JP2000110199A - 建設機械の設計支援装置 - Google Patents

建設機械の設計支援装置

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JP2000110199A
JP2000110199A JP10288286A JP28828698A JP2000110199A JP 2000110199 A JP2000110199 A JP 2000110199A JP 10288286 A JP10288286 A JP 10288286A JP 28828698 A JP28828698 A JP 28828698A JP 2000110199 A JP2000110199 A JP 2000110199A
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calculation device
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Shiyouhei Riyuu
小平 劉
Kiyoshi Nagasawa
潔 長澤
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
Hiroji Ishikawa
広二 石川
Toichi Hirata
東一 平田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3つの計算装置を分散配置して、高度な計算
機能、動態表示機能、状態量監視機能を持たせたシミュ
レータを構築する。 【解決手段】 建設機械の設計支援装置において、建設
機械の操作レバーに擬態して設けられる操作レバー3
と、建設機械設計に必要なデータおよび前記操作レバー
からの操作データに基づいて建設機械をシミュレーショ
ンする第1の計算装置2と、前記第1の計算装置によっ
て計算されたシミュレーションデータを記憶するデータ
記録装置5と、前記シミュレーションデータに基づいて
前記建設機械を構成する機構の動きを画像表示する第2
の計算装置6と、前記シミュレーションデータに基づい
て前記建設機械を構成する機構各部の状態量を所定の形
態で表示する第3の計算装置7とを備え、前記各計算装
置は互いに他の計算装置とは独立して演算処理を行わせ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の設計を
支援する装置に係わり、更に詳しくは建設機械の機構
系、駆動システムの運動、および操作性能を試作前に評
価することを可能にした建設機械の設計支援装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータによる航空機設計と
フライトシミュレータとを結合して、設計されたものの
フライトを体験可能とするものとして、例えば、特開平
8−28660号公報に記載されているものが知られて
いる。一方、航空機とは異なる機械として油圧ショベル
で代表される建設機械があるが、この種の機械を開発す
る場合は、機械設計をしてから、試作、実験、操作テス
ト等を行い、不具合、または操作性が良くない等の理由
で設計変更を行っている。建設機械はこのような試行錯
誤を繰り返しながら製品開発を行われているのが現状で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、建設機械の需要
に伴い、建設機械を早期に納入することが要求されてい
るが、前述のように、開発までに多大な時間を要してい
る。特に、建設機械は複数の運動物体(例えば、ショベ
ルの場合は、走行、旋回、ブーム、アーム、バケットの
5つの運動体がある)で構成されている。一つの運動物
体はそれを駆動するシステムが必要であり、さらに複数
の運動物体があると各システムのシミュレーション計算
も、また、それらの動き全体を表示させるためには大量
の計算が必要となる。
【0004】また、建設機械の操作性評価は機構の各運
動物体が操作に対してどのような動きをするかの動態評
価(例えば、ブーム、アームの速度、位置など)と機構
を動かす駆動システムの状態量評価(例えば、油圧シス
テムの流量、圧力、エネルギー消費量など)の2つ部分
がある。また、操作性は操作者と建設機械との調和性に
も関係しており、例えば、人間の目が機構の動きを見
て、また、その動きを予想して、操作レバーを調整する
ので、建設機械の動きが操作レバーにリアルに反応しな
いとよい操作性評価は得られない。
【0005】そのため、建設機械の設計を支援する装置
としては、次のような技術課題がある。
【0006】(1)建設機械の操作性をシミュレーショ
ンによって評価するためにには、計算装置に、高い計算
能力、画像表示能力、信号処理能力等が求められ、一台
の計算機でそれらの機能を全部実現するのは高価で高性
能の計算機が必要となる。
【0007】(2)また、たとえ、一体型の計算機でそ
れらを実現したとしても、各機能を実現する各プログラ
ムと計算機とは関連が強いので、各部分機能の個別管理
が難しく、また各部分機能の個別改善も困難である。
【0008】(3)さらに、一体型の計算機を用いる場
合、シミュレーション時の操作性の容易さにも問題があ
る。例えば、操作者の操作の途中で、他人がシステム内
部のいろんな部分の状態を観測してみたい、あるいは表
示方法を変えてみたい等の要望があるとき、計算機はリ
アルタイムの計算をやっているので、観測点の変換など
をするために操作されると、リアルタイム計算に影響を
及ぼし、自由に表示変換を行うことができない等の難点
がある。
【0009】本発明は、上記従来の種々の問題点に鑑
み、3つの計算装置を分散配置して、高度なリアルタイ
ム計算機能、リアルな動き表現できる表現機能、および
便利な状態量監視機能を持つシミュレータを構築した建
設機械の設計支援装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために次のような手段を採用した。
【0011】建設機械の設計支援装置において、建設機
械の操作レバーに擬態して設けられる操作レバーと、建
設機械設計に必要なデータおよび前記操作レバーからの
操作データに基づいて建設機械をシミュレーションする
第1の計算装置と、前記第1の計算装置によって計算さ
れたシミュレーションデータを記憶するデータ記録装置
と、前記シミュレーションデータに基づいて前記建設機
械を構成する機構の動きを画像表示する第2の計算装置
と、前記シミュレーションデータに基づいて前記建設機
械を構成する機構各部の状態量を所定の形態で表示する
第3の計算装置とを備え、前記各計算装置は互いに他の
計算装置とは独立して演算処理を行うことを特徴とす
る。
【0012】また、建設機械の設計支援装置において、
建設機械の操作レバーに擬態して設けられる操作レバー
と、建設機械設計に必要なデータおよび前記操作レバー
からの操作データに基づいて建設機械をシミュレーショ
ンする第1の計算装置と、前記第1の計算装置によって
計算された前記建設機械の動態データおよび状態量デー
タを記憶するデータ記録装置と、前記動態データに基づ
いて前記建設機械を構成する機構の動きを画像表示する
第2の計算装置と、前記状態量データに基づいて前記建
設機械を構成する機構各部の状態量を所定の形態で表示
する第3の計算装置とを備え、前記各計算装置は互いに
他の計算装置とは独立して演算処理を行うことを特徴と
する。
【0013】また、請求項1ないしは請求項2のいずれ
か1つの請求項に記載の建設機械の設計支援装置おい
て、前記第2の計算装置の表示手段として、画像拡大装
置を付加したことを特徴とする。
【0014】まあ、請求項1ないしは請求項2のいずれ
か1つの請求項に記載の建設機械の設計支援装置おい
て、前記第2の計算装置の表示手段として、3次元表示
装置を付加したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明の第1の実施形
態を図1から図3を用いて説明する。
【0016】図1は本実施形態に係わる建設機械の設計
支援装置の構成を示す概観図である。
【0017】同図において、1は後述する計算装置2に
建設機械のシミュレーション計算を行なわせるためのコ
ントロール装置であり、建設機械のシミュレーションモ
デルの入力、変更、計算の実行、停止などの操作を行う
ものである。2は建設機械のシミュレーション計算を行
う計算装置である。3は建設機械の操作レバーに擬態し
て設けられる操作レバーである。4は操作レバー3の操
作によって生じる操作量を電気信号に変換する装置であ
る。5は計算装置2のシミュレーション計算によって取
得され、後述する計算装置6,7の計算に利用されるデ
ータAi,Fiを格納するデータ記録装置であり、デー
タAiは建設機械各部の各状態量変数を表すデータであ
り、データFiは建設機械の各運動物体の位置と姿勢に
係わる変数を表すデータである。6はデータ記録装置5
から読み込まれたデータFiに従って建設機械の機構の
姿勢を表示する計算装置である。7はデータ記録装置5
から読み込まれたデータAiに従って建設機械の機構各
部の状態量を監視し、分析して、その結果をグラフやリ
スト等の形態で表示する計算装置である。8は、計算装
置6に対しては機械運動の見る方向と見る視点の指定な
いしは変更を行い、計算装置7に対しては状態量変数の
指定の変更などを行うコントロール装置である。
【0018】次に、この建設機械の設計支援装置の操作
の概要を図1を用いて説明する。
【0019】設計者は建設機械の機構と駆動システムを
設計するために、コントロール装置1からシミュレーシ
ョンモデルを入力する。計算装置2では入力モデルに従
ってシミュレーション計算を行う。一方、操作者は設計
した建設機械の操作性を評価するために計算装置6の表
示画面を見ながら、操作レバー3を操作する。操作者は
画面上の建設機械の各運動物体が自分の操作量に対し
て、運動の速さ、軌跡制御の容易さなど建設機械の操作
性能を判断する。他方、設計者は計算装置7の表示画面
を観測して操作中の各種のシステムの内部状態量を監視
し、建設機械に悪い影響に与える状態があるかないかを
確認する(例えば、油圧システム内の部分的真空状態、
過高圧状態などがあると機構の故障原因になる)。ま
た、もし、レバー操作中に不具合が発生したら、レバー
操作しながら、計算装置6、7の両方に表示される現象
を観察し、両者をつき合わせながら原因を調べる。
【0020】次に、本実施形態に係わる建設機械の設計
支援装置に設けられる各計算装置2,6,7の演算処理
を図2および図3を用いて説明する。
【0021】図2は計算装置2におけるシミュレーショ
ン計算の処理手順を示すフローチャートである。
【0022】ステップ1において、計算装置2のシミュ
レーションプログラムがスタートする。ステップ2で、
シミュレーションしようとする建設機械に必要なパラメ
ータを設定しまたは変更する。ステップ3で、この時点
の時刻をt=t01の初期値に設定し、中断状態値をI
d1=0に設定する。ステップ4では、操作レバー3か
らの操作信号を読み込む。ステップ5では、入力された
操作信号が次のサンプリングタイムにおいて次の操作信
号が検出されるまで同一の値を保持していると仮定し
て、サンプリング周期Ts1として、時刻t=t1=t
01+Ts(なお、TsはTs<Ts1の任意の時間)
におけるシステム内部の各種の状態量データAiを計算
する。さらに、ステップ6において、同時刻t=t1に
おける当該建設機械の各部のアクチェータの駆動力を計
算する。そして、ステップ7において、同時刻t=t1
における機構の各運動物体の位置、角度(姿勢)等の動
態データFiを計算する。計算が終了すると、ステップ
8において、次のサンプリング時間がくるまで待つ。も
し、これらの演算処理の途中において、ステップ9にお
いて、中断指令(設計パラメータの変更または演算処理
の中止指令)が出されると、Id1=1に設定され、さ
らに、ステップ10において、サンプリング時間を待つ
間にId1=1か否かを判定し、もしId1=1のとき
は、ステップ8以降の処理を中断して、ステップ2から
の処理に戻る。ステップ8において次のサンプリング時
刻が来ると、ステップ11において、新しい時刻t01
=t01+Ts1に書き換え、ステップ4からの処理を
繰り返す。その後は、ステップ4において新しい時刻に
おいてその時の操作信号が読み込まれ、ステップ5から
ステップ7における処理も新しいデータに基づいて演算
処理され、更新された新しいデータが得られる。ステッ
プ5およびステップ7においてそれぞれ演算処理の結果
得られた状態量データAiおよび動態データFiは後述
するデータ記録装置5に逐次記録される。
【0023】図3は、データ記録装置5のデータに基づ
く、計算装置6および計算装置7における表示処理の処
理手順を示すフローチャートである。
【0024】ステップ12において、計算装置2のシュ
ミレーション計算によって取得された状態量データAi
および動態データFiはデータ記録装置5に格納され
る。
【0025】計算装置6は、ステップ13において、処
理プログラムがスタートする。ステップ14において、
計算装置6に設けられる表示装置に画面表示する際、シ
ミュレーションされた建設機械の観察視点の方向や遠近
の指定を表示操作パネル8から操作して指定する。例え
ば、操作者が建設機械の運転席、建設機械外の真正面、
上面などいろいろな視点から指定することが可能であ
る。次いで、ステップ15で、この時点の時刻をt=t
02の初期値に設定し、中断状態値をId2=0に設定
する。次に、ステップ16において、データ記録装置5
に格納されている動態データFiとしての各運動物体の
位置および角度を読み込む。次いで、ステップ17にお
いて、建設機械の各運動物体の表示画面上での表示位置
と姿勢を計算する。この計算は、さきの視点指定の違い
により運動物体の表示画面上での位置と姿勢が変わる。
ステップ18では、ステップ17の計算結果に基づい
て、建設機械の機構や各運動物体のその時点における姿
勢を表示装置に画面表示する。ステップ19では、次の
サンプリング時刻t=t02+Ts2の経過を待つ。も
し、演算処理の途中において、ステップ20において、
中断指令(視点方向や遠近の変更、または演算処理の中
止指令)が出されると、Id2=1に設定され、さら
に、ステップ21において、サンプリング時間を待つ間
にId2=1か否かを判定し、もしId2=1のとき
は、ステップ19以降の処理を中断して、ステップ14
からの処理に戻る。ステップ19において次のサンプリ
ング時刻が来ると、ステップ22において、新しい時刻
t02=t02+Ts2に書き換え、ステップ16から
の処理を繰り返す。その後は、ステップ16において新
しい時刻においてその時の動態データFiがデータ記録
装置5から読み込まれ、ステップ17における処理も新
しい計算結果に基づいて、建設機械の機構や各運動物体
の姿勢が画面表示される。その結果、このような処理を
繰り返すことにより、表示装置には、操作レバー3の操
作により建設機械の機構が連続して動く様子を画面表示
することができる。
【0026】一方、計算装置7は、ステップ23におい
て、処理プログラムがスタートする。ステップ24にお
いて、計算装置7に設けられる表示装置の画面上に建設
機械の表示すべきシステムの状態量と表示方法を表示操
作パネル8から指定する。
【0027】次いで、ステップ25で、この時点の時刻
をt=t03の初期値に設定し、中断状態値をId3=
0に設定する。次に、ステップ26において、データ記
録装置5に格納されている状態量データAiから指定さ
れた状態量データを読み込む。
【0028】次いで、ステップ27において、読み込ま
れた状態量データについて表示画面上の表示位置や表示
数値を計算する。ステップ28ではステップ27の計算
結果に基づいて、表示画面上にグラフまたは表の形態で
表示する。ステップ29では、次のサンプリング時刻t
=t03+Ts3の経過を待つ。もし、演算処理の途中
において、ステップ30において、中断指令(他の状態
量表示要求や表示方法の変更、演算処理の中止指令等)
が出されると、Id3=1に設定され、さらに、ステッ
プ31において、サンプリング時間を待つ間にId3=
1か否かを判定し、もしId2=1のときは、ステップ
29以降の処理を中断して、ステップ24からの処理に
戻る。ステップ29において次のサンプリング時刻が来
ると、ステップ32において、新しい時刻t03=t0
3+Ts3に書き換え、ステップ26からの処理を繰り
返す。その後は、ステップ16において新しい時刻にお
いてその時の状態量データAiから所定の状態量データ
がデータ記録装置5から読み込まれ、ステップ27にお
ける処理も新しいデータに基づいて行われ、ステップ2
8でその計算結果に基づいて画面表示される。その結
果、このような処理を繰り返すことにより、表示装置に
は駆動システムの各種の状態量を連続的に表示される曲
線、または数値の変動する表等によって画面表示させる
ことができる。
【0029】本実施形態によれば、計算装置6と計算装
置7は独立して演算処理を実行しているが、両計算装置
6,7とも実時間で計算装置2によって演算処理された
状態量データAiおよび動態データFiを読み込んで演
算処理し画面表示しているので、操作者からは両者が連
動的に表示していると見ることができる。
【0030】なお、上記計算装置2,6,7に用いられ
るサンプリング周期Ts1,Ts2,Ts3は同じにす
る必要はなく十分小さければ、設計支援装置全体の性能
に影響を与えない。
【0031】次に、本発明の第2の実施形態を図4を用
いて説明する。
【0032】図4は本実施形態に係わる建設機械の設計
支援装置の構成を示す概観図である。
【0033】同図において、9は画像を投影するプロジ
ェクター、10はプロジェクターによって投影された画
像を表示する投影幕である。なお、その他の構成および
各計算装置2,6,7における処理内容も第1の実施形
態において説明したものと同じであるので説明を省略す
る。
【0034】本実施形態では、操作者に建設機械操作の
臨場感を与えるために、計算装置6の表示装置とは別
に、計算装置6にプロジェクター9を接続して投影幕1
0に表示させるものである。投影幕10にはシミュレー
ションされた実物大の建設機械を表示できるので、操作
レバー3の操作により、建設機械の機構の連続して動く
様子を実感をもって見ることができる。
【0035】次に、本発明の第3の実施形態を図5を用
いて説明する。
【0036】図5は本実施形態に係わる建設機械の設計
支援装置の構成を示す概観図である。
【0037】同図において、11は立体型ディスプレイ
であり、その他の構成および各計算装置2,6,7にお
ける処理内容も第1の実施形態において説明したものと
同じであるので説明を省略する。
【0038】本実施形態では、計算装置6の表示装置と
は別に、計算装置6に立体型ディスプレイ11を接続
し、操作者はこの立体型ディスプレイ11を装着して、
操作レバー3を操作することにより、建設機械を実感を
もって操作することができる。
【0039】以上述べたように、上記の各実施形態の建
設機械の設計支援装置は、シミュレーション計算用計算
装置が一定の間隔で操作信号を読み込み、それに基づい
て建設機械内部の状態量と建設機械の各運動物体の位置
と姿勢を計算し、結果を共用とするデータ記録装置の指
定された場所に上書きしており、そして動画表示用計算
装置は機構の各物体の位置と姿勢データを一定の間隔で
読み込み、各運動物体の表示画面での位置と姿勢を計算
して表示画面に出力しており、監視用計算装置はデータ
記録装置にあるシステム内部の状態量を一定の間隔で読
み込み、指定された数値処理を行い、その結果をグラフ
または表の形態で表示画面に出力している。
【0040】従って、この設計支援装置は、シミュレー
タに高速の計算機能、リアルな機構の動態表示機能と便
利なシステム内部の状態量監視機能を持たせることがで
きるので、油圧ショベル、ホイルローダー、クレーンな
どの建設機械の操作性能評価シミュレータとして極めて
有用である。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以下に示すような効果を奏す
ることができる。
【0042】(1)建設機械のシミュレーションに要す
る計算負荷が3つの計算装置に分散されるので、高度な
リアルタイム計算機能、リアルな動きを表現できる表現
機能、および便利な状態量監視機能を持つシミュレータ
を構築することができる。
【0043】(2)データ記録装置は、第1の計算装置
から送信される大量の動的に変動するデータを逐次蓄積
し、第2および第3の計算装置は蓄積さられたデータを
同時的に読み取って機構の動態表示と機械の状態量表示
を連動して表示することができる。換言すると、建設機
械の表と裏の状態を同時に観察でき、建設機械の不具合
などの原因究明に効果的である。
【0044】(3)3つの計算装置の演算処理がそれぞ
れで独立して実行されるので、各計算装置のプログラ
ム、表示装置、操作装置の改良、変更は互いに他の計算
装置のものと係わりなく行うことができ、設計支援装置
の管理が容易になる。
【0045】(4)シミュレーション計算を行う計算装
置と表示処理を行う計算装置とを別々の計算装置で行っ
ているため、操作の途中で表示方法、表示内容を変更す
るための操作が割り込まれても、シミュレーション計算
における建設機械の動きのリアル性に影響を与えること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる建設機械の設
計支援装置の構成を示す概観図である。
【図2】計算装置2におけるシミュレーション計算の処
理手順を示すフローチャートである。
【図3】計算装置6および計算装置7におけるシミュレ
ーション計算の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係わる建設機械の設
計支援装置の構成を示す概観図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係わる建設機械の設
計支援装置の構成を示す概観図である。
【符号の説明】
1 コントロール装置 2 計算装置 3 操作レバー 4 信号変換装置 5 デ→記録装置 6 計算装置 7 計算装置 8 表示操作パネル 9 プロジェクタ 10 投影幕 11 立体映像ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 石川 広二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 平田 東一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 9A001 DZ12 HH32 HZ29 JJ48 KK54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の設計支援装置において、建設
    機械の操作レバーに擬態して設けられる操作レバーと、
    建設機械設計に必要なデータおよび前記操作レバーから
    の操作データに基づいて建設機械をシミュレーションす
    る第1の計算装置と、前記第1の計算装置によって計算
    されたシミュレーションデータを記憶するデータ記録装
    置と、前記シミュレーションデータに基づいて前記建設
    機械を構成する機構の動きを画像表示する第2の計算装
    置と、前記シミュレーションデータに基づいて前記建設
    機械を構成する機構各部の状態量を所定の形態で表示す
    る第3の計算装置とを備え、前記各計算装置は互いに他
    の計算装置とは独立して演算処理を行うことを特徴とす
    る建設機械の設計支援装置。
  2. 【請求項2】 建設機械の設計支援装置において、建設
    機械の操作レバーに擬態して設けられる操作レバーと、
    建設機械設計に必要なデータおよび前記操作レバーから
    の操作データに基づいて建設機械をシミュレーションす
    る第1の計算装置と、前記第1の計算装置によって計算
    された前記建設機械の動態データおよび状態量データを
    記憶するデータ記録装置と、前記動態データに基づいて
    前記建設機械を構成する機構の動きを画像表示する第2
    の計算装置と、前記状態量データに基づいて前記建設機
    械を構成する機構各部の状態量を所定の形態で表示する
    第3の計算装置とを備え、前記各計算装置は互いに他の
    計算装置とは独立して演算処理を行うことを特徴とする
    建設機械の設計支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1ないしは請求項2のいずれか1
    つの請求項において、 前記第2の計算装置の表示手段として、画像拡大装置を
    付加したことを特徴とする建設機械の設計支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないしは請求項2のいずれか1
    つの請求項において、 前記第2の計算装置の表示手段として、3次元表示装置
    を付加したことを特徴とする建設機械の設計支援装置。
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