに電源装置からの出力電圧を強制
的に停止させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を
継続するピストン保護手段を構成したものであるため、
上死点位置が衝突の恐れがある位置まで来た時に、半波
分の出力電圧は完全に停止し、次の半サイクル以降は出
力電圧を低下させて、運転を継続することによりコンプ
レッサを停止することをかなり少なくすることができ
る。
【0187】また、演算された上死点位置が第2所定位
置以下の場合には直ちに電源装置からの出力電圧を強制
的に停止させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を
継続してもまた第2所定位置以下であった場合には出力
を停止するピストン保護手段を構成したものであるた
め、上死点位置が衝突の恐れがかなりある場合には確実
に保護動作をかけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のリニアコンプレッサの
ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1の起動手段25のブロッ
ク図
【図3】本発明の実施の形態1の起動制御の流れ図
【図4】リニアコンプレッサの電流/ストロークと電圧
の関係を示す特性図
【図5】リニアコンプレッサの冷凍能力と上死点位置の
関係を示す特性図
【図6】本発明の実施の形態1の切替手段27のブロッ
ク図
【図7】本発明の実施の形態1の位置検出手段23のブ
ロック図
【図8】本発明の実施の形態1のピストン位置制御手段
26のブロック図
【図9】本発明の実施の形態1のピストン位置制御手段
26の動作タイミング図
【図10】本発明の実施の形態1の保護制御の流れ図
【図11】本発明の実施の形態2の保護制御の流れ図
【図12】位相制御を用いたリニアコンプレッサの制御
装置の回路図
【図13】チョッパ制御を用いたリニアコンプレッサの
制御装置の回路図
【図14】インバータ制御を用いたリニアコンプレッサ
の制御装置の回路図
【図15】従来のリニアコンプレッサの制御装置のブロ
ック図
【符号の説明】
1 リニアコンプレッサ 3 シリンダ 4 ピストン 15 可動子 17 永久磁石 18 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 浩洋 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H045 AA03 AA08 AA12 AA27 BA03 BA30 CA21 CA29 DA03 DA24 DA46 EA12 EA36 3H069 AA05 BB02 CC04 DD22 DD41 EE02 EE07 EE32 3H076 AA02 BB19 BB38 CC03 CC83 CC98 5H540 AA10 BA03 BB04 BB06 CC01 EE02 EE05 EE11 EE19 FA13 FA23 FC02 GG02 GG03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可能
    な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成する
    ピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前記
    可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定子
    からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストンと
    前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように取
    り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前記
    コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、起動
    所定電圧を記憶する起動所定電圧記憶手段と、前記リニ
    ア振動アクチュエータの起動時に前記起動所定電圧記憶
    手段に記憶された起動所定電圧を選択する起動時電圧指
    令手段と、前記起動時電圧指令手段の指令信号により前
    記可変交流電源の出力電圧値を制御する電圧可変手段と
    からなるリニアコンプレッサの制御装置。
  2. 【請求項2】 起動所定電圧記憶手段に記憶された起動
    所定電圧は、その電圧が前記リニア振動アクチュエータ
    に印加された時、前記可動子のストロークがゼロまたは
    フルストロークの1/10以下の非常に小さいレベルで
    あることを特徴とする請求項第1項記載のリニアコンプ
    レッサの制御装置。
  3. 【請求項3】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可能
    な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成する
    ピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前記
    可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定子
    からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストンと
    前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように取
    り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前記
    コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、起動
    所定電圧を記憶する起動所定電圧記憶手段と、前記リニ
    ア振動アクチュエータの起動時に前記起動所定電圧記憶
    手段に記憶された起動所定電圧を選択する起動時電圧指
    令手段と、前記起動時電圧指令手段の指令信号により前
    記可変交流電源の出力電圧値を制御する電圧可変手段
    と、起動時のストロークを判定するストローク判定手段
    と、前記ストローク判定手段の結果から前記起動所定電
    圧記憶手段に記憶された起動所定電圧を書き換える起動
    所定電圧書換手段とからなるリニアコンプレッサの制御
    装置。
  4. 【請求項4】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可能
    な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成する
    ピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前記
    可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定子
    からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストンと
    前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように取
    り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前記
    コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、起動
    時の電圧の上昇速度を記憶する上昇速度記憶手段と、前
    記リニア振動アクチュエータの起動時に前記上昇速度記
    憶手段に記憶された上昇速度に従って電圧を上昇させて
    いく起動時電圧指令手段と、前記起動時電圧指令手段の
    指令信号により前記可変交流電源の出力電圧値を制御す
    る電圧可変手段とからなるリニアコンプレッサの制御装
    置。
  5. 【請求項5】 上昇速度記憶手段に記憶された上昇速度
    は、その上昇速度によりリニア振動アクチュエータのコ
    イルに流れる電流が、前記可変電圧交流電源の電流容量
    に比べて小さくなるように設定されていることを特徴と
    する請求項4項記載のリニアコンプレッサの制御装置。
  6. 【請求項6】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可能
    な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成する
    ピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前記
    可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定子
    からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストンと
    前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように取
    り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前記
    コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、起動
    時の電圧の上昇速度を記憶する上昇速度記憶手段と、前
    記リニア振動アクチュエータの起動時に前記上昇速度記
    憶手段に記憶された上昇速度に従って電圧を上昇させて
    いく起動時電圧指令手段と、前記起動時電圧指令手段の
    指令信号により前記可変交流電源の出力電圧値を制御す
    る電圧可変手段と、電流を判定する電流判定手段と、前
    記電流判定手段の判定結果の基づき前記上昇速度記憶手
    段に記憶された上昇速度を書き換える上昇速度書換手段
    とからなるリニアコンプレッサの制御装置。
  7. 【請求項7】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可能
    な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成する
    ピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前記
    可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定子
    からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストンと
    前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように取
    り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前記
    コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、起動
    時の電圧を制御する起動手段と、前記ピストンの位置を
    検出する位置検出手段と、前記起動手段における電圧上
    昇速度より遅い電圧上昇速度を持つピストン位置制御手
    段と、前記位置検出手段によりピストン位置が所定位置
    を超えた時前記起動手段による電圧制御から前記ピスト
    ン位置検出手段による電圧制御に切り替える切替手段と
    からなるリニアコンプレッサの制御装置。
  8. 【請求項8】 切替手段が電圧制御を前記起動手段から
    ピストン位置制御手段に切り替える所定位置は、前記リ
    ニアコンプレッサが圧縮仕事をしはじめる位置とするこ
    とを特徴とする請求項第7項記載のリニアコンプレッサ
    の制御装置。
  9. 【請求項9】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可能
    な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成する
    ピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前記
    可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定子
    からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストンと
    前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように取
    り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前記
    コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、前記
    ピストンの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検
    出手段により検出されたピストン位置と目標上死点位置
    との偏差を演算する偏差演算回路と、前記偏差演算回路
    で演算された偏差により比較時間を設定する比較時間設
    定回路と、前記比較時間設定回路が設定した時間を経過
    すれば電圧指示値を変更する電圧指示値変更回路とから
    なるリニアコンプレッサの制御装置。
  10. 【請求項10】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可
    能な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成す
    るピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前
    記可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定
    子からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストン
    と前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように
    取り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前
    記コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、前
    記ピストンの位置を検出する位置検出手段と、前記位置
    検出手段により検出されたピストン位置と目標上死点位
    置との偏差を演算する偏差演算回路と、前記偏差演算回
    路で演算された偏差により比較時間を設定する比較時間
    設定回路と、前回の電圧値を変更した時かさ時間をカウ
    ントするタイマ回路と、前記比較時間設定回路の設定時
    間と前記タイマ回路との時間との大小を比較する比較器
    と、前記比較器の出力により電圧指示値を変更する電圧
    指示値変更回路とからなるリニアコンプレッサの制御装
    置。
  11. 【請求項11】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可
    能な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成す
    るピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前
    記可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定
    子からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストン
    と前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように
    取り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前
    記コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、前
    記ピストンの位置を検出する位置検出手段と、前記位置
    検出手段により検出されたピストン位置と目標上死点位
    置との偏差を演算する偏差演算回路と、前記偏差演算回
    路で演算された偏差により比較時間を設定する比較時間
    設定回路と、前記比較時間設定回路の最大制限時間を記
    憶し制限を行う最大比較時間制限手段と、前記比較時間
    設定回路が設定した時間を経過すれば電圧指示値を変更
    する電圧指示値変更回路とからなるリニアコンプレッサ
    の制御装置。
  12. 【請求項12】 最大比較時間制限手段により設定され
    る最大制限時間は10秒以内とすることを特徴とする請
    求項第7項記載のリニアコンプレッサの制御装置。
  13. 【請求項13】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可
    能な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成す
    るピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前
    記可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定
    子からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストン
    と前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように
    取り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前
    記コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、前
    記ピストンの位置を検出する位置検出手段と、前記位置
    検出手段により検出されたピストン位置から上死点位置
    を演算しその値が第2所定位置以下の場合には前記可変
    交流電源の出力電圧を強制的に停止させるピストン保護
    手段とからなるリニアコンプレッサの制御装置。
  14. 【請求項14】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可
    能な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成す
    るピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前
    記可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定
    子からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストン
    と前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように
    取り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前
    記コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、前
    記ピストンの位置を検出する位置検出手段と、前記位置
    検出手段により検出されたピストン位置から上死点位置
    を演算しその値が第1所定位置以下の場合には前記可変
    交流電源の出力電圧を強制的に低下させ、かつ第2所定
    値以下の場合には前記可変交流電源の出力電圧を強制的
    に停止させるピストン保護手段とからなるリニアコンプ
    レッサの制御装置。
  15. 【請求項15】 第1所定値は第2所定値よりも大きい
    ことを特徴とする請求項第14項記載のリニアコンプレ
    ッサの制御装置。
  16. 【請求項16】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可
    能な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成す
    るピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前
    記可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定
    子からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストン
    と前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように
    取り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前
    記コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、前
    記ピストンの位置を検出する位置検出手段と、前記位置
    検出手段により検出されたピストン位置から上死点位置
    を演算しその値が第2所定値以下の場合には前記可変交
    流電源の出力電圧を出力交流波形の半波分強制的に停止
    させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を継続する
    ピストン保護手段とからなるリニアコンプレッサの制御
    装置。
  17. 【請求項17】 シリンダと、前記シリンダ内に往復可
    能な様に取り付けられシリンダ内に圧縮室を区画形成す
    るピストンと、永久磁石を取り付けられた可動子と、前
    記可動子の相対する箇所にコイルを取り付けられた固定
    子からなるリニア振動アクチュエータと、前記ピストン
    と前記可動子とは一体化されて同時に往復動するように
    取り付けられ圧縮仕事を行うリニアコンプレッサと、前
    記コイルに交流電力を供給する可変電圧交流電源と、前
    記ピストンの位置を検出する位置検出手段と、前記位置
    検出手段により検出されたピストン位置から上死点位置
    を演算しその値が第2所定値以下の場合には前記可変交
    流電源の出力電圧を出力交流波形の半波分強制的に停止
    させ、かつ次の半波から電圧を低下して運転を継続して
    も次の半波でまた第2所定値以下であった場合には出力
    電圧を停止させるピストン保護手段とからなるリニアコ
    ンプレッサの制御装置。
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