JP2000101858A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000101858A
JP2000101858A JP10264731A JP26473198A JP2000101858A JP 2000101858 A JP2000101858 A JP 2000101858A JP 10264731 A JP10264731 A JP 10264731A JP 26473198 A JP26473198 A JP 26473198A JP 2000101858 A JP2000101858 A JP 2000101858A
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JP10264731A
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Hiromoto Umezawa
浩基 梅澤
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】グレイ画像の低濃度部において、見た目のザラ
ツキを無くして粒状性を良くし、良好な画像形成を行
う。 【解決手段】シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
色材を持ち、グレイ画像信号に対してドットサイズを3
段階に可変できる画像記録手段4と、この画像記録手段
が使用するブラックの最小ドットの濃度に対応したグレ
イ画像信号の値を基準とし、入力するグレイ画像信号の
値がこの基準値よりも小さいときシアン、マゼンタ、イ
エローの色材を指定する画像信号に変換し、入力するグ
レイ画像信号の値がこの基準値以上のときブラックの色
材を指定する画像信号に変換する画像処理手段1を備
え、画像記録手段はグレイ画像信号の値が基準値よりも
小さいときにはシアン、マゼンタ、イエローの色材を混
合してドット記録を行い、基準値以上のときにはブラッ
クの色材でドット記録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの色材を持ち、少なくともブラ
ックについては記録するドットサイズを複数段階に可変
できる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、最小画素単位である1画素内の印
字面積を変調する、すなわち、ドットサイズを変更する
ことにより、1画素内を数段階の階調で表現できる画像
形成装置が知られている。このような画像形成装置に多
値の疑似中間調処理を施せば、見た目の解像度を高め、
かつ、滑らかな階調再現が可能になる。例えば、ドット
サイズを3段階に可変できる場合、このドットサイズの
種類数に対応した多値の疑似中間調処理により図7に示
すような階調を再現できる。この図7は、入力される画
像データが0〜255の256階調の濃度で、これを0
(無印字)及び3段階のドットサイズに変換する場合を
示している。
【0003】この場合、入力画像データに応じて出力す
る階調濃度は以下の処理により再現する。入力画像デー
タが0のときは無印字にする。入力画像データが0より
大きくA1 未満のときは第1ドットサイズのドットの数
で制御する。入力画像データがA1 のときは第1ドット
サイズのドットを印字する。
【0004】入力画像データがA1 より大きくA2 未満
のときは第1ドットサイズのドットと第2ドットサイズ
のドットの数で制御する。入力画像データがA2 のとき
は第2ドットサイズのドットを印字する。入力画像デー
タがA2 より大きく255未満のときは第2ドットサイ
ズのドットと第3ドットサイズのドットの数で制御す
る。入力画像データが255のときは第3ドットサイズ
のドットを印字する。
【0005】なお、このときのドットサイズの大小関係
は、第1ドットサイズ<第2ドットサイズ<第3ドット
サイズ、になっている。また、入力画像データがA1 よ
り大きくA2 未満のときは第1ドットサイズのドットと
第2ドットサイズのドットの数で制御するが、このとき
の第1ドットと第2ドットの配置や比率はディザ法や誤
差拡散法を使用して決定する。これは、入力画像データ
がA1 より大きくA2未満のときや入力画像データがA2
より大きく255未満のときも同様である。
【0006】例えば、入力画像データがA1 とA2 の中
央の値の場合、誤差拡散法を使用してのドットの配置は
図8に示すようになる。また、このときの第1ドットと
第2ドットの比率は50%ずつになる。このような階調
再現を行うことで、隣接するドットのサイズは自分と同
じサイズか1つ大きいか、1つ小さいかであり、見た目
にザラツキ感が無く、従って、粒状性がよく、また、滑
らかな階調性を得ることができる。
【0007】一方、カラープリンタなどカラー画像を扱
う画像形成装置では、入力された3色成分からなるカラ
ー画像信号をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
4色の色材で形成することが多い。すなわち、入力され
る画像信号成分がシアン、マゼンタ、イエローの3色成
分とすると、この3色成分が重なる部分は黒になるが、
この場合に黒をシアン、マゼンタ、イエローの3色の色
材で形成せずにブラックの色材に代替えして画像形成を
するためブラックを加えて4色にしている。ブラックの
色材で代替えさせるためのブラックの色材量を決定する
処理は墨版生成と呼ばれ、ブラックの色材で代替えされ
た分に応じてシアン、マゼンタ、イエローの色材量を決
定する処理は下色除去と呼ばれている。
【0008】このように、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの4色の色材の使用して画像形成する利点
としては、シアン、マゼンタ、イエローの色材の使用量
を減らすことができ、また、ブラックの色材を使用する
ので黒のしまりがよくなりグレーバランスが取りやすい
などの利点がある。墨版生成や下色除去には、大別して
フルブラック法とスケルトンブラック法の2つがある。
【0009】フルブラック法は、図9の(a) に示すよう
に、入力するシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の画像信号の共通成分(各色の中の最低値に相
当)であるグレーを完全に除去し、ブラック(K)の色
材に置き換える手法で、この手法は最大限のブラック色
材を使用するので最も経済的であり、また、グレーバラ
ンスも取りやすいという利点がある。しかし、一方、ブ
ラックの色材は他色に比べ濃度が高いので、ハイライト
部にザラツキが目立ち、画質を劣化させてしまうという
問題がある。
【0010】また、スケルトンブラック法は、この問題
点を改善したもので、図9の(b) に示すように、ある閾
値条件を設け、入力するシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の画像信号の共通成分が閾値を
越えた場合にその越えた部分の共通成分をブラックの色
材に置き換える手法である。この手法では、ブラックの
色材は設定された閾値以上の中高濃度領域においてのみ
使用され、低濃度のハイライト部ではシアン、マゼン
タ、イエローの色材が使用されるので、ハイライト部に
ザラツキが目立たなくなるという利点がある。しかし、
スケルトンブラック法は、閾値をいくつにするか決定す
る明確な手法がないため決定にはかなりの試行錯誤が必
要となり多くの労力を要するという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のス
ケルトンブラック法は、ハイライト部のザラツキを目立
たなくできるという利点がある反面、閾値の決定にかな
りの試行錯誤が必要となり多くの労力を要するという問
題があった。また、1画素内のドットサイズを可変する
ことで1画素内を数段階の階調で表現できる画像記録手
段と、これに対応した多値の疑似中間調処理を組合わせ
たものでは、見た目ザラツキ感がなく、従って、粒状性
がよく、しかも、滑らかな階調性を得ることができる
が、最小ドットにより表現する濃度よりも低い濃度を表
現する場合に画質が劣化するという問題があった。
【0012】すなわち、1画素内のドットサイズが可変
できる画像記録手段における各ドットサイズでの実際の
濃度値は、図10に示すように、最小サイズドットであ
る第1ドットの濃度値が高くなる。これは、小さいドッ
トは印字安定性が悪く、ある程度の安定性を得るために
は最小ドットのサイズをある程度大きくする必要がある
からである。このため、無印字のときの下地の濃度と印
字した最小ドットとの濃度差が大きくなり、見た目にザ
ラツキ感が発生するという問題を生じる。特に、最小ド
ットにより表現する濃度より低い濃度を表現する場合に
その傾向が顕著となる。
【0013】このため、最小ドットにより表現する濃度
よりも低い濃度を表現する場合、例えば、最小ドットに
より表現する濃度の90%の濃度を表現する場合は、図
11の(a) に示すように、例えば、10×10の100
個の画素領域に対して90個の最小ドット、すなわち、
第1ドットを使用して表現することになるが、10画素
分は無印字部となるため、第1ドットと無印字部との濃
度差が大きく無印字部の白が目立ち、全体としてザラツ
キを感じ粒状性が悪くなる。特に、シアン、マゼンタ、
イエローの色材に比べて大きな濃度を持つブラックの色
材においてこの現象が顕著となり、従って、グレイ画像
を形成する際に画質を劣化させるという問題があった。
【0014】なお、第2ドットにより表現する濃度より
も若干低い濃度を表現するような場合は、図11の(b)
に示すように、例えば、10×10の100個の画素領
域に対して10個の第1ドットと90個の第2ドットを
使用して表現するようになるが、第1ドットと第2ドッ
トの濃度差があまり大きくないので、この場合は全体と
して見た目のザラツキがなく粒状性は良好となる。
【0015】このように、1画素内のドットサイズを可
変することで1画素内を数段階の階調で表現できる画像
記録手段と、これに対応した多値の疑似中間調処理を組
合わせた場合は、粒状性がよく、滑らかな階調性を得る
ことができるが、特にグレイ画像において最小ドットに
より表現する濃度よりも低い濃度を表現する場合に画質
が劣化するという問題があった。
【0016】そこで各請求項記載の発明は、グレイ画像
の低濃度部において、見た目のザラツキがなく、従っ
て、粒状性に優れた画質を得ることができ、これによ
り、良好な画像形成ができる画像形成装置を提供する。
また、請求項2記載の発明は、さらに、階調性に優れた
画質を得ることができ、より良好な画像形成ができる画
像形成装置を提供する。
【0017】また、請求項3及び4記載の発明は、さら
に、階調性に優れた画質を得ることができるとともにブ
ラックの最小ドットサイズの濃度付近での濃度の不連続
性や疑似輪郭の発生を防止でき、より良好な画像形成が
できる画像形成装置を提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色材を持ち、
少なくともブラックについては記録するドットサイズを
複数段階に可変できる画像記録手段と、画像データとし
てグレイ画像信号の入力があると、画像記録手段が可変
できるブラックの最小ドットサイズに対応したグレイ画
像信号の値、又はこの値よりも大きい値を基準とし、グ
レイ画像信号の値がこの基準値よりも小さいとき、入力
するグレイ画像信号をシアン、マゼンタ、イエローの色
材を指定する画像信号に変換する画像処理手段とを備
え、画像記録手段は、グレイ画像信号の値が基準値より
も小さいときにはシアン、マゼンタ、イエローの色材を
混合してドット記録を行うものである。
【0019】請求項2記載の発明は、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの色材を持ち、少なくともブラ
ックについては記録するドットサイズを複数段階に可変
できる画像記録手段と、画像データとしてグレイ画像信
号の入力があると、画像記録手段が可変できるブラック
の最小ドットサイズに対応したグレイ画像信号の値、又
はこの値よりも大きい値を基準とし、グレイ画像信号の
値がこの基準値よりも小さいとき、入力するグレイ画像
信号をシアン、マゼンタ、イエローの色材を指定する画
像信号に変換する画像処理手段と、この画像処理手段か
らのN値の画像信号を画像記録手段が可変できるドット
サイズの種類に対応したM値(但し、N>M)の画像信
号に変換する多値疑似中間調処理手段とを備え、画像記
録手段は、グレイ画像信号の値が基準値よりも小さいと
きにはシアン、マゼンタ、イエローの色材を混合してド
ット記録を行うものである。
【0020】請求項3記載の発明は、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの色材を持ち、少なくともブラ
ックについては記録するドットサイズを複数段階に可変
できる画像記録手段と、画像データとしてグレイ画像信
号の入力があると、画像記録手段が可変できるブラック
の最小ドットサイズに対応した値を基準とし、この基準
値を含む境界幅を設定し、グレイ画像信号の値がこの境
界幅の下限値よりも小さいとき、入力するグレイ画像信
号をシアン、マゼンタ、イエローの色材を指定する画像
信号に変換し、グレイ画像信号の値がこの境界幅内の値
のとき、入力するグレイ画像信号をシアン、マゼンタ、
イエロー及びブラックの色材を指定する画像信号に変換
する画像処理手段と、この画像処理手段からのN値の画
像信号を画像記録手段が可変できるドットサイズの種類
に対応したM値(但し、N>M)の画像信号に変換する
多値疑似中間調処理手段とを備え、画像記録手段は、グ
レイ画像信号の値が境界幅の下限値よりも小さいときに
はシアン、マゼンタ、イエローの色材を混合してドット
記録を行い、グレイ画像信号の値が境界幅内の値のとき
にはシアン、マゼンタ、イエローの色材を混合したドッ
ト記録とブラックの色材を使用したドット記録を混在さ
せるものである。
【0021】請求項4記載の発明は、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの色材を持ち、少なくともブラ
ックについては記録するドットサイズを複数段階に可変
できる画像記録手段と、画像データとしてグレイ画像信
号の入力があると、画像記録手段が可変できるブラック
の最小ドットサイズに対応した値を基準とし、この基準
値を含む境界幅を設定し、グレイ画像信号の値がこの境
界幅の下限値よりも小さいとき、入力するグレイ画像信
号をシアン、マゼンタ、イエローの色材を指定する画像
信号に変換し、グレイ画像信号の値がこの境界幅内の値
のとき、入力するグレイ画像信号をシアン、マゼンタ、
イエロー及びブラックの色材を指定する画像信号に変換
し、かつ、グレイ画像信号の値がこの境界幅の上限値よ
りも大きいとき、入力するグレイ画像信号をブラックの
色材を指定する画像信号に変換する画像処理手段と、こ
の画像処理手段からのN値の画像信号を前記画像記録手
段が可変できるドットサイズの種類に対応したM値(但
し、N>M)の画像信号に変換する多値疑似中間調処理
手段とを備え、画像記録手段は、グレイ画像信号の値が
境界幅の下限値よりも小さいときにはシアン、マゼン
タ、イエローの色材を混合してドット記録を行い、グレ
イ画像信号の値が境界幅内の値のときにはシアン、マゼ
ンタ、イエローの色材を混合したドット記録とブラック
の色材を使用したドット記録を混在させ、グレイ画像信
号の値が境界幅の上限値よりも大きいときにはブラック
の色材のみを使用したドット記録を行うものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (第1の実施の形態)図1は回路構成を示すブロック図
で、色成分がグレイ画像信号の画像データを画像処理手
段1に直接入力し、色成分がRGB信号の画像データを
グレイ変換手段2にてグレイ画像信号に変換した後、前
記画像処理手段1に入力している。前記画像データは、
パーソナルコンピュータや画像スキャナーなどから入力
するもので、256階調のデータになっている。
【0023】なお、ここでは、グレイ画像の画像形成を
行う場合を対象とし、例えば、装置がシアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの色材を持ったカラープリンタ
であったとしても、原画像がグレイ画像でそれを印字す
る場合や、原画像がカラーであってもグレイ画像として
印字する場合を想定している。従って、色成分がグレイ
画像信号の画像データの場合は原画像がグレイ画像であ
り、色成分がRGB信号の画像データの場合は原画像が
カラーの場合である。また、ここでのグレイ画像信号は
光学濃度と比例関係にある信号として扱う。なお、これ
に限定するものではなく、グレイ画像信号が明度などそ
の他の要素と比例関係にあってもよい。
【0024】前記画像処理手段1は、入力するグレイ画
像信号を画像処理してシアン(C)信号、マゼンタ
(M)信号、イエロー(Y)信号及びブラック(K)信
号に変換している。この変換した後の各信号も256階
調になっている。そして、前記画像処理手段1は、シア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各信号を多値疑似
中間調処理手段3に供給している。
【0025】前記多値疑似中間調処理手段3は、γ変換
部31と中間調処理部32からなり、入力する各信号
C,M,Y,Kをγ補正及び疑似中間調処理を行った
後、処理後の信号C´,M´,Y´,K´を画像記録手
段4に供給している。前記γ変換部31は、シアン、マ
ゼンタ、イエロー、ブラックの各信号に対応してそれぞ
れ変換部31a,31b,31c,31dを備え、前記
画像記録手段4が図2のグラフaに示すような特性を持
っていた場合にそれをグラフbに示すようにリニアに補
正する変換を行う。
【0026】前記中間調処理部32は、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの各信号に対応してそれぞれ処
理部32a,32b,32c,32dを備え、この各処
理部32a,32b,32c,32dはシアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの各信号を前記画像記録手段4
が可変できるドットサイズの種類数に対応した多値疑似
中間調処理を行うようになっている。この多値疑似中間
調処理は図7及び図8で説明した処理と同様である。例
えば、前記画像記録手段4がドットサイズを3段階に可
変できる場合は4値の多値疑似中間調処理となり、多値
疑似中間調処理手段3から出力する各色の階調数は4に
なる。
【0027】前記γ変換部31については、例えば、画
像記録手段4がブラックの色材に対して図2のグラフa
に示す特性を持っていると、前記中間調処理部32の処
理部32dは0〜255の入力に対してγ補正前の濃度
出力を行うことになる。そこで変換部31dはこの濃度
出力をリニアにする。すなわち、グラフbに示すような
濃度出力となる濃度補正を行う。これは、例えば、最小
サイズのドットの濃度OD1 を出力する入力値がX1 か
らK1 に変換されることを意味する。このような変換は
ルックアップテーブルを使用することで容易に実現でき
る。
【0028】そして、これと同等のγ変換が他の色の変
換部31a,31b,31cにおいても同様に行われる
ようになっている。なお、ここではγ補正は濃度がリニ
アになるように行ったが、これに限定するものではな
く、他のカーブになるように行ってもよい。
【0029】前記多値疑似中間調処理手段3から出力す
る4値のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各信
号C´,M´,Y´,K´は、前記画像記録手段4に供
給される。前記画像記録手段4はこの入力信号C´,M
´,Y´,K´に従って印字等の画像形成を行う。前記
画像記録手段4は、画像形成のためのヘッド等の記録素
子や用紙等の記録媒体を記録素子に対して相対的に移動
させる機構等を備えている。
【0030】前記画像処理手段1は、入力するグレイ画
像信号を画像処理してシアン、マゼンタ、イエロー、ブ
ラックの各信号に変換するが、その場合に、図3に示す
ように、グレイ画像信号がブラックの最小ドットの濃度
OD1 に対応する値X1 よりも小さいときには前記画像
記録手段4がシアン、マゼンタ、イエローの3色の色材
によって画像形成するようにデータ変換する。そして、
グレイ画像信号がX1以上の値のときには前記画像記録
手段4がブラックのみの色材によって画像形成するよう
にデータ変換する。
【0031】具体的には、前記画像処理手段1は、図4
に示す変換テーブル11を使用し、図5に示す処理を行
ってデータ変換する。すなわち、S1にて、グレイ画像
信号を取込むと、S2にて、グレイ画像信号を変換テー
ブル11を使用してシアン信号、マゼンタ信号、イエロ
ー信号及びブラック信号に変換する。
【0032】例えば、グレイ画像信号の値がX1 よりも
小さいときにはブラック信号は0になる。また、シア
ン、マゼンタ、イエローの各信号は、これらを合成した
とき無色彩の状態で入力したグレイ画像信号の濃度と同
じ濃度になるように値を決定する。前記変換テーブル1
1を使用すると、例えば、グレイ画像信号がX1 よりも
xだけ小さいX1 −xの場合は、シアン、マゼンタ、イ
エローの各信号はそれぞれX1 −Cx 、X1 −Mx 、X
1 −Yx となる。
【0033】このときのCx 、Mx 、Yx は、X1 −C
x 、X1 −Mx 、X1 −Yx を合成したときに、濃度が
ブラックでX1 −xを記録した濃度と等しく、かつ、無
彩色(ブラック色材と同じ色度)となるような、予め求
めた定数である。また、グレイ画像信号の値がX1 以上
のときにはシアン、マゼンタ、イエローの各信号は全て
0になる。そして、ブラック信号はグレイ画像信号と同
じ値になる。
【0034】このような処理を行うことで、グレイ画像
信号の値がX1 よりも小さい低濃度部においては、画像
記録手段4はブラックの色材を使用せずに、シアン、マ
ゼンタ、イエローの色材でグレイ画像の画像記録を行う
ので、スケルトンブラック法と同様にザラツキのない粒
状性に優れた画像を形成することができる。また、グレ
イ画像信号の値がX1 以上のときには逆にシアン、マゼ
ンタ、イエローの色材を使用せずに、ブラックの色材で
グレイ画像の画像記録を行うので、中高濃度部において
もグレイバランスがよく、ザラツキのない画像を形成す
ることができる。しかも、多値疑似中間調処理を行って
いるので、階調性に優れた画質を得ることができる。従
って、グレイ画像に対して低濃度部から高濃度部の全体
にわたって粒状性がよく、階調性に優れた画質の良好な
画像形成ができる。
【0035】なお、この実施の形態では、ブラックの色
材を使用する、使用しないの切替ポイントをブラックの
最小ドットの濃度OD1 に対応したグレイ画像信号の値
X1とした場合について述べたが必ずしもこれに限定す
るものではなく、この切替ポイントをブラックの最小ド
ットの濃度OD1 よりも大きい濃度、すなわち、グレイ
画像信号の値X1 よりも大きい値に設定してもよい。こ
のように設定しても、ブラックの最小ドットよりも低濃
度の領域のザラツキを無くすことができ、同様の作用効
果が得られる。
【0036】(第2の実施の形態)なお、ハード構成に
ついては前述した第1の実施の形態と同一であり、異な
る点は画像処理手段1の処理である。すなわち、画像記
録手段4の記録安定性によって、あるいは、環境条件の
急激な変動によって、ブラックの色材を使用する、使用
しないの切替ポイント付近では、濃度の不連続性や疑似
輪郭が発生する場合がある。
【0037】これを解消するために、画像処理手段1
は、図6に示すように、ブラックの最小ドットサイズの
濃度OD1 に対応するグレイ画像信号の値X1 を基準と
し、この基準値を含む境界幅を設定し、グレイ画像信号
の値がこの境界幅の下限値X1−aよりも小さいとき、
入力するグレイ画像信号をシアン、マゼンタ、イエロー
の3つの色材を指定する画像信号に変換し、グレイ画像
信号の値がこの境界幅内の値のとき、入力するグレイ画
像信号をシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4
つの色材を指定する画像信号に変換し、さらに、グレイ
画像信号の値がこの境界幅の上限値X1 +b以上のと
き、入力するグレイ画像信号をブラックのみの色材を指
定する画像信号に変換する。
【0038】このような画像処理を行うことでグレイ画
像信号の値がX1 −aよりも小さい低濃度部ではシア
ン、マゼンタ、イエローの3つの色材でグレイ画像が形
成でき、グレイ画像信号の値がブラックの最小ドットサ
イズの濃度OD1 付近ではシアン、マゼンタ、イエロー
及びブラックの4つの色材でグレイ画像が形成でき、グ
レイ画像信号の値がX1 +b以上の中高濃度部ではブラ
ックの色材のみでグレイ画像が形成できるので、濃度O
D1 に対応した切替ポイント付近での濃度の不連続性や
疑似輪郭の発生を防止できる。また、第1の実施の形態
と同様、グレイ画像に対して低濃度部から中高濃度部の
全体にわたって粒状性がよく、階調性に優れた画質の良
好な画像形成ができる。
【0039】なお、前述した各実施の形態ではシアン、
マゼンタ、イエローの各色材を1種類ずつ使用したもの
について述べたが必ずしもこれに限定するものではな
く、シアン、マゼンタ、イエローの各色材を濃度を異な
らせて複数種使用してもよく、このようにすることで低
濃度部において使用する濃度を使い分けることができ
る。
【0040】また、前述した各実施の形態においては画
像記録手段としてドットサイズを3段階に可変できるも
のを使用し、多値疑似中間調処理手段で4値の多値疑似
中間調処理を行うようにしたが、必ずしもこれに限定す
るものではなく、画像記録手段としてドットサイズを数
十段階以上に可変できるものを使用した場合には多値疑
似中間調処理手段を省略できる。
【0041】
【発明の効果】各請求項記載の発明によれば、グレイ画
像の低濃度部において、見た目のザラツキがなく、従っ
て、粒状性に優れた画質を得ることができ、これによ
り、良好な画像形成ができる。また、請求項2記載の発
明によれば、さらに、階調性に優れた画質を得ることが
でき、より良好な画像形成ができる。また、請求項3及
び4記載の発明によれば、さらに、階調性に優れた画質
を得ることができるとともにブラックの最小ドットサイ
ズの濃度付近での濃度の不連続性や疑似輪郭の発生を防
止でき、より良好な画像形成ができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】同実施の形態における多値疑似中間調処理手段
のγ変換部の機能を説明するための図。
【図3】同実施の形態における画像処理手段の機能を説
明するための図。
【図4】同実施の形態において画像処理手段が使用する
変換テーブルの構成を示す図。
【図5】同実施の形態における画像処理手段の処理を示
す流れ図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における画像処理手
段の機能を説明するための図。
【図7】多値疑似中間調処理による階調再現を説明する
ための図。
【図8】誤差拡散法を使用して階調再現したときのドッ
ト配置の一例を示す図。
【図9】墨版生成及び下色除去を説明するための図。
【図10】従来の課題を説明するためのドットサイズと
濃度との関係を示す図。
【図11】従来の課題を説明するためのドット配置図。
【符号の説明】
1…画像処理手段 3…多値疑似中間調処理手段 4…画像記録手段
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Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
    の色材を持ち、少なくともブラックについては記録する
    ドットサイズを複数段階に可変できる画像記録手段と、
    画像データとしてグレイ画像信号の入力があると、前記
    画像記録手段が可変できるブラックの最小ドットサイズ
    に対応したグレイ画像信号の値、又はこの値よりも大き
    い値を基準とし、グレイ画像信号の値がこの基準値より
    も小さいとき、入力するグレイ画像信号をシアン、マゼ
    ンタ、イエローの色材を指定する画像信号に変換する画
    像処理手段とを備え、前記画像記録手段は、グレイ画像
    信号の値が前記基準値よりも小さいときにはシアン、マ
    ゼンタ、イエローの色材を混合してドット記録を行うこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
    の色材を持ち、少なくともブラックについては記録する
    ドットサイズを複数段階に可変できる画像記録手段と、
    画像データとしてグレイ画像信号の入力があると、前記
    画像記録手段が可変できるブラックの最小ドットサイズ
    に対応したグレイ画像信号の値、又はこの値よりも大き
    い値を基準とし、グレイ画像信号の値がこの基準値より
    も小さいとき、入力するグレイ画像信号をシアン、マゼ
    ンタ、イエローの色材を指定する画像信号に変換する画
    像処理手段と、この画像処理手段からのN値の画像信号
    を前記画像記録手段が可変できるドットサイズの種類に
    対応したM値(但し、N>M)の画像信号に変換する多
    値疑似中間調処理手段とを備え、前記画像記録手段は、
    グレイ画像信号の値が前記基準値よりも小さいときには
    シアン、マゼンタ、イエローの色材を混合してドット記
    録を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
    の色材を持ち、少なくともブラックについては記録する
    ドットサイズを複数段階に可変できる画像記録手段と、
    画像データとしてグレイ画像信号の入力があると、前記
    画像記録手段が可変できるブラックの最小ドットサイズ
    に対応したグレイ画像信号の値を基準とし、この基準値
    を含む境界幅を設定し、グレイ画像信号の値がこの境界
    幅の下限値よりも小さいとき、入力するグレイ画像信号
    をシアン、マゼンタ、イエローの色材を指定する画像信
    号に変換し、グレイ画像信号の値がこの境界幅内の値の
    とき、入力するグレイ画像信号をシアン、マゼンタ、イ
    エロー及びブラックの色材を指定する画像信号に変換す
    る画像処理手段と、この画像処理手段からのN値の画像
    信号を前記画像記録手段が可変できるドットサイズの種
    類に対応したM値(但し、N>M)の画像信号に変換す
    る多値疑似中間調処理手段とを備え、前記画像記録手段
    は、グレイ画像信号の値が前記境界幅の下限値よりも小
    さいときにはシアン、マゼンタ、イエローの色材を混合
    してドット記録を行い、グレイ画像信号の値が前記境界
    幅内の値のときにはシアン、マゼンタ、イエローの色材
    を混合したドット記録とブラックの色材を使用したドッ
    ト記録を混在させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
    の色材を持ち、少なくともブラックについては記録する
    ドットサイズを複数段階に可変できる画像記録手段と、
    画像データとしてグレイ画像信号の入力があると、前記
    画像記録手段が可変できるブラックの最小ドットサイズ
    に対応したグレイ画像信号の値を基準とし、この基準値
    を含む境界幅を設定し、グレイ画像信号の値がこの境界
    幅の下限値よりも小さいとき、入力するグレイ画像信号
    をシアン、マゼンタ、イエローの色材を指定する画像信
    号に変換し、グレイ画像信号の値がこの境界幅内の値の
    とき、入力するグレイ画像信号をシアン、マゼンタ、イ
    エロー及びブラックの色材を指定する画像信号に変換
    し、かつ、グレイ画像信号の値がこの境界幅の上限値よ
    りも大きいとき、入力するグレイ画像信号をブラックの
    色材を指定する画像信号に変換する画像処理手段と、こ
    の画像処理手段からのN値の画像信号を前記画像記録手
    段が可変できるドットサイズの種類に対応したM値(但
    し、N>M)の画像信号に変換する多値疑似中間調処理
    手段とを備え、前記画像記録手段は、グレイ画像信号の
    値が前記境界幅の下限値よりも小さいときにはシアン、
    マゼンタ、イエローの色材を混合してドット記録を行
    い、グレイ画像信号の値が前記境界幅内の値のときには
    シアン、マゼンタ、イエローの色材を混合したドット記
    録とブラックの色材を使用したドット記録を混在させ、
    グレイ画像信号の値が前記境界幅の上限値よりも大きい
    ときにはブラックの色材のみを使用したドット記録を行
    うことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094731A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Ricoh Co Ltd ドットサイズ決定方法、ドットサイズ決定プログラム及びその記録媒体、並びに、記録装置
CN100368196C (zh) * 2003-02-26 2008-02-13 佳能株式会社 记录方法及记录装置
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