JP2000090805A - 感震ブレーカー - Google Patents

感震ブレーカー

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JP2000090805A
JP2000090805A JP10279421A JP27942198A JP2000090805A JP 2000090805 A JP2000090805 A JP 2000090805A JP 10279421 A JP10279421 A JP 10279421A JP 27942198 A JP27942198 A JP 27942198A JP 2000090805 A JP2000090805 A JP 2000090805A
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breaker
vibration
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seismic
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JP10279421A
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Koshiro Takahashi
甲子郎 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 震動を感震器により検出し、屋内への通電を
遮断して、漏電ブレーカーの作用と明確に分離した感震
ブレーカーであり、漏電ブレーカーと分離する事により
安全性を向上させるものである。 【解決手段】 震動を検出する感震器1と、該感震器か
らの信号を伝達する駆動部2と、該駆動部からの信号に
より作動する継電器3と、該継電器により動作を表示す
る表示部4から成り、更に漏電ブレーカーの前段に配置
して使用するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地震などにより生じる
震動や衝撃により、電力部を遮断する感震ブレーカーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】錐体と支部により、支板と係止体を駆動
して、ブレーカーのレバーを作動させる対震用ブレーカ
ー作動装置(実登録第3019286号)公報がある。
また、同様に漏電ブレーカーのスイッチレバーを直接駆
動するものとして、振動感知式ブレーカ作動装置(実登
録第3017091号)公報と、ブレーカー地震遮断機
(実登録第3014832号)公報がある。
【0003】更に、アースと電源間に感震器を設け、該
器具を電源コンセントに差し込み感震器が振動を感知す
ると、漏電状態にして漏電ブレーカーを連動させる感震
器付電源遮断装置(実登録第3016474号)公報
と、強震時に漏電ブレーカーを作動させる装置(実登録
第3019413号)公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】阪神・淡路大震災時の
出火原因は、電気関係が30%で最も多かった。この内
容として、建物が倒壊後に電力会社の再送電により、屋
内側に短絡がある場合に、漏電ブレーカーが作動する時
に生ずる火花が、周辺に漏れたガスに引火して出火する
メカニズムであった。
【0005】前記の従来例の場合は、感震器が直接漏電
ブレーカーを作動(機構的・電気的)させる為に、消費
者は電力の復旧を確認できずに、漏電ブレーカーを通電
状態にセットする。しかし、電力やガス供給の復旧に
は、それぞれ時間差があるで、電力が復旧し送電した時
点で、再度漏電ブレーカーが作動して火花が生じ、漏れ
たガスに引火して出火するので、出火の原因を根本的に
分析し解決したものでない。要するに、電力の復旧と、
ガス漏れの時間差が考慮されていない点である。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、振動を感震器により検出し、屋内への通電を遮
断して、漏電ブレーカーの作用と明確に分離した感震ブ
レーカーであり、分離する事により安全性を向上させる
ものである。
【0007】
【発明が解決するための手段】震動を検出する感震器1
と、該感震器からの信号を伝達する駆動部2と、該駆動
部からの信号により作動する継電器3と、該継電器によ
り動作を表示する表示部4から成り、更に漏電ブレーカ
ーの前段に配置して使用するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、上記構成からなる感震ブレ
ーカーの作用について述べる。地震の震動や衝撃を感震
器1で信号として検出し、駆動部2に伝達して継電器3
を駆動し、該継電器3の接点により、漏電ブレーカー6
へ電力の供給を制御するものである。
【0009】地震等により、家屋の漏電ブレーカー6の
スイッチが入ったまま倒壊した場合に、電力が復旧する
と家屋内のショートにより出火する原因となる。しか
し、電力計7と漏電ブレーカー6の間に、感震ブレーカ
ー5を入れると、感震ブレーカー5が作動するので、漏
電ブレーカー6のスイッチが入った状態でも、家屋への
電力供給が停止する。よって、倒壊した家屋から漏電・
短絡による出火が無くなる点である。
【0010】また、倒壊を免れた家屋においても、電力
の停止・復旧が表示部4により確実な情報として目視で
きる点も重要な要素である。何故なら、非常時・緊急時
に於いて、人間の特徴として不安・焦り・緊張等によ
り、誤った判断を下す恐れがある為に、電力の停止・復
旧が表示部4により確実な情報として目視できる事が、
安全性に於いても重要な要素となる。
【0011】更に、感震ブレーカーが作動した表示部4
aと、電力の停止・復旧を表示する表示部4bを分離し
て設ける事でより安全性が向上する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の好適な実
施例を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に
記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対
配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものでなく、単
なる説明例にすぎない。この感震ブレーカーは、特許請
求の範囲に於いて種々の変更を加える事ができる。
【0013】(実施例1)図2(イ)により説明する
と、錐体の感震器1と可動板21と連動板22の構成と継電
器3と表示部4から成るものである。
【0014】感震器1は、錐体と該錐体の中心線下方に
板状部材を取付け、震動により錐体の中心が移動する
と、下部の板状部材も変位するので、この変位が軸25を
支点にして上下方向に移動する可動板21に伝達する。ま
た、感震器1の錐体を下方に吊り下げるようにして、板
材部材を上方に配置する構造も好適な様態の一例であ
る。
【0015】可動板21のもう一方には、切り込み部とス
プリング23で、連動板22の中空部(図中では省略)に係
合し移動可能な状態で掛止してある。また、スプリング
23の強さを調整可能とすることで、震度の強さに対応で
きるような構造である。
【0016】連動板22は、軸26を中心にして円弧を描く
ように移動するL型形状の板材であり、スプリング24で
付勢され端部に機構的に作動(スイッチ等によりON・
OFF)する構造である。
【0017】図2(ロ)は感震ブレーカー5が作動した
時の図である。感震器1が作動すると錐体の重りが移動
するので、可動板21は軸25を支点にして上方向に移動す
る。よって、切り込み部で係合しスプリング24で付勢さ
れた連動板22が外れ、軸26を中心にして右方向に移動
し、連動板の端部に連接した継電器3が電力を遮断する
構造である。
【0018】また、表示部4としてネオン管を設けた例
であり、継電器3が作動すると接点がb接点に移動する
ために、ネオン管の両端に電圧が加わり発光する構造で
ある。更に、他の表示方法として、連動板22に連動して
突起物がケース本体から突出するものであり、リセット
時はこの突起物を押し込む事で連動板22が可動板21の切
り込み部で係合する機構による表示方法である。
【0019】ネオン管の発光で、感震ブレーカー5が作
動した事が確認できる、更に電力の供給も確認できるの
で、ガス漏れ等の異常が無い事を確認すると、リセット
27を押すことで連動板22が軸26を中心にして左方向に移
動し、可動板21の切り込み部で係合するので、継電器3
がa接点に移動して、漏電ブレーカー6を通して負荷に
電力を供給できる構造である。
【0020】(実施例2)図3により説明すると、感震
器1としてICを利用したものであり、駆動部2として
抵抗R1とトランジスタTrを使用して、継電器(R
L)3を駆動するものであり、更に表示部4として、ダ
イオードD2,抵抗R2,発光ダイオードD3から成る
ものである。
【0021】通常時、継電器3はa接点に接続して、漏
電ブレーカー6と各ブレーカー(Br)を通して負荷に電
力を供給している。
【0022】感震器1のICが強震動を感知すると、電
気信号がR1を通してTrのベースに流れ継電器3を駆
動してb接点に切り替えて、漏電ブレーカー6に電力の
供給を遮断する。
【0023】この時に、感震ブレーカー5の表示部4
は、継電器3のb接点に接続されダイオードD2により
整流された電流が、抵抗R2と発光ダイオードD3に流
れる、よって発光ダイオードD3が発光することで視覚
により感震ブレーカー5が作動した事を確認できる構造
である。
【0024】また、その他の表示部4として、電球やシ
リカ球等の発光方式、メータの指針による表示方式、ブ
ザー等による発音方式も好適な態様の一例である。
【0025】更に、機構式表示方法は、停電時でも表示
する特長があり、他の表示方式と併用すると、感震ブレ
ーカーが作動した事と、電力が供給されている事が分離
表示できるのでより安全性が向上する。
【0026】復帰操作は、リセットスイッチ27を入れる
と、電流がスイッチ27を流れダイオードD4とコンデン
サC1により整流され感震器1と駆動部2に流れ継電器
3(RL)を駆動するので、継電器3の接点がa接点に
接続され漏電ブレーカー6を通して負荷に供給される。
【0027】以上、発明の実施例について説明したが、
本発明はこのような実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態
様で実施し得ることはもちろんである。
【0028】
【発明の効果】この発明の特筆する点は、漏電ブレーカ
ーの前段に感震ブレーカーを設けて、電力の復旧を目視
により確認できる点であり、電力復旧後に漏電ブレーカ
ーにより、屋内の電線や電気器具を試験できる時間的余
裕を作り出せた点である。要するに、強震時は感震器の
信号により通電を遮断し作動中は、表示部で表示する事
で目視により確認できるようになり、電力の復旧した時
点でガス漏れの無い事を確認して、感震ブレーカーをリ
セットして、漏電ブレーカーに電力を供給する目的別に
分割したブレーカーなので安全性が向上した。
【0029】また、淡路・阪神大震災の火災の原因とし
て、停電時に漏電ブレーカーのスイッチが入った状態で
家屋の倒壊があった場合、電力が復旧すると家屋が倒壊
している為に、漏電ブレーカーが作動せずに電流が流れ
加熱して火災となり、重大な事故となるが、本発明品を
使用することで防止する事ができる。何故なら、家屋の
倒壊時に感震ブレーカーが作動し、継電器が送電線から
分離遮断するので、過電流による火災を防止できる為に
安全性が向上した。
【0030】更に、感震ブレーカーが作動した表示部
と、電力の停止・復旧を表示する表示部を分離して設け
る事でより安全性が向上する。何故なら、夜間に感震ブ
レーカーが作動した場合に、電力の停止・復旧が一目で
判断できる為である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のブロック図である。
【図2】本考案の実施例1の説明図である。
【図3】本考案の実施例2の回路図である。
【符号の説明】
1・・・感震器 2・・・駆動部 3・・・継電器 4・・・表示部 4a・・感震ブレーカーの表示部 4b・・電力の停止・復旧の表示部 5・・・感震ブレーカー 6・・・漏電ブレーカー 7・・・電力計
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月8日(1998.12.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月9日(1999.8.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 震動を検出する感震器(1)と、該感震
    器からの信号を伝達する駆動部(2)と、該駆動部から
    の信号により作動する継電器(3)と、該継電器により
    動作を表示する表示部(4)から成り、更に漏電ブレー
    カーの前段に配置して作用させる事を特徴とする感震ブ
    レーカー。
JP10279421A 1998-09-14 1998-09-14 感震ブレーカー Pending JP2000090805A (ja)

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