JP2000107171A - 被検体の中の関心領域の3dctイメ―ジング装置 - Google Patents

被検体の中の関心領域の3dctイメ―ジング装置

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JP2000107171A
JP2000107171A JP11212479A JP21247999A JP2000107171A JP 2000107171 A JP2000107171 A JP 2000107171A JP 11212479 A JP11212479 A JP 11212479A JP 21247999 A JP21247999 A JP 21247999A JP 2000107171 A JP2000107171 A JP 2000107171A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 より正確に画像再構成を達成するために、簡
単化されたフィルタ補正逆投影画像再構成を改善する。 【解決手段】 マスキングされた2Dデータセットをラ
ンプフィルタリングする。フィルタリングされた2Dデ
ータセットと、このデータセットのために計算された2
D補正データとを、3D空間の中への重み付け3D逆投
影法で組合せ、これにより被検体の中の関心領域の2D
画像を再構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の中の関心
領域3D CTイメージング装置に関する。
【0002】本発明は一般的には、コーンビームX線イ
メージングシステムでの3D画像再構成に関し、より詳
細には、簡単化された3D逆投影画像再構成を使用する
場合にマスク境界により惹起される不正確な画像(画像
エラー)の補正に関する。
【0003】
【従来の技術】フィルタ補正逆投影(FBP)コーンビ
ーム画像再構成技術が、Kudo,HおよびSait
o,T氏の”Derivation and Inpl
ementation of a Cone−Beam
ReconstructionAlgorithm
for Nonplanar Orbits”との題名
の論文(IEEE Trans.Med.Imag.,
MI−13(1994)196−211)に説明されて
いる。
【0004】簡潔に説明すると、FBPはそれぞれのコ
ーンビームビューで(すなわち、放射線ソースが被検体
の周りをスキャンする際の放射線ソースのそれぞれの位
置であって、イメージング検出器が、投影データの対応
するセットを収集する位置において)次のステップから
成る。
【0005】1. 複数の角度θのそれぞれで検出器平
面1で収集された測定コーンビーム画像の1D投影(す
なわち線積分)を計算する。このステップは、図1のA
で、複数の角度θのうちの所与の角度θ1に対して示さ
れている。座標(r,θ)における投影2は、角度θに
対して垂直である複数の互いに平行な線L(r,θ)に
沿って検出器平面1におけるコーンビーム画像4の積分
された値を有し、それぞれの線Lは、原点Oから増分距
離rに位置する。一般的に、検出器平面1がN×Nの画
素のアレイから成る場合、角度θの数は、典型的にはπ
N/2により与えられる。
【0006】2. d/drフィルターによりそれぞれ
の1D投影をフィルタリングし、これにより、図1のA
の角度θ1に対するフィルタリングされた投影6により
示されているような、r,θ座標それぞれにおいて新し
い値のセットが形成される。
【0007】3. 正規化関数M(r,θ)により、フ
ィルタリングされた投影を正規化する。正規化は、ソー
ス位置と線L(r,θ)と交差する積分平面Q(r,
θ)がスキャンパスと交差する回数を考慮するのに必要
である、何故ならば、前記の各スキャンパスの交差個所
で生成されたデータは、平面Q(r,θ)における画像
再構成に対する寄与値を形成するからである。
【0008】4. それぞれの角度θから、検出器平面
1と一致する2D被検体空間7の中へのフィルタリング
された投影6を逆投影する。このステップは、図1のB
により示されている。図中、線8は、それぞれのr,θ
座標からの値を、それぞれのθに垂直な方向で2D空間
7の中に拡がっている(spread)。
【0009】5. ステップ4により2D空間7の中に
形成された逆投影画像の1D d/dtフィルタリング
を行う。1Dフィルタリングは、スキャンパスの方向、
すなわち線10に沿って行われ、tはスキャンパスの方
向に向いている。
【0010】6. 3D被検体ボリューム12の中の複
数の標本点Pへ、2D空間7の中に形成されたデータ
(すなわち、検出器の中のそれぞれの画素から)の重み
付け3D逆投影を行う。それぞれの点Pに割当てられた
密度は、この点Pと、X線ソースの空間座標との間の距
離の2乗の逆数により重み付けされる(前述のKudo
氏等の論文の式(59)参照)。
【0011】前述の従来のテクニカルプロシージャは、
以下において6ステッププロセスと称する。このプロセ
スにおいて、被検体のコーンビーム画像全体がイメージ
ングシステムの検出器により検出されることを前提とし
ている。角度θおよび原点からの距離rにおける検出器
上の線L(r,θ)とソースとにより形成される、被検
体と交差する平面Q(r,θ)を考える。関数M(r,
θ)を無視すると、操作1〜6により、平面Q(r,
θ)およびその直接の近傍を照射するX線データから、
平面Q(r,θ)上における再構成された被検体密度に
対する寄与値が計算される。6ステッププロセスは検出
器により駆動されるので、平面Qを照射するデータから
の寄与値は、平面Qがスキャンパスを交差し、このよう
にしてX線ビームにより照射される度に計算される。従
って、関数M(r,θ)は、結果を正規化するためにス
テップ2でのフィルター処理の後に使用される。正規化
は特に望ましくない。何故ならば正規化には、イメージ
ングスキャンパスに沿ってのそれぞれのソース位置毎に
2DアレイM(r,θ)を事前に計算し記憶することが
必要であるからである。通常数千ではないにしても数百
のソース位置が存在するので、このタイプの正規化は計
算的に複雑であり、大規模なリソース(コンピュータメ
モリ)を必要とする。しかしKudo氏等の論文の20
3頁に、スキャンパスが円形である特別な場合、ステッ
プ1〜5は単一のたたみ込みステップに簡単化できるこ
とが記載されている。このたたみ込みステップは実質的
に、スキャンパスの方向においてコーンビーム画像をラ
ンプフィルタリングすることから成る。このランプフィ
ルタリングは、単一円軌道に対して良く知られているフ
ェルドカンプ(Feldkamp)アルゴリズムと等価
であり、このようなアルゴリズムは、L.A.Feld
kamp、L.C.Davis,およびJ.W.Kre
ss著の”Practical cone−beam
algorithm”との題名の論文(J.Opt.S
oc.Am.A.誌,Vol.1,1984,612〜
619頁)に詳細に記載されている。特にこの論文にお
いて、たたみ込み関数を次式、
【0012】
【数1】
【0013】により表している(上記論文の614頁の
たたみ込み関数式15および16を参照)。この簡単化
のキーは、円形スキャンパスという特別の場合、正規化
関数M(r,θ)は一定であり、2に等しいことにあ
る。従って、ステップ2の後に形成されるそれぞれの
r,θにおけるフィルタリングされた投影は、データ冗
長性をなくするために単に2により除算するだけでよ
い。
【0014】”3D逆投影を使用する簡単化されたコー
ンビーム画像再構成”との名称の1998年6月29日
出願の本出願人の米国特許出願番号09/106537
(特願平11−183626)には、例えばスパイラル
スキャンパス等の単一の円ではないソーススキャンパス
を有するコーンビームイメージングシステムと、更に
は、短い検出器すなわち、それぞれのコーンビームビュ
ー(すなわちそれぞれのソース位置)においてコーンビ
ームの一部のみを検出する検出器を有するコーンビーム
イメージングシステムとにおいて画像再構成を簡単化す
るためにこのランプフィルタを簡単化して使用する方法
が記載されている。前述の本出願人の先願の米国特許明
細書に詳細に説明されているように、本出願人の”3ス
テップ”テクニックは、 1) それぞれのソース位置で収集されたコーンビーム
投影データのそれぞれのセットにマスクを適用し、これ
により、それぞれのソース位置に対して、マスキングさ
れたデータセットを形成することと、 2) それぞれのマスキングされたデータセットの中の
コーンビーム投影データをランプフィルタリングして、
ランプフィルタリングされたデータセットを形成するこ
とと、 3) ランプフィルタリングされたデータを用いて、被
検体の関心領域ROIの完全な領域のビューに相応する
3D空間の中への重み付け3D逆投影を行い、これによ
り、被検体の中の関心領域ROIの3D画像を、3D空
間の中に再構成することから成る。
【0015】本出願人の先願の発明の要旨は、マスキン
グプロセスである。先願の発明により、画像再構成処理
は、大規模な計算の必要性が低減され、6ステッププロ
セスのうちの正規化ステップ3に対する必要性が除去さ
れるこれにより、(正規化係数のための大規模なメモリ
割当ての必要がなくなることに起因して)大幅に高速化
され、更に、イメージングシステムは、短い検出器、す
なわちソース位置で被検体の関心領域ROIの完全なビ
ューを必要としない検出器を使用できる。
【0016】本出願人の先願の発明は、Kudo氏等の
6ステッププロセスのステップ1〜5にマスキングを適
用し、次いでステップ6を行うものと考えることができ
る。マスキングをKudo氏等のステップ1および2に
適用することは、概念的に次の操作と等価である。
【0017】m1) マスクにより境界付けされている
線セグメントにわたって積分を計算する操作と、 m2) 互いに隣接する平行な線セグメントにわたって
このように計算された線積分の間の差を計算する操作。
【0018】ステップm1およびm2は、現行のソース
位置と先行および後続のソース位置とにより定められ
る、平面Q(r,θ)の部分に対してRadon導関数
に比例する量が生ずる。平面Q(r,θ)の種々の部分
に対する角度領域が図3に示され、本明細書において後
で詳細に説明する。
【0019】ステップm1およびm2での操作は、図4
に示されている。図4に示されているように、L,
1′およびL2′は、マスク400により境界付けされ
ている3つの密に隣接して位置する互いに平行な線セグ
メントであり、LはL1′とL2′との間の中間に位置す
る。線セグメントLは、マスク400の中の種々の角度
で形成された多数の線セグメントを示し、当業者には自
明なように、コーンビーム投影データからRadon導
関数データを計算するために使用される、図1のAの前
述の線L(r,θ)および図1のBの線8に相当する。
本発明では、マスク400の中の所与の一対の線セグメ
ントL1′およびL2′に対して計算された積分の間の算
術的差が求められ、線セグメントLおよび現行のソース
位置により定められた部分平面のRadon導関数に、
乗算係数を除いて相当する。しかし実際にはこのマスキ
ング法は、部分平面のRadon導関数の近似を与える
にすぎない。その理由は、本出願人の米国特許第574
8697号明細書に説明されているように、平面Q
(r,θ)の当該の部分に対するRadon導関数は、
本明細書の図5に示されているように計算しなければな
らないことにある。図5から分かるように、線セグメン
トLは、図4のものと同一であるが、しかし線セグメン
トL1およびL2は、当然のことながらLの直交平行移動
(orthogonal translation)に
より得られる。従って、図4に示されているのとは反対
に、図5の線セグメントL1およびL2の端部は、マスク
500により規定されていない。マスクの境界における
線セグメントの終端は、本明細書において”ハードマス
キング”と称される。ハードマスキングにより、線セグ
メントL 1′およびL2′にわたり計算された積分値間の
算術的差は、正確なRadon導関数、すなわち乗算係
数だけしか異ならないRadon導関数を生じさせな
い。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、より
正確に画像再構成を達成するために、簡単化されたフィ
ルタ補正逆投影画像再構成を改善することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によ
り、被検体の少なくとも関心領域に放射線エネルギーを
印加するコーンビームソースを有し、放射線エネルギー
を検出する2Dエリア検出器を有し、ソースが移動する
スキャンパスとしてのソーススキャンニング軌道を規定
する手段を有し、エリア検出器によりそれぞれのソース
位置で2Dコーンビーム投影データのセットが収集され
るように、ソースおよびエリア検出器は被検体に対して
可動に位置決めされ、エリア検出器に対して相対的に固
定されたコーンビームソースを、スキャンパスに沿って
の1つの方向において複数のソース位置で被検体の関心
領域の周りをスキャンさせるマニピュレータを有し、マ
スキングされたデータセットを生成するために2Dコー
ンビーム投影データのそれぞれのセットにマスクを適用
するマスキング手段を有し、相応する複数のフィルタリ
ングされた2Dデータを生成するために、その中に形成
されている複数の互いに平行な線に沿ってそれぞれのマ
スキングされた2Dデータセットをランプフィルタリン
グするランプフィルタリング手段を有し、それぞれのフ
ィルタリングされた2Dデータセットは、2Dコーンビ
ーム投影データの所与のセットから求められたRado
n導関数データの第1の推定値の計算値に相応し、マス
クの互いに隣接する境界の2Dコーンビーム投影データ
の所与のセットの部分を処理することにより、Rado
n導関数データの第1の推定値のそれぞれに対して2D
補正データを生成する処理手段を有し、3D空間の中へ
の重み付け3D逆投影法で、それぞれのフィルタリング
された2Dデータセットと、このデータセットのために
計算された2D補正データとを組合せる3D逆投影手段
を有し、これにより、被検体の中の関心領域の3D画像
を再構成することを特徴とする、被検体の中の関心領域
の3D CTイメージング装置により解決される。
【0022】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の原理による、投
影データを収集し、収集データを処理するために使用さ
れるコーンビーム3D CTイメージング装置を示す。
図示のイメージング装置は実質的に、1993年10月
26日発行の”コーンビームX線投影データを平面積分
に変換し、被検体の3D CT画像を再構成するための
方法及び装置”との名称の米国特許第5257183号
明細書、および1995年10月31日発行の”当該の
ヘリカルおよび円形スキャン領域のCT”との名称の米
国特許第5453666号明細書に説明されている原理
と同一の原理により構成され、動作する。本発明による
画像再構成処理の実施に関して特別に説明する以外は、
前述の双方の明細書に記載のように処理される。
【0023】図2に示されているように、適切にプログ
ラミングされたコンピュータ206からの制御信号に応
答してコンピュータ制御マニピュレータ208により
(X線等の)エネルギーのコーンまたはピラミッド状ビ
ームと、二次元画素化された検出器アレイ212とは、
前もって定められたソーススキャンニングパスに沿っ
て、複数の離散的に順次に発生する互いに隣接するソー
ス位置において、共働する(スキャンする)。図示の実
施の形態ではスキャンニングパスは、被検体216の前
もって定められた軸線215を中心とするスパイラルス
キャンパス214として示されている。被検体216の
周りを円形に動くスキャンパスおよび被検体216を横
切るその他のタイプのスキャンパスも使用されるが、し
かし後述のように、スキャンパス214の平行投影で高
度の対称性を有するスキャンパス214が好ましい。
【0024】検出器に対するただ1つの高さに関する要
求は、この高さが、検出器におけるスパイラルスキャン
パスの投影の互いに隣接するターン間の距離より長いこ
とである。被検体216の中の関心領域(ROI)のみ
をイメージングする場合、1つの有利な実施の形態で
は、ROIのトップレベルにおけるトップサークルスキ
ャンTと、ROIのボトムレベルにおけるボトムサーク
ルスキャンBとを実施できる公知の技術が付加される。
【0025】コンピュータ206およびマニピュレータ
208の制御下でのソースと検出器との共働により、パ
ス214に沿ってのソース位置のそれぞれで、X線エネ
ルギーは、イメージング装置のビューフィールドを透過
し、被検体216により減衰され、検出器212の中の
画素に達した検出されたX線エネルギーに対応する投影
データのセットが発生する。投影データのそれぞれのセ
ットは、データ収集システム(DAS)217に供給さ
れ、データ収集システム217は、図2の前述の部分と
同様に、当業者には自明の方法で、収集投影データをデ
ィジタル化および記憶するために動作する。
【0026】前述の米国特許第5257183号明細書
および米国特許第5453666号明細書では、画像再
構成プロセス218は、Radon空間駆動変換を行う
ように構成され、これにより、ディスプレイ220に被
検体216の画像再構成像が生ずる。本発明は、単一円
形スキャンイメージング装置のためのKudo氏等によ
る画像再構成処理の簡単化と、ROI再構成のためのデ
ータ組合せのテクニックとを組合わせる方法を提案し、
これにより、スパイラルスキャンパスを有するだけでな
く、短い検出器を使用できるコーンビームイメージング
システムが提供される。Kudo氏等により行われたよ
うな関数M(r,θ)による除算の代りに、本発明で
は、再構成される被検体密度の正規化が、いかなる重な
りもなく面を照射する種々のソース位置の間に平面Q
(r,θ)のX線ビームによるカバー範囲を分割するこ
とにより達成される。従って、本発明による画像再構成
処理が、大規模な計算の必要性が低減されるため高速化
され、正規化ステップ3のための大きなメモリ割当ての
必要性がなくなり、更に、イメージングシステムは、短
い検出器、すなわちそれぞれのソース位置において被検
体のROIの完全なビューを収集できない検出器を使用
できる。
【0027】詳しく説明すると、X線ビームによるカバ
ー範囲の分割のコンセプトは、図3に示され、図3は、
円柱形被検体216と、仮想円柱面上にて被検体216
のROIを取り巻いていると仮定されているスパイラル
スキャンパス214とに交差する典型的な積分平面Q
(r,θ)を示す。平面Qのエッジのビューが図2に示
されている。非垂直の平面が円柱面と楕円を成して交差
するので、平面Q(r,θ)は被検体216と円柱面ス
パイラルスキャンパス214とは被検体と2つの楕円を
成して交差し、一方の楕円は他方の楕円の中に位置す
る。
【0028】積分平面Qと被検体円柱との交差は、小さ
い楕円E1により示され、積分平面Qとスキャンパス円
柱面との交差は、大きい楕円E2により示されている。
スパイラルパス214はスキャンパス円柱面上に位置す
るので、スパイラルパス214は、楕円E2上に位置す
る点で平面Qと交差する。これらのソース位置は、図3
でS,SおよびSとして示されている。同様に、
トップスキャンパスサークルが、点TおよびTで平
面Qと交差し、点TおよびTは、Eと、被検体の
関心領域ROI(被検体216の陰影部分)のトップエ
ッジとの交差個所に位置し、ボトムサークルは、点B
およびBで平面Qと交差し、点BおよびBは、楕
円Eと、被検体の関心領域ROIのボトムエッジとの
交差個所に位置することが容易に分かる。その他の積分
平面は、それらの配向に依存してスパイラルスキャンパ
スと交差することもあり、トップサークルスキャンパス
とボトムサークルスキャンパスとは交差しない。
【0029】図3から分かるように、積分平面Qの中の
ROI(陰影部分300)の中に位置する部分を照射す
るソース位置は、T,S,S,SおよびB
ある。積分平面Qのこの部分の関心領域すなわちROI
300の完全なカバー領域は、図3に示されているよう
に、これらの5つのソース位置で収集されたデータを適
切に組合せることにより達成される。例えばTでは、
およびS により挟まれている角度内のコ
ーンビームデータのみが使用され、Sでは、T
およびSにより挟まれている角度内のコーンビー
ムデータのみが使用される。以下同様。従って、5つの
部分面P〜Pは、ソース位置T,S,S,S
,およびBにより示され、ソース位置T,S
,S ,およびBは重ならず、共働して、平面Q
の中のROI300の中に位置する部分を完全にカバー
する。このようにして、寄与するソース位置のそれぞれ
からのコーンビームデータの全体は、いかなる重なりも
なしに1回だけ平面Q(r,θ)全体をカバーする。な
お、このデータ組合せ技術の詳細は、本出願人の米国特
許第5463666号明細書等コーンビーム関係明細書
に説明されているので詳しい説明は省略する。
【0030】Radonデータへの特定の重なり合って
いない寄与値のみが、投影データから生成されるので、
関数M(r,θ)は、すべてのコーンビームビューに対
して単一にセットできる。このようにして、ソース位置
のそれぞれにおいて検出器により収集されたコーンビー
ム投影データが処理されるとき、次に説明するように、
ROIと交差するそれぞれの積分平面への寄与値は、1
回のみ生成される。
【0031】図3に関連して前に説明したように、収集
コーンビーム投影データを、データ冗長性を回避するた
めに、ひいては、Kudo氏等の正規化関数M(r,
θ)を不要にするために、適切な角度領域に制限しなけ
ればならない。これは、本発明による画像再構成では、
マスキング処理を使用して達成される。一般的に、収集
コーンビーム投影データのマスキングは公知である。例
えば本出願人の1996年4月2日発行の米国特許第5
504792号明細書を参照されたい。図4はこのよう
なマスク400を示す。マスク400は、トップ曲線4
02とボトム曲線404とから成り、それぞれの曲線
は、検出器(図2の212)への、現在のソース位置の
上方のスパイラルスキャンパスのコーンビーム投影と、
現在のソース位置の下方のスパイラルスキャンパスのコ
ーンビーム投影とから形成される。ソースを検出器原点
と結ぶ直線が、検出器平面に対して垂直であるように回
転軸線に配置されている検出器では、スパイラルスキャ
ンパスのためのトップ曲線402のための式は次式によ
り与えられる。
【0032】
【数2】
【0033】ただしxおよびyは検出器の直交座標軸で
あり、y軸は回転軸線と一致し、aはスパイラルの半径
であり、hは、互いに隣接するスパイラルのターン間の
距離(ピッチ)である。ボトム曲線404は、原点を中
心とするトップ曲線402の反転曲線であり、すなわち
次式が成立つ。
【0034】(x,y)⇒(−x,−y) 図2に関連して説明したように、ROIイメージングで
は、円弧スキャンが、トップレベルおよびボトムレベル
において必要である。トップサークルスキャンTは、ス
パイラルスキャンの開始前に角度(π+α)でスタート
し、ボトムサークルスキャンBは、スパイラルスキャン
の終了後に角度(π+α)で終了する。ただしαは、X
線ビームのファン角度である。それぞれのソース位置で
使用されるマスクの詳細な幾何学的形状は、スキャンパ
ス中のソースの位置に依存する。従って、スパイラルス
キャンパスを5つの別個の領域に分割でき、これは図6
により示されている。第1の領域は、トップサークルの
(BからAへの時計の針の方向の)第1の最後の(π+
α)ターンから成る。第2の領域はスパイラルの(Aか
らCへの時計の針の方向の)第1の(π+α)ターンか
ら成る。第3の領域は、スパイラルの内側部分、すなわ
ち第1の(π+α)ターンの後でありかつ最後の(π+
α)ターン前の部分から成る。第4の領域は、スパイラ
ルの最後の(π+α)ターンから成る(第2領域と類似
に)。第5領域は、(第1の領域と類似だがボトムにお
ける)ボトムサークルの第1の(π+α)ターンから成
る。これらの5つの領域のマスクは、図7〜8を用いて
次に詳しく説明する。これらの図は、放射線ソースが、
時計の針の方向にトップからボトムへ向かってスパイラ
ルパスで回転するものとする。
【0035】(1)トップサークルの最後の(π+α)
ターンに関して、図7のマスク700参照。図中、 ・トップ曲線は、トップ円弧における水平線であり、 ・ボトム曲線は、原点を中心として式(1)の反転曲線
である。
【0036】(2)第1の(π+α)ターンに関して、
図8のマスク800を参照。図中、 ・トップ曲線は、2つの曲線、すなわち式(1)の標準
トップスパイラルマスクと、次式により与えられるソー
スから投影されたトップサークルのコーンビーム投影と
の交差曲線であり、 y=b(1+x2/a2) ただし、2bはトップサークルとボトムサークルとの間
の距離であり、 ・ボトム曲線は、式(1)の原点を中心としての反転曲
線である。
【0037】(3)スパイラルの内側部分に関して、図
4のマスク400を参照。図中、 ・トップ曲線は式(1)により描かれ、 ・ボトム曲線は、式(1)の原点を中心としての反転曲
線である。
【0038】(4)スパイラルの最後の(π+α)ター
ンに関して、図8のマスク800を参照、しかし180
゜回転されている。
【0039】(5)ボトムサークルの第1の(π+α)
ターンに関して、図7のマスク700を参照、しかし1
80゜回転されている。
【0040】本発明による画像再構成の第1のステップ
は、例えば図4および7〜8のマスクのうちの1つの適
切なマスクを用いてそれぞれのソース位置における検出
器により収集された投影データのセットを制限すること
から成る。マスキングの一般的原理に従って、このセッ
トのマスクの外部に存在するデータを零値に変え、これ
に対してマスクの中のデータは不変である。投影データ
のセットが適切にマスキングされると、このセットは、
投影データのマスキングされたセット、または簡単に、
マスキングされたデータセットと称される。マスクは、
現在のソース位置の上方のスパイラルの1ターンと下方
の1ターンのコーンビーム投影により形成されるので、
マスキングされたデータセットは、図3に示されている
データ組合せ原理により要求されるように、以前のソー
ス位置と後続のソース位置とにより制限された角度領域
に正確に対応する。図2のコンピュータ206は、画像
再構成の間に”オンザフライ”でマスクを計算するか、
またはマスクは、前もって計算してシステムメモリに記
憶しておく。
【0041】次いで、フェルドカンプのランプフィルタ
リング技術(Feldkamp ramp filte
ring technique)が、投影データのマス
キングされたセットに適用され、これにより、従来の技
術の6ステッププロセスの1〜5がただ1つのランプフ
ィルタリングステップに簡単化される。これは図9に示
されている。詳しく説明すると、マスキングされたデー
タのそれぞれのセットは、そのセットの中に形成されて
いる複数の平行な線(t)に沿ってランプフィルタリン
グされる。これらの平行線は、そのデータセットを収集
したソース位置におけるスキャンパスと接しかつ次のソ
ース位置の方向にある線のデータセットへの平行投影に
平行であり、この平行投影の方向にある。線(t)に沿
ってのそれぞれのマスキングされたデータセットのラン
プフィルタリングによって、フィルタリングされた相応
する複数のデータセットを生成し、それぞれの線に沿っ
てのそれぞれの点におけるデータは、Kudo氏等の6
ステッププロセスのステップ1〜5により生成されるの
と同様に、その点におけるRadonデータの総和を表
す。従って、画像再構成のために、Kudo氏等のステ
ップ6に相当する3D逆投影の1つのステップが残るだ
けである。この3D逆投影ステップは、コンピュータ2
06によっても達成でき、これにより生成される画像再
構成は、ディスプレイ220に表示される。
【0042】ランプフィルタリングのただ1つのステッ
プは、従来の技術のステップ1〜5を使用するより相当
に高速であるが、トレードオフすなわち代償を払わなけ
ればならず、生成されたRadonデータは、正確な画
像再構成を提供するのに必要なものよりいくらか劣る。
その理由は、Kudo氏等の6ステッププロセスで線積
分導関数データを計算する場合、投影データのマスキン
グが行われないからである。同様に、本出願人の前述の
米国特許出願第09/052281号明細書に記載され
ているようにKudo氏等のプロセスの変形では、投影
データすなわち、線積分導関数が計算される線セグメン
トLの長さのマスキングが行われない。すなわち、米国
特許出願第09/052281号明細書に記載されてい
るように、互いに隣接する線セグメントL1およびL2
対する線積分は、マスキングされず、実際のところ、線
セグメントLを定める検出器列の上方および下方の検出
器列は、これらの線積分を正確に求めるために使用され
る。マスキングは、線セグメントLに対する線積分導関
数を計算するために、線セグメントL1およびL2に対す
る線積分が減算された後に線セグメントLに対して行わ
れるだけである。しかし、本発明の1つの形態によるマ
スキングされた投影データのランプフィルタリングの必
然的な結果として、線セグメントL1およびL2の長さ
が、これらの線セグメントとマスクとの点によって制限
される。これにより、いくらか正確な画像再構成になら
ないが、改善された画像再構成速度に対する代償は不可
避である。
【0043】本発明は、画像再構成の速度を大幅に低減
することなしに画像再構成の精度を改善する技術を提供
する。
【0044】より詳しくは、図4を図5と比較すること
により、2つの図の中の対応する線積分の間の差が、上
部マスク境界および下部マスク境界のみに現れ、線セグ
メントの残りの部分における線積分は同一であることが
分かる。このようにして、本出願人の前述の米国特許出
願第09/106537号明細書に開示されている効率
的なランプフィルタリング法を、Radon導関数の第
1の推定値を計算するのに使用でき、この場合、暗黙的
に、図4に示されているように、マスクの内側の線セグ
メントにおける積分を使用する。次いで、補正データ
が、マスク境界における線積分間の差を計算するため
に、例えば図5の方法を使用して生成される。次いで補
正データは第1の推定値と組合せ、これにより、一層正
確な画像再構成を達成する。
【0045】補正データを求める方法を以下に説明す
る。線Lにおける線積分導関数の計算への、図4のハー
ドマスキングの影響は次式により表される。
【0046】
【数3】
【0047】線Lにおける線積分導関数の計算への、図
5のソフトマスキングの影響は次式により表される。
【0048】
【数4】
【0049】図4および10を参照して(図10は図5
に相応するが、マスク1000に示されている付加的な
線セグメントΔLが存在し、この線セグメントΔLは、
ソフトマスキングに比してハードマスキングの間に発生
する線セグメントの長さの差を示すのに使用される)、
式1は次式により表すことができる。
【0050】
【数5】
【0051】項を適切にまとめると、式3は次式のよう
に書換えることができる。
【0052】
【数6】
【0053】式2を式4に代入すると、次式が得られ
る。
【0054】
【数7】
【0055】項を移項して、ソフトマスキングから得ら
れる正確なRadon導関数データが、ハードマスキン
グの結果から補正データCRを減算すると、次式が得ら
れる。
【0056】
【数8】
【0057】2D補正データと2D第1推定値データと
の組合せを、3D重み付け逆投影ステップの前に(すな
わち、図1のBに示す空間7のような1つの共通の単一
2D空間の中の2Dデータを組合せることにより)作る
ことができるか、または、第1の推定値データと補正デ
ータとは個別に、図1のBの空間12のような自身の2
D空間を1つの共通の3D空間の中への3D重み付け逆
投影を行うことができる。いずれの場合にも、補正デー
タは、バーチャル検出器のサイズ、すなわち単一ソース
位置での被検体のROIの完全なビューを収集するのに
充分な大きさのサイズに相応する2D空間の中に逆投影
しなければならないことに注意すべきである。
【0058】補正データは、検出器全体にわたって計算
する代りに2つのマスク境界曲線で計算するだけでよい
ので、約2/Nzの計算における比の低減が達成され、
ただしNzは検出器列の数である。
【0059】付加的に、補正データは、マスク境界と交
差する検出器画素により収集されるコーンビーム投影デ
ータに対してのみ計算されるので、本発明の実際上有利
な実施の形態では、計算を高速化するために画素拡がり
関数テーブルを使用する。画素拡がり関数テーブルを生
成するために、マスク境界と交差するそれぞれの検出器
画素(i,j)に対して、1を画像に割当て、その他の
個所には零を割当てる。次いで、図5に示されている操
作を行う。これにより得られる値は、被検体のビュー全
体をカバーするのに充分に長い高さを有する”バーチャ
ル検出器”2D空間にわたって拡げられ、その2D情報
は、画素(i,j)に対して画素拡がり関数テーブルを
形成する。画素拡がり関数テーブルは、実際の(短い)
検出器ではなくバーチャル検出器をカバーするように注
意すべきである。何故ならばそれぞれの線セグメントか
らの逆投影は、Radon逆変換の数学により要求され
るように全平面Q(r,θ)全体に拡げられるべきであ
るからである。
【0060】マスク境界には約Nxの画素が存在し、そ
れぞれの画素に対する画素拡がり関数テーブルはNx×
Nyのエントリを有するので(ただしNx×Nyはバー
チャル検出器の寸法)、画素拡がり関数テーブル全体の
サイズはNx×Nx×Nyである。テーブルは非常に大
きいにもかかわらず、同一のテーブルを、スパイラルパ
スの内部のすべてのソース位置から収集されたデータの
マスク境界に対して使用できる。更に、ボトムマスク境
界は、原点でのトップマスク境界の反転像である、すな
わち(x,y)⇒(−x,−y)であるので、画素拡が
り関数テーブルは、ボトムマスク境界とトップマスク境
界とのうちの1つに対して計算すればよく、これにより
表のサイズは1/2に縮小できる。
【0061】前述のように、ROIイメージングのため
のサークルスキャンの近傍のソース位置のためのマスク
が、図7および8に示されている。マスク800の部分
802および804におけるこれらの画素において、マ
スク500の上部および下部境界に使用するのと同一の
画素拡がり関数テーブルを使用できる。図7の水平線7
02におけるすべての画素が、同一の画素拡がり関数テ
ーブルを有し、したがって、付加的なNx×Nyのエン
トリのみが線702のために必要であることが明らかで
ある。(ソース位置からのサークルスキャンパス上へ
の、直接に隣接するスパイラルスキャンパスセグメント
の投影である)図7の下部境界704と、(ソース位置
から、直接に隣接するスパイラルスキャンパスセグメン
トへのサークルスキャンパスの投影である)図8の上部
境界806との上にある画素に対して、補正データは、
直接に図5において説明した方法を使用して計算でき
る。典型的なスパイラルスキャンでは、ビューの大多数
には、図4の標準スキャンパスマスクが適用され、境界
704および806を含むビューの数は、比較的小さ
い。このようにして、境界704または806に関連す
る補正の計算に必要な時間も短い。
【0062】以上、簡単化された3D逆投影画像再構成
を使用してコーンビームCTイメージング装置で画像再
構成の精度を上昇するための新規な方法および装置につ
いて説明した。しかし、本発明の多くの変化、変更、変
形およびその他の使用方法および用途が、本発明の有利
な実施の形態を開示する本明細書および添付図面を考慮
すると当業者には明白になる。例えば、ランプフィルタ
リングは、図示のリアルスペースフィルタリングに比し
て、フーリエ空間の中のマスキングされたデータセット
を処理することにより達成できる。付加的に、前述のよ
うに、その他のスキャンパスも使用できる。本発明にお
いて、本明細書における教示から逸脱することなくすべ
てのこのような変化、変更、変形およびその他の使用方
法および用途は、前述の説明に斟酌して解釈されるべき
請求の範囲のみにより制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】前述のコーンビーム画像再構成のためのKud
o氏等の従来の技術の3D逆投影法を説明する線図であ
る。
【図2】本発明の原理による画像再構成を行うためのコ
ーンビームイメージング装置を示す線図および概略図で
ある。
【図3】本発明による画像再構成を行う場合のデータ組
合せのためのプロシージャを示す概略図である。
【図4】収集コーンビーム投影からRadon導関数デ
ータを生成するために使用されるハードマスキング技術
を示す線図である。
【図5】収集コーンビーム投影からRadon導関数デ
ータを生成するために使用されるソフトマスキング技術
を示す線図である。
【図6】図4、5および7〜10のマスクの形成を理解
するために使用される線図である。
【図7】図2のスパイラルスキャンパスの上部および下
部の近傍のソース位置で使用されるマスクの形状を示す
線図である。
【図8】図2のスパイラルスキャンパスの上部および下
部の近傍のソース位置で使用されるマスクの形状を示す
線図である。
【図9】マスキングされたデータセットのランプフィル
タリングを示す線図である。
【図10】ハードマスキングとソフトマスキングとの間
の算術的差を示すのに使用され、本発明の原理によるよ
り正確なRadon導関数データを生成する方法を示す
線図である。
【符号の説明】
206 コンピュータ 208 マニピュレータ 210 ソース 212 検出器アレイ 214 スパイラルスキャンパス 215 被検体216の軸線 216 被検体 217 データ収集システム 218 画像再構成処理 220 ディスプレイ 400 マスク 402 トップ曲線 404 ボトム曲線 E小さい楕円 E大きい楕円 Q 積分平面 ROI 被検体の関心領域すなわち照射領域 S,S,S ソース位置 T,T 交点 B,B ソース位置 P〜P 部分面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の中の関心領域(ROI)の3D
    CTイメージング装置において、 被検体の少なくとも関心領域(ROI)に放射線エネル
    ギーを印加するコーンビームソースを有し、 放射線エネルギーを検出する2Dエリア検出器を有し、 ソースが移動するスキャンパスとしてのソーススキャン
    ニング軌道を規定する手段を有し、 前記エリア検出器によりそれぞれのソース位置で2Dコ
    ーンビーム投影データのセットが収集されるように、前
    記ソースおよび前記エリア検出器は前記被検体に対して
    可動に位置決めされ、前記エリア検出器に対して相対的
    に固定された前記コーンビームソースを、前記スキャン
    パスに沿っての1つの方向において複数のソース位置で
    前記被検体の前記関心領域(ROI)の周りをスキャン
    させるマニピュレータを有し、 マスキングされたデータセットを生成するために2Dコ
    ーンビーム投影データのそれぞれのセットにマスクを適
    用するマスキング手段を有し、 相応する複数のフィルタリングされた2Dデータを生成
    するために、その中に形成されている複数の互いに平行
    な線に沿ってそれぞれの前記マスキングされた2Dデー
    タセットをランプフィルタリングするランプフィルタリ
    ング手段を有し、それぞれの前記フィルタリングされた
    2Dデータセットは、2Dコーンビーム投影データの所
    与のセットから求められたRadon導関数データの第
    1の推定値の計算値に相応し、 前記マスクの互いに隣接する境界の2Dコーンビーム投
    影データの所与のセットの部分を処理することにより、
    Radon導関数データの第1の推定値のそれぞれに対
    して2D補正データを生成する処理手段を有し、 3D空間の中への重み付け3D逆投影法で、それぞれの
    前記フィルタリングされた2Dデータセットと、このデ
    ータセットのために計算された2D補正データとを組合
    せる3D逆投影手段を有し、これにより、前記被検体の
    中の前記関心領域(ROI)の3D画像を再構成するこ
    とを特徴とする、被検体の中の関心領域の3D CTイ
    メージング装置。
  2. 【請求項2】 ランプフィルタリング手段が、マスクに
    より境界付けられたエンドポイントを有する複数の線セ
    グメントLに対して線積分導関数を暗黙的に求めること
    を特徴とする請求項1に記載の被検体の中の関心領域の
    3D CTイメージング装置。
  3. 【請求項3】 処理手段がそれぞれ、それぞれのマスク
    の互いに隣接するトップ境界とボトム境界である一対の
    線セグメントΔLに対して計算された線積分の間の差を
    計算することにより2D補正データを生成し、前記一対
    の線セグメントΔLは、前記線セグメントLの等長で互
    いに反対の方向に垂直の平行移動から形成され、それぞ
    れ、前記マスクのトップ境界およびボトム境界の外側と
    内側とで延在することを特徴とする請求項2に記載の被
    検体の中の関心領域の3D CTイメージング装置。
  4. 【請求項4】 処理手段が、マスクのトップ境界とボト
    ム境界との交点の2Dコーンビーム投影データの部分
    を、2Dコーンビーム投影データの前記部分に対して前
    もって定められた画素拡がり関数テーブルと乗算するこ
    とにより2D補正データを生成することを特徴とする請
    求項2に記載の被検体の中の関心領域の3D CTイメ
    ージング装置。
  5. 【請求項5】 画素拡がり関数テーブルが、検出器のそ
    れぞれの画素に対して前もって計算された2Dアレイの
    補正データから成ることを特徴とする請求項4に記載の
    被検体の中の関心領域の3D CTイメージング装置。
  6. 【請求項6】 それぞれのデータセットのためのマスク
    のトップ境界およびボトム境界が、それぞれ、マスクさ
    れたデータを収集したソース位置の上方および下方のい
    ずれかに位置する、ソーススキャンパスの部分の検出器
    の平面へのコーンビーム投影により形成されることを特
    徴とする請求項1に記載の被検体の中の関心領域の3D
    CTイメージング装置。
  7. 【請求項7】 ランプフィルタリング手段が、データセ
    ットを収集したソース位置でスキャンパスに接し、かつ
    次のソース位置の方向にある線のマスキングされたデー
    タセットの中への平行投影と平行に走行し、前記平行投
    影の方向にある平行な線に沿ってランプフィルタリング
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の被検体の中の
    関心領域の3D CTイメージング装置。
  8. 【請求項8】 3D逆投影手段が、3D逆投影の前に1
    つの共通の2D空間の中でRadon導関数データの改
    善された推定値を生成するために、フィルタリングされ
    た2Dデータセットと2D補正データとを組合せること
    を特徴とする請求項1に記載の被検体の中の関心領域の
    3D CTイメージング装置。
  9. 【請求項9】 3D逆投影手段が、同一の3D空間の中
    への、フィルタリングされた2Dデータセットの3D逆
    投影と、2D補正データの3D逆投影とを個別に行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の被検体の中の関心領域
    の3D CTイメージング装置。
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