JP2000078232A - ポ―タブル通信機器を動作させる方法およびポ―タブル通信機器の動作を管理する方法 - Google Patents
ポ―タブル通信機器を動作させる方法およびポ―タブル通信機器の動作を管理する方法Info
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- H04W88/02—Terminal devices
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異なる通信構成間の移動の際のデータ損失を
最少化することが可能なポータブル通信機器の動作方法
を提供する。 【解決手段】 ラップトップコンピュータ、パームトッ
プコンピュータ、個人携帯情報端末（ＰＤＡ）、セルラ
電話機のようなポータブル通信機器（１０１）の動作の
変化を有効にする方法である。この機器は、２つ以上の
異なる通信構成（１７０，１７１）のうちの１つを使用
してリモートホストすなわちサーバ（１５１）と通信す
ることができる。機器が動作している環境を示す様々な
信号が、１つの通信構成から他の通信構成への変化また
は遷移を予測または予想するために、監視される。変化
が重要であると判定された場合、動作の変化は、機器中
のトランスポートプロトコルレイヤー、アプリケーショ
ンプロトコルレイヤー中のパラメータを変更することに
より、実質的に同時に有効とされる。
最少化することが可能なポータブル通信機器の動作方法
を提供する。 【解決手段】 ラップトップコンピュータ、パームトッ
プコンピュータ、個人携帯情報端末（ＰＤＡ）、セルラ
電話機のようなポータブル通信機器（１０１）の動作の
変化を有効にする方法である。この機器は、２つ以上の
異なる通信構成（１７０，１７１）のうちの１つを使用
してリモートホストすなわちサーバ（１５１）と通信す
ることができる。機器が動作している環境を示す様々な
信号が、１つの通信構成から他の通信構成への変化また
は遷移を予測または予想するために、監視される。変化
が重要であると判定された場合、動作の変化は、機器中
のトランスポートプロトコルレイヤー、アプリケーショ
ンプロトコルレイヤー中のパラメータを変更することに
より、実質的に同時に有効とされる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラップトップコン
ピュータ、パームトップコンピュータ、携帯情報端末
（ＰＤＡ）またはセルラ電話機などのようなポータブル
通信機器を動作させる方法に係り、特に、機器が使用し
ている通信構成における予測または予想される変化（即
ち、ネットワークプロトコルパラメータまたはリンクレ
ベルプロトコルパラメータの変化）に従って、機器中の
トランスポートプロトコルレイヤーおよび／またはアプ
リケーションプロトコルレイヤーにおけるパラメータの
変化において実行される機器の動作における変化を有効
にする方法に関する。
ピュータ、パームトップコンピュータ、携帯情報端末
（ＰＤＡ）またはセルラ電話機などのようなポータブル
通信機器を動作させる方法に係り、特に、機器が使用し
ている通信構成における予測または予想される変化（即
ち、ネットワークプロトコルパラメータまたはリンクレ
ベルプロトコルパラメータの変化）に従って、機器中の
トランスポートプロトコルレイヤーおよび／またはアプ
リケーションプロトコルレイヤーにおけるパラメータの
変化において実行される機器の動作における変化を有効
にする方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ラップトップコンピュータ、パームトッ
プコンピュータ、携帯情報端末（ＰＤＡ）またはセルラ
電話機のような現代のポータブル通信機器は、様々な外
部要因に依存して、２つ以上の異なる通信構成を使用し
て動作することができる。例えば、ハンドヘルトデジタ
ル端末は、その機器が屋内にあるとき、無線ローカルエ
リアネットワーク（例えば、ＷａｖｅＬＡＮ(Lucent Te
chnologies社の登録商標)）により、リモートサーバす
なわちホストへデータを送信し、かつこれからデータを
受信することができる。
プコンピュータ、携帯情報端末（ＰＤＡ）またはセルラ
電話機のような現代のポータブル通信機器は、様々な外
部要因に依存して、２つ以上の異なる通信構成を使用し
て動作することができる。例えば、ハンドヘルトデジタ
ル端末は、その機器が屋内にあるとき、無線ローカルエ
リアネットワーク（例えば、ＷａｖｅＬＡＮ(Lucent Te
chnologies社の登録商標)）により、リモートサーバす
なわちホストへデータを送信し、かつこれからデータを
受信することができる。
【０００３】その後、機器が屋外に移動したとき、機器
は、セルラ（例えば、ＧＳＭ）ネットワークにより、通
信するように構成され得る。前述した例において、機器
が屋外に移動したとき、広い帯域幅環境から狭い帯域幅
環境に移ることがあり、様々な他の通信特性（例えば、
ビット誤り率、遅延、ジッタ、損失など）も変化する可
能性がある。これらの変化は、典型的には、機器の動作
を制御するプロセッサにおいて、ネットワークまたはリ
ンクレベルプロトコル信号によりはっきりと分かる。
は、セルラ（例えば、ＧＳＭ）ネットワークにより、通
信するように構成され得る。前述した例において、機器
が屋外に移動したとき、広い帯域幅環境から狭い帯域幅
環境に移ることがあり、様々な他の通信特性（例えば、
ビット誤り率、遅延、ジッタ、損失など）も変化する可
能性がある。これらの変化は、典型的には、機器の動作
を制御するプロセッサにおいて、ネットワークまたはリ
ンクレベルプロトコル信号によりはっきりと分かる。
【０００４】従来技術によるポータブル機器において、
帯域幅の減少のような突然の変化または不連続が通信構
成において生じたとき、機器の性能は低下し、例えば、
画像イメージが曖昧となったり、または受信された信号
が雑音の多いものとなりまたは歪んだものとなる。いく
つかの現存する構成において、この劣化は検知され、受
信および／または送信される信号の正確さを意図的に低
下することを許容することにより、または表示の解像度
を低下させることにより、または画像の大きさを小さく
することなどにより、問題を修正するためのステップが
とられている。
帯域幅の減少のような突然の変化または不連続が通信構
成において生じたとき、機器の性能は低下し、例えば、
画像イメージが曖昧となったり、または受信された信号
が雑音の多いものとなりまたは歪んだものとなる。いく
つかの現存する構成において、この劣化は検知され、受
信および／または送信される信号の正確さを意図的に低
下することを許容することにより、または表示の解像度
を低下させることにより、または画像の大きさを小さく
することなどにより、問題を修正するためのステップが
とられている。
【０００５】そのようなアプローチは、通信構成におけ
る変化がまず生じ、性能が劣化したという事実の検出に
応答して、その後ポータブル機器の動作における変化が
生じるという反作用的なものである。反作用的なアプロ
ーチにおいて、変化自体は無視できない時間がかかるの
で、データは失われる可能性があり、その時間の間、機
器の動作は最適ではなく、ユーザにより知覚されるサー
ビス品質は低下することになる。
る変化がまず生じ、性能が劣化したという事実の検出に
応答して、その後ポータブル機器の動作における変化が
生じるという反作用的なものである。反作用的なアプロ
ーチにおいて、変化自体は無視できない時間がかかるの
で、データは失われる可能性があり、その時間の間、機
器の動作は最適ではなく、ユーザにより知覚されるサー
ビス品質は低下することになる。
【０００６】前述の反作用的アプローチの一例は、R-W
Chen, P. Krzyzanowski, M. Lyu, C. Sreenan および
J. Trotter（全員がLucent Technologies社所属）によ
り２７回、ＰＴＣＳ，June 1997, Seattle, WA. におい
て発表された"Renegotiable Quality of Service-A New
Scheme for Fault Tolerance in Wireless Networks"
という題名の論文に示されている。
Chen, P. Krzyzanowski, M. Lyu, C. Sreenan および
J. Trotter（全員がLucent Technologies社所属）によ
り２７回、ＰＴＣＳ，June 1997, Seattle, WA. におい
て発表された"Renegotiable Quality of Service-A New
Scheme for Fault Tolerance in Wireless Networks"
という題名の論文に示されている。
【０００７】この文献は、リンクレイヤープロトコル
が、機器に対して利用可能な帯域幅が変化したことを決
定するように構成される機器に関する。リンクレイヤー
プロトコルは、たとえばどのアプリケーションがそのデ
ータレートを変化させ得るかに応答して、アプリケーシ
ョンレイヤープロトコルを含むプロトコルスタックの上
のレイヤーに対して、この変化を信号で送ることができ
る。
が、機器に対して利用可能な帯域幅が変化したことを決
定するように構成される機器に関する。リンクレイヤー
プロトコルは、たとえばどのアプリケーションがそのデ
ータレートを変化させ得るかに応答して、アプリケーシ
ョンレイヤープロトコルを含むプロトコルスタックの上
のレイヤーに対して、この変化を信号で送ることができ
る。
【０００８】他の反作用的アプローチが、モデムにおい
て、インターネットアプリケーションにおいて、ＭＰＥ
Ｇ標準により処理されるイメージにおいて使用されてき
た。所定の「インテリジェント」モデムとの関係で、例
えば誤り率または配置散乱の測定から推測されるチャネ
ル状態に応答して、モデムが動作するビットレートが反
作用的に変化され得る。インターネットとの関係におい
て、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルスタックが、インターネッ
ト機器に対して利用可能な利用可能帯域幅が変化した事
実に、時間的に適合するように構成され得ることが一般
的に知られている。
て、インターネットアプリケーションにおいて、ＭＰＥ
Ｇ標準により処理されるイメージにおいて使用されてき
た。所定の「インテリジェント」モデムとの関係で、例
えば誤り率または配置散乱の測定から推測されるチャネ
ル状態に応答して、モデムが動作するビットレートが反
作用的に変化され得る。インターネットとの関係におい
て、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルスタックが、インターネッ
ト機器に対して利用可能な利用可能帯域幅が変化した事
実に、時間的に適合するように構成され得ることが一般
的に知られている。
【０００９】この適合化は、データが不適切な帯域幅の
ために、ネットワークにおいて失われないように、アプ
リケーションにそのレートを変化させるため、または少
なくともアプリケーションのデータがバッファされるよ
うにするために使用され得る。イメージプロセッシング
に関して、ＭＰＥＧ標準は、どの帯域幅が利用可能であ
るかを知らされることに基づいて、異なるビットレート
で出力を提供することが可能となるような方法で構成さ
れ得るアプリケーションプロトコルレイヤーを考察す
る。
ために、ネットワークにおいて失われないように、アプ
リケーションにそのレートを変化させるため、または少
なくともアプリケーションのデータがバッファされるよ
うにするために使用され得る。イメージプロセッシング
に関して、ＭＰＥＧ標準は、どの帯域幅が利用可能であ
るかを知らされることに基づいて、異なるビットレート
で出力を提供することが可能となるような方法で構成さ
れ得るアプリケーションプロトコルレイヤーを考察す
る。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】上述した反作用的アプ
ローチの各々において、機器が使用している通信構成に
生じた変化がまず観察される。そして、機器自体の動作
に対する変化が、アプリケーションレイヤープロトコル
の変化によりもたらされる。この反作用的プロセスは、
時間がかかり、その間に、データが失われる可能性があ
り、および／または性能が損なわれる可能性がある。し
たがって、従来技術における課題は、データ損失を最少
化またはなくすようにスピーディな変化を提供し、また
は変化の間にいくらかのデータ損失に直面したとして
も、可能な限り差し支えない変化を少なくとも提供する
ことができないことである。
ローチの各々において、機器が使用している通信構成に
生じた変化がまず観察される。そして、機器自体の動作
に対する変化が、アプリケーションレイヤープロトコル
の変化によりもたらされる。この反作用的プロセスは、
時間がかかり、その間に、データが失われる可能性があ
り、および／または性能が損なわれる可能性がある。し
たがって、従来技術における課題は、データ損失を最少
化またはなくすようにスピーディな変化を提供し、また
は変化の間にいくらかのデータ損失に直面したとして
も、可能な限り差し支えない変化を少なくとも提供する
ことができないことである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ポータ
ブル通信機器は、リモートホストすなわちサーバと、２
つ以上の異なる通信構成のうちの１つを使用して通信す
ることができる。ポータブル通信機器により使用される
通信構成の変更は、機器が動作している環境の様々な信
号の指標を監視することにより、予測または予想され
る。変化が切迫しておりかつ重大であると決定された場
合、ポータブル機器の動作が、典型的には、アプリケー
ションレイヤープロトコルまたはトランスポートレイヤ
ープロトコルにおけるパラメータを調節することにより
変更される。したがって、機器の動作の変更は、通信構
成の変化と仮想的には同時に起こる。
ブル通信機器は、リモートホストすなわちサーバと、２
つ以上の異なる通信構成のうちの１つを使用して通信す
ることができる。ポータブル通信機器により使用される
通信構成の変更は、機器が動作している環境の様々な信
号の指標を監視することにより、予測または予想され
る。変化が切迫しておりかつ重大であると決定された場
合、ポータブル機器の動作が、典型的には、アプリケー
ションレイヤープロトコルまたはトランスポートレイヤ
ープロトコルにおけるパラメータを調節することにより
変更される。したがって、機器の動作の変更は、通信構
成の変化と仮想的には同時に起こる。
【００１２】本発明の一実施形態において、信号すなわ
ちフラグが、デバイスが使用され得る通信構成に生じた
信号強度のかなりの変化に応じて生成される。そして、
フラグは、機器上で実行される１つ以上のアプリケーシ
ョンプロトコルレイヤーおよび／または通信トランスポ
ートプロトコルレイヤーに対して、変化を明示的に信号
即ち通知する。１つまたは２つ以上のアプリケーション
の特性が変化するところでは、アプリケーションプロト
コルレイヤーが関与する。
ちフラグが、デバイスが使用され得る通信構成に生じた
信号強度のかなりの変化に応じて生成される。そして、
フラグは、機器上で実行される１つ以上のアプリケーシ
ョンプロトコルレイヤーおよび／または通信トランスポ
ートプロトコルレイヤーに対して、変化を明示的に信号
即ち通知する。１つまたは２つ以上のアプリケーション
の特性が変化するところでは、アプリケーションプロト
コルレイヤーが関与する。
【００１３】例えば、この変化は、機器の一部であるデ
ィスプレイスクリーン上に表示されるイメージにより、
例えばウィンドウサイズ、解像度、フレームレート、ま
たは他の画像イメージの特性を変化させることにより、
特性に影響を与える可能性がある。トランスポートプロ
トコルレイヤーが関与するところでは、変化は、それに
より情報が運ばれるパケットのサイズ、またはそれによ
り情報がバッファすなわち記憶される特性に影響を与え
る可能性がある。いずれの場合にも、本発明により、機
器によって使用される通信構成の変化がある場合、機器
自体の動作にもほとんど同時の変化がある。
ィスプレイスクリーン上に表示されるイメージにより、
例えばウィンドウサイズ、解像度、フレームレート、ま
たは他の画像イメージの特性を変化させることにより、
特性に影響を与える可能性がある。トランスポートプロ
トコルレイヤーが関与するところでは、変化は、それに
より情報が運ばれるパケットのサイズ、またはそれによ
り情報がバッファすなわち記憶される特性に影響を与え
る可能性がある。いずれの場合にも、本発明により、機
器によって使用される通信構成の変化がある場合、機器
自体の動作にもほとんど同時の変化がある。
【００１４】一例として、無線通信リンクを介してリモ
ートホストと通信するラップトップコンピュータにおい
て、ラップトップが１つの場所から別の場所に移動して
いる場合、第１の通信構成（例えば、屋内で使用される
ＷａｖｅＬＡＮ(登録商標)通信構成）において、信号強
度の低下が検出され、同時に、第２の通信構成（例え
ば、屋外で使用されるＧＳＭネットワーク）において、
信号強度の増大が検出される。
ートホストと通信するラップトップコンピュータにおい
て、ラップトップが１つの場所から別の場所に移動して
いる場合、第１の通信構成（例えば、屋内で使用される
ＷａｖｅＬＡＮ(登録商標)通信構成）において、信号強
度の低下が検出され、同時に、第２の通信構成（例え
ば、屋外で使用されるＧＳＭネットワーク）において、
信号強度の増大が検出される。
【００１５】これは、ラップトップとリモートホスト即
ちサーバとの間の通信チャネルにおける変化が切迫して
いる大きな可能性があることを示している。この変化は
広い帯域幅（例えば、１０Ｍｂｐｓ）から狭い帯域幅伝
送チャネル（例えば、１０ｋｂｐｓ）に対応する変化を
導く可能性があるので、本発明は、ラップトップコンピ
ュータ上で動作しているディスプレイドライバーのデー
タレートをほぼ同時に変化させてディスプレイ解像度
を、データ損失なしに減少した帯域幅に適応するように
低下される。
ちサーバとの間の通信チャネルにおける変化が切迫して
いる大きな可能性があることを示している。この変化は
広い帯域幅（例えば、１０Ｍｂｐｓ）から狭い帯域幅伝
送チャネル（例えば、１０ｋｂｐｓ）に対応する変化を
導く可能性があるので、本発明は、ラップトップコンピ
ュータ上で動作しているディスプレイドライバーのデー
タレートをほぼ同時に変化させてディスプレイ解像度
を、データ損失なしに減少した帯域幅に適応するように
低下される。
【００１６】本発明の別の実施形態において、通信構成
における変化は、ジッタ、ノイズ、歪などのような他の
通信特性における動作上の変化が観察されることに基づ
いて、近いうちに予測されまたは予想され得る。１つま
たは２つ以上のこれらの特性の大きな変化が、所定の時
間内に起きることが判断された場合、通信構成の変化が
実際に起きる前にもアプリケーションプロトコルレイヤ
ーが抑圧されはじめることが予め警告される。ポータブ
ル機器が全地球測位（ＧＰＳ）システムにより地理的位
置情報にアクセスできるように構成されている場合、情
報は、通信構成がまもなく変化するであろうことの追加
的な指標または上述した時間の長さを決定する間接的な
要因として使用され得る。
における変化は、ジッタ、ノイズ、歪などのような他の
通信特性における動作上の変化が観察されることに基づ
いて、近いうちに予測されまたは予想され得る。１つま
たは２つ以上のこれらの特性の大きな変化が、所定の時
間内に起きることが判断された場合、通信構成の変化が
実際に起きる前にもアプリケーションプロトコルレイヤ
ーが抑圧されはじめることが予め警告される。ポータブ
ル機器が全地球測位（ＧＰＳ）システムにより地理的位
置情報にアクセスできるように構成されている場合、情
報は、通信構成がまもなく変化するであろうことの追加
的な指標または上述した時間の長さを決定する間接的な
要因として使用され得る。
【００１７】
【発明の実施の形態】図１には、本発明を使用すること
ができるポータブル通信機器１０１の一般的な構成が、
リモートサーバ１５１と通信している場合について示さ
れている。本発明によれば、機器１０１は、ラップトッ
プコンピュータ、パームトップコンピュータ、３Ｃｏｍ
社により販売されているPalm Pilot IIIのような個人情
報端末（ＰＤＡ）、Phillips Communications社から入
手可能なＧＥＮＩＥのようなグラフィカルディスプレイ
を有するセルラ電話機または他の同様の機器で有り得
る。
ができるポータブル通信機器１０１の一般的な構成が、
リモートサーバ１５１と通信している場合について示さ
れている。本発明によれば、機器１０１は、ラップトッ
プコンピュータ、パームトップコンピュータ、３Ｃｏｍ
社により販売されているPalm Pilot IIIのような個人情
報端末（ＰＤＡ）、Phillips Communications社から入
手可能なＧＥＮＩＥのようなグラフィカルディスプレイ
を有するセルラ電話機または他の同様の機器で有り得
る。
【００１８】本発明の理解の目的のために、ポータブル
機器１０１は、機器の全体的動作を制御するプロセッサ
１１０を含む。よく知られているように、プロセッサ１
１０は、機器の機能を制御するハードウェアおよびソフ
トウェアエレメントを含む。機構的かつ機能的に、プロ
セッサ１１０は、ＩＳＯにより定められた開放型システ
ム間相互接続（ＯＳＩ）に従って、マルチレイヤープロ
トコルスタック１４０を含むものであってもよい。
機器１０１は、機器の全体的動作を制御するプロセッサ
１１０を含む。よく知られているように、プロセッサ１
１０は、機器の機能を制御するハードウェアおよびソフ
トウェアエレメントを含む。機構的かつ機能的に、プロ
セッサ１１０は、ＩＳＯにより定められた開放型システ
ム間相互接続（ＯＳＩ）に従って、マルチレイヤープロ
トコルスタック１４０を含むものであってもよい。
【００１９】プロトコルスタック中のレイヤーには、付
加された通信リンクを介するデータ伝送を管理するリン
クレイヤー１４４、データパケットのエンドツーエンド
送出のための手段を提供するネットワークレイヤー１４
３、アプリケーションメッセージの送出を管理するトラ
ンスポートレイヤー１４２、およびユーザレベルプログ
ラムとインタフェースしかつこれを管理するアプリケー
ションレイヤー１４１がある。
加された通信リンクを介するデータ伝送を管理するリン
クレイヤー１４４、データパケットのエンドツーエンド
送出のための手段を提供するネットワークレイヤー１４
３、アプリケーションメッセージの送出を管理するトラ
ンスポートレイヤー１４２、およびユーザレベルプログ
ラムとインタフェースしかつこれを管理するアプリケー
ションレイヤー１４１がある。
【００２０】機器１０１は、画像情報を表示するように
構成されたディスプレイ１２０を含むことができる。し
たがって、機器１０１がラップトップコンピュータまた
はパームトップコンピュータである場合、ディスプレイ
１２０は、アクティブマトリックスディスプレイパネル
で有り得る。機器１０１がセルラ電話機である場合、デ
ィスプレイ１２０はＬＣＤディスプレイスクリーンで有
り得る。
構成されたディスプレイ１２０を含むことができる。し
たがって、機器１０１がラップトップコンピュータまた
はパームトップコンピュータである場合、ディスプレイ
１２０は、アクティブマトリックスディスプレイパネル
で有り得る。機器１０１がセルラ電話機である場合、デ
ィスプレイ１２０はＬＣＤディスプレイスクリーンで有
り得る。
【００２１】機器１０１は、少なくとも２つの異なる通
信インタフェース１３０および１３１を介して、サーバ
１５１のような離れた場所と通信するように構成されて
いる。しかし、いずれかの一時点において、ただ１つの
通信構成が使用されるようになっている。第１の通信イ
ンタフェース１３０は、機器１０１とＧＳＭ基地局１７
０との間の通信を可能にするＧＳＭインタフェースであ
ってもよい。
信インタフェース１３０および１３１を介して、サーバ
１５１のような離れた場所と通信するように構成されて
いる。しかし、いずれかの一時点において、ただ１つの
通信構成が使用されるようになっている。第１の通信イ
ンタフェース１３０は、機器１０１とＧＳＭ基地局１７
０との間の通信を可能にするＧＳＭインタフェースであ
ってもよい。
【００２２】基地局１７０から、機器１０１において生
成された信号が、インターネット１７５を介して、リモ
ートサーバ１５１へ通信される。第２の通信インタフェ
ース１３１は、機器１０１とＷａｖｅＬＡＮ(登録商標)
基地局１７１との間の通信を可能にするＷａｖｅＬＡＮ
(登録商標)インタフェースであってもよい。基地局１７
１から、機器１０１において生成された信号が、インタ
ーネット１７５を介してリモートサーバ１５１に通信さ
れる。
成された信号が、インターネット１７５を介して、リモ
ートサーバ１５１へ通信される。第２の通信インタフェ
ース１３１は、機器１０１とＷａｖｅＬＡＮ(登録商標)
基地局１７１との間の通信を可能にするＷａｖｅＬＡＮ
(登録商標)インタフェースであってもよい。基地局１７
１から、機器１０１において生成された信号が、インタ
ーネット１７５を介してリモートサーバ１５１に通信さ
れる。
【００２３】本発明によれば、通信インタフェース１３
０および１３１は、リモート基地局または機器１０１が
通信する他の機器からインタフェースで受信された通信
信号の強度を示す情報をプロセッサ１１０に提供する。
この能力は、パワー測定または当業者によく知られてい
る他の信号強度測定技術を使用して得ることができる。
０および１３１は、リモート基地局または機器１０１が
通信する他の機器からインタフェースで受信された通信
信号の強度を示す情報をプロセッサ１１０に提供する。
この能力は、パワー測定または当業者によく知られてい
る他の信号強度測定技術を使用して得ることができる。
【００２４】サーバ１５１は、プロトコルスタック１４
０とほぼ同様でありかつコンパチブルであるマルチレイ
ヤープロトコルスタック１９０を含むプロセッサ１６０
により制御される。プロトコルスタック１９０は、リン
クレイヤー１９４、ネットワークレイヤー１９３、トラ
ンスポートレイヤー１９２およびアプリケーションレイ
ヤー１９１を含む。
０とほぼ同様でありかつコンパチブルであるマルチレイ
ヤープロトコルスタック１９０を含むプロセッサ１６０
により制御される。プロトコルスタック１９０は、リン
クレイヤー１９４、ネットワークレイヤー１９３、トラ
ンスポートレイヤー１９２およびアプリケーションレイ
ヤー１９１を含む。
【００２５】機器１０１により使用される通信構成に依
存して、サーバ１５１は、ＧＳＭトラフィックを取り扱
う第１の通信インタフェース１８０またはＷａｖｅＬＡ
Ｎ(登録商標)トラフィックを取り扱う第２の通信インタ
フェース１８１のいずれかを介して、機器１０１（同様
に他の機器）と通信する。サーバ１５１は、図示されて
いない多くの他の機器とも通信する。
存して、サーバ１５１は、ＧＳＭトラフィックを取り扱
う第１の通信インタフェース１８０またはＷａｖｅＬＡ
Ｎ(登録商標)トラフィックを取り扱う第２の通信インタ
フェース１８１のいずれかを介して、機器１０１（同様
に他の機器）と通信する。サーバ１５１は、図示されて
いない多くの他の機器とも通信する。
【００２６】ポータブル機器１０１およびサーバ１５１
の内部の詳細は、当業者であれば、本発明を実施するた
めに必要でない詳細であると認識するものであるので示
されていない。しかし、以下に説明される論理およびプ
ロセスは、適切にプログラムされた汎用ハードウェア、
ＡＳＩＣのような特定用途ハードウェア、および様々な
他の方法で実行することができる。
の内部の詳細は、当業者であれば、本発明を実施するた
めに必要でない詳細であると認識するものであるので示
されていない。しかし、以下に説明される論理およびプ
ロセスは、適切にプログラムされた汎用ハードウェア、
ＡＳＩＣのような特定用途ハードウェア、および様々な
他の方法で実行することができる。
【００２７】図２は、図１のポータブル通信機器が、１
つの通信構成から異なる通信構成に変化できるように、
どのように動作可能であるかを示す。ユーザ２０１は、
ある場所２１０において、ポータブルラップトップ機器
１０１を持ち運んでいる。ユーザ２０１は屋内にいるの
で、機器１０１からの信号および機器１０１への信号
は、ＷａｖｅＬＡＮ基地局、即ちコンセントレータ２１
１へ、無線リンクを介して送受信されており、コンセン
トレータ２１１は、インターネット１７５へ接続されて
いる。
つの通信構成から異なる通信構成に変化できるように、
どのように動作可能であるかを示す。ユーザ２０１は、
ある場所２１０において、ポータブルラップトップ機器
１０１を持ち運んでいる。ユーザ２０１は屋内にいるの
で、機器１０１からの信号および機器１０１への信号
は、ＷａｖｅＬＡＮ基地局、即ちコンセントレータ２１
１へ、無線リンクを介して送受信されており、コンセン
トレータ２１１は、インターネット１７５へ接続されて
いる。
【００２８】しかし、ユーザ２０１はドアに向かって移
動することがあり、屋外への出口において、機器１０１
との通信は、第２の通信構成に変化し、即ち無線リンク
を使用するものからＧＳＭ基地局２２１へ変化する、Ｇ
ＳＭ基地局２２１は、インターネット１７５と通信する
ように構成されている。いかなる時点においても、通信
構成のうちの一方のみが使用されているが、機器１０１
は、両方の通信構成からの信号を同時に受信することが
できる。以下に説明するように、これらの信号の変化
は、評価することができ、かつ第１の通信構成から第２
の通信構成への変化の可能性があるかどうかを判定する
ことに有用な１つのアプローチとなる。
動することがあり、屋外への出口において、機器１０１
との通信は、第２の通信構成に変化し、即ち無線リンク
を使用するものからＧＳＭ基地局２２１へ変化する、Ｇ
ＳＭ基地局２２１は、インターネット１７５と通信する
ように構成されている。いかなる時点においても、通信
構成のうちの一方のみが使用されているが、機器１０１
は、両方の通信構成からの信号を同時に受信することが
できる。以下に説明するように、これらの信号の変化
は、評価することができ、かつ第１の通信構成から第２
の通信構成への変化の可能性があるかどうかを判定する
ことに有用な１つのアプローチとなる。
【００２９】図３において、本発明によるプロセスを示
すフローチャートが示されており、図１の機器により使
用される通信構成の変化がまもなく起こるかどうかの判
定がなされる。プロセッサ１１０のネットワークレイヤ
ー１４３で起こる可能性のあるこのプロセスにおいて、
機器１０１は、第１の通信構成（例えば、ＷａｖｅＬＡ
Ｎネットワーク）または第２の通信構成（例えば、ＧＳ
Ｍネットワーク）を使用してサーバ１５１と通信するこ
とができるものとする。
すフローチャートが示されており、図１の機器により使
用される通信構成の変化がまもなく起こるかどうかの判
定がなされる。プロセッサ１１０のネットワークレイヤ
ー１４３で起こる可能性のあるこのプロセスにおいて、
機器１０１は、第１の通信構成（例えば、ＷａｖｅＬＡ
Ｎネットワーク）または第２の通信構成（例えば、ＧＳ
Ｍネットワーク）を使用してサーバ１５１と通信するこ
とができるものとする。
【００３０】いかなる時点においても、サーバ１５１と
通信するために、１つのみの通信構成が機器１０１によ
り使用され得るが、機器１０１は、本発明によれば、そ
れにもかかわらず、両方の通信構成、即ち現在使用され
ている通信構成および例えば機器１０１が移動したとき
に未来の時点で使用され得る通信構成についての所定の
属性を判定することができるように構成されている。
通信するために、１つのみの通信構成が機器１０１によ
り使用され得るが、機器１０１は、本発明によれば、そ
れにもかかわらず、両方の通信構成、即ち現在使用され
ている通信構成および例えば機器１０１が移動したとき
に未来の時点で使用され得る通信構成についての所定の
属性を判定することができるように構成されている。
【００３１】これらの属性は、信号強度、ノイズレベ
ル、ジッタ、歪またはリンクプロトコルレベル１４４お
よびネットワークプロトコルレベル１４３に関連する他
の同様の要因を含むことがある。これらの構成の帯域幅
特性は、ＷａｖｅＬＡＮネットワークが約１０Ｍｂｐｓ
の帯域幅を有し、ＧＳＭネットワークが遥かに（１００
０倍）狭い約１０ｋｂｐｓの帯域幅を有するので、非常
に異なる。
ル、ジッタ、歪またはリンクプロトコルレベル１４４お
よびネットワークプロトコルレベル１４３に関連する他
の同様の要因を含むことがある。これらの構成の帯域幅
特性は、ＷａｖｅＬＡＮネットワークが約１０Ｍｂｐｓ
の帯域幅を有し、ＧＳＭネットワークが遥かに（１００
０倍）狭い約１０ｋｂｐｓの帯域幅を有するので、非常
に異なる。
【００３２】ステップ３０１において図３のプロセスが
開始した後、ステップ３０３において、ポータブル機器
１０１により使用され得る異なる通信構成の特定の属性
の値が決定される。一例として時刻ｔにおける信号強度
Ｓの属性を使用して、第１の通信構成（Ａ1）を使用す
る機器において測定された信号強度Ｓ（Ａ1，ｔ）およ
び第２の通信構成（Ａ2）を使用する機器において測定
された信号強度Ｓ（Ａ2，ｔ）の決定が、このステップ
においてなされる。
開始した後、ステップ３０３において、ポータブル機器
１０１により使用され得る異なる通信構成の特定の属性
の値が決定される。一例として時刻ｔにおける信号強度
Ｓの属性を使用して、第１の通信構成（Ａ1）を使用す
る機器において測定された信号強度Ｓ（Ａ1，ｔ）およ
び第２の通信構成（Ａ2）を使用する機器において測定
された信号強度Ｓ（Ａ2，ｔ）の決定が、このステップ
においてなされる。
【００３３】次に、ステップ３０５において、少し後の
時点ｔ＋Δにおいて信号強度の値が再び決定される。δ
ｔは、例えば５０ｍ秒の非常に短い時間である。これら
の値は、それぞれＳ（Ａ1，ｔ＋δｔ）およびＳ（Ａ2，
ｔ＋δｔ）により与えられる。ステップ３０７におい
て、ステップ３０３および３０５において集められた情
報に基づいて、外挿が行われる。具体的には、時間δｔ
について通信構成のそれぞれを使用する信号強度の変化
のレートが決定され、この導関数が、未来の時点ｔ＋Δ
Ｔにおける信号強度値Ｓ（Ａ1，ｔ＋ΔＴ）およびＳ
（Ａ2，ｔ＋ΔＴ）を決定するために使用される。ここ
で、ΔＴ＞δｔ。外挿を実行するとき、一次近似として
線形性が仮定され得る。
時点ｔ＋Δにおいて信号強度の値が再び決定される。δ
ｔは、例えば５０ｍ秒の非常に短い時間である。これら
の値は、それぞれＳ（Ａ1，ｔ＋δｔ）およびＳ（Ａ2，
ｔ＋δｔ）により与えられる。ステップ３０７におい
て、ステップ３０３および３０５において集められた情
報に基づいて、外挿が行われる。具体的には、時間δｔ
について通信構成のそれぞれを使用する信号強度の変化
のレートが決定され、この導関数が、未来の時点ｔ＋Δ
Ｔにおける信号強度値Ｓ（Ａ1，ｔ＋ΔＴ）およびＳ
（Ａ2，ｔ＋ΔＴ）を決定するために使用される。ここ
で、ΔＴ＞δｔ。外挿を実行するとき、一次近似として
線形性が仮定され得る。
【００３４】ステップ３０９において、信号強度値Ｓ
（Ａ1，ｔ＋ΔＴ）およびＳ（Ａ2，ｔ＋ΔＴ）は、各々
のしきい値Ｔ1およびＴ2と比較される。第１の通信構成
が、機器１０１により現在使用されているものであり、
第２の通信構成が、未来において使用されるものである
と仮定すると、しきい値Ｔ1 はそれよりも下での機器の
動作が困難になる信号強度レベルを表す。同様に、Ｔ2
はそれより上では機器の動作に困難なことが通常ない信
号強度レベルを表す。Ｓ（Ａ1，ｔ＋ΔＴ）＜Ｔ1および
Ｓ（Ａ2，ｔ＋ΔＴ）＞Ｔ2が、ステップ３０９において
決定されると、ステップ３１１において、図３のプロセ
スが求められるべきであることを示す信号が生成され
る。
（Ａ1，ｔ＋ΔＴ）およびＳ（Ａ2，ｔ＋ΔＴ）は、各々
のしきい値Ｔ1およびＴ2と比較される。第１の通信構成
が、機器１０１により現在使用されているものであり、
第２の通信構成が、未来において使用されるものである
と仮定すると、しきい値Ｔ1 はそれよりも下での機器の
動作が困難になる信号強度レベルを表す。同様に、Ｔ2
はそれより上では機器の動作に困難なことが通常ない信
号強度レベルを表す。Ｓ（Ａ1，ｔ＋ΔＴ）＜Ｔ1および
Ｓ（Ａ2，ｔ＋ΔＴ）＞Ｔ2が、ステップ３０９において
決定されると、ステップ３１１において、図３のプロセ
スが求められるべきであることを示す信号が生成され
る。
【００３５】図１の機器１０１は、機器１０１の現在の
地理的場所を示す出力情報をプロセッサ１１０に提供す
るように構成された全地球測位（ＧＰＳ）受信機１１２
を任意的に含むことができる。この情報は、本発明との
関連で、様々な方法で使用することができる。第１に、
ＧＰＳ情報は、ステップ３０７において、ΔＴの値を選
択することに使用され得る。具体的には、機器１０１が
速く動いている場合、ΔＴは、機器がゆっくり移動して
いるときの値に比べて比較的小さくなければならない。
第２に、このＧＰＳ情報は、通信構成の変化の発生をよ
りよく予測するために、異なる利用可能な通信構成の境
界のトポロジーに関連する他の情報との関連で、ステッ
プ３０９において使用され得る。
地理的場所を示す出力情報をプロセッサ１１０に提供す
るように構成された全地球測位（ＧＰＳ）受信機１１２
を任意的に含むことができる。この情報は、本発明との
関連で、様々な方法で使用することができる。第１に、
ＧＰＳ情報は、ステップ３０７において、ΔＴの値を選
択することに使用され得る。具体的には、機器１０１が
速く動いている場合、ΔＴは、機器がゆっくり移動して
いるときの値に比べて比較的小さくなければならない。
第２に、このＧＰＳ情報は、通信構成の変化の発生をよ
りよく予測するために、異なる利用可能な通信構成の境
界のトポロジーに関連する他の情報との関連で、ステッ
プ３０９において使用され得る。
【００３６】信号強度は、上述の例において測定される
属性であるが、他の属性も使用され得る。これらは、例
えば、ジッタ、ノイズ、歪などを含む。
属性であるが、他の属性も使用され得る。これらは、例
えば、ジッタ、ノイズ、歪などを含む。
【００３７】図４には、本発明によるプロセスのフロー
チャートが示されており、これにより、機器中のアプリ
ケーションプロトコルレイヤーまたはトランスポートプ
ロトコルレイヤーが、通信構成の予測された変化がある
ことを図３のプロセスが決定した場合に通知される。こ
れは、機器が第１の通信構成から第２の通信構成へ移動
した時点と実質的に同時に、機器の動作を制御する１つ
または２つ以上のトランスポートプロトコルパラメータ
またはアプリケーションプロトコルパラメータにおける
適切な変化が成され得るように行われる。
チャートが示されており、これにより、機器中のアプリ
ケーションプロトコルレイヤーまたはトランスポートプ
ロトコルレイヤーが、通信構成の予測された変化がある
ことを図３のプロセスが決定した場合に通知される。こ
れは、機器が第１の通信構成から第２の通信構成へ移動
した時点と実質的に同時に、機器の動作を制御する１つ
または２つ以上のトランスポートプロトコルパラメータ
またはアプリケーションプロトコルパラメータにおける
適切な変化が成され得るように行われる。
【００３８】ステップ４０１において図４のプロセスが
開始された後に、ステップ４０３において、機器１０１
の通信構成の変化が予測されたかどうか、即ち図３のス
テップ３１１において信号が生成されたかどうかについ
ての決定がなされる。もし変化がない場合、図４のプロ
セスは、ステップ４０１に戻り、適切な遅れの後に繰り
返す。ステップ４０３における結果が、肯定的（はい）
である場合、ステップ４０５において、機器１０１にお
いて現在動作している第１のアプリケーションＡ1 が選
択される。
開始された後に、ステップ４０３において、機器１０１
の通信構成の変化が予測されたかどうか、即ち図３のス
テップ３１１において信号が生成されたかどうかについ
ての決定がなされる。もし変化がない場合、図４のプロ
セスは、ステップ４０１に戻り、適切な遅れの後に繰り
返す。ステップ４０３における結果が、肯定的（はい）
である場合、ステップ４０５において、機器１０１にお
いて現在動作している第１のアプリケーションＡ1 が選
択される。
【００３９】例えば、機器１０１がラップトップコンピ
ュータである場合、アプリケーションは、インターネッ
トウェブブラウザー、ＭＰＥＧ、オーディオ／ビデオプ
レイヤーまたはファイルトランスファアプリケーション
等を含み得る。選択されたアプリケーションに対して、
ステップ４０７においてプロセスが続けられ、そのアプ
リケーションに対するユーティリティ関数Ｕ（Ａ1）
が、評価され、アプリケーションが第１の通信構成にお
いて、使用される場合、全体的な有効性の指標またはア
プリケーションの価値を示すＵ1（Ａ1）の値を、アプリ
ケーションが第２の通信構成において使用されるとき
に、全体の有効性の指標またはアプリケーションの価値
を表すＵ2（Ａ1）と比較する。
ュータである場合、アプリケーションは、インターネッ
トウェブブラウザー、ＭＰＥＧ、オーディオ／ビデオプ
レイヤーまたはファイルトランスファアプリケーション
等を含み得る。選択されたアプリケーションに対して、
ステップ４０７においてプロセスが続けられ、そのアプ
リケーションに対するユーティリティ関数Ｕ（Ａ1）
が、評価され、アプリケーションが第１の通信構成にお
いて、使用される場合、全体的な有効性の指標またはア
プリケーションの価値を示すＵ1（Ａ1）の値を、アプリ
ケーションが第２の通信構成において使用されるとき
に、全体の有効性の指標またはアプリケーションの価値
を表すＵ2（Ａ1）と比較する。
【００４０】この比較は、Ｕ1（Ａ1）とＵ2（Ａ1）との
差を演算することができ、かつ特定のアプリケーション
に適用可能なしきい値Ｔ1 に対する差の絶対値を比較す
ることができる。この絶対値｜Ｕ2（Ａ1）−Ｕ1（Ａ1）
｜＞Ｔ1 が判定された場合、これは、選択されたアプリ
ケーションの有効性が、デバイスが第１の通信環境から
第２の通信環境へ移るときに、顕著に変化することを示
す。
差を演算することができ、かつ特定のアプリケーション
に適用可能なしきい値Ｔ1 に対する差の絶対値を比較す
ることができる。この絶対値｜Ｕ2（Ａ1）−Ｕ1（Ａ1）
｜＞Ｔ1 が判定された場合、これは、選択されたアプリ
ケーションの有効性が、デバイスが第１の通信環境から
第２の通信環境へ移るときに、顕著に変化することを示
す。
【００４１】この場合、ステップ４０７において、肯定
的（はい）の結果が得られ、プロセスはステップ４０９
に進み、機器の動作を修正するために、信号が生成さ
れ、かつトランスポートレイヤー１４２またはアプリケ
ーションレイヤー１４１のいずれかに与えられる。図３
および図４のプロセスの動作は、第１の通信環境から第
２の通信環境へ機器１０１が実際に移る前に完了され得
るので、修正を有効にするための十分な時間があり、こ
れは好都合なことに、通信構成の変化と仮想的に同時に
起こる。
的（はい）の結果が得られ、プロセスはステップ４０９
に進み、機器の動作を修正するために、信号が生成さ
れ、かつトランスポートレイヤー１４２またはアプリケ
ーションレイヤー１４１のいずれかに与えられる。図３
および図４のプロセスの動作は、第１の通信環境から第
２の通信環境へ機器１０１が実際に移る前に完了され得
るので、修正を有効にするための十分な時間があり、こ
れは好都合なことに、通信構成の変化と仮想的に同時に
起こる。
【００４２】ステップ４０９において信号が生成され、
機器１０１中のアプリケーションレイヤーに与えられた
場合、関与する特定のアプリケーションに依存して、様
々な動作上の変更が行われ得る。例えば、アプリケーシ
ョンがＭＰＥＧ標準により構成されたビデオプレーヤー
である場合、プレーヤーの解像度が調節され得るか、ま
たはイメージが処理されるフレームレートが変更され得
る。
機器１０１中のアプリケーションレイヤーに与えられた
場合、関与する特定のアプリケーションに依存して、様
々な動作上の変更が行われ得る。例えば、アプリケーシ
ョンがＭＰＥＧ標準により構成されたビデオプレーヤー
である場合、プレーヤーの解像度が調節され得るか、ま
たはイメージが処理されるフレームレートが変更され得
る。
【００４３】いくつかの状況において、ステップ４０９
において、追加的な制御信号がプロセッサ１６０上で実
行されている対応するアプリケーションの動作の変更を
有効にするために、ポータブル機器１０１中のプロセッ
サ１１０からリモートサーバ１５１へ送られ得る。この
例において、サーバにポータブル機器１０１中の解像度
の変更を知らせることができ、かつ／またはサーバにア
プリケーションを異なるように取り扱わせる。
において、追加的な制御信号がプロセッサ１６０上で実
行されている対応するアプリケーションの動作の変更を
有効にするために、ポータブル機器１０１中のプロセッ
サ１１０からリモートサーバ１５１へ送られ得る。この
例において、サーバにポータブル機器１０１中の解像度
の変更を知らせることができ、かつ／またはサーバにア
プリケーションを異なるように取り扱わせる。
【００４４】ステップ４０９において信号が生成され、
機器１０１中のトランスポートレイヤーに与えられる場
合、関与する特定のアプリケーションに依存して、他の
変更が成され得る。例えば、ＴＣＰプロトコルがインタ
ーネット通信との関連で使用される場合、ＴＣＰ「送信
ウィンドウサイズ」または「受信ウィンドウサイズ」が
調節され得る。
機器１０１中のトランスポートレイヤーに与えられる場
合、関与する特定のアプリケーションに依存して、他の
変更が成され得る。例えば、ＴＣＰプロトコルがインタ
ーネット通信との関連で使用される場合、ＴＣＰ「送信
ウィンドウサイズ」または「受信ウィンドウサイズ」が
調節され得る。
【００４５】前述したユーティリティ関数は、帯域幅、
遅延、ジッタ、損失およびコストのような、本発明との
関連で使用されるタイプのポータブル機器の有効な動作
に影響を与える数多くの要因を評価するために有用であ
る。例えば、インターネットブラウザアプリケーション
を実行するラップトップコンピュータが、無線Ｗａｖｅ
ＬＡＮ（第１の通信構成）または無線ＧＳＭシステム
（第２の通信構成）を介してリモートホストと通信して
いると考える。
遅延、ジッタ、損失およびコストのような、本発明との
関連で使用されるタイプのポータブル機器の有効な動作
に影響を与える数多くの要因を評価するために有用であ
る。例えば、インターネットブラウザアプリケーション
を実行するラップトップコンピュータが、無線Ｗａｖｅ
ＬＡＮ（第１の通信構成）または無線ＧＳＭシステム
（第２の通信構成）を介してリモートホストと通信して
いると考える。
【００４６】ＧＳＭ通信構成の帯域幅がＷａｖｅＬＡＮ
を使用する場合よりもかなり狭い場合、ブラウザアプリ
ケーションにとって、イメージなしでテキストのみをダ
ウンロードし、かつ表示することが好都合である。一
方、ラップトップがファクシミリアプリケーションを実
行している場合、ファックス情報が最終的に通過する限
り、ファックスアプリケーションはバックグラウンドに
おいて有効に動作可能であるので、帯域幅のこのような
変更は重要でないかも知れない。
を使用する場合よりもかなり狭い場合、ブラウザアプリ
ケーションにとって、イメージなしでテキストのみをダ
ウンロードし、かつ表示することが好都合である。一
方、ラップトップがファクシミリアプリケーションを実
行している場合、ファックス情報が最終的に通過する限
り、ファックスアプリケーションはバックグラウンドに
おいて有効に動作可能であるので、帯域幅のこのような
変更は重要でないかも知れない。
【００４７】別の例として、セルラ電話機のユーザが、
サービスが２つの異なるセルラサービスプロバイダーか
ら得ることができる地域にいる場合を考える。セルラ電
話機は、ユーザがあちらこちらに移動するときに、第１
のセルラネットワークから第２のセルラネットワークに
移る可能性がある。２つの異なる通信構成を使用する接
続コストが異なり、通話時間よりもむしろ送信されるデ
ータ量に依存すると仮定する。各通信構成についてのユ
ーティリティ関数（この例では、コスト）を比較するこ
とにより、セルラ電話機内のコーデックが、低い正確度
で動作するように調節し、送信されるデータ量を減少さ
せ、結果として通話のコストを低減することが好ましい
と判定され得る。
サービスが２つの異なるセルラサービスプロバイダーか
ら得ることができる地域にいる場合を考える。セルラ電
話機は、ユーザがあちらこちらに移動するときに、第１
のセルラネットワークから第２のセルラネットワークに
移る可能性がある。２つの異なる通信構成を使用する接
続コストが異なり、通話時間よりもむしろ送信されるデ
ータ量に依存すると仮定する。各通信構成についてのユ
ーティリティ関数（この例では、コスト）を比較するこ
とにより、セルラ電話機内のコーデックが、低い正確度
で動作するように調節し、送信されるデータ量を減少さ
せ、結果として通話のコストを低減することが好ましい
と判定され得る。
【００４８】選択されたアプリケーションの有効性が、
第１の通信環境と比べて第２の通信環境において顕著に
変化しないと判定された場合、即ち、｜Ｕ2（Ａ1）−Ｕ
1（Ａ1）｜＜Ｔ1である場合、否定的な結果（いいえ）
がステップ４０７において得られる。この場合、ステッ
プ４１１において、機器１０１上で実行されている追加
的なアプリケーションが評価を必要とするかどうかにつ
いて判定がなされる。評価を必要とする場合、プロセス
は、次のアプリケーションのためにステップ４０５を繰
り返すことにより継続される。評価を必要としない場
合、ステップ４１１の結果は、「いいえ」であり、プロ
セスはステップ４０１に戻る。
第１の通信環境と比べて第２の通信環境において顕著に
変化しないと判定された場合、即ち、｜Ｕ2（Ａ1）−Ｕ
1（Ａ1）｜＜Ｔ1である場合、否定的な結果（いいえ）
がステップ４０７において得られる。この場合、ステッ
プ４１１において、機器１０１上で実行されている追加
的なアプリケーションが評価を必要とするかどうかにつ
いて判定がなされる。評価を必要とする場合、プロセス
は、次のアプリケーションのためにステップ４０５を繰
り返すことにより継続される。評価を必要としない場
合、ステップ４１１の結果は、「いいえ」であり、プロ
セスはステップ４０１に戻る。
【００４９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる通信構成間の移動の際のデータ損失を最少化する
ことが可能なポータブル通信機器の動作方法を提供する
ことができる。
異なる通信構成間の移動の際のデータ損失を最少化する
ことが可能なポータブル通信機器の動作方法を提供する
ことができる。
【図１】２つ以上の異なる通信構成のうちの１つを使用
してリモートホストまたはサーバと通信することができ
るポータブル通信機器の一般的な構成を示すブロック
図。
してリモートホストまたはサーバと通信することができ
るポータブル通信機器の一般的な構成を示すブロック
図。
【図２】１つの通信構成から異なる通信構成への遷移が
起きるように、図１のポータブル通信機器がどのように
動作できるかを示す図。
起きるように、図１のポータブル通信機器がどのように
動作できるかを示す図。
【図３】本発明によるプロセスを示すフローチャートで
あり、図１の機器により使用される通信構成の変更がま
もなく起きるであろうことを判断することを示す図。
あり、図１の機器により使用される通信構成の変更がま
もなく起きるであろうことを判断することを示す図。
【図４】本発明によるプロセスを示すフローチャートで
あり、図３のプロセスが通信構成の変化を予測した場
合、機器中のアプリケーションまたはトランスポートプ
ロトコルレイヤーが通知を受けることを示す図。これ
は、機器の動作を制御する１つ以上のトランスポートプ
ロトコルパラメータまたはアプリケーションプロトコル
パラメータにおいて適切な変更をするようになされる。
あり、図３のプロセスが通信構成の変化を予測した場
合、機器中のアプリケーションまたはトランスポートプ
ロトコルレイヤーが通知を受けることを示す図。これ
は、機器の動作を制御する１つ以上のトランスポートプ
ロトコルパラメータまたはアプリケーションプロトコル
パラメータにおいて適切な変更をするようになされる。
１０１ ポータブル機器 １０２ ディスプレイ １１０，１６０ プロセッサ １３０ 通信インタフェース １４０，１９０ マルチレイヤープロトコルスタック １４１，１９１ アプリケーション １４２，１９２ トランスポート １４３，１９３ ネットワーク １４４，１９４ リンク １５１ サーバ １７０ ＧＳＭ基地局 １７１ ＷａｖｅＬＡＮ基地局 １７５ インターネット １８０ ＧＳＭ通信インタフェース １８１ ＷａｖｅＬＡＮ通信インタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Ｍｏｕｎｔａｉｎ Ａｖｅｎｕｅ, Ｍｕｒｒａｙ Ｈｉｌｌ， Ｎｅｗ Ｊｅ ｒｓｅｙ 07974−0636Ｕ．Ｓ．Ａ. (72)発明者 リチャード デニス ジトリン アメリカ合衆国，07739 ニュージャージ ー，リトル シルバー，ウィンドサー ド ライブ 42 (72)発明者 ラマチャンドラン ラムジー アメリカ合衆国，07747 ニュージャージ ー，マタワン，ラビン ドライブ，ツリー ハベン １，アパートメント 14エー (72)発明者 トーマス ヤット チュン ウー アメリカ合衆国，07701 ニュージャージ ー，レッド バンク，キンバリー コート 13，アパートメント 75
Claims (10)
- 【請求項１】 少なくとも第１および第２の異なる通信
構成を介してリモートサーバと通信することができるポ
ータブル通信機器を動作させる方法において、 前記リモートサーバと通信するため前記ポータブル通信
機器により使用される通信構成の変化を予測するため
に、前記機器が動作している環境を示す少なくとも１つ
の信号を監視するステップと、 前記監視するステップにおいて重要な変化を検出したと
判断した場合、前記デバイスにおいて使用されるアプリ
ケーションレイヤープロトコルまたはトランスポートレ
イヤープロトコルに含まれる信号に影響を与える少なく
とも１つのパラメータを調節することにより、ポータブ
ル機器の動作を変更するステップとを有することを特徴
とする方法。 - 【請求項２】 前記ポータブル通信機器は、ラップトッ
プないしパームトップコンピュータ、個人携帯情報端末
（ＰＤＡ）、セルラ電話機からなる群から選択される通
信機器であることを特徴とする請求項１記載の方法。 - 【請求項３】 前記ポータブル通信機器は、ソフトウェ
アで制御されるプロセッサおよび前記少なくとも第１お
よび第２の異なる通信構成にそれぞれ関連する少なくと
も第１および第２の通信インタフェースを含み、 前記監視するステップは、前記第１および第２の通信イ
ンタフェースから受信された信号を使用して、前記プロ
セッサのネットワークプロトコルレイヤーにおいて実行
されることを特徴とする請求項２記載の方法。 - 【請求項４】 ポータブル通信機器のユーザレベル動作
を制御する少なくとも１つのアプリケーションプロトコ
ルレイヤーおよび前記機器へのデータの送信および前記
機器によるデータの受信を制御する通信プロトコルレイ
ヤーを含むマルチレイヤープロトコルスタックに含まれ
る命令により制御されるプロセッサを有するポータブル
通信機器の動作を管理する方法において、 前記ポータブル通信機器がリモートロケーションに対し
てデータを送信または受信するレートの変化が起きる可
能性を決定するステップと、 前記決定するステップに応答して、かつ前記ポータブル
通信機器がリモートロケーションに対してデータを送信
または受信するレートの変化の発生と実質的に同時に、
前記アプリケーションプロトコルレイヤーを制御する少
なくとも１つのパラメータを変更することにより、前記
ポータブル通信機器の動作を変更するステップとを有す
ることを特徴とする方法。 - 【請求項５】 前記機器が、画像情報のためのディスプ
レイを含み、 前記変更するステップが、前記ディスプレイ上に表示さ
れるイメージの特性を変化させるステップを含むことを
特徴とする請求項４記載の方法。 - 【請求項６】 前記特性は、前記イメージのサイズまた
は解像度を含むことを特徴とする請求項５記載の方法。 - 【請求項７】 前記決定するステップは、前記通信プロ
トコルレイヤーの動作の変化を監視するステップを含む
ことを特徴とする請求項６記載の方法。 - 【請求項８】 前記機器は、ＧＰＳシステムを含み、 前記決定するステップは、前記ＧＰＳシステムにより生
成された信号の結果として、前記機器の地理的位置の変
化を監視するステップを含むことを特徴とする請求項４
記載の方法。 - 【請求項９】 前記変更するステップは、前記アプリケ
ーションプロトコルレイヤー中のパラメータを変化させ
るステップを含むことを特徴とする請求項８記載の方
法。 - 【請求項１０】 前記決定するステップは、前記機器に
より受信されるまたは前記機器から送信される信号の強
度を監視するステップを含むことを特徴とする請求項９
記載の方法。
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