JP2000110502A - タービンおよびガスタービン - Google Patents

タービンおよびガスタービン

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JP2000110502A
JP2000110502A JP10316766A JP31676698A JP2000110502A JP 2000110502 A JP2000110502 A JP 2000110502A JP 10316766 A JP10316766 A JP 10316766A JP 31676698 A JP31676698 A JP 31676698A JP 2000110502 A JP2000110502 A JP 2000110502A
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turbine
stator
guide groove
turbine rotor
swirling flow
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Takeshi Hatanaka
武史 畑中
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 作動流体のエネルギー損失を少なくして、
高効率、小型軽量、低コストのタービンおよびガスター
ビンを提供することを目的とする。 【構 成】 この発明のタービンおよびガスタービンに
おいて、噴射ノズル(2a、2a’、2a”、2
a”’、12、142)を備えたタービンハウジング
(2、12、110)内にステータ(3、4、4’、1
0、16、18、146、148、150)を固定支持
し、ステータに対向してタービンロータ(5、5’、2
0、152、154)を配置し、ステータのラジアル面
に作動流体の高速旋回流を発生させ、これを直接タービ
ンロータのラジアル面に作用させることによりタービン
ロータを低速高トルクで回転駆動するようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は蒸気タービンに利用さ
れるタービンおよびガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸気タービンおよび米国特許第
5,376,827号および同第5,611,197号
に開示されているガスタービンでは流量当たりの出力・
効率が低いため、ノズルを取り付けた仕切板と回転羽根
を取り付けた回転円板が軸方向に交互に配列された多段
列構造が採用されている。この構造では仕切板の配置に
より必然的に軸方向寸法が大きくなり、しかも、回転円
板が数万回転の高速で回転するため、回転羽根の周速が
非常に高くなり、大容量機では回転羽根には数百トンの
遠心力がかかって、強度上および寿命上の問題が大き
い。さらに、出力軸が高速で回転するため、大きな減速
機を必要とし、装置全体の製造コストが高価となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のタービンおよび
ガスタービンでは流量当たりの出力・効率が低く、寸法
重量が大きく、製造コストが高く、騒音が大きかった。
【0004】本発明は仕切板を不要とし、回転円板の外
周への回転羽根の取り付けを不要にできる新規構造を採
用して高効率小型軽量、低製造コストおよび低騒音のタ
ービンおよびガスタービンを提供することを目的とす
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】本題第1の発明は、作動
流体噴射ノズルと排気ポートを有するタービンハウジン
グと、タービンハウジング内に配置されたステータ手段
と、タービンハウジング内でステータ手段に対向するよ
うに配置されたタービンロータとを備え、ステータ手段
のラジアル面が噴射ノズルと排気ポートに連通していて
複数の案内翼を有する旋回流発生手段を備え、タービン
ロータのラジアル面が旋回流発生手段に対面する案内溝
手段と案内溝手段内に配置されて案内翼に対面する複数
のタービン動翼を備えるタービンである。
【0006】本願第2の発明は、時計方向および反時計
方向に作動流体をそれぞれ噴出するための第1および第
2噴射ノズル手段と排気ポートを有するタービンハウジ
ングと、タービンハウジング内に軸方向に間隔をおいて
配置された第1および第2ステータ手段と、第1および
第2ステータ手段にそれぞれ対向して配置された第1お
よび第2タービンロータと、第1および第2タービンロ
ータに同心的に連結されてそれぞれ時計方向および反時
計方向に回転する第1および第2出力軸とを備え、第1
および第2ステータ手段がそれぞれ第1および第2噴射
ノズルと排気ポートに連通していてそれぞれ時計方向お
よび反時計方向の旋回流を発生させる旋回流発生手段を
備え、第1および第2タービンロータがそれぞれ第1お
よび第2ステータ手段の旋回流発生手段に対向する案内
溝手段と案内溝手段に間隔をおいて配置された複数のタ
ービン動翼を備えるタービンである。
【0007】本願第3の発明は、作動流体噴射ノズルと
排気ポートを有するタービンハウジングと、タービンハ
ウジングに配置されたステータと、タービンハウジング
内でステータに対向するように配置されたタービンロー
タとを備え、ステータのラジアル面が外周から中心部へ
延びていて噴射ノズルと排気ポートに連通するスパイラ
ル旋回流発生通路を備え、タービンロータのラジアル面
がスパイラル旋回流発生通路に対向するスパイラル案内
溝を備え、スパイラル案内溝が間隔をおいて配列された
複数のタービン動翼を有するタービンである。
【0008】本願第4の発明は、圧縮空気を供給するた
めのコンプレッサと、圧縮空気と燃料との混合気を燃焼
させて高圧ガスを生成するコンバスターと、高圧ガスを
高速ガスに変換するノズル手段と、高速ガスの旋回流を
ラジアル面に発生させる旋回流発生手段を有するステー
タと、ステータのラジアル面に対向して配置されたター
ビンロータとを備え、タービンロータが旋回流発生手段
の軌道に沿って形成された案内溝手段と案内溝手段に間
隔をおいて配列された複数のタービン動翼を有するガス
タービンである。
【0009】
【作用】本発明のタービンおよびガスタービンにおい
て、ステータおよびタービンロータの対向するラジアル
面にそれぞれ旋回流発生手段および動翼を配置して、タ
ービンロータのラジアル面で周方向に回転力を与えるこ
とにより流量当たりの出力・効率を飛躍的に向上させ、
小型軽量化、低コスト化ならびに低騒音化を図るように
したものである。
【0010】
【実施例】以下、本願第1の発明について図面を用いて
詳細に説明する。図1において、タービン1は作動流体
の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換する噴射ノズ
ル2a、2a’と排気ポート2bを有するタービンハウ
ジング2を備える。タービンハウジング2は円筒部材2
cと、フロントプレート2dおよびフレーム2eを備え
る。円筒部材2cには軸方向に間隔をおいて配置された
固定円板からなるステータ3、4が固定支持される。円
筒部材2cの内側においてステータ3、4に対向して回
転円板からなるタービンロータ5が回転可能に支持され
る。タービンロータ5は出力軸6に圧入されたハブ5a
と軸流ファン5bを備える。ハブ5aの両側にはスリー
ブ7、8が配置され、スリーブ7はステータ4により固
定支持され、スリーブ8はベアリングサポート9により
固定支持される。出力軸6はフロントプレート2dに支
持されたベアリングB1とベアリングサポート9に支持
されたベアリングB2により回転可能に支持される。ベ
アリングサポート9はフレーム2eとステータ3の間に
固定指示され、排気ポート2bに連通する連通口9a、
9bを有する。
【0011】図2において、ステータ3はそのラジアル
面において外周から中心部へ延びていて軸方向に開口す
る第1段および第2段旋回流発生手段3a、3bおよび
連絡通路3cを備える。第1段および第2段旋回流発生
手段3a、3bは同心的な環状通路からなり、第1段環
状通路3aの入口側は噴射ノズル2aに連通し、出口側
は連絡通路3cを介して第2段環状通路3bに連通す
る。ステータ3は中央開口部3dを備え、第2段環状通
路3bは連絡通路3eを介して中央開口部3dと連通す
る。第1段および第2段環状通路3a、3bはそれぞれ
旋回流の流れ方向に等間隔で配列された複数の案内翼3
f、3gを備える。図1において案内翼3f、3gの頂
部はステータ3のラジアル面から凹んでいるが、ラジア
ル面と同一平面に位置するように形成しても良い。ステ
ータ3の背面にはラジアル通路3hが形成されていて、
中央開口部3dと連通口9a、9bと連通される。
【0012】図1において、ステータ4のラジアル面は
ステータ3と同様に同心的に形成された第1段および第
2段環状通路4a、4bと、これら環状通路4a、4b
内にそれぞれ等間隔で配列されて円弧状作用面を有する
複数の案内翼4f、4gを有する。第1段環状通路4a
は第2段環状通路4bと連通し、第2段環状通路4bは
ステータ4の中央開口部4dと連通する。ステータ4の
旋回流方向はステータ3の旋回流方向と同一となるよう
に第1段および第2段環状通路4a、4bは形成され
る。
【0013】図1、図3において、タービンロータ5の
両側のラジアル面は同心的に形成された第1段および第
2段環状案内溝5c、5dを備える。環状案内溝5c、
5dはそれぞれ周方向に等間隔に配列されていて円弧状
作用面を有する複数のタービン動翼5e、5fを有す
る。タービンロータ5の環状案内溝5c、5dはそれぞ
れ隣接したステータ3、4の第1段、第2段の旋回流発
生通路と同一径の軌道上に形成される。動翼5e、5f
の頂部は放射方向に配列されており、このため、タービ
ンロータ5への回転エネルギーは周方向に与えられる。
【0014】図1〜図4において、噴射ノズル2aに流
入した作動流体高速流A1はステータ3の第1段環状通
路3aを旋回流となって流れ、連絡通路3cを経て第2
段環状通路3bで旋回流が生ずる。第2段環状通路3b
の出口側で旋回流は排気となって連絡通路3e、中央開
口部3d、ラジアル通路3hおよび連通口9a、9bを
経て排気ポート2bから排出される。上記工程におい
て、図4に示されるように、高速流A1はステータ3の
案内翼3fによって偏向流A2となってタービン動翼5
cに衝突してタービンロータ5を矢印B方向に移動させ
る。タービン動翼5cに衝突した旋回流はタービン動翼
の曲面壁によって方向が変えられ、偏向流A3となり、
この偏向流A3はステータ3の案内翼3fにより再びタ
ービン動翼5cの方向に案内される。このように噴射ノ
ズル2aから第1段環状通路3aおよび第2段環状通路
3bを通過する旋回流は案内翼3f、3gおよびタービ
ン動翼5e、5fで流れ方向が偏向されながらタービン
動翼5e、5fに直接衝突して回転エネルギーを与え
る。図4(a)および図4(b)はステータ3に対する
タービンロータ5のそれぞれ異なる相対位置関係を示
す。図1において、タービンロータ5の両側のラジアル
面の複数のタービン動翼5e、5fには複数の旋回流が
同時に衝突するため、タービンロータ5には大きな回転
力が与えられる。このとき、タービン動翼5e、5fに
衝突した旋回流は案内溝5c、5dの壁でかこまれた通
路を流れてステータ3の案内翼5e、5fの方向に偏向
されるため、タービン動翼の側壁からの漏れ蒸気を防ぐ
ことができ、タービンの流量当たりの出力・効率を飛躍
的に向上させることができる。しかも、タービンロータ
5は低速高トルクで回転される。
【0015】図5は本願第2発明によるタービン1’を
示し、図1の実施例と同一部品には同一符号が用いられ
る。図5において、タービン1’は第1ステータ3、第
2ステータ4’および第3ステータ10と、第1タービ
ンロータ5および第2タービンロータ5’とを備える。
第1タービンロータ5は第1、第3ステータ3、10間
に配置されてハブ5aを介して第1出力軸6に連結され
る。第2タービンロータ5’は第2、第3ステータ
4’、10間に配置されてハブ5a’を介して第2出力
軸6’に連結される。ステータ3の環状通路3a、3b
とステータ10の環状通路10a、10bならびに噴射
ノズル2a、2a’は出力軸側から見て反時計方向の旋
回流を発生させるように形成され、出力軸6を矢印cc
で示すように反時計方向に駆動する。これに対して、ス
テータ4’の環状通路4a’、4b’とステータ10の
環状通路10a’、10b’ならびに噴射ノズル2
a”、2a”’は出力軸側から見て時計方向の旋回流を
発生させるように形成され、出力軸6’を矢印cで示す
ように時計方向に駆動する。第3ステータ10の中心部
には中央開口部10dを備え、その内径は第1、第2ス
テータの中央開口部3d、4d’と同じである。出力軸
6’と出力軸6との間にはベアリングB3、B4が配置
され、出力軸6’の外周はベアリングB1を介してフロ
ントプレート2dにより支持されている。出力軸6の中
間部にはスリーブSが圧入されていて、その端部はベア
リングB2により支持されている。このように第1、第
2タービンロータ5、5’は互いに反対方向に回転駆動
されるため、タービン1’はヘリコプターのプロペラや
他の航空機の二重反転用ターボプロップならびに船舶の
二重反転プロペラの駆動用に適する。
【0016】図6は本願第3発明によるタービン11の
断面図を示す。図6において、タービン11は噴射ノズ
ル12を有するタービンハウジング14を備える。ター
ビンハウジング14は固定円板からなる第1、第2ステ
ータ16、18と、第2ステータ18を保持するフロン
トプレート26と、第1ステータ16を保持するフレー
ム24と、ステータ16とフレーム24間に保持された
ポンプハウジング36とを備える。ステータ16、18
間には回転円板からなるタービンロータ20が配置され
てハブ20dを介して出力軸22に連結される。図6、
図7において、ステータ16のラジアル面は噴射ノズル
12と連通していてステータ16のラジアル面で高速の
スパイラル旋回流を発生させるためのスパイラル旋回流
発生通路16a、16bを備える。スパイラル通路16
a、16bは軸方向に開口していて、ステータ16の外
周から中心部の中央開口部16cに延びている。スパイ
ラル通路16a、16bは連続的な案内翼の機能を備え
ていて、高速の旋回流の遠心力により、旋回流の1部は
案内翼を飛び出してタービンロータ20に作用する。図
6、図8に示すように、タービンロータ20の両側のラ
ジアル面はステータ16のスパイラル通路16a、16
bのスパイラル軌道と同一の軌道上にそれぞれ形成され
たスパイラル案内溝20a、20bと、スパイラル案内
溝20a、20b内に等間隔で配列された複数のタービ
ン動翼20cを備える。図8で明らかなように、タービ
ン動翼20cは放射状に配列されていて周方向の旋回流
が放射状のタービン動翼20cに直接衝突するようにな
っている。タービン動翼20cの作用面は直線的なもの
として図示されているが、実際の使用例においては図4
に示すように、タービン動翼20cの作用面を効率的な
曲面形状にして、タービン動翼20cに衝突した作動流
体をステータのスパイラル通路にスムーズに偏向させる
ようにしても良い。図8において、タービンロータ20
は出力軸22に圧入されたハブ20dと、軸流ファン2
0eと中央開口部20fを備える。図6において、ステ
ータ18のラジアル面はスパイラル通路18a、18b
と中央開口部18cを備える。スパイラル通路18a、
18bに対応して、タービンロータ20はスパイラル案
内溝20a、20bと、スパイラル案内溝20a、20
b内に形成された複数のタービン動翼20cを備える。
図1おいて、中央開口部18c、20f、16cはステ
ータ16のラジアル通路34およびポンプハウジング3
6のアキシャル通路40を経て排気ポート42と連通す
る。
【0017】図6において、第1、第2ステータ16、
18はタービンハウジング12にそれぞれ固定されたフ
レーム24およびフロントプレート26によりタービン
ロータ20と同心的に保持される。フロントプレート2
6はベアリング28を支持する。ベアリング28とター
ビンロータ20のハブ20dとの間にはスリーブ30が
配置される。中央開口部16cの内側にはスリーブ32
が配置される。ステータ16cは中央開口部16cから
半径方向に延びるラジアルポート34を備える。フレー
ム24は内側にポンプハウジング36を保持し、ポンプ
ハウジング36と第1ステータ16との間に中間板38
が支持される。ポンプハウジング36にはラジアルポー
ト34に連通するアキシャルポート40と排気ポート4
2が設けられている。ポンプハウジング36には高圧ポ
ンプ44が配置される。高圧ポンプ44は偏心チャンバ
44aと、出力軸22に連結されたロータ44bと、ロ
ータベーン44cと、偏心チャンバ44aに連通するイ
ンレット44dおよびアウトレット44eとを備える。
高圧ポンプ44はタービン11がランキンサイクルで利
用されるときに液相の作動流体を蒸発器(図示せず)に
圧送する機能を有する。ポンプハウジング36はベアリ
ング46を支持する。
【0018】図7、図8において、噴射ノズル12の高
速流Dは噴流D1、D2としてそれぞれスパイラル通路
16a、16bに流入してスパイラル旋回流となる。ス
パイラル旋回流の一部は遠心力によりスパイラル通路1
6a、16bから飛び出してタービンロータ20のター
ビン動翼20に直接周方向に衝突してタービンロータ2
0に回転エネルギーを与える。このとき、タービンロー
タ20の案内溝20a、20bはステータ16、18の
スパイラル通路16a、16b;18a、18bとター
ビンロータ20の1回転毎に一致し、低速高トルクで駆
動される。タービンロータ20の両ラジアル面の複数の
タービン動翼20cには同時に高エネルギーの旋回流が
直接衝突し、しかも、このとき、タービン動翼20cの
側面の壁は案内溝20a、20bによって閉ざされてい
るため、再度ステータ16、18の旋回流と混合しなが
ら回転エネルギーの交換を行なう。したがって、タービ
ンの流量当たりの出力・効率が飛躍的に向上する。
【0019】図9は本願第4発明によるガスタービンを
示し、図1のタービン1をガスタービンに応用した実施
例を示し、図1、図2と同一部品については同一符号が
用いられる。図9において、ガスタービン50はタービ
ンハウジング2の外側に設けられたコンバスタ52を備
える。コンバスタ52は中央部の点火領域54aを備え
た燃焼室54と、渦流発生部材56とを備える。燃料室
54は燃料噴射ノズル58と、圧縮空気のエアインレッ
ト60とを備える。燃料噴射ノズル58はゲート制御弁
62および燃料ポンプ64を介して燃料タンク65に接
続される。エアインレット60はコンプレッサー66の
出口側に接続され、コンプレッサー66は出力軸6によ
り増速機(図示せず)を介して駆動され、圧縮空気70
はエアインレット60を介して燃料室54内に給送す
る。圧縮空気70は燃料噴射ノズル58により噴出され
た燃料と混合されて混合気が生成される。このとき、燃
料室54内に流入した圧縮空気の一部は点火領域から吐
出できずに渦流発生部材56に衝突して渦流72を生成
し、これにより燃料と圧縮空気が均一に混合気化されて
ガス状の混合気が生成される。ガス状混合気は点火プラ
グ74により点火されて高圧燃焼ガスが燃焼室54で発
生する。高圧燃焼ガスはコンバスタ52のアウトレット
56aからステータ3の噴射ノズル2aを経て旋回流発
生通路3a、3bに高速の旋回流として流入し、前述の
如く、タービンロータを駆動する。
【0020】図10は本願第5発明によるガスタービン
100を示す。ガスタービン100はタービンハウジン
グ110と、圧縮空気を生成するためのコンプレッサ1
32と、ディフューザ134と、ディフューザ134を
介して圧縮空気が供給される環状コンバスタ136を備
える。コンバスタ136には燃料ノズル138を介して
燃料が供給されて圧縮空気と混合される。混合気は点火
プラグ140で点火されてコンバスタ136内に高圧ガ
スが発生する。コンバスタ136は複数の噴射ノズル1
42、144を備える。ガスタービン100は第1、第
2ステータ146、148と、その中央部に配置された
第3ステータ150を備える。ステータ146、14
8、150はそれぞれ高圧ガスの旋回流を起こすための
図7と同一形状のスパイラル通路146a、148a、
150aと中央開口部146b、148b、150bを
備える。第1タービンロータ152が第1、第3ステー
タ146、150間にサンドイッチされるように配置さ
れる。第1タービンロータ152は両サイドのラジアル
面にスパイラル状に形成された案内溝152aと複数の
タービン動翼152bおよび中央開口部152cを備え
る。第2タービンロータ154は第2、第3ステータ1
48、150間にサンドイッチされるように配置され
る。第2タービンロータ154は両サイドのラジアル面
にスパイラル状に形成された案内溝154aとタービン
動翼154bおよび中央開口部154cを備える。第
1、第2タービンロータ152、154の案内溝152
a、154aを形成するスパイラルは対向するステータ
のスパイラル通路と一致するように形成される。第1、
第2タービンロータ152、154は出力軸156に連
結されてこれを駆動する。中央開口部146b、148
b、152c、154cは排気ポート158に連通す
る。出力軸156は増速機160を介してコンプレッサ
132に連結され、増速した速度でコンプレッサ132
を駆動する。
【0021】図10において、増速機160で増速され
て回転するコンプレッサ132により圧縮空気がコンバ
スタ136に供給され、燃料と混合されて点火プラグ1
40により着火され、高圧ガスが生成される。高圧ガス
は噴射ノズル142、144を介してステータ146、
148、150のスパイラル通路146a、148a、
150aに高速で噴射される。高圧ガスは旋回流となっ
てスパイラル通路146a、148a、150aを高速
で通過し、中央開口部146b、148b、152c、
154cを経て排気ポート158により外部へ排気され
る。旋回流には遠心力が働いているため、その一部が第
1、第2タービンロータ152、154の両面の案内溝
およびタービン動翼にほとんど同時に衝突してタービン
ロータ152、154に回転エネルギーを与える。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のタービン
およびガスタービンにおいて、ステータのラジアル面に
作動流体の高速旋回流を発生させ、複数のタービン動翼
をラジアル面に有するタービンロータをステータのラジ
アル面に対向して配置することにより、複数のタービン
動翼に同時に旋回流を衝突させて大きな回転エネルギー
をタービンロータに与え、さらに、タービン動翼の側面
を案内溝の壁によりかこまれた通路の間で旋回流を流す
ことにより回転エネルギーの伝達効率を上げて流量当た
りの出力・効率を飛躍的に向上させることができる。し
かも、タービンおよびガスタービンにおいてノズルを支
持する仕切板を不要とし、回転円板の外周への回転羽根
の取り付けを不要としたため、小型軽量、低コスト、低
騒音のタービンおよびガスタービンの実現が可能とな
り、実用上の貢献が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明のタービンの断面図である。
【図2】図1のII−II線の断面図である。
【図3】図1のIII−III線から見たタービンの平
面図である。
【図4】図1のステータとタービンロータとの相対位置
関係の変化を示す図である。
【図5】本願第2発明のタービンの断面図である。
【図6】本願第3発明のタービンの断面図である。
【図7】図1のVII−VII線から見たステータの平
面図である。
【図8】図1のVIII−VIIIの断面図である。
【図9】本願第4発明のガスタービンの断面図である。
【図10】本願第5発明のガスタービンの概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 タービン 22 出力軸 2 タービンハウジング 24 フレー
ム 3 ステータ 26 フロン
トプレート 4、4’ステータ 36 ポンプ
ハウジング 5、5’タービンロータ 38 中間板 6、6’出力軸 42 排気ポ
ート 7 スリーブ 50 ガスタ
ービン 8 スリーブ 52 コンバ
スタ 9 ベアリングサポート 54 燃焼室 10 ステータ 56 渦流
発生部材 11 タービン 62 ゲー
トコントロールバルブ 12 噴射ノズル 64 燃料
ポンプ 14 タービンハウジング 65 燃料
タンク 16 ステータ 66 コン
プレッサ 18 ステータ 68 増速
機 20 タービンロータ 100 ガス
タービン 146 第1ステータ 154 第
2タービンロータ 148 第2ステータ 156 出
力軸 150 第3ステータ 160 ギ
ヤ手段 152 第1タービンロータ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動流体噴射ノズルと排気ポートを有する
    タービンハウジングと、タービンハウジング内に配置さ
    れたステータ手段と、タービンハウジング内でステータ
    手段に対向するように配置されたタービンロータとを備
    え、ステータ手段のラジアル面が噴射ノズルと排気ポー
    トに連通していて複数の案内翼を有する旋回流発生手段
    を備え、タービンロータのラジアル面が旋回流発生手段
    に対面する案内溝手段と案内溝手段内に配置されて案内
    翼に対面する複数のタービン動翼を備えるタービン。
  2. 【請求項2】請求項1において、案内翼とタービン動翼
    がそれぞれステータ手段およびタービンロータにおいて
    軸方向に面するように形成されているタービン。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、ステータ手段
    およびタービンロータがそれぞれ中心部に互いに連通す
    る中央開口部を備え、中央開口部が排気ポートに連通し
    ているタービン。
  4. 【請求項4】請求項3において、タービンロータが中心
    部に軸流ファンを備えているタービン。
  5. 【請求項5】請求項1または2において、ステータ手段
    の旋回流発生手段が同心的に形成されていて互いに連通
    する複数の環状通路を備え、タービンロータの案内溝手
    段が複数の環状通路にそれぞれ対向する複数の環状案内
    溝を備えているタービン。
  6. 【請求項6】請求項1または2において、ステータ手段
    が固定円板からなり、タービンロータが回転円板からな
    るタービン。
  7. 【請求項7】請求項1または2において、ステータ手段
    がタービンハウジング内に軸方向に間隔をおいて同心的
    に配置された第一および第2ステータを備え、タービン
    ロータが第1および第2ステータ間で回転可能に支持さ
    れているタービン。
  8. 【請求項8】時計方向および反時計方向に作動流体をそ
    れぞれ噴出するための第1および第2噴射ノズル手段と
    排気ポートを有するタービンハウジングと、タービンハ
    ウジング内に軸方向に間隔をおいて配置された第1およ
    び第2ステータ手段と、第1および第2ステータ手段に
    それぞれ対向して配置された第1および第2タービンロ
    ータと、第1および第2タービンロータに同心的に連結
    されてそれぞれ時計方向および反時計方向に回転する第
    1および第2出力軸とを備え、第1および第2ステータ
    手段がそれぞれ第1および第2噴射ノズルと排気ポート
    に連通していてそれぞれ時計方向および反時計方向の旋
    回流を発生させる旋回流発生手段を備え、第1および第
    2タービンロータがそれぞれ第1および第2ステータ手
    段の旋回流発生手段に対向する案内溝手段と案内溝手段
    に間隔をおいて配置された複数のタービン動翼を備える
    タービン。
  9. 【請求項9】請求項8において、タービンハウジング内
    で第1および第2タービンロータ間において配置された
    第3ステータ手段を備え、第3ステータ手段の両ラジア
    ル面にそれぞれ第1および第2噴射ノズル手段に連通し
    ていて時計方向および反時計方向の旋回流を発生させる
    旋回流発生手段を備え、第1および第2タービンロータ
    が第3ステータ手段の旋回流発生手段に対面する案内溝
    手段と案内溝手段に配列された複数のタービン動翼を備
    えるタービン。
  10. 【請求項10】請求項9において、第1、第2および第
    3ステータ手段ならびに第1および第2タービンロータ
    がそれぞれ中心部に互いに連通する中央開口部を備え、
    中央開口部が排気ポートに連通しているタービン。
  11. 【請求項11】請求項10において、第1および第2タ
    ービンロータがそれぞれ中心部に軸流ファンを備えてい
    るタービン。
  12. 【請求項12】作動流体噴射ノズルと排気ポートを有す
    るタービンハウジングと、タービンハウジングに配置さ
    れたステータと、タービンハウジング内でステータに対
    向するように配置されたタービンロータとを備え、ステ
    ータのラジアル面が外周から中心部へ延びていて噴射ノ
    ズルと排気ポートに連通するスパイラル旋回流発生通路
    を備え、タービンロータのラジアル面がスパイラル旋回
    流発生通路に対向するスパイラル案内溝を備え、スパイ
    ラル案内溝が間隔をおいて配列された複数のタービン動
    翼を有するタービン。
  13. 【請求項13】請求項12において、スパイラル旋回流
    発生通路とスパイラル案内溝がそれぞれ同一軌道上に形
    成されているタービン。
  14. 【請求項14】請求項12または13において、ステー
    タおよびタービンロータがそれぞれ中心部に互いに連通
    する中央開口部を備え、中央開口部が排気ポートに連通
    しているタービン。
  15. 【請求項15】請求項12または13において、ステー
    タが固定円板からなり、タービンロータが回転円板から
    なるタービン。
  16. 【請求項16】圧縮空気を供給するためのコンプレッサ
    と、圧縮空気と燃料との混合気を燃焼させて高圧ガスを
    生成するコンバスターと、高圧ガスを高速ガスに変換す
    るノズル手段と、高速ガスの旋回流をラジアル面に発生
    させる旋回流発生手段を有するステータと、ステータの
    ラジアル面に対向して配置されたタービンロータとを備
    え、タービンロータが旋回流発生手段の軌道に沿って形
    成された案内溝手段と案内溝手段に間隔をおいて配列さ
    れた複数のタービン動翼を有するガスタービン。
  17. 【請求項17】請求項16において、旋回流発生手段が
    環状道路からなり、案内溝手段が環状案内溝からなるガ
    スタービン。
  18. 【請求項18】請求項17において、環状通路が間隔を
    おいて配列された複数の案内翼を備え、案内翼がタービ
    ン動翼に対面しているガスタービン。
  19. 【請求項19】請求項16において、旋回流発生手段
    が、ステータの外周から中心部に延びるスパイラル通路
    からなり、案内溝手段がスパイラル道路に対面するスパ
    イラル案内溝からなるガスタービン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012030052A3 (ko) * 2010-08-31 2012-04-26 주식회사 에이치케이터빈 반작용식 터빈
JP2012117374A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Minaminihon Plant Sekkei Jimusho:Kk 反力タービン

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