JP2000093345A - 殺菌消毒紙と噴霧器 - Google Patents

殺菌消毒紙と噴霧器

Info

Publication number
JP2000093345A
JP2000093345A JP10301597A JP30159798A JP2000093345A JP 2000093345 A JP2000093345 A JP 2000093345A JP 10301597 A JP10301597 A JP 10301597A JP 30159798 A JP30159798 A JP 30159798A JP 2000093345 A JP2000093345 A JP 2000093345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
disinfectant
solution
wrapping
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10301597A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Tanaka
友爾 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10301597A priority Critical patent/JP2000093345A/ja
Publication of JP2000093345A publication Critical patent/JP2000093345A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sanitary Thin Papers (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】再生紙を用いたトイレットペーパー、手拭き紙
等において、殺菌、消毒効果とともに、使用時必要な湿
潤強度を保持して、ウェット状態で使用できる方法を提
供する。 【解決手段】梅干し廃液、アルコール、その他の殺菌
剤、消毒剤、芳香剤等を殺菌消毒液に使用する。該殺菌
消毒液をトイレットペーパー、手拭き紙等表面に噴霧器
で、瞬間的に噴霧湿潤して直ちに使用する。好ましく
は、抄紙時に予め殺菌消毒液を含浸乾燥した含浸紙に、
使用時、水または温水を噴霧して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】一般トイレに使用する巻紙やチリ
緬紙は安価を条件とする為、再生紙や新聞古紙を原料と
した再生紙が多い。 これをトイレットペーパーに使
用する時、紙質が薄いので大腸菌、特にO−157の大
腸菌が指先に付着しやすい欠点があり、使用後手を水洗
するが衛生的に完全でなかった。そして、この巻紙をア
ルコール液に含浸すると強度が弱い為にちぎれる場合が
度々起り、完成品を作るには合成繊維や麻繊維やコウゾ
三叉等を使用した紙質を作る必要があった。 そし
て、他の殺菌剤や消毒剤液にこの再生紙を浸漬すると保
存中にボロボロにちぎれて使用するに不便であったが、
安価な再生紙を使用しても使用時に瞬間に噴霧器で再生
紙の表面に軽く殺菌剤や消毒剤液を噴霧したものを即刻
使用する時は強度は余り変化しないから、その都度噴霧
すると非衛生的大腸菌問題は解決される。又、紙質の強
度は、水液が多く含浸すると紙質の繊維の絡み合いが失
われてボロボロとなるが、アルコールグライコールの様
な消毒剤を含浸せしめたものは繊維の絡み合いが繊維の
強靱化により、前記の様な紙質のちぎれは無いが比較的
高価となり、アルコールは特に揮発しやすいからアルコ
ールの揮発した紙質は殺菌消毒性は失われてその目的を
達し得ない場合が多い。そこで、産業廃棄物の梅干浸液
の廃液やその合成液を使用して、紙質に吹き付けたもの
は塩分によって収検して紙質のボロボロもなく、殺菌消
毒性のある無害品ともなる。 これに少量のアルコール
液を入れると蒸発脱水性が強くなり二次公害性はないか
ら、食品工場に於けるトイレの巻紙の消毒殺菌紙として
使用する時は、大腸菌の発生を防ぐと共に食品への転移
性が無いので、食品工場ばかりでなく病院に於いても使
用され、床ずれ予防として老人ホームにも利用される。
又、一般の巻紙の取付け金具に取り付けた金属台の下部
に噴霧器を具備せしめると、使用時に殺菌消毒液含浸が
行われるに簡便であるから衛生的に効果が発揮され手拭
きにも利用され、船や飛行機、列車、バス等にも具備さ
れると衛生的であり排水の二次公害性が少ないから各種
の用途に利用される。
【従来の技術】従来の湿潤紙としては、合成繊維や麻繊
維やコウゾ三叉繊維の比較的長繊維が強靱な繊維を抄造
した薄い紙を定寸に切断して、これを積合してアルコー
ル水で湿潤せしめた紙をプラスチック容器に密封し、そ
の容器上部中央の穿孔を通じて紙を引出て使用したが、
一般公知の再生紙から成る巻紙では繊維が弱く強度を増
す為にアルコール濃度を高めると保存性や持続性に於い
て問題があり、単なる殺菌剤の入った水溶液では尚更引
っ張り強度が低下して、引っ張る時に切れたりボロボロ
にちぎれたりする欠点があった。又、従来のトイレに於
いて使用する巻紙は、厚みが0.08〜0.1mmの薄
い紙質である為、尻拭きに使用した時その薄い紙質故に
大腸菌が貫通して指先に便と共に付着する事があり、衛
生の上から紙が5枚以上の紙厚を準備しないと安全とは
言え無いから、薄い紙厚を使用するには予め殺菌剤や消
毒剤を含浸せしめた紙質を使用する必要があった。又、
従来のアルコール水含水紙の如く、繊維が長く麻繊維や
ゴウゾ三叉繊維や合成繊維を使用すると生産コストが高
価となり、通常のトイレの再生紙による巻紙を利用する
には、湿った紙のボロツキや繊維の分解等をどう防ぐか
が問題であった。この為、巻紙を殺菌剤、消毒剤で湿潤
せしめると大腸菌の傳播を防ぐ事が出来るから、この巻
紙の表面に使用時に薬剤を霧状として薄く湿潤せしめる
必要があり又、この湿潤が比較的均等である必要があ
る。又、この巻紙を予め梅干の分離廃液を噴霧湿潤せし
めて乾燥したものや、同一成分に合わせた組成液を噴霧
すると着色性のない殺菌液が得られる。この様に梅干廃
液を含浸した巻紙は、一般公知の抄紙の工程で湿潤した
紙質に吹付けてドライヤーで連続的に乾燥し巻取る方法
が採用されるが、この乾燥巻紙は定寸にリールカッター
で切断して巻取機で巻戻して巻紙を造るが、この乾燥紙
は殺菌力が強く乾燥状態でも使用に耐えるが、その表面
をアルコール水液で噴霧湿潤せしめたものは皮膚面への
接触性が高く、拭き取り効果が一段と高められる。又、
このアルコール水液に於いて、大家族では巻紙の使用量
が多いのでアルコール水液の使用量も増大し、不足する
度に補充する必要があるので手間がかかり不便な為に水
道水を接続して容器に自動的に導入される様に加工し、
アルコール滴下混合する様にすれば殺菌剤、消毒剤の補
給が自動的に行われる。従って、その組合せをその都合
に応じて加工する必要がある。
【本発明が解決しようとする課題】一般公知の再生紙や
新聞古紙を原料として再生し、トイレの巻紙やチリ緬紙
を衛生的に加工して使用を可能にするには、巻紙を初め
から湿潤して放置すると自然に空気中のカビ菌によって
発酵し、繊維を分解して取扱上問題があった。又、巻紙
を使用途中で湿潤せしめる時に過剰液が存在するとボロ
ボロに切れて取扱上問題があり、滴が付近に流れて汚れ
を生ずるからこれを防ぐ必要があった。そこで、この濡
れた紙を引き下げる時にロールで絞り取る液の問題やそ
の液が過剰に出来る時は、絞ると紙切れを生じやすい欠
点があった。従って、この濡れ紙を引出す時の強度を保
持するには両縁を出来るだけ乾燥した状態の紙質に保つ
必要があった。又、殺菌剤や消毒剤を少量で長期使用す
るには比較的大きな容量のある容器でないと、一日に一
回毎に取替えを行っていては手間がかかり過ぎるからそ
の場合の補給方法を簡便にする必要があった。 そし
て、殺菌剤や消毒剤液をこのボトルから紙質に向かって
噴射せしめ、この噴射位置と噴射口の形状が問題になっ
た。そして、紙質に噴射して殺菌剤や消毒剤液が含浸す
る時のタイミングの取り方であった。 又、殺菌剤や消
毒剤液のみを紙質に噴射含浸せしめるだけでなく、洗滌
液、芳香液、色素等を噴射する為の別の容器を具備出来
ればより進歩的要素が具備される等の解決しようとする
問題があった。そして、アルコールの様な高価な薬品を
安価な殺菌消毒剤液に切り換える時に生ずる二次公害性
を防ぐ必要があった。 そして、二次公害性の少ない消
毒剤として、安全な無公害性の殺菌性のある梅干漬の搾
汁廃液やその合成液を利用する事による有効性につけて
研究開発が必要であった。
【課題を解決するための手段】この手段として、一般公
知の再生紙より成る巻紙を従来の紙巻芯を巻紙芯中に篏
挿して巻紙を取付け金具体の上部に吊り下げ、巻紙金属
カバーを上下回転する螺番で螺着したもので遮蔽する。
その一定間隔に降下した位置に挟着ロールを以って巻紙
の下部紙質を挟着し、ロールの回転によって下部紙質は
下部に引き出す如くする。 そして、その挟着ロールの
上面に金属製の屈曲した弧状ロールカバーを螺番で取付
け金具体に螺着し、その挟着ロールの下部に殺菌剤、消
毒剤液を充填したプラスチック容器を篏挿して、この容
器の上蓋中央に前記該液が噴出する細管を篏着する。こ
の細管は通常の容器内底面まで延長して固定され、容器
胴側面を圧縮する事によって該液が押し上げられて上部
細管から噴射する構造とし、上蓋は螺合して容器に固定
する。 そして、この細管の上部延長が挟着ロールの上
面中央の紙質表面に該液を噴射して紙質中央の表面を湿
潤せしめたものを挟着ロールで挟着する時、過剰の絞り
液は紙質の中央から左右に拡散するが、紙質の両縁には
届かない様に加工すると紙質は下部に引き下げても両縁
が乾燥しているので強度が一定に保持されるから、この
引下げた紙質を手で操作して適当な長さに引っ張った
後、遮蔽ロールカバーの下部先端の刃歯で切断せしめ、
その切断紙を尻拭きに使用するが、殺菌剤や消毒剤液を
使いきった時は、上部カバーにひっかからない様に横か
ら移動し取り去り、該液を容器の上蓋を開けて充填すれ
ばよい。この該液を紙質に噴射して挟着ロールで圧縮延
長する時は、このロールをヒーターで加熱すれば加温紙
が得られ冬場に適し、夏場は冷せば涼しく感じる。この
殺菌剤、消毒剤液を洗滌液や芳香剤液を入れた容器とを
区別して、下部取付金具台底部に篏挿して固定する時
は、トイレの洗滌用巻紙としても利用され、洗水と接触
して洗剤によって便器内を清掃して、芳香性を与えるの
で一石二鳥の効果を発揮し、子供の尻拭きとしては洗滌
液、芳香剤を付けるのをストップすればよい。この結
果、巻紙から引出された紙質は殺菌剤、消毒剤で湿潤
し、尻に接触する時は殺菌消毒効果を発揮し、衛生的処
理が行われ大腸菌の傳播性の予防を可能にする。
【作用】一般の巻紙き紙厚が0.08〜0.1mmの薄
い紙質のものが多いから、0.08mmの紙厚では5枚
重で大腸菌の侵入は予防されるが、通常の巻紙では大概
1枚ないしは2倍が限度で経済的にもこれが一般的であ
る。しかし、これらは衛生的に問題がある。 例えばハ
ンバーガーの生産工場では早朝7時から作業を開始して
使用機械の全ては次亜塩素酸ソーダー又はこれに苛性ア
ルカリ液混合物で接触する機械内面を殺菌し、大腸菌を
0とし、作業を8時から行う時に正午の昼食の休みま
で、各機械及び出来たハンバーガーには大腸菌が30〜
1000株も存在する。 従って、担当責任者は休み時
間中も再び消毒剤で洗滌して大腸菌を0の状態で作業を
再開して午後5時に終わるが、この時のハンバーガー中
の大腸菌は30株を超えているのが常識となっている。
そこで大腸菌発生を探索すると、従業員のトイレ行きが
問題となった。一般従業員はトイレに入る時、必ずビニ
ール手袋を使用してトイレに入り、用たしが終わればそ
の手袋を取り去り作業場に戻るのであるが、その手袋を
取り去る時に手先に誤って付着する様な結果となってい
た。 そして、衣服の繊維粉にも大腸菌が存在した
が、一番多いのはトイレに入った人に多い事は確認され
た。従って、手袋をしていても手袋に付着した大腸菌は
常に移動しやすいから、使用する尻拭きの巻紙を充分に
消毒出来れば大腸菌の繁殖傳播は予防される。従って、
食品を生産し取扱う業者は大腸菌の殺菌に充分な注意を
注ぐ必要があり、従って巻紙の殺菌は重要な鍵でもあ
る。それは前述の如く、大腸菌の発生要因の80%がト
イレに於いて発生する為である。 又、食品工場の多く
の従事者はビニールの服装を着衣したものが多いのでゴ
ミの飛散によってゴミに付着した大腸菌は案外少ないの
で、空気殺菌を保持した工場でも大腸菌の保有者が多い
のはトイレしか無い事を意味している。次に、殺菌剤と
消毒剤を紙質に吹き付る時は、再生紙の多くは浸透力が
合成繊維や麻繊維やコウゾ三叉より速やかで単一の含水
量は後者より多いから、含水量が多いほど引っ張ると切
れやすくなる。従って、この殺菌剤で消毒液を紙質に吹
き付ける時は霧状の噴射が強度の変化を少なくする為に
最適であり、蒸発しやすいアルコール水液が最もよい結
果を得るが保存中に気散性が高いので高価となるから、
このアルコール液を安価な水溶液を使用するには紙質に
霧状の水滴の噴射が必要であり、簡潔的に噴射よりよい
条件である。 又、巻紙に噴射する殺菌剤、消毒剤液は
一回に10ccを使用すると300cc入容器では5〜
10日しか使えないので、大きな容量の容器を必要とす
るから大家族用に使用する時は、毎日多量の殺菌剤、消
毒剤液を補充する必要があり、大衆トイレ用ではどうし
ても大型容量の噴射器が必要となる。この為には、直接
水道水と連結してこの水道水と殺菌剤や消毒剤とを連続
操作が可能となり、殺菌剤や消毒剤を一定量を予め篏挿
しておけば長期使用に耐える。又、この殺菌剤や消毒剤
の使用に於いては、アレルギー体質のものには塩素化合
物や他のハロゲン化合物は使用出来、ないしアイソレー
トやグアヤコールを使用すると水質汚染となり、排水浄
化に問題が起る。従って、アレルギー体質の人にはエチ
ールアルコールやプロピルアルコールなどの使用が無難
である。 しかし、安価なものとしては水溶性がよい
水溶液として、梅干漬の梅漬廃液などは10〜15%の
食塩水と3%のクエン酸とベンツアルデヒド、含水炭素
を5%含んだものでPH価は2.4〜3であり殺菌性が
強く、これを噴射した紙質は大腸菌やO−157大腸菌
を3000株から30株以下に殺菌する作用があり、少
量の10%アルコールを入れると安価なものが得られる
が、合成品として前記食塩にクエン酸とベンツアルデヒ
ド、ポリビニールアルコール、桂皮酸塩アルコールを混
合したものを使用しても同一の効果が得られる。 そし
て、紙質のボロボロは抑えられる。そして、これらは公
知の巻紙を取付台に篏挿した巻紙に手圧式のハンド噴射
器で噴射して、簡便に巻紙に付着させたものをトイレで
使用する方法もある。消毒剤のクレゾール石鹸や次亜塩
素酸塩、過塩素酸塩等は排水浄化に於いて分離除去が困
難なので、河川に混入するとダイオキシンの発生や発癌
性に関係するので使用するには問題があるが、梅干液で
は無害性であり梅干は日本人の常食品でもあるので問題
は生じない。
【本発明の実施例】以下図面に示す実施例により本発明
を詳細に説明する。
【図1】はトイレの巻紙取付台の正面図を示し、(1)
は取付台である。この取付台(1)の上部に螺番(2)
(2’)(2”)で螺着した巻紙の弧状カバー(3)を
取り付けて回転自在とし、その内部に巻芯(4)
(4’)に篏挿した巻紙(5)(5’)が台の両端の止
金具(6)(6’)で篏着して芯回転を容易とする。こ
の巻紙の下部端は下部に向かって引下げられて軸受
(8)(8’)に挟着ロール(7)(7’)を篏着して
自由回転として取付け、その挟着ロール(7)(7’)
の間に引下げ、これを紙質を挟着しロール回転台(8
c)によって下部に紙質は更に引下げられる。この挟着
ロール(7)(7’)の下部には噴射容器(9)
(9’)が取付台下部に篏着され、取外しを容易に行え
る様に加工すると同じに噴射容器の中央に篏着した細管
(10)(10’)の先端に噴霧ノズルとスプリングの
入った圧縮弁(11)(11’)が接合されて、圧縮弁
(11)(11’)を下部に向かって指先で圧縮する事
により、容器(9)(9’)内部に予め入れた殺菌剤、
消毒剤液(S)(S’)を引き下げた紙質(T)
(T’)に向かって噴霧し、部分的に紙質の一部を湿潤
せしめる。そして、湿潤した紙質をロールで圧縮した後
ロール(7)(7’)の上の台に螺番で螺着した台(1
2)の下部先端に刻まれた刃歯(13)によって湿潤紙
質を切り取り、これを使用する。
【図2】は巻紙取付台の側面図を示す。
【図3】はこの噴霧器(9a)の拡大部分側面図を示
し、細管(10)の下部端には吸引弁(14a)が篏着
され、細管(10a)の上部先端に螺合した圧縮弁(1
1a)を下部に圧縮する事によって空気が容器(9a)
内に入り、スプリング(15a)によって圧縮弁(11
a)は上部に自動的に戻され、これを繰り返す事によっ
て容器(9a)内の空気圧が高まり圧縮弁(11a)の
側面に接合したノズル(16a)の穿孔(17a)から
殺菌剤、消毒剤液(S)が引下げられた紙質(T’)の
表面に噴霧されて湿潤した紙質(T’)が得られるか
ら、これを適当な寸法で遮蔽カバー(12a)の下端の
刃歯(13a)で切断して目的に使用する。
【図4】は取付台(1a)の側面図を示し、従来の巻紙
(Ta)に携帯用の噴霧器(9a)を巻紙(Ta)の下
部を引き下げたもの(T’)を手動で噴霧しても差し支
えない。 (2a)は混合槽で水道管(3a)から水液
を混合槽(2a)i導入し、ホッパー(4a)から殺菌
消毒液(S)を導入する。これを混合した液(S’)を
管(5a)によって噴霧器(9a)中に導入補充する。
(6a)はコントロールバルブである。
【図5】は再生紙巻紙の斜正面図を示し、この再生紙を
抄造する時予め殺菌消毒液剤を浸噴霧してドライヤーで
乾燥した巻紙を示したもので、使用に際して10%のア
ルコール水液やグライコール水液で紙質表面に噴霧した
ものを使用すると同様な殺菌消毒効果が発揮される。次
に、この殺菌消毒剤の配合例を示すと次の如くである。 この配合例
【例1】〜
【例5】はそれぞれオートクレーブに配合薬品を投入し
て、撹拌機で撹拌して混合したものを1l容量のポリエ
チレン瓶に入れて、上蓋に取付けた噴射器を螺着し、上
蓋を上下に圧縮して器内部ガス圧を上昇せしめて殺菌
剤、消毒剤液を上蓋の側面に取付けたノズルから噴霧せ
しめ紙質表面を湿潤せしめる。
【例3】は6ケ月間梅干漬を行った後、梅干を漬汁液を
フィルターで分離した廃液を回収したもので、公害処理
の廃液を有効利用した。
【例2】は梅干廃液を合成したもので、廃液回収の不足
液の補充に利用した。この液のPH価は2.4〜3で酸
性であり食塩が12%も入っているので、この水液中で
は大腸菌は存在し得ない。
【例4】は便器内の洗滌液で、無公害の椰子油を原料と
した脂肪酸エステルを使用した。巻紙に
【例2】〜
【例3】を噴霧するには1m当り10〜30gの割合
で噴霧して乾燥し、ピンク色の巻紙を作る。この梅干廃
液やその合成品(
【例2】の配合)では再生紙より成る巻紙でも湿潤して
も塩分が多い為に繊維が収剣してもボロボロにならない
利点がある。又、予めこの梅干廃液を噴射湿潤した紙質
の乾燥巻紙は、
【例1】のアルコール水を紙質に噴射後、使用すると殺
菌性が強くなるが、冬場に気温が低下した時は加温アル
コール水を使用すると冷たい感触はない。最近の便器に
水洗液を噴射する装置に於いても、
【例2】の配合水を噴射させれば、この液により大腸菌
は殺菌されるから衛生的であり、殺菌剤の入った巻紙で
最終的に拭き取ればより効果的となる。又、一般の巻紙
に噴射器で殺菌剤や消毒剤を噴射する時に、紙質の中央
付近に湿潤状態を作り、両端を乾燥状態で紙質の強度を
保ちながら切り取る時に予め殺菌剤や消毒剤を紙質に含
浸せしめて乾燥せしめた巻紙を使用する時は、一部が乾
燥状態であってもその乾燥紙面から大腸菌が転移する事
はない。それは、乾燥した巻紙でも殺菌剤や消毒剤が予
め含浸されているので、噴霧した水液の繊維面の拡散に
よって殺菌消毒効果が発揮されているからである。
【図6】は紙質をビニール袋に密封した正面図を示し、
ビニール袋(1h)の開口(2h)を開き殺菌剤消毒剤
を噴霧器で紙質(3h)面に噴霧し湿潤せしめた紙質
(3h)を篏挿して、開口(2h)を熱シールで密封せ
しめたものを示す
【図7】は、ハンバーガー食品工場に於けるハンバーガ
ー中の大腸菌株数の増減特性を示す。 図の(A)は一
般公知の巻紙使用の場合の大腸菌の増殖株を示し、
(B)はアルコール水を巻紙に噴霧せしめて湿潤したも
のを使用した時の特性を示し、(C)は予め巻紙に
【例2】の殺菌消毒液を噴射し乾燥した巻紙を、アルコ
ール水で湿潤した紙質をトイレで使用した場合の結果で
ある。又、(D)は
【例3】の配合したものを噴射した紙質を使用した場合
を示した。この結果、本殺菌消毒液を噴射したものを使
用すると大腸菌の繁殖は少ない。(E)は梅干とアルコ
ール液の含浸作用による特性である。
【本発明の効果】バンバーガーや野菜サラダなどの食品
工場での大腸菌の繁殖は、通常百貨店やスーパーに納入
される時は大腸菌数が30株以下でないと食品の納入は
出来ない。従って食品工場では日に2回の次亜塩素酸塩
水による殺菌を行っても完全な無菌状態にはならない。
その要因は、その80%がトイレ使用中に大腸菌の傳
播増殖するケースが多い。 特に、トイレで使用するチ
リ緬紙や巻紙を以って尻部や手先を殺菌消毒する時は、
食品中に傳播増殖する大腸菌株数は紙質に予め湿潤せし
めた殺菌消毒液によって大きな差が生じ、無処理の巻紙
を使用するほど大腸菌数は増える。 これは時間のファ
ンクッション的要素を持っている。そして、アルコール
水の様に噴霧した紙質が時間を経過し、アルコールが揮
散する時は大腸菌の増殖は
【図7】の(D)によって示す如く300株まで上昇す
る。 紙質の中央の殺菌剤を噴射し拡散し、両端は殺菌
剤が着していない紙を使用した結果は
【図7】の(E)の如くである。この結果から巻紙を抄
造する時に予め殺菌剤を含浸せしめて乾燥し、使用時に
アルコール水で紙質を湿潤せしめたもの、
【図7】の(C)が最もよい結果となっている。このテ
ストは、阪神地区の従業員数12人の中小企業で行った
もので、河川地区に近い所で排水に便利な地区であっ
た。この食品工場は毎日2万個のハンバーガーを生産し
ている工場であった。従業員の殆どはビニールの上下フ
ィルム衣を着用し、トイレに入る時はビニール手袋をし
て入り、出る時はこの手袋を取りさり廃棄して大腸菌の
侵入を防いでいるにもかかわらず、早朝7時30分には
消毒した機械の大腸菌は0株となっていたものが、正午
には1000株に増殖していた。従って、正午には更に
次亜塩素酸塩で殺菌した機械を使用しているが、午後5
時には大腸菌は1000株に増殖していた。 そこで、
この要因がトイレに出入りする結果を見て殺菌消毒の紙
質を使用した結果は、大腸菌率は10%まで低下した。
従って食品工場に於いては、大腸菌対策として本発明が
有効であり、衛生的にも産業的にも有用な事がわかっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 巻紙取付台の正面図
【図2】 巻紙取付台の側面図
【図3】 噴霧器の拡大部分側面図
【図4】 手動式噴霧による取付台の側面図
【図5】 殺菌剤を含浸乾燥した巻紙の斜正面図
【図6】 殺菌剤を含浸したビニール袋に密封した紙
質の正面図
【図7】 食品工場内の大腸菌増殖の特性

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. チリ緬紙や巻紙の表面に噴霧器で瞬間に殺菌剤、消毒
    剤、芳香剤や梅干廃液やアアコールを噴霧し湿潤せしめ
    た紙質やチリ緬紙や巻紙を抄紙する時に、予め殺菌剤、
    消毒剤、芳香剤、梅干廃液、その他合成アルコールグラ
    イコール液などを含浸せしめた後、乾燥せしめた殺菌消
    毒紙質に水又は温水で噴霧した湿潤紙質をトイレットペ
    ーパーや手ふき紙、その他消毒紙に使用する事を特徴と
    した殺菌、消毒、芳香紙と該含浸包装袋紙と噴霧器。
JP10301597A 1998-09-17 1998-09-17 殺菌消毒紙と噴霧器 Pending JP2000093345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10301597A JP2000093345A (ja) 1998-09-17 1998-09-17 殺菌消毒紙と噴霧器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10301597A JP2000093345A (ja) 1998-09-17 1998-09-17 殺菌消毒紙と噴霧器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000093345A true JP2000093345A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17898872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10301597A Pending JP2000093345A (ja) 1998-09-17 1998-09-17 殺菌消毒紙と噴霧器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000093345A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1291539A2 (en) 2001-09-10 2003-03-12 Aida Engineering Co., Ltd. An outer race for a constant-velocity joint and manufacturing method therefor
KR20050082781A (ko) * 2004-02-20 2005-08-24 손영선 애완동물용 일회용 수건 및 그 제조방법
US7780816B2 (en) 2004-10-12 2010-08-24 Certainteed Corporation Fibrous insulation with fungicide
KR20160069117A (ko) * 2014-12-08 2016-06-16 한국공항공사 자동 핸드타월 장치
CN111658804A (zh) * 2020-06-23 2020-09-15 韶关市启之信息技术有限公司 一种纸巾回收和消毒装置和方法
CN114650848A (zh) * 2020-10-14 2022-06-21 株式会社领先 测温消毒装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1291539A2 (en) 2001-09-10 2003-03-12 Aida Engineering Co., Ltd. An outer race for a constant-velocity joint and manufacturing method therefor
KR20050082781A (ko) * 2004-02-20 2005-08-24 손영선 애완동물용 일회용 수건 및 그 제조방법
US7780816B2 (en) 2004-10-12 2010-08-24 Certainteed Corporation Fibrous insulation with fungicide
KR20160069117A (ko) * 2014-12-08 2016-06-16 한국공항공사 자동 핸드타월 장치
KR101648640B1 (ko) 2014-12-08 2016-08-16 한국공항공사 자동 핸드타월 장치
CN111658804A (zh) * 2020-06-23 2020-09-15 韶关市启之信息技术有限公司 一种纸巾回收和消毒装置和方法
CN114650848A (zh) * 2020-10-14 2022-06-21 株式会社领先 测温消毒装置
CN114650848B (zh) * 2020-10-14 2024-04-05 株式会社领先 测温消毒装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4932077B2 (ja) ウエットティッシュ用薬液および包装ウエットティッシュ
CN109715777A (zh) 用于表面净化的装置和相关组合物及方法
JP2000093345A (ja) 殺菌消毒紙と噴霧器
US20050175566A1 (en) Cleansing and rinse solutions for skin and hair and method of using
US20030207632A1 (en) Disposable washcloth article and a method of making and using the washcloth
JP2000254031A (ja) 水解性ウエットシート
JP2011194097A (ja) 清拭物品
CN202744888U (zh) 一种生产抗菌纸类及布类的设备
CN1106704A (zh) 妇女干洗卫生套巾
CN210368263U (zh) 一种喷淋式湿巾加湿机
CN1034710C (zh) 一种湿润状卫生纸及其制造方法
CN207898697U (zh) 一种桶装湿巾流水线生产设备
WO2020057285A1 (zh) 一种苍术油和/或桂枝油、生产方法及其应用
KR100836445B1 (ko) 대나무부직포 물티슈
CN104389236A (zh) 一种具有驱蚊功能的纸巾及其制造方法
CN212186324U (zh) 工业大麻抗菌湿巾
JP2003339567A (ja) ウエットティッシュ
CN107937162A (zh) 一种用于家用防菌水槽的清洁剂
KR20130078170A (ko) 지장수가 함침된 물티슈 및 이를 구비한 물티슈 팩
CN215460351U (zh) 一种具有防晒功能的抗菌湿巾
CN210368282U (zh) 一种环保型湿巾生产加湿装置
US20100078345A1 (en) Generic wipes
JP2011194096A (ja) 清拭物品
CN201057988Y (zh) 杀菌消毒餐巾纸
JP2007229423A (ja) 微酸性電解水自動オシボリ供給装置