JP2000097585A - 衛星構体用ヒートパイプ入りサンドイッチパネル - Google Patents

衛星構体用ヒートパイプ入りサンドイッチパネル

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JP2000097585A
JP2000097585A JP10266003A JP26600398A JP2000097585A JP 2000097585 A JP2000097585 A JP 2000097585A JP 10266003 A JP10266003 A JP 10266003A JP 26600398 A JP26600398 A JP 26600398A JP 2000097585 A JP2000097585 A JP 2000097585A
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heat pipes
sandwich panel
skin material
heat pipe
heat
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JP10266003A
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Hiroyuki Shigemasa
裕之 重政
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0275Arrangements for coupling heat-pipes together or with other structures, e.g. with base blocks; Heat pipe cores

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ熱安定性に優れ、かつ、その面内に
おける熱伝導率に優れる炭素繊維を強化材とする複合材
料製表皮材をもつ衛星構体用サンドイッチパネルを得
る。 【解決手段】 連続した炭素繊維を強化材とし、有機材
をマトリックスとする複合材料からなる表皮材とアルミ
ハニカムコアと表皮材とアルミハニカムコアを結合する
接着剤とそのサンドイッチパネルの内部に上段と下段と
で格子状に埋め込まれているヒートパイプから構成され
るヒートパイプ入りサンドイッチパネルにおいて、上段
と下段のヒートパイプどうしを直接結合せず、上段と下
段のヒートパイプどうしを炭素繊維でつなげる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば人工衛星
の構体を構成するヒートパイプ入りサンドイッチパネル
の改良に関し、複合材料からなる表皮材を持つヒートパ
イプ入りサンドイッチパネルのヒートパイプどうしの熱
伝導を改善した点を特徴とする。
【0002】
【従来の技術】人工衛星の構体を構成する、連続した炭
素繊維を強化材とする複合材料製の表皮材を持つヒート
パイプ入りサンドイッチパネルは、ヒートパイプの熱膨
張係数と表皮材の熱膨張係数のミスマッチによる応力を
回避するため、ヒートパイプの長手方向の表皮材の熱膨
張係数が大きくなるように表皮材の強化繊維を配向させ
ていた。そしてそのことによってヒートパイプの長手方
向に直角な方向の表皮材の熱伝導率を上げサンドイッチ
パネル全体の熱伝導効率を高くしていた。図10は、従
来の連続した炭素繊維を強化材とする複合材料製の表皮
材を持つヒートパイプ入りサンドイッチパネルを示す図
である。図10において、1は炭素繊維を強化材とする
複合材料製の表皮材、2はアルミハニカムコア、3は表
皮材とアルミハニカムコアの接着剤、4はアルミニウム
合金製のヒートパイプと複合材料製の表皮材との弾性接
着剤、15はアルミニウム合金製のヒートパイプであ
る。また、図11は、従来のアルミニウム合金製の表皮
材を使用し、上段と下段にわかれた格子状のヒートパイ
プ入りサンドイッチパネルを示す図である。図11にお
いて、2はアルミハニカムコア、3は表皮材とアルミハ
ニカムコアの接着剤、5は上段のアルミニウム合金製の
ヒートパイプ、6は下段のアルミニウム合金製のヒート
パイプ、18はアルミニウム合金製の表皮材、19はア
ルミニウム合金製のヒートパイプとアルミニウム合金製
の表皮材の接着剤、20は上段と下段のヒートパイプど
うしの熱伝導性接着剤である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の衛星搭載用の連
続した炭素繊維を強化材とし、有機材をマトリックスと
する複合材料からなる表皮材のサンドイッチパネルにア
ルミニウム合金製のヒートパイプを入れる場合には、ヒ
ートパイプと表皮材の熱膨張のミスマッチによる応力を
軽減するために炭素繊維の積層方向をヒートパイプ長手
方向に直交に近い方向で積層し、表皮材の熱膨張係数を
大きくする必要があった。そのため、ヒートパイプの配
置は一方向にそろえなければならず、ヒートパイプどう
しが直交するように上段と下段に分け格子状にヒートパ
イプを配置する構成や、同一面内でヒートパイプどうし
をヒートパイプで結合させる構成を取ることができなか
った。
【0004】この発明は、上記のように問題点を解決す
るためになされたもので、連続した炭素繊維を強化材と
し、有機材をマトリックスとする複合材料からなる表皮
材のサンドイッチパネルに上段と下段に分けた格子状の
ヒートパイプ入れ熱分布が均一になる衛星構体用サンド
イッチパネルや同一面内で一方向にそろえて入れられて
いるヒートパイプどうしの熱伝導を高め熱分布が均一に
なる衛星構体用サンドイッチパネルを得ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明による衛星構
体用ヒートパイプパネルは、炭素繊維を強化材として複
合材料を表皮材とし、内部に上段と下段に分かれた格子
状にヒートパイプを有するサンドイッチパネルに対し、
上段と下段のヒートパイプを直接結合せず、その接点近
傍において、熱伝導率が600W/m・K以上の炭素繊
維を介してつなげてあることを特徴とする衛星構体用ヒ
ートパイプ入りサンドイッチパネルである。上段と下段
のヒートパイプを構造的に結合しないことによって、表
皮材は直接接着されていない側のヒートパイプからの熱
荷重を受けず、熱的には熱伝導率の高い炭素繊維を介し
てつなげることができる。
【0006】また、第2の発明による衛星構体用ヒート
パイプパネルは、炭素繊維を強化材として複合材料を表
皮材とし、内部に上段と下段に分かれた格子状のヒート
パイプを有するサンドイッチパネルに対し、上段と下段
のヒートパイプを直接結合せず、その接点において、サ
ーマルグリースを介して接触しており、上段と下段のヒ
ートパイプどうしは結合されていないことを特徴とする
衛星構体用ヒートパイプ入りサンドイッチパネルであ
る。上段と下段のヒートパイプを構造的に結合しないこ
とによって、表皮材は直接接着されていない側のヒート
パイプからの熱荷重を受けず、熱的には接触面のサーマ
ルグリースを介してつなげることができる。
【0007】また、第3の発明による衛星構体用ヒート
パイプパネルは、炭素繊維を強化材として複合材料を表
皮材とし、内部に上段と下段に分かれた格子状のヒート
パイプを有するサンドイッチパネルに対し、上段と下段
のヒートパイプを直接結合せず、その接点近傍におい
て、金属板でつながっており、上段と下段のヒートパイ
プどうしは結合されていないことを特徴とする衛星構体
用ヒートパイプ入りサンドイッチパネルである。上段と
下段のヒートパイプを構造的に結合しないことによっ
て、表皮材は直接接着されていない側のヒートパイプか
らの熱荷重を受けず、熱的には熱伝導率の高い金属板を
介してつなげることができる。
【0008】また、第4の発明による衛星構体用ヒート
パイプパネルは、炭素繊維を強化材として複合材料を表
皮材とし、内部に上段と下段に分かれた格子状のヒート
パイプを有するサンドイッチパネルに対し、上段と下段
のヒートパイプを直接結合せず、その接点において、可
撓性の有機材をそれぞれのヒートパイプの他方のヒート
パイプとの接触面にコーティングしてあり、上段と下段
のヒートパイプどうしは結合されていないことを特徴と
する衛星構体用ヒートパイプ入りサンドイッチパネルで
ある。上段と下段のヒートパイプを構造的に結合しない
ことによって、表皮材は直接接着されていない側のヒー
トパイプからの熱荷重を受けず、熱的にはコーティング
してある可撓性の有機材を介してつなげることができ
る。
【0009】また、第5の発明による衛星構体用ヒート
パイプパネルは、炭素繊維を強化材として複合材料を表
皮材とし、内部に上段と下段に分かれた格子状にヒート
パイプを有するサンドイッチパネルに対し、上段と下段
のヒートパイプを直接結合せず、上段と下段のヒートパ
イプどうしがその接点において、双方のヒートパイプの
長手方向に可動性のあるスライド結合金具を介してつな
がっており、かつ、双方のヒートパイプとスライド結合
金具の接点はサーマルグリースがコーティングしてあ
り、上段と下段のヒートパイプどうしは結合されていな
いことを特徴とする衛星構体用ヒートパイプ入りサンド
イッチパネル。上段と下段のヒートパイプを構造的に結
合しないことによって、表皮材は直接接着されていない
側のヒートパイプからの熱荷重を受けず、熱的にはスラ
イド結合金具とサーマルグリースを介してつなげること
ができる。
【0010】また、第6の発明による衛星構体用ヒート
パイプパネルは、炭素繊維を強化材として複合材料を表
皮材とし、内部に上段と下段に分かれた格子状にヒート
パイプを有するサンドイッチパネルに対し、上段と下段
のヒートパイプを直接結合せず、その接点近傍におい
て、熱伝導率が600W/m・K以上の、表面を可撓性
のある有機材でコーティングしてある炭素繊維を介して
つなげてあることを特徴とする衛星構体用ヒートパイプ
入りサンドイッチパネルである。上段と下段のヒートパ
イプを構造的に結合しないことによって、表皮材は直接
接着されていない側のヒートパイプからの熱荷重を受け
ず、熱的には熱伝導率の高い炭素繊維を介してつなげる
ことができ、また、上段と下段のヒートパイプを結合す
る炭素繊維は表面を可撓性のある有機材でコーティング
してあるため、熱膨張によるヒートパイプの移動による
摩擦での切れを防止することができる。
【0011】また、第7の発明による衛星構体用ヒート
パイプパネルは、炭素繊維を強化材として複合材料を表
皮材とし、内部にヒートパイプを有するサンドイッチパ
ネルに対し、ヒートパイプどうしを、熱伝導率が600
W/m・K以上の炭素繊維を強化材とする複合材料製の
ストリップで接着結合してあることを特徴とする衛星構
体用ヒートパイプ入りサンドイッチパネルである。ヒー
トパイプどうしをヒートパイプで結合しないことによっ
て、表皮材は一方向にならんだヒートパイプからのみの
熱荷重を受け、ヒートパイプどうしは、熱的に熱伝導率
の高い炭素繊維を強化材とする複合材料製のストリップ
を介してつなげることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す図であり、図において1は炭素繊維
を強化材とする複合材料製の表皮材、2はアルミハニカ
ムコア、3は炭素繊維を強化材とする複合材料製の表皮
材とアルミハニカムコアの接着剤、4はアルミニウム合
金製のヒートパイプと複合材料製の表皮材との弾性接着
剤、5は上段のアルミニウム合金製のヒートパイプ、6
は下段のアルミニウム合金製のヒートパイプ、7は上段
と下段のアルミニウム合金製ヒートパイプを熱的に結合
する炭素繊維の束である。また、図2はこの発明の実施
の形態1を示す拡大図であり、図において8は炭素繊維
の束とヒートパイプを接着結合する熱伝導性接着剤であ
る。上段と下段のヒートパイプどうしが構造的に結合さ
れていないことにより、表皮材には接着されていない側
のヒートパイプとの熱膨張ミスマッチによる熱荷重を避
けることができ、熱的には上段と下段のヒートパイプに
接着されている炭素繊維の束を介して結合することがで
きる。
【0013】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す拡大図であり、図において5は上段のアルミ
ニウム合金製のヒートパイプ、6は下段のアルミニウム
合金製のヒートパイプ、9はサーマルグリースである。
上段と下段のヒートパイプどうしが構造的に結合されて
いないことにより、表皮材には接着されていない側のヒ
ートパイプとの熱膨張ミスマッチによる熱荷重を避ける
ことができ、熱的には上段と下段のヒートパイプの接触
面にコーティングされているサーマルグリースを介して
結合することができる。
【0014】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3を示す拡大図であり、図において5は上段のアルミ
ニウム合金製のヒートパイプ、6は下段のアルミニウム
合金製のヒートパイプ、10は上段と下段のアルミニウ
ム合金製ヒートパイプを熱的に結合するねじりのはいっ
た金属板、11はヒートパイプと金属板を接着結合する
熱伝導性接着剤である。上段と下段のヒートパイプどう
しがねじりのはいった金属板のみで結合されていること
により、表皮材には接着されていない側のヒートパイプ
との熱膨張ミスマッチによる熱荷重を軽減することがで
き、熱的には上段と下段のヒートパイプに接着されてい
る金属板を介して結合することができる。
【0015】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4を示す拡大図であり、図において5は上段のアルミ
ニウム合金製のヒートパイプ、6は下段のアルミニウム
合金製のヒートパイプ、12は可撓性コーティング材で
ある。上段と下段のヒートパイプどうしが構造的に結合
されていないことにより、表皮材には接着されていない
側のヒートパイプとの熱膨張ミスマッチによる熱荷重を
避けることができ、熱的には上段と下段のヒートパイプ
の接触面にコーティングされている可撓性コーティング
材を介して結合することができる。
【0016】実施の形態5.図6はこの発明の実施の形
態5を示す拡大図であり、図において5は上段のアルミ
ニウム合金製のヒートパイプ、6は下段のアルミニウム
合金製のヒートパイプ、9はサーマルグリース、13は
スライド結合金具である。上段と下段のヒートパイプど
うしが構造的に結合されていないことにより、表皮材に
は接着されていない側のヒートパイプとの熱膨張ミスマ
ッチによる熱荷重を避けることができ、熱的にはスライ
ド結合金具とスライド結合金具と上段と下段のヒートパ
イプの接触面にコーティングされているサーマルグリー
スを介して結合することができる。
【0017】実施の形態6.図7はこの発明の実施の形
態6を示す拡大図であり、図において5は上段のアルミ
ニウム合金製のヒートパイプ、6は下段のアルミニウム
合金製のヒートパイプ、8は炭素繊維の束のヒートパイ
プを接着結合する熱伝導性接着剤、14は上段と下段の
アルミニウム合金製ヒートパイプを熱的に結合する有機
材でコーティングしてある炭素繊維の束である。上段と
下段のヒートパイプどうしが構造的に結合されていない
ことにより、表皮材には接着されていない側のヒートパ
イプとの熱膨張ミスマッチによる熱荷重を避けることが
でき、熱的には上段と下段のヒートパイプに接着されて
いる炭素繊維の束を介して結合することができる。
【0018】実施の形態7.図8はこの発明の実施の形
態7を示す図であり、図において1は炭素繊維を強化材
とする複合材料製の表皮材、2はアルミハニカムコア、
3は炭素繊維を強化材とする複合材料製の表皮材とアル
ミハニカムコアの接着剤、4はアルミニウム合金製のヒ
ートパイプと複合材料製の表皮材との弾性接着剤、15
はアルミニウム合金製のヒートパイプ、16はヒートパ
イプどうしをつなぐ炭素繊維を強化材とする複合材料製
のストリップである。また、図9はこの発明の実施の形
態7を示す拡大図であり、図において17は、複合材料
製のストリップとヒートパイプを接着結合する熱伝導性
接着剤である。アルミニウム合金製のヒートパイプは炭
素繊維を強化材とする複合材料製のストリップで結合さ
れているため、表皮材にはヒートパイプと直交する方向
にはヒートパイプからの熱荷重を避けることができ、熱
的にはヒートパイプどうしを複合材料製のストリップを
介して結合することができる。
【0019】
【発明の効果】第1の発明によれば、炭素繊維を強化材
とする複合材料製の表皮材に直接接着されていない側の
アルミニウム合金製のヒートパイプの長手方向の熱的な
伸び縮みによる熱荷重は、上段と下段のヒートパイプが
構造的に結合されていないことにより表皮材には加わら
ず、表皮材とヒートパイプとの熱膨張ミスマッチによる
荷重は直接接着してある側のみのヒートパイプのみを考
慮した繊維配向設計をすることによって軽減することが
できる。また、上段と下段のヒートパイプは炭素繊維の
束を介して熱的に結合されているため、パネル全面に対
して均一な温度分布を得ることができる。
【0020】また、第2の発明によれば、炭素繊維を強
化材とする複合材料製の表皮材に直接接着されていない
側のアルミニウム合金製のヒートパイプの長手方向の熱
的な伸び縮みによる熱荷重は、上段と下段のヒートパイ
プが構造的に結合されていないことにより表皮材には加
わらず、表皮材とヒートパイプとの熱膨張ミスマッチに
よる荷重は直接接着してある側のみのヒートパイプのみ
を考慮した繊維配向設計をすることによって軽減するこ
とができる。また、上段と下段のヒートパイプはサーマ
ルグリースを介して熱的に結合されているため、パネル
全面に対して均一な温度分布を得ることができる。
【0021】また、第3の発明によれば、炭素繊維を強
化材とする複合材料製の表皮材に直接接着されていない
側のアルミニウム合金製のヒートパイプの長手方向の熱
的な伸び縮みによる熱荷重は、上段と下段のヒートパイ
プがねじりのはいった金属板によって結合されているこ
とにより軽減することができ、表皮材とヒートパイプと
の熱膨張ミスマッチによる荷重は直接接着してある側の
みのヒートパイプのみを考慮した繊維配向設計をするこ
とによって軽減することができる。また、上段と下段の
ヒートパイプは金属板を介して熱的に結合されているた
め、パネル全面に対して均一な温度分布を得ることがで
きる。
【0022】また、第4の発明によれば、炭素繊維を強
化材とする複合材料製の表皮材に直接接着されていない
側のアルミニウム合金製のヒートパイプの長手方向の熱
的な伸び縮みによる熱荷重は、上段と下段のヒートパイ
プが構造的に結合されていないことにより表皮材には加
わらず、表皮材とヒートパイプとの熱膨張ミスマッチに
よる荷重は直接接着してある側のみのヒートパイプのみ
を考慮した繊維配向設計をすることによって軽減するこ
とができる。また、上段と下段のヒートパイプは可撓性
のコーティング材を介して熱的に結合されているため、
パネル全面に対して均一な温度分布を得ることができ
る。また、ヒートパイプどうしの接触面は可撓性コーテ
ィング材がコーティングされていることにより、ヒート
パイプが熱膨張によって伸び縮みし、接触面が移動して
も一定の接触面を保持することができる。
【0023】また、第5の発明によれば、炭素繊維を強
化材とする複合材料製の表皮材に直接接着されていない
側のアルミニウム合金製のヒートパイプの長手方向の熱
的な伸び縮みによる熱荷重は、上段と下段のヒートパイ
プが構造的に結合されていないことにより表皮材には加
わらず、表皮材とヒートパイプとの熱膨張ミスマッチに
よる荷重は直接接着してある側のみのヒートパイプのみ
を考慮した繊維配向設計をすることによって軽減するこ
とができる。また、上段と下段のヒートパイプはスライ
ド結合金具とサーマルグリースを介して熱的に結合され
ているため、パネル全面に対して均一な温度分布を得る
ことができる。また、ヒートパイプどうしの接触面はス
ライド金具を介しているため、ヒートパイプどうしを直
接接触させるよりも大きな接触面を持つことができる。
【0024】また、第6の発明によれば、炭素繊維を強
化材とする複合材料製の表皮材に直接接着されていない
側のアルミニウム合金製のヒートパイプの長手方向の熱
的な伸び縮みによる熱荷重は、上段と下段のヒートパイ
プが構造的に結合されていないことにより表皮材には加
わらず、表皮材とヒートパイプとの熱膨張ミスマッチに
よる荷重は直接接着してある側のみのヒートパイプのみ
を考慮した繊維配向設計をすることによって軽減するこ
とができる。また、上段と下段のヒートパイプは炭素繊
維の束を介して熱的に結合されているため、パネル全面
に対して均一な温度分布を得ることができる。また、ヒ
ートパイプどうしを熱的に結合している炭素繊維の束は
有機材でコーティングしてあることにより、ヒートパイ
プどうしの熱膨張による接触面のずれによる切れを防止
することができ、また、その取扱を容易にすることがで
きる。
【0025】また、第7の発明によれば、ヒートパイプ
どうしを炭素繊維を強化材とする複合材料製のストリッ
プで結合しているため、炭素繊維を強化材とする複合材
料製の表皮材には、ヒートパイプどうしを結合するスト
リップからの熱荷重は非常に小さく、ヒートパイプから
の熱荷重のみを考慮した繊維配向設計をすることによっ
て熱荷重を軽減することができる。また、ヒートパイプ
どうしは炭素繊維を強化材とする複合材料製のストリッ
プを介して熱的に結合されているため、パネル全面に対
して均一な温度分布を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による衛星構体用サンドイッチ板の
実施の形態1を示す図である。
【図2】 この発明による衛星構体用サンドイッチ板の
実施の形態1の拡大図である。
【図3】 この発明による衛星構体用サンドイッチ板の
実施の形態2の拡大図である。
【図4】 この発明による衛星構体用サンドイッチ板の
実施の形態3の拡大図である。
【図5】 この発明による衛星構体用サンドイッチ板の
実施の形態4の拡大図である。
【図6】 この発明による衛星構体用サンドイッチ板の
実施の形態5の拡大図である。
【図7】 この発明による衛星構体用サンドイッチ板の
実施の形態6の拡大図である。
【図8】 この発明による衛星構体用サンドイッチ板の
実施の形態7を示す図である。
【図9】 この発明による衛星構体用サンドイッチ板の
実施の形態7の拡大図である。
【図10】 従来の炭素繊維を強化材とした複合材料製
の表皮材を用いた衛星構体用サンドイッチ板を示す図で
ある。
【図11】 従来のアルミニウム合金製の表皮材を用い
た衛星構体用サンドイッチ板を示す図である。
【符号の説明】
1 炭素繊維を強化材とする複合材料製の表皮材、2
アルミハニカムコア、3 表皮材とアルミハニカムコア
の接着剤、4 アルミニウム合金製のヒートパイプと複
合材料製の表皮材との弾性接着剤、5 上段のアルミニ
ウム合金製のヒートパイプ、6 下段のアルミニウム合
金製のヒートパイプ、7 上段と下段のアルミニウム合
金製のヒートパイプを熱的に結合する炭素繊維の束、8
炭素繊維の束とヒートパイプを接着結合する熱伝導性
接着剤、9 サーマルグリース、10 ねじりのはいっ
ている金属板、11 ヒートパイプと金属板を接着結合
する熱伝導性接着剤、12 可撓性コーティング剤、1
3 スライド結合金具、14 上段と下段のアルミニウ
ム合金製のヒートパイプを熱的に結合する有機材でコー
ティングしてある炭素繊維の束、15 アルミニウム合
金製のヒートパイプ、16 ヒートパイプどうしをつな
ぐ炭素繊維を強化材とする複合材料製のストリップ、1
7 複合材料製のストリップとヒートパイプを接着結合
する熱伝導性接着剤、18 アルミニウム合金製の表皮
材、19 アルミニウム合金製のヒートパイプとアルミ
ニウム合金製の表皮材の接着剤、20 上段と下段のヒ
ートパイプどうしの熱伝導性接着剤。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した炭素繊維を強化材とし、有機材
    をマトリックスとする複合材料からなる表皮材とアルミ
    ハニカムコアと表皮材とアルミハニカムコアを結合する
    接着剤とそのサンドイッチパネルの内部に上段と下段と
    で格子状に埋め込まれているヒートパイプから構成され
    るヒートパイプ入りサンドイッチパネルにおいて、上段
    と下段のヒートパイプどうしがその接点近傍において、
    熱伝導率が600W/m・K以上の炭素繊維でつながっ
    ており、上段と下段のヒートパイプどうしは結合されて
    いないことを特徴とする衛星構体用ヒートパイプ入りサ
    ンドイッチパネル。
  2. 【請求項2】 連続した炭素繊維を強化材とし、有機材
    をマトリックスとする複合材料からなる表皮材とアルミ
    ハニカムコアと表皮材とアルミハニカムコアを結合する
    接着剤とそのサンドイッチパネルの内部に上段と下段と
    で格子状に埋め込まれているヒートパイプから構成され
    るヒートパイプ入りサンドイッチパネルにおいて、上段
    と下段のヒートパイプどうしがその接点において、サー
    マルグリースを介して接触しており、上段と下段のヒー
    トパイプどうしは結合されていないことを特徴とする衛
    星構体用ヒートパイプ入りサンドイッチパネル。
  3. 【請求項3】 連続した炭素繊維を強化材とし、有機材
    をマトリックスとする複合材料からなる表皮材とアルミ
    ハニカムコアと表皮材とアルミハニカムコアを結合する
    接着剤とそのサンドイッチパネルの内部に上段と下段と
    で格子状に埋め込まれているヒートパイプから構成され
    るヒートパイプ入りサンドイッチパネルにおいて、上段
    と下段のヒートパイプどうしがその接点近傍において、
    ねじれた金属板でつながっており、上段と下段のヒート
    パイプどうしは結合されていないことを特徴とする衛星
    構体用ヒートパイプ入りサンドイッチパネル。
  4. 【請求項4】 連続した炭素繊維を強化材とし、有機材
    をマトリックスとする複合材料からなる表皮材とアルミ
    ハニカムコアと表皮材とアルミハニカムコアを結合する
    接着剤とそのサンドイッチパネルの内部に上段と下段と
    で格子状に埋め込まれているヒートパイプから構成され
    るヒートパイプ入りサンドイッチパネルにおいて、上段
    と下段のヒートパイプどうしがその接点において、可撓
    性の有機材をそれぞれのヒートパイプの他方のヒートパ
    イプとの接触面にコーティングしてあり、上段と下段の
    ヒートパイプどうしは結合されていないことを特徴とす
    る衛星構体用ヒートパイプ入りサンドイッチパネル。
  5. 【請求項5】 連続した炭素繊維を強化材とし、有機材
    をマトリックスとする複合材料からなる表皮材とアルミ
    ハニカムコアと表皮材とアルミハニカムコアを結合する
    接着剤とそのサンドイッチパネルの内部に上段と下段と
    で格子状に埋め込まれているヒートパイプから構成され
    るヒートパイプ入りサンドイッチパネルにおいて、上段
    と下段のヒートパイプどうしがその接点において、双方
    のヒートパイプの長手方向に可動性のあるスライド結合
    金具を介してつながっており、かつ、双方のヒートパイ
    プとスライド結合金具の接点はサーマルグリースがコー
    ティングしてあり、上段と下段のヒートパイプどうしは
    結合されていないことを特徴とする衛星構体用ヒートパ
    イプ入りサンドイッチパネル。
  6. 【請求項6】 上段と下段のヒートパイプどうしをつな
    げている炭素繊維を可撓性のある有機材でコーティング
    してあることを特徴とする請求項1記載の衛星構体用ヒ
    ートパイプ入りサンドイッチパネル。
  7. 【請求項7】 連続した炭素繊維を強化材とし、有機材
    をマトリックスとする複合材料からなる表皮材とアルミ
    ハニカムコアと表皮材とアルミハニカムコアを結合する
    接着剤とそのサンドイッチパネルの内部に埋め込まれて
    いるヒートパイプから構成されるヒートパイプ入りサン
    ドイッチパネルにおいて、ヒートパイプどうしを熱伝導
    率が600W/m・K以上の炭素繊維を強化材とする複
    合材料製のストリップで接着結合してあることを特徴と
    する衛星構体用ヒートパイプ入りサンドイッチパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7174950B2 (en) * 2002-05-30 2007-02-13 Alcatel Heat transfer system for a satellite including an evaporator

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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