JP2000092127A - ネットワークアドレス管理方法およびその管理装置並びに記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はネットワークアドレス応答装置への
ネットワークアドレスとノード名との登録、登録内容の
検索並びに検索後に登録内容の修正をマシンや人を限定
せずに即座に可能とし、検索結果に該当するノードの設
置場所や装置に関するデータも出力するネットワークア
ドレス管理方法およびその管理装置並びに記録媒体を提
供する。 【解決手段】 本発明によるネットワークアドレス管理
は操作にＷｅｂブラウザを採用し、登録時にはネットワ
ークアドレスは登録可能なものを表示して指定不要と
し、ノード名は登録済分と自動照合して重複を防いでい
る。また、ノードがつながるネットワーク回線名をその
設置場所や階層構造上の位置付けを交えて名付けたも
の、管理者、装置名、担当者名のデータも登録させて、
検索結果にその出力を行い、検索後の修正指定時は登録
処理と連携させている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はネットワーク通信の
際、ノードからの問い合わせに応じて指定のノード名に
対応するネットワークアドレスを応答するネットワーク
アドレス応答装置へネットワークアドレスとノード名と
の登録を行ったり、登録内容の検索を行ったりするネッ
トワークアドレス管理方法およびその管理装置並びに記
録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】ネットワーク通信では通常、送信元と送
信先とのノードを特定するためにそれぞれ一意につけら
れたネットワークアドレスが使用される。そして、送信
の際は送信元と送信先とのネットワークアドレスを指定
して通信することで、特定の相手先にデータを送ること
ができ、受信した相手先も誰から送られてきたデータか
を知ることができる。

【０００３】このネットワークアドレスは同じアドレス
がネットワークでつながる複数の送信先で重複して割当
てられていた場合、同じネットワークアドレスを持つ異
なる送信先に送信される場合があり、送信の目的が果た
せないだけでなく、重要な情報を部外者に送信してしま
ったりで機密上問題となる場合がある。

【０００４】そこで、ネットワークシステムを構築する
場合は、ネットワーク管理者を定め一つのネットワーク
アドレスが複数のノードに割り振られないよう、ネット
ワークアドレスの管理が行われる。また、企業間にまた
がるような大規模なネットワークシステムの場合は通
常、ネットワークアドレスを統一的に管理するアドレス
割当て機構を設け、そこから企業毎に一定数のネットワ
ークアドレスの割当てを受けネットワーク管理者による
割当てと管理が行われる。

【０００５】一方、通信の際はネットワークアドレスを
指定することで通信が可能だが、このアドレスは通常複
数桁の数字等で構成されるため、容易に覚えられないと
いう欠点があり、代わりに覚えやすい英数字を使ったノ
ード名なるものをネットワークアドレスに対応して付
け、ノード名を指定した通信が多く利用される。この方
法はネットワークアドレス応答装置なるものにネットワ
ークアドレスとノード名とを対にしたテーブルを登録
し、通信する際はこの装置に送信元と送信先とのノード
名を指定して、この装置からこれらのノード名に対応す
るネットワークアドレスを返してもらい、このアドレス
を使って通信を行うのである。このテーブル例を図１０
に示す。

【０００６】前記のようにネットワークアドレスとノー
ド名との付与やネットワークアドレス応答装置への登録
はネットワークアドレスの重複、企業して使用許可を受
けたネットワークアドレス範囲以外のネットワークアド
レスを割り当てる等の不当なネットワークアドレスの割
り当て、ノード名の重複を防ぐため通常ネットワーク管
理者が一括して行っている。ここで従来技術でのネット
ワークアドレス管理装置は、一般的に図１１のような構
成をしている。

【０００７】この装置は、クライアント１１、ネットワ
ークアドレス管理装置１２、ネットワークアドレス応答
装置１５で構成されている。

【０００８】クライアント１１はネットワーク管理者が
使用して、登録処理部１３にネットワークアドレス応答
装置１５へのネットワークアドレスとノード名との登録
を指示するために使用される。

【０００９】ネットワークアドレス管理装置１２は登録
処理部１３、アドレステーブルファイル１４で構成され
る。

【００１０】登録処理部１３はクライアント１１からの
登録指示を受付、指定されたネットワークアドレスとノ
ード名とのテーブルをアドレステーブルファイル１４に
作成し、これをネットワークアドレス応答装置１５へ登
録する。

【００１１】アドレステーブルファイル１４は登録処理
部１３が受け付けて作成したネットワークアドレスとノ
ード名とが対となったテーブルが保管される。

【００１２】ネットワークアドレス応答装置１５はネッ
トワークアドレスとノード名とが対となったテーブルが
登録される。

【００１３】次いで、従来技術の一例としてネットワー
クアドレスの登録処理の手順を図１２の従来技術の一例
としてのネットワークアドレス登録用画面図と、図１３
の従来技術の一例としてのネットワークアドレス登録処
理フローチャートを基に説明すると以下のようになる。

【００１４】ステップＳＴ３１：登録処理部１３はクラ
イアント１１からネットワークアドレスとノード名との
登録を指定されると図１２のような登録用画面をクライ
アント１１に表示する。なお、この画面に表示のネット
ワークアドレスやノード名は先に登録されている分をネ
ットワークアドレス応答装置１５と一致させて保管して
いるアドレステーブルファイル１４から読み込んで表示
する。

【００１５】その後、ネットワークアドレスとノード名
とを新たに登録する場合や修正して登録する場合はこの
画面で該当箇所に入力する。なお、ネットワーク利用者
が申請したネットワークアドレス、ノード名は事前に登
録済申請書のものと照合する等して確認して重複や不当
なネットワークアドレスでの登録を防いでいる。

【００１６】しかるのち、登録を指示する場合は「登録
実行」を、また、参照しただけ等の理由から登録せずに
処理を終了する場合は「処理中止」を選択する。

【００１７】ステップＳＴ３２：「登録実行」が選択さ
れた場合は、ステップＳＴ３３へ進み、「処理中止」が
選択された場合は、処理を終了する。

【００１８】ステップＳＴ３３：指定された内容でネッ
トワークアドレスとノード名とのテーブルを作成し、ア
ドレステーブルファイル１４に保管する。

【００１９】その後、ネットワークアドレス応答装置１
５にアクセスし、ネットワークアドレスとノード名とが
登録されているテーブルにアドレステーブルファイル１
４に保管のテーブルを上書きして登録する。

【００２０】一方、ネットワーク通信ではノードの故障
等で通信エラーが時に発生することがある。この際、通
信エラーのエラーメッセージに報告されたノード名やネ
ットワークアドレスが故障箇所の探索での手掛かりとな
る。

【００２１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法の場合、以下のような問題がある。

【００２２】ネットワークアドレスやノード名の登録
は、ネットワークアドレスの重複や不当な割り当て、ノ
ード名の重複を起こさないため、一括管理にあたるネッ
トワーク管理者に依頼することが必要で、ネットワーク
管理者自身も一々その登録済申請書等との照合を人手で
行い、通常、登録専用のマシンを使用して行う必要があ
り、膨大な工数を必要とし、しかもその信頼性に問題が
あった。また、申請者はその間待たされるという問題が
あり、特に異動等による大量の登録や修正登録が必要な
場合に問題となった。

【００２３】一方、遠隔地に分散配置された大規模なネ
ットワークシステムでは通信エラーの故障発生時、エラ
ーメッセージで通知されるノード名やネットワークアド
レスだけでは、それに対応するノードがどこの地区の、
どの建物の、何階にある何という装置に該当するのかが
分からず、登録済の申請書を手掛かりに調べるしか方法
がなかった。また、エラーによってはエラーメッセージ
にノード名の一部しか通知されない場合もあり、調査対
象となるノードの所在のリストアップに長時間を要する
場合も発生し、復旧を長引かせるという問題があった。

【００２４】また、通信エラーの原因がノードの移設に
伴うネットワークアドレスやノード名の修正忘れによる
もので修正登録すればすぐ復旧できる場合でも、ネット
ワーク管理者への修正登録の申請から始めねばならず、
修正登録が処理されるまでの期間、通信エラーを防げな
いという問題があった。

【００２５】そのため本出願の課題を列記すると以下の
通りである。

【００２６】ネットワークアドレスとノード名との登録
はマシンや人を限定せずに、ネットワークアドレスの重
複や不当な割り当て、ノード名の重複を起こさずに即座
に実施できること。

【００２７】ネットワークアドレスやノード名の検索は
マシンや人を限定せずに即座に実施でき、また、通信エ
ラー時の調査を容易とするよう検索結果に該当するノー
ドの設置場所や装置に関するデータも出力できること。

【００２８】また、検索結果からネットワークアドレス
やノード名の修正登録が必要となった場合に、マシンや
人を限定せずに即座に実施できること。

【００２９】

【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために本発明では、以下の方法を提案した。

【００３０】ネットワークアドレスとそのノード名との
登録や登録内容の検索操作にはマシンを限定しないよう
Ｗｅｂブラウザを採用している。

【００３１】登録の際はネットワークアドレスは登録可
能なものを提示するようにして指定を不要とし、重複や
不当な割り当てを防止し、ノード名は入力の際、登録さ
れているものと自動的に照合して重複を防止し、人を限
定しない登録を可能としている。

【００３２】更に、登録の際、ネットワークアドレスと
ノード名とに加え、そのノードがつながるネットワーク
回線名をその設置場所や階層構造上での位置付けを交え
て名づけたもの、及び管理者、装置名、担当者名のデー
タを一緒に登録させるようにして、検索時での検索結果
に該当するノードのネットワーク回線名、管理者、装置
名、担当者名も出力し、該当するノードの設置場所や装
置に関するデータを提供している。

【００３３】また、検索結果出力後、ネットワークアド
レス、ノード名、ネットワーク回線名、管理者、装置
名、担当者名のいずれかの修正登録を指定された場合
は、登録処理と連携させることで、修正登録を可能とし
ている。

【００３４】

【発明の実施の形態】図１は本発明の原理構成図であ
る。

【００３５】本発明はＷｅｂブラウザが使用できるクラ
イアント１、ネットワークアドレス管理装置２、ネット
ワークアドレス応答装置５で構成されている。

【００３６】クライアント１はＷｅｂブラウザ画面から
ネットワークアドレスやノード名等の登録を指示した
り、登録内容の検索をする際の対話操作に使用される。
なお、このＷｅｂブラウザが使用できるクライアント１
は特定のクライアントを指すものではなく、ネットワー
クアドレス管理装置２とネットワーク回線でつながるク
ライアントでＷｅｂブラウザが使用できるものならどれ
でも使用できる。

【００３７】ネットワークアドレス管理装置２は登録処
理部３、アドレステーブルファイル４、検索処理部６、
管理用ＤＢ７から構成される。

【００３８】登録処理部３はクライアント１のＷｅｂブ
ラウザからの登録指示の受付、登録用画面への登録可能
なネットワークアドレスの提示、登録を指示されたノー
ド名の良否判定、登録可となったネットワークアドレス
とノードとのネットワークアドレス応答装置５への登
録、登録可となったネットワークアドレスとノード名及
び指定された設置場所や階層構造上での位置づけを含む
ネットワーク回線名、管理者、装置名、担当者名のデー
タの管理用ＤＢ７への登録、さらに、クライアント１の
Ｗｅｂブラウザから検索処理の指示を受けた場合の検索
処理部６への検索処理指示を行う。

【００３９】アドレステーブルファイル４は登録処理部
３がネットワークアドレス応答装置５に登録するネット
ワークアドレスとノード名とのテーブルを作成し、保管
しておくファイルである。

【００４０】検索処理部６はクライアント１のＷｅｂブ
ラウザからの指示を受け、指定のネットワークアドレス
やノード名を含むデータ列を管理用ＤＢ７から検索し、
ネットワークアドレス、ノード名、ネットワーク回線
名、管理者、装置名、担当者名からなる検索結果をクラ
イアント１のＷｅｂブラウザに出力する。また、出力後
にネットワークアドレス、ノード名、ネットワーク回線
名、管理者、装置名、担当者名のいずれかの修正登録を
指定された場合は、登録処理部３と連携し、修正登録を
実行する。

【００４１】管理用ＤＢ７は登録可能なネットワークア
ドレスを保管し、登録済ノードのネットワークアドレ
ス、ノード名、ネットワーク回線名をその設置場所や階
層構造上での位置づけを交えて名付けたもの、管理者、
装置名、担当者名のデータも登録されているデータベー
スである。なお、登録可能なネットワークアドレスとは
ネットワーク管理者が予め特定のアドレス割り当て機構
に所定数のネットワークアドレス割り当てを申請し、使
用許可を受けた所定範囲のネットワークアドレスを言
う。

【００４２】ネットワークアドレス応答装置５はネット
ワークアドレスとノード名とが登録される装置である。

【００４３】次いで、ネットワークアドレスやそのノー
ド名等の登録や検索をマシンや人を限定せず即座に可能
とし、検索結果に該当するノードの設置場所や装置に関
するデータを出力可能とし、検索結果出力後、修正登録
を可能とした手順を図２の本発明のネットワークアドレ
ス登録／検索処理フローチャートを基に説明すると以下
のようになる。

【００４４】ステップＳＴ０１：登録処理部３はクライ
アント１のＷｅｂブラウザからの指示を受けて登録又は
検索を選択させるメニューをＷｅｂブラウザに表示し、
選択の入力を待つ。

【００４５】ステップＳＴ０２：Ｗｅｂブラウザから登
録を指定された場合はステップＳＴ０３へ進み、検索が
指定された場合はステップＳＴ０５へ分岐する。

【００４６】ステップＳＴ０３：登録処理部３はＷｅｂ
ブラウザに設置場所や階層構造上での位置付けを含むネ
ットワーク回線名が並んだネットワーク回線の選択画面
を表示し、登録するノードが接続されるネットワーク回
線に該当するものがある場合のその選択、又は、該当す
るものが無しの場合の新たなネットワーク回線新設の選
択を待つ。

【００４７】登録処理部３は選択がされると、管理用Ｄ
Ｂ７からステップＳＴ０３で指定のネットワーク回線又
は回線新設に対応して割り当てられた登録可能なネット
ワークアドレスを読込み、それをネットワークアドレス
の欄に入れた登録用画面をＷｅｂブラウザに表示する。
すなわち、ネットワークアドレスは登録可能なものを提
示して、指定不要とすることで、登録済ネットワークア
ドレスとの重複や不当なネットワークアドレスの割り当
てを防いでいる。なお、先に登録されているデータがあ
る場合は、それを管理用ＤＢ７から読み込んで登録用画
面中の該当する位置に入れて表示する。

【００４８】ステップＳＴ０４：登録処理部３はクライ
アント１のＷｅｂブラウザの登録用画面でのネットワー
クアドレス、ノード名をはじめ、設置場所や階層構造上
の位置づけを含むネットワーク回線名、管理者、装置
名、担当者名のデータ入力の終了を待つ。

【００４９】登録処理部３は入力がされると、登録を指
示されたノード名を管理用ＤＢ７の登録済ノード名と照
合し、重複するものがある場合は、それを再入力させ
る。

【００５０】ついで、登録処理部３は登録用画面からネ
ットワークアドレスとノード名が対となっているデータ
列全てを読み込み、ネットワークアドレス応答装置５へ
登録するネットワークアドレスとノード名とのテーブル
をアドレステーブルファイル４に作成する。また、登録
処理部３は読み込んだネットワークアドレスとノード名
が対となっているデータ列を基に、管理用ＤＢ７にネッ
トワークアドレス、ノード名をはじめ、指定されたネッ
トワーク回線名、管理者、装置名、担当者名のデータを
登録する。

【００５１】その後、登録処理部３はネットワークアド
レス応答装置５にアクセスし、そこに持つネットワーク
アドレスとそのノード名とのテーブルにアドレステーブ
ルファイル４に作成のテーブルを上書きし、登録する。

【００５２】ステップＳＴ０５：検索処理部６はクライ
アント１のＷｅｂブラウザに検索条件を指定させる画面
を表示し、検索条件の入力終了を待つ。

【００５３】検索処理部６は検索条件が入力されると管
理用ＤＢ７に登録されたデータを検索し、検索条件で指
定されたデータを含むデータ列が検索された場合は、そ
のネットワークアドレス、ノード名、ネットワーク回線
名、管理者、装置名、担当者名からなる検索結果をクラ
イアント１のＷｅｂブラウザに出力する。なお、指定さ
れたデータを含むデータ列が存在しない場合はその旨表
示して、再入力等を待つ。

【００５４】ステップＳＴ０６：検索処理部６は検索結
果出力後、Ｗｅｂブラウザから登録データの修正を指示
された場合は、ステップＳＴ０４へ分岐する。また、処
理終了を指示された場合は検索処理を終える。

【００５５】以上のようにネットワークアドレス管理で
は登録や検索処理の操作にＷｅｂブラウザを採用し、登
録時にはネットワークアドレスは登録可能なものを表示
して指定不要として、重複や不当な割り当てを防ぎ、ノ
ード名は登録済分と自動的に照合して重複を防いで、マ
シンと人を限定しない即座の処理を可能としている。ま
た、設置場所や階層構造上での位置づけを含むネットワ
ーク回線名、管理者、装置名、担当者名のデータも登録
させて、検索結果にその出力を行って該当するノードの
設置場所や装置に関するデータの提供を行い、検索後に
ネットワークアドレス、ノード名、ネットワーク回線
名、管理者、装置名、担当者名のいずれかの修正登録を
指定されると登録処理と連携させることで修正登録を可
能としている。

【００５６】なお、ネットワークアドレスやノード名等
の登録と検索を実行する下記機能を実現するためのプロ
グラムをコンピュータ読み取り可能な適切な種々のプロ
グラム記録媒体に記録する。

【００５７】ネットワークアドレス、ノード名、設置場
所や階層構造上での位置づけを含むネットワーク回線
名、管理者、装置名、担当者名の登録を人やマシンを限
定せずに即座に実行できる機能。

【００５８】ネットワークアドレスやノード名からの検
索時、検索結果にネットワークアドレス、ノード名だけ
でなく、該当するノードの設置場所や階層構造上での位
置づけを含むネットワーク回線名、管理者、装置名、担
当者名のデータも出力し、また、検索結果出力後、ネッ
トワークアドレス、ノード名、ネットワーク回線名、管
理者、装置名、担当者名のいずれかの修正登録が指定さ
れた場合は、修正登録でき、しかも、人やマシンを限定
せずに即座に実行できる機能。

【００５９】

【実施例】続いて本発明の一実施例をネットワークプロ
トコルの１種であるＩＰプロトコルのネットワーク通信
で使用されるネットワークアドレスのＩＰアドレスを例
にとって、ＩＰアドレスの場合のネットワークアドレス
応答装置であるＤＮＳ（Ｄｏｍａｉｎ Ｎａｍｅ Ｓｙ
ｓｔｅｍ）サーバへの登録や検索処理を図面を基に説明
する。

【００６０】まずは図３の本発明の一実施例としてのネ
ットワークアドレス管理装置構成図を説明する。この装
置はＷｅｂブラウザが使用できるクライアント１、ネッ
トワークアドレス管理装置２、ＤＮＳサーバ８で構成さ
れている。

【００６１】クライアント１はＷｅｂブラウザ画面から
ＩＰアドレスやノード名等の登録を指示したり、登録内
容の検索をする際の対話操作に使用される。

【００６２】ネットワークアドレス管理装置２は登録処
理部３、アドレステーブルファイル４、検索処理部６、
管理用ＤＢ７で構成される。

【００６３】登録処理部３はクライアント１のＷｅｂブ
ラウザからの登録指示の受付、登録用画面への登録可能
なネットワークアドレスの提示、登録を指示されたノー
ド名の良否判定、登録可となったネットワークアドレス
とノードとのＤＮＳサーバ８への登録、登録可となった
ネットワークアドレスとノード名及び指定された設置場
所や階層構造上での位置づけを含むネットワーク回線
名、管理者、装置名、担当者名のデータの管理用ＤＢ７
への登録、さらに、クライアント１のＷｅｂブラウザか
ら検索処理の指示を受けた場合の検索処理部６への検索
処理指示を行う。

【００６４】アドレステーブルファイル４は登録処理部
３がＤＮＳサーバ８に登録するＩＰアドレスとノード名
とのテーブルを作成し、保管しておくファイルである。

【００６５】検索処理部６はクライアント１のＷｅｂブ
ラウザからの指示を受け、指定のＩＰアドレスやノード
名を含むデータ列を管理用ＤＢ７から検索し、ＩＰアド
レス、ノード名、ネットワーク回線名、管理者、装置
名、担当者名からなる検索結果をクライアント１のＷｅ
ｂブラウザに出力する。また、検索結果出力後にＩＰア
ドレス、ノード名、ネットワーク回線名、管理者、装置
名、担当者名のいずれかの修正登録を指定された場合
は、登録処理部３と連携し、修正登録を実行する。

【００６６】管理用ＤＢ７は登録可能なＩＰアドレスが
保管され、登録済ノードのネットワーク回線名をその設
置場所や階層構造上での位置づけを交えて名付けたも
の、管理者、装置名、担当者名のデータも登録されてい
るデータベースである。

【００６７】ＤＮＳサーバ８はＩＰアドレスとノード名
とが登録される装置である。

【００６８】次いで、ＩＰアドレスやそのノード名等の
登録や検索をマシンや人を限定せず即座に可能とし、検
索結果に該当するノードの設置場所や装置に関するデー
タを出力可能とし、検索結果出力後、修正登録を可能と
した手順を図４の本発明の一実施例としてのＩＰアドレ
ス登録／検索処理フローチャートを基に説明すると以下
のようになる。

【００６９】ステップＳＴ１１：登録処理部３はクライ
アント１のＷｅｂブラウザからの指示を受けて登録又は
検索を選択させるメニューをＷｅｂブラウザに表示し、
選択の入力を待つ。

【００７０】ステップＳＴ１２：Ｗｅｂブラウザから登
録を指定された場合はステップＳＴ１３へ進み、検索が
指定された場合はステップＳＴ１８へ分岐する。

【００７１】ステップＳＴ１３：登録処理部３はＷｅｂ
ブラウザに図５のように設置場所や階層構造上の位置づ
けを含むネットワーク回線名が並んだネットワーク回線
の選択画面を表示し、登録するノードが接続されるネッ
トワーク回線に該当するものがある場合のその選択、又
は、該当するものが無しの場合のネットワーク回線新設
としての「回線新設」の選択を待つ。

【００７２】登録処理部３は選択がされると、管理用Ｄ
Ｂ７からステップＳＴ１３で指定のネットワーク回線又
は回線新設に対応して割り当てられた登録可能なＩＰア
ドレスを読込み、それをＩＰアドレスの欄に入れた登録
用画面を図６のようにＷｅｂブラウザに表示する。な
お、先に登録されているデータがある場合は、それを管
理用ＤＢ７から読み込んで図６のように登録用画面中の
該当する位置を入れて表示する。

【００７３】ステップＳＴ１４：登録処理部３はクライ
アント１のＷｅｂブラウザの登録用画面でのＩＰアドレ
ス、ノード名をはじめ、ネットワーク回線名、管理者、
装置名、担当者名のデータ入力と「登録実行」が選択さ
れるのを待つ。なお、新設したネットワーク回線に接続
されるノードを登録する場合は、ネットワーク回線名や
上位回線名が空白となって表示されるのでそれらの入力
も待つ。

【００７４】ステップＳＴ１５：登録処理部３は「登録
実行」が選択された場合はステップＳＴ１６の処理へ進
み、「処理中止」が選択された場合は処理を終了する。

【００７５】ステップＳＴ１６：登録処理部３は登録を
指示されたノード名を管理用ＤＢ７の登録済ノード名と
照合し、重複するものがある場合は、それを再入力させ
るためステップＳＴ１４に戻る。重複するものが無い場
合はステップＳＴ１７へ進む。

【００７６】ステップＳＴ１７：登録処理部３は図６に
示す登録用画面からＩＰアドレスとノード名が対となっ
ているデータ列全てを読み込み、ＤＮＳサーバ８へ登録
するＩＰアドレスとノード名とのテーブルをアドレステ
ーブルファイル４に作成する。また、登録処理部３は読
み込んだＩＰアドレスとノード名が対となっているデー
タ列を基に、管理用ＤＢ７にＩＰアドレス、ノード名を
はじめ、設置場所と階層構造上の位置付けを含むネット
ワーク回線名、管理者、装置名、担当者名のデータを登
録する。なお、新設されたネットワーク回線のノードを
登録する場合にはネットワーク回線名の入力と上位回線
名の選択をすることで設置場所と階層構造上の位置付け
を含むネットワーク回線名に変換されて登録される。こ
の例を示すと図６に示す画面のように「ｏａｍｅｍ０」
とネットワーク回線名を入力し、上位回線名に「ｓｏｆ
ｔ」を選択した場合、図５に示す画面のネットワーク回
線名には列の下から２行目のように階層上の位置づけを
交えて名付けられて登録される。

【００７７】ついで、登録処理部３はＤＮＳサーバ８に
アクセスし、そこに持つＩＰアドレスとそのノード名と
のテーブルにアドレステーブルファイル４に作成のテー
ブルを上書きし、登録する。

【００７８】ステップＳＴ１８：検索処理部６はクライ
アント１のＷｅｂブラウザに検索条件を指定させる画面
を図７のように表示する。

【００７９】ステップＳＴ１９：検索処理部６はＷｅｂ
ブラウザでの検索条件の入力終了後の「検索実行」の選
択を待つ。なお、図７に示す画面例ではノード名から検
索する場合に「本文」行の右横枠の例のように入力す
る。

【００８０】ステップＳＴ２０：検索処理部６は「検索
実行」を選択された場合はステップＳＴ２１の処理へ進
み、「処理中止」を選択された場合は処理を終了する。

【００８１】ステップＳＴ２１：検索処理部６は管理用
ＤＢ７に登録されたデータを検索し、検索条件で指定さ
れたデータを含むデータ列が検索された場合はステップ
ＳＴ２２へ進み、指定されたデータを含むデータ列が存
在しない場合は検索条件を再入力させるためステップＳ
Ｔ１９に戻る。

【００８２】ステップＳＴ２２：検索処理部６は管理用
ＤＢ７での検索結果から検索条件に該当するノードが接
続の設置場所や階層構造上での位置づけを含むネットワ
ーク回線名全てを図８に示すようにクライアント１のＷ
ｅｂブラウザに出力し、その内どのネットワーク回線の
データを出力するかの指定を待つ。

【００８３】検索処理部６は指定がされると、指定のネ
ットワーク回線の該当するノードのＩＰアドレス、ノー
ド名、管理者、装置名、担当者名のデータをクライアン
ト１のＷｅｂブラウザに出力する。例えば図８に示す画
面の最下行の回線が選択された場合は、図９に示す例の
ように出力する。

【００８４】ステップＳＴ２３：検索処理部６は検索結
果表示後、Ｗｅｂブラウザから「修正実行」を指示され
た場合は、ステップＳＴ１４へ分岐する。また、「処理
中止」を選択されると処理を終了する。

【００８５】本発明は、ＩＰプロトコルのＩＰアドレス
をはじめとするネットワークアドレスとそのノード名等
の登録、並びに通信エラー発生時のエラーメッセージか
ら故障箇所を探索する場合の、調査対象となるノードの
設置場所や装置に関する情報収集に適用できる。

【００８６】また、インターネットのホームページのよ
うにネットワークシステムを使って各種情報を提供して
いる場合で、アクセスログにネットワークアドレスかノ
ード名をロギングしている場合に、どのような人が利用
しているかを調査、分析する場合に適用できる。

【００８７】さらに、本発明は検索条件の指定をネット
ワークアドレスとノード名とに限定しておらず、登録さ
れているデータなら何でも指定できる。すなわち、本発
明は担当者名からノード名を調べたり、装置名からその
台数を調べたり等の用途にも適用できる。

【００８８】

【発明の効果】本発明のネットワークアドレス管理では
登録や検索処理の操作にＷｅｂブラウザを採用し、登録
時にはネットワークアドレスは登録可能なものを表示し
て指定不要として、重複や不当な割り当てを防ぎ、ノー
ド名は登録済分と自動的に照合して重複を防いで、マシ
ンと人を限定せずに即座に処理を可能としている。

【００８９】また、設置場所や階層構造上での位置づけ
を含むネットワーク回線名、管理者、装置名、担当者名
のデータも登録させて、検索結果にその出力も行って該
当するノードの設置場所や装置に関するデータの提供を
行い、検索後に修正を指定されると登録処理と連携させ
ることで修正登録を可能としている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理構成図である。

【図２】本発明のネットワークアドレス登録／検索処理
フローチャートである。

【図３】本発明の一実施例としてのネットワークアドレ
ス管理装置構成図である。

【図４】本発明の一実施例としてのＩＰアドレス登録／
検索処理フローチャートである。

【図５】本発明の一実施例としてのＩＰアドレス登録回
線選択画面図である。

【図６】本発明の一実施例としてのＩＰアドレス登録用
画面図である。

【図７】本発明の一実施例としてのＩＰアドレス検索条
件入力画面図である。

【図８】本発明の一実施例としての検索結果のネットワ
ーク回線画面図である。

【図９】本発明の一実施例としての検索結果出力画面図
である。

【図１０】ネットワークアドレステーブル例の図であ
る。

【図１１】従来技術の一例としてのネットワークアドレ
ス管理装置構成図である。

【図１２】従来技術の一例としてのネットワークアドレ
ス登録用画面図である。

【図１３】従来技術の一例としてのネットワークアドレ
ス登録処理フローチャートである。

【符号の説明】

１ クライアント ２ ネットワークアドレス管理装置 ３ 登録処理部 ４ アドレステーブルフアイル ５ ネットワークアドレス応答装置 ６ 検索処理部 ７ 管理用ＤＢ ８ ＤＮＳサーバ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ネットワーク通信の際、ノードからの問い
   合わせに応じて指定のノード名に対応するネットワーク
   アドレスを応答するネットワークアドレス応答装置
   （５）へネットワークアドレスとノード名との登録を行
   ったり、登録内容の検索を行ったりするネットワークア
   ドレス管理方法において、 操作にＷｅｂブラウザを採用し、 登録時は登録対象のノードのネットワークアドレスとノ
   ード名とだけでなく、ノードの所在に関わるデータの登
   録も受け付ける手順と、 登録を受付後、入力されたデータの良否を自動判定する
   手順と、 検索時に該当するノードのネットワークアドレスとノー
   ド名とだけでなく、ノードの所在に関わるデータも出力
   する手順とを個々に実行する、 ことを特徴とするネットワークアドレス管理方法。
2. 【請求項２】前記管理方法において、 登録を指示された場合はネットワークアドレスが登録済
   のネットワークアドレスと重複せず、しかも正当なネッ
   トワークアドレスの場合、及びノード名が登録済のノー
   ド名と重複しない場合だけ登録する手順を備えた、 ことを特徴とする請求項１に記載のネットワークアドレ
   ス管理方法。
3. 【請求項３】前記管理方法において、 登録時に登録対象のノードのネットワークアドレスとノ
   ード名とに加えて、ノードが接続のネットワーク回線名
   を設置場所や階層構造上の位置づけを交えて名付けたも
   の、管理者、装置名、担当者名のデータ登録も受け付け
   る手順と、 検索結果に該当するノードのネットワークアドレスとノ
   ード名とに加えて、ネットワーク回線名、管理者、装置
   名、担当者名のデータも出力する手順とを備えた、 ことを特徴とする請求項１に記載のネットワークアドレ
   ス管理方法。
4. 【請求項４】前記管理方法において、 登録内容の検索後、検索結果からネットワークアドレ
   ス、ノード名、ネットワーク回線名、管理者、装置名、
   担当者名のいずれかの修正登録を指定された場合は登録
   処理と連携して修正登録する手順を備えた、 ことを特徴とする請求項３に記載のネットワークアドレ
   ス管理方法。
5. 【請求項５】ネットワーク通信の際、ノードからの問い
   合わせに応じて指定のノード名に対応するネットワーク
   アドレスを応答するネットワークアドレス応答装置
   （５）へネットワークアドレスとノード名との登録を行
   ったり、登録内容の検索を行ったりするネットワークア
   ドレス管理装置において、 操作にＷｅｂブラウザを採用し、 登録を指示された場合はネットワークアドレスが登録済
   のネットワークアドレスと重複せず、しかも、正当なネ
   ットワークアドレスの場合、及びノード名も登録済のノ
   ード名と重複しない場合だけ登録する一連の処理を行う
   登録処理部（３）を備えた、 ことを特徴とするネットワークアドレス管理装置。
6. 【請求項６】前記管理装置において、 登録時に登録対象のノードのネットワークアドレスとノ
   ード名とに加えて、ノードが接続のネットワーク回線名
   を設置場所や階層構造上の位置づけを交えて名付けたも
   の、管理者、装置名、担当者名のデータも登録を受け付
   ける登録処理部（３）と、 検索結果に該当するノードのネットワークアドレスとノ
   ード名とに加えて、ネットワーク回線名、管理者、装置
   名、担当者名のデータも出力する検索処理部（６）とを
   備えた、 ことを特徴とする請求項５に記載のネットワークアドレ
   ス管理装置。
7. 【請求項７】前記管理装置において、 登録内容の検索後、検索結果からネットワークアドレ
   ス、ノード名、ネットワーク回線名、管理者、装置名、
   担当者のいずれかの修正登録を指定された場合は登録処
   理部（３）と連携して修正登録を実行する検索処理部
   （６）を備えた、 ことを特徴とする請求項５に記載のネットワークアドレ
   ス管理装置。
8. 【請求項８】操作にＷｅｂブラウザを採用し、 ネットワーク通信の際、ノードからの問い合わせに応じ
   て指定のノード名に対応するネットワークアドレスを応
   答するネットワークアドレス応答装置（５）へネットワ
   ークアドレスとノード名との登録を行ったり、登録内容
   の検索を実現するプログラムを格納する記録媒体であっ
   て、 コンピュータに、 登録時は登録対象のノードのネットワークアドレスとノ
   ード名とだけでなく、ノードの所在に関わるデータの登
   録も受け付ける手順と、 登録を受付後、入力されたデータの良否を自動判定する
   手順と、 検索時に該当するノードのネットワークアドレスとノー
   ド名とだけでなく、ノードの所在に関わるデータも出力
   する手順とを実行するためのプログラムを記録したコン
   ピュータ読み取り可能な記録媒体。