JP2000097799A - 密封容器の密封性検査装置 - Google Patents

密封容器の密封性検査装置

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JP2000097799A
JP2000097799A JP10269325A JP26932598A JP2000097799A JP 2000097799 A JP2000097799 A JP 2000097799A JP 10269325 A JP10269325 A JP 10269325A JP 26932598 A JP26932598 A JP 26932598A JP 2000097799 A JP2000097799 A JP 2000097799A
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weight
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pressure
container
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JP10269325A
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Akira Morita
顕 森田
Takao Yoshikawa
隆雄 吉川
Yoshio Iwasaki
佳生 岩崎
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封容器の密封性を、短時間でかつ精度良く
判定する。 【解決手段】 この装置は、内部圧力を保持し得る程度
の剛性を有し充填物と蓋部との間にヘッドスペースを有
する密封容器1の密封性を検査するための装置であっ
て、レトルト釜6と、圧力調整機構15と、エアガン7
と、第2重量測定器8と、判定部14とを備えている。
レトルト釜6は、密封容器1が内部に載置されるととも
に、密封容器1が水没可能なように水を充填可能であ
る。圧力調整機構15はレトルト釜6内の圧力を調整し
て密封容器1の内部と外部との間に圧力差を生じさせ
る。エアガン7はレトルト釜6から取り出された密封容
器1に付着した水滴を除去する。第2重量測定器8はレ
トルト釜6から取り出された密封容器1の重量を検出す
る。判定部14は、レトルト釜6から取り出された密封
容器1の重量変化分を検出して、密封容器1の密封性の
良否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封性検査装置、
特に、内部圧力を保持し得る程度の剛性を有し充填物と
蓋部との間にヘッドスペースを有する密封容器の密封性
を検査するための密封容器の密封性検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】密封容器は、内容物を充填した後に蓋部
分がシールされて内部が密封された容器である。この種
の密封容器では、ピンホールやシール不良、あるいはス
コア部の亀裂等によって密封不良が生じる場合がある。
そこで、従来から、密封容器の密封性を非破壊検査する
方法が種々提案されている。
【0003】例えば特開平4−22835号公報に示さ
れた方法では、密封容器の蓋部の外側に密閉空間を形成
し、この密閉空間を減圧もしくは加圧することによって
蓋部を変位させ、その変位量を測定することによって密
封性の良否を判定するようにしている。また、米国特許
5,226,316号や特開平9−229813号公報
には、密封容器をチャンバー内に設置して、チャンバー
内の圧力を密封容器内の圧力よりも低くし、密封容器内
の気体の漏れによる蓋部の変形を測定して密封性の良否
を判定する方法が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の検査方法で
は、密封容器の内容物の粘度あるいは充填量によって密
封性の検査(特に漏れ検出)ができない場合がある。例
えば、容器にピンホールがある場合、粘度の高い内容物
の場合はこのピンホールに内容物が詰まってしまい、正
確に漏れ検出を行うことができない。
【0005】したがって、現状では、密封容器を2、3
週間放置した後の漏れを人間が目視で検査するという方
法が一般的に採用されている。しかし、このような検査
方法では、検査のために長時間を要し、また密封容器を
保存するためのスペースが必要となり、非常に非効率的
である。本発明の課題は、密封容器の密封性を、短時間
でかつ精度良く判定することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る密封容器
の密封性検査装置は、内部圧力を保持し得る程度の剛性
を有する密封容器の密封性を検査するための装置であっ
て、チャンバーと、圧力調整手段と、液体除去手段と、
重量検出手段と、判定手段とを備えている。チャンバー
は、密封容器が内部に載置されるとともに、密封容器の
少なくとも検査対象部分が水没可能なように液体を充填
可能である。圧力調整手段はチャンバー内の圧力を調整
して密封容器の内部と外部との間に圧力差を生じさせる
ための手段である。液体除去手段はチャンバーから取り
出された密封容器に付着した液体を除去するための手段
である。重量検出手段はチャンバーから取り出された密
封容器の重量を検出するための手段である。判定手段
は、チャンバーから取り出された密封容器の重量変化分
を検出して、密封容器の密封性の良否を判定する手段で
ある。
【0007】なお、圧力調整手段は、チャンバー内を直
接加圧又は減圧することによって圧力を調整したり、あ
るいは加熱や冷却を行って間接的に圧力を調整する場合
を含むものである。この装置では、密封容器をチャンバ
ー内部に載置する。このとき、チャンバー内には液体が
充填され、密封容器の少なくとも検査対象部分は液体内
に水没している。このような状態で、チャンバー内を例
えば加圧する。すると、密封容器の内部と外部との間に
圧力差が生じ、密封容器にピンホール等のリーク部があ
ると、このリーク部から液体が密封容器の内部に浸入す
る。
【0008】次に、チャンバーから密封容器を取り出
し、密封容器の外部に付着した液体を除去する。そし
て、密封容器の重量を測定し、密封容器の重量増加分に
よって密封性の良否を判定する。例えばピンホール等に
よる密封不良がある場合は、チャンバー内において密封
容器内に液体が浸入しているので、重量が増加する。こ
の場合は密封不良と判定する。また、良好な密封性を有
している場合は、密封容器内への液体の浸入がないの
で、重量は増加しない。したがって、重量が変化してい
ない場合は良品と判定し、変化していれば不良品と判定
する。もちろん、誤差を見込んで、重量の変化分が所定
量より少ない場合を良品とし、所定量以上の場合を不良
品としてもよい。
【0009】ここでは、容易にしかも精度良く密封性の
良否を判定することができる。また、ピンホール等への
内容物の目詰まりによる検査不良を少なくできる。請求
項2に係る密封容器の密封性検査装置は、請求項1の装
置において、圧力調整手段は、チャンバー内に密封容器
を載置し水没させた状態で、チャンバー内の圧力を所定
期間毎に変動させるものである。
【0010】例えばチャンバー内を一定の加圧状態に維
持しておくと、密封容器にピンホール等が存在する場合
はそのピンホールから液体が浸入するが、液体の浸入に
より密封容器の内部と外部の圧力差が徐々に小さくなっ
ていき、液体が浸入しにくくなる。そこでこの装置で
は、チャンバー内の圧力を例えば10秒毎に変動させる
(ハンチングさせる)。これにより、ピンホール等のリ
ーク部が存在する場合は、ハンチングによりピンホール
を通して密封容器内部の気体が抜けやすくなり、これに
より容器内圧が下がり、液体がより密封容器内に浸入し
やすくなる。このため、密封性の良否の判定が容易にな
る。
【0011】また、密封容器が水没しているために、ピ
ンホールに接している充填物が乾燥することがなく、目
詰まりが起こらない。請求項3に係る密封容器の密封性
検査装置は、請求項1の装置において、圧力調整手段
は、チャンバー内に密封容器を載置し水没させた状態
で、チャンバー内の圧力を所定期間一定の加圧状態とす
るものである。
【0012】このような圧力調整によっても、前述の場
合に比較して時間はかかるが液体を密封容器内に浸入さ
せることが可能である。この場合は、圧力調整手段の構
成が簡単になる。請求項4に係る密封容器の密封性検査
装置は、請求項1から3のいずれかの装置において、判
定手段は、密封容器のチャンバー内に載置される前の重
量とチャンバーから取り出された後の重量とを比較して
重量変化分を検出し、密封性の良否を判定するものであ
る。
【0013】ここでは、各密封容器について、個別にチ
ャンバー内での処理の前後の重量を測定し、重量変化分
を検出する。この場合は、各密封容器について識別化す
ることが必要であるが、各密封容器について正確に重量
変化分を検出でき、密封性の良否の判定を精度良く行う
ことができる。特に、密封容器内部の充填物の充填精度
が低い場合に有効である。
【0014】請求項5に係る密封容器の密封性検査装置
は、請求項1から3のいずれかの装置において、判定手
段は、チャンバーから取り出された後の密封容器の重量
が標準重量を所定量異なるか否かによって密封性の良否
を判定するものである。ここでは、例えば統計処理によ
って、検査対象となる密封容器がどの程度の重量である
かを標準重量として予め格納しておく。そして、チャン
バー内での処理後における密封容器の重量を測定し、こ
の測定した重量が標準重量から所定量異なる場合は、ピ
ンホール等のリーク部から液体が密封容器内に浸入した
と判定し、不良品とする。
【0015】ここでは、チャンバー内での処理の前に密
封容器の重量を測定する必要がなく、また複数の密封容
器を連続して処理する場合に、各密封容器を識別化する
必要がないので、特にライン上に本装置を組み入れる場
合に適している。請求項6に係る密封容器の密封性検査
装置は、請求項1から5のいずれかの装置において、チ
ャンバーは密封容器を加圧加熱殺菌するためのレトルト
釜である。
【0016】レトルト釜は密封容器を加圧加熱殺菌する
ためのものであるが、このレトルト釜では、チャンバー
(釜)内の圧力がハンチングする。このため、特別な圧
力調整のための構成及び工程が不要となり、従来のレト
ルト工程を含むラインに、液体除去のための構成及び重
量測定のための構成を追加するだけで、密封性の検査を
正確に行うことができる。
【0017】請求項7に係る密封容器の密封性検査装置
は、チャンバーに載置される前の密封容器の重量を検出
するための前重量検出手段をさらに備えている。この場
合は、前記同様に、各密封容器について、チャンバー内
での処理の前後の重量を測定でき、精度良く良否の判定
を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1は、本発明
の第1実施形態による密封性検査装置の概略構成を示す
図である。この検査装置の対象となる密封容器1は、内
部の充填物を加圧加熱殺菌処理する必要があり、このた
め、製造工程中にレトルト工程を含んでいる。また、こ
の密封容器1は、内部圧力を保持し得る程度の剛性を有
しており、例えば、樹脂製容器、缶詰等が対象となる。
このような密封容器1は、容器本体と蓋部とを有してお
り、容器本体と蓋部との間にシール部が形成され、蓋部
には、蓋を容易に開けることができるように、所定深さ
の円周溝であるスコア部が形成されている。さらに、容
器本体の充填物と蓋部との間にはスペースが確保されて
いるものが検査対象となる。
【0019】図に示すように、この検査装置は、密封容
器1を連続して搬送する搬送ライン2を有している。な
お、搬送ライン2を搬送される密封容器1には、識別化
のためのバーコードが付されている。そして、この搬送
ライン2に沿って、上流側から順に、各密封容器1の重
量を測定する第1重量測定器5と、複数の密封容器1が
内部に載置されるレトルト釜6と、レトルト釜6から取
り出された密封容器1に付着した水滴を除去するエアガ
ン7と、水滴の除去された密封容器1の重量を測定する
第2重量測定器8とが配置されている。
【0020】また、第1重量測定器5とレトルト釜6と
の間には密封容器1に付されたバーコードを読み取るた
めの第1バーコードリーダ10が設けられ、レトルト釜
6と第2重量測定器8との間には第2バーコードリーダ
11が設けられている。そして、第1重量測定器5で測
定された重量データと第1バーコードリーダ10で読み
取られたデータとは第1シーケンサ12に入力され、第
2重量測定器8で測定された重量データと第2バーコー
ドリーダ11で読み取られたデータとは第2シーケンサ
13に入力されている。各シーケンサ12,13は、そ
れぞれの密封容器1に対して測定された重量データを関
連付けて格納している。また、各シーケンサ12,13
のデータは判定部14に入力され、この判定部14によ
ってレトルト工程後の各密封容器1の重量変化分を検出
し、密封性の良否が判定されるようになっている。
【0021】また、レトルト釜6には、レトルト工程を
実行するために、レトルト釜6の内部圧力を調整するた
めの圧力調整機構15と、レトルト釜6の内部を加熱す
るための加熱機構16とが接続されている。次に検査方
法について説明する。検査対象である密封容器1は搬送
ライン2に沿って搬送されてくる。前述のように、搬送
されてくる密封容器1には識別化のためのバーコードが
付されている。搬送されてきた密封容器1は、まず第1
重量測定器5によって重量が測定され、次に重量の測定
された密封容器1のバーコードが第1バーコードリーダ
10によって読み取られる。これらの重量データ及びバ
ーコードデータは第1シーケンサ12に送られる。これ
によって、各密封容器1のレトルト工程前の重量データ
が第1シーケンサ12に各密封容器ごとに個別に格納さ
れていることになる。
【0022】次に密封容器1はレトルト釜6内に載置さ
れる。レトルト釜6には複数の密封容器1が載置され、
これらの複数の密封容器1について一度にレトルト工程
が実行される。このレトルト工程では、レトルト釜6に
載置された複数の密封容器1のすべてが水没する程度に
水が充填され、図2に示すような温度特性Qによって加
圧加熱殺菌処理が行われる。すなわち、時刻t1までは
昇温し、時刻t1から時刻t2までは温度Tを維持し、
時刻t2以降は加熱を停止して常温に戻す。このとき、
レトルト釜6の圧力は、密封容器内の品温によって定ま
る容器内圧に追従するように制御するが、圧力制御は空
気圧によって行われるため、空気弁のオン、オフによっ
て結果的には図2の特性Pで示すようにハンチングする
結果となる。
【0023】このようなレトルト工程を実行することに
よって、密封容器1のシール部やスコア部にピンホール
等のリーク部が存在する場合は、以下のようにして密封
容器1内に水が浸入する。すなわち、密封容器内圧が外
部より高い場合は、まず内外の圧力が平衡状態になるよ
うに密封容器内部の空気がリーク部から漏出し、次いで
外圧の方を高くすれば内部に水が浸入する。また、密封
容器の内圧の方が低い場合は、まず水が密封容器内部に
浸入し、次いで外圧の方が低くなれば内部の空気が漏出
する。
【0024】このようにして、リーク部が存在する場合
は、レトルト工程を実行することによって密封容器内部
に水が浸入する。レトルト工程が終了した密封容器1は
レトルト釜6の外部に取り出され、エアガン7によって
外部に付着した水滴が除去される。次に、第2バーコー
ドリーダ11によって密封容器1のバーコードが読み取
られるとともに、この密封容器1の重量が第2重量測定
器8によって測定される。バーコードデータ及び重量デ
ータは第2シーケンサ13に格納される。
【0025】このようにして得られた複数の密封容器そ
れぞれについての個別のレトルト工程の前後の重量デー
タは判定部14に入力され、各密封容器毎に重量の増加
分が検出される。そして、所定の値以上の重量増加が起
こった密封容器については、リーク部が存在し、そこか
ら水が浸入したと判断できるので、不良品と判定する。
また、重量増加が所定の値より少なかった場合は良品と
判定する。
【0026】なお、重量増加については、具体的には、
重量測定器の精度を±α、付着水による受領増加の平均
値をx、付着水による重量増加のばらつきをσとする
と、(x+4σ+α)以上の重量増加があれば不良品と
判定する。このような実施形態では、レトルト工程前後
の密封容器の重量を測定し、その変化分によってリーク
部の有無を検出するので、容易にしかも正確に密封性の
検査を行うことができる。また、従来のレトルト工程を
含むラインに、バーコードリーダ、重量測定器及びエア
ガンを追加するだけでこのシステムを実現することがで
きる。
【0027】[第1実施形態の変形例]第1実施形態に
おいては、バーコードを用いて個別管理を行っている
が、メモリチップを用いて個別管理を行うようにしても
よい。この場合は、図1の第1重量測定器5を通過する
前の密封容器に対してメモリチップ上のタグを取り付
け、重量測定後にデータ書き込みデバイス(図1の第1
バーコードリーダ10に対応)によってタグに重量デー
タを書き込む。その後一連の処理終了後、すなわち水滴
除去後に、データ読み取りデバイス(図2の第2バーコ
ードリーダ11に対応)によって重量データを読み取
り、第2重量測定器8で測定した重量値を第2シーケン
サ13にて比較する。
【0028】この例では、第1シーケンサ12と第2シ
ーケンサ13とをつなぐ信号線は不要になり、両シーケ
ンサ12,13の間の距離が離れている場合であっても
実施が容易になる。 [第2実施形態]図3に示す本発明の第2実施形態は、
複数の密封容器について個別管理をすることなく各密封
容器の密封性を検査するものである。なお、この検査装
置の対象となる密封容器1は、前記第1実施形態と同様
である。
【0029】図に示すように、この検査装置は、密封容
器1を連続して搬送する搬送ライン2を有している。こ
の第2実施形態では、前記第1実施形態と異なり密封容
器の個別管理を行わないので、各密封容器の識別化を行
うための構成は必要ない。すなわち、この第2実施形態
では、複数の密封容器1が内部に載置されるレトルト釜
6と、レトルト釜6から取り出された密封容器1に付着
した水滴を除去するエアガン7と、水滴の除去された密
封容器1の重量を測定する重量測定器8とが搬送ライン
2に沿って配置されており、バーコードリーダ等の識別
化のための構成は設けられていない。また、レトルト釜
6には、レトルト工程を実行するために、レトルト釜6
の内部圧力を調整するための圧力調整機構15と、レト
ルト釜6の内部を加熱するための加熱機構16とが接続
されている。
【0030】重量測定器8で測定された重量データは判
定部14に入力される。判定部14には、検査対象とな
る密封容器の重量に関する標準重量データが格納されて
いる。そして、判定部14は、レトルト工程後の各密封
容器1の重量と標準重量データとを比較して、測定重量
が標準重量から所定量変化しているか否かによって密封
性の良否を判定するようになっている。なお、標準重量
データは、内容物の充填精度によっても左右されるの
で、検査対象である密封容器重量の平均値、標準偏差等
の基礎データを収集して決定する。
【0031】次に検査方法について説明する。検査方法
は、各密封容器について個別管理を行っていない点を除
いては、前記第1実施形態と基本的に同じである。すな
わち、搬送ライン2により搬送されてきた密封容器1は
レトルト釜6内に載置される。レトルト釜6に複数の密
封容器1が載置された後、レトルト工程が実行される。
このレトルト工程では、前記同様に、すべての密封容器
1が水没する程度にレトルト釜6内に水が充填され、図
2に示すような温度特性Q及び圧力特性Pにしたがって
加圧加熱殺菌処理が行われる。
【0032】このレトルト工程によって、密封容器1の
シール部やスコア部にピンホール等のリーク部が存在す
る場合は、密封容器1の内部に水が浸入し、重量が増加
する。次に、レトルト工程が終了した密封容器1はレト
ルト釜6の外部に取り出され、エアガン7によって外部
に付着した水滴が除去される。そして、この密封容器1
の重量が重量測定器8によって測定される。
【0033】判定部14では、重量測定器8によって測
定された重量が、標準重量から所定量異なるか否かを判
断する。ここでは、予め測定されているデータから求め
られた平均値をw1、その標準偏差をσとし、測定重量
をw2としたとき、 w2≦(w1+3σ) の場合を良品と判定し、 w2<(w1−3σ) の場合をリーク部が存在する不良品として判定する。
【0034】このような実施形態では、個別管理のため
の構成が不要となるので、前記第1実施形態の効果に加
えて、構成が非常に簡単になるという効果も有してい
る。 [第3実施形態]図4は、本発明の第3実施形態による
密封性検査装置の概略構成を示す図である。この実施形
態において検査対象となる密封容器1は、レトルト工程
を必要としないものである。レトルト工程を必要としな
いので、密封容器をレトルト釜に入れる際に順番が入れ
替わるといった不具合がなく、したがって特にバーコー
ドリーダ等の構成なしに、個別管理を行うことができ
る。なお、密封容器1が、内部圧力を保持し得る程度の
剛性を有すること、容器本体と蓋部との間にシール部が
形成され、蓋部にはスコア部が形成されていること、さ
らに、容器本体の充填物と蓋部との間にはスペースが確
保されていること、という条件は前記各実施形態と同様
である。
【0035】図に示すように、この検査装置は、密封容
器1を連続して搬送する搬送ライン2を有している。そ
して、この搬送ライン2に沿って、上流側から順に、第
1重量測定器5と、複数の密封容器1が順に内部に載置
される加圧チャンバー20と、密封容器1に付着した水
滴を除去するエアガン7と、水滴の除去された密封容器
1の重量を測定する第2重量測定器8とが配置されてい
る。また、加圧チャンバー20には、チャンバー内部を
加圧及び加圧開放するための圧力調整機構15が接続さ
れている。
【0036】また、第1重量測定器5と第2重量測定器
8とは判定部14に接続されており、各重量測定器5,
8の測定データは判定部14に送られる。次に検査方法
について説明する。搬送ライン2により搬送されてきた
密封容器1は、第1重量測定器5によって重量が測定さ
れる。そして、各密封容器1は順に加圧チャンバー20
内に載置される。したがって、加圧チャンバー20内で
は、重量測定された順に複数の密封容器1が並んで配置
されている。
【0037】この状態で、加圧チャンバー20内を所定
の圧力に加圧し、その圧力を維持する。すると、ピンホ
ール等のリーク部が存在する場合は、密封容器1の内部
に水が浸入してくる。なお、加圧チャンバー20内の圧
力を所定期間毎に変動させても良い。次に加圧チャンバ
ー20から密封容器1が取り出され、エアガン7によっ
て外部に付着した水滴が除去される。その後、密封容器
1の重量をそれぞれ順に第2重量測定器8によって測定
する。
【0038】判定部14では、搬送される密封容器1の
順番が途中で変化しないので、第1重量測定器5と第2
重量測定器8の測定結果を順に比較することによって、
各密封容器毎に重量の増加分を検出することができる。
そして、この検出結果によって、増加分が所定量以上の
場合は不良品と判定し、また、重量増加分が所定量より
少ない場合は良品と判定する。
【0039】このような実施形態では、簡単な構成で個
別管理を行いながら容易にしかも正確に密封性の検査を
行うことができる。 [第3実施形態の変形例]前期第1実施形態の変形例と
同様に、各密封容器にメモリチップ(タグ)を取り付
け、重量データの書き込み及び読み取りを行うようにし
てもよい。
【0040】[各実施形態の変形例] (a)第3実施形態において、第2実施形態同様に、個
別管理を行わずに重量変化を検出するようにしても良
い。この場合は、第3実施形態における第1重量測定器
5が不要になり、構成がさらに簡単になる。 (b)加圧チャンバー等において用いる液体は、水に限
定されるものではなく、アルコール、有機溶媒、油等の
ように極端に粘性が高くないものであれば他の液体を用
いることができる。
【0041】(c)前記第1及び第3実施形態におい
て、個別管理を行いながら重量の比較を行う場合、レト
ルト工程前後の重量の相違のみによって良否を判定して
も良い。しかし、重量測定の誤差、水滴除去の程度によ
る誤差等を考慮して、前記各実施形態のように、重量変
化が所定の範囲内である場合は良品とし、範囲外の場合
は不良と判定するのが好ましい。
【0042】
【実験例】以下に、水浸入のための実験例を示す。 [実験例1]ここでは、食品の粘度の違いによる重量増
加の相違を調査した。各条件は以下の通りである。
【0043】<内容物> (1)コーンスープ:比較的粘性の低い食品の代表とし
て。 (2)カレー:比較的粘性の高い食品の代表として。 (3)おでん(内容物;ちくわ、こんにゃく、はんぺ
ん):固形物と水分とが分離した食品の代表として。
【0044】<充填率>容器の90%相当。 <ピンホール> (1)シール部(トンネルホール):100μm、15
0μm、200μm (2)スコア部(スコアホール):100μm、150
μm、200μm <レトルト条件>食品用の一般的なレトルト釜を用い
た。
【0045】 温度: 125℃ 時間: 30分 レトルト方式: 熱水含気式 容器設置: 正立 圧力制御: +0.2kgf/cm2 <水滴除去>容器の周囲の水滴は拭き取りにより除去し
た。
【0046】個別の結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】この実験結果から以下のことがわかる。 (1)固形物と粘度の低い液体の混合物であるおでんも
不適である。 (2)コーンスープ及びカレーに関しては、この検査方
法を適用することが可能である。 [実験例2]ここでは、一定加圧法による重量変化を測
定したものである。
【0049】各条件は以下の通りである。 <内容物> PAS、ミートソース、スープ、ジュース なお、PASは3%−PAS(ポリアクリル酸ソーダ)
水溶液であり、粘性の高い食品の疑似食品として使用し
たものである。
【0050】<充填率> 容器の90%相当。 <ピンホール> (1)シール部(トンネルホール):60μm、100
μm、200μm (2)スコア部(スコアホール):60μm、100μ
m、200μm <加圧条件>水を充填したチャンバー内に各密封容器を
水没させ、チャンバー内を1分間加圧(760mmH
g)し、水中放置1分後の各密封容器の重量変化を測
定。
【0051】<水滴除去>容器の周囲の水滴は拭き取り
により除去した。個別の結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】[実験例3]加圧チャンバーを用いる際に
は、加圧力は極力小さく、しかも加圧時間は極力短い方
がよい。そこで、本検査を実施するに際して判定を行う
のに十分な圧力と時間を求めた。各条件は以下の通りで
ある。
【0054】<内容物> (1)水 (2)3%−PAS水溶液 <充填率>容器の90%相当。
【0055】<ピンホール> (1)シール部(トンネルホール):60μm、200
μm (2)スコア部(スコアホール):60μm、200μ
m <水浸入のための操作方法> 時間:1分、5分、10分 圧力:0.5kgf/cm2(380mmHg)、1.0kgf/cm
2(760mmHg) <水滴除去>容器の周囲の水滴は拭き取りにより除去し
た。
【0056】個別の結果を表3及び表4に示す。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】この実験結果から以下のことがわかる。 (1)孔の大きさと水の浸入量について 孔の径が小さい場合(60μm)、加圧力が高いほど、
また加圧時間が長いほど、水の浸入量が増加する。しか
し、径が大きい場合(200μm)、加圧力、加圧時間
による差異は見られない。
【0060】(2)内容物の粘度について レトルト釜の場合と異なり、粘度による差異は見られな
い。これは、レトルト釜の異なりハンチングすることが
ないので、内容物が漏出することがないためと考えられ
る。 (3)200μm程度の孔の検査であれば、0.5kgf/
cm2、1分程度の加圧で十分である。
【0061】[実験例4]ここでは、加圧チャンバーを
用いて2種類のパターンで圧力を変動させ、一定加圧法
との比較を行った。各条件は以下の通りである。 <内容物>ミートソース <充填率>容器の90%相当。
【0062】<ピンホール> (1)シール部(トンネルホール):100μm、15
0μm、200μm (2)スコア部(スコアホール):100μm、150
μm、200μm <ハンチング条件>ハンチング操作は次のNo.1〜N
o.3までの3通りの方法で行った。
【0063】なお、加圧は常圧よりも0.25kgf/cm2
及び0.5kgf/cm2上昇させる (1)No.1:加圧のみ60秒(一定加圧法) (2)No.2:加圧20秒→常圧20秒→加圧20秒 (3)No.3:加圧10秒→常圧10秒→加圧10秒
→常圧10秒→加圧10秒 <水滴除去>容器の周囲の水滴は拭き取りにより除去し
た。
【0064】個別の結果を表5〜表7に示す。
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】この実験結果から以下のことがわかる。 (1)加圧力が低い(0.25kgf/cm2)場合、ハンチ
ングの効果がある。 (2)加圧力が高い(0.5kgf/cm2)の場合、ハンチ
ングの効果は見られず、むしろ連続加圧の方がよい。 (3)水中加圧チャンバーを用いた場合、水の浸入する
量はレトルト釜に比較して少ないが、標準偏差の値は小
さく、浸入する水の量は安定している。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、密封容
器の密封性を、容易にかつ正確に判別することができ
る。また、特にライン上での連続検査が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による検査装置の概略構
成図。
【図2】第1実施形態におけるレトルト工程での温度及
び圧力特性を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態による検査装置の概略構
成図。
【図4】本発明の第3実施形態による検査装置の概略構
成図。
【符号の説明】
1 密封容器 2 容器本体部 5,8 重量測定器 6 レトルト釜 7 エアガン 10,11 バーコードリーダ 14 判定部 15 圧力調整機構 16 加熱機構 20 加圧チャンバー
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 佳生 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 Fターム(参考) 2G067 AA44 BB31 DD27

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部圧力を保持し得る程度の剛性を有し充
    填物と蓋部との間にヘッドスペースを有する密封容器の
    密封性を検査するための密封性検査装置であって、 密封容器が内部に載置されるとともに前記密封容器の少
    なくとも検査対象部分が水没可能なように液体を充填可
    能なチャンバーと、 前記チャンバー内の圧力を調整して密封容器の内部と外
    部との間に圧力差を生じさせるための圧力調整手段と、 前記チャンバーから取り出された密封容器に付着した液
    体を除去するための液体除去手段と、 前記チャンバーから取り出された密封容器の重量を検出
    するための重量検出手段と、 前記チャンバーから取り出された密封容器の重量変化分
    を検出して、前記密封容器の密封性の良否を判定する判
    定手段と、を備えた密封容器の密封性検査装置。
  2. 【請求項2】前記圧力調整手段は、前記チャンバー内に
    密封容器を載置し水没させた状態で、前記チャンバー内
    の圧力を所定期間毎に変動させるものである、請求項1
    に記載の密封容器の密封性検査装置。
  3. 【請求項3】前記圧力調整手段は、前記チャンバー内に
    密封容器を載置し水没させた状態で、前記チャンバー内
    の圧力を所定期間一定の加圧状態とするものである、請
    求項1に記載の密封容器の密封性検査装置。
  4. 【請求項4】前記判定手段は、密封容器の前記チャンバ
    ー内に載置される前の重量と前記チャンバーから取り出
    された後の重量とを比較して重量変化分を検出し、密封
    性の良否を判定するものである、請求項1から3のいず
    れかに記載の密封容器の密封性検査装置。
  5. 【請求項5】前記判定手段は、前記チャンバーから取り
    出された後の密封容器の重量が標準重量に対して所定量
    異なるか否かによって密封性の良否を判定するものであ
    る、請求項1から3のいずれかに記載の密封容器の密封
    性検査装置。
  6. 【請求項6】前記チャンバーは密封容器を加圧加熱殺菌
    するためのレトルト釜である、請求項1から5のいずれ
    かに記載の密封容器の密封性検査装置。
  7. 【請求項7】前記チャンバーに載置される前の密封容器
    の重量を検出するための前重量検出手段をさらに備えて
    いる、請求項1に記載の密封容器の密封性検査装置。
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