JP2000083678A - ヒトプロテインキナ―ゼhoacf72 - Google Patents

ヒトプロテインキナ―ゼhoacf72

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JP2000083678A
JP2000083678A JP11181700A JP18170099A JP2000083678A JP 2000083678 A JP2000083678 A JP 2000083678A JP 11181700 A JP11181700 A JP 11181700A JP 18170099 A JP18170099 A JP 18170099A JP 2000083678 A JP2000083678 A JP 2000083678A
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hyak1
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polynucleotide
seq
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JP11181700A
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Caretha L Creasy
カレサ・エル・クリーシー
George P Livi
ジョージ・ピー・リビ
Damien J Dunnington
ダミアン・ジェイ・ダニントン
Usman Shabon
ウスマン・シャボン
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SmithKline Beecham Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨喪失;炎症性疾患;感染;HIV付随のカ
ヘキシーおよび他の免疫不全障害;敗血症性ショック;
痛み;損傷;癌;食欲不振;病的飢餓;パーキンソン
病;心臓血管病;低血圧;高血圧;尿閉;狭心症;潰
瘍;良性前立腺肥大;および精神的および神経的疾患を
含め、機能不全または疾患の予防、改善または矯正にお
いて役割を果たしうる、タンパク質・セリン/トレオニ
ン・キナーゼを同定および特徴付ける必要がある。 【解決手段】 本発明は、配列番号2のhYAK1ポリ
ペプチドをコードするヌクレオチド配列とその全長にわ
たって少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド
配列、または該ヌクレオチド配列に相補性のヌクレオチ
ド配列からなる単離されたポリヌクレオチドを提供する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新たに同定された
ポリヌクレオチド、それによりコードされるポリペプチ
ド、このようなポリヌクレオチドおよびポリペプチドの
使用およびその生成に関する。さらに詳しくは、本発明
のポリヌクレオチドおよびポリペプチドはタンパク質・
セリン/トレオニン・キナーゼ(以下、hYAK1とい
う)に関する。本発明はまた、かかるポリヌクレオチド
およびポリペプチドの作用を阻害または活性化すること
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】多く
のポリペプチド生長因子およびホルモンがシグナル形質
導入経路を介してその細胞作用に介在している。これら
のリガンドについての細胞表面のレセプターから細胞内
のエフェクターへのシグナルの形質導入は、調節タンパ
ク質・セリン/トレオニン・キナーゼ(PSTK)およ
びホスファターゼによる特異的なタンパク質基質のリン
酸化または脱リン酸化に関与していることが多い。セリ
ン/トレオニン・リン酸化が多細胞生物におけるシグナ
ル形質導入の主たる媒体である。レセプター結合、膜結
合および細胞内PSTKは、多種の細胞型における細胞
増殖、細胞分化およびシグナル化プロセスを調節する。
【0003】異常なタンパク質・セリン/トレオニン・
キナーゼ活性は、慢性関節リュウマチ、乾癬、敗血症性
ショック、骨喪失、多種の癌および他の増殖性疾患など
の多くの病状に関係しているか、または関係している疑
いがある。したがって、セリン/トレオニン・キナーゼ
およびそれが関与しているシグナル形質導入経路は、ド
ラッグを設計する際の潜在的な標的である。一部のPS
TKは、細胞周期を調節するのに関与している。これら
はサイクリン依存性キナーゼまたはCDKである(Pe
ter and Herskowitz、Cell 1
944:79、181−184)。CDKはサイクリン
と称される調節タンパク質に結合することにより活性化
され、細胞が特異的な細胞周期のチェックポイントを通
ることを制御する。例えば、サイクリンEと複合体を形
成したCDK2は、細胞のG1期からS期への移行を進
行させる。CDKとサイクリンの複合体は、CDK4に
結合して阻害する、p16などの低分子量タンパク質
(Serranoら、Nature 1993:36
6、704)による阻害を受けやすい。p16の欠失ま
たは変異は、種々の腫瘍に関与している(Kambら、
Science 1994:264、436−44
0)。したがって、細胞の増殖状態およびこの状態に付
随する疾患は、CDKおよびその付随する調節分子の活
性に依存する。癌などの、その増殖を阻害することが望
ましい疾患にて、CDKを阻害する化合物は有用な治療
薬であるかもしれない。逆に、CDKの活性化剤は、増
殖の亢進を必要とする場合、例えば免疫不全の治療にて
有用であるかもしれない。
【0004】CDKと配列相同性を有するPSTKの、
YAK1は、最初、cAMP依存性タンパク質キナーゼ
(プロテインキナーゼとも言う)PKAを不活性化する
ことにより引き起こされる細胞周期阻止の媒体として酵
母中にて同定された(Garrettら、Mol Ce
ll Biol. 1991:11、4045−405
2)。YAK1キナーゼ活性は周期中にある酵母では低
いが、S−G2移行前の細胞が停止している時には劇的
に増加する。YAK1の発現の増加はPKAを欠いてい
る酵母細胞の生長停止をもたらす。したがって、YAK
1は酵母にて細胞周期抑制剤として作用しうる。
【0005】骨粗鬆症および変形性関節炎などの疾患に
おいて、患者は、各々、骨または軟骨にて確立された病
変を有することが多い。このような病変の治療には、疾
患で失った骨または軟骨に代わって新たな骨または軟骨
の形成を刺激するであろう薬剤が必要である;したがっ
て、骨または軟骨形成に関与する細胞である、各々、骨
芽細胞または軟骨細胞の数を増加させる薬剤に対する要
求がある。同様に、心筋梗塞またはHIV−付随のカヘ
キシーなどの疾患により涸渇した心筋または骨格筋を置
換するには、心筋細胞または骨格筋芽細胞の増殖を刺激
する薬剤が必要とされる。本発明は、骨芽細胞、軟骨細
胞、心筋および骨格筋で発現され、胎盤および膵臓でよ
り低レベルで発現される、hYAK1と称される、酵母
YAK1の新規なヒト相同物を記載する。hYAK1の
配列は、シー・エレガンス(C.elegans)、エ
ス・ポンベ(S. pombe)およびエス・セレビシ
エ(S. cerevisiae)より予測されるPS
TKと相同性を有し、既知のタンパク質キナーゼに付随
するモチーフを有する。hYAK1の阻害剤は、hYA
K1が発現される細胞の増殖を刺激すると考えられる。
【0006】このことは、これらのタンパク質・セリン
/トレオニン・キナーゼが治療標的としての確立かつ立
証された歴史を有することを示している。限定するもの
ではないが、骨粗鬆症を含む骨喪失;成人型呼吸窮迫症
候群(Adult Respiratory Dise
ase Syndrome;ARDS)、慢性関節リュ
ウマチ、変形性関節炎、炎症性腸疾患(Inflamm
atory Bowel Disease;IBD)、
乾癬、皮膚炎、喘息、アレルギーなどの炎症性疾患;細
菌、真菌、原生動物およびウイルス感染などの感染、特
にHIV−1またはHIV−2により引き起こされる感
染;HIV付随のカヘキシーおよび他の免疫不全障害;
敗血症性ショック;痛み;損傷;癌;食欲不振;病的飢
餓;パーキンソン病;再狭窄、アテローム性動脈硬化
症、急性心不全、心筋梗塞を含む心臓血管病;低血圧;
高血圧;尿閉;狭心症;潰瘍;良性前立腺肥大;および
不安、精神分裂症、躁鬱病、譫妄、痴呆、重度精神遅滞
およびハンチントン病またはジルドツーレット症候群な
どの異常運動を含む精神的および神経的障害を含め、機
能不全または疾患の予防、改善または矯正にて役割を果
たし得る、タンパク質・セリン/トレオニン・キナーゼ
ファミリーのさらなるメンバーを同定かつ特徴付ける必
要があるのは明らかである。
【0007】
【課題を解決するための手段】一の態様において、本発
明はhYAK1ポリペプチドおよび組換え材料ならびに
その製法に関する。本発明の別の態様は、そのようなh
YAK1ポリペプチドおよびポリヌクレオチドを用いる
方法に関する。かかる使用は、とりわけ、骨粗鬆症を含
む骨喪失;成人型呼吸窮迫症候群(ARDS)、慢性関
節リュウマチ、変形性関節炎、炎症性腸疾患(IB
D)、乾癬、皮膚炎、喘息、アレルギーなどの炎症性疾
患;細菌、真菌、原生動物およびウイルス感染などの感
染、特にHIV−1またはHIV−2により引き起こさ
れる感染;HIV付随のカヘキシーおよび他の免疫不全
障害;敗血症性ショック;痛み;損傷;癌;食欲不振;
病的飢餓;パーキンソン病;再狭窄、アテローム性動脈
硬化症、急性心不全、心筋梗塞を含む心臓血管病;低血
圧;高血圧;尿閉;狭心症;潰瘍;良性前立腺肥大;お
よび不安、精神分裂症、躁鬱病、譫妄、痴呆、重度精神
遅滞およびハンチントン病またはジルドツーレット症候
群などの異常運動を含む精神的および神経的疾患の治療
を包含する。さらに別の態様において、本発明は、該発
明により得られる材料を用いてアゴニストおよびアンタ
ゴニストを同定する方法、およびhYAK1の平衡異常
に付随する症状をその同定した化合物を用いて治療する
ことに関する。本発明のさらに別の態様は不適当なhY
AK1活性またはレベルに伴う疾患を検出するための診
断アッセイに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】定義 以下の定義は、本明細書で汎用する用語の理解を容易に
するためのものである。「hYAK1」は、とりわけ、
一般に配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドまたはその対立遺伝子変種をいう。「hYAK
1活性またはhYAK1ポリペプチド活性」または「h
YAK1またはhYAK1ポリペプチドの生物学的活
性」とは、類似の活性または改良された活性あるいは望
ましくない副作用の減じたこれらの活性を含め、該hY
AK1の代謝的または生理学的機能をいう。該hYAK
1の抗原的および免疫原的活性も含まれる。
【0009】「hYAK1遺伝子」とは、配列番号1に
示されるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドま
たはその対立遺伝子変種および/またはそれらの相補物
をいう。本明細書で用いる「抗体」は、ポリクローナル
およびモノクローナル抗体、キメラ、1本鎖、およびヒ
ト化抗体、ならびにFabの産物または他の免疫グロブ
リン発現ライブラリーを含め、Fabフラグメントを包
含する。「単離」とは、「人間の手により」天然の状態
から変えられたことを意味する。「単離」された組成物
または物質が天然に存在する場合、その本来の環境から
変えられるかもしくは取り除かれ、またはその両方がな
されたことを意味する。例えば、天然の状態で生存動物
に存在するポリヌクレオチドまたはポリペプチドは「単
離」されていないが、その天然状態で共存する物質から
分離されているその同一のポリヌクレオチドまたはポリ
ペプチドは、本明細書に用いる用語である、「単離」が
なされている。
【0010】「ポリヌクレオチド」とは、一般に、修飾
されていないRNAもしくはDNA、または修飾された
RNAもしくはDNAであってよい、いずれかのポリリ
ボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチドを
いう。「ポリヌクレオチド」は、一本鎖および二本鎖D
NA、一本鎖および二本鎖領域の混合物であるDNA、
一本鎖および二本鎖RNA、および一本鎖および二本鎖
領域の混合物であるRNA、一本鎖もしくはより典型的
には二本鎖、または一本鎖および二本鎖領域の混合物で
あってもよいDNAおよびRNAを含むハイブリッド分
子を包含するが、これに限定されるものではない。加え
て、「ポリヌクレオチド」は、RNAもしくはDNAま
たはRNAとDNAの両方を含む三本鎖領域をいう。ポ
リヌクレオチドなる用語はまた、一つまたはそれ以上の
修飾された塩基を含有するDNAまたはRNA、ならび
に安定性またはその他の理由で修飾された骨格を有する
DNAまたはRNAを包含する。「修飾された」塩基
は、例えば、トリチル化された塩基およびイノシンなど
の通常でない塩基を包含する。種々の修飾がDNAおよ
びRNAに対してなされている。よって、「ポリヌクレ
オチド」は、典型的には天然において見いだされるよう
な化学的、酵素的または代謝的に修飾された形態のポリ
ヌクレオチド、ならびにウイルスおよび細胞に特徴的な
化学的形態のDNAおよびRNAを包含する。また、
「ポリヌクレオチド」は、しばしばオリゴヌクレオチド
と称される比較的短いポリヌクレオチドも包含する。
【0011】「ポリペプチド」は、ペプチド結合により
互いに結合している2個またはそれ以上のアミノ酸を有
してなるペプチドまたはタンパク質あるいは修飾された
ペプチド結合により互いに結合している2個またはそれ
以上のアミノ酸を有してなるペプチドまたはタンパク
質、すなわち、ペプチドアイソスターをいう。「ポリペ
プチド」は、通常、ペプチド、オリゴペプチドまたはオ
リゴマーと称される短鎖、およびタンパク質と称される
長鎖の両方をいう。ポリペプチドは遺伝子によりコード
された20種のアミノ酸とは異なるアミノ酸を含有して
もよい。「ポリペプチド」は、翻訳後プロセッシングな
どの自然の工程により、または当業者に周知の化学修飾
技法により修飾されたアミノ酸配列を含有する。このよ
うな修飾は基本テキストにて、およびさらに詳細な研究
論文にて、ならびに膨大な研究文献において詳しく記載
されている。修飾は、ペプチド骨格、アミノ酸側鎖およ
びアミノまたはカルボキシル末端を含め、ポリペプチド
のどこででも起こり得る。同一の型の修飾が所定のポリ
ペプチドの幾つかの部位で、同一または異なる程度で存
在し得ることは理解されよう。また、所定のポリペプチ
ドは多くの型の修飾を含んでいてもよい。ポリペプチド
はユビキチネーションの結果として分岐していてもよ
く、分岐しているかまたはしていない、環状であっても
よい。環状、分岐および分岐した環状ポリペプチドは翻
訳後の天然プロセスにより生じたものであってもよく、
または合成法により製造されたものであってもよい。修
飾は、アセチル化、アシル化、ADP−リボシル化、ア
ミド化、フラビンの共有結合、ヘム部分の共有結合、ヌ
クレオチドまたはヌクレオチド誘導体の共有結合、脂質
または脂質誘導体の共有結合、ホスホチジルイノシトー
ルの共有結合、交差架橋、環化、ジスルフィド結合形
成、脱メチル化、交差架橋共有結合形成、システイン形
成、ピログルタメート形成、ホルミル化、ガンマ−カル
ボキシル化、糖鎖形成、GPIアンカー形成、ヒドロキ
シル化、ヨード化、メチル化、ミリストイル化、酸化、
タンパク質分解的プロセッシング、リン酸化、プレニル
化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、アルギニル化な
どのトランスファーRNA媒介のタンパク質へのアミノ
酸付加、ならびにユビキチネーションを包含する。例え
ば、PROTEINS‐STRUCTURE AND
MOLECULAR PROPERTIES、第2版、
T.E.Creighton、W.H.Freeman
and Company、New York(199
3)およびPOSTTRANSLATIONAL CO
VALENT MODIFICATION OF PR
OTEINS、B.C.Johnson編、Acade
mic Press、New York(1983)の
Wold,F.、Posttranslational
Protein Modifications:Pe
rspectives and Prospects、
1〜12頁;Seifterら、“Analysis
for protein modifications
andnonprotein cofactor
s”、Meth.Enzymol.182:626−6
46(1990)およびRattanら、“Prote
in Synthesis:Posttranslat
ional Modifications and A
ging”、Ann.N.Y.Acad.Sci.66
3:48−62(1992)を参照のこと。
【0012】本明細書で用いる「変種」なる用語は、各
々、対照ポリヌクレオチドまたはポリペプチドとは異な
るが、本質的な特性は保持している、ポリヌクレオチド
またはポリペプチドである。典型的なポリヌクレオチド
の変種は、別の対照ポリヌクレオチドとはヌクレオチド
配列が異なる。変種のヌクレオチド配列における変化
は、対照ポリヌクレオチドによりコードされるポリペプ
チドのアミノ酸配列と変わっていてもよく、変わってい
なくてもよい。ヌクレオチドの変化は、後記するよう
に、対照配列によりコードされるポリペプチドにおいて
アミノ酸置換、付加、欠失、融合および末端切断をもた
らしうる。典型的なポリペプチドの変種は、別の対照ポ
リペプチドとはアミノ酸配列が異なる。一般に、差異
は、対照ポリペプチドおよび変種の配列が、全体的に極
めて類似しており、多くの領域で同一であるように限定
される。変種および対照ポリペプチドは、1またはそれ
以上の置換、付加、欠失のいずれかの組み合わせによ
り、アミノ酸配列にて異なっていてもよい。置換または
挿入されたアミノ酸残基は、遺伝暗号によりコードされ
たものであってもなくてもよい。ポリヌクレオチドまた
はポリペプチドの変種は、対立遺伝子変種のような天然
物であってもよく、または天然に発生することが知られ
ていない変種であってもよい。ポリヌクレオチドおよび
ポリペプチドの天然に生じない変種は、突然変異誘発技
術により、または直接的合成により製造できる。
【0013】「同一性」は、ヌクレオチド配列またはア
ミノ酸配列のある程度の同一性をいう。一般に、配列は
最高の対合が得られるように配置される。「同一性」自
体は、当該分野にて認識されている意義を有しており、
公開されている方法を用いて計算することができる。例
えば、(COMPUTATIONAL MOLECUL
AR BIOLOGY,Lesk,A.M.編、Oxf
ord University Press、New
York、1988年;BIOCOMPUTING:I
NFORMATICS AND GENOME PRO
JECTS、Smith,D.W.編、Academi
c Press、New York、1993年;CO
MPUTER ANALYSIS OF SEQUEN
CE DATA,PARTI,Griffin,A.
M.およびGriffin,H.G.編、Humana
Press、New Jersey、1994年;S
EQUENCE ANALYSIS IN MOLEC
ULAR BIOLOGY,von Heinje,
G.、Academic Press、1987年;お
よびSEQUENCE ANALYSIS PRIME
R,Gribskov,M.およびDevereux,
J.編、M Stockton Press、New
York、1991年)を参照のこと。二つのポリヌク
レオチドまたはポリペプチド配列の間の同一性を測定す
るのに多数の方法があるが、「同一性」なる用語は当業
者に周知である(Carillo,H.およびLipt
on,D.,SIAM J.Applied Mat
h.,48:1073(1988))。2つの配列間の
同一性または類似性を測定するために通常用いられる方
法は、Guide to Huge Computer
s、Martin J. Bishop,編、Acad
emic Press、San Diego、1994
年、およびCarillo,H.およびLipton,
D.,SIAM J.Applied Math.,4
8:1073(1988)に開示されている方法を包含
するが、これらに限定されるものではない。同一性およ
び類似性を決定するための方法はコンピュータープログ
ラムに集成されている。二つの配列間の同一性および類
似性を測定するための好ましいコンピュータープログラ
ム法は、GCGプログラムパッケージ(Devereu
x,J.ら、Nucleic Acids Resea
rch 12(1):387(1984))、BLAS
TP、BLASTN、FASTA(Atschul,
S.F.ら、J.Molec.Biol. 215:4
03(1990))を包含するが、これらに限定される
ものではない。
【0014】本発明のポリペプチド 一の態様において、本発明はhYAK1ポリペプチドに
関する。hYAK1ポリペプチドは、配列番号2のポリ
ペプチド;ならびに配列番号2のアミノ酸配列からなる
ポリペプチド;および配列番号2のアミノ酸配列とその
全長にわたって少なくとも80%の同一性、より好まし
くは配列番号2と少なくとも90%の同一性、さらによ
り好ましくは少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列からなるポリペプチドを包含する。hYAK1ポ
リペプチドはまた、配列番号2のアミノ酸配列を有する
ポリペプチドとその全長にわたって少なくとも80%の
同一性、より好ましくは配列番号2と少なくとも90%
の同一性、さらにより好ましくは少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列からなるポリペプチドも包含
する。好ましくは、hYAK1ポリペプチドは少なくと
も1つのhYAK1の生物学的活性を示す。
【0015】hYAK1ポリペプチドは「成熟」タンパ
ク質の形態であってもよく、あるいは融合タンパク質な
どの大型のタンパク質の一部であってもよい。分泌また
はリーダー配列、プロ配列、複数のヒスチジン残基のご
とき精製を促進する配列、または組換え操作の間の安定
性のための付加的な配列を含む付加的なアミノ酸配列を
含んでいることが有利なことがよくある。
【0016】hYAK1ポリペプチドの生物学的に活性
なフラグメントも本発明に含まれる。フラグメントは、
前記のhYAK1ポリペプチドのアミノ酸配列のすべて
ではなく一部に対して全く同一であるアミノ酸配列を有
するポリペプチドである。hYAK1ポリペプチドで
は、フラグメントは「自立している」であるか、または
フラグメントが一部分もしくは一領域を形成する大型の
ポリペプチド内に含まれていてもよく、最も好ましくは
単一の連続した領域として含まれる。本発明のポリペプ
チドフラグメントの典型例は、例えば、hYAK1ポリ
ペプチドのアミノ酸番号約1〜20、21〜40、41
〜60、61〜80、81〜100および101から末
端までからなるフラグメントを包含する。この意味にお
いて、「約」とは、片方または両端において、特記され
た数よりも数個、5個、4個、3個、2個または1個だ
け多いかまたは少ない範囲を含む。
【0017】好ましいフラグメントは、例えば、アミノ
末端を含む一連の残基が欠失、またはカルボキシル末端
を含む一連の残基が欠失、あるいは一方がアミノ末端で
もう一方がカルボキシル末端を含む2つの一連の残基が
欠失していること以外は、hYAK1ポリペプチドのア
ミノ酸配列を有する切断ポリペプチドを包含する。ま
た、アルファーヘリックスおよびアルファーヘリックス
形成領域、ベータシートおよびベータシート形成領域、
ターンおよびターン形成領域、コイルおよびコイル形成
領域、親水領域、疎水領域、アルファー両親媒性領域、
ベータ両親媒性領域、可変領域、表面形成領域、基質結
合領域および高抗原性指標領域を有するフラグメントな
どの構造的または機能的属性により特徴付けられるフラ
グメントも好ましい。生物学的に活性なフラグメント
は、類似活性または改良された活性を有する、あるいは
望ましくない活性を減じたものを含め、hYAK1活性
を媒介する、フラグメントである。動物、とりわけヒト
において抗原的または免疫原的なフラグメントもまた含
まれる。
【0018】好ましくは、これらのポリペプチドフラグ
メントはすべて、抗原的活性を含め、hYAK1の生物
学的活性を保持している。定義した配列の変種およびフ
ラグメントも本発明の一部を形成する。好ましい変種
は、同類アミノ酸置換により対照と異なるものであり、
すなわち、一の残基が同様の特徴を有する他の残基によ
り置換されているものである。典型的なかかる置換は、
Ala、Val、LeuおよびIleの間:Serおよ
びThrの間;酸性残基AspおよびGluの間;As
nおよびGlnの間;ならびに塩基性残基Lysおよび
Argの間;あるいは芳香族残基PheおよびTyrの
間におけるものである。数個、5ないし10個、1ない
し5個、または1ないし2個のアミノ酸がいずれかの組
み合わせで置換、欠失または付加されている変種が特に
好ましい。いずれか適当な方法にて本発明のhYAK1
ポリペプチドを製造することができる。かかるポリペプ
チドは、単離された天然ポリペプチド、組換え技法で産
生されたポリペプチド、合成法により産生されたポリペ
プチド、またはこれらの方法の組み合わせにより産生さ
れたポリペプチドを包含する。かかるポリペプチドの製
造手段は当該分野においてよく知られている。
【0019】本発明のポリヌクレオチド 本発明のもう一つ別の態様はhYAK1ポリヌクレオチ
ドに関する。hYAK1ポリヌクレオチドは、hYAK
1ポリペプチドをコードする単離ポリヌクレオチドおよ
びフラグメント、ならびにそのポリヌクレオチドに密接
に関連するポリヌクレオチドに関する。さらに詳細に
は、本発明のhYAK1ポリヌクレオチドは、配列番号
2のhYAK1ポリペプチドをコードする配列番号1に
示されるヌクレオチド配列を有してなるポリヌクレオチ
ド、および配列番号1の特定の配列を有するポリヌクレ
オチドを包含する。hYAK1ポリヌクレオチドは、さ
らには、配列番号2のhYAK1ポリペプチドをコード
するヌクレオチド配列とその全長にわたって少なくとも
80%の同一性を有するヌクレオチドからなるポリヌク
レオチド、および配列番号1のポリヌクレオチドとその
全長にわたって少なくとも80%同一であるポリヌクレ
オチドを包含する。この点において、少なくとも90%
同一であるポリヌクレオチドが特に好ましく、少なくと
も95%同一であるのがさらに好ましい。さらには、少
なくとも97%同一であるのがより好ましく、少なくと
も98−99%の同一性を有するものがより一層好まし
く、少なくとも99%の同一性を有するものが最も好ま
しい。さらに、増幅させるのにあるいはプローブまたは
マーカーとしての用途に用いることのできる条件下で、
ハイブリッド形成するのに配列番号1に含まれるヌクレ
オチド配列と十分な同一性を有するヌクレオチド配列も
hYAK1ポリヌクレオチドに含められる。本発明はま
た、かかるhYAK1ポリヌクレオチドに相補的なポリ
ヌクレオチドを提供する。
【0020】ヒトhYAK1をコードするcDNAを配
列決定した結果から明らかなように、本発明のhYAK
1は、タンパク質・セリン/トレオニン・キナーゼファ
ミリーの他のタンパク質に構造的に関連付けられる。c
DNA配列は、528個のアミノ酸のポリペプチドをコ
ードする読み枠を含んでいる。図1および2(配列番号
2)のアミノ酸の配列は、シー・エレガンス・タンパク
質キナーゼF49E11.1と、456個のアミノ酸残
基にて、約65%の同一性(FASTAを使用)を有す
る(Wilsonら、Nature 368:32−3
8、1994)。さらには、hYAK1はエス・ポンベ
・タンパク質キナーゼ SPAC2F.03cと336
個のアミノ酸にわたって46%同一であり(Barre
llら、Schizosaccahromyces p
ombe chromosomeI sequenci
ng project、1995)、エス・セレビシエ
・タンパク質キナーゼ YAK1と267個のアミノ酸
にわたって46%同一であった(Garrettおよび
Broach、Genes & Develop.
3:1336−1348、1989)。図1および2
(配列番号1)のヌクレオチド配列は、シー・エレガン
ス・タンパク質キナーゼF49E11.1と、1129
個のヌクレオチド残基にて、約67%の同一性(FAS
TAを使用)を有する(Wilsonら、Nature
368:32−38、1994)。
【0021】ヒト骨肉腫、軟骨肉腫、骨芽細胞、心臓お
よび白血球の細胞中のmRNAから由来のcDNAライ
ブラリーより標準的クローニングおよびスクリーニング
を用い、発現配列タグ(EST)分析(Adams,
M.D.ら、Science252:1651−165
6(1991);Adams,M.D.ら、Natur
e 355:632−634(1992);Adam
s,M.D.ら、Nature 377 Supp:3
−174(1995))を用いて、hYAK1をコード
する本発明の1のポリヌクレオチドを得てもよい。ゲノ
ムDNAライブラリーのごとき天然源から本発明のポリ
ヌクレオチドを得ることもでき、あるいはよく知られ、
かつ商業上利用可能な方法を用いて合成することもでき
る。
【0022】配列番号2のhYAK1ポリペプチドをコ
ードするヌクレオチド配列は、図1および2(配列番号
1)に示されるコード配列とその全長にわたって同一で
あってもよく、または配列番号2のポリペプチドをコー
ドするこのヌクレオチド配列の縮重形であってもよく、
または配列番号2のポリペプチドをコードするヌクレオ
チド配列と高い同一性を有していてもよい。好ましく
は、本発明のポリヌクレオチドは、hYAK1ポリペプ
チドをコードするヌクレオチド配列と高い同一性、少な
くとも80%の同一性、またはhYAK1ポリペプチド
をコードする図1および2(配列番号1)に含まれる配
列と少なくとも80%の同一性、または配列番号2のポ
リペプチドをコードするヌクレオチド配列と少なくとも
80%の同一性を有するヌクレオチド配列を有する。
【0023】本発明のポリヌクレオチドをhYAK1ポ
リペプチドの組換え生産に用いる場合、ポリヌクレオチ
ドはそれ自体、成熟ポリペプチドまたはそのフラグメン
トのコーディング配列を含むものであってもよく;読み
枠中に、リーダーまたは分泌配列、プレ、プロ、もしく
はプレプロタンパク質配列をコードするコーディング配
列、または他の融合ペプチド部分などの、他のコーディ
ング配列を伴った、成熟ポリペプチドまたはフラグメン
トのコーディング配列を含むものであってもよい。例え
ば、融合ポリペプチドの精製を促進するマーカー配列を
コードすることもできる。本発明のこの態様の特に好ま
しい具体例において、マーカー配列は、pQEベクター
(Qiagen,Inc.)で得られ、Gentzら、
Proc. Natl. Acad. Sci., U
SA,86:821−824(1989)に記載される
ような、ヘキサ−ヒスチジンペプチドであるか、または
HAタグである。ポリヌクレオチドはまた、非コーディ
ング5’および3’配列、例えば、転写された非翻訳配
列、スプライスおよびポリアデニル化シグナル、リボソ
ーム結合部位およびmRNAを安定化する配列などを含
有していてもよい。
【0024】さらなる好ましい具体例は、図1および2
(配列番号2)のhYAK1ポリペプチドのアミノ酸配
列を有し、数個、5ないし10個、1ないし5個、1な
いし3個、1ないし2個または1個のアミノ酸残基がい
ずれかの組み合わせで置換、欠失または付加されている
hYAK1の変種をコードするポリヌクレオチドであ
る。本発明は、さらには、本明細書において前記した配
列とハイブリッド形成するポリヌクレオチドにも関す
る。この点において、本発明は、特に、本明細書におい
て前記したポリヌクレオチドにストリンジェントな条件
下でハイブリダイゼーションするポリヌクレオチドに関
する。本明細書で用いる用語の「ストリンジェントな条
件」とは、配列間に少なくとも95%、好ましくは少な
くとも97%の同一性がある場合にのみハイブリダイゼ
ーションが起こることを意味する。
【0025】本発明のポリヌクレオチドは、配列番号1
に含まれるヌクレオチド配列と同一または十分に同一で
あり、cDNAおよびゲノムDNA用のハイブリダイゼ
ーションプローブとして用いてhYAK1ポリペプチド
をコードする全長のcDNAおよびゲノムクローンを単
離し、hYAK1遺伝子に対して高配列類似性を有する
他の遺伝子のcDNAおよびゲノムクローンを単離する
ことができる。かかるハイブリダイゼーション法は当業
者に知られている。典型的には、これらのヌクレオチド
配列は、対照配列と70%同一、好ましくは80%同
一、より好ましくは90%同一である。一般に、プロー
ブは少なくとも15個のヌクレオチドを含むであろう。
好ましくは、かかるプローブは少なくとも30個のヌク
レオチドを有し、少なくとも50個のヌクレオチドを有
していてもよい。特に好ましいプローブは30ないし5
0個のヌクレオチドの範囲にある。
【0026】一の具体例において、hYAK1ポリペプ
チドをコードするポリヌクレオチドを得るには、適当な
ライブラリーをストリンジェントなハイブリダイゼーシ
ョン条件下で配列番号1を有する標識したプローブまた
はそのフラグメントでスクリーニングし、該ポリヌクレ
オチド配列を含有する全長のcDNAおよびゲノムクロ
ーンを単離する工程からなる。そのようなハイブリダイ
ゼーション法は当業者に周知である。ストリンジェント
なハイブリダイゼーション条件は、前記されているとお
りであるか、あるいはまた50%ホルムアミド、5xS
SC(150mM NaCl、15mM クエン酸ナト
リウム)、50mM リン酸ナトリウム(pH7.
6)、5xDenhardt’s溶液、10%硫酸デキ
ストランおよび20マイクログラム/mlの変性切断サ
ケ精子DNAを有してなる溶液中で一夜42℃でインキ
ュベートし、つづいてそのフィルターを約65℃で0.
1xSSCにて洗浄する条件である。研究試薬ならびに
動物およびヒトの疾患の治療および診断を見いだすため
の材料として本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプ
チドを用いてもよい。
【0027】ベクター、宿主細胞、発現 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチド(複数でも
可)を含むベクター、本発明のベクターで遺伝子操作す
る宿主細胞および組換え技法による本発明のポリペプチ
ドの製造にも関する。無細胞翻訳系を用い、本発明のD
NA構築物から由来のRNAを用いてかかるタンパク質
を製造できる。
【0028】組換え体を製造するために、宿主細胞を遺
伝子操作して、本発明のポリヌクレオチドについての発
現系もしくはそれらの一部を組み込むことができる。ポ
リヌクレオチドの宿主細胞への導入は、Davisら、
BASIC METHODSIN MOLECULAR
BIOLOGY(1986);Sambrookら、
MOLECUR CLONING:A LABORAT
ORY MANUAL、第2版、Cold Sprin
g Harbor LaboratoryPress、
Cold Spring Harbor、N.Y.(1
989)のような、多くの標準的な実験マニュアルに記
載される方法により行うことができ、例えばリン酸カル
シウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン
媒介トランスフェクション、トランスベクション、マイ
クロインジェクション、陽イオン脂質媒介トランスフェ
クション、エレクトロポレーション、トランスダクショ
ン、スクレープ負荷、バリスティック導入または感染等
がある。
【0029】適当な宿主の代表的なものとして、細菌細
胞、例えば連鎖球菌属(streptococci)、
ブドウ球菌属(staphylococci)、大腸菌
(E.coli)、ストレプトミセス(Strepto
myces)および枯草菌(Bacillus sub
tilis)細胞;真菌細胞、例えば酵母細胞およびア
スペルギルス属(Aspergillus)細胞;昆虫
細胞、例えばドロソフィラS2(Drosophila
S2)およびスポドプテラSf9(Spodopte
ra Sf9)細胞;動物細胞、例えばCHO、CO
S、HeLa、C127、3T3、BHK、HEK29
3およびボウズ(Bows)黒色腫細胞;ならびに植物
細胞が挙げられる。
【0030】多種の発現系を用いることができる。この
ような系として、とりわけ、染色体、エピソームおよび
ウイルス由来系、例えば細菌プラスミドから、バクテリ
オファージから、トランスポゾンから、酵母エピソーム
から、挿入エレメントから、酵母染色体エレメントか
ら、バキュロウイルス、パポバウイルスなどの、例えば
SV40、ワクシニアウイルス、アデノウイルス、鶏痘
ウイルス、仮性狂犬病ウイルスおよびレトロウイルス等
のウイルスから由来のベクター、ならびにその組み合わ
せから由来のベクター、例えばコスミドおよびファージ
ミドなどのプラスミドおよびバクテリオファージ遺伝因
子から由来のベクターが挙げられる。発現系は発現を制
御および引き起こす調節領域を含有していてもよい。一
般に、ポリヌクレオチドを保持、伸長または発現させ、
宿主にてポリペプチドを産生するのに適した系またはベ
クターを使用できる。種々の周知かつ慣用的な技法、例
えば、Sambrookら、MOLECULAR CL
ONING、A LABORATORY MANUAL
(前掲)に記載されている技法により、適当なヌクレオ
チド配列を発現系に挿入できる。
【0031】翻訳タンパク質を、小胞体内腔、周辺腔ま
たは細胞外環境へ分泌させるために、適当な分泌シグナ
ルを所望のポリペプチドに組み込むことができる。これ
らのシグナルはポリペプチドに固有のシグナルであって
もよく、あるいは異種性のシグナルであってもよい。
【0032】hYAK1ポリペプチドをスクリーニング
アッセイにて用いるために発現させる場合、一般に、そ
のポリペプチドを細胞表面で生成させることが好まし
い。この場合、スクリーニングアッセイに使用する前に
細胞を集めてもよい。hYAK1ポリペプチドが培地中
に分泌されるならば、培地を回収してポリペプチドを回
収し精製することができる。細胞内に生成されるなら
ば、まず細胞を溶解し、次いで、ポリペプチドを回収し
なければならない。hYAK1ポリペプチドは、硫酸ア
ンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、陰イオンま
たは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロー
スクロマトグラフィー、疎水相互作用クロマトグラフィ
ー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシル
アパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマト
グラフィーを含め、周知の方法により、組換え細胞培養
物から回収および精製できる。高性能液体クロマトグラ
フィーを精製に用いるのが最も好ましい。ポリペプチド
が単離および/または精製中に変性する場合、タンパク
質を再生するための周知方法を用い、再び活性な立体配
座とすることができる。
【0033】診断アッセイ 本発明はまた診断薬として用いるためのhYAK1ポリ
ヌクレオチドの使用にも関する。機能不全に関与するh
YAK1遺伝子の変異形の検出は、hYAK1の過少発
現、過剰発現または発現の変化よりもたらされる疾患の
診断または罹病し易さを特定することのできる診断手段
を提供する。hYAK1遺伝子に変異のある個体は、種
々の方法によりDNAレベルで検出できる。
【0034】診断に供する核酸は、対象の細胞、例え
ば、血液、尿、唾液、組織生検または剖検材料より得る
ことができる。ゲノムDNAは、検出するのに直接使用
してもよく、または分析の前にPCRもしくはその他の
増幅法を用いることにより酵素的に増幅させてもよい。
RNAまたはcDNAもまた同じ方法で用いることがで
きる。正常な遺伝子型との比較における増幅産物の大き
さの変化により、欠失および挿入を検出できる。点突然
変異は、増幅DNAを標識化hYAK1のヌクレオチド
配列とハイブリッド形成させることにより同定できる。
完全に対合した配列はRNase消化により、または融
解温度の違いにより、誤対合二重らせんから区別でき
る。DNA配列の違いはまた、変性物質と一緒にまたは
なしで、ゲル中のDNAフラグメントの電気泳動の移動
度の変化により、または直接的DNA配列決定法により
検出できる。例えばMyersら、Science 2
30:1242(1985)を参照のこと。特異的な位
置での配列の変化はまた、ヌクレアーゼ保護アッセイ、
例えばRNaseおよびS1保護または化学的切断法に
よっても明らかにすることができる。Cottonら、
Proc. Natl.Acad. Sci., US
A,85:4397−4401(1985)を参照のこ
と。もう1つの具体例において、hYAK1のヌクレオ
チド配列またはそのフラグメントからなるオリゴヌクレ
オチドプローブのアレイ(array)を構築して、例
えば遺伝的変異の効果的なスクリーニングを行うことが
できる。アレイ法はよく知られており、適用範囲が広
く、その方法を用いて、遺伝子発現、遺伝的連鎖および
遺伝的変化を含め、分子遺伝学における種々の問題と取
り組むことができる(例えば、M.Cheeら、Sci
ence, Vol 274, pp610−613
(1996)を参照のこと)。
【0035】診断アッセイは、記載した方法によりhY
AK1遺伝子中の変異を検出することによる、骨粗鬆症
を含む骨喪失;成人型呼吸窮迫症候群(ARDS)、慢
性関節リュウマチ、変形性関節炎、炎症性腸疾患(IB
D)、乾癬、皮膚炎、喘息、アレルギーなどの炎症性疾
患;細菌、真菌、原生動物およびウイルス感染などの感
染、特にHIV−1またはHIV−2により引き起こさ
れる感染;HIV付随のカヘキシーおよび他の免疫不全
障害;敗血症性ショック;痛み;損傷;癌;食欲不振;
病的飢餓;パーキンソン病;再狭窄、アテローム性動脈
硬化症、急性心不全、心筋梗塞を含む心臓血管病;低血
圧;高血圧;尿閉;狭心症;潰瘍;良性前立腺肥大;お
よび不安、精神分裂症、躁鬱病、譫妄、痴呆、重度精神
遅滞およびハンチントン病またはジルドツーレット症候
群などの異常運動を含む精神的および神経的疾患の罹病
性を診断または測定する方法を提供する。
【0036】加えて、骨粗鬆症を含む骨喪失;成人型呼
吸窮迫症候群(ARDS)、慢性関節リュウマチ、変形
性関節炎、炎症性腸疾患(IBD)、乾癬、皮膚炎、喘
息、アレルギーなどの炎症性疾患;細菌、真菌、原生動
物およびウイルス感染などの感染、特にHIV−1また
はHIV−2により引き起こされる感染;HIV付随の
カヘキシーおよび他の免疫不全障害;敗血症性ショッ
ク;痛み;損傷;癌;食欲不振;病的飢餓;パーキンソ
ン病;再狭窄、アテローム性動脈硬化症、急性心不全、
心筋梗塞を含む心臓血管病;低血圧;高血圧;尿閉;狭
心症;潰瘍;良性前立腺肥大;および不安、精神分裂
症、躁鬱病、譫妄、痴呆、重度精神遅滞およびハンチン
トン病またはジルドツーレット症候群などの異常運動を
含む精神的および神経的疾患は、対象から由来の試料よ
り、異常に上昇または低下したhYAK1ポリペプチド
またはhYAK1のmRNAのレベルを測定することを
特徴とする方法によって診断することができる。発現の
増加または低下は、ポリヌクレオチドの定量法として当
該分野で周知の方法、例えば、PCR、RT−PCR、
RNase保護、ノーザンブロッティングおよび他のハ
イブリダイゼーション法を用いてRNAレベルで測定で
きる。宿主から由来の試料中のhYAK1ポリペプチド
などのタンパク質のレベルを決定するために用いること
ができるアッセイ法は、当業者に周知である。このよう
なアッセイ法には、ラジオイムノアッセイ、競争結合ア
ッセイ、ウェスタンブロット分析およびELISAアッ
セイが挙げられる。
【0037】染色体アッセイ 本発明のヌクレオチド配列は染色体の同定にも価値があ
る。該配列は、個々のヒト染色体上の特定の位置を特異
的に標的とし、これとハイブリッド形成しうる。本発明
に従って、関連する配列を染色体にマッピングする工程
は、それらの配列を遺伝子関連疾患と関連づける重要な
第1工程である。配列を正確な染色体位置にマッピング
したならば、染色体上の配列の物理的位置を遺伝地図の
データと関連づけることができる。かかるデータは、例
えば、V. McKusick,Mendelian
Inheritance in Man(JohnsH
opkins University Welch M
edical Libraryからオンラインで利用で
きる)にて見られる。ついで、連鎖分析(物理的に隣接
する遺伝子の同時遺伝)により、同じ染色体領域にマッ
ピングされた遺伝子と疾患との関係を同定する。罹病個
体と未罹病個体との間のcDNAまたはゲノム配列の相
違も測定することができる。いくつかまたはすべての罹
病個体において変異が観察されるが、正常個体において
は観察されない場合、その変異は該疾患の原因である可
能性がある。
【0038】抗体 本発明のポリペプチドもしくはそれらのフラグメントま
たはそのアナログ、あるいはそれらを発現する細胞を免
疫原として用いて、hYAK1ポリペプチドに対して免
疫特異的な抗体を得ることもできる。「免疫特異的」な
る語は、抗体が先行技術における他の関連ポリペプチド
に対するアフィニティーよりも、本発明のポリペプチド
に対して実質的により大きなアフィニティーを有するこ
とを意味する。
【0039】hYAK1ポリペプチドに拮抗して生じる
抗体は、ポリペプチドまたはエピトープ担持フラグメン
ト、アナログまたは細胞を、動物、好ましくはヒト以外
の動物に、通常の実験法を用いて投与することにより得
ることができる。モノクローナル抗体の産生には、連続
的セルライン培養により得られる抗体を提供するいずれ
の方法も用いることができる。例えば、ハイブリドーマ
法(Kohler,G.およびMilstein,
C.、Nature 256:495−497(197
5)、トリオーマ法、ヒトB−細胞ハイブリドーマ法
(Kozborら、Immunology Today
4:72(1983)およびEBV−ハイブリドーマ
法(Coleら、MONOCLONAL ANTIBO
DIES AND CANCER THERAPY、7
7−96頁、Alan R. Liss, Inc.,
(1985))が挙げられる。
【0040】一本鎖抗体を産生するのに記載された技術
(米国特許第4946778号)を適用して、本発明の
ポリペプチドに対する一本鎖抗体を産生できる。また、
トランスジェニックマウスまたは他の哺乳動物を含め、
他の生物を用いて、ヒト化抗体を発現させることができ
る。前記した抗体を用いて、ポリペプチドを発現するク
ローンを単離または同定してもよく、あるいはアフィニ
ティークロマトグラフィーによりポリペプチドを精製し
てもよい。
【0041】hYAK1ポリペプチドに対する抗体を用
いて、とりわけ、骨粗鬆症を含む骨喪失;成人型呼吸窮
迫症候群(ARDS)、慢性関節リュウマチ、変形性関
節炎、炎症性腸疾患(IBD)、乾癬、皮膚炎、喘息、
アレルギーなどの炎症性疾患;細菌、真菌、原生動物お
よびウイルス感染などの感染、特にHIV−1またはH
IV−2により引き起こされる感染;HIV付随のカヘ
キシーおよび他の免疫不全障害;敗血症性ショック;痛
み;損傷;癌;食欲不振;病的飢餓;パーキンソン病;
再狭窄、アテローム性動脈硬化症、急性心不全、心筋梗
塞を含む心臓血管病;低血圧;高血圧;尿閉;狭心症;
潰瘍;良性前立腺肥大;および不安、精神分裂症、躁鬱
病、譫妄、痴呆、重度精神遅滞およびハンチントン病ま
たはジルドツーレット症候群などの異常運動を含む精神
的および神経的疾患を治療してもよい。
【0042】ワクチン 本発明の別の態様は、哺乳動物における免疫学的応答を
誘起する方法であって、抗体および/またはT細胞免疫
応答を生じさせるに十分なhYAK1ポリペプチドまた
はそのフラグメントを哺乳動物に接種して、とりわけ、
骨粗鬆症を含む骨喪失;成人型呼吸窮迫症候群(ARD
S)、慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、炎症性腸疾
患(IBD)、乾癬、皮膚炎、喘息、アレルギーなどの
炎症性疾患;細菌、真菌、原生動物およびウイルス感染
などの感染、特にHIV−1またはHIV−2により引
き起こされる感染;HIV付随のカヘキシーおよび他の
免疫不全障害;敗血症性ショック;痛み;損傷;癌;食
欲不振;病的飢餓;パーキンソン病;再狭窄、アテロー
ム性動脈硬化症、急性心不全、心筋梗塞を含む心臓血管
病;低血圧;高血圧;尿閉;狭心症;潰瘍;良性前立腺
肥大;および不安、精神分裂症、躁鬱病、譫妄、痴呆、
重度精神遅滞およびハンチントン病またはジルドツーレ
ット症候群などの異常運動を含む精神的および神経的疾
患から該動物を防御することからなる方法に関する。本
発明のもう1つ別の態様は、哺乳動物における免疫学的
応答を誘導する方法であって、hYAK1ポリペプチド
を、インビボにてhYAK1ポリヌクレオチドの発現を
指令するベクターを介してデリバリーし、かかる免疫学
的応答を誘発させ、抗体を産生し、該動物を疾患から保
護することからなる方法に関する。
【0043】本発明のさらなる態様は免疫学的/ワクチ
ン処方(組成物)であって、哺乳動物宿主中に導入され
た場合、その哺乳動物にてhYAK1ポリペプチドに対
する免疫学的応答を誘導する処方(該組成物はhYAK
1ポリペプチドまたはhYAK1遺伝子を含んでなる)
に関する。ワクチン処方は、さらに適当な担体を含んで
いてもよい。hYAK1ポリペプチドは胃で分解される
かもしれないため、好ましくは非経口的(皮下、筋肉
内、静脈内、皮内注射等を包含する)に投与する。非経
口投与に適した処方は、抗酸化剤、バッファー、静菌剤
および処方を患者の血液と等張にする溶質を含有しても
よい水性および非水性滅菌注射用溶液;ならびに懸濁剤
または増粘剤を含んでいてもよい水性および非水性滅菌
懸濁液を包含する。処方を1回投与または複数回投与用
容器、例えば、密封アンプルおよびバイアルに入れて提
供してもよく、使用直前に滅菌液体担体を添加するだけ
でよい凍結乾燥状態にて保存してもよい。またワクチン
処方は、水中油系および当該分野で知られた他の系など
の処方の免疫原性を高めるためのアジュバント系を含ん
でいてもよい。用量は、ワクチンの個々の活性に依存し
ており、通常の実験により容易に決定することができ
る。
【0044】スクリーニングアッセイ 本発明のhYAK1ポリペプチドは、本発明のhYAK
1ポリペプチドの活性を活性化(アゴニスト)または阻
害(アンタゴニスト、あるいは阻害剤とも称される)す
る化合物についてのスクリーニング法にて用いてもよ
い。かくして、本発明のポリペプチドを用いて、例えば
細胞、無細胞調製物、化学ライブラリーおよび天然物の
混合物からアゴニストまたはアンタゴニストを同定して
もよい。これらのアゴニストまたはアンタゴニストは、
天然の基質、リガンド、場合によっては、本発明のポリ
ペプチドのレセプターなどであってもよく、あるいは本
発明のポリペプチドの構造または機能を模倣したもので
あってもよい。Coliganら、Current P
rotocols in Immunology 1
(2):第5章(1991)を参照のこと。
【0045】hYAK1ポリペプチドは、哺乳動物中に
遍在しており、種々の病原性を含め、多くの生物学的機
能に関与している。したがって、一方でhYAK1ポリ
ペプチドを刺激する化合物および薬剤を、他方でhYA
K1ポリペプチドの機能を阻害しうる化合物または薬剤
を見いだすことが望ましい。一般に、アゴニストは、骨
粗鬆症を含む骨喪失;成人型呼吸窮迫症候群(ARD
S)、慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、炎症性腸疾
患(IBD)、乾癬、皮膚炎、喘息、アレルギーなどの
炎症性疾患;細菌、真菌、原生動物およびウイルス感染
などの感染、特にHIV−1またはHIV−2により引
き起こされる感染;HIV付随のカヘキシーおよび他の
免疫不全障害;敗血症性ショック;痛み;損傷;癌;食
欲不振;病的飢餓;パーキンソン病;再狭窄、アテロー
ム性動脈硬化症、急性心不全、心筋梗塞を含む心臓血管
病;低血圧;高血圧;尿閉;狭心症;潰瘍;良性前立腺
肥大;および不安、精神分裂症、躁鬱病、譫妄、痴呆、
重度精神遅滞およびハンチントン病またはジルドツーレ
ット症候群などの異常運動を含む精神的および神経的疾
患のような症状についての治療および予防目的に利用さ
れる。アンタゴニストは、骨粗鬆症を含む骨喪失;成人
型呼吸窮迫症候群(ARDS)、慢性関節リュウマチ、
変形性関節炎、炎症性腸疾患(IBD)、乾癬、皮膚
炎、喘息、アレルギーなどの炎症性疾患;細菌、真菌、
原生動物およびウイルス感染などの感染、特にHIV−
1またはHIV−2により引き起こされる感染;HIV
付随のカヘキシーおよび他の免疫不全障害;敗血症性シ
ョック;痛み;損傷;癌;食欲不振;病的飢餓;パーキ
ンソン病;再狭窄、アテローム性動脈硬化症、急性心不
全、心筋梗塞を含む心臓血管病;低血圧;高血圧;尿
閉;狭心症;潰瘍;良性前立腺肥大;および不安、精神
分裂症、躁鬱病、譫妄、痴呆、重度精神遅滞およびハン
チントン病またはジルドツーレット症候群などの異常運
動を含む精神的および神経的疾患などの症状の種々の治
療および予防目的に利用できる。
【0046】一般に、かかるスクリーニング操作は、本
発明のhYAK1ポリペプチドを発現するか、またはそ
のhYAK1ポリペプチドに応答する適当な細胞を用い
ることからなる。かかる細胞は、哺乳動物、酵母、Dr
osophilaまたはE.coli由来の細胞を包含
する。ついで、hYAK1ポリペプチド(または発現し
たポリペプチドを有する細胞膜)を発現するか、または
hYAK1ポリペプチドに応答する細胞を、試験化合物
と接触させて結合または機能的応答の刺激もしくは阻害
を観察する。候補化合物と接触させた細胞の、hYAK
1活性についての能力を、接触させていない同じ細胞と
比較する。
【0047】hYAK1がタンパク質キナーゼをコード
するという認識は、その組換え形態を用いてタンパク質
キナーゼ活性を確立できることを示唆する。典型的に
は、これは、γ−32P−ATPの存在下でhYAK1を
タンパク質またはペプチド基質と直接インキュベート
し、つづいて分離および計数することにより基質に取り
込まれた放射活性を測定することからなる。分離方法
は、免疫沈降、遠心分離による分離またはシンチレーシ
ョン近接アッセイによる取込みの測定を可能とする基質
とビーズとの接合、SDS−PAGE、つづいてオート
ラジオグラフィーまたはバイオセンサー分析を包含す
る。特異的な基質は不明であるが、候補として、hYA
K1それ自体(自己リン酸化)、ミエリン塩基性タンパ
ク質、カゼイン、ヒストンおよびHSP27が挙げられ
る。他の基質は、hYAK1を固体支持体に接合または
ファージ表面に発現されたランダムタンパク質とインキ
ュベートすることにより、またはhYAK1を哺乳動物
細胞ライゼートおよびγ−32P−ATPとインキュベー
トし、つづいて標識化された標的タンパク質を分離し、
配列決定することにより見出してもよい。hYAK1の
タンパク質キナーゼ活性は、特異的な上流にあるエフェ
クターとのインキュベーションを必要とする。このこと
は、hYAK1を種々の刺激された真核生物細胞からの
ライゼートおよびATPと予めインキュベートすること
により達成される。これらのアッセイはインビトロにて
hYAK1キナーゼ活性を阻害する化合物を発見し、修
飾することを可能とし、骨芽細胞、軟骨細胞、心筋また
は骨格筋芽細胞の増殖に対する効果を有すると考えられ
る。そのように同定されたいずれの阻害剤も増殖に対し
てアップレギュレーション効果を有し、骨粗鬆症、変形
性関節炎、心筋症およびカヘキシーなどの疾患を治療お
よび予防するための治療剤として有用であると考えられ
る。
【0048】本発明は、hYAK1を阻害する量の化合
物を投与することによる、そのような疾患の治療および
/または改善に関連する。本発明のhYAK1を機能化
するという特定の理論に拘束されたくないとすれば、h
YAK1機能の有用な阻害剤として、hYAK1のキナ
ーゼ活性を阻害する化合物が考えられる。もちろん、阻
害に関する他の部位を、その見解により、シグナル形質
導入カスケードにとることも可能である。したがって、
hYAK1と1またはそれ以上のその上流または下流に
あるモジュレーター/基質との相互作用を阻害すること
もまた、本発明に含まれるものである。hYAK1と他
の因子の間にあるタンパク質−タンパク質の相互作用の
阻害剤は、hYAK1活性を調節するための医薬の開発
をもたらし得る。
【0049】該アッセイは、候補化合物に直接または間
接的に結合した標識を用いて、あるいは標識競争物質と
の競争を用いるアッセイにおいて、hYAK1ポリペプ
チドを有する細胞への付着を検出する、候補化合物の結
合を簡単に試験することができる。さらには、候補化合
物がhYAK1ポリペプチドの活性化により発生するシ
グナルを生じるかどうかを、hYAK1ポリペプチドを
有する細胞に適した検出系を用いて、これらのアッセイ
により試験してもよい。活性化の阻害剤は、一般に、既
知アゴニストの存在下でアッセイされ、候補化合物の存
在がアゴニストによる活性化に及ぼす作用を観察する。
このようなスクリーニングアッセイを行うための標準的
方法は当該分野にてよく理解されている。
【0050】潜在的なhYAK1ポリペプチドのアンタ
ゴニストの例は、抗体、またはある場合には、hYAK
1ポリペプチドの、場合によっては、リガンド、基質、
レセプターなどに密接に関連するオリゴヌクレオチドま
たはタンパク質、例えば、リガンド、基質、レセプタ
ー、またはポリペプチドの活性が妨げられるように、本
発明のポリペプチドに結合するが、応答を惹起しない、
小型分子を包含する。
【0051】予防および治療方法 本発明は、過剰および不十分な量の両方のhYAK1ポ
リペプチド活性に関連する、異常な症状の治療方法を提
供する。hYAK1ポリペプチド活性が過剰な場合、い
くつかの方法を用いることができる。1の方法は、リガ
ンドのhYAK1ポリペプチドとの結合を遮断すること
により、または別のシグナルを阻害することにより活性
化を阻害するのに効果的な量にて前記した阻害化合物
(アンタゴニスト)を医薬上許容される担体と共に対象
に投与し、そのことにより異常な症状を改善することか
らなる。もう1つ別の方法において、内在性hYAK1
ポリペプチドと競争してリガンドとの結合能を有する可
溶形のhYAK1ポリペプチドを投与してもよい。かか
る競争物質の典型例はhYAK1ポリペプチドのフラグ
メントからなる。
【0052】さらにもう1つ別の方法において、発現遮
断法を用いて内在性hYAK1ポリペプチドをコードす
る遺伝子の発現を阻害してもよい。公知のかかる方法
は、内部生成した、あるいは別個に投与されたアンチセ
ンス配列の使用からなる。例えば、Oligodeox
ynucleotides as Antisense
Inhibitors of Gene Expres
sion,CRC Press,Boca Rato
n, FL(1988)中、O’Connor、J.N
eurochem 56:560(1991)を参照の
こと。別法として、遺伝子と共に三重らせんを形成する
オリゴヌクレオチドを供給することもできる。例えば、
Leeら、Nucleic Acids Res 6:
3073(1979);Cooneyら、Scienc
e 241:456(1988);Dervanら、S
cience 251:1360(1991)を参照の
こと。これらのオリゴマーはそれ自体投与することがで
き、あるいは関連するオリゴマーをインビボで発現させ
ることもできる。
【0053】hYAK1およびその活性の過少発現に関
連する異常な症状を治療するのに、またいくつかの方法
が利用可能である。1の方法は、hYAK1を活性化す
る治療上有効量の化合物(すなわち、前記のアゴニス
ト)を医薬上許容される担体とともに対象に投与し、そ
のことにより異常な状態を改善することからなる。別法
として、遺伝子治療を用いて、対象中の関連細胞による
hYAK1の内因的生成を有効ならしめてもよい。例え
ば、前記のごとく、複製欠損レトロウイルスベクターに
て発現するように、本発明のポリヌクレオチドを操作し
てもよい。ついで、該レトロウイルス発現構築物を単離
し、本発明のポリペプチドをコードするRNA含有のレ
トロウイルスプラスミドベクターでトランスダクション
したパッケージング細胞中に導入して、パッケージング
細胞が目的とする遺伝子を含む感染性ウイルス粒子を生
成するようにしてもよい。これらのプロデューサー細胞
を対象に投与して細胞をインビボで操作し、インビボで
ポリペプチドを発現するようにしてもよい。遺伝子治療
の概説としては、Human MolecularGe
netics,T.Strachan and A.
P. Read,BIOS Scientific P
ublishers Ltd(1996)中、第20
章、Gene Therapy and other
Molecular Genetic−based T
herapeutic Approaches(および
その中の引用文献)を参照のこと。
【0054】処方および投与 可溶形のhYAK1ポリペプチドのごときペプチド、な
らびにアゴニストおよびアンタゴニストペプチドまたは
小型分子を、適当な医薬担体と組み合わせて処方しても
よい。かかる処方は、治療上有効量のポリペプチドまた
は化合物、および医薬上許容される担体または賦形剤を
含んでなる。かかる担体としては、食塩水、緩衝食塩
水、デキストロース、水、グリセロール、エタノール、
およびその組み合わせを包含するが、これらに限定され
ない。処方は投与経路に適したものとすべきであり、当
業者によく知られている。さらに本発明は、前記した本
発明の組成物の1種またはそれ以上の成分を充填した、
1個またはそれ以上の容器を含んでなる医薬パックおよ
びキットにも関する。
【0055】本発明のポリペプチドおよび他の化合物を
単独で使用してもよく、あるいは治療化合物のごとき他
の化合物と一緒に使用してもよい。医薬組成物の全身系
投与の好ましい形態は、典型的には静脈注射による注射
を包含する。皮下、筋肉内または腹腔内などの他の注射
経路を用いることもできる。全身系投与のための別の手
段は、胆汁酸塩またはフシジン酸などの浸透剤または他
の界面活性剤を用いる経粘膜または経皮投与を包含す
る。加えて、腸溶処方またはカプセル処方にうまく処方
されるならば、経口投与も可能である。これらの化合物
の投与は、膏薬、パスタ、ゲル等の形態にて、局所的お
よび/または局在化であってもよい。
【0056】必要な用量範囲は、ペプチドの選択、投与
経路、処方の性質、対象の症状の性質、および顧問医の
判断に依存する。しかしながら、適当な用量は対象1k
g当たり0.1ないし100μgの範囲である。しか
し、使用可能な種々の化合物および種々の投与経路の効
力の違いを考慮すれば、必要な用量は広範囲なものと思
われる。例えば、経口投与には静脈注射よりも多い用量
が必要であると考えられる。当該分野においてよく知ら
れた最適化のための標準的な経験的慣用操作を用いてこ
れらの用量の変更を行うことができる。しばしば「遺伝
子治療」と称される前記した治療方法において、治療に
用いられるポリペプチドを対象中において内在的に得る
こともできる。よって、例えば、レトロウイルスプラス
ミドベクターを用いて対象由来の細胞をDNAまたはR
NAなどのポリヌクレオチドで操作し、ポリペプチドを
エクスビボでコードしてもよい。次いで、細胞を対象に
導入する。
【0057】
【実施例】以下の実施例は、特記する場合を除き、当業
者に周知かつ慣用的な、標準方法を用いて行う。実施例
は例示であって、本発明を限定するものではない。
【0058】実施例1 初めに、部分的クローン(ATG−355、HGH E
ST #454640)を、Human Genome
Sciences detabaseを無作為にサー
チして同定した。この部分的クローン(〜1kb)は、
エス・セレビシエ由来のYAK1と著しい相同性を示し
た。全長のcDNAを得るために、プローブとして前記
した部分的クローンの挿入物を用い、合計1Mのプラー
クをHuman Osteoblast cDNAライ
ブラリーよりスクリーンに付した。ライブラリーのスク
リーニング操作は、Elginら、Stratagie
s4:8−9、1991に記載されている。プローブ
を、Randam Primed Labeling
Kit(Boheringer Manheim、ドイ
ツ、Cat.#1585584)を用いてα−32P標
識し、Sephadex G−50カラム(Pharm
acia Biotech. Cat.#17−085
5−02)上で操作することにより精製した。ハイブリ
ダイゼーションおよび洗浄条件は、J. Sambro
ok、E.F. FritchおよびT. Mania
tis (1989) A Laboratory M
anaul Second. Ed. Vol. 1、
pp.2.69−2.81、Cold Spring
Harbor Laboratory Press、C
old Spring Harbor、New Yor
kの記載に従った。5個のクローンをプラーク精製によ
り単離し、挿入物を含むフラグメントを取り出し、配列
決定した。最長の挿入物は3’非翻訳領域およびhYA
K1のコード配列の一部を有する2.7kbのフラグメ
ントであった。挿入物をEcoRI−BamHI消化し
て調製し、つづいて32Pで標識化した別のプローブを
用い、市販のヒト心臓cDNAライブラリー(Stra
tagene #936207)をスクリーンした。さ
らに5個のクローンをプラーク精製し、ファージミド中
に取り出し、配列決定した。FASTA分析によれば、
このペプチドがシー・エレガンス由来の未だ知られてい
ない機能の推定セリン/トレオニン・キナーゼと高相同
性を有することがわかる(F49E11.1)。
【0059】cDNAが完全長であることを確認するた
めに、Human Leukocyte ”Marat
hon Ready” cDNA(Clontech
Palo Alto、CA)を鋳型として用い、5’ア
ンカープライマー1(Clontech)および逆遺伝
子特異的プライマーを用いてhYAK1の5’領域に対
応するフラグメントを増幅させた。このフラグメントは
pCR2.1(Invitrogen)にクローンされ
たT/Aであり、複数の単離体を配列決定した。インフ
レーム停止コドンを推定された開始コドンの上流で同定
し、完全長のcDNAが得られたことを確認した。
【0060】ノーザン分析を行って、ヒト組織における
hYAK1 mRNAの分布を測定した。標準的方法を
用いて、hYAKの3’非翻訳領域を含むフラグメント
を配列番号1より単離した。その単離したフラグメント
を、無作為にプライムした標識キットを用いて、α−32
P−dATPで放射性標識した。複数のヒト組織由来の
mRNAを含む膜(Clontech#7760−1)
をプローブとハイブリダイズし、指示されるような高ス
トリンジェントな条件下で洗浄した。その膜を4日間X
−線フィルムに曝すことによりハイブリダイズしたmR
NAを目に見えるようにした。2.6,7および10k
bの3種の主たる転写物が現われ、それらは極めて顕著
に心臓および骨格筋にて発現されるが、膵臓、胎盤およ
び脳ではより少量で存在した。3種の転写物はすべて腎
臓では見られなかった。
【0061】
【配列表】 (1)一般的情報 (i)出願人:クリーシーら (ii)発明の名称:ヒトプロテインキナーゼHOACF72 (iii)配列の数:2 (iv)郵送先 (A)名称:スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション (B)通り名:スウェードランド・ロード・709 (C)都市名:キング・オブ・プルシア (D)州名:PA (E)国名:USA (F)郵便番号:19406 (v)コンピューター・リーダブル・フォーム: (A)媒体タイプ:ディスケット (B)コンピューター:IBMコンパチブル (C)オペレーティング・システム:DOS (D)ソフトウェア:Windowsバージョン2.0用FastSEQ (v)現出願データ: (A)出願番号:GH50002 (B)出願日:1997年2月19日 (C)分類番号: (vi)先の出願データ: (A)出願番号: (B)出願日: (viii)代理人情報: (A)名称:ハン,ウィリアム・ティ (B)登録番号:34344 (C)代理人等における処理番号:GH50002 (ix)テレコミュニケーション情報: (A)電話番号:610−270−5219 (B)ファックス番号:610−270−4026 (C)テレックス番号:
【0062】 (2)配列番号1に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:2085塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号1: GGAAACCTTC GGCCGCCGCT CCCGCCGCCT ACCCGACCGA TTGGCGGCAG TAAGCACACA 60 ATGAATGATC ACCTGCATGT CGGCAGCCAC GCTCACGGAC AGATCCAGGT TCAACAGTTG 120 TTTGAGGATA ACAGTAACAA GCGGACAGTG CTCACGACAC AACCAAATGG GCTTACAACA 180 GTGGGCAAAA CGGGCTTGCC AGTGGTGCCA GAGCGGCAGC TGGACAGCAT TCATAGACGG 240 CAGGGGAGCT CCACCTCTCT AAAGTCCATG GAAGGCATGG GGAAGGTGAA AGCCACCCCC 300 ATGACACCTG AACAAGCAAT GAAGCAATAC ATGCAAAAAC TCACAGCCTT CGAACACCAT 360 GAGATTTTCA GCTACCCTGA AATATATTTC TTGGGTCTAA ATGCTAAGAA GCGCCAGGGC 420 ATGACAGGTG GGCCCAACAA TGGTGGCTAT GATGATGACC AGGGATCATA TGTGCAGGTG 480 CCCCACGATC ACGTGGCTTA CAGGTATGAG GTCCTCAAGG TCATTGGGAA GGGGAGCTTT 540 GGGCAGGTGG TCAAGGCCTA CGATCACAAA GTCCACCAGC ACGTGGCCCT AAAGATGGTG 600 CGGAATGAGA AGCGCTTCCA CCGGCAAGCA GCGGAGGAGA TCCGAATCCT GGAACACCTG 660 CGGAAGCAGG ACAAGGATAA CACAATGAAT GTCATCCATA TGCTGGAGAA TTTCACCTTC 720 CGCAACCACA TCTGCATGAC GTTTGAGCTG CTGAGCATGA ACCTCTATAA GCTCATCAAG 780 AAGAATAAAT TCCAGGGCTT CAGTCTGCCT TTGGTTCGCA AGTTTGCCCA CTCGATTCTG 840 CAGTGCTTGG ATGCTTTGCA CAAAAACAGA ATAATTCACT GTGACCTTAA GCCCGAGAAC 900 ATTTTGTTAA AGCAGCAGGG TAGAAGCGGT ATTAAAGTAA TTGATTTTGG CTCCAGTTGT 960 TACGAGCATC AGCGTGTCTA CACGTACATC CAGTCGCGTT TTTACCGGGC TCCAGAAGTG 1020 ATCCTTGGGG CCAGGTATGG CATGCCCATT GATATGTGGA GCCTGGGCTG CATTTTAGCA 1080 GAGCTCCTGA CGGGTTACCC CCTCTTGCCT GGGGAAGATG AAGGGGACCA GCTGGCCTGT 1140 ATGATTGAAC TGTTGGGCAT GCCCTCACAG AAACTGCTGG ATGCATCCAA ACGAGCCAAA 1200 AATTTTGTGA GCTCCAAGGG TTATCCCCGT TACTGCACTG TCACGACTCT CTCAGATGGC 1260 TCTGTGGTCC TAAACGGAGG CCGTTCCCGG AGGGGGAAAC TGAGGGGCCC ACCGGAGAGC 1320 AGAGAGTGGG GTAACGCGCT GAAGGGGTGT GATGATCCCC TTTTCCTTGA CTTCTTAAAA 1380 CAGTGTTTAG AGTGGGATCC TGCAGTGCGC ATGACCCCAG GCCAGGCTTT GCGGCACCCC 1440 TGGCTGAGGA GGCGGTTGCC AAAGCCTCCC ACCGGGGAGA AAACGTCAGT GAAAAGGATA 1500 ACTGAGAGCA CCGGTGCTAT CACATCTATA TCCAAGTTAC CTCCACCTTC TAGCTCAGCT 1560 TCCAAACTGA GGACTAATTT GGCGCAGATG ACAGATGCCA ATGGGAATAT TCAGCAGAGG 1620 ACAGTGTTGC CAAAACTTGT TAGCTGAGCT CACGTCCCCT GATGCTGGTA ACCTGAAAGA 1680 TACGACATTG CTGAGCCTTA CTGGGTTGAA AAGGAGTAGC TCAGACCTGT TTTTATTTGC 1740 TCAATAACTC TACTCATTTG TATCTTTTCA GCACTTAATT TTAATGTAAG AAAGTTGTTC 1800 ATTTTGTTTT TATAAAATAC ATGAGGACAA TGCTTTAAGT TTTTATACTT TCAGAAACTT 1860 TTTGTGTTCT AAAAGTACAA TGAGCCTTAC TGTATTTAGT GTGGCAGAAT AATAACATCA 1920 ATGGCAGGCC ACTGATTACT TCATGACTGC CACGCATTTA CAGATTGGTG TCAAAGACAT 1980 TCACTATGTT TTTATGGTTC ATGTTATATC CTCCCCAGGG TGACAGCCCC TTAAGGCCCT 2040 CCTTTTCCCT CCATGCTCCA GGTCCATGCA CAGGTGTAGC ATGTC 2085
【0063】 (2)配列番号2に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:528アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:タンパク質 (xi)配列の記載:配列番号2: Met Asn Asp His Leu His Val Gly Ser His Ala His Gly Gln Ile Gln 1 5 10 15 Val Gln Gln Leu Phe Glu Asp Asn Ser Asn Lys Arg Thr Val Leu Thr 20 25 30 Thr Gln Pro Asn Gly Leu Thr Thr Val Gly Lys Thr Gly Leu Pro Val 35 40 45 Val Pro Glu Arg Gln Leu Asp Ser Ile His Arg Arg Gln Gly Ser Ser 50 55 60 Thr Ser Leu Lys Ser Met Glu Gly Met Gly Lys Val Lys Ala Thr Pro 65 70 75 80 Met Thr Pro Glu Gln Ala Met Lys Gln Tyr Met Gln Lys Leu Thr Ala 85 90 95 Phe Glu His His Glu Ile Phe Ser Tyr Pro Glu Ile Tyr Phe Leu Gly 100 105 110 Leu Asn Ala Lys Lys Arg Gln Gly Met Thr Gly Gly Pro Asn Asn Gly 115 120 125 Gly Tyr Asp Asp Asp Gln Gly Ser Tyr Val Gln Val Pro His Asp His 130 135 140 Val Ala Tyr Arg Tyr Glu Val Leu Lys Val Ile Gly Lys Gly Ser Phe 145 150 155 160 Gly Gln Val Val Lys Ala Tyr Asp His Lys Val His Gln His Val Ala 165 170 175 Leu Lys Met Val Arg Asn Glu Lys Arg Phe His Arg Gln Ala Ala Glu 180 185 190 Glu Ile Arg Ile Leu Glu His Leu Arg Lys Gln Asp Lys Asp Asn Thr 195 200 205 Met Asn Val Ile His Met Leu Glu Asn Phe Thr Phe Arg Asn His Ile 210 215 220 Cys Met Thr Phe Glu Leu Leu Ser Met Asn Leu Tyr Lys Leu Ile Lys 225 230 235 240 Lys Asn Lys Phe Gln Gly Phe Ser Leu Pro Leu Val Arg Lys Phe Ala 245 250 255 His Ser Ile Leu Gln Cys Leu Asp Ala Leu His Lys Asn Arg Ile Ile 260 265 270 His Cys Asp Leu Lys Pro Glu Asn Ile Leu Leu Lys Gln Gln Gly Arg 275 280 285 Ser Gly Ile Lys Val Ile Asp Phe Gly Ser Ser Cys Tyr Glu His Gln 290 295 300 Arg Val Tyr Thr Tyr Ile Gln Ser Arg Phe Tyr Arg Ala Pro Glu Val 305 310 315 320 Ile Leu Gly Ala Arg Tyr Gly Met Pro Ile Asp Met Trp Ser Leu Gly 325 330 335 Cys Ile Leu Ala Glu Leu Leu Thr Gly Tyr Pro Leu Leu Pro Gly Glu 340 345 350 Asp Glu Gly Asp Gln Leu Ala Cys Met Ile Glu Leu Leu Gly Met Pro 355 360 365 Ser Gln Lys Leu Leu Asp Ala Ser Lys Arg Ala Lys Asn Phe Val Ser 370 375 380 Ser Lys Gly Tyr Pro Arg Tyr Cys Thr Val Thr Thr Leu Ser Asp Gly 385 390 395 400 Ser Val Val Leu Asn Gly Gly Arg Ser Arg Arg Gly Lys Leu Arg Gly 405 410 415 Pro Pro Glu Ser Arg Glu Trp Gly Asn Ala Leu Lys Gly Cys Asp Asp 420 425 430 Pro Leu Phe Leu Asp Phe Leu Lys Gln Cys Leu Glu Trp Asp Pro Ala 435 440 445 Val Arg Met Thr Pro Gly Gln Ala Leu Arg His Pro Trp Leu Arg Arg 450 455 460 Arg Leu Pro Lys Pro Pro Thr Gly Glu Lys Thr Ser Val Lys Arg Ile 465 470 475 480 Thr Glu Ser Thr Gly Ala Ile Thr Ser Ile Ser Lys Leu Pro Pro Pro 485 490 495 Ser Ser Ser Ala Ser Lys Leu Arg Thr Asn Leu Ala Gln Met Thr Asp 500 505 510 Ala Asn Gly Asn Ile Gln Gln Arg Thr Val Leu Pro Lys Leu Val Ser 515 520 525
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒトhYAK1からのヌクレオチドおよび推
定アミノ酸配列を示す(配列番号1および2)。
【図2】 ヒトhYAK1からのヌクレオチドおよび推
定アミノ酸配列を示す(配列番号1および2)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/00 609 A61K 31/00 609B 609A 609J 611 611 611C 613 613 613E 617 617E 617 619 619E 619A 626 626F 626K 626G 626L 626 626N 626E 629 629A 631 631C 631H 631G 631M 631B 633 633 635 635 637 637E 637C 643 643D 643B 31/70 31/70 38/00 45/00 38/55 48/00 45/00 C07K 16/40 48/00 C12N 1/21 C07K 16/40 9/12 C12N 1/21 C12P 21/08 5/10 C12Q 1/02 9/12 1/68 A C12P 21/08 Z C12Q 1/02 G01N 33/15 Z 1/68 A61K 37/02 37/64 G01N 33/15 C12N 5/00 B (72)発明者 カレサ・エル・クリーシー アメリカ合衆国19401ペンシルベニア州ノ リスタウン、ピー204、フォレスト・アベ ニュー450番 (72)発明者 ジョージ・ピー・リビ アメリカ合衆国19083ペンシルベニア州ハ ーバータウン、ストラスモアー・ロード 400番 (72)発明者 ダミアン・ジェイ・ダニントン アメリカ合衆国19444ペンシルベニア州ラ ファイエット・ヒル、フォーサイシア・コ ート23番 (72)発明者 ウスマン・シャボン アメリカ合衆国19081ペンシルベニア州ス ワースモアー、サウス・スワースモアー・ アベニュー225番

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号2のhYAK1ポリペプチドを
    コードするヌクレオチド配列とその全長にわたって少な
    くとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列、また
    は該ヌクレオチド配列に相補性のヌクレオチド配列から
    なる単離されたポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 DNAまたはRNAである請求項1記載
    のポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 ヌクレオチド配列が配列番号1に含まれ
    るヌクレオチド配列と少なくとも80%同一である請求
    項1記載のポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 ヌクレオチド配列が配列番号1に含まれ
    るhYAK1ポリペプチドをコードする配列を有してな
    る請求項3記載のポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 配列番号1のポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 請求項3のポリヌクレオチドの少なくと
    も15個の連続したヌクレオチドを有してなるポリヌク
    レオチドプローブまたはプライマー。
  7. 【請求項7】 発現系を有してなるDNAまたはRNA
    分子であって、発現系が適合可能な宿主細胞中にある場
    合に、その発現系が配列番号2のポリペプチドと少なく
    とも80%の同一性を有するアミノ酸配列を有してなる
    hYAK1ポリペプチドを産生することができるDNA
    またはRNA分子。
  8. 【請求項8】 請求項7の発現系を有してなる宿主細
    胞。
  9. 【請求項9】 請求項8の宿主をそのポリペプチドを産
    生するのに十分な条件下で培養することからなるhYA
    K1ポリペプチドの産生法。
  10. 【請求項10】 さらに、ポリペプチドを培養物から回
    収することからなる請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 hYAK1ポリペプチドを産生する細
    胞の産生法であって、宿主細胞が、適当な培養条件下、
    hYAK1ポリペプチドを産生するように、該宿主細胞
    を請求項7の発現系で形質転換またはトランスフェクト
    することからなる方法。
  12. 【請求項12】 請求項11の方法により産生される細
    胞。
  13. 【請求項13】 配列番号2のアミノ酸配列とその全長
    にわたって少なくとも80%同一であるアミノ酸配列か
    らなるhYAK1ポリペプチド。
  14. 【請求項14】 配列番号2のアミノ酸配列からなる請
    求項13記載のポリペプチド。
  15. 【請求項15】 配列番号2のポリペプチド。
  16. 【請求項16】 請求項10の方法により調製されるh
    YAK1ポリペプチド。
  17. 【請求項17】 請求項13のhYAK1ポリペプチド
    に免疫特異的な抗体。
  18. 【請求項18】 hYAK1ポリペプチドの活性を強化
    する必要性のある対象の治療法であって、 (a)該対象に治療上有効量の該ポリペプチドに対する
    アゴニストを投与し;および/または(b)インビボに
    て該ポリペプチド活性を生じさせるような形態にて、h
    YAK1ポリヌクレオチドを該対象に付与することから
    なる方法。
  19. 【請求項19】 hYAK1ポリペプチドの活性を阻害
    する必要性のある対象の治療法であって、 (a)該対象に治療上有効量の該ポリペプチドに対する
    アンタゴニストを投与し;および/または(b)該対象
    に該ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の発現
    を阻害する核酸分子を投与し;および/または(c)該
    対象にそのリガンド、基質またはレセプターについて該
    ポリペプチドと競合する治療上有効量のポリペプチドを
    投与することからなる方法。
  20. 【請求項20】 対象でのhYAK1ポリペプチドの発
    現または活性に関連付けられる対象の疾患または罹病し
    易さの診断方法であって、 (a)該対象のゲノム中のhYAK1ポリペプチドをコ
    ードするヌクレオチド配列における変異の有無を測定
    し;および/または(b)該対象から由来の試料中のh
    YAK1ポリペプチドの発現の存在または量について分
    析することからなる方法。
  21. 【請求項21】 hYAK1ポリペプチドを阻害(拮
    抗)または作動させる化合物の同定方法であって、 (a)hYAK1ポリペプチドを発現するか、またはh
    YAK1ポリぺプチドに応答する細胞(またはhYAK
    1ポリペプチドを発現する細胞膜)を候補化合物と接触
    させ、 (b)hYAK1ポリペプチド活性について、結合また
    は機能的応答の刺激もしくは阻害を観察するか、あるい
    は候補化合物と接触させた細胞(または細胞膜)の能力
    を、接触させなかった同じ細胞と比較する ことからなる方法。
  22. 【請求項22】 本質的に、ストリンジェントなハイブ
    リダイゼーション条件下、hYAK1遺伝子を有する適
    当なライブラリーを配列番号1の配列を有するプローブ
    またはそのフラグメントでスクリーニングし、そのDN
    A配列を単離することにより得られるDNA配列からな
    るポリヌクレオチド。
  23. 【請求項23】 配列番号1のヌクレオチド配列を有し
    てなるヌクレオチド配列を発現することにより得られる
    ポリペプチド。
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