JP2000087727A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2000087727A
JP2000087727A JP10253844A JP25384498A JP2000087727A JP 2000087727 A JP2000087727 A JP 2000087727A JP 10253844 A JP10253844 A JP 10253844A JP 25384498 A JP25384498 A JP 25384498A JP 2000087727 A JP2000087727 A JP 2000087727A
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Japan
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particulate trap
brush
contact position
exhaust gas
exhaust
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JP10253844A
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English (en)
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Eiji Iwasaki
▲英▼二 岩▲崎▼
Toshiaki Tanaka
俊明 田中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシによるパティキュレートの掃き取り時
以外においてはパティキュレートトラップの排気抵抗を
低減することができる内燃機関の排気浄化装置を提供す
ることである。 【解決手段】 パティキュレートトラップ1と、パティ
キュレートトラップの排気上流側表面1aに当接してパ
ティキュレートを掃き取ることが可能なブラシ部50b
とを具備し、ブラシ部は、排気上流側表面に対する当接
位置と非当接位置との間を移動可能であり、必要時以外
においては非当接位置とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気浄
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関、特に、ディーゼル機関の排気
ガス中にはカーボンを主成分とする排気微粒子(パティ
キュレート)が比較的多く含まれており、これが環境汚
染を引き起こすために、大気中に放出されるパティキュ
レート量を低減することが望まれている。そのために、
ディーゼル機関の排気通路内にはパティキュレートを捕
集するためのパティキュレートトラップを配置すること
が提案されている。パティキュレートトラップは、一般
的に、セラミック、金属繊維不織布、又は、金網等の多
孔性材料から成り、排気ガスがこのパティキュレートト
ラップを通過する際に、多孔性材料の細孔によってパテ
ィキュレートが捕集されるようになっている。
【0003】一般的に、パティキュレートトラップに捕
集されたパティキュレートは、パティキュレートトラッ
プの細孔を小さくするために、排気抵抗を増加させる。
それにより、多量のパティキュレートがパティキュレー
トトラップに捕集されて異常に排気抵抗が増加する以前
にパティキュレートトラップからパティキュレートを除
去しなければならない。
【0004】このために、捕集されたパティキュレート
をパティキュレートトラップ上で焼失させることが提案
されているが、パティキュレート中の未燃成分がアッシ
ュとして生成される。生成されたアッシュの一部は、排
気ガスと共にパティキュレートトラップ内を通過してパ
ティキュレートトラップの下流側から排出されるが、多
くはパティキュレートトラップにおいて堆積成長し、パ
ティキュレートトラップの下流側からの排出が不可能と
なる。
【0005】それにより、このような方法では、パティ
キュレートを定期的に燃焼させるための燃焼手段に加え
て、例えば、定期的に排気ガスを逆流させてアッシュを
パティキュレートトラップの上流側に排出させる等のア
ッシュ除去手段が必要となり、排気浄化装置を複雑化さ
せる。
【0006】パティキュレートは、主に、パティキュレ
ートトラップの排気上流側表面近傍に捕集される。それ
により、パティキュレートを未燃成分を含めてパティキ
ュレートトラップから簡単に除去するために、例えば、
実開昭56−81108号公報には、パティキュレート
トラップの排気上流側表面にブラシを当接させておき、
定期的にブラシ又はパティキュレートトラップを作動さ
せることによりパティキュレートを掃き取ることが提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、ブラシに
よってパティキュレートを掃き取ることは、アッシュ除
去手段を設ける必要がなく排気浄化装置の簡素化に有効
であるが、ブラシが常にパティキュレートトラップの排
気上流側表面に当接しているために、不必要にパティキ
ュレートトラップの排気抵抗を増加させている。
【0008】従って、本発明の目的は、ブラシによるパ
ティキュレートの掃き取り時以外においてはパティキュ
レートトラップの排気抵抗を低減することができる内燃
機関の排気浄化装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1に
記載の内燃機関の排気浄化装置は、パティキュレートト
ラップと、前記パティキュレートトラップの排気上流側
表面に当接してパティキュレートを掃き取ることが可能
なブラシ部とを具備し、前記ブラシ部は、前記排気上流
側表面に対する当接位置と非当接位置との間を移動可能
であり、必要時以外においては前記非当接位置とされる
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明による請求項2に記載の内燃
機関の排気浄化装置は、請求項1に記載の内燃機関の排
気浄化装置において、前記パティキュレートトラップは
筒形状であり、排気ガスが前記パティキュレートトラッ
プの内側側面を前記排気上流側表面として前記パティキ
ュレートトラップの外側側面を排気下流側表面として通
過するように、前記パティキュレートトラップが排気通
路内に配置されていることを特徴とする。
【0011】また、本発明による請求項3に記載の内燃
機関の排気浄化装置は、請求項1又は2に記載の内燃機
関の排気浄化装置において、前記ブラシ部は、直線動作
によって前記当接位置と前記非当接位置との間を移動可
能であることを特徴とする。
【0012】また、本発明による請求項4に記載の内燃
機関の排気浄化装置は、請求項1又は2に記載の内燃機
関の排気浄化装置において、前記ブラシ部は、回動動作
によって前記当接位置と前記非当接位置との間を移動可
能であることを特徴とする。
【0013】また、本発明による請求項5に記載の内燃
機関の排気浄化装置は、請求項1又は2に記載の内燃機
関の排気浄化装置において、前記ブラシ部は、前記非当
接位置においてケース内に収納されることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明による請求項6に記載の内燃
機関の排気浄化装置は、請求項2に記載の内燃機関の排
気浄化装置において、前記ブラシ部は、前記パティキュ
レートトラップの前記内側側面により形成される空間内
に配置され、前記ブラシ部は、前記パティキュレートト
ラップの中心軸線と略平行な平面上を回動することによ
って、前記当接位置と前記非当接位置との間を移動可能
であることを特徴とする。
【0015】また、本発明による請求項7に記載の内燃
機関の排気浄化装置は、請求項2に記載の内燃機関の排
気浄化装置において、前記ブラシ部は、前記パティキュ
レートトラップの前記内側側面より小さな外形を有する
筒状部材から外方向に延在しており、前記筒状部材が前
記パティキュレートトラップの前記内側側面により形成
される空間内へ挿入されることによって前記ブラシ部が
前記当接位置となり、前記筒状部材が前記空間から引き
出されることによって前記ブラシ部が前記非当接位置と
なることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による内燃機関の
排気浄化装置の第一実施形態を示す概略断面図である。
同図において、1は垂直配置された円筒状のパティキュ
レートトラップである。パティキュレートトラップ1
は、セラミック、金属繊維不織布、又は、金網等の多孔
質材料から形成されている。2は上流側排気通路であ
り、パティキュレートトラップ1の内側側面1aにより
形成される内部空間1bだけに連通するように、パティ
キュレートトラップ1の上側端面に接続されている。3
は下流側排気通路であり、パティキュレートトラップ1
の外側側面1cを取り囲む環状空間3aと環状空間3a
の下流側通路3bとを有している。4はパティキュレー
トトラップ1の内部空間1bだけに通じるようにパティ
キュレートトラップ1の下側端面に接続されたパティキ
ュレート溜である。
【0017】このような構成によって、排気ガスは、上
流側排気通路2からパティキュレートトラップ1の内側
側面1aへ流入し、次いで、パティキュレートトラップ
1の外側側面1bから下流側排気通路3の環状空間3a
へ流出し、次いで、下流側通路3bを介して大気中に排
出されるようになっている。
【0018】排気ガス中のパティキュレートは、こうし
て排気ガスがパティキュレートトラップ1における排気
上流側の内側側面1aへ流入する際に、主に内側側面1
a近傍の細孔に捕集される。本実施形態では、このよう
に捕集されるパティキュレートを定期的に除去するため
に、ブラシ手段50が設けられている。ブラシ手段50
は、図1及び図1のA−A断面図である図2に示すよう
に、中央軸50aを有し、この中央軸50aの直径はパ
ティキュレートトラップ1の内部空間1bの直径に対し
て十分に小さなものである。中央軸50aの先端部に
は、略90°の角度間隔で放射状に延在するブラシ部5
0bが取り付けられている。
【0019】ブラシ手段50の中央軸50aは、上流側
排気通路2を貫通して外部へ突出し、モータ50cに接
続されている。この貫通部には、適当な気密回転シール
部材(図示せず)が設けられ、貫通部を介して排気ガス
が外部へ漏れないようになっている。モータ50cに
は、ラック及びピニオン機構等の昇降機構50dが取り
付けられている。
【0020】また、7はブラシ部50bを収納するため
のケースである。ケース7は、サポート7aによって上
流側排気通路2内に固定されている。サポート7aは、
比較的細い複数の棒部材等から構成され、排気ガスの通
過を妨げないようになっている。また、サポート7は、
ブラシ手段50の中央軸50aと略同心配置された円筒
等の筒形状を有し、排気上流側端部は閉鎖され、排気下
流側端部は開放されている。
【0021】ブラシ手段50は、通常時において、昇降
機構50dによって上方向に引き上げられ、ブラシ部5
0bは一線鎖線で示すように中央軸50a近傍に弾性変
形されてケース7内に収納されている。このように、通
常時においては、ブラシ部50bが、パティキュレート
トラップ1の内側表面1aに当接していないために、ブ
ラシ手段50のブラシ部50bがパティキュレートトラ
ップ1の排気抵抗を増加させることはない。それによ
り、排気ガスは良好にパティキュレートトラップ1を通
過し、排気ガス中のパティキュレートは、パティキュレ
ートトラップ1の内側側面1a近傍の細孔に捕集され
る。
【0022】パティキュレートの捕集量が増加してパテ
ィキュレートトラップ1における排気抵抗を異常に増加
させる以前に、昇降機構50dによってブラシ手段は下
方向に下げられ、ブラシ部50bをパティキュレートト
ラップ1の内側表面1aの長手方向における一部分に当
接させ、モータ50cによってブラシ部50bを中央軸
50aと共に回転させる。こうして、パティキュレート
トラップ1の内側表面1aの長手方向における一部分に
捕集されているパティキュレートは、ブラシ部50bに
よって掃き取ることができる。次いで、昇降機構50d
によってブラシ部50bを、パティキュレートトラップ
1の内側表面1aの長手方向における他の一部分へ当接
させ、この部分のパティキュレートを掃き取る。このよ
うな動作が繰り返され、パティキュレートトラップ1の
内側表面1aの長手方向における全部分のパティキュレ
ートを掃き取ることができる。
【0023】こうしてパティキュレートトラップ1から
掃き取られたパティキュレートは、パティキュレート溜
4内に落下する。パティキュレート溜4内には、ヒータ
6が配置されており、パティキュレートを燃焼させるこ
とが可能であり、パティキュレート溜4内のパティキュ
レートの体積をアッシュの体積へ減少させることができ
る。
【0024】このように、本実施形態においては、ブラ
シ手段50のブラシ部50bは、直線動作によって、ブ
ラシ部50bがパティキュレートトラップ1の内側表面
1a、すなわち、排気上流側表面に当接する当接位置
と、ブラシ部50bがパティキュレートトラップ1の内
側表面1a、すなわち、排気上流側表面に当接しない非
当接位置との間を移動可能とされており、ブラシ部50
bはパティキュレートの掃き取り時以外において非当接
位置とされるために、不必要にパティキュレートトラッ
プ1の排気抵抗を増加させることはない。また、非当接
位置において、ブラシ部50bはケース7内に収納され
るようになっている。それにより、ブラシ部50bが排
気ガスに晒される機会はパティキュレートの掃き取り時
に限定され、ブラシ部50bが高温の排気ガスによって
早期に劣化したり、ブラシ部50bに排気ガス中のパテ
ィキュレート等が付着してブラシ部50bの先端同志が
固着し、パティキュレートトラップの細孔へ侵入し難く
なってパティキュレートの掃き取りが不十分となる可能
性を低減することができる。
【0025】図3は、前述したブラシ手段の変形例を示
している。本ブラシ手段51は、パティキュレートトラ
ップ1の中心軸線上に位置する帯部材51aと、複数の
ブラシ部材51bとを有している。各ブラシ部材51b
は、先端部がブラシ形状を有し、末端部において帯部材
51aに回動可能に取り付けられている。また、帯部材
51aを取り囲む筒状部材51cが設けられ、各ブラシ
部材51bは、筒状部材51cに形成された細長穴51
dを通り筒状部材51cの外側に突出している。筒状部
材51cは、一般的に公知な方法によって、例えば、バ
ネと電磁石とを使用するなどして、帯部材51aに対し
て相対的に上下動させることができるようになってい
る。また、帯部材51aは、前述のブラシ手段50と同
様にモータによって筒状部材51cと共に回転可能とさ
れ、昇降機構によって筒状部材51cと共に上下動可能
となっている。
【0026】筒状部材51cの帯部材51aに対する最
上位置においては、対応する細長穴51dの下側端面が
各ブラシ部材51bを略水平状態へ上方向に回動させ、
各ブラシ部材51bがパティキュレートトラップ1の内
側表面1aに当接する。一方、筒状部材51cの帯部材
51aに対する最下位置においては、細長穴51dがブ
ラシ部材51bの下方向への回動を許容し、各ブラシ部
材51bは、パティキュレートトラップ1の中心軸線と
平行な垂直軸線に対して比較的小さな鋭角を成す略垂直
状態へ回動する(この状態における一つのブラシ部材が
一点鎖線で示されている)。
【0027】このブラシ手段51において、通常時で
は、筒状部材51cが帯部材51aに対して最下位置と
され、各ブラシ部材51bは前述の略垂直状態とされ
る。それにより、通常時においては、各ブラシ部材51
bが、パティキュレートトラップ1の内側表面1aに当
接していないために、パティキュレートトラップ1の排
気抵抗を増加させることはなく、また、各ブラシ部材5
1bは筒状部材51c近傍に略平行に位置するために、
各ブラシ部材51bが略水平状態とされる時に比較して
パティキュレートトラップ1の内部空間1b内の排気抵
抗を低減することができる。それにより、排気ガスは良
好にパティキュレートトラップ1を通過し、排気ガス中
のパティキュレートは、パティキュレートトラップ1の
内側側面1a近傍の細孔に捕集される。
【0028】パティキュレートの捕集量が増加してパテ
ィキュレートトラップ1における排気抵抗を異常に増加
させる以前に、筒状部材51cが帯部材51aに対して
最上位置とされ、各ブラシ部材51bは略水平状態とさ
れる。それにより、各ブラシ部材51bをパティキュレ
ートトラップ1の内側表面1aの長手方向における一部
分に当接させ、モータによって帯部材51aと共に回転
させる。こうして、パティキュレートトラップ1の内側
表面1aの長手方向における一部分に捕集されているパ
ティキュレートは、ブラシ部材51bによって掃き取る
ことができる。
【0029】次いで、昇降機構によってブラシ部材51
bを、パティキュレートトラップ1の内側表面1aの長
手方向における他の一部分へ当接させ、この部分のパテ
ィキュレートを掃き取る。このような動作が繰り返さ
れ、パティキュレートトラップ1の内側表面1aの長手
方向における全部分のパティキュレートを掃き取ること
ができる。掃き取られたパティキュレートは、前述同様
に、パティキュレート溜内に落下させ、ヒータ6によっ
て燃焼させることができる。
【0030】このように、本ブラシ手段51において、
ブラシ部材51bは、パティキュレートトラップ1の内
部空間1b内に位置し、パティキュレートトラップ1の
中心軸線に平行な平面上の回動動作によって、ブラシ部
材51bがパティキュレートトラップ1の内側表面1
a、すなわち、排気上流側表面に当接する当接位置と、
ブラシ部材51bがパティキュレートトラップ1の内側
表面1a、すなわち、排気上流側表面に当接しない非当
接位置との間を移動可能とされており、ブラシ部材51
bはパティキュレートの掃き取り時以外において非当接
位置とされるために、不必要にパティキュレートトラッ
プ1の排気抵抗を増加させることはない。また、非当接
位置において、ブラシ部材5は、筒状部材51c近傍に
略平行に位置するために、各ブラシ部材51bが当接位
置とされる時に比較してパティキュレートトラップ1の
内部空間1b内の排気抵抗が低減し、排気ガスの良好な
パティキュレートトラップ1の通過を保証することがで
きる。
【0031】図4は、前述したブラシ手段の別の変形例
を示している。本ブラシ手段52は、パティキュレート
トラップ1の内側側面1aより小さな外径を有し、パテ
ィキュレートトラップ1と同心状の円筒部材52aを有
し、この円筒部材52aの外側側面には、前述のブラシ
手段50と同様に、略90°の角度間隔で放射状に延在
するブラシ部52bが取り付けられている。円筒部材5
2aには、ブラシ部52bが取り付けられていない位置
において、複数の開口52cが形成されている。また、
円筒部材52aの内側側面を横断するサポート52dが
設けられ、このサポート52dには中央軸52eが固定
されている。この中央軸52eは、前述のブラシ手段5
0と同様にモータによって回転可能とされ、昇降機構に
よって上下動可能となっている。
【0032】このブラシ手段52は、通常時において、
昇降機構によって上流側排気通路内に引き上げされてい
る。それにより、通常時においては、ブラシ部52b
が、パティキュレートトラップ1の内側表面1aに当接
していないために、パティキュレートトラップ1の排気
抵抗を増加させることはなく、また、ブラシ手段52の
この位置において、排気ガスは、円筒部材52aの比較
的大きな内側空間を通過するために、ブラシ手段52が
大きな排気抵抗となることはない。それにより、排気ガ
スは良好にパティキュレートトラップ1を通過し、排気
ガス中のパティキュレートは、パティキュレートトラッ
プ1の内側側面1a近傍の細孔に捕集される。
【0033】パティキュレートの捕集量が増加してパテ
ィキュレートトラップ1における排気抵抗を異常に増加
させる以前に、ブラシ手段52は、昇降機構によってパ
ティキュレートトラップ1の内部空間1b内へ挿入され
る。それにより、ブラシ部52bはパティキュレートト
ラップ1の内側表面1aの長手方向における一部分に当
接し、モータによって回転させことにより、パティキュ
レートトラップ1の内側表面1aの長手方向における一
部分に捕集されているパティキュレートは、ブラシ部5
2bによって掃き取ることができる。ブラシ部52bを
パティキュレートトラップ1の内部空間1b内へ挿入し
ている時には、円筒部材52aに形成した開口52cを
介して排気ガスがパティキュレートトラップ1へ流入す
るために、この時においてもパティキュレートトラップ
1の排気抵抗を大きく増加させることはない。
【0034】次いで、昇降機構によってブラシ部52b
を、パティキュレートトラップ1の内側表面1aの長手
方向における他の一部分へ当接させ、この部分のパティ
キュレートを掃き取る。このような動作が繰り返され、
パティキュレートトラップ1の内側表面1aの長手方向
における全部分のパティキュレートを掃き取ることがで
きる。掃き取られたパティキュレートは、前述同様に、
パティキュレート溜内に落下させ、ヒータ6によって燃
焼させることができる。
【0035】このように、本ブラシ手段52において、
ブラシ部52bは、直線動作によって、ブラシ部52b
がパティキュレートトラップ1の内側表面1a、すなわ
ち、排気上流側表面に当接する当接位置と、ブラシ部5
2bがパティキュレートトラップ1の内側表面1a、す
なわち、排気上流側表面に当接しない非当接位置との間
を移動可能とされており、ブラシ部52bはパティキュ
レートの掃き取り時以外において非当接位置とされるた
めに、不必要にパティキュレートトラップ1の排気抵抗
を増加させることはない。また、非当接位置において、
ブラシ部52bはパティキュレートトラップ1の内部空
間外へ引き出されるが、ブラシ部52bは比較的大きな
内部空間を有する円筒部材の外側側面に取り付けられて
いるために、排気ガスが良好に円筒部材の内部空間を通
過することができる。
【0036】前述した全てのブラシ手段において、ブラ
シ部はパティキュレートトラップ1の内側表面へ周方向
において部分的にしか当接しないようにされているため
に、機関運転中にパティキュレートの掃き取りを実施し
ても、パティキュレートトラップ1のブラシ部が当接し
ている僅かな部分を除いて排気ガスがパティキュレート
トラップ1を通過することができる。
【0037】もちろん、パティキュレートの掃き取りを
機関停止中に実施するようにすれば、ブラシ部を周方向
に離間して配置する必要はなく、パティキュレートトラ
ップ1の長手方向における一部分に周方向において全体
的に当接させるようにブラシ部を形成することも可能で
ある。それにより、モータ等のブラシ部を回転させる機
構は不要となり、ブラシ部の上下動だけによってパティ
キュレートトラップの内側側面全体からパティキュレー
トを掃き取ることができる。この場合において、図4に
示すブラシ手段では、円筒部材52aに形成した開口5
2cは不要となる。また、パティキュレートトラップの
内側側面は、円筒状とする必要はなくなる。
【0038】また、前述した全てのブラシ手段は、円筒
状のパティキュレートトラップの排気上流側の内側表面
に対してパティキュレートを掃き取るものであるが、こ
れは、本発明を限定するものではなく、パティキュレー
トトラップは、円板状又は円柱状等のどのような形状で
も良く、このようなパティキュレートトラップの主にパ
ティキュレートを捕集する排気上流側表面に対して、パ
ティキュレートの掃き取り可能なブラシ部を設け、この
ブラシ部を、パティキュレートの掃き取り時以外におい
て、パティキュレートトラップから離間させることによ
り、不必要にパティキュレートトラップの排気抵抗を増
加させることは防止される。
【0039】
【発明の効果】このように、本発明による内燃機関の排
気浄化装置によれば、パティキュレートトラップと、パ
ティキュレートトラップの排気上流側表面に当接してパ
ティキュレートを掃き取ることが可能なブラシ部とを具
備し、ブラシ部は、排気上流側表面に対する当接位置と
非当接位置との間を移動可能であり、必要時以外におい
ては非当接位置とされるために、ブラシ部が不必要にパ
ティキュレートトラップの排気抵抗を増加させることは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の排気浄化装置の実施形
態を示す概略断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のブラシ手段の変形例を示す断面図であ
る。
【図4】図1のブラス手段の別の変形例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…パティキュレートトラップ 1a…内側表面 1c…外側表面 2,2’…上流側排気通路 3…下流側排気通路 50,51,52…ブラシ手段 50b…ブラシ部 50c…モータ 50d…昇降装置 51b…ブラシ部材 52b…ブラシ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G090 AA01 AA02 BA00 BA08 CB00 EA01 4D058 JA02 JB03 JB06 JB24 JB25 MA31 MA47 MA51 RA01 SA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パティキュレートトラップと、前記パテ
    ィキュレートトラップの排気上流側表面に当接してパテ
    ィキュレートを掃き取ることが可能なブラシ部とを具備
    し、前記ブラシ部は、前記排気上流側表面に対する当接
    位置と非当接位置との間を移動可能であり、必要時以外
    においては前記非当接位置とされることを特徴とする内
    燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記パティキュレートトラップは筒形状
    であり、排気ガスが前記パティキュレートトラップの内
    側側面を前記排気上流側表面として前記パティキュレー
    トトラップの外側側面を排気下流側表面として通過する
    ように、前記パティキュレートトラップが排気通路内に
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃
    機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシ部は、直線動作によって前記
    当接位置と前記非当接位置との間を移動可能であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄
    化装置。
  4. 【請求項4】 前記ブラシ部は、回動動作によって前記
    当接位置と前記非当接位置との間を移動可能であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄
    化装置。
  5. 【請求項5】 前記ブラシ部は、前記非当接位置におい
    てケース内に収納されることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 【請求項6】 前記ブラシ部は、前記パティキュレート
    トラップの前記内側側面により形成される空間内に配置
    され、前記ブラシ部は、前記パティキュレートトラップ
    の中心軸線と略平行な平面上を回動することによって、
    前記当接位置と前記非当接位置との間を移動可能である
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ブラシ部は、前記パティキュレート
    トラップの前記内側側面より小さな外形を有する筒状部
    材から外方向に延在しており、前記筒状部材が前記パテ
    ィキュレートトラップの前記内側側面により形成される
    空間内へ挿入されることによって前記ブラシ部が前記当
    接位置となり、前記筒状部材が前記空間から引き出され
    ることによって前記ブラシ部が前記非当接位置となるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030033188A (ko) * 2001-10-18 2003-05-01 주식회사 실트론 단결정 실리콘 잉곳 성장 장치에서의 필터링 장치
JP2013198855A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Pan Pacific Copper Co Ltd エリミネータの洗浄方法、及びエリミネータの洗浄装置
CN113843233A (zh) * 2021-09-30 2021-12-28 刘月 一种具有自动清洗功能的反应釜

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